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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-03
(45)【発行日】2023-03-13
(54)【発明の名称】FGF-18部分を含む融合タンパク質
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/62 20060101AFI20230306BHJP
   C07K 19/00 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 15/12 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20230306BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20230306BHJP
   C12P 21/02 20060101ALI20230306BHJP
   C12P 21/08 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 38/18 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20230306BHJP
   A61P 19/00 20060101ALI20230306BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20230306BHJP
   C07K 16/22 20060101ALN20230306BHJP
   C07K 14/50 20060101ALN20230306BHJP
【FI】
C12N15/62 Z ZNA
C07K19/00
C12N15/13
C12N15/12
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12P21/02 H
C12P21/08
A61K38/18
A61K38/17 100
A61K39/395 N
A61P19/00
A61P19/02
C07K16/22
C07K14/50
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020516660
(86)(22)【出願日】2018-09-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 EP2018075432
(87)【国際公開番号】W WO2019057805
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2021-09-17
(31)【優先権主張番号】17192467.3
(32)【優先日】2017-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】18182696.7
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591032596
【氏名又は名称】メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D-64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【弁理士】
【氏名又は名称】武居 良太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100196977
【弁理士】
【氏名又は名称】上原 路子
(72)【発明者】
【氏名】アンヌ ギゴー
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ブレンナイズ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ライシオック
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ジェロンカ
【審査官】中野 あい
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/025611(WO,A1)
【文献】特表2013-542716(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0152568(US,A1)
【文献】国際公開第2016/087650(WO,A1)
【文献】Drug Discov Today, 2016 Dec, vol. 21, no. 12, pp. 1932-1937
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00-15/90
C07K 1/00-19/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq/UniProt
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗NGF部分に融合されたFGF-18部分を含む融合タンパク質であって、配列番号55、56および11のアミノ酸配列を含むSEEDボディである、融合タンパク質。
【請求項2】
請求項に記載の融合タンパク質をコードする配列を有する核酸
【請求項3】
請求項に記載の核酸配列を含む発現ベクター。
【請求項4】
請求項に記載の発現ベクターを用いて形質転換された宿主細胞。
【請求項5】
請求項に記載の融合タンパク質を製造する方法であって、
a.請求項に記載の宿主細胞を培養するステップ、および
b.前記宿主細胞により産生された前記抗体を単離するステップ
を含む、方法。
【請求項6】
請求項に記載の融合タンパク質よび少なくとも1つの賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項7】
軟骨障害の治療において使用するための、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記軟骨障害が変形性関節症である、請求項に記載の薬組成物。
【請求項9】
前記軟骨障害が軟骨傷害である、請求項に記載の薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗NGF部分に融合されたFGF-18部分を含む新たな融合タンパク質に関する。前記融合タンパク質は、変形性関節症または軟骨傷害などの軟骨障害の治療のために使用され得る。
【背景技術】
【0002】
軟骨は、マトリックス(堅い、ゲル様の基質)中に分散された軟骨細胞(間葉細胞に由来する細胞)から構成される。軟骨マトリックスは、これらの細胞により産生され、主にII型コラーゲン線維(I型コラーゲン線維も含有する線維軟骨を除く)、プロテオグリカン、およびエラスチン線維を含む。軟骨は、特に、関節、胸郭、および耳、鼻、喉、気管および椎間板(intervertebral disks)中に見出される。軟骨には、3つの主な種類:硝子、弾性および線維軟骨があり、それらの組織学的形態にしたがって異なる機能的特性を提供する。例えば、関節軟骨は硝子軟骨であり、粘弾特性を有し、骨の関節表面を覆う。関節軟骨の主な目的は、関節骨のほぼ摩擦のない運動を確実にするために滑らかな表面を提供することである。
【0003】
軟骨障害とは、概して、軟骨の変性/崩壊ならびに影響された身体部分の炎症、疼痛、硬直および運動の制限により現れる結合組織における異常により特徴付けられる疾患をいう。これらの障害は、病理に起因することがあり、または外傷もしくは傷害の結果であり得る。成熟した軟骨は、非常に限られた自己修復能力を有し、その理由は特に、成熟軟骨細胞は、軟骨における血管の非存在に起因して栄養分の供給が限られているため、増殖の潜在能力をほとんど有しないからである。傷害または疾患のいずれかにより引き起こされる損傷した軟骨、特に関節軟骨の置換は、医師にとって大きな挑戦であり、利用可能な外科的治療手順は予測不可能であり、変形性関節症性の変化を伴わない若年患者における限られた時間にとってのみ効果的であると考えられる。したがって、ほとんどの患者は治療を求めないか、または可能な限り治療を延期するように助言されるかのいずれかである。治療が必要な場合、標準的な手順は年齢依存的であり、全もしくは部分関節置換、軟骨小片もしくは軟骨細胞の移植または髄刺激技術(マイクロフラクチャーなど)の間で変化する。マイクロフラクチャーは安価かつよく行われる手順であり、骨髄由来幹細胞による軟骨沈着を刺激するために軟骨下骨の穿通を伴う。しかしながら、この技術は軟骨欠陥を充分に修復せず、形成される新たな軟骨は主に線維軟骨であり、短命な修復組織を結果としてもたらすことが示されている。実際、線維軟骨は硝子関節軟骨と同じ生物機械特性を有さず、多くの場合に周囲軟骨への適切な側方統合(lateral integration)を欠いている。この理由から、新たに合成された線維軟骨はより容易に壊れることがある(予測される時間枠:5~10年)。
【0004】
変形性関節症(OA)を有する患者にとって、すべてのこれらの軟骨修復技術は失敗する。残りの非外科的治療は、特に、理学療法、生活様式の変更(例えば、体重低減)、補助器具、経口薬物(例えば、非ステロイド性抗炎症性薬物)および薬物(例えば、ヒアルロン酸およびコルチコイド)の注射、ならびに栄養補助食品摂取からなる。すべてのこれらの治療は、OA疾患の進行を停止させることができない。疼痛療法もまた失敗した場合、膝関節の関節置換または高脛骨骨切り術などの手術が患者にとって残りの選択肢である。脛骨または大腿骨骨切り術(関節摩耗をリバランスするための骨の切断)は、症状を低減させ、活動的な生活様式の維持を助け、かつ全関節置換の必要性を遅延させることがある。全関節置換は、進行した変形性関節症の症状の軽減を提供できるが、患者の生活様式および/または活動レベルにおける大きな変化を概して必要とする。
【0005】
現行の利用可能な薬物治療は、疼痛からの解放を主に対象とする。現在、軟骨損傷を回復させる市販の治療はない(Lotz, 2010を参照)。
【0006】
抗NGF化合物は、OAに関連する疼痛の文脈において記載されている分子のカテゴリーである。現在、タネズマブ、ファシヌマブまたはさらにフルラヌマブが、OA患者における疼痛の治療のために開発されており、いずれも現在、第I~III相臨床試験における有望な結果に基づいて、関節炎および/または慢性疼痛について第II/III相臨床試験が為されている(Sanga et al., 2013; Tiseo et al., 2014; Brown et al. 2012)。
【0007】
線維芽細胞増殖因子18(FGF-18)は、線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーのタンパク質のメンバーである。FGF-18は、軟骨細胞および骨芽細胞にとって増殖性因子であることが示されている(Ellsworth et al., 2002; Shimoaka et al., 2002)。FGF-18は、単独(国際公開第2008023063号パンフレット)またはヒアルロン酸(国際公開第2004032849号パンフレット)との組合せのいずれかで変形性関節症および軟骨傷害などの軟骨障害の治療について提案されている。FGF-18は、現在、OAの治療について臨床試験において調べられている。
【0008】
FGF18は関節軟骨修復において良好な結果を提供するが、疼痛の減少/機能の改善ができると共に、軟骨障害の治療の有効性を維持するさらなる分子の必要性が存在する。実際、疼痛は、非常に多くの場合に軟骨障害に付随するだけでなく、これらの障害の臨床的検出のための主要な症状を表す。
【発明の概要】
【0009】
発明の概要
本発明の目的は抗NGF部分(すなわち、NGFの阻害剤)に融合されたFGF-18部分を含む新たな融合タンパク質を提供することである。融合タンパク質は、軟骨障害の治療において使用され得る。前記軟骨障害は、例えば、変形性関節症または軟骨傷害である。
【0010】
本発明はさらに、前記融合タンパク質の好ましいアミノ酸配列を提供する。
【0011】
本発明の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド配列、前記ポリヌクレオチド配列を含むベクターおよび細胞株もまた包含される。
【0012】
本発明による融合タンパク質を製造する方法もまた記載される。
【0013】
本発明の別の態様は、本発明による融合タンパク質を少なくとも1つの賦形剤と共に含む医薬組成物である。
【0014】
さらなる態様では、本発明による融合タンパク質は、変形性関節症または軟骨傷害などの軟骨障害の治療において使用するためのものである。
【0015】
定義
- 「FGF-18部分」、「FGF18部分」、「FGF-18」または「FGF18」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒトFGF-18タンパク質(すなわち、線維芽細胞増殖因子18)の少なくとも1つの生物学的活性を維持するタンパク質であることが意図される。FGF-18は、天然、その成熟型、組換え型または切断型(truncated form)であってもよい。ヒトFGF-18タンパク質の生物学的活性は特に、軟骨細胞もしくは骨芽細胞増殖(国際公開第9816644号パンフレットを参照)または軟骨形成(国際公開第2008023063号パンフレットを参照)の増加を含む。天然、または野生型の、ヒトFGF-18は、ほとんどが骨格発生の間に産生されるタンパク質であり、骨および軟骨形成に関与する(Haque et al., 2007を参照)。ヒトFGF-18はzFGF-5と最初に称され、国際公開第9816644号パンフレットに充分に記載されている。配列番号1は天然ヒトFGF-18のアミノ酸配列に対応し、アミノ酸残基1(Met)~27(Ala)からなるシグナルペプチドを有する。ヒトFGF-18の成熟型は、配列番号1の残基28(Glu)~残基207(Ala)のアミノ酸配列(180アミノ酸)に対応する。本発明によるFGF-18部分はまた、以下に限定されないが、配列番号1の残基28(Glu)~196(Lys)を含むまたはからなる切断バージョン(前記切断型は配列番号2として再現される)、またはFGF-18の変異体(mutants)(例えば、配列番号1とまたは配列番号2の成熟型と少なくとも80%の配列同一性を有する変異体)などの、FGF-18の活性断片を含む。FGF-18部分がFGF-18の活性断片(またはFGF-18の切断型)である場合、前記FGF-18断片(またはFGF-18の前記切断型)は、好ましくは、少なくとも150アミノ酸残基を含む。配列番号2を含むFGF-18部分は成熟ヒトFGF-18と類似の活性を示し、例えば、軟骨細胞増殖および軟骨沈着を増加させて、様々な軟骨組織の修復および再構築をもたらすことが既に示されている(国際公開第2008023063号パンフレットを参照)。
【0016】
「FGF-8部分」、「FGF8部分」、「FGF-8」または「FGF8」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒトFGF-8タンパク質(すなわち、線維芽細胞増殖因子8)の少なくとも1つの生物学的活性を維持するタンパク質であることが意図される。FGF-8は、天然、その成熟型、組換え型、切断型または変異体型であってもよい。天然型は配列番号121に表される。
【0017】
「FGF-9部分」、「FGF9部分」、「FGF-9」または「FGF9」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒトFGF-9タンパク質(すなわち、線維芽細胞増殖因子9)の少なくとも1つの生物学的活性を維持するタンパク質であることが意図される。FGF-9は、天然、その成熟型、組換え型、切断型または変異体型であってもよい。天然型は配列番号122に表される。FGF9は、DMMマウスモデルにおいて軟骨分解を減弱させ、OA軟骨においてMMP13発現を低減させかつII型コラーゲン発現を促進することが示された(Zhou et al., 2016)。
【0018】
「FGF-17部分」、「FGF17部分」、「FGF-17」または「FGF17」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒトFGF-17タンパク質(すなわち、線維芽細胞増殖因子17)の少なくとも1つの生物学的活性を維持するタンパク質であることが意図される。FGF-17は、天然、その成熟型、組換え型、切断型または変異体型であってもよい。天然型は配列番号123に表される。
【0019】
本明細書において使用される「NGFの阻害剤」または「抗NGF部分」という用語は、NGF(すなわち、神経成長因子)に結合して、前記NGFの活性を部分的または完全のいずれかで阻害することができる化合物をいう。本発明による好ましい「NGFの阻害剤」は、抗NGF抗体、またはその活性断片もしくは活性多様体(active variants)の他に、ナノボディである。そのような化合物は、例えば、タネズマブ(配列番号9~11を参照)またはその活性断片もしくは活性多様体、ファシヌマブ(配列番号12~13を参照)またはその活性断片もしくは活性多様体、フルラヌマブ(配列番号14~15を参照)またはその活性断片もしくは活性多様体であるがこれらに限定されない。ANA-02、ABT-110、ALD-906またはMEDI-578は、公知のNGF受容体阻害剤の他の例である。
【0020】
「抗体」(antibody)という用語、およびその複数形「抗体」(antibodies)は、本明細書において使用される場合、特に、ポリクローナル抗体、親和性精製ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、および抗原結合断片、例えば、F(ab’)2、Fab断片、単鎖可変領域断片(scFvまたはサメVNAR)、および単一ドメイン抗体(ラクダ科動物VHHなど)を含む。それは、1アーム(一価;一対の免疫グロブリン鎖)または2アーム(二価;二対の免疫グロブリン鎖)の抗体の両方をいう。この用語はまた、ノブ-イントゥー-ホール(knobs-into-holes)ベースの抗体(Ridgway et al, 1996)およびSEEDボディ(SEEDbodies;Davis et al. 2010または米国特許第8,871,912号明細書)と呼ばれる多様体を含む。遺伝子操作されたインタクトな抗体または活性断片、例えば、キメラ抗体、scFvおよびFab断片の他に、合成の抗原結合ペプチドおよびポリペプチドもまた含まれる。抗体の基本構造単位は四量体であり、免疫グロブリン鎖の2つの同一のペアからなり、各ペアは1つの軽鎖および1つの重鎖を有する。軽鎖は2つの部分:可変ドメイン(VL)および定常ドメイン(CL)を有し、CLは軽鎖の文脈において定常領域とも呼ばれ得る。重鎖もまた2つの部分:可変ドメイン(VH)および定常領域(CH)を有する。各ペアにおいて、軽鎖および重鎖可変ドメインは一緒になって抗原への結合に関与し、定常領域は抗体エフェクター機能に関与する。全長免疫グロブリン「軽鎖」(通常約25kDa)は、N末端における可変ドメイン遺伝子(通常約110アミノ酸)およびC末端におけるカッパまたはラムダ定常ドメイン(それぞれCKおよびCλ)遺伝子によりコードされる。全長免疫グロブリン「重鎖」(通常約50kDa)は、同様に、可変ドメイン遺伝子(通常約116アミノ酸)および以下に記載される他の定常領域遺伝子(通常約330アミノ酸)の1つによりコードされる。ギリシャ文字:[アルファ]、[デルタ]、[イプシロン]、[ガンマ]、および[ミュー]により表される5種類の哺乳動物重鎖がある。重鎖の種類は、抗体のアイソタイプをそれぞれIgA、IgD、IgE、IgGおよびIgMとして定義する。定常領域は同じアイソタイプのすべての抗体において同一であるが、異なるアイソタイプの抗体において異なる。重鎖[ガンマ]、[アルファ]および[デルタ]は、3つのIg定常ドメイン(CH1、CH2、およびCH3)から構成される定常領域、および柔軟性を加えるためのヒンジ領域を有し、重鎖[ミュー]および[イプシロン]は、4つのIg定常ドメイン(CH1、CH2、CH3、およびCH4)から構成される定常領域およびヒンジ領域を有する。
【0021】
軽鎖または重鎖可変ドメインは、抗原結合に関与する3つの超可変領域により遮られた「フレームワーク」領域からなる。超可変領域は、「相補性決定領域」または「CDR」のアミノ酸残基(Kabat et al. 1991)および/または「超可変ループ」の残基(Chothia and Lesk 1987)を含む。「フレームワーク領域」または「FR」残基は、本明細書において定義されるような超可変領域残基以外の可変ドメイン残基である。異なる軽鎖または重鎖のフレームワーク領域の配列は、種内で比較的保存されている。したがって、「ヒトフレームワーク領域」は、天然に存在するヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域と実質的に同一(約85%またはより高い、通常90~95%またはより高い)のフレームワーク領域である。抗体のフレームワーク領域は、構成要素となる軽鎖および重鎖の合わさったフレームワーク領域であり、CDRを配置および位置合わせするように働く。CDRは主に、抗原のエピトープへの結合に関与する。前記抗体(または免疫グロブリン)は、キメラ、ヒト化、および完全ヒト抗体であり得る。それらはほとんどの場合に組換え(すなわち、組換え抗体)である。
【0022】
「組換え抗体」という用語は、アミノ酸配列が天然抗体のアミノ酸配列から変更されている抗体を意味する。抗体の生成における組換えDNA技術の妥当性のため、天然抗体中に見出されるアミノ酸の配列に制限される必要はなく、抗体は、所望の特徴を得るために再設計され得る。可能なバリエーションは多く、例えば、可変ドメインまたは定常領域の1個または数個のアミノ酸の変更から完全な再設計までに及ぶ。定常領域における変更は、概しては、補体結合(例えば、補体依存性細胞傷害性、CDC)、Fc受容体との相互作用、および他のエフェクター機能(例えば、抗体依存性細胞傷害性、ADCC)、薬物動態特性(例えば、新生児Fc受容体;FcRnへの結合)などの特徴を向上、低減または変化させるために為される。可変ドメインにおける変更は、抗原結合特徴を向上させるために為される。抗体に加えて、免疫グロブリンは、様々な他の形態において存在することができ、この形態としては、例えば、単鎖またはFv、Fab、および(Fab’)2の他に、ダイアボディ、直鎖状抗体、多価または多重特異的ハイブリッド抗体が挙げられる。
【0023】
本明細書において使用される場合、「断片」という用語は、インタクトなまたは全長の鎖の抗体(本明細書において抗NGF抗体)の活性断片をいい、通常、結合または可変領域である。前記部分、または断片は、インタクトな鎖/抗体の少なくとも1つの活性を維持するべきであり、すなわち、それらは、「機能的部分」または「機能的断片」または「活性断片」である。それらが少なくとも1つの活性を維持する場合、それらは、好ましくは、標的結合特性を維持する。抗体部分(または抗体断片)の例としては、単鎖Fv、Fab、単鎖抗体、FvまたはscFv、VHHまたはvNARが挙げられるがこれらに限定されない。これらの用語は、すべて単一のポリペプチド鎖内の、重鎖および軽鎖の両方からの可変ドメインを含むが定常領域を欠いた抗体断片をいう。概しては、単鎖抗体は、VHドメインとVLドメインとの間のポリペプチドリンカーをさらに含み、このポリペプチドリンカーは、抗原結合を可能とする所望の構造の形成を可能とする。特定の態様では、単鎖抗体はまた、二重特異的なおよび/またはヒト化されたものであり得る。
【0024】
「断片」という用語はまた、1つの軽鎖ならびに1つの重鎖の可変およびCH1ドメインを含む「Fab断片」をいう。Fab分子の重鎖は、別の重鎖分子とジスルフィド結合を形成することができない。1つの軽鎖および1つの重鎖を含有し、かつ2つの重鎖の間に鎖間ジスルフィド結合が形成され得るようにCH1ドメインとCH2ドメインとの間に定常領域より多くを含有する「Fab’断片」は、F(ab’)2分子と呼ばれる。「F(ab’)2」は、2つの軽鎖および2つの重鎖を含有し、2つの重鎖は、2つの重鎖の間に鎖間ジスルフィド結合が形成されるようにCH1ドメインとCH2ドメインとの間に定常領域の部分を含有する。
【0025】
「SEEDボディ」(SEEDはStrand-Exchange Engineered Domain)という用語は、ヒトIgGおよびIgA CH3配列の交互のセグメントから構成される相補的なヒトSEED CH3ヘテロ二量体(図1に示されるように、結果として生じるヘテロ二量体はAG部分およびGA部分と呼ばれる)を作製する、ヒトIgGおよびIgA CH3ドメインの誘導体を含む特定の種類の抗体をいう。それらは非対称の融合タンパク質である。SEEDボディおよびSEED技術は、Davis et al. 2010または米国特許第8,871,912号明細書(これらのすべての内容を本明細書中に取り込む)に記載されている。それらは一価または二価であり得る。
【0026】
「ノブ-イントゥー-ホール」ベースの抗体という用語は、Carterおよび共同研究者らにより1996年に開発されたような重鎖ヘテロ二量体化技術に関する(Ridgway et al., 1996)。このアプローチでは、CH3ドメインの「ノブ」多様体と称される多様体は、より大きいアミノ酸による小さいアミノ酸の置換(T366Y)を含有する。対照的に、ヘテロ二量体化のために設計された「ホール」多様体と称される対向するCH3ドメインは、Y407T変異、すなわち、より小さい残基での大きい残基の置換を含有する。
【0027】
本発明の文脈における「治療」という用語は、疾患の進行に対する任意の有益な効果をいい、この効果としては、疾患の発症後の病理発生の減弱、低減および減少または縮小が挙げられる。
【0028】
「薬学的に許容される」という用語は、活性成分の生物学的活性の有効性に干渉せず、かつそれが投与される宿主にとって毒性ではない任意の担体を包含することが意図される。例えば、関節内投与のために、活性タンパク質(複数可)は、注射用の単位剤形において、以下に限定されないが、生理食塩水、デキストロース溶液、血清アルブミンおよびリンガー溶液などのビヒクル(vehicles)中に配合されてもよい。
【0029】
「軟骨障害」という用語は、本明細書において使用される場合、外傷などの傷害に起因する損傷、軟骨疾患または関節炎の結果としてもたらされる障害を包含する。本明細書に記載される融合タンパク質の投与により治療され得る軟骨障害の例としては、変形性関節症などの関節炎、および軟骨傷害が挙げられるがこれらに限定されない。軟骨石灰化症、多発軟骨炎、再発性多発軟骨炎、強直性脊椎炎または肋軟骨炎などの軟骨または関節の変性疾患/障害もまた、この表現により包含される。The International Cartilage Repair Societyは、軟骨欠陥の重篤度を評価するための関節鏡グレーディングシステムを提案している:グレード0:(正常な)健常軟骨、グレード1:軟骨は軟質の斑点または水疱を有する、グレード2:軟骨中に小さな裂け目が見られる、グレード3:病変は深い(軟骨層の50%より多く)割れ目を有する、およびグレード4:軟骨の裂け目は裏打ちする(軟骨下の)骨を露出している。(ICRS publication:http://www.cartilage.org/_files/contentmanagement/ICRS_evaluation.pdf, page 13を参照)。
【0030】
本明細書において使用される「関節炎」という用語は、変形性関節症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、感染性関節炎、乾癬性関節炎、スチル病(若年性関節リウマチの発症)または離断性骨軟骨炎などの障害を包含する。それは、好ましくは、1つの軟骨が損傷した疾患または障害を含む。
【0031】
「変形性関節症」という用語は、関節炎の最もよく見られる形態を意図するために使用される。「変形性関節症」という用語は、原発性変形性関節症および二次性変形性関節症の両方を包含する(例えば、The Merck Manual, 17th edition, page 449を参照)。変形性関節症は、軟骨の破壊により引き起こされ得る。軟骨の小片は、断裂して、骨の間の関節において疼痛および腫脹を引き起こすことがある。時間と共に、軟骨は完全にすり減ることがあり、骨がこすれるようになる。変形性関節症は、任意の関節に影響し得るが、通常、手、肩ならびに体重負荷のかかる関節、例えば、腰(hips)、膝、足、および脊椎に関する。好ましい例では、変形性関節症は膝変形性関節症または股関節変形性関節症(hip osteoarthritis)であってもよい。この表現は、特に、OARSI分類システムにしたがってステージ1~ステージ4またはグレード1~グレード6として分類される変形性関節症の形態を包含する。当業者は、当該技術分野、特に前記OARSI評価システム(OOCHASとも称される;例えば、Custers et al., 2007を参照)において使用される変形性関節症の分類を充分に認識している。変形性関節症は、本発明による融合タンパク質を投与することにより治療され得る好ましい軟骨障害の1つである。
【0032】
本明細書において使用される「軟骨傷害」という用語は、特に外傷の結果としてもたらされる軟骨障害または軟骨損傷である。軟骨傷害は、特に外傷性の機械的破壊の後、特にさらには事故または手術(例えば、マイクロフラクチャー手術)の後に起こり得る。この用語「軟骨傷害」はまた、軟骨または骨軟骨骨折および半月板への損傷を含む。関節の組織のスポーツ関連傷害またはスポーツ関連摩耗もまたこの定義に入ると考えられる。この用語はまた、微細損傷または鈍的外傷、軟骨骨折、骨軟骨骨折または半月板への損傷を含む。
【0033】
「対象」、または「患者」という用語は、ヒト、イヌ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、マウス、ウサギ、またはラットなどの哺乳動物を含む(但し、それに限定されない)ことが意図される。より好ましくは、対象(または患者)はヒトである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
発明の詳細な説明
驚くべきことに、本発明による融合タンパク質(すなわち、FGF-18部分および抗NGF部分の両方を有する)は、軟骨に対するFGF-18の活性および疼痛に対するNGF阻害剤の活性の両方を維持することが本発明者らにより発見された。実際、全体として、1)FGF-18部分の効果はNGFの阻害剤への融合により保存されること、および2)FGF-18部分は抗NGF部分の中和効果に影響しないことがin vitroで発見された。融合タンパク質の各部分が高分子量であること、および、融合タンパク質は、例えば異なるリフォールディングに起因して、予測される活性を呈さない場合があることが周知なことから、この発見は予測されないものであった。これもまた驚くべきことに、前記活性は、各化合物について低い投与量であっても維持される。疾患の状況において、本発明の利点は、疼痛を減少させ/機能を改善させると共に、軟骨構造に対するFGF-18部分の有効性を維持することである。
【0035】
第1の態様では、本発明は、抗NGF部分(すなわち、NGFの阻害剤、好ましくは抗NGF抗体またはその断片)に融合されたFGF-18部分を含む新たな融合タンパク質を提供する。任意で、融合タンパク質は、2つの部分の間にリンカーを含む。
【0036】
本発明によるFGF-18部分は、全体として、配列番号1に示されるようなFGF-18の天然型、またはその成熟型(配列番号1のアミノ酸残基28~残基207に対応する)であり得る。あるいは、それは、切断型、好ましくは、少なくとも150アミノ酸残基を含む切断型、例えば、配列番号2に示される切断型(配列番号2は、いかなるリーダー配列も有しない切断されたFGF-18の成熟型である)であり得る。前記切断型は、そのN末端部分における追加のメチオニン残基と共に発現された場合、スプリフェルミンとして公知である。他の切断型、好ましくは、少なくとも150アミノ酸残基を含む他の切断型もまた使用することができ、他の切断型は、例えば、配列番号2のアミノ酸1(Glu)~167(Thr)を含むもしくはからなる形態、配列番号2のアミノ酸1(Glu)~161(Pro)を含むもしくはからなる形態(配列番号3に表される)、または例えば、配列番号2と比較してN末端および/もしくはC末端部分において1~15個のアミノ酸残基の欠失を有するかつ/もしくは何らかの変異(例えば、プロテアーゼ活性を減少させるための変異)を有する任意の形態である。そのような切断および/または変異型は、天然のFGF-18またはスプリフェルミンの全体的な生物学的活性を保つ限り、使用され得る。そのような他の切断および/または変異型の例は、例えば、配列番号4~8もしくは87または配列番号1~8もしくは87のいずれか1つの少なくとも150個の連続するアミノ酸残基を含むポリペプチドからなる(但し、これらに限定されない)群から選択されるアミノ酸配列である。別の選択肢では、FGF18部分は、配列番号1のアミノ酸残基28~残基207または配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を有する活性多様体であり得る。好ましくは、前記FGF18多様体は、配列番号1のアミノ酸残基28~残基207または配列番号2と少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の配列同一性を有する。前記(活性)多様体は、FGF18部分の点変異(punctual mutation)(複数可)またはFGF8、FGF9もしくはFGF19部分などからの別のFGF部分に由来する部分配列との融合の結果であってもよい。そのような多様体の例は配列番号83~86に示される。
【0037】
本発明の抗NGF部分は、NGFに結合してNGFを中和する必要がある。好ましくは、前記抗NGF部分は抗NGF抗体に基づき、好ましくは、その活性断片または活性多様体である。本発明にしたがって使用され得る抗NGF抗体は、例えば、タネズマブ、ファシヌマブまたはフルラヌマブであるが、これらの抗体に限定されない。好ましくは、これらの抗NGF部分は、scFv、Fab活性断片、VHHもしくはvNARなどの抗NGF抗体の活性断片であるか、またはSEEDボディもしくはノブ-イントゥー-ホールベースの抗体などの前記抗NGF抗体の活性多様体であるかのいずれかである。例として、抗NGF抗体の(活性)断片は、アミノ酸配列:配列番号22(タネズマブのscFv)、配列番号23(ファシヌマブのscFv)、配列番号24(フルラヌマブのscFv)、配列番号16(タネズマブのVH-Fab)、配列番号18(ファシヌマブのVH-Fab)、配列番号20(フルラヌマブのVH-Fab)、配列番号17(タネズマブのVL-Fab)、配列番号19(ファシヌマブのVL-Fab)および配列番号21(フルラヌマブのVL-Fab)からなる群から選択され得る。
【0038】
あるいは、本発明による抗NGF抗体、またはNGFに結合するその部分は、HCDR1、H-CDR2およびH-CDR3を含む重鎖可変ドメイン、ならびにL-CDR1、L-CDR2およびL-CDR3を含む軽鎖可変ドメインを含み、1)H-CDR1は、配列番号135からなるアミノ酸配列を含むまたはからなり、2)H-CDR2は、配列番号136からなるアミノ酸配列を含むまたはからなり、3)H-CDR3は、配列番号137からなるアミノ酸配列を含むまたはからなり、4)L-CDR1は、配列番号138からなるアミノ酸配列を含むまたはからなり、5)L-CDR2は、配列番号139からなるアミノ酸配列を含むまたはからなり、かつ6)L-CDR3は、配列番号140からなるアミノ酸配列を含むまたはからなる。
【0039】
本発明のFGF-18部分は、直接的にまたはリンカーを介して、そのN末端またはそのC末端を介して、抗NGF部分に連結され得る(図1を参照)。任意の構築物において無差別に使用され得るリンカーの例は、配列番号118~120または127~131に表される。当業者は、本発明による融合タンパク質のための任意の配列番号において、選択した任意の他のリンカーによりリンカーを変更することができることを理解する。
【0040】
本発明による融合タンパク質が、scFv部分に融合されたFGF-18部分である場合、この連結は、抗NGF scFv部分の遊離VH末端または遊離VL末端を介して為され得る。そのような融合タンパク質の例は、例えば、1)FGF-18部分として配列番号1~8のいずれか1つを含むまたはからなる群から選択されるアミノ酸配列、および2)抗NGF部分として配列番号22~24のいずれか1つを含むまたはからなる群から選択されるアミノ酸配列、および任意で3)FGF-18部分と抗NGF部分との間のリンカーを含む。特定の融合タンパク質の例は、例えば、配列番号25~27のアミノ酸配列からなる(但し、これらに限定されない)群から選択される。
【0041】
本発明による構築物(または融合タンパク質)が抗NGF部分としてのFabに基づく場合、それは、VH-FabドメインおよびVL-Fabドメインの両方を含み、FGF-18は、前記Fab部分のC末端および/またはN末端を介して、VH-Fabドメインおよび/またはVL-Fabドメインのいずれか1つに融合されている。そのような融合タンパク質の例は、例えば、1)FGF-18部分として配列番号1~8または83~87のいずれか1つを含むまたはからなる群から選択されるアミノ酸配列、および2)抗NGF部分として配列番号16~21のいずれか1つを含むまたはからなる群から選択されるアミノ酸配列、および任意で3)FGF-18部分と抗NGF部分との間の、配列番号118~120または127~131のいずれか1つを含むまたはからなる群から選択され得るリンカーを含む。特定の融合タンパク質の例は、例えば、配列番号28~53のアミノ酸配列からなる(但し、これらに限定されない)群から選択される。FGF-18部分がVH-Fabに連結されている場合、融合タンパク質はまた、通常のVL-Fabを含む。そのような分子の例は、例えば、配列番号37と配列番号17、配列番号40と配列番号17または配列番号46と配列番号17の組合せであるがこれらに限定されない。FGF-18部分がVL-Fabに連結されている場合、融合タンパク質はまた、通常のVH-Fabを含む。Fab分子はVH-FabドメインおよびVL-Fabドメインの両方を含むので、前記分子は以下を含み得る:i)VH-Fabドメインは、配列番号16、18もしくは20のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列に融合された配列番号1~8もしくは83~87のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、任意で2つのアミノ酸配列部分の間のリンカーを有し;かつVL-Fabドメインは、配列番号17、19もしくは21のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ii)VL-Fabドメインは、配列番号17、19もしくは21のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列に融合された配列番号1~8もしくは83~87のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、任意で2つのアミノ酸配列部分の間のリンカーを有し;かつVH-Fabドメインは、配列番号16、18もしくは21のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、iii)VH-Fabドメインは、配列番号34~39、45~49、51もしくは53のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み;かつVL-Fabドメインは、配列番号17、19もしくは21のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、またはiv)VL-Fabドメインは、配列番号28~33、40~44、50もしくは52のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含み;かつVH-Fabドメインは、配列番号16、18もしくは21のいずれか1つを含むもしくはからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。そのような分子の例は、例えば、1)配列番号28と配列番号16、2)配列番号31と配列番号16、3)配列番号40と配列番号16、4)配列番号41と配列番号16または4)配列番号42と配列番号16(HOF3)の組合せであるがこれらに限定されない。
【0042】
あるいは、本発明による融合タンパク質が、抗NGF抗体のSEEDボディ型に融合されたFGF-18部分である場合、SEEDボディの一価型が好ましくは使用される(すなわち、それらは通常、2つの完全重鎖および2つの軽鎖を含むホモ二量体を形成しない)。(単量体としての)SEEDボディは、可変ドメインおよび定常ドメインの両方を含む1つの完全軽鎖(配列番号11、13または15として開示されるものなど)、可変ドメインおよび定常ドメインの両方を含む1つの完全重鎖(配列番号56、58、60、65、71または96として開示されるものなど)の他に、SEEDボディの定常ドメインCH2およびCH3のみを含む1つの部分重鎖(配列番号54のアミノ酸残基185~414、配列番号55のアミノ酸残基180~409、配列番号57のアミノ酸残基180~409またはさらには配列番号59のアミノ酸残基180~409、配列番号102もしくは配列番号107として開示されるものなど)からなる。部分重鎖は、完全重鎖上のその対応物に対して非対称である(例えば、完全重鎖がGA型である場合、部分重鎖はAG型であり、その逆も同様である)。FGF-18部分は、部分重鎖(図1Bまたは図1Dを参照))、その完全重鎖または軽鎖(図1Cを参照)を介して、C末端またはN末端のいずれかにおいて、SEEDボディに連結される。AG型に融合されたそのようなFGF-18部分の非限定的な例は、例えば、配列番号54、55、57、59、62、66~70、77~82、91~95、101または103~106のアミノ酸配列からなる群から選択される。GA型に融合されたそのようなFGF-18部分の非限定的な例は、例えば、配列番号72~76、90、97~100または108のアミノ酸配列からなる群から選択される。そのようなFGF-18-SEEDボディの非限定的な例は、例えば、アミノ酸配列(各SEEDボディは3つの配列、ここではそれぞれ、FGF-18部分重鎖;完全重鎖および軽鎖により形成される):1)配列番号54、56および11(MBE626)、2)配列番号55、56および11、3)配列番号57、58および13、4)配列番号59、60および15、5)配列番号90、71および11(HO124)、6)配列番号97、96および11(HO110)、または7)配列番号100、96および11(HO113)からなる群から選択される。軽鎖に融合されたFGF-18部分の例は、例えば、アミノ酸配列:40~44または124~126からなる群から選択される。そのようなFGF-18-SEEDボディの非限定的な例は、例えば、アミノ酸配列(各SEEDボディは3つの配列、ここではそれぞれ、完全重鎖;部分重鎖およびFGF-18軽鎖により形成される):1)配列番号71、102および126(HO114)、2)配列番号96、102および40~44もしくは124~126のいずれか1つ、3)56、107および40もしくは124、4)58、107および40もしくは124、または5)60、107および40もしくは124からなる群から選択される。
【0043】
別の選択肢では、本発明による融合タンパク質が、抗NGF抗体の活性IgG多様体型に融合されたFGF-18部分である場合、FGF-18部分は、その重鎖またはその軽鎖を介して、C末端またはN末端のいずれかにおいて、活性IgG多様体に連結される。そのようなFGF-18-IgG融合物の例は、例えば、アミノ酸配列(各融合タンパク質は2つの配列、すなわち、1つの重鎖および1つの軽鎖により形成される):1)配列番号9もしくは10および61、2)配列番号62および11、3)配列番号63および9もしくは10、4)配列番号64および11、5)配列番号88もしくは89および11、6)配列番号9もしくは10および124、または7)5)配列番号9もしくは10および125からなる群から選択される。
【0044】
本発明による融合タンパク質は、全体として、N末端における分子リーダーと共に発現され得る。さらに、本明細書に開示される重鎖可変領域配列または全体もしくは部分重鎖アミノ酸配列に対して少なくとも80%もしくはより高い、少なくとも85%もしくはより高い、少なくとも90%もしくはより高い、少なくとも95%もしくはより高い、または少なくとも99%もしくはより高い配列同一性を有するアミノ酸配列もまた提供される。同様に、本明細書に開示される軽鎖可変領域配列に対して少なくとも85%もしくはより高い、少なくとも90%もしくはより高い、少なくとも95%もしくはより高い、または少なくとも99%もしくはより高い配列同一性を有するアミノ酸配列もまた提供される。
【0045】
本発明の別の態様は、本明細書に記載される融合タンパク質のいずれかをコードする単離された核酸分子、もしくはポリヌクレオチド、またはその相補鎖もしくは縮重配列である。これに関して、「核酸分子」、または交換可能に「ポリヌクレオチド」という用語は、すべての異なる種類の核酸を包含し、この核酸としては、デオキシリボ核酸(例えば、DNA、cDNA、gDNA、合成DNAなど)、リボ核酸(例えば、RNA)およびペプチド核酸(PNA)が挙げられるがこれらに限定されない。好ましい態様では、核酸分子は、二本鎖DNA分子またはcDNA分子などのDNA分子である。「単離された」という用語は、天然の供給源において通常会合している少なくとも1つの汚染物核酸分子から分離されている、同定された核酸分子を意味する。単離された核酸分子は、それが天然に見出される形態または状況以外にある。単離された核酸分子は、したがって、それが天然の細胞中に存在する場合の特定の核酸分子から区別される。縮重配列は、参照ヌクレオチド配列と同じアミノ酸配列をコードするが、遺伝コードの縮重の結果として別個のヌクレオチド配列を含む任意のヌクレオチド配列を指す。
【0046】
特定の態様では、本発明による融合タンパク質が、活性抗NGF部分の活性scFv断片に連結されたFGF-18部分である場合、前記融合タンパク質は単一の分子としてコードされ、すなわち、ヌクレオチド配列は、コードされる2つの部分のために全体として必要とされるヌクレオチドを含む。
【0047】
あるいは、本発明による融合タンパク質が、Fab部分または活性IgG多様体に連結されたFGF-18部分である場合、1つのポリヌクレオチドは本発明の融合タンパク質のいずれか1つの重鎖をコードし、別のポリヌクレオチドは本発明の融合タンパク質のいずれか1つの軽鎖をコードする。FGF-18部分がFabに連結される方法に応じて、そのコーディング配列は、そのN末端またはそのC末端において、重鎖または軽鎖のいずれかのコーディング配列に取り付けられる。あるいは、本発明による融合タンパク質が、SEEDボディに連結されたFGF-18部分である場合、1つのポリヌクレオチドは本発明の融合タンパク質のいずれか1つの完全重鎖をコードし、別のポリヌクレオチドは、本発明の融合タンパク質のいずれか1つのFGF-18部分に融合された部分重鎖をコードし、かつ別の1つは本発明の融合タンパク質のいずれか1つの軽鎖をコードする。前記タンパク質をコードするポリヌクレオチド配列には、通常、リーダー配列が先行する。本発明にしたがって使用され得るポリヌクレオチド配列の非限定的な例は、例えば、配列番号109~117および132のポリヌクレオチド配列である。
【0048】
遺伝コードの縮重に起因して、本発明による融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは最適化され得ることが理解されるべきである。したがって、上記に列記される好ましいポリヌクレオチド配列などの、本明細書に開示される重鎖可変領域配列をコードするポリヌクレオチド配列に対して少なくとも90%もしくはより高い、少なくとも95%もしくはより高い、または少なくとも99%もしくはより高い配列同一性を有するポリヌクレオチド配列もまた提供される。同様に、上記に列記される好ましいポリヌクレオチド配列などの、本明細書に開示される軽鎖可変領域配列をコードするポリヌクレオチド配列に対して少なくとも90%もしくはより高い、少なくとも95%もしくはより高い、または少なくとも99%もしくはより高い配列同一性を有するポリヌクレオチド配列もまた提供される。
【0049】
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載される融合タンパク質のいずれかをコードするDNAを含むベクターである。ベクターは、任意の原核または真核細胞において機能的な、組込み型または自律複製型の、任意のクローニングまたは発現ベクターであってもよい。特に、ベクターは、プラスミド、コスミド、ウイルス、ファージ、エピソーム、人工染色体、および同種のものであってもよい。ベクターは、重鎖および軽鎖の両方のコーディング配列の全体もしくは部分、または軽鎖および重鎖コーディング配列のいずれか、またはその任意の部分を含んでもよい。ベクターが重鎖および軽鎖の両方のコーディング配列を含む場合(Fab融合タンパク質またはSEEDボディ融合タンパク質の場合など)、これらのコーディング配列はそれぞれ、プロモーターに作用可能に連結されていてもよい。プロモーターは、重鎖および軽鎖コーディング配列について同じまたは異なっていてもよい。重鎖および軽鎖コーディング配列はまた、1つの単一プロモーターに作用可能に連結されていてもよく、この場合、重鎖および軽鎖のコーディング配列は、好ましくは、内部リボソーム進入部位(IRES)によりまたはウイルス2Aペプチドを介して分離されていてもよい。真核遺伝子発現用の好適なプロモーターは、例えば、マウスもしくはヒトサイトメガロウイルス(CMV)などのウイルス遺伝子に由来するプロモーター、マウス二方向性CMVプロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーターまたはヒト伸長因子-1アルファ(EF-1α)プロモーターであり、これらは当業者に周知である。ベクターは、プロモーター、ターミネーター、エンハンサー、選択マーカー、複製起点、インシュレーターなどの調節エレメントを含んでもよい。適切な核酸配列は、様々な手順によりベクターに挿入されてもよい。概しては、DNAは、当該技術分野において公知の技術を使用して適切な制限エンドヌクレアーゼ部位(複数可)に挿入される。これらの成分の1つまたは複数を含有する好適なベクターの構築には、当業者に公知の標準的なライゲーション技術が用いられる。
【0050】
本発明のさらなる態様は、組換え宿主細胞であって、前記細胞が、上記に定義されるような1つもしくは複数の核酸分子/ポリヌクレオチドまたは1つもしくは複数のベクターを含む、組換え宿主細胞である。宿主細胞は、原核細胞または真核細胞であってもよい。原核細胞の例としては、E.coliなどの細菌が挙げられる。真核細胞の例は、酵母細胞、植物細胞、哺乳動物細胞および昆虫細胞であり、これらには、任意の初代細胞培養物または確立された細胞株(例えば、3T3、Vero、HEK293、TN5など)が含まれる。グリコシル化タンパク質の発現用の好適な宿主細胞は、多細胞生物に由来する。好ましい有用な哺乳動物宿主細胞株の例としては、CHO(例えば、CHO-S、ExpiCHO(商標)、CHO-k1またはCHO-LF)、HEK293(例えば、293、293-6EまたはExpi293(商標))、NS0、SP2/0およびCOS細胞が挙げられる。本発明の融合タンパク質は、組換え技術、化学合成、クローニング、ライゲーション、またはこれらの組合せなどの当該技術分野において公知の任意の技術により製造されてもよい。多くの書籍および総説は、ベクターおよび原核または真核宿主細胞を使用して組換えタンパク質をクローニングおよび製造する方法に関する教示を提供している。より低いグリコシル化レベルを有する融合タンパク質または非グリコシル化融合タンパク質を得ることが必要な場合、酵母発現系または操作された/糖操作型のCHO細胞株が有利に使用され得る。同様に、より低いフコシル化レベルを有する融合タンパク質または非フコシル化融合タンパク質を得ることが必要な場合、操作された/糖操作型の酵母発現系または操作された/糖操作型のCHO細胞株が有利に使用され得る。
【0051】
本発明の別の態様は、したがって、本発明の融合タンパク質を製造する方法であって、本明細書に記載される融合タンパク質のいずれかまたはその部分をコードする核酸分子(複数可)の発現を可能とする条件下で本発明の組換え宿主細胞を培養すること、および産生された融合タンパク質(複数可)を回収/単離することを含む、方法である。産生される融合タンパク質(複数可)は、グリコシル化されていてもされていなくてもよく、フコシル化されていてもされていなくてもよく、または使用される宿主細胞種に応じて他の翻訳後修飾を含有してもよい。本発明の融合タンパク質を製造する方法は、融合タンパク質を精製するステップ、および/または前記融合タンパク質を医薬組成物に配合するステップをさらに含んでもよい。
【0052】
本明細書に記載される融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド(DNAおよびRNAが挙げられる)を調製する他の方法は当該技術分野において周知である。トータルRNAは、グアニジニウムイソチオシアネート抽出およびその後のCsCI勾配中での遠心分離による単離を使用して調製され得る(Chirgwin et al. 1979)。ポリ(A)+RNAは、AvivおよびLeder(Aviv and Leder 1972)の方法を使用してトータルRNAから調製される。相補的DNA(cDNA)は、公知の方法を使用してポリ(A)+RNAから調製される。あるいは、ゲノムDNAは単離され得る。融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドは次に、例えば、ハイブリダイゼーションまたはPCRにより同定および単離される。
【0053】
全体としての本発明の文脈において、融合タンパク質は医薬配合物の部分である。本発明の融合タンパク質は、医薬組成物として、すなわち、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤(複数可)または同種のものと共に配合されてもよい。「薬学的に許容される」の定義は、活性成分の生物学的活性の有効性に干渉せず、かつそれが投与される患者にとって毒性ではない任意の担体、賦形剤または同種のものを包含することが意図される。少なくとも1つの賦形剤は、例えば、緩衝剤、界面活性剤、塩、酸化防止剤、等張化剤、充填剤、安定化剤または任意のこれらの組合せからなる群から選択される。例えば、非経口投与のために、融合タンパク質(複数可)は、注射用の単位剤形において、生理食塩水、デキストロース溶液、血清アルブミンおよびリンガー溶液または任意の種類の公知の緩衝液などのビヒクル中に配合されてもよい。関節内適用用の配合物は、他の注射用配合物にも適用される要件のほとんどに合致し、すなわち、それらは、無菌であり、かつ適用部位(例えば、膝関節、滑液)における生理的条件と適合性である必要がある。関節内注射のために使用される賦形剤はまた、他の注射用配合物、例えば、静脈内または皮下適用用の他の注射用配合物中に存在してもよい。少なくとも1つのさらなる薬学的に許容される担体、賦形剤または同種のものを含む融合タンパク質のそのような配合物もまた、本発明の文脈において有用である。
【0054】
全体としての本発明の文脈において、融合タンパク質は、変形性関節症または軟骨傷害などの軟骨障害を治療するために使用される。特に、それらは、例えば表在性のフィブリル化(初期変形性関節症)に起因する滑膜関節における関節軟骨欠陥、変形性関節症に起因する軟骨変性、および傷害または疾患に起因する軟骨または骨軟骨欠陥を治療するために使用され得る。融合タンパク質はまた、離断性骨軟骨炎および関節変性疾患により引き起こされる関節疾患を治療するために使用されてもよい。再建外科および形成外科の分野において、融合タンパク質は、自己または同種軟骨拡張および大規模な組織欠陥の再構築用の移動のために有用である。本発明による融合タンパク質は、関節の洗浄、骨髄の刺激、摩耗関節形成術(abrasion arthroplasty)、軟骨下ドリリング、または軟骨下骨のマイクロフラクチャーと組み合わせて軟骨損傷を修復するために使用され得る。
【0055】
好ましい態様では、本発明にしたがって治療される軟骨障害は、膝変形性関節症または股関節変形性関節症などの変形性関節症である。治療される変形性関節症は、例えば、原発性変形性関節症または二次性変形性関節症の他に、OARSI分類システムにしたがってステージ1~ステージ4またはグレード1~グレード6として分類される変形性関節症であり得るがこれらに限定されない。
【0056】
別の好ましい態様では、本発明にしたがって治療される軟骨障害は、マイクロフラクチャーとしての外科的介入ありまたはなしの軟骨傷害である。さらに、本発明による融合タンパク質の投与に起因する軟骨の成長後、新たに形成された軟骨表面の輪郭を好適に作るために外科的治療が必要なことがある。
【0057】
好ましい態様では、治療は、本発明による融合タンパク質の滑膜周囲投与、滑膜内投与、関節周囲投与または関節内投与を含む。前記融合タンパク質は、単独またはタンパク質(例えば、持続放出配合物)の持続放出もしくは制限された局所放出用の好適な担体との複合体化のいずれかで、関節の滑液へのまたは直接的に欠陥への直接注射により適用され得る。関節内投与は、腰、膝、肘、手首、足首、脊椎、足、指、足指、手、肩、肋骨、肩甲骨、大腿、脛、踵の関節、および脊椎の骨ばった点に沿った関節から選択される関節において為される。さらに別の好ましい態様では、関節内投与は、腰または膝の関節において為される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1A図1Aは、ScFv部分の遊離VL部分を介して前記scFv部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1B図1Bは、SEEDボディの部分重鎖(本明細書においてAG部分)のN末端を介して前記SEEDボディ部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1C図1Cは、SEEDボディの軽鎖のC末端を介して前記SEEDボディ部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1D図1Dは、SEEDボディの部分重鎖(本明細書においてAG部分)のC末端を介して前記SEEDボディ部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1E図1Eは、軽鎖融合物のN末端を介してFab部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1F図1Fは、N末端重鎖融合物を介してFab部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1G図1Gは、C末端軽鎖融合物を介してFab部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1H図1Hは、C末端重鎖融合物を介してFab部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1I図1Iは、N末端軽鎖融合物を介してIgG部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1J図1Jは、N末端重鎖融合物を介してIgG部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1K図1Kは、C末端軽鎖融合物を介してIgG部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図1L図1Lは、C末端重鎖融合物を介してIgG部分に連結されたFGF-18部分の構造。
図2A図2Aは、rhFGF18、構築物FGF18 scFvタネズマブまたはMBE626と7日培養された単層中のブタ軟骨細胞における細胞増殖およびI型コラーゲン発現。
図2B図2Bは、50.04nMのrhFGF18、構築物FGF18 scFvタネズマブまたはMBE626と5日培養された単層中のブタ軟骨細胞の細胞形態(アクチン染色)。
図3A図3Aは、MIAラットモデルにおける歩行障害を解析するためのin vivo研究の設計。3mg/関節のMIAにより変形性関節症疼痛の誘導後1日目に関節内注射を行った。タネズマブを同時にi.v.で注射した。歩行障害をキャットウォーク解析により解析した。
図3B図3Bは、MIA誘導性の変形性関節症疼痛の間のFGF18-scFv-タネズマブによる用量依存性の対症利益(symptomatic benefit)。7~8ラット/群の対側後足跡の%の平均±SEM±SEMの時間経過を示す。
図4A図4Aは、慢性変形性関節症のACLT tMxラットモデルにおける歩行障害を解析するためのin vivo研究の設計。
図4B図4Bは、経時的な歩行障害。100%の歩行クオリティは、両方の後足における等体重負荷に対応する。
図4C図4Cは、曲線上面積(AAC;100%=ベースライン)として表される注射後3週の間の歩行障害。9~10匹の動物の平均±SEMを示す。有意性は、ダネットの事後検定を用いる二元配置分散分析により決定した。
図5A図5Aは、構造的および対症利益に関するMBE626を用いた慢性研究用の介入スキーム。
図5B図5Bは、慢性変形性関節症の間の経時的な歩行成績に対するMBE626の治療効果。パラメーター跡長さ(print length)についての対側の%を示す。100%は等体重負荷を示す。減少した値は、膝疼痛に起因する影響された後肢に対する低減された体重負荷を指し示した。データは、n=10~18動物/群の平均±SEMを表す。
図6図6は、プラセボに対する利益の%:曲線下面積を13日目から98日目(終了)まで決定した。次に、健常+ビヒクル群についてのAUCの平均を100%の利益に設定し、ACLT pMx+ビヒクル群の平均を0%の利益に設定した。この正規化に基づいて、ビヒクル(プラセボ)に対する利益の%を各動物について算出し、平均±SEMを示す(n=10~18動物/群)。
図7図7は、組織学スコアリングにより決定された軟骨構造。18動物/群の平均±SEMを示す。
【0059】
[配列表]
アミノ酸配列のリストと表記
配列番号1: 天然型ヒトFGF-18のアミノ酸配列
MYSAPSACTCLCLHFLLLCFQVQVLVAEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKRSRRIRPTHPA
【0060】
配列番号2: 組み換え切断型FGF-18 (trFGF-18)のアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0061】
配列番号3: FGF18_delta8のアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKP
【0062】
配列番号4: FGF18_TFのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPGGGGSGGGGS
【0063】
配列番号5: FGF18_QNQSのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTK
【0064】
配列番号6: FGF18_Y191Pのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTK
【0065】
配列番号7: FGF18_3Alaのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTK
【0066】
配列番号8: FGF18_VSのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTK
【0067】
配列番号9: タネズマブの完全重鎖アミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0068】
配列番号10: 点変異を有するタネズマブの完全重鎖アミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0069】
配列番号11: タネズマブの完全軽鎖のアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0070】
配列番号12: ファシヌマブの完全重鎖のアミノ酸配列
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
【0071】
配列番号13: ファシヌマブの完全軽鎖のアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASAGDRVTITCRASQAIRNDLGWYQQKPGKAPKRLIYAAFNLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLASYYCQQYNRYPWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0072】
配列番号14: フルラヌマブの重鎖のアミノ酸配列
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0073】
配列番号15: フルラヌマブの軽鎖のアミノ酸配列
AIQLTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGISSALAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNSYPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0074】
配列番号16: タネズマブの重鎖Fab断片のアミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0075】
配列番号17: タネズマブの軽鎖Fab断片のアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0076】
配列番号18: ファシヌマブの重鎖Fab断片のアミノ酸配列
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0077】
配列番号19: ファシヌマブの軽鎖Fab断片のアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASAGDRVTITCRASQAIRNDLGWYQQKPGKAPKRLIYAAFNLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLASYYCQQYNRYPWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0078】
配列番号20: フルラヌマブの重鎖Fab断片のアミノ酸配列
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0079】
配列番号21: フルラヌマブの軽鎖Fab断片のアミノ酸配列
AIQLTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGISSALAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNSYPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0080】
配列番号22: タネズマブのscFvのアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKGGGGSGGGGSGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSS
【0081】
配列番号23: ファシヌマブのscFvのアミノ酸配列
DIQMTQSPSSLSASAGDRVTITCRASQAIRNDLGWYQQKPGKAPKRLIYAAFNLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLASYYCQQYNRYPWTFGQGTKVEIKGGGGSGGGGSGGGGSQVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSS
【0082】
配列番号24: フルラヌマブのscFvのアミノ酸配列
AIQLTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGISSALAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNSYPLTFGGGTKVEIKGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSS
【0083】
配列番号25: FGF-18-scFv-タネズマブ, 軽ドメインのN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-427 = 抗NGF阻害剤部分としてのscFvタネズマブ)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKGGGGSGGGGSGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSS
【0084】
配列番号26: FGF-18-scFv-ファシヌマブ, 軽ドメインのN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-425 = 抗NGF阻害剤部分としてのscFvファシヌマブ)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSGGGGSDIQMTQSPSSLSASAGDRVTITCRASQAIRNDLGWYQQKPGKAPKRLIYAAFNLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLASYYCQQYNRYPWTFGQGTKVEIKGGGGSGGGGSGGGGSQVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSS
【0085】
配列番号27: FGF-18-scFv-フルラヌマブ, 軽ドメインのN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-429 = 抗NGF阻害剤部分としてのscFvフルラヌマブ)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSGGGGSAIQLTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGISSALAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNSYPLTFGGGTKVEIKGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSS
【0086】
配列番号28: FGF-18-抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-398 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0087】
配列番号29: FGF18TF-抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-161 = FGF-18部分; 162-186 = リンカー; 187-400 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPGGGGSGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0088】
配列番号30: FGF18QNQS -抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 1170-184 = リンカー; 185-398 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0089】
配列番号31: FGF18Y191P -抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-398 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0090】
配列番号32: FGF18_3Ala -抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-398 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0091】
配列番号33: FGF18VS -抗NGFのFab, 軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-398 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0092】
配列番号34: FGF18-抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-403 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0093】
配列番号35: FGF18TF-抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-161 = FGF-18部分; 162-186 = リンカー; 187-410 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPGGGGSGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0094】
配列番号36: FGF18QNQS -抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-408 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0095】
配列番号37: FGF18Y191P -抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-408 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0096】
配列番号38: FGF18_3Ala -抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-408 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0097】
配列番号39: FGF18VS -抗NGFのFab, 重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-408 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0098】
配列番号40: 抗NGFのFab- FGF18_delta8, 軽鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-214 = Fab部分; 215-234 = リンカー;235-395 = FGF-18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKP
【0099】
配列番号41: 抗NGFのFab- FGF18QNQS -, 軽鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-214 = Fab部分; 215-234 = リンカー;235-403 = FGF-18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTK
【0100】
配列番号42: 抗NGFのFab- FGF18Y191P, 軽鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-214 = Fab部分; 215-234 = リンカー;235-403 = FGF-18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTK
【0101】
配列番号43: 抗NGFのFab- FGF18_3Ala, 軽鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-214 = Fab部分; 215-234 = リンカー;235-403 = FGF-18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTK
【0102】
配列番号44: 抗NGFのFab-FGF18VS, 軽鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-214 = Fab部分; 215-234 = リンカー;235-403 = FGF-18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTK
【0103】
配列番号45: 抗NGFのFab- FGF18TF, 重鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-224 = Fab部分; 225-244 = リンカー;245-405 = FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKP
【0104】
配列番号46: 抗NGFのFab- FGF18QNQS, 重鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-224 = Fab部分; 225-244 = リンカー;245-413 = FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTK
【0105】
配列番号47: 抗NGFのFab- FGF18Y191P, 重鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-224 = Fab部分; 225-244 = リンカー;245-413 = FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTK
【0106】
配列番号48: 抗NGFのFab- FGF18_3Ala, 重鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-224 = Fab部分; 225-244 = リンカー;245-413 = FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTK
【0107】
配列番号49: 抗NGFのFab- FGF18VS, 重鎖のC末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-224 = Fab部分; 225-244 = リンカー;245-413 = FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTK
【0108】
配列番号50: FGF-18-抗NGFのFab, ファシヌマブの軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-393 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSDIQMTQSPSSLSASAGDRVTITCRASQAIRNDLGWYQQKPGKAPKRLIYAAFNLQSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDLASYYCQQYNRYPWTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0109】
配列番号51: FGF-18-抗NGFのFab, ファシヌマブの重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-401 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSQVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0110】
配列番号52: FGF-18-抗NGFのFab, フルラヌマブの軽鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-393 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSAIQLTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQGISSALAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQFNSYPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0111】
配列番号53: FGF-18-抗NGFのFab, フルラヌマブの重鎖のN末端を介した融合のアミノ酸配列(残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-405 = Fab部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0112】
配列番号54: FGF18-SEED, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-414 = AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGSGGSGSGSEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0113】
配列番号55: FGF18-SEED, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-409 = AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0114】
配列番号56:抗NGF GA鎖 のアミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0115】
配列番号57: FGF18-SEED, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-409 = AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0116】
配列番号58:抗NGF GA鎖 のアミノ酸配列
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKVSGFTLTELSIHWVRQAPGKGLEWMGGFDPEDGETIYAQKFQGRVTMTEDTSTDTAYMELTSLRSEDTAVYYCSTIFGVVTNFDNWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0117】
配列番号59: FGF18-SEED, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180-409 = AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGGGSGGGGSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0118】
配列番号60:抗NGF GA鎖 のアミノ酸配列
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTLRSYSMNWVRQAPGKGLEWVSYISRSSHTIFYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMDSLRDEDTAMYYCARVYSSGWHVSDYFDYWGQGILVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0119】
配列番号61: FGF18_3Ala_IgG-軽鎖, 配列のN末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-398 = 軽鎖部分
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0120】
配列番号62: FGF18_3Ala_IgG-重鎖, 配列のN末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-184 = リンカー; 185-635 = AG鎖部分
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTGGGGSQVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0121】
配列番号63: IgG-軽鎖 - FGF18_3Ala, 配列のC末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-214 = 軽鎖部分; 215-234 = リンカー; 235-403 = FGF-18部分
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTK
【0122】
配列番号64: IgG-重鎖 - FGF18_3Ala, 配列のC末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-451 = 重鎖部分; 452- 471 = リンカー; 472-640 = FGF-18部分
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTK
【0123】
配列番号65: 点変異を有する抗NGF GA鎖のアミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0124】
配列番号66: FGF18TF_SEED, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-162 = FGF-18部分; 163-176 = リンカー; 177- 406= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPGGGGSGGGGSEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0125】
配列番号67: FGF18QNQS_SEED, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0126】
配列番号68: FGF18Y191P_SEED, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0127】
配列番号69: FGF18_3Ala_SEED, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0128】
配列番号70: FGF18VS_SEED, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として)(FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0129】
配列番号71:抗NGF AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0130】
配列番号72: SEED_FGF18TF, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-161 = FGF-18部分; 162-176 = リンカー; 177- 406= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPGGGGSGGGGSEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0131】
配列番号73: SEED_FGF18QNQS, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQQNFQSTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0132】
配列番号74: SEED_FGF18Y191P, GA鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0133】
配列番号75: SEED_FGF18_3Ala, GA鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQAAFAYTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0134】
配列番号76: SEED_FGF18VS, GA鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0135】
配列番号77: FGF18_SEED_GS, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-179 = リンカー; 180- 409= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGSGGSGSGSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0136】
配列番号78: FGF18_SEED_CH2, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-177 = リンカー; 178- 407= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKPAPEAAGGDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0137】
配列番号79: FGF18_SEED_YOL, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-178 = リンカー; 179- 408= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKEEGEFSEARDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0138】
配列番号80: FGF18_SEED_Hinge, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-174 = リンカー; 175- 404= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0139】
配列番号81: FGF18_SEED_shin, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170- 399= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0140】
配列番号82: FGF18_SEED_ 3Ala, AG鎖のアミノ酸配列(FGF-18部分は配列のN末端に連結される) (SEEDボディの部分重鎖として; 残基1-169 = FGF-18部分; 170-172 = リンカー; 173- 402= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKAAADKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0141】
配列番号83: FGF18CFGF8のアミノ酸配列(残基1-155 = FGF18部分; 156 -188 = FGF8部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQHTTEQSLRFEFLNYPPFTRSLRGSQRTWAPEPR
【0142】
配列番号84: FGF18CFGF8Tのアミノ酸配列(残基1-155 = FGF18部分; 156 -173 = FGF8T部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQHTTEQSLRFEFLNYPPFT
【0143】
配列番号85: FGF18CFGF17Tのアミノ酸配列(残基1-155 = FGF18部分; 156 -177 = FGF17T部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQLPFPNHAEKQKQFEFVGSAPTR
【0144】
配列番号86: FGF18CFGF9のアミノ酸配列(残基1-147 = FGF18部分; 148 -168 = FGF9部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFLPRPVDPDKVPELYKDILSQS
【0145】
配列番号87: FGF18Y191Fのアミノ酸配列
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKFTTVTK
【0146】
配列番号88: IgG-重鎖 - 野生型FGF18, 配列のC末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-451 = 重鎖部分; 452-471= リンカー; 472-651= FGF-18部分
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKRSRRIRPTHPA
【0147】
配列番号89: IgG-重鎖 - スプリフェルミン, 配列のC末端を介した融合のアミノ酸配列; 残基1-451 = 重鎖部分; 452-471= リンカー; 472-640= FGF-18部分
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0148】
配列番号90: SEED_スプリフェルミン, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-169 = FGF-18部分; 170 -184= リンカー; 185-414= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKGGSGGSGSGSEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0149】
配列番号91: SEED_野生型FGF18, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-180= FGF-18部分; 181-185= リンカー; 186-415= GA鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKRSRRIRPTHPAEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0150】
配列番号92: SEED_ FGF18CFGF8, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-188 = FGF-18部分; 189-193 = リンカー; 194-423= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQHTTEQSLRFEFLNYPPFTRSLRGSQRTWAPEPREPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0151】
配列番号93: SEED_ FGF18CFGF8T, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-173= FGF-18部分; 174-178= リンカー; 179-408= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQHTTEQSLRFEFLNYPPFTEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0152】
配列番号94: SEED_ FGF18CFGF17, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-177= FGF-18部分; 178-182= リンカー; 183-412= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQLPFPNHAEKQKQFEFVGSAPTREPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0153】
配列番号95: SEED_ FGF18CFGF9, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のN末端に連結される; 残基1-168= FGF-18部分; 169-173= リンカー; 174-403= AG鎖部分)
EENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFLPRPVDPDKVPELYKDILSQSEPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0154】
配列番号96:変異AG鎖のアミノ酸配列
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0155】
配列番号97: SEED_ スプリフェルミン, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-235= GA鎖部分; 236-245= リンカー; 246-414= FGF-18部分)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGKEPKSSDKTHTEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0156】
配列番号98: SEED_ スプリフェルミン, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-235= GA鎖部分; 236-255= リンカー; 256-424= FGF-18部分)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0157】
配列番号99: SEED_ スプリフェルミン, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-235= GA鎖部分; 236-250= リンカー; 251-419= FGF-18部分)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGKGGGGSGGGGSGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0158】
配列番号100: SEED_ 野生型FGF18, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-235= GA鎖部分; 236-255= リンカー; 256-435= FGF-18部分)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKRSRRIRPTHPA
【0159】
配列番号101: SEED_ スプリフェルミン, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの部分重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-235= AG鎖部分; 236-255= リンカー; 256-424= FGF-18部分)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0160】
配列番号102: GA鎖のCH2-CH3ドメインのアミノ酸配列 (すなわち、部分GA鎖)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGK
【0161】
配列番号103: SEED_ スプリフェルミン, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-454= AG鎖部分; 455-474= リンカー; 475-643= FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0162】
配列番号104: SEED_ FGF18Y191P, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-454= AG鎖部分; 455-474= リンカー; 475-643= FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKPTTVTK
【0163】
配列番号105: SEED_ FGF18Y191F, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-454= AG鎖部分; 455-474= リンカー; 475-643= FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKFTTVTK
【0164】
配列番号106: SEED_ FGF18VS, AG鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-454= AG鎖部分; 455-474= リンカー; 475-643= FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFVSTTVTK
【0165】
配列番号107: AG鎖のCH2-CH3ドメインのアミノ酸配列(部分AG鎖)
EPKSSDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
【0166】
配列番号108: SEED_ FGF18VS, GA鎖のアミノ酸配列(SEEDボディの完全重鎖として) (FGF-18部分は配列のC末端に連結される; 残基1-454= GA鎖部分; 455-474= リンカー; 475-643= FGF-18部分)
QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGFSLIGYDLNWIRQPPGKGLEWIGIIWGDGTTDYNSAVKSRVTISKDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARGGYWYATSYYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNRFTQKSLDRSPGKGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0167】
配列番号118: リンカーのアミノ酸配列
GGGGSEPKSSDKTHTGGGGS
【0168】
配列番号119 リンカーのアミノ酸配列
GGGGSGGGGSGGGGS
【0169】
配列番号120: リンカーのアミノ酸配列
EPKSSDKTHT
【0170】
配列番号121:ヒトFGF8前駆体のアミノ酸配列(GenBank Ref.: AAC50785.1)
MGSPRSALSCLLLHLLVLCLQAQVTVQSSPNFTQHVREQSLVTDQLSRRLIRTYQLYSRTSGKHVQVLANKRINAMAEDGDPFAKLIVETDTFGSRVRVRGAETGLYICMNKKGKLIAKSNGKGKDCVFTEIVLENNYTALQNAKYEGWYMAFTRKGRPRKGSKTRQHQREVHFMKRLPRGHHTTEQSLRFEFLNYPPFTRSLRGSQRTWAPEPR
【0171】
配列番号122:ヒトFGF9前駆体のアミノ酸配列(GenBank Ref.: NP_002001.1)
MAPLGEVGNYFGVQDAVPFGNVPVLPVDSPVLLSDHLGQSEAGGLPRGPAVTDLDHLKGILRRRQLYCRTGFHLEIFPNGTIQGTRKDHSRFGILEFISIAVGLVSIRGVDSGLYLGMNEKGELYGSEKLTQECVFREQFEENWYNTYSSNLYKHVDTGRRYYVALNKDGTPREGTRTKRHQKFTHFLPRPVDPDKVPELYKDILSQS
【0172】
配列番号123:ヒトFGF17のアミノ酸配列(GenBank Ref.: AAI43790.1)
MGAARLLPNLTLCLQLLILCCQTQYVRDQGAMTDQLSRRQIREYQLYSRTSGKHVQVTGRRISATAEDGNKFAKLIVETDTFGSRVRIKGAESEKYICMNKRGKLIGKPSGKSKDCVFTEIVLENNYTAFQNARHEGWFMAFTRQGRPRQASRSRQNQREAHFIKRLYQGQLPFPNHAEKQKQFEFVGSAPTRRTKRTRRPQPLT
【0173】
配列番号124: C末端にスプリフェルミンを有する軽鎖のアミノ酸配列 (残基1-214 = 軽鎖; 215-234 = リンカー;235-403 = スプリフェルミン部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0174】
配列番号125:野生型FGF18末端を有する軽鎖のアミノ酸配列(残基1-214 = 軽鎖; 215-234 = リンカー;235-414 = FGF18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTKRSRRIRPTHPA
【0175】
配列番号126: C末端にFGF18を有する軽鎖のアミノ酸配列(残基1-214 = 軽鎖; 215-234 = リンカー;235-414 = FGF18部分)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSISNNLNWYQQKPGKAPKLLIYYTSRFHSGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYCQQEHTLPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGECGGGGSEPKSSDKTHTGGGGSEENVDFRIHVENQTRARDDVSRKQLRLYQLYSRTSGKHIQVLGRRISARGEDGDKYAQLLVETDTFGSQVRIKGKETEFYLCMNRKGKLVGKPDGTSKECVFIEKVLENNYTALMSAKYSGWYVGFTKKGRPRKGPKTRENQQDVHFMKRYPKGQPELQKPFKYTTVTK
【0176】
配列番号127: リンカーのアミノ酸配列
GGSGGSGSGSEPKSS
【0177】
配列番号128: リンカーのアミノ酸配列
GGGGSGGGGS
【0178】
配列番号129: リンカーのアミノ酸配列
EPKSS
【0179】
配列番号130: リンカーのアミノ酸配列
GGGGSGGGGSEPKSSDKTHTGGGGS
【0180】
配列番号131: リンカーのアミノ酸配列
EPKSSDKTHT
【0181】
配列番号135: 抗NGF 多様体CDR-H1 のアミノ酸配列
TVSGFSLIGYDLN
【0182】
配列番号136:抗NGF 多様体CDR-H2のアミノ酸配列, X1 = D又はE; X2 = N又はH; X3 = S, P, H,又はQ; X4 = A又はS; X5 is V又はL
IIWGX1GTTDYX2X3X4X5KS
【0183】
配列番号137:抗NGF 多様体CDR-H3 のアミノ酸配列
ARGGYWYATSYYFDY
【0184】
配列番号138:抗NGF 多様体CDR-L1のアミノ酸配列, X1 = N又はQ; X2 = N又はH
RASQSISX1X2LN
【0185】
配列番号139:抗NGF 多様体CDR-L2 のアミノ酸配列
YYTSRFHS
【0186】
配列番号140:抗NGF 多様体CDR-L3 のアミノ酸配列
QQEHTLPYT
【実施例
【0187】
材料
対照として使用したFGF18部分はスプリフェルミンであった。それは、N末端における追加のMet残基(E.coliにおいて発現されるため)と共に配列番号2によるアミノ酸配列を有するポリペプチドに対応する。対照として使用した抗NGF部分はタネズマブであった。
【0188】
実施例1-構築物
1リットルスケールで、ExpiFectamine(商標) ReagentによるExpiCHO(商標)細胞の一過性トランスフェクションを使用してタンパク質を発現させた。ExpiCHO(商標)細胞をExpiCHO(商標)発現培地中での3.0×106vc/mlでのトランスフェクションの20±2h前に播種した(vc=生存数)。細胞数はトランスフェクションの日に7.0×106vc/ml~10.0×106vc/mlであり、生存は95%より高かった。培養物を750ml中6×106vc/mlに希釈した。ExpiCHO(商標) Expression mediumをトランスフェクション培地として使用した。2.4mlのExpiFectamine(商標)を28mlのOptiPro(商標)で希釈し、穏やかに混合した。目的のタンパク質(複数可)をコードする(配列番号1~82からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質のいずれか1つをコードする)DNA分子を30mlのOptiPro(商標)に加え、穏やかに混合した。ExpiFectamine(商標)およびDNA溶液を混合し、複合体を直ちに細胞に加えた。複合体形成時間は必要なかった。細胞を36.5℃および5%のCO2でインキュベートした。トランスフェクションの20時間後に培養物に4.5μlのエンハンサーおよび180mlのフィードを添加した。トランスフェクションの6日後に細胞を回収し、4℃での4300×gで20分間の遠心分離により細胞を上清から分離した。目的のタンパク質を含む上清を精製のための下流の処理に移した。標準的な処理を目的のタンパク質を精製するために使用した。
【0189】
実施例2-融合タンパク質の生物活性
BaF3/FGFR3細胞アッセイ:FGFR3を発現し、FGFR3活性化の下でのみ増殖するBaF3細胞。(ATP liteを用いて)ATPを介して代謝活性を測定し、代謝活性は細胞数に比例する。2mMのL-グルタミン、1mMのピルビン酸ナトリウム、1Xのペニシリン/ストレプトマイシン、0.6mg/mLのG-418、50nMのベータ-メルカプトエタノールおよび50ng/mLのIL3を含むRPMI 1640培地中でBaF3/FGFR3細胞を培養および継代した。アッセイのために、細胞を最初にアッセイ培地(IL3を含まないが、代わりに1μg/mLのヘパリンを含む同じ培地)中で24h培養した後、増加濃度の試験化合物を含む100μLのアッセイ培地中に白色96ウェルプレート中のウェル当たり20000細胞で接種した。細胞を37℃で48hさらに培養した。ATP含有量(細胞含有量に比例する)を次に製造業者の推奨にしたがってATPlite kit(Perkin Elmer、カタログ番号6016731)を用いて評価した。rhFGF18を0.001、0.01、0.1、1、10、100および1000ng/mL(5.04×10-5~50.4nMに対応する)において対照として試験した。FGF18_抗NGF構築物を同じ等モル濃度で試験した。結果として得られたEC50をPadPrism Software v7.0を用いて算出した。
【0190】
U2OS TrkA-P75アッセイ:TrkAおよびp75(NGF受容体)を発現するU2OS細胞を使用した。NGFの存在下で受容体は二量体化し、発光する。U2OS TrkA-p75細胞(Discoverx、カタログ番号93-0529C3)を、0.2mg/mlのジェネティシン、0.1mg/mLのハイグロマイシンおよび10%のFCSを含むMcCoy培地中で培養した。アッセイのために、ウェル当たり50000個の細胞を白色96ウェルプレート中で90μLのアッセイ培地(10mMのHEPES、0.5Xのペニシリン/ストレプトマイシン、2%のFCSを含むMEMα)に接種し、37℃で終夜培養した。600ng/mLのNGFを次に増加濃度の試験化合物(ウェル中の最終の所望の濃度の20X)と1:1のv/vで混合し、室温で1hインキュベートした。10μLのNGF/試験化合物混合物を次に室温で3h細胞に加えた。受容体活性化を製造業者の推奨にしたがってPathhunter Bioassay detection kit(Discoverx、カタログ番号93-0933E)を用いて測定した。タネズマブを0.457、1.37、4.12、12.36、37、111.1、333.3、および1000ng/mL(0.003~6.86nMに対応する)において対照として試験した。FGF18_抗NGF構築物を同じ等モル濃度で試験した。結果として得られたIC50をPadPrism Software v7.0を用いて算出した。
【0191】
結果:すべての試験した構築物は、BaF3/FGFR3細胞アッセイおよびU2OS Trka_p75細胞アッセイの両方において活性であり、すべての構築物について両方の部分(FGF18および抗NGF)は生物活性であることを指し示した(表1を参照)。
【0192】
【表1】

表1:それぞれBaF3/FGFR3アッセイ(FGFR3活性化をモニターするため)およびU2OS TrkA_p75アッセイ(NGF阻害をモニターするため)において各構築物について得られたEC50およびIC50
【0193】
実施例3-初代軟骨細胞に対する融合タンパク質の活性
初代軟骨細胞の単離:ブタ軟骨細胞をブタ腰の大腿骨頭の軟骨から単離した。細胞を最初に20000細胞/cm2で接種し、10%のFCS、50μg/mLのアスコルベート-2-ホスフェートおよび0.4mMのL-プロリンを含むDMEMHG中で1週間培養した。
【0194】
遺伝子発現用の細胞培養および細胞数:軟骨細胞を24ウェルプレート中に、そのままのまたは異なる濃度のrhFGF18もしくはFGF18_抗NGF構築物(rhFGF18と等モル)を添加した1mLの同じ培地中に15000細胞/ウェルで接種した。細胞を7日間培養した。培養の終わりに、細胞をViCell(商標) Cell analyzer(Beckman Coulter)を用いて計数するか、またはRNA単離および遺伝子発現のために溶解させるかのいずれかに付した。RNAを製造業者の推奨にしたがってRNeasy minikit(Qiagen、カタログ番号74104)を用いて単離した。mRNAの濃度および品質を次にAgilent RNA 6000 Nano Chip(Agilent、カタログ番号G2938-80023)を用いてAgilent Bioanalyserにより分析した。逆転写は、SuperScript III First-Strand Synthesis SuperMixを用いて実現した。cDNAを次に、RNAを消化するためのリボヌクレアーゼHにより消化し、各200nMのI型コラーゲン用のリバースおよびフォワードプライマーの存在下でSYBRGreen Jumpstart Taq Ready Mixを用いるqPCRにより分析した(フォワード(配列番号133):5’-AAAGGATCTCCTGGTGAAGC-3’およびリバース(配列番号134):5’-CCTGAGTGGAAGAGTGGAGA-3’)。反応は、Agilent TechnologyのサーモサイクラーMx3000Pにおいて行った。
【0195】
細胞形状解析用の細胞培養:軟骨細胞を96ウェルプレート中に、そのままのまたは異なる濃度のrhFGF18(10、100および1000ng/mL)もしくはFGF18_抗NGF構築物(rhFGF18と等モル)を添加した200μLの同じ培地中に1000細胞/ウェルで接種した。細胞を5日間培養した。その後、細胞をPBS中の4%(w/v)のパラホルムアルデヒドで15分固定し、PBS中で3回洗浄した後、PBS中の0.2%(v/v)のTriton X100を用いて室温で5分の透過処理を行った。固定および透過処理した細胞をPBSで3回洗浄し、PBS中のHoechst 33342(1/400、Invitrogen、カタログ番号H1399)およびPhalloidin-Alex 488(1/40、Invitrogen、カタログ番号A12379)を用いて室温で1h染色した。そして、細胞をPBSで3回洗浄した。緑色および青色蛍光用のフィルターセットを使用して倒立顕微鏡(Zeiss、Axio Observer)を用いて画像を取得した。
【0196】
FGF18 scFvタネズマブについての結果:rhFGF18およびFGF18scFv-タネズマブを0.015、0.05、0.15、0.5、1.5、5、15および50nMにおいて試験した。構築物FGF18 scFvタネズマブの効果は、rhFGF18の効果より著明でなかった。しかしながら、両方の分子は、細胞増殖を用量依存的に増加させ、I型コラーゲン発現を減少させた(図2A)。rhFGF18は軟骨細胞形態に対する効果を有し、細胞が丸くなるのに有利に働き、構築物FGF18 scFvタネズマブは類似の効果を有し、(すべてではないが)一部の細胞は丸い形態を示すこともまた観察された(図2B)。これらの結果は、構築物FGF18 scFvタネズマブはrhFGF18と類似の効果を発揮することを示す。
【0197】
MBE626についての結果:rhFGF18およびMBE626を0.504、5.04および50.4nMにおいて試験した。軟骨細胞増殖に対するMBE626の効果は、rhFGF18の効果より著明でなかったが、50.04nMにおいてrhFGF18の効果の65%に達した。I型コラーゲン発現の阻害に関して、両方の分子は同様に機能した。加えて、MBE626は、rhFGF18のように細胞の丸まりを誘導した(図2B)。これらの結果は、構築物MBE626はrhFGF18と類似の効果を発揮することを示す。
【0198】
実施例4-in vivoモデル(MIAモデル)での強いOA疼痛における融合タンパク質の活性
この研究の目的は、i.v.注射されたタネズマブと比較して、モノヨード酢酸(MIA)誘導性の歩行障害(疼痛様挙動)に対する関節内(i.art.)FGF18-scFv(NGFに対する抗体の単鎖断片に融合されたヒト組換えFGF18)の用量応答(力価)を決定することであった。
【0199】
実験:Charles Riverの雄Lister Hoodedラット(250~350グラム)を4つの階の(4 storied)コロニーケージ中で48個体の接続されたコロニーにおいて飼育した。このケージ中、自然な身体活動を可能とするために、ラットは、階の間のジャンプおよび階段を通る歩行の機会を有した。その後の炎症を伴う軟骨分解を誘導するために、0.9%のNaCl中に溶解した30μlの100μg/μlのMIA(Sigma Aldrich、商品番号I9148、ロットLBB0968V)をイソフルラン麻酔されたラットの右膝関節にi.art.注射した。疼痛に対する潜在的な効果を評価するために、縦断的歩行解析をNoldus catwalk XT 10.0 system(Noldus、Wageningen、The Netherlands)を使用して行った。このシステムは、照明されるガラス底トンネルを使用し、このトンネルでは、ガラス上の足接触領域が明るく照明され、ビデオカメラにより下から記録される。ラットの昼夜を逆転させ、暗い活動期の間に解析する。トンネル(取得領域)を通る歩行は完全に自発的かつ10秒の時間枠内でなければならない。各動物について3つの独立した実行を取得した。ビデオ取得の間に動物が停止または立ち上がった場合、その実行のデータを消去する。ラットが5分以内にキャットウォークを行わない場合、いかなるデータも得ることなく次の動物を試験する。Noldus Catwalk XT 10.0 softwareにより次に足跡をある特定の位置(例えば、左前足)に割り当てる。歩行成績/障害の記述のために、パラメーター跡長さを対側の%として算出する。対側値の%を各実行について平均して単一の動物値を得る。薬物効果を評価するために、異なる用量のFGF18-scFv-タネズマブ(0.03~100μg/関節)またはPBSをMIA注射後1日目に疾患右膝関節に関節内注射した。タネズマブを同時に(1mg/kgの高用量で)i.v.注射した。ビヒクル群には関節内に30μg/関節のPBSを与えた。各群は7匹の動物からなるものであった。図3Aは研究の原理を示す。
【0200】
結果:FGF18-scFvタネズマブの関節内注射は、歩行障害の改善に関して、高用量で静脈内(i.v.)投与された臨床的に証明されたタネズマブと同じ有効性を達成した(図3B)。完全な効果は、3μg/関節のFGF18-scFvタネズマブで既に達成された。
【0201】
結論:3μg/関節のFGF-18-scFvおよびより高用量のi.art.注射は、陽性対照タネズマブのi.v.と同じ有効性を結果としてもたらした。この結果は、抗NGF部分がFGF18に融合された新たな二機能性分子を用いて有意義な対症利益を達成できることを示した。in vivoのラットにおいてFGF18もまた1μg/関節(およびより高い)において活性であるので、この実験の結果は、新規の二機能性(>3μg/関節)分子を用いて、FGF18部分からの構造的利益も誘導される用量において疼痛に対する効果が潜在的に起こり得ることを指し示す。
【0202】
実施例5-慢性OAモデル(ACLT tMxモデル)における1回のi.art.注射後の融合タンパク質による対症利益の継続時間
この研究の目的は、手術誘導性の慢性変形性関節症後の歩行障害に対する、1つの高用量において試験した新規の二機能性分子の利益を決定することであった。
実験:動物、飼育条件および歩行解析は、実施例4に記載したものと同じであった。OAの発症を前十字靭帯切離および部分的半月板切除(ACLT+pMx)手術により誘導した(すなわち、慢性変形性関節症を誘導するための手術誘導性の関節不安定性モデル)。ラットをイソフルランで麻酔し、右膝関節の周囲を剃毛した。内側関節上の膝蓋骨の側方の長手方向皮膚切開を外科用メスを用いて行った。次に、内側四頭筋腱の区画を長手方向に切断し、膝蓋骨を前に動かし、関節包を開いた。膝屈曲部において、前十字靭帯を小さなフックを用いて破壊した。次に、前半月脛骨腱を外科用メスを用いて解剖し、その内側部分上の内側半月板を切離し、1つの半分を関節から除去した。そして、関節包、付随する筋肉および結合組織を層状に縫合した。変形性関節症は、関節機構の障害により運動から発症した。これは、コロニーケージにおける高レベルの自発的な活動により加速された。薬物効果を試験するために、30μg/関節(PBS中、1μg/μlで30μl)のFGF18-SEED(MBE626)またはFGF18-scFv-タネズマブをACLT pMx後16日目の疾患右膝関節に関節内注射した。ビヒクル群には関節内に30μg/関節のPBSを与えた。陽性参照として、タネズマブを同時にi.v.注射した。動物の各群は9~10匹の動物を含んだ。図4Aは研究の原理を示す。
【0203】
結果:MBE626およびFGF18-scFv-タネズマブの両方は、ACLT tMx後16日目におけるそのi.art.注射後に歩行障害に対する即時の利益を引き起こした。前記利益は、FGF18-SEEDについて≧3週およびFGF18-scFv-タネズマブについて≧1週にわたり安定であった(図4)。i.art.注射自体が疼痛を誘導し、これはi.v.群には適用されないことが周知であるので、疼痛に対するi.v.のタネズマブの効果は、i.art.でのビヒクルの効果と直接的に比較できないことが留意される。
【0204】
結論:ACLT pMx誘導性の慢性変形性関節症が確立された場合に、MBE626またはFGF18-scFv-タネズマブの1回のi.art.注射を用いて、疼痛様症状の有意な改善を達成することができた。利益は即時(4h後)であり、最低3週にわたり続いた。この期間中、対症利益は高用量のi.v.のタネズマブ後のものと同等であり、i.art.経路を介して適用される二機能性タンパク質は、疼痛症状に対して有意義かつ持続的な利益を生じさせることができることを指し示す。FGF18を単独で用いて、構造的利益が月毎のレジメンで達成され得るので、3週にわたり続く対症利益は、治療期間の3/4を潜在的にカバーすることができる。
【0205】
実施例6-慢性OAモデル(ACLT pMxモデル)における月毎の間隔での3回のi.art.注射後の融合タンパク質MBE626による用量依存性の対症および構造的利益
この研究の目的は、同じ実験において構造および症状に対する慢性の繰返し適用後の新規の二機能性分子の利益を決定することであった。
【0206】
実験:動物、飼育条件 手術および歩行解析は、実施例4に記載したものと同じであった。軟骨構造をトルイジンブルーおよびサフラン染色を用いた組織学により調べた。アナボリック効果を、表面の構造、マトリックス染色、基準点(tidemark)、基底部の統合、骨異常および軟骨骨増殖体を考慮する内側脛骨区画のスコアにより調べた。薬物効果を試験するために、2.7μg/関節、7μg/関節、27μg/関節または90μg/関節のMBE626をACLT pMx後15日目、43日目および71日目に疾患右膝関節に関節内注射した(すべてn=18)。ビヒクル群には関節内に30μg/関節のPBSを与えた(n=18)。疾患ウインドウを定義するために、健常動物にビヒクルPBSを与えた(n=14)。疼痛治療の陽性参照として、タネズマブ(0.3mg/kg)を同じ時点においてi.v.注射した(n=10)。図5Aは研究の原理を示す。
【0207】
結果:MBE626は、すべての試験された用量で歩行障害に対して即時かつ長期持続性の利益を引き起こした(図5B)。最初の注射後、27μg/関節がいくつかの時点においていくぶんより効果的でなかったことを除いて、この効果は用量依存的であった。最も強い利益は最大用量(90μg/関節)で見られ、プラセボに対して40%の利益に達した(図6)。これと比較して、陽性参照タネズマブ(i.v.)はプラセボに対して87%の利益を示した。終点(98日目)において、組織学的調査により、より高用量のMBE626での同化促進スコアの増加の傾向が明らかになった(図7)。
【0208】
結論:結果は、新規の二機能性タンパク質MBE626を用いる慢性治療は、軟骨構造および疼痛症状の両方において並行して長期利益を引き起こすことを示唆する。
【0209】
参考文献
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【配列表】
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