特許7223384IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

Lipomyces属酵母を利用したパーム油類似油脂の製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

本発明は、マスプロダクション化が可能であり、かつ、低コストな代替パーム油の製造方法の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の油脂の製造方法は、Lipomyces属酵母を培養する工程Aと;Lipomyces属酵母を破砕して乳化液を得る工程Bと;前記乳化液を、不織布又は織布に透過させることにより残渣と液体に分離する工程Cと;前記残渣中の前記油脂を溶媒中に溶解させる工程Dと;前記溶媒を揮発させて前記油脂を回収する工程Eとを有する。前記溶媒は、n-ヘキサン:エタノール=2:1~5:1の混合溶媒である。前記不織布又は織布は、平均孔径が0.5μm以上10μm以下であり、通気度が2 cm3/(cm2・s)以上45 cm3/(cm2・s)以下であることが好ましい。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

Lipomyces属酵母を利用する代替パーム油(パーム油類似油脂)製造方法の工業化/実用化を目指す上で、マスプロダクション化が必要となる。しかし、従来の実験室レベルで行われてきた代替パーム油の製造方法は、湿菌体からの油脂の抽出にクロロホルム又はメタノールのような食用油脂の生産に使用できない有機溶媒を用いる方法がほとんどである。我が国では、食用油脂の生産に使用可能な有機溶媒としてn-ヘキサンがあるが、後述するように湿菌体からのn-ヘキサン抽出による油脂回収率は低い。そのため、n-ヘキサンにより抽出する場合は、菌体を分離し、乾燥酵母菌体を調製して、これを破砕してn-ヘキサンで油脂を抽出する手法(乾式油脂抽出法)を用いる必要があった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者等は、課題を開発すべく鋭意検討を重ねた。その結果、Lipomyces属酵母を培養した後、液体中で酵母菌体を破砕処理して乳化液とした後、不織布又は織布を使用して乳化液を濾過し、不織布又は織布上に回収された残渣から特定の有機溶媒(2種類の有機溶媒を特定の容積比で混合した有機溶媒)を使用して油脂を回収することにより、従来技術ではほぼ不可能に近かった乳化液からの代替パーム油の実用的回収が・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の油脂の製造方法によれば、食用又は化粧品原料等の用途に利用し得る代替パーム油を低コストで安定的に大量に製造し得る。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 Lipomyces starkeyiが産生する油脂(代替パーム油)と、パーム油、なたね油及び大豆油の脂肪酸組成とを比較するグラフを示す。
【図2】 Lipomyces starkeyiの顕微鏡写真と、ホモジナイザーによって酵母菌体を破砕した後の顕微鏡写真及び生じた乳化液の外観写真を示す。

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