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特許7296448ガス放電ステージの本体のためのメトロロジ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-14
(45)【発行日】2023-06-22
(54)【発明の名称】ガス放電ステージの本体のためのメトロロジ
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/20 20060101AFI20230615BHJP
【FI】
G03F7/20 503
G03F7/20 521
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021506257
(86)(22)【出願日】2019-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-23
(86)【国際出願番号】 US2019046701
(87)【国際公開番号】W WO2020055540
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-04-02
(31)【優先権主張番号】62/730,428
(32)【優先日】2018-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513192029
【氏名又は名称】サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ドロバンツ,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】コーエン,ヤコブ,アーサー
(72)【発明者】
【氏名】グヴィンダン ラジュ,クマール ラジャ
(72)【発明者】
【氏名】ガレスピー,ウォルター,デール
(72)【発明者】
【氏名】グロス,エリック,ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ウヤズドフスキ,リチャード,カルロ
【審査官】田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0101018(US,A1)
【文献】特開平04-356982(JP,A)
【文献】特開2010-050300(JP,A)
【文献】特開2014-116384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 7/20
H01L 21/027
H01S 3/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー源と相互作用するように構成されるキャビティを画定する3次元本体を含むガス放電ステージと、
各センサが、そのセンサに対する前記ガス放電ステージの前記本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成される、複数のセンサを備えるセンサシステムと、
前記センサシステムと通信し、前記センサからの前記測定された物理的態様を解析することで、X軸によって定められるXYZ座標系における前記ガス放電ステージの前記本体の位置を決定するように構成された制御装置と
を備え、
前記本体が、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含み、前記X軸は前記ガス放電ステージのジオメトリによって定められ、
前記制御装置は、更に、前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置の修正によって、前記光ビームの1つ又は複数の性能パラメータが改善されるかどうかを判定するように構成される、光源装置。
【請求項2】
前記ガス放電ステージから発生させる前記光ビームの前記1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムを更に備え、
前記制御装置が、前記測定システムと通信し、並びに、
前記XYZ座標系における前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置と前記光ビームの前記1つ又は複数の測定された性能パラメータの両方を解析する
ように更に構成される、
請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記ガス放電ステージの前記本体に物理的に結合され、前記ガス放電ステージの前記本体の位置を調整するように構成された、作動システムを更に備え、
前記制御装置が、前記作動システムと通信し、前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を修正すべきかどうかに関する前記判定に基づいて前記作動システムに信号を提供するように構成される、
請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
エネルギー源と相互作用するように構成されるキャビティを画定する3次元本体を含ガス放電ステージと、
各センサが、そのセンサに対する前記ガス放電ステージの前記本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成される、複数のセンサを備えるセンサシステムと、
前記センサシステムと通信し、前記センサからの前記測定された物理的態様を解析することで、X軸によって定められるXYZ座標系における前記ガス放電ステージの前記本体の位置を決定するように構成された制御装置と
を備え、
前記本体が、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含み、前記X軸は前記ガス放電ステージのジオメトリによって定められ、
前記制御装置が、前記X軸に沿った前記ガス放電ステージの前記本体の並進を決定することによって前記XYZ座標系における前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を決定するように構成される、光源装置。
【請求項5】
前記X軸からの前記ガス放電ステージの前記本体の前記並進が、前記X軸に沿った前記ガス放電ステージの前記本体の並進、前記X軸に垂直であるY軸に沿った前記ガス放電ステージの前記本体の並進、及び/又は前記X軸と前記Y軸とに垂直であるZ軸に沿った前記ガス放電ステージの前記本体の並進のうちの1つ又は複数を含む、
請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
各センサが、前記センサから前記ガス放電ステージの前記本体までの距離をそのセンサ
に対する前記ガス放電ステージの前記本体の前記物理的態様として測定するように構成される、
請求項1に記載の光源装置。
【請求項7】
前記ガス放電ステージが、前記本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスと、
前記本体の第2の端部におけるビーム結合器とを含み、前記ガス放電ステージ内で生成された光ビームが前記ビーム結合器及び前記ビーム方向転換デバイスと相互作用するように前記ビーム方向転換デバイス及び前記ビーム結合器が前記X軸と交差し、並びに
前記ガス放電ステージの前記本体が許容可能位置の範囲内にあるときに、前記エネルギー源が前記本体の前記キャビティにエネルギーを供給し、前記ビーム方向転換デバイス及びビーム結合器が位置合わせされ、前記光ビームを発生させる、
請求項1に記載の光源装置。
【請求項8】
前記ビーム方向転換デバイスが、前記光ビームの波長を選択及び調整するための複数の光学系を含む光モジュールであり、前記ビーム結合器が部分反射ミラーを含み、及び/又は
前記ビーム方向転換デバイスが、第1のポートを通って前記ガス放電ステージの前記本体から出た前記光ビームを受け取って前記光ビームが前記第1のポートを通って前記ガス放電ステージの前記本体内に再び入るように前記光ビームの方向を変化させるように構成される光学系の構成を含む、
請求項7に記載の光源装置。
【請求項9】
前記X軸が、前記本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定められ、前記本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合され、第2のポートと光学的に結合される、請求項1に記載の光源装置。
【請求項10】
各センサが、そのセンサに対するガス放電ステージの本体の物理的態様を測定するように構成される、複数のセンサを含むセンサシステムと、
前記ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムと、
各アクチュエータが、前記ガス放電ステージの前記本体の別個の領域に物理的に結合されるように構成され、前記複数のアクチュエータが協働して前記ガス放電ステージの前記
本体の位置を調整する、複数のアクチュエータを含む作動システムと、
前記センサシステムと前記測定システムと前記作動システムと通信する制御装置であって、
前記センサからの前記測定された物理的態様を解析し、それにより、前記ガス放電ステージによって定められたX軸によって定められるXYZ座標系における前記ガス放電ステージの前記本体の位置を決定し、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を解析し、
前記1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析し、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置の修正によって、前記光ビームの前記1つ又は複数の性能パラメータが改善されるかどうかを判定し、且つ前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置及び前記1つ又は複数の測定された性能パラメータの前記解析に基づいて前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を修正するために前記作動システムに信号を提供する
ように構成された前記制御装置と
を備えるメトロロジ装置。
【請求項11】
前記制御装置が、前記光ビームの複数の前記性能パラメータを最適化する前記ガス放電
ステージの前記本体の位置を決定することによって、前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置、及び前記1つ又は複数の測定された性能パラメータの前記解析に基づいて、前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を修正するために、前記作動システムに前記信号を提供するように構成される、請求項10に記載のメトロロジ装置。
【請求項12】
前記X軸が、前記本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定められ、前記本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合され、第2のポートと光学的に結合される、請求項10に記載のメトロロジ装置。
【請求項13】
光源のガス放電ステージの本体の複数の別個の領域の各々において、その領域における前記本体の物理的態様を測定することと、
前記ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定することと、
前記測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸によって定められるXYZ座標系における前記本体の位置を決定し、前記X軸が、前記ガス放電ステージに関連する複数の開口によって定められることと、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記決定された位置を解析することと、
前記1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析することと、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置の修正によって、前記測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定することと、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置の修正によって、前記測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されると判定された場合に、前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を修正することと
を含む方法。
【請求項14】
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置を決定することが、前記X軸からの前記ガス放電ステージの前記本体の並進及び/又は前記X軸からの前記ガス放電ステージの前記本体の回転のうちの1つ又は複数を決定することを含み、
前記X軸から前記ガス放電ステージの前記本体を並進させることが、前記X軸に沿って前記ガス放電ステージの前記本体を並進させること、前記X軸に垂直であるY軸に沿って前記ガス放電ステージの前記本体を並進させること、及び/又は前記X軸と前記Y軸とに垂直であるZ軸に沿って前記ガス放電ステージの前記本体を並進させることのうちの1つ又は複数を含み、並びに
前記X軸から前記ガス放電ステージの前記本体を回転させることが、前記X軸を中心に前記ガス放電ステージの前記本体を回転させること、前記X軸に垂直であるY軸を中心に前記ガス放電ステージの前記本体を回転させること、及び/又は前記X軸と前記Y軸とに垂直であるZ軸に沿って前記ガス放電ステージの前記本体を回転させることのうちの1つ又は複数を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
その領域における前記本体の物理的態様を測定することが、センサから前記ガス放電ステージの前記本体の前記領域までの距離を測定することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記光ビームの1つ又は複数の性能パラメータの最適な1組の値を提供する前記ガス放電ステージの前記本体の最適な位置を決定することと、
前記ガス放電ステージの前記本体の前記位置が前記最適な位置になるように修正することとを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
各センサが、そのセンサに対する3次元本体の物理的態様を測定するように構成される、複数のセンサを含むセンサシステムと、
各測定デバイスが、光ビームの性能パラメータを測定するように構成される、複数の測定デバイスを含む測定システムと、
前記3次元本体に物理的に結合するように構成された複数のアクチュエータを含む作動システムと、
前記センサシステムと前記測定システムと前記作動システムと通信するように構成された制御装置であって、
前記センサシステムとインターフェースして前記センサシステムからセンサ情報を受信するように構成されたセンサ処理モジュールと、
前記測定システムとインターフェースして前記測定システムから測定情報を受信するように構成された測定処理モジュールと、
前記3次元本体の位置の修正によって、前記光ビームの1つ又は複数の性能パラメータが改善されるかどうかを判定する判定処理モジュールと、
前記作動システムとインターフェースするように構成されたアクチュエータ処理モジュールと、
3次元本体を有するガス放電ステージとインターフェースするように構成された光源処理モジュールと
を含む前記制御装置と
を備えるメトロロジキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2018年9月12日に出願された、「METROLOGY FOR A BODY OF A GAS DISCHARGE STAGE」という名称の米国特許出願第62/730,428号の優先権を主張するものであり、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示の主題は、ガス放電ステージの性能を改善するためにガス放電ステージの本体の位置又はアライメントを制御することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 半導体リソグラフィ(又はフォトリソグラフィ)において、集積回路(IC)の製造では、半導体(例えば、シリコン)基板(ウェーハとも呼ばれる)上で様々な物理的及び化学的プロセスが実施される必要がある。リソグラフィ露光装置(スキャナとも呼ばれる)は、基板のターゲット領域上に所望のパターンを施す機械である。基板は、スキャナの直交方向X及びYによって定められた像面に略沿って延びるようにステージに固定される。基板は、可視光とX線との中間辺りの、紫外領域の波長を有し、したがって、約10ナノメートル(nm)~約400nmの波長を有する、光ビームによって照射される。したがって、光ビームは、深紫外(DUV)領域の波長、例えば、約100nm~約400nmの範囲に収まり得る波長、又は極紫外(EUV)領域の波長、約10nm~約100nmの波長を有することができる。これらの波長領域は厳密なものではなく、光がDUVとみなされるか、又はEUVとみなされるかの間に重なりがある可能性がある。
【0004】
[0004] 光ビームは、スキャナのZ方向と一致する、軸方向に沿って進む。スキャナのZ方向は、像面(X-Y)に直交する。光ビームは、ビームデリバリユニットを通過し、レチクル(又はマスク)を通じてフィルタリングされ、次いで、用意された基板上に投影される。基板と光ビームとの相対位置を像面内で移動させ、基板の各ターゲット領域においてプロセスが繰り返される。このように、チップ設計がフォトレジスト上にパターン形成され、次いで、フォトレジストがエッチング及び洗浄され、次いで、プロセスが繰り返される。
【発明の概要】
【0005】
[0005] いくつかの一般的な態様では、光源装置は、エネルギー源と相互作用するように構成されるキャビティを画定する3次元本体を含むガス放電ステージであって、本体が、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含む、ガス放電ステージと、複数のセンサを備えるセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対するガス放電ステージの本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、センサシステムと通信する制御装置とを含む。制御装置は、センサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸によって定められるXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定するように構成され、X軸は、ガス放電ステージのジオメトリによって定められる。
【0006】
[0006] 実施形態は、以下のフィーチャの1つ又は複数を含むことができる。例えば、光源装置はまた、ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムを含むことができる。制御装置は、測定システムと通信することができる。制御装置は、XYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置と光ビームの1つ又は複数の測定された性能パラメータの両方を解析し、ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定するように構成することができる。光源装置は、ガス放電ステージの本体に物理的に結合された作動システムであって、ガス放電ステージの本体の位置を調整するように構成された作動システムを含むことができる。制御装置は、作動システムと通信することができる。制御装置は、ガス放電ステージの本体の位置を修正すべきかどうかに関する判定に基づいて作動システムに信号を提供するように構成することができる。作動システムは、複数のアクチュエータを含むことができ、各アクチュエータは、ガス放電ステージの本体の領域と物理的に通信するように構成される。各アクチュエータは、電気機械デバイス、サーボ機構、電気サーボ機構、油圧サーボ機構、及び/又は空気圧サーボ機構のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0007】
[0007] 制御装置は、X軸からのガス放電ステージの本体の並進又はX軸からのガス放電ステージの本体の回転を決定することによってXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定するように構成することができる。X軸からのガス放電ステージの本体の並進は、X軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進、X軸に垂直であるY軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進のうちの1つ又は複数を含むことができる。X軸からのガス放電ステージの本体の回転は、X軸を中心としたガス放電ステージの本体の回転、X軸に垂直であるY軸を中心としたガス放電ステージの本体の回転、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸を中心としたガス放電ステージの本体の回転のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0008】
[0008] 各センサは、センサからガス放電ステージの本体までの距離をそのセンサに対するガス放電ステージの本体の物理的態様として測定するように構成することができる。
【0009】
[0009] ガス放電ステージは、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスと、本体の第2の端部におけるビーム結合器とを含むことができ、ガス放電ステージ内で生成された光ビームがビーム結合器及びビーム方向転換デバイスと交差するようにビーム方向転換デバイス及びビーム結合器はX軸と交差する。ガス放電ステージの本体が許容可能位置の範囲内にあるときに、エネルギー源が本体のキャビティにエネルギーを供給することができ、且つビーム方向転換デバイス及びビーム結合器を位置合わせすることができ、光ビームを発生させる。光ビームは、紫外領域の波長を有する増幅光ビームとすることができる。ビーム方向転換デバイスは、光ビームの波長を選択及び調整するための複数の光学系を含む光モジュールとすることができ、且つビーム結合器は部分反射ミラーを含む。ビーム方向転換デバイスは、第1のポートを通ってガス放電ステージの本体から出た光ビームを受け取って光ビームが第1のポートを通ってガス放電ステージの本体内に再び入るように光ビームの方向を変化させるように構成される光学系の構成を含むことができる。ガス放電ステージはまた、光ビームがビーム結合器とキャビティとの間を進むときに光ビームと相互作用するように構成されたビームエキスパンダを含むことができる。
【0010】
[0010] 各センサは、ガス放電ステージの本体に対して固定して取り付けられるように構成することができる。各センサは、ガス放電ステージの本体に対して固定して取り付けられたときに他のセンサから距離をおいて固定されるように構成することができる。
【0011】
[0011] 光源装置はまた、ガス放電ステージと光学的に直列である第2のガス放電ステージと、第2の複数のセンサとを含むことができる。第2のガス放電ステージは、エネルギー源と相互作用するように構成される第2のキャビティを画定する第2の3次元本体を含み、第2の本体は、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含む。第2の複数の各センサは、そのセンサに対する第2の本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成することができる。制御装置は、第2の複数のセンサと通信することができ、且つ第2の複数のセンサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、第2の本体の少なくとも2つのポートを通る第2のX軸によって定められる第2のXYZ座標系に対する第2の本体の位置を決定するように構成することができる。
【0012】
[0012] 各センサは、変位センサを含むことができる。変位センサは、光学式変位センサ、リニア近接センサ、電磁センサ、及び/又は超音波式変位センサとすることができる。各センサは、非接触センサを含むことができる。
【0013】
[0013] X軸は、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定め、且つ本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合させ、且つ第2のポートと光学的に結合させることができる。
【0014】
[0014] 他の一般的な態様では、メトロロジ装置は、複数のセンサを含むセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対するガス放電ステージの本体の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムと、複数のアクチュエータを含む作動システムであって、各アクチュエータが、ガス放電ステージの本体の別個の領域に物理的に結合されるように構成され、複数のアクチュエータが協働してガス放電ステージの本体の位置を調整する、作動システムと、センサシステムと測定システムと作動システムと通信する制御装置とを含む。制御装置は、センサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、ガス放電ステージによって定められたX軸によって定められるXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定し、ガス放電ステージの本体の位置を解析し、1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析し、且つガス放電ステージの本体の位置及び1つ又は複数の測定された性能パラメータの解析に基づいてガス放電ステージの本体の位置を修正するために作動システムに信号を提供するように構成される。
【0015】
[0015] 実施形態は、以下のフィーチャの1つ又は複数を含むことができる。例えば、センサは、互いに離間してガス放電ステージの本体に対して位置決めすることができる。
【0016】
[0016] 制御装置は、光ビームの複数の性能パラメータを最適化するガス放電ステージの本体の位置を決定することによってガス放電ステージの本体の位置及び1つ又は複数の測定された性能パラメータの解析に基づいてガス放電ステージの本体の位置を修正するために作動システムに信号を提供するように構成することができる。
【0017】
[0017] X軸は、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定め、且つ本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合させ、且つ第2のポートと光学的に結合させることができる。
【0018】
[0018] 他の一般的な態様では、方法は、光源のガス放電ステージの本体の複数の別個の領域の各々において、その領域における本体の物理的態様を測定することと、ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定することと、測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸によって定められるXYZ座標系における本体の位置を決定することであって、X軸が、ガス放電ステージに関連する複数の開口によって定められる、決定することと、ガス放電ステージの本体の決定された位置を解析することと、1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析することと、ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定することと、ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されると判定された場合に、ガス放電ステージの本体の位置を修正することとを含む。
【0019】
[0019] 実施形態は、以下のフィーチャの1つ又は複数を含むことができる。例えば、ガス放電ステージの本体の位置は、ガス放電ステージの本体の決定された位置の解析に基づいて修正することができる。
【0020】
[0020] ガス放電ステージの本体の位置は、X軸からのガス放電ステージの本体の並進及び/又はX軸からのガス放電ステージの本体の回転のうちの1つ又は複数を決定することによって決定することができる。ガス放電ステージの本体は、X軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させること、X軸に垂直であるY軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させること、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させることのうちの1つ又は複数によって、X軸から又はX軸に沿って並進させることができる。ガス放電ステージの本体は、X軸を中心にガス放電ステージの本体を回転させること、X軸に垂直であるY軸を中心にガス放電ステージの本体を回転させること、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸を中心にガス放電ステージの本体を回転させることのうちの1つ又は複数によって、X軸から又はX軸を中心に回転させることができる。
【0021】
[0021] 本体の物理的態様は、センサからガス放電ステージの本体の領域までの距離を測定することによって測定することができる。
【0022】
[0022] ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定することは、複数の測定された性能パラメータを最適化するガス放電ステージの本体の位置を決定することを含むことができる。
【0023】
[0023] 方法はまた、本体の一方側におけるビーム結合器によって画定される共振器と、本体の別の側におけるビーム方向転換デバイスとを形成することを含む、ガス放電ステージから光ビームを発生させることを含むことができ、ビーム結合器及びビーム方向転換デバイスは、X軸を定めて、本体によって画定されたキャビティ内の利得媒体内でエネルギーを発生させる。
【0024】
[0024] 光ビームの1つ又は複数の性能パラメータは、複数の性能パラメータを測定することによって測定することができる。複数の性能パラメータは、光源によって生成されるパルス光ビームの繰り返し率、パルス光ビームのエネルギー、パルス光ビームのデューティサイクル、及び/又はパルス光ビームのスペクトルフィーチャのうちの2つ以上を測定することによって測定することができる。方法はまた、光ビームの性能パラメータの最適な1組の値を提供するガス放電ステージの本体の最適な位置を決定することと、ガス放電ステージの本体の位置が最適な位置となるように修正することとを含むことができる。
【0025】
[0025] 他の一般的な態様では、メトロロジキットは、複数のセンサを含むセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対する3次元本体の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、複数の測定デバイスを含む測定システムであって、各測定デバイスが、光ビームの性能パラメータを測定するように構成される、測定システムと、3次元本体に物理的に結合するように構成された複数のアクチュエータを含む作動システムと、センサシステムと測定システムと作動システムと通信するように構成された制御装置とを含む。制御装置は、センサシステムとインターフェースしてセンサシステムからセンサ情報を受信するように構成されたセンサ処理モジュールと、測定システムとインターフェースして測定システムから測定情報を受信するように構成された測定処理モジュールと、作動システムとインターフェースするように構成されたアクチュエータ処理モジュールと、3次元本体を有するガス放電ステージとインターフェースするように構成された光源処理モジュールとを含む。
【0026】
[0026] 実施形態は、以下のフィーチャの1つ又は複数を含むことができる。例えば、制御装置は、センサ処理モジュールと測定処理モジュールとアクチュエータ処理モジュールと光源処理モジュールと通信する解析処理モジュールを含むことができる。解析処理モジュールは、使用時に、ガス放電ステージの1つ又は複数の特性を調整するように光源処理モジュールに命令し、センサ情報及び測定情報を解析し、且つガス放電ステージの調整された特性に基づいてアクチュエータ処理モジュールへの命令を決定するように構成することができる。
【0027】
[0027] メトロロジキットは、1つ又は複数のガス放電ステージに対して動作可能に接続され且つ接続解除されるように構成されるようなモジュール式とすることができ、各ガス放電ステージは、それぞれの光ビームを発生させるキャビティを画定するそれぞれの3次元本体を含む。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】[0028]XYZ座標系におけるガス放電ステージの3次元本体の位置を決定するように構成された装置であって、センサシステムを含む装置のブロック図である。
図2A】[0029]図1の装置の斜視図である。
図2B】[0030]本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされた、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3A】[0031]XYZ座標系のY軸を中心とした本体の回転によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3B】[0032]XYZ座標系のZ軸を中心とした本体の回転によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3C】[0033]XYZ座標系のX軸を中心とした本体の回転によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3D】[0034]XYZ座標系のY軸に沿った本体の並進によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3E】[0035]XYZ座標系のZ軸に沿った本体の並進によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図3F】[0036]XYZ座標系のX軸に沿った本体の並進によって本体の長手方向軸がXYZ座標系のX軸と位置合わせされていない、図2Aの装置からの本体の斜視図である。
図4】[0037]センサシステム及び制御装置の実施形態を示す、図1図2Bの本体及び装置の斜視図である。
図5】[0038]図4の本体及び装置のYZ平面に沿って切った側断面図である。
図6】[0039]本体と図1図2Aの装置のセンサシステムが本体の位置を測定する方法の例とを示すXY平面の平面図である。
図7】[0040]図7の装置が、XYZ座標系のX軸に対する本体の位置を調整する(ひいては本体の長手方向も調整する)ように構成された作動システムを更に含むことを除いて、図2Aの設計と同様の本体の位置を測定するように構成された装置の斜視図である。
図8】[0041]センサシステム、制御装置、及び作動システムの実施形態を示す、図7の本体及び装置の斜視図である。
図9】[0042]図9の装置が、ガス放電ステージの性能又は性能特性を測定又はモニタリングするように構成された測定システムを更に含むことを除いて、図7の設計と同様の本体の位置を測定して本体の位置を調整するように構成された装置の斜視図である。
図10】[0043]センサシステム、制御装置、作動システム、及び測定システムの実施形態を示す、図9の本体及び装置の斜視図である。
図11】[0044]ガス放電ステージから出力される光ビームの最適なエネルギーが、Z軸を中心に本体の位置を回転させ且つY軸に沿って本体の位置を並進させたときに決定される、アライメントフィードバック制御プロセスの実施形態のグラフである。
図12】[0045]2つのガス放電ステージの何れか一方又は両方が図2A図7、又は図9の装置を含むことができる、2つのガス放電ステージを含むデュアルステージ光源のブロック図である。
図13】[0046]図9の装置を構成するコンポーネントを含むメトロロジキットのブロック図である。
図14】[0047]図1図2A図7又は図9の装置によって実施される手順のフローチャートである。
図15】[0048]図1図2A図7又は図9の装置を含む光源のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[0049] 図1及び図2Aを参照すると、装置100は、座標系104のX軸106に対するXYZ座標系104における3次元本体102の位置を決定するように設計される。本体102は、紫外領域の波長を有する光ビーム110を生成するように構成されるガス放電ステージ108の一部である。本体102は、1対の電極を含むことができる、エネルギー源114と相互作用するように構成されるキャビティ112を画定する。エネルギー源114は、以下により詳細に述べるように、本体102に固定することができる。
【0030】
[0050] ガス放電ステージ108は、本体102と、光ビーム110を生成するための他の光学コンポーネント(コンポーネント140、142など)とを含む。ガス放電ステージ108は、図1及び図2Aに示していない他のコンポーネントを含むことができる。図2Aでの直方体としてのガス放電ステージ108の描写は、必ずしも物理的な壁に相当するものではなく、図示しない他のコンポーネントを含む可能性があることを指摘するためにこのように示されている。ガス放電ステージ108は、単に、全ての光学コンポーネント(本体102を含む)が配置されるプラットフォームに相当することができる。ガス放電ステージ108から出力された光ビーム110は、基板Wのパターニングのためのリソグラフィ露光装置などの装置(図15を参照して後述する)において使用することができ、又は装置において使用される前に更なる処理を受けることができる。
【0031】
[0051] 本体102は、ガス放電ステージ108のコンポーネントに対して移動可能である。動作中に、XYZ座標系104における本体102の位置は、本体102の外部の要因によって変化する可能性がある。例えば、ガス放電ステージ108内の圧力及び温度の変動によって、本体102がXYZ座標系104内を移動する可能性がある。ミスアライメントの別の理由は、アライメントの変化をもたらす本体102内の内部変化である。この内部変化は、例えば、エネルギー源114の電極が古くなり、その使用の過程で変形したときに起こる可能性がある。追加的に、電極の磨耗及びエネルギー源114の電極の幾何学的変形が、本体102を新しい本体と交換しなければならない1つの理由である。その上、本体102は、新しい本体102と交換されるときに位置合わせされない。この場合、新しい本体102をX軸106と適切に位置合わせする必要がある。
【0032】
[0052] 図1及び図2Aの例では、本体102は、X軸106と位置合わせされる。本体102とX軸106とのアライメントは、本体102の長手方向軸AbがX軸106とどの程度良好に位置合わせされているかに基づいて決定することができる。本体102の長手方向軸Abは図2Bに示されている。この長手方向軸Abは、本体102の端部において2つのポート118、120と交差する軸として定めることができる。ポート118、120は、紫外領域の波長を有する光ビーム122(光ビーム110を形成する)を透過する。
【0033】
[0053] 図3A図3Fを参照すると、ガス放電ステージ108の本体102は、1つ又は複数の方式でX軸106に対して位置合わせされない可能性がある。例えば、図3Aでは、Y軸を中心に本体102をアライメントから外れるように回転させており、本体102の長手方向軸AbがX軸106と位置合わせされていない。図3Bでは、Z軸を中心に本体102をアライメントから外れるように回転させており、本体102の長手方向軸AbがX軸106と位置合わせされていない。そして、図3Cでは、X軸を中心に本体102をアライメントから外れるように回転させている。この場合、長手方向軸AbはX軸106に沿ってずらされる。本体102がプラットフォーム上に静止するように構成される場合、本体102は重力によって支持されており、且つ地面の平面はXY平面である。この状況では、一般的なミスアライメントは、Z軸を中心に本体102をアライメントから外れるように回転させる図3Bに示すミスアライメントである。
【0034】
[0054] 図3Dでは、Y軸に沿って本体102をアライメントから外れるように並進させており、長手方向軸AbがY軸に沿ってX軸106からずらされている。図3Eでは、Z軸に沿って本体102をアライメントから外れるように並進させており、長手方向軸AbがZ軸に沿ってX軸106からずらされている。そして図3Fでは、X軸106に沿って本体102をアライメントから外れるように並進させており、長手方向軸AbがX軸106に沿ってずらされている。本体102がプラットフォーム上に静止するように構成され、重力によって支持されており、且つ地面の平面がXY平面である場合、ガス放電ステージ108の効率に比較的大きな影響を及ぼす一般的なミスアライメントは、本体102をY軸に沿って並進させた図3Dに示すミスアライメントである。
【0035】
[0055] 2つ以上の手法で本体102が位置合わせされないことが可能であり、したがって、本体102の並進と回転を行うか、2つ以上の軸に沿って本体102を並進させるか、又は2つ以上の軸を中心に本体102を回転させることができる。
【0036】
[0056] 本体102に対するある一定のミスアライメントは、ガス放電ステージ108の効率及び動作に異なる影響を及ぼす可能性がある。更に、一部の調整は、より利用しやすく且つ修正が可能であることがある。例えば、Y軸に沿った並進(図3Dに示す)及びZ軸を中心とした回転(図3Bに示す)を比較的容易に実施することができ、ひいては、ガス放電ステージ108の効率及び動作に及ぶ並進及び回転の影響を追跡することができる。したがって、この例では、装置100は、Y軸に沿った本体102の並進を決定し、Z軸を中心とした本体102の回転の値(角度)を決定する。装置100は、他の2つの軸の何れか一方又は両方に沿った本体102の並進及び他の2つの軸の何れか一方又は両方を中心した回転の値を決定することが可能である。
【0037】
[0057] 本体102の位置又はX軸106に対する本体102のミスアライメントは、ガス放電ステージ108が動作する効率に影響を及ぼす。本体102がX軸106に対して位置合わせされていない場合、このことは、ガス放電ステージ108の動作に非効率性をもたらす可能性があり、光ビーム110の品質の低下をもたらす可能性がある。例えば、光ビーム110の経路はX軸106と一致し、X軸106は、光学コンポーネント140、142に関連する開口に基づいて決定される。本体102に固定されるエネルギー源114(電極を含む)は、放電によってガスを送出するためにキャビティ112にエネルギーを供給する。エネルギー源114によるガスの送出によって、ガスのプラズマ状態が生成される。その上、このプラズマ状態がX軸106と整合したときに(これは本体102がX軸106と適切に位置合わせされたときに生じる)、(コンポーネント140、142によって形成され且つX軸106に沿って画定された)共振器キャビティとプラズマ状態との効率的な結合が生じ、ビーム110のパラメータが改善される。他方で、このプラズマ状態がX軸106と位置合わせされていないときに(これは本体102がX軸106と位置合わせされていないときに生じる)、共振器キャビティとプラズマ状態との非効率な結合が生じ、光ビーム110のパラメータが悪化する。例えば、ガス放電ステージ108の動作効率が低下する。そして、このシナリオでは、光ビーム110の性能パラメータを維持するために、(例えば、エネルギー源114によって)本体102に供給するのにより多くのエネルギーが必要となる。
【0038】
[0058] 別の例として、図12に関して以下に述べるデュアルステージ設計では、第1のガス放電ステージ1272における本体102のミスアライメントが、その第1のガス放電ステージ1272の効率の低下をもたらし、この効率の低下が、第1のガス放電ステージ1273から出力された光ビーム1272を受け取る第2のガス放電ステージ1273の性能の低下につながる。そして、第2のガス放電ステージ1273を動作させるように変更がなされない場合に限り、この性能の低下によって、第2のガス放電ステージ1273の動作が悪化する。
【0039】
[0059] 装置100は、これまで提供されていないX軸106に対する本体102の位置の迅速且つ正確な直接測定を提供するのみならず、このアライメントのための定量化可能なメトロロジも提供する。その上、装置100は、ガス放電ステージ108の性能の遅く且つ不正確な測定に依存する必要なしにX軸106に対する本体102の位置を決定する。
【0040】
[0060] 特に、装置100は、次に述べるように、本体102の複数の直接測定値を使用してXYZ座標系104に対する本体102の位置を決定する。
【0041】
[0061] いくつかの実施形態では、装置100は、光ビーム110が生成されているガス放電ステージ108の使用中に本体102の位置を決定するように動作することができる。他の実施形態では、装置100は、本体102が最初にシステム内に設置された後であるが、装置によって使用される光ビーム110を生成するために本体102が使用される前に、本体102の位置を決定するように動作することができる。
【0042】
[0062] 装置100はセンサシステム124を含み、このセンサシステム124の出力は、X軸106に対する本体102の位置を決定するために使用される。センサシステム124は、本体102の方向測定値を提供する少なくとも2つのセンサ124a及び124bを含む。2つのセンサ124a及び124bが図1に示されているが、センサシステム124は3つ以上のセンサを有することが可能である。各センサ124a、124bは、そのセンサ124a、124bに対するガス放電ステージ108の本体102のそれぞれの別個の領域126a、126bの物理的態様を測定するように構成される。
【0043】
[0063] 装置100は、センサシステム124のセンサ124a、124bの各々と通信する制御装置128を含む。制御装置128は、センサ124a、124bからの測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸106に対するガス放電ステージ108の本体102の位置を決定するように構成される。
【0044】
[0064] 本体102は、利得媒体を含むガス混合物をキャビティ112内に収納するように構成された任意の形状とすることができる。プラズマ状態を形成するのに十分なエネルギーがエネルギー源114によって提供されると、利得媒体内で光増幅が生じる。ガス混合物は、要求される波長及び帯域幅周辺の増幅光ビーム(又はレーザービーム)を生成するように構成された任意の好適なガス混合物とすることができる。例えば、ガス混合物は、約193nmの波長で光を放出する、フッ化アルゴン(ArF)、又は約248nmの波長で光を放出する、フッ化クリプトン(KrF)を含むことができる。
【0045】
[0065] その上、光フィードバック機構は、以下に詳細に述べるように、光共振器を提供するように本体102に対して配置又は構成することができる。
【0046】
[0066] エネルギー源114は、キャビティ112内に延びて本体102に固定される2つの細長い電極を含むことができる。電極に供給された電流は、キャビティ112内に電磁場を発生させ、電磁場は、光増幅が生じるプラズマ状態を形成するように利得媒体に必要なエネルギーを提供する。本体102はまた、電極間で混合ガスを循環させるファンを収納することができる。
【0047】
[0067] 本体102は、金属合金(ステンレス鋼)などの硬質の非反応性材料で作られる。本体102は、任意の好適なジオメトリを有することができ、且つジオメトリは、電極及びポート118、120の構成によって決定される。本体102は、直方体形状又は立方体形状を有することができる。図2Aに示すように、本体102は、平坦な表面130x、131x間に延びる4つの平坦な表面132z、133z、134y、135yとX軸106とに交差される2つ平坦な平行表面130x、131xを備えた、直方体形状を有する。表面132z、133zは、互いに平行であるとともにZ軸に交差され、且つ表面134y、135yは、互いに平行であるとともにY軸に交差される。この例では、領域126a、126bは、表面134yに位置する。他の実施形態では、領域126a、126bは、本体102の他の表面又はいくつかの異なる表面に位置することができる。
【0048】
[0068] 本体102上のポート118、120は、光ビーム110を形成する光ビーム122を透過する。したがって、ポート118、120は、紫外領域の波長の光を透過する。ポート118、120は、反射防止材料で被覆できる溶融シリカ又はフッ化カルシウムなどの硬質基板で作ることができる。ポート118、120は、光ビーム122と相互作用する平坦な表面を有することができる。本体102のキャビティ112はガス混合物を保持又は維持するため、本体102を密閉又は封止する必要があり、本体102を気密封止することができる。したがって、ポート118、120はまた、ポートと本体102との間の継ぎ目においてガス混合物が本体102から漏出しないことを確実にするために、本体102のそれぞれの開口部において気密封止される。
【0049】
[0069] いくつかの実施形態では、X軸106及びXYZ座標系104は、ガス放電ステージ108の設計によって定められる。特に、X軸106は、ガス放電ステージ108内の2つの開口を通る線として定められる。これらの2つの開口は、ガス放電ステージ108内の本体102と相互作用するそれぞれの光学コンポーネント140、142に隣接して位置決めすることができる。このように、光学コンポーネント140、142及びそれらの開口は、X軸106(ひいてはXYZ座標系104)を定める。その上、これらの光学コンポーネント140、142は、光ビーム110を形成するための光共振器を画定する。
【0050】
[0070] いくつかの実施形態では、光学コンポーネント140、142は、光共振器を提供し、それにより、光ビーム122から光ビーム110を出力するために、光フィードバック機構を形成することができる。したがって、ガス放電ステージ108の本体102が許容可能位置の範囲内にあるときに、エネルギー源114が本体102のキャビティ112にエネルギーを供給し、且つ光学コンポーネント140、142が位置合わせされ、光ビーム122を発生させる。
【0051】
[0071] いくつかの実施形態では、光学コンポーネント140は、前駆光ビーム121を受け取って、前駆光ビーム121のスペクトルフィーチャを調整することによって光ビーム122のスペクトルフィーチャの微調整を可能にする、スペクトルフィーチャ装置とすることができる。スペクトルフィーチャ装置を使用して調整できるスペクトルフィーチャは、光ビーム122の中心波長及び帯域幅を含む。スペクトルフィーチャ装置は、前駆光ビーム121と光学的に相互作用するように配置された1組の光学フィーチャ又はコンポーネントを含む。スペクトルフィーチャ装置の光学コンポーネントは、例えば、回折格子とすることができる、分散光学素子と、プリズムとすることができる、1組の屈折光学素子で構成されたビームエキスパンダとを含む。光学コンポーネント142は、共振器内ビームからの光ビーム122の抽出を可能にする出力結合器とすることができる。出力結合器は、共振器内ビームのある部分が光ビーム122として透過することを可能にする、部分反射ミラーを含むことができる。ガス放電ステージ108はまた、光ビーム122が出力結合器(光学コンポーネント142)とキャビティ112との間を進むときに光ビーム122と相互作用するように構成されたビームエキスパンダを含むことができる。
【0052】
[0072] 他の実施形態では、光学コンポーネント140はビーム方向転換デバイスとすることができ、且つ光学コンポーネント142はビーム結合器とすることができる。ビーム方向転換デバイスは、ポート118を通ってガス放電ステージ108の本体102から出た前駆光ビーム121を受け取って光ビーム121が第1のポート118を通ってガス放電ステージの本体内に再び入るように光ビーム121の方向を変化させるように構成される光学系の構成を含む。
【0053】
[0073] 上述したように、センサシステム124における各センサ124a、124bは、そのセンサ124a、124bに対するガス放電ステージ108の本体102の物理的態様を測定するように構成される。各センサ124a、124bは、センサ124a、124bからガス放電ステージ108の本体102までの距離を本体102の物理的態様として測定することができる。
【0054】
[0074] 種々の実施形態では、センサ124a、124bは、ガス放電ステージ108の機械的に安定した構造に取り付けられ、この構造は、センサ124a、124bを互いに対して及びX軸106を定めるコンポーネント又はXYZ座標系104を定めるコンポーネントに対して固定位置に保持する。例えば、センサ124a、124bは、光学テーブル上に、又はシステムの光軸である、X軸106を定める、光学素子(例えば、光学素子140、142)に強固に結合された他の安定した機械的マウント上に取り付けることができる。
【0055】
[0075] 例えば、各センサ124a、124bは、XYZ座標系104に対して固定して取り付けられるように構成される。したがって、測定中には、センサ124a、124bは、XYZ座標系104に対して固定される。追加的に、各センサ124a、124bは、XYZ座標系104に対して固定して取り付けられたときに他のセンサ124a、124bから距離をおいて固定されるように構成される。したがって、センサ124a、124b間の距離d(ss)は、動作及び測定中に一定である。センサ124a、124b間の距離d(ss)は、制御装置128がセンサ124a、124bからの出力に基づいてZ軸を中心とした回転(図3B)を決定することが可能であるようにX軸106に沿って十分に大きい。特に、センサ124a、124bの各々からの出力間の相対変化は、Z軸を中心とした回転(図3B)を決定するために使用することができる。センサ124a、124bは、アライメントを可能にするのに十分に高速である測定分解能を有する。例えば、1秒(s)の時間分解能は十分に高速である可能性がある。すなわち、1秒未満(例えば、0.1秒)の時間分解能は十分に高速である可能性がある。
【0056】
[0076] いくつかの実施形態では、各センサ124a、124bは変位センサを含む。変位センサは、光学式変位センサ、リニア近接センサ、電磁センサ、又は超音波式変位センサとすることができる。
【0057】
[0077] 各センサ124a、124bは、非接触センサとすることができ、このことは、センサが本体102に接触しないことを意味する。本体102の変位がガス放電ステージ108の性能に影響を及ぼす可能性があるので、センサ124a、124bが非接触センサであるそのような設計では、測定自体によって本体102が著しく(例えば、1μよりも大きく)変位することはない。
【0058】
[0078] この用途には、好適な分解能(例えば、10μmよりも良好な分解能(すなわち、10μm未満))での非接触メトロロジが好適である。非接触センサの一例は、レーザ光源とフォトダイオードアレイとを含む既製品である、レーザ変位センサである。各センサ124a、124bのレーザ光源は、本体102の表面134yに光を当てる。光は、それぞれのセンサ124a、124bに向かって戻るように反射され、反射光が達するダイオードアレイ上の場所は、本体102の表面134yの変位に対応する。
【0059】
[0079] 他の実施形態では、センサ124a、124bは、それぞれの領域126a、126bにおいて本体102に最小限で接触する、接触センサである。例えば、センサは、本体102の機械的運動を可変の電流、電圧、又は電気信号に変換するために使用される電気機械デバイスとすることができる。そのようなセンサの一例は、測定される特性(位置)に関係する電圧出力量を提供するデバイスである、線形可変差動変圧器(LVDT)である。
【0060】
[0080] 制御装置128は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ又は複数を含む。制御装置128は、読み出し専用メモリ及び/又はランダムアクセスメモリとすることができる、メモリを含む。コンピュータプログラム命令及びデータを有形に具現化するのに好適な記憶デバイスは、例として、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスなどの、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、及びCD-ROMディスクを含む、あらゆる形の不揮発性メモリを含む。制御装置128はまた、1つ又は複数の入力デバイス(例えば、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、マウス、ハンドヘルド入力デバイスなど)と1つ又は複数の出力デバイス(スピーカ又はモニタなど)とを含むことができる。
【0061】
[0081] 制御装置128は、1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサと、プログラム可能なプロセッサによる実行のために機械可読記憶デバイス内に有形に具現化された1つ又は複数のコンピュータプログラムとを含む。1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサは各々、入力データに基づいて動作し適切な出力を生成することによって所望の機能を果たす命令のプログラムを実行することができる。概して、プロセッサはメモリから命令及びデータを受信する。前述の何れのものも、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)によって補われるか、又はASICに組み込まれてもよい。
【0062】
[0082] 制御装置128は、各モジュールが、プロセッサなどの1つ又は複数のプロセッサによって実行される1組のコンピュータプログラムを含む、1組のモジュールを含む。その上、モジュールの何れかは、メモリ内に記憶されたデータにアクセスすることができる。各モジュールは、他のコンポーネントからデータを受信し、次いで、そのようなデータを必要に応じて解析することができる。各モジュールは、1つ又は複数の他のモジュールと通信することができる。
【0063】
[0083] 制御装置128は(制御装置128のコンポーネントの全てが同じ場所に位置することができる)箱として表されているが、制御装置128は、互いに物理的に離れた所にあるコンポーネントで構成されることが可能である。例えば、特定のモジュールは、センサシステム124と物理的に同じ場所に位置することができ、又は特定のモジュールは、別のコンポーネントと物理的に同じ場所に位置することができる。
【0064】
[0084] 図4を参照すると、いくつかの実施形態では、センサ124a、124bは、表面134yと相互作用するように配置される。これらの実施形態では、センサ124a、124bは、センサ124a、124bの重量を支持してセンサ124a、124bの安定性を維持する、プラットフォーム144上に取り付けられる。図4では、プラットフォーム144は、三脚フレーム又はスタンドである。図5は、その構成の側断面図を示す。図5では、プラットフォーム144は、センサ124a、124bが配置される基盤プラットフォーム基部544である。プラットフォーム基部544は、ガス放電ステージ108内に固定されたフレーム又は他のコンポーネントに一体化させることができる。センサ124a、124bは再配置可能であり、すなわち、センサ124a、124bは、本体102の任意の2つの領域に対する任意の場所に配置し、次いで、本体102の他の2つの領域に対する別の場所に移動させることができる。
【0065】
[0085] 図5に示すように、エネルギー源114は、キャビティ112内に配置された1対の電極514A、514Bである。電極514A、514Bは、X軸106に沿って延びる。
【0066】
[0086] また図6を参照すると、各センサ124a、124bは、本体102の表面134yのそれぞれの領域126a、126bからの距離又は変位を測定する。例えば、センサ124aは、センサ124aから表面134yの領域126aへの変位d(a)を測定し、且つセンサ124bは、センサ124bから表面134yの領域126bへの変位d(b)を測定する。加えて、制御装置128によって実施される計算では、1組の基準変位D(a)及びD(b)が必要となる。基準変位D(a)及びD(b)は、本体102がX軸106及びXYZ座標系104と適切に位置合わせされている時間内に(これは、102_refという符号が付された破線の箱によって示されている)それぞれのセンサ124a、124bによって得られた測定値である。いくつかの実施形態では、本体102とX軸106との適切なアライメントは、ガス放電ステージ108が最高効率(例えば、エネルギー源114によって入力された最大エネルギーが光ビーム110内のエネルギーに変換されたときの)で動作しているときに生じる考えることができる。
【0067】
[0087] 各センサ124a、124bから出力された変位d(a)、d(b)の値は、必ずしも互いに線形独立であるわけではない。このことは、d(a)などの一方の変位をd(b)などの他方の変位で表すことができることを意味する。そのような線形依存値は、追加の情報を用いて線形独立値に変換することが可能である。この場合、この変換を提供するために、本体102がX軸106と位置合わせされたときに領域126aと126bとの間にX軸106に沿って得られた距離Lを使用することができる。具体的には、距離Lは、d(a)及びd(b)とともに、次に述べるように、本体102の中心の相対位置(Rによって与えられる)と、Z軸を中心とした相対的角度配向θとを決定するために使用することができる。
【0068】
[0088] 相対変位d’(a)及びd’(b)は、次の式によって得られる。
d’(a)=D(a)-d(a)、及び
d’(b)=D(b)-d(b)
【0069】
[0089] そして、本体102の相対変位Rは、次のように、相対変位d’(a)とd’(b)との合計の2分の1として定義される。
【数1】
【0070】
[0090]次のように、相対的角度配向θを相対変位d’(a)及びd’(b)と距離Lとの差の比と近似させることができる。
【数2】
【0071】
[0091] L>>|d’(a)-d’(b)|であるため、微小角近似が呼び出される。例えば、Lは数百ミリメートル(mm)程度であり(例えば、0.5~0.7メートル)、その一方で、|d’(a)-d’(b)|は1mm程度である。
【0072】
[0092] 図7を参照すると、いくつかの実施形態では、装置700は、3次元本体102の位置を決定するように設計されるだけでなく、XYZ座標系104において本体102を移動させるようにも設計される。この目的のために、装置700は、装置100と実質的に同様であり、図1に示し且つ上で詳述したコンポーネントの全てを含み、それらのコンポーネントについて述べたことは、ここでは繰り返さない。
【0073】
[0093] 装置700は、ガス放電ステージ108の本体102に物理的に結合された作動システム754を更に含み、作動システム754は、XYZ座標系104内のガス放電ステージ108の本体102の位置を調整するように構成される。制御装置128は、作動システム754と通信し、且つセンサシステム124からの出力に基づいて作動システム754に信号を提供するように構成される。特に、制御装置128は、ガス放電ステージ108の本体102の位置をセンサシステム124からの出力に基づいて修正すべきかどうかを決定し、且つ制御装置128は、この決定に基づいて作動システム754への1つ又は複数の信号をどのように調整すべきかを決定する。
【0074】
[0094] 作動システム754は、各アクチュエータが、ガス放電ステージ108の本体102のそれぞれの領域756a、756bなどと物理的に通信するように構成された、複数のアクチュエータ754a、754bなどを含む。作動システム754は表面134yと物理的に通信するものとして示されているが、作動システム754は、本体102の1つ又は複数の他の表面と物理的に通信する1つ又は複数のアクチュエータを含むことが可能である。その上、作動システム754は、センサシステム124によって測定される1つ又は複数の同じ表面と物理的に通信する必要はない。
【0075】
[0095] 各アクチュエータ754a、754bは、電気機械デバイス、サーボ機構、電気サーボ機構、油圧サーボ機構、及び/又は空気圧サーボ機構のうちの1つ又は複数を含むことができる。領域756a、756bに付与される種々の運動は、図3A図3Cに関して上で詳述した回転方向の何れか及び図3D図3Fに関して上で詳述した並進方向の何れかに沿って本体102の位置を調整するために使用される。
【0076】
[0096] 図8を参照すると、いくつかの実施形態では、それぞれの領域756a、756bは、表面134yに取り付けられた回転マウント857a、857bに関連付けられる。回転マウント857a、857bは回転によって作動させ、その回転は並進運動に変換される。したがって、例えば、時計回り方向へのマウント857aの回転によって、領域756aに固定されたロッドをY方向に沿って並進させる(これにより、領域756aをY方向に沿って並進させる)。そして、反時計回り方向へのマウント857aの回転によって、領域756aに固定されたロッドをY方向に沿って並進させる(これにより、領域756aをY方向に沿って並進させる)。両方の回転マウント857a、857bを同時に同期して(同一方向に)回転させることによって、図3Dに示すように、本体102をY軸に沿って並進させる。マウント857a、857bの同時及び非同期の(反対方向への)回転によって、図3Bに示すように、Z軸を中心に本体102を回転させる。例えば、一方のマウント857aを時計回りに回転させ、それと同時に、他方のマウント857bを反時計回りに回転させることによって、領域756aをY方向に沿って並進させるとともに、領域756bをY方向に沿って並進させ、これにより、Z軸を中心とした本体102の回転を生じさせる。Y軸に沿った並進とZ軸を中心とした回転の両方を本体102に付与するために、マウント857a、857bの同期回転と非同期回転の両方を行うことが可能である。この例では、それぞれの領域756a、756bにおける回転マウント857a、857bは、それぞれアクチュエータ754a、754bによって制御される。アクチュエータ754a、754bは、マウントそれぞれのマウント857a、857bを回転させる任意のデバイスとすることができる。その上、マウント857a、857bの回転は、段階的なものとすることができる。
【0077】
[0097] 図9を参照すると、いくつかの実施形態では、装置900は、(センサシステム124を使用して)3次元本体102の位置を決定し、(作動システム754を使用して)本体102の位置を調整するように設計されるだけでなく、ガス放電ステージ108の性能又は性能特性の測定又はモニタリングするようにも設計される。上述したように、本体102のアライメントによってガス放電ステージ108の性能が影響を受けるか又は変化するので、本体102のミスアライメントによって性能が低下することが予想される。この目的のために、装置900は、装置700と実質的に同様であり、図1に示し且つ上で詳述したコンポーネントの全てを含み、それらのコンポーネントについて述べたことは、ここでは繰り返さない。
【0078】
[0098] 装置900は、光ビーム110の性能パラメータを測定するように配置された測定システム960を更に含む。性能パラメータの例としては、光ビーム110のエネルギーE、光ビーム110の帯域幅又は波長などのスペクトルフィーチャ、及び装置(リソグラフィ露光装置など)における光ビーム110のドーズ量が挙げられる。制御装置128は、測定システム960と通信する。このように、制御装置128は、1つ又は複数の最良の又は改善された性能パラメータを提供する、本体102の最良の又は改善された位置又はアライメントを見つけることができる。ガス放電ステージ108の性能は多くの異なるパラメータに基づいて測定されるので、制御装置128が決定を行う際に複数のパラメータを含むパラメータ空間を考慮することができる。例えば、制御装置128は、許容範囲内にある光ビーム110の1組の性能パラメータを提供する、本体102の位置を調整するための適応制御を実施することができる。
【0079】
[0099] 測定システム960は、各測定デバイスが光ビーム110に対して特定の性能パラメータを測定するように位置決めされた、1つ又は複数の測定デバイスを含むことができる。測定システム960は、光ビーム110のエネルギーを測定するためのエネルギーモニタを測定デバイスとして含むことができる。測定システム960は、光ビーム110のスペクトルフィーチャ(帯域幅又は波長)を測定するように構成されたスペクトルフィーチャ解析デバイスを測定デバイスとして含むことができる。これらの場合、測定デバイスは、ガス放電ステージ108に既に含まれているデバイス又は光ビーム110のこれらの態様を測定するために既に存在する解析モジュールの一部であるデバイスとすることができる。例えば、解析モジュールは、数あるコンポーネントの中でも特に、結像レンズを有するエタロンを含む、波長計及び帯域幅メータ、並びにビーム均質化光学系を含むことができる。解析モジュールはまた、光ビーム110のエネルギーをモニタリングして診断及びタイミングの目的で高速フォトダイオード信号を提供する光検出器モジュール(PDM)を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のエネルギーセンサは、光ビーム110の経路に沿った任意の場所に配置することができる。制御装置128は、この測定されたエネルギーとエネルギー源114によって入力されたエネルギー(これは、エネルギー源114の電極に印加された電圧とすることができる)との比に基づいてガス放電ステージ108の効率を推定することができる。
【0080】
[0100] 測定デバイスは、スペクトルフィーチャアジャスタ(図12に示すスペクトルフィーチャアジャスタ1275など)内での診断に関連付けることができる。スペクトルフィーチャアジャスタ1275は、ガス放電ステージ1272の本体102から前駆光ビーム1276を受け取り、比較的低い出力パルスエネルギーでの光ビーム1274の中心波長及び帯域幅などのスペクトルパラメータの微調整を可能にする。スペクトルフィーチャアジャスタ1275内のビーム拡大が光ビーム1274(したがってビーム110)の帯域幅に直接相関するので、スペクトルフィーチャアジャスタ1272内のビーム拡大光学系を監視して、光ビーム110のスペクトルフィーチャ(帯域幅など)を追跡することが可能である。
【0081】
[0101] 測定システム960は、リソグラフィ露光装置における光ビーム110のドーズ量を測定するように構成された測定デバイスを含むことができる。測定システム960は、光ビーム110のパルスが生成される繰り返し率を測定するように構成された測定デバイスを含むことができる。測定システム960は、光ビーム110のデューティサイクルを測定するように構成された測定デバイスを含むことができる。これらの測定デバイスは、レーザエネルギー検出器(光検出器など)を含むことができる。この例では、ドーズ量は、レーザエネルギー検出器によって検出された一定のパルス数にわたるエネルギーの合計として推定することができ、繰り返し率は、レーザエネルギー検出器によって検出された(通常は一定の)任意の2つのパルス間の時間の逆数として推定することができ、また、デューティサイクルは、時間枠内(例えば直近の2分間)に発射されたパルスの数を最大繰り返し率に時間枠内で経過した時間(例えば、2分)を乗じた値で割ったものとして任意に定義することができる。測定デバイスはまた、制御装置128が出力から繰り返し率及びデューティサイクルを計算するためのタイマを含むことができる。
【0082】
[0102] 制御装置128は、独立した信号をアクチュエータ754a、754bに送信し、独立した測定値をセンサ124a、124bの各々から読み取り、独立した測定値を測定システム960内の測定デバイスの各々から読み取ることができる。
【0083】
[0103] 動作中に、制御装置128は、ガス放電ステージ108の本体102の位置(制御装置128がセンサシステム124から受信する)と光ビーム110の1つ又は複数の測定された性能パラメータ(制御装置128が測定システム960から受信する)の両方を解析する。制御装置128は、ガス放電ステージ108の本体102の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定する。制御装置128は、位置空間をマッピングして、最良の性能パラメータ(又はパラメータ)を達成する最適な位置を決定するプロセスを実施することができる。
【0084】
[0104] 図11を参照すると、アライメントフィードバック制御プロセスの一例が、トポグラフィマップ1162に示されており、ここでは、本体102の位置を、Z軸を中心に回転させるか(図3B)、Y軸に沿って並進させるか(図3D)、又は本体102の位置の回転と並進の両方を行うことができる。マップ1162は、Z軸を中心とした回転の値(1162Z)及びY軸に沿った並進の値(1162Y)に対する性能パラメータ(エネルギーなど)の値を示す。マップはトポグラフィマップであるため、エネルギーの値が各線に記載されている。マップ1162に対応する3次元表面の形状は、これらの輪郭線によって描かれており、線の相対的間隔は、3次元表面の相対的傾斜を表している。
【0085】
[0105] この例では、制御装置128は、光ビーム110のエネルギーのマップ1162を生成するために、アクチュエータ754a、754bを制御しながら、センサ124a、124bによって測定された位置を受信する。エネルギーのより高い値は、より効率的なエネルギー値を表す。したがって、Y軸に沿った本体102の位置の値と、Z軸を中心とした本体102の回転角は、光ビーム110の最も効率的なエネルギー値を提供するように決定される。いくつかの実施形態では、フィードバック制御プロセスは、空間全体をマッピングせずにマップのピーク(ひいてはエネルギーのピーク)を知的に見つけるように構成することができる。例えば、探索経路1164は、光ビーム110の最も効率的なエネルギー値を得るためにY軸に沿った本体102の位置を修正してZ軸を中心に本体102を回転させる1つの具体的な手法を示す。
【0086】
[0106] フィードバック制御プロセスは、全ての実行可能な解から最適解(マップのピーク又はエネルギーのピーク)を見つける非線形最適化問題とすることができる。例えば、このプロセスは、関数の最大値を見つけるための1次反復最適化アルゴリズムである、勾配上昇法とすることができる。
【0087】
[0107] 図12を参照すると、いくつかの実施形態では、ガス放電ステージ108は、デュアルステージ光源1270に組み込むことができる。光源1270は、光パルスの増幅光ビーム1271を生成するパルス光源として設計される。光源1270は、第1のガス放電ステージ1272と第2のガス放電ステージ1273とを含む。第2のガス放電ステージ1273は、第1のガス放電ステージ1272と光学的に直列である。通例では、第1のステージ1272は、エネルギー源を収納し且つ第1の利得媒体を含むガス混合物を収容する第1のガス放電チャンバを含む。第2のガス放電ステージ1273は、エネルギー源を収納し且つ第2の利得媒体を含むガス混合物を収容する第2のガス放電チャンバを含む。
【0088】
[0108] 第1のステージ1272は主発振器(MO)を含み、且つ第2のステージ1273はパワー増幅器(PA)を含む。MOは、シード光ビーム1274をPAに提供する。主発振器は、典型的には、増幅が生じる利得媒体と、光共振器などの光フィードバック機構とを含む。パワー増幅器は、典型的には、主発振器からのシード光ビーム1274でシードされたときに増幅が生じる利得媒体を含む。パワー増幅器が再生リング共振器として設計される場合、パワーリング増幅器(PRA)として説明されるが、この場合、十分な光フィードバックをリング設計から提供することができる。
【0089】
[0109] スペクトルフィーチャアジャスタ1275は、第1のステージ1272の主発振器から前駆光ビーム1276を受け取り、比較的低い出力パルスエネルギーでの光ビーム1274の中心波長及び帯域幅などのスペクトルパラメータの微調整を可能にする。パワー増幅器は、主発振器から光ビーム1274を受け取り、この出力を増幅して、リソグラフィ露光装置によってフォトリソグラフィで使用する出力に必要なパワーを得る。
【0090】
[0110] 主発振器は、2つの細長い電極を有する放電チャンバと、利得媒体としての役割を果たすレーザガスと、電極間でガスを循環させるファンとを含む。レーザ共振器は、放電チャンバの一方側のスペクトルフィーチャアジャスタ1275と、シード光ビーム1274をパワー増幅器に出力するための放電チャンバの第2の側の出力結合器1277との間に形成される。
【0091】
[0111] パワー増幅器は、パワー増幅器放電チャンバを含み、パワー増幅器が再生リング増幅器である場合には、パワー増幅器は、循環経路を形成するために、光ビームを反射して放電チャンバに戻すビームリフレクタ又はビーム方向転換デバイスも含む。パワー増幅器放電チャンバは、1対の細長い電極と、利得媒体としての役割を果たすレーザガスと、電極間でガスを循環させるファンとを含む。シード光ビーム1274は、パワー増幅器を繰り返し通過することにより増幅される。第2のステージ1273は、シード光ビーム1274を入力結合し、増幅光ビーム1271を形成するために、パワー増幅器からの増幅された放射の一部を出力結合する手法(例えば、部分反射ミラー)を提供するビーム修正光学システムを含むことができる。
【0092】
[0112] 主発振器及びパワー増幅器の放電チャンバ内で使用されるレーザガスは、要求される波長及び帯域幅周辺のレーザービームを生成するのに好適な任意のガスとすることができる。例えば、レーザガスは、約193nmの波長で光を放出する、フッ化アルゴン(ArF)又は約248nmの波長で光を放出する、フッ化クリプトン(KrF)とすることができる。
【0093】
[0113] 通例では、光源1270は、第1のステージ1272及び第2のステージ1273と通信する制御システム1278を含むこともできる。制御システム1278は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ又は複数を含む。制御システム1278は、読み出し専用メモリ及び/又はランダムアクセスメモリとすることができる、メモリを含む。コンピュータプログラム命令及びデータを有形に具現化するのに好適な記憶デバイスは、例として、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスなどの、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、及びCD-ROMディスクを含む、あらゆる形の不揮発性メモリを含む。制御システム1278はまた、1つ又は複数の入力デバイス(例えば、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、マウス、ハンドヘルド入力デバイスなど)と1つ又は複数の出力デバイス(スピーカ又はモニタなど)とを含むことができる。
【0094】
[0114] 制御システム1278は、1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサと、プログラム可能なプロセッサによる実行のために機械可読記憶デバイス内に有形に具現化された1つ又は複数のコンピュータプログラムとを含む。1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサは各々、入力データに基づいて動作し適切な出力を生成することによって所望の機能を果たす命令のプログラムを実行することができる。概して、プロセッサはメモリから命令及びデータを受信する。前述の何れのものも、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)によって補われるか、又はASICに組み込まれてもよい。
【0095】
[0115] 制御システム1278は、各モジュールが、プロセッサなどの1つ又は複数のプロセッサによって実行される1組のコンピュータプログラムを含む、1組のモジュールを含む。その上、モジュールの何れかは、メモリ内に記憶されたデータにアクセスすることができる。各モジュールは、他のコンポーネントからデータを受信し、次いで、そのようなデータを必要に応じて解析することができる。各モジュールは、1つ又は複数の他のモジュールと通信することができる。
【0096】
[0116] 制御システム1278は(制御システム1278のコンポーネントの全てが同じ場所に位置することができる)箱として表されているが、制御システム1278は、互いに物理的に離れた所にあるコンポーネントで構成されることが可能である。例えば、特定のモジュールは、光源1270と物理的に同じ場所に位置することができ、又は特定のモジュールは、スペクトルフィーチャアジャスタ1275と物理的に同じ場所に位置することができる。その上、制御システム1278は、制御装置128に組み込まれたモジュールとすることができる。
【0097】
[0117] 第1のガス放電ステージ1272は、ガス放電ステージ108に相当することができる。第2のガス放電ステージ1273は、ガス放電ステージ108に相当することができる。或いは、各第1のガス放電ステージ1272及び第2のガス放電ステージ1273は、ガス放電ステージ108に相当することができる。したがって、上で説明した装置100、700、又は900は、第1のガス放電ステージ1272内の本体の位置を決定し、第1のガス放電ステージ1272内の本体の位置を調整し、且つ第1のガス放電ステージ1272に関連するモニタリングされた性能パラメータに位置の調整を基づかせるように設計することができる。追加的に、又は代替的に、上で説明した装置100、700、又は900は、第2のガス放電ステージ1273内の本体の位置を決定し、第2のガス放電ステージ1273内の本体の位置を調整し、且つ第2のガス放電ステージ1273に関連するモニタリングされた性能パラメータに位置の調整を基づかせるように設計することができる。第2のガス放電ステージ1273内の本体の位置の調整及び最適化は、第1のガス放電ステージ1272内の本体の位置の調整及び最適化と同時に実施することができる。その上、第1のガス放電ステージ1272に関連する性能パラメータは、シード光ビーム1274又は増幅光ビーム1271(シード光ビーム1273から生成される)の性能パラメータを測定することによって測定することができる。第2のガス放電ステージ1273に関連する性能パラメータは、増幅光ビーム1271の性能パラメータを測定することによって測定することができる。
【0098】
[0118] 第1のガス放電ステージ1272と第2のガス放電ステージ1273の両方が装置100、700、又は900の制御下にある場合、単一の制御装置128は、両方のセンサシステム124と両方の作動システム754と両方の測定システム960と通信するように構成することができる。
【0099】
[0119] 図13を参照すると、メトロロジキット1380は、装置(装置900など)を構成するコンポーネントを含む。メトロロジキット1380は、単一のガス放電ステージ108に固定する又は関連付ける必要がなく且つ1つのガス放電ステージ108から別のガス放電ステージに移動させることができるので、有用である。その上、このため、各ガス放電ステージ108に対して装置900を設ける(これはよりコストがかかる)のではなく、2つ以上のガス放電ステージ108に対してメトロロジキット1380を使用することが可能である。
【0100】
[0120] メトロロジキット1380は、複数のセンサ1324a、1324b、...1324i(ここで、iは1より大きい任意の整数である)を含むセンサシステム1324を含む。各センサ1324a、1324b、...1324iは、そのセンサに対する3次元本体102の物理的態様を測定するように構成される。メトロロジキット1380は、少なくとも1つの測定デバイス1360a、1360b、...1360j(ここで、jは任意の整数である)を含む測定システム1360を含む。各測定デバイス1360a、1360b、...1360jは、光ビーム110の性能パラメータを測定するように構成される。メトロロジキット1380は、本体102に物理的に結合するように構成された複数のアクチュエータ1354a、1354b、...1354kを含む作動システム1354を含む。
【0101】
[0121] メトロロジキット1380は、センサシステム1324と測定システム1360と作動システム1354と通信するように構成された制御装置1328を含む。制御装置1328は、センサシステム1324とインターフェースしてセンサシステム1324からセンサ情報を受信するように構成されたセンサ処理モジュール1381を含む。制御装置1328は、測定システム1360とインターフェースして測定システム1360から測定情報を受信するように構成された測定処理モジュール1382を含む。制御装置1329は、作動システム1354とインターフェースするように構成されたアクチュエータ処理モジュール1383を含む。
【0102】
[0122] 制御装置1328はまた、3次元本体102を有するガス放電ステージ108とインターフェースするように構成された光源処理モジュール1384を含むことができる。
【0103】
[0123] 制御装置1328はまた、センサ処理モジュール1381と測定処理モジュール1382とアクチュエータ処理モジュール1383と光源処理モジュール1384と通信する解析処理モジュール1385を含むことができる。解析処理モジュール1385は、使用時に、ガス放電ステージ108の1つ又は複数の特性を調整するように光源処理モジュール1384に命令し、(センサシステム1324からの)センサ情報及び(測定システム1360からの)測定情報を解析し、且つガス放電ステージ108の調整された特性に基づいてアクチュエータ処理モジュール1383への命令を決定するように構成される。
【0104】
[0124] メトロロジキット1380は、1つ又は複数のガス放電ステージ108に対して動作可能に接続され且つ接続解除されるように構成されるようなモジュール式である。各ガス放電ステージ108は、それぞれの光ビーム110を発生させるキャビティ112を画定するそれぞれの3次元本体102を含む。したがって、本体102の位置を最適化する必要がある場合に、メトロロジキット1380をガス放電チャンバ108に設置することができる。例えば、センサ1324a、1324b、...1324iは、本体102のそれぞれの領域に対するそれぞれの場所に取り付けることができる。測定デバイス1360a、1360b、...1360jは、光ビーム110の性能パラメータを測定する場所に配置することができる。アクチュエータ1354a、1354b、...1354kは、本体102のそれぞれの領域に物理的に結合させることができる。そして、センサシステム1324、測定システム1360、及び作動システム1354は、制御装置1328に接続させることができ、又は制御装置1328と通信するように配置することができる。本体102が最適化された後に、接続解除のための逆のステップを実施することができる。
【0105】
[0125] いくつかの実施形態では、測定システム1360は、測定デバイスの1つ又は複数の代わりに、1つ又は複数の測定インターフェースを含む。各測定インターフェースは、ガス放電ステージ108内に固定される測定デバイスに接続するとともに、キット1380内の制御装置128に接続することが可能である。
【0106】
[0126] 図14を参照すると、手順1487が装置900によって実施される。手順1487は、ガス放電ステージ108のコンポーネントを移動させるか若しくは交換するときにいつでも、又はガス放電ステージ108の効率が許容範囲を下回るときにいつでも実施することができる。手順1487は、概して、ガス放電ステージ108がリソグラフィ露光装置とはオフラインである間に実施される。
【0107】
[0127] ガス放電ステージ108の効率は、光ビーム110の1つ又は複数の性能パラメータによって表すことができる。その上、1組の複数の性能パラメータは、パラメータ空間とみなすことができる。それゆえ、パラメータ空間は、複数の性能パラメータを含む。手順1487は、パラメータ空間を最適化することを目指す。パラメータ空間の最適化は、特定の性能パラメータが最適化されること又は各性能パラメータが最適化されることを必ずしも意味しない。むしろ、ガス放電ステージ108の最も効率的な動作をもたらす1組又は複数の性能パラメータが決定される。上述したように、性能パラメータの例としては、光ビーム110のエネルギーE、光ビーム110の帯域幅又は波長などのスペクトルフィーチャ、装置(リソグラフィ露光装置など)における光ビーム110のドーズ量、光ビーム110のパルスが生成される繰り返し率、及び光ビーム110のデューティサイクルが挙げられる。
【0108】
[0128] 手順1487は、ガス放電ステージ108の本体102の複数の別個の領域126a、126bなどの各々において、その領域における本体102の物理的態様を測定すること(1488)を含む。例えば、センサシステム124(特に、センサ124a、124bなど)は、各別個の領域126a、126bなどにおける物理的態様を測定することができる。
【0109】
[0129] 手順1487は、ガス放電ステージ108から発生させる光ビーム110の1つ又は複数の性能パラメータを測定すること(1489)を含む。例えば、測定システム960は、光ビーム110の1つ又は複数の性能パラメータを測定することができる。測定システム960は、ガス放電ステージ108の効率を表すものとして1つの性能パラメータのみを測定することが可能である。その上、測定システム960は、ガス放電ステージ108の効率を表すために複数の性能パラメータを測定することも可能である。測定できる性能パラメータの例としては、パルス光ビーム110の繰り返し率、パルス光ビーム110のエネルギー、パルス光ビーム110のデューティサイクル、及び/又はパルス光ビーム110のスペクトルフィーチャが挙げられる。
【0110】
[0130] 手順1487は、測定された物理的態様を解析し(1490)、それにより、ガス放電ステージ108の光学コンポーネント140、142によって決定された、複数の開口によって定められたX軸106によって定められるXYZ座標系104における本体の位置を決定すること(1491)を含む。手順1487はまた、ガス放電ステージ108の本体102の決定された位置を解析すること(1492)と、1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析すること(1493)とを含む。制御装置128は、測定1488及び1489からの出力を受信した後に解析1490を実施し、本体の位置を決定した1491後に解析1492、1493を実施する。
【0111】
[0131] 手順1487は、ガス放電ステージ108の本体102の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定すること(1494)と、ガス放電ステージ108の本体102の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されると判定された場合に、ガス放電ステージ108の本体102の位置を修正すること(1495)とを含む。性能パラメータが光ビーム110のエネルギーEである例では、制御装置128は、図11に示すような、フィードバック制御を使用して、本体102の位置の段階的な調整を行い、次いで、その調整によって性能パラメータが改善されたかどうかを判定する(1494)ために1489において性能パラメータを再測定する。
【0112】
[0132] 本体102の位置の修正によって1つ又は複数の測定された性能パラメータが改善されない(1494)と判定された場合、手順1487が終了する。特に、手順1487は、複数の測定された性能パラメータを最適化するガス放電ステージ108の本体102の位置の決定している。ガス放電ステージ108の本体102の最適な位置は、光ビーム110の性能パラメータの最適な1組の値を提供し、手順1487は、ガス放電ステージ108の本体102の位置がこの最適な位置となるように修正するように動作する。
【0113】
[0133] ガス放電ステージ108の本体102の位置は、1492でのガス放電ステージ108の本体102の決定された位置の解析に基づいて修正することができる(1495)。ガス放電ステージ108の本体102の位置は、X軸106からのガス放電ステージ108の本体102の並進及びX軸106からのガス放電ステージ108の本体102の回転のうちの1つ又は複数を決定することによって決定することができる(1491)。この決定の例は、図6を参照して上で説明されている。
【0114】
[0134] 上述したように、本体102の別個の領域における本体102の物理的態様は、対応するセンサから本体102のその領域までの距離を測定することによって測定することができる(1488)。
【0115】
[0135] 手順1487はまた、本体102の一方側におけるビーム結合器(光学コンポーネント142など)によって画定される共振器と、本体102の別の側におけるビーム方向転換デバイス(光学コンポーネント140など)とを形成することによって、ガス放電ステージ108からの光ビーム110を発生させることと、キャビティ112内の利得媒体内でエネルギーを発生させることとを含むことができる。ビーム結合器及びビーム方向転換デバイスはまた、X軸106を定めることができる。
【0116】
[0136] 上述したように、また図15を参照して、光ビーム110は、基板Wのパターニングのためのリソグラフィ露光装置EXなどの装置において使用することができる。この場合、装置100、700、又は900は、リソグラフィ露光装置EXに増幅及びパルス光ビームLBを提供する光源LSに組み込まれる。光ビームLBは、ガス放電ステージ108から出力された光ビーム110に相当することができる。或いは、光ビームLBは、ガス放電ステージ108から出力された光ビーム110から形成される光ビームに相当することができる。その上、上述したように、ガス放電ステージ108及び装置100、700、又は900は、デュアルステージ光源LSに組み込むことができる。
【0117】
[0137] 例えば、制御装置128と装置100、700、900の他のコンポーネントとの接続が線として示されているが、制御装置128と他のコンポーネントとの接続は、有線接続又は無線接続とすることができる。
【0118】
[0138] 実施形態については、以下の条項を使用して更に説明され得る。
条項1.光源装置であって、
エネルギー源と相互作用するように構成されるキャビティを画定する3次元本体を含むガス放電ステージであって、本体が、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含む、ガス放電ステージと、
複数のセンサを備えるセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対するガス放電ステージの本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、
センサシステムと通信し、センサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸によって定められるXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定するように構成された制御装置であって、X軸が、ガス放電ステージのジオメトリによって定められる、制御装置と
を備える光源装置。
条項2.ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムを更に備える、条項1に記載の光源装置。
条項3.制御装置が、測定システムと通信し、並びに、
XYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置と光ビームの1つ又は複数の測定された性能パラメータの両方を解析し、
ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定する
ように更に構成される、
条項2に記載の光源装置。
条項4.ガス放電ステージの本体に物理的に結合された作動システムであって、ガス放電ステージの本体の位置を調整するように構成された作動システムを更に備える、条項3に記載の光源装置。
条項5.制御装置が、作動システムと通信し、ガス放電ステージの本体の位置を修正すべきかどうかに関する判定に基づいて作動システムに信号を提供するように構成される、
条項4に記載の光源装置。
条項6.作動システムが、複数のアクチュエータを含み、各アクチュエータが、ガス放電ステージの本体の領域と物理的に通信するように構成される、条項5に記載の光源装置。
条項7.各アクチュエータが、電気機械デバイス、サーボ機構、電気サーボ機構、油圧サーボ機構、及び/又は空気圧サーボ機構のうちの1つ又は複数を含む、条項6に記載の光源装置。
条項8.制御装置が、X軸からのガス放電ステージの本体の並進又はX軸からのガス放電ステージの本体の回転を決定することによってXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定するように構成される、条項1に記載の光源装置。
条項9.X軸からのガス放電ステージの本体の並進が、X軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進、X軸に垂直であるY軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ったガス放電ステージの本体の並進のうちの1つ又は複数を含む、条項8に記載の光源装置。
条項10.X軸からのガス放電ステージの本体の回転が、X軸を中心としたガス放電ステージの本体の回転、X軸に垂直であるY軸を中心としたガス放電ステージの本体の回転、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ったガス放電ステージの本体の回転のうちの1つ又は複数を含む、
条項8に記載の光源装置。
条項11.各センサが、センサからガス放電ステージの本体までの距離をそのセンサに対するガス放電ステージの本体の物理的態様として測定するように構成される、条項1に記載の光源装置。
条項12.ガス放電ステージが、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスと、本体の第2の端部におけるビーム結合器とを含み、ガス放電ステージ内で生成された光ビームがビーム結合器及びビーム方向転換デバイスと相互作用するようにビーム方向転換デバイス及びビーム結合器がX軸と交差する、条項1に記載の光源装置。
条項13.ガス放電ステージの本体が許容可能位置の範囲内にあるときに、エネルギー源が本体のキャビティにエネルギーを供給し、ビーム方向転換デバイス及びビーム結合器が位置合わせされ、光ビームを発生させる、
条項12に記載の光源装置。
条項14.光ビームが、紫外領域の波長を有する増幅光ビームである、条項13に記載の光源装置。
条項15.ビーム方向転換デバイスが、光ビームの波長を選択及び調整するための複数の光学系を含む光モジュールであり、ビーム結合器が部分反射ミラーを含む、条項12に記載の光源装置。
条項16.ビーム方向転換デバイスが、第1のポートを通ってガス放電ステージの本体から出た光ビームを受け取って光ビームが第1のポートを通ってガス放電ステージの本体内に再び入るように光ビームの方向を変化させるように構成される光学系の構成を含む、
条項12に記載の光源装置。
条項17.ガス放電ステージはまた、光ビームがビーム結合器とキャビティとの間を進むときに光ビームと相互作用するように構成されたビームエキスパンダを含む、条項12に記載の光源装置。
条項18.各センサが、ガス放電ステージの本体に対して固定して取り付けられるように構成される、条項1に記載の光源装置。
条項19.各センサが、ガス放電ステージの本体に対して固定して取り付けられたときに他のセンサから距離をおいて固定されるように構成される、条項18に記載の光源装置。
条項20.ガス放電ステージと光学的に直列である第2のガス放電ステージであって、エネルギー源と相互作用するように構成される第2のキャビティを画定する第2の3次元本体を有し、第2の本体が、紫外領域の波長を有する光ビームを透過する少なくとも2つのポートを含む、第2のガス放電ステージと、
第2の複数のセンサであって、第2の複数の各センサが、そのセンサに対する第2の本体のそれぞれの別個の領域の物理的態様を測定するように構成される、第2の複数のセンサと
を更に備え、
制御装置が、第2の複数のセンサと通信し、第2の複数のセンサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、第2の本体の少なくとも2つのポートを通る第2のX軸によって定められる第2のXYZ座標系に対する第2の本体の位置を決定するように構成される、
条項1に記載の光源装置。
条項21.各センサが変位センサを含む、条項1に記載の光源装置。
条項22.変位センサが、光学式変位センサ、リニア近接センサ、電磁センサ、又は超音波式変位センサである、条項21に記載の光源装置。
条項23.各センサが非接触センサを含む、条項1に記載の光源装置。
条項24.X軸が、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定められ、本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合され、第2のポートと光学的に結合される、条項1に記載の光源装置。
条項25.メトロロジ装置であって、
複数のセンサを含むセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対するガス放電ステージの本体の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、
ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定するように構成された測定システムと、
複数のアクチュエータを含む作動システムであって、各アクチュエータが、ガス放電ステージの本体の別個の領域に物理的に結合されるように構成され、複数のアクチュエータが協働してガス放電ステージの本体の位置を調整する、作動システムと、
センサシステムと測定システムと作動システムと通信する制御装置であって、
センサからの測定された物理的態様を解析し、それにより、ガス放電ステージによって定められたX軸によって定められるXYZ座標系におけるガス放電ステージの本体の位置を決定し、
ガス放電ステージの本体の位置を解析し、
1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析し、
ガス放電ステージの本体の位置及び1つ又は複数の測定された性能パラメータの解析に基づいてガス放電ステージの本体の位置を修正するために作動システムに信号を提供する
ように構成された制御装置と
を備えるメトロロジ装置。
条項26.センサが、互いに離間してガス放電ステージの本体に対して位置決めされる、条項25に記載のメトロロジ装置。
条項27.制御装置が、光ビームの複数の性能パラメータを最適化するガス放電ステージの本体の位置を決定することによって、ガス放電ステージの本体の位置、及び1つ又は複数の測定された性能パラメータの解析に基づいて、ガス放電ステージの本体の位置を修正するために、作動システムに信号を提供するように構成される、条項25に記載のメトロロジ装置。
条項28.X軸が、本体の第1の端部におけるビーム方向転換デバイスによって定められ、本体の第2の端部における第1のポート及びビーム結合器と光学的に結合され、第2のポートと光学的に結合される、条項25に記載のメトロロジ装置。
条項29.方法であって、
光源のガス放電ステージの本体の複数の別個の領域の各々において、その領域における本体の物理的態様を測定することと、
ガス放電ステージから発生させる光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定することと、
測定された物理的態様を解析し、それにより、X軸によって定められるXYZ座標系における本体の位置を決定することであって、X軸が、ガス放電ステージに関連する複数の開口によって定められる、決定することと、
ガス放電ステージの本体の決定された位置を解析することと、
1つ又は複数の測定された性能パラメータを解析することと、
ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定することと、
ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されると判定された場合に、ガス放電ステージの本体の位置を修正することと
を含む方法。
条項30.ガス放電ステージの本体の位置を修正することが、ガス放電ステージの本体の決定された位置の解析に基づく、条項29に記載の方法。
条項31.ガス放電ステージの本体の位置を決定することが、X軸からのガス放電ステージの本体の並進及びX軸からのガス放電ステージの本体の回転のうちの1つ又は複数を決定することを含む、条項29に記載の方法。
条項32.X軸からガス放電ステージの本体を並進させることが、X軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させること、X軸に垂直であるY軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させること、及びX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ってガス放電ステージの本体を並進させることのうちの1つ又は複数を含む、条項31に記載の方法。
条項33.X軸からガス放電ステージの本体を回転させることが、X軸を中心にガス放電ステージの本体を回転させること、X軸に垂直であるY軸を中心にガス放電ステージの本体を回転させること、及び/又はX軸とY軸とに垂直であるZ軸に沿ってガス放電ステージの本体を回転させることのうちの1つ又は複数を含む、条項31に記載の方法。
条項34.その領域における本体の物理的態様を測定することが、センサからガス放電ステージの本体の領域までの距離を測定することを含む、条項29に記載の方法。
条項35.ガス放電ステージの本体の位置の修正によって、測定された性能パラメータの1つ又は複数が改善されるかどうかを判定することが、複数の測定された性能パラメータを最適化するガス放電ステージの本体の位置を決定することを含む、条項29に記載の方法。
条項36.本体の一方側におけるビーム結合器によって画定される共振器と、本体の別の側におけるビーム方向転換デバイスとを形成することを含む、ガス放電ステージから光ビームを発生させることを更に含み、ビーム結合器及びビーム方向転換デバイスが、X軸を定めて、本体によって画定されたキャビティ内の利得媒体内でエネルギーを発生させる、条項29に記載の方法。
条項37.光ビームの1つ又は複数の性能パラメータを測定することが、複数の性能パラメータを測定することを含む、条項29に記載の方法。
条項38.複数の性能パラメータを測定することが、光源によって生成されるパルス光ビームの繰り返し率、パルス光ビームのエネルギー、パルス光ビームのデューティサイクル、及び/又はパルス光ビームのスペクトルフィーチャのうちの2つ以上を測定することを含む、条項37に記載の方法。
条項39.光ビームの性能パラメータの最適な1組の値を提供するガス放電ステージの本体の最適な位置を決定することと、
ガス放電ステージの本体の位置が最適な位置になるように修正することと
を更に含む、条項37に記載の方法。
条項40.メトロロジキットであって、
複数のセンサを含むセンサシステムであって、各センサが、そのセンサに対する3次元本体の物理的態様を測定するように構成される、センサシステムと、
複数の測定デバイスを含む測定システムであって、各測定デバイスが、光ビームの性能パラメータを測定するように構成される、測定システムと、
3次元本体に物理的に結合するように構成された複数のアクチュエータを含む作動システムと、
センサシステムと測定システムと作動システムと通信するように構成された制御装置であって、
センサシステムとインターフェースしてセンサシステムからセンサ情報を受信するように構成されたセンサ処理モジュールと、
測定システムとインターフェースして測定システムから測定情報を受信するように構成された測定処理モジュールと、
作動システムとインターフェースするように構成されたアクチュエータ処理モジュールと、
3次元本体を有するガス放電ステージとインターフェースするように構成された光源処理モジュールと
を含む制御装置と
を備えるメトロロジキット。
条項41.制御装置が、センサ処理モジュールと測定処理モジュールとアクチュエータ処理モジュールと光源処理モジュールと通信する解析処理モジュールであって、使用時に、ガス放電ステージの1つ又は複数の特性を調整するように光源処理モジュールに命令し、センサ情報及び測定情報を解析し、ガス放電ステージの調整された特性に基づいてアクチュエータ処理モジュールへの命令を決定するように構成された解析処理モジュールを含む、条項40に記載のメトロロジキット。
条項42.メトロロジキットが、1つ又は複数のガス放電ステージに対して動作可能に接続され接続解除されるように構成されるようなモジュール式であり、各ガス放電ステージが、それぞれの光ビームを発生させるキャビティを画定するそれぞれの3次元本体を含む、条項40に記載のメトロロジキット。
【0119】
[0139] 他の実施形態も以下の特許請求の範囲内である。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15