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特許7231779ガス供給設備管理システム、管理サーバ及びガス供給設備管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-20
(45)【発行日】2023-03-01
(54)【発明の名称】ガス供給設備管理システム、管理サーバ及びガス供給設備管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20230221BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20230221BHJP
   G08C 15/00 20060101ALI20230221BHJP
【FI】
G06Q50/06
G05B23/02 T
G05B23/02 301X
G08C15/00 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022089638
(22)【出願日】2022-06-01
【審査請求日】2022-09-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】320011650
【氏名又は名称】大陽日酸株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】野口 明之
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-053382(JP,A)
【文献】特開2007-231997(JP,A)
【文献】特開2003-144840(JP,A)
【文献】国際公開第2020/240937(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G05B 23/02
G08C 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象と、
前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象と、
前記制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集する収集部と、
収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得する設備保全管理部と、
前記設備保全管理部によって取得された前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供する提供部と、
を備え
前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、
前記収集部は、前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集するガス供給設備管理システム。
【請求項2】
前記使用情報に基づいて前記制御系監視対象毎に交換時期を管理する設備保全管理部をさらに備え、
前記提供部は、前記設備保全管理部の管理結果によって得られた前記交換時期が近付いてきた前記制御系監視対象に関する情報をアラームとして提供する、
請求項1に記載のガス供給設備管理システム。
【請求項3】
前記ネットワーク情報に基づいて前記ネットワーク系監視対象毎の通信状態を監視するネットワーク監視部をさらに備え、
前記提供部は、前記ネットワーク監視部により前記ネットワーク系監視対象の通信状態が悪いことが通知された場合に、通知された通信状態が悪い前記ネットワーク系監視対象に関する情報をアラームとして提供する、
請求項1又は2に記載のガス供給設備管理システム。
【請求項4】
前記提供部は、さらに、前記収集部により収集された前記ネットワーク情報に基づいて、指定された前記ネットワーク系監視対象の通信状態の推移を表すグラフを画面上に表示させる、
請求項1又は2に記載のガス供給設備管理システム。
【請求項5】
前記ネットワーク系監視対象は、有線通信により通信を行う中継装置又は無線通信により通信を行う中継装置いずれかをさらに含み
前記収集部は、さらに、前記有線通信により通信を行う中継装置のポート毎の通信状態に関するネットワーク情報を収集し、前記無線通信により通信を行う中継装置のパケットに関するネットワーク情報を収集する、
請求項1又は2に記載のガス供給設備管理システム。
【請求項6】
ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集する収集部と、
収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得する設備保全管理部と、
前記設備保全管理部によって取得された前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供する提供部と、
を備え
前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、
前記収集部は、前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集する管理サーバ。
【請求項7】
コンピュータが、
ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集し、
収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得し、
取得した前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供し、
前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、
前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集する、
ガス供給設備管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス供給設備管理システム、管理サーバ及びガス供給設備管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス供給設備内に設置される設備や機器は、高圧ガスを利用するため経年劣化による部品交換が避けられない。しかし、高圧ガスの性状や使用状況によって、交換が必要になる部品や部品の交換頻度は大きく異なる。従来、設備内に設置される機器の保全作業の効率を向上させることができる保全管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような保全管理装置を用いることで、設備に設置される設備や機器の維持管理が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-170545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガス供給設備内には、設備や機器が設置されるだけでなく、EtherNet(登録商標)やWifi(登録商標)等の通信ネットワークが張り巡らされている。このような通信ネットワークは、設備の増設に伴い負荷が上がり通信異常等が発生する場合もある。ガス供給設備内に設置された設備や機器あるいは通信ネットワークのトラブル発生時のデッドタイムを削減するために事前管理が必要になる。しかしながら、それらの管理は、いまだ人に依存しているため、ガス供給設備において効率的な設備メンテナンスを行うための情報提供が求められている。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、ガス供給設備において効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様1は、ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象と、前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象と、前記制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集する収集部と、収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得する設備保全管理部と、前記設備保全管理部によって取得された前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供する提供部と、を備え、前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、前記収集部は、前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集するガス供給設備管理システムである。
【0007】
本発明の態様2は、態様1のガス供給設備管理システムにおいて、前記使用情報に基づいて前記制御系監視対象毎に交換時期を管理する設備保全管理部をさらに備え、前記提供部は、前記設備保全管理部の管理結果によって得られた前記交換時期が近付いてきた前記制御系監視対象に関する情報をアラームとして提供する。
【0008】
本発明の態様3は、態様1又は2のガス供給設備管理システムにおいて、前記ネットワーク情報に基づいて前記ネットワーク系監視対象毎の通信状態を監視するネットワーク監視部をさらに備え、前記提供部は、前記ネットワーク監視部により前記ネットワーク系監視対象の通信状態が悪いことが通知された場合に、通知された通信状態が悪い前記ネットワーク系監視対象に関する情報をアラームとして提供する。
【0009】
本発明の態様4は、態様1から3のいずれか一項のガス供給設備管理システムにおいて、前記提供部は、さらに、前記収集部により収集された前記ネットワーク情報に基づいて、指定された前記ネットワーク系監視対象の通信状態の推移を表すグラフを画面上に表示させる。
【0010】
本発明の態様5は、態様1から4のいずれか一項のガス供給設備管理システムにおいて、前記ネットワーク系監視対象は、有線通信により通信を行う中継装置又は無線通信により通信を行う中継装置いずれかをさらに含み、前記収集部は、さらに、前記有線通信により通信を行う中継装置のポート毎の通信状態に関するネットワーク情報を収集し、前記無線通信により通信を行う中継装置のパケットに関するネットワーク情報を収集する。
【0011】
本発明の一態様は、ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集する収集部と、収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得する設備保全管理部と、前記設備保全管理部によって取得された前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供する提供部と、を備え、前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、前記収集部は、前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集する管理サーバである。
【0012】
本発明の一態様は、コンピュータが、ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象の使用に関する使用情報と、前記ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集し、収集された前記使用情報に基づいて、前記ガス供給設備内における前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報を取得し、取得した前記制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、前記ネットワーク情報に基づいて取得される前記ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供し、前記ネットワーク系監視対象は、少なくとも電子タグから情報を読み取る読取装置であり、前記電子タグから情報を読み取る読取装置の受信電波強度に関するネットワーク情報を収集する、ガス供給設備管理方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、ガス供給設備において効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態におけるガス供給設備管理システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態における管理サーバの構成の一例を示す図である。
図3】記憶部に記憶されるデータベースの一例を示す図である。
図4】管理アプリケーションの起動時に表示される表示画像の一例を示す図である。
図5】設備保全アラーム一覧の情報を示す表示画像の一例を示す図である。
図6】機器一覧の情報を示す表示画像の一例を示す図である。
図7】作業報告の情報を示す表示画像の一例を示す図である。
図8】作業履歴の情報を示す表示画像の一例を示す図である。
図9】スイッチハブの通信状態を監視するための表示画像の一例を示す図である。
図10】WiFiアクセスポイントの通信状態を監視するための表示画像の一例を示す図である。
図11】RFIDリーダの通信状態を監視するための表示画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(概要)
本発明におけるガス供給設備管理システムは、ガス供給設備内における設備保全管理及びネットワーク監視を行い、効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供するためのシステムである。ここで、ガス供給設備とは、例えば高圧ガスを利用する設備である。ガス供給設備管理システムでは、設備保全管理として、設備トラブル発生時のデッドタイムを削減するために、ガス供給設備に設置されている設備や機器の予防保全をメインに行う。さらにガス供給設備管理システムでは、ネットワーク監視として、ガス供給設備内で利用されているネットワーク機器の通信状態の監視を行う。そして、ガス供給設備に設置されている設備や機器において部品の交換が必要になったことや、ネットワーク機器の通信状態に異常が発生した場合にアラームとして通知を行う。このように、本発明におけるガス供給設備管理システムは、ガス供給設備内における設備保全管理に加えて、ガス供給設備内の通信状態も併せて管理し、アラーム通知を行うことで効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することができる。
【0016】
(具体的な構成例)
図1は、実施形態におけるガス供給設備管理システム100の構成例を示す図である。ガス供給設備管理システム100は、複数の制御系監視対象10と、WiFiアクセスポイント16と、RFIDリーダ17と、複数のスイッチハブ20-1,20-2と、管理サーバ30とを備える。なお、制御系監視対象10、WiFiアクセスポイント16、RFIDリーダ17及びスイッチハブ20の台数は特に限定されない。
【0017】
制御系監視対象10とスイッチハブ20-1とは、例えば、有線(例えば、LAN(Local Area Network)ケーブル)により通信可能に接続される。NW系監視対象15とスイッチハブ20-2とは、例えば、有線により通信可能に接続される。管理サーバ30と各スイッチハブ20とは、例えば、有線により通信可能に接続される。
【0018】
制御系監視対象10は、ガス供給設備に設置されている機器又は設備であり、設備保全管理の対象となる機器又は設備である。制御系監視対象10は、例えば監視盤、シリンダーキャビネット(C/C)、ガス警報器、除害装置、ボンベ搬送用台車等である。なお、制御系監視対象10は、これらに限定されず、ガス供給設備に設置されている機器又は設備であればその他の機器又は設備であってもよい。
【0019】
監視盤は、他の制御系監視対象10の動作を監視するための設備である。監視盤には、主盤/副盤、PLC(Programmable Logic Controller)等の制御機器、配電制御機器等が含まれる。監視盤のPLCは、制御系監視対象10の稼働に関する稼働情報を所定のタイミングで収集する。稼働に関する情報は、例えば制御系監視対象10の稼働時間、バルブの開閉回数等の情報である。監視盤のPLCは、収集した稼働情報をPLCデータとして管理サーバ30に送信する。監視盤のPLCは、収集したPLCデータを、周期的に管理サーバ30に送信してもよいし、管理サーバ30からの要求に応じて送信してもよい。
【0020】
シリンダーキャビネットは、高圧ガスが充填された容器(以下「ガス容器」という。)内に充填された高圧ガスを半導体製造装置に供給する設備であり、1つのシリンダーキャビネットで複数のガス容器を収納する収納庫である。シリンダーキャビネットには、1台あたり数十個の機器が含まれる。シリンダーキャビネットに含まれる数十個の機器それぞれに関する情報(例えば、稼働時間、バルブであれば開閉回数等)は、シリンダーキャビネットが備えるPLCから、監視盤に通知され、監視盤に備えられるPLCを介して管理サーバ30に通知される。
【0021】
ガス警報器は、ガス漏れを検知する装置である。ガス警報器に関する情報(例えば、稼働時間)は、監視盤に通知され、監視盤に備えられるPLCを介して管理サーバ30に通知される。
【0022】
除害装置は、ガスを安全かつ確実に無害化処理する設備である。除害装置に関する情報(例えば、稼働時間)は、監視盤に通知され、監視盤に備えられるPLCを介して管理サーバ30に通知される。
【0023】
ボンベ搬送用台車は、自動運転によりガス容器の搬送を行う台車である。ボンベ搬送用台車は、ガス容器の搬送を自走で行う搬送車両と、ガス容器の搬出及び搬入を自動で行う搬出入用ロボットとで構成される。搬送車両は、AGV(Automated Guided Vehicle)と呼ばれる無人搬送車であり、自動運転によりガス容器の搬送を行うものである。搬出入用ロボットは、搬送車両の上部に設置されて、ガス容器の搬出及び搬入を自動で行うものである。ボンベ搬送用台車に関する情報(例えば、稼働時間)は、監視盤に通知され、監視盤に備えられるPLCを介して管理サーバ30に通知される。
【0024】
WiFiアクセスポイント16は、ガス供給設備に設置されているネットワーク機器であり、WiFiにより他の機器と無線通信を行う中継装置である。WiFiアクセスポイント16は、ネットワーク監視の対象となる機器である。
【0025】
RFIDリーダ17は、ガス供給設備に設置されているネットワーク機器であり、電子タグから情報を読み取る読取装置である。電子タグは、例えばガス容器の設置場所を管理するためにガス容器に取り付けられる。RFIDリーダ17は、ネットワーク監視の対象となる機器である。
【0026】
スイッチハブ20は、ガス供給設備に設置されているネットワーク機器であり、他の装置とLANケーブルで接続され、装置間の通信を中継する中継装置である。スイッチハブ20は、ネットワーク監視の対象となる機器である。
以下の説明では、WiFiアクセスポイント16、RFIDリーダ17及びスイッチハブ20について特に区別しない場合にはNW系監視対象と記載する。
【0027】
管理サーバ30は、ガス供給設備内における設備保全管理及びネットワーク監視を行う。管理サーバ30は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。
【0028】
次に、ガス供給設備管理システム100における管理サーバ30が行う設備保全管理機能及びネットワーク監視機能について説明する。管理サーバ30は、設備保全管理機能として、設備及び機器の台帳管理機能と、交換部品の在庫(予備品含む)の可視化機能と、設備及び機器の交換時期通知機能と、設備及び機器の交換作業スケジュールの表示機能と、設備及び機器の交換作業履歴の表示機能等を有する。管理サーバ30は、ネットワーク監視機能として、有線LANトラフィックの監視機能と、WiFiの電波状態の監視機能と、RFIDの電波状態の監視機能等を有する。
【0029】
設備及び機器の台帳は、交換部品個体単位の機器台帳である。設備及び機器の台帳には、部品毎に機種、メーカー、購入先及び耐用年数(寿命)等に関する情報が登録されている。
【0030】
交換部品の在庫(予備品含む)の可視化機能は、メーカー、機種、部品で在庫リストを表示する機能である。
【0031】
設備及び機器の交換時期通知機能は、ガス供給設備に設置されている設備及び機器の交換時期を管理し、交換時期が近づくとアラームとして管理者等に通知する機能である。交換時期の管理方法として、時間ベースと回数ベースとに分けられる。ガス供給設備に設置されている設備及び機器は、使用時間で寿命が設定されているものもあれば、使用回数で寿命が設定されているものもある。そこで、ガス供給設備に設置されている設備及び機器の交換時期は、時間ベース又は回数ベースのいずれかで管理される。アラームとして管理者等に通知する方法は、管理サーバ30の画面上にアラームとして表示する方法であってもよいし、予め登録されている管理者等のメールアドレスに通知する方法であってもよい。
【0032】
管理サーバ30は、時間ベースで管理する対象となる制御系監視対象10の場合、制御系監視対象10の稼働時間の情報により交換時期を算出する。管理サーバ30は、算出した交換時期の情報を、予め定められたタイミング(例えば、交換時期の半年前、3か月前等)でアラームとして通知する。時間ベースで管理する対象となる制御系監視対象10は、例えばPLC、ガス警報器、除害装置、ボンベ搬送用台車等である。
【0033】
管理サーバ30は、回数ベースで管理する対象となる制御系監視対象10の場合、制御系監視対象10の動作回数の情報により交換時期を算出する。管理サーバ30は、算出した交換時期の情報を、予め定められたタイミング(例えば、交換時期の半年前、3か月前等)で管理者等に通知する。回数ベースで管理する対象となる制御系監視対象10は、例えばバルブ等である。
【0034】
管理サーバ30は、交換対象となる設備及び機器の納期期間の情報に基づいて、交換対象となる設備及び機器の発注タイミングや交換スケジューリングのタイミングを算出して通知してもよい。
【0035】
設備及び機器の交換作業スケジュールの表示機能は、カレンダーなどを使用して、作業スケジュールや当日の作業リストを表示する機能である。
【0036】
設備及び機器の交換作業履歴の表示機能は、作業報告又は交換作業の履歴を表示する機能である。
【0037】
有線LANトラフィックの監視機能は、スイッチハブ20の通信状態を監視する機能である。この機能により管理サーバ30は、スイッチハブ20における帯域の使用率が第1の条件を満たした場合にアラームを通知する。第1の条件は、例えば帯域の使用率(通信状態を表すパラメータ)が閾値を超えた、又は、帯域の使用率の増加率が閾値を超えたことである。なお、各閾値は適宜設定され、複数段階設定されてもよい。
【0038】
WiFiの電波状態の監視機能は、WiFiアクセスポイント16の通信状態を監視する機能である。この機能により管理サーバ30は、WiFiアクセスポイント16におけるパケットロス率(通信状態を表すパラメータ)が第2の条件を満たした場合にアラームを通知する。第2の条件は、例えばパケットロス率が閾値を超えた、又は、パケットロス率の増加率が閾値を超えたことである。なお、各閾値は適宜設定され、複数段階設定されてもよい。
【0039】
RFIDの電波状態の監視機能は、RFIDリーダ17の通信状態を監視する機能である。この機能により管理サーバ30は、RFIDリーダ17におけるRSSI(Received Signal Strength Indicator)の値が第3の条件を満たした場合にアラームを通知する。第3の条件は、例えばRSSI(通信状態を表すパラメータ)の値が閾値を超えた、又は、RSSIの増加率が閾値を超えたことである。なお、各閾値は適宜設定され、複数段階設定されてもよい。
【0040】
管理サーバ30は、上述した各機能を備えることによって、ガス供給設備管理システム100における設備保全管理及びネットワーク監視を行う。
【0041】
図2は、実施形態における管理サーバ30の構成の一例を示す図である。管理サーバ30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、操作部34と、表示部35とを備える。
【0042】
通信部31は、他の装置との間で通信を行う。例えば、通信部31は、制御系監視対象10又はNW系監視対象に関する情報を受信する。
【0043】
記憶部32には、管理アプリケーション321、有線トラフィックDB322、WiFiパケットDB323、RFIDDB324、PLCDB325、設備台帳DB326及び履歴DB327が記憶される。管理アプリケーション321は、管理サーバ30において高圧ガス設備監視システム1の監視を行うためのアプリケーションプログラムである。管理アプリケーション321が起動されると、表示部35の画面上に専用のアプリ画面が表示される。有線トラフィックDB322は、スイッチハブ20に関する情報が登録されたデータベースである。WiFiDB323は、WiFiアクセスポイント16に関する情報が登録されたデータベースである。RFIDDB324は、RFIDリーダ17に関する情報が登録されたデータベースである。PLCDB325は、制御系監視対象10に関する情報が登録されたデータベースである。設備台帳DB326は、設備及び機器の部品毎の機種、メーカー、購入先及び耐用年数(寿命)等に関する情報が登録されたデータベースである。履歴DB327は、作業報告や交換作業の履歴に関する情報が登録されたデータベースである。記憶部32は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
【0044】
制御部33は、管理サーバ30全体を制御する。制御部33は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部33は、プログラムを実行することによって、収集部331、データ管理部332、設備保全管理部333、ネットワーク監視部334及び表示制御部335の機能を実現する。
【0045】
収集部331、データ管理部332、設備保全管理部333、ネットワーク監視部334及び表示制御部335のうち一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置などの非一時的な記憶媒体である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0046】
収集部331、データ管理部332、設備保全管理部333、ネットワーク監視部334及び表示制御部335の機能の一部は、予め管理サーバ30に搭載されている必要はなく、追加のアプリケーションプログラムが管理サーバ30にインストールされることで実現されてもよい。
【0047】
収集部331は、各種情報を収集する。収集部331は、有線トラフィックデータ収集部341、WiFiパケットデータ収集部342、RFID電波強度収集部343及びPLCデータ収集部344の機能を有する。
【0048】
有線トラフィックデータ収集部341は、周期的(例えば、1時間毎)に、スイッチハブ20の通信状態に関する情報(以下「有線トラフィック情報」という)をスイッチハブ20毎に収集する。例えば、有線トラフィックデータ収集部341は、SNMP(Simple Network Management Protocol)により有線トラフィック情報を収集する。有線トラフィック情報は、例えばパケット数、帯域などの情報である。なお、有線トラフィックデータ収集部341は、スイッチハブ20の物理ポート別に通信状態に関する情報を収集する。有線トラフィック情報は、ネットワーク情報の一態様である。
【0049】
WiFiパケットデータ収集部342は、周期的(例えば、1時間毎)に、WiFiアクセスポイント16の通信状態に関する情報(以下「WiFiトラフィック情報」という)をWiFiアクセスポイント16毎に収集する。例えば、WiFiパケットデータ収集部342は、SNMPによりWiFiトラフィック情報を収集する。WiFiトラフィック情報は、例えば単位時間当たりのパケットロス数、総パケット数などの情報である。WiFiトラフィック情報は、ネットワーク情報の一態様である。
【0050】
RFID電波強度収集部343は、周期的(例えば、1時間毎)に、RFIDリーダ17の通信状態に関する情報(以下「RFIDトラフィック情報」という)をRFIDリーダ17毎に収集する。RFIDトラフィック情報は、例えばRSSIの情報である。なお、RSSIは、単位時間当たりの平均であってもよいし、最大値であってもよい。RFIDトラフィック情報は、ネットワーク情報の一態様である。
【0051】
PLCデータ収集部344は、制御系監視対象10に関する情報(使用情報)であるPLCデータを制御系監視対象10毎に収集する。制御系監視対象10に関する情報は、例えば制御系監視対象10の稼働時間やバルブの開閉回数等の情報である。
【0052】
データ管理部332は、収集部331により収集された情報を記憶部32に記録する。
【0053】
設備保全管理部333は、PLCデータ収集部344により収集されるPLCデータと、設備台帳DB326とに基づいて、設備及び機器の交換時期の算出、発注タイミングの及び交換スケジューリングのタイミングを算出する。設備保全管理部333は、設備及び機器の交換時期が近づくと、アラーム通知を行う。
【0054】
ネットワーク監視部334は、有線トラフィックDB322、WiFiDB323及びRFIDDB324に登録されている情報に基づいて、NW系監視対象の通信状態を監視する。ネットワーク監視部334は、NW系監視対象の通信状態が悪い場合、アラーム通知を行う。NW系監視対象の通信状態が悪い場合とは、第1の条件、第2の条件及び第3の条件のいずれかが満たされた場合である。
【0055】
表示制御部335は、管理アプリケーション321を起動して表示部35の表示画面を制御する。例えば、表示制御部335は、記憶部32に記憶されている各種情報、設備保全管理部333及びネットワーク監視部334それぞれにより得られるアラーム等の情報を用いて、表示部35の表示を制御する。表示制御部335は、提供部の一態様である。
【0056】
操作部34は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、タッチパネル、ボタン等の既存の入力装置を用いて構成される。操作部34は、ユーザの指示を管理サーバ30に入力する際にユーザによって操作される。例えば、操作部34は、画面の切替指示等を受け付ける。
【0057】
表示部35は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置である。表示部35は、各種情報を表示する。表示部35は、画像表示装置を管理サーバ30に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部35は、情報を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
【0058】
図3は、記憶部32に記憶されるデータベースの一例を示す図である。図3(A)は有線トラフィックDB322の一例を示し、図3(B)はWiFiDB323の一例を示し、図3(C)はRFIDDB324の一例を示す。図3(A)に示すように、有線トラフィックDB322には、機種、機器(IPアドレス)、ポート数、帯域(ポート毎)及び使用率(ポート毎)の情報が登録されている。有線トラフィックDB322における機種は、スイッチハブ20の機器の種類を表す。有線トラフィックDB322における機器は、スイッチハブ20に割り当てられたIPアドレスを表す。ポート数は、スイッチハブ20が有するポートの数を表す。帯域は、スイッチハブ20のポート毎に利用されている帯域を表す。使用率は、スイッチハブ20のポート毎の帯域に対する使用率を表す。なお、帯域及び使用率の情報は、有線トラフィックデータ収集部341により有線トラフィック情報が収集される度(例えば、1時間毎)にポート毎に算出され、所定の期間分保存される。
【0059】
図3(B)に示すように、WiFiDB323には、機種、機器(IPアドレス)、パケット数及びロス率の情報が登録されている。WiFiDB323における機種は、WiFiアクセスポイント16の機器の種類を表す。WiFiDB323における機器は、WiFiアクセスポイント16に割り当てられたIPアドレスを表す。パケット数は、WiFiアクセスポイント16の総パケット数を表す。ロス率は、WiFiアクセスポイント16の単位時間当たりのパケットロス率を表す。なお、パケット数及びロス率の情報は、WiFiパケットデータ収集部342によりWiFiトラフィック情報が収集される度(例えば、1時間毎)に算出され、所定の期間分保存される。
【0060】
図3(C)に示すように、RFIDDB324には、機器(IPアドレス)、装置、ポート数及びRSSI(ポート毎)の情報が登録されている。RFIDDB324における機器は、RFIDリーダ17に割り当てられたIPアドレスを表す。装置は、RFIDリーダ17の機器名を表す。ポート数は、RFIDリーダ17が有するポートの数を表す。RSSIは、RFIDリーダ17の単位時間当たりのRSSIを表す。なお、RSSIの情報は、RFID電波強度収集部343によりRFIDトラフィック情報が収集される度(例えば、1時間毎)に算出され、所定の期間分保存される。
【0061】
次に、管理サーバ30の動作について具体例を示して説明する。ここでは、管理サーバ30の具体的な動作例として、表示部35における画面の表示制御について説明する。図4は、管理アプリケーション321の起動時に表示される表示画像IM1の一例を示す図である。表示画像IM1は、ユーザが、管理サーバ30を操作して管理アプリケーション321を起動したことに応じて、表示制御部335により管理サーバ30の表示部35に表示される。表示画像IM1は、例えばGUI(Graphical User Interface)である。図4に示す表示画像IM1には、設備保全に関する情報inf1と、ネットワークに関する情報inf2と、設備稼働台数一覧の情報と、ネットワーク機器台数一覧の情報とが表示される。
【0062】
設備保全に関する情報inf1には、制御系監視対象10に対するアラームの件数が表示される。制御系監視対象10に対するアラームの件数は、設備及び機器の稼働時間又は使用回数の情報により交換時期を算出した結果に基づいて得られる。例えば、設備保全に関する情報inf1には、設備保全管理部333によって交換時期が近いと判定された設備及び機器の情報の数がアラームの件数として表示される。ユーザは、設備保全に関する情報inf1を見ることで、交換時期が近い設備及び機器の数を把握することができる。
【0063】
ネットワークに関する情報inf2には、NW系監視対象に対するアラームの件数が表示される。ネットワークに関する情報inf2における「トラフィック」には、スイッチハブ20に対するアラームの件数が表示され、ネットワークに関する情報inf2における「WiFi」には、WiFiアクセスポイント16に対するアラームの件数が表示され、ネットワークに関する情報inf2における「RFID」には、RFIDリーダ17に対するアラームの件数が表示される。例えば、NW系監視対象に対するアラームは、有線トラフィック情報、WiFiトラフィック情報及びRFIDトラフィック情報の監視結果に基づいて得られる。例えば、ネットワークに関する情報inf2には、ネットワーク監視部334によって通信状態が悪い、又は、通信状態が急激に悪くなってきたと判定された数がアラームの件数として表示される。ユーザは、ネットワークに関する情報inf2を見ることで、ガス供給設備においていずれのネットワーク状態に異常があるのかを把握することができる。
【0064】
設備稼働台数一覧には、ガス供給設備に設置されている制御系監視対象10が一覧表示される。図4に示す例では、設備稼働台数一覧にはC/Cが△台設置されていることが表示されている。ネットワーク機器台数一覧には、ガス供給設備に設置されているNW系監視対象が一覧表示される。
【0065】
ユーザが表示画像IM1における不図示の画面切り替えボタンを選択すると、表示制御部335は、管理サーバ30の表示部35に表示させる画面を切り替える。例えば、表示制御部335は、ユーザが選択した画面切り替えボタンに応じて、図5から図11に示す表示画像を管理サーバ30の表示部35に表示させる。以下、図5から図11に示す表示画像について説明する。
【0066】
ユーザが、制御系監視対象10に関するアラーム一覧の表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図5に示す表示画像IM2を表示部35の画面上に表示させる。図5は、設備保全アラーム一覧の情報を示す表示画像IM2の一例を示す図である。表示画像IM2は、例えばGUIである。図5に示す表示画像IM2には、設備保全に関する情報inf1と、ネットワークに関する情報inf2の他に、アラームに関する情報が表示される。アラームに関する情報には、アラームが通知された制御系監視対象10を示す情報が表示される。
【0067】
表示画像IM2には、アラームに関する情報として、アラーム1(90日未満)、アラーム2(180日未満)及びアラーム3(50回未満)が示されている。アラーム1(90日未満)には、交換時期までの期間が90日未満である制御系監視対象10が表示される。アラーム2(180日未満)には、交換時期までの期間が180日未満である制御系監視対象10が表示される。アラーム3(50回未満)には、交換時期までの使用回数が50日未満である制御系監視対象10が表示される。なお、表示画像IM2に表示されているアラームは、一例であり、期間や回数等の情報は適宜変更されてもよい。
【0068】
ユーザが、機器一覧の表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図6に示す表示画像IM3を表示部35の画面上に表示させる。図6は、機器一覧の情報を示す表示画像IM3の一例を示す図である。表示画像IM3は、例えばGUIである。図6に示す表示画像IM3には、設備保全に関する情報inf1と、ネットワークに関する情報inf2の他に、機器に関する情報inf3が表示される。機器に関する情報inf3は、図6に示すように、テーブル形式で表示される。機器に関する情報inf3には、設備台帳DB326に登録されている機器に関する情報が一覧表示される。なお、表示画像IM3において、機器を追加する機能、フィルタ機能及びソート機能等を行うボタンが表示されてもよい。
【0069】
機器を追加する機能は、機器に関する情報inf3に新たな機器の情報を追加するための機能である。フィルタ機能は、特定の条件を満たす機器を表示させないようにする機能である。フィルタ機能として、寿命タイプが回数である機器を表示させない、寿命タイプが時間である機器を表示させない、アラームが0の機器を表示させない等の機能があってもよい。ソート機能は、機器に関する情報inf3に表示されている機器の表示順を変更するための機能である。例えば、機器コードや機種等でソート可能としてもよい。
【0070】
表示画像IM3には、機器コード、機種、寿命タイプ、使用時間(月、回)、寿命(月、回)、アラーム回数、予備品数量及び標準納期が示されている。機器コードは、機器を特定するために予め規定されたコードの情報を表す。機種は、機器の種類を表す。寿命タイプは、機器の寿命を定義するための情報を表す。例えば、寿命タイプとして、時間又は回数のいずれかが表示される。
【0071】
使用時間(月、回)は、機器の稼働時間又は使用回数を表す。使用時間(月、回)の項目には、PLCDB325から得られる制御系監視対象10の稼働時間や開閉回数等の情報が表示される。寿命(月、回)は、機器の寿命となる時間又は回数を表す。アラーム回数は、機器に対してアラームが検出された回数を表す。なお、図8では、特にアラームの種別を区別せずに示しているが、図7に示したようにアラーム1~3に区別して示してもよい。予備品数量は、機器の予備品の数量を表す。標準納期は、機器を発注依頼した際に納期されるまでの期間を表す。
【0072】
図6に示す例では、表示画像IM3には、機器コード“A1”で特定される機種“A2”の機器の寿命タイプが“時間”であり、稼働時間が20か月であり、寿命が100か月であり、アラーム回数が0回であり、予備品の数量が0個であり、標準納期が2週間であることが示されている。
【0073】
図6に示す例では、表示画像IM3には、機器コード“B1”で特定される機種“B2”の機器の寿命タイプが“回数”であり、使用回数が500回であり、寿命が550回であり、アラーム回数が1回であり、予備品の数量が0個であり、標準納期が2週間であることが示されている。
【0074】
ユーザが、交換作業などの作業報告を入力するための表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図7に示す表示画像IM4を表示部35の画面上に表示させる。図7は、作業報告の情報を示す表示画像IM4の一例を示す図である。表示画像IM4は、例えばGUIである。図7に示す表示画像IM4には、作業員が作業記録を入力するための情報が表示される。作業員が作業記録を入力するための情報として、表示画像IM4には、装置検索、装置名称、機種、交換対象機器、交換後機器、作業日時、作業者及び備考等が示されている。作業員は、表示画像IM4において、自身の作業内容を入力する。データ管理部332は、表示画像IM4において作業員が作業報告の情報を入力すると、入力された情報を履歴DB327に保存する。
【0075】
ユーザが、作業履歴の表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図8に示す表示画像IM5を表示部35の画面上に表示させる。図8は、作業履歴の情報を示す表示画像IM5の一例を示す図である。表示画像IM5は、例えばGUIである。図8に示す表示画像IM5には、作業履歴の情報が表示される。作業履歴の情報として、表示画像IM5には、期間、作業者、装置、機器及び作業履歴一覧の情報が表示される。表示画像IM5に表示されている期間の項目には、検索したい作業履歴の期間が入力される。表示画像IM5に表示されている作業者の項目には、作業履歴の検索対象となる作業者の氏名が入力される。表示画像IM5に表示されている装置の項目には、作業履歴の検索対象となる装置の氏名が入力される。表示画像IM5に表示されている機器の項目には、作業履歴の検索対象となる機器の氏名が入力される。期間、作業者、装置及び機器のいずれかに入力された情報に基づいて、該当する作業履歴が作業履歴一覧の項目に表示される。
【0076】
具体的には、ユーザにより表示画像IM5において期間、作業者、装置及び機器のいずれかの情報が入力されると、データ管理部332は、入力された情報に該当する作業報告の情報を履歴DB327から取得する。データ管理部332は、取得した作業報告の情報を表示制御部335に出力する。表示制御部335は、得られた作業報告の情報を表示画像IM5の作業履歴一覧に表示させる。
【0077】
ユーザが、スイッチハブ20の通信状態に関する表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図9に示す表示画像IM6を表示部35の画面上に表示させる。図9は、スイッチハブ20の通信状態を監視するための表示画像IM6の一例を示す図である。表示画像IM6は、例えばGUIである。図9に示す表示画像IM6には、入力項目I1,I2と、表示リストLと、グラフ表示領域Gとが表示されている。入力項目I1は、表示リストLに表示する情報の並び順を指定するための項目である。図9に示す例では、入力項目I1として“使用率降順”が選択されている。なお、入力項目I1には、並び順を指定するための項目であれば他の項目が選択可能とされてもよい。例えば、表示画像IM6における入力項目I1として“指定なし”、“機種順”や“ポート番号順”等が選択可能であってもよい。
【0078】
入力項目I2は、ユーザがグラフ表示領域Gに表示したい内容を指定するための項目である。表示画像IM6における入力項目I2には、機器名入力領域I21と、ポート番号入力領域I22と、時間指定入力領域I23とが含まれる。機器名入力領域I21は、機器名を入力するための領域である。ポート番号入力領域I22は、機器のポート番号を入力するための領域である。時間指定入力領域I23は、期間を入力するための領域である。
【0079】
表示画像IM6において表示リストLには、各スイッチハブ20に関する情報が、入力項目I1で指定された順番で表示される。表示画像IM6において表示リストLには、有線トラフィックDB322に保存されている情報に基づいて各スイッチハブ20に関する情報が表示される。具体的には、表示制御部335は、表示画像IM6を表示する指示が入力された場合、有線トラフィックDB322に保存されている情報を取得し、取得した情報を表示リストLに表示させる。なお、他の表示画像から表示画像IM6に切り替わった際の初期画面では、入力項目I1には“指定なし”がデフォルトで設定されていてもよい。入力項目I1として“指定なし”が選択されている場合、表示制御部335は取得した情報を取得した順番で表示リストLに表示させる。その後、ユーザにより入力項目I1において他の並び順が指定された場合には、表示制御部335は指定された並び順となるように表示リストLの表示を変更する。
【0080】
他の表示画像から表示画像IM6に切り替わった際の初期画面では、グラフ表示領域Gには何も表示されない。その後、ユーザが、表示画像IM6における入力項目I2において機器名入力領域I21と、ポート番号入力領域I22と、時間指定入力領域I23との情報を入力すると、表示制御部335は入力された情報に応じたグラフを作成してグラフ表示領域Gに表示させる。表示画像IM6において表示されるグラフは、横軸が時間を表し、縦軸が使用率を表すグラフである。なお、グラフの種類は、折れ線グラフでもよいし、棒グラフでもよいし、他のグラフであってもよい。
【0081】
図9に示す例では、入力項目I2の機器名入力領域I21に機種“●●”、ポート番号入力領域I22にポート“12”、時間指定入力領域I23に時間“8時間”が入力されている。この場合、表示制御部335は、機種●●のポート12番の使用率の情報を有線トラフィックDB322から8時間分取得し、取得した8時間分の情報を用いてグラフを作成する。なお、取得する情報は、最新の情報を基準として、最新の情報が得られた時刻から指定された時間分さかのぼった期間の情報である。表示制御部335は、予め設定された条件に従って、グラフの表示態様を変更してもよい。例えば第1の条件として設定されている閾値が50と、70である場合、表示制御部335は使用率が閾値を超えていない期間と、使用率が50を超えている期間と、使用率が70を超えている期間とで表示態様(例えば、線種や線の色)を変更してもよい。
【0082】
図9では、時間と使用率のグラフを表示する構成を示しているが、表示制御部335は横軸が時間を表し、縦軸が使用率の増加率を表すグラフを表示させてもよい。このように、指定されたスイッチハブ20から得られた帯域使用率の推移をグラフで表示することにより、どの時間帯にスイッチハブ20の通信状態が悪かったのかを容易に把握することができる。
【0083】
ユーザが、WiFiアクセスポイント16の通信状態に関する表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図10に示す表示画像IM7を表示部35の画面上に表示させる。図10は、WiFiアクセスポイント16の通信状態を監視するための表示画像IM7の一例を示す図である。表示画像IM7は、例えばGUIである。図10に示す表示画像IM7には、入力項目I1,I2と、表示リストLと、グラフ表示領域Gとが表示されている。入力項目I1は、表示リストLに表示する情報の並び順を指定するための項目である。図10に示す例では、入力項目I1として“ロス率降順”が選択されている。なお、入力項目I1には、並び順を指定するための項目であれば他の項目が選択可能とされてもよい。例えば、表示画像IM7における入力項目I1として“指定なし”、“機種順”や“パケット数順”等が選択可能であってもよい。
【0084】
入力項目I2は、ユーザがグラフ表示領域Gに表示したい内容を指定するための項目である。表示画像IM7における入力項目I2には、機器名入力領域I21と、時間指定入力領域I23とが含まれる。
【0085】
表示画像IM7において表示リストLには、各WiFiアクセスポイント16に関する情報が、入力項目I1で指定された順番で表示される。表示画像IM7において表示リストLには、WiFiDB323に保存されている情報に基づいて各WiFiアクセスポイント16に関する情報が表示される。具体的には、表示制御部335は、表示画像IM7を表示する指示が入力された場合、WiFiDB323に保存されている情報を取得し、取得した情報を表示リストLに表示させる。なお、他の表示画像から表示画像IM7に切り替わった際の初期画面では、入力項目I1には“指定なし”がデフォルトで設定されていてもよい。入力項目I1として“指定なし”が選択されている場合、表示制御部335は取得した情報を取得した順番で表示リストLに表示させる。その後、ユーザにより入力項目I1において他の並び順が指定された場合には、表示制御部335は指定された並び順となるように表示リストLの表示を変更する。
【0086】
他の表示画像から表示画像IM7に切り替わった際の初期画面では、グラフ表示領域Gには何も表示されない。その後、ユーザが、表示画像IM7における入力項目I2において機器名入力領域I21と、時間指定入力領域I23との情報を入力すると、表示制御部335は入力された情報に応じたグラフを作成してグラフ表示領域Gに表示させる。表示画像IM7において表示されるグラフは、横軸が時間を表し、縦軸がロス率を表すグラフである。
【0087】
図10に示す例では、入力項目I2の機器名入力領域I21に機種“●1”、時間指定入力領域I23に時間“8時間”が入力されている。この場合、表示制御部335は、機種●1のロス率の情報をWiFiDB323から8時間分取得し、取得した8時間分の情報を用いてグラフを作成する。表示制御部335は、予め設定された条件に従って、グラフの表示態様を変更してもよい。例えば第2の条件として設定されている閾値が2.5と、3.5である場合、表示制御部335はロス率が閾値を超えていない期間と、ロス率が2.5を超えている期間と、ロス率が3.5を超えている期間とで表示態様(例えば、線種や線の色)を変更してもよい。
【0088】
図10では、時間とロス率のグラフを表示する構成を示しているが、表示制御部335は横軸が時間を表し、縦軸がロス率の増加率を表すグラフを表示させてもよい。このように、指定されたWiFiアクセスポイント16から得られたロス率の推移をグラフで表示することにより、どの時間帯にWiFiアクセスポイント16の通信状態が悪かったのかを容易に把握することができる。
【0089】
ユーザが、RFIDリーダ17の通信状態に関する表示画像を表示するためのボタンを選択した場合、表示制御部335は図11に示す表示画像IM8を表示部35の画面上に表示させる。図11は、RFIDリーダ17の通信状態を監視するための表示画像IM8の一例を示す図である。表示画像IM8は、例えばGUIである。図11に示す表示画像IM8には、入力項目I1,I2と、表示リストLと、グラフ表示領域Gとが表示されている。入力項目I1は、表示リストLに表示する情報の並び順を指定するための項目である。図11に示す例では、入力項目I1として“RSSI降順”が選択されている。なお、入力項目I1には、並び順を指定するための項目であれば他の項目が選択可能とされてもよい。例えば、表示画像IM8における入力項目I1として“指定なし”、“機器順”、“装置順”や“ポート番号順”等が選択可能であってもよい。
【0090】
入力項目I2は、ユーザがグラフ表示領域Gに表示したい内容を指定するための項目である。表示画像IM8における入力項目I2には、機器名入力領域I21と、ポート番号入力領域I22と、時間指定入力領域I23とが含まれる。
【0091】
表示画像IM8において表示リストLには、各RFIDリーダ17に関する情報が、入力項目I1で指定された順番で表示される。表示画像IM8において表示リストLには、RFIDDB324に保存されている情報に基づいて各RFIDリーダ17に関する情報が表示される。具体的には、表示制御部335は、表示画像IM8を表示する指示が入力された場合、RFIDDB324に保存されている情報を取得し、取得した情報を表示リストLに表示させる。なお、他の表示画像から表示画像IM8に切り替わった際の初期画面では、入力項目I1には“指定なし”がデフォルトで設定されていてもよい。入力項目I1として“指定なし”が選択されている場合、表示制御部335は取得した情報を取得した順番で表示リストLに表示させる。その後、ユーザにより入力項目I1において他の並び順が指定された場合には、表示制御部335は指定された並び順となるように表示リストLの表示を変更する。
【0092】
他の表示画像から表示画像IM8に切り替わった際の初期画面では、グラフ表示領域Gには何も表示されない。その後、ユーザが、表示画像IM8における入力項目I2において機器名入力領域I21と、ポート番号入力領域I22と、時間指定入力領域I23との情報を入力すると、表示制御部335は入力された情報に応じたグラフを作成してグラフ表示領域Gに表示させる。表示画像IM8において表示されるグラフは、横軸が時間を表し、縦軸がRSSIを表すグラフである。
【0093】
図11に示す例では、入力項目I2の機器名入力領域I21に機種“■■”、ポート番号入力領域I22にポート“18”、時間指定入力領域I23に時間“8時間”が入力されている。この場合、表示制御部335は、機種■■のポート18番のRSSIの情報をRFIDDB324から8時間分取得し、取得した8時間分の情報を用いてグラフを作成する。表示制御部335は、予め設定された条件に従って、グラフの表示態様を変更してもよい。例えば第3の条件として設定されている閾値が-50と、-70である場合、表示制御部335はRSSIが閾値を超えていない期間と、RSSIが-50を超えている期間と、RSSIが-70を超えている期間とで表示態様(例えば、線種や線の色)を変更してもよい。
【0094】
図11では、時間とRSSIのグラフを表示する構成を示しているが、表示制御部335は横軸が時間を表し、縦軸がRSSIの増加率を表すグラフを表示させてもよい。このように、指定されたRFIDリーダ17から得られたRSSIの推移をグラフで表示することにより、どの時間帯にRFIDリーダ17の通信状態が悪かったのかを容易に把握することができる。
【0095】
以上のように構成されたガス供給設備管理システム100によれば、効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することが可能になる。具体的には、ガス供給設備管理システム100では、ガス供給設備における設備保全に関する情報(メンテナンスに関する情報)だけでなく、ガス供給設備内のネットワークに関する情報も提供する。これにより、効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することが可能になる。その結果、効率的にメンテナンスを行うことができる。
【0096】
ガス供給設備管理システム100では、ガス供給設備内のネットワークに関する情報を、図9図11に示すようにグラフで表示させる。例えば、通信状態の推移を、指定された時間分グラフで表示させる。これにより、ユーザは、一目でNW系監視対象の通信状態を把握することができる。そして、ユーザは、把握した結果に応じて、メンテナンスを行うことができる。このように、ガス供給設備管理システム100では、効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することが可能になる。その結果、効率的にメンテナンスを行うことができる。
【0097】
ガス供給設備管理システム100においてNW系監視対象は、ガス供給設備で利用されるWiFiアクセスポイント16、RFIDリーダ17及びスイッチハブ20である。このように、ガス供給設備管理システム100では、あらゆる通信機器の通信状態に関する情報を収集して、各通信機器の通信状態を監視する。したがって、ガス供給設備全体の通信状態の監視を行うことができる。そして、ガス供給設備管理システム100では、ガス供給設備で利用されるWiFiアクセスポイント16、RFIDリーダ17及びスイッチハブ20の通信状態に関する情報に基づく結果を提供する。これにより、ユーザは、一目でNW系監視対象の通信状態を把握することができる。そして、ユーザは、把握した結果に応じて、メンテナンスを行うことができる。このように、ガス供給設備管理システム100では、効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供することが可能になる。その結果、効率的にメンテナンスを行うことができる。
【0098】
(変形例)
上述した実施形態では、管理サーバ30において図4から図11に示す各画面を表示する構成を示したが、図4から図11に示す各画面はユーザが持ち歩き可能な可搬型の通信装置に表示されてもよい。このようにガス供給設備管理システム100は、可搬型の通信装置を備えてもよい。可搬型の通信装置は、例えばスマートフォン、タブレット端末及びノートパソコン等である。可搬型の通信装置は、管理サーバ30と同様の機能を備え、同様の処理を行う。なお、管理サーバ30がクラウド上のサーバとして構成される場合、可搬型の通信装置は管理サーバ30にアクセスすることで、自装置の表示部上に図4から図11に示す各画面を表示するように構成されてもよい。
【0099】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0100】
10…制御系監視対象, 16…WiFiアクセスポイント, 17…RFIDリーダ, 20,20-1,20-2…スイッチハブ, 30…管理サーバ, 31…通信部, 32…記憶部, 33…制御部, 34…操作部, 35…表示部, 321…管理アプリケーション, 322…有線トラフィックDB, 323…WiFiDB, 324…RFIDDB, 325…PLCDB, 326…設備台帳DB, 331…収集部, 332…データ管理部, 333…設備保全管理部, 334…ネットワーク監視部, 335…表示制御部, 341…有線トラフィックデータ収集部, 342…WiFiパケットデータ収集部, 343…RFID電波強度収集部, 344…PLCデータ収集部
【要約】
【課題】ガス供給設備において効率的な設備メンテナンスを行うための情報を提供すること。
【解決手段】ガス供給設備内に設置される設備又は機器である制御系監視対象と、ガス供給設備で利用される通信機器であるネットワーク系監視対象と、制御系監視対象の使用に関する使用情報と、ネットワーク系監視対象の通信状態に関するネットワーク情報とを収集する収集部と、収集した使用情報と、ネットワーク情報とに基づいて、ガス供給設備内における制御系監視対象のメンテナンスに関する情報と、ネットワーク系監視対象の通信状態を表す情報とを提供する提供部と、を備えるガス供給設備管理システム
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11