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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】半導体デバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20221228BHJP
   H10B 43/50 20230101ALI20221228BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20221228BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20221228BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11575
H01L29/78 371
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021519663
(86)(22)【出願日】2018-10-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 CN2018109752
(87)【国際公開番号】W WO2020073262
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】シェン・ミャオ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・リ ホン
(72)【発明者】
【氏名】フ・ユシ
(72)【発明者】
【氏名】タオ・チャン
(72)【発明者】
【氏名】グオ・メイ ラン
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ジアン フア
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0111441(US,A1)
【文献】特開2011-060838(JP,A)
【文献】特開2016-207709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/11582
H01L 27/11575
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
前記半導体デバイスの基板に垂直な第1の方向に沿って前記基板上の第1の領域内に交互に積み重ねられたゲート層および絶縁層であって、前記基板上の第2の領域内に階段ステップ形態で積み重ねられる、ゲート層および絶縁層と、
前記第1の領域内に配設され、前記第1の方向に延びるチャネル構造であって、前記チャネル構造は、前記ゲート層および前記絶縁層を貫通し、前記チャネル構造および前記ゲート層は、直列構成のトランジスタのスタックを形成し、前記ゲート層は、前記トランジスタのゲートである、チャネル構造と、
前記ゲート層の1つとの導電性接続を形成するように前記第2の領域内に配設されたコンタクト構造と、
前記第2の領域内および前記コンタクト構造を囲むように配設された複数のダミーチャネル構造であって、前記チャネル構造の第2の形状とは異なる第1の形状でパターン化され、前記コンタクト構造に関して非対称構成である、複数のダミーチャネル構造とを備え
前記複数のダミーチャネル構造が、前記半導体デバイスの水平断面において非円形形状を有する、半導体デバイス。
【請求項2】
前記チャネル構造が、前記水平断面において円形形状を有する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記複数のダミーチャネル構造が、前記非円形形状を画定する2つ以上のパラメータによって調整可能な前記非円形形状を有する、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記複数のダミーチャネル構造が、カプセル形状、長方形形状、および円弧形状のうちの少なくとも1つを有する、請求項3に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
記複数のダミーチャネル構造間の最大距離は、第1の限界値より短い、複数のダミーチャネル構造をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記複数のダミーチャネル構造が、前記チャネル構造と同じ材料で形成される、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記複数のダミーチャネル構造が、二酸化ケイ素で形成される、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記ゲート層および前記絶縁層の前記スタック内に延びるゲートラインスリットであって、前記ゲートラインスリットと前記複数のダミーチャネル構造との間の最大距離は、第2の限界値よりも短い、ゲートラインスリットをさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
方法であって、
半導体デバイスの基板上の交互の犠牲層および絶縁層のスタック内にチャネルホールおよびダミーチャネルホールをエッチングするために使用されるエッチングプロセスを特徴づけることであって、前記チャネルホールは、コア領域内にあり、前記ダミーチャネルホールは、階段領域内にあり、交互の犠牲ゲート層および絶縁層の前記スタックは、前記コア領域から階段ステップ形態の前記階段領域内に延びる、エッチングプロセスを特徴づけすることと、
前記エッチングプロセスの特徴づけに基づいて、レイアウト内に前記ダミーチャネルホールを画定するための、前記階段領域内にコンタクトを画定するパターンを囲むように配置される複数のパターンの第1の形状を決定することであって、前記第1の形状は、前記チャネルホールを画定するための第2の形状とは異なり、前記複数のパターンは、前記コンタクトを画定するパターンに関して非対称構成にある、第1の形状を決定することと
前記チャネルホールの円形形状とは異なる、前記ダミーチャネルホールの非円形形状を決定することとを含む、
方法。
【請求項10】
前記半導体デバイスの前記レイアウトを生成することであって、前記レイアウトは、前記階段領域に対応する前記レイアウトの第1の領域内に前記第1の形状の第1のインスタンスを有し、前記コア領域に対応する前記レイアウトの第2の領域内に前記第2の形状の第2のインスタンスを有する、前記半導体デバイスの前記レイアウトを生成することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記エッチングプロセスの特徴づけに基づいて前記非円形形状を画定する2つ以上のパラメータを調整することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
少なくともカプセル形状、棒形状、および円弧形状から前記非円形形状を選択することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記ダミーチャネルホールに対応する複数のインスタンスを配設することであって、前記複数のインスタンス間の最大距離は、第1の限界値よりも短い、複数のインスタンスを配設することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記コア領域と前記階段領域を区別するために前記レイアウト内にマスク層を生成することであって、前記マスク層は、前記階段領域内の前記ダミーチャネルホールに対応するダミーチャネル構造を、前記コア領域内の前記チャネルホールに対応するチャネル構造とは異なる材料で形成するために使用される、マスク層を生成することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記半導体デバイス内にゲートラインスリットを画定するために前記レイアウト内にパターンを生成することであって、当該パターンと前記第1のインスタンスとの間の最大距離は、第2の限界値よりも短い、パターンを生成することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
半導体製造者は、より小さなメモリセルを必要とすることなくより高いデータ記憶密度を実現するために、三次元(3D)NANDフラッシュメモリ技術などの垂直デバイス技術を開発してきた。いくつかの例では、3D NANDメモリデバイスは、コア領域と階段領域とを含む。コア領域は、交互のゲート層および絶縁層のスタックを含む。交互のゲート層および絶縁層のスタックは、垂直に積み重ねられるメモリセルを形成するために使用される。階段領域は、それぞれのゲート層とのコンタクトの形成を容易にするために、階段ステップ形態のそれぞれのゲート層を含む。コンタクトは、積み重ねられたメモリセルを制御するための駆動回路をそれぞれのゲート層に接続するために使用される。
【発明の概要】
【0002】
本開示の態様は、半導体デバイスを提供する。半導体デバイスは、基板上の第1の領域内に、半導体デバイスの基板に垂直な第1の方向に沿って交互に積み重ねられたゲート層および絶縁層を含む。ゲート層および絶縁層は、基板上の第2の領域内に階段形態で積み重ねられる。半導体デバイスは、第1の領域内に配設され、第1の方向に延びるチャネル構造を含む。チャネル構造は、ゲート層および絶縁層を貫通する。チャネル構造およびゲート層は、直列構成のトランジスタのスタックを形成し、ゲート層は、トランジスタのゲートである。半導体デバイスは、ゲート層の1つと導電性接続を形成するために第2の領域内に配設されたコンタクト構造と、第2の領域内およびコンタクト構造の周囲に配設された第1のダミーチャネル構造とを含む。第1のダミーチャネル構造は、チャネル構造の第2の形状とは異なる第1の形状でパターン化される。
【0003】
いくつかの実施形態では、チャネル構造は、半導体デバイスの水平断面において円形形状を有し、第1のダミーチャネル構造は、水平断面において非円形形状を有する。第1のダミーチャネル構造は、非円形を画定する2つ以上のパラメータによって調整可能な非円形形状を有する。一例では、第1のダミーチャネル構造は、カプセル形状、長方形形状、および円弧形状のうちの少なくとも1つを有する。
【0004】
一例によれば、半導体デバイスは、コンタクト構造に関して第1のダミーチャネル構造に対して対称であるように配設された第2のダミーチャネル構造を含む。いくつかの例では、半導体デバイスは、コンタクト構造に関して非対称構成でコンタクト構造の周りに配設された複数のダミーチャネル構造を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、半導体デバイスは、コンタクト構造の周囲に配設された複数のダミーチャネル構造を含む。複数のダミーチャネル構造間の最大距離は、第1の限界値よりも短い。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1のダミーチャネル構造は、チャネル構造と同じ材料で形成される。いくつかの実施形態では、第1のダミーチャネル構造は、チャネル構造とは異なる材料で形成される。
【0007】
いくつかの実施形態では、半導体デバイスは、ゲート層および絶縁層のスタック内に延びるゲートラインスリット構造を含む。ゲートラインスリット構造と第1のダミーチャネル構造との間の最大距離は、第2の限界値よりも短い。
【0008】
本開示の態様は、レイアウト設計のための方法を提供する。方法は、半導体デバイスの基板上の交互の犠牲層および絶縁層のスタック内にチャネルホールおよびダミーチャネルホールをエッチングするために使用されるエッチングプロセスを特徴づけることを含む。チャネルホールはコア領域内にあり、ダミーチャネルホールは階段領域内にある。交互の犠牲ゲート層および絶縁層のスタックは、コア領域から階段ステップ形態の階段領域内に延びる。方法は、エッチングプロセスの特徴づけに基づいてレイアウト内にダミーチャネルホールを画定するための第1の形状を決定することをさらに含む。第1の形状は、チャネルホールを画定するための第2のチャネルとは異なる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の態様は、添付の図と共に読み取ることで以下の詳細な説明から最もよく理解される。業界の標準的な慣行に従って、様々な特徴は一定の縮尺で描かれていないことが、留意される。実際、議論を明確にするために、様々な特徴の寸法を任意に拡大または縮小することができる。
図1A】いくつかの実施形態による、半導体デバイスの水平断面図である。
図1B】いくつかの実施形態による、半導体デバイスの垂直断面図である。
図2A】いくつかの実施形態による対称パターンのレイアウト設計例を示す図である。
図2B】いくつかの実施形態による対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図2C】いくつかの実施形態による対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図2D】いくつかの実施形態による対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図2E】いくつかの実施形態による対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図2F】いくつかの実施形態による対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図3A】いくつかの実施形態による非対称パターンのレイアウト設計例を示す図である。
図3B】いくつかの実施形態による非対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図3C】いくつかの実施形態による非対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図3D】いくつかの実施形態による非対称パターンの別のレイアウト設計例を示す図である。
図4】本開示の一実施形態によるプロセス例を概説するフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態によるマスクを示す図である。
図6】いくつかの実施形態による製造プロセス中の半導体デバイスの水平断面図である。
図7】いくつかの実施形態による製造プロセス中の半導体デバイスの別の水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の開示は、提供された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態または例を提供する。本開示を簡略化するために、構成要素および配置の特定の例を以下に説明する。当然ながら、これらは単なる例であり、限定することを意図したものではない。例えば、後続の説明における、第2の特徴を覆ってまたはそれの上に第1の特徴を形成することは、第1および第2の特徴が直接接触して形成される実施形態を含むことができ、また、第1および第2の特徴が直接接触しなくてよいように第1と第2の特徴間に追加の特徴を形成することができる実施形態を含むこともできる。加えて、本開示は、様々な例において参照数字および/または文字を繰り返すことができる。この繰り返しは、単純さおよび明快さを目的としており、それ自体は、議論された様々な実施形態および/または構成間の関係を指示するものではない。
【0011】
さらに、「下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」などのような空間的に相対的な用語は、1つの要素または特徴と別の要素または特徴との関係を図示するように説明するために、説明を容易にするために本明細書において使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示す向きに加えて、使用中または作動中のデバイスの様々な向きを包含することを意図している。装置は他の方向に向けられてもよく(90度または他の向きに回転されてもよく)、本明細書で使用する空間的に相対的な記述子も同様に、それに応じて解釈され得る。
【0012】
垂直メモリデバイスを製造するために、ゲートファースト製造技術、ゲートラスト製造技術などの様々な製造技術が開発されている。ゲートファースト製造技術は、メモリセルのチャネルよりも先にメモリセルのゲートを形成する。ゲートラスト製造技術は、犠牲ゲートを使用してメモリセルのチャネルの形成を容易にし、チャネルの形成後、犠牲ゲートをメモリセルの実際のゲートに置き換える。犠牲ゲートを実際のゲートに置き換えることは、犠牲ゲートを除去し、次いで、実際のゲートを形成することを含む。犠牲ゲートが除去されると、メモリセルのチャネルは、コア領域が崩壊しないように支持することができる。さらに、ダミーチャネルを階段領域内に形成して、犠牲ゲートが除去されたときに階段領域が崩壊しないように支持することができる。
【0013】
本開示の態様は、階段領域内のダミーチャネルのレイアウト設計を提供する。レイアウト設計は、犠牲ゲートが除去されたときに階段領域を支持するために、維持距離の要件を満たす。さらに、本開示は、レイアウト設計に調整の柔軟性を提供して、ダミーチャネルのダミーチャネルホールおよび/または階段領域内のコンタクトのコンタクトホールをエッチングするためのエッチングプロファイルの歪みの影響を軽減する。
【0014】
関連する例では、ダミーチャネルのレイアウト設計において円が使用され、階段領域内のコンタクトに関して対称パターンで配置される。円は、半径で調整することができる。
【0015】
本開示のいくつかの実施形態では、カプセル形状、長方形形状、円弧形状、骨形状などの非円形形状がダミーチャネルに使用され、非円形形状は、幅、長さ、円弧半径、円弧角度などの2つ以上のパラメータによって調整することができる。さらに、いくつかの実施形態では、非円形形状は、階段領域内のコンタクトに関して対称パターンまたは非対称パターンで配置することができる。本開示によれば、ダミーチャネルのレイアウト設計は、階段領域内にダミーチャネルを形成するためのダミーチャネルホールをエッチングするためのエッチングプロファイルの特徴づけ(またはコンタクトを形成するためのコンタクトホールをエッチングするためのエッチングプロファイルの特徴づけ)に従って選択および調整することができ、それにより、階段領域内のダミーチャネルホールをエッチングするためのエッチングプロファイルの歪み(またはコンタクトホールをエッチングするためのエッチングプロファイルの歪み)の悪影響を低減することができる。
【0016】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による、半導体デバイス100の水平断面図を示し、図1Bは、垂直断面図を示す。半導体デバイス100は、基板101と、その上に形成された回路とを含む。基板101の主表面は、例えば、X方向およびY方向に延びる。水平断面(例えば、X-Y平面)は、基板101の主表面に平行であり、垂直断面(例えば、X-Z平面)は、基板101の主表面に垂直である。図1Aは、図1Bの垂直断面図を生成するための線B-B’を示す。図1Bは、図1Aの水平断面図を生成するための線A-A’を示す。
【0017】
半導体デバイス100は、任意の適切なデバイス、例えば、メモリ回路、半導体チップ上に形成されたメモリ回路を備えた半導体チップ(またはダイ)、半導体ウェーハ上に形成された複数の半導体ダイを備えた半導体ウェーハ、半導体チップのスタック、パッケージ基板上に組み立てられた1つまたは複数の半導体チップを含む半導体パッケージなどを指す。基板101は、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、シリコンゲルマニウム(SiGe)基板、および/またはシリコンオンインシュレータ(SOI)基板などの任意の適切な基板であることができる。基板101は、半導体材料、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体、またはII-VI族酸化物半導体を含み得る。IV族半導体は、Si、Ge、またはSiGeを含み得る。基板101は、バルクウェーハまたはエピタキシャル層であり得る。
【0018】
様々な実施形態では、半導体デバイス100は、基板101上に形成された三次元(3D)NANDメモリ回路を含む。半導体デバイス100は、論理回路、電源回路などの、基板101または他の適切な基板上に形成され、3D NANDメモリ回路と適切に結合される他の適切な回路(図示せず)を含むことができる。通常、3D NANDメモリ回路は、メモリアレイと、周辺回路(例えば、アドレスデコーダ、駆動回路、センスアンプなど)とを含む。メモリアレイは、垂直メモリセルストリングのアレイとしてコア領域110内に形成される。周辺回路は、周辺領域(図示せず)内に形成される。コア領域110および周辺領域に加えて、半導体デバイス100は、垂直メモリセルストリング内のメモリセルのゲートとの接触を容易にするための階段領域120を含む。垂直メモリセルストリング内のメモリセルのゲートは、NANDメモリアーキテクチャのワードラインに対応する。
【0019】
具体的には、図1Aおよび図1Bの例では、コア領域110は、ゲート層105(例えば、105(A)~105(I))と、絶縁層104(例えば、104(A)~104(I))とを含み、これらの層は、交互に積み重ねられて、垂直に積み重ねられたトランジスタを形成する。いくつかの例では、トランジスタのスタックは、メモリセルと、グランド選択トランジスタ、ストリング選択トランジスタなどの選択トランジスタとを含む。ゲート層105は、トランジスタのゲートに対応する。一例では、ゲート層105(A)は、グランド選択トランジスタのゲートに対応し、ゲート層105(I)は、ストリング選択トランジスタのゲートに対応し、他のゲート層105(B)~105(H)は、グランド選択トランジスタおよびストリング選択トランジスタと共に垂直に積み重ねられたメモリセルのゲートに対応する。ゲート層105(B)~105(H)は、メモリアーキテクチャ内ではワードラインとも呼ばれる。ゲート層105は、高誘電率(high-k)ゲート絶縁体層、金属ゲート(MG)電極などのゲートスタック材料で作製される。絶縁層104は、窒化ケイ素、二酸化ケイ素などの絶縁材料で作製される。
【0020】
コア領域110内には、複数のチャネル構造111が形成される。いくつかの実施形態では、各チャネル構造111は、基板101の主表面の方向に垂直なZ方向に延びる柱形状を有する。複数のチャネル構造111は、X方向およびY方向に沿って互いに分離して配設することができ、X方向およびY方向に沿ったマトリックスアレイ形状、XまたはY方向に沿ったジグザグアレイ形状、ビーハイブ(例えば、六角形)アレイ形状などのいくつかの適切なアレイ形状で配設することができる。いくつかの実施形態では、チャネル構造111のそれぞれは、X-Y平面において円形形状、X-Z平面において柱形状を有する。
【0021】
いくつかの実施形態では、チャネル構造111のそれぞれは、X-Y平面において円形形状の材料によって形成され、Z方向に延びる。例えば、チャネル構造111のそれぞれは、X-Y平面において円形形状を有し、かつY方向に延びるゲート誘電体層112、半導体層113、および絶縁層114を含む。ゲート誘電体層112は、チャネル構造111の側壁上に形成され、側壁から順次積み重ねられた複数の層、例えばトンネル絶縁層(例えば、酸化ケイ素)、電荷蓄積層(例えば、窒化ケイ素)、およびブロッキング絶縁層(例えば酸化ケイ素)などを含む。一例では、ゲート誘電体層112は、酸化物-窒化物-酸化物(ONO)スタック構造を有する。半導体層113は、ポリシリコンまたは単結晶シリコンなどの任意の適切な半導体材料であることができ、半導体材料は、非ドープであってよく、またはp型もしくはn型ドーパントを含み得る。絶縁層114は、酸化ケイ素および/または窒化ケイ素などの絶縁材料で形成され、および/またはエアギャップとして形成することもできる。
【0022】
チャネル構造111は、他の適切な構成要素を含む。例えば、各チャネル構造111は、第1の端部構造115と、第2の端部構造116とを含む。いくつかの実施形態では、第1の端部構造115および第2の端部構造116は、ポリシリコンまたは単結晶シリコンなどの任意の適切な半導体材料で形成され、半導体材料は、非ドープであってよく、またはp型もしくはn型ドーパントを含み得る。一例では、第1の端部構造115は、グランド選択トランジスタのソースであり、第2の端部構造116は、ストリング選択トランジスタのドレインである。
【0023】
さらに、図1Aおよび図1Bの例では、ゲート層105および絶縁層104のスタックは、階段領域120内に延び、ゲート層105とのコンタクト(例えば、コンタクト145、155、および165)の形成を容易にするために階段ステップ(例えば階段ステップ140、150、160)を形成する。コンタクトは、周辺回路内のワードライン駆動回路、グランド選択駆動回路、ストリング選択駆動回路などの駆動回路を、スタック内のトランジスタのそれぞれのゲートに接続するために使用される。
【0024】
いくつかの例では、スタックの上部は、異なる階段ステップにおいて選択的に除去される。例えば、階段ステップ140において、ゲート層105(E)の上方にあるスタックの上部が除去される。階段ステップ150において、ゲート層105(D)の上方にあるスタックの上部が除去される。階段ステップ160において、ゲート層105(C)の上方にあるスタックの上部が除去される。したがって、コンタクト145、155および165用のコンタクトホールは、単一のエッチングプロセスによって形成される。エッチングプロセスは、例えば、上部ゲート層において停止するように構成される。したがって、階段ステップ140のコンタクトホールは、ゲート層105(E)において停止する。階段ステップ150のコンタクトホールは、ゲート層105(D)において停止する。階段ステップ160のコンタクトホールは、ゲート層105(C)において停止する。コンタクト145、155、および165を形成するためにコンタクトホールが金属で満たされると、コンタクト145は、ゲート層105(E)と導電的に接続され、コンタクト155は、ゲート層105(D)と導電的に接続され、コンタクト165は、ゲート層105(C)と導電的に接続される。
【0025】
本開示によれば、ゲートラストプロセスを使用して半導体デバイス100を形成し、階段領域120内にダミーチャネル構造(例えば、ダミーチャネル構造141、151、161…)を形成して、階段領域120を支持する。ゲートラストプロセス中、最初に、(図1Bには示さないが、図6および7に示す)犠牲層がゲート層105の代わりに使用され、したがって、初期スタックは、基板101上でコア領域110および階段領域120内に交互に堆積された犠牲層および絶縁層104を含む。さらに、階段ステップは、例えば、異なる階段ステップにおいてスタックの上部を選択的に除去することによって階段領域120内に形成される。一例では、階段ステップは、トリムおよびエッチング手順によって形成される。次いで、コア領域110内にチャネル構造111が形成され、階段領域120内にダミーチャネル構造141、151、161が形成される。
【0026】
さらに、犠牲層は、ゲート層105によって置き換えられる。コア領域110には、トランジスタへのゲートが形成される。一例では、ゲートラインスリット(GLS)130が、スタック内のトレンチとしてエッチングされる。犠牲層へのエッチング液が、犠牲層を除去するために GLS130を介して加えられる。一例では、犠牲層は窒化ケイ素で作製され、高温硫酸(HSO)が、犠牲層を除去するためにGLS130を介して加えられる。さらに、GLS130を介して、コア領域内のトランジスタへのゲートが形成される。一例では、ゲートは、high-k誘電体層、接着剤層、および金属層で形成される。high-k誘電体層は、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ハフニウムシリコン(HfSiO)、酸窒化ハフニウムシリコン(HfSiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ランタン(La)、酸化タンタル(Ta)、酸化イットリウム(Y)、酸化ジルコニウム(ZrO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化ジルコニウムシリコン(ZrSiO)、酸化ハフニウムジルコニウム(HfZrO)などの、比較的大きい誘電定数を提供する任意の適切な材料を含むことができる。接着剤層は、チタン(Ti)、タンタル(Ta)などの高融点金属、およびTiN、TaN、W2N、TiSiN、TaSiNなどのそれらの窒化物を含むことができる。金属層は、タングステン(W)、銅(Cu)などの導電性の高い金属を含む。
【0027】
犠牲層が除去されると、チャネル構造111は、コア領域110内の絶縁層104のスタックを支持し、ダミーチャネル構造141、151、161などは、階段領域120内の絶縁層104のスタックを支持することが、留意される。本開示の一態様によれば、支持を提供するために、チャネル構造およびダミーチャネル構造は、最大維持距離要件を満たす必要がある。一例では、最大維持距離要件では、2つのダミーチャネル構造間の最大距離(D1)を第1の限界値より小さく、かつダミーチャネル構造からGLS までの間の最大距離(D2)を第2の限界値より小さくする必要がある。一例では、第1の限界値および第2の限界値は、崩壊無しの十分な支持を確実にするように事前に決定される。
【0028】
いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造141、151、161などは、チャネル構造111と共に形成され、したがって、ダミーチャネル構造141、151、161は、チャネル構造111と同じ材料で形成される。いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造141、151、161などは、例えばコア領域110と階段領域120とを区別するためにマスク層を使用して、チャネル構造111とは異なる材料で形成される。
【0029】
本開示のいくつかの態様によれば、ダミーチャネル構造141、151、および161は、チャネル構造111とは異なる形状を有するようにパターン化される。図1Aの例では、チャネル構造111は、水平断面において円形形状を有し、ダミーチャネル構造141、151、および161は、水平断面においてカプセル形状を有する。円形形状のサイズは半径で調整することができ、カプセル形状は、幅(W)および長さ(L)で調整することができる。ダミーチャネル構造141、151、161などには、任意の適切な非円形形状を使用できることが、留意される。いくつかの例を、図2A図2F、および図3A図3Dに示す。
【0030】
図1Aの例では、ダミーチャネル構造141、151、および161は、コンタクト145、155、および165に関して対称パターンを有するように配置される。ダミーチャネル構造141、151、161などが、コンタクト145、155、および165に関して対称パターンまたは非対称パターンを有するように配置できることが、留意される。いくつかの対称パターンの例を図2A~2Fに示し、いくつかの非対称パターンの例を図3A~3Dに示す。
【0031】
いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造141、151、および161は、コンタクト構造145、155、および165と重ならないように設計される。加えて、ダミーチャネル構造は、最大維持距離要件を満たす必要がある。ダミーチャネル構造に円形形状が使用される場合、設計者は、ダミーチャネル構造の配置にさらなる制限を有する。非円形形状が使用される場合、設計者は、レイアウト調整のためのより多くの調整可能なパラメータを有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、データ記憶密度を改善するために、ゲート層105および絶縁層104のスタック内に比較的多数の層があり、したがって、スタックは比較的厚い。製造コストを削減するために、一例では、チャネル構造およびダミーチャネル構造のためのチャネルホールは、ワンステップエッチングプロセスによって形成される。一例では、エッチングプロセスは、162で示すような湾曲歪み、163で示すようなねじれ歪みなどのエッチングプロファイルの歪みを引き起こし得る。エッチングプロファイルの歪みは、回路の短絡などの欠陥を引き起こし、生産歩留まりを低下させる可能性がある。非円形形状が使用される場合、設計者は、X方向および/またはY方向の調整の柔軟性を高めてエッチングプロファイルの歪みを軽減し、したがって、非円形形状の使用は、エッチングプロファイルの歪みの悪影響を減らし、生産歩留まりを向上させることができる。
【0033】
図2A図2Fは、いくつかの実施形態による対称パターンのレイアウト設計例を示す。
【0034】
図2Aは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計210を示す。レイアウト設計210は、半導体デバイス100を製造するために使用される。レイアウト設計210は、レイアウト設計210のコンタクト層内に、コンタクト155などのコンタクト用の円形形状215を含み、レイアウト設計210のチャネル層内に、ダミーチャネル構造151などのダミーチャネル構造用のカプセル形状211を含む。レイアウト設計210を使用して半導体デバイス100を製造する場合、ダミーチャネル構造151は、カプセル形状211に従って画定され、したがって、ダミーチャネル構造151は、水平断面においてカプセル形状を有する。
【0035】
図2Bは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計220を示す。レイアウト設計220を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計220は、レイアウト設計220のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状225を含み、レイアウト設計220のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の長方形形状221を含む。長方形形状221は、円形形状225に関して対称的なパターンで4辺の円形形状225の周りに配置される。レイアウト設計220を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、次いで、長方形形状221に従って画定される。
【0036】
図2Cは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計230を示す。レイアウト設計230を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計230は、レイアウト設計230のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状235を含み、レイアウト設計230のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の長方形形状231を含む。長方形形状231は、円形形状235に対して対称パターンで六角形パターンの3辺の円形形状235の周りに配置される。レイアウト設計230を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、次いで、長方形形状231に従って画定される。
【0037】
図2Dは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計240を示す。レイアウト設計240を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計240は、レイアウト設計240のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状245を含み、レイアウト設計240のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の長方形形状241を含む。長方形形状241は、円形形状245に関して対称パターンで円形形状245の周りに配置される。レイアウト設計240を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、次いで、長方形形状241に従って画定される。
【0038】
図2Eは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計250を示す。レイアウト設計250を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計250は、レイアウト設計250のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状255を含み、レイアウト設計250のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の円弧形状251を含む。円弧形状251は、円形形状255に関して対称パターンで円形形状255の周りに配置される。レイアウト設計250を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、次いで、円弧形状251に従って画定される。
【0039】
図2Fは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計260を示す。レイアウト設計260を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計260は、レイアウト設計260のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状265を含み、レイアウト設計260のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の円弧形状261およびカプセル形状262を含む。円弧形状261およびカプセル形状262は、円形形状265に関して対称パターンで円形形状265の周りに配置される。レイアウト設計260を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、次いで、円弧形状261およびカプセル形状262に従って画定される。
【0040】
図3A図3Dは、いくつかの実施形態による非対称パターンのレイアウト設計例を示す。
【0041】
図3Aは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計310を示す。レイアウト設計310を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計310は、レイアウト設計310のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状315を含み、レイアウト設計310のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用のカプセル形状311および骨形状312を含む。ダミーチャネル構造用のカプセル形状311および骨形状312は、円形形状315に関して非対称パターンで円形形状315の周りに配置される。レイアウト設計310を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、その結果、カプセル形状311および骨形状312に従って画定される。
【0042】
図3Bは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計320を示す。レイアウト設計320を使用して、レイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計320は、レイアウト設計320のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状325を含み、レイアウト設計320のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の長方形形状321を含む。ダミーチャネル構造用の長方形形状321は、円形形状325に関して非対称パターンで円形形状325の周りに配置される。レイアウト設計320を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、その結果、長方形形状321に従って画定される。
【0043】
図3Cは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計330を示す。レイアウト設計330を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計330は、レイアウト設計330のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状335を含み、レイアウト設計320のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の長方形形状331を含む。ダミーチャネル構造用の長方形形状331は、円形形状335に関して非対称パターンで円形形状335の周りに配置される。レイアウト設計330を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、その結果、長方形形状331に従って画定される。
【0044】
図3Dは、ダミーチャネル構造およびコンタクトのレイアウト設計340を示す。レイアウト設計340を使用してレイアウト設計210を置き換えて、半導体デバイスを製造することができる。レイアウト設計340は、レイアウト設計340のコンタクト層内に、コンタクト用の円形形状345を含み、レイアウト設計340のチャネル層内に、ダミーチャネル構造用の円弧形状341を含む。ダミーチャネル構造用の円弧形状341は、円形形状345に関して非対称パターンで円形形状345の周りに配置される。レイアウト設計340を使用して半導体デバイスを製造する場合、半導体デバイスのダミーチャネル構造は、その結果、円弧形状341に従って画定される。
【0045】
図4は、本開示の一実施形態によるプロセス例400の概要を示すフローチャートを示す。プロセス400は、3D NANDメモリデバイスのレイアウト設計を生成し、次いで、レイアウト設計に従って半導体デバイスを製造するために使用される。プロセスはS401から始まり、S410まで進む。
【0046】
S410では、エッチングプロファイルの歪みが、エッチングプロセスに対して特徴づけられる。エッチングプロセスは、コア領域内にチャネル構造用のチャネルホールを生成し、半導体デバイスの階段領域内にダミーチャネル構造用のダミーチャネルホールを生成する。
【0047】
S420では、ダミーチャネル構造の形状およびパターンが選択され、エッチングプロファイルの歪みの特徴づけに応じて調整される。いくつかの例では、カプセル形状、長方形形状、円弧形状、骨形状などの様々な非円形形状を選択することができる。形状は、X方向および/またはY方向の2つ以上のパラメータによって調整することができる。非円形形状は、対称パターンまたは非対称パターンでコンタクト形状の周りに配置することができる。
【0048】
S430では、レイアウトが生成される。レイアウトは、コア領域内のチャネル構造および階段領域内のダミーチャネル構造を画定するためのチャネル層、階段領域内にコンタクトを画定するためのコンタクト層などの多くの層を有する。チャネル層は、階段領域に対応するレイアウトの領域内に、ダミーチャネル構造の選択され調整された形状およびパターンを含む。
【0049】
S440では、レイアウトは、半導体デバイス100などの半導体デバイスを製造するために使用される。一例では、マスクのセットが、レイアウトに従って生成される。次いで、マスクのセットは、例えば半導体デバイス100を製造するためにゲートラストプロセスで使用される。その後、プロセスはS499に進み、終了する。
【0050】
図5は、本開示のいくつかの実施形態によるマスク500を示す。マスク500は、レイアウト内のチャネル層に従って生成される。マスク500は、コア領域110に対応するコア領域510と、階段領域120に対応する階段領域520とを含む。コア領域510は、チャネルホールおよびチャネル構造の形状を画定する複数の円形形状511を含む。階段領域520は、ダミーチャネルホールおよびダミーチャネル構造の形状を画定するカプセル形状521を含む。マスク500は、コア領域110内にチャネルホールを作成し、階段領域120内にダミーチャネルホールを作り出すために使用される。
【0051】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、チャネルエッチングプロセス後のゲートラストプロセス中の半導体デバイス100の水平断面図を示す。チャネルエッチングプロセスは、一例のマスク500に従って、チャネルホールおよびダミーチャネルホールを生成する。水平断面図は、図1Bの線A-A’に従って生成される。
【0052】
ゲートラストプロセス中、最初に、犠牲層603(例えば603(A)~603(I))がゲート層105の代わりに使用され、したがって、初期スタックは、基板101上でコア領域110および階段領域120内に交互に堆積された犠牲層603および絶縁層104を含む。さらに、階段ステップは、例えば、異なる階段ステップにおいてスタックの上部を選択的に除去することによって階段領域120内に形成される。一例では、適切な平坦化プロセスを実行して、比較的平坦な表面を得る。
【0053】
次いで、フォトリソグラフィ技術を使用して、マスク500に従ってフォトレジストおよび/またはハードマーク層内にパターンを画定し、エッチング技術を使用して、パターンを犠牲層603および絶縁層105のスタックに転写する。こうして、チャネルホール611が、コア領域110に形成され、ダミーチャネルホール651および661が、階段領域120内に形成される。
【0054】
次いで、チャネル構造がチャネルホール内に形成され、ダミーチャネル構造がダミーチャネルホール内に形成される。いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造は、チャネル構造と共に形成することができ、したがって、ダミーチャネル構造は、チャネル構造と同じ材料で形成される。いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造は、チャネル構造とは異なって形成される。
【0055】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、GLSエッチングプロセス後のゲートラストプロセス中の半導体デバイス100の水平断面図を示す。水平断面図は、図1Bの線A-A’に従って生成される。
【0056】
図7の例では、チャネル構造111およびダミーチャネル構造151および161が、形成される。チャネル構造111はコア領域110内に形成され、ダミーチャネル構造151および161は、階段領域120内に形成される。いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造151および161は、チャネル構造111と共に同じ材料で形成することができる。いくつかの実施形態では、ダミーチャネル構造151および161は、チャネル構造111とは異なる材料で形成することができる。
【0057】
図7の例では、GLS730は、スタック内のトレンチとしてエッチングされている。GLS730を使用して、犠牲層603をゲート層105に置き換えることができる。一例では、犠牲層へのエッチング液が、犠牲層を除去するために GLS730を介して加えられる。一例では、犠牲層は窒化ケイ素で作製され、高温硫酸(HSO)が、犠牲層を除去するためにGLS730を介して加えられる。さらに、GLS730を介して、コア領域内のトランジスタへのゲートスタックが、形成される。一例では、ゲートスタックは、high-k誘電体層、接着剤層、および金属層で形成される。high-k誘電体層は、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ハフニウムシリコン(HfSiO)、酸窒化ハフニウムシリコン(HfSiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ランタン( La)、酸化タンタル(Ta)、酸化イットリウム(Y)、酸化ジルコニウム(ZrO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化ジルコニウムシリコン(ZrSiO)、酸化ハフニウムジルコニウム(HfZrO)などの、比較的大きい誘電定数を提供する任意の適切な材料を含むことができる。接着剤層は、チタン(Ti)、タンタル(Ta)などの高融点金属、およびTiN、TaN、W2N、TiSiN、TaSiNなどのそれらの窒化物を含むことができる。金属層は、タングステン(W)、銅(Cu)などの導電性の高い金属を含む。
【0058】
ゲートラストプロセスは、例えば、ゲートラインスリット730をスペーサ材料(例えば、酸化ケイ素)および共通ソース材料(例えば、タングステン)で満たし続けて、GLS130を形成し、コンタクト145、155および165などを形成し、金属トレースなどを形成する。
【0059】
前述は、当業者が本開示の態様をよりよく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、本明細書で紹介した実施形態の同じ目的を実行するため、および/または同じ利点を達成するために、他のプロセスおよび構造を設計または改変するための基礎として本開示を容易に使用できることを理解しなければならない。当業者はまた、そのような同等の構造が本開示の精神および範囲から逸脱せず、本明細書において様々な変更、置換、および変更を本開示の精神および範囲から逸脱することなく行うことができることも理解しなければならない。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7