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特許7221317情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20230206BHJP
【FI】
G06Q30/02 350
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021019348
(22)【出願日】2021-02-09
(65)【公開番号】P2022122184
(43)【公開日】2022-08-22
【審査請求日】2022-06-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大西 健悟
(72)【発明者】
【氏名】池上 武
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-174734(JP,A)
【文献】登録実用新案第3209304(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0109972(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1419914(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける受付部と、
の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材の中から、新たに前記商品の配送に用いられる梱包材を、前記利用者に対して前記商品を配送した際に用いられた梱包材の履歴に基づいて選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する配送処理部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記配送処理部は、
所定の配送順序に対応付けられた梱包材の選択順序に従って、前記利用者に前記商品を配送する際に用いられる梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配送処理部は、
第1梱包材によって梱包された前記商品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、第2梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記配送処理部は、
前記商品に応じて、梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ペットに関するペット情報を取得する取得部をさらに備え、
前記配送処理部は、
前記ペット情報に基づいて、梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記ペット情報として、ペットの行動に関する行動情報を取得し、
前記配送処理部は、
前記ペットの行動情報に基づいて、前記梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記配送処理部は、
前記ペットの行動情報が示す行動量が所定の閾値未満である場合に、前記ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記ペット情報として、前記ペットの生活環境に関する情報を取得し、
前記配送処理部は、
前記ペットの生活環境に関する情報に基づいて、前記梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記ペット情報として、前記ペットの属性に関する属性情報を取得し、
前記配送処理部は、
前記ペットの属性情報に基づいて、前記梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記配送処理部は、
前記ペットの属性情報が示すペットの大きさに応じて、当該大きさに対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記配送処理部は、
前記ペットの属性情報が示すペットの体重に応じて、当該体重に対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記配送処理部は、
前記ペットの属性情報が示すペットの避妊・去勢の有無に応じて、前記ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する
ことを特徴とする請求項9~11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記取得部は、
前記利用者に関する利用者情報をさらに取得し、
前記利用者情報に応じたペット用の単一の物品を選択する選択部をさらに備える
ことを特徴とする請求項5~12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記利用者の趣味嗜好に関する情報を取得し、
前記選択部は、
前記利用者の趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記取得部は、
前記ペット情報を取得し、
前記選択部は、
前記ペット情報に応じたペット用の単一の物品を選択する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記取得部は、
前記ペット情報として、前記ペットの趣味嗜好に関する情報を取得し、
前記選択部は、
前記ペットの趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する
ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記取得部は、
前記ペット情報として、前記ペットの生活環境に関する情報を取得し、
前記選択部は、
前記ペットの生活環境に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記配送処理部は、
前記梱包材によって梱包された前記商品とともに、所定のメッセージを配送させるための配送処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~17のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記配送処理部は、
前記梱包材を、ペットが利用する物品の機能を単独で発揮できる梱包材からさらに選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~18のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項20】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける受付工程と、
の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材の中から、新たに前記商品の配送に用いられる梱包材を、前記利用者に対して前記商品を配送した際に用いられた梱包材の履歴に基づいて選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する配送処理工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項21】
利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける受付手順と、
の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材の中から、新たに前記商品の配送に用いられる梱包材を、前記利用者に対して前記商品を配送した際に用いられた梱包材の履歴に基づいて選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する配送処理手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、梱包箱として機能する段ボールをペット用の小屋(以下では、ペットハウスと表記する場合がある)としても利用できる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実登第3225833号
【文献】実登第3207876号
【文献】実登第3225833号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許技術1では、直方体形状に組立てられて梱包用に使用され、且つ、ペットハウスとして使用可能な段ボールにおいて、ペットの大きさに影響を受けずにペットハウスとして容易に使用可能な段ボールを提供する点が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、包装箱として機能するとともに、ペットハウスとしても機能することが可能な箱体を提供する点が記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、ペットハウスとしても使用可能な段ボール箱を提供する点が記載されている。
【0007】
しかしながら、上記特許技術1~3では、商品等が梱包された段ボールをペットハウスとして利用できる点が記載されているに過ぎない。そのため、段ボールによって梱包される商品自体の購入を促す点において改善の余地がある。
【0008】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して商品を継続的に購入するための動機付けを行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願に係る情報処理装置は、利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける受付部と、前記商品の配送に用いられる梱包材を、他の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材から選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する配送処理部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
実施形態の一態様によれば、利用者に対して商品を継続的に購入するための動機付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する配送処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る配送順序を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るペット情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る物品情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置が実行する配送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0013】
利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける受付部と、前記商品の配送に用いられる梱包材を、他の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材から選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する配送処理部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0014】
このような情報処理装置によれば、例えば、ペットに関する商品として、ペット用品の購入要求を利用者から受付ける。そして、情報処理装置は、ペット用品の配送に用いられる段ボール等の梱包材を、他の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品(以下では、単純にペット用の物品と表記する場合がある)を構成する梱包材から選択する。なお、ここでいう梱包材とは、ペットが玩具等として単独で利用可能な物品となる梱包材である。また、ペット用の物品とは、単独で利用可能な物品となる梱包材を、複数組合せることで作成される物品である。例えば、ペット用の物品は、第1梱包材と、第2梱包材とを組合せることで作成される物品である。この場合、第1梱包材及び第2梱包材は、ペットが単独で利用可能な物品となる梱包材である。
【0015】
そして、情報処理装置は、選択した梱包材によって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を実行する。例えば、情報処理装置は、ペットが単独で利用可能な物品となる梱包材によって梱包されたペット用品を、所定の期間毎に、複数回利用者に配送させるための配送処理を実行する。これにより、利用者は、配送された複数の梱包材を組合せることでペット用の物品を作成することが可能となる。このように、情報処理装置は、商品だけでなく、配送に利用される梱包材に基づいて作成される物品も利用者に提供することができる。したがって、情報処理装置は、ペット用の物品を作成するためには複数回、梱包材を配送することを必要とするため、利用者に対して商品を継続的に購入するための動機付けを行うことができる。
【0016】
また、情報処理装置は、所定の配送順序に対応付けられた梱包材の選択順序に従って、前記利用者に前記商品を配送する際に用いられる梱包材を選択する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、所定の配送順序に対応付けられた梱包材の選択順序に従って、利用者に商品を配送する際に用いられる梱包材を選択するため、物品を作成するために必要な適切な梱包材を選択することができる。
【0018】
また、情報処理装置は、第1梱包材によって梱包された前記商品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、第2梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、第1梱包材によって梱包された商品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、第2梱包材によって梱包された商品を配送させるための配送処理を実行するため、利用者に対して適切なタイミングで商品を配送することができる。
【0020】
また、情報処理装置は、商品に応じて、梱包材を選択する。
【0021】
このような情報処理装置によれば、商品に応じて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0022】
また、情報処理装置は、前記ペットに関するペット情報を取得し、前記ペット情報に基づいて、梱包材を選択する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、ペット情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0024】
また、情報処理装置は、前記ペット情報として、ペットの行動に関する行動情報を取得し、前記ペットの行動情報に基づいて、前記梱包材を選択する。
【0025】
このような情報処理装置によれば、ペットの行動情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0026】
また、情報処理装置は、前記ペットの行動情報が示す行動量が所定の閾値未満である場合に、前記ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する。
【0027】
このような情報処理装置によれば、ペットの行動情報が示す行動量が所定の閾値未満である場合に、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0028】
また、情報処理装置は、前記ペット情報として、前記ペットの生活環境に関する情報を取得し、前記ペットの生活環境に関する情報に基づいて、前記梱包材を選択する。
【0029】
このような情報処理装置によれば、ペットの生活環境に関する情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0030】
また、情報処理装置は、前記ペット情報として、前記ペットの属性に関する属性情報を取得し、前記ペットの属性情報に基づいて、前記梱包材を選択する。
【0031】
このような情報処理装置によれば、ペットの属性情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、前記ペットの属性情報が示すペットの大きさに応じて、当該大きさに対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、ペットの属性情報が示すペットの大きさに応じて、大きさに対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0034】
また、情報処理装置は、前記ペットの属性情報が示すペットの体重に応じて、当該体重に対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する。
【0035】
このような情報処理装置によれば、ペットの属性情報が示すペットの体重に応じて、体重に対応するペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0036】
また、情報処理装置は、前記ペットの属性情報が示すペットの避妊・去勢の有無に応じて、前記ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択する。
【0037】
このような情報処理装置によれば、ペットの属性情報が示すペットの避妊・去勢の有無に応じて、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の単一の物品を構成する梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0038】
また、情報処理装置は、前記利用者に関する利用者情報をさらに取得し、前記利用者情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。
【0039】
このような情報処理装置によれば、取得された利用者情報に応じたペット用の単一の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0040】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者の趣味嗜好に関する情報を取得し、前記利用者の趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。
【0041】
このような情報処理装置によれば、利用者の趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0042】
また、情報処理装置は、前記ペット情報を取得し、前記ペット情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。
【0043】
このような情報処理装置によれば、ペット情報に応じたペット用の単一の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0044】
また、情報処理装置は、前記ペット情報として、前記ペットの趣味嗜好に関する情報を取得し、前記ペットの趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。
【0045】
このような情報処理装置によれば、ペットの趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0046】
また、情報処理装置は、前記ペット情報として、前記ペットの生活環境に関する情報を取得し、前記ペットの生活環境に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。
【0047】
このような情報処理装置によれば、ペットの生活環境に関する情報に応じたペット用の単一の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0048】
また、情報処理装置は、前記梱包材によって梱包された前記商品とともに、所定のメッセージを配送させるための配送処理を実行する。
【0049】
このような情報処理装置によれば、梱包材によって梱包された商品とともに、所定のメッセージを配送させるための配送処理を実行するため、利用者の満足度を高めることができる。
【0050】
また、情報処理装置は、前記梱包材を、ペットが利用する物品の機能を単独で発揮できる梱包材からさらに選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行する。
【0051】
このような情報処理装置によれば、前記梱包材を、ペットが利用する物品の機能を単独で発揮できる梱包材からさらに選択し、選択した梱包材によって梱包された前記商品を配送させるための配送処理を実行するため、単独で利用可能な物品となる梱包材を好適に選択することができる。
【0052】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0053】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す配送処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配送処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配送処理の一例を示す図である。図1の例では、情報処理装置100は、利用者U1から取得したペット情報に基づいて、ペット用の物品及び梱包材を選択する。そして、情報処理装置100は、選択した梱包材によって梱包された商品を配送させるための配送処理を実行する。
【0054】
図1の例では、ペットP1が猫であり、商品として猫用のトイレタリー商品といったペット用品を利用者U1が考えているものとする。ここで、猫用のトイレタリー商品とは、猫用のトイレや、粘土から作成された砂、紙砂、お茶がら又は消臭成分である炭を含む砂等の猫砂や、猫用のトイレに敷くためのペットシート等である。なお、ここでいう猫砂や、ペットシートは、詰め替え用品を含む概念である。
【0055】
また、図1の例では、ペットの物品がキャットタワーであり、梱包材が段ボールである例を挙げて説明する。なお、図1に示すステップには、便宜上、自然人が行うステップを含む。
【0056】
図1に示すように、情報処理装置100は、ペット用品の定期購入の申込み要求を受付ける(ステップS1)。ここで、ペット用品の定期購入とは、猫用のトイレタリー商品の定期購入である。例えば、ペット用品の定期購入は、利用者が猫用のトイレを既に利用していない場合、猫用のトイレと、猫砂と、ペットシートとが配送され、次回以降、猫砂と、ペットシートとが配送されるサービスである。また、ペット用品の定期購入は、利用者が猫用のトイレを既に利用している場合、猫砂と、ペットシートとが配送されるサービスである。
【0057】
例えば、利用者U1がペット用品の定期購入の申込みを希望するものとする。この場合、情報処理装置100は、利用者U1によって利用される端末装置10から、ペットP1のペット用品の定期購入の申込み要求を受付ける。このとき、ペット用品の定期購入の申込み要求には、既に猫用のトイレを利用しているか否かに関する情報を含む。ここで、利用者U1は、既に猫用のトイレを利用しているものとする。
【0058】
続いて、情報処理装置100は、ペット情報を取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、ペットP1のペット情報として、ペットの種別や、ペットの年齢や、ペットの性別や、ペットの誕生日や、ペットの大きさを取得する。また、情報処理装置100は、さらに、ペットの体重や、ペットの避妊・去勢の有無や、ペットの趣味趣向や、ペットの行動情報や、ペットの生活環境を取得する。
【0059】
そして、情報処理装置100は、ペット情報に基づいて、ペット用の物品としてキャットタワーを選択する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、ペット情報に含まれるペットの種別や、ペットの年齢や、ペットの大きさや、ペットの体重等に基づいて、ペット用の物品のうちから、キャットタワーを選択する。
【0060】
続いて、情報処理装置100は、段ボールを選択する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、所定の配送順序に対応付けられた選択順序に従って、キャットタワーを構成する段ボールを選択する。ここで、段ボールは、キャットタワーの1段目のみといった部品となる物品である。すなわち、段ボールは、ペットにとって単独で利用可能な物品であり、他の段ボールと組合せることでキャットタワーを構成することが可能な物品である。なお、上記例では、段ボールがキャットタワーの任意の段であってもよい。
【0061】
そして、情報処理装置100は、選択した段ボールによって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を実行する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、選択した段ボールによって梱包されたペット用品を配送させるための配送要求を配送会社サーバ20に送信する。そして、配送会社サーバ20は、配送要求に基づいて配送の手配を行う。
【0062】
続いて、配送会社サーバ20を管理する事業者は、ペット用品を利用者U1に配送する(ステップS6)。例えば、配送会社サーバ20を管理する事業者は、受付けた配送要求に対応する配送先に、配送対象であるペット用品を配送する。
【0063】
ここで、図2を用いてペット用品が所定の配送順序に従って配送される例について説明する。図2は、実施形態に係る配送順序を示す図である。図2は、ペット用の物品MT1を構成する段ボールPA1~PA4を示す。
【0064】
ここで、ペット用品は、段ボールPA1、段ボールPA2、段ボールPA3、段ボールPA4の配送順序で配送されるものとする。この場合、情報処理装置100は、段ボールPA1によって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を実行する。そして、配送会社サーバ20を管理する事業者は、段ボールPA1によって梱包されたペット用品を利用者U1に配送する。
【0065】
また、情報処理装置100は、所定の配送順序に従って、段ボールPA1によって梱包されたペット用品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、段ボールPA2によって梱包されたペット用品を配送するための処理を実行する。そして、配送会社サーバ20を管理する事業者は、段ボールPA2によって梱包されたペット用品を利用者U1に配送する。
【0066】
また、情報処理装置100は、所定の配送順序に従って、段ボールPA2によって梱包されたペット用品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、段ボールPA3によって梱包されたペット用品を配送するための処理を実行する。そして、配送会社サーバ20を管理する事業者は、段ボールPA3によって梱包されたペット用品を利用者U1に配送する。
【0067】
また、情報処理装置100は、所定の配送順序に従って、段ボールPA3によって梱包されたペット用品が配送された日付から所定の期間が経過した後に、段ボールPA4によって梱包されたペット用品を配送するための処理を実行する。そして、配送会社サーバ20を管理する事業者は、段ボールPA4によって梱包されたペット用品を利用者U1に配送する。このように、所定の配送順序に従った配送が完了するまで、複数回配送処理が繰り返される。これにより、情報処理装置100は、利用者U1に対してペット用品を継続的に購入するための動機付けを行うことができる。
【0068】
なお、情報処理装置100は、利用者U1からの要求によって、特定の段ボールによって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を再度実行してもよい。例えば、既に段ボールPA1によって梱包されたペット用品の配送が完了した利用者U1が段ボールPA1の配送の要求を再度行ったものとする。この場合、情報処理装置100は、利用者U1からの要求に従って、段ボールPA1によって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を再度実行してもよい。そして、情報処理装置100は、段ボールPA1によって梱包されたペット用品が再度配送された日付から所定の期間が経過した後に、段ボールPA2によって梱包されたペット用品を配送するための処理を実行する。このようにして、情報処理装置100は、所定の配送順序に従った配送が完了するまで、複数回配送処理が繰り返してもよい。これにより、情報処理装置100は、利用者によってペット用の物品を構成する段ボールを誤って紛失等した場合にも柔軟な配送処理を実現することができる。
【0069】
図1の説明に戻る。利用者U1は、段ボールを組立てることでキャットタワーを作成する(ステップS7)。例えば、利用者U1は、配送された複数の段ボールを組立てることでキャットタワーを作成する。
【0070】
従来技術では、商品等が梱包された段ボールをペットハウスとして利用できる。しかしながら、従来技術では、商品を購入したら一度切りでペットハウスができあがってしまうため、継続的に梱包された商品を購入し続けるための動機を提供できないといった課題があった。すなわち、段ボールによって梱包される商品自体の購入を利用者に対して促す点において改善の余地があった。そこで、実施形態に係る情報処理装置100は、利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける。そして、情報処理装置100は、商品の配送に用いられる梱包材を、他の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材から選択し、選択した梱包材によって梱包された商品を配送させるための配送処理を実行する。これにより、情報処理装置100は、従来の課題を解決する。例えば、情報処理装置100は、利用者が一度の商品購入により非連続な顧客体験となり、ペットが飽きてしまったらペットハウスとして使用されることが減ることに対して、商品を継続的に購入し、飼い主とペットとの連続的な顧客体験とするための動機付けを行うことができる。このように、情報処理装置100は、利用者に対して商品を継続的に購入するための動機付けを行うことができる。また、情報処理装置100は、利用者に対して梱包材を廃棄する不便を解消することができる。また、情報処理装置100は、複数の梱包材を組合せることで作成可能な物品の提供により、ペットの興味関心を引くことができる。したがって、情報処理装置100は、継続的な商品が配送されるだけではなく、利用者と、ペットとの好適な飼育体験を提供することができる。
【0071】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、配送会社サーバ20と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、配送会社サーバ20及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の配送会社サーバ20や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0072】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチ等のウエアラブルデバイス等である。
【0073】
実施形態に係る配送会社サーバ20は、各種配送要求に応じた配送に関する情報処理を実行する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、配送会社サーバ20は、各種配送要求を受付け、受付けた配送要求に基づいて配送の手配を行う。そして、配送会社サーバ20を管理する事業者は、受付けた配送要求に対応する配送先に、配送対象である商品等を配送する。
【0074】
実施形態に係る情報処理装置100は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0075】
〔3.情報処理装置の構成〕
また、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0076】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0077】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、利用者情報記憶部121と、ペット情報記憶部122と、物品情報記憶部123と、商品情報記憶部124とを有する。
【0078】
(利用者情報記憶部121について)
実施形態に係る利用者情報記憶部121は、利用者に関する各種利用者情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る利用者情報記憶部121の一例を示す。図4に示した例では、利用者情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、利用者情報は、「年齢」、「性別」、「ペットの数」、「家族構成」、「住居情報」及び「趣味嗜好」を含む。
【0079】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「年齢」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の年齢に関する情報である。「性別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の性別に関する情報である。「ペットの数」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者が飼育しているペットの数に関する情報である。
【0080】
「家族構成」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の家族に関する情報である。例えば、家族構成は、核家族や、拡大家族等である。また、家族構成は、家族の構成員に関する情報を含んでもよい。例えば、家族構成は、夫婦や、兄や、弟といった家族の構成員に関する情報を含む。
【0081】
「住居情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の住居に関する情報である。例えば、住居情報は、利用者の住所に関する情報や、賃貸や、戸建て等の利用者の住居態様に関する情報等を含む。また、住居情報は、住居の敷地面積等の大きさに関する情報を含んでもよい。すなわち、住居情報は、利用者の居住空間がどの程度の大きさかを示す情報を含む。
【0082】
「趣味嗜好」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の趣味嗜好に関する情報である。例えば、趣味嗜好は、利用者の興味関心に関する情報等を含んでもよい。
【0083】
例えば、図4では、利用者IDによって識別された「U1」は、年齢が「UA1」であり、性別が「US1」であり、ペットの数が「UN1」であり、家族構成が「UF1」であり、住居情報が「UL1」であり、趣味嗜好が「UI1」である。なお、図4に示した例では、年齢等を、「UA1」等の抽象的な符号で表現したが、年齢等は、年齢等を示す数値や、年齢等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0084】
(ペット情報記憶部122について)
実施形態に係るペット情報記憶部122は、ペットに関する各種ペット情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係るペット情報記憶部122の一例を示す。図5に示した例では、ペット情報記憶部122は、「利用者ID」、「ペットID」、「ペット情報」といった項目を有する。例えば、ペット情報は、「種別」、「年齢」、「性別」、「誕生日」、「大きさ」、「体重」、「避妊・去勢の有無」、「趣味趣向」、「行動情報」及び「生活環境」を含む。
【0085】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「ペットID」は、ペットを識別する識別子である。ここで、ペットIDは、ペットとなる動物の個体毎に割り振られたIDであってもよい。例えば、ペットIDは、マイクロチップ等に記載されたIDと紐づく動物個体IDである。「種別」は、「ペットID」に対応付けられたペットの種別に関する情報である。例えば、ペットの種別は、猫や、犬といった飼育可能な動物の種別である。また、ペットの種別は、さらに細分化されたペットの種別の情報を含んでもよい。例えば、ペットの種別は、ペットが猫である場合、猫種に関する情報を含んでもよい。
【0086】
「年齢」は、「ペットID」に対応付けられたペットの年齢に関する情報である。「性別」は、「ペットID」に対応付けられたペットの性別に関する情報である。「誕生日」は、「ペットID」に対応付けられたペットの誕生日に関する情報である。「大きさ」は、「ペットID」に対応付けられたペットの大きさに関する情報である。例えば、大きさは、ペットの体調や、胴回り等である。また、大きさは、ペットの衣服のサイズであってもよい。
【0087】
「体重」は、「ペットID」に対応付けられたペットの体重に関する情報である。「避妊・去勢の有無」は、「ペットID」に対応付けられたペットの避妊・去勢の有無に関する情報である。「趣味趣向」は、「ペットID」に対応付けられたペットの趣味嗜好に関する情報である。なお、ペットの趣味嗜好に関する情報は、ペットの性格を反映する情報を含んでもよい。より具体的な例を挙げると、ペットの趣味嗜好に関する情報は、穏やか、好奇心旺盛又は怒りっぽい等といったペットの性格を含み得る情報であってもよい。
【0088】
「行動情報」は、「ペットID」に対応付けられたペットの行動に関する行動情報である。例えば、行動情報は、ペットが行動した行動量等である。例えば、ペットの首輪に加速度センサや、ジャイロセンサ等のセンサが装着されているものとする。この場合、行動情報は、センサによって検知されたセンサ情報に基づいて決定される情報である。
【0089】
また、ペットのトイレに尿又は排便等の排泄物を検知するセンサが装着されているものとする。この場合、行動情報は、センサによって検知されたセンサ情報に基づいて決定される情報であり、ペットが排泄物の量や、トイレに滞在した時間等に関する情報である。
【0090】
「生活環境」は、「ペットID」に対応付けられたペットの生活環境に関する情報である。例えば、生活環境は、温度に関する情報や、湿度に関する情報や、気圧に関する情報や、ペットの行動範囲に関する情報等を含む。
【0091】
例えば、図5では、利用者IDによって識別された「U1」は、ペットIDが「P1」であり、種別が「PT1」であり、年齢が「PA1」であり、性別が「PS1」であり、誕生日が「PB1」である。また、「U1」は、大きさが「PZ1」であり、体重が「PW1」であり、避妊・去勢の有無が「無」であり、趣味嗜好が「PI1」であり、行動情報が「PP1」であり、生活環境が「PE1」である。
【0092】
なお、図5に示した例では、種別等を、「PT1」等の抽象的な符号で表現したが、種別等は、種別等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。また、図5に示した例では、避妊・去勢の有無を「無」といった情報で表現したが、避妊又は去勢した場合を「1」、避妊又は去勢していない場合を「0」といった情報であってもよい。
【0093】
(物品情報記憶部123について)
実施形態に係る物品情報記憶部123は、各種物品に関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る物品情報記憶部123の一例を示す。図6に示した例では、物品情報記憶部123は、「物品ID」、「種別」、「ペット用の物品」、「配送順序」、「梱包材ID」、「梱包材」といった項目を有する。
【0094】
「物品ID」は、物品を識別する識別子である。「種別」は、「物品ID」に対応付けられた物品の種別に関する情報である。「ペット用の物品」は、「物品ID」に対応付けられたペット用の物品に関する情報である。「配送順序」は、「物品ID」に対応付けられた物品を構成する梱包材を配送する順序である配送順序に関する情報である。すなわち、配送順序は、梱包材を選択する順序である選択順序である。
【0095】
「梱包材ID」は、「物品ID」に対応付けられた梱包材を識別する識別子である。「梱包材」は、「梱包材ID」に対応付けられた梱包材に関する情報である。例えば、梱包材は、段ボール等である。ここで、段ボールは、通気性能を高めた穴の開いた段ボールや、一般的な段ボールの厚さよりも厚手の段ボールや、一般的な段ボールの強度よりも高い強度を有する段ボール等の各種段ボールである。
【0096】
例えば、図6では、物品IDによって識別された「M1」は、種別が「MY1」であり、ペット用の物品が「MT1」であり、配送順序が「MP1」であり、梱包材IDが「PA1」であり、梱包材が「PG1」である。なお、図6に示した例では、種別等を、「MY1」等の抽象的な符号で表現したが、種別等は、種別等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0097】
(商品情報記憶部124について)
実施形態に係る商品情報記憶部124は、商品に関する各種商品情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る商品情報記憶部124の一例を示す。図7に示した例では、商品情報記憶部124は、「商品ID」、「種別」、「商品」といった項目を有する。
【0098】
「商品ID」は、商品を識別する識別子である。「種別」は、「商品ID」に対応付けられた商品の種別に関する情報である。「商品」は、「商品ID」に対応付けられた商品に関する情報である。なお、商品は、商品そのものの情報だけでなく、商品の大きさや、商品の重さに関する情報を含んでもよい。
【0099】
例えば、図7では、商品IDによって識別された「MC1」は、種別が「MAT1」であり、商品が「MAC1」である。なお、図7に示した例では、種別等を、「MAT1」等の抽象的な符号で表現したが、種別等は、種別等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0100】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0101】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、選択部133と、配送処理部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0102】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部131は、利用者によって飼育されるペットに関する商品の購入に関する購入要求を利用者から受付ける。例えば、利用者がペット用品の定期購入の申込みを希望するものとする。この場合、受付部131は、利用者によって利用される端末装置10から、ペットのペット用品の定期購入の申込み要求を受付ける。このとき、ペット用品の定期購入の申込み要求には、既に猫用のトイレを利用しているか否かに関する情報を含む。
【0103】
(取得部132について)
取得部132は、各種情報を取得する。具体的には、取得部132は、利用者情報を取得する。例えば、取得部132は、利用者情報として、利用者の年齢や、利用者の性別や、ペットの数や、利用者の家族構成や、利用者の住居情報や、利用者の趣味嗜好を取得する。そして、取得部132は、かかる利用者情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0104】
また、取得部132は、ペット情報を取得する。例えば、取得部132は、ペット情報として、ペットの種別や、ペットの年齢や、ペットの性別や、ペットの誕生日や、ペットの大きさを取得する。また、取得部132は、ペット情報として、ペットの体重や、ペットの避妊・去勢の有無や、ペットの趣味趣向や、ペットの行動情報や、ペットの生活環境を取得する。そして、取得部132は、かかるペット情報をペット情報記憶部122に記憶する。
【0105】
(選択部133について)
選択部133は、各種情報に応じたペット用の単一の物品を選択する。例えば、選択部133は、物品情報記憶部123に記憶される物品のうちから、ペット情報に含まれるペットの種別や、ペットの年齢や、ペットの大きさや、ペットの体重等に基づいて、キャットタワーを選択する。
【0106】
他の例として、選択部133は、ペット情報に含まれるペットの趣味嗜好に関する情報に応じたペット用の物品を選択してもよい。例えば、ペットが活発に遊ぶ傾向があるものとする。この場合、選択部133は、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのキャットタワーを選択してもよい。
【0107】
また、選択部133は、ペット情報に含まれるペットの生活環境に関する情報に応じたペット用の物品を選択してもよい。例えば、選択部133は、ペットの生活環境が示すペットの行動範囲が所定の閾値未満である場合に、運動量の負荷が所定の負荷よりも低い負荷を示す運動を行わせるためのキャットタワーを選択してもよい。一方、選択部133は、ペットの生活環境が示すペットの行動範囲が所定の閾値以上である場合に、運動量の負荷が所定の負荷よりも高い負荷を示す運動を行わせるためのキャットタワーを選択してもよい。
【0108】
(配送処理部134について)
配送処理部134は、商品の配送に用いられる梱包材を、他の梱包材と組合せることでペット用の単一の物品を構成する梱包材から選択し、選択した梱包材によって梱包された商品を配送させるための配送処理を実行する。
【0109】
例えば、配送処理部134は、物品情報記憶部123に記憶される配送順序に対応付けられた選択順序に従って、キャットタワーを構成する段ボールを選択する。図6の例では、配送処理部134は、配送順序「MP1」に基づいて、梱包材「PG1」~「PG3」の順序で梱包材を選択する。
【0110】
例えば、配送処理部134は、配送順序「MP1」に基づいて、梱包材ID「PA1」に対応付けられた梱包材「PG1」を選択する。そして、配送処理部134は、次に配送するタイミングにおいて、梱包材ID「PA2」に対応付けられた梱包材「PG2」を選択する。そして、配送処理部134は、次に配送するタイミングにおいて、梱包材ID「PA3」に対応付けられた梱包材「PG3」を選択する。
【0111】
そして、配送処理部134は、商品情報記憶部124に記憶された商品のうちから、利用者によって購入対象とされたペット用品を、選択した段ボールによって梱包した上で、ペット用品を配送させるための配送処理を実行する。
【0112】
例えば、配送処理部134は、選択した段ボールによって梱包されたペット用品を配送させるための配送要求を配送会社サーバ20に送信する。そして、配送会社サーバ20は、配送要求に基づいて配送の手配を行う。
【0113】
〔4.処理手順〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配送処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する配送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0114】
図8に示すように、受付部131は、商品の購入に関する購入要求を受付ける(ステップS101)。具体的には、受付部131は、商品の購入要求を受付けていない場合(ステップS101;No)、商品の購入要求を受付けるまで待機する。
【0115】
一方、取得部132は、受付部131が商品の購入要求を受付けた場合(ステップS101;Yes)、ペット情報を取得する(ステップS102)。そして、選択部133は、取得部132によって取得されたペット情報に基づいて、ペット用の単一の物品を選択する(ステップS103)。
【0116】
そして、配送処理部134は、取得部132によって取得されたペット情報に基づいて、段ボールを選択する(ステップS104)。また、配送処理部134は、選択した段ボールによって梱包された商品を配送させるための配送処理を実行する(ステップS103)。
【0117】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0118】
〔5-1.ペット〕
上記実施形態では、ペットが猫である例を挙げて説明したが、ペットは、飼育可能な動物であれば如何なる動物であってもよい。例えば、ペットは、犬や、フェレットであってもよい。
【0119】
〔5-2.ペット用品〕
上記実施形態では、商品が猫のトイレタリー商品等のペット用品である例を挙げて説明したが、商品は、他のペット用品として、ペットフードや、ペット用の飲みものや、ペット用のおむつや、ペット用の玩具等であってもよい。
【0120】
〔5-3.ペット用の物品〕
上記実施形態では、ペット用の物品がキャットタワーである例を挙げて説明したが、ペット用の物品は、他の各種物品でもよい。例えば、物品は、ペット用の物品であれば如何なる物品であってもよい。また、物品は、ペットが遊べる物品であれば、如何なる物品であってもよい。また、物品は、複数の梱包材を組合せることで作成可能な物品であれば、如何なる物品であってもよい。
【0121】
より具体的な例を挙げて説明すると、物品は、キャットツリーや、猫の玩具や、爪とぎや、ペットハウスや、トリーツを入れる小さい箱や、動物や、チーズ等のキャラクタや、ゴミ箱や、収納箱や、猫の体を掻けるブラシや、パズルや、階段や、トンネルや、ペットの体が丁度填まる枠等であってもよい。ここで、キャットタワーとキャットツリーとの違いについて説明する。例えば、キャットタワーとは、天井に突っ張る方式で設置されるものである。キャットツリーとは、天井までの高さはなく、自重で支えるものである。
【0122】
なお、物品は、既に販売されている商品であってもよいし、販売されない商品(非売品)であってもよい。また、物品は、複数のペットによって利用される物品であってもよい。また、物品は、ペットの種別が異なる複数のペットによって利用される物品であってもよい。例えば、物品は、猫と、犬とによって利用される物品であってもよい。
【0123】
〔5-4.梱包材〕
上記実施形態では、梱包材の例として、キャットタワーを構成する段ボールを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、段ボールは、キャットタワー等の完成されたペット用の物品に増築が可能な部品であってもよい。
【0124】
また、段ボールは、異なるペット用の物品に共通する部品であってもよい。例えば、段ボールは、キャットタワーと、キャットツリーとに共通する部品であってもよい。また、段ボールは、同一物品を構成する物品のうち、共通して利用可能な物品であってもよい。例えば、段ボールは、キャットタワーを構成する部品のうち、キャットタワーの1段目と、キャットタワーの2段目とに共通して利用可能な物品であってもよい。
【0125】
また、各段ボールは、キャットタワー等の物品を構成するものであるが、各段ボールは単独でも利用可能なものであってもよく、層でなくてもよい。例えば、段ボールPA1、段ボールPA2及び段ボールPA3は、キャットタワーのそれぞれ異なる段を構成し、単体でもキャットタワーの一部として機能を発揮可能な段ボールであってもよい。また、段ボールPA1及び段ボールPA2は、組合せることで初めてキャットタワーのいずれかの段を構成し、単独ではキャットタワーの一部としての機能の発揮が困難なものであってもよい。
【0126】
また、段ボールは、ペットが利用する物品の機能を単独で発揮できる梱包材であってもよい。例えば、段ボールは、ペットが単独で利用可能なペット用の物品であってもよい。より具体的な例を挙げると、ペット用品が段ボールPA1、段ボールPA2、段ボールPA3、段ボールPA4の配送順序で配送されるものとする。この場合、段ボールPA1は、爪とぎとなり、段ボールPA2は、ペットハウスとなり、段ボールPA3は、ゴミ箱となり、段ボールPA4は、キャットツリーとなってもよい。
【0127】
このとき、情報処理装置100の配送処理部134は、段ボールPA1として、爪とぎとなる段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA2として、ペットハウスとなる段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA3として、ゴミ箱となる段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA4として、キャットツリーとなる段ボールを選択する。
【0128】
他の例として、段ボールPA1は、爪とぎとなり、段ボールPA2と段ボールPA3とは、組合せることでキャットタワーとなり、段ボールPA4は、キャットツリーとなってもよい。このように、段ボールは、配送された段ボールのうち、一部の段ボールを組合せることでペット用の物品を構成してもよい。
【0129】
このとき、配送処理部134は、段ボールPA1として、爪とぎとなる段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA2として、段ボールPA3と組合せることでキャットタワーを構成する段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA3として、段ボールPA2と組合せることでキャットタワーを構成する段ボールを選択する。また、配送処理部134は、段ボールPA4として、キャットツリーとなる段ボールを選択する。
【0130】
〔5-5.利用者の趣味趣向に応じた物品の選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の選択部133がペット情報に基づいて、ペット用の物品としてキャットタワーを選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、選択部133は、利用者情報に応じたペット用の物品を選択してもよい。
【0131】
例えば、利用者がペットである猫と一緒に遊びたい傾向があるものとする。この場合、選択部133は、ペット用の物品として、猫と触れ合う回数が高いと予測される物品を選択してもよい。例えば、選択部133は、猫の体を掻けるブラシを選択してもよい。
【0132】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の選択部133は、利用者情報に応じたペット用の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。これにより、選択部133は、利用者と、ペットとの好適な飼育体験を利用者に対して体験させる機会を提供することができる。
【0133】
〔5-6.利用者の要求に応じた物品の選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の選択部133がペット情報に基づいて、ペット用の物品としてキャットタワーを選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、選択部133は、利用者による物品の指定に関する要求に応じて、ペット用の物品を選択してもよい。
【0134】
より具体的な例を挙げて説明すると、受付部131は、利用者によって利用される端末装置10から、ペット用品の購入要求を利用者から受付ける。この場合、受付部131は、ペット用品の購入要求とともに、利用者によって指定されたペット用の物品に関する情報を受付けてもよい。なお、ペット用品の購入要求する際に、ペット用の物品のリストが利用者によって閲覧可能な態様で提供されてもよい。
【0135】
そして、選択部133は、利用者によって指定されたペット用の物品を選択してもよい。このように、実施形態に係る情報処理装置100の選択部133は、利用者による物品の指定に関する要求に応じてペット用の物品を選択するため、適切な物品を選択することができる。
【0136】
〔5-7.商品に応じた選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134がペット用の物品を構成する梱包材を選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。具体的には、配送処理部134は、商品に応じて、梱包材を選択してもよい。例えば、配送処理部134は、商品の大きさや、商品の重さや、商品の数に応じて、一般的な段ボールの強度よりも高い強度を有する段ボールを選択してもよい。
【0137】
例えば、梱包材の選択候補として、段ボールPA1、段ボールPA2及び段ボールPA3があるものとする。また、段ボールPA1及び段ボールPA2の大きさよりも段ボールPA3の大きさが大きいものとする。また、段ボールPA3の大きさは、ペット用品として、1つの猫用のトイレと、5つの猫砂とが収納できる大きさであるものとする。段ボールPA1及び段ボールPA2の大きさは、5つの猫砂を収納できる大きさであるものとする。また、利用者U1が猫用のトイレを利用していないものする。また、利用者U2が猫用のトイレを利用していないものとする。
【0138】
この場合、配送処理部134は、利用者U1に対して猫用のトイレと、猫砂とを配送する場合、梱包材として、段ボールPA3を選択する。そして、配送処理部134は、所定の期間後、利用者U1に対して猫砂を配送する場合、梱包材として、段ボールPA1を選択する。そして、配送処理部134は、段ボールPA1を選択した後、利用者U1に対して猫砂を配送する場合、梱包材として、段ボールPA2を選択する。このように、配送処理部134は、利用者U1に対してペット用品を配送するために利用する段ボールを、段ボールPA3、段ボールPA1、段ボールPA2の順序で選択する。
【0139】
一方、配送処理部134は、利用者U2に対して猫砂を配送する場合、梱包材として、段ボールPA1を選択する。そして、配送処理部134は、所定の期間後、利用者U1に対して猫砂を配送する場合、梱包材として、段ボールPA2を選択する。そして、配送処理部134は、段ボールPA2を選択した後、利用者U2に対して猫砂を配送する場合、梱包材として、段ボールPA3を選択する。このように、配送処理部134は、利用者U2に対してペット用品を配送するために利用する段ボールを、段ボールPA1、段ボールPA2、段ボールPA3の順序で選択する。
【0140】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、商品の大きさいや、商品の重さや、商品の数に応じて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0141】
〔5-8.ペットの行動情報に応じた選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134がペット用の物品を構成する梱包材を選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、配送処理部134は、ペットの行動情報に基づいて、梱包材を選択してもよい。
【0142】
より具体的な例を挙げて説明すると、ペットの首輪に加速度センサが装着されているものとする。また、加速度センサによって検知されたセンサ情報に基づいて決定された行動情報が示す行動量から、1日の平均の行動量を算出しているものとする。この場合、配送処理部134は、行動量の平均値が所定の閾値未満であるときに、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0143】
一方、配送処理部134は、行動量の平均値が所定の閾値以上であるときに、ペットに対して所定の負荷よりも高い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。このとき、配送処理部134は、一般的な段ボールの強度よりも高い強度を有する段ボールを選択してもよい。
【0144】
他の例として、ペットのトイレに尿又は排便等の排泄物を検知するセンサが装着されているものとする。また、センサによって検知されたセンサ情報に基づいて決定されたトイレに滞在した時間から、1日の平均の滞在した時間を算出しているものとする。この場合、配送処理部134は、滞在した時間の平均値が所定の閾値未満であるときに、ペットに対して所定の負荷よりも高い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0145】
一方、配送処理部134は、滞在した時間の平均値が所定の閾値以上であるときに、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0146】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、ペットの行動情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。また、配送処理部134は、ペットの運動不足解消のため、適切な梱包材を選択することができる。例えば、配送処理部134は、行動量の平均値が所定の閾値未満である場合に、ペットに対して所定の負荷よりも高い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択する。これにより、配送処理部134は、ペットの運動不足の解消を促すことができる。
【0147】
〔5-9.ペットの生活環境に応じた選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134がペット用の物品を構成する梱包材を選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、配送処理部134は、ペットの生活環境に関する情報に基づいて、梱包材を選択してもよい。
【0148】
例えば、配送処理部134は、ペットの生活環境が示す室内の温度が所定の閾値以上である場合に、ペットに対して、温度が低くなるための段ボールを選択してもよい。例えば、配送処理部134は、温度が低くなるための段ボールとして、通気性能を高めた穴の開いた段ボールを選択してもよい。また、配送処理部134は、日陰を作るための段ボールを選択してもよい。例えば、配送処理部134は、日陰を作るための段ボールとして、段ボールによって梱包された包装箱の中に入る大きさの段ボールを1枚選択してもよい。
【0149】
一方、配送処理部134は、ペットの生活環境が示す室内の温度が所定の閾値未満である場合に、ペットに対して、温度が高くなるための段ボールを選択してもよい。例えば、配送処理部134は、温度が高くなるための段ボールとして、厚手の段ボールや、複数枚の段ボールを1セットとして集約した段ボールを選択してもよい。
【0150】
他の例として、配送処理部134は、ペットの生活環境が示すペットの行動範囲が所定の閾値未満である場合に、運動量の負荷が所定の負荷よりも低い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。一方、配送処理部134は、ペットの生活環境が示すペットの行動範囲が所定の閾値以上である場合に、運動量の負荷が所定の負荷よりも高い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0151】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、ペットの生活環境に関する情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0152】
〔5-10.ペットの属性情報に応じた選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134がペット用の物品を構成する梱包材を選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、配送処理部134は、ペットの属性情報に基づいて、梱包材を選択してもよい。
【0153】
例えば、ペットの属性情報が示す年齢に応じて段ボールを選択する例について説明する。この場合、配送処理部134は、ペットの属性情報が示す年齢が第1閾値未満である場合に、ペットを知育するためのペット用の物品が作成可能な段ボールを選択してもよい。また、配送処理部134は、ペットの属性情報が示す年齢が第1閾値以上であり、且つ、第2閾値未満である場合に、ペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0154】
また、配送処理部134は、ペットの属性情報が示す年齢が第2閾値以上である場合に、ペットに対して所定の負荷よりも低い負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0155】
また、配送処理部134は、ペットの属性情報が示す年齢が第2閾値以上である場合に、家具等に乗ることを可能とする階段を有するペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0156】
また、配送処理部134は、ペットの属性情報が示すペットの避妊・去勢の有無に応じて、段ボールを選択してもよい。例えば、ペットの去勢の有である場合、ペットが活発に動き回ることが予測される。このため、配送処理部134は、ペットに対して所定の負荷を示す運動を行わせるためのペット用の物品を構成する段ボールを選択してもよい。
【0157】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、ペットの属性情報に基づいて梱包材を選択するため、適切な梱包材を選択することができる。
【0158】
〔5-11.誕生日のメッセージ〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134が選択した梱包材によって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、配送処理部134は、梱包材によって梱包された商品とともに、所定のメッセージを配送させるための配送処理を実行してもよい。
【0159】
例えば、ペットの誕生日に合わせて誕生日をお祝いするためのメッセージを配送させるための配送処理を実行する例を挙げて説明する。この場合、ペットの誕生日が「6月23日」であり、ペットが今年の誕生日で3歳になるものとする。このとき、配送処理部134は、ペットの誕生月に配送するときに、段ボールによって梱包されたペット用品とともに、「ABCちゃん、誕生日おめでとうございます!今年で3歳です。元気いっぱいに遊びましょう!」といったメッセージを配送させるための配送処理を実行してもよい。
【0160】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、梱包材によって梱包された商品とともに、所定のメッセージを配送させるための配送処理を実行するため、利用者の満足度を高めることができる。
【0161】
〔5-12.特典〕
上記実施形態では、情報処理装置100の配送処理部134が選択した梱包材によって梱包されたペット用品を配送させるための配送処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、配送処理部134は、ペット用品の定期購入が所定の期間を超えた場合に、梱包材によって梱包された商品とともに、所定の特典を配送させるための配送処理を実行してもよい。
【0162】
例えば、所定の期間が6月であるものとする。この場合、配送処理部134は、ペット用品の定期購入が6月を超えたときに、段ボールによって梱包されたペット用品とともに、新商品の試供品又はサンプル等の特典を配送させるための配送処理を実行してもよい。他の例として、配送処理部134は、ペット用品の定期購入が6月を超えたときに、段ボールによって梱包されたペット用品とともに、猫砂又はペットシートといった商品を複数個、特典として配送させるための配送処理を実行してもよい。
【0163】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の配送処理部134は、ペット用品の定期購入が所定の期間を超えた場合に、梱包材によって梱包された商品とともに、所定の特典を配送させるための配送処理を実行するため、利用者に対して商品を継続的に購入するための動機付けを行うことができる。
【0164】
〔5-13.投稿情報〕
上記実施形態では、情報処理装置100の取得部132がペット情報を取得する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、取得部132は、利用者によってSNS(social networking service)サービスに投稿された投稿情報を取得してもよい。
【0165】
例えば、利用者がキャットタワーを構成する段ボールであり、キャットタワーの2段目の段ボールをSNSサービスに投稿したものとする。この場合、取得部132は、利用者によってSNSサービスに投稿された投稿情報を取得してもよい。また、取得部132は、利用者によって投稿されたキャットタワーの2段目の段ボールを撮影した画像情報をさらに取得してもよい。
【0166】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の取得部132は、利用者によってSNSサービスに投稿された投稿情報を取得するため、利用者に関する各種情報を好適に取得することができる。
【0167】
〔5-14.投稿情報に基づく物品の選択処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の選択部133がペット情報に基づいて、ペット用の物品としてキャットタワーを選択する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、選択部133は、利用者によって投稿された投稿情報に基づいて、ペット用の物品を選択してもよい。
【0168】
例えば、ペット用の物品が第1利用者によってSNS(social networking service)サービスに投稿されているものとする。また、第1利用者とは異なる第2利用者が、第1利用者の投稿情報を閲覧し、第1利用者によって投稿されたペット用の物品に対して関心を持っているものとする。この場合、受付部131は、第2利用者によって利用される端末装置10から、ペット用品の購入要求を第2利用者から受付ける。このとき、受付部131は、ペット用品の購入要求とともに、第2利用者によって指定されたペット用の物品であって、第1利用者によって投稿されたペット用の物品に関する情報を受付ける。そして、選択部133は、第2利用者によって指定されたペット用の物品を選択してもよい。
【0169】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の選択部133は、利用者によって投稿された投稿情報に基づいて、ペット用の物品を選択するため、利用者にとって関心の高い物品を選択することができる。これにより、利用者は、SNSサービス上で注目を集めたペット用の物品を自由に選択することができる。
【0170】
〔5-15.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0171】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0172】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0173】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【0174】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、配送会社サーバ20や、情報処理装置100は、例えば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0175】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0176】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0177】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0178】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0179】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0180】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0181】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 端末装置
20 配送会社サーバ
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 ペット情報記憶部
123 物品情報記憶部
124 商品情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 選択部
134 配送処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9