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特許72272461つまたは複数のヒータ層を有する基板処理システムのプリント回路制御基板アセンブリ
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  • 特許-1つまたは複数のヒータ層を有する基板処理システムのプリント回路制御基板アセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】1つまたは複数のヒータ層を有する基板処理システムのプリント回路制御基板アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20230214BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20230214BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
H01L21/68 R
H05K3/46 B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020529320
(86)(22)【出願日】2018-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-15
(86)【国際出願番号】 US2018059951
(87)【国際公開番号】W WO2019108365
(87)【国際公開日】2019-06-06
【審査請求日】2021-11-09
(31)【優先権主張番号】15/825,682
(32)【優先日】2017-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペープ・エリク
(72)【発明者】
【氏名】ジン・チャンギョウ
(72)【発明者】
【氏名】エグレー・フレッド
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/029876(WO,A1)
【文献】特開2017-143290(JP,A)
【文献】特開2014-112672(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/02
H01L 21/683
H05K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理チャンバと、基板を保持するため前記基板処理チャンバ内に設けられる静電チャック(ESC)とを備える基板処理システムにおいて、
複数のプリント回路基板層を備えるプリント回路基板アセンブリ(PCBA)であって、前記複数のプリント回路基板層の1つまたは複数は、前記ESCの動作を制御する回路を搭載するように構成され、
前記複数のプリント回路基板層は、第1のプリント回路基板層であって、前記第1のプリント回路基板層の第1の領域をカバーする第1の金属トレースを含む第1のプリント回路基板層を備え、前記第1の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記回路をあらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、PCBA。
【請求項2】
請求項1に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、第2のプリント回路基板層であって、前記第2のプリント回路基板層の第2の領域をカバーする第2の金属トレースを含む第2のプリント回路基板層をさらに備え、前記第1および第2の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記回路を前記あらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、PCBA。
【請求項3】
請求項1に記載のPCBAであって、
前記第1の領域は、前記第1のプリント回路基板層の実質的にすべてをカバーする、PCBA。
【請求項4】
請求項1に記載のPCBAであって、
前記ESCの動作を制御する前記回路は、前記第1のプリント回路基板層に搭載された第1の回路を含む、PCBA。
【請求項5】
請求項2に記載のPCBAであって、
前記第2の領域は、前記第2のプリント回路基板層の実質的にすべてをカバーする、PCBA。
【請求項6】
請求項2に記載のPCBAであって、
前記ESCの動作を制御する前記回路は、前記第2のプリント回路基板層上の第2の回路を含む、PCBA。
【請求項7】
請求項4に記載のPCBAであって、
前記第1の金属トレースは、前記第1のプリント回路基板層に搭載された前記第1の回路を接続する、PCBA。
【請求項8】
請求項6に記載のPCBAであって、
前記第2の金属トレースは、前記第2のプリント回路基板層に搭載された前記第2の回路を接続する、PCBA。
【請求項9】
請求項2に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、接地層、電源層、および信号層を備え、前記第1および第2のプリント回路基板層は、前記接地層、前記電源層、および前記信号層の間に散在している、PCBA。
【請求項10】
請求項1に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、スタックに配置され、前記第1のプリント回路基板層は、前記スタックの中央寄りに配置される、PCBA。
【請求項11】
請求項10に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層の2つ以上は、ビアを含み、前記ビアは、前記第1のプリント回路基板層内の前記第1の金属トレースから前記スタック内の他のプリント回路基板層に前記熱を伝導する、PCBA。
【請求項12】
請求項2に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、スタックに配置され、前記第1および第2のプリント回路基板層は、前記スタックの中央寄りに配置される、PCBA。
【請求項13】
請求項12に記載のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層の2つ以上は、ビアを含み、前記ビアは、前記第1のプリント回路基板層内の前記第1の金属トレースおよび第2のプリント回路基板層内の前記第2の金属トレースから前記スタック内の他のプリント回路基板層に前記熱を伝導する、PCBA。
【請求項14】
請求項1に記載のPCBAであって、
前記第1のプリント回路基板層は、複数の金属トレースを有し、前記複数の金属トレースの各々は、前記第1のプリント回路基板層における対応する領域をカバーする、PCBA。
【請求項15】
請求項14に記載のPCBAであって、
前記複数の金属トレースの各々によって提供される熱の量は、独立して制御される、PCBA。
【請求項16】
請求項2に記載のPCBAであって、
前記第1および第2のプリント回路基板層の各々は、複数の金属トレースを有し、前記複数の金属トレースの各々は、前記第1および第2のプリント回路基板層のそれぞれにおける対応する領域をカバーする、PCBA。
【請求項17】
請求項16に記載のPCBAであって、
前記複数の金属トレースの各々によって提供される熱の量は、独立して制御される、PCBA。
【請求項18】
基板処理チャンバと、基板を保持するため前記基板処理チャンバ内に設けられる静電チャック(ESC)とを備える基板処理システムにおいて、
複数のプリント回路基板層を備えるプリント回路基板アセンブリ(PCBA)であって、前記複数のプリント回路基板層の1つまたは複数は、前記ESCの動作を制御する1つまたは複数の集積回路(IC)を搭載するように構成され、
前記複数のプリント回路基板層は、
第1のプリント回路基板層であって、前記第1のプリント回路基板層の第1の領域をカバーする第1の金属トレースを含む第1のプリント回路基板層と、
第2のプリント回路基板層であって、前記第2のプリント回路基板層の第2の領域をカバーする第2の金属トレースを含む第2のプリント回路基板層と
を備え、
前記第1および第2の金属トレースは、電流が前記第1の金属トレースを第1の方向に流れ、かつ電流が前記第2の金属トレースを前記第1の方向と反対の第2の方向に流れるように配置され、
前記第1の金属トレースおよび前記第2の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記1つまたは複数のICをあらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、
PCBA。
【請求項19】
基板処理チャンバと、基板を保持するため前記基板処理チャンバ内に設けられる静電チャック(ESC)とを備える基板処理システムにおいて、
複数のプリント回路基板層を備えるプリント回路基板アセンブリ(PCBA)であって、前記複数のプリント回路基板層の1つまたは複数は、前記ESCの動作を制御するコントローラを搭載するように構成され、前記コントローラは、処理ガスの供給、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ならびにウエハ搬送の少なくとも1つを制御するコントローラであり、
前記複数のプリント回路基板層は、第1のプリント回路基板層であって、前記第1のプリント回路基板層の第1の領域をカバーする第1の金属トレースを含む第1のプリント回路基板層を備え、前記第1の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記コントローラをあらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、
PCBA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年11月29日出願の米国実用特許出願第15/825,682号の優先権を主張する。上記で参照された出願の全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、基板処理システムに関し、より具体的には、基板処理システムにおける静電チャックに関し、さらに具体的には、基板処理システムにおけるプリント回路基板アセンブリに関し、さらにより具体的には、プリント回路基板アセンブリのはんだ接合部の疲労を温度制御により低減または減衰する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ここで提供される背景の説明は、本開示の内容を概ね提示することを目的とする。この背景技術のセクションで説明されている範囲内における、現時点で名前を挙げられている発明者らによる研究、ならびに出願の時点で先行技術として別途みなされ得ない説明の態様は、明示または暗示を問わず、本開示に対抗する先行技術として認められない。
【0004】
基板処理システムは、半導体ウエハなどの基板のエッチングおよび/または他の処理を実施するために使用され得る。基板は、基板処理システムの処理チャンバ内の台座に配置することができる。例えば、プラズマエッチャでのエッチング中、1つまたは複数の前駆体を含むガス混合物が処理チャンバに導入され、プラズマが打たれて基板をエッチングする。
【0005】
処理チャンバ内の台座は、エッチング中に基板をあらかじめ定められた位置に保持するための静電チャック(ESC)を備えることができる。ESCは、ESCの動作を制御するために、台座に搭載された加熱装置および他の回路を必要とし得る。回路は、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)に設けられてもよい。PCBAは比較的複雑であり、PCBA内の単一のプリント回路基板上には250から300もの構成要素がある。これらの構成要素は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、中央処理装置(CPU)、および/または分圧回路などの様々な種類の測定回路を含むことができる。PCBAはまた、各々に回路が搭載される複数の層を含み得る。一部の層は主に接地層であってもよく、他の層は電源層であってもよく、さらに他の層は信号層であってもよく、ESCの動作を制御する様々なタイプの信号を提供する。
【0006】
基板処理チャンバ内の条件は、実装されるプロセス、および処理動作間に存在し得る条件に応じて、大きく変化する可能性がある。変化する条件には温度が含まれ、温度はPCBA内の回路の動作温度範囲外まで変化する可能性がある。そのような温度条件は、PCBA回路が故障するか、その他の理由で動作を停止する可能性があるほど長い時間存在することがある。加えて、温度は短時間(例えば4分以内)での非常に広い範囲(例えば-40℃~+70℃)にわたる変化を、長期間(ときには数日)にわたって継続的に繰り返す可能性がある。この周期的変化は、PCBAの寿命の間ずっと起こると予測されている。温度が低くなると(-60℃、または-80℃、または-140℃まで下がることもある)、周期的変化の範囲がさらに広くなる可能性がある。
【0007】
さらに、温度の変動が大きいと、PCBA内の材料が大幅に膨張または収縮してしまう。PCBA内の様々な材料は、熱膨張係数が異なる(おそらく大きく異なる)。結果として、はんだ付けまたは他の方法で互いに取り付けられ得るこれらの材料は、異なる程度に膨張または収縮する可能性があり、それによってはんだまたは他の取付部にひずみを起こして疲労を引き起こす。このような疲労により、はんだ付けされた接続部が破損または場合によって緩む可能性があり、PCBAの故障を招いて、結果として基板処理チャンバのダウンタイムを引き起こす。
【0008】
はんだ接合部の疲労などの影響を回避するために、PCBAを比較的一定の温度に保つことが望ましい。しかし、例えば、PCBAを加熱すると、基板処理チャンバの周囲部分が不要に加熱されることにもなり得る。
【0009】
PCBAは、電圧または電流測定回路などの測定回路を含むことがあり、その性能は温度の関数として大きく変動する可能性がある。測定値自体が、温度の関数として大きく変化する可能性がある。PCBAの測定回路の温度変動に制約がない場合、測定値の変動が、測定値自体の変動の結果なのか、または測定回路の性能の変化の結果なのか、それともその2つの組み合わせの結果なのかが明確でない場合がある。
【0010】
上記を考慮して、基板処理チャンバ内の他の場所の条件に影響を及ぼすことなく、局所的にPCBAを加熱する機構を提供することが望ましいであろう。また、PCBAの温度または特定の構成要素の温度をあらかじめ定められた範囲内に維持することを促進する機構を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0011】
1つの特徴によれば、基板処理システムは、基板処理チャンバと、基板処理チャンバ内に配置された台座と、台座上に配置された静電チャック(ESC)とを含む。ESCは、ESCの動作を制御する回路を搭載する複数のプリント回路基板層で構成されるPCBAを含む。プリント回路基板層の1つまたは複数は、1つまたは複数の金属トレースを有するヒータ層を含む。この金属トレースは、銅であってもよく、1つまたは複数の残りのプリント回路基板層に熱を供給して回路をあらかじめ定められた温度範囲内に維持するよう十分にヒータ層の表面の一部またはすべてをカバーする。熱は、様々な他のプリント回路基板層の間で直接伝導されてもよいし、またはプリント回路基板層の様々な層に形成されるビアを通して伝導されてもよい。
【0012】
1つの特徴によれば、PCBAの層には、電流が流れるとPCBAの一部または全体に熱を供給する1つまたは複数の金属トレース(一態様では、銅)が設けられる。
【0013】
1つの特徴において、単一の金属トレースが、単一のコントローラを有する単一の加熱素子として、前記層に設けられる。別の特徴において、複数の金属トレースが、単一のコントローラと並列の複数の加熱素子として、前記層に設けられる)。別の特徴において、1つまたは複数の金属トレースが、複数のコントローラを有する複数の加熱素子として、その層上の回路を接続する。
【0014】
1つの特徴において、PCBAの様々な層の温度は、特定の帯域内で制御されるだろう。別の特徴において、帯域内の温度は、PCBAの1つまたは複数の領域で維持されるだろうが、必ずしもPCBAの全領域で維持されるとは限らない。
【0015】
本開示を適用可能な他の分野は、詳細な説明、特許請求の範囲および図面から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示は、詳細な説明および添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【0017】
図1図1は、基板処理チャンバの高レベル図である。
【0018】
図2図2は、PCBAが内部に含まれている、基板処理チャンバ内の台座の高レベル分解図である。
【0019】
図3図3は、複数の層を示すため、若干分解した状態のPCBAを示した図である。
【0020】
図4図4は、一態様によるPCBAのより詳細な分解図である。
【0021】
図5図5は、一態様による金属トレースを示すPCBAの1つの層の図である。
【0022】
図6図6は、一態様による金属トレースを示すPCBAの1つの層の図である。
【0023】
図7図7は、一態様によるPCBAの1つの層の図である。
【0024】
図8図8は、一態様によるPCBAの別の層の図である。
【0025】
図面において、参照番号は、類似の要素および/または同一の要素を識別するために再度利用されることがある。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、台座110を含む基板処理チャンバ100を示しており、台座110上に静電チャック(ESC)115を搭載することができる。ウエハまたは基板120は、ESC115上に位置決めされる。チャンバ100の頂部において、導管130がプラズマをシャワーヘッド135に送り、シャワーヘッド135はプラズマをチャンバ100内に分配する。図1では、導管130およびシャワーヘッド135は、プラズマ分配装置の単なる例として提供されている。正確な分配構造は、重要ではない。
【0027】
図2は、ESC115の切断図であり、各半分を115A、115Bで示す。ヒータ(例えば、コイルヒータまたはピクセル化されたヒータ)を含む様々な構造が、ESC115内に含まれている。一態様では、PCBA200をESC115の底部寄りに設けてもよい。例示のため、PCBA200のいくつかの層が図示されている。一態様では、本明細書でより詳細に後述するように、PCBA200は、複数の層を備えた複雑な構造を有する。これらの層は、層ごとに異なる回路または他のアイテムを、層の片側または両側に有することができる。一部の層は、層内に形成されるビアを通して互いに接続されてもよい。
【0028】
図3は、一態様による、層200A、200B、200C、…、200N、200O、200Pを有するPCBA200を示す。ここでは例示として、16層を含むPCBA200が示されている。層の数は、これより多くても少なくてもよい。一態様では、後述するように、接地層、電源層、および信号層に加えて、1つまたは複数のヒータ層が含まれる。層200A、200B、および200Cのそれぞれに形成されるビア250は、後述するように、適切な層との接続を容易にすることができる。
【0029】
一態様では、例えば、PCBA全体の上半分と下半分にある外側層が接地面を構成し、内側層が様々な種類の電源回路、または信号回路を含むことができるという点で、層間に対称性があり得る。また、これらの層は、様々なビアを使用して互いに接続することができる。
【0030】
異なる層の構成および/または機能をより詳しく見ると、一態様では、図4において、頂部層200Aおよび底部層200Pが、様々な構成要素がはんだ付けされるはんだ付けパッド、またはフットプリントを含む信号層を構成し得る。層200Bおよび200Oは、接地層とすることができる。層200C、200Dおよび層200M、200Nは、信号層とすることができる。層200Eおよび200Lは、さらなる接地層とすることができる。層200Fおよび200Kは、ヒータ層とすることができる。層200Gは、さらなる接地層とすることができる。層200H~200Jは、送電層とすることができる。
【0031】
一態様では、ヒータ層200Fの上にラミネート210Aがあり、ヒータ層200Kの下にラミネート210Bがある。これらのラミネートの厚さは、PCBA内の残りの層の間に存在するが図示されていないラミネート(例えば、層200Pと200Oの間のラミネート、層200Oと200Nの間のラミネート)の厚さより薄くてもよい。
【0032】
一態様では、層200Bおよび200Eは、接地面である。これらの接地面は、ビア250などの様々なビアを通して互いに接続することができる(層200Hおよび200Iに示したビア250は単なる例示にすぎない)。当業者には理解されるように、PCBA内の任意の層に、PCBA内の様々な層を適切に接続する任意の数のビア250があってもよい。
【0033】
一態様では、層200Bおよび200Eと同様に、層200Lおよび200Oは、接地面であり、同じくビア250などの様々なビアを通して互いに接続することができる。
【0034】
一態様では、ラミネート210Aは、ヒータ層200Fから接地層200Eへの熱伝達を容易にする。ラミネート210Bは、ヒータ層200Kから接地層200Lへの熱伝達を容易にする。これら2つの薄いラミネートは、接地層200E、200Lへの熱伝達を容易にする。これらの層200E、200Lからの熱は、ビアを通して他の接地層200Eおよび200Lに、接地層200B、200Oに吸収されるため、これらの接地層200B、200Oからの熱を使用して、頂部層200Aおよび底部層200Pを加熱することができる。
【0035】
ヒータ層200Fは、図5に関して以下で説明されるように、金属トレース層を含む。一態様では、これらの金属トレース層は、銅である。別の態様では、接地層200B、200Oが頂部層200Aおよび底部層200P上の信号に接地基準を提供する必要があるため、ヒータ層200Fは、これらの金属トレース層を、例えば、接地層200Bおよび200Oとは別に含む。
【0036】
一態様では、ヒータ層200Fをヒータ層200Bに統合する、および/またはヒータ層200Kをヒータ層200Oに統合することが可能である。その結果、層を少なくすることができ、全体構造がより効率的になり得る。しかし、併合された層は、より複雑になる。
【0037】
一態様では、ヒータ層200Fおよび200Kは、同一のトレースを有する。各層は単一のトレースとすることができ、層200Fのトレースの端部を層200Kのトレースの端部に接続してもよい。DC電流を層200Fのトレースの開始点に注入すると、電流は層200Fのトレースの終点から流れ出て、次に層200Kのトレースの終点に流入し、最終的に層200Kのトレースの開始点から流れ出て帰還し、両方の層を加熱する。2つのヒータ層における電流の方向は正反対である。このようにして、他のプリント回路基板層、特にそれらの層で生成された信号に対する電磁干渉(EMI)を低減することが可能である。別の表現をするならば、それらの他のプリント回路基板層における電磁機能(EMC;Electromagnetic capability)が改善される。
【0038】
図5は、(銅であり得る)金属トレース300を有するヒータ層200Fを示す。図5では複数の矢印がトレース300を指しているが、一態様では、図5に示すように、トレース300は1つである。図5は、回路を設けることができるヒータ層200F上の様々な場所を通って延びるトレース300を示す。一態様では、トレース300は、ピン(ピン320など)の内側、外側、および間を通っている。これらのピンには、ドータボード(図示せず)を搭載するか、または集積回路デバイス(IC)をはんだ付けすることができる。トレース300はプリント回路基板層200F上の大部分の領域をカバーするので、電流をトレース300に流すことによって生成された熱は、ヒータ層200Fの表面全体に分配される。この分配方式は、前述のビア250の有無にかかわらず、層200A~200Pの他の層全体に熱を分配させる1つの方法である。
【0039】
図5に示される金属(銅)トレース300は1つであるが、異なる態様によれば、複数のそのようなトレース300をヒータ層200Fの異なる領域に設けてもよい。異なるトレース300は、当業者によって認識される方法で、別々に制御されてもよい。異なるトレース300を異なる時間に、または異なる程度に制御することにより、異なる領域が異なる量で、または異なる時間に選択的に加熱され、PCBA200内のより効率的な温度制御を達成することができる。
【0040】
図6は、(銅であり得る)金属トレース300を有するヒータ層200Kを示す。図6では複数の矢印がトレース300を指しているが、一態様では、図6に示すように、トレース300は1つである。図6は、回路を設けることができるヒータ層200K上の様々な場所を通って延びるトレース300を示す。一態様では、トレース300は、ピン(ピン320など)の内側、外側、および間を通っている。これらのピンには、ドータボード(図示せず)を搭載するか、または集積回路デバイス(IC)をはんだ付けすることができる。トレース300はプリント回路基板層200K上の大部分の領域をカバーするので、電流をトレース300に流すことによって生成された熱は、ヒータ層200Kの表面全体に分配される。この分配方式は、前述のビア250の有無にかかわらず、層200A~200Pの他の層全体に熱を分配させる1つの方法である。
【0041】
図6に示される金属(銅)トレース300は1つであるが、異なる態様によれば、複数のそのようなトレース300をヒータ層200Fの異なる領域に設けてもよい。異なるトレース300は、当業者によって認識される方法で、別々に制御されてもよい。異なるトレース300を異なる時間に、または異なる程度に制御することにより、異なる領域が異なる量で、または異なる時間に選択的に加熱され、PCBA200内のより効率的な温度制御を達成することができる。図5および図6は、同様のトレース300を示す。図6には、追加のトレース310が存在する。
【0042】
図7および図8は、PCBA200内の他のプリント回路基板層を示し、これらのプリント回路基板層上に設けることができる異なるタイプの回路および構造を示している。一態様では、これらのプリント回路基板層は、PCBA200内のどの位置にあってもよい。したがって、図7および図8のプリント回路基板層には、番号が付けられていない。
【0043】
本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は温度制御の様々な例に精通することになるだろう。限定ではなく単に例として、PCBA200に搭載された温度センサがあらかじめ定められた温度よりも低い温度またはあらかじめ定められた温度範囲外の温度を示すときに、ヒータ層200F、200Kをオンにすることも可能である。例えば、PCBA200に搭載された測定デバイスからの読取値の変動を低減するために、PCBA200の一部または全体の温度を1℃~5℃などの狭い範囲内に制御することが望ましい場合がある。
【0044】
複数のプリント回路基板層200A~200Pの間にヒータ層200F、200Kを設けることには、とりわけ、以下の利点がある。第1に、熱の供給が、プリント回路基板層自体に局所的に行われる。外部から加熱する他の手法では、熱が望ましくなく、実際にチャンバ内の所望の温度と対抗する可能性がある場合でも、プリント回路基板層の外部の領域が加熱されることがある。先に触れたように、基板処理チャンバ100内の温度にはかなりの変動があり得る。温度が非常に低い場合(例えば、-40℃)、プリント回路基板層200A~200Pを局所的に加熱し、チャンバ100の他の部分を加熱しないことが望ましい。局所的な加熱による付随効果は、PCBA200の外部の熱源を使用した加熱と比較して、電力効率が高くなることである。加えて、基板処理チャンバ100内の他の場所において温度の周期的変化が望まれるならば、局所的な加熱によって、そのような周期的変化を可能にすることができる。その効果は、PCBA200内の構成要素の加熱を、チャンバ100内の他の構成要素の加熱から基本的に切り離すことである。例えば、エンクロージャのような構成要素は、非常に低温であること(例えば、摂氏マイナス40度以下)が望まれる場合がある。
【0045】
第2に、プリント回路基板層200A~200Pのいくつかで実施される機能は、様々な種類の電流および/または電圧測定を含む。このような測定は、異なる温度条件において変動する可能性がある。例えば、分圧回路の1つまたは複数の抵抗器の温度が上下すると、分圧器が測定する摂氏1度あたりの電流量に変動が生じる。PCBA200の内部で加熱してPCBA200をあらかじめ定められた範囲内の温度に保つことによって、測定回路(例えば、分圧器)は安定して動作することができ、電流の変動が測定回路ではなく他の回路に起因することを意味する。この熱安定性の効果は、測定の精度および一貫性が高くなることである。
【0046】
第3に、図4を再び参照すると、PCBA200内の温度範囲を制限することで、集積回路(IC)220をPCBA200内のプリント回路基板層200A~200Pの適切な層に取り付けるはんだ接合部(はんだ接合部240など)の疲労を低減する。はんだ接合部の疲労の低減は、IC220が取り付けられているプリント回路基板層からIC220が外れる可能性が低くなることを意味する。
【0047】
この今説明した利点の別の側面は、はんだ接合部だけでなく、熱膨張係数(TCE)が大きく異なる可能性のあるPCBA200内の他の構成要素においても熱疲労を低減することである。
【0048】
第4に、図5および層200Fなどのプリント回路基板層に搭載されたドータボードの例を再び見ると、そのようなドータボードは、大量の電流が流れる複数のピン(ばね式のポゴピンなど)を有することができる。結露および凍結などの大気条件により、回路があらかじめ定められた位置に固定され、接触が妨げられる場合がある。間隔および高電流が存在すると、アークが発生し、接点が破壊されたり、その他の理由でプリント回路基板が損傷する可能性がある。そのようなプリント回路基板をあらかじめ定められた温度範囲内に保つことで、そのような大気条件、および対応する壊滅的な損傷を防ぐことができる。
【0049】
第5に、トレース300が全体にわたって広範に位置しているPCBA200内の1つまたは複数のヒータ層200F、200Kは、PCBA200内の他のプリント回路基板層に対してシールド層として作用することができる。
【0050】
第6に、前述のように、1つまたは複数のヒータ層200F、200Kの異なる部分に複数のトレース300を有することによって、PCBA200の異なる領域の加熱を独立して制御することが可能となり、動作効率が一層高くなる。関連して、トレース300がヒータ層200F、200Kの表面の大部分をカバーすることによって、1つの領域内においてもヒータ層200F、200K全体においても、より均一な加熱効果が得られる。特に比較的大きなPCBA(例えば、直径が10インチ(254mm))の場合、金属トレースの代わりに個別の抵抗器を有することで、PCBAの隣接する領域ではなく離れたゾーンを加熱することができる。
【0051】
第7に、ヒータ層200F、200Kは、PCBA200内の他の層と同じ電圧を使用して電力供給を受けることができる。あるいは、ヒータ層200F、200Kは、PCBA200内の他の層におけるような電圧から導出される電圧を使用して電力供給を受けることができる。
【0052】
第8に、ヒータ層200F、200Kは、回路が結露または氷結のリスクから免れるように、PCBA上のすべての構成要素を含めたPCBA全体を、凍結点より上、または音響金属板より上に保つことが可能である。
【0053】
前述の説明は、本質的に単に例示的であり、本開示、その適用、または使用を限定することを全く意図しないものである。本開示の広範な教示は、様々な形態で実装され得る。したがって、本開示は具体的な例を含むが、図面、明細書、および以下の特許請求の範囲を検討すると他の変更態様が自明となるので、本開示の真の範囲はそのような例に限定されるべきでない。本明細書で使用する場合、A、B、およびCの少なくとも1つという表現は、非排他的論理ORを使用した論理(AまたはBまたはC)の意味で解釈されるべきであり、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、およびCの少なくとも1つ」の意味で解釈されるべきではない。方法における1つまたは複数のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(または同時に)実行され得ることを理解されたい。
【0054】
いくつかの実施態様では、コントローラは、システムの一部であり、そのようなシステムは上述した例の一部であってもよい。そのようなシステムは、1つまたは複数の処理ツール、1つまたは複数のチャンバ、1つまたは複数の処理用プラットフォーム、および/または特定の処理構成要素(ウエハ台座、ガス流システムなど)を含む半導体処理装置を備えることができる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および処理後のシステム動作を制御するための電子機器と一体化されてもよい。そのような電子機器は「コントローラ」と呼ばれることがあり、1つまたは複数のシステムの様々な構成要素または副部品を制御してもよい。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、本明細書に開示されているプロセスのいずれかを制御するようにプログラムされてもよい。そのようなプロセスとしては、処理ガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ツールに対するウエハの搬入と搬出、ならびに、特定のシステムに接続または連動する他の搬送ツールおよび/またはロードロックに対するウエハの搬入と搬出が含まれる。
【0055】
広義には、コントローラは、命令を受信し、命令を発行し、動作を制御し、クリーニング動作を可能にし、エンドポイント測定を可能にするなどの様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/またはソフトウェアを有する電子機器として定義されてもよい。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェアの形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されたチップ、および/または、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、すなわちプログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラを含んでもよい。プログラム命令は、様々な個々の設定(またはプログラムファイル)の形式でコントローラに通信される命令であって、特定のプロセスを半導体ウエハ上で、または半導体ウエハ用に、またはシステムに対して実行するための動作パラメータを定義してもよい。動作パラメータは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の層、材料、金属、酸化物、ケイ素、二酸化ケイ素、表面、回路、および/またはウエハダイの製作における1つまたは複数の処理ステップを実現するためプロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部であってもよい。
【0056】
コントローラは、いくつかの実施態様では、システムと統合されるか、システムに結合されるか、他の方法でシステムにネットワーク接続されるコンピュータの一部であってもよく、またはそのようなコンピュータに結合されてもよく、またはそれらの組み合わせであってもよい。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあってもよいし、ファブホストコンピュータシステムのすべてもしくは一部であってもよい。これにより、ウエハ処理のリモートアクセスが可能となる。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製作動作の現在の進捗状況を監視し、過去の製作動作の履歴を検討し、複数の製作動作から傾向または性能基準を検討し、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理ステップを設定するか、または新しいプロセスを開始してもよい。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ネットワークを通じてプロセスレシピをシステムに提供することができる。そのようなネットワークは、ローカルネットワークまたはインターネットを含んでいてもよい。リモートコンピュータは、パラメータおよび/または設定のエントリまたはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含んでもよく、そのようなパラメータおよび/または設定は、その後リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例では、コントローラは命令をデータの形式で受信する。そのようなデータは、1つまたは複数の動作中に実施される各処理ステップのためのパラメータを特定するものである。パラメータは、実施されるプロセスのタイプ、およびコントローラが連動または制御するように構成されるツールのタイプに特有のものであってもよいことを理解されたい。したがって、上述したように、コントローラは、例えば、互いにネットワーク接続され共通の目的(本明細書に記載のプロセスおよび制御など)に向けて協働する1つまたは複数の個別のコントローラを備えることによって分散されてもよい。このような目的のための分散型コントローラの例として、チャンバ上の1つまたは複数の集積回路であって、(例えば、プラットフォームレベルで、またはリモートコンピュータの一部として)遠隔配置されておりチャンバにおけるプロセスを制御するよう組み合わせられる1つまたは複数の集積回路と通信するものが挙げられるであろう。
【0057】
限定はしないが、例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、堆積チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属めっきチャンバまたはモジュール、洗浄チャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理気相堆積(PVD)チャンバまたはモジュール、化学気相堆積(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、追跡チャンバまたはモジュール、ならびに半導体ウエハの製作および/または製造に関連するか使用されてもよい任意の他の半導体処理システムを含んでもよい。
【0058】
上述のように、ツールによって実施される1つまたは複数のプロセスステップに応じて、コントローラは、1つまたは複数の他のツール回路もしくはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接するツール、近接するツール、工場全体に位置するツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または半導体製造工場内のツール場所および/もしくはロードポートに対してウエハの容器を搬入および搬出する材料搬送に使用されるツールと通信してもよい。
本発明は、たとえば、以下のような態様で実現することもできる。
適用例1:
基板処理チャンバと、基板を保持するため前記基板処理チャンバ内に設けられる静電チャック(ESC)とを備える基板処理システムにおいて、
複数のプリント回路基板層を備えるプリント回路基板アセンブリ(PCBA)であって、前記複数のプリント回路基板層の1つまたは複数は、前記ESCの動作を制御する回路を搭載するように構成され、
前記複数のプリント回路基板層は、第1のプリント回路基板層であって、前記第1のプリント回路基板層の第1の領域をカバーする第1の金属トレースを含む第1のプリント回路基板層を備え、前記第1の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記回路をあらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、PCBA。
適用例2:
適用例1のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、第2のプリント回路基板層であって、前記第2のプリント回路基板層の第2の領域をカバーする第2の金属トレースを含む第2のプリント回路基板層をさらに備え、前記第1および第2の金属トレースは、前記複数のプリント回路基板層の他の1つまたは複数の層に熱を供給し、前記回路を前記あらかじめ定められた温度範囲内に維持するために使用される、PCBA。
適用例3:
適用例1のPCBAであって、
前記第1の領域は、前記第1のプリント回路基板層の実質的にすべてをカバーする、PCBA。
適用例4:
適用例1のPCBAであって、
前記ESCの動作を制御する前記回路は、前記第1のプリント回路基板層に搭載された第1の回路を含む、PCBA。
適用例5:
適用例2のPCBAであって、
前記第2の領域は、前記第2のプリント回路基板層の実質的にすべてをカバーする、PCBA。
適用例6:
適用例2のPCBAであって、
前記ESCの動作を制御する前記回路は、前記第2のプリント回路基板層上の第2の回路を含む、PCBA。
適用例7:
適用例4のPCBAであって、
前記第1の金属トレースは、前記第1のプリント回路基板層に搭載された前記第1の回路を接続する、PCBA。
適用例8:
適用例6のPCBAであって、
前記第2の金属トレースは、前記第2のプリント回路基板層に搭載された前記第2の回路を接続する、PCBA。
適用例9:
適用例2のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、接地層、電源層、および信号層を備え、前記第1および第2のプリント回路基板層は、前記接地層、前記電源層、および前記信号層の間に散在している、PCBA。
適用例10:
適用例1のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、スタックに配置され、前記第1のプリント回路基板層は、前記スタックの中央寄りに配置される、PCBA。
適用例11:
適用例10のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層の2つ以上は、ビアを含み、前記ビアは、前記第1のプリント回路基板層内の前記第1の金属トレースから前記スタック内の他のプリント回路基板層に前記熱を伝導する、PCBA。
適用例12:
適用例2のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層は、スタックに配置され、前記第1および第2のプリント回路基板層は、前記スタックの中央寄りに配置される、PCBA。
適用例13:
適用例12のPCBAであって、
前記複数のプリント回路基板層の2つ以上は、ビアを含み、前記ビアは、前記第1のプリント回路基板層内の前記第1の金属トレースおよび第2のプリント回路基板層内の前記第2の金属トレースから前記スタック内の他のプリント回路基板層に前記熱を伝導する、PCBA。
適用例14:
適用例1のPCBAであって、
前記第1のプリント回路基板層は、複数の金属トレースを有し、前記複数の金属トレースの各々は、前記第1のプリント回路基板層における対応する領域をカバーする、PCBA。
適用例15:
適用例14のPCBAであって、
前記複数の金属トレースの各々によって提供される熱の量は、独立して制御される、PCBA。
適用例16:
適用例2のPCBAであって、
前記第1および第2のプリント回路基板層の各々は、複数の金属トレースを有し、前記複数の金属トレースの各々は、前記第1および第2のプリント回路基板層のそれぞれにおける対応する領域をカバーする、PCBA。
適用例17:
適用例16のPCBAであって、
前記複数の金属トレースの各々によって提供される熱の量は、独立して制御される、PCBA。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8