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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】マルチゾーン半導体基板支持体
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20230306BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20230306BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20230306BHJP
   C23C 16/458 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/302 101B
H01L21/205
C23C16/458
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018093725
(22)【出願日】2018-05-15
(65)【公開番号】P2019009424
(43)【公開日】2019-01-17
【審査請求日】2021-05-10
(31)【優先権主張番号】15/597,949
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】サミール, メフメト トゥールル
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ドンチン
(72)【発明者】
【氏名】ルボミルスキー, ドミトリー
(72)【発明者】
【氏名】ヒルマン, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】パク, スナム
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, マーティン ユエ
(72)【発明者】
【氏名】チュー, ララ
【審査官】中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0343600(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0040190(US,A1)
【文献】特表2014-529910(JP,A)
【文献】特表2004-519089(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
H01L 21/3065
H01L 21/205
C23C 16/458
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップパックであって、前記トップパックの内部ゾーンと外部ゾーンとの間に熱遮断部を画定し、前記熱遮断部が前記トップパックの内半径の周りに画定されたトレンチを含む、トップパックと、
前記トップパックと結合されたバッキングプレートであって、前記トップパックによって画定された前記トレンチと垂直方向に一直線になる凹部を画定する、バッキングプレートと、
前記バッキングプレートと結合された冷却プレートと、
前記冷却プレートと前記バッキングプレートとの間に結合されたヒータと、
前記バッキングプレートの外側部分の周りで前記バッキングプレートと結合されたバックプレートであって、前記バックプレートが、容積部を少なくとも部分的に画定し、前記ヒータおよび前記冷却プレートが、前記容積部内に収容される、バックプレートと
を備える基板支持アセンブリ。
【請求項2】
前記熱遮断部が、前記トップパックの第1の面で前記トップパックの内半径の周りに画定された第1のトレンチと、前記第1の面の反対側の前記トップパックの第2の面で前記トップパックの第2の内半径の周りに画定された第2のトレンチとを含む、請求項に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項3】
前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの少なくとも一方が、前記トップパックの周りで不連続的に延びる、請求項に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項4】
前記冷却プレートが、前記冷却プレートの中央ポートから供給された流体を分配するように構成された前記冷却プレート内の少なくとも1つのチャネルを画定する、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項5】
前記ヒータが、第1の位置で前記バッキングプレートと結合された第1のヒータと、前記第1の位置の半径方向外側の第2の位置で前記バッキングプレートと結合された第2のヒータとを含む、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項6】
前記冷却プレートと前記バッキングプレートが、前記第1のヒータと前記第2のヒータとの間に半径方向に位置する間隙を画定し、前記第2のヒータが、前記冷却プレートの上面の半径方向縁部まで延びる、請求項に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項7】
前記第1のヒータおよび前記第2のヒータが、互いに独立して動作するように構成され、前記第1のヒータおよび前記第2のヒータが、前記基板支持アセンブリ上の基板全体にわたって温度均一性を+/-0.5℃に維持するように構成される、請求項に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項8】
前記トップパックが、アルミニウムを含む、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項9】
前記ヒータが、ポリマーヒータを含む、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項10】
前記トップパックが、前記トップパックの外半径の周りに少なくとも1つの凹状レッジを画定する、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項11】
前記凹状レッジに沿って前記トップパックの周りに延びるエッジリングであって、前記トップパックの最上平面の上方に垂直に延びるエッジリングをさらに備える、請求項10に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項12】
前記エッジリングが、前記トップパックの外径に等しい外径によって特徴付けられる、請求項11に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項13】
前記トップパックが、複数の凹部を画定し、前記エッジリングが、前記複数の凹部内に配置されたセラミックピン上に着座するように構成される、請求項11に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項14】
前記エッジリングが、前記トップパックと接触することなく前記セラミックピン上に着座する、請求項13に記載の基板支持アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本技術は、半導体製造用の構成要素および装置に関する。より具体的には、本技術は、基板支持アセンブリおよび他の半導体処理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 集積回路は、複雑にパターニングされた材料層を基板表面上に生成するプロセスによって可能になる。パターニングされた材料を基板上に生成するには、材料を形成し除去するための制御された方法が必要である。これらのプロセスが生じる温度は、最終生成物に直接影響を及ぼし得る。基板温度は、処理中に基板を支持するアセンブリによって制御および維持されることが多い。支持アセンブリの表面全体にわたってまたは支持アセンブリの深さを通して起こり得る温度変動は、基板全体にわたって温度ゾーンまたは領域を生成し得る。温度が変化するこれらの領域は、基板に対して実行されるプロセスに影響を及ぼし、基板に沿った堆積膜またはエッチング構造の均一性を低下させることが多い。基板の表面に沿った変化の程度に応じて、アプリケーションによって生じる不一致のために、デバイスの故障が発生する可能性がある。
【0003】
[0003] さらに、半導体処理チャンバ内に収容された構造が、チャンバ内で行われるプロセスの影響を受けることがある。例えば、チャンバ内に堆積される材料は、基板自体だけでなく、チャンバ内の機器にも堆積する可能性がある。材料は、支持ペデスタル上にも堆積する可能性があり、基板のアライメントおよび処理中の基板への再堆積についての問題を引き起こす可能性がある。
【0004】
[0004] したがって、高品質のデバイスおよび構造を製造するために使用することができる改良されたシステムおよび方法に対する必要性が存在する。これらおよび他の必要性が、本技術によって対処される。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 例示的な支持アセンブリは、トップパックと、トップパックと結合されたバッキングプレートとを含むことができる。支持アセンブリは、バッキングプレートと結合された冷却プレートを含むことができる。支持アセンブリは、冷却プレートとバッキングプレートとの間に結合されたヒータを含むことができる。支持アセンブリは、バッキングプレートの外側部分の周りでバッキングプレートと結合されたバックプレートを、さらに含むことができる。バックプレートは、少なくとも部分的に容積部を画定することができ、ヒータおよび冷却プレートは、容積部内に収容され得る。
【0006】
[0006] いくつかの実施形態において、トップパックは、トップパックの内部ゾーンと外部ゾーンとの間に熱遮断部を画定することができる。熱遮断部は、トップパックの内半径の周りに画定されたトレンチであってもよく、またはトレンチを含んでいてもよい。実施形態において、熱遮断部は、トップパックの第1の面でトップパックの内半径の周りに画定された第1のトレンチと、第1の面の反対側のトップパックの第2の面でトップパックの第2の内半径の周りに画定された第2のトレンチとを含むことができる。第1のトレンチおよび第2のトレンチの少なくとも1つは、トップパックの周りで不連続的に延びることができる。冷却プレートは、冷却プレートの中央ポートから供給された流体を分配するように構成された少なくとも1つのチャネルを、冷却プレート内に画定することができる。
【0007】
[0007] 実施形態において、ヒータは、第1の位置でバッキングプレートと結合された第1のヒータと、第1の位置の半径方向外側の第2の位置でバッキングプレートと結合された第2のヒータとを含むことができる。冷却プレートおよびバッキングプレートは、第1のヒータと第2のヒータの間に半径方向に位置する間隙を画定することができる。いくつかの実施形態において、第2のヒータは、冷却プレートの上面の半径方向縁部まで延びることができる。第1のヒータおよび第2のヒータは、互いに独立して動作するように構成されてもよい。第1のヒータおよび第2のヒータは、基板支持アセンブリ上の基板全体にわたって温度均一性を+/-0.5℃に維持するように構成されてもよい。トップパックは、アルミニウムであってもよく、またはアルミニウムを含んでいてもよい。ヒータは、ポリマーヒータであってもよく、またはポリマーヒータを含んでいてもよい。トップパックは、トップパックの外半径の周りに少なくとも1つの凹状レッジを画定することができる。基板支持アセンブリは、凹状レッジに沿ってトップパックの周りに延びるエッジリングを含むことができる。エッジリングは、トップパックの最上平面の上方に垂直に延びることができる。エッジリングは、トップパックの外径に等しい外径によって特徴付けられてもよい。トップパックは、複数の凹部を画定することができ、エッジリングは、複数の凹部内に配置されたセラミックピン上に着座するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、エッジリングは、トップパックと接触することなく、セラミックピン上に着座してもよい。
【0008】
[0008] 本技術はまた、トップパックを含み得る基板支持アセンブリを包含する。基板支持アセンブリは、トップパックに結合された複数のヒータを含むことができる。ヒータは、トップパックの背面全体に広がる抵抗ヒータを含むことができる。基板支持アセンブリは、冷却プレートの第1の面で複数のヒータと結合された冷却プレートを含むことができる。冷却プレートは、温度制御された流体を冷却プレートを通って分配するように構成されたチャネルを画定することができる。基板支持アセンブリは、第1の面の反対側の冷却プレートの第2の面と結合された絶縁体を、さらに含むことができる。
【0009】
[0009] いくつかの実施形態において、トップパックおよび絶縁体は、セラミックを含むことができる。複数のヒータは、少なくとも4つのプリンテッドヒータを含み、4つのプリンテッド抵抗ヒータのうちの少なくとも3つが、実施形態において、環状形状によって特徴付けられてもよい。トップパックおよび冷却プレートは、トップパックの外縁部の下方で延びるチャネルを画定することができ、チャネルは、エラストマ要素を着座させるように構成され得る。いくつかの実施形態において、基板支持アセンブリは、冷却プレートの外側部分の周りの凹状レッジに沿って配置されたエッジリングを、さらに含むことができる。
【0010】
[0010] このような技術は、従来のシステムおよび技術に対して多くの利点を提供することができる。例えば、特定の加熱および冷却装置の結合は、改善されたウェハプロセス均一性のための改善された加熱および冷却性能を提供することができる。さらに、様々なパージングチャネルが、製造工程中の残留粒子の除去を改善することができる。これらのおよび他の実施形態が、それらの利点および特徴の多くと共に、以下の説明および添付図面と併せて、より詳細に説明される。
【0011】
[0011] 開示された技術の性質および利点のさらなる理解が、明細書の残りの部分および図面を参照することによって実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本技術の実施形態による例示的な処理システムの平面図を示す。
図2A】本技術の実施形態による例示的な処理チャンバの概略断面図を示す。
図2B】本技術の実施形態による例示的なシャワーヘッドの詳細図を示す。
図3】本技術の実施形態による例示的なシャワーヘッドの底面図を示す。
図4】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図5】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図6】本技術の実施形態による例示的なバッキングプレートの平面図を示す。
図7A】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図7B】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図7C】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図8】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
図9】本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0023] 図面のいくつかは、概略図として含まれている。図面は説明のためのものであり、縮尺通りであると特に記載されていない限り、縮尺通りと見なすべきではないことを理解されたい。さらに、概略図として、図面は、理解を助けるために提供され、実際的な表現と比較してすべての面または情報を含むものではなく、説明のために誇張された素材を含むことがある。
【0014】
[0024] 添付の図面において、類似の構成要素および/または特徴部は、同じ参照ラベルを有することがある。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、類似の構成要素を区別する文字が参照ラベルの後に続くことによって区別することができる。本明細書において最初の参照ラベルのみを用いる場合には、文字にかかわらず最初の参照ラベルが同じである類似の構成要素のいずれにも、当該説明が適用される。
【0015】
[0025] 本技術は、半導体処理工程中の加熱および冷却分布のための改良されたペデスタル設計を含む。従来のペデスタルは、工程中に基板の全般的な温度を制御することができるが、目下説明している技術は、ペデスタルの表面および外側部分の全体にわたる温度特性の改善された制御を可能にする。本技術は、ペデスタルが有限温度範囲の複数の独立したゾーンで制御されることを可能にする。そうすることで、ペデスタル上に存在する基板を表面全体にわたってより均一な温度プロファイルに維持することができるので、改善された工程が実行され得る。これらおよび他の利点について、以下で詳細に説明する。
【0016】
[0026] 残りの開示は、開示された技術を利用する具体的なエッチングプロセスを機械的に特定するが、本システムおよび方法は、記載されたチャンバ内で起こり得る堆積プロセスおよび洗浄プロセスに等しく適用可能であることが、容易に理解されるであろう。従って、本技術は、エッチングプロセスだけの使用に限定されていると考えるべきではない。本開示は、いくつかの除去工程を実施するために本技術と共に使用され得る1つの可能なシステムおよびチャンバを説明し、その後に、本技術の実施形態による、このシステムの追加的な変形および修正を記載する。
【0017】
[0027] 図1は、実施形態による堆積、エッチング、ベーキングおよび硬化チャンバの処理システム100の一実施形態の平面図を示す。この図において、1対の前方開口型統一ポッド(FOUP)102が、様々なサイズの基板を供給し、基板は、ロボットアーム104によって受け取られ、低圧保持領域106内に配置されてから、タンデムセクション109a-cに配置された基板処理チャンバ108a-fの1つの中に配置される。第2のロボットアーム110を使用して、基板ウェハを保持領域106から基板処理チャンバ108a-fに搬送し戻すことができる。各基板処理チャンバ108a-fは、本明細書に記載されたドライエッチングプロセスに加えて、周期的層堆積(CLD)、原子層堆積(ALD)、化学気相堆積(CVD)、物理的気相堆積(PVD)、エッチング、前洗浄、ガス抜き、配向、および他の基板プロセスを含む多くの基板処理工程を実行するために装備することができる。
【0018】
[0028] 基板処理チャンバ108a-fは、基板ウェハ上で誘電体膜を堆積、アニール、硬化および/またはエッチングするための1つ以上のシステム構成要素を含むことができる。1つの構成では、2対の処理チャンバ、例えば108c-dおよび108e-fが、基板上に誘電体材料を堆積させるために使用され、処理チャンバの第3の対、例えば108a-bが、堆積した誘電体をエッチングするために使用される。別の構成では、3対のチャンバすべて、例えば108a-fが、基板上の誘電体膜をエッチングするように構成されてもよい。記載されたプロセスのうちの任意の1つ以上が、異なる実施形態において、示された製造システムから分離されたチャンバ内で実行されてもよい。誘電体膜用の堆積、エッチング、アニール、および硬化チャンバの追加の構成が、システム100によって予期されることが理解されよう。
【0019】
[0029] 図2Aは、処理チャンバ内に区画されたプラズマ生成領域を有する例示的な処理チャンバシステム200の断面図を示す。例えば、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、シリコン、ポリシリコン、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素などの膜エッチングの間、プロセスガスを、ガス入口アセンブリ205を通って第1のプラズマ領域215に流入させることができる。遠隔プラズマシステム(RPS)201が、任意選択でシステムに含まれて、第1のガスを処理してもよく、次いで、第1のガスは、ガス入口アセンブリ205を通って移動する。入口アセンブリ205は、第2のチャネル(図示せず)が、RPS201(含まれる場合)をバイパスすることができるような、2つ以上の異なるガス供給チャネルを含むことができる。
【0020】
[0030] 冷却プレート203、フェースプレート217、イオンサプレッサ223、シャワーヘッド225、および基板255が配置された基板支持体265が、示されており、それぞれ実施形態に従って含まれてもよい。ペデスタル265は、基板の温度を制御するために熱交換流体が流れる熱交換チャネルを有してもよく、これは、処理工程中に基板またはウェハを加熱および/または冷却するように動作することができる。ペデスタル265のウェハ支持プラッターは、アルミニウム、セラミック、またはそれらの組み合わせを含むことができ、埋め込まれた抵抗ヒータ要素を使用して、例えば約100℃以下から約1100℃以上までの比較的高い温度を達成するために抵抗加熱されてもよい。
【0021】
[0031] フェースプレート217は、ピラミッド形状、円錐形状、または幅の広い底部へ広がる狭い上部を有する別の同様の構造であってもよい。フェースプレート217は、さらに、図示のように平坦であってもよく、プロセスガスを分配するために使用される複数の貫通チャネルを含んでもよい。RPS201の使用に応じて、プラズマ生成ガスおよび/またはプラズマ励起種が、第1のプラズマ領域215へのより均一な供給のために、図2Bに示すフェースプレート217の複数の孔を通過することができる。
【0022】
[0032] 例示的な構成は、ガス/種がフェースプレート217の孔を通って第1のプラズマ領域215に流れるように、フェースプレート217によって第1のプラズマ領域215から区画されたガス供給領域258に開口するガス入口アセンブリ205を有することを含むことができる。構造上および動作上の特徴が、第1のプラズマ領域215から供給領域258、ガス入口アセンブリ205、および流体供給システム210へのプラズマの著しい逆流を防止するように選択されてもよい。フェースプレート217、すなわちチャンバの導電性頂部、およびシャワーヘッド225は、それら部品の間に配置された絶縁リング220とともに示されており、これにより、AC電位がシャワーヘッド225および/またはイオンサプレッサ223に対してフェースプレート217に印加されることが可能になる。絶縁リング220は、フェースプレート217とシャワーヘッド225および/またはイオンサプレッサ223との間に配置され、容量結合プラズマ(CCP)を第1のプラズマ領域に形成することができる。バッフル(図示せず)が、追加的に第1のプラズマ領域215内に配置され、あるいはガス入口アセンブリ205と結合され、ガス入口アセンブリ205を通って第1のプラズマ領域へ入る流体の流れに影響を及ぼすことができる。
【0023】
[0033] イオンサプレッサ223は、帯電していない中性またはラジカル種がイオンサプレッサ223を通過してサプレッサとシャワーヘッドとの間の活性化ガス供給領域に入ることを可能にしながら、第1のプラズマ領域215からのイオン的に帯電した種の移動を抑制するように構成された複数の開孔を構造全体に画定するプレートまたは他の形状を含むことができる。実施形態では、イオンサプレッサ223は、様々な開孔配置を有する多孔プレートを含むことができる。これらの帯電していない種は、反応性の低いキャリアガスとともに開孔を通って運ばれる反応性の高い種を含むことができる。上記のように、孔を通るイオン種の移動は減少し、ある場合には完全に抑制される。イオンサプレッサ223を通過するイオン種の量を制御することにより、下にあるウェハ基板と接触する混合ガスに対する制御を有利に向上させることができ、これにより、混合ガスの堆積および/またはエッチング特性の制御を向上させることができる。例えば、混合ガスのイオン濃度の調節は、そのエッチング選択性、例えば、SiNx:SiOxエッチング比、Si:SiOxエッチング比などを大幅に変えることができる。堆積が実行される代替の実施形態では、誘電体材料の共形型堆積と流動型堆積とのバランスをシフトさせることもできる。
【0024】
[0034] イオンサプレッサ223の複数の開孔は、イオンサプレッサ223を通る、活性化されたガス、すなわちイオン種、ラジカル種および/または中性種の通過を制御するように構成することができる。例えば、イオンサプレッサ223を通過する活性化されたガス中のイオン的に帯電した種の流れが減少するように、孔のアスペクト比、すなわち孔の直径対長さ、および/または孔の形状寸法を制御することができる。イオンサプレッサ223の孔は、プラズマ励起領域215に面するテーパ部と、シャワーヘッド225に面する円筒部とを含むことができる。円筒部は、シャワーヘッド225に流れるイオン種の流れを制御するような形状および寸法にすることができる。調節可能な電気バイアスが、サプレッサを通るイオン種の流れを制御するための追加の手段としてイオンサプレッサ223に印加されてもよい。
【0025】
[0035] イオンサプレッサ223は、プラズマ生成領域から基板に移動するイオン的に帯電した種の量を低減または除去するように機能することができる。帯電していない中性およびラジカル種は、それでもなお、イオンサプレッサの開口部を通過して、基板と反応することができる。基板を囲む反応領域におけるイオン的に帯電した種の完全な除去は、いくつかの実施形態では実施されないことに、留意されたい。場合によっては、エッチングおよび/または堆積プロセスを実行するために、イオン種が基板に到達することが意図される。これらの場合、イオンサプレッサは、反応領域内のイオン種の濃度を、プロセスを促進するレベルに制御することに役立つことができる。
【0026】
[0036] イオンサプレッサ223と組み合わせたシャワーヘッド225は、第1のプラズマ領域215内に存在するプラズマが基板処理領域233内のガスを直接励起するのを回避することを可能にするが、それにもかかわらず、励起種がチャンバプラズマ領域215から基板処理領域233に移動することを可能にし得る。このようにして、チャンバは、エッチングされている基板255にプラズマが接触することを防止するように構成されてもよい。これは、有利なことに、基板上にパターニングされた様々な複雑な構造および膜を保護することができ、これらは、発生したプラズマが直接接触すると、損傷、転位、または反りが生じる可能性がある。さらに、プラズマが基板に接触するかまたは基板の高さに近づくことが可能になると、酸化物種のエッチング速度が、増加する可能性がある。従って、材料の露出領域が酸化物である場合、この材料は、プラズマを基板から遠隔に維持することによって、さらに保護され得る。
【0027】
[0037] 処理システムは、フェースプレート217、イオンサプレッサ223、シャワーヘッド225、および/またはペデスタル265に電力を供給して、第1のプラズマ領域215または処理領域233にプラズマを生成するために、処理チャンバと電気的に結合された電源240をさらに含むことができる。電源は、実行されるプロセスに応じて、調節可能な量の電力をチャンバに供給するように構成することができる。そのような構成は、実行されているプロセスにおいてチューニング可能なプラズマを使用することを可能にすることができる。オンオフ機能を備えていることが多い遠隔プラズマユニットとは異なり、チューニング可能なプラズマは、プラズマ領域215に特定量の電力を供給するように構成することができる。これは、前駆体がこれらの前駆体によって生成されるエッチング形状を向上させるための特定の方法で解離されるような、特別なプラズマ特性の発現を可能にし得る。
【0028】
[0038] プラズマは、シャワーヘッド225の上方のチャンバプラズマ領域215またはシャワーヘッド225の下方の基板処理領域233のいずれかで点火され得る。実施形態において、基板処理領域233に形成されたプラズマは、ペデスタルが電極として作用して形成されたDCバイアスプラズマであってもよい。プラズマは、チャンバプラズマ領域215内に存在して、例えば、フッ素含有前駆体または他の前駆体の流入からラジカル前駆体を生成することができる。典型的には高周波(RF)範囲内のAC電圧が、堆積中にチャンバプラズマ領域215内でプラズマを点火するために、フェースプレート217などの処理チャンバの導電性頂部と、シャワーヘッド225および/またはイオンサプレッサ223との間に印加され得る。RF電源は、13.56MHzの高いRF周波数を生成することができるが、単独でまたは13.56MHzの周波数と組み合わせて他の周波数を生成することもできる。
【0029】
[0039] 図2Bは、フェースプレート217を通る処理ガスの分配に影響を与える特徴部の詳細図253を示す。図2Aおよび図2Bに示すように、フェースプレート217、冷却プレート203、およびガス入口アセンブリ205が交差して、ガス供給領域258を画定し、そこにプロセスガスが、ガス入口205から供給され得る。ガスが、ガス供給領域258を満たし、フェースプレート217の開孔259を通って第1のプラズマ領域215に流れることができる。プロセスガスが処理領域233に流入することができるが、フェースプレート217を横切った後にガス供給領域258へ逆流するのを部分的に又は完全に防止することができるように、開孔259は、実質的に一方向に流れを向けるように構成することができる。
【0030】
[0040] 処理チャンバ部分200で使用するためのシャワーヘッド225などのガス分配アセンブリは、デュアルチャネルシャワーヘッド(DCSH)と呼ばれてもよく、図3に記載された実施形態でさらに詳述されている。デュアルチャネルシャワーヘッドは、エッチャントを処理領域233の外側で分離して、処理領域に供給される前のチャンバ構成要素および互いとの相互作用を制限することを可能にするエッチングプロセスを提供することができる。
【0031】
[0041] シャワーヘッド225は、上部プレート214および下部プレート216を含むことができる。プレートは、プレートの間に容積部218を画定するように、互いに結合されてもよい。プレートの結合は、上部プレートおよび下部プレートを通る第1の流体チャネル219、ならびに下部プレート216を通る第2の流体チャネル221を提供するようにすることができる。形成されたチャネルは、第2の流体チャネル221のみを経由して容積部218から下部プレート216を通る流体アクセスを提供するように構成され、第1の流体チャネル219は、プレート間の容積部218および第2の流体チャネル221から流体的に分離され得る。容積部218は、ガス分配アセンブリ225の側面を通って流体的にアクセス可能であってもよい。
【0032】
[0042] 図3は、実施形態による処理チャンバで使用するためのシャワーヘッド325の底面図である。シャワーヘッド325は、図2Aに示すシャワーヘッド225に対応することができる。第1の流体チャネル219の眺めを示す貫通孔365は、シャワーヘッド225を通る前駆体の流れを制御し影響を及ぼすために、複数の形状および構成を有することができる。第2の流体チャネル221の眺めを示す小さな孔375は、貫通孔365の間でさえも、シャワーヘッドの表面上に実質的に一様に分布することができ、前駆体がシャワーヘッドを出るときに、他の構成よりも前駆体がより一様に混合するのを助けることができる。
【0033】
[0043] 図4は、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリ400の概略部分断面図を示す。基板支持アセンブリ400は、先に論じた基板支持体またはペデスタル265に類似していてもよく、その構造とともに上述したいくつかまたはすべての特徴を含むことができる。図示のように、基板支持アセンブリ400は、トップパック405、バッキングプレート415、ヒータ425、冷却プレート435、およびバックプレート445を含む。バッキングプレート415は、トップパック405と結合されてもよい。冷却プレート435は、バッキングプレート415と直接的または間接的に結合されてもよく、ヒータ425は、冷却プレート435とバッキングプレート415との間に結合されてもよい。バックプレート445は、バッキングプレート415の周辺部または外側部分417に沿ってバッキングプレート415に結合されてもよい。バックプレート445は、バックプレート445の上面446に画定された、バックプレート445の内部領域449まで下方に延びるレッジ447を、バックプレート445の上面446に画定することができる。バックプレート445の内部領域449は、バックプレート445の中心軸から半径方向に延びて、下方から容積部450を画定してもよい。バックプレート445はまた、レッジ447まで垂直に延びるバックプレート445の隆起部451で、容積部450の側面を画定してもよい。
【0034】
[0044] バックプレート445およびバッキングプレート415は、結合された構成要素が支持アセンブリ400の実質的に垂直な側壁を画定するように、同様のまたは同等の外径によって特徴付けられてもよい。バッキングプレート415は、上方から容積部450を少なくとも部分的に画定することができ、その結果、容積部450は、基板支持アセンブリ400内の画定された容積である。ヒータ425および冷却プレート435は、実施形態において、容積部450内に収容されてもよい。バックプレート445の隆起部451はまた、バックプレート445の上面446に画定されたトレンチ452を含むことができる。トレンチ452は、バックプレート445とバッキングプレート415との間にシールを提供するために、Oリングまたはエラストマ要素を着座させるように構成されてもよい。
【0035】
[0045] トップパック405は、トップパック405内に1つ以上の熱遮断部408、410を画定することができ、これは、以下でより詳細に説明するが、バッキングプレート415とともに1つ以上のチャネルを少なくとも部分的に画定することができる。トップパック405は、トップパック405内に任意の数の熱遮断部を画定することができ、実施形態において、少なくとも約2個、少なくとも約3個、少なくとも約4個、少なくとも約5個、少なくとも約6個、少なくとも約7個、少なくとも約8個、少なくとも約9個、少なくとも約10個、またはそれより多くを含むことができる。基板支持アセンブリ400に示されるようないくつかの実施形態では、トップパック405は、1つまたは2つの熱遮断部を画定することができる。第1の熱遮断部408は、トップパック405の上面406内に画定され、トップパック405を通る深さによって特徴付けられてもよい。
【0036】
[0046] 第1の熱遮断部408は、トップパック405の周りに半径方向に画定されてもよく、実施形態では、トップパック405を内部ゾーン412および外部ゾーン414に少なくとも部分的に分割するように構成することができる。第1の熱遮断部408は、トップパックの内半径に沿ってトップパック405の周りに画定されたトレンチであってもよく、またはこれを含んでもよい。第1の熱遮断部408の深さは、実施形態において、トップパック405の厚さの半分より大きくてもよく、トップパック405の厚さの約60%もしくはそれより大きい、約70%もしくはそれより大きい、約80%もしくはそれより大きい、約90%もしくはそれより大きい、または100%に等しいもしくは約100%であってもよい。トレンチがトップパック405を完全に横切る場合、内部ゾーン412および外部ゾーン414は、バッキングプレート415と個別に結合された2つの別個の構成要素であってもよい。第1の熱遮断部408は、実施形態において、内部ゾーン412および外部ゾーン414を熱的に分離するように構成されてもよい。このような分離により、内部ゾーン412および外部ゾーン414を、動作中に個別に加熱または冷却することができる。
【0037】
[0047] 熱遮断部は、トップパック405の底面407に、すなわち第1の面または上面406の反対側の面に画定され得る第2の熱遮断部410を含む複数の遮断部を含み得る。第2の熱遮断部410は、第1の熱遮断部408の半径方向内側または半径方向外側であってもよいトップパック405の第2の内半径に画定されてもよい。第2の熱遮断部410は、第1の熱遮断部408の第1の深さよりも大きくても、等しくても、小さくてもよい、トップパック405を通る第2の深さによって特徴付けることができる。例えば、図示のように、第2の熱遮断部410は、第1の熱遮断部408の深さよりも小さい深さによって特徴付けられてもよい。第1の熱遮断部408および第2の熱遮断部410のいずれか一方または両方が、トップパック405の周りで連続的または不連続的に延びることができる。例えば、第1の熱遮断部408は、トップパック405の周りに実質的に連続的に延びることができるが、底部領域において第1の熱遮断部408を横切る1つ以上の接続部、例えば最小限の厚さの延長部を有し、トップパック405の内部ゾーン412を外部ゾーン414に結合させてもよく、これにより、トップパック405のワンピース設計が可能になる。しかしながら、第2の熱遮断部410は、トレンチがトップパック405を通って形成されていない部分を、トレンチの半径の周りに有してもよい。この配置について以下にさらに詳細に説明する。
【0038】
[0048] 複数の熱遮断部の利点は、上面から画定された熱遮断部と底面から画定された熱遮断部が、2つのゾーン間のクロストークを低減するのに役立ち、ゾーン間の温度調整をさらに微調整できることである。トップパック405は、任意の数の材料から構成されてもよく、実施形態では、アルミニウム材料であってもよく、アルミニウム材料を含んでもよい。トップパック405は、コーティングされたまたはメッキされたアルミニウムを含む、任意のタイプのアルミニウムとすることができる。例えば、トップパック405は、実施形態において、ニッケルまたはチタンでコーティングされたアルミニウムであってもよく、これにより、トップパック405をエッチングから保護することができる。
【0039】
[0049] ヒータ425は、実施形態において、抵抗ヒータまたは流体ヒータを含むことができる。ヒータ425は、冷却プレート435の上面436と接合または結合され、バッキングプレート415とも接合または結合されたポリマーヒータを含むことができる。ヒータ425は、実施形態において複数のヒータを含むことができ、第1のヒータ426および第2のヒータ427を含むことができる。第1のヒータ426は、第1の位置でバッキングプレート415と結合され、第2のヒータ427は、第2の位置でバッキングプレート415と結合され得る。第1のヒータ426は、冷却プレート435の内部領域に配置され、かつ内部ゾーン412の中に、または内部ゾーン412と一致して配置されてもよい。第2のヒータ427は、冷却プレート435の外部領域に配置され、かつ外部ゾーン414の中に、または外部ゾーン414と一致して配置されてもよい。第2のヒータ427は、実施形態において、第1の熱遮断部408の半径方向外側に配置されてもよい。間隙437が、バッキングプレート415によって上方から画定され、冷却プレート435によって下方から画定されてもよい。間隙437は、第1のヒータ426と第2のヒータ427との間に位置してもよく、2つのヒータの間に半径方向に配置された環状間隙であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のヒータ427は、冷却プレート435の上面436の半径方向縁部に近接して延びていてもよく、第2のヒータ427は、冷却プレート435の上面436の半径方向縁部まで延びていてもよい。
【0040】
[0050] 第1のヒータ426および第2のヒータ427は、互いに独立して作動させることができ、トップパック405およびトップパック405上にある基板全体にわたって温度を調節することができる。各ヒータは、約25℃もしくはそれより上に達する動作温度の範囲を有してもよく、各ヒータは、約50℃もしくはそれより高く、約60℃もしくはそれより高く、約70℃もしくはそれより高く、約80℃もしくはそれより高く、約90℃もしくはそれより高く、約100℃もしくはそれより高く、約125℃もしくはそれより高く、約150℃もしくはそれより高く、約175℃もしくはそれより高く、約200℃もしくはそれより高く、約250℃もしくはそれより高く、約300℃もしくはそれより高く、約350℃もしくはそれより高く、約400℃もしくはそれより高く、約500℃もしくはそれより高く、約600℃もしくはそれより高く、約700℃もしくはそれより高く、またはそれより高く加熱するように構成されてもよい。ヒータは、これらの記載された数のうちの任意の2つの間に包含される任意の範囲で、またはこれらの範囲のいずれかに包含されるより小さな範囲で動作するように構成されてもよい。
【0041】
[0051] 第1のヒータ426および第2のヒータ427は、互いの温度範囲内で動作するように構成されてもよく、トップパック405またはトップパック405上にある基板の表面にわたって特定の温度を維持するように構成されてもよい。例えば、第1のヒータ426が、内部ゾーン412を第1の温度に維持するように動作するように構成され、第2のヒータ427が、外部ゾーン414を、第1の温度と同様のまたは異なる第2の温度に維持するように動作するように構成されてもよい。ヒータまたはゾーンのいずれかの各温度が、上記または上記に含まれる任意の温度であってよく、これにより、2つのヒータを数十度または数百度の差で動作させることができる。さらに、実施形態では、2つのヒータの動作温度の差、または内部ゾーン412および外部ゾーン414の維持温度の差は、10℃未満であってもよい。2つのヒータ間の温度差または2つのゾーンによって維持される温度差はまた、実施形態において、約5℃もしくはそれより小さい、約4℃もしくはそれより小さい、約3℃もしくはそれより小さい、約2℃もしくはそれより小さい、約1℃もしくはそれより小さい、約0.9℃もしくはそれより小さい、約0.8℃もしくはそれより小さい、約0.7℃もしくはそれより小さい、約0.6℃もしくはそれより小さい、約0.5℃もしくはそれより小さい、約0.4℃もしくはそれより小さい、約0.3℃もしくはそれより小さい、約0.2℃もしくはそれより小さい、約0.1℃もしくはそれより小さい、またはそれより小さくてもよい。2つのゾーンの間のこのような微小な温度差を可能にすることによって、基板を横切る前駆体の流れ、他のチャンバ構成要素からの干渉、製造ステップに基づいて1つのゾーンで発生するが他のゾーンでは発生しない反応または動作、および他の変動源によって生じる温度変動が、動作中、抗するように制御される。これにより、従来の技術と比較して、ゾーンおよび処理される基板にわたって改善された均一性が可能になる。
【0042】
[0052] 冷却プレート435は、冷却プレート435内に1つ以上のチャネル438を画定することができる。チャネル438は、冷却プレート435の周りに1つ以上の温度制御された流体を分配するように構成することができる。チャネル438は、基板支持アセンブリのステムからアクセス可能な、冷却プレート435の中央領域または内部領域の中央ポート439からアクセスすることができる。冷却流体が、ステムを上って、中央ポート439に供給され、その後、中央ポート439は、流体がチャネル438を回って流れるのを可能にすることができる。チャネル438は、冷却プレート435の周りの実質的に同心の円のみならず、螺旋またはコイルなどの多数の幾何学的パターンであってよい。パターンは、冷却プレート435の外側部分まで延びてから、同様に冷却プレート435の中央領域に位置する出口ポートに戻ることができ、出口ポートは、ペデスタルのステム内の追加のチャネルまたはカップリングへのアクセスを提供し、流体を熱交換器または冷却および再循環用の他の装置に戻すことができる。図示されているように、冷却プレート435は、バックプレート445の隆起部451まで完全には延びておらず、冷却プレート435の半径方向縁部とバックプレート445の隆起部451との間に容積部450の間隙を維持することができる。このような間隙は、トップパック405まで伝わり得る、冷却プレート435およびヒータ425からバックプレート445への熱伝達を制限または防止することができる。
【0043】
[0053] トップパック405は、トップパック405の外半径の周りに1つ以上の凹状レッジ404を画定することができる。凹状レッジ404は、バッキングプレート415および/またはバックプレート445の外径と同様または等しい外径によって特徴付けられ得る、トップパック405の縁部に向かって延びるまたは降下することができる。図4には、2つの凹状レッジ404が示されているが、トップパック405は、任意の数の凹状レッジ404を画定することができる。凹状レッジ404およびトップパック405の態様が、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリ400の別の概略部分断面図を示す図5に、さらに示されている。
【0044】
[0054] 図5に示すように、基板支持アセンブリ400は、トップパック405の周りに形成または画定され得る複数の溝505によって特徴付けられ得るトップパック405を含み得る。溝505は、トップパック405上に存在する基板との真空チャックを形成し、動作中の基板の動きを制限するための経路を提供することができる。トップパック405はまた、上述したように、1つ以上の凹状レッジ404を画定することができる。図示されているように、第1の凹状レッジ404aと第2の凹状レッジ404bが、トップパック405に画定され、第2の凹状レッジ404bは、トップパック405の外縁部まで延びることができる。トップパック405は、トップパック405内に1つ以上の凹部510を画定することができる。凹部510は、円筒状の凹部、矩形の凹部、またはトップパック405を通ってある深さまで延びる任意の他の形状であってもよい。凹部510は、トップパック405の縁部領域の周りに分布し、実施形態において、1個の凹部、2個の凹部、3個の凹部、4個の凹部、5個の凹部、6個の凹部、7個の凹部、8個の凹部、9個の凹部、10個の凹部、またはそれより多い凹部を含むことができる。
【0045】
[0055] 凹部510は、ピン515の位置を提供することができ、ピン515は、トップパック405の凹部510内に配置され得る。凹部510は、トップパック405の外部領域の周りの任意の位置に画定することができ、実施形態において、凹部510は、トップパック405に画定された凹状レッジ404の中に画定される。図示されているように、凹部510は、トップパック405の上面406の下に位置し、かつ第1の凹状レッジ404aの下に位置する第2の凹状レッジ404bの上に位置する第1の凹状レッジ404aに画定されてもよい。凹部510は、凹状レッジ404a内におけるトップパック405の周りの複数の位置に画定することができ、実施形態において、凹状レッジ404aは、約2個と約10個の間の凹部510、約2個と約5個の間の凹部510、または約2個と約4個の間の凹部510を画定することができる。いくつかの実施形態において、凹状レッジ404aは、トップパック405の周りに等距離に分布した3つの凹部510を画定することができる。ピン515は、凹部510内に着座した第1の部分516と、凹部510の上方に延びる第2の部分517とを有するセラミックピンであってもよく、またはそれを含んでもよい。ピン515の第2の部分517は、エッジリング520が着座する面を画定することができる。
【0046】
[0056] エッジリング520は、トップパック405内の凹部510に配置された複数のピン515上に着座させることができる。エッジリング520は、トップパック405と同様の材料または異なる材料とすることができ、実施形態において、エッジリング520は、ニッケルメッキされたアルミニウムまたは他のメッキされたアルミニウムを含むことができ、これらは、例えば、ハロゲン含有前駆体を用いたエッチング工程中にエッジリング520の腐食を制限することができる。エッジリング520は、凹状レッジ404に沿ってトップパックの周りに延びてもよく、実施形態において、トップパック405の最上平面の上方に垂直に延びるようにトップパック405の上方に垂直に延びてもよい。エッジリング520は、実施形態において斜角をつけられても面取りされてもよい、トップパック405に向かって延びる内側縁部522によって特徴付けられてもよい。エッジリング520はまた、いくつかの実施形態において、エッジリング520がトップパック405の外半径を越えて延びないように、トップパック405の外径と等しいかまたは同様の外径によって特徴付けられてもよい。エッジリング520は、ピン515上に着座してもよく、トップパック405の上方に浮いていてもよい。いくつかの実施形態において、エッジリング520は、トップパック405と接触しなくてもよく、これは、凹状レッジ404を含むトップパック405の各表面とエッジリング520との間の連続的な間隔を可能にする。パージガスが、凹状レッジ404を通って延びるトップパック405を通る開孔を通って流されてもよく、これにより、エッジリング520の周りからの連続パージが可能になる。エッジリング520は、いくつかの実施形態において、基板の縁部領域の追加のエッチング、堆積、または処理を防止または制限するために、チャンバの外側縁部からのかなりの量の前駆体の流れがブロックされることを可能にする。
【0047】
[0057] 図6は、本技術の実施形態による例示的なバッキングプレート600の平面図を示す。バッキングプレート600は、基板支持アセンブリのトップパックと共に流れのチャネルを少なくとも部分的に画定し、基板支持アセンブリ上の堆積、エッチングまたは粒子蓄積を制限または防止するために、ペデスタルおよびトップパックを通ってパージガスを供給するためのアクセスを提供するように構成されてもよい。バッキングプレート600は、実質的に環状の形状によって特徴付けられてもよく、バッキングプレート600を通る複数の開孔を画定してもよい。開孔605が、トップパックを通る開孔と一直線になって、バッキングプレート600および対応するトップパック(例えば、前述のトップパック405)を通って真空チャックが印加されるための直接経路を提供することができる。開孔610および開孔615は、バッキングプレート600とバッキングプレートが結合されるトップパックとの間に画定されたチャネルへのアクセスを提供することができ、これにより、パージガスをトップパックの追加の領域に送ることができる。
【0048】
[0058] 開孔610は、バッキングプレート600の上面602によって画定される第1の凹部612へのアクセスを提供することができる。バッキングプレート600は、バッキングプレート600の周りに放射状に分布した1つ以上の開孔610を画定することができ、図示されるように、対応する第1の凹部612と共に4つが示されているが、特定の基板支持アセンブリの形状、サイズ、および間隔に応じて、例示的なバッキングプレート600は、実施形態において、より多くのまたはより少ない開孔610および第1の凹部612を含むことができる。第1の凹部612は、バッキングプレート600の外側部分にわたって画定され、開孔610から半径方向または横方向に2つの反対方向に画定され得る。第1の凹部612の個々のアームは、横方向に延びて、その後、バッキングプレート600の外側縁部から離れるように曲がるまたは角度をつけることができる。第1の凹部612の各アームに沿って、バッキングプレートに対応するトップパックを通るアクセス開孔があって、パージガスのための流路を提供してもよい。
【0049】
[0059] 開孔615は、バッキングプレート600の上面602によって画定される第2の凹部616へのアクセスを提供することができる。バッキングプレート600は、バッキングプレート600の周りに放射状に分布した1つ以上の開孔615を画定することができ、図示されるように、対応する第2の凹部616と共に4つが示されているが、特定の基板支持アセンブリの形状、サイズ、および間隔に応じて、例示的なバッキングプレート600は、実施形態において、より多くのまたはより少ない開孔615および第2の凹部616を含むことができる。第2の凹部616へのアクセスを提供する開孔615は、いくつかの実施形態に示すように、第1の凹部612へのアクセスを提供する開孔610と交互に、バッキングプレート600の周りに形成することができる。第2の凹部616は、実施形態において、バッキングプレート600の中央領域に向かって半径方向内側へ画定され、2つの経路618へ広がり、その後、4つの経路620に延びる繰り返しパターンを画定することができる。第2の凹部616の各アームに沿って、バッキングプレートに対応するトップパックを通るアクセス開孔があって、パージガスのための流路を提供してもよい。このように、図示のような第1の凹部612の組み合わせは、対応するトップパックを通って画定された合計8個の開孔へのアクセスを提供することができ、第2の凹部616の組み合わせは、第1の凹部612からアクセスされる8個の開孔の半径方向内側に、対応するトップパックを通って画定された16個の開孔へのアクセスを提供することができる。そのような設計は、トップパックの表面上またはトップパック上に存在する基板の周りの粒子の蓄積を制限または防止することができる、トップパックを通る十分なパージガス流を提供することができる。他の実施形態において、任意の追加の数の開孔が、バッキングプレートおよび対応するトップパックの周りおよびそれらを通って形成されてもよい。
【0050】
[0060] バッキングプレート600は、バッキングプレート600の半径の周りに延びる第3の凹部625を、さらに画定することができ、これは、上述の第1の熱遮断部408などの熱遮断部と一直線になることができる。バッキングプレート600は、上面602内に画定され得る、説明された他の凹部とは異なり、バッキングプレート600を完全に貫通し得る第4の凹部630を、さらに画定することができる。第4の凹部630は、上述した第2の熱遮断部410などの熱遮断部と一直線になってもよい。第4の凹部630でバッキングプレート600を通る完全な凹部を提供することによって、第2の熱遮断部410は、トップパック405の底部を通って上方に延びるので、より一貫した顕著な熱遮断部が、もたらされ得る。さらに、第3の凹部625および第4の凹部630の一方または両方が、上述した間隙437などのヒータ間の間隙と整列してもよい。これは、基板支持アセンブリの内部ゾーンと外部ゾーンとの間に追加の熱遮断部を提供し得る。
【0051】
[0061] 図7Aは、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。断面は、例えば、図6に示すような線Aを通り、バッキングプレート600の開孔610および第1の凹部612の図を提供することができる。基板支持アセンブリは、先に説明した基板支持アセンブリ400と同様であってもよいし、代替的な図であってもよく、トップパック405、エッジリング520、バッキングプレート415、およびバックプレート445を含み得る。図示のように、バックプレート445は、パージガスをステムなどの基板支持アセンブリの中央領域から基板支持アセンブリの外部へ送出するための1つ以上のチャネル705を画定することができる。チャネル705は、バックプレート445を通って半径方向外側に延びた後に、バッキングプレート415に向かって垂直に移行することができる。開孔610は、トップパック405によって上から画定されたチャネルを生成し得る第1の凹部612へのアクセスを提供することができる。エッジリング520の下などのトップパック405の縁部領域への、トップパック405を通って上がる1つ以上の開孔が、このチャネル内にトップパック405に沿って画定されてもよい。
【0052】
[0062] 図7Bは、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。断面は、例えば、図6に示すような線Bを通り、バッキングプレート600の開孔615および第2の凹部616の図を提供することができる。図示のように、バックプレート445は、パージガスをステムなどの基板支持アセンブリの中央領域から基板支持アセンブリの外部へ送出するための1つ以上の追加のチャネル705を画定することができる。チャネル705は、バックプレート445を通って半径方向外側に延びた後に、バッキングプレート415に向かって垂直に移行することができる。開孔615は、トップパック405によって上から画定されたチャネルを生成し得る第2の凹部616へのアクセスを提供することができる。凹部616の繰り返し経路を通ってトップパック405の1つ以上の内部領域への、トップパック405を通って上がる1つ以上の開孔が、このチャネル内にトップパック405に沿って画定されてもよい。開孔は、凹部616の半径方向部分に沿って、ならびに繰り返し部分618および620に沿ってなど、複数の位置でトップパック405を通って画定されてもよい。例えば、例示的な開孔715,716が、図7Cに示されており、図7Cは、代替的な線または断面に沿った、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリの概略部分断面図を示す。図示のように、開孔715は、凹部616に沿って配置され、開孔716は、繰り返し領域618内に配置されてもよい。論じられた例示的な開孔パターンは単に説明のためのものであり、バッキングプレートの構成を含む本技術によって可能にされる様々な開孔パターンが同様に包含されることを、理解されたい。
【0053】
[0063] 図8は、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリ800の概略部分断面図を示す。基板支持アセンブリ800は、先に論じた基板支持体400またはペデスタル265に類似していてもよく、それらの構造とともに上述したいくつかまたはすべての特徴を含むことができる。基板支持アセンブリ800は、トップパック805を含むことができる。複数のヒータ815が、トップパック805と結合されてもよい。ヒータ815は、抵抗ヒータまたは温度制御された流体が流れる流体チャネルであってもよい。図示したような実施形態において、ヒータ815は、トップパック805の背面全体に広がる抵抗ヒータであってもよい。冷却プレート820が、冷却プレートの上面822において複数のヒータ815と結合されてもよい。冷却プレート820はまた、冷却プレートを通って温度制御された流体を分配するように構成された1つ以上のチャネル825を画定することができる。
【0054】
[0064] 絶縁体830が、上面822の反対側の冷却プレート820の第2の面824と結合されてもよい。絶縁体830は、実施形態において、セラミックであってもよいし、またはセラミックを含んでもよく、トップパック805もまた、実施形態において、セラミックであってもよいし、またはセラミックを含んでもよい。冷却プレート820およびバックプレート835は、実施形態において、前述のように処理またはコーティングされたアルミニウムを含む、アルミニウムであってもよく、または含んでもよい。バックプレート835は、絶縁体830の下に結合されてもよい。バックプレート835、絶縁体830、および冷却プレート820は、互いに結合されてもよく、実施形態において、直接に一緒に結合されてもよい。結合された部品は各々が、この構造体を通る少なくとも1つのチャネル840の少なくとも一部を画定することができ、これにより、リフトピン842のアクセスを提供することができる。リフトピン842は、基板を持ち上げたり下降させたりするために、チャネル840を通ってトップパック805を通って持ち上げられるように構成することができる。冷却プレート820は、冷却プレート820の半径方向縁部まで延びる、上面822からの凹状レッジ827を画定することができる。凹状レッジ827は、トップパック805の半径方向縁部を越えて延びることができる。
【0055】
[0065] エッジリング845が、冷却プレート820の外側部分の周りの凹状レッジ827上に配置されてもよい。エッジリング845は、凹状レッジ827上に着座したエッジリング845の本体から延びる上面846を含むことができる。上面846は、トップパック805の外半径の上に半径方向または水平に延びるリップ847を画定することができ、トップパック805に向かって延びる斜角をつけられたまたは面取りされた縁部によって特徴付けられ得る。実施形態において、リップ847は、トップパック805と接触しなくてもよく、リップ847とトップパック805との間にパージガスを通過させるように構成された構成要素間の空間を提供してもよい。エッジリング845は、凹状レッジ827上に着座したエッジリング845の本体から延びる側壁848を、さらに含むことができる。側壁848は、絶縁体830およびバックプレート835の周りに垂直に延びる延長部849を画定することができる。延長部849は、絶縁体830またはバックプレート835と接触しなくてもよく、延長部849と、絶縁体830およびバックプレート835との間にパージガスを通過させるように構成された構成要素間の空間を提供してもよい。延長部849は、バックプレート835のベース厚まで延びてもよく、実施形態において、積み重ねられた構成要素上の粒子の蓄積を制限または防止するために、バックプレート835をわずかに越えてまたはバックプレート835より下方に延びてもよい。
【0056】
[0066] ヒータ815は、トップパック805の背面全体にわたる様々な構成の複数のヒータを含むことができる。例えば、ヒータ815は、トップパック805全体にわたって複数の半径ゾーンを生成する、トップパック805に沿って半径方向外側に延びる複数のポリマーヒータまたはプリンテッドヒータを含んでもよい。例えば、円形パターンの中央ヒータが、トップパック805の下の中央位置に配置またはプリントされてもよい。環状の形状を有する追加のヒータが、中央ヒータの周りに配置されてもよく、約2個もしくはそれより多いヒータ、約3個もしくはそれより多いヒータ、約4個もしくはそれより多いヒータ、約5個もしくはそれより多いヒータ、約6個もしくはそれより多いヒータ、約7個もしくはそれより多いヒータ、またはそれより多いヒータを含む、外側に延びる任意の数のヒータを含んでよい。ヒータは、調節可能な抵抗を含むことができ、これにより、ヒータを独立して制御し、異なる温度で動作させることができる。各ヒータは、前述の温度のいずれで動作してもよく、ヒータは、前述したような温度差に維持することができる。
【0057】
[0067] 図9は、本技術の実施形態による例示的な基板支持アセンブリ800の追加の概略部分断面図を示す。図9は、エッジリング845が除去された断面図を示す。図示されているように、トップパック805は、エッジリング845のリップ847がその上に延びることができる、凹状レッジ907を含むことが分かる。凹状レッジ909はまた、トップパック805の半径方向縁部において冷却プレート820の上面に沿って画定されてもよい。図示されているように、凹状レッジ909は、冷却プレート820に沿って半径方向内側に、かつトップパック805の下で、凹状レッジ907の距離の半分未満だけ延びることができる。いくつかの実施形態において、凹状レッジ909は、凹状レッジ907の半径方向内側への距離の約40%もしくはそれより短い距離だけ延びてもよく、約30%もしくはそれより短い、約20%もしくはそれより短い、約10%もしくはそれより短い、約5%もしくはそれより短い、またはそれより短い距離だけ延びてもよい。
【0058】
[0068] 凹状レッジ909は、冷却プレート820の上面822によって下方から画定されるチャネル910を少なくとも部分的に画定することができる。チャネル910は、凹状レッジ909内などのトップパック805の外縁部の下方で延びてもよく、チャネル910は、トップパックと冷却プレートとの間にエラストマ要素またはOリングを着座させるように構成されてもよい。上述したように、冷却プレート820、絶縁体830、およびバックプレート835は、直接に一緒に結合されてもよく、これは、構成要素間の粒子分布を低減または除去し得る。トップパック805は、離れて構造体と結合されてもよく、図示のようにチャネル910内のトップパック805と冷却プレート820との間に配置されたエラストマ要素が、トップパックと他の構成要素との間の粒子分布を制限または防止する。
【0059】
[0069] 前述の説明では、説明の目的で、本技術の様々な実施形態の理解を提供するために、多くの詳細が述べられている。しかしながら、特定の実施形態が、これらの詳細の一部を伴わずに、または追加の詳細と共に実施され得ることは、当業者に明らかであろう。
【0060】
[0070] いくつかの実施形態を開示したが、実施形態の精神から逸脱することなく、様々な修正、代替構成、および均等物を使用できることが、当業者には理解されるであろう。さらに、多くの周知のプロセスおよび要素は、本技術を不必要に不明瞭にすることを避けるために記載されていない。従って、上記の説明は、本技術の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【0061】
[0071] 値の範囲が提供される場合、その範囲の上限と下限との間にある各々の値もまた、文脈上明らかにそうでないと判断されない限り、下限の1の位の最小端数まで、具体的に開示されるものとする。記載された範囲内の任意の記載された値または記載されていない間にある値と、その記載された範囲内の任意の他の記載されたまたは間にある値との間の任意のより狭い範囲が、包含される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立してその範囲内に含まれてもよいし、または除外されてもよく、記載された範囲内の任意の明確に除外された上限または下限に従って、これらのより小さい範囲内に、上限と下限のいずれか一方が含まれる、両方とも含まれない、または両方とも含まれるような各範囲もまた、本技術の中に包含される。記載された範囲が、上限と下限の1つまたは両方を含む場合、それら含まれている上限と下限のいずれか一方または両方を除外した範囲もまた含まれる。
【0062】
[0072] 本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかにそうでないと判断されない限り、複数の言及を含む。したがって、例えば、「1つの層(a layer)」への言及は、複数の層を含み、「前駆体(the precursor)」への言及は、1つ以上の前駆体および当業者に知られているその均等物への言及を含む、等々である。
【0063】
[0073] また、本明細書および以下の特許請求の範囲で使用される場合、「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(contain)」、「含んでいる(containing)」、「含む(include)」、および「含んでいる(including)」という言葉は、記載された特徴、完全体、構成要素、または工程の存在を明示することを意図するが、1つ以上の他の特徴、完全体、構成要素、工程、動作またはグループの存在または追加を排除しない。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9