(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-22
(45)【発行日】2023-03-30
(54)【発明の名称】補完的なパターンのステーション設計
(51)【国際特許分類】
C23C 16/455 20060101AFI20230323BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20230323BHJP
【FI】
C23C16/455
H01L21/205
(21)【出願番号】P 2021522037
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 US2019057326
(87)【国際公開番号】W WO2020092047
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-06-18
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】オーブション, ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】バルジャ, サンジーヴ
(72)【発明者】
【氏名】ライス, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ダン, アルカプラバ
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ハンホン
【審査官】篠原 法子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-118541(JP,A)
【文献】特開2016-046524(JP,A)
【文献】特開2012-222024(JP,A)
【文献】特開2016-169402(JP,A)
【文献】特開2017-224816(JP,A)
【文献】特開2005-333096(JP,A)
【文献】特開2016-174056(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0174362(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C16/00 -16/56
H01L21/205
H01L21/31
H01L21/365
H01L21/469
H01L21/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理チャンバであって、
第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有する第1の処理ステーション;及び
第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する第2の処理ステーション;
を含み、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータが、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して回転又は並進移動して、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供し、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータ、及び第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのそれぞれが、n回対称性を有する対称的な孔パターンを有し、nが
3から10の範囲の整数である、処理チャンバ。
【請求項2】
第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数が、第1のガスディフューザーに対して約(360/(n*2))度以下回転
し、nが3から10の範囲の整数である、請求項1に記載の処理チャンバ。
【請求項3】
第1の処理ステーション又は第2の処理ステーションのうちの一又は複数に接続されたコントローラをさらに含む、請求項1に記載の処理チャンバ。
【請求項4】
膜を形成する方法であって、
少なくとも一つのウエハを基板支持表面上にロードすること;
第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有する第1の処理ステーションと、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する第2の処理ステーションとの間で基板支持表面を回転させることであって、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータが、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して回転して、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供する、第1のステーションと第2のステーションとの間で基板支持表面を回転させること;及び
各処理ステーションで、少なくとも一つのウエハの上面を処理条件に曝露して、実質的に均一な厚さを有する膜を形成すること;
を含み、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータ、及び第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのそれぞれが、n回対称性を有する対称的な孔パターンを有し、nが
3から10の範囲の整数である、方法。
【請求項5】
膜が形成されるとき、少なくとも一つのウエハが静止している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数が、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数に対して約(360/(n*2))度以下回転
し、nが3から10の範囲の整数である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
基板支持表面の回転速度を制御することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
処理チャンバであって、
第1のプラズマ源からの第1のプラズマ流パターンを有する第1のプラズマ処理ステーションであって、第1のプラズマ源がn回対称性を有する対称的な孔パターンを有する、第1のプラズマ処理ステーションと;
第2のプラズマ源からの第2のプラズマ流パターンを有する第2のプラズマ処理ステーションであって、第2のプラズマ源がn回対称性を有する対称的な孔パターンを有し、第1のプラズマ源に対して回転して、第1のプラズマ流パターンに対して補完的な第2のプラズマ流パターンを提供する、第2のプラズマ処理ステーションと;
を含み、第2のプラズマ源が第1のプラズマ源に対して約(360/(n*2))以下回転し、nが2から10の範囲の整数である、処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、ウエハを処理するための装置及び方法に関する。特に、本開示は、各処理ステーションで補完的なパターンを提供する処理チャンバに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の原子層堆積(ALD)プロセスは、多くの潜在的な問題及び困難を有する。多くのALD化学物質(例えば、前駆体及び反応物質)は「非相溶性」であり、これは、化学物質が一緒に混合できないことを意味する。非相溶性の化学物質が混合すると、ALDプロセスではなく化学気相堆積(CVD)プロセスが生じる可能性がある。CVDプロセスは概して、ALDプロセスよりも厚さの制御が少なく、及び/又は気相粒子の生成を引き起こす可能性があり、結果として得られるデバイスに欠陥を引き起こす可能性がある。一度に単一の反応性ガスが処理チャンバに流入する従来の時間領域ALDプロセスでは、長いパージ/ポンプアウト時間が発生するため、化学物質は気相で混合されない。空間ALDチャンバは、一つ又は複数のウエハを一つの環境から第2の環境に、時間領域のALDチャンバがポンプ/パージするよりも速く移動できるため、スループットが向上する。
【0003】
いくつかの用途では、半導体産業は、より低い温度(例えば、350℃未満)で堆積できる高品質の膜を必要としている。熱のみのプロセスで膜が堆積される温度よりも低い温度で高品質の膜を堆積するには、代替エネルギー源が必要である。ソリューションプラズマは、ALD膜にイオン及びラジカルの形で追加のエネルギーを提供するのに使用することができる。課題は、垂直側壁ALD膜に十分なエネルギーを与えることである。イオンは通常、ウエハ表面に垂直な方向にウエハ表面の上方のシースを通して加速される。したがって、イオンは水平ALD膜表面にエネルギーを提供するが、イオンは垂直面に平行に移動するため、垂直面に十分な量のエネルギーを提供しない。高い側壁の膜質を実現するために、非常に高いRF(VHF)プラズマ又はマイクロプラズマが使用される。これらのプラズマ源は、高いプラズマ密度を提供して膜の品質を向上させるが、プラズマの均一性が低いという欠点がある。
【0004】
現在の空間ALD処理チャンバは、加熱された円形プラテン上で複数のウエハを一定速度で回転させ、ウエハを一つの処理環境から隣接する環境に移動させる。異なる処理環境は、非相溶性の気体を分離させる。ただし、現在の空間ALD処理チャンバは、ガス流の不均一性、温度の不均一性、及び/又はプラズマの不均一性によってガス高品質のALD膜を可能にしないため、厚さの不均一性、プラズマ損傷及び/又は処理の柔軟性の問題が生じる。
【0005】
単一のウエハチャンバをシミュレートする処理ステーション中でウエハが静止しているときに一次堆積工程が発生する現在の空間ALD堆積ツール(又は他の空間処理チャンバ)では、動作方法は、多くの場合、ウエハを同じステーションタイプの複数に移動させることを含み、処理ステーションのガス流の不均一性、温度の不均一性、及び/又はプラズマ曝露の不均一性をもたらす。したがって、この技術分野では、堆積装置及び方法の改善が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一又は複数の実施態様は、処理チャンバに関する。一実施態様では、処理チャンバは、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有する第1の処理ステーションと、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する第2の処理ステーションとを含み、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータは、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して回転して、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供する。
【0007】
本開示の追加的な実施態様は、膜を形成する方法に関する。一又は複数の実施態様では、膜を形成する方法は、少なくとも一つのウエハを基板支持表面上にロードすることと;第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有する第1の処理ステーションと、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する第2の処理ステーションとの間で基板支持表面を回転させることであって、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータが、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して回転して、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供する、第1のステーションと第2のステーションとの間で基板支持表面を回転させることと;各処理ステーションで、ウエハの上面を処理条件に曝露して、実質的に均一な厚さを有する膜を形成することと;を含む。
【0008】
一又は複数の実施態様は、プラズマ処理チャンバであって、第1のプラズマ源からの第1のプラズマピクセルパターンを有する第1のプラズマ処理ステーションであって、第1のプラズマ源がn回対称性を有する対称ピクセルパターンを有する、第1のプラズマ処理ステーションと;第2のプラズマ源からの第2のプラズマピクセルパターンを有する第2のプラズマ処理ステーションであって、第2のプラズマがn回対称性を有する対称ピクセルパターンを有し、第1のプラズマ源に対して回転して第1のプラズマピクセルパターンに対して補完的な第2のプラズマピクセルパターンを提供する、第2のプラズマ処理ステーションとを含む、プラズマ処理チャンバに関する。
【0009】
本開示の上述の特徴を詳しく理解し得るように、上記で簡単に要約した本開示のより詳細な説明が、実施態様を参照することによって得られる。一部の実施態様は、添付図面に示されている。しかし、本開示は他の等しく有効な実施態様も許容し得ることから、添付の図面は本開示の典型的な実施態様のみを示しており、従って、本開示の範囲を限定すると見なすべきではないことに、留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本明細書に記載される実施態様による薄膜を形成する方法の一実施態様のフロープロセス図を示す。
【
図2A】本明細書に記載される実施態様による加熱コイルを示す。
【
図2B】本明細書に記載される実施態様による
図2Aの加熱コイルに対して補完的な加熱コイルを示す。
【
図3A】本明細書に記載される実施態様による冷却チャネルを示す。
【
図3B】本明細書に記載される実施態様による
図3Aの冷却コイルに対して補完的な冷却チャネルを示す。
【
図4A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図4B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図4C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図5A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図5B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図5C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図6A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図6B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図6C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図7A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図7B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図7C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図8A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図8B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図8C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図9A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図9B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図9C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図10A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図10B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図10C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図11A】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図11B】一又は複数の実施態様によるピクセルパターンを有するプラズマ源を示す。
【
図11C】一又は複数の実施態様による補完的なプラズマピクセルパターンを示す。
【
図12】本開示の一又は複数の実施態様による処理チャンバの断面等角図を示す。
【
図13】本開示の一又は複数の実施態様による処理チャンバの断面図を示す。
【
図14】本開示の一又は複数の実施態様による処理ステーションの分解断面図である。
【
図15】本開示の一又は複数の実施態様による処理プラットフォームの概略図である。
【
図16A-B】本開示の一又は複数の実施態様によるプロセスの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示のいくつかの例示的な実施態様を説明する前に、本開示が下記の説明において明記される構成又はプロセスステップの詳細事項に限定されないことを理解すべきである。本開示は、他の実施態様も可能であり、さまざまなやり方で実践又は実行することが可能である。
【0012】
本明細書では、「基板(substrate)」は、製造プロセスの間に表面上に膜処理が実施される任意の基板、又は基板上に形成された任意の材料面のことである。例えば、その上で処理が実行可能である基板表面は、用途に応じて、ケイ素、酸化ケイ素、歪みシリコン、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator:SOI)、炭素がドープされた酸化ケイ素、アモルファスシリコン、ドープされたケイ素、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、ガラス、サファイアなどの材料、並びに金属、金属窒化物、金属合金、及びその他の導電性材料といった他の任意の材料を含む。基板は、半導体ウエハを含むが、それに限定されるわけではない。基板表面を研磨し、エッチングし、還元し、酸化させ、ヒドロキシル化し、アニールし、かつ/又はベイクするために、基板は前処理プロセスに曝露されることがある。本開示では、基板自体の表面に直接的に膜処理を行うことに加えて、開示されている膜処理ステップのうちの任意のものが、より詳細に後述するように、基板に形成された下部層に実施されることもある。「基板表面(substrate surface)」という語は、文脈に示唆されるこのような下部層を含むことを意図している。従って、例えば、膜/層又は部分的な膜/層が基板表面に堆積している場合には、新たに堆積した膜/層の露出面が基板表面となる。
【0013】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、「前駆体」、「反応物質」、「反応性ガス」などの用語は、交換可能に使用され、基板表面と、又は基板表面上に形成された膜と反応し得る任意のガス種を指す。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、「プラズマピクセル」、「プラズマ源」などの用語は、交換可能に使用され、プラズマ処理ステーション上の任意の、独立して制御されたプラズマ生成素子を指す。
【0014】
本開示の一又は複数の実施態様は、単一ウエハチャンバをシミュレーションする処理ステーション中でウエハが静止しているときに一次処理工程が生じる処理ツールを使用する。一又は複数の実施態様では、操作方法には、基板支持表面を同じステーションタイプの複数に移動させることが含まれ、ここでは2つのステーションが何らかの方法で互いに補完し合うように設計されており、膜厚の均一性及びウエハのその他の膜特性が改善される。
【0015】
本開示の一又は複数の実施態様は、処理ステーションとも呼ばれる少なくとも二つの空間的に分離された処理環境を有する処理チャンバに関する。ある実施態様は2を超える処理ステーションを有し、またある実施態様は4を超える処理ステーションを有する。処理環境は、水平面内を移動するウエハと同一平面上に取り付けることができる。処理環境は円形に配置されている。上に1から4(又はそれ以上)の個別のウエハヒータが取り付けられている回転可能な構造体は、処理環境に類似する直径を有する円形経路でウエハを移動させる。各ヒータは、温度制御される場合があり、一又は複数の同心円帯を有する場合がある。ウエハのローディングについて、回転可能な構造体は引き下げられ得るため、真空ロボットは、完成したウエハを拾い上げ、未処理のウエハを各ウエハヒータ上(低いZ位置)に位置するリフトピンに配置することが可能である。操作中、各ウエハは、処理が完了するまで独立した環境下にあることができ、その後、回転可能な構造体は、ヒータ上のウエハを処理のために次の環境(4つのステーションの場合は90°回転、3つのステーションの場合は120°回転)へ移動させるよう回転することができる。
【0016】
空間ALD堆積ツール(又はその他の空間処理チャンバ)では、ウエハは第1の処理ステーションへ移動し、続いて第2の処理ステーションへ移動する。いくつかの場合、第1の処理ステーションと第2の処理ステーションは同じであり、これにより、膜厚の均一性が欠如し、膜の堆積特性(屈折率、ウェットエッチング速度、面内変位など)の均一性が欠如する。
【0017】
一又は複数の実施態様は、処理ツール(例えば空間ツール)中の異なる処理ステーションが改善された膜厚の均一性、並びに堆積された膜の改善された屈折率、ウェットエッチング速度、面内変位をもたらすように設計されている処理チャンバを有利に提供する。
【0018】
図1は、本開示の一又は複数の実施態様による膜を堆積する方法10のフロー図を示している。
図1を参照すると、方法20は動作30で開始し、ここで、少なくとも一つのウエハは基板支持表面上にロードされる。動作40では、基板支持表面は第1の処理ステーションと第2の処理ステーションとの間で回転する。一又は複数の実施態様では、第1の処理ステーションは、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有し、第2の処理ステーションは、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネル、又は第2のヒータの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する。第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータの一又は複数は、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータの一又は複数に対して回転し、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供する。動作50では、処理ステーションで、少なくとも一つのウエハの上面が処理条件に曝露されて、膜が形成される。一又は複数の実施態様では、処理条件は、温度、圧力、反応性ガスなどのうちの一又は複数を含む。一又は複数の実施態様では、形成された膜は実質的に均一な厚さを有する。本明細書で使用される場合、「実質的に均一」とは、形成された膜の±5nm、±4nm、±3nm、±2nm又は±1nm内である膜厚を指す。
【0019】
一又は複数の実施態様では、膜が形成されるとき、少なくとも一つのウエハは静止している。一又は複数の実施態様では、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータ、及び第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのそれぞれは、n回対称性を有する対称的な孔パターンを有する。本明細書で使用される場合、用語「n回対称」とは、軸の周りに互いに向かい合っているまったく同じ部品で構成されている品質を指す。本明細書で使用される場合、「n回」とは、対称的な孔パターンを配置することができ、対称が維持される軸の周りの回転の数を指す。一又は複数の実施態様では、nは1から10の範囲の整数である。他の実施態様では、nは2から10の範囲の整数である。一又は複数の実施態様では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10から選択される。一又は複数の実施態様では、nは、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10から選択される。一又は複数の実施態様では、nは2である。本明細書で使用される場合、「孔」は、ガス、プラズマなどが通過することができる第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、第1のヒータ、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数の開口部、空洞、貫通孔などを指す。いくつかの実施態様では、孔は円形である。他の実施態様では、孔は、限定されないが、所望の三角形、正方形、長方形、六角形、七角形、八角形、星形などを含む、任意の形状であり得る。いくつかの実施態様では、孔パターン(すなわち、複数の開口部によって形成された全体的なパターン)は、円形、三角形、正方形、長方形、六角形、七角形、八角形、星形などに配置される。
【0020】
いくつかの実施態様では、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数は、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータのうちの一又は複数に対して約(360/(n*2))度以下の大きさ分、中心軸の周りを回転する。第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータが、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン又は第2のヒータと共通の中心軸を共有するとき、パターンが回転するときにパターンの最大差が生じる(360/(n*2))。その大きさを超える回転は、パターン差の減少を引き起こす。よって、例えば、孔パターンの対称が2回(すなわち、n=2)であるとき、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数は、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して約90°(すなわち、(360/(n*2))=(360/(2*2))=(360/4)=90度)以下回転する。
【0021】
一又は複数の実施態様では、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン又は第1のヒータ、及び第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン又は第2のヒータのそれぞれは、n回対称性を有する同一の対称的な孔パターンを有し、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン又は第2のヒータのうちの一又は複数は、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン又は第1のヒータに対して約(360/(n*2))度以下回転する。当業者は、約(360/(n*2))以下の回転は共通の中心軸を共有するパターンに関与していることを認識するであろう。オフセット中心軸を有するパターンは、最大差を提供するために異なる回転量を有し得る。
【0022】
一又は複数の実施態様では、方法10は、基板支持表面の回転速度を制御することをさらに含む。
【0023】
図2A及び2Bはヒータコイル500を示す。
図Bのヒータコイル500は、
図Aヒータコイル500に対して補完的である。
【0024】
図3A及び3Bは冷却チャネル600を示す。
図3Aを参照すると、チャネル600は、水を冷却するための入口610と、冷却水が出る出口620とを有する。
図3Bは、
図3Aのコイル600に対して補完的である。
【0025】
一又は複数の実施態様では、処理チャンバは、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータからの第1のガス流パターンのうちの一又は複数からの第1のガス流パターンを有する第1の処理ステーションと、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータのうちの一又は複数からの第2のガス流パターンを有する第2の処理ステーションとを含み、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン、又は第2のヒータは、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して回転して、第1のガス流パターンに対して補完的な第2のガス流パターンを提供する。
【0026】
一又は複数の実施態様では、交互する熱処理ステーション及びプラズマ処理ステーションを有する複数の処理ステーションを有する処理チャンバが提供される。各プラズマ処理ステーションは、複数のプラズマピクセル(独立して制御されたプラズマ生成素子)、ガスディフューザー、冷却チャネル、及びヒータで構成されている。第1のプラズマステーションのプラズマピクセルパターン、ガスディフューザー、冷却チャネルパターン又はヒータ、及び第2のプラズマステーションのプラズマピクセルパターン、ガスディフューザー、冷却チャネル又はヒータは、n回対称性を有する対称的なパターンを有する。
【0027】
一又は複数の実施態様は、交互する熱処理ステーション及びプラズマ源処理ステーションを有する複数の処理ステーションを含む処理チャンバに関する。各プラズマステーションは、複数のプラズマピクセル(独立して制御されたプラズマ生成素子)、ガスディフューザー、冷却チャネル、及びヒータで構成されている。膜の不均一性は、プラズマステーション下でウエハが静止しているとき、プラズマステーションのプラズマピクセルパターン、ガスディフューザー、冷却チャネル及びヒータに対するウエハの相対位置に影響される。プラズマステーションについて、第1のプラズマ処理ステーションは、第1のプラズマ源からの第1のプラズマピクセルパターンを有し、第1のプラズマ源はn回対称性を有する対称ピクセルパターンを有し、第2のプラズマ処理ステーションは、第2のプラズマ源からの第2のプラズマピクセルパターンを有し、第2のプラズマはn回対称性を有する対称ピクセルパターンを有し、第1のプラズマ源に対して回転して第1のプラズマピクセルパターンに対して補完的な第2のプラズマピクセルパターンを提供する。
【0028】
図4A-11Cは、第2のプラズマステーションが一又は複数の実施態様による第1のプラズマステーションに対して回転するときに生じ得るさまざまな補完的なプラズマピクセルパターンを示している。
図4Aでは、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに4回対称性を有する対称六角形パターン52aを有する。
図4Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、4回対称性を有する対称六角形パターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対して軸70bの周りを回転する。一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称六角形パターンと、共有される中心軸70a、70bとを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図4A及び4Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約45度以下回転する(n=4;360/(4*2)=45)。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、結果として、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さの均一性が高い膜60が得られる。一又は複数の実施態様では、膜60はまた、均一な屈折率、均一なウェットエッチング速度、又は均一な膜応力のうちの一又は複数を有する。
【0029】
図5Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに4回対称性を有する対称四角形パターン52aを有する。
図5Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに4回対称性を有する対称四角形パターン52bを有する。軸70bは軸70aからオフセットされる。
図5Cは、軸70a、70bを含む
図5A及び5Bの組み合わせパターンを示している。当業者は、軸の周りのパターンの回転はこの例示的な実施態様には示されていないことを認識するであろう。むしろ、軸70aから軸70bへのパターンの並進移動は、最大のパターン差を提供する。
【0030】
別の実施態様では、
図5Aのプラズマピクセルパターン50は、孔パターンが周りに配置された軸72aを有し、
図5Bのプラズマピクセルパターン54は、孔パターンが周りに配置された軸72bを有する。この実施態様では、軸72a及び軸72bは、共有されているか又は同軸であり、孔パターンは対称ではない。
図5A及び5Bの孔パターンは組み合わされて、90°又は180°回転した
図5Cに例示されるパターンが形成され得る。この構成では対称性は示されていないが、回転を計算する目的では、これは1回対称(n=1)で、180°の回転が生じると考えられ得る。
【0031】
一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称四角形パターンを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図5A及び5Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約90度以下回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図5Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0032】
図6Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに2回対称性を有する対称四角形パターン52aを有する。
図6Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに2回対称性を有する対称長方形パターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対して回転する。一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称長方形パターンを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図4A及び4Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約90度以下回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図6Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0033】
図7Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに3回対称性を有する対称六角形パターン52aを有する。
図7Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに3回対称性を有する対称六角形パターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対して回転する。一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称六角形パターンを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図7A及び7Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約60度以下回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図7Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0034】
図8Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに3回対称性を有する対称的な外輪プラス六角形のパターン52aを有する。
図8Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに3回対称性を有する対称的な外輪プラス六角形のパターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対して回転する。一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称的な外輪プラス六角形のパターンを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図6A及び6Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約90度以下回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図8Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0035】
図9Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに2回対称性を有する対称的な外輪プラス長方形のパターン52aを有する。
図9Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに2回対称性を有する対称的な外輪プラス長方形のパターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対して回転する。一又は複数の実施態様では、第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54は、n回対称性を有する同一の対称的な外輪プラス長方形のパターンを有する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約(360/(n*2))度以下回転する。したがって、
図9A及び9Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、第1のプラズマピクセルパターン50に対して約90度以下回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図9Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0036】
図10Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに19ピクセル(1-19番)を有する外輪プラス放射状のパターン52aを有する。
図10Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに19の源(1-19番)を有する外輪プラス放射状のパターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対してわずかに回転する。第2のプラズマピクセルパターンのピクセル(2-7番)は、第1のプラズマピクセルパターンのピクセル(2-7番)に対して30度回転する。第2のプラズマピクセルパターンのピクセル(8-19番)は、第1のプラズマピクセルパターンのピクセル(8-19番)に対して15度回転する。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図10Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0037】
図11Aを参照すると、第1のプラズマピクセルパターン50は、軸70aの周りに17の源を有する外輪プラス放射状のパターン52aを有する。
図11Bを参照すると、第2のプラズマピクセルパターン54は、軸70bの周りに17の源を有する外輪プラス放射状のパターン52bを有し、第1のプラズマピクセルパターン50に対してわずかに回転する。一又は複数の実施態様では、ピクセルパターン52aの対称性は2回(すなわち、n=2)であり、第2のプラズマピクセルパターン、第2のガスディフューザー、第2の冷却チャネルパターン又は第2のヒータのうちの一又は複数は、第1のプラズマピクセルパターン、第1のガスディフューザー、第1の冷却チャネルパターン、又は第1のヒータに対して約90°以下回転する(すなわち、(360/(n*2))=(360/(2*2))=(360/4)=90度)。第1のプラズマピクセルパターン50及び第2のプラズマピクセルパターン54のそれぞれの下でウエハが連続して処理されるとき、ウエハは、
図11Cに示すように、第1のプラズマピクセルパターン及び第2のプラズマピクセルパターン60に対する補完的なプラズマ曝露を有する。その結果、実質的に均一にプラズマ曝露され、厚さと特性の均一性が高い膜が得られる。
【0038】
図12及び13は、本開示の一又は複数の実施態様による処理チャンバ100を示している。
図12は、本開示の一又は複数の実施態様による、断面等角図として図示された処理チャンバ100を示す。
図13は、本開示の一又は複数の実施態様による断面での処理チャンバ100を示す。したがって、本開示のいくつかの実施態様は、支持アセンブリ200及び上部プレート300を包含する処理チャンバ100に関する。
【0039】
処理チャンバ100は、壁104及び底部106を有するハウジング102を有する。ハウジング102は、上部プレート300と共に、処理空間とも呼ばれる内部空間109を画定する。
【0040】
処理チャンバ100には複数の処理ステーション110が含まれる。処理ステーション110は、ハウジング102の内部空間109に位置し、支持アセンブリ200の回転軸211の周りに円形配置で配置されている。各処理ステーション110は、前面114を有するガスインジェクタ112を含む。いくつかの実施態様では、ガスインジェクタ112のそれぞれの前面114は実質的に同一平面にある。このように使用される場合、「実質的に同一平面にある」とは、ガスインジェクタ112により形成された平面が、他のガスインジェクタ112により形成された平面の±5°、±4°、±3°、±2°、又は±1°内にあることを意味する。いくつかの実施態様では、用語「実質的に同一平面にある」とは、個別のガスインジェクタにより形成された平面が±50μm、±40μm、±30μm、±20μm又は±10μm内であることを意味する。
【0041】
処理ステーション110は、処理が生じ得る領域として画定される。例えば、処理ステーション110は、以下に記載されるようなヒータ230の支持表面231と、ガスインジェクタ112の前面114とにより画定され得る。
【0042】
いくつかの実施態様では、処理ステーション110は、ガスディフューザー、冷却チャネル、又はヒータのうちの一又は複数からのガス流パターンを有する。いくつかの実施態様では、ガスインジェクタ(又はガスディフューザー)112は、シャワーヘッドタイプのガスディフューザーであり、n回対称性を有する対称的な孔パターンを有する。他の実施態様では、処理ステーション110はプラズマステーションとして動作するよう構成されており、ガスインジェクタ112は、補完的なプラズマパターンを生成するためのピクセル化された形状を有するプラズマステーションである。プラズマパターンの補完的なパターンは、プラズマピクセルパターンの中心軸の周りの回転によって制御され得る。例えば、
図5Cに示している実施態様は、プラズマピクセルパターン中心軸又は処理ステーション中心軸の周りの回転の結果であり得る。補完的なプラズマパターンは、
図11Cに示しているように、2つの異なるプラズマピクセルパターンを使用して制御することもできる。
【0043】
処理ステーション110は、任意の適切なプロセスを実施し、任意の適切な処理条件を提供するよう、構成され得る。使用されるガスインジェクタ112のタイプは、例えば、実施されているプロセスのタイプ及びシャワーヘッド又はガスインジェクタのタイプに依拠することになる。例えば、原子層堆積装置として動作するよう構成されている処理ステーション110は、シャワーヘッド又は渦のタイプのガスインジェクタを有し得る。それに対し、プラズマステーションとして動作するよう構成されている処理ステーション110は、一又は複数の電極及び/又はプラズマガスがウエハへ向かって流れること可能にしながらプラズマを生成する接地プレート構成を有し得る。
図13に示される実施態様は、図の左側に、図の右側(処理ステーション110b)とは異なるタイプの処理ステーション110(処理ステーション110a)を有する。適切な処理ステーション110には、限定されないが、熱処理ステーション、マイクロ波プラズマ、三電極CCP、ICP、平行プレートCCP、UV曝露、レーザー処理、ポンプチャンバ、アニーリングステーション及び計測ステーションが含まれる。
【0044】
図14は、本開示の一又は複数の実施態様による処理ステーション110の分解図を示している。示されている処理ステーション110は、三つの主要な構成要素:上部プレート(リッドとも呼ばれる)、ポンプ/パージインサート330及びガスインジェクタ112を含む。
図14に示されるガスインジェクタ112は、シャワーヘッドタイプのガスインジェクタである。いくつかの実施態様では、インサートは、真空空間(排気孔)に接続しているか又はそれと流体連結している。いくつかの実施態様では、インサートは、パージガス源に接続しているか又はそれと流体連結している。
【0045】
上部プレート300中の開口部310のサイズは、均一であっても異なっていてもよい。異なるサイズ/形状のガスインジェクタ112は、開口部310からガスインジェクタ112への移送に適切に成形されたポンプ/パージインサート330と共に使用することができる。例えば、示されているように、ポンプ/パージインサート330には、側壁335と共に上部331及び底部333が含まれる。上部プレート300中の開口部310中に挿入されたとき、底部333に隣接するレッジ334は開口部310中に形成された棚315上に配置され得る。いくつかの実施態様では、開口部中に棚315は存在せず、ポンプ/パージインサート330のフランジ部分317が、上部プレート300の頂部にある。示されている実施態様では、レッジ334は、気体密閉を形成するのに役立つように間に配置されたOリング314を有する棚315上にある。
【0046】
いくつかの実施態様では、上部プレート300中に一又は複数のパージリング309がある。パージリング309はパージガスプレナム(図示せず)又はパージガス源(図示せず)と流体連結し、パージガスの正の流れを提供して処理チャンバからの処理ガスの漏出を防ぐことができる。
【0047】
いくつかの実施態様のポンプ/パージインサート330には、ポンプ/パージインサート330の底部333に少なくとも一つの開口部338を有するガスプレナム336が含まれる。ガスプレナム336は、通常、ポンプ/パージインサート330の上部331又は側壁335の近くに入口(図示せず)を有する。
【0048】
いくつかの実施態様では、プレナム336には、ポンプ/パージインサート330の底部333にある開口部338を通過することができるパージガス又は不活性ガスが充填される可能性がある。開口部338を通るガス流は、ガスカーテンタイプのバリアを作成して処理チャンバの内部からの処理ガスの漏れを防ぐことに役立つ可能性がある。
【0049】
いくつかの実施態様では、プレナム336は真空源に接続しているか又はそれと流体連結している。そのような実施態様では、ガスは、ポンプ/パージインサート330の底部333にある開口部338を通ってプレナム336へ流れる。ガスはプレナムから排気孔へ排気することができる。そのような配置は、使用中に処理ステーション110からガスを排気するのに使用することができる。
【0050】
ポンプ/パージインサート330には、ガスインジェクタ112が挿入され得る開口部339が含まれる。示されているガスインジェクタ112は、ポンプ/パージインサート330の上部331に隣接するレッジ332と接触することができるフランジ342を有する。ガスインジェクタ112の直径又は幅は、ポンプ/パージインサート330の開口部339内に収まることができる任意の適切なサイズであり得る。これは、さまざまなタイプのガスインジェクタ112が上部プレート300の同じ開口部310内で使用されることを可能にする。
【0051】
図15は、本開示の一又は複数の実施態様による処理プラットフォーム400を示す。
図15に示す実施態様は、1つの可能な構成を単に表すものであり、本開示の範囲を限定するものとして解釈するべきではない。例えば、ある実施態様では、処理プラットフォーム400は、示されている実施態様とは異なる数の、処理チャンバ100、バッファステーション420、及び/又はロボット430構成のうちの一又は複数を有する。
【0052】
例示の処理プラットフォームには、複数の側面411、412、413、414を有する中央移送ステーション410が含まれる。示されている移送ステーション410は、第1の側面411、第2の側面412、第3の側面413及び第4の側面414を有する。ここでは4つの側面が示されているが、当業者であれば、例えば、処理プラットフォーム400の全体的な構成に応じて、移送ステーション410に任意の適切な数の側面があってもよいことを理解するであろう。いくつかの実施態様では、移送ステーション410は、3つの側面、4つの側面、5つの側面、6つの側面、7つの側面又は8つの側面を有する。
【0053】
移送ステーション410は、その中に位置するロボット430を有する。ロボット430は、処理中にウエハを移動させることが可能な任意の適切なロボットであり得る。いくつかの実施態様では、ロボット430は、第1のアーム431及び第2のアーム432を有する。第1のアーム431及び第2のアーム432は、他方のアームから独立して移動することができる。第1のアーム431及び第2のアーム432は、x-y面において及び/又はz軸に沿って移動することができる。いくつかの実施態様では、ロボット430は、第3のアーム(図示せず)又は第4のアーム(図示せず)を含む。各アームは、他方のアームから独立して移動することができる。
【0054】
示されている実施態様には、6つの処理チャンバ100が含まれており、2つは中央移送ステーション410の第2の側面412、第3の側面413及び第4の側面414のそれぞれに接続している。処理チャンバ100のそれぞれは、異なるプロセスを実施するよう構成され得る。
【0055】
処理プラットフォーム400には、中央移送ステーション410の第1の側面411に接続した一又は複数のバッファステーション420も含まれ得る。バッファステーション420は同じ又は異なる機能を実施することができる。例えば、バッファステーションは、ウエハのカセットを保持し得る。このウエハのカセットは、処理されて元のカセットに戻される。又は、バッファステーションの一つは、未処理のウエハを保持し得る。このウエハは、処理された後に他のバッファステーションに移動する。いくつかの実施態様では、バッファステーションのうちの一又は複数は、処理の前及び/又は後にウエハを前処理、予加熱、又は洗浄するように構成されている。
【0056】
処理プラットフォーム400は、中央移送ステーション410と任意の処理チャンバ100との間に一又は複数のスリット弁418をさらに含み得る。スリット弁418は、開閉して、中央移送ステーション410内の環境から処理チャンバ100内の内部空間を隔離することができる。例えば、処理チャンバが処理中にプラズマを生成する場合、浮遊プラズマが移送ステーション内のロボットを損傷することを防止するために、その処理チャンバのスリット弁を閉じることが役立つ場合がある。
【0057】
処理プラットフォーム400をファクトリインターフェース450に接続することができ、それにより、処理プラットフォーム400にウエハ又はウエハのカセットをロードすることが可能になる。ファクトリインターフェース450内のロボット455は、ウエハ又はカセットをバッファステーションに出入りするように使用することができる。中央移送ステーション410内のロボット430によって、ウエハ又はカセットを処理プラットフォーム400内で移動させることができる。いくつかの実施態様では、ファクトリインターフェース450は、別のクラスタツールの移送ステーション(すなわち、別の複数のチャンバ処理プラットフォーム)である。
【0058】
コントローラ495を処理プラットフォーム400のさまざまな構成要素に提供及び連結させて、それらの動作を制御することができる。コントローラ495は、処理プラットフォーム400全体を制御する単一のコントローラ、又は、処理プラットフォーム400の個々の部分を制御する複数のコントローラであり得る。例えば、処理プラットフォーム400には、個々の処理チャンバ100、中央移送ステーション410、ファクトリインターフェース450及びロボット430のそれぞれ用の別個のコントローラが含まれ得る。
【0059】
いくつかの実施態様では、処理チャンバ100は、第1の温度又は第2の温度の一又は複数を制御するよう構成されている複数の実質的に同一平面にある支持表面231に接続したコントローラ495をさらに含む。一又は複数の実施態様では、コントローラ495は、基板支持アセンブリ200の移動速度を制御する(
図13)。
【0060】
いくつかの実施態様では、コントローラ495は、中央処理装置(CPU)496、メモリ497、及び支援回路498を含む。コントローラ495は、直接的に、又は、特定の処理チャンバ及び/若しくは支援システムの構成要素と関連づけられたコンピュータ(若しくはコントローラ)を介して、処理プラットフォーム400を制御し得る。
【0061】
コントローラ495は、さまざまなチャンバ及びサブプロセッサを制御するための工業環境で使用され得る任意の形態の汎用コンピュータプロセッサのうちの1つであり得る。コントローラ495のメモリ又はコンピュータ可読媒体497は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読取り専用メモリ(ROM:read only memory)、フロッピーディスク、ハードディスク、光記憶媒体(例えば、コンパクトディスク若しくはデジタルビデオディスク)、フラッシュドライブ、又はローカル若しくは遠隔の任意の他の形態のデジタルストレージなど、容易に入手可能なメモリのうちの一又は複数であり得る。メモリ497は、処理プラットフォーム400のパラメータ及び構成要素を制御するためにプロセッサ(CPU496)によって動作可能な命令セットを保持し得る。
【0062】
支援回路498は、従来のやり方でプロセッサをサポートするためにCPU196に接続されている。これらの回路は、キャッシュ、電力供給部、クロック回路、入出力回路、及びサブシステムなどを含む。一又は複数の処理は、プロセッサにより実行され又は呼び出されるときに、プロセッサに本明細書に記載されるやり方で処理プラットフォーム400又は個別の処理チャンバの動作を制御させるソフトウェアルーチンとしてメモリ498に記憶され得る。ソフトウェアルーチンは、CPU496によって制御されるハードウェアから遠隔に位置付けられた第2のCPU(図示せず)によっても、記憶及び/又は実行され得る。
【0063】
本開示の処理及び方法の一部又はすべてをハードウェアで実行することもできる。したがって、処理は、ソフトウェア内に実装され、コンピュータシステムを使用して、例えば、特定用途向け集積回路若しくは他の種類のハードウェア実装形態としての、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せとしてのハードウェア内で実行され得る。ソフトウェアルーチンは、プロセッサによって実行されると、汎用コンピュータを、処理が実行されるようにチャンバの動作を制御する特定用途コンピュータ(コントローラ)に変換する。
【0064】
いくつかの実施態様では、コントローラ495は、個々の処理又は二次処理を実行して当該方法を実行するための一又は複数の構成を有する。コントローラ495は、中間構成要素に接続され、中間構成要素を作動させて方法の機能を実行するように構成され得る。例えば、コントローラ495は、ガス弁、アクチュエータ、モータ、スリット弁、真空制御又は他の構成要素などの一又は複数に接続され、これらを制御するように構成され得る。
【0065】
一又は複数の実施態様では、処理チャンバ100は、支持表面上に少なくとも一つのウエハをさらに含む。いくつかの実施態様では、第1の放射率と第1の温度及び/又は第2の放射率と第2の温度は、第1のステーションと第2のステーションのウエハの定常状態温度を提供する。
【0066】
図16A及び16Bは、本開示の別の実施態様を示している。
図16Aは、ヒータ230、及びウエハ101がガスインジェクタ112に隣接するように処理ステーション110の下の位置に回転された支持プレート245の部分図を示す。支持プレート245上、又はヒータ230の外側部分上のOリング329は、緩和状態である。
【0067】
いくつかの実施態様では、処理ステーション110はヒータ230からのガス流パターンを有する。いくつかの実施態様では、ヒータ230は、n回対称性を有する対称的な孔パターンを有する。
【0068】
図16Bは、ヒータ230の支持表面231が処理ステーション110のガスインジェクタ112の前面114と接触するか又はほぼ接触するように処理ステーション110へ向かって移動した後の、支持プレート245及びヒータ230を示す。この位置では、Oリング329は圧縮されて、支持プレート245の外縁又はヒータ230の外側部分の周りにシールが形成される。これは、ウエハ101が可能な限りガスインジェクタ112の近くに移動し、反応領域219が迅速にパージされ得るように反応領域219の空間を最小化することを可能にする。
【0069】
反応領域219から流れ出る可能性のあるガスは、開口部338を通ってプレナム336中へ及び排気孔又はフォアライン(図示せず)へ排気される。開口部338の外側のパージガスカーテンは、パージガスプレナム370及びパージガスポート371により生成され得る。さらに、ヒータ230と支持プレート245との間の間隙137は、反応領域219をさらにカーテンで仕切り、反応性ガスが処理チャンバ100の内部空間109中へ流れることを防ぐのに役立つ可能性がある。
【0070】
図15に戻ると、いくつかの実施態様のコントローラ495は、複数の処理チャンバ間でロボット上の基板を移動させる構成;システムから基板をロード及び/又はアンロードする構成;スリット弁を開閉する構成;ヒータの一又は複数に電力を提供する構成;ヒータの温度を測定する構成;ヒータ上のウエハの温度を測定する構成;ヒータからウエハをロード又はアンロードする構成;温度測定とヒータ電力制御との間でフィードバックを提供する構成;回転軸を中心に支持アセンブリを回転させる構成;支持アセンブリを回転軸に沿って(すなわち、z軸に沿って)移動させる構成;支持アセンブリの回転速度を設定又は変更する構成;ガスインジェクタへのガスの流れを提供する構成;一又は複数の電極へ電力を提供してガスインジェクタ中でプラズマを生成する構成;プラズマ源の電力供給を制御する構成;プラズマ源電力供給の頻度及び/若しくは電力を制御する構成;並びに/又は熱アニール処理ステーションの制御を提供する構成から選択される一又は複数の構成を有する。
【0071】
一又は複数の実施態様は、処理チャンバ110であって、第1のプラズマ源112からの第1のプラズマピクセルパターンを有する第1のプラズマ処理ステーション110aであって、第1のプラズマ源112がn回対称性を有する対称ピクセルパターンを有する、第1のプラズマ処理ステーション110aと;n回対称性を有し、第1のプラズマ源112に対して回転して第1のプラズマピクセルパターンに対して補完的な第2のプラズマピクセルパターンを提供する第2のプラズマ源112からの第2のプラズマピクセルパターンを有する第2のプラズマ処理ステーション110bと;を含む、処理チャンバ100に関する。一又は複数の実施態様では、第2のプラズマ源は、第1のプラズマ源に対して約(360/(n*2))度以下回転する。さらなる実施態様では、第1のプラズマ源と第2のプラズマ源のそれぞれは、n回対称性を有する同一の対称ピクセルパターンを有する。一又は複数の実施態様では、nは2から10の範囲の整数である。さらなる実施態様では、第1のプラズマ源と第2のプラズマ源は異なるプラズマピクセルパターンを有し、補完的なプラズマピクセルパターンを形成する。
【0072】
この明細書全体を通じて、「一実施態様」、「特定の実施態様」、「一又は複数の実施態様」、又は「実施態様」に対する言及は、実施態様に関連して説明されている特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも一つの実施態様に含まれることを意味する。ゆえに、本明細書全体のさまざまな箇所での「一又は複数の実施態様で」、「或る特定の実施態様で」、「一実施態様で」、又は「実施態様において」などの表現の表出は、必ずしも、本開示の同一の実施態様に言及するものではない。さらに、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、一又は複数の実施態様において任意の適切なやり方で組み合わせられ得る。
【0073】
本明細書の開示は具体的な実施態様を参照して説明されているが、これらの実施態様が本開示の原理及び用途の単なる例示であることは理解されたい。本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に対してさまざまな改良及び変更を行い得ることが、当業者には明らであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内である改変例及び変形例を含むことが意図されている。