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特許7221899生理情報管理装置、生理情報管理プログラム、及び生理情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-06
(45)【発行日】2023-02-14
(54)【発明の名称】生理情報管理装置、生理情報管理プログラム、及び生理情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/00 20060101AFI20230207BHJP
【FI】
A61B10/00 305A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020036544
(22)【出願日】2020-03-04
(65)【公開番号】P2021137240
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-10-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三室 愛
(72)【発明者】
【氏名】磯野 喬
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩樹
【審査官】湊 和也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/123512(WO,A1)
【文献】特開2003-088529(JP,A)
【文献】特開平10-281892(JP,A)
【文献】特開2004-290335(JP,A)
【文献】国際公開第2011/034077(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 10/00
G06C 3/00
A61B 5/00-5/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示部と、
前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更部と、
を有し、
前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色とが異なり、
前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の生理情報管理装置であって、
前記開始入力操作部の操作後は、前記開始入力操作部を表示させないことを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2の生理情報管理装置であって、
前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、
前記表示変更部は、前記登録生理開始日に応じて前記予測生理終了日を変更させることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の生理情報管理装置であって、
前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、
前記開始入力操作部の操作前は、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部と前記終了入力操作部の操作が可能であり、
前記開始入力操作部の操作後は、前記生理管理画面上で、前記終了入力操作部の操作が可能であり、
前記開始入力操作部の操作前の前記終了入力操作部の色が、前記開始入力操作部の操作後の前記終了入力操作部の色と異なることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の生理情報管理装置であって、
前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、
前記開始入力操作部の操作前において、前記開始入力操作部と前記終了入力操作部の色が異なっていることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の生理情報管理装置であって、
前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、
前記終了入力操作部の操作がされると、
前記表示変更部は、前記登録生理開始日及び前記予測生理終了日に替えて、少なくとも前記登録生理開始日と前記終了入力操作部の操作によって登録された登録生理終了日に基づいて算出された次回予測生理開始日、次回予測生理終了日、前記開始入力操作部及び前記終了入力操作部を表示させることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の生理情報管理装置であって、
前記表示変更部は、前記開始入力操作部の操作後に、前記生理管理画面に、前記登録生理開始日からの日数を示す表示をさせることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の生理情報管理装置であって、
前記予測表示部は、過去の生理開始日及び過去の生理終了日を前記生理管理画面に表示させることを特徴とする生理情報管理装置。
【請求項9】
表示部を備えたコンピューターに、
予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示処理と、
前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更処理と、を実行させ、
前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色が異なり、
前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理プログラム。
【請求項10】
予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面をコンピューターの表示部に表示させる予測表示ステップと、
前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更ステップと、
を有し、
前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色が異なり、
前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理情報管理装置、生理情報管理プログラム、及び生理情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、女性の生理(月経)に関する情報を管理する方法は多数存在する。例えば、特許文献1のような生理管理装置を用いて生理の記録を行うことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-181874号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の生理管理装置では、生理開始から生理終了までの期間を管理できない等、必要な項目を容易に登録し、継続して管理することができる生理情報管理装置が望まれている。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、生理情報の管理を容易に行い、生理情報の管理を継続して行うことができる生理情報管理装置、生理情報管理プログラム、及び生理情報管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、表示部と、予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示部と、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更部と、を有し、前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色とが異なり、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作者に、操作をすべき項目の操作部と、操作済みの項目の操作部とを認識させやすくなることで、操作が容易となり、生理日の管理を継続させやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】端末1の機能上の構成を示すブロック図である。
図2】生理情報管理の流れを説明する図である。
図3】開始入力操作部103の操作前の生理管理画面100を説明する図である。
図4】開始入力操作部103の操作後の日付選択画面300を説明する図である。
図5】開始入力操作部103の操作後の生理管理画面100を説明する図である。
図6】開始入力操作部103の操作後の生理管理画面100を説明する図である。
図7】終了入力操作部104の操作前の生理管理画面100を説明する図である。
図8】終了入力操作部104の操作後の日付選択画面300を説明する図である。
図9】終了入力操作部104の操作後の生理管理画面100を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
表示部と、予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示部と、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更部と、を有し、前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色とが異なり、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理装置である。
【0010】
このような生理情報管理装置によれば、操作者に、操作をすべき項目の操作部と、操作済みの項目の操作部とを認識させやすくなることで、操作が容易となり、生理日の管理を継続させやすくなる。
【0011】
かかる生理情報管理装置であって、前記開始入力操作部の操作後は、前記開始入力操作部を表示させないことが望ましい。
【0012】
このような生理情報管理装置によれば、操作者が誤って、再度開始入力操作部を操作しないようにすることができる。
【0013】
かかる生理情報管理装置であって、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記表示変更部は、前記登録生理開始日に応じて前記予測生理終了日を変更させることが望ましい。
【0014】
このような生理情報管理装置によれば、操作者は、より正確な予測生理終了日を知ることができるため、生理日の管理をより容易に行うことができる。
【0015】
かかる生理情報管理装置であって、前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、前記開始入力操作部の操作前は、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部と前記終了入力操作部の操作が可能であり、前記開始入力操作部の操作後は、前記生理管理画面上で、前記終了入力操作部の操作が可能であり、前記開始入力操作部の操作前の前記終了入力操作部の色が、前記開始入力操作部の操作後の前記終了入力操作部の色と異なることが望ましい。
【0016】
このような生理情報管理装置によれば、操作者に操作すべき操作部を認識させやすくなる。
【0017】
かかる生理情報管理装置であって、前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、前記開始入力操作部の操作前において、前記開始入力操作部と前記終了入力操作部の色が異なっていることが望ましい。
【0018】
このような生理情報管理装置によれば、開始入力操作部の操作前において、操作者が入力すべき操作部を認識しやすくなるため、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0019】
かかる生理情報管理装置であって、前記予測表示部は、前記生理管理画面に、終了入力操作部を表示させ、前記終了入力操作部の操作がされると、前記表示変更部は、前記登録生理開始日及び前記予測生理終了日に替えて、少なくとも前記登録生理開始日と前記終了入力操作部の操作によって登録された登録生理終了日に基づいて算出された次回予測生理開始日、次回予測生理終了日、前記開始入力操作部及び前記終了入力操作部を表示させることが望ましい。
【0020】
このような生理情報管理装置によれば、終了入力操作部の操作後に、操作者に次回予測生理開始日及び次回生理終了日を認識させることができ、次回の生理日情報の入力を行うことができる状態とすることができる。
【0021】
かかる生理情報管理装置であって、前記表示変更部は、前記開始入力操作部の操作後に、前記生理管理画面に、前記登録生理開始日からの日数を示す表示をさせることが望ましい。
【0022】
このような生理情報管理装置によれば、操作者に、実際の生理開始日からの経過日数を把握させやすくなる。
【0023】
かかる生理情報管理装置であって、前記予測表示部は、過去の生理開始日及び過去の生理終了日を前記生理管理画面に表示させることが望ましい。
【0024】
このような生理情報管理装置によれば、操作者は、生理管理画面上で、予測生理開始日と予測生理終了日だけではなく、過去の生理開始日と過去の生理終了日を確認することができるため、生理情報を把握しやすくなり、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0025】
表示部と、
予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示部と、
前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作がされた日付を表示させる表示変更部と、
を有することを特徴とする生理情報管理装置である。
【0026】
このような生理情報管理装置によれば、生理管理画面上で、予測生理開始日及び予測生理終了日の確認と、実際の生理開始日の入力を簡単に行うことができるため、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0027】
表示部を備えたコンピューターに、予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面を前記表示部に表示させる予測表示処理と、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更処理と、を実行させ、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色が異なり、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理プログラムである。
【0028】
このような生理情報管理プログラムによれば、操作者に、操作をすべき項目の操作部と、操作済みの項目の操作部とを認識させやすくなることで、操作が容易となり、生理日の管理を継続させやすくなる。
【0029】
予測生理開始日、予測生理終了日、及び開始入力操作部を含む生理管理画面をコンピューターの表示部に表示させる予測表示ステップと、前記生理管理画面上で、前記開始入力操作部が操作されると、前記予測生理開始日に替えて、前記開始入力操作部の操作によって登録された登録生理開始日を表示させる表示変更ステップと、を有し、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理開始日の色と、前記登録生理開始日の色が異なり、前記開始入力操作部の操作前における前記予測生理終了日の色と、前記開始入力操作部の操作後における前記予測生理終了日の色が異なることを特徴とする生理情報管理方法である。
【0030】
このような生理情報管理方法によれば、操作者に、操作をすべき項目の操作部と、操作済みの項目の操作部とを認識させやすくなることで、操作が容易となり、生理日の管理を継続させやすくなる。
【0031】
===本実施形態===
<端末1>
端末(コンピューター)1は、各種の処理を行い、その結果を表示部14に表示させる。端末1は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。端末1は、ダウンロードしたプログラムを実行することで、生理情報管理(月経情報管理)に関する各種処理(後述)を実行する。
【0032】
図1は、端末1の機能上の構成を示すブロック図である。本実施形態の端末1は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、及び通信部15を有している。
【0033】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、端末全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。制御部11は、予測表示部111、日付選択部112、表示変更部113、及び予測算出部114を有している。
【0034】
予測表示部111は、予測生理開始日101、予測生理終了日102、開始入力操作部103、終了入力操作部104を含む生理管理画面を表示部14に表示させる処理を行う。日付選択部112は、日付選択画面300を表示部14に表示させ、日付選択を受け付けて登録処理を行う。表示変更部113は、予測生理開始日101、登録生理開始日105、予測生理終了日102等の変更処理を行う。予測算出部114は、次回予測生理開始日101n及び次回予測生理終了日102nの予測算出処理を行う。
【0035】
記憶部12は、過去に入力された生理情報等が格納されている。入力部13は、端末1の操作者が入力するものであり、タッチパネルのタップ操作により実現される。表示部14は、制御部11からの指令に基づいて各種の情報を表示する所謂画面である。通信部15は、プログラムや画像データを送受信する送受信部としての機能を有している。
【0036】
なお、記憶部12に記憶された情報は、端末1の記憶部12ではなく、端末1と有線又は無線のネットワークで接続された他の装置(例えば、サーバー等の情報処理装置)に格納されていてもよい。端末1のプラグラムが他の装置に格納された情報を利用する場合、端末1は通信部15を介して他の装置に接続され、端末1が通信部15を介して利用する情報の要求を他の装置に送信することで、他の装置から情報を取得することができる。
【0037】
<生理情報管理方法>
以下、図面を参照しつつ、生理情報管理方法の流れを説明する。図2は、生理情報管理の流れを説明する図である。本実施形態の生理情報管理方法は、端末1の生理情報管理方法プログラム(以下、「プログラム」ともいう。)を用いて行う。当該プログラムの使用者は、端末1の操作者(以下、「操作者」ともいう。)であり、生理情報の対象者として説明するが、これに限られない。例えば、「操作者」が、生理情報の対象者の保護者等であってもよい。
【0038】
<<初期画面>>
まず、プログラムを端末1で起動させると(S10)、制御部11は、プログラム起動時の画面として、図3に示す生理管理画面100を表示部14に表示させる(S11)。図3は、開始入力操作部103のタップ操作(以下、単に「操作」という。)前の生理管理画面100を説明する図である。具体的には、図3に示すように、予測表示部111は、予測生理開始日101、予測生理終了日102、開始入力操作部103、及び終了入力操作部104、端末1を操作している日を示す日付110、及び過去の記録200を含む生理管理画面100を表示部14に表示させる。なお、図3に示す生理管理画面100を表示させた日を、12月8日とする。
【0039】
予測生理開始日101、予測生理終了日102は、それぞれ記憶部12に記憶された生理記録に基づいて算出された生理の予測開始日と予測終了日である。記憶部12に記憶された生理記録とは、過去に各操作部103、104、106等の操作で登録された過去の生理開始日及び過去の生理終了日や、操作者によって予め入力された過去の生理開始日、生理終了日、又は生理周期である。過去の記録200には、記憶部12に記憶された過去の記録のうち直近の3回分の生理の開始日、終了日、生理周期がそれぞれ表示されている。操作者は、生理管理画面100上で、予測生理開始日101及び予測生理終了日102とともに表示された過去の生理開始日及び過去の生理終了日を含む過去の記録200を見ることができるため、過去の生理開始日及び過去の生理終了日を含めた生理日の情報を容易に把握することができ、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0040】
図3に示すように、開始入力操作部103の操作前において、開始入力操作部103の色と終了入力操作部104の色とが異なることが好ましい。図3において、開始入力操作部103の色は濃い赤色であり、終了入力操作部104の色は白色である。開始入力操作部103の色と終了入力操作部104の色とを異なる色とすることで、操作者の誤操作を軽減させることができる。特に、開始入力操作部103の操作前は、まず、開始入力操作部103の操作を行うことが一般的であるため、開始入力操作部103の色を終了入力操作部104の色より濃くすることで、開始入力操作部103に注意を向けさせやすくし、開始入力操作部103の操作を促しやすくなる。これによって、当該プログラムの操作が容易となり、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0041】
同様に、開始入力操作部103の操作前において、予測生理開始日101の表示の色と予測生理終了日102の表示の色が異なる。図3では、予測生理開始日101の表示の色は濃い紺色、予測生理終了日102の色は薄い赤色である。予測生理開始日101の表示と予測生理終了日102の表示とを異なる色にすることで、予測生理開始日101と予測生理終了日102の各日付の違いを意識させやすくなる。特に、予測生理開始日101を濃い色にすることで、予測生理開始日101を意識させやすくすることができる。
【0042】
図3に示すプログラム起動時の生理管理画面100において、開始入力操作部103及び終了入力操作部104の操作が可能である。当該プログラムの主たる操作の流れとしては、生理が始まった日に開始入力操作部103の操作を行い、生理開始日を登録して、後日、生理が終了した日に終了入力操作部104の操作を行い、生理終了日を入力する。以下、この主たる操作の流れについて説明する。なお、以下の説明において、予め記憶部12に登録された生理記録より算出された、当該プログラムの操作時における操作者の生理期間は7日間とし、生理周期は28日間として説明する。
【0043】
<<開始入力操作部103の操作>>
まず、操作者によって開始入力操作部103が操作されると(S121がYES)、日付選択部112は、図4に示す日付選択画面300を表示部14に表示させる(S13)。図4は、開始入力操作部103の操作後の日付選択画面300を説明する図である。日付選択画面300は、生理開始日選択部301、生理終了日選択部302、及び選択完了部303を備える。操作者は、図4に示す日付選択画面300上で、生理開始日と生理終了日の入力を行うことができる。生理開始日選択部301は、開始入力操作部103の一部であり、必ずしも生理開始日選択部301を用いて生理開始日を登録する構成でなくてもよい。例えば、開始入力操作部103を操作すると、開始入力操作部103を操作した日を生理開始日として登録してもよい。同様に、生理終了日選択部302は、終了入力操作部104の一部であり、必ずしも生理終了日選択部302を用いて生理終了日を登録する構成でなくてもよい。例えば、終了入力操作部104を操作すると、終了入力操作部104を操作した日を生理終了日として登録してもよい。すなわち、予測表示部111が予測生理開始日101、予測生理終了日102、及び開始入力操作部103を含む生理管理画面100を表示部14に表示させ、生理管理画面100上で、開始入力操作部103が操作されると、表示変更部113が、予測生理開始日101に替えて、開始入力操作部103の操作がされた日付を表示させてもよい。
【0044】
例として、操作者が、図3における日付110に示された当該プログラムの操作を行っている日である12月8日を生理開始日として入力する場合について説明する。まず、日付選択画面300において、生理終了日選択部302を「未定」として、生理終了日の入力は行わず(S14がNO)、生理開始日選択部301で「12月8日」を選択して、選択完了部303を操作することで、日付選択部112は生理開始日の登録を受け付ける(S15がYES)。生理開始日選択部301の選択で登録された生理開始日を「登録生理開始日」という。
【0045】
登録生理開始日が登録されると(開始入力操作部103の操作後)、表示変更部113は、図3の予測生理開始日101に替えて、図5の生理管理画面100に示すように、登録生理開始日105を表示部14に表示させ(S161)、予測生理終了日102を変更させ(S162)、開始入力操作部103に替えて修正入力操作部106を表示部14に表示させる(S163)。図5は、開始入力操作部103の操作後の生理管理画面100を説明する図である。
【0046】
表示変更部113は、開始入力操作部103の操作後に、図3における予測生理開始日101である12月9日に替えて、登録生理開始日105である12月8日に変更するとともに、登録生理開始日105を予測生理開始日101と異なる色とする(S161)。図5の生理管理画面100では、予測生理開始日101に替えて、予測生理開始日101を表示していた部分に登録生理開始日105を表示することで、図5に示す生理管理画面100を見た操作者は、実際に生理が始まった日を認識する。このとき、登録生理開始日105を予測生理開始日101と異なる色とし、具体的には、図3の予測生理開始日の色を濃い紺色、登録生理開始日105の色を薄い赤色としている。このように、開始入力操作部103の操作の前後で、予測生理開始日101と登録生理開始日105とを異なる色にすることで、操作者に登録生理開始日を登録したことを認識させやすくなり、操作者は、当該プログラムの操作が容易になり、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0047】
また、表示変更部113は、開始入力操作部103の操作後に、実際に生理が始まった日として登録された登録生理開始日に応じて、図5の生理管理画面100に表示させる予測生理終了日102の日付を変更させるとともに、図5の生理管理画面100に表示させる予測生理終了日102の色を、図3の生理管理画面100の開始入力操作部103の操作前の予測生理終了日102の色と異なる色に変更させることが好ましい(S162)。
【0048】
具体的には、図3の生理管理画面100では、予測生理終了日102には12月15日と表示していたが、表示変更部113は、操作者によって登録された登録生理開始日である12月8日に応じて予測生理終了日102を12月14日に変更する。これによって、操作者は、実際の生理開始日に対応した予測生理終了日を知ることができるため、より正確に生理の予定を認識することができ、生理日の管理を容易に行うことができる。
【0049】
また、表示変更部113は、図3の生理管理画面100の薄い赤色の予測生理終了日102を、図5の生理管理画面100の予測生理終了日102を濃い紺色に変更させる。これによって、生理開始日を入力したことを操作者に認識させ、予測生理終了日を操作者に意識させやすくなり、次に、終了入力操作部104の操作を行うことを操作者に認識させやすくなる。操作者は、視覚的に操作項目を確認することができるため、操作が容易となり、生理日の管理を継続させやすくなる。特に、予測生理開始日101を登録生理開始日105に変更するとともに、登録生理開始日105の色を、図3の予測生理開始日101及び図5の予測生理終了日102より薄いものに変更させることで、登録生理開始日105の入力が完了したことをより認識させ、続く操作に関連する日付が予測生理終了日であることを認識させやすくなる。
【0050】
開始入力操作部103の操作後に、表示変更部113は、図5の生理管理画面100に、開始入力操作部103(図3)を表示させないことにして、開始入力操作部103に替えて、修正入力操作部106を表示させる(S163)。開始入力操作部103の操作後に、開始入力操作部103を生理管理画面100に表示させないことで、操作者が誤って、開始入力操作部103を再度操作してしまうことを防ぐことができる。本実施形態では、開始入力操作部103に替えて修正入力操作部106を表示させ、この修正入力操作部106を操作すると、日付選択部112は、図4に示す日付選択画面300を表示部14に表示させ、登録生理開始日の修正を行うことができる。便宜上、図2において、修正入力操作部106の操作の流れは省略して示している。
【0051】
開始入力操作部103の操作後に、表示変更部113は、図5の生理管理画面100の終了入力操作部104の色を、図3の生理管理画面100の終了入力操作部104の色と異なる色に変更をさせることが好ましい。具体的には、図3の生理管理画面100の終了入力操作部104が薄い赤色であったものを、開始入力操作部103の操作後の図5の生理管理画面100の終了入力操作部104を濃い紺色としている。これによって、開始入力操作部103の操作前の生理管理画面100は、開始入力操作部103及び終了入力操作部104の操作が可能であったところ、開始入力操作部103の操作後の生理管理画面100では、終了入力操作部104の操作を促しやすくなり、操作者に操作すべき操作部を認識させやすくなる。
【0052】
なお、図5の生理管理画面100では、終了入力操作部104の操作を行うことが一般的であるため、例えば、修正入力操作部106を白色とし、終了入力操作部104を濃い紺色としている。修正入力操作部106と終了入力操作部104とを異なる色とすることで、より終了入力操作部104に注意を向けやすくなり、操作者に操作を促しやすくなり、生理日の管理をより継続しやすくなる。
【0053】
また、図5に示すように、表示変更部113が、開始入力操作部103の操作後の生理管理画面100に、登録生理開始日105からの日数を示す経過表示120を表示させることが好ましい。図5には、端末1を操作している日が、生理が始まった日であるため、登録生理開始日から1日目であるため、「今日が開始日です。」の経過表示120を表示させている。経過表示120を見た操作者は、実際の生理開始日からの経過日数を把握しやすくなる。
【0054】
<<開始入力操作部103の操作後、終了入力操作部104の操作前>>
図6は、開始入力操作部103の操作後で、終了入力操作部104の操作前の生理管理画面100を説明する図である。図6に示す生理管理画面100は、図5に示す生理管理画面100と同様に、表示変更部113は、登録生理開始日105、予測生理終了日102、終了入力操作部、104、修正入力操作部106、日付110、経過表示120を表示部14に表示させる。
【0055】
例えば、図6に示す生理管理画面100において、操作を行っている日が、上述の図5の生理管理画面100を表示した2日後の12月10日の場合、日付110には、「12月10日」であることを表示する。また、表示変更部113は、経過表示120に、登録生理開始日から3日目であることを示す「3日目です。」を表示させる。図6に示す生理管理画面100を見た操作者は、生理開始日から3日目であることを認識することができる。
【0056】
<<終了入力操作部104の操作>>
図7は、終了入力操作部104の操作前の生理管理画面100を説明する図である。なお、図7に示す生理管理画面100を表示させた日を、12月14日とする。図7は、開始入力操作部103の操作後で、終了入力操作部104の操作前の生理管理画面100を説明する図である。表示変更部113は、図6と同様に、登録生理開始日105、予測生理終了日102、終了入力操作部、104、修正入力操作部106、日付110、経過表示120を含む図7に示す生理管理画面100を表示部14に表示させる。なお、図7において、日付110は、「12月14日」であり、経過表示120は、「7日目です。」である。
【0057】
操作者によって終了入力操作部104が操作されると(S17がYES)、日付選択部112は、図8に示す日付選択画面300を表示部14に表示させる(S18)。図8は、終了入力操作部104の操作後の日付選択画面300を説明する図である。図8に示す日付選択画面300は、図4の日付選択画面300と同様に、生理開始日選択部301、生理終了日選択部302、及び選択完了部303を備える。操作者は、日付選択画面300上で、生理開始日と生理終了日の入力を行うことができる。
【0058】
例えば、操作者が、図7における日付110に示された当該プログラムを操作している日(12月14日)を生理終了日として登録する場合には、生理終了日選択部302として「12月14日」を選択して、選択完了部303を操作することで、日付選択部112は生理開始日の登録を受け付ける(S19がYES)。生理終了日選択部302で選択によって登録された生理終了日を「登録生理終了日」という。
【0059】
登録生理終了日が登録されると(終了入力操作部104の操作後)、表示変更部113は、図9のように、次回予測生理開始日101n、次回予測生理終了日102n、開始入力操作部103、終了入力操作部104を、生理管理画面100を表示部14に表示させる。また、予測表示部111は、図3等と同様に、生理管理画面100に、端末1を操作している日を示す日付110、及び過去の記録200も含む。
【0060】
具体的には、登録生理終了日が登録されると(終了入力操作部104の操作後)、予測算出部114は、登録生理開始日と登録生理終了日から算出された生理期間と、過去に登録された生理記録と登録生理開始日から算出された生理周期から、次回予測生理開始日と次回予測生理終了日を算出する(S20)。そして、表示変更部113は、図5及び図6の生理管理画面100の登録生理開始日105に替えて、次回予測生理開始日101nを生理管理画面100(表示部14)に表示させ、図3図5及び図6の生理管理画面100の予測生理終了日102に代えて、次回予測生理終了日102nを生理管理画面100(表示部14)に表示させる(S21)。これに伴い、表示変更部113は、今回登録した登録生理開始日(12月8日)と登録生理終了日(12月14日)の記録を、過去の記録200に表示させる。つまり、登録生理開始日(12月8日)と登録生理終了日(12月14日)は、最新の記録として、過去の記録200に表示され、直近3回分の生理の開始日、終了日、生理周期がそれぞれ表示される。
【0061】
図9に示すように、図7の生理管理画面100の終了入力操作部104の操作後に、次回予測生理開始日101n及び次回予測生理終了日102nを生理管理画面100に表示させることで、操作者は、今回の生理期間が終了したことを認識することができると同時に、次回の予測生理開始日と予測生理終了日を確認することができる。また、次回予測生理開始日101nと次回予測生理終了日102nと併せて、開始入力操作部103及び終了入力操作部104を生理管理画面100に表示させることで、次回の生理が開始したとき、及び次回の生理が終了したときの操作が可能となる。操作者は、次回予測生理開始日101n及び次回予測生理終了日102nを確認した際に、いつでも開始入力操作部103及び終了入力操作部104を操作できることを認識することができるため、生理日の管理を継続しやすくなる。
【0062】
その後、必要に応じ、所定の操作で(S22がYES)、プログラムを終了する。また、図9の生理管理画面100を表示部14に表示した状態において(S22がNO)、次回予測生理開始日101nを上述の予測生理開始日101、次回予測生理終了日102nを上述の予測生理終了日102として、図2に示す各操作を行うことで、継続して、生理日の管理を継続することができる。
【0063】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0064】
上述の実施形態においては、図3に示すプログラム起動時の生理管理画面100において、生理が始まった日に開始入力操作部103の操作で生理開始日を登録し、後日、生理が終了した日に終了入力操作部104の操作で生理終了日を入力したが、これに限られない。例えば、生理開始日又は生理終了日を、操作者が端末1を操作している日より以前の日として登録してもよい。また、図4に示す日付選択画面300において、生理開始日のみを登録するのではなく、生理開始日と生理終了日の両方を登録してもよく、生理開始日を登録せずに、生理終了日のみを登録してもよい。
【0065】
さらに、上記の実施形態は、プログラムが前述した各種の処理をコンピューター又はマイクロプロセッサに実行させることにより実現可能である。この場合、全ての処理をプログラムとして準備していてもよいし、一部の処理をハードウェアに処理させ残りの処理をプログラムとして準備していてもよい。つまり、サーバー(不図示)が、各種の処理を、ネットワークを介して端末1の画面1aに表示させる構成であって、サーバーと端末1をコンピューターとして扱うものであってもよい。
【0066】
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピューター可読媒体(non-transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピューターにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピューターの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD-ROM(Read Only Memory)等がある。
【符号の説明】
【0067】
1 端末(コンピューター)、11 制御部、111 予測表示部、112 日付選択部、113 表示変更部、114 予測算出部、12 記憶部、13 入力部、14 表示部、15 通信部、100 生理管理画面、101 予測生理開始日、101n 次回予測生理開始日、102 予測生理終了日、102n 次回予測生理終了日、103 開始入力操作部、104 終了入力操作部、105 登録生理開始日、106 修正入力操作部、110 日付、120 経過表示、200 過去の記録、300 日付選択画面、301 生理開始日選択部、302 生理終了日選択部、303 選択完了部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9