(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】クロスプラットフォームスポイラ遮断サービス
(51)【国際特許分類】
H04N 21/238 20110101AFI20230111BHJP
A63F 13/85 20140101ALI20230111BHJP
【FI】
H04N21/238
A63F13/85
(21)【出願番号】P 2021521823
(86)(22)【出願日】2019-10-18
(86)【国際出願番号】 US2019056892
(87)【国際公開番号】W WO2020086393
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-04-22
(32)【優先日】2018-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518187455
【氏名又は名称】ソニー・インタラクティブエンタテインメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シェルワニ,アディル
(72)【発明者】
【氏名】ベネデット,ウォーレン
(72)【発明者】
【氏名】ノス,ランドン
(72)【発明者】
【氏名】ノイエンフェルト,ベネディクト
(72)【発明者】
【氏名】西川洋平
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-267173(JP,A)
【文献】特表2016-521387(JP,A)
【文献】国際公開第2017/121768(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0152759(US,A1)
【文献】中村 聡史,ネタバレ防止ブラウザの実現,第18回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ,日本,日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア研究会,2010年12月03日
【文献】Kyohei Yoshida; Shun Hattori,Web Self-Controller A Filtering Browser for Self-Control,2013 Second IIAI International Conference on Advanced Applied Informatics,米国,IEEE,2013年08月31日,pp. 26 - 31,https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=6630312
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
A63F 9/24
A63F 13/00 -13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポイラの遮断のためのコンピュータ実施方法であって
、
データプラットフォームによって、メディアオブジェクトを有するサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認することと、
前記データプラットフォームによって、前記メディアオブジェクトによって露呈された少なくとも1つのオブジェクトを識別することであって、前記少なくとも1つのオブジェクトは、
前記ユーザがプレイするリモートネットワークサービスのゲームアプリケーションと関連付けられている
、ことと、
前記データプラットフォームによって、前記少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータを受信することであって、前記メタデータは、前記少なくとも1つのオブジェクトが前記ユーザから隠されるべきかどうかを示す
、ことと、
前記データプラットフォームによって、前記メタデータに基づいて、前記少なくとも1つのオブジェクトが
前記ユーザによって発見されているかどうかを判定することと、
前記少なくとも1つのオブジェクトが
前記ユーザによって未だ発見されていないと判定された場合、前記データプラットフォームにより、前記少なくとも1つのオブジェクトは潜在的なスポイラであると判定し、前記データプラットフォームによって、前記ユーザが前記サービスを通じて前記メディアオブジェクトと
接することを遮断することと、
前記少なくとも1つのオブジェクトが前記ユーザによって発見されていると判定された場合、前記データプラットフォームにより、前記少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられた前記メタデータから、隠されるとのマーク付けを除去することと、
を備える
、コンピュータ実施方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのオブジェクトは、伝承、トロフィ、ユーザにより生成されたコンテンツ、活動、キャラクタ、武器、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、ビデオ、コミュニティスレッド、レベル、アイテム、キャラクタ、及びキャラクタ統計を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項3】
前記ユーザが前記サービスを通じて前記
メディアオブジェクト
と接することを遮断することは、前記ユーザが前記少なくとも1つのオブジェクトと関与することを防止することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項4】
前記ユーザが前記サービスを通じて前記
メディアオブジェクト
と接することを遮断することは、ユーザインタフェースから、前記少なくとも1つのオブジェクトに関連する情報を除去することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項5】
前記ユーザから、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられた前記メタデータから、隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信することと、
前記要求に応答して、前記ユーザにとって視認可能であるとして、前記少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたオブジェクトをマーク付けすることと、
を更に備える、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項6】
スポイラの遮断のため
のコンピュータ実施システムであって、前記
コンピュータ実施システムは、
データプラットフォームであって、
前記データプラットフォームと関連付けられたメディアオブジェクトを有するサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認することと、
前記メディアオブジェクトと関連付けられた少なくとも1つのオブジェクトを識別すること
であって、前記少なくとも1つのオブジェクトは、前記ユーザがプレイするリモートネットワークサービスのゲームアプリケーションと関連付けられている、ことと、
前記少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータを受信することであって、前記メタデータは、前記少なくとも1つのオブジェクトが前記ユーザから隠されるべきかどうかを示す
、ことと、
前記メタデータに基づいて、
前記少なくとも1つのオブジェクトが前記ユーザによって発見されているかどうか判定することと、
前記少なくとも1つのオブジェクトが未だ前記ユーザによって発見されていないと判定された場合、前記少なくとも1つのオブジェクトが潜在的なスポイラであると判定
し、前記ユーザが前記サービスを通じて前記メディアオブジェクトと
接することを遮断することと、
前記少なくとも1つのオブジェクトが前記ユーザによって発見されたと判定された場合、前記少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられた前記メタデータから、隠されるとのマーク付けを除去することと、
を行うように構成され
たデータプラットフォームと、
前記データプラットフォームと関連付けられたデータベースであって、前記データベースは、前記メタデータを記憶するように構成されている、前記データベースと、
を備える
、コンピュータ実施システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのオブジェクトは、伝承、トロフィ、ユーザにより生成されたコンテンツ、活動、キャラクタ、武器、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、ビデオ、コミュニティスレッド、レベル、アイテム、キャラクタ、及びキャラクタ統計を含む、請求項
6に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項8】
前記ユーザが前記サービスを通じて前記メディアオブジェクトと接することを前記データプラットフォームが遮断することは、前記ユーザが前記少なくとも1つのオブジェクトと関与することを防止することを含む、請求項
6に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項9】
前記ユーザが前記サービスを通じて前記メディアオブジェクトと接することを前記データプラットフォームが遮断することは、ユーザインタフェースから、前記少なくとも1つのオブジェクトに関連する情報を除去することを含む、請求項
6に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項10】
前記データプラットフォームは、
前記ユーザから、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられた前記メタデータから、隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信することと、
前記要求に応答して、前記ユーザにとって視認可能であるとして、前記少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたオブジェクトをマーク付けすることと、
を行うように更に構成されている、請求項
6に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項11】
その上で具体化された命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
該命令がプロセッサによって実行された場合、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法のステップが実行される、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月23日に出願された米国仮特許出願第62/749,592号の利益を主張する。
【0002】
本技術は概して、リモートネットワーク化ゲームサービスに関し、特に、ユーザがデータプラットフォームと関連付けられたビデオゲームをプレイするために潜在的なスポイラを遮断するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
この章において説明されるアプローチが追及されるが、必ずしも、前に認識または追及されたアプローチではない。したがって、他に示されない限り、この章において説明されるアプローチのいずれかは、この章に単にそれらを含めることにより、従来技術として適格であると推定されるべきではない。
【0004】
スポイラは、前に知られている場合、初めてのプレイヤにとって驚きまたはサスペンスを減少させることがある、ビデオゲームにおける重要な筋の展開の記述である。スポイラへの暴露は、プレイヤに対する全体的なゲーミング経験の品質を低下させることがあり、プレイヤのゲームをプレイすることへの関心を損ねることさえある。スポイラを回避することは、ナラティブドリブンゲームのプレイヤにとって最も重要なことである。スポイラは、それらのプレイヤがゲームを完了するまでに、そのようなプレイヤがゲーミングコミュニティに深く関与することを阻害することがあり、そのコミュニティとのプレイヤの関与レベルを制限する。
【0005】
その上、スポイラは、単一のプレイヤ及び協力プレイヤ対環境(PvE)スタイルのゲームのプレイヤにとって、プレイヤのフレンドまたはより広義のゲーミングコミュニティ(例えば、ディスカッション及びウォークスルーなどを通じた)とそれらのゲームの周りでソーシャルに関与するときの最大の懸念の1つである。この恐れは、プレイヤがコミュニティ構築ソーシャル行動に関与することを阻害することがあり、それは、それらのユーザに対するゲーミングプラットフォームとの関与の著しい損失をもたらすことがある。
【発明の概要】
【0006】
以下の詳細な説明において更に説明される簡易的な形式において概念の選択を導入するために、この概要が提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または必須の特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
【0007】
本開示の1つの実施例の実施形態に従って、クロスプラットフォームスポイラの遮断のためのクロスプラットフォームに対するコンピュータ実施システムが提供される。システムは、メディアオブジェクトを有するサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認し、メディアオブジェクトによって露呈された少なくとも1つのオブジェクトを識別し、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータを受信し、メタデータは、少なくとも1つのオブジェクトがユーザから隠されるべきであるかどうかを示し、少なくとも1つのオブジェクトが潜在的なスポイラであると判定し、少なくとも1つのアプリケーションを通じて、隠されるとしてマーク付けされた少なくとも1つのオブジェクトとユーザが接することを遮断する、ように構成されたデータプラットフォームを含んでもよい。システムはまた、メタデータを記憶するように構成されたデータベースを含んでもよい。
【0008】
データプラットフォームは更に、少なくとも1つのオブジェクトがユーザによって発見されたと判定し、判定に基づいて、データプラットフォームによって、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータから隠されるとのマーク付けを除去するように構成されてもよい。少なくとも1つのオブジェクトは、伝承、トロフィ、ユーザにより生成されたコンテンツ、活動、キャラクタ、武器、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、ビデオ、コミュニティスレッド、レベル、アイテム、キャラクタ、及びキャラクタ統計を含んでもよい。少なくとも1つの潜在的なオブジェクトを遮断することは、ユーザが少なくとも1つのオブジェクトと関与することを防止することを含んでもよい。遮断することはまた、ユーザインタフェースから少なくとも1つのオブジェクトに関連する情報を除去することを含んでもよい。
【0009】
データプラットフォームは更に、ユーザから、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータから隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信し、要求に応答して、ユーザにとって視認可能であるとして、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたオブジェクトをマーク付けするように構成されてもよい。
【0010】
開示の別の実施例の実施形態に従って、クロスプラットフォームスポイラの遮断のためのコンピュータ実施方法が提供される。方法は、データプラットフォームによって、メディアオブジェクトを有するサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認することと、メディアオブジェクトによって露呈された少なくとも1つのオブジェクトを識別することと、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられメタデータを受信することであって、メタデータは、少なくとも1つのオブジェクトがユーザから隠されるべきであるかどうかを示す、受信することと、データプラットフォームによって、メタデータに基づいて、少なくとも1つのオブジェクトが潜在的なスポイラであると判定することと、ユーザがサービスを通じてメディアオブジェクトと接することを遮断することと、を含んでもよい。
【0011】
クロスプラットフォームスポイラの遮断のための方法は更に、少なくとも1つのオブジェクトがユーザによって発見されたと判定することと、判定に基づいて、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータから隠されるとのマーク付けを除去することと、を含んでもよい。
【0012】
少なくとも1つのオブジェクトは、伝承、トロフィ、ユーザにより生成されたコンテンツ、活動、キャラクタ、武器、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、ビデオ、コミュニティスレッド、レベル、アイテム、キャラクタ、及びキャラクタ統計を含んでもよい。遮断することは、ユーザが少なくとも1つのオブジェクトと関与することを防止することを含んでもよい。遮断することはまた、ユーザインタフェースから少なくとも1つのオブジェクトに関連する情報を除去することを含んでもよい。
【0013】
クロスプラットフォームスポイラの遮断のための方法はまた、ユーザから、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたメタデータから隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信することと、要求に応答して、ユーザにとって視認可能であるとして、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたオブジェクトをマーク付けすることと、を含んでもよい。
【0014】
本開示の別の実施例の実施形態に従って、クロスプラットフォームスポイラの遮断のための方法のステップは、1つ以上のプロセッサによって実施されるとき、記載されるステップを実行する命令を含む非一時的機械可読媒体に記憶される。
【0015】
開示の他の実施例の実施形態及び態様は、以下の図面と併用して以下の説明から明らかになるであろう。
【0016】
実施形態が添付図面の図において実施例として、及び限定ではなく示され、図面では、同一の参照符号は、同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】1つの実施例の実施形態に従った、利用可能なゲーム活動に関するコンテキスト情報をユーザに提供する例示的なシステムアーキテクチャを示す。
【
図2】1つの実施例の実施形態に従った、別の例示的なシステムアーキテクチャを示す。
【
図3】1つの実施例の実施形態に従った、一様なデータプラットフォームについてのデータモデルを提供する例示的なシステムを示す。
【
図4】1つの実施例の実施形態に従った、クロスプラットフォームスポイラの遮断のための例示的なシステムを示す。
【
図5】1つの実施例の実施形態に従った、クロスプラットフォームスポイラの遮断のための方法のフローチャートを示す。
【
図6】本明細書で議論される方法論のうちのいずれか1つ以上を実行するためのマシンに対する命令のセットが実行されるコンピュータシステムの形式にある実施例のマシンの図表示である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する、添付図面への参照を含む。図面は、実施例の実施形態に従った例示を示す。本明細書で「実施例」とも称される、それらの実施例の実施形態は、当業者が本主題を実施することを可能にするよう十分に詳細に説明される。実施形態が組み合わされてもよく、他の実施形態が利用されてもよく、または特許請求される範囲から逸脱することなく、構造的変更、論理的変更、及び電気的変更が行われてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、限定する意味で解釈されることはなく、範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物によって定義される。
【0019】
本明細書で開示される技術は、どのゲーム内オブジェクト(例えば、活動、キャラクタ、及び武器など)が各プレイヤによってゲーム内で見られたかを認識し、よって、プレイヤが当然のこととしてゲーム内で発見することを好むコンテンツ(例えば、ユーザにより生成されたコンテンツ(UGC)、トロフィ、及び伝承オブジェクトなど)とプレイヤが関与することを防止することに向けられる。
【0020】
使用パターンは、Sony PlayStation 4における「隠されたトロフィ」の使用パターンと同様であってもよい。ゲーム開発者は、適切なツールを介して「隠される」として特定のゲームオブジェクトをマーク付けすることがあり、それらのオブジェクトの詳細は、プレイヤがゲーム内で自身を発見するまでプレイヤから隠される。隠されたトロフィと同様に、プレイヤは、そのように選択した場合、スポイラの遮断を上書きするオプションを有する。本明細書で開示される技術は、プレイヤが、スポイラ(活動、キャラクタ、アイテム、活動の成果、アクション、効果、位置、及びキャラクタまたはアイテムの属性を含んでもよい)を偶発的に見ないという信頼性により、ナラティブゲームの周りでフレンド及びコミュニティと関与することを可能にすることができる。
【0021】
一様なデータシステム(UDS)は、ユーザがどのゲーム内エンティティ及び活動と関与しているかを認識することができ、よって、不要なスポイラを回避することにおいてプレイヤをサポートすることができ、恐れずにコミュニティと関与する信頼性をプレイヤに与える。一般的な解決策のパターンは、いずれかのオブジェクトタイプが、スポイラと見なされてもよく、そういうものとして、そのオブジェクトタイプについてのメタデータにおいて開発者によって「隠される」としてマーク付けされ得る。そのオブジェクトタイプがプレイヤによって発見されるとき(例えば、UDSイベントの例)、それは、もはやそのプレイヤにとってスポイラとして扱われない。このパターンは、活動、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、及びキャラクタ統計に適用されることがある。このアプローチは、それらのフレンド及びより広範囲のコミュニティと、それらのゲームの周りでソーシャルに関与する単一のプレイヤ及び協力PvEゲーマの数の増加をもたらし得る。
【0022】
図1は、1つの実施例の実施形態に従った、利用可能なゲーム活動に関するコンテキスト情報をユーザに提供する例示的なシステムアーキテクチャ100である。いくつかの実施形態では、例示的なシステムアーキテクチャ100は、ゲームクライアント105、一様なデータシステム(UDS)ソフトウェア開発キット(SDK)110、コンソールシステムソフトウェア115、ローカルルールエンジン120、UDSサーバ125、ゲームサーバ130、処理済みデータ135、並びにヘルプサービス140、ゲームプラン145、ユーザにより生成されたコンテンツ(UGC)タギング150、及び他のサービス(複数可)155を含む1つ以上の他のリモートネットワーク化サービスを含む。ヘルプサービス140も、他のデータソース(複数可)160から情報を受信してもよい。
【0023】
ゲームクライアント105及びゲームサーバ130は、一様なデータシステム(UDS)SDK110によって使用されるUDSデータの論理的構造を記述したUDSデータモデルを介して、複数のアプリケーションに関するコンテキスト情報をUDSサーバ125に提供する。UDSデータモデルは、各ゲームが各サービスをサポートするよう別個にパッチされる必要なく、プラットフォームが、ゲームデータを必要とする、ヘルプサービス140、ゲームプラン145、UGCタギング150、及び他のサービス(複数可)155などのリモートネットワーク化サービスを実現することを可能にする。UDSデータモデルは、ゲームにわたって統一した方式において、コンテキスト情報を情報の各部分に割り当てる。ゲームクライアント105及びUDS SDK110からのコンテキスト情報は、コンソールシステムソフトウェア115を介してUDSサーバ125に提供される。ゲームクライアント105、UDS SDK110、コンソールシステムソフトウェア115、及びローカルルールエンジン120は、複数のアプリケーションを実行するためのコンピュータまたは他の適切なハードウェア上で稼働してもよいことが理解されよう。
【0024】
UDSサーバ125は、複数のアプリケーションからのゲームクライアント105及びゲームサーバ130からコンテキスト情報を受信及び記憶する。確かに、UDSサーバ125は、複数のユーザに対する複数のゲームクライアント及びゲームサーバからコンテキスト情報を受信してもよい。情報は、一様に処理されてもよく(135)、次いで、複数のリモートネットワーク化サービス140、145、150、及び155によって受信されてもよい。
【0025】
図2は、本開示に従った、システムアーキテクチャの別の例示的な実施形態を示す。ゲームクライアント205は、コンテキスト情報をUDSサーバ210に送信し、UDSサーバ210は、プロファイル統計215、ゲームプラン220、セッション225、トーナメント230、プレゼンス235、及びヘルプシステム240を含む、複数のリモートネットワーク化サービスに、統一されたデータモデルにあるコンテキスト情報を提供する。
【0026】
図3は、開示の実施例の実施形態に従った、一様なデータプラットフォーム300についてのデータモデルを提供する例示的なシステムを示す。1つの実施例の実施形態では、システム300は、複数のアプリケーション332のうちの少なくとも1つを実行するように構成された少なくとも1つのデバイス330を含んでもよく、各アプリケーションは、アプリケーションデータ構造を有する。一様なデータプラットフォーム310は、1つ以上のサーバ上で実行されてもよい。一様なデータプラットフォーム310は、複数のアプリケーションデータ構造にわたって一様であるデータモデルを含んでもよい。データモデルは、データモデルにおいて示された少なくとも1つのオブジェクトに対応するメタデータ312、及び少なくとも1つのメタデータエントリと関連付けられたトリガ条件に対応するイベント314を含んでもよい。メタデータ312及びイベント314の値は、ユーザプロファイルと関連付けられてもよい。一様なデータプラットフォーム310は、少なくとも1つのデバイス330からアプリケーションデータを受信し、アプリケーションデータをデータモデル内に記憶するように構成されてもよい。システム300はまた、データモデルを使用して一様なデータプラットフォーム310からアプリケーションデータにアクセスするように構成された複数のリモートネットワーク化サービス320を含んでもよい。
【0027】
様々な実施形態では、メタデータ312は、ユーザがアプリケーションにおいて行うことができる全ての活動のリスト、活動名、活動の記述、活動の状態(利用可能であるかどうか、開始したかどうか、または完了したかどうか)、活動が目標またはキャンペーンを完了するために必要とされるかどうか、活動に対する完了報酬、イントロカットシーンまたはアウトロカットシーン、ゲーム内位置、活動が利用可能になる前に満たされる必要がある1つ以上の条件、及び下位の活動として活動を包含する親の活動、を含んでもよい。メタデータ312は更に、ユーザによって行使することが可能な能力のリスト、各アクションの効果、対応するタイムスタンプ及び位置を含む、いつアクション及び効果が行われるかを示すテレメトリ、ゲーム内座標系、ゲーム内分岐状態のリスト、並びに分岐状態にいつ遭遇するか、及びどのオプションがユーザによって選択されるかを示すテレメトリ、を含んでもよい。ゲーム内統計、アイテム、伝承、ゲーム内ゾーン、並びに各統計、アイテム、伝承、またはゾーンに関する対応する属性のリストは同様に、メタデータ312に含まれてもよい。加えて、メタデータ312は、特定の活動、エンティティ(キャラクタ、アイテム、能力など)、設定、結果、アクション、効果、位置、または属性が隠されるとしてマーク付けされるべきであるか否かを示すことができる。
【0028】
イベント314は、いくつかの様々なトリガ条件に応答して、発生してもよい。例えば、そのようなトリガ条件は、前に利用可能でなかった活動が利用可能になること、ユーザが活動を開始すること、ユーザが活動を終了すること、活動についてのオープニングカットシーンまたはエンディングカットシーンが開始または終了すること、ユーザのゲーム内位置またはゾーンが変化すること、ゲーム内統計が変化すること、アイテムまたは伝承が獲得されること、アクションが実行されること、効果が発生すること、ユーザがキャラクタ、アイテム、または他のゲーム内エンティティと相互作用すること、及び活動、エンティティ、設定、結果、アクション、効果、位置、または属性が発見されること、を含んでもよい。イベント314は更に、イベント314がトリガされたときのアプリケーションの状態に関する情報、例えば、ユーザが活動を開始もしくは終了したときのタイムスタンプ、難易度設定、及びキャラクタ統計、活動の成功もしくは失敗、または完了した活動と関連付けられたスコアもしくは期間、に関する情報を含んでもよい。
【0029】
図4は、開示の実施例の実施形態に従った、例示的なクロスプラットフォームスポイラ遮断システム400を示す。1つの実施例の実施形態では、システム400は、データプラットフォーム410及びデータベース420を含んでもよい。
【0030】
データプラットフォーム410は、データプラットフォームと関連付けられた少なくとも1つのサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認し、潜在的なスポイラを有するとして、データと関連付けられた少なくとも1つのメディアオブジェクトを判定し、判定に基づいて、ユーザが少なくとも1つのサービスを通じて少なくとも1つのメディアオブジェクトと接することを遮断する、ように構成されてもよい。例えば、少なくとも1つのサービスは、ビデオ共有サービス、フォーラム、メッセージングサービス、またはユーザに対する潜在的なスポイラを含むことがある他の適切なコンテンツのソースを含んでもよい。様々な実施形態では、少なくとも1つのメディアオブジェクトは、テキスト、画像、ビデオ、ブロードキャスト、または他の適切な媒体を含む。同様に、少なくとも1つのメディアオブジェクトは、ビデオもしくはブロードキャストのアイコンもしくはサムネイル、またはビデオもしくはブロードキャスト内のいずれかのテキストもしくは画像を含んでもよい。
【0031】
データと関連付けられた少なくとも1つのメディアオブジェクトが潜在的なスポイラを含むと判定するために、データプラットフォーム410は、メディアオブジェクトによって露呈され、またはそうでなければメディアオブジェクトの内部で提示された1つ以上のUDSオブジェクトを識別するように構成されてもよい。データプラットフォーム410は、自然言語処理、画像認識、発話認識、または1つ以上のUDSオブジェクトを識別するために本分野において既知の他の適切な方法を使用してもよい。データプラットフォームは更に、1つ以上のUDSオブジェクトの各々と関連付けられたビデオまたはブロードキャスト内の時間範囲を識別してもよい。各UDSオブジェクトは、ゲームなどのアプリケーションと関連付けられてもよく、ユーザによって発見されており、またはまだ発見されていない、活動、エンティティ、設定、成果、アクション、効果、位置、属性、伝承、トロフィ、アイテム、または統計などのゲーム内オブジェクトを表してもよいことが理解されよう。
【0032】
データプラットフォーム410は更に、UDSサーバから、1つ以上のUDSオブジェクトと関連付けられたメタデータを受信するように構成されてもよく、メタデータは、オブジェクトがこの特定のユーザに対して隠されるべきであるかどうかを示す。代わりに、メタデータは、データベース420から取り出されてもよい。UDSサーバは、複数のユーザプロファイルについてのUDSオブジェクトごとのメタデータを含んでもよいことが理解されよう。よって、データプラットフォーム410は、そのユーザと関連付けられたメタデータに基づいて、何が異なるユーザを潜在的に損なわせることがあるかを区別することができる。1つ以上の実施形態では、データプラットフォーム410は、UDSサーバに、メタデータについての要求を送信し、UDSサーバは、対応するメタデータで応答する。要求は、1つ以上のUDSオブジェクトの各々についての識別子、及びユーザまたはユーザのプロファイルと関連付けられた識別子を含んでもよい。
【0033】
データプラットフォーム410、または代わりにUDSサーバは、少なくとも1つのUDSオブジェクトがユーザによって発見されたと判定し、判定に基づいて、データプラットフォームによって、少なくとも1つのUDSオブジェクトと関連付けられたメタデータから隠されるというマーク付けを除去するように更に構成されてもよい。特定の実施形態では、特定のアプリケーションと関連付けられた全てのUDSオブジェクトは、システムによって自動でまたは開発者によって手動でのいずれかで、隠されるとして最初にマーク付けされてもよく、ユーザがアプリケーションを使用する過程を通じて各UDSオブジェクトを発見したときに、ユーザ活動によって隠されるというマーク付けが解除されてもよい。様々な実施形態では、UDSサーバは、隠されるとのマーク付けのチェックを外す前に満たされる必要がある1つ以上の条件に基づいて、少なくとも1つのUDSオブジェクトと関連付けられたメタデータから、隠されるとのマーク付けのチェックを外してもよい。例えば、特定のUDSオブジェクトは、ユーザが特定のステージに進行して通過し、特定のキャラクタに出会った後のみ、発見されたと見なされてもよい。
【0034】
少なくとも1つのメディアオブジェクトを遮断することは、ユーザが少なくとも1つのメディアオブジェクトと関与することを防止することを含んでもよい。遮断することはまた、少なくとも1つのメディアオブジェクトを有するユーザインタフェースから、少なくとも1つのUDSオブジェクトに関連する情報を除去することを含んでもよい。少なくとも1つのUDSオブジェクトに関連する情報は、ユーザにユーザインタフェースを表示する前にフィルタ除去されてもよい。例えば、スポイラとなるテキストは、除去されてもよく、またはスポイラアラートと交換されてもよい。更なる実施例では、隠されるとしてマーク付けされたオブジェクトと関連付けられたビデオにおける時間範囲は、不鮮明にされてもよく、スポイラ警告により覆われてもよく、または完全にスキップされてもよい。加えて、データプラットフォーム410は、通知またはアラートをユーザに対して表示させ、潜在的なスポイラが存在することをユーザに通知してもよい。データプラットフォーム410はまた、オーバレイにより、またはスポイラとなる媒体を視認不能にさせることによって、潜在的なスポイラを遮断してもよく、潜在的なスポイラが存在するが、必要に応じて、ユーザがオーバレイまたは視認不能であることを除去することが可能であることをユーザに示してもよい。
【0035】
例えば、ユーザは、複数のコメントを含むフォーラムを見ていることがあり、各々のコメントは、ユーザがテキスト、画像、ビデオなどのいずれかを介してプレイしているゲームに対する潜在的なスポイラを含むことがある、構造化されていないデータを有する。UDSオブジェクトが隠されるとしてマーク付けされたメタデータと関連付けられるように、ユーザが発見しなかったUDSオブジェクトと関連付けられたコメントをデータプラットフォーム410が識別する場合、データプラットフォーム410は、潜在的にスポイラとなるコメントを遮断してもよく、またはそうでなければ改訂してもよい。データプラットフォーム410は、コメント内の特定のセンテンスなどのスポイラを含むとして識別された特定の媒体を遮断してもよく、または代わりに、コメント全体を遮断してもよい。有利なことに、システムは、いずれかの潜在的にスポイラとなる情報を偶発的に見ることなく、ユーザがフォーラム及びスポイラではない情報を見ることを可能にする。
【0036】
データプラットフォームは更に、ユーザから、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたメタデータから、隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信し、要求に応答して、メタデータから、隠されるとのマーク付けを除去するように構成されてもよい。代わりに、メタデータは、メタデータが隠されるとのマーク付けを含むかどうかに関わらず、ユーザが情報を見たいと思うかどうかを示す別個の視認可能フィールドを含んでもよい。ユーザから、少なくとも1つのタイプのオブジェクトと関連付けられたメタデータから、隠されるとのマーク付けを除去する要求を受信したことに応答して、データプラットフォーム410は代わりに、オブジェクトのタイプと関連付けられたUDSオブジェクトごとに視認可能なフィールドをチェックしてもよい。加えて、ユーザがスポイラをチェックしないことを望むことを示す場合、データプラットフォーム410は、効率性のために、識別するステップを完全にスキップしてもよい。データベース420は、ユーザから隠されるとして、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータを記憶するように構成されたデータプラットフォームと関連付けられてもよい。
【0037】
当業者が認識するように、データプラットフォーム410の特定の機能または特徴は、データプラットフォーム410とUDSサーバ125/210との間で共有されてもよい。代わりに、データプラットフォーム及びUDSサーバは、同一のサーバまたは複数のサーバに常駐してもよい。他の適切な構成が可能であり、本開示によって考慮される。
【0038】
図5は、スポイラのクロスプラットフォームの遮断のための方法500を示す処理フローチャートである。方法500は、ハードウェア(例えば、意思決定ロジック、専用ロジック、プログラム可能ロジック、特定用途向け集積回路)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステムもしくは専用マシン上で稼働するソフトウェアなど)、または両方の組み合わせを含む処理ロジックによって実行されてもよい。実施例の実施形態では、処理ロジックは、
図1及び2のシステムアーキテクチャ100及び200の1つ以上の要素を指す。以下に記載される方法500の動作は、図において説明され、示される順序とは異なる順序において実装されてもよい。その上、方法500は、本明細書において示されないが、開示から当業者にとって明白であることがある追加の動作を有してもよい。方法500はまた、
図5に示され、及び以下で説明されるよりも少ない動作を有してもよい。
【0039】
図5に示されるように、クロスプラットフォームスポイラの遮断のための方法は、メディアオブジェクトを有するサービスのユーザに潜在的に利用可能なデータを確認することによる、動作510において開始してもよい。動作520では、方法500は、メディアオブジェクトによって露呈された少なくとも1つのオブジェクトを識別することを続けてもよく、少なくとも1つのオブジェクトは、アプリケーションと関連付けられている。動作530では、方法500は、少なくとも1つのオブジェクトと関連付けられたメタデータを受信することを含んでもよく、メタデータは、少なくとも1つのオブジェクトがユーザから隠されるべきかどうかを示す。メタデータに基づいて、動作540では、方法500は、少なくとも1つのオブジェクトが潜在的なスポイラであると判定してもよい。最後に、動作550では、方法500は、ユーザがサービスを通じてメディアオブジェクトと
接することを遮断してもよい。
【0040】
図6は、本明細書で議論される方法論のうちのいずれか1つ以上をマシンに実行させるための命令のセットを実行することができる、実施例の電子形式のコンピュータシステム600におけるマシンに対するコンピューティングデバイスの図表示を示す。実施例の実施形態では、マシンは、スタンドアロンデバイスとして動作し、または他のマシンに接続されてもよい(例えば、ネットワーク化される)。ネットワーク化された配置では、マシンは、サーバ-クライアントネットワーク環境内のサーバ、クライアントマシンの能力において、またはピアツーピア(もしくは、分散)ネットワーク環境内のピアマシンとして動作してもよい。マシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ゲームコンソール、ゲーミングデバイス、セットトップボックス(STB)、テレビデバイス、携帯電話、ポータブルミュージックプレイヤ(例えば、ポータブルハードドライブ音声デバイス)、ウェブアプライアンス、またはそのマシンによって取られることになるアクションを指定する(直列にもしくはその他)命令のセットを実行することが可能ないずれかのマシンであってもよい。更に、単一のマシンのみが示されると共に、用語「マシン」は、本明細書で議論される方法論のうちのいずれか1つ以上を実行するための命令のセット(または、複数のセット)を別個にまたは共同で実行するいずれかのマシンの集合を含むとしても解釈されるものとする。コンピュータシステム600は、例えば、少なくともコンソール(例えば、
図1を参照)、ゲームサーバ130、UDSサーバ125、またはデータプラットフォーム410のインスタンスであってもよい。
【0041】
実施例のコンピュータシステム600は、バス620を介して相互に通信する、プロセッサまたは複数のプロセッサ605(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックプロセシングユニット(GPU)、またはその両方)、並びにメインメモリ610及び静的メモリ615を含む。コンピュータシステム600は、ビデオディスプレイユニット625(例えば、液晶ディスプレイ(LCD))を更に含んでもよい。コンピュータシステム600はまた、英数字入力デバイス(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、マイクロフォン、デジタルカメラ、及びビデオカメラなど、少なくとも1つの入力デバイス630を含む。コンピュータシステム600はまた、ディスクドライブユニット635、信号生成デバイス640(例えば、スピーカ)、及びネットワークインタフェースデバイス645を含む。
【0042】
ドライブユニット635(ディスクドライブユニット635とも称される)は、本明細書で説明される方法論または機能のうちのいずれか1つ以上を具体化し、またはそれらによって利用される1つ以上の命令のセット及びデータ構造(例えば、命令655)を記憶した、機械可読媒体650(コンピュータ可読媒体650とも称される)を含む。命令655も、コンピュータシステム600によるその実行の間、メインメモリ610内、及び/またはプロセッサ(複数可)605内に完全にまたは部分的に常駐してもよい。メインメモリ610及びプロセッサ(複数可)605も、機械可読媒体を構成する。
【0043】
命令655は更に、いくつかの公知の転送プロトコル(例えば、Hyper text Transfer Protocol(HTTP)、CAN、Serial、及びModbus)のうちの1つを利用するネットワークインタフェースデバイス645を介して、通信ネットワーク660を通じて送信または受信されてもよい。通信ネットワーク660は、インターネット、ローカルイントラネット、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、ストレージエリアネットワーク(SAN)、フレームリレー接続、アドバンストインテリジェンスネットワーク(AIN)接続、同期光ネットワーク(SONET)接続、デジタルT1、T3、E1、もしくはE3ライン、デジタルデータサービス(DDS)接続、デジタルサブスクライバライン(DSL)接続、イーサネット接続、インテグレーテッドサービスデジタルネットワーク(ISDN)ライン、ケーブルモデム、アシンクロナストランスファモード(ATM)接続、またはファイバ分散データインタフェース(FDDI)もしくは銅線分散データインタフェース(CDDI)接続を含む。更に、通信ネットワーク660はまた、無線アプリケーションプロトコル(WAP)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、グルーバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)、符号分割多重アクセス(CDMA)もしくは時分割多重アクセス(TDMA)、セルラ電話ネットワーク、グローバルポジショニングシステム(GPS)、セルラデジタルパケットデータ(CDPD)、リサーチインモーションリミテッド(RIM)二重ページングネットワーク、Bluetooth無線機、またはIEEE802.11に基づく無線周波数ネットワークを含む、様々な無線ネットワークのいずれかへのリンクを含んでもよい。
【0044】
機械可読媒体650が単一の媒体であるとして実施例の実施形態に示されると共に、用語「コンピュータ可読媒体」は、1つ以上の命令のセットを記憶した単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中化データベースもしくは分散データベース、及び/または関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと解釈されるべきである。用語「コンピュータ可読媒体」はまた、マシンによる実行のための命令のセットを記憶し、符号化し、もしくは搬送することが可能であり、本出願の方法論のうちのいずれか1つ以上をマシンに実行させ、またはそのような命令のセットによって利用され、もしくはそのような命令のセットと関連付けられたデータ構造を記憶し、符号化し、もしくは搬送することが可能ないずれかの媒体を含むと解釈されるものとする。したがって、用語「コンピュータ可読媒体」は、それらに限定されないが、ソリッドステートメモリ、光学及び磁気媒体を含むと解釈されるものとする。そのような媒体はまた、それらに限定されないが、ハードディスク、フロッピーディスク、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及びリードオンリメモリ(ROM)などを含んでもよい。
【0045】
本明細書で説明される実施例の実施形態は、コンピュータにインストールされたコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)を含む動作環境において、ハードウェアにおいて、またはソフトウェア及びハードウェアの組み合わせにおいて実装されてもよい。コンピュータ実行可能命令は、コンピュータプログラミング言語において記述されてもよく、またはファームウェアロジックにおいて具体化されてもよい。認識された標準に準拠したプログラミング言語において記述される場合、そのような命令は、様々なハードウェアプラットフォーム上で実行されてもよく、様々なオペレーティングシステムへのインタフェースに対して実行されてもよい。それらに限定されないが、本方法を実装するためのコンピュータソフトウェアプログラムは、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、動的HTML、XML、拡張可能スタイルシート言語(XSL)、ドキュメントスタイルセマンティック・スペシフィケーション言語(DSSSL)、カスケーディングスタイルシート(CSS)、シンクロナイズドマルチメディアインテグレーション言語(SMIL)、無線マークアップ言語(WML)、Java(登録商標)、Jini(登録商標)、C、C++、C#、.NET、Adobe Flash、Perl、UNIX(登録商標) Shell、Visual BasicもしくはVisual Basicスクリプト、仮想現実マークアップ言語(VRML)、ColdFusion(登録商標)、あるいは他のコンパイラ、アセンブラ、インタプリタ、または他のコンピュータ言語もしくはプラットフォームなど、いずれかの数の適切なプログラミング言語において記述されてもよい。
【0046】
よって、クロスプラットフォームスポイラの遮断のための技術が開示される。実施形態が特定の実施例の実施形態を参照して説明されてきたが、本出願のより広義の精神及び範囲から逸脱することなく、それらの実施例の実施形態に様々な修正及び変更が行われてもよいことが明らかである。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味にあると見なされることになる。