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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-27
(45)【発行日】2023-02-06
(54)【発明の名称】滴下装置および滴下容器
(51)【国際特許分類】
   B05C 17/005 20060101AFI20230130BHJP
   B05B 1/02 20060101ALI20230130BHJP
   B65D 47/18 20060101ALI20230130BHJP
【FI】
B05C17/005
B05B1/02 102
B65D47/18
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018159261
(22)【出願日】2018-08-28
(65)【公開番号】P2020032329
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000224101
【氏名又は名称】藤森工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100155066
【弁理士】
【氏名又は名称】貞廣 知行
(72)【発明者】
【氏名】吉田 美帆子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 豊明
【審査官】河内 浩志
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-323098(JP,A)
【文献】国際公開第2017/086255(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 7/00-21/00
B05B 1/00- 3/18
7/00- 9/08
11/00-11/08
B65D 1/00- 1/48
35/44-35/54
39/00-55/16
83/00
83/00-83/76
A61J 1/00-19/06
A61M11/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側に向けて流路を有するノズル部材と、前記先端側とは反対の側である前記流路の基端側において前記ノズル部材に収容された中子部材とを備え、
前記ノズル部材は、前記中子部材の収容部を内部に有するノズル本体部と、前記ノズル本体部から先端側に突出し、前記収容部に接続された前記流路を有する突出部とを有し、
前記中子部材は、前記流路に接する側に外面を、前記流路とは反対の側である内面に凹状の空洞部を有し、
前記中子部材の外面または前記収容部の内面には、前記流路の方向に沿って溝部を有し、
前記溝部が、前記突出部に形成された前記流路の中心軸線の周囲で、前記中心軸線に沿う方向において、1本または複数本設けられており、
前記ノズル部材を構成する材質と前記中子部材を構成する材質との弾性率が異なり、圧力の変化により、前記中子部材の外面と前記収容部の内面との間の断面積が変化することを特徴とする滴下装置。
【請求項2】
先端側に向けて流路を有するノズル部材と、前記先端側とは反対の側である前記流路の基端側において前記ノズル部材に収容された中子部材とを備え、
前記ノズル部材は、前記中子部材の収容部を内部に有するノズル本体部と、前記ノズル本体部から先端側に突出し、前記収容部に接続された前記流路を有する突出部とを有し、
前記中子部材は、前記流路に接する側に外面を、前記流路とは反対の側である内面に凹状の空洞部を有し、
前記中子部材の外面または前記収容部の内面には、前記流路の方向に沿って溝部を有し、
前記溝部が、前記突出部に形成された前記流路の中心軸線の周囲で、前記中心軸線に沿う方向において、1本または複数本設けられており、
前記中子部材の外面は、前記溝部以外の領域では、前記収容部の内面に密着していることを特徴とする滴下装置。
【請求項3】
先端側に向けて流路を有するノズル部材と、前記先端側とは反対の側である前記流路の基端側において前記ノズル部材に収容された中子部材とを備え、
前記ノズル部材は、前記中子部材の収容部を内部に有するノズル本体部と、前記ノズル本体部から先端側に突出し、前記収容部に接続された前記流路を有する突出部とを有し、
前記中子部材は、前記流路に接する側に外面を、前記流路とは反対の側である内面に凹状の空洞部を有し、
前記中子部材の外面または前記収容部の内面には、前記流路の方向に沿って溝部を有し、
前記溝部が、前記突出部に形成された前記流路の中心軸線の周囲で、前記中心軸線に沿う方向において、1本または複数本設けられており、
前記ノズル本体部は、前記収容部において先端側またはそれと反対である基端側に向けた前記中子部材の変位を阻止するように、前記中子部材の基端側に接触する係止部を有することを特徴とする滴下装置。
【請求項4】
先端側に向けて流路を有するノズル部材と、前記先端側とは反対の側である前記流路の基端側において前記ノズル部材に収容された中子部材とを備え、
前記ノズル部材は、前記中子部材の収容部を内部に有するノズル本体部と、前記ノズル本体部から先端側に突出し、前記収容部に接続された前記流路を有する突出部とを有し、
前記中子部材は、前記流路に接する側に外面を、前記流路とは反対の側である内面に凹状の空洞部を有し、
前記中子部材の外面または前記収容部の内面には、前記流路の方向に沿って溝部を有し、
前記中子部材の外面と前記収容部の内面との間で前記溝部が設けられる範囲は、少なくとも前記中子部材の基端側となる下部の高さを含むことを特徴とする滴下装置。
【請求項5】
前記ノズル部材を構成する材質と前記中子部材を構成する材質との弾性率が異なり、圧力の変化により、前記中子部材の外面と前記収容部の内面との間の断面積が変化することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の滴下装置。
【請求項6】
前記中子部材の外面は、前記溝部以外の領域では、前記収容部の内面に密着していることを特徴とする請求項1または3~5のいずれか1項に記載の滴下装置。
【請求項7】
前記ノズル本体部は、前記収容部において先端側またはそれと反対である基端側に向けた前記中子部材の変位を阻止するように、前記中子部材の基端側に接触する係止部を有することを特徴とする請求項1、2または4~6のいずれか1項に記載の滴下装置。
【請求項8】
請求項1~のいずれか1項に記載の滴下装置を容器の注出口に備えた滴下容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、滴下装置および滴下容器に関する。
【背景技術】
【0002】
目薬、水虫薬等の薬液や、オイル、クリーム、化粧品などを滴下するため、口部に滴下装置が設けられた容器が知られている。例えば、特許文献1には、中栓体の球体収納部に球体を収納した口部を有し、球体収納部の内周面または球体の表面に、縦溝またはしぼ加工を施した容器が記載されている。この容器では、球体を設けることにより、エアーバックが防止され、縦溝を形成することにより、少量ずつ滴下される内容物の滴下量を決定することができる、とされている(特許文献1の段落0014~0015参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-123220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の容器では、中栓体に収納される部材が、任意に回転しても形状が変化しない球体であるため、球体収容部に設けられた下止部と球体との隙間によって内容物の流路が決定される。すなわち、球体が球体収納部を移動したとき、球体が下止部に密接する場合は逆止弁の機能が発揮され、密接しない場合には内容物の滴下および若干のエアーバック(抽出量に応じた外気の流入)現象が生じる、とされている。このため、球体の移動寸法に応じた中栓体の設計が難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、滴下量と滴下停止との設計が容易な構造からなる滴下装置およびそれを備えた滴下容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、先端側に向けて流路を有するノズル部材と、前記先端側とは反対の側である前記流路の基端側において前記ノズル部材に収容された中子部材とを備え、前記ノズル部材は、前記中子部材の収容部を内部に有するノズル本体部と、前記ノズル本体部から先端側に突出し、前記収容部に接続された前記流路を有する突出部とを有し、前記中子部材は、前記流路に接する側に外面を、前記流路とは反対の側である内面に凹状の空洞部を有し、前記中子部材の外面または前記収容部の内面には、前記流路の方向に沿って溝部を有することを特徴とする滴下装置を提供する。
【0007】
前記ノズル部材を構成する材質と前記中子部材を構成する材質との弾性率が異なり、圧力の変化により、前記中子部材の外面と前記収容部の内面との間の断面積が変化してもよい。
前記中子部材の外面は、前記溝部以外の領域では、前記収容部の内面に密着していてもよい。
前記ノズル本体部は、前記収容部において先端側またはそれと反対である基端側に向けた前記中子部材の変位を阻止するように、前記中子部材の基端側に接触する係止部を有してもよい。
【0008】
また、本発明は、前記滴下装置を容器の注出口に備えた滴下容器を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ノズル部材に対して中子部材が前後に移動する必要がないので、滴下量と滴下停止との設計が容易な構造となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】滴下装置を備えた滴下容器の先端部の外観を示す正面図である。
図2】第1、第2実施形態の滴下装置を備えた滴下容器の先端部の断面図である。
図3】第1実施形態の滴下装置の分解状態を示す断面図である。
図4】第2実施形態の滴下装置の分解状態を示す断面図である。
図5】ノズル部材の第1改変例を示す正面図である。
図6】ノズル部材の第2改変例を示す正面図である。
図7】ノズル部材の第3改変例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
【0012】
図1および図2に、滴下装置を備えた滴下容器の先端部を例示する。本実施形態の滴下装置は、ノズル部材10と、中子部材20とを備え、容器の注出口1に設けられている。注出口1は、先端面5に開口部4を有する注出口本体2と、注出口本体2の外面に設けられたスクリュー3とを有する。ノズル部材10は、その外面が注出口1に接するようにして、開口部4に固定されている。例えば、開口部4の周縁に嵌合可能な凹凸等の嵌合部11aを、後述するノズル本体部11の外面に設けてもよい。中子部材20は、注出口1に接することなく、ノズル部材10に収容されている。スクリュー3は、図示しないキャップ等の着脱に利用することができる。
【0013】
ノズル部材10は、中子部材20を収容するための収容部16を有するノズル本体部11と、ノズル本体部11から先端側に突出した突出部12とを有する。突出部12の先端部12aには、突出方向に交差する径方向に膨出した膨出部13と、膨出部13の下方で縮径された絞り部14が設けられている。突出部12の内部には、先端側に向けて流路15を有する。流路15が突出部12の先端部12aに達した箇所には、開口15aが形成されている。開口15aは流路15の先端である。流路15の直径は、絞り部14の直径より細く、膨出部13の直径は、絞り部14の直径より太くされている。特に限定されないが、膨出部13および流路15の直径は、0.1mmから10mm程度の範囲で、適宜選択が可能である。
【0014】
先端側とは反対の側である基端15b側において、流路15は収容部16に接続されている。流路15の基端15bは、流路15と収容部16との接続部である。収容部16は、ノズル本体部11の内部に形成された凹状の空間であり、収容部16の下端近傍には、中子部材20を保持するため、中子部材20の下端部に接触する係止部17が形成されている。この係止により、収容部16において先端側またはそれと反対である基端側に向けた中子部材20の変位が阻止されてもよい。
【0015】
中子部材20は、流路15に接する側に外面21を、流路15とは反対の側である内面22に凹状の空洞部22aを有する。中子部材20は、外面21と内面22との間を厚さ方向に貫通する孔を有しない構造である。空洞部22aに滞留する内容物は、流路15に向けて注出されることなく、内面22に対する加圧に利用される。中子部材20の外面21と内面22との間の厚さは、略均一であってもよい。
【0016】
第1実施形態の滴下装置は、図3に示すように、中子部材20の外面21に、流路15の方向に沿って溝部23を有する。溝部23は、中心軸線Cの周囲で1本または複数本設けられる。図3の場合、中子部材20の外面21には、周方向に等間隔で3本の溝部23が配置されている。流路15の基端15b側に接続される中子部材20の先端側で、複数の溝部23が合流している。また、溝部23の基端23aは、中子部材20の下端より若干上方に配置され、溝部23の先端23bは、中子部材20の中心軸線C上に配置されている。
【0017】
中子部材20の外面21は、溝部23以外の領域では、収容部16の内面に密着していてもよい。中子部材20を収容部16に収容し、さらに図2に示すように、ノズル部材10を注出口1の開口部4に配置すると、容器の注出口1に滴下装置を備えた滴下容器が得られる。
【0018】
第1実施形態の滴下装置によれば、押し出し、絞り出し等により容器の内部が加圧されたとき、ノズル部材10の先端側に向かって圧力がかかる。溝部23において断面積が規制されているため、流路15を通過する内容物の流量が制限され、過度な注出が抑止される。また、先端の膨出部13が絞り部14より膨出した形状であるため、膨出部13に付着した液滴のサイズに応じて、ノズル部材10から離れて滴下される液滴のサイズが制御される。加圧を継続しても、液滴が断続的に滴下される。中子部材20の空洞部22aに内圧が加わると、中子部材20が弾性的に変形する等して、中子部材20の外面21と収容部16の内面との間で溝部23等の断面積が変化し、流量が規制される。加圧が解除されると、溝部23の断面積が狭いため、表面張力などの影響で内容物が溝部23を通過することができず、流路15から注出されることがない。
【0019】
第2実施形態の滴下装置は、図4に示すように、収容部16の内面に、流路15の方向に沿って溝部19を有すること以外は、概略として第1実施形態と同様に構成されている。第2実施形態の場合、収容部16の内面のうち、溝部19の幅方向の両側には、肉厚部18が設けられている。このため、肉厚部18が形成されていない箇所に溝部19が構成され、肉厚部18の上下両端部が、それぞれ溝部19の基端19aおよび先端19bとなっている。溝部19は、中心軸線Cの周囲で1本または複数本、例えば3本設けられている。中子部材20の外面21は、溝部19以外の領域では、収容部16の内面に密着していてもよい。
【0020】
第2実施形態の滴下装置によれば、第1実施形態の滴下装置と同様に、ノズル部材10と中子部材20との間で溝部19において断面積が規制されていること等により、容器の内部が加圧されたときに、適切なサイズの液滴が注出される。
【0021】
第1または第2実施形態の滴下装置において、ノズル部材10を構成する材質と中子部材20を構成する材質との弾性率が異なることが好ましい。これにより、滴下装置にかかる圧力の変化に応じて、中子部材20の外面21と収容部16の内面との間の断面積が変化しやすくなる。断面積が狭くなる方向であれば流量を減少させ、断面積が広くなる方向であれば流量を増加させることができる。特に限定されないが、溝部19,23の幅および深さは、0.01mmから1mm程度の範囲で、適宜選択が可能である。
【0022】
また、中心軸線Cに沿う方向において、中子部材20の外面21と収容部16の内面との間で溝部19,23が設けられる範囲は特に限定されないが、中子部材20の先端側となる上部、中子部材20の基端側となる下部、中子部材20の上部と下部との間の中間部のいずれかを含む一部でもよい。中心軸線Cに沿う方向で溝部19,23の基端19a,23aから溝部19,23の先端19b,23bまでの距離が、中子部材20の中心軸線Cに沿う方向の高さに対して、1/3程度の長さでもよい。中心軸線Cに沿う方向の範囲が異なる2種以上の溝部19,23を併用してもよい。
【0023】
例えば、中子部材20の高さの1/3~1/2程度の溝部19,23を、中子部材20の上部、中間部、または下部のいずれかに設けてもよい。あるいは、中子部材20の高さの1/2~2/3程度の溝部19,23を、中子部材20の中間部から上部に設けてもよい。あるいは、中子部材20の高さの1/2~2/3程度の溝部19,23を、中子部材20の下部から中間部に設けてもよい。あるいは、中子部材20の高さの2/3程度またはそれ以上の溝部19,23を、中子部材20の下部から上部まで設けてもよい。
【0024】
図5~7に、ノズル部材10の改変例を示す。これらの改変例は、第1または第2実施形態の滴下装置と同様に、ノズル部材10と中子部材20との間で溝部19,23において断面積が規制される構成と組み合わせることができる。これにより、容器の内部が加圧されたときに、適切なサイズの液滴が注出される。また、図5~7に示すように、ノズル本体部11は、注出口本体2の先端面5により広い面積で接触するようにフランジ部11bを有してもよい。
【0025】
図5に示す第1改変例では、絞り部14の基端側にフランジ部14aを有する。これにより、液滴の滴下性を向上することができる。図6に示す第2改変例では、図1~5に示す膨出部13が省略され、突出部12はノズル本体部11から先端部12aに向けて徐々に縮径した形状とされている。図7に示す第3改変例では、ほぼ第2改変例と同様な構成であるが、先端部12aが中心軸線Cに対して傾斜している。膨出部13を省略することにより、ノズル部材10の構成を単純化し、コストを低減することができる。
【0026】
上述の滴下装置が設けられる容器としては、ボトル容器、チューブ容器、軟包装袋等が挙げられる。押圧に対して変形が可能な容器が好ましい。押圧を解除したときに、膨らむ方向に弾性的に復元してもよく、押圧されたときの変形が維持されてもよい。柔軟な容器を用いる場合は、容器から内容物の滴下が済んでから押圧を解除した後も、内容物の減少に応じて容積が減少したままであり、外気の侵入が抑制される。
【0027】
内容物の種類としては、目薬、水虫薬等の薬液や、オイル、クリーム、化粧品、香料、調味料、洗剤、接着剤、潤滑油などが挙げられる。内容物の粘度は特に限定されず、内容物の性状として、例えば、水溶液、油状物等が挙げられる。ノズル部材および中子部材を構成する材質としては、樹脂、ゴム、エラストマー等が挙げられる。
【0028】
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各実施形態における構成要素の追加、置換、省略、その他の変更が挙げられる。また、2以上の実施形態に用いられた構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
【0029】
上述の実施形態においては、中子部材の外面または収容部の内面のいずれか一方のみに、流路の方向に沿う溝部が設けられている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、中子部材の外面および収容部の内面のそれぞれに、流路の方向に沿う溝部が設けられていてもよい。
【0030】
例えば、中子部材の外面に設けられる溝部と、収容部の内面に設けられる溝部とが、それぞれ異なる位置に設けられてもよい。あるいは、中子部材の外面に設けられる溝部と、収容部の内面に設けられる溝部とが、長さ方向の特定の点で交差してもよい。あるいは、中子部材の外面に設けられる溝部と、収容部の内面に設けられる溝部とが、長さ方向に連続した区間にわたり、重なり合っていてもよい。
【符号の説明】
【0031】
C…中心軸線、1…注出口、2…注出口本体、3…スクリュー、4…開口部、5…先端面、10…ノズル部材、11…ノズル本体部、11a…嵌合部、11b…ノズル本体部のフランジ部、12…突出部、12a…先端部、13…膨出部、14…絞り部、14a…突出部のフランジ部、15…流路、15a…開口(流路の先端)、15b…流路の基端(流路と収容部との接続部)、16…収容部、17…係止部、18…肉厚部、19,23…溝部、19a,23a…溝部の基端、19b,23b…溝部の先端、20…中子部材、21…中子部材の外面、22…中子部材の内面、22a…空洞部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7