(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-05
(45)【発行日】2023-06-13
(54)【発明の名称】搬送装置およびアダプタペンダント
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230606BHJP
B25J 9/22 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/22 A
(21)【出願番号】P 2020501110
(86)(22)【出願日】2018-07-09
(86)【国際出願番号】 US2018041327
(87)【国際公開番号】W WO2019014146
(87)【国際公開日】2019-01-17
【審査請求日】2021-05-06
(32)【優先日】2017-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522041444
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション ユーエス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アトウッド、ダナ エル
(72)【発明者】
【氏名】モウラ、ジャイロ ティー
【審査官】中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-060018(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0297067(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0352718(US,A1)
【文献】特開2011-228559(JP,A)
【文献】特開2013-251651(JP,A)
【文献】特開2014-184519(JP,A)
【文献】特開2017-013153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B25J 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体プロセスの搬送装置であって、前記半導体プロセスの搬送装置が、
少なくとも1つのモータを有する駆動セクションと、
関節アームであって、前記関節アームの関節運動を駆動させるための前記駆動セクションに連結された関節アームと、
前記関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために前記少なくとも1つのモータを制御するように前記駆動セクションに動作可能に連結されたマシンコントローラと、
アダプタペンダントであって、前記アダプタペンダントが、前記アダプタペンダントを入力/出力のために前記マシンコントローラと動作可能に連結するマシンコントローラインタフェースを有し、前記アダプタペンダントが、前記マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、アダプタペンダントと
を備え、
前記別のインタフェースは、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記アダプタペンダントを介する前記マシンコントローラへの入力/出力を画定して、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの運動制御のための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成が自動的に可能になるような、接続構成を有している、半導体プロセスの搬送装置。
【請求項2】
前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成が、前記アダプタペンダントに結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で自動的に可能にされる、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項3】
前記接続構成が、プラグアンドプレイ接続構成であり、短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結のうちの少なくとも1つである、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項4】
前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された前記入力/出力が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項5】
前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定するように構成されている、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含む、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項6】
前記アダプタペンダントが、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、または緊急システムオフスイッチのうちの1つまたは複数を含む、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項7】
前記アダプタペンダントが、一体型のライブマンスイッチを有している、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項8】
前記別のインタフェースの前記接続構成は、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性のロックアウ
トまたは制限され
た機能を初期化するように配置されている、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項9】
前記1つの位置および前記他の位置のうちの少なくとも1つが、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項10】
前記アダプタペンダントが、一体型のモード切替スイッチを含む、請求項1記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項11】
関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームを提供する工程であって、前記駆動セクションが、少なくとも1つのモータを有している、工程と、
前記関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために前記少なくとも1つのモータを制御するようにマシンコントローラを前記駆動セクションに動作可能に連結させる工程と、
入力/出力のために、アダプタペンダントのマシンコントローラインタフェースによりアダプタペンダントを前記マシンコントローラに動作可能に連結させる工程であって、前記アダプタペンダントが、前記マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、工程と
を含む方法であって、
前記別のインタフェースは、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記アダプタペンダントを介する前記マシンコントローラへの入力/出力を画定して、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの運動制御のための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成が自動的に可能になるような、接続構成を有している、方法。
【請求項12】
前記アダプタペンダントに結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で、前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成を自動的に可能にする工程をさらに含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された前記入力/出力が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性が、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含み、前記方法がさらに、前記グラフィカルユーザインタフェースにより、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定する工程を含む、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記別のインタフェースの前記接続構成は、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性のロックアウ
トまたは制限され
た機能を初期化するように配置されている、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記1つの位置および前記他の位置のうちの少なくとも1つが、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記アダプタペンダントが、一体型のモード切替スイッチを含む、請求項11記載の方法。
【請求項18】
半導体プロセスの搬送装置であって、前記半導体プロセスの搬送装置が、
少なくとも1つのモータを有する駆動セクションと、
関節アームであって、前記関節アームの関節運動を駆動させるための前記駆動セクションに連結された関節アームと、
前記関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために前記少なくとも1つのモータを制御するように前記駆動セクションに動作可能に連結されたマシンコントローラと、
アダプタペンダントであって、前記アダプタペンダントが、前記アダプタペンダントを入力/出力のために前記マシンコントローラと動作可能に連結するマシンコントローラインタフェースを有し、前記アダプタペンダントが、前記マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定のユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、アダプタペンダントと
を備え、
前記別のインタフェースは、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記別のインタフェースに結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記半導体プロセスの搬送装置の密接に連結されたユーザ選択可能な入力/出力を画定するように、前記アダプタペンダントを介して、前記マシンコントローラと結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの密接な連結がもたらされるような、接続構成を有して
おり、
前記別のインタフェースの前記接続構成は、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性のロックアウトまたは制限された機能を初期化するように配置されている、半導体プロセスの搬送装置。
【請求項19】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記搬送装置の密接に連結されたユーザインタフェースをもたらすように、前記アダプタペンダントを介して前記マシンコントローラと密接に連結される前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースである、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項20】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する少なくとも1つのセンサである、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項21】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐するデータロギング機能である、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項22】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記関節アームの関節運動を教示する少なくとも1つのユーザ選択可能な教示パラメータを視覚的に表示するように構成された前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能である、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項23】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する記録機能の少なくとも1つ、および前記関節アームの関節運動の少なくとも1つの記録されたアーム運動パラメータの時間記録を視覚的に表示するように構成された前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能の少なくとも1つである、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項24】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された前記入力/出力が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項25】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定するように構成されている、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含む、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項26】
前記アダプタペンダントが、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、および緊急システムオフスイッチのうちの1つまたは複数を含む、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項27】
前記1つの位置および前記他の位置のうちの少なくとも1つが、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項28】
前記アダプタペンダントが、一体型のモード切替スイッチを含む、請求項18記載の半導体プロセスの搬送装置。
【請求項29】
関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームを提供する工程であって、前記駆動セクションが、少なくとも1つのモータを有している、工程と、
前記関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために前記少なくとも1つのモータを制御するようにマシンコントローラを前記駆動セクションに動作可能に連結させる工程と、
入力/出力のために、アダプタペンダントのマシンコントローラインタフェースによりアダプタペンダントを前記マシンコントローラに動作可能に連結させる工程であって、前記アダプタペンダントが、前記マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定のユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、工程と
を含む方法であって、
前記別のインタフェースは、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記別のインタフェースに結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、
前記関節アームの密接に連結されたユーザ選択可能な入力/出力を画定するように、前記アダプタペンダントを介して、前記マシンコントローラと結合された前記互換性のあるスマートモバイルデバイスの前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの密接な連結がもたらされるような、接続構成を有して
おり、
前記別のインタフェースの前記接続構成は、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスと前記別のインタフェースとの結合によって、前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性のロックアウトまたは制限された機能を初期化するように配置されている、方法。
【請求項30】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記
関節アームの密接に連結されたユーザインタフェースをもたらすように、前記アダプタペンダントを介して前記マシンコントローラと密接に連結される前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースである、請求項
29記載の方法。
【請求項31】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する少なくとも1つのセンサである、請求項
29記載の方法。
【請求項32】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐するデータロギング機能である、請求項
29記載の方法。
【請求項33】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、前記関節アームの関節運動を教示する少なくとも1つのユーザ選択可能な教示パラメータを視覚的に表示するように構成された前記互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能である、請求項
29記載の方法。
【請求項34】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された前記入力/出力が、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している、請求項
29に記載の方法。
【請求項35】
前記ユーザ操作可能デバイス機能特性が、前記互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含み、前記方法がさらに、前記グラフィカルユーザインタフェースにより、前記1つの位置から前記他の位置への前記関節アームの前記マシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定する工程を含む、請求項
29記載の方法。
【請求項36】
前記アダプタペンダントが、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、および緊急システムオフスイッチのうちの1つまたは複数を含む、請求項
29記載の方法。
【請求項37】
前記1つの位置および前記他の位置のうちの少なくとも1つが、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである、請求項
29記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年7月11日に出願の米国仮特許出願第62/531,218号の利益を主張するものであり、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
例示的な実施形態は、概して、半導体処理装置に関し、より具体的には、半導体プロセスの搬送装置に関する。
【背景技術】
【0003】
半導体自動化ロボットは、メモリチップおよびプロセッサなどの半導体チップの製造に使用される基板を取り扱うために利用される特別なコンポーネントである。半導体ツールの自動化のセットアップの一部として、ロボット座標システムにおけるツールプロセスステーションのロボット位置を教示するようにロボットの移動を手動で命令するために、教示ペンダントが使用される。これらの教示ペンダントによって、ローカルオペレータは、対象にされたプロセスステーション位置でロボット動作を手動で命令することができ、各々の対象にされたプロセスステーションの座標を効果的に保存することができる。
【0004】
従来の教示ペンダントは、一般に、画面サイズが限定されたタッチパッドキーボードを有する専用のデバイスである。従来の教示ペンダントはまた、一般に、限定されないが、ジョギング、ロボットパラメータの構成、特定の絶対座標への移動、ロボット位置の報告などを含む他の機能タスクを達成するための複数のナビゲーションステップを有している。自動化装置の機能が拡張するにつれて、半導体自動化のための教示ペンダントの機能的要求がその複雑性の点で増加し続けている。複雑なタスクを取り扱うことができる従来の教示ペンダントは、自動化装置のコストに比べて高価であり、市場では望まれていない。一部の自動化装置に関して、教示ペンダントの代わりにグラフィカルユーザインタフェースを備えたラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータが使用されており(その使用時の可動性および柔軟性を諦める)、それにより、自動化装置のユーザは、高価な教示ペンダントを購入する追加のコストを負担することはない。従来の教示ペンダントのファームウェアはまた、エンドユーザが複数の教示ペンダントを有することを必要とする特定のロボット/ツールに特有である。教示ペンダントのファームウェアへのアップグレードおよび改訂は、フィールドユニットで実行することが困難であり、教示ペンダントのメニューはナビゲートするのが面倒であり、生産環境における不要な装置セットアップ時間につながる。従来の教示ペンダントはまた、使用するためにトレーニングを必要とし、参照用の製品マニュアルは別個になっている。
【0005】
さらに、2006/42/EC機械指令の要件を満たすために、緊急停止および3位置のライブマン(live-man)スイッチまたはイネーブルスイッチを備えた教示ペンダントが、ロボットのサービス活動のために求められているのかもしれない。緊急停止およびライブマンスイッチの機能を有する利用可能な従来の教示ペンダントは、通常はそれぞれのロボット/ツールに配線されている内臓ユニットであり、インターネットアクセスがなく、機能的なカスタマイズのための柔軟性が非常に乏しい。
【発明の概要】
【0006】
開示された実施形態の上記の態様および他の特徴は、添付の図面と関連して以下の説明で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1B】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1C】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1D】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1G】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1H】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1I】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1J】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1K】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1L】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図1M】開示された実施形態の態様を組み込む処理装置の概略図である。
【
図2】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の概略図である。
【
図3A】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の一部の概略図である。
【
図3B】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の一部の概略図である。
【
図3C】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の一部の概略図である。
【
図3D】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の一部の概略図である。
【
図3E】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の一部の概略図である。
【
図4A】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置のアダプタペンダントの概略図である。
【
図4B】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置の概略図である。
【
図5A】開示された実施形態の態様による半導体プロセスの搬送装置によって可能にされる互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5B】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5C】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5D】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5E】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5F】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5G】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5H】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図5I】開示された実施形態の態様による
図5Aのグラフィカルユーザインタフェースの一部の概略図である。
【
図6】開示された実施形態の態様によるフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1A-
図1Mは、開示された実施形態の態様による例示的な基板処理システムを例示している。開示された実施形態の態様は、図面を参照して説明されるが、多くの形態で実施され得ることが理解されるべきである。さらに、任意の適切なサイズ、形状または種類の要素または材料が使用され得る。開示された実施形態の態様は、半導体処理システムに関して本明細書で説明されているが、他の態様では、開示された実施形態は、限定されないが、自動車、航空宇宙および海事産業を含む、組み立ておよび/または製造のための自動化装置(たとえば、ロボットマニピュレータ、自動案内車両など)を利用する任意の適切な産業に適用されてもよいことも理解されるべきである。
【0009】
開示された実施形態の態様は、教示ペンダント機能を達成するために、互換性のあるスマートデバイス(たとえば、スマートフォンおよびタブレットデバイス)を活用している。開示された実施形態の態様は、相手先ブランド製造(OEM)ハードウェア(たとえば、従来の専門の教示ペンダントおよび従来の専門の教示ペンダントに関連する電子機器およびハードウェアのすべて)を生産および/または製造するコストを削減させるだけでなく、製品およびエンドユーザに価値を加えるために教示ペンダントの機能性も向上させる。向上した機能性には、たとえば、高度にカスタマイズ可能なメニュー、教示ペンダントメニューを介する最小のナビゲーションで教示するプロセスステーション、および最小化されたセットアップ時間(たとえば、これは、結果として生産性を高め得る)を有するタッチスクリーンを備える使いやすいウェブベースのインタフェース(たとえば、グラフィカルユーザインタフェース)、ロボットの健全性状態および故障診断を照会しモニタリングする性能、ロボットコントローラからファームウェアのアップグレードおよびバックアップを実行する性能、ロボットの動作および検証のためにテストスクリプトをプログラムし実行する性能、熱膨張補償を可能にするためにロボットのアーム、駆動部、およびチャンバの温度をモニタリングする性能、ロボットステーションのための自動化された教示(「自動教示(AutoTeach)」と呼ばれる)アルゴリズムを実施する性能(たとえば、2015年11月10日に出願の発明の名称「Tool Auto-Teach Methods and Apparatus」と題された米国特許出願第14/937,676号明細書に開示され、その全体が参照により本明細書に組み込まれているものなど)、遠隔モニタリングのためのステーションに対するロボットの動作および位置のアニメーションを提供する性能、たとえば、(限定されないが)半導体装置用アプリケーション(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにインストールされているアプリケーションSDP1-SDPn)、製品マニュアル、コマンド構文、サービス報告、ファームウェア(または他の)アップグレード指示書、修理指示書、およびトラブルシューティングガイドを含む、自動化装置および/またはインターネットからの任意の適切な情報/文書へのユーザクセスを提供する性能、ならびにロボットのステーションの平準化、振動モニタリングおよび自動教示に対するチェックなどの教示および診断を支援するために互換性のあるスマートデバイスに埋め込まれたオンボードの感知能力を活用する性能などの、特徴が含まれ得る。これらのオンボードの感知能力によって、ロボット104Rのソフトウェアは、非限定的な例の非網羅的なリストとして、故障診断、健全性モニタリング、自動化された教示、高度な制御アルゴリズム、および熱膨張補償に対する、より高度なアルゴリズムに使用され得る追加の情報を評価することができる。
【0010】
上記に加えて、このような互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの利用によって、ユーザまたはロボットソフトウェアは、限定されないが、たとえば、カメラ、温度センサ、加速度計、湿度センサ、ガス流量計、および真空品質用ゲージを含む、外部デバイスED1-EDnとさらに接続することができる(
図4を参照)。このような外部デバイスED1-EDnへの接続のタイプは、Bluetooth(登録商標)またはWifiなどの、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのインタフェースの既存の性能を活用することによって確立され得る。たとえば、外部デバイスED1-EDnは、(1つまたは複数の)外部デバイスED1-EDnによって受信、感知または収集されたデータが(1つまたは複数の)外部デバイスED1-EDnから互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに無線通信されるように、任意の適切な無線接続497(
図4)を介して互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと通信するための任意の適切な無線接続性を含み得る。
【0011】
アダプタペンダント400(
図2、
図4Aおよび
図4Bを参照)はまた、EtherCat(登録商標)ネットワークなどの製造設備FABの任意の適切なネットワーク258においてスレーブ装置として動作するなど、半導体製造設備FABの環境との接続性の強化のためにインタフェースをさらに補足するように設計することができ、ここでは、アダプタペンダント400は、EtherCat(登録商標)スレーブとして構成される。これによって、ユーザは、ロボット104Rまたは接続されたセンサED1-EDnからの情報/データを、EtherCat(登録商標)ネットワークなどの製造設備FABネットワーク258に(またはFABネットワーク258からアダプタペンダント400に)ストリーミングされるように、カスタマイズすることができる。一態様では、アダプタペンダント400(およびそれに連結された互換性のあるスマートモバイルデバイスSD)は、アダプタペンダント400が連結されるロボット104Rの教示をもたらすために、他のロボット/ツールまたは製造設備の任意の他の適切な自動装置から任意の適切なデータを受信し得る。開示された実施形態の別の態様は、アダプタペンダント400のデバイスが、RS-232シリアルポートを備えるものなどの古いロボットコントローラに対する後方互換性のインタフェースをサポートすることもできるということである。これによって、より古いまたは「レガシー(legacy)」製品を教示しモニタリングするためにも使用され得るように、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの利用が可能になる。なお、上述の性能は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに対する物理的な修正を必要としない。任意のハードウェアの「カスタマイゼーション」が、アダプタペンダント400の一部として実施され得る。しかし、この「カスタマイゼーション」は、開示された実施形態のインタフェースまたは接続性能の範囲を強化または拡張する目的で使用され得るので必須ではない。
【0012】
上記の(および本明細書でさらに詳細に説明される)性能は、任意の適切なアプリケーション/機能(
図4Bに示され、本明細書に記載されるユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数であり得る、
図2に示される組込み機能および/またはアプリケーションSDP1-SDPnを参照)によってまたはそれらにおいて提供されてもよく、これらは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにダウンロードされ、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの任意の適切なアプリケーションプログラムインタフェース(API)によって実行される。一態様では、アプリケーション/機能は、1つまたは複数の性能のための単一のアプリケーション、または1つまたは複数の性能のための複数のアプリケーション/機能であり得る。本明細書に記載され、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに常駐する1つまたは複数のアプリケーション/機能および/またはセンサによって有効にされる特徴/性能は、以下にさらに説明されるように、アダプタペンダント400(
図2、
図4Aおよび
図4B)を介して搬送ロボット104Rのマシンコントローラ110に密接に連結される。密接な連結は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上のユーザ選択可能な入力/出力、そこから生成される動作コマンド/ユーザ選択(たとえば、入力/出力に対するユーザ選択によって、ロボットの動作、初期の位置(
図2の位置230A-230Cの1つなど)、他の位置(
図2の位置230A-230Cの1つなど)、自由に選択可能であるすべてのものを通知するロボット104Rの動作コマンド)、およびマシンコントローラ110の間で(入力/出力を再構成または反復/再送するように)介在する介在ロボット104Rの動作コマンドインタフェースを有していない。
【0013】
開示された実施形態の態様によれば、アダプタペンダント400(
図2、
図4Aおよび
図4B)が提供される。アダプタペンダント400は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD(
図4B)に常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCn(たとえば、アプリケーション、プログラムモジュール、少なくとも1つのセンサ、データロギング機能、グラフィックディスプレイ、記録機能(たとえば、ビデオおよび/またはオーディオまたはその他のデータ)など)を有する互換性のあるスマートモバイルデバイスSD(
図2および
図4B)(たとえば、スマートフォンまたはタブレット)を保持するための汎用の取付部/連結部を備えた携帯用クレードル(たとえば、「スマート」クレードル)である。開示された実施形態の一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、一般的に互換性のあるデバイスであってもよく、すなわち、1つの互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、任意の他の互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと交換可能であってもよい。したがって、互換性のあるスマートモバイルデバイス16は、専用のデバイスではなく、半導体プロセスの搬送装置104の操作のために互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにダウンロードされインストールされるアプリケーションに依存する代わりに、本明細書に記載されるような半導体プロセスの搬送装置104の操作に望まれる特定の固有の構造を有していない。一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、このデバイスに搭載されている任意の特別なアプリケーションを必要とせずに、教示ペンダント機能(前述したようなロボット/基板保持ステーションの位置の教示など)を実行するために使用され得る。この場合、ユーザは、ウェブベースのブラウザ(Google Chrome(商標)、Mozilla(登録商標)Firefox(登録商標)、Microsoft Internet Explorer(登録商標)、Apple Safari(商標)、または常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの1つであり得る任意の他の適切なウェブベースのブラウザ)を利用して、(本明細書で説明するように)接続性を確立し、本開示のロボット104Rの制御およびデータ収集の態様を実施する役割を有する、ウェブサーバアプリケーションWSAが存在するロボットコントローラ110に接続することになる。コントローラ110のウェブサーバアプリケーションWSAに接続するためにウェブベースのブラウザが使用される場合、ウェブサーバアプリケーションWSAは、ウェブベースのブラウザによって、ウェブアドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレスを介して、または任意の他の適切な方法でアクセスされ得る。以下により詳細に説明するアダプタペンダント400は、上述した従来の教示ペンダントの欠点を改善するだけでなく、教示ペンダントの製造/購入コストを削減する前述の利点を提供し、教示ペンダントの機能性を増大させて、製品およびエンドユーザに価値を加える。開示された実施形態の態様は、処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、または教示ペンダントを使用する任意の他の適切な自動化装置などの、任意の適切な処理装置とともに使用され得る。
【0014】
たとえば半導体ツールステーションなどの処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hは、開示された実施形態の態様に従って示されている。半導体ツールステーションが図面に示されているが、本明細書に記載する開示された実施形態の態様は、ロボットマニピュレータを利用する任意のツールステーションまたはアプリケーションに適用することができる。一態様では、処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100Fは、クラスタツール構成を有する(たとえば、中央チャンバに接続された基板保持ステーションを有する)ものとして示されているが、他の態様では、処理装置は、2013年3月19日に発行された発明の名称「Linearly Distributed Semiconductor Workpiece Processing Tool」の米国特許第8,398,355号明細書(本開示はその全体が参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されるように、直線状に配置されたツール100G、100Hであってもよく、しかし、開示された実施形態の態様は、任意の適切なツールステーションに適用されてもよい。装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hは、概して、大気フロントエンド101と、少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102B、102Cと、真空バックエンド103とを含む。少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102B、102Cは、任意の適切な配置で、大気フロントエンド101および/または真空バックエンド103の任意の適切な(1つまたは複数の)ポートまたは(1つまたは複数の)開口部に連結されてもよい。たとえば、一態様では、1つまたは複数の真空ロードロック102、102A、102B、102Cは、
図1B-
図1Dおよび
図1G-
図1Kに見られるように、並列した配置で共通の水平面に配置されてもよい。他の態様では、1つまたは複数の真空ロードロックは、
図1Eに示す通り、少なくとも2つの真空ロードロック102A、102B、102C、102Dが、行(たとえば離間した水平面を有する)および列(たとえば離間した垂直面を有する)に配置されるように、格子状に配置されてもよい。さらに他の態様では、1つまたは複数のロードロックは、
図1Aに示すように単一の一列に並んだロードロック102であってもよい。また別の態様では、少なくとも1つの真空ロードロック102、102Eは、
図1Fに示すように、積層された一列に並んだ配置で配置されてもよい。真空ロードロックは、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの端部100E1または面100F1上に例示されているが、他の態様では、1つまたは複数のロードロックは、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの任意の数の側面100S1、100S2、端部100E1、100E2または面100F1-100F8に配置されてもよいことが理解されるべきである。少なくとも1つのロードロックの各々はまた、基板がそれぞれの真空ロードロック内の適切な支持部上に保持される、1つまたは複数のウエハ/基板の載置面WRP(
図1F)を含んでもよい。他の態様では、ツールステーションは、任意の適切な構成を有し得る。大気フロントエンド101、少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、102Cおよびバックエンド103の各々のコンポーネントは、たとえばクラスタ化したアーキテクチャ制御部などの任意の適切な制御アーキテクチャの一部であり得るマシンコントローラ110に接続されてもよい。制御システムは、2011年3月8日に発行の発明の名称「Scalable Motion Control System」と題された米国特許第7,904,182号明細書(本開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)に開示されるものなどの、マスタコントローラ(一態様ではマシンコントローラ110であってもよい)と、クラスタコントローラと、自律リモートコントローラとを有する閉ループコントローラであってもよい。他の態様では、任意の適切なコントローラおよび/または制御システムが利用されてもよい。マシンコントローラ110は、関節アーム(本明細書で説明するものなど)を1つの位置230A、230B、230C(
図2)から異なる他の位置230A、230B、230Cに移動させるために少なくとも1つのモータ200M1、20M2(
図2)を制御するように、搬送装置104の駆動セクション200(
図2)に動作可能に連結され、そこでは、1つの位置230B、230Cおよび他の位置230B、230Cのうちの少なくとも1つは、本明細書に記載するように、半導体処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hにおけるワークピース保持ステーションである。
【0015】
一態様では、フロントエンド101は、概して、ロードポートモジュール105およびたとえば機器フロントエンドモジュール(EFEM)などのミニエンバイロメント106を含む。ロードポートモジュール105は、300mmのロードポート、前部開口部または底部開口部のボックス/ポッドおよびカセットのための、SEMI規格E15.1、E47.1、E62、E19.5またはE1.9に準拠するボックスオープナ/ローダ・ツー・ツール・スタンダード(BOLTS)のインタフェースであってもよい。他の態様では、ロードポートモジュールは、200mmのウエハ/基板インタフェース、450nmのウエハ/基板インタフェース、または、たとえば、より大きいまたは小さい半導体ウエハ/基板、フラットパネルディスプレイ用のフラットパネル、ソーラーパネル、レチクル、もしくは任意の他の適切な物体などの、任意の他の適切な基板インタフェースとして構成されてもよい。3つのロードポートモジュール105が
図1A-
図1D、
図1Jおよび
図1Kに示されているが、他の態様では、任意の適切な数のロードポートモジュールがフロントエンド101に組み込まれ得る。ロードポートモジュール105は、オーバーヘッド搬送システム、無人搬送車、有人搬送車、有軌道式搬送車、または任意の他の適切な搬送方法から基板キャリアまたはカセットCを受け取るように構成されてもよい。ロードポートモジュール105は、ロードポート107を介してミニエンバイロメント106と接続してもよい。ロードポート107によって、基板カセットとミニエンバイロメント106との間の基板の通行が可能になり得る。ミニエンバイロメント106は、概して、本明細書に記載する開示された実施形態の1つまたは複数の態様を組み込み得る任意の適切な移送ロボット108を含む。一態様では、ロボット108は、たとえば、1999年12月14日に発行の米国特許第6,002,840号明細書、2013年4月16日に発行の米国特許第8,419,341号明細書、および2010年1月19日に発行の米国特許第7,648,327号明細書(これらの開示は、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されるロボットなどの軌道搭載型のロボットであってもよい。他の態様では、ロボット108は、バックエンド103に関して本明細書に記載するものとほぼ同様であり得る。ミニエンバイロメント106は、複数のロードポートモジュール間の基板移送のための制御されたクリーンゾーンを提供し得る。
【0016】
少なくとも1つの真空ロードロック102、102A、102B、102Cは、ミニエンバイロメント106と真空バックエンド103との間に配置され、それらに接続され得る。他の態様では、ロードポート105は、実質的に直接、少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、102Cまたは搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fに連結されてもよく、ここでは、基板キャリアCは、搬送チャンバ125A、125B、125C、125Dの真空まで真空引きされ、基板は、基板キャリアCと真空ロードロックまたは搬送チャンバとの間で直接移送される。この態様では、基板キャリアCは、搬送チャンバの処理真空が基板キャリアC内に延びるようにロードロックとして機能し得る。理解され得るように、基板キャリアCが、実質的に直接、適切なロードポートを介してロードロックに連結される場合、任意の適切な移送装置が、ロードロック内に設けられ得るか、そうでなければ基板キャリアCへとおよび基板キャリアCから基板を移送するためのキャリアCへのアクセスを有し得る。なお、本明細書で使用する真空という用語は、基板が処理される10-5トール以下などの高真空を意味し得る。少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、102Cは、概して、大気および真空のスロットバルブを含む。ロードロック102、102A、102Bのスロットバルブ(処理ステーション130用のものも)は、基板を大気フロントエンドから装填した後にロードロックを排気するために、および窒素などの不活性ガスでロックを通気する際に搬送チャンバ内の真空を維持するために利用される環境隔離を提供し得る。本明細書で説明するように、処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F(および線形処理装置100G、100H)のスロットバルブは、(ロードポートに関して上述したように)同一の平面、異なる垂直に積み重ねられた面またはその組み合わせで配置され得ることで、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fに連結された少なくとも処理ステーション130および真空ロードロック102、102A、102B、102Cへのおよびそれらからの基板の移送に適応する。少なくとも1つのロードロック102、102A、102B、102C(および/または大気フロントエンド101)はまた、基板の基準を処理に望ましい位置に並べるためのアライナ、または任意の他の適切な基板測定機器を含んでもよい。他の態様では、真空ロードロックは、処理装置の任意の適切な位置に配置され、任意の適切な構成を有し得る。
【0017】
真空バックエンド103は、概して、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fと、1つまたは複数の処理ステーションまたはモジュール130と、本明細書に記載する開示された実施形態の1つまたは複数の態様を含み得る1つまたは複数の搬送ロボット104R(各々が、後述する少なくとも1つのモータ200M1、200M2を備える駆動セクション200と、少なくとも1つ関節アームとを有しており、少なくとも1つ関節アームは、関節アームの関節運動を駆動させるために駆動セクション200に連結されている-
図2を参照)を含む任意の適切な数の半導体プロセスの搬送装置104(本明細書では搬送装置104と呼ぶ)と、を含む。搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fは、たとえば、SEMI規格E72ガイドラインに準拠する任意の適切な形状およびサイズを有し得る。(1つまたは複数の)搬送装置104および1つまたは複数の搬送ロボット104R(これは、本明細書に記載するこれらのロボットと実質的に類似し得る)は、以下で説明するが、ロードロック102、102A、102B、120C(またはロードポートに位置するカセットC)と様々な処理ステーション130との間に基板を搬送するために、少なくとも部分的に搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125F内に配置されてもよい。一態様では、搬送装置104は、SEMI規格E72ガイドラインに準拠するように、モジュラユニットとして搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fから取り外し可能であり得る。
【0018】
処理ステーション130は、様々な堆積、エッチング、または他の種類のプロセスを介して基板上で動作することで、基板上に電気回路または他の望ましい構造を形成し得る。典型的なプロセスには、限定されないが、プラズマエッチングまたは他のエッチングプロセス、化学蒸着(CVD)、プラズマ蒸着(PVD)などの、真空を使用する薄膜プロセス、イオン注入などの注入、計測、急速熱処理(RTP)、ドライストリップ原子層堆積(ALD)、酸化/拡散、窒化物の形成、真空リソグラフィ、エピタキシ(EPI)、ワイヤボンダ、および真空圧を使用する蒸着または他の薄膜プロセスが挙げられる。処理ステーション130が、スロットバルブSVを介するなど、任意の適切な方法で、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fに連通可能に接続されることで、基板は、搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fから処理ステーション130に通されることが可能になり、逆に処理ステーション130から搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fに通されることも可能になる。搬送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125FのスロットバルブSVは、対(twin)(たとえば、共通のハウジング内に配置された複数の基板処理チャンバ)または並列したプロセスステーション130T1-130T8、単一のプロセスステーション130Sおよび/または積層したプロセスモジュール/ロードロック(
図1Eおよび
図1F)の接続を可能にするように配置されてもよい。
【0019】
なお、移送チャンバ125A、125B、125C、125D、125E、125Fに連結された、処理ステーション130、ロードロック102、102A、102B、102C(またはカセットC)へのおよびそれらからの基板の移送は、搬送装置104の1つまたは複数のアームが搬送装置104の伸長および収縮の軸Rに沿って所定の処理ステーション130と整列されるときに生じ得る。開示された実施形態の態様によれば、1つまたは複数の基板は、個々にまたはほぼ同時にそれぞれの所定の処理ステーション130に移送され得る(たとえば、
図1B、
図1C、
図1Dおよび
図1G-
図1Kに示すように、基板が、並列または直列した処理ステーションから取り出される/配置されるときなど)。一態様では、搬送装置104は、ブームアーム143上に取り付けられてもよく(たとえば、
図1Dおよび
図1G-
図1Iを参照)、ここでは、ブームアーム143は、単一のブームリンクもしくは複数のブームリンク121、122、または2013年10月18日出願の発明の名称「Processing Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/892,849号明細書および2013年11月15日出願の発明の名称「Processing Apparatus」と題された米国仮特許出願第61/904,908号明細書および2013年2月11日出願の発明の名称「Substrate Processing Apparatus」と題された国際特許出願番号PCT/US2013/025513号明細書(これらの開示は、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されるような線形キャリッジ144を有している。
【0020】
ここで
図1Lを参照すると、リニアウエハ処理システム100Gの概略平面図が示されており、ここでは、ツールインタフェースセクション2012が搬送チャンバモジュール3018に取り付けられており、それによって、インタフェースセクション2012は、概して搬送チャンバ3018の長手方向軸Xの方向に(たとえば内側に)面しているが、長手方向軸Xからオフセットされている。搬送チャンバモジュール3018は、米国特許第8,398,355号明細書(前に参照によって本明細書に組み込まれている)に記載されるように、他の搬送チャンバモジュール3018A、3018I、3018Jをインタフェース2050、2060、2070に取り付けることによって、任意の適切な方向に伸長され得る。各搬送チャンバモジュール3018、3018A、3018I、3018Jは、ウエハを、処理システム100Gを通して、たとえば、処理モジュールPMへとおよび処理モジュールPMから搬送するための、本明細書に記載する開示された実施形態の1つまたは複数の態様を含み得る、任意の適切なウエハ搬送部2080を含む。理解され得るように、各チャンバモジュールは、隔離されたまたは制御された雰囲気(たとえば、N2、清浄空気、真空)を保持することができてもよい。
【0021】
図1Mを参照すると、リニア搬送チャンバ416の長手方向軸Xに沿って得られるものなどの例示的な処理ツール100Hの概略立面図が示されている。
図1Mに示す開示された実施形態の態様では、ツールインタフェースセクション12は、搬送チャンバ416に典型的に接続され得る。この態様では、インタフェースセクション12は、ツール搬送チャンバ416の一端を画定し得る。
図1Mに見られるように、搬送チャンバ416は、たとえばインタフェースステーション12と対向する端部で、別のワークピースの入口/出口ステーション412を有してもよい。他の態様では、搬送チャンバからワークピースを挿入/取り出しするための他の入口/出口ステーションが設けられてもよい。一態様では、インタフェースセクション12および入口/出口ステーション412は、ツールからのワークピースの積み込みおよび積み下ろしを可能にし得る。他の態様では、ワークピースは、一端からツール内に積み込まれ、他端から取り出され得る。一態様では、搬送チャンバ416は、1つまたは複数の搬送チャンバモジュール18B、18iを有してもよい。各チャンバモジュールは、隔離されたまたは制御された雰囲気(たとえば、N2、清浄空気、真空)を保持することができてもよい。前に述べたように、搬送チャンバモジュール18B、18i、ロードロックモジュール56A、56、および
図1Mに示す搬送チャンバ416を形成するワークピースのステーションの構成/配置は、単に例示的なものであり、他の態様では、搬送チャンバは、任意の望ましいモジュール配置で配置されたより多くのまたはより少ないモジュールを有してもよい。図示の態様では、ステーション412は、ロードロックであってもよい。他の態様では、ロードロックモジュールは、端部の入口/出口ステーション(ステーション412と同様)間に配置され得るか、または隣接する搬送チャンバモジュール(モジュール18iと同様)は、ロードロックとして動作するように構成され得る。
【0022】
また、前に述べたように、搬送チャンバモジュール18B、18iは、その中に配置された、本明細書に記載する開示された実施形態の1つまたは複数の態様を含み得る1つまたは複数の対応する搬送ロボット26B、26iを有している。それぞれの搬送チャンバモジュール18B、18iの搬送ロボット26B、26iは、協働して、搬送チャンバ内に直線状に分布されたワークピース搬送システム420を提供し得る。この態様では、搬送ロボット26Bは、一般的なSCARAアーム構成を有してもよい(しかし他の態様では、搬送アームは、以下に説明するような任意の他の望ましい配置を有してもよい)。
【0023】
図1Mに示す開示された実施形態の態様では、搬送ロボット26Bのアームおよび/またはエンドエフェクタは、取り上げ/配置位置からウエハを迅速に交換する搬送を可能にする、高速交換配置と呼ばれ得るものを提供するように配置されてもよい。搬送アーム26Bは、各アームに任意の適切な数の自由度(たとえば、Z軸運動を伴うショルダおよびエルボのジョイントの周りの独立した回転など)を提供するための、任意の適切な駆動セクション200(たとえば、同軸に配置された駆動シャフト、並列の駆動シャフト、水平方向に隣接するモータ、垂直に積層されたモータなど-
図2を参照)を有してもよい。
図1Mに見られるように、この態様では、モジュール56A、56、30iは、搬送チャンバモジュール18B、18iの間の間隙に配置され、適切な処理モジュール、(1つまたは複数の)ロードロック、(1つまたは複数の)バッファステーション、(1つまたは複数の)計測ステーション、または任意の他の望ましい(1つまたは複数の)ステーションを画定し得る。たとえば、ロードロック56A、56およびワークピースステーション30iなどの間隙モジュールは各々、搬送アームと協働して搬送チャンバの直線軸Xに沿った搬送チャンバの全長にわたる搬送またはワークピースを有効にする固定したワークピースの支持体/棚56S、56S1、56S2、30S1、30S2を有している。一例として、(1つまたは複数の)ワークピースは、インタフェースセクション12によって搬送チャンバ416内に搭載されてもよい。(1つまたは複数の)ワークピースは、インタフェースセクションの搬送アーム15とともにロードロックモジュール56Aの(1つまたは複数の)支持体上に配置されてもよい。ロードロックモジュール56A内の(1つまたは複数の)ワークピースは、モジュール18B内の搬送アーム26Bによってロードロックモジュール56Aとロードロックモジュール56との間で、および同様のおよび連続的な方法で(モジュール18i内の)アーム26iを用いてロードロック56とワークステーション30iとの間で、およびモジュール18i内のアーム26iを用いてステーション30iとステーション412との間で移動されてもよい。このプロセスは、(1つまたは複数の)ワークピースを反対方向に移動させるために全体的または部分的に逆にされてもよい。したがって、一態様では、ワークピースは、軸Xに沿って任意の方向におよび搬送チャンバに沿って任意の位置に移動され、搬送チャンバと連通する任意の望ましい(処理またはその他の)モジュールに搭載され得る、およびそこから取り外され得る。他の態様では、固定したワーク支持体または棚を備える間隙搬送チャンバモジュールは、搬送チャンバモジュール18B、18i間に設けられなくてもよい。そのような態様では、隣接する搬送チャンバモジュールの搬送アームは、ワークピースを、直接、エンドエフェクタまたは一方の搬送アームから、別の搬送アームのエンドエフェクタに通過させて、搬送チャンバを通り抜けさせ得る。処理ステーションモジュールは、様々な堆積、エッチング、または他の種類のプロセスを介してウエハ上で動作することで、ウエハ上に電気回路または他の望ましい構造を形成し得る。処理ステーションモジュールが搬送チャンバモジュールに接続されることで、ウエハが搬送チャンバから処理ステーションに渡されることが可能になり、処理ステーションから搬送チャンバに渡されることも可能になる。
図1Dに描いた処理装置に類似した一般的な特徴を備える処理ツールの好適な例が、米国特許第8,398,355号明細書に記載されており、前にその全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0024】
ここで
図2および
図3A-
図3Eを参照すると、ブームアーム143および/または搬送装置104は、任意の適切な(1つまたは複数の)アームリンク機構を含み得る。アームリンク機構の適切な例は、たとえば、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、2013年4月16日に発行された米国特許第8,419,341号明細書、および2011年11月10日に出願された発明の名称「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願第13/293,717号明細書および2013年9月5日に出願された発明の名称「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題された米国特許出願第13/861,693号明細書(これらの開示はすべて、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる)で見ることができる。開示された実施形態の態様では、各々の搬送装置104の少なくとも1つの搬送アーム、ブームアーム143および/またはリニアスライド144は、アッパーアーム315U、バンド駆動のフォアアーム315F、バンド制限されたエンドエフェクタ315Eを含む、従来のSCARAアーム315(選択的コンプライアント関節ロボットアーム)(
図3C)のタイプ設計、または伸縮アームもしくはデカルトリニアスライドアーム314(
図3B)などの他の任意の適切なアーム設計に起因し得る。搬送アームの適切な例は、たとえば、2008年5月8日に出願された発明の名称「Substrate Transport Apparatus with Multiple Movable Arms Utilizing a Mechanical Switch Mechanism」と題された米国特許出願第12/117,415号明細書および2010年1月19日に発行された米国特許第7,648,327号明細書で見ることができ、これらの開示は、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる。搬送アームの動作は、互いに独立し得る(たとえば、各アームの伸長/収縮は、他のアームとは独立している)か、ロストモーションスイッチを介して動作され得るか、またはアームが少なくとも1つの共通の駆動軸を共有するように任意の適切な方法で動作可能にリンクされ得る。さらに他の態様では、搬送アームは、フロッグレッグアーム316(
図3A)構成、カエル跳び型のアーム(leap frog arm)317(
図3E)構成、左右対称型のアーム318(
図3D)構成などの任意の他の望ましい構成を有し得る。搬送アームの適切な例は、2001年5月15日に発行された米国特許第6,231,297号明細書、1993年1月19日に発行された米国特許第5,180,276号明細書、2002年10月15日に発行された米国特許第6,464,448号明細書、2001年5月1日に発行された米国特許第第6,224,319号明細書、1995年9月5日に発行された米国特許第5,447,409号明細書、2009年8月25日に発行された米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日に発行された米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日に発行された米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日に発行された米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日に発行された米国特許第7,891,935号明細書、および2011年11月10日に出願された発明の名称「Dual Arm Robot」と題された米国特許出願第13/293,717号明細書および2011年10月11日に出願された発明の名称「Coaxial Drive Vacuum Robot」と題された米国特許出願第13/270,844号明細書で見ることができ、これらの開示はすべて、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる。なお、ブームアーム143が、搬送アーム314、315、316、317、318とほぼ類似した構成を有してもよく、ここでは、搬送装置104は、エンドエフェクタ315E、316E、317E1、317E1、318E1、318E2の代わりにブームアームに取り付けられる。
【0025】
理解され得るように、(1つまたは複数の)搬送アーム314、315、316、317、318は、フレーム200Fに対する運動の少なくとも1つの軸(たとえば、R、θ、Zのうちの少なくとも1つ)に沿って搬送アーム314、315、316、317、318の関節動作によって画定された搬送空間TSP(
図2を参照)において、第1のアーム位置230A(たとえば、搬送アームの後退位置など-
図2を参照)と、第1のアーム位置230Aとは異なる第2のアーム位置230Bまたは230C(たとえば、搬送アームの伸長位置など-
図2を参照)との間で、それぞれの駆動セクション200が、フレーム200Fまたは処理ツール100A-100Hの任意の適切なフレームなどのフレームに対する搬送アーム314、315、316、317、318の関節運動をもたらすように、任意の適切な方法で、それぞれの駆動セクション200に動作可能に連結されている。駆動セクションの好適な例は、上述した特許出願および公報だけでなく、たとえば、米国特許第6,845,250号明細書、第5,899,658号明細書、第5,813,823号明細書、および第5,720,590号明細書で見ることができ、これらの開示は、それら全体が参照によって本明細書に組み込まれる。コントローラ110などの任意の適切なコントローラも、搬送アーム314、315、316、317、318の関節運動をもたらすために、駆動セクション200を駆動するように、任意の適切な方法で駆動セクション200に連結される。
【0026】
ここで
図2、
図4Aおよび
図4Bを参照すると、アダプタペンダント400は、たとえば、入力/出力I/Oのためにマシンコントローラ110と動作可能に連結されるように、任意の適切な半導体搬送装置104とともに含まれ得るかまたはその一部となり得る。一態様では、アダプタペンダント400は、任意の適切な方法(たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)の連結、FireWire(商標)の連結、Thunderbolt(商標)の連結、シリアルインタフェース(たとえば、RS-232など)、Safety over EtherCat(登録商標)を介するなど)で、ロボット104R(および、マシンコントローラ110)に配線され得る499が、他の態様では、アダプタペンダントは、任意の適切な無線通信プロトコル(たとえば、限定されないが、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、無線ローカルエリアネットワークIEEE802.11規格などを含む)を介して任意の適切な方法で、ロボット104R(および、マシンコントローラ110)に無線接続され得る498。一態様では、アダプタペンダント400は、既存の/レガシー処理装置/ロボットと後方互換性を有するように構成されている。たとえば、アダプタペンダント400と、たとえば、既存の/レガシーロボットとの間で使用される通信プロトコルは、配線された499連結を介して実施される標準的なRS-232通信プロトコルであってもよく、ここでは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、アダプタペンダント400内で一体化されたドライバおよびアダプタモジュール440を使用して、既存の/レガシーロボットと通信することができる。ここで、レガシーコマンドは、古い製品/装置が、開示された実施形態の態様から恩恵を得ることができるように(たとえば、アダプタペンダント400および互換性のあるスマートモバイルデバイスSDを介して)サポートされ得る。
【0027】
アダプタペンダント400は、任意の適切な互換性のあるスマートモバイルデバイスSD用のクレードルまたはその他のユニバーサルマウント410を形成するフレーム401を含む。ユニバーサルマウント410は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが挿入され、保持される凹部、または互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが固定される任意の適切なブラケットであり得る。以下では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとアダプタペンダント400との間の通信インタフェースについて説明する。
【0028】
アダプタペンダント400は、ロボット104Rおよび/または半導体プロセスの搬送装置104の動作モードを変更するように構成されたモード切替スイッチ429(
図2)と概して呼ばれるものを含み得る。一態様では、モード切替スイッチ429は、ライブマンスイッチ430、Eストップスイッチ450および動作選択スイッチ460のうちの1つまたは複数を含む。一態様では、ライブマンスイッチ430またはその同等物は、(アダプタペンダント400と一体になるように)任意の適切な方法でフレーム401に連結され、アダプタペンダント400を使用しながらロボット104Rを動作することが可能になる。たとえば、ライブマンスイッチ430は、3位置ライブマン(または有効化)スイッチ430または任意の他の適切な機能的に同等なスイッチであってもよい。例示目的で、3位置ライブマンスイッチは、軽く押されて第2の位置430P2(「オン(ON)」または第2の位置)で保持されたときにのみロボット104Rの動作を許容する3位置スイッチ(スイッチの第1の位置430P1、第2の位置430P2、および第3の位置430P3に順次対応するオフ-オン-オフ(OFF-ON-OFF))である。3位置ライブマンスイッチは、解除されたとき(「オフ(OFF)」または第1の位置)または完全に押し下げられたとき(「オフ」または第3の位置)などの、第1の位置430P1および第3の位置430P3にあるときに、ロボット104Rの動作を不能にする。ライブマンスイッチ430は、アダプタペンダント400が利用される用途(たとえば、半導体、自動車、製造、組み立てなどの任意の産業のための自動化されたロボットまたは他の用途)をカバーする任意の適切な産業基準(Eストップスイッチ450に関して本明細書に記載するものを含む)に従って、(本明細書で説明するような)ロボット104Rに適合し、その動作を停止させ得る。一態様では、適用可能である場合、ライブマンスイッチ430は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのディスプレイ477に表示されるグラフィカルユーザインタフェースGUIを介するなど、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDを介して実施されてもよい。たとえば、グラフィカルユーザインタフェースGUIは、ライブマンアイコン599(
図5Aの「進む(GO)」アイコンなど)を含んでもよく、それによって、ロボット104Rの動作が可能になるが、ロボット104Rの(たとえば、移動を可能にするための)動作のためには、ユーザが(たとえば、ユーザの指などで)ライブマンアイコン599との物理的な接触を維持する必要があり、ユーザとライブマンアイコン599との間の物理的な接触が遮断されると、ライブマンスイッチ430に関して本明細書に記載される方法と類似した方法でロボット動作が停止する。さらに、タッチ式スクリーン(たとえば、感圧性の特徴(たとえば、感圧式タッチスクリーン)を備えた互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのディスプレイ477など)は、ユーザがライブマンアイコン599との接触を遮断したときや、ユーザがライブマンアイコン599を強く押しすぎたときに、ロボットが停止するように、従来の3位置ライブマンスイッチのオフ-オン-オフ機能を提供するように機能し得る。
【0029】
アダプタペンダント400はまた、緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ/緊急遮断(EMO)、電子遮断(ESO)、緊急システムオフスイッチ、および/または、アダプタペンダント400と一体になるように任意の適切な方法でフレーム401に連結された他の適切なスイッチ(概して、
図2、
図4Aおよび
図4Bに例示され、Eストップスイッチ450と呼ばれる)のうちの1つまたは複数を含んでもよい。Eストップスイッチ450は、限定されないが、SEMIS2-93規格;ANSI(アメリカ規格協会)B11、電気および機械設備ガイドライン(Electrical and Mechanical Equipment Guidelines)規格;および/またはANSI/NFPA(アメリカ防火協会)79、少なくとも停止カテゴリ0(マシンに対する電力の即時の除去または危険な要素の機械的切断(クラッチ切断))および停止カテゴリ1(機械を停止するために使用可能な電力で制御された停止、その後停止が達成されたときに電力を除去)のための工業機械規格に対する電気規格を含む、アダプタペンダント400が使用される用途(たとえば、自動化ロボットまたは半導体、自動車、製造、組み立てなどの任意の産業のための他の用途)をカバーする任意の適用可能な産業規格に準拠し得る。一態様では、適用可能である場合に、Eストップスイッチ450は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのグラフィカルユーザインタフェースGUIを介するなど、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDを介して実施されてもよい。たとえば、グラフィカルユーザインタフェースGUIは、ロボット104Rの動作を無効にする緊急停止アイコン598(
図5Aの「停止!(STOP!)」アイコンなど)を含んでもよく、それによって、緊急停止アイコンがユーザによって押される/タッチされると、ロボット動作は、Eストップスイッチ450に関して記載される方法と類似した方法で停止する。
【0030】
アダプタペンダント400はまた、動作選択スイッチ460を含んでもよい。動作選択スイッチ460は、たとえばアダプタペンダント400が連結されるロボット104Rの動作モードを切り替えるように構成されている。ロボット104Rの動作モードは、自動動作モード、手動動作モードおよび/または教示動作モードを含み得る。一態様では、ロボット104Rの動作モードの選択は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのソフトウェアおよび/またはアダプタペンダント400のハードウェアを介して有効にされ得る。たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDおよびアダプタペンダント400は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとアダプタペンダントとの連結によって、少なくとも手動動作モードおよび教示動作モードが有効になる(どのモードも、その後、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのグラフィカルユーザインタフェースGUIを介して選択され得る)ように構成されてもよい。一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとアダプタペンダントとの連結によって、自動動作モード、手動動作モード、および教示動作モードが可能になる(どのモードも、その後、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのグラフィカルユーザインタフェースGUIを介して選択され得る)。一態様では、アダプタペンダント400からの互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの取り外しまたは連結解除は、手動動作モードおよび教示動作モードでのロボット104Rの動作を除外し得る(たとえば、ロボット104Rは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDがアダプタペンダント400から取り外される/連結解除されている状態で、自動動作モードでのみ動作し得る)。
【0031】
一態様では、アダプタペンダント400は、任意の適切な方法でフレーム401に連結された物理モード切替スイッチ473を含んでもよい。モード切替スイッチ473は、インタフェース410を介して互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに動作可能に連結されてもよく、それによって、モード切替スイッチ473が自動、手動および教示モード間で切り替えられると、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのグラフィカルユーザインタフェースGUIは自動的に変更される、たとえば、スマートデバイスは、自動的に、モード切替スイッチ473の位置に応じて、異なる動作スクリーン(以下で説明するものなど)をユーザに表示するように構成される。
【0032】
図2、
図4Aおよび
図4Bを参照すると、上述したように、アダプタペンダント400は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDおよびロボット104Rの両方に動作可能に連結される。一態様では、ロボット104Rの移動は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDがアダプタペンダント400に動作可能に連結されているときに、任意の適切な教示パラメータ内にあるように運動学的に(たとえば、速度、加速度、ジャーク、トルクなど)制限され得る。互換性のあるスマートモバイルデバイスSDおよびロボット104Rの両方の動作可能な連結を促進するために、アダプタペンダント400は、マシンコントローラインタフェース405および別のインタフェース410を含む。マシンコントローラインタフェース405は、配線された499連結または無線498連結を使用して、上述の方法でアダプタペンダント400を入力/出力I/Oのためにマシンコントローラ110と動作可能に連結させる。別のインタフェース410は、マシンコントローラインタフェース405とは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと動作可能に接続するように構成されている。
【0033】
上述したように、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnを有している。別のインタフェース410は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと別のインタフェース410との結合によって、アダプタペンダント400を介するマシンコントローラ110への入力/出力I/Oを画定して、1つの位置230A、230B、230C(
図2)から他の位置230A、230B、230C(
図2)へのロボット104Rの関節アーム315の動作を制御するための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnの少なくとも1つの構成が自動的に可能になるような、接続構成410Cを有している。一態様では、別のインタフェース410は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと別のインタフェース410との結合によって、アダプタペンダント400を介する、マシンコントローラ110と結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの密接な連結が有効にされ、それによって、別のインタフェースSDに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つが、半導体プロセスの搬送装置104の密接に連結されたユーザ選択可能な入力/出力498CC、499CCを画定する(
図4Bを参照)ような、接続構成を有している。なお、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの密接な連結498CC、499CCは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上のユーザ選択可能な入力/出力、そこから生成される動作コマンド/ユーザ選択(たとえば、入力/出力に対するユーザ選択によって、ロボットの動作、初期の位置(位置230A-230Cの1つなど-
図2)、他の位置(位置230A-230Cの1つなど-
図2)、自由に選択可能であるすべてのものを知らせるロボット104Rの動作コマンド)およびマシンコントローラ110間で(入力/出力を再構成または反復/再送するように)介在する介在ロボット104R動作コマンドインタフェースを有していない。
【0034】
一態様では、接続構成は、プラグアンドプレイ接続構成であり、(上述したような)短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結(または上述したような他の有線連結)のうちの少なくとも1つである。一態様では、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの構成は、アダプタペンダント400に結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ初期化で自動的に可能にされる。たとえば、一態様では、ロボット104Rとインタフェース接続するためのグラフィカルユーザインタフェースGUI(およびマシンコントローラ110)は、自動的に「起動」または初期化されて、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上に視覚的に表示され(たとえば、ユーザがロボット104Rの関節アーム315を制御することができるように開かれ)、一方、他の態様では、ユーザは、コントローラ110およびロボット104Rとインタフェース接続するための常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つをアクティブに選択する必要があってもよく、それにより、グラフィカルユーザインタフェースGUIは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上に表示される。
【0035】
一態様では、別のインタフェース410の接続構成410Cは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと別のインタフェース410との結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上の少なくとも別の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性SDCLのロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化するように配置される。なお、少なくとも別の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性SDCLは、所定の常駐ユーザ操作可能機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数であり得る。ここで、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが、たとえば、マシンコントローラ110にログインされていないとき、および/またはアダプタペンダント400に連結されていないときなどの)無制限の動作モードおよび(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが、たとえば、マシンコントローラ110にログインされているとき、および/またはアダプタペンダント400に連結されているときなどの)制限された動作モードを有し得る。制限された動作モードにあるとき、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、無制限の動作モードと比較して、無効化され利用できない1つまたは複数の機能特性SDC1-SDCnを有し得る。たとえば、一態様では、マシンコントローラ110は、所定の常駐ユーザ操作可能機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数へのアクセスを防ぎ得るおよび/または許可し得る任意の適切な所定のシステムの規則または基準に従って、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能デバイス機能特性SDCL、SDC1-SDCnを遠隔で管理および制御するように構成されてもよい。一態様では、マシンコントローラ110は、搬送ロボット104を制御するためにグラフィカルユーザインタフェースGUI(
図4Bおよび
図5A-
図5Iを参照)へのアクセスを可能にし、マシンコントローラ110と通信し得る他の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数を制限するように構成されてもよい。
【0036】
たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが、アダプタペンダント400に連結されているときに、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDを介する搬送ロボット104へのアクセスの制御は、ユーザ操作可能デバイス機能特性SDCLの「ログイン」機能によって制限され得る(たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、無制限の動作モードとログイン機能付きの制限された動作モードとの間で移行する)。他の態様では、搬送ロボット104を制御するためのユーザ操作可能デバイス機能特性SDCLは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDがアダプタペンダント400に接続されない限り、制限され得る(たとえば、アクセス不能であり得る)。さらに他の態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザは、搬送ロボット104が配置されている製造設備(FAB)に入る前に、搬送ロボット104を制御するためのユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnに「ログインする」ことが要求されてもよく、そのログイン時に、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの1つまたは複数のユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCn(たとえば、ビデオレコーダ、オーディオレコーダ、センサなど、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのデータが制限され得る)は、ロックされてアクセス不能であり、一方で互換性のあるスマートモバイルデバイスSDはFAB内に配置され、ここでは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDをアダプタペンダント400に結合させることで、少なくともグラフィカルユーザインタフェースGUI(
図4B-
図5Iを参照)は、搬送ロボット104を制御すためのアクセスが可能になる。アダプタペンダント400への接続で、搬送ロボット104の基板保持ステーションの位置230B、230C(
図2を参照)を教示するためのカメラの使用、振動解析用の加速度計データの使用が可能になり得るなど、データ記録への制限されたアクセスも提供され得る。
【0037】
互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのコンピュータネットワークおよび/またはインターネットアクセスも制限され得る。たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDがアダプタペンダント400に連結されると、所定のウェブページ(たとえば、ファームウェアアップデートのダウンロードおよびオンライントラブルシューティングのための装置製造業者のウェブサイトなど)のみへのインターネットアクセスが提供され得る。別の例として、FABコンピュータネットワークへのアクセスは、マシンコントローラ110によって、および/または搬送ロボット104を制御するためのユーザ操作可能デバイス機能特性SDCLの任意の適切な「ログイン」を介して、FABコンピュータネットワークの所定の領域に(たとえば、所定のサーバ/ファイルに)制限され得る。
【0038】
一態様では、マシンコントローラ110は、ユーザのログイン、個別の設定およびデータに関連する情報、ならびに任意の他の適切な資格情報を含むログインデータベース110DB(
図2および
図4Bを参照)を含む。ログインデータベース110DBは、自動ログインシステムの一部であってもよく、ここでは、マシンコントローラ110は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとアダプタペンダント400との連結を検出し、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDから所定の資格情報を自動的に取得し、資格情報に従って、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに所定の機能(搬送ロボット104を制御するためのグラフィカルユーザインタフェースGUIへのアクセスなど)を提供するが、一方で、他の操作可能デバイス機能特性を制限している(たとえば、所定のウェブページへのインターネットアクセスを制限する、データの記録を制限する、カメラの使用を制限する、テキスト(SMS)メッセージを制限するなど)。一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの電話機能は、ユーザまたは他の人が、たとえば、装置製造業者の技術サービスに電話でアクセスすることができるようにアクティブのままであり得る。他の態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの電話機能は、着信を受けることに制限されてもよく、ここでは、発信は、所定の電話番号のみに制限されている(たとえば、装置製造業者の技術サービスおよび他の所定の電話番号など)。他の態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの機能は、ハードウェア(アダプタペンダント400および/またはコントローラ110Cなど)および/またはソフトウェア(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに常駐するアプリケーションなど)を介する任意の適切な方法で、たとえば、搬送ロボット104が設置されている製造設備にある間の互換性のあるスマートモバイルデバイスSDによる不必要なデータの取り込みおよび/またはマシン改ざんを防止することに制限され得る。
【0039】
上述したように、別のインタフェース410は、互換性のあるスマートモバイル装置SDと別のインタフェース410との結合によって、マシンコントローラ110への入力/出力I/Oを画定するように互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの構成を自動的に可能にするような、接続構成410Cを有している。常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つによって画定された入力/出力I/Oは、1つの位置230A、230B、230C(
図2)から他の位置230A、230B、230C(
図2)へのロボット104Rの関節アーム315のマシンコントローラ110の運動制御の教示をもたらすための運動教示制御(
図5A-
図5Iを参照)を具現化する構成を有している。たとえば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnは、1つの位置230A、230B、230C(
図2)から他の位置230A、230B、230C(
図2)への関節アーム315のマシンコントローラ110の運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェース500を画定するように構成されている、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのグラフィカルユーザインタフェースGUIを含む。入力/出力インタフェース500は、例示目的で
図4Bにおいて互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上に例示されている。
【0040】
ここで
図5A-
図5Iを参照して、運動教示制御入力/出力インタフェース500を画定するように構成されている、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの例示的なグラフィカルユーザインタフェースGUIを説明する。一態様では、運動教示制御入力/出力インタフェース500は、ホームページまたはホーム画面500Pを含む。上述の方法で、ホームページ500Pは、アダプタペンダント400に結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ初期化で自動的にグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示され得るが、一方で、他の態様では、運動教示制御入力/出力インタフェース500は、ホームページ500Pが表示されるように、グラフィカルユーザインタフェースGUIから手動で選択され得る。ホームページ500Pは、ユーザが様々な方法でロボット104Rの関節アーム315を制御することを可能にする運動教示制御入力/出力インタフェース500の他の「ページ」へのリンクを含み得る。たとえば、ホームページ500Pは、リンクまたはアイコン501-506を含んでもよく、これらは、たとえば、グラフィカルユーザインタフェースGUI上の対応するアイコンをタッチすることによって起動されると、運動教示制御入力/出力インタフェース500のそれぞれのページを開く。たとえば、ホームページ500Pは、ホーミングアイコン501、構成アイコン502、診断アイコン503、教示アイコン504、スクリプトアイコン505、データ収集アイコン506、および/または任意の適切な方法でロボット104Rおよびコントローラ110とインタフェース接続するための運動教示制御入力/出力インタフェース500の制御にユーザを誘導するための任意の他の適切なアイコンを含み得る。運動教示制御入力/出力インタフェース500のいずれか1つまたは複数のページはまた、適切な場合に、上述のライブマンアイコン599および緊急停止アイコン598を含んでもよい。
【0041】
図5Bは、ホーミングアイコン501が起動されるときにグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示されるホーミングページ(homing page)501Pの例示的な図である。ホーミングページ501Pは、ロボット104Rの関節アーム315を関節アーム315の所定の較正されたホーム位置(たとえば、エンドエフェクタ315Eが、回転軸θに沿って0°方向に対応する位置、伸長軸Rに沿った0(ゼロ)位置、備え付けられたZ軸に沿った0(ゼロ)の高さに、移動させられる場合など、ここで、ホーム位置は、関節アーム315のすべての移動が測定される基準となる位置である)に移動させるための任意の適切な機能を含み得る。たとえば、ホーミングページ501Pは、機能510-513のホーム軸509のカテゴリを含み得る。これらの機能510-513は、R、θ、Z軸のすべてをそれらのホーム位置に戻すホームオール機能510、伸長軸Rをそのホーム位置に戻すホームR機能511、回転軸θをそのホーム位置に戻すホームT機能512、およびZ軸をそのホーム位置に戻すホームZ機能513のうちの1つまたは複数を含み得る。ホーミングページ501はまた、ロボットタイプ514および軸R、θ、Zの各々のホーム状態(homed status)515などの、ロボット104Rの動作に関連する情報を(コントローラ110から得られるように)含み得る。一態様では、ホームページ500P(または少なくともホームページアイコン)は、グラフィカルユーザインタフェース上に常に存在してもよく(
図5Dおよび
図5Eを参照)、それによって、ユーザは、単一の選択ステップで運動教示制御入力/出力インタフェース500の(アイコン502-506に対応する)異なるページ502P、503P、504P、505P、506Pを簡単に切り替え得る。他の態様では、アイコン502-506に対応するページ502P、503P、504P、505P、506Pの各々は、アイコン502-506に対応する異なるページ502P、503P、504P、505P、506Pの間で切り替えるために、グラフィカルユーザインタフェースGUI上でホームページ500Pを再表示する「ホームページに戻る」アイコン597を含み得る。
【0042】
図5Cは、教示アイコン504が起動されるときに(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのディスプレイ477上に表示される-
図2)グラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示される教示ページ504Pの例示的な図である。ここで、ディスプレイ477は、関節アーム315の関節アーム運動を教示する少なくとも1つのユーザ選択可能教示パラメータを視覚的に表示するように構成されている(
図2)。ここで、選択可能教示パラメータは、限定されないが、関節アーム位置(R、θ、Z)517、基板保持ステーション数571、関節アーム315のパン数572、基板保持ステーションでのスロットの数573、基板保持スロット間のピッチ574、増分移動ステップ距離575、または任意の他の適切な教示パラメータを含む、任意の適切な教示パラメータであり得る。教示ページ504Pは、位置230B、230Cなどのステーション位置の配置をロボット104およびロボットコントローラ110に教示するために、ロボット104Rの関節アーム315を移動させるための任意の適切な機能を含み得る。教示ページ504Pは、関節アーム315を手動で移動させるためのジョグコントロール516、関節アームの位置を表示するための位置インジケータ517、およびステーション教示状態情報518のうちの1つまたは複数を含み得る。ジョグコントロール516は、手動で移動される軸R、θ、Zを選択するためのアイコン516Sを含み得る。ジョグコントロール516はまた、関節アーム315を選択された軸R、θ、Zに沿って移動させるためのトグルアイコン516Mを含み得る。位置インジケータ517は、トグルアイコン516Mを使用してアームが移動されるときの関節アーム315の位置を示し得る。ステーション教示状態情報518は、基板保持ステーション(STN-位置230B、230Cなど)を識別し、ステーションのための特定のロボットの移動(STEP-取り出し移動、配置移動、および/または特定の軸に沿った伸長移動など)が教示されているか否かについての表示(STATUS)、および識別された基板保持ステーション(STN)のためのロボット移動の動作モードを提供し得る。
【0043】
図5Dは、教示ページ504Pの例示的な図であり、そこでは、ホームページ500Pが常にGUI上に存在し、ホーミングページ501Pの機能が教示ページ504Pの機能に含まれる/機能と組み合わされる。
図5Eは、ホーミングページ500Pが常にGUI上に存在する教示ページ504Pの別の例示的な図である。しかしながら、
図5Eの教示ページ504Pは、ホーミングページ501Pの機能を欠いている。
【0044】
図5Fは、構成アイコン502が起動されるときにグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示される構成ページ502Pの例示的な図である。構成ページ502Pは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとロボット104R/コントローラ110との間の通信(ロボットI/Oアイコン512を参照)、ネットワーク通信(ネットワークI/Oアイコン522を参照)、ロボットアプリケーション(ロボットアプリケーションアイコン520を参照)、およびステーションオプション(ステーションオプションアイコン523を参照)のうちの1つまたは複数を構成するための任意の適切な機能を含み得る。ロボットI/Oアイコン521によって、ユーザは、任意の適切な方法で互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとロボット104R/コントローラ110との間で使用される通信プロトコルを構成することが可能となり得る。ネットワークI/Oアイコン522によって、ユーザは、インターネット、および/または半導体プロセス装置104がインストールされる製造設備(FAB)のコンピュータネットワークへのアクセスを互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに提供するなど、任意の適切なネットワーク設定を構成することが可能となり得る。ネットワークI/Oアイコンによって提供されるネットワーク構成機能は、FAB所有者が(アダプタペンダント400の通常のユーザとは対照的に)、所定のウェブページへのインターネットアクセスを制限し得るか、またはコンピュータネットワーク上の所定の情報へのコンピュータネットワークアクセスを制限し得るように、パスワード/キーで保護され得る。ロボットアプリケーションアイコン520は、ロボット104Rの駆動セクション200が含むモータ200M1、200M2の数、アームリンクの数、エンドエフェクタ315Eのタイプ、および/またはロボット104Rの任意の他の適切な構成可能なオプションを選択するために機能を提供し得る。ステーションオプションアイコン523は、基板保持ステーションの数、基板保持ステーションのタイプ(たとえば、カセット、アライナ、プロセスステーションなど)、基板保持ステーションでの基板保持スロットの数、および/または(1つまたは複数の)基板保持ステーションに存在し得る任意の他の適切なオプションを設定するために機能を提供し得る。なお、構成ページ502Pで入力された設定/構成は、どのアイコンが他のページに現れるかに影響を与え得る。たとえば、ロボット104Rが伸長軸Rおよび回転軸θを含むがZ軸を含まないことが構成ページ502Pで指定されている場合、ホーミングページ501P(および/または教示ページ504Pなどの他のページ)は、Z軸に関連するアイコンを含まなくてもよい。
【0045】
図5Gは、スクリプトアイコン505が起動されるときにグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示されるスクリプトページ505Pの例示的な図である。スクリプトページ505Pは、ロボット104Rの機能の新しいスクリプトを作成するか、または既存のスクリプトを変更するための任意の適切な機能を含み得る。たとえば、スクリプトページ505Pは、ロボット104Rの動作のスクリプトをユーザに表示するスクリプトインタフェース530を含み得る。スクリプトインタフェース530は、スクリプトを実行、一時停止および/または停止するための機能(実行、一時停止および停止のアイコンを参照)を含み得る。スクリプトページ505Pはまた、ユーザによって選択されたときに、グラフィカルユーザインタフェースGUI上に互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの英数字キーボードKBを表示して、ユーザが新しいスクリプトを入力するか、またはスクリプトインタフェース530に表示されたスクリプトを変更することを可能にする、コマンドラインインタフェース531を含み得る。互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnはまた、ロボット104Rのアニメーション機能を提供し得る。たとえば、スクリプトページ505Pは、たとえば、スクリプトインタフェース530に入力されたスクリプトに対応するロボット104Rのアニメーションを表示するように構成されている表示領域530Dを含み得る。
【0046】
図5Hは、診断アイコン503が起動されるときにグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示される診断ページ503Pの例示的な図である。診断ページ503Pは、グラフィカルユーザインタフェースGUIを介して、半導体プロセスの搬送装置104の任意の適切なコンポーネントの動作状態をユーザに示すための任意の適切な機能を含み得る。たとえば、モータ動作、エンコーダ動作、(コントローラ110の)プロセッサ利用、ネットワーク利用、振動レベル、およびエネルギー消費に対する状態標識540が存在し得る。動作状態を色調整する、診断ページ503P上に表示される色分けされた凡例550が存在し得る。たとえば、緑色は通常の動作を示し、黄色は警告状態を示し、赤色はモニタリング対象のコンポーネントの障害を示し得る。各状態標識540は、モニタリング対象のそれぞれの(1つまたは複数の)コンポーネント(たとえば、モータ、エンコーダ、プロセッサなど)の動作状態を示すために色を変更してもよい。
【0047】
図5Iは、データ収集アイコン506が起動されるときにグラフィカルユーザインタフェースGUI上に表示されるデータ収集ページ506Pの例示的な図である。データ収集ページ506Pは、半導体プロセスの搬送装置104の任意の適切なコンポーネントに関するデータを収集および閲覧するための任意の適切な機能を含み得る。たとえば、データ収集ページ506Pは、ユーザが、サンプリング期間、サンプル数、トリガータイプ(たとえばサンプリング開始時)、トリガー遅延、サンプリングされたデータをディスプレイ563上に継続的に表示するか否か、または任意の他の適切なデータ収集パラメータを設定することを可能にするように構成されているパラメータ設定560を含み得る。ここで、ディスプレイ563(これは互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのディスプレイ477のすべてまたは一部であり得る)は、関節アーム315の関節運動の少なくとも1つの記録されたアーム運動パラメータ(たとえば、モータのフィードフォワードトルクまたは任意の他の適切なパラメータ)の時間記録を視覚的に表示するように構成されている。データ収集ページ506Pはまた、ユーザが、データ収集のためのモニタリング対象のコンポーネントに対応する任意の適切なパラメータを選択することを可能にするように構成されている変数選択設定561を含み得る。たとえば、パラメータは、モータトルク、モータ電流、モータ出力、モータ追跡エラー、エンドエフェクタ追跡エラーなどを含み得る。データ収集ページ506P上には制御アイコン562も提供され、これらは、データ収集を開始する、データ収集を停止する、(たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのコントローラ110の任意の適切なメモリ、またはアダプタペンダントが連結されているFABコンピュータネットワークの任意の他の適切な保存場所に)収集されたデータを保存する、またはたとえば、選択されたパラメータ設定560および/または変数選択設定561に基づいてデータ収集をシミュレートするためにユーザが選択するように構成されている。収集されたデータは、データ収集ページ506Pのディスプレイ563上に、視覚的にまたは任意の他の適切な方法で表示され得る。
【0048】
一態様では、
図2を参照すると、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの組み込み機能および/またはアプリケーションSDP1-SDPn(これらは、本明細書に記載するユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数であり得る)は、アダプタペンダント400を用いて、半導体プロセスツールのセットアップをより効率的なものにし、マシンのダウンタイムを縮小させるように活用され得る。たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、レベル(たとえば水平からの傾斜)インジケータ/センサSDP1、加速度計SDP2、カメラSDP3、温度センサSDP8、無線接続SDP4、インターネットアクセスSDP5、(1つまたは複数の)マイクSDP7、および/または任意の他の適切なソフトウェア/ハードウェア機能を含み得る任意の適切な組み込み機能および/またはアプリケーションSDP1-SDPnを含み得る。
【0049】
レベルインジケータSDP1は、エンドエフェクタ315E、処理ステーション/基板保持ステーション230B、230C、および/または処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hの任意の他の適切な(1つまたは複数の)特徴部のレベル測定(たとえば水平軸からの偏差)に使用され得る。たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが連結されたアダプタペンダント400は、搬送アーム315または基板保持ステーションのレベル/傾斜を検出するために、エンドエフェクタ315E(
図2を参照)、または搬送ロボット104Rもしくは基板ステーションの他の適切な構造的特徴上に配置/着座され得る(例示目的で、アダプタペンダント400は、基板保持ステーション/位置230Cの基板ステーションの表面230CSに着座されるように例示されている)。
【0050】
一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの加速度計SDP2は、搬送アーム315、および/または処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hの任意の他の適切な特徴部によって生成される振動VIBを検出する、測定する、および/またはそうでなければモニタリングするために使用され得る。たとえば、互換性のあるスマートモバイルデバイスは、遅延した移動(たとえば、所定の期間が経過した後に、関節アーム315の関節移動が開始する)のために、搬送ロボット104Rの移動が、たとえば、スクリプトページ505Pを介してプログラムされ得るように、および関節アーム315の遅延した移動の間に加速度計SDP2で振動VIBを検出するために、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDが、エンドエフェクタ315E(
図2を参照)または搬送ロボット104Rもしくは基板ステーションの他の適切な構造的特徴部に配置/着座されるように、アダプタペンダント400に無線で連結され得る。関節アーム315のプログラムされた関節移動が停止した後、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、取り出されて、アダプタペンダント400に再挿入され得る。他の態様では、搬送アーム315、および/または処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hの任意の他の適切な特徴部によって生成される振動VIBを検出する、測定する、および/またはそうでなければモニタリングするために、外部デバイスED1の加速度計(
図2を参照)が使用され得る。たとえば、外部デバイスED1の加速度計は、加速度計のデータを互換性のあるスマートモバイルデバイスに無線で送信するために、アダプタペンダント400に配置された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに無線で連結され得る。
【0051】
(たとえば、任意の適切なオーディオデータ記録アプリケーションSDP7に関連している)マイクSDP7Mも、たとえば、関節アーム315の移動の間に振動を検出するために使用され得る。なお、(マイクSDP7M/オーディオデータ記録アプリケーションSDP7または加速度計SDP2のいずれかから)検出された振動VIBは、
図5Iに関連して示され説明された方法と類似した方法でディスプレイ563上に表示され得る。
【0052】
互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの(1つまたは複数の)カメラは、搬送ロボット104に基板保持ステーション230B、230Cの位置を自動的に教示するために、および/または基板Sの検査のために(一態様では、制限されたアクセスで)使用され得る(たとえば、
図3Aを参照)。
【0053】
温度センサは、一態様では、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの温度センサSDP8であってもよく、または他の態様では、たとえば、温度センサED2(
図2)などの無線温度センサ(これは上記の外部デバイスED1-EDnのうちの1つであり得る)であってもよい。温度センサED2および/または温度センサSDP8は、精度および再現性を改善するべく、ロボット位置決めアルゴリズムに関する健全性モニタリングまたは熱補償のためのフィードバックを提供するために、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDによって読み取ることができる。たとえば、1つまたは複数のアームリンク315F、315U、315Eは、熱補償をもたらすために、それぞれのアームリンク315F、315U、315Eに対する熱効果を判定するためのそれぞれの温度センサを含み得るか、および/または駆動セクション200の1つまたは複数のモータは、モータ故障を検出するためにそれぞれのモータの温度をモニタリングするためのそれぞれの温度センサを有し得る。
【0054】
無線接続SDP4(Bluetooth(登録商標)など)は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとアダプタペンダント400との間の通信を確立するために使用され得る。
【0055】
互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのインターネットアクセスSDP5(これは、本明細書に記載するように、任意の適切な方法で制限され得る)は、たとえば、搬送ロボット104、アダプタペンダント400、または処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hの任意の他の適切な特徴部へのソフトウェア/ファームウェアのダウンロードを提供し得る。互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのインターネットアクセスSDP5はまた、たとえば、(限定されないが)半導体装置のアプリケーション(互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにインストールされているアプリケーションSDP1-SDPnなど)、製品マニュアル、コマンド構文、サービス報告、ファームウェアの(または他の)アップグレード指示書、修理指示書、およびトラブルシューティングガイドを含む、自動化装置および/またはインターネットからの任意の適切な情報/文書へのユーザアクセスを提供し得る。インターネットアクセスSDP5(および/または無線接続SDP4)はまた、エンドユーザのFABコンピュータネットワークからの、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDによる自動化ステータス電子メール通知の受信をもたらし得る。アプリケーションSDP1-SDP6は、自動化から任意の適切なデータを収集し、(コントローラ110Cと組み合わせて、または単独で)収集されたデータを分析することによって、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDを用いて自動化機械コンポーネントのための統合されたデータ収集および診断解析を促進し得る(
図5Iおよび本明細書に記載するデータ収集ページ506Pを参照)。
【0056】
互換性のあるスマートモバイルデバイスSDはまた、アプリケーションまたはプログラムをダウンロード、保存、および実行する能力を有している(この機能および関連するアプリケーション/プログラムはまた、ユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの1つまたは複数であり得る)。開示された実施形態の態様によって、自動化サプライヤ(搬送ロボット104のサプライヤなど)は、自動化装置(搬送ロボット104など)と使用するために互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにダウンロードすることができる互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのためのアプリケーションまたはプログラムを提供する柔軟性を持つことができる。たとえば、自動化サプライヤは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDにダウンロードされるアプリケーションSDP6を提供し得る。アプリケーションSDP6は、処理装置100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hの少なくとも一部(搬送装置104など)に単一の制御点を提供するように構成されてもよい。たとえば、アプリケーションSDP6は、本明細書に記載するグラフィカルユーザインタフェースGUIとともに構成されてもよく、それによって、ユーザとの対話時に、搬送装置104は任意の適切な方法で制御される。
【0057】
図2、
図4A、
図4B、および
図6を参照して、開示された実施形態の態様による例示的な操作を説明する。たとえば、操作は、関節アーム315の関節運動を駆動させるための駆動セクション200に連結された関節アーム315を提供する工程を含む(
図6、ブロック600)。本明細書に記載するように、駆動セクション200は、少なくとも1つのモータ200M1、200M2を有している。マシンコントローラ110は、関節アーム315を1つの位置230B、230Cから異なる他の位置230B、230Cに移動させるために少なくとも1つのモータ200M1、200M2を制御するように駆動セクション200に動作可能に連結される(
図6、ブロック605)。アダプタペンダント400は、入力/出力のために、アダプタペンダント400のマシンコントローラインタフェース405によりマシンコントローラ110に動作可能に連結される(
図6、ブロック610)。本明細書に記載するように、アダプタペンダント400は、マシンコントローラインタフェース405とは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと動作可能に接続するように構成された(
図6、ブロック615)、別のインタフェース410を有し、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDCL、SDC1-SDCnを有している。本明細書に記載するように、別のインタフェース410は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDの結合によって、アダプタペンダントを介するマシンコントローラへの入力/出力を画定して、1つの位置から他の位置への関節アームの運動制御のための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、互換性のあるスマートモバイルデバイスの常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDLC、SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの構成が可能になる(
図6、ブロック620)ような、接続構成を有している。たとえば、一態様では、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性SDCL、SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの構成は、アダプタペンダント400に結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ初期化で自動的に可能にされる。一態様では、別のインタフェース410は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと別のインタフェース410との結合によって、別のインタフェース410に結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つが、半導体プロセスの搬送装置104の密接に連結されたユーザ選択可能入力/出力498CC、499CCを画定するように、アダプタペンダント400を介して、マシンコントローラ110と結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスSDのユーザ操作可能デバイス機能特性SDC1-SDCnのうちの少なくとも1つの密接な連結がもたらされる(
図6、ブロック621)ような、接続構成を有している。一態様では、別のインタフェース410の接続構成は、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDと別のインタフェース410との結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性SDCL、SDC1-SDCnのロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化する(
図6、ブロック625)ように配置されている。
【0058】
本明細書に記載するように、開示された実施形態の態様によって、自動化サプライヤは、自動化サプライヤによって生産/提供された自動化装置と使用するための互換性のあるスマートモバイルデバイスSD(自動化装置のサービス担当者またはその他のユーザによって携帯される互換性のあるスマートモバイルデバイスなど)にダウンロードすることができる、互換性のあるスマートモバイルデバイスSD(スマートフォンおよびタブレットなど)のためのアプリケーションを提供する柔軟性を持つことができる。開示された実施形態の態様によれば、ユーザは、互換性のあるスマートモバイルデバイスSDをアダプタペンダント400に取り付け、無線接続または有線接続のいずれかを介して、アダプタペンダント400と互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとの間の接続を確立する。接続が確立されると、ユーザは、適切なアプリケーションSDP1-SDP6(これは、1つまたは複数の常駐ユーザ操作可能機能特性SDCL、SDC1-SDCnであり得る)を選択し得るか、または適切なアプリケーションは、アダプタペンダント400と互換性のあるスマートモバイルデバイスSDとの間の接続が確立されたときに自動的に起動/アクティブ化され得る。アダプタペンダント400および互換性のあるスマートモバイルデバイスSD上で実行される(1つまたは複数の)アプリケーションは、自動化装置に単一の制御点を提供する。
【0059】
本明細書に記載するように、アダプタペンダント400は、搬送ロボット104などの自動化装置との電気機械的インタフェースを確立する。一態様では、アダプタペンダント400は、1つまたは複数のEストップスイッチ450、ライブマンスイッチ430、および本明細書に記載される他の適切なスイッチを含む、任意の適切なモード切替スイッチ429を含み得るが、他の態様において、適切な場合には、Eストップスイッチ450、ライブマンスイッチ430、および他の適切なスイッチ(
図2、
図4Aおよび
図4Bを参照)は、グラフィカルユーザインタフェースGUIを介して、ユーザ操作可能デバイス機能特性SDLC、SDC1-SDCnによって提供され得る(
図5Aを参照)。
【0060】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、半導体プロセスの搬送装置は、
【0061】
少なくとも1つのモータを有する駆動セクションと、
【0062】
関節アームであって、関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームと、
【0063】
関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために少なくとも1つのモータを制御するように駆動セクションに動作可能に連結されたマシンコントローラと、
【0064】
アダプタペンダントであって、アダプタペンダントが、アダプタペンダントを入力/出力のためにマシンコントローラと動作可能に連結するマシンコントローラインタフェースを有し、アダプタペンダントが、マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、互換性のあるスマートモバイルデバイスが、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、アダプタペンダントとを備え、
【0065】
別のインタフェースは、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、アダプタペンダントを介するマシンコントローラへの入力/出力を画定して、1つの位置から他の位置への関節アームの運動制御のための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、互換性のあるスマートモバイルデバイスの常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成が自動的に可能になるような、接続構成を有している。
【0066】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成は、アダプタペンダントに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で自動的に可能にされる。
【0067】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、接続構成は、プラグアンドプレイ接続構成であり、短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結のうちの少なくとも1つである。
【0068】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された入力/出力は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している。
【0069】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定するように構成されている、互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含む。
【0070】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチまたは緊急システムオフスイッチの1つまたは複数を含む。
【0071】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のライブマンスイッチを有している。
【0072】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、別のインタフェースの接続構成は、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定の常駐ユーザ操作可能機能特性のロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化するように配置されている。
【0073】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、1つの位置および他の位置のうちの少なくとも1つは、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである。
【0074】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のモード選択スイッチを含む。
【0075】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、
【0076】
関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームを提供する工程であって、駆動セクションが、少なくとも1つのモータを有している、工程と、
【0077】
関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために少なくとも1つのモータを制御するようにマシンコントローラを駆動セクションに動作可能に連結させる工程と、
【0078】
入力/出力のために、アダプタペンダントのマシンコントローラインタフェースによりアダプタペンダントをマシンコントローラに動作可能に連結させる工程であって、アダプタペンダントが、マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、互換性のあるスマートモバイルデバイスが、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定の常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、工程とを含み、
【0079】
別のインタフェースは、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、アダプタペンダントを介するマシンコントローラへの入力/出力を画定して、1つの位置から他の位置への関節アームの運動制御のための入力コマンドおよび出力信号をもたらすように、互換性のあるスマートモバイルデバイスの常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成が自動的に可能になるような、接続構成を有している。
【0080】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法はさらに、アダプタペンダントに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成を自動的に可能にする工程を含む。
【0081】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、接続構成は、プラグアンドプレイ接続構成であり、短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結のうちの少なくとも1つである。
【0082】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された入力/出力は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している。
【0083】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、常駐ユーザ操作可能デバイス機能特性は、互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含み、方法はさらに、グラフィカルユーザインタフェースにより、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定する工程を含む。
【0084】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、および緊急システムオフスイッチの1つまたは複数を含む。
【0085】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のライブマンスイッチを有している。
【0086】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、別のインタフェースの接続構成は、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性のロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化するように配置されている。
【0087】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、1つの位置および他の位置のうちの少なくとも1つは、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである。
【0088】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のモード選択スイッチを含む。
【0089】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、半導体プロセスの搬送装置は、
【0090】
少なくとも1つのモータを有する駆動セクションと、
【0091】
関節アームであって、関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームと、
【0092】
関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために少なくとも1つのモータを制御するように駆動セクションに動作可能に連結されたマシンコントローラと、
【0093】
アダプタペンダントであって、アダプタペンダントが、アダプタペンダントを入力/出力のためにマシンコントローラと動作可能に連結するマシンコントローラインタフェースを有し、アダプタペンダントが、マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、互換性のあるスマートモバイルデバイスが、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定のユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、アダプタペンダントとを備え、
【0094】
別のインタフェースは、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、別のインタフェースに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、半導体プロセスの搬送装置の密接に連結されたユーザ選択可能な入力/出力を画定するように、アダプタペンダントを介して、マシンコントローラと結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの密接な連結がもたらされるような、接続構成を有している。
【0095】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、搬送装置の密接に連結されたユーザインタフェースをもたらすように、アダプタペンダントを介してマシンコントローラと密接に連結される互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースである。
【0096】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する少なくとも1つのセンサである。
【0097】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐するデータロギング機能である。
【0098】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、関節アームの関節運動を教示する少なくとも1つのユーザ選択可能な教示パラメータを視覚的に表示するように構成された互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能である。
【0099】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する記録機能の少なくとも1つ、および関節アームの関節運動の少なくとも1つの記録されたアーム運動パラメータの時間記録を視覚的に表示するように構成された互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能の少なくとも1つである。
【0100】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成は、アダプタペンダントに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で自動的に可能にされる。
【0101】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、接続構成は、プラグアンドプレイ接続構成であり、短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結のうちの少なくとも1つである。
【0102】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された入力/出力は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している。
【0103】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定するように構成されている、互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含む。
【0104】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、および緊急システムオフスイッチのうちの1つまたは複数を含む。
【0105】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のライブマンスイッチを有している。
【0106】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、別のインタフェースの接続構成は、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性のロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化するように配置されている。
【0107】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、1つの位置および他の位置のうちの少なくとも1つは、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである。
【0108】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のモード選択スイッチを含む。
【0109】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、
【0110】
関節アームの関節運動を駆動させるための駆動セクションに連結された関節アームを提供する工程であって、駆動セクションが、少なくとも1つのモータを有している、工程と、
【0111】
関節アームを1つの位置から異なる他の位置に移動させるために少なくとも1つのモータを制御するようにマシンコントローラを駆動セクションに動作可能に連結させる工程と、
【0112】
入力/出力のために、アダプタペンダントのマシンコントローラインタフェースによりアダプタペンダントをマシンコントローラに動作可能に連結させる工程であって、アダプタペンダントが、マシンコントローラインタフェースとは異なり、互換性のあるスマートモバイルデバイスと動作可能に接続するように構成された別のインタフェースを有し、互換性のあるスマートモバイルデバイスが、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する所定のユーザ操作可能デバイス機能特性を有している、工程とを含み、
【0113】
別のインタフェースは、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、別のインタフェースに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つが、半導体プロセスの搬送装置の密接に連結されたユーザ選択可能な入力/出力を画定するように、アダプタペンダントを介して、マシンコントローラと結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの密接な連結がもたらされるような、接続構成を有している。
【0114】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、搬送装置の密接に連結されたユーザインタフェースをもたらすように、アダプタペンダントを介してマシンコントローラと密接に連結される互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースである。
【0115】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する少なくとも1つのセンサである。
【0116】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐するデータロギング機能である。
【0117】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、関節アームの関節運動を教示する少なくとも1つのユーザ選択可能な教示パラメータを視覚的に表示するように構成された互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能である。
【0118】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つは、互換性のあるスマートモバイルデバイスに常駐する記録機能の少なくとも1つ、および関節アームの関節運動の少なくとも1つの記録されたアーム運動パラメータの時間記録を視覚的に表示するように構成された互換性のあるスマートモバイルデバイス上のグラフィック表示機能の少なくとも1つである。
【0119】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法はさらに、アダプタペンダントに結合された互換性のあるスマートモバイルデバイスのユーザ初期化で、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つの構成を自動的に可能にする工程を含む。
【0120】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、接続構成は、プラグアンドプレイ接続構成であり、短距離または近距離無線周波数の連結およびユニバーサルシリアルバスポートの連結のうちの少なくとも1つである。
【0121】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性のうちの少なくとも1つによって画定された入力/出力は、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御を具現化する構成を有している。
【0122】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ユーザ操作可能デバイス機能特性は、互換性のあるスマートモバイルデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを含み、方法はさらに、グラフィカルユーザインタフェースにより、1つの位置から他の位置への関節アームのマシンコントローラの運動制御の教示をもたらすための運動教示制御入力/出力インタフェースを画定する工程を含む。
【0123】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型の緊急停止スイッチ、緊急機械停止スイッチ、および緊急システムオフスイッチのうちの1つまたは複数を含む。
【0124】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のライブマンスイッチを有している。
【0125】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、別のインタフェースの接続構成は、互換性のあるスマートモバイルデバイスと別のインタフェースとの結合によって、互換性のあるスマートモバイルデバイス上の少なくとも別の所定のユーザ操作可能機能特性のロックアウト(または制限されたアクセス/機能)を初期化するように配置されている。
【0126】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、1つの位置および他の位置のうちの少なくとも1つは、半導体処理装置におけるワークピース保持ステーションである。
【0127】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、アダプタペンダントは、一体型のモード選択スイッチを含む。
【0128】
前述の説明が、開示された実施形態の態様の単なる例示であることが理解されるべきである。開示された実施形態の態様から逸脱することなく、様々な代替および修正が当業者によって考案され得る。したがって、開示された実施形態の態様は、添付の特許請求の範囲内にある、すべてのそのような代替、修正、および変形を包含するように意図されている。さらに、異なる特徴が相互に異なる従属または独立請求項に列挙されているということだけでは、開示された実施形態の態様の範囲内にある組み合わせなどの、これらの特徴の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示唆していることにはならない。