IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社J−オイルミルズの特許一覧

<>
  • 特許-液体処理装置 図1
  • 特許-液体処理装置 図2
  • 特許-液体処理装置 図3
  • 特許-液体処理装置 図4
  • 特許-液体処理装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】液体処理装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/04 20060101AFI20230320BHJP
   A47J 37/12 20060101ALI20230320BHJP
【FI】
B65D77/04 D
A47J37/12
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017188630
(22)【出願日】2017-09-28
(65)【公開番号】P2019064600
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-09-04
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】302042678
【氏名又は名称】株式会社J-オイルミルズ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(72)【発明者】
【氏名】松田 考世
(72)【発明者】
【氏名】青木 剛
(72)【発明者】
【氏名】日高 和弘
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 健一郎
【審査官】小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-060685(JP,U)
【文献】特開2013-180224(JP,A)
【文献】特開2001-346698(JP,A)
【文献】特開2005-253481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
A47J 37/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する液槽と、
前記液槽内に連通する供給路を有する供給配管と、前記供給配管に接続されるコネクタと、を備える供給ユニットと、
前記液槽内に連通するとともに前記液体の供給先から回収される液体が通る回収路を有する回収配管と、前記回収配管に接続されるコネクタと、を備える回収ユニットと、
液体を収容可能に構成されるとともに液口を有し、前記液体が供給される供給先に設けられた前記供給ユニットの前記コネクタに係合可能であるとともに前記回収路に設けられる前記回収ユニットの前記コネクタと係合可能に構成されたアダプタが、前記液口に設けられる、容器と、
を備える、液体処理装置。
【請求項2】
前記容器は、前記アダプタが設けられる前記液口を有するフレキシブルバッグと、前記フレキシブルバッグを収容する外装ボックスと、を備えるバッグインボックスであり、 前記供給ユニットの前記コネクタ及び前記回収ユニットの前記コネクタは、内部に流路を構成する筒部と、前記流路に設けられるとともに孔部が形成された壁部と、前記孔部を塞ぐ第1位置と前記孔部を開放する第2位置とで移動可能に構成されたプランジャと、を備え、前記アダプタに係合すると前記プランジャが前記第2位置に位置することで前記流路が開通し、前記係合が解除されると前記プランジャが第1位置に位置することで前記流路が閉塞される、
請求項1記載の液体処理装置。
【請求項3】
前記供給ユニットの前記コネクタと、前記回収ユニットの前記コネクタは、同じ構成であり、
前記容器は、前記液槽に供給される液体を収容可能であるとともに、前記液体の供給先から回収される液体を収容可能である、請求項1または2に記載の液体処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体処理装置及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
液体などの内容物を収容する容器として、開閉可能なキャップを有するフレキシブルバックが用いられている。また、ボール紙で構成される外装ボックスに、内袋としてフレキシブルバッグを収めたバッグインボックスも知られている。フレキシブルバッグには、スパウトと呼ばれる口栓が設けられている。
【0003】
このような容器において、例えばフレキシブルバッグ内に収容される液体の供給先となる液体処理装置に接続可能に構成される口栓を備えるものが知られている。例えばレストランや食品調理工場などでフライを製造するフライ装置などの液体処理装置に供給される油を収容する容器は、油供給用の配管に接続可能に構成された口栓を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-253481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液体処理装置で使用された液体は、回収用の別の容器に収容されて、回収されている。そこで、本発明は、取り扱い性が良く利便性の高い容器及び液体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態にかかる液体処理装置は、液体を収容する液槽と、前記液槽内に連通する供給路を有する供給配管と、前記供給配管に接続されるコネクタと、を備える供給ユニットと、前記液槽内に連通する回収路を有する回収配管と、前記回収配管に接続されるコネクタと、を備える回収ユニットと、液体を収容可能に構成されるとともに液口を有し、前記液体が供給される供給先に設けられた前記供給ユニットの前記コネクタに係合可能であるとともに前記回収路に設けられる前記回収ユニットの前記コネクタと係合可能に構成されたアダプタが、前記液口に設けられる、容器と、を備える。
【0007】
本発明の他の一形態にかかる容器は、液体を収容可能に構成されるとともに液口を有し、前記液体が供給される供給先に設けられたコネクタに係合可能なアダプタが前記液口に設けられるフレキシブルバッグと、前記フレキシブルバッグを収容する外装ボックスと、を備え、前記アダプタは、前記液体の供給先から回収される液体が通る回収路に設けられるコネクタに係合可能に構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、取り扱い性が良く利便性の高い容器及び液体処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態にかかるフライ装置の構成を示す説明図。
図2】同実施形態にかかるバッグインボックスのアダプタとフライ装置のコネクタとの接続部の構成を示す斜視図。
図3】同実施形態にかかるバッグインボックスのアダプタとフライ装置のコネクタとの接続部の構成を示す斜視図。
図4】同実施形態にかかるバッグインボックスとフライ装置のコネクタとの接続部の構成を示す断面図。
図5】同実施形態にかかるバッグインボックスとフライ装置のコネクタとの接続部の構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態にかかるフライ装置10(液体処理装置)の構成について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかるフライ装置10の構成を示す説明図である。図2及び図3はバッグインボックス50のアダプタ60とコネクタ40との接続部の構成を示す斜視図である。図4及び図5はバッグインボックス50のアダプタ60とコネクタ40との接続部の構成を示す断面図である。
【0011】
図1乃至図5に示すように、液体処理装置であるフライ装置10は、液体としての油を収容する液槽としての油槽12と、油槽12を加熱する加熱手段であるヒータ13と、油槽12へ油を供給する供給ユニット14と、油槽12からの油を回収する回収ユニット15と各部の動作を制御する制御部16と、検出部17と、操作入力部18と、ヒータ13を温調する機能を備える。フライ装置10は、例えば対象の具材を油で揚げて調理する装置である。
【0012】
油槽12の、上面に開口を有するケース21は、食品を投入してフライに出来る開口を備える。ケース21の所定箇所には供給ユニット14の管部材31aが接続されている。ケース21の側壁の下部の所定箇所には油が排出可能に構成された排出管21aが設けられている。排出管21aには回収ユニット15の管部材35aが接続されている。排出管21aには、流路を開閉する開閉レバー22が設けられている。
【0013】
供給ユニット14は、内部に流路を形成するホース等の管部材31aを複数有する供給配管31と、供給配管31内の流路を開閉する開閉バルブ32と、油を下流に向けて圧送する供給ポンプ33と、供給される油を収容する容器であるバッグインボックス50と、を備える。供給配管31は油槽12内に連通する供給路を有する。供給配管31の一端が油槽12内に開放され、他端がコネクタ40を介してバッグインボックス50に接続されている。
【0014】
回収ユニット15は、内部に流路を形成するホース等の管部材35aを有する回収配管35と、油を収容する容器であるバッグインボックス50と、を備える。油槽12内に連通する回収配管35は回収路を構成する。
【0015】
回収配管35の一端が油槽12の排出管21aに接続され、他端がコネクタ40を介してバッグインボックス50に接続されている。
【0016】
供給ポンプ33は、吸込口33aと吐出口33bと、を備え、制御部16に接続される。供給ポンプ33は、制御部16の制御により所定のタイミングで駆動されることにより、吸込口33aから油を吸込み、吐出口33bから二次側へと液体を圧送する。
【0017】
コネクタ40は、ベース筒41と、ベース筒41と同軸であってベース筒41よりも大径の外筒部42と、ベース筒41から外方に延びる継手管部43と、ベース筒41内に収容されるプランジャ44と、プランジャ44を所定方向に押圧する付勢部材45と、を備える。ベース筒41と、外筒部42と、継手管部43と、は合成樹脂で一体に形成されている。コネクタ40はアダプタ60に係合可能に構成されている。
【0018】
ベース筒41は、上壁41aと、側周壁41bと、下壁41cと、を一体に備える。上壁41aは円板形状に構成され、メイン流路41eの上方を塞ぐ。側周壁41bは円筒状に構成されている。側周壁41bの所定箇所に継手管部43が接続されている。下壁41cは、側周壁41bの下端縁から連続して径方向内側に延びるとともに円形の孔部41dを形成する。ベース筒41は、一端側に孔部41dを有するとともに他端側が閉塞している。ベース筒41の内部には円柱状の空間であるメイン流路41eが形成されている。ベース筒41と外筒部42との間には後述するアダプタ60の第2筒部63が挿入される円形の挿入穴42dが形成される。
【0019】
外筒部42は、ベース筒の側周壁に連続して形成される円形の板状の蓋部42aと、ベース筒41よりも大径に構成された周壁部42bと、を備える。周壁部42bの内面には、アダプタ60の挿入筒に螺合するねじ部42cが形成されている。
【0020】
継手管部43は、ベース筒41のメイン流路41eから分岐して径方向に延びるサブ流路43aを有する管状に構成されている。継手管部43は管部材31a、35aに挿入され、管部材31a,35aに接続される。継手管部43の先端部の外面には凹凸部43cが形成されている。凹凸部43cは軸方向に並列する複数の突条43dを有し、各突条43dは継手管部43の外周面において周方向に沿って延びている。各突条43dは例えば頂部が継手管部43の基端側に偏って配置され、管部材31a,35aの内面に食い込むことで抜け止め防止機能を有する。
【0021】
プランジャ44は例えば孔部41dより大径の円板状である蓋片44aと、孔部41dより小径の軸片44bとを連続して一体に備え、メイン流路内に収容されている。プランジャ44は付勢部材45によって、メイン流路41eの内側から孔部41dに向けて付勢されるとともに、軸方向に沿って往復移動可能に支持されている。
【0022】
プランジャ44は、蓋片44aが孔部41dに押しつけられて孔部41dを閉塞する第1位置と、第1位置よりも上方に位置し、蓋片44aが孔部41dから離れて孔部41dを開放する第2位置とで、移動可能に構成されている。
【0023】
付勢部材45は、一端が上壁41aに接続され、他端がプランジャ44の蓋片44aの上面に接続された、コイルばねである。
【0024】
容器としてのバッグインボックス50は、フレキシブルバッグ51と、フレキシブルバッグを収容する外装ボックス52と、を備える。バッグインボックス50は、例えばボール紙で構成される外装ボックス52に内袋となるバッグであるフレキシブルバッグ51を収めて構成されている。
【0025】
フレキシブルバッグ51は、四角形のフィルムの四方が溶着シールされ、液体を収容可能な袋状に構成されている。フレキシブルバッグ51の所定箇所には液口51aが形成され、この液口51aに合成樹脂で筒状に構成されたアダプタ60が設けられている。
【0026】
アダプタ60は、プランジャを支持する貫通孔を有する円形の支持盤61と、支持盤61から一方側に延びる円筒状の第1筒部62と、支持盤61の他方に延びる円筒状の第2筒部63と、プランジャ64と、ダイヤフラム65と、を備える。
【0027】
支持盤61は円板形状であって、プランジャ64の軸体が通る貫通孔61aが形成されている。貫通孔61aは、コネクタ40とアダプタ60とが係合した際に孔部と連続する位置に設けられ、係合状態で流路を形成する。支持盤61の一方の面にはプランジャ64の蓋片64aを受ける円形の凹部61bが形成されている。
【0028】
第1筒部62はフレキシブルバッグ51の液口51aに固定される。第1筒部62は一方に開口している。第1筒部62の内周壁には、ダイヤフラム65が支持されている。第1筒部62の基端部と先端部の2箇所において、外周面にそれぞれ外方に突出する環状リブ62aが設けられている。
【0029】
第2筒部63は第1筒部62よりも小径であって、コネクタ40の挿入穴42dに挿入可能に構成されている。第2筒部63の外周壁には、コネクタ40の挿入穴42dに螺合する雄ねじ部63aが形成されている。
【0030】
プランジャ64は例えば貫通孔61aより大径の円板状である蓋片64aと、貫通孔61aより小径の軸片64bとを連続して一体に備え、メイン流路内に収容されている。プランジャ64はダイヤフラム65によって、メイン流路41eの内側から孔部41dに向けて付勢されるとともに、軸方向に沿って往復移動可能に支持されている。
【0031】
プランジャ64は、蓋片64aが貫通孔61aに押しつけられて貫通孔61aを閉塞する第1位置と、第1位置よりも下方に位置し、蓋片64aが貫通孔61aから離れて貫通孔61aを開放する第2位置とで、移動可能に構成されている。
【0032】
ダイヤフラム65は、複数の貫通孔を有するメッシュ状の薄板であり、弾性変形可能に構成されている。ダイヤフラム65は第1筒部62の内壁に支持される円形の外縁部を有し、その中央部が軸方向に変位するように弾性変形可能である。ダイヤフラム65は、プランジャ64を付勢する付勢部材として機能する。
【0033】
以上のように構成されたアダプタ60は、図2及び図4に示す係合解除状態において、プランジャ44,64は第1位置にあり、蓋片44a,64aにより孔部41d、貫通孔61aがそれぞれ塞がれている。アダプタ60の上方からコネクタ40を装着すると、アダプタの第2筒部63が挿入穴に挿入されることで、対向配置されたプランジャ44,64が当接し、押圧され、プランジャ44,64が第2位置に移動し、貫通孔61a及び孔部41dを開放する係合状態となる。図3及び図5に示す係合状態となると、貫通孔61aと孔部41dによってフレキシブルバッグ51内から、貫通孔61a及び孔部41dを通ってメイン流路41eに至りメイン流路41eから継手管部43の流路を経て供給配管31または回収配管35に至る流路が開通し、液体が流通可能になる。一方、アダプタ60からコネクタ40を取り外すと、プランジャ44,64が元の位置に戻ることで、貫通孔61a及び孔部41dを塞ぎ、流路が閉塞される。
【0034】
外装ボックス52は、例えばボール紙で構成され、上部に開閉可能な開口を有するとともに内部にフレキシブルバッグ51を収容する収容空間を形成する、矩形の箱状に構成される。外装ボックス52の上部の開口を開閉する蓋部52aには、アダプタ60を外部に引き出す引出孔52bを構成する切り欠きである舌部52cが形成されている。
【0035】
制御部16は、各部の動作を制御するプロセッサ16aと、プログラムあるいは各種データ等を格納するメモリ16bと、を備える。
【0036】
プロセッサ16aは、CPU(Central Processing Unit)を含み、制御部16の中枢部分に相当する。プロセッサ16aは、予めメモリ16bに記録された制御プログラムに基づく制御処理を実行することで、フライ装置10の各部を制御し、フライ装置10の各種の機能を実現する。
【0037】
検出部17は例えばケース21内の油の液面高さを検出する液位センサや、油の温度を検出する温度センサである。
【0038】
操作入力部18は、例えばユーザがフライ処理の開始や処理条件などの指示を入力するコントロールパネルである。
【0039】
制御部16は、液位センサで検出された情報や操作入力部18に入力された情報に基づいて、油を供給する供給処理、及び使用後の油を回収する回収処理を制御する。例えば制御部16は、液位センサで検出された油の液面高さH1が、予め設定された供給基準液位H2を下回った場合に、供給処理を開始する。供給処理として、供給ユニットの供給配管31が、バッグインボックス50のアダプタ60に接続された状態で、供給ポンプを作動させ、バッグインボックス50内の油を、液体の供給先となるフライ装置10の油槽12に供給し、液面高さH1が供給停止基準位置まで回復したら、供給ポンプ33を停止し、油の供給を停止する。
【0040】
また、制御部16は、液位センサで検出された油の液面高さH1が、予め設定された排出基準液位H3を上回った場合に、もしくは予め設定した液温を下回った場合に、回収処理を開始する。回収処理として、回収ユニットの回収配管35が、バッグインボックス50のアダプタ60に接続された状態で、バルブを開け、油槽12の油を、バッグインボックス50内に送り、液面高さH1が回収停止基準位置まで低下したら、開閉レバー22を閉め、回収処理を終了する。
【0041】
本実施形態にかかる液体処理装置及び容器によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、例えば一斗缶などの容器を用いて廃油を回収する場合に比べて、容器の廃棄時の取り扱い性が良く、利便性が高い。また、供給側と回収側とで同じコネクタ40及びアダプタ60を用いため、使用後のバッグインボックスを回収容器として用いることが可能となる。このため、回収作業を効率化するとともに、資材の無駄を抑えることが、可能である。
【0042】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、バッグの一例として、バッグインボックス50の内袋としてのフレキシブルバッグ51を例示したが、これに限られるものではない。例えば、フィルムタイプの充填口付のパウチへの充填処理にも適用できる。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
液体を収容する液槽と、
前記液槽内に連通する供給路を有する供給配管と、前記供給配管に接続されるコネクタと、を備える供給ユニットと、
前記液槽に供給される液体を収容するとともに、前記コネクタに係合するアダプタを備える液口を有する容器と、
前記液槽内に連通する回収路を有する回収配管と、前記回収配管に接続されるとともに前記アダプタに係合可能に構成されたコネクタと、を備える回収ユニットと、
を備える、液体処理装置。
(2)
前記容器は、前記アダプタが設けられる液口を有するフレキシブルバッグと、前記フレキシブルバッグを収容する外装ボックスと、を備えるバッグインボックスであり、
前記コネクタは、内部に流路を構成する筒部と、前記流路に設けられるとともに孔部が形成された壁部と、前記孔部を塞ぐ第1位置と前記孔部を開放する第2位置とで移動可能に構成されたプランジャと、を備え、
前記コネクタと前記アダプタとが係合すると前記プランジャが前記第2位置に位置することで流路が開通し、前記係合が解除されると前記プランジャが第1位置に位置することで流路が閉塞される、(1)記載の液体処理装置。
(3)
液体を収容可能に構成されるとともに液口を有し、前記液体が供給される供給先に設けられたコネクタに係合可能なアダプタが前記液口に設けられるフレキシブルバッグと、 前記フレキシブルバッグを収容する外装ボックスと、を備え、
前記アダプタは、前記液体の供給先から回収される液体が通る回収路に設けられるコネクタに係合可能に構成された、容器。
【符号の説明】
【0044】
10…フライ装置(液体処理装置)、12…油槽(液槽)、13…ヒータ、14…供給ユニット、15…回収ユニット、16…制御部、17…検出部、18…操作入力部、21…ケース、21a…排出管、22…開閉レバー、31…供給配管、31a…管部材、32…開閉バルブ、33…供給ポンプ、33a…吸込口、33b…吐出口、35…回収配管、35a…管部材、40…コネクタ、41…ベース筒、41a…上壁、41b…側周壁、41c…下壁、41d…孔部、41e…メイン流路、42…外筒部、42a…蓋部、42b…周壁部、42c…ねじ部、42d…挿入穴、43…継手管部、43a…サブ流路、43c…凹凸部、43d…突条、44…プランジャ、44a…蓋片、44b…軸片、45…付勢部材、50…バッグインボックス、51…フレキシブルバッグ、51a…液口、52…外装ボックス、52a…蓋部、52b…引出孔、52c…舌部、60…アダプタ、61…支持盤、61a…貫通孔、61b…凹部、62…第1筒部、62a…環状リブ、63…第2筒部、63a…雄ねじ部、64…プランジャ、64a…蓋片、64b…軸片、65…ダイヤフラム。
図1
図2
図3
図4
図5