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特許7268101突入電流を低減させるための充電システム及び充電器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】突入電流を低減させるための充電システム及び充電器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/10 20060101AFI20230425BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230425BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20230425BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20230425BHJP
【FI】
H02J7/10 B
H02J7/00 S
H02J7/00 B
H01M10/44 Q
H01M10/48 P
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021143850
(22)【出願日】2021-09-03
(65)【公開番号】P2022044030
(43)【公開日】2022-03-16
【審査請求日】2021-09-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113197
(32)【優先日】2020-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】150-20 Gongse-ro,Giheung-gu,Yongin-si, Gyeonggi-do, 446-902 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】沈 世燮
(72)【発明者】
【氏名】朴 種三
【審査官】早川 卓哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-102649(JP,A)
【文献】特開2007-068264(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0064776(US,A1)
【文献】特開平09-140066(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0163723(US,A1)
【文献】特開2004-187366(JP,A)
【文献】特開2005-039919(JP,A)
【文献】特開平06-014474(JP,A)
【文献】特開2013-013184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J7/00-7/12
H02J7/34-7/36
H02J1/00-1/16
H01M10/42-10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのバッテリセル及びバッテリ管理モジュールを備えるバッテリパックと、
前記バッテリパックとの連結を感知する連結部、前記バッテリ管理モジュールと通信する通信部、及び前記バッテリパックの充電を制御する制御部を備える充電器と、を備え、
前記充電器の前記制御部は、
前記連結部を通じて前記バッテリパックとの連結を感知すれば、ウェークアップ電圧を前記バッテリ管理モジュールに出力し、
前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、
前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、
前記充電開始電圧を出力した後、前記バッテリパックの充電を始めるように構成され
前記充電器の前記制御部は、前記充電開始電圧を前記バッテリ電圧値より既定のマージン値ほど高く定めるように構成され、
前記マージン値は、前記少なくとも一つのバッテリセルまでの線抵抗値、及び既定の充電電流値に基づいて予め設定される、充電システム。
【請求項2】
前記充電器の前記制御部は、前記バッテリパックの充電を始めれば、既定の大きさの充電電流を前記少なくとも一つのバッテリセルに出力した後、既定の大きさの充電電圧を前記バッテリパックに出力するように構成される、請求項1に記載の充電システム。
【請求項3】
前記バッテリ管理モジュールは、
前記少なくとも一つのバッテリセルが、既定の時間の間に負荷に電力を供給せず、前記充電器から電力を受信しなければ、非活性化され、
前記ウェークアップ電圧を受信すれば、活性化されるように構成される、請求項1または2に記載の充電システム。
【請求項4】
前記バッテリ管理モジュールは、前記充電器の前記通信部から送信された信号を受信することで、前記充電器との連結を感知するように構成される、請求項1からのいずれか一項に記載の充電システム。
【請求項5】
前記バッテリパックは、前記バッテリ管理モジュールを強制活性化させるためのスイッチをさらに備える、請求項1からのいずれか一項に記載の充電システム。
【請求項6】
前記バッテリ管理モジュールは、充電中止条件を検出すれば、前記充電器の前記制御部に出力中止を要請する充電中止信号を送信するように構成される、請求項1からのいずれか一項に記載の充電システム。
【請求項7】
前記充電器の前記制御部は、
前記充電中止信号を受信すれば、前記バッテリパックの充電を中止し、
前記バッテリパックとの連結解除を感知した後、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックとの連結を再び感知すれば、ウェークアップ電圧を前記バッテリ管理モジュールに出力し、
前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、
前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、
前記充電開始電圧を出力した後、前記バッテリパックまたは前記他のバッテリパックに電圧または電流を出力するように構成される、請求項に記載の充電システム。
【請求項8】
前記充電器の前記制御部は、前記充電中止信号を受信した後、前記バッテリパックとの連結解除を感知するまで、前記バッテリパックが連結されていても前記バッテリパックを充電しないように構成される、請求項に記載の充電システム。
【請求項9】
前記充電器の前記制御部は、前記バッテリ電圧値が前記ウェークアップ電圧より低ければ、前記バッテリパックの充電を始めないように構成される、請求項1からのいずれか一項に記載の充電システム。
【請求項10】
少なくとも一つのバッテリセル及びバッテリ管理モジュールを備えるバッテリパックとの連結を感知する連結部と、
前記バッテリパックの前記バッテリ管理モジュールと通信する通信部と、
前記バッテリパックの充電を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記連結部を通じて前記バッテリパックとの連結を感知すれば、前記バッテリ管理モジュールにウェークアップ電圧を出力し、
前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、
前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、
前記充電開始電圧を出力して前記バッテリパックの充電を始めるように構成され
前記制御部は、前記充電開始電圧を前記バッテリ電圧値より既定のマージン値ほど高く定めるように構成され、
前記マージン値は、前記少なくとも一つのバッテリセルまでの線抵抗値、及び既定の充電電流値に基づいて予め設定される、充電器。
【請求項11】
前記制御部は、前記バッテリパックの充電を始めれば、既定の大きさの充電電流を前記少なくとも一つのバッテリセルに出力した後、既定の大きさの充電電圧を前記バッテリパックに出力するように構成される、請求項10に記載の充電器。
【請求項12】
前記制御部は、前記バッテリ管理モジュールが前記充電器との連結を感知するように、前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールに信号を送信するように構成される、請求項10または11に記載の充電器。
【請求項13】
前記制御部は、
前記バッテリ管理モジュールから前記通信部を通じて充電中止信号を受信すれば、前記バッテリパックの充電を中止し、
前記バッテリパックとの連結解除を感知した後、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックとの連結を再び感知すれば、ウェークアップ電圧を前記バッテリ管理モジュールに出力し、
前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、
前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、
前記充電開始電圧を出力した後、前記バッテリパックまたは前記他のバッテリパックに電圧または電流を出力するように構成される、請求項10から12のいずれか一項に記載の充電器。
【請求項14】
前記制御部は、前記バッテリ管理モジュールから前記通信部を通じて充電中止信号を受信した後、前記バッテリパックとの連結解除を感知するまで、前記バッテリパックが連結されていても前記バッテリパックを充電しないように構成される、請求項10から13のいずれか一項に記載の充電器。
【請求項15】
前記制御部は、前記バッテリ電圧値が前記ウェークアップ電圧より低ければ、前記バッテリパックの充電を始めないように構成される、請求項10から14のいずれか一項に記載の充電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、突入電流を低減させるための充電システム及び充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
突入電流(inrush current)は、充電器の電圧とバッテリの電圧との差が大きい場合に発生する。充電器の出力によって発生する突入電流を最小化するために、例えば、キャパシタを追加するなどの回路設計を行うか、または定格の大きい回路部品を使う方法が存在する。しかし、充電器の出力電圧または出力電流が大きい場合、突入電流を低減させるための回路部品のサイズも大きくしなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、突入電流を低減させるための充電システム及び充電器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態による充電システムは、少なくとも一つのバッテリセル及びバッテリ管理モジュールを備えるバッテリパックと、前記バッテリパックとの連結を感知する連結部、前記バッテリ管理モジュールと通信する通信部、及び前記バッテリパックの充電を制御する制御部を備える充電器と、を備え、前記充電器の前記制御部は、前記連結部を通じて前記バッテリパックとの連結を感知すれば、ウェークアップ電圧を出力し、前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、前記充電開始電圧を出力した後、前記バッテリパックの充電を始める。
【0005】
一実施形態によれば、前記充電器の前記制御部は、前記バッテリパックの充電を始めれば、既定の充電電流を前記少なくとも一つのバッテリセルに出力した後、既定の充電電圧を前記バッテリパックに出力する。
【0006】
一実施形態によれば、前記充電開始電圧は、前記バッテリ電圧値より既定のマージン値ほど高い。
【0007】
一実施形態によれば、前記マージン値は、前記少なくとも一つのバッテリセルまでの線抵抗値、及び既定の充電電流値に基づいて予め設定されてもよい。
【0008】
一実施形態によれば、前記バッテリ管理モジュールは、既定の時間の間に前記少なくとも一つのバッテリセルが負荷に電力も供給せず、前記充電器から電力も受信しなければ、非活性化され、前記ウェークアップ電圧を受信すれば、活性化される。
【0009】
一実施形態によれば、前記バッテリ管理モジュールは、前記充電器の前記通信部から送信された信号を受信することで、前記充電器との連結を感知する。
【0010】
一実施形態によれば、前記バッテリ管理モジュールは、前記バッテリ管理モジュールを強制活性化させるためのスイッチをさらに備えてもよい。
【0011】
一実施形態によれば、前記バッテリ管理モジュールは、充電中止条件を検出すれば、前記充電器の前記制御部に出力中止を要請する充電中止信号を送信する。
【0012】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記充電中止信号を受信すれば、前記バッテリパックの充電を中止し、前記バッテリパックとの連結解除を感知した後、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックとの連結を再び感知すれば、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックに電圧または電流を出力する。
【0013】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記充電中止信号を受信した後、前記バッテリパックとの連結解除を感知するまで、前記バッテリパックが連結されていても前記バッテリパックを充電しなくてもよい。
【0014】
一実施形態によれば、前記充電器の前記制御部は、前記バッテリ電圧値が前記ウェークアップ電圧より低ければ、前記バッテリパックの充電を始めなくてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態による充電器は、少なくとも一つのバッテリセル及びバッテリ管理モジュールを備えるバッテリパックとの連結を感知する連結部と、前記バッテリパックの前記バッテリ管理モジュールと通信する通信部と、前記バッテリパックの充電を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記連結部を通じて前記バッテリパックとの連結を感知すれば、ウェークアップ電圧を出力し、前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールからバッテリ電圧値を受信し、前記バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧を定め、前記充電開始電圧を出力して前記バッテリパックの充電を始める。
【0016】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記バッテリパックの充電を始めれば、既定の充電電流を前記少なくとも一つのバッテリセルに出力した後、既定の充電電圧を前記バッテリパックに出力する。
【0017】
一実施形態によれば、前記充電開始電圧は、前記バッテリ電圧値より既定のマージン値ほど高い。
【0018】
一実施形態によれば、前記マージン値は、前記少なくとも一つのバッテリセルまでの線抵抗値、及び既定の充電電流値に基づいて予め設定されてもよい。
【0019】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記通信部を通じて前記バッテリ管理モジュールに信号を送信することで、前記バッテリ管理モジュールをして、前記充電器との連結を感知可能にする。
【0020】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記バッテリ管理モジュールから前記通信部を通じて充電中止信号を受信すれば、前記バッテリパックの充電を中止し、前記バッテリパックとの連結解除を感知した後、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックとの連結を再び感知すれば、前記バッテリパックまたは他のバッテリパックに電圧または電流を出力する。
【0021】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記バッテリ管理モジュールから前記通信部を通じて充電中止信号を受信した後、前記バッテリパックとの連結解除を感知するまで、前記バッテリパックが連結されていても前記バッテリパックを充電しなくてもよい。
【0022】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記バッテリ電圧値が前記ウェークアップ電圧より低ければ、前記バッテリパックの充電を始めなくてもよい。
【0023】
前述したもの以外の他の側面、特徴、利点が、以下の図面、特許請求範囲及び発明の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態による充電システム100の構成の例を示す図面である。
図2】本発明の一実施形態による充電システム100のバッテリパック10の回路図の例を示す図面である。
図3】本発明の一実施形態によるバッテリパック10のバッテリ管理モジュール11と充電器20の制御部23との間の信号のフローの例を示す図面である。
図4】本発明の一実施形態による充電器20の出力電圧及び出力電流のグラフの例を示す図面である。
図5】本発明の一実施形態による充電器20の制御部23の動作の例を示す図面である。
図6】本発明の多様な実施形態による充電器20の出力電圧のグラフG1及びG2の例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、多様な変換を加えることができ、かつ様々な実施形態を持つことができるところ、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。本発明の効果及び特徴、そしてそれらを果たす方法は、図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明らかになるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態に具現されうる。
【0026】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明し、図面を参照して説明する時、同一または対応する構成要素には同じ図面符号を付し、これについての重複説明は省略する。
【0027】
以下の実施形態において、第1、第2などの用語は限定的な意味ではなく、一つの構成要素を、他の構成要素から区別する目的で使われた。
【0028】
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を内包しない限り、複数の表現を含んでいる。
【0029】
以下の実施形態において、「含む」または「持つ」などの用語は、明細書上に記載の特徴または構成要素が存在するということを意味するものであり、一つ以上の他の特徴や構成要素が加えられる可能性を予め排除するものではない。
【0030】
図面では、説明の便宜のために、構成要素のサイズが誇張または縮小されうる。例えば、図面に示される夫々の構成のサイズは、説明の便宜のために任意に示されるため、本発明が必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
【0031】
以下の実施形態において、領域、構成要素、部、ブロック、モジュールなどが連結されたという時、領域、構成要素、部、ブロック、モジュールが直接的に連結された場合だけではなく、領域、構成要素、部、ブロック、モジュールの中間に他の領域、構成要素、部、ブロック、モジュールが介在されて間接的に連結された場合も含む。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態による充電システム100の構成の例である。図2は、本発明の一実施形態による充電システム100のバッテリパック10の回路図の例である。
【0033】
図1及び図2を参照すれば、本発明の一実施形態による充電システム100は、バッテリパック10及び充電器20を備える。バッテリパック10は、バッテリ管理モジュール11、少なくとも一つのバッテリセル12、保護回路13を備える。バッテリ管理モジュール11は、バッテリセル12の状態(例えば、電圧、電流、温度)を感知することができ、充電状態または充電容量を計算することができ、異常状態を感知することができる。
【0034】
充電器20は、連結部21、通信機能を行う通信部22、及び出力電圧を制御して出力遮断機能を行う制御部23を備える。
【0035】
多様な実施形態において、バッテリパック10及び充電器20は、他の構成要素をさらに含むことができるということは言うまでもない。
【0036】
バッテリパック10は、コネクタ17を通じて充電器20と連結されて、少なくとも一つのバッテリセル12の充電動作が行える。また、バッテリパック10は、コネクタ17を通じて外部負荷(図示せず)に連結されて、バッテリセル12の放電動作が行える。バッテリセル12とコネクタ17との間の大電流経路は、充放電経路として使われる。充電器20あるいは外部負荷(図示せず)の電源端子は、コネクタ17の第1パック端子(P+)及び第2パック端子(P-)と連結される。
【0037】
一実施形態によれば、バッテリパック10及び充電器20は、バッテリパック10と充電器20との間に、電源と通信信号をやり取りすることができる信号線を備える。例えば、充電器20の通信部22(例えば、通信端子)は、コネクタ17の通信端子DATAと連結される。
【0038】
バッテリセル12は、一つ以上のバッテリセルB1、B2、B3、B4を備え、一定電圧で充電または放電される。図2のB+及びB-はそれぞれ、直列連結されたバッテリセルB1、B2、B3、B4の正極端子(B+)及び負極端子(B-)を示す。前記バッテリセル12の数は、外部負荷が必要とする容量によって変わる。
【0039】
バッテリパック10の保護回路13は、充電素子14及び放電素子15を含む。
【0040】
バッテリ管理モジュール11は、バッテリセル12の電圧を検出し、充電素子14及び放電素子15の動作を制御することでバッテリセル12の充放電を制御する。例えば、コネクタ17を通じてバッテリパック10と充電器20とが連結される場合、バッテリ管理モジュール11は、充電素子14をオン状態に、放電素子15をオフ状態に設定して、バッテリセル12が充電されるようにする。また、コネクタ17を通じてバッテリパック10と外部システム(図示せず)とが連結される場合、バッテリ管理モジュール11は、充電素子14をオフ状態に、放電素子15をオン状態に設定し、バッテリセル12を放電させる。一方、バッテリ管理モジュール11は、バッテリセルB1、B2、B3、B4それぞれの電圧を感知する。
【0041】
充電素子14と放電素子15とは、バッテリセル12とコネクタ17との間の大電流経路上に連結され、バッテリセル12の充電または放電を行うことができる。充電素子14は、電界効果トランジスタ(field effect transistor、以下FET1)及び寄生ダイオード(parasitic Diode、以下、D1)を含む。放電素子15は、電界効果トランジスタ(以下、FET2)及び寄生ダイオード(以下、D2)を含む。FET1のソースとドレーンとの間の接続方向は、FET2と逆方向に設定される。このような構成で、FET1は、コネクタ17からバッテリセル12への電流フローを制限する。FET2は、バッテリセル12からのコネクタ17の電流フローを制限するように接続される。D1及びD2は、電流が制限される方向の逆方向に電流が流れるように構成されてもよい。
【0042】
コネクタ17は、少なくとも一つのバッテリセル12と連結されており、充電時に充電器20と連結されてバッテリセル12の充電のための端子として作動する。コネクタ17は、放電時に外部負荷(図示せず)と連結されて、バッテリセル12の放電のための端子として作動する。このために、コネクタ17は、第1パック端子(P+)及び第2パック端子(P-)を含む。第1パック端子(P+)は、バッテリセル12の正極端子(B+)と連結される正極パック端子でもある。第2パック端子(P-)は、バッテリセル12の負極端子(B-)と連結される負極パック端子でもある。コネクタ17に充電器20が連結されれば、充電器20からバッテリセル12への充電が行われ、コネクタ17に外部負荷が連結されれば、バッテリセル12から外部負荷への放電が行われる。
【0043】
一実施形態によれば、コネクタ17は、バッテリ管理モジュール11と連結される通信端子DATAを含む。一実施形態によれば、コネクタ17に充電器20が連結されれば、通信端子は、バッテリ管理モジュール11と充電器20(例えば、通信部22)との間の通信を可能にする。例えば、通信端子DATAは、バッテリ管理モジュール11からバッテリセル12の電圧情報、充電制御情報などを充電器20に伝達する。例えば、通信端子は、バッテリ管理モジュール11から出力されるアラーム信号などを外部システム(図示せず)に伝達する。
【0044】
センサー抵抗16は、バッテリセル12とコネクタ17との間の大電流経路上に連結される。具体的な例を挙げれば、センサー抵抗16は、バッテリセル12の負極端子(B-)と第2パック端子(P-)との間に連結される。また、センサー抵抗16は、バッテリ管理モジュール11と連結される。これによって、センサー抵抗16は、バッテリ管理モジュール11をして、センサー抵抗16の両端の電圧値及びセンサー抵抗16の抵抗値を確認して、充放電電流を確認可能にする。よって、センサー抵抗16は、バッテリセル12の充電電流または放電電流に関する情報を、バッテリ管理モジュール11に伝達する。
【0045】
本発明の一実施形態によれば、充電器20の制御部23は、連結部21を通じてコネクタ17と連結されたことを感知する。連結部21は、例えば、連結端子を含む。
【0046】
制御部23は、連結部21を通じてバッテリパック10と連結されたことを感知する間に、バッテリパック10(例えば、バッテリ管理モジュール11)に所定の通信信号を伝送することができて、バッテリパック10(例えば、バッテリ管理モジュール11)をして、充電器20と連結されていることを感知可能にする。例えば、制御部23は、バッテリパック10と連結されている間に、通信部22を通じて所定の周期で所定の通信信号を伝送する。
【0047】
制御部23は、充電器20の出力電圧を制御する。制御部23は、連結部21を通じてバッテリパック10との連結を感知すれば、バッテリ管理モジュール11を活性化させるウェークアップ電圧を出力する。
【0048】
制御部23は、通信部22を通じてバッテリ管理モジュール11から、通信信号を受信する。一実施形態によれば、制御部23は、通信部22を通じてバッテリ管理モジュール11から、バッテリ電圧値を示す信号、充電可能な状態であるかどうかを示す信号を受信する。バッテリ電圧値は、少なくとも一つのバッテリセル12の電圧値を示す。バッテリ電圧値は、例えば、直列連結されたバッテリセルB1、B2、B3、B4の正極端子(B+)と負極端子(B-)との間の電圧値を示す。
【0049】
制御部23は、通信部22を通じて受信された信号(例えば、バッテリ電圧値及び充電可能な状態であるかどうか)を確認して、バッテリセル12の充電が必要な場合、充電開始電圧を出力する。充電開始電圧は、バッテリ電圧値によって制御部23によって定められる。充電開始電圧は、例えば、ウェークアップ電圧より大きく、既定の満充電電圧より小さい。充電開始電圧は、バッテリ電圧値よりマージン値ほど高い。マージン値は、例えば、予め設定されるが、これに限定されるものではない。
【0050】
次いで、バッテリ管理モジュール11が充電素子14をオン状態にスイッチングして充電電流が流れ始める。充電電流が流れ始めれば、充電器20の制御部23は、既定の充電電流をバッテリセル12に出力する。次いで、制御部23は、既定の充電電圧(例えば、満充電電圧)をバッテリパック10に出力する。
【0051】
制御部23は、通信部22を通じて充電禁止状態であると感知するか、またはバッテリ管理モジュール11から充電中止信号を受信すれば、電流及び/または電圧の出力を中止する。
【0052】
例えば、バッテリ管理モジュール11は、充電中止条件を検出すれば、制御部23に(通信部22を通じて)出力中止を要請する出力中止信号を送信する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、バッテリセル12が満充電状態であるということを感知すれば、制御部23に前記充電中止信号を送信する。充電器20の制御部23は、前記充電中止信号を受信すれば、バッテリパック10の充電を中止する。
【0053】
制御部23は一度充電を中止すれば、連結部21を通じてバッテリパック10との連結解除を感知するまでには、バッテリパック10が連結されていてもバッテリパック10を充電しなくてもよい。言い換えれば、制御部23は、充電中止信号を受信した後、バッテリパック10との連結解除を感知するまでバッテリパック10を充電しなくてもよい。
【0054】
制御部23は、連結部21を通じてバッテリパック10との連結解除を感知した後、連結部21を通じてバッテリパック10または他のバッテリパックとの連結を再び感知すれば、連結されたバッテリパックに電圧または電流を出力する。
【0055】
一方、バッテリパック10は、バッテリ管理モジュール11を強制活性化させるためのスイッチを備える。例えば、スイッチは、バッテリ管理モジュール11の動作を活性化またはシャットダウンすることができる。
【0056】
一実施形態によれば、バッテリ管理モジュール11は、充電容量を保護するために、放電中でも、充電中でもない間には、非活性化される。例えば、バッテリ管理モジュール11は、既定の時間の間にバッテリセル12が負荷に電力を供給せず、また充電器20から電力を受信しなければ、非活性化される。バッテリ管理モジュール11は、前記ウェークアップ電圧を受信すれば、活性化される。
【0057】
バッテリ管理モジュール11は、充電器20の通信部22から信号を受信することで充電器20との連結を感知する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、充電器20の通信部22から送信される所定の信号を使って充電器20との連結を感知する。
【0058】
図3は、本発明の一実施形態によるバッテリパック10のバッテリ管理モジュール11と充電器20の制御部23との間の信号のフローの例である。図4は、本発明の一実施形態による充電器20の出力電圧及び出力電流のグラフの例である。以下では、図3及び図4を共に参照して説明する。
【0059】
S101で、制御部23は、連結部21を用いて、充電器20がバッテリパック10と連結されたことを感知する。
【0060】
S102で、制御部23は、バッテリパック10との連結の感知に応答して、ウェークアップ電圧V1を出力する(図4参照)。例えば、制御部23は、充電器20がウェークアップ電圧V1を出力するように回路を制御する。
【0061】
S103で、バッテリ管理モジュール11は、ウェークアップ電圧V1を受信することに基づいて活性化される。
【0062】
S104で、活性化されたバッテリ管理モジュール11は、バッテリセル12の電圧を測定する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、一つ以上のバッテリセルの正極端子(B+)と負極端子(B-)との間の直列電圧値を測定する。
【0063】
S105で、バッテリ管理モジュール11は、測定されたバッテリ電圧値を示す信号を充電器20の制御部23に伝送する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、コネクタ17の通信端子DATAを通じて、バッテリ電圧値を示すデータを制御部23に伝送する。充電器20の制御部23は、通信部22(例えば、通信端子)を通じてバッテリ電圧値を受信する。
【0064】
S106で、制御部23は、バッテリ電圧値に基づいて充電開始電圧V2を定める。充電開始電圧V2は、バッテリパック10の充電を始める時、または始めるために出力される電圧でもある。
【0065】
図4を参照すれば、充電開始電圧V2は、バッテリ電圧値Vbよりマージン値Vmほど高い。マージン値Vmは、例えば、予め設定される。マージン値Vmは、線抵抗値及び既定の充電電流値に基づいて予め設定される。例えば、マージン値Vmは、充電器20からバッテリセル12までの線抵抗値に既定の充電電流を掛けた値に設定される。充電開始電圧V2は、ウェークアップ電圧V1より高くて満充電電圧Vcより低い。
【0066】
S107で、制御部23は、定められた充電開始電圧V2を出力する。図示されてはいないが、以後、バッテリ管理モジュール11は、充電素子14をオン状態にスイッチングして充電電流が流れるようにする。例えば、バッテリ管理モジュール11は、充電器20から充電開始電圧V2が受信されれば、充電素子14をオン状態にスイッチングし、前記スイッチングによって充電電流が流れる。
【0067】
S108で、制御部23は、充電電流が流れれば、充電電圧及び/または充電電流を出力してバッテリパック10の充電を始める。例えば、制御部23は、充電開始電圧V2を出力しながらバッテリパック10の充電を始める。例えば、制御部23は、充電電流が流れることに基づいて充電電圧または充電電流を出力する。
【0068】
一実施形態によれば、制御部23は、既定のサイズの充電電流Icをバッテリセル12に出力する。次いで、制御部23は、既定の充電電圧Vcをバッテリパック10に出力する。
【0069】
図4の充電素子14のスイッチンググラフを参照すれば、バッテリ管理モジュール11は、満充電を検出すれば、充電素子14をオフ状態にスイッチングする。
【0070】
また図示されてはいないが、バッテリ管理モジュール11は、充電中止条件を検出すれば、制御部23に(例えば、通信部22を通じて)出力中止を要請する充電中止信号を送信する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、充電中止条件として満充電を検出すれば、制御部23に出力中止信号を送信する。
【0071】
また制御部23は、前記充電中止信号を受信すれば、バッテリパック10の充電を中止する。例えば、制御部23は、充電中止信号を受信すれば、充電電圧または充電電流を出力しない。
【0072】
図5は、本発明の一実施形態による充電器20の制御部23の動作の例である。図5は、図3での制御部23の動作の詳細な実施形態に該当する。また、図5のS101、S102、S106、S107、S108は、それぞれ図3の同じ番号の動作に対応するため、具体的な説明は省略する。
【0073】
S101で、制御部23は、連結部21を通じて、充電器20がバッテリパック10と連結されたことを感知する。
【0074】
S102で、制御部23は、バッテリパック10との連結の感知に応答して、ウェークアップ電圧V1を出力する(図4参照)。一実施形態によれば、バッテリ管理モジュール11がウェークアップ電圧V1を受信して活性化されるまで、数ミリ秒(ms)の時間がかかる。
【0075】
S201で、制御部23は、通信部22を通じて、バッテリ管理モジュール11からバッテリ電圧値が受信されるかどうかを感知する。一実施形態によれば、制御部23は、所定の時間の間にバッテリ電圧値が受信されるかどうかを確認する。例えば、前記所定の時間は、バッテリ管理モジュール11の活性化にかかる時間に設定される。例えば、前記所定の時間は、数ないし数十ミリ秒(ms)でもある。S201で、バッテリ電圧値Vbが受信されなければ、制御部23はS205に進み、再試行回数が指定された回数(n)より小さければ、再試行が行われる。再試行は、例えば、S101段階から再び行われることでもある。
【0076】
S201で、所定の時間内にバッテリ電圧値が受信されれば、制御部23はS202に進み、受信されたバッテリ電圧値Vbがウェークアップ電圧V1より高いかどうかを判断する。バッテリセル12が定常状態であれば、バッテリ電圧値Vbは、ウェークアップ電圧V1より高い。
【0077】
バッテリ電圧値Vbがウェークアップ電圧V1以下であると確認されれば、制御部23はS205に進み、再試行回数が指定された回数(n)より小さければ、再試行が行われる。再試行回数が指定された回数(n、例えば、3回)以上であれば、制御部23は、バッテリパック10の充電を始めなくもよい。すなわち、制御部23は、充電開始電圧、充電電圧または充電電流を出力しなくてもよい。よって、バッテリ電圧値Vbがウェークアップ電圧V1より低ければ、制御部23は、バッテリパック10の充電を始めなくてもよい。
【0078】
S202で、バッテリ電圧値Vbがウェークアップ電圧V1より高ければ、制御部23はS203に進み、バッテリ管理モジュール11からバッテリ管理モジュール11の状態情報が受信されるかどうかを感知する。例えば、制御部23は、通信部22を通じて、所定の時間内にバッテリ管理モジュール11の状態情報が受信されるかどうかを感知する。前記状態情報は、例えば、バッテリセル12の状態情報を含む。前記状態情報は、例えば、バッテリパック10の充電可否を示す信号を含む。
【0079】
例えば、所定の時間内に前記状態情報が受信されなければ、制御部23はS205に進む。制御部23は、再試行回数が指定された回数(n)より小さければ、例えば、S101段階から再試行する。再試行回数が指定された回数(n)以上であれば、制御部23は、バッテリパック10の充電を始めなくもよい。
【0080】
制御部23は、所定の時間内にバッテリ管理モジュール11の状態情報が受信されれば、S204に進み、バッテリパック10が充電可能な状態であるかどうかを感知する。制御部23は、前記受信された状態情報に基づいて、バッテリパック10が充電可能な状態であるかどうかを感知する。
【0081】
前記状態情報が充電不可能な状態を示せば、制御部23はS205に進み、再試行回数が指定された回数(n、例えば、3回)より小さければ、再試行が行われる。再試行回数が指定された回数(n)以上であれば、制御部23は、バッテリパック10の充電を始めなくもよい。
【0082】
前記状態情報が充電可能な状態を示せば、制御部23はS106に進み、充電開始電圧V2を定める。
【0083】
S107で、制御部23は、定められた充電開始電圧V2を出力する。例えば、バッテリ管理モジュール11は、充電開始電圧V2の受信に基づいて、充電素子14をオン状態にスイッチングして充電電流が流れるようにする。
【0084】
S108で、制御部23は、バッテリパック10の充電を始める。一実施形態によれば、制御部23は、充電電流が流れることを感知することに基づいて既定の充電電流Icを出力し、以後に、既定の充電電圧Vcを出力する。
【0085】
S201ないしS204、及びS106の順序は、これに限定されるものではない。例えば、前記順序が変更されてもよく、並列的または独立的に行われてもよい。
【0086】
図6は、本発明の多様な実施形態による充電器20の出力電圧のグラフG1及びG2の例である。
【0087】
グラフG1を参照すれば、本発明の一実施形態による充電器20の制御部23は、ウェークアップ電圧V1を出力した状態でバッテリ管理モジュール11からバッテリ電圧値Vbを受信した後、出力開始電圧V2まで所定の時間の間に出力電圧を徐々に上昇させる。制御部23が、ウェークアップ電圧V1から出力開始電圧V2まで出力を徐々に上昇させることで、充電器の初期出力電圧を安定化させることができる。
【0088】
グラフG2を参照すれば、本発明の他の実施形態による充電器20の制御部23は、ウェークアップ電圧V1を出力した状態でバッテリ管理モジュール11からバッテリ電圧値Vbを受信した後、出力開始電圧V2まで出力電圧を短期に上昇させる。例えば、制御部23は、出力開始電圧V2より小さな第1電圧を短期に出力した後、第1電圧から出力開始電圧V2まで電圧を徐々に上昇させる。例えば、制御部23は、出力開始電圧V2内で短期に出力制御可能な最高の電圧を出力した後、出力開始電圧V2まで出力電圧を徐々に上昇させる。これを通じて、充電器20は、初期の出力電圧の安定化にかかる時間を縮めることができる。
【0089】
前述したように行われた本発明の一実施形態によれば、充電器の出力電圧を制御することで突入電流を最小化することができる。また、充電システムで突入電流に対応する回路部品の定格を低めることができる。勿論、これらの効果によって本発明の範囲が限定されるものではない。
【0090】
本明細書において図示され、説明された特定の具現例は、説明のための例であり、いかなる方式でも、実施形態の範囲を限定しようとするものではない。簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は省略される。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的な連結を例示的に示すものであり、実際の装置では、代替可能な、または追加的な多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結で具現されうる。また、「必須的な」、「重要に」などの具体的な言及がなければ、必須の構成要素と見なされない。
【0091】
実施形態(特に特許請求の範囲)を記述するに当って、「前記」の用語及びこれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数いずれにも該当する。また、実施形態で範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別的な値を適用した発明を含むものであって(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に前記範囲を構成する夫々の個別の値を記載したものと同じである。最後に、本発明による方法を構成する段階について明らかに順序を記載するか、またはそれに反する記載がなければ、前記段階は適当な順序で行われる。必ずしも前記段階の記載順序によって本発明が限定されるものではない。本発明ですべての例または例示的な用語(例えば、など)の使用は、単純に本発明を詳細に説明するためのものであって、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例または例示的な用語によって実施形態の範囲が限定されるものではない。また、当業者は多様な修正、組み合わせ及び変更が加えられた特許請求の範囲またはその均等物の範ちゅう内で、設計条件及びファクタによって構成されうるということが分かる。
【0092】
例示的な実施形態が本明細書に提示され、特定の用語が使われたとしても、該用語は限定の目的で使ったものではなく、一般的な説明のためのものであると解釈されねばならない。一部の例で、本出願の出願時の当業者には明らかであろうが、特定の実施形態に関して説明される特徴、及び/または構成要素は、具体的に他に記載されていない限り、単独で使われてもよく、他の実施形態に関して説明される特徴、及び/または構成要素と共に使われてもよい。よって、本発明の思想は、前記説明された実施形態に限って定められねばならず、後述する特許請求の範囲だけではなく、該特許請求の範囲と均等なまたはこれより等価的に変更されたすべての範囲は、本発明の思想の範ちゅうに属するといえる。
【符号の説明】
【0093】
10 バッテリパック
11 バッテリ管理モジュール
12 バッテリセル
13 保護回路
14 充電素子
15 放電素子
16 センサー抵抗
17 コネクタ
20 充電器
21 連結部
22 通信部
23 制御部
100 充電システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6