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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】電子部品及び電子部品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/50 20060101AFI20230426BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20230426BHJP
   H01L 25/00 20060101ALI20230426BHJP
   H01L 25/10 20060101ALI20230426BHJP
   H01L 25/11 20060101ALI20230426BHJP
   H01L 25/18 20230101ALI20230426BHJP
【FI】
H01L23/50 W
H01L23/50 R
H01L23/50 Y
H01L23/12 B
H01L25/00 B
H01L25/14 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018210652
(22)【出願日】2018-11-08
(65)【公開番号】P2020077781
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2021-10-12
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】中西 元
(72)【発明者】
【氏名】勝山 忠明
【審査官】多賀 和宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0285009(US,A1)
【文献】特開2003-023134(JP,A)
【文献】特開2007-157877(JP,A)
【文献】特開2011-060927(JP,A)
【文献】特開2009-065201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12、23/50
H01L 25/00-25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部リード、前記外部リードに対向する位置に設けられた内部リード、及び、前記外部リードと内部リードとの間に設けられ前記外部リードと前記内部リードとを接続すると共に、複数の金属片を重ねて形成された金属柱を有する金属部材と、
前記外部リードと前記内部リードとの間に設けられ、前記外部リード又は前記内部リードに接続された部品と、
前記金属部材と前記部品とを封止する樹脂部材とを備え、
前記内部リードの一端が前記樹脂部材の側面から露出し、この内部リードの一端において他の部分よりも薄くなっている
ことを特徴とする電子部品。
【請求項2】
複数の前記金属部材のそれぞれの前記内部リードの一端が繋がる枠を複数有するフレーム部材を備え、
前記枠毎に、前記金属部材に前記部品が接続され、
前記樹脂部材は、前記フレーム部材の各前記枠に繋がる複数の前記金属部材及び複数の前記部品を封止する
ことを特徴とする請求項に記載の電子部品。
【請求項3】
前記樹脂部材は、前記外部リードにおける前記一端側の面が露出するように溝が設けられたことを特徴とする請求項に記載の電子部品。
【請求項4】
前記内部リードの前記一端が他の部分に比べて薄く形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子部品。
【請求項5】
前記樹脂部材は、磁性材入り樹脂であることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の電子部品。
【請求項6】
前記部品は、受動部品又は能動部品であることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の電子部品。
【請求項7】
前記樹脂部材から露出する前記内部リードの表面に、他の部品が接続されていることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の電子部品。
【請求項8】
外部リードと、複数の金属片を重ねて形成された金属柱と、内部リードとを順に積層して接合し、金属部材を形成する工程と、
前記内部リードと外部リードとの間に部品を配置し、前記外部リード又は前記内部リードに前記部品を接続する工程と、
前記金属部材と前記部品とを樹脂封止することで、前記内部リードの一端が樹脂部材の側面から露出し、この内部リードの一端において他の部分よりも薄くする工程と
を含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品及び電子部品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレットPCといった小型の高性能電子機器の需要が増大している。さらに、電子機器の高性能化、小型化の要求に伴い、回路部品の高密度、高機能化が一層求められ、回路部品の高密度、高機能化に対応した回路基板への要求が高まっている。回路基板には、コンデンサやインダクタなどの電子部品が実装される。
【0003】
そして、部品の搭載量を増大させつつ小型化を図った回路基板として、部品内蔵基板が提案されている。部品内蔵基板は、例えば、回路基板の内部に部品を配置し、ついで絶縁層、導体層を順次積層して多層配線を形成することにより製造される。
【0004】
このような部品内蔵基板の技術として、絶縁基板の片面に熱硬化性樹脂組成物層を積層した後、熱硬化性樹脂組成物層を特定の条件で加熱処理して基板反りを抑制する従来技術がある。また、製造工程で、半硬状態にある上層層間絶縁層及び充填樹脂を同時に硬化させて、クラックの発生を抑制する従来技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-135940号公報
【文献】特開2014-096446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の部品内蔵基板は、第1層から樹脂のラミネートと銅めっきとの繰り返しや樹脂のラミネート後にレーザーで孔をあけて銅めっきで埋めるなどの工程を行うことで製造される。このような従来の製造方法では、銅などの金属部分が少なくなり放熱効率が悪い。
【0007】
また、絶縁基板の片面に熱硬化性樹脂組成物層を積層した後に加熱処理を行う従来技術や、半硬状態にある上層層間絶縁層及び充填樹脂を同時に硬化させる従来技術などでも金属部分の容量は従来と同様であるので、放熱効率を向上させることは困難である。
【0008】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、放熱効率を向上させた電子部品及び電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の開示する電子部品及び電子部品の製造方法は、一つの態様において、金属部材は、外部リード、前記外部リードに対向する位置に設けられた内部リード、及び、前記外部リードと内部リードとの間に設けられ前記外部リードと前記内部リードとを接続する金属柱を有する。部品は、前記外部リードと前記内部リードとの間に設けられ、前記外部リード又は前記内部リードに接続される。樹脂部材は、前記金属部材と前記部品とを封止する。
【発明の効果】
【0010】
1つの側面では、本発明は、放熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施例1に係るリードフレームの概略断面図である。
図2A図2Aは、実施例1に係るリードフレームの表面型の斜視図である。
図2B図2Bは、実施例1に係るリードフレームの裏面側の斜視図である。
図3A図3Aは、実施例1に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。
図3B図3Bは、実施例1に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。
図4図4は、実施例1に係る部品内蔵基板の概略断面図である。
図5A図5Aは、外部リードフレームの平面図である。
図5B図5Bは、外部リードの斜視図である。
図6A図6Aは、内部リードフレームの平面図である。
図6B図6Bは、内部リードの斜視図である。
図7図7は、内部リードの側面図である。
図8図8は、エッチングによる基板生成を説明するための図である。
図9図9は、拡散接合を説明するための図である。
図10図10は、はんだ又は金属ペーストによる接合を説明するための図である。
図11A図11Aは、金属基板の表面側の斜視図である。
図11B図11Bは、金属基板の裏面側の斜視図である。
図12図12は、金属基板の側面図である。
図13図13は、インダクタが実装された状態を表す図である。
図14図14は、封止された状態を表す図である。
図15図15は、絶縁樹脂被膜が形成された状態を表す図である。
図16図16は、両面研磨加工を説明するための図である。
図17図17は、溝加工が行われた状態を表す図である。
図18図18は、電極部にめっきが施された状態を表す図である。
図19図19は、電子部品を実装した状態を表す図である。
図20図20は、回路基板に部品内蔵基板を接合した状態を表す図である。
図21A図21Aは、実施例2に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。
図21B図21Bは、実施例2に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。
図22図22は、実施例2に係る部品内蔵基板の概略断面図である。
図23A図23Aは、実施例3に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。
図23B図23Bは、実施例3に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。
図24図24は、実施例3に係る部品内蔵基板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する電子部品及び電子部品の製造方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する電子部品及び電子部品の製造方法が限定されるものではない。
【0013】
[実施例1]
[リードフレームの構成]
図1は、実施例1に係るリードフレームの概略断面図である。以下の説明では、図1における紙面に向かって上側の面を表面といい、紙面に向かって裏側の面の裏面と言う。図2Aは、実施例1に係るリードフレームの表面型の斜視図である。図2Bは、実施例1に係るリードフレームの裏面側の斜視図である。
【0014】
図1に示すように、リードフレーム1は、複数の単位リードフレーム10が平面上に並んだ状態で含まれる。この単位リードフレーム10が、「電子部品」の一例にあたる。すなわち、リードフレーム1は、電子部品である個々の単位リードフレーム10がフレーム部301で連結された状態である。一例として、リードフレーム1は、格子状に配列された単位リードフレーム10を含む。以下の説明では、便宜上、単位リードフレーム10を単に「リードフレーム10」と呼ぶ場合がある。
【0015】
リードフレーム1では、各単位リードフレーム10の間の外部リード11側に溝15が設けられる。リードフレーム10は、フレーム部301で連結された状態である。リードフレーム10は、外部リード11、ポスト12及び内部リード13を有する。さらに、リードフレーム10は、インダクタ20及び封止樹脂14を有する。ここで、図2A及び2Bは、リードフレーム1における2×2個の単位リードフレーム10を抜き出して図示しており、且つ、2×2個の単位リードフレーム10の外周側のフレーム部301を省略して図示している。
【0016】
ポスト12は、銅(Cu)や銅合金などの金属を材料とする柱状の部材である。例えば、銅を材料とすることで、良好な放熱性を得ることができる。ただし、ポスト12は、鉄-ニッケル合金(Fe-Ni合金)などの鋼以外の金属を用いてもよい。また、本実施例に係るポスト12は、円柱状である。ただし、ポスト12は、角柱状であってもよい。
【0017】
ポスト12の一端には、外部リード11が接続される。また、ポスト12の他端には、内部リード13が接合される。すなわち、ポスト12を介して、外部リード11と内部リード13とが接続される。ポスト12は、外部リード11と内部リード13とを導通させる。このポスト12が、「1つの金属片」である「金属柱」の一例にあたる。
【0018】
相互に接続された、外部リード11、ポスト12及び内部リード13は、複数がリードフレーム10の中に配置される。例えば、本実施例では、図2A及び2Bに示すように、相互に接続された合計12組の外部リード11、ポスト12及び内部リード13が1つのリードフレーム10の中に配置される。より詳しくは、接続された外部リード11、ポスト12及び内部リード13は、リードフレーム10の外周に配置される。接続された外部リード11、ポスト12及び内部リード13は、高さを0.6~1mm程度とすることができる。ここで、高さとは、内部リード13の表面側の面から外部リード11の裏面側の面までの長さである。
【0019】
外部リード11は、リードフレーム10における外部電極である。外部リード11の材料としては、例えば銅(Cu)、Cuをベースにした合金、鉄-ニッケル(Fe-Ni)又はFe-Niをベースにした合金等を用いることができる。外部リード11の厚さは、例えば0.1~0.2mm程度とすることができる。ここで、外部リード11の厚さとは、ポスト12に向かう方向の幅を指す。
【0020】
外部リード11は、リードフレーム10の裏面側に配置される。外部リード11は、最終的に回路基板に接続される。また、外部リード11は、ポスト12と反対側の裏面側の面及び溝15側の側面が絶縁体である封止樹脂14から外部に露出しその上にめっきが施される。外部リード11の溝15側にもめっきが施されることで、外部リード11を回路基板にはんだ付けした場合にめっきがはんだで濡れることでフィレットを形成でき、実装信頼性を向上させることができる。
【0021】
内部リード13は、リードフレーム10における内部電極である。内部リード13の材料も、外部リード11と同様に、例えば銅(Cu)、Cuをベースにした合金、鉄-ニッケル(Fe-Ni)又はFe-Niをベースにした合金等を用いることができる。基板フレームの厚さは、例えば0.1~0.2mm程度とすることができる。
【0022】
内部リード13は、リードフレーム10の表面側に配置される。内部リード13は、ポスト12側にインダクタ20が接合される。具体的には、本実施例では、インダクタ20が接続される接続部を有する1対の内部リード13と、他の内部リード13とが存在する。インダクタ20が接続される接続部を有する1対の内部リード13は、対向する位置に配置され、インダクタ20がポスト12側の面に接続される。また、内部リード13は、最終的に抵抗やコンデンサなどの受動部品やコンバータIC(Integrated Circuit)などの能動部品が、ポスト12と反対側の表面側の面に接続される。
【0023】
ここで、リードフレーム1における内部リード13は、厚銅板をエッチングすることで形成された部材の一部であり、各内部リード13の単位リードフレーム10の外側に向かう端部のそれぞれが、複数の枠を有するフレーム部の1つの枠に接続された状態である。
【0024】
そして、接合された状態の、外部リード11、ポスト12、内部リード13及びインダクタ20は、封止樹脂14で封止される。封止樹脂14として、例えば、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いることができる。
【0025】
また、この封止樹脂14は、磁性材入り樹脂を用いてもよい。磁性材料としては、Fe基アモルファス合金に外周絶縁処理を施した材料、カルボニル鉄粉に外周絶縁処理を施した材料又はフェライト粉末を用いることができる。磁性材入り樹脂は、磁性材料にバインダーとしてエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を配合することで生成される。磁性材料とバインダーとの配合比率は、絶縁特性、透磁率及び生成方法などにより調整されることが好ましい。ここで、バインダーには、絶縁特性を有する材料を用いる。もしくは、磁性材入り樹脂における磁性材に多少の導電性がある場合は、外部リード11、ポスト12及び内部リード13の表面に絶縁樹脂被膜を設けて、磁性材入り樹脂との絶縁を図ることが好ましい。磁性材入り樹脂を封止樹脂14として用いることで、インダクタンス値の向上が図れる。この封止樹脂14が、「樹脂部材」の一例にあたる。
【0026】
[部品内蔵基板の構成]
図3Aは、実施例1に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。また、図3Bは、実施例1に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。さらに、図4は、実施例1に係る部品内蔵基板の概略断面図である。図3A及び3Bでは、構造を分かり易くするため、図4における封止樹脂23の図示を省略した。
【0027】
部品内蔵基板50は、リードフレーム1に電子部品が搭載され、単位リードフレーム10毎に小片分割されることで生成される。この時点で内部リード13はフレーム部の枠から切断される。本実施例に係る部品内蔵基板50では、内部リード13の封止樹脂14からの露出面に、部品として抵抗及びキャパシタなどの受動部品21や、コンバータIC22などの能動部品が搭載される。図4に示すように、リードフレーム10に接合された受動部品21及びコンバータIC22は、封止樹脂23により封止される。封止樹脂23には、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂などを用いることができる。この部品内蔵基板50が、「電子部品」の一例にあたる。
【0028】
[リードフレームの製造方法]
まず、図5Aに示す外部リードフレーム100及び図6Aに示す内部リードフレーム200を用意する。図5Aは、外部リードフレームの平面図である。図5Bは、外部リードの斜視図である。図6Aは、内部リードフレームの平面図である。図6Bは、内部リードの斜視図である。
【0029】
外部リードフレーム100は、図5Aに示すように、外部リード11がフレーム部101に接続された状態のリードフレームである。外部リードフレーム100は、リードフレーム1における第1層基板であり、厚銅板をエッチング又は打ち抜きすることで形成される。外部リードフレーム100が切断線L1で切断されることで、図3Bに示すように複数の外部リード11が生成される。ただし、リードフレーム1の製造工程におけるこの段階では外部リードフレーム100の切断は未だ行われない。
【0030】
内部リードフレーム300は、図6Aに示すように、内部リード13がフレーム部301に接続された状態のリードフレームである。内部リードフレーム300は、厚銅板をエッチングし、一部をハーフエッチングすることで形成される。本実施例では、内部リード13には、インダクタ20を接続する接続部分を有する内部リード13Aと、それ以外の内部リード13Bとが存在する。以下では、内部リード13Aと内部リード13Bとを区別しない場合、内部リード13と呼ぶ。内部リードフレーム300が切断線L2で切断されることで、図6Bに示すように複数の内部リード13が生成される。ただし、リードフレーム1の製造工程におけるこの段階では内部リードフレーム300の切断は未だ行われない。
【0031】
ここで、内部リードフレーム300において、内部リード13は、ハーフエッチングにより、図7のようにフレーム部301に接続する側に厚みを薄くし、且つ、内部リード13の他の部分よりも幅が狭い薄板部330を有するよう形成される。図7は、内部リードの側面図である。
【0032】
内部リードフレーム300は、部品内蔵基板50が生成される際に最後に切断され切断面が封止樹脂14の外部に露出する。本実施例では、図6Aにおける切断線L2が薄板部330の場所にあたる。そのため、本実施例では、内部リード13が、薄板部330を設けない銅板の場合よりも切断面を小さくすることができる。ここで、内部リード13を形成する銅が外部に露出するとさびなどが発生し、内部リード13の電気特性が悪化する。すなわち、本実施例に係る内部リード13は、外部に露出する銅の面積を抑えることで、電気特性の悪化を軽減することができる。
【0033】
ここで、エッチングによる基板生成について説明する。図8は、エッチングによる基板生成を説明するための図である。エッチングは、状態311~314に向かって順に進む。
【0034】
平板状の厚銅板310を準備する。そして、厚銅板310の表面全体及び裏面全体にそれぞれレジスト302を塗布し、乾燥させることで、状態311となる。次に、状態312に示すように、所望のパターンを有するフォトマスクをレジスト302上に配置し、状態312に示すように、光303を照射して、レジスト302を露光する。次に、露光されたレジスト302を現像することによって、所定の開口部を有するレジスト302を形成する。具体的には、状態313に示すように、厚銅板310の表面側において、貫通エッチング加工が施される部分に開口部304が形成される。また、厚銅板310の裏面側において、ハーフエッチング加工及びエッチング加工が施される部分に開口部305が形成される。次に、レジスト302をマスクとして厚銅板310に腐蝕液306でエッチングを施すことで基材を生成する。状態314に示すように、表面裏面の双方から腐食液306が供給される箇所は、貫通孔307となる。また、表面側から腐食液306が供給されない箇所は、裏面からハーフエッチングが施されることになり、薄板部308が形成される。この後、レジスト302が除去される。このような方法で、内部リードフレーム300が形成される。
【0035】
次に、外部リードフレーム100の外部リード11と、ポスト12と、内部リードフレーム300の内部リード13とを接合する。接合方法としては、例えば、拡散接合やはんだ又は金属ペーストを用いた接合を用いることができる。
【0036】
図9を参照して、拡散接合の詳細について説明する。図9は、拡散接合を説明するための図である。平板状のカーボン治具31上に外部リードフレーム100を配置する。次に、外部リードフレーム100上に、貫通孔を有する平板状のカーボン治具31であって、貫通孔内にポスト12を収納したカーボン治具31を配置する。さらに、ポスト12を収納したカーボン治具31上に、内部リードフレーム300を配置する。次に、内部リードフレーム300上に平板状のカーボン治具31を配置する。以上のように配置した部材を真空状態に置く。そして、外側のカーボン治具31に対して、カーボン治具31の積層方向に圧力Pが加えられるとともに加熱され、外部リード11、ポスト12及び内部リード13の原子を相互に拡散させることでそれぞれが相互に接合される。本実施例に係るリードフレーム1の場合、例えば、10Pa以下の真空状態で、圧力Pとして0.005kN/mmを加え、温度600℃を5分間保持するといった条件で拡散接合を行うことができる。
【0037】
図10は、はんだ又は金属ペーストによる接合を説明するための図である。はんだ又は金属ペーストによる接合では、外部リード11とポスト12と接合部及び内部リード13とポスト12との接合部にはんだ又は金属ペーストが配置される。金属ペーストとしては、(銅)Cu又は銀(Ag)などの金属を用いることができる。本実施例では、ポスト12の内部リード13との接合面に、はんだ32を塗布し、外部リード11のポスト12との接合面に、はんだ33を塗布する。そして、はんだ32及び33を塗布した外部リード11、ポスト12及び内部リード13を積層して加熱などによりはんだ32及び33を溶融した後に冷却して硬化させることで、それぞれを接合させる。
【0038】
図9を用いて説明した拡散結合では、銅を材料とする部材同士を直接接合するため、接続信頼性を向上させることができ、且つ電気抵抗を軽減することができるので、高品質な基板を生成することができる。これに対して、はんだ又は金属ペーストを用いた接合は、容易に行うことができ、拡散接合に比べてコストを抑えることができる。本実施例では、外部リード11、ポスト12及び内部リード13の接合は、拡散接合により行われる。
【0039】
この接合処理により、外部リード11、ポスト12及び内部リード13が接合された図11A及び11Bに示す金属基板が形成される。図11Aは、金属基板の表面側の斜視図である。また、図11Bは、金属基板の裏面側の斜視図である。接合により、図11A及び図11Bに示すように、外部リード11、ポスト12及び内部リード13が一体となった状態で並ぶ。ここで、図11A及び11Bでは、分かり易いように、単位リードフレーム10に対応する外部リード11、ポスト12及び内部リード13を示したが、実際には、この段階の状態は、図5Aに示す外部リードフレーム100に含まれる外部リード11のそれぞれが、ポスト12を介して、図6Aに示す内部リードフレーム300に含まれる内部リード13のそれぞれに接続された状態である。
【0040】
ここで、図12を参照して、接合した状態の外部リード11、ポスト12及び内部リード13の高さについて説明する。ここで、高さとは、外部リード11から内部リード13へ向かう方向の各部材の幅を指す。図12は、金属基板の側面図である。図12に示すように、外部リード11の高さH1は、0.1~0.2mm程度である。また、ポスト12の高さH2は、0.2~0.6mm程度である。また、内部リード13の高さH3は、0.1~0.2mm程度である。
【0041】
次に、接合した状態の外部リード11、ポスト12及び内部リード13に対して、電子部品実装機などを用いて、図6A及び6Bの内部リード13Aの外部リード11側の面に、インダクタ20を実装する。インダクタ20は、一例として直方体(平板状)であり、一対の対向する端部に電極が設けられる。この電極がはんだにより内部リード13Aに接続される。例えば、図13に示すように、接合した状態の外部リード11、ポスト12及び内部リード13の天地を反転させ、内部リード13Aの外部リード11側の面にインダクタ20を搭載して、内部リード13Aとインダクタ20とをはんだ201ではんだ付けする。図13は、インダクタが実装された状態を表す図である。
【0042】
次に、インダクタ20が実装された金属基板に対して樹脂成型を行い、図14に示すように外部リード11、ポスト12、内部リード13及びインダクタ20を封止樹脂14で封止する。図14は、封止された状態を表す図である。
【0043】
例えば、インダクタ20が実装された金属基板の内部リード13側に封止成形用テープ34を貼り、トランスファーモールド装置に入れて、封止樹脂14を圧入して樹脂成形を行う。この方法は、トランスファープレスモールドと呼ばれる。この封止樹脂14には、熱硬化性樹脂である無機フィラー入りのエポキシ樹脂を用いることが好ましい。樹脂による封止後に、封止成形用テープ34は、除去される。
【0044】
また、封止樹脂14として、前述したように磁性材入り樹脂を用いてもよい。磁性材入り樹脂を封止樹脂14として用いることで、インダクタ20のインダクタンス値の向上が図れる。磁性材入り樹脂は、磁性材料にバインダーとして無機フィラー入りのエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を配合することで生成される。
【0045】
ここで、磁性材入り樹脂における磁性材に多少の導電性がある場合は、封止の前に図15に示すように絶縁樹脂をインダクタ20が実装された金属基板の全体に塗布して絶縁樹脂被膜35を形成することが好ましい。図15は、絶縁樹脂被膜が形成された状態を表す図である。具体的には、電着塗装法などを用いて、インダクタ20が実装された金属基板全体に均一に絶縁樹脂被膜35を形成する。絶縁樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などを用いることができる。また、絶縁樹脂被膜35の膜厚は、10μm前後であることが好ましい。
【0046】
次に、図16に示すように、封止樹脂14で封止されたインダクタ20が実装された金属基板に対して、研磨機のバフローラ―35及び36を用いて両面研磨加工が行われ、外部リード11及び内部リード13の電極面が封止樹脂14の外部に露出する。図16は、両面研磨加工を説明するための図である。具体的には、封止樹脂14で封止されたインダクタ20が実装された金属基板に対して、バフ研磨やブラスト処理などが施され、研磨により外部リード11及び内部リード13の電極面に生じた封止樹脂14の残渣を除去することで、電極面が外部に露出される。
【0047】
次に、図17に示すように、封止樹脂14で封止されたインダクタ20が実装された金属基板の外部電極側に溝15が設けられる。図17は、溝加工が行われた状態を表す図である。例えば、封止樹脂14に対し外部リード11が露出した裏面側の外部電極面からポスト12の中間まで外部リード11とフレーム部101とが接続した点が並ぶ方向にダイサーなどを用いて溝加工が行われることで、溝15が形成される。これにより、外部リード11が外部リードフレーム100のフレーム部101から切り離される。そして、外部リード11のフレーム部101に接続していた側面112が封止樹脂14の外部に露出する。
【0048】
次に、図18に示すように、外部リード11の外部に露出した電極面111及び内部リード13の外部に露出した電極面131に電解めっき処理を施す。図18は、電極部にめっきが施された状態を表す図である。めっき16の材料の構成としては、例えば、Ni/Pd/Au、Ni/Au、Ni/Ag又はNi/Snを用いることができる。具体的には、めっき16は、電極面111及び電極面131側から順に、Ni層とPd層とAu層とが積層されたり、Ni層とAu層とが積層されたり、Ni層とAg層とが積層されたり、Ni層とSn層とが積層されることで生成される。
【0049】
この場合、内部リード13が接続する内部リードフレーム300に給電が行われることで、外部リード11の電極面111にめっき16が施され及び内部リード13の電極面131にめっき17が施される。さらに、電極面111にめっきが施される際に、外部リード11の外部に露出した側面112にもめっき16が施される。このように、内部リードフレーム300に対して給電を行うことで全ての内部リード13及び外部リード11に給電するために、この工程まで、内部リード13は内部リードフレーム300のフレーム部301から切り離されない。以上の製造工程により、図1、2A及び2Bで示したリードフレーム1が生成される。だだし、図1、2A及び2B等では、めっき16及び17の図示は省略した。
【0050】
[部品内蔵基板の製造方法]
次に、上述した製造方法により生成されたリードフレーム1を用いた部品内蔵基板50の製造方法を説明する。図19は、電子部品を実装した状態を表す図である。
【0051】
本実施例では、図19に示すように、上述した製造工程により図18の状態になったリードフレーム1の内部リード13の表面側の封止樹脂14から露出した電極面に、受動部品21及びコンバータIC22が搭載される。例えば、抵抗やキャパシタ等の受動部品21は、直方体であり、一対の対向する端部に電極が設けられる。この電極が、はんだにより内部リード13に接続される。また、例えば、コンバータIC22等の能動部品は、平板状であり、回路形成面に電極としてのはんだバンプが形成される。このはんだバンプにより、コンバータIC22等の能動部品は、内部リード13に接続される。
【0052】
リードフレーム1に搭載された受動部品21及びコンバータIC22に対して封止樹脂23をモールド成形し、封止樹脂23で受動部品21及びコンバータIC22を封止する。この封止樹脂23には、無機フィラー入りの樹脂を用いることが好ましい。これにより、図19で示す、リードフレーム1に受動部品21及びコンバータIC22が実装された状態となる。
【0053】
次に、受動部品21及びコンバータIC22が実装されたリードフレーム1を切断して小片分割することで、単位リードフレーム10を含む図3A、3B及び4で示した部品内蔵基板50のモジュールが完成する。この小片分割は、図6Aの内部リードフレーム300の切断線L2の位置で封止樹脂14、フレーム部301及び封止樹脂23を切断することで行われる。
【0054】
次に、図20を参照して、回路基板41に部品内蔵基板50を接合した状態について説明する。図20は、回路基板に部品内蔵基板を接合した状態を表す図である。部品内蔵基板50は、回路基板41に接合されて回路の部品として使用される。
【0055】
部品内蔵基板50は、めっき16を施された外部リード11が回路基板41に接合されることで、回路基板41に実装される。具体的な接合方法は、例えば、めっき16を施された外部リード11が回路基板41の電極42にはんだ付けされる。ここで、上述したように、外部リード11の電極面111に加えて側面112にめっき16が施されている。この場合、はんだは電極面111のめっき部分に加えて側面112のめっき部分にまで濡れ拡がる。そのため、はんだ付けにより、側面112と回路基板41の電極42との間にはんだフィレット40が形成される。これにより、接合強度が向上し、部品内蔵基板50の実装信頼性を向上させることができる。
【0056】
以上に説明したように、本実施例に係るリードフレームは、外部リード、ポスト及び内部リードを接合し、内部リードにインダクタを接続した上で、樹脂で封止することで製造される。これに対して、従来の樹脂多層積層基板では、樹脂のラミネートと銅めっきとを多層に積層形成することで製造される。すなわち、本実施例に係るリードフレームは、従来の樹脂多層積層基板に比べて製造工程が単純化され、低コストで部品内蔵基板の製造が可能となる。特に、ポストを1つの金属片とすることで、製造工程を単純化することができる。さらにリードフレームを用いることで、1回の製造工程で、多数の部品内蔵基板を製造でき、製造コストを抑えることができる。
【0057】
また、ポストの高さは容易に変更することができるため、本実施例に係るリードフレームは、インダクタのサイズに応じてポストの高さを調整することが可能であり、サイズを小さく抑えることが可能である。
【0058】
また、従来の樹脂多層積層基板では、スルーホールで内部電極と外部電極を接続していた。これに対して、本実施例に係るリードフレームでは、内部電極と外部電極とをポストで接続する。特にスルーホールを用いる場合、スルーホールを大きくするにはレーザーなどを用いた穴開け作業の工程が多くなり、コストが嵩む。これに対して、ポストは容易にサイズを大きくすることができ、コストを抑えつつ放熱性を容易に向上させることができる。また、樹脂多層積層基板の場合は内部電極や外部電極となる配線層の厚さが10~50μm程度であるのに対して、本実施例に係るリードフレームでは内部リードや外部リードの厚さを100μm~200μm程度にできる。そのため、本実施例に係るリードフレームは、コストを抑えつつ放熱性を容易に向上させることができる。
【0059】
また、本実施例に係る内部リードは、内部リードフレームのフレーム部との接続部分が薄くなるように形成される。これにより、小片分割してフレーム部から内部リードを切り離し、部品内蔵基板のモジュールを完成させた際に、内部リードの外部に露出する領域を小さくすることができ、腐食等による内部リードの電気特性の劣化を軽減することができる。
【0060】
また、本実施例に係るリードフレームでは、単位リードモジュールの間に溝加工が施されることで、外部リードの側面が露出し、その状態でめっき処理が施されるので、外部リードの電極面に加えて側面までめっきが施される。これにより、部品内蔵基板を回路基板に実装する際にはんだフィレットを形成することができ、部品内蔵基板の実装信頼性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施例に係る部品内蔵基板は、無機フィラー入りの樹脂を全体に亘りモールド充填することで、各面の放熱性を向上させることができる。さらに、本実施例に係るリードフレームにおいて封止する封止樹脂に磁性材入りの樹脂を用いることで、インダクタンスを向上させることができる。
【0062】
本実施例に係る部品内蔵基板は、内部電極にコンデンサや抵抗といった受動部品を配置することで従来の外付け部品を内蔵できる。そして、受動部品を内蔵することで、高密度で部品の配置が可能となり、本実施例に係る部品内蔵基板を用いた回路のパッケージサイズをより小型化することができる。
【0063】
(変形例)
図1、2A及び2Bなどに示したリードフレーム10を以下のような配置にすることも可能である。リードフレーム10の内部リード13の外部リード11側の面に、コンバータIC22又は受動部品21を配置する。また、リードフレーム10の内部リード13の封止樹脂14からの露出面に、インダクタ20を搭載する。
【0064】
このように、部品内蔵基板における受動部品や能動部品の位置とインダクタの位置とを反対にすることも可能であり、その場合でも、放熱効率を向上などの実施例1と同様の効果を得ることが可能である。
【0065】
[実施例2]
図21Aは、実施例2に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。また、図21Bは、実施例2に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。さらに、図22は、実施例2に係る部品内蔵基板の概略断面図である。
【0066】
本実施例に係る部品内蔵基板50は、実施例1と同様に外部リード11、ポスト12、内部リード13、封止樹脂14、インダクタ20、受動部品21、コンバータIC22及び封止樹脂23を有する。ただし、図21A及び21Bでは、構造を分かり易く図示するために封止樹脂23は図示していない。以下の説明では、実施例1と同様の符号を有する各部の機能については説明を省略する。
【0067】
本実施例に係る部品内蔵基板50では、図21B及び22に示すように、インダクタ20が外部リード11に接続される。ここで、本実施例において、図22に示す単位リードフレーム10を含むリードフレームを製造する場合、上述した実施例1と同様の手法で行われる。ただし、本実施例では、外部リード11が、インダクタ20を接続する領域を有する部材を含む。そして、図13を用いて説明したインダクタ20の実装の工程において、電子部品実装機は、インダクタ20を接続する領域を有する外部リード11にインダクタ20をはんだ付けする。この場合、図22に示すように、インダクタ20は、内部リード13側に内部リード13の厚み分突出することが可能である。
【0068】
以上に説明したように、本実施例に係る部品内蔵基板は、部品内蔵基板の厚さ方向でインダクタと内部リードとをオーバーラップさせることができ、低背化を図ることができ、サイズを小さく抑えることが可能である。
【0069】
[実施例3]
図23Aは、実施例3に係る部品内蔵基板の表面側の斜視図である。また、図23Bは、実施例3に係る部品内蔵基板の裏面側の斜視図である。さらに、図24は、実施例3に係る部品内蔵基板の概略断面図である。
【0070】
本実施例に係る部品内蔵基板50は、外部リード11、外部リード11と同様の厚銅板12A~12C、内部リード13、封止樹脂14、インダクタ20、受動部品21、コンバータIC22及び封止樹脂23を有する。ただし、図23A及び23Bでは、構造を分かり易く図示するために封止樹脂23は図示していない。以下の説明では、実施例1と同様の符号を有する各部の機能については説明を省略する。
【0071】
本実施例に係る部品内蔵基板50は、厚銅板12A~12Cを積層して外部リード11と内部リード13とを接続する。厚銅板12A~12Cは、外部リードフレーム100と同様の形状のリードフレームとして生成される。ここで、本実施例では3枚の厚銅板12A~12Cを用いたが、この枚数に特に制限は無い。
【0072】
ここで、本実施例において、図24に示す単位リードフレーム10を含むリードフレームを製造する場合、上述した実施例1と同様の手法で行われる。ただし、本実施例では、図9~11で例示したような金属基板を作成する際に、外部リード11、厚銅板12A~12C及び内部リード13が積層される。そして、積層された外部リード11、厚銅板12A~12C及び内部リード13が相互に接続される。厚銅板12A~12Cは、外部リードフレーム100と同様のリードフレームから形成される。外部リードフレーム100の外部リード11部分が、厚銅板12A~12Cに相当する。この場合、厚銅板12A~12Cは、所望する高さに応じて枚数を調整されてもよい。また、厚銅板12A~12Cは、位置をずらして並べられてもよい。
【0073】
以上に説明したように、本実施例に係るリードフレーム及び部品内蔵基板は、複数の厚銅板を積層して、外部リードと内部リードとを接続する。この場合、積層する厚銅板の枚数を調整することで、容易に高さを変更することができる。また、厚銅板の位置をずらすことで、インダクタの形状などの制限に合わせて様々な形状に変更することができる。さらに、外部リードと同じ位置に厚銅板を並べた場合、溝加工により厚銅板の側面も外部リードと同様に外部に露出せせることができる。これにより、めっき処理の際に、厚銅板の側面にもめっきを施すことができ、部品内蔵基板の実装信頼性をより向上させることができる。
【符号の説明】
【0074】
1 リードフレーム
10 単位リードフレーム
11 外部リード
12 ポスト
12A~12C 厚銅板
13,13A,13B 内部リード
14 封止樹脂
15 溝
16,17 めっき
20 インダクタ
21 受動部品
22 コンバータIC
23 封止樹脂
50 部品内蔵基板
100 外部リードフレーム
101 フレーム部
111 電極面
112 側面
131 電極面
300 内部リードフレーム
301 フレーム部
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24