(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】基板搬送装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230418BHJP
B25J 9/06 20060101ALI20230418BHJP
B65G 49/07 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/06 D
B65G49/07 D
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019215618
(22)【出願日】2019-11-28
(62)【分割の表示】P 2016540517の分割
【原出願日】2014-12-15
【審査請求日】2019-11-28
(32)【優先日】2014-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2013-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522041444
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション ユーエス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キャベニー、ロバート ティー
(72)【発明者】
【氏名】ギルクリスト、ユリシーズ
(72)【発明者】
【氏名】クラピイシェフ、アリグザンダー
【審査官】三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-197164(JP,A)
【文献】特表2013-544034(JP,A)
【文献】特開2006-062046(JP,A)
【文献】国際公開第2013/040401(WO,A1)
【文献】特開2003-203963(JP,A)
【文献】国際公開第2013/154863(WO,A1)
【文献】特表2008-502498(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B25J 9/06
B65G 49/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記フレームに接続され、共通枢動軸の周りで枢動する複数のアームであって、それぞれのアームが、エンドエフェクタと、前記複数のアームのうちの他のアームに対する、それぞれのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸とを有する、複数のアームと、
少なくとも1つのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸の自由度を画定する線形レールと、
それぞれのアームが共通モータに共通して従属するように、それぞれのアームによって共有される共通モータの共通駆動軸であって、前記共通モータが前記共通枢動軸の周りで前記複数のアームをユニットとして共通トルクで枢動させるように構成されるように、前記共通モータが、それぞれのアームに共通である前記共通駆動軸を画定する共通トルクを出力する、共通駆動軸と、
を備え、
前記線形レールが、前記共通モータに従属し、前記複数のアームのうちの少なくとも1つが、前記複数のアームのうちの他のアームに対して独立した運動の自由度を
提供する他の駆動軸を有し
、前記独立した運動の自由度
を提供する前記他の駆動軸が、前記共通モータに従属し
、前記独立した運動の自由度
を提供する前記他の駆動軸が、それぞれのアームの伸長および収縮のための前記独立した駆動軸、ならびに前記共通モータの前記共通駆動軸とは別個であり、異なる、
移送装置。
【請求項2】
前記他の駆動軸によりもたらされる運動方向であって、前記他の駆動軸により提供される前記独立した運動の自由度
を画定する運動方向が、伸長および収縮のための軸に対して角度をなしている、請求項1記載の移送装置。
【請求項3】
前記
他の駆動軸が、前記エンドエフェクタの着座平面と同一平面上である
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項1記載の移送装置。
【請求項4】
前記
他の駆動軸が、他の独立した運動の自由度
の運動方向に対して角度をなす
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項1記載の移送装置。
【請求項5】
前記
他の駆動軸が、他の独立した運動の自由度
の運動方向に対して平行である
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項1記載の移送装置。
【請求項6】
前記複数のアームを共通のZ運動軸に沿って一斉に移動させるように構成された第2の共通駆動モータをさらに備える、請求項1記載の移送装置。
【請求項7】
前記他の駆動軸が、ワークピースの自動中央揃えをもたらす、請求項1記載の移送装置。
【請求項8】
前記他の駆動軸が、ワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの設置の独立した調節をもたらす、請求項1記載の移送装置。
【請求項9】
前記複数のアームが、伸縮アームである、請求項1記載の移送装置。
【請求項10】
フレームと、
前記フレームに接続され、共通枢動軸の周りで枢動する複数のアームであって、それぞれのアームが、エンドエフェクタと、ワークピースを搬送チャンバの内外に搬送するために、それぞれのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸とを有する、複数のアームと、
前記エンドエフェクタの着座平面と同一平面上である、少なくとも1つのアームのための、線形運動を画定する自由度を提供する線形駆動部によって駆動される線形駆動軸と、
それぞれのアームが共通モータに共通して従属するように、それぞれのアームによって共有される共通モータの共通駆動軸であって、前記共通モータが前記共通枢動軸の周りで前記複数のアームをユニットとして共通トルクで枢動させるように構成されるように、前記共通モータが、それぞれのアームに共通である前記共通駆動軸を画定する共通トルクを出力する、共通駆動軸と、
を備え、
前記線形駆動軸が、前記共通駆動軸に従属し、前記複数のアームのうちの少なくとも1つが、前記複数のアームのうちの他のアームに対して独立した運動の自由度を
提供する他の駆動軸を有し
、前記独立した運動の自由度
を提供する前記他の駆動軸が、前記共通モータに従属し
、前記独立した運動の自由度
を提供する前記他の駆動軸が、それぞれのアームの伸長および収縮のための前記独立した駆動軸、前記線形運動を画定する自由度を提供する前記線形駆動部によって駆動される前記線形駆動軸、ならびに前記共通モータの前記共通駆動軸とは別個であり、異なる、
移送装置。
【請求項11】
前記他の駆動軸によりもたらされる運動方向であって、前記他の駆動軸により提供される前記独立した運動の自由度
を画定する運動方向が、伸長および収縮のための軸に対して角度をなしている、請求項10記載の移送装置。
【請求項12】
前記
他の駆動軸が、前記エンドエフェクタの着座平面と同一平面上である
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項10記載の移送装置。
【請求項13】
前記
他の駆動軸が、他の独立した運動の自由度
の運動方向に対して角度をなす
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項10記載の移送装置。
【請求項14】
前記
他の駆動軸が、他の独立した運動の自由度
の運動方向に対して平行である
運動方向に前記独立した運動の自由度
を提供するように配置される、請求項10記載の移送装置。
【請求項15】
前記複数のアームを共通のZ運動軸に沿って一斉に移動させるように構成された第2の共通駆動モータをさらに備える、請求項10記載の移送装置。
【請求項16】
前記
他の駆動軸が、ワークピースの自動中央揃えをもたらす、請求項10記載の移送装置。
【請求項17】
前記
他の駆動軸が、ワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの設置の独立した調節をもたらす、請求項10記載の移送装置。
【請求項18】
前記複数のアームが、伸縮アームである、請求項10記載の移送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2013年12月17日に出願された米国仮特許出願第61/917,056号の利益を主張する通常出願であって、その開示内容の全ては、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
開示される実施形態の態様は、概してロボットシステムに関し、特にロボット搬送装置に関する。
【背景技術】
【0003】
たとえば、半導体製造業では、ワークピースまたは半導体基板は、横並びの基板保持ステーションを有する線形ツールシステムおよび/またはクラスターツールシステムで処理されてもよい。一般的に、横並びの基板保持ステーションを有するこれらのシステムにおいて、半導体製造者は、基板を、実質的に同時にまたは独立して、横並びの基板保持ステーションへ、および基板保持ステーションから移送することが可能である独立型のラジアルロボットを要請する。一般的に、これは、横並びの基板保持ステーション間の間隙と実質的に同じである間隙を移送アーム間に有する2つの移送アームを設けることによってなされてきた。これらの移送アームは、ブームアーム上または線形スライド上に取り付けられてもよい。これらの移送アームは、アームを基板保持ステーションへ、および基板保持ステーションから伸長および収縮するために、リニア駆動装置を使用してもよい。
【発明の概要】
【0004】
それぞれの径方向軸に沿った、独立した回転モータ作動を有しながらも、各アームが共通の回転軸上で動作するように構成された横並びの2つの独立アームを有して構成される単一のロボットを設けることは有利となるだろう。共通の径方向軸に沿った、独立した回転モータ作動を有しながらも、各アームが共通の回転軸上で動作するように構成された2つの独立アームを有して構成される単一のロボットを設けることもまた、有利となるだろう。移送ロボットのシータ軸を使用せずに、オンザフライ(on-the-fly)技術を使用してウェハの配置を修正する能力をもたらしながらも、システムステーションエラーを修正する能力をもたらすため、横並びの独立したアームの径方向軸に沿った移動に対し略垂直である方向への移動を、横並びの独立したアームのそれぞれに提供することもまた、有利となるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
開示される実施形態の前述の態様および他の特徴が、添付の図面と関連して、以下の記載において説明される。
【0006】
【
図1A】開示される実施形態の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図1B】開示される実施形態の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図1C】開示される実施形態の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図1D】開示される実施形態の態様による基板処理装置の概略図である。
【
図1E】開示される実施形態の態様による、
図1A~1Dの基板処理装置の一部の概略図である。
【
図1F】開示される実施形態の態様による、
図1A~1Dの基板処理装置の一部の概略図である。
【
図2A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図2B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図2C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図2D】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図2E】開示される実施形態の態様による駆動セクションの概略図である。
【
図2F】開示される実施形態の態様による搬送アームの概略図である。
【
図2G】開示される実施形態の態様による搬送アームの概略図である。
【
図2H】開示される実施形態の態様による搬送アームの概略図である。
【
図2I】開示される実施形態の態様による搬送アームの概略図である。
【
図2J】開示される実施形態の態様による搬送アームの概略図である。
【
図3A】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図3B】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図3C】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図3D】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図3E】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図3F】開示される実施形態の態様による駆動セクションの概略図である。
【
図3G】開示される実施形態の態様による駆動セクションの概略図である。
【
図4A】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図4B】開示される実施形態の態様による、
図2A~2Dに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図5A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図5B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図5C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図5D】開示される実施形態の態様による、
図5A~5Cに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図5E】開示される実施形態の態様による、
図5A~5Cに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図6A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図6B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図7A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図7B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図7C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図8A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図8B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図9A】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図9B】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図9C】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図9D】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図9E】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図9F】開示される実施形態の態様による、
図8A~8Bに図示される基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図10A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図10B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図11A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図11B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図11C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図11D】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図12A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図12B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図12C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図13】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図14】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図15】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の一部の概略図である。
【
図16A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図16B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図16C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図17A】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図17B】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図17C】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図18】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図19】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図20】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【
図21】開示される実施形態の態様による基板搬送装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1A~1Dは、開示される実施形態の態様による基板処理装置の概略図である。開示される実施形態の態様は、図面を参照して説明されるが、開示される実施形態の態様は、多くの形態で具体化され得ることが理解されるべきである。加えて、任意の適切なサイズ、形状もしくは種類の構成要素、または材料が使用され得る。
【0008】
たとえば、半導体ツールステーションなどの処理装置100A、100B、100C、100Dが、開示される実施形態の態様に応じて示されている。図面に半導体ツールステーションが示されているが、本明細書で説明される、開示される実施形態の態様は、ロボットマニピュレータを使用する、いずれのツールステーションまたは応用例にも適用可能である。ある態様では、処理装置100A、100B、100C、100Dは、(たとえば、中央チャンバに接続された基板保持ステーションを有する)クラスターツール構成を有して示され、一方で、他の態様では、処理装置は、線形に配置されたツールであってもよいが、開示される実施形態の態様は、任意の適切なツールステーションに適用されてもよい。装置100A、100B、100C、100Dは、一般的に、大気フロントエンド101、少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102B、および真空バックエンド103を含む。少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102Bは、任意の適切な構成において、フロントエンド101および/またはバックエンド103の、1つもしくは複数の任意の適切なポート、または1つもしくは複数の開口部に連結されてもよい。たとえば、ある態様では、1つまたは複数のロードロック102、102A、102Bは、
図1B~1Cに見られるように、横並びの配置における共通の水平面に配置されてもよい。他の態様では、
図1Eに示されるように、1つまたは複数のロードロックが、少なくとも2つのロードロック102A、102B、102C、102Dが列をなして(たとえば水平面を離間させて)、およびカラム状に(たとえば、垂直面を離間させて)配置されるような、グリッド形式で配置されてもよい。さらに別の態様では、1つまたは複数のロードロックは、
図1Aに見られるように、単一の一列ロードロック102であってもよい。さらに別の態様では、少なくとも1つのロードロック102、102Eは、
図1Fに見られるように、積み重ねられた一列配置で配置されてもよい。ロードロックが、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの端部100E1または面100F1上に図示されているが、他の態様では、1つまたは複数のロードロックは、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの、任意の数の側面100S1、100S2、端部100E1、100E2、または面100F1~100F8上に配置されてもよいことが理解されるべきである。少なくとも1つのロードロックのそれぞれは、それぞれのロードロック内で適切な支持部上に基板が保持される、1つまたは複数のウェハ/基板静止面WRP(
図1F)を含んでもよい。他の態様では、ツールステーションは任意の適切な構成を有してもよい。フロントエンド101、少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、バックエンド103のそれぞれの構成要素は、たとえば、クラスタ化されたアーキテクチャ制御などの任意の適切な制御アーキテクチャの一部であってもよい制御装置110に接続されてもよい。制御システムは、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2011年3月8日に発行された、「Scalable Motion Control System」と題された、米国特許第7,904,182号明細書に記載されたもののような、主制御装置、クラスタ制御装置および自律型遠隔制御装置を有する閉ループ制御装置であってもよい。他の態様では、任意の適切な制御装置および/または制御システムが利用されてもよい。
【0009】
ある態様では、フロントエンド101は一般的に、ロードポートモジュール105および、たとえばイクイップメントフロントエンドモジュール(equipment front end module)(EFEM)などのミニエンバイロメント106を含む。ロードポートモジュール105は、300mmロードポート、前開き型または底開き型ボックス/ポッドおよびカセットのためのSEMI規格E15.1、E47.1、E62、E19.5またはE1.9に適合した、ボックスオープナー/ローダーツール標準(BOLTS)インターフェースであってもよい。他の態様では、ロードポートモジュールは、200mmウェハ/基板インターフェース、450mmウェハ/基板インターフェース、または、たとえば、大型もしくは小型の半導体ウェハ/基板、もしくは、平面パネルディスプレイ、ソーラパネル、レチクルもしくは他の任意の適切な物体用の平面パネルなどの、他の任意の適切な基板インターフェースとして構成されてもよい。
図1A~1Dには3つのロードポートモジュール105が示されているが、他の態様では、任意の適切な数のロードポートモジュールがフロントエンド101に組み込まれてもよい。ロードポートモジュール105は、オーバーヘッド型搬送システム、無人搬送車、有人搬送車、レール型搬送車、または他の任意の適切な搬送手段から、基板キャリアまたはカセットCを受容するように構成されていてもよい。ロードポートモジュール105は、ロードポート107を通じて、ミニエンバイロメント106と接続してもよい。ロードポート107は、基板カセットとミニエンバイロメント106との間で、基板の通過を可能にしてもよい。ミニエンバイロメント106は一般的に、本明細書で説明される、開示される実施形態の1つまたは複数の態様を組み込んでもよい任意の適切な移送ロボット108を含む。ある態様では、ロボット108は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、1999年12月14日に発行された米国特許第6,002,840号明細書、2013年4月16日に発行された米国特許第8,419,341号明細書、および2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,327号明細書に記載されたもののような、走路搭載型ロボットであってもよい。他の態様では、ロボット108は、バックエンド103に関して、本明細書において説明されるものに実質的に類似であってもよい。ミニエンバイロメント106は、複数のロードポートモジュール間での基板移送のための、制御されたクリーンゾーンを提供してもよい。
【0010】
少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102Bは、ミニエンバイロメント106とバックエンド103との間に位置し、ミニエンバイロメント106およびバックエンド103に接続されてもよい。他の態様では、ロードポート105は、少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、または搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dに実質的に直接連結されてもよく、基板キャリアCが、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの真空まで真空引き(pump down)され、基板が、基板キャリアCとロードロックまたは搬送チャンバとの間で直接移送される。この態様では、搬送チャンバの処理真空が基板キャリア内へと延在するように、基板キャリアCは、ロードロックとして機能してもよい。理解できるように、基板キャリアCが、適切なロードポートを通して、ロードロックに実質的に直接連結する場合、任意の適切な移送装置は、ロードロック内に設けられてもよく、または、基板キャリアCへ、および基板キャリアCから基板を移送するために、キャリアCへのアクセスを有していてもよい。本明細書において使用される真空という用語は、基板が処理される、10-5Torr以下のような高真空を意味してもよい。少なくとも1つのロードロック102、102A、102Bは一般的に、大気および真空スロットバルブを含む。ロードロック102、102A、102Bの(および処理ステーション130のための)スロットバルブは、大気フロントエンドから基板を搭載した後に、ロードロック内を排気するために使用され、および、窒素などの不活性ガスを用いてロック内に通気するときに、搬送チャンバ内の真空を維持するために使用される環境隔離を提供する。本明細書において説明されるように、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dに連結された少なくとも処理装置ステーション130およびロードロック102、102A、102Bへの、少なくとも処理装置ステーション130およびロードロック102、102A、102Bからの基板の移送を受け入れるために、処理装置100A、100B、100C、100Dのスロットバルブは、(ロードポートに関して既に説明されたように)同一平面内や、垂直方向に積み重ねられた別の平面内に位置してもよく、または、同一平面内に位置するスロットバルブと、垂直方向に積み重ねられた別の平面内に位置するスロットバルブとの組み合わせであってもよい。少なくとも1つのロードロック102、102A、102B(および/またはフロントエンド101)は、基板の基準を処理に望ましい位置に揃えるためのアライナ、または他の任意の適切な基板測定機器を含んでいてもよい。他の態様では、真空ロードロックは、処理装置の任意の適切な場所に設置されていてもよく、任意の適切な構成を有していてもよい。
【0011】
真空バックエンド103は、一般的に、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、1つまたは複数の処理ステーション130、および、本明細書で説明される、開示される実施形態の1つまたは複数の態様を含んでいてもよい1つまたは複数の移送ロボットを含む、任意の適切な数の移送ユニットモジュール104を含む。搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dは、たとえば、SEMI規格E72のガイドラインを満たす任意の適切な形状およびサイズを有してもよい。1つまたは複数の移送ユニットモジュール104、および1つまたは複数の移送ロボットは、以下において説明され、ロードロック102、102A、102B(またはロードポートに位置するカセットC)と様々な処理ステーション130との間で基板を搬送するために、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D内に少なくとも部分的に位置していてもよい。ある態様では、移送ユニットモジュール104がSEMI規格E72のガイドラインを満たすように、移送ユニットモジュール104は、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dから、モジュラユニットとして取り外し可能であってもよい。
【0012】
処理ステーション130は、様々な、成膜、エッチング、または他の種類の処理を通じて、基板上に電気回路または他の望ましい構造体を形成するために、基板に対して動作してもよい。典型的な処理は、限定されないが、プラズマエッチングまたは他のエッチング処理、化学蒸着(CVD)、プラズマ蒸着(PVD)、イオン注入などの注入、測定、急速熱処理(RTP)、乾燥細片原子層成膜(ALD)、酸化/拡散、窒化物の形成、真空リソグラフィ、エピタキシ(EPI)、ワイヤボンダ、および蒸発などの、真空を使用する薄膜処理、または他の真空圧を使用する薄膜処理を含む。搬送チャンバ125から処理ステーション130に、またはその逆に、基板を通過させることを可能にするように、処理ステーション130は、スロットバルブを通してなどの任意の適切な方法で、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dに連通可能に接続される。搬送チャンバ125のスロットバルブSVは、二重(たとえば、共通ハウジング内に位置する、2つ以上の基板処理チャンバ)または横並びの処理ステーション130T1、130T2、単一処理ステーション130S、および/または積み重ねられた処理モジュール/ロードロック(
図1Eおよび1F)の接続を可能にするように配置されてもよい。
【0013】
移送ユニットモジュール104の1つまたは複数のアームが、所定の処理ステーション130と位置が揃うときに、移送チャンバ125A、125B、125C、125Dに連結された処理ステーション130およびロードロック102、102A、102B(またはカセットC)への、および、それらからの基板の移送が行なわれてもよい。開示される実施形態の態様によると、1つまたは複数の基板は、個々に、または実質的に同時に(たとえば、基板が、
図1B、1Cおよび1Dに示されるような、横並びの、または縦に並んだ処理ステーションから取り上げられ/載置されるときなど)それぞれの所定の処理ステーション130に移送されてもよい。ある態様では、移送ユニットモジュール104が、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2013年10月18日に出願され、「Processing Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/892,849号明細書、2013年11月15日に出願され、「Processing Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/904,908号明細書、および2013年2月11日に出願され、「Substrate Processing Apparatus」と題された国際特許出願第PCT/US13/25513号明細書に記載されたもののような、ブームアーム143(たとえば
図1D参照)または線形キャリッジ144上に取り付けられてもよい。
【0014】
次に
図2A~2Dを参照すると、ある態様では、移送ユニットモジュール104は、少なくとも1つの駆動セクション200、201、および少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213を含む。少なくとも1つの駆動セクション200、201は、Z軸駆動装置270および回転駆動セクション282のうちの1つまたは複数を収容するフレーム200Fを含む共通駆動セクション200を含んでもよい。フレーム200Fの内部200FIは、以下において説明される任意の適切な方法で密封されてもよい。ある態様では、Z軸駆動装置は、少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213をZ軸に沿って移動させるように構成された任意の適切な駆動装置であってもよい。
図2Eにおいて、Z軸駆動装置は、スクリュー型の駆動装置として図示されているが、他の態様では、駆動装置は、リニアアクチュエータ、ピエゾモータなどの任意の適切なリニア駆動装置であってもよい。回転駆動セクション282は、たとえば、ハーモニックドライブ部などの任意の適切な駆動セクションとして構成されてもよい。たとえば、回転駆動セクション282は、任意の適切な数のハーモニックドライブモータ280を含んでもよい。ある態様では、
図2Eに示されている回転駆動セクション282は、シャフト280Sを駆動するために、1つのハーモニックドライブモータ280を含んでいるが、他の態様では、駆動セクションは、同軸駆動システムにおいて、たとえば、任意の適切な数の駆動シャフトに応じた任意の適切な数のハーモニックドライブモータを含んでもよい。磁性流体シール276、277の構成部品が、移送ユニットモジュール104の望ましい回転Tおよび伸長R移動の間、十分な安定性およびクリアランスを有して、少なくとも部分的に、ハーモニックドライブモータ280によって中央に揃えられ、支持されるように、ハーモニックドライブモータ280は、高性能の出力軸受を有してもよい。磁性流体シール276、277は、以下において説明されるような、実質的に同心の同軸シールを形成する複数の部分を含んでもよい。この例では、回転駆動セクション282は、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,845,250号明細書、米国特許第5,899,658号明細書、米国特許第5,813,823号明細書、および米国特許第5,720,590号明細書に記載されたものに実質的に類似の方法で、駆動モータ280を収容するハウジング281を含む。流体シール276、277は、駆動シャフトアセンブリ内の各駆動シャフト280Sを密封するために、公差を有してもよい。駆動シャフト280Sは、ワイヤ290、または他の任意の適切な部品が、たとえば、(たとえば駆動セクション201などの)別の駆動セクションおよび/または駆動セクション200に取り付けられた少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213への接続のために、駆動装置アセンブリを通過することを可能にするために、(たとえば、駆動シャフトの中心に沿って長手方向に延びる孔を有する)中空型の構造を有してもよい。
【0015】
ある態様では、Z軸駆動装置が、キャリッジ(およびキャリッジ上に位置するハウジング281)をZ軸に沿って移動させるように、ハウジング281は、Z軸駆動装置270に連結されたキャリッジ270Cに取り付けられてもよい。理解できるように、少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213が、(大気圧ATM環境内で動作してもよい)駆動装置200の内部から動作する、制御された雰囲気を密封するために、上記の磁性流体シール276、277のうちの1つまたは複数、およびベローズシール275を含んでもよい。フレーム200Fの内部200FIが、少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213が動作する、制御された雰囲気から隔離されるように、ベローズシール275は、キャリッジ270Cに連結された一方の端部、およびフレーム200FIの任意の適切な部分に連結された別の端部を有してもよい。
【0016】
ある態様では、駆動シャフト280Sは、少なくとも1つの移送アーム210、211、212、213のそれぞれに共通であってもよい共通軸CAXの周りで矢印Tの方向に回転させるために、駆動セクション201に連結されてもよい。ここで、駆動セクション201は、ベース部材250および少なくとも1つの駆動部251、252を含んでもよい。この態様では、2つの駆動部251、252があるが、他の態様では、任意の適切な数の駆動部が設けられてもよい。ベース部材250は、内部チャンバ250Pを形成するフレームを含む。各駆動部251、252は、ベース部材250の内部チャンバ250Pと密封連通している内部チャンバ300Pを形成するフレーム251F、252Fを含む。理解できるように、各駆動部251、252は、たとえば、任意の適切なカバー250Cによって密封されてもよい任意の適切なアクセス用開口部を含んでもよい。
図2Bに見られるように、ベース部材250は、駆動部251、252が端部のそれぞれの一方に密封連結されるような第1および第2の端部を含んでもよい。駆動部上に取り付けられた1つまたは複数のアームの伸長/収縮軸が、1つまたは複数のアームが位置する移送チャンバ125A、125B、125C、125Dのポートを通って延在可能であるように、駆動部は、互いに対して、任意の適切な角度βで配置されてもよい。たとえば、ある態様では、(駆動部251、252の伸長/収縮軸の間の角度に対応してもよい)角度βは、移送チャンバ125Aの面100F1~100F8(
図1A)の角度αと実質的に同じ、または同等であってもよい。他の態様では、駆動部(および駆動部上に取り付けられた1つまたは複数のアーム)の伸長/収縮の軸が、たとえば、移送チャンバ125B(
図1B)、125C(
図1C)、および125D(
図1D)の横並びのポートを通って延在するために、互いに実質的に平行であるように、角度βはおよそ0であってもよい。さらに他の態様では、駆動部251、252の伸長/収縮の軸が、互いに対して任意の適切な角度βを有するように、(以下において説明されるように、手動または自動操作のいずれかによって)角度βは、調節可能であってもよい。たとえば、角度βは、移送チャンバ125C(
図1C)のポートを通って延在するために、および/または以下において説明されるような、ワークピースの自動中央揃えのために、角度0とθとの間で調節されてもよい。さらに別の態様では、移送ユニットモジュール104のアームが、共通駆動軸CAXの回転、および各駆動部251、252の独立した伸長または動作によって、角度の付いた面を有する移送モジュールのポートを通って伸長するように、駆動部間の角度βおよび/または間隔は、固定されてもよい。ベース部材250は、各駆動部251、252の伸長および収縮の軸R1、R2が固定の距離を離れるように、任意の適切な長さL1を有してもよく、固定の距離が、システムツールの構成により課せられる要件(たとえば、移送ユニットモジュール104が位置するモジュールのポート間の距離)に対応するか、または要件を満たしてもよい。
【0017】
図3A~3Gを参照して、駆動部251、252が、駆動部251に関して説明される。駆動部252は、駆動部251と実質的に類似であってもよいことが理解されるべきである。上記のように、駆動部251は、任意の適切な方法で互いに密封連結される第1のフレーム部材251Fおよび第2のフレーム部材251F2で構築されてもよいフレーム251Fを含む。他の態様では、フレームは、任意の適切な構成を有してもよく、任意の適切な数のフレーム部材から構成されてもよい。駆動部251の内部チャンバ300Pが、ベース部材250の内部チャンバ250Pと密封連通し、それによって、共通の雰囲気環境が、内部チャンバ250P、300Pと駆動セクション200のハウジング281の内部との間で共有されるように、フレーム251Fは、任意の適切な方法でフレーム251Fをベース部材250に取り付けるために構成されたアパーチャまたは開口部251Mを含んでもよい。この態様では、駆動部251は、2つの移送アーム212、213を支持および駆動するように構成されてもよいが、他の態様では、駆動部251は、任意の適切な数の移送アームを支持および駆動するように構成されてもよい。駆動部251は、移送アーム212、213のそれぞれを伸長および収縮させる独立した駆動軸の自由度を画定するように構成された第1の線形レールまたはスライド310A、310B(概して、線形レールまたはスライド310)、および第2の線形レールまたはスライド311A、311B(概して、線形レールまたはスライド311)を含んでもよい。この態様では、駆動部は、たとえば、バンドおよびプーリ駆動伝達部によってそれぞれのアーム212、213を駆動するための第1の駆動モータ320および第2の駆動モータ321を含む。モータが回転モータとして図示されているが、他の態様では、たとえば、直結駆動のリニアモータ、リニア圧電モータ、リニアインダクタンスモータ、リニア同期モータ、ブラシまたはブラシレスリニアモータ、リニアステッパモータ、リニアサーボモータ、リラクタンスモータなどの、1つもしくは複数の任意の適切なモータ、および/または1つもしくは複数の適切な駆動伝達部が使用されてもよい。適切なリニアモータの例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2011年10月31日に出願され、「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題された米国特許出願第13/286,186号明細書、2011年6月13日に出願され、「Substrate Processing Apparatus」と題された米国特許出願第13/159,034号明細書、2011年3月8日に発行され、「Apparatus and Methods for Transporting and Processing Substrates」と題された米国特許第7,901,539号明細書、2012年10月23日に発行され、「Apparatus and Methods for Transporting and Processing Substrates」と題された米国特許第8,293,066号明細書、2013年4月16日に発行され、「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題された米国特許第8,419,341号明細書、2009年8月18日に発行され、「Substrate Processing Apparatus」と題された米国特許第7,575,406号明細書、および2011年6月14日に発行され、「Substrate Processing Apparatus」と題された米国特許第7,959,395号明細書に記載されている。
【0018】
第1および第2の駆動モータ320、321は、駆動モータ280に実質的に類似のハーモニック駆動装置であってもよいが、一方で他の態様では、駆動モータ320、321は、任意の適切な駆動モータであってもよい。各駆動モータ320、321は、任意の適切な方法で、それぞれの駆動プーリ332B、333Aに連結するために、モータ320、321の駆動シャフト370が通って延在するフレーム251中のアパーチャを密封するための、磁性流体シールなどのそれぞれの密封部320S、321Sを有してもよい。駆動プーリ332B、333Aは、1つまたは複数のバンドなどの任意の適切な方法で、それぞれの従動プーリ332A、333Bに連結されてもよい。たとえば、駆動プーリ332Bは、バンド330A、330Bによって、従動プーリ332Aに連結されてもよい。駆動プーリ333Aは、バンド331A、333Bによって、従動プーリ333Bに連結されてもよい。バンド330A、330B、331A、331Bは、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2013年8月26日に出願され、「Substrate Transport Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/869,870号明細書に記載されたものなどの任意の適切なバンドであってもよい。また、理解できるように、本明細書において説明される駆動軸は、それぞれの駆動モータの位置を検知するための、および、たとえば、移送ユニットモジュール104を制御するための制御装置110などの任意の適切な制御装置に1つまたは複数の信号を送信するための、エンコーダ371、296、371などの任意の適切なエンコーダを有してもよい。理解できるように、駆動部251、252およびベース部材250の密封された内部によって、各駆動部251、252の駆動モータ320、321が、移送アーム210~213が動作する環境から分離または密封された雰囲気環境内に位置することが可能になる。駆動部251、252およびベース部材250の密封された内部によって、ワイヤまたはホースが駆動セクション200から駆動セクション201へと配線されることが可能になる。
【0019】
再度、
図2A~2Dおよび
図4A~4Bを参照すると、移送アーム210~213が、開示される実施形態の態様による駆動部252に関して説明される。この態様では、移送アーム210~213は、伸縮構成を有するが、他の態様では、移送アーム210~213は任意の適切な構成を有してもよい。また、この態様では、各駆動部251、252は、2つの伸縮アーム210~213を含むが、他の態様では、任意の適切な数の移送アームが、各駆動部251、252上に設けられてもよい。この態様では、各移送アーム210~213は、ベース部材210B、211B、およびそれぞれのベース部材210B、211Bに移動可能に連結されたエンドエフェクタ210E、211Eを含む。各ベース部材210B、211Bは、エンドエフェクタを伸長/収縮の軸に沿って駆動するために任意の適切な伝達部が配置される内部を有してもよい。ベース部材の内部は、移送アームが動作する環境に曝露されてもよいが、その環境へのいかなる粒子の進入をも防止し、または環境内で搬送されるワークピースへのいかなる粒子の接触をも防止するために、ラビリンスシールなどの任意の適切な密封部を含んでもよい。本明細書において説明される各エンドエフェクタは、エンドエフェクタに保持されているときに基板が位置するエンドエフェクタ着座平面SP(
図2D)を含む。ベース部材210Bは、駆動部252に対して移動可能となるように、線形レール310A、310Bを介して駆動部252に移動可能に連結されてもよい。ベース部材211Bは、駆動部252に対して移動可能となるように、線形レール311A、311Bを介して駆動部252に連結されてもよい。移送アーム210および211のそれぞれの、線形レールによって画定される自由度が、互いに対して平行である(たとえば、エンドエフェクタの移送平面が上下に位置する)ように、各アーム210、211は、それぞれのレールによって画定される自由度を有する。理解できるように、移送アーム212、213は、類似の、平行の自由度を有する。また、理解できるように、アーム211の、線形レールによって画定される自由度は、移送アーム212の、線形レールによって画定される自由度と同一平面上であってもよく(たとえば、各移送アーム211、212のエンドエフェクタが同じ平面に位置する)、一方で、アーム210の、線形レールによって画定される自由度は、移送アーム213の、線形レールによって画定される自由度と同一平面上であってもよい(たとえば、各移送アーム210、213のエンドエフェクタが同じ平面に位置する)。
【0020】
ベース部材210Bが、バンド330A、330Bの少なくとも1つに連結され、それによって、バンド330A、330Bがモータ320によって駆動されると、ベース部材210Bが、バンド330A、330Bの少なくとも1つと共に、伸長/収縮の方向Rに移動するように、ベース部材210B、211Bは、駆動部252上で横並びに配置されてもよい。ベース部材211Bが、バンド331A、331Bの少なくとも1つに連結され、それによって、バンド331A、331Bがモータ321によって駆動されると、ベース部材211Bが、バンド331A、331Bの少なくとも1つと共に、伸長/収縮の方向Rに移動する。他の態様では、ベース部材は、互いに対し、任意の適切な空間的配置を有してもよい。
【0021】
ベース部材210Bは、ベース部材210Bおよび駆動部252に対する相対的な回転のために、エンドエフェクタ210Eが移動可能に取り付けられるベース部材の内部に少なくとも部分的に配置された線形レールまたはスライド410A、410Bを含んでもよい。プーリ410、411、420、421は、それぞれのベース部材210B、211Bの内部の端部または他の任意の適切な場所に回転可能に取り付けられてもよい。1つまたは複数の(上記のものに類似の)バンド、単一の連続ループバンド/ベルト、または他の任意の適切な伝達部材412、422は、プーリ410、411、420、421のそれぞれを互いに連結してもよい。ある態様では、ベース部材210B、211Bとフレーム252Fとの間の相対移動が、それぞれの伝達部材412、422を駆動するように、各伝達部材412、422は、駆動部252のフレーム252Fに接地されてもよい。ベース部材211Bが、矢印Rの方向に移動すると、エンドエフェクタも、たとえば、プーリ410、411によって画定される任意の適切な駆動比で、ベース部材211Bに対して矢印Rの方向に移動するように、エンドエフェクタ211Eは、伝達部材412に連結されてもよい。同様に、ベース部材210Bが、矢印Rの方向に移動すると、エンドエフェクタも、たとえば、プーリ420、421によって画定される任意の適切な駆動比で、ベース部材210Bに対して矢印Rの方向に移動するように、エンドエフェクタ210Eは、伝達部材412に連結されてもよい。理解できるように、エンドエフェクタ211E、212Eが、互いの上方/下方を通過することを可能にしながら、それぞれの駆動部251、252の他方のエンドエフェクタ210E、213Eの上方に位置決めされ得るように、ブリッジ部材400が、エンドエフェクタ211E、212Eなどのエンドエフェクタの1つの上に設けられてもよい。
【0022】
上記のように、本明細書に説明される移送アームは、例示目的のみのため、伸縮アーム(または以下において説明されるようなスライドアーム)として、図示されている。しかし、他の態様では、移送アームは、
図2Gに示されるような、線形スライドアーム214などのための任意の適切な移送アームであってもよい。他の態様では、アームは、スカラ(SCARA)アーム215(
図2H)、または任意の適切なアーム連動機構を有する他の適切なアームであってもよい。アーム連動機構の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、2013年4月16日に発行された米国特許第8,419,341号明細書、2011年11月10日に出願され、「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願第13/293,717号明細書、および2013年9月5日に出願され、「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題された米国特許出願第13/861,693号明細書に見られる。開示される実施形態の態様では、少なくとも1つの移送アームは、アッパーアーム、バンド駆動フォアアームおよびバンド拘束エンドエフェクタを含む従来のスカラ(水平多関節ロボットアーム)型の設計に由来するか、または伸縮アームもしくは他の任意の適切なアーム設計に由来してもよい。移送アームの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2008年5月8日に出願され、「Substrate Transport Apparatus with Multiple Movable Arms Utilizing a Mechanical Switch Mechanism」と題された米国特許出願第12/117,415号明細書、および2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,327号明細書に見られる。移送アームの動作は、互いに独立であってもよい(たとえば、各アームの伸長/収縮が互いに独立している)か、ロストモーションスイッチによって動作されてもよいか、またはアームが少なくとも1つの共通駆動軸を共有するように、任意の適切な方法で、動作可能に連動されてもよい。さらに他の態様では、搬送アームは、フロッグレッグアーム216(
図2F)構成、リープフロッグアーム217(
図2J)構成、左右対称型アーム218(
図2I)構成などの他の任意の望ましい構成を有してもよい。搬送アームの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2001年5月15日に発行された米国特許第6,231,297号明細書、1993年1月19日に発行された米国特許第5,180,276号明細書、2002年10月15日に発行された米国特許第6,464,448号明細書、2001年5月1日に発行された米国特許第6,224,319号明細書、1995年9月5日に発行された米国特許第5,447,409号明細書、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、2011年11月10日に出願され、「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願第13/293,717号明細書、および2011年10月11日に出願され、「Coaxial Drive Vacuum Robot」と題された米国特許出願第13/270,844号明細書に見られる。
【0023】
次に
図5A~5Eを参照すると、開示される実施形態の態様による搬送ユニットモジュール104Aが図示されている。搬送ユニットモジュール104Aは、上記の搬送ユニットモジュール104と実質的に類似であり、駆動セクション200、201’を含む。ここでは、駆動セクション201’は、内部チャンバ551を形成するフレーム550Fを有するベース部材550を含む。ある態様では、内部チャンバ551は、取り外し可能のカバー550Cと、カバー550Cがフレーム550Fと結合するときに、カバー550Cとフレーム550Fとの間の接合部を密封するための任意の適切な密封部材550CSと、を含んでもよい。内部チャンバは、上記のものと実質的に類似の方法で、駆動セクション200の内部と連通していてもよい。この態様では、駆動部251、252のアームに、アームの伸長/収縮の軸Rに対して角度をなした自由度を提供するために、駆動部251、252は、任意の適切な方法で、駆動セクション201’のベース部材550に移動可能に取り付けられてもよい。
【0024】
ある態様では、駆動セクションは、駆動部251、252のそれぞれを移動可能に支持するために、ベローズ部材または密封支持部材560、561を含んでもよい。ベローズ部材560、561のそれぞれは、ベローズシール560B、561Bによってなどの任意の適切な方法で取り付け部材560M、561Mに移動可能に接続されたスタンドオフ部材560S、561Sを含んでもよい。スタンドオフ部材560S、561Sが、それぞれのアパーチャまたは開口部575A、575Bを通って、少なくとも部分的に内部チャンバ551に挿入されるように、取り付け部材560M、561Mは、任意の適切な方法でフレーム550Fに連結するように構成される。ある態様では、任意の適切な密封部材565A、565Bが、内部チャンバ内の密封環境を維持するために、取り付け部材560M、561Mとフレーム550Fとの間に配置されてもよい。ある態様では、ベローズシール560B、561Bは、スタンドオフ部材560S、561Sに、たとえば、XおよびZ方向における軸方向の支持を提供するように、任意の適切な材料で構成されてもよく、任意の適切な構成を有してもよい。他の態様では、スタンドオフ部材560S、561Sは、少なくとも部分的に内部チャンバ551内に位置し、アームが動作する環境から密封される線形レール、ブッシュ、軸受などによる任意の適切な方法で、軸方向に支持されてもよい。たとえば、フレーム550Fは、内部チャンバ551内に配置される1つまたは複数の線形レール588A、588B(
図5E)を含んでもよい。各スタンドオフ部材560S、561Sは、スタンドオフ部材560S、561Sが、線形レールに沿って矢印599の方向に線形移動可能であり、線形レール588A、588Bによって、XおよびZ方向に支持されるように構成された、1つもしくは複数のレールガイド部材GM1、GM2、GM3、GM4に固定されて取り付けられてもよいし、または1つもしくは複数のレールガイド部材GM1、GM2、GM3、GM4を含んでもよい。
【0025】
スタンドオフ部材560S、561Sの内部通路IPが、ベース部材550とそれぞれの駆動部251、252との間を、たとえばワイヤ、ホースなどが通過することを可能にしながら、内部チャンバ551と、それぞれの駆動部251、252の内部チャンバ300Pとの間での雰囲気の連通を容易にするように、各スタンドオフ部材560S、561Sは、任意の適切な方法で、スタンドオフ部材560S、561Sをそれぞれの駆動部251、252と連結するように構成された接合部566A、566Bを含む。理解できるように、スタンドオフ部材560S、561Sの内部通路IPを通過する任意のワイヤ、ホースなどの移動側面を保持または固定するために、任意の適切なタイダウン(tide down)または保持部材597が、内部チャンバ551内に設けられてもよい。ある態様では、内部チャンバ551、300Pの内部雰囲気が、移送アームが動作する環境から密封され得るように、任意の適切な密封部材566Sが、接合部566A、566Bとそれぞれのフレーム251F、252Fとの間に配置されてもよい。
【0026】
各スタンドオフ部材560S、561は、内部通路IPを形成し、アパーチャ575A、575Bを通って、少なくとも部分的に、ベース部材550の内部チャンバ551内へと延在するシャフト部分560SP、561SPを含んでもよい。少なくとも1つのスタンドオフ部材560S、561S、および少なくとも1つのスタンドオフ部材560S、561Sに連結された駆動部251、252に、(たとえば、矢印599の方向で、Y軸に沿った)線形運動を与えるために、1つまたは複数の駆動装置510、520が、任意の適切な方法で、ベース部材550内に配置されてもよい。理解できるように、駆動部251、252の矢印599の方向への移動は、駆動部251、252に取り付けられた移送アーム210~213の移動も提供する。ある態様では、駆動装置510、520は、モータ510M、520M、モータによって駆動されるボールねじ510S、520S、およびボールねじに沿って走るボールナットを有するボールねじ駆動装置などの任意の適切なリニア駆動装置であってもよい。ボールナットは、ボールナットアダプタまたは連結器510C、520Cに一体化、または連結してもよい。スタンドオフ部材560S、561Sが、それぞれの駆動装置510、520に連結されるように、連結器510C、520Cは、それぞれのスタンドオフ部材560S、561Sに固定されて接続され、ボールねじに係合するために、ボールナットを含む。ある態様では、連結器510C、520Cは、たとえば、それぞれのスタンドオフ部材560S、561Sの1つまたは複数のレールガイド部材GM1~GM4に連結されるが、他の態様では、連結器510C、520Cは、それぞれのスタンドオフ部材560S、561Sのシャフト部分560SP、561SPと実質的に直接連結されてもよい、または一体化されてもよい。ここでは、ボールねじが回転すると、それぞれのスタンドオフ部材560S、561Sを矢印599の方向に移動させるボールねじに沿って、矢印599の方向に、連結器510C、520Cが移動するように、各駆動装置510、520の駆動軸は、実質的にY軸に沿って(たとえば、スタンドオフ部材560S、561Sの移動の方向599に対して実質的に平行に)配置される。駆動装置510、520が、線形ボールねじ駆動装置として図示されているが、他の態様では、駆動装置は、直結駆動のリニアモータ、リニア圧電モータ、リニアインダクタンスモータ、リニア同期モータ、ブラシもしくはブラシレスリニアモータ、リニアステッパモータ、リニアサーボモータ、リラクタンスモータ、または他の任意の適切なリニア駆動装置であってもよい。さらに別の態様では、回転モータが、スタンドオフ部材560S、561S(および、スタンドオフ部材上に位置するアーム)を1つまたは複数の任意の適切な伝達部材によって矢印599の方向に駆動するために設けられてもよい。
【0027】
図5A~5Eにおいて、駆動セクション201’が、移送アーム210~213を、互いに対し、および/またはベース部材550に対し、Y軸に沿って矢印599の方向に移動させるための2つのリニア駆動装置510、520を有して図示されているが、他の態様では、1つの駆動部251、252のみが、ベース部材550および/または他の駆動部251、252に対し、Y軸に沿って移動可能であるように、駆動セクション201’は、1つのリニア駆動装置を有して構成されてもよい。理解できるように、1つまたは複数の駆動部251、252の移動は、駆動部251、252の伸長/収縮の軸R1、R2間の距離Dの変化を提供するか、または伸長/収縮のそれぞれの軸R1、R2と、回転の共通軸CAXとの間の距離D1、D2の変化を提供する。移送アーム210~213が、ワークピースを取り出すか、または処理ステーション130に載置しているときに、1つまたは複数の伸長/収縮の軸R1、R2の変位によって、ワークピースの自動中央揃えが可能になり、および/または、たとえば移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節が可能になる。たとえば、
図1Bを参照すると、伸長/収縮の軸R1、R2が処理ステーション130T1、130T2に面するように、駆動セクション200は、ベース部材550を回転させてもよい。任意の適切なワークピース自動中央揃え処理またはアルゴリズムに従って、伸長/収縮の軸を、処理ステーション130T1、130T2のうちの1つまたは複数の中のワークピース保持ステーションと揃えるために、伸長/収縮の軸R1、R2のうちの1つまたは複数は、Y軸に沿って矢印599の方向に変位してもよい。たとえば、アーム210~213によって運搬されたワークピースの1つまたは複数の特徴を検知するために、1つまたは複数のセンサ123A、123Bが、それぞれの処理ステーション130T1、130T2に隣接して配置されてもよい。ワークピースSの中心を判定するために、1つまたは複数のセンサ123A、13Bは、任意の適切な信号を、たとえば、制御装置110などの任意の適切な制御装置に送信してもよい。ワークピースSの中心が、処理ステーション130T1、130T2内のワークピース保持ステーションの所定の位置と揃うように、伸長/収縮のそれぞれの軸R1、R2が変位するように、制御装置110は、搬送ユニットモジュール104Aの1つまたは複数の駆動装置を制御してもよい。ある態様では、ワークピースの自動中央揃えのために、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節のために、伸長/収縮の軸の両方が変位してもよい。別の態様では、伸長/収縮の軸R1のみが変位し、それによってワークピースSの中心が、処理ステーション130T1内のワークピース保持ステーションの所定の位置と揃うように、リニアモータ520が、駆動部251を移動させるように動作してもよい。さらに別の態様では、伸長/収縮の軸R2のみが、処理ステーション130T2内のワークピース保持ステーションと揃うように、リニアモータ510が、駆動部252を移動させるように動作してもよい。ワークピース自動中央揃えの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2012年9月14日に出願され、「Wafer Center Finding with Kalman Filter」と題された米国特許出願第13/617,333号明細書、2011年4月12日に発行され、「Process Apparatus with On-The-Fly Workpiece Centering」と題された米国特許第7,925,378号明細書、2010年12月28日に発行され、「Wafer Center Finding with Charge-Coupled Devices」と題された米国特許第7,859,685号明細書、2012年9月18日に発行され、「Wafer Center Finding with a Kalman Filter」と題された米国特許第8,270,702号明細書、2010年9月7日に発行され、「Wafer Center Finding」と題された米国特許第7,792,350号明細書、2011年2月22日に発行され、「Wafer Center Finding」と題された米国特許第7,894,657号明細書、2012年2月28日に発行され、「Wafer Center Finding with Charge-Coupled Devices」と題された米国特許第8,125,652号明細書、2012年8月28日に発行され、「Wafer Center Finding with Charge-Coupled Devices」と題された米国特許第8,253,945号明細書に見られる。理解できるように、ワークピースの自動中央揃え、および/または、面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節をもたらすため、駆動モータ510、520の位置を検知するために、および/または、アーム210~213(およびアーム210~213上に保持されるワークピース)のY軸に沿った変位を検知するために、上記のものと実質的に類似の1つまたは複数のエンコーダ510E、520Eが設けられてもよい。
【0028】
次に
図6Aおよび6Bを参照すると、開示される実施形態の態様による移送ユニットモジュール104Bが図示されている。移送ユニットモジュール104Bは、上記の移送ユニットモジュール104Aに実質的に類似であってもよい。この態様では、回転駆動部600、601が、駆動部251、252に関して既に説明されたものに実質的に類似の方法で、ベローズ部材560、561に連結されてもよい。1つまたは複数の適切な移送アーム605、606(
図2F~2Jに関して既に説明されたものなど、または回転モータによって駆動されることが可能である他の任意の適切な移送アームなど)が、任意の適切な方法で、各回転駆動部600、601に駆動可能に取り付けられてもよい。この態様における、回転駆動部600、601のそれぞれは、フレームまたはハウジング600F、601F、第1の駆動モータ610、および任意の適切な方法でフレーム600F、601Fに取り付けられた第2の駆動モータ620を含む。モータの構成は、示されるような同軸モータ構成であってもよく、他の態様では、モータは、横並びに配置されてもよい。駆動モータは、たとえば、圧電モータ、インダクタンスモータ、同期モータ、ブラシまたはブラシレスモータ、リニアステッパモータ、サーボモータ、リラクタンスモータ、ハーモニックドライブモータなどの任意の適切なモータであってもよい。第1のモータ610は、ステータ610Sおよびロータ610Rを含んでもよい。第2のモータ620は、ステータ620Sおよびロータ620Rを含んでもよい。この態様では、同軸駆動シャフトアセンブリ645は、たとえば、(たとえばセルフベアリングモータを用いるなど)実質的に接触せずに、または任意の適切な軸受を用いるなど、任意の適切な方法で、少なくとも部分的にフレーム600F、601F内で回転可能に支持される。同軸駆動シャフトアセンブリ645は、外側駆動シャフト640および内側駆動シャフト650を含む。ロータ610Rが回転すると駆動シャフト640が共に回転するように、ロータ610Rは、任意の適切な方法で、外側駆動シャフト640に連結されてもよい。他の態様では、任意の適切な数の駆動シャフトを駆動するために、任意の適切な数の駆動モータが、回転駆動部600、601のそれぞれに設けられてもよい。ある態様では、ロータ610R、620Rおよび駆動シャフトアセンブリ645は、移送アーム605、606が動作する環境内に配置されてもよい。ステータが、移送アーム605、606が動作する環境から隔離または密封され、駆動セクション200およびベース部材の内部と共通の雰囲気環境内に配置されるように、キャンシール(can seal)などの任意の適切な密封部660が、ステータ610S、620Sと、それらのそれぞれのロータ610R、620Rとの間に配置されてもよい。他の態様では、ロータ210R、220Rおよびステータ210S、220Sを、移送アーム605、606が動作する環境から密封するために、1つまたは複数の磁性流体シールが、各駆動シャフト640、650の周りに設けられてもよい。回転駆動部の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2011年10月11日に出願され、「Coaxial Drive Vacuum Robot」と題された米国特許出願第13/270,844号明細書、2012年10月5日に出願され、「Robot Drive with Magnetic Spindle Bearings」と題された米国特許出願第13/646,282号明細書、1998年2月24日に発行され、「Articulated Arm Transfer Device」と題された米国特許第5,720,590号明細書、1999年5月4日に発行され、「Articulated Arm Transfer Device」と題された米国特許第5,899,658号明細書、1998年9月29日に発行され、「Articulated Arm Transfer Device」と題された米国特許第5,813,823号明細書、および2012年10月9日に発行され、「Robot Drive with Magnetic Spindle Bearings」と題された米国特許第8,283,813号明細書に見られる。他の態様では、駆動部600、601のうちの1つまたは複数(または本明細書において説明される他の駆動部251、252、251’、252’、850、851のいずれか)は、Z軸駆動装置600Z、601Zに取り付けられたアームのうちの1つまたは複数を他の駆動部600、601のアームに対し移動させるように構成されたZ軸駆動装置600Z、601Zも含んでもよい。
【0029】
次に
図7A~7Cを参照すると、移送ユニットモジュール104Cが、開示される実施形態の態様に従って、図示されている。移送ユニットモジュール104Cは、上記の移送ユニットモジュール104に実質的に類似であってもよい。この態様では、各アーム210~213のための駆動モータ320、321が、ベース部材201’内に位置しながらも、駆動部251’、252’は、エンドエフェクタ210E~213Eの着座平面と略平行であるプーリを有する駆動システムを含んでもよい。
図7Aを参照して駆動部251’が説明されるが、駆動部252’は、駆動部251’に実質的に類似であることが理解されるべきである。駆動部251’は、任意の適切なサイズ、形状、および/または構成を有してもよいフレーム251F’を含む。フレーム251F’は、例示目的のために、平坦な面として図示されているが、他の態様では、駆動伝達部によって発生するあらゆる粒子の、アームが動作する環境への進入を実質的に防止するようにカバーが構成されるように、フレーム251F’は、駆動伝達部を収容するための任意の適切なカバーを含んでもよい。フレーム251F’は、それぞれのベース部材210B、211Bが移動可能に取り付けられる移送ユニットモジュール104、104Aに関して既に説明されたものに類似の任意の適切なレールまたはガイド部材を含んでもよい。各駆動モータ320、321は、上記のものと実質的に類似であってもよいそれぞれのベルトまたはバンド740、741を駆動するために、それぞれの駆動プーリ733A、733Bに連結された駆動シャフトを含んでもよい。理解できるように、それぞれのアーム210、211を上記の方法で駆動するために、ベルトまたはバンドがベース部材に固定連結または固定定着されるように、任意の適切なアイドラプーリ734A、734B、735A、735Bが、それぞれのベース部材210B、211Bに隣接するベルトまたはバンド740、741を方向付けするために、フレーム251F’に設けられ、取り付けられてもよい。理解できるように、モータが、駆動セクション200と共に、共通の雰囲気環境内に位置するように、ベース部材201’は、カバー250Cなどを用いて、適切に密封されてもよい。
図7Aに、2つの駆動部が、ベース部材201’に取り付けられて示されているが、他の態様では、2つより多いまたは2つより少ない駆動部が、ベース部材201’に取り付けられてもよい。たとえば、
図7Cは、ベース部201’に取り付けられた2つのアームを有する単一の駆動部を図示している。理解できるように、
図7Cに図示される単一の駆動部は、上記のものに実質的に類似の3軸駆動装置であってもよい。ある態様では、3軸駆動装置の1つの駆動軸は、アーム210の伸長/収縮を駆動するために、プーリに連結されてもよく、3軸駆動装置の1つの駆動軸は、アーム210、211を一体として回転させるために、フレーム251F’に連結されてもよく、3軸駆動装置の1つの駆動軸は、アーム211の伸長/収縮を駆動するために、プーリに連結されてもよい。
【0030】
次に
図8A~9Dを参照すると、移送ユニットモジュール104Dが、開示される実施形態の態様に従って、図示されている。移送ユニットモジュール104Dは、上記の移送ユニットモジュール104に実質的に類似であってもよい。この態様では、駆動部800、801は、アームを線形スライドさせる単一のステージを有して構成される。この態様では、各駆動部800、801は、密封されたモータセクション860および伝達セクション853を有するフレーム851、852を含む。駆動部800、801が駆動部801に関して説明されるが、駆動部800は実質的に類似であり、
図8Aに示されるように手もとが反対であってもよいことが理解されるべきである。密封されたモータセクション860は、フレーム851に固定されて取り付けられ、モータ320、321を収容するように構成されたハウジングまたはカバー851C1を含んでもよい。駆動セクション200内の雰囲気環境に共通の雰囲気環境内にモータ320、321が配置されるように、ハウジング851C1は、任意の適切な密封部材860Sを用いて、フレームに対し密封されてもよい。上記のものと実質的に類似の方法で、ハウジング851C1は、上記のものなどの任意の適切な方法で、密封された支持部材560にハウジング851C1を取り付けるように構成されたアパーチャまたは開口部851Mを含んでもよい。理解できるように、ハウジング851C1は、任意の適切な材料で構築されてもよく、フレーム851、駆動装置の構成要素、アーム812、813、およびアーム812、813によって保持される任意のワークピースを(たとえば、密封された支持部材560に連結されたときに)支持するように構成されてもよい。たとえば、それぞれのモータ320、321の磁性流体シール320Sが、密封されたモータセクション860内の密封された雰囲気を維持するために、駆動シャフト370が通って延在する、フレーム851内のそれぞれの開口部973、974を封止するように、モータ320、321は、任意の適切な方法で、フレーム251に取り付けられてもよい。
【0031】
少なくとも1つのアーム812、813の独立した駆動軸の自由度を画定するように、1つまたは複数の線形レールまたはガイド部材930、931が、任意の適切な方法で、伝達セクション853内のフレーム851に取り付けられてもよい。この態様では、X軸、またはアーム812、813の伸長/収縮の軸Rに沿って配置された2つのガイドレール930、931があるが、他の態様では、任意の適切な数のアームをガイドするために、任意の適切な数のレールが設けられてもよい。キャリアまたはアーム支持部940、941は、レールによって支持され、X軸に沿って(たとえば、伸長/収縮の軸Rに沿って)移動可能であるように、それぞれのレールに取り付けられてもよい。この態様では、キャリア940は、ガイドレール930に移動可能に取り付けられ、キャリア941は、ガイドレール931に移動可能に取り付けられる。各キャリアは、それぞれのアーム812、813が固定取り付けされるアーム取付け部940M、941Mを含んでもよい。キャリア940、941は、1つのキャリア940、941が伸長/収縮の軸Rに沿ってキャリア940、941のもう1つの近傍を通ることができるように、任意の適切な方法で構成されてもよい。任意の適切な駆動伝達部を介して、キャリア940は、モータ320に連結されてもよく、キャリア941は、モータ321に連結されてもよい(またはその逆であってもよい)。ある態様では、駆動プーリ921は、シャフト370が回転すると駆動プーリ921が共に回転するように、モータ320のシャフト370に連結されてもよい。アイドラプーリ910A、910Bは、実質的に、ガイドレール930、931の対向する端部に配置されてもよく、1つまたは複数のベルトまたはバンドが、少なくとも部分的に、アイドラプーリ910A、910Bの周りに巻き付くように構成されてもよい。
図9Eおよび9Fも参照すると、(たとえば、上記のものに実質的に類似の)1つまたは複数のベルトまたはバンド940B1、940B2が、駆動プーリ920、921をそれぞれのキャリア940、941に連結させてもよい。たとえば、駆動プーリ921およびキャリア940に関して言うと、第1のバンド/ベルト940B1は、第1のバンド/ベルト940B1の一方の端部BE1で、プーリ921に固定連結されてもよい。バンド/ベルト940B1は、バンド/ベルト940B1の他方の端部BE2がキャリア940に固定連結されるように、少なくとも部分的にアイドラプーリ910Aに巻き付き、キャリア940へと延びてもよい。第2のバンド/ベルト940B2は、バンド/ベルト940B2の一方の端部BE3で、プーリ921に固定連結されてもよい。バンド/ベルト940B2は、バンド/ベルト940B2の他方の端部BE4がキャリア940に固定連結されるように、少なくとも部分的にアイドラプーリ910Bに巻き付き、(たとえば、第1および第2のバンド/ベルト940B1、940B2のうちの一方がキャリア上で押す間、第1および第2のバンド/ベルト940B1、940B2のうちの他方がキャリア上で引くように、第1のバンド/ベルト940B1のものとは反対の方向から)キャリア940へと延びてもよい。同様に、キャリア941に関して、第1のバンド/ベルト940B1は、バンド/ベルト940B1の一方の端部で、プーリ920に固定連結されてもよい。バンド/ベルト941B1は、バンド/ベルト941B1の他方の端部がキャリア941に固定連結されるように、少なくとも部分的にアイドラプーリ910Aに巻き付き、キャリア941へと延びてもよい。第2のバンド/ベルト941B2は、バンド/ベルト940B2の一方の端部で、プーリ920に固定連結されてもよい。バンド/ベルト941B2は、バンド/ベルト941B2の他方の端部がキャリア941に固定連結されるように、少なくとも部分的にアイドラプーリ910Bに巻き付き、(たとえば、第1および第2のバンド/ベルト941B1、941B2のうちの一方がキャリア上で押す間、第1および第2のバンド/ベルト941B1、941B2のうちの他方がキャリア上で引くように、第1のバンド/ベルト941B1のものとは反対の方向から)キャリア941へと延びてもよい。
【0032】
ある態様では、伝達セクション853は、アーム812、813が動作する雰囲気に曝露されてもよいが、ベルト/バンド、プーリ、および/またはキャリア/レールによって発生するあらゆる粒子が、環境内へ進入することを実質的に防止し、アーム812、813に保持されるワークピースに接触することを実質的に防止するための、1つまたは複数のカバーを含んでもよい。ある態様では、カバー851C3が、駆動プーリ920、921の少なくとも一部の上方など、伝達セクション853の少なくとも一部の上方に配置されてもよい。カバー851C3は、ガイドレール930、931に隣接して配置される密封部998を含んでもよい。カバー851C2は、ガイドレール930、931の上方に設置されてもよく、キャリア940、941が、それぞれのガイドレール930、931を横断することを可能にするように構成されてもよい。カバー851C2は、密封部997および998が互いに向かって延びるような密封部997を含んでもよい。ある態様では、キャリア940、941のアーム取り付け部940M、941Mが、それぞれのアーム812、813との接続のために、空間または開口部901を通って延びるように、および、それぞれのアーム812、813が上下に積み重ねられて配置されるように、空間または開口部901が、密封部997、998の間に設けられてもよい。密封部997、998は、アーム812、813の伸長/収縮を可能にしながらも、カバー851C2、851C3内でどのような粒子も実質的に封じ込めるために、ラビリンスシールを形成してもよい。
【0033】
他の態様では、キャリアの1つまたは複数が、上記のものなどの任意の適切なリニアモータによって実質的に直接駆動されてもよい。たとえば、ある態様では、共通の雰囲気環境が、密封されたモータ部860に関して上述されたものと実質的に類似の方法で、伝達セクション853と駆動セクション200との間で共有されるように、伝達セクション853は、アーム812、813が動作する雰囲気から密封されてもよい。ガイドレール930、931は、伝達セクションの外側に配置されてもよく、キャリア940、941、および密封部997、998を含むカバーを含んでもよい。各キャリアは、たとえば、その開示内容の全てが、参照により既に本明細書に組み込まれている、米国特許第7,901,539号明細書、米国特許第8,293,066号明細書、米国特許第8,419,341号明細書、および米国特許出願第13/286,186号明細書に記載されたものと実施的に類似の方法で、磁気駆動部によって、磁気従動部と磁気駆動部との間の磁気連結を介し、たとえば、伝達セクション853の壁またはカバーを通って、磁気駆動される、各キャリアに取り付けられた磁気従動部を有してもよい。別の態様では、たとえば、その開示内容の全てが、参照により既に本明細書に組み込まれている、米国特許第7,575,406号明細書、米国特許第7,959,395号明細書、および米国特許出願第13/159,034号明細書に記載されたものと実質的に類似の方法で、キャリア940、941のそれぞれは、伝達セクション853の密封された雰囲気環境内に配置されるモータ巻線の線形アレイによって駆動される磁気プラテンを含んでもよい。
【0034】
ある態様では、各アーム810~813は、実質的に剛性のあるアーム部またはエンドエフェクタ伸長部材810EM~813EMによって、それぞれのキャリア940、941に連結されるエンドエフェクタ810E~813Eを含む。たとえば、実質的に剛性のあるアーム部810EM~813EMは、機械的留め具などの任意の適切な方法で、それぞれのキャリア940、941のそれぞれのアーム取り付け部940M、941Mに固定連結されてもよい。エンドエフェクタ810E~813Eは、機械的留め具などの任意の適切な方法で、それぞれの実質的に剛性のあるアーム部810EM~813EMに固定連結されてもよい。他の態様では、実質的に剛性のあるアーム部810EM~813EM、およびそれぞれのエンドエフェクタ810E~813Eは、単一の一体式構造を有してもよい。さらに他の態様では、実質的に剛性のあるアーム部810EM~813EM、それぞれのエンドエフェクタ810E~813E、およびそれぞれのキャリアは、単一の一体式構造を有してもよい。
【0035】
上記の説明に見られるように、各エンドエフェクタ810E~813Eは、それぞれの伸長/収縮の軸R1、R2に沿って、独立して伸長/収縮可能である。また、上記の説明に見られるように、上記のものと実質的に類似の方法による、ワークピースの自動中央揃えのため、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節のため、伸長/収縮の軸R1、R2の間の互いに対する距離Dを変化させるために、または1つまたは複数の伸長/収縮の軸の、共通回転軸CAX(
図5A参照)に対する距離D1、D2を変化させるために、各駆動部800、801は、駆動部800、801のもう一方から独立して、Y軸に沿って移動可能であってもよい。
図10Aおよび10Bを参照すると、ある態様では、駆動部800、801の一方は、他方の駆動部800、801および/または共通軸CAXに対し、Y軸に沿って移動可能であってもよいが、他方の駆動部800、801は、共通軸CAXに対し、固定の距離D1、D2を有し、Y軸に沿って移動可能ではない。たとえば、駆動部800は、ベース部材550内に配置される駆動装置510によってY軸に沿って移動可能になるように、密封された支持部材560によって、ベース部材550に移動可能に取り付けられてもよい。駆動部801は、固定支持部材1000によって、ベース部材550に固定されて取り付けられてもよく、固定支持部材が、少なくとも密封されたモータ部860と、駆動セクション200との間における雰囲気の連通を可能にするように構成されている。
【0036】
次に
図11Aおよび11Bを参照すると、伸長/収縮の軸R1、R2の間の角度βを変化させるため、ならびに、ワークピースの自動中央揃えを可能にするため、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節を可能にするため、駆動部800、801’のうちの1つまたは複数は、駆動部800、801’の別の1つに対し、枢動可能である。たとえば、上記の1つまたは複数の移送ユニットモジュールに実質的に類似であってもよい移送ユニットモジュール104Eは、ベース部材550に類似のベース部材1150を含んでもよい。この態様では、ベース部材1150は、たとえば、固定支持部材1000などの任意の適切な方法で、駆動部800に連結するように構成されてもよい。ベース部材1150は、(上記の駆動部801に実質的に類似の)駆動部801’と連結するように構成されてもよい。ここでは、ベース部材は、(上記の駆動装置280、320、321、610、620のうちの1つまたは複数に実質的に類似であってもよい)任意の適切な駆動装置1100を含んでもよい。角度βを変化させるために、駆動部801およびアーム812、813が、共通軸X1の周りで、矢印T2の方向に枢動可能であるように、駆動シャフト1100Dは、(上記のハウジング851C1に実質的に類似の)ハウジング851C1’に連結するために、ベース部材1150の壁を通って延在してもよい。理解できるように、駆動部800に保持される1つまたは複数のワークピースは、たとえば、両方の駆動部を一体として軸CAXの周りで回転させることによって中央に揃えられてもよく、一方で、駆動部801’に保持される1つまたは複数のワークピースは、駆動部800’を軸X1の周りで回転させることによって中央に揃えられてもよい。
【0037】
図11Cに見られるように、ある態様では、角度βを変化させるために、各駆動部が、それぞれの駆動装置1100によって、それぞれの軸X1、X2の周りをそれぞれの方向T1、T2に枢動するように構成されるように、(駆動部801’に実質的に類似である)駆動部800’および駆動部801’の両方は、(ベース部材1150に実質的に類似である)ベース部材1150’に枢動可能に取り付けられてもよい。ここで、ワークピースの自動中央揃え、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節が、各駆動部800’、801’を任意の所定の量で回転させることによって実行されてもよい。ある態様では、両方の駆動部が一体として、軸CAXの周りで回転されてもよいが、一方では、1つまたは複数の駆動部800’、801’をそれぞれの軸X1、X2の周りで回転させることによって、駆動部800’、801’に保持される1つまたは複数のワークピースが中央に揃えられてもよい。
【0038】
さらに他の態様では、1つまたは複数の駆動部800、801の回転と併せて、1つまたは複数のアーム810~813のY軸に沿った移動も提供されてもよい。
図11Dを参照すると、たとえば、ベース部材は、Y軸に沿って移動可能となるように、密封された支持部材560を介してハウジング851C1と連結するように構成されている。他の態様では、ハウジング851C1は、固定支持部材1000によって、ベース部材1150に連結されてもよい。
図11A~11Cに関して既に説明されたものに実質的に類似の方法で、(ハウジング851C1’に実質的に類似であってもよい)枢動ハウジング1130は、ベース部材1150に枢動可能に連結されてもよい。ハウジング1130は、密封された支持部材561が連結されるアパーチャを有してもよく、ベース部材550に関して既に説明されたものと実質的に類似の方法で、リニアドライブモータ1110を含んでもよい。駆動部801は、上記のものに実質的に類似の方法で、ハウジング851C1によって、密封された支持部材861に連結されてもよい。他の態様では、駆動部800、801の両方が、任意の適切な方法で、枢動ハウジング1130に取り付けられてもよい。
【0039】
次に
図12Aおよび12Bを参照すると、ある態様では、角度βを変化させるために、ならびに、ワークピースの自動中央揃えを可能にするために、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節を可能にするために、1つまたは複数の駆動部800、801が、共通軸CAXの周りで枢動され得るように、駆動部800、801の密封された駆動部ハウジング1250、1251のうちの1つまたは複数が、共通軸CAXの周りで回転可能に駆動セクション200に連結されるように構成されてもよい。たとえば、駆動シャフト280Sが回転すると、ハウジング1251が駆動シャフト280Sと共に回転するように、(上記のハウジング851C1に実質的に類似であってもよい)ハウジング1251が、駆動部200の駆動シャフト280Sに実質的に直接連結されてもよい。(上記のハウジング851C1に実質的に類似であってもよい)ハウジング1250は、共通軸CAXの周りで回転可能にハウジング1251に取り付けられてもよい。たとえば、(上記の280、320、321、610、620などの)任意の適切な駆動装置1200がハウジング1251内に配置されてもよい。ハウジング1251は、駆動シャフト1200Sが通って延在するアパーチャを含んでもよく、ハウジング1250は、駆動シャフト1200Sが連結されるアパーチャを含んでもよい。理解できるように、ハウジング1250、1251および駆動セクション200内の密封された雰囲気環境を維持するために、(上記のものなどの)任意の適切な密封部が、駆動装置1200とハウジング1251との間、および駆動シャフト1200Sとハウジング1250との間で、駆動シャフトの周りに配置されてもよい。ある態様では、任意の適切な軸受1200Bが、ハウジング1250、1251の間に設けられてもよいが、他の態様では、ハウジング1250が、駆動シャフト1200Sおよび駆動装置1200とハウジング1251との間の連結によって支持されるように、軸受は含まれなくてもよい。ここでは、角度βを変化させるために、共通軸CAXの周りで、駆動部が、任意の適切な方法で互いに対して枢動され得るように、駆動装置280および1200は、独立して動作可能であってもよい。他の態様では、駆動部800、801のうちの1つまたは複数が、Y軸に沿って移動可能であってもよい。たとえば、
図12Cを参照すると、駆動部800のハウジング851C1が、
図11Dに関して既に説明されたものと実質的に類似の方法で、密封された支持部材560によって枢動ハウジング1220に連結されるように、(枢動ハウジング1130に実質的に類似であってもよい)枢動ハウジング1220が設けられてもよい。1つまたは複数の枢動ハウジング1220および/またはハウジング1250、1251の回転は、角度βの調節を可能にし、一方で、1つまたは複数の駆動部800、801のY軸に沿った移動は、ワークピースの自動中央揃えのために、および/または、たとえば、移送モジュール125A、125B、125C、125Dの面と面との間におけるワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの配置の独立した調節のために、伸長/収縮の軸R1、R2と共通軸CAXとの間の距離D1、D2の調節を可能にする。
【0040】
図11A~12Cを参照すると、ある態様では、任意の適切な数の制御装置110A、110Bが、本明細書において説明される移送ユニットモジュール内に配置されてもよい。ある態様では、移送ユニットモジュール内に、1つまたは複数の駆動装置のための制御装置があってもよい。これらの制御装置110A、110Bは、制御装置110、または他の任意の適切な制御装置に接続されてもよい。上記のように、ある態様では、制御装置110A、110Bは、クラスタ化された制御アーキテクチャの一部であってもよいが、他の態様では、制御装置は、任意の適切なアーキテクチャを有してもよい。ある態様では、1つまたは複数のエンドエフェクタの線形および回転運動のうちの1つまたは複数を生じさせるために、本明細書において説明される移送ユニットモジュールのうちのいずれか1つまたは複数が、移送ユニットモジュール内に、任意の適切な数の制御装置を含むことが理解されるべきである。
【0041】
図13を参照すると、移送ユニットモジュール104Fが、開示される実施形態の態様に従って図示されている。移送ユニットモジュール104Fは、上記の移送ユニットモジュール104と実質的に類似であってもよい。この態様では、二重ウェハ伸長部またはエンドエフェクタ13310、13311は、本明細書において説明される搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125Eなどの、リニア駆動装置のチャンバの内側に位置し、(ある態様では、上記のようなZ軸駆動装置270および回転駆動セクション282のうちの1つまたは複数を収容するフレーム200Fを含む)駆動セクション200は、上記の理由のため、移送チャンバ301の外部に位置決めされている。
【0042】
図14を参照すると、開示される実施形態の態様による例示的な単一リニア駆動装置13400の概略図が示されている。ある態様では、アーム104Eの上部エンドエフェクタ13310および下部エンドエフェクタ13311は、それぞれの単一リニア駆動装置13400によってそれぞれ駆動されて、各エンドエフェクタ13310、13311の独立した伸長および収縮をもたらす。他の態様では、エンドエフェクタ13310、13311は、任意の適切な方法で、本明細書において説明されるものなどの任意の適切な駆動装置によって、伸長および収縮される。
図14に見られるように、各エンドエフェクタは、任意の適切な方法でエンドエフェクタ13310、13311を支持するエンドエフェクタステージ13411に接続されている。ある態様では、エンドエフェクタステージ13411は、エンドエフェクタ13310、13311のそれぞれの一部を形成し、エンドエフェクタステージが、エンドエフェクタと共に一体的に成形されるが、他の態様では、エンドエフェクタステージは、任意の適切な方法で、エンドエフェクタ13310、13311に連結される。ある態様では、単一リニア駆動装置13400は、(エンドエフェクタステージおよび中間ステージの両方の二重の線形伸長が、単一または1自由度の駆動装置によってもたらされる)関節機構であり、それにより、エンドエフェクタステージ13411の運動が、任意の適切な伝達部によって、中間ステージ13410の運動の2倍に増幅され、中間ステージ13410が、エンドエフェクタステージ13411(それゆえエンドエフェクタ13310、13311)を、以下において説明されるテーブルプレートまたはアームベース部材13423に接続する。理解できるように、他の態様では、エンドエフェクタステージの運動は、中間ステージ13410に対し、任意の適切な量(たとえば2倍よりも多い量)に増幅されるか、または1対1の比率で伸長される。ある態様では、任意の適切な方法で、たとえば中間ステージ13410の対向する端部に取り付けられた2つのプーリ13424、13425の間に延びるベルト13420により、中間ステージ13410を移動させることによって増幅が達成される。他の態様では、プーリ13424、13425は、中間ステージ13410の任意の適切なそれぞれの場所で取り付けられる。この関節設計は、それぞれXおよびRの座標で表わされる、中間ステージ13410の運動と、エンドエフェクタステージ13411の運動との間で、1対2の伸長/収縮の比をもたらす。ある態様では、中間ステージ13410は、任意の適切なリニアモータによって駆動される。たとえば、リニアモータ14000は、駆動部またはステータ13421および駆動部13422を含む。少なくとも、リニアモータ14000の駆動部13422は、中間ステージ13410に取り付けられ、したがって、中間ステージ13410と共に移動する。中間ステージ13410は、たとえば、テーブルプレート13423に取り付けられる中間リニアベアリング13401などの任意の適切なリニアベアリング上をテーブルプレート13423に沿って滑走する。中間ステージ13410に取り付けられたエンドエフェクタ用リニアベアリング13402が、エンドエフェクタステージ13411に関節運動を与える。エンドエフェクタ用ベアリング13402は、1つまたは複数のベアリングブロック13402Bおよびレール13402Rを含み、1つまたは複数のベアリングブロック13402Bは、レール13402Rに沿って走る。ある態様では、エンドエフェクタ用ベアリング13402は、2つのベアリングブロック13402Bを含むが、他の態様では、エンドエフェクタ用ベアリング13402は、3つ以上のベアリングブロック13402Bを含む。理解できるように、エンドエフェクタ用ベアリング13402は、中間リニアベアリング13401に実質的に類似である。エンドエフェクタの伸長/収縮の運動制御のための位置フィードバックを提供するために、任意の適切な数の線形エンコーダ15000が、1つまたは複数の中間ステージ13410およびエンドエフェクタステージ13411に取り付けられてもよい。
【0043】
次に
図16A~16Cを参照すると、移送ユニットモジュール104F’が、開示される実施形態の態様に従って、伸長構成および収縮構成で図示されている。移送ユニットモジュール104F’は、上記の移送ユニットモジュール104Fに実質的に類似であり、移送ユニットモジュール104に関して説明されたものに実質的に類似の方法で、本明細書において説明される搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125Eのうちのいずれか1つまたは複数に使用される。ここでは、例示目的のみのために、1つのエンドエフェクタ13310が図示されており、他の態様では、移送ユニットモジュール104F’は、エンドエフェクタ13310、13311などの任意の適切な数のエンドエフェクタを含むことが理解されるべきである。ある態様では、同等でない長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタステージ13411、および(本明細書において、例示目的のためエンドエフェクタ13310と呼称される)エンドエフェクタ13310は、合わせると、中間ステージ13410の長さよりも大きい長さを有する。別の態様では、同等の長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタ13310は、中間ステージ13410の長さと略同等の長さを有する。この態様では、軸CAXが実質的にテーブルプレート13423の中心点に位置するように、移送ユニットモジュール104F’の回転の中心が、ある態様では駆動セクション200の回転の軸である軸CAXと実質的に一致する。
【0044】
次に
図17A~17Cを参照すると、移送ユニットモジュール104F’’が、開示される実施形態の態様に従って、伸長構成および収縮構成で図示されている。移送ユニットモジュール104F’’は、上記の移送ユニットモジュール104Fに実質的に類似であり、移送ユニットモジュール104に関して説明されたものに実質的に類似の方法で、本明細書において説明される搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125Eのうちのいずれか1つまたは複数に使用される。ここでは、例示目的のみのために、1つのエンドエフェクタ13310が図示されており、他の態様では、移送ユニットモジュール104F’は、エンドエフェクタ13310、13311などの任意の適切な数のエンドエフェクタを含むことが理解されるべきである。ある態様では、同等でない長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタステージ13411、および(本明細書において、例示目的のためエンドエフェクタ13310と呼称される)エンドエフェクタ13310は、合わせると、中間ステージ13410の長さよいも大きい長さを有する。別の態様では、同等の長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタ13310は、中間ステージ13410の長さと略同等の長さを有する。この態様では、軸CAXがテーブルプレート13423の端部に位置する(たとえば、軸CAXが、テーブルプレート13423の中心点からずれる)ように、移送ユニットモジュール104F’の回転の中心が、ある態様では駆動セクション200の回転の軸である軸CAXと実質的に一致する。
【0045】
次に
図18を参照すると、移送ユニットモジュール104F’’’が、開示される実施形態の態様に従って、伸長構成および収縮構成で図示されている。移送ユニットモジュール104F’’’は、上記の移送ユニットモジュール104Fに実質的に類似であり、移送ユニットモジュール104に関して説明されたものに実質的に類似の方法で、たとえば、本明細書において説明される搬送チャンバ125A(またはチャンバの面が多角形の構成を有する任意の適切な移送チャンバ)に使用される。ここでは、テーブルプレート13423上に配置された複数のアームのうちの少なくとも2つアームの伸長および収縮の軸が互いに対して角度をなし、複数のアームうちの少なくとも2つのアームのエンドエフェクタ着座平面SPが実質的に同一平面上であるように、テーブルプレート13423は、移送ユニットモジュール104F’’’の肩部の回転の主軸(たとえば軸CAX)から離れるように伸長する略「U」または「V」形状を有する、実質的に剛性を有するリンクである。ある態様では、少なくとも1つのアームが、実質的に、アームベース部材の対向する各端部に取り付けられる。この態様では、テーブルプレート13423は、第1および第2の部分13423A、13423Bに取り付けられたエンドエフェクタ13310、13311が、隣接する処理モジュール130にアクセスするのを可能にする任意の適切な角度αだけ、軸CAXの周りで互いに対して角度を有する第1の部分13423Aおよび第2の部分13423Bを含む(たとえば、第1の部分に取り付けられた1つまたは複数のエンドエフェクタの伸長/収縮の軸R、および第2の部分に取り付けられた1つまたは複数のエンドエフェクタの伸長/収縮の軸Rが、互いに対して角度αをなす)。ある態様では、第1および第2の部分13423A、13423Bの間の角度αは調節可能であるが、他の態様では、角度αは固定され、変更できない。ここでは、例示目的のみのために、エンドエフェクタ13310は、部分13423Aに取り付けられ、一方で、エンドエフェクタ13311が、部分13423Bに取り付けられて図示されているが、他の態様では、移送ユニットモジュール104F’’’は、第1および第2の部分13423A、13423Bのそれぞれの上に、上下に積み重なった任意の適切な数のエンドエフェクタを含むことが理解されるべきである。ある態様では、同等でない長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタ13310、13311は、中間ステージ13410の長さより大きい長さを有する。別の態様では、同等の長さのリンクまたは部材を有する伸長アームを形成するように、エンドエフェクタ13310は、中間ステージ13410の長さと略同等の長さを有する。
【0046】
次に
図19を参照すると、移送ユニットモジュール104F’’’’が図示され、移送ユニットモジュール104F’’’’は、上記の移送ユニットモジュール104F’’’に実質的に類似している。しかし、この態様では、第1の部分に取り付けられた1つまたは複数のエンドエフェクタの伸長/収縮の軸R、および第2の部分に取り付けられた1つまたは複数のエンドエフェクタの伸長/収縮の軸R1、R2が、実質的に互いに平行であり、(テーブルプレート13423の対向する端部にある)第1および第2の部分13423A、13423Bに取り付けられたエンドエフェクタ13310、13311が隣り合う処理モジュール130にアクセスするように、テーブルプレート13423は構成される。ある態様では、第1の部分13423A上の少なくとも1つのアームのエンドエフェクタ着座平面SPは、第2の部分13423B上の少なくとも1つのアームのエンドエフェクタ着座平面SPと、実質的に同一平面上である。ここでは、軸R1、R2は、軸CAXから、それぞれの距離D1、D2で配置される(および、互いから距離βで位置する)。ある態様では、距離D1、D2のうちの1つまたは複数(それゆえ距離β)は、上記のものに実質的に類似の方法で調節可能である。他の態様では、第1および第2の部分13423A、13423Bに取り付けられたエンドエフェクタ13310、13311のうちの1つまたは複数は、上記のものに実質的に類似の方法で、それぞれの軸X1、X2の周りで、テーブルプレート13423に対して回転可能である。さらに他の態様では、距離D1、D2のうちの1つまたは複数が、調節可能であり、第1および第2の部分13423A、13423Bに取り付けられたエンドエフェクタ13310、13311のうちの1つまたは複数が、上記のものに実質的に類似の方法で、テーブルプレート13423に対して回転可能である。
【0047】
図20および21は、移送ユニットモジュール104F、104F’、104F’’、104F’’’、104F’’’’が、いかにブームアーム143に取り付けられるかの例を図示している。たとえば、移送ユニットモジュール104F、104F’、104F’’、104F’’’、104F’’’’のそれぞれは、移送ユニットモジュール104に関して既に説明されたものと実質的に類似の方法で、ブームアーム143に取り付けられてもよい。
【0048】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置は、フレームと、フレームに接続された複数のアームであって、それぞれのアームが、エンドエフェクタと、複数のアームのうちの他のアームに対する、それぞれのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸とを有する、複数のアームと、少なくとも1つのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸の自由度を画定する線形レールと、それぞれのアームによって共有され、共通枢動軸の周りで複数のアームを枢動させるように構成された共通駆動軸と、を備え、複数のアームのうちの少なくとも1つが、複数のアームのうちの他のアームに対する独立した自由度を画定する他の駆動軸を有する。
【0049】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、伸長および収縮のための軸に対して角度をなしている。
【0050】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度がエンドエフェクタの着座平面と同一平面上であるように構成される。
【0051】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度が他の独立した自由度に対し角度をなすように構成される。
【0052】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度が他の独立した自由度に対し平行であるように構成される。
【0053】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、複数のアームを共通軸の周りで一斉に移動させるように構成された第2の共通駆動軸をさらに備える。
【0054】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、他の駆動軸が、ワークピースの自動中央揃えをもたらす。
【0055】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、他の駆動軸が、ワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの設置の独立した調節をもたらす。
【0056】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームが、伸縮アームである。
【0057】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いから離間するように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0058】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つアームの間の間隙が、調節可能である。
【0059】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いに対し角度をなすように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0060】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アームベース部材が、実質的にアームベース部材の対向する端部のそれぞれに取り付けられた複数のアームのうちの少なくとも1つを有する略U形状または略V形状を有する。
【0061】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの間の角度が、調節可能である。
【0062】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置は、フレームと、フレームに接続された複数のアームであって、それぞれのアームが、エンドエフェクタと、ワークピースを搬送チャンバの内外に搬送するために、それぞれのアームの伸長および収縮のための独立した駆動軸とを有する、複数のアームと、エンドエフェクタの着座平面と同一平面上である、少なくとも1つのアームのための、他の自由度を画定する線形駆動軸と、それぞれのアームによって共有され、共通枢動軸の周りで複数のアームを枢動させるように構成された共通駆動軸と、を備え、複数のアームのうちの少なくとも1つが、複数のアームのうちの他のアームに対して独立した自由度を画定する他の駆動軸を有する。
【0063】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、伸長および収縮のための軸に対して角度をなしている。
【0064】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度がエンドエフェクタの着座平面と同一平面上であるように構成される。
【0065】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度が他の独立した自由度に対して角度をなすように構成される。
【0066】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度を画定する他の駆動軸が、独立した自由度が他の独立した自由度に対して平行であるように構成される。
【0067】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームを共通軸の周りで一斉に移動させるように構成された第2の共通駆動軸をさらに備える。
【0068】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度が、ワークピースの自動中央揃えをもたらす。
【0069】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、独立した自由度が、ワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの設置の独立した調節をもたらす。
【0070】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームが、伸縮アームである。
【0071】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いから離間するように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0072】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つアームの間の間隙が、調節可能である。
【0073】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いに対し角度をなすように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0074】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アームベース部材が、実質的にアームベース部材の対向する端部のそれぞれに取り付けられた複数のアームのうちの少なくとも1つを有する略U形状または略V形状を有する。
【0075】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つアームの間の角度が、調節可能である。
【0076】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置は、チャンバ雰囲気を有する密封チャンバを形成するフレームと、フレームに接続され、密封チャンバ内に配置された複数のアームであって、それぞれのアームが、それぞれのアームを伸長および収縮させるための独立した駆動軸を有する、複数のアームと、密封チャンバの外部に配置され、複数のアームを共通軸の周りで移動させるために複数のアームに接続された第1の駆動セクションと、密封チャンバの内部に配置され、チャンバ雰囲気とは異なる密封雰囲気を保持するように構成された密封ハウジングを含む第2の駆動セクションと、を備え、密封ハウジングが、少なくとも1つのアームの第1の自由度のための第1の駆動軸を含む第1の密封部と、第1の密封部と密封連通し、少なくとも1つのアームの第2の自由度のための第2の駆動軸を含む第2の密封部とを有する。
【0077】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームの少なくとも1つが、それぞれのアームを伸長および収縮させるための駆動軸から独立した第2の自由度を含む。
【0078】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2の自由度が、ワークピースの自動中央揃えをもたらす。
【0079】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2の自由度が、ワークピース保持ステーションの位置変動に対するワークピースの設置の独立した調節をもたらす。
【0080】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、密封ハウジングが、密封ハウジング内に、そこを通して第2の密封部が第1の密封部と連通する開口部を含む。
【0081】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1および第2の自由度のうちの少なくとも1つが、それぞれのアームの伸長および収縮の軸に対して角度をなしている。
【0082】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1および第2の自由度のうちの少なくとも1つが、エンドエフェクタの着座平面と同一平面上である。
【0083】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1および第2の自由度のうちの少なくとも1つが、他の独立した自由度に対して角度をなしている。
【0084】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1および第2の自由度のうちの少なくとも1つが、他の独立した自由度に対して平行である。
【0085】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1の駆動セクションが、複数のアームを共通の回転軸の周りで一斉に回転させるように構成された共通回転駆動軸を含む。
【0086】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームが、伸縮アームである。
【0087】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いから離間するように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0088】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つアームの間の間隙が、調節可能である。
【0089】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送装置が、フレームに接続されたアームベース部材を含み、複数のアームのうちの少なくとも2つのアームの伸長および収縮の軸が互いに対し角度をなすように、複数のアームのそれぞれが、アームベース部材に取り付けられている。
【0090】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アームベース部材が、実質的にアームベース部材の対向する端部のそれぞれに取り付けられた複数のアームのうちの少なくとも1つを有する略U形状または略V形状を有する。
【0091】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のアームのうちの少なくとも2つアームの間の角度が、調節可能である。
【0092】
上記記載は、開示される実施形態の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。当業者によって、様々な代替例および修正例が、開示される実施形態の態様から逸脱することなく案出され得る。従って、開示される実施形態の態様は、添付の請求項の範囲に該当する、そのような代替例、修正例、および変形例のすべてを含むことを意図している。さらに、異なる特徴が、それぞれ異なる従属または独立請求項に詳述されるという一事実は、これらの特徴の組み合わせを有利に使用することができないということを意味せず、そのような組み合わせは、本発明の態様の範囲内に留まる。