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特許7297484注出用スパウト、閉鎖部材付き注出用スパウト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】注出用スパウト、閉鎖部材付き注出用スパウト
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/38 20060101AFI20230619BHJP
   B65D 51/22 20060101ALN20230619BHJP
【FI】
B65D33/38 BRG
B65D51/22 100
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019055579
(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公開番号】P2020152436
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000224101
【氏名又は名称】藤森工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100155066
【弁理士】
【氏名又は名称】貞廣 知行
(72)【発明者】
【氏名】小野 松太郎
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-235153(JP,A)
【文献】特開2018-154399(JP,A)
【文献】特許第6236139(JP,B1)
【文献】特開2011-11765(JP,A)
【文献】特開2011-157085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/38
B65D 51/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器に取り付けられる取付部と、前記取付部から突出された筒状注出部と、前記筒状注出部の内側を含み且つ前記取付部を貫通して形成された内容物流路と、前記内容物流路の内周面に突出形成され、前記内容物流路に挿入されるノズルの外周に嵌合される嵌合リブを有し、前記嵌合リブ前記内容物流路の内周面の周方向に延在形成され、前記嵌合リブの内周面は、前記内容物流路の前記取付部に開口する一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状であって、前記ノズルの側周面に合致するサイズの仮想テーパ円筒面上に形成されている注出用スパウト。
【請求項2】
前記内容物流路の内周面には前記ノズルにその先端から基端側へ延在形成されたスリットに挿入される筒状のガイドが突出形成されている請求項に記載の注出用スパウト。
【請求項3】
前記内容物流路の一端部には、前記内容物流路を閉じるための閉鎖部材が嵌合される嵌合溝が前記内容物流路の内周方向に延在形成され、
前記嵌合リブ及び前記ガイドは前記嵌合溝から前記内容物流路の他端側へ延在形成されている請求項に記載の注出用スパウト。
【請求項4】
請求項に記載の注出用スパウトと、前記閉鎖部材とを有する、閉鎖部材付き注出用スパウト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、詰め替え容器等に好適に用いることができる注出用スパウト、閉鎖部材付き注出用スパウトに関する。
【背景技術】
【0002】
醤油等の液体調味料や液体洗剤等のトイレタリー商品は、樹脂製の包装容器に内容物を収容した商品の他に、補充用の内容物が収容された詰め替え容器を提供することが多く行なわれている。
繰り返し使用する包装容器は、内容物を注出するための注出ユニットを備えている。注出ユニットは、注出ノズルと、この注出ノズルの周囲に設けられた周壁とを備えることにより構成されている。詰め替え容器は、こうした構成の包装容器の注出ユニットに詰め替え容器の注出口を単に差し込んで詰め替えを行うものが一般的であったが、近年、詰め替え時の漏れ防止や作業性を向上させるために、注出用スパウトを連結することにより、内容物を包装容器に補充するように構成されている(例えば特許文献1)。
【0003】
詰め替え容器から包装容器に内容物を補充するために注出ユニットと詰め替え容器の注出用スパウトとを連結する場合、両者の連結は、注出ユニットの周壁の内側に、詰め替え容器の注出用スパウトの筒状注出部をはめ込むことにより行われている。
特許文献1に開示される詰め替え容器の注出用スパウトは、内容物流路が貫通形成された筒状注出部を有するスパウト本体と、内容物流路の内側にはめこまれて内容物流路を閉鎖する閉鎖部材とを有し、内容物流路内側にはめこんだ閉鎖部材によって内容物が外気に触れることを防止できる。また、この注出用スパウトは、筒状注出部を包装容器の注出ユニットの周壁内側にはめこんだときに筒状注出部内側に包装容器の注出ノズルが挿入され、この注出ノズルによって閉鎖部材が内容物流路から突き出されて内容物流路が開放され、詰め替え容器内の内容物を内容物流路を通じて包装容器に充填できるように構成されている。詰め替え容器の内容物は包装容器の注出ノズルを介して包装容器へ充填される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6236139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来構成の注出用スパウトでは、筒状注出部の内側に挿入された包装容器の注出ノズルの周りが、詰め替え容器から包装容器へ移動する内容物の付着によって汚れることが多い。このため、包装容器への内容物補充完了後に注出用スパウトを離脱した包装容器の注出ユニットにキャップを装着する作業等において、ユーザーが手指で注出ノズルに触れて手指を内容物で汚すことがあった。
【0006】
本発明の態様が解決しようとする課題は、筒状注出部内側に挿入された包装容器の注出ノズルを介して容器内の内容物を包装容器へ充填する際に包装容器の注出ノズルを内容物によって汚すことを回避できる注出用スパウト、閉鎖部材付き注出用スパウトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では以下の態様を提供する。
第1の態様の注出用スパウトは、内容物が収容される容器に取り付けられる取付部と、前記取付部から突出された筒状注出部と、前記筒状注出部の内側を含み且つ前記取付部を貫通して形成された内容物流路と、前記内容物流路の内周面に突出形成され、前記内容物流路に挿入されるノズルの外周に嵌合される嵌合リブ及び前記ノズルの側周に当接される可撓性のフィンの一方または両方とを有し、前記嵌合リブ及び前記フィンは前記内容物流路の内周面の周方向に延在形成されている。
前記嵌合リブの内周面は前記内容物流路の前記取付部に開口する一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状に形成されていても良い。
上述の注出用スパウトは、前記フィンが前記嵌合リブからその内周側に突出されたフィン付き嵌合リブを有していても良い。
前記内容物流路の内周面には前記ノズルにその先端から基端側へ延在形成されたスリットに挿入される筒状のガイドが突出形成されていても良い。
前記内容物流路の一端部には、前記内容物流路を閉じるための閉鎖部材が嵌合される嵌合溝が前記内容物流路の内周方向に延在形成され、前記嵌合リブ及び前記ガイドは前記嵌合溝から前記内容物流路の他端側へ延在形成されていても良い。
第2の態様の閉鎖部材付き注出用スパウトは、上記の注出用スパウトと、前記閉鎖部材とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、筒状注出部内側に挿入された包装容器の注出ノズルを介して容器内の内容物を包装容器へ充填する際に包装容器の注出ノズルを内容物によって汚すことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトを示す正断面図である。
図2図1の注出用スパウトを取付部から見た構造を示す平面図である。
図3図1の注出用スパウトの樹脂成形後に一対のコアピンを注出用スパウトから離脱させた状態を示す正面図である。
図4図1の注出用スパウトの樹脂成形を説明する図であって、注出用スパウトの内容物流路を成形する一対のコアピンを突き合わせて注出用スパウトを成形した状態を示す正断面図である。
図5】包装容器の注出ユニットの一例を示す斜視図である。
図6図1の注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトを包装容器の注出ユニットに嵌め込んだ状態を示す正断面図である。
図7】注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトの変形例を示す正断面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトを示す正断面図である。
図9図8の注出用スパウトを取付部から見た構造を示す平面図である。
図10図8の注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトを包装容器の注出ユニットに嵌め込んだ状態を示す正断面図である。
図11】本発明の第3実施形態に係る注出用スパウト及び閉鎖部材付き注出用スパウトを示す正断面図である。
図12図11の注出用スパウトを包装容器の注出ユニットに嵌め込んだ状態を示す正断面図である。
図13】第3実施形態の注出用スパウトの変形例を示す図であり、フィン付き嵌合リブにおけるフィン位置を変更した注出用スパウトを示す正断面図である。
図14】第3実施形態の注出用スパウトの変形例を示す図であり、嵌合リブが存在せずフィンを有する注出用スパウトを示す正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0011】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の注出用スパウト10を示す。
また、図1は、注出用スパウト10と、注出用スパウト10に貫通形成された内容物流路13に嵌め込まれて内容物流路13を塞ぐ閉鎖部材30とで構成される閉鎖部材付き注出用スパウト10Aも示している。
【0012】
注出用スパウト10は樹脂製の一体成形品である。
図1に示す注出用スパウト10は、詰め替え容器20の容器部21に取り付けられる取付部11と、取付部11から突出された筒状注出部12とを有する。
【0013】
この注出用スパウト10には、筒状注出部12の内側を含み、かつ筒状注出部12から取付部11を貫通して延在する内容物流路13が貫通形成されている。
図1に示す注出用スパウト10の内容物流路13は、円筒状内周面(但し後述のガイド14を除く)を有する円形孔である。
【0014】
内容物流路13の取付部11側の一端部(一端側の端部)は取付部11における詰め替え容器20の容器部21内側の内容物収容領域に臨む面(基端面11a)に開口されている。
内容物流路13の他端は筒状注出部12先端に開口され、注出用スパウト10の注出口を構成している。
なお、取付部11の基端面11aは注出用スパウト10の基端面を兼ねる。内容物流路13の一端側の開口を、以下、基端開口、とも言う。
【0015】
図1に示すように、内容物流路13の一端部の内周面13aには、円板状の閉鎖部材30の外周部31が嵌め込まれる嵌合溝15が内容物流路13の内周方向全周に延在形成されている。
閉鎖部材30の外周部31は閉鎖部材30外周側へ行くにしたがって厚みが小さくなるテーパ状に形成されている。以下、閉鎖部材30の外周部31をテーパ状外周部とも言う。閉鎖部材30のテーパ状外周部31の厚み方向両側の面は、閉鎖部材30外周側へ行くにしたがって、閉鎖部材30の厚みの中央部を通り且つ閉鎖部材30の厚みに垂直に延在する仮想平面に接近する傾斜面となっている。嵌合溝15は、閉鎖部材30のテーパ状外周部31の外形に対応するV溝状に形成されている。
【0016】
図1に示す注出用スパウト10は、内容物流路13の一端部の内周面13aにその周方向全周にわたって突出形成された係止突部16及び嵌合リブ17と、内容物流路13内周方向に延在する嵌合リブ17の延在方向複数箇所から内容物流路13他端部側へ延在形成された縦リブ18とを有する。
図1に示す注出用スパウト10は、内容物流路13の一端部の内周面13aに、嵌合リブ17と縦リブ18とで構成されたノズル保持突壁19を有する。
【0017】
嵌合リブ17は、係止突部16に対して内容物流路13他端側へ離間した位置に、係止突部16に平行に延在形成されている。
図1において、嵌合溝15は、係止突部16と嵌合リブ17との間に確保された領域である。
係止突部16は嵌合溝15の内容物流路13一端側(基端開口側)、嵌合リブ17は嵌合溝15の内容物流路13他端側(注出口側)に位置し、それぞれ嵌合溝15の内壁面の一部を形成している。
嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端部は嵌合溝15の内容物流路13他端側の内壁面を形成している。
【0018】
図1に示す注出用スパウト10は、内容物流路13内周面に突出するガイド14も有している。
図5に示すように、包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52には、その突端から基端に向かって延在するスリット53が形成されている。
図6に示すように、ガイド14は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の円筒状の周壁51内側に挿入してはめこむときに、包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52のスリット53(図5参照)に挿入されて、包装容器の注出ユニット50に対して注出用スパウト10を案内して挿入を円滑にする役割を果たす。
【0019】
図1に示すように、ガイド14は嵌合溝15から内容物流路13他端側へ延在形成されている。
図1図2に示すように、注出用スパウト10のガイド14は、内容物流路13軸線に沿って延在する筒状部14aと、筒状部14aの内容物流路13一端側を塞ぐ底板部14bとを有する有底筒状に形成されている。ガイド14の筒状部14aは内容物流路13軸方向に沿う軸線を中心に延在形成されている。
図1図2に示す注出用スパウト10のガイド14は円筒状の筒状部14aと円板状の底板部14bとを有する有底円筒状に形成されている。
【0020】
ガイド14の筒状部14aの内容物流路13他端側(注出口側)は開口されている。ガイド14は、内容物流路13延在方向における一端側のみが底板部14bに塞がれた片側有底筒状に形成されている。
また、図1に示すガイド14の底板部14bにおける内容物流路13内周面付近に位置する部分は嵌合溝15の内容物流路13他端側の内壁面の一部を形成している。
【0021】
図1図2に示すように、嵌合リブ17は、内容物流路13一端側の内周面13aの周方向におけるガイド14を除く部分の全周にわたって延在形成されている。嵌合リブ17の内容物流路13内周方向両端はガイド14の底板部14bに繋がっている。
嵌合リブ17は、内容物流路13一端側の内周面13aの周方向全周の60%以上の範囲に形成される。
【0022】
図1図2に示すガイド14の底板部14bの内容物流路内周面13aからの突出寸法(内容物流路13軸線側への突出寸法)は、嵌合リブ17の内容物流路内周面13aからの突出寸法(内容物流路13軸線側への突出寸法)よりも大きい。嵌合リブ17の内容物流路13内周方向両端はガイド14の底板部14bの内容物流路13内周面付近に位置する部分(基端部)に繋がっておりガイド14の底板部14bと一体に形成されている。
【0023】
図1の注出用スパウト10の嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端面は、注出用スパウト10に真っ直ぐに延在形成された内容物流路13の軸方向に垂直に形成されている。
ガイド14の底板部14bの内容物流路13内周面付近に位置する部分は内容物流路13内周方向における嵌合リブ17の延長上に位置し、嵌合リブ17と繋がっており、嵌合リブ17と一体に形成されている。
図1の注出用スパウト10において、ガイド14の底板部14bの内容物流路13一端側の面は、嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端面と連続して形成され、内容物流路13軸方向に垂直に延在している。
【0024】
図1の注出用スパウト10の嵌合リブ17の内周面17a(以下、嵌合リブ内周面、とも言う)は、内容物流路13一端側へ行くにしたがって径小となるテーパ状に形成されている。嵌合リブ内周面17aは、内容物流路内周面13aと同軸に形成されている。
【0025】
図1に示すように、縦リブ18は、嵌合リブ17の内容物流路13他端側の端から内容物流路13他端側へ行くにしたがって内容物流路13の内周面13aからの突出寸法が縮小するテーパ状に形成されている。各縦リブ18の内容物流路13外周側とは逆側の突端面の内容物流路13軸線に対する傾斜角度は、嵌合リブ内周面17aの内容物流路13軸線に対する傾斜角度に比べて大きい。各縦リブ18の突端面は嵌合リブ内周面17aの内容物流路13他端側の端から嵌合リブ内周面17aの仮想延長を介して内容物流路13軸線とは逆側の領域に延在する。
注出用スパウト10のノズル保持突壁19の内周面は、嵌合リブ17の内周面17aと各縦リブ18の突端面とによって構成されている。
【0026】
図1に示す注出ユニット50は、注出ノズル52の基端からその周囲全周にわたってフランジ状に延出して円筒状の周壁51の基端部に繋がっているノズル支持壁54を有している。
注出ノズル52はノズル支持壁54の内周端から周壁51先端側へ突出形成され、ノズル支持壁54を介して周壁51の内側に周壁51に同軸に支持されている。注出ノズル52は、ノズル支持壁54側の基端から突端側へ行くにしたがって径小となるテーパ円筒状に形成されている。
また、図1に示す注出ユニット50の注出ノズル52の突端部は周壁51先端から外側へ突出されている。
【0027】
図1図6に示すように、注出用スパウト10の嵌合リブ内周面17aは、包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52の側周面に合致するサイズの仮想テーパ円筒面上に形成されている。
図1の注出用スパウト10の嵌合リブ17は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入したときに注出ノズル52外側に嵌合される。
ノズル保持突壁19の縦リブ18は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50に挿入、嵌合する際に、内容物流路13に挿入された注出ユニット50の注出ノズル52先端部が当接されることで注出ノズル52先端部を嵌合リブ17内側へ導いて嵌合リブ17の注出ノズル52への嵌合を円滑にする案内突部の役割を果たす。
また、縦リブ18は嵌合リブ17を補強する補強リブの役割も果たす。
【0028】
縦リブ18は、内容物流路13内周方向の厚み寸法が内容物流路13軸方向の延在方向寸法よりも大きい板状に形成されている。
縦リブ18は、内容物流路13内周方向の3以上の箇所に分散配置されている。
【0029】
図3図4に示すように、注出用スパウト10の樹脂成形では、注出用スパウト10側面を成形する金型の他に、内容物流路13を形成するためのコアピン41a、42aが支持板41b、42bから突出された構造の一対のピン付き型41、42を使用する。コアピン41a、42aは円柱状に形成されている。
【0030】
一方のピン付き型41(第1ピン付き型)のコアピン41a(第1コアピン)の側面には、嵌合溝15を形成するための溝形成突部41c、及び係止突部16を成形するための係止突部成形溝41dが形成されている。溝形成突部41c及び係止突部成形溝41dは、それぞれ第1コアピン41aの周方向全周に延在形成されている。
【0031】
他方のピン付き型42(第2ピン付き型)のコアピン42a(第2コアピン)は、支持板42bから突出された円柱状のピン主部42gと、ピン主部42gの先端(突端)から先細りのテーパ状に突出形成された円錐台状のテーパ状先端部42fとを有する。
【0032】
図3図4に示す第2コアピン42aのピン主部42gの先端部(突端部)の側面の周方向複数箇所には、ノズル保持突壁19の縦リブ18を成形するための縦リブ成形溝42iが形成されている。
縦リブ成形溝42iは第2コアピン42aの側面から窪んで第2コアピン42a軸線方向に沿って延在形成されている。
また、縦リブ成形溝42iは第2コアピン42aの先端側に行くにしたがって第2コアピン42a側面からの深さが深くなるように形成されている。
【0033】
テーパ状先端部42fはピン主部42gと同軸に形成されている。
テーパ状先端部42fのピン主部42g側の基端は、ピン主部42g突端に比べて径小に形成されている。
ピン主部42g先端部の各縦リブ成形溝42iの延在方向片端は、テーパ状先端部42fの基端とピン主部42g先端外周との間の段差面に開口されている。
また、各縦リブ成形溝42iの溝底面のピン主部42g先端側の端は、テーパ状先端部42fの基端外周に位置合わせされている。各縦リブ成形溝42iの溝底面はテーパ状先端部42fの基端から第2コアピン42a基端側に行くにしたがって第2コアピン42a側面からの深さが浅くなるように形成されている。
【0034】
また、第2コアピン42aには、ガイド14を成形するためのガイド成形凹部42cが形成されている。ガイド成形凹部42cは、第2コアピン42aの先端面42hから窪んだガイド端部成形部42dと、ガイド端部成形部42dから第2コアピン42a基端部に向かって延在するガイド側壁成形部42e、とを有する。
【0035】
図4に示すように、第1ピン付き型41及び第2ピン付き型42は、コアピン41a、42aの先端面41e、42h同士を突き合わせた状態で注出用スパウト10を形成する熱可塑状態の成形樹脂の成形(注出用スパウト10の成形)に使用する。成形された注出用スパウト10は、図3に示すように第1ピン付き型41及び第2ピン付き型42を互いに離間するように移動させて注出用スパウト10から抜き去り、注出用スパウト10側面を成形する金型を型開きして、金型から脱型される。
【0036】
図3図4に示すコアピン41a、42aの先端面41e、42hは、コアピン41a、42aの軸線方向に垂直に形成されている。
コアピン41a、42aの先端面41e、42h同士の突き合わせは、コアピン41a、42aの先端面41e、42h同士の閉じ合わせとなる。
【0037】
内容物流路13は円柱状のコアピン41a、42aによって円筒状内周面(但しガイド14を除く)を有する円形孔に形成される。
注出用スパウト10の脱型の際、第1コアピン41aは、注出用スパウト10の嵌合溝15に入り込んだ溝形成突部41c、及び注出用スパウト10の係止突部16が入り込んだ係止突部成形溝41d形成部分を無理抜きして注出用スパウト10から離脱させる。
【0038】
図3図4に示す注出用スパウト10の製造方法(成形方法)では、第2コアピン42aのピン主部42gの縦リブ成形溝42i及びテーパ状先端部42fによってノズル保持突壁19を成形する。嵌合リブ17の内周面17aは第2コアピン42aのテーパ状先端部42fの側周面によって形成される。
第2コアピン42aのピン主部42gの縦リブ成形溝42iはピン主部42g先端側に行くにしたがってピン主部42g側面からの深さが深くなるテーパ状、テーパ状先端部42fは第2コアピン42a先端側に行くにしたがって径小となるテーパ状にそれぞれ形成されているため、注出用スパウト10の脱型の際、第2コアピン42aは注出用スパウト10から円滑に抜き去ることができる。
【0039】
ノズル保持突壁19の嵌合リブ17及び縦リブ18の内容物流路内周面13aからの突出寸法は、第2コアピン42aのピン主部42gの縦リブ成形溝42i及びテーパ状先端部42fの寸法設計によって自由に調整可能である。
図1の注出用スパウト10は、内容物流路内周面13aからの突出寸法が係止突部16に比べて大きい嵌合リブ17を有する。
【0040】
ところで、従来の注出用スパウトの樹脂成形では、注出用スパウトの嵌合溝及び嵌合溝の溝幅の両側の係止突部を成形するコアピンを用い、このコアピンを注出用スパウトの嵌合溝の両側の係止突部から無理抜きすることが広く行なわれていた。嵌合溝の両側の係止突部の内容物流路内周面からの突出寸法はコアピンの無理抜き可能な範囲に限定されていた。嵌合溝の両側の係止突部の内容物流路内周面からの突出寸法は、嵌合溝に嵌合された閉鎖部材30のうちテーパ状外周部31(図1等参照)のみに接触可能なサイズであることが一般的であった。その結果、係止突部の内容物流路内周面からの突出寸法を大きくすることが困難で、嵌合溝に嵌め込んだ閉鎖部材が詰め替え容器内の内容物からの押圧力によって嵌合溝から注出用スパウトの注出口側へ押し込まれてしまうことが生じていた。
【0041】
これに対して、図3図4に示す注出用スパウト10の製造方法では、嵌合溝15の内容物流路13他端側に、内容物流路内周面13aからの突出寸法が係止突部16に比べて格段に大きい嵌合リブ17を形成できる。その結果、注出用スパウト10の嵌合溝15に外周部が嵌め込まれた閉鎖部材30が内容物流路13他端部側へ押し込まれてしまうことを嵌合リブ17によって確実に防ぐことができる。
【0042】
また、図3図4に示す注出用スパウト10の製造方法では、第1コアピン41aは、注出用スパウト10から離脱させる際に、注出用スパウト10の嵌合溝15及び嵌合溝15の溝幅片側の係止突部16に対して無理抜きすれば良い。このため、図3図4に示す注出用スパウト10の製造方法では、従来技術のようにコアピンを嵌合溝及びその両側の係止突部に対して無理抜きする場合に比べて、無理抜きによって注出用スパウト10に与える負荷を低減でき、注出用スパウト10の成形寸法を安定化させることができる。
【0043】
図4に示すように、ガイド14の筒状部14aは第2コアピン42aのガイド側壁成形部42eによって成形される。
ガイド14の底板部14bは第2コアピン42aのガイド端部成形部42d内面と第1コアピン41aの先端面41eとの間に形成される。
【0044】
図1に示す閉鎖部材30は、注出用スパウト10の内容物流路13の一端部に、取付部11の基端面11a側から押し込み、テーパ状外周部31を嵌合溝15に嵌合させて注出用スパウト10に保持させる。
閉鎖部材30は、内容物流路13の一端部に押し込む際に、テーパ状外周部31の厚み方向片側の傾斜面を注出用スパウト10の係止突部16に当接させ、内容物流路13への押し込みによって係止突部16を乗り越えさせたテーパ状外周部31を嵌合溝15に嵌合させる。閉鎖部材30のテーパ状外周部31の傾斜面は、テーパ状外周部31の係止突部16に対する乗り越えを円滑にする役割を果たす。
【0045】
図1に示す注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入して嵌め込む作業において、注出用スパウト10の筒状注出部12には包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52が挿入される。注出用スパウト10の嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30は、注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入して嵌め込む作業において、図6に示すように、注出用スパウト10の筒状注出部12に挿入された包装容器の注出ユニット50の注出ノズル52によって注出用スパウト10の内容物流路13から容器部21側へ突き出される。その結果、注出用スパウト10の内容物流路が開放され、詰め替え容器20の容器部21内の内容物を内容物流路13を通じて包装容器に充填できるようになる。
【0046】
図6に示すように、注出用スパウト10は、包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入した筒状注出部12の突端部がその内側に挿入された注出ノズル52の基端部の側周にはまり込み、かつ、注出ノズル52の突端部が嵌合リブ17内側にはまり込むことで注出ユニット50に嵌合される。
注出用スパウト10を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入して嵌め込んだとき、スリット53における注出ユニット50のノズル支持壁54に位置する部分は、注出用スパウト10のガイド14によって塞がれずに開放状態が維持され、詰め替え容器20から包装容器への内容物充填進行に伴う包装容器内の空気の押し出しを可能にする空気孔として機能させることができる。
【0047】
図6に示すように、包装容器の注出ユニット50に嵌合させた注出用スパウト10は、嵌合リブ17とその内側に挿入された注出ノズル52との嵌合によって、嵌合リブ17と注出ノズル52との間が液密に密閉される。
また、注出用スパウト10を嵌合させた注出ユニット50の注出ノズル52のスリット53におけるガイド14が挿入された部分は、ガイド14によって、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ充填される内容物の通過が容易でないレベルに塞がれる。
【0048】
注出ノズル52突端部が周壁51から上方へ突出する向きとした注出ユニット50にその上方から注出用スパウト10を嵌合させた詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ内容物を充填する場合、注出ユニット50の注出ノズル52側周に嵌合された嵌合リブ17は、注出用スパウト10の内容物流路13にその一端部側の開口部から流入する内容物が、嵌合リブ17から内容物流路13他端側における内容物流路内周面13aと注出ノズル52との間のクリアランスへ流入することを防ぐ。
その結果、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ充填される内容物は、その全量が、注出用スパウト10の内容物流路13の一端部から嵌合リブ17内側に嵌合された注出ノズル52突端部を介して注出ユニット50へ流入する。
【0049】
また、注出用スパウト10のガイド14は、注出ユニット50の注出ノズル52内を流れる内容物がスリット53を介して注出ノズル52側方へ流出することを抑制する。
このため、注出ノズル52突端部が周壁51から上方へ突出する向きとした注出ユニット50にその上方から注出用スパウト10を嵌合させた詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ内容物を充填する場合、注出ユニット50の注出ノズル52の嵌合リブ17から下方に位置する側周面を内容物の付着によって汚すことを回避できる。
その結果、詰め替え容器20の容器部21から包装容器へ内容物充填完了後の注出ユニット50へのキャップ装着作業等において、ユーザーが注出ノズルに触れた手指を内容物によって汚すことを容易に回避でき、注出ユニット50へのキャップ装着等の作業性を向上できる。
【0050】
詰め替え容器20は、市場に流通している包装容器の注出ユニット50の周壁51に挿入した注出用スパウト10の筒状注出部12を注出ユニット50の注出ノズル52の基端部の側周に嵌合可能、あるいは嵌合リブ17を注出ノズル52側周に嵌合可能であれば、注出用スパウト10の筒状注出部12を注出ユニット50に嵌合させて包装容器への内容物充填に使用できる。注出用スパウト10は、嵌合リブ17を注出ノズル52側周に嵌合したときに、筒状注出部12が注出ユニット50の注出ノズル52基端部に嵌合しない構成のものも採用可能である。また、詰め替え容器20は、注出用スパウト10の筒状注出部12を注出ユニット50の注出ノズル52基端部の側周に嵌合可能、且つ嵌合リブ17を注出ノズル52側周に嵌合可能なものも採用可能である。
詰め替え容器20の注出用スパウト10は、包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に筒状注出部12を挿入したときに、注出ノズル52の突端部が嵌合リブ17内側にはまり込んで注出ユニット50に嵌合される場合は、注出ノズル52の側周面への内容物の付着を防止または抑制できる。
【0051】
図7は、変形例の注出用スパウト110、及びこの注出用スパウト110と閉鎖部材30とで構成される閉鎖部材付き注出用スパウト110Aを示す。
図7に示す注出用スパウト110は、図1に示す注出用スパウト10について縦リブ18を省略したものである。また、図7に示す注出用スパウト110は、図1に示す注出用スパウト10の嵌合リブ17の内容物流路13軸方向寸法をノズル保持突壁19の存在範囲全体に拡張した嵌合リブ17Aを採用している。
注出用スパウトは、図7に示す構成も採用可能である。但し、嵌合リブ17Aの内容物流路13軸方向寸法は適宜変更可能である。
また、注出用スパウトは、内容物流路13内周方向に延在する嵌合リブ17Aの内容物流路13他端全体から内容物流路13他端側に行くにしたがって径大となるテーパ壁部が内容物流路内周面13aに形成された構成も採用可能である。
【0052】
図1に示す注出用スパウト10の嵌合リブ17は、内容物流路内周面13aからの突出寸法を、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30におけるテーパ状外周部31よりも内周側の平板状の主板部32に当接可能に確保して形成されている。
図1において、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32は、注出用スパウト10の嵌合リブ17に当接されている。より具体的には、嵌合リブ17には、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32片面の外周部が当接されている。
このため、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30は、詰め替え容器20内の内容物によって押圧されても嵌合リブ17に支持され、嵌合溝15から内容物流路13他端側(注出口側)への押し込みを生じない。
【0053】
図1に示す閉鎖部材30には、主板部32の片面から突出する取っ手33が形成されている。
取っ手33は、注出用スパウト10外側から内容物流路内周面13aの嵌合溝15への閉鎖部材30の挿入、嵌合、嵌合溝15に対する閉鎖部材30の向き調整、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の取り出し、等に用いることができる。
【0054】
図1の閉鎖部材30は、主板部32の取っ手33が突出された側とは逆側の底面34が嵌合リブ17に対面、当接する向きでテーパ状外周部31を嵌合溝15に嵌合させて、注出用スパウト10に保持される。
なお、図1の閉鎖部材30は、円板状の主板部32の外周全周にテーパ状外周部31を有する円板状本体35と、円板状本体35の主板部32から突出された取っ手33とで構成されている。
【0055】
図1に示す注出用スパウト10では、ガイド14も、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32の片面の外周部に当接可能に形成されている。ガイド14は、内容物流路内周面13aからの突出寸法を、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30の主板部32の片面の外周部に当接可能に確保して形成されている。
このため、図1に示す注出用スパウト10では、嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を嵌合リブ17及びガイド14によって支持して、閉鎖部材30の嵌合溝15から内容物流路13他端側(注出口側)への押し込みを規制できる。
【0056】
<第2実施形態>
図8図10に示すように、注出用スパウトは、嵌合リブ17からその内周側に突出された可撓性のフィン61aを有する構成も採用可能である。
図8図10に示す注出用スパウト120は、図1等に例示した注出用スパウト10について、嵌合リブ17にその内周側に突出する可撓性のフィン61aを設けたものである。図8図10に示す注出用スパウト120は、嵌合リブ17と嵌合リブ17からその内周側に突出された可撓性のフィン61aとで構成されたフィン付き嵌合リブ61を有する。
【0057】
図8に示すように、フィン61aは、嵌合リブ17に比べて内容物流路13軸方向の寸法が格段に小さい薄肉部である。図8に示す注出用スパウト120のフィン付き嵌合リブ61のフィン61aは、嵌合リブ内周面17aの内容物流路13一端側(基端開口側)の端部から嵌合リブ17内周側(内容物流路13軸線側)へ突出されている。図9に示すように、フィン61aは、嵌合リブ17の内容物流路13内周方向全長にわたって嵌合リブ17から突出形成されている。フィン61aは嵌合リブ内周面17aに沿う円弧状に形成されている。
また、図8図9に示すフィン61aは樹脂によって嵌合リブ17と一体に形成されている。図8に示すように、フィン61aの内容物流路13一端側の面は、嵌合リブ17の内容物流路13一端側の端面から連続して延在している。
【0058】
フィン付き嵌合リブ61のフィン61aは弾性変形可能である。
フィン61aは、変形を与える外力(重力を除く)が作用していないときに、嵌合リブ17から内容物流路13軸線に垂直の方向へ延出した状態となる。
フィン61aは内容物流路13軸方向の押圧力によって容易に湾曲変形させることができる。
【0059】
図10に示すように、この実施形態の注出用スパウト120は、筒状注出部12を包装容器の注出ユニット50の周壁51内側に挿入し注出ユニット50に嵌合させるとき、フィン付き嵌合リブ61のフィン61aを嵌合リブ17内側に挿入された注出ユニット50の注出ノズル52の側周面に当接させることができる。
【0060】
図8は、この実施形態の注出用スパウト120に閉鎖部材30が装着された閉鎖部材付き注出用スパウト120Aを示す。図8の閉鎖部材付き注出用スパウト120Aにおいて、閉鎖部材30はテーパ状外周部31を注出用スパウト120の嵌合溝15に嵌合させて注出用スパウト120に装着されている。
図10に示すように、嵌合リブ17内側に挿入された注出ユニット50の注出ノズル52は、フィン付き嵌合リブ61のフィン61aを押圧して嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ曲げ変形(弾性変形)させ、注出用スパウト120の嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を内容物流路13一端から注出用スパウト120外側へ突き出すことができる。
【0061】
図10に示すように、注出用スパウト120を嵌合させる注出ユニット50は、注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させる際に、注出用スパウト120の内容物流路13に挿入された注出ノズル52によって、注出用スパウト120の嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を内容物流路13一端から注出用スパウト120外側へ突き出し可能なものを採用する。
【0062】
嵌合リブ17内側に挿入された注出ノズル52によって嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ押圧されて曲げ変形されたフィン61aは、その弾性によってテーパ円筒状の注出ノズル52の側周面に押し付けられ注出ノズル52側周面に密着される。
注出ノズル52側周面に密着されたフィン61aは、注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間を塞いで、内容物流路13の基端開口から注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間への内容物の流入を阻止する。
【0063】
すでに述べたように、注出ユニット50の注出ノズル52は、その基端側から突端側に行くにしたがって径小となるテーパ円筒状に形成されている。
注出ユニット50の注出ノズル52は、注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させる際に、注出用スパウト120のフィン61aを嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させることが可能なサイズを有するものであれば、その側周面に、内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させたフィン61aを密着させることができる。
【0064】
注出ユニット50は、注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させたときに、注出ノズル52の嵌合リブ17内側に位置する部分と嵌合リブ内周面17aとの間にクリアランスが確保されるもの(図10参照)、及び注出ノズル52が嵌合リブ17に嵌合されるもの、のいずれも採用可能である。注出ユニット50は、注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ユニット50の周壁51内側に挿入したときに注出ノズル52が嵌合リブ17に嵌合され、筒状注出部12が注出ノズル52に嵌合しない構成も採用可能である。
【0065】
但し、注出用スパウト120を嵌合させる注出ユニット50は、注出用スパウト120の筒状注出部12を筒状注出部12を注出ユニット50の周壁51内側に挿入したときに、注出用スパウト120のフィン61aを嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させることが可能なテーパ円筒状の注出ノズル52を有するものを採用する。
すでに述べたように、注出ノズル52は基端側から先端側へ行くにしたがって径小のテーパ円筒状に形成されている。注出ノズル52に押圧されて曲げ変形させたフィン61aはその弾性により注出ノズル52側周面に密着される。
【0066】
その結果、図10に示すように、注出用スパウト120は、筒状注出部12を注出ユニット50の注出ノズル52基端部に嵌合させたときに、注出ノズル52の嵌合リブ17内側に挿入された部分と嵌合リブ内周面17aとの間にクリアランスが確保される場合、注出ノズル52によって曲げ変形されたフィン61aを注出ノズル52側周面に密着させ、注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間をフィン61aによって塞ぐことができる。
この場合、注出ノズル52によって曲げ変形されたフィン61aは、少なくとも嵌合リブ17側とは逆の突端部(内周側端部)の内容物流路13内周方向に沿う延在方向全体を注出ノズル52側周面に当接、密着させて、注出ノズル52側周面と嵌合リブ17との間を塞ぐ。
【0067】
注出用スパウト120の筒状注出部12を注出ユニット50の注出ノズル52基端部に嵌合させたときに、注出ノズル52の嵌合リブ17内側に挿入、嵌合される場合は、注出ノズル52の嵌合リブ17との嵌合に加えて、注出ノズル52によって曲げ変形されて注出ノズル52側周面に密着されたフィン61aが、内容物流路13にその基端開口から流入する内容物の注出ノズル52と嵌合リブ17との接合部へ進入を阻止する。
【0068】
この実施形態の注出用スパウト120を嵌合させる注出ユニット50の注出ノズル52は、注出用スパウト120のフィン61aを嵌合リブ17に対して内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形させることが可能なものであれば良く、筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させる際に注出用スパウト120の嵌合リブ17内側に嵌合されるものに限定されず、種々寸法のものを使用できる。
【0069】
<第3実施形態>
図11図12に示す第3実施形態の注出用スパウト130は、第2実施形態の注出用スパウト120について、その内容物流路13の一端部のフィン付き嵌合リブ61を省略し、内容物流路13の軸方向中央部の内周面にフィン付き嵌合リブ62を突出成形したものである。
図11図12に示す第3実施形態の注出用スパウト130のフィン付き嵌合リブ62は、内容物流路13の軸方向中央部の内周面に突出形成された嵌合リブ62aと、嵌合リブ62aの内容物流路13他端側(注出口側)の端部から嵌合リブ62a内周側(内容物流路13軸線側)へ突出されたフィン62bとを有する。
【0070】
フィン付き嵌合リブ62の嵌合リブ62aは、内容物流路13の軸方向中央部の内周面13aの周方向におけるガイド14を除く部分の全周にわたって延在形成されている。嵌合リブ62aは、内容物流路13内周方向に沿う円弧状に形成されている。嵌合リブ62aの内容物流路13内周方向両端はガイド14の筒状部14aに繋がっており、ガイド14の筒状部14aと一体に形成されている。
図11図12に示す注出用スパウト130の嵌合リブ62aの内周面62cは、内容物流路13の径方向に垂直で内容物流路13内周方向に延在する湾曲面に形成されている。
【0071】
この実施形態の注出用スパウト130のフィン62bは、嵌合リブ62aに比べて内容物流路13軸方向の寸法が格段に小さい薄肉部であり可撓性を有する。フィン62bは樹脂によって嵌合リブ62aと一体に形成されている。
また、この実施形態の注出用スパウト130のフィン62bは、嵌合リブ62aの内容物流路13内周方向全長にわたって嵌合リブ62aから突出形成されている。フィン62bは,内容物流路13内周方向に沿う円弧状に延在形成されている。
図11図12に示す注出用スパウト130のフィン62bの内容物流路13他端側の面は、嵌合リブ62aの内容物流路13他端側の端面から連続して延在している。
【0072】
フィン付き嵌合リブ62のフィン62bは、嵌合リブに対する形成位置以外は第2実施形態のフィン付き嵌合リブ61のフィン61aと同様の構成となっている。
このフィン62bは弾性変形可能に形成されている。
図11に示すように、フィン62bは、変形を与える外力(重力を除く)が作用していないときに嵌合リブ62aから内容物流路13軸線に垂直の方向へ延出した状態となる。
フィン62bは内容物流路13軸方向の押圧力によって容易に湾曲変形させることができる。
【0073】
図12に示すように、この実施形態の注出用スパウト130を嵌合させる注出ユニット50の注出ノズル52は、注出用スパウト130の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させる際に、注出用スパウト130の嵌合溝15に嵌合された閉鎖部材30を内容物流路13一端から注出用スパウト130外側へ突き出し可能、且つ注出用スパウト130のフィン62bを嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ押圧して曲げ変形可能なものである。
【0074】
注出ユニット50の注出ノズル52は、基端側から突端側へ行くにしたがって径小のテーパ円筒状である。図12に示すように、注出用スパウト130の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させたときには、注出ノズル52によって嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bがその弾性によって注出ノズル52の側周面に押し付けられ密着される。
注出ノズル52側周面に密着されたフィン62bは、注出ノズル52側周面と嵌合リブ62aとの間を塞ぐ。注出ノズル52側周面に密着されたフィン62bは、内容物流路13の基端開口側から注出口へ向かって流れる内容物が、フィン62bから内容物流路13の注出口側における注出ノズル52側周面と内容物流路内周面13aとの間の領域に流入することを阻止する。
【0075】
図12に示すように、注出用スパウト130の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させたとき、注出ノズル52によって嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bは、注出ノズル52側周面と嵌合リブ62aとの間に配置される。
【0076】
図12は、注出用スパウト130の筒状注出部12を注出ノズル52基端部に嵌合させたとき、注出ノズル52によって嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bの嵌合リブ62a側の基端部が、注出ノズル52側周面と嵌合リブ62aとの間に挟み込まれた状態を示す。図12において、フィン62bの嵌合リブ62a側の基端部から嵌合リブ62aとは逆の突端側に位置する部分は、フィン62bの弾性によって注出ノズル52側周面に押圧当接され密着されている。
【0077】
図12に示すように、この実施形態の注出用スパウト130を嵌合させる注出ユニット50の注出ノズル52における、その基端部に注出用スパウト130の筒状注出部12を嵌合させたときに嵌合リブ62a内側に配置される部分を、以下、嵌合リブ挿入部、とも言う。注出ノズル52は基端側から突端側へ行くにしたがって径小となるテーパ円筒状である。注出用スパウト130を嵌合させる注出ノズル52は、嵌合リブ挿入部の最大外径(注出ノズル52基端側の端の外径)が注出用スパウト130の嵌合リブ62a内径からフィン62b基端部の厚みの2倍を差し引いた数値と同等以下のものを用いる。
【0078】
注出ノズル52は、注出ユニット50の周壁51内側に挿入された注出用スパウト130の筒状注出部12が注出ノズル52基端部に嵌合されるまでに注出用スパウト130のフィン62bに当接され、フィン62bを嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形する。また、筒状注出部12の注出ノズル52基端部への嵌合が完了したときには、フィン62bの少なくとも突端部(内周側端部)の内容物流路13内周方向に沿う延在方向全体が注出ノズル52側周面に当接、密着され、注出ノズル52側周面と嵌合リブ62aとの間がフィン62bによって塞がれる。
【0079】
注出用スパウト130は、筒状注出部12を注出ユニット50の周壁51内側に挿入したときに、嵌合リブ62aが注出ユニット50の注出ノズル52との間に内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62b基端部を挟み込む場合には、筒状注出部12が注出ノズル52基端部に嵌合される構成に限定されず、筒状注出部12が注出ノズル52基端部に嵌合されない構成、も採用可能である。
注出用スパウト130は、フィン62b基端部内周側への注出ノズル52の嵌合のみによって注出ユニット50に嵌合させることも可能である。
【0080】
注出用スパウト130は、注出ノズル52によって嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bの基端部が注出ノズル52と嵌合リブ62aとの間に挟み込まれず、フィン62b全体が嵌合リブ62aからその内周側へ離間して配置される場合は、筒状注出部12を注出ユニット50の注出ノズル52基端部に嵌合可能なものを採用する。
注出用スパウト130の注出ユニット50に対する嵌合は、注出ユニット50の周壁51内側に挿入した筒状注出部12の注出ノズル52基端部への嵌合、嵌合リブ62aに対して内容物流路13一端側へ曲げ変形されたフィン62bの基端部の内周側への注出ノズル52の嵌合、の一方または両方によって実現される。
【0081】
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
注出用スパウトの筒状注出部12の内周面に突出形成されるフィン付き嵌合リブは、図13に示すように、筒状注出部12の内周面の内周方向に延在する嵌合リブ63aと、嵌合リブ63aの内周面63cの内容物流路13軸方向中央部から嵌合リブ63aの内周側に突出する可撓性のフィン63bとを有する構成も採用可能である。図13のフィン付き嵌合リブに符号63を付記する。フィン63bの嵌合リブ63aに対する突出位置以外の構成は、第2実施形態にて説明したフィン61aと同様である。
【0082】
図13は、第3実施形態の注出用スパウト130のフィン付き嵌合リブ62にかえて、フィン付き嵌合リブ62の形成位置に、上述のように、嵌合リブ63aの内周面63cの内容物流路13軸方向中央部からフィン63bが突出された構成のフィン付き嵌合リブ63を設けた構成の注出用スパウト140を示す。また、図13は、閉鎖部材30がそのテーパ状外周部31を注出用スパウト140の嵌合溝15に嵌め込んで注出用スパウト140に装着された閉鎖部材付き注出用スパウト140Aを示す図でもある。
図13のフィン付き嵌合リブ63の嵌合リブ63aの内周面63cのフィン63bから内容物流路13注出口側の部分は、内容物流路13基端開口側に行くにしたがって径小のテーパ状に形成できる。但し、嵌合リブ63aの内周面63cは、その全体が内容物流路13の径方向に垂直で内容物流路13内周方向に延在する湾曲面であっても良い。
【0083】
注出用スパウトは、例えば、第2実施形態の注出用スパウト120のフィン付き嵌合リブ61にかえて、フィン付き嵌合リブ61の形成位置に、図11図12に例示した構成のフィン付き嵌合リブ62、あるいは図13に例示した構成のフィン付き嵌合リブ63を設けた構成も採用可能である。
また、注出用スパウトは、第3実施形態の注出用スパウト130のフィン付き嵌合リブ62にかえて、フィン付き嵌合リブ62の形成位置に、嵌合リブの内周面の内容物流路13一端側(基端開口側)端部から嵌合リブ内周側にフィンが突出形成されたフィン付き嵌合リブ(例えば図8図10に例示したフィン付き嵌合リブ61と同様の構成のもの)を設けた構成も採用可能である。
【0084】
図14に示すように、注出用スパウトは、嵌合リブが存在せず、筒状注出部12の内周面から直接突出形成されたフィン64を有する構成も採用可能である。
図14に示す注出用スパウト150は、第3実施形態の注出用スパウト130についてフィン付き嵌合リブ62にかえて、フィン付き嵌合リブ62の形成位置に、筒状注出部12の内周面から直接突出形成されたフィン64を有する構成としたものである。
フィン64の注出用スパウトにおける形成位置以外の構成は、第2実施形態にて説明したフィン61aと同様である。フィン64は内容物流路13内周方向に沿って延在形成される。
この注出用スパウト150の注出ユニット50に対する嵌合は、注出ユニット50の周壁51内側に挿入した筒状注出部12の注出ノズル52基端部への嵌合によって実現される。
なお、図14は、閉鎖部材30がそのテーパ状外周部31を注出用スパウト150の嵌合溝15に嵌め込んで注出用スパウト150に装着された閉鎖部材付き注出用スパウト150Aも示している。
【0085】
注出用スパウトは、例えば、第2実施形態の注出用スパウト120についてフィン付き嵌合リブ61にかえて、フィン付き嵌合リブ61の形成位置に、図14に例示したフィン64を設けた構成も採用可能である。
第2実施形態の注出用スパウト120のフィン付き嵌合リブ61の形成位置に設けられるフィン64は、嵌合溝15の内容物流路13他端側(基端開口側)の内壁面の一部を形成する。
【0086】
本発明に係る実施形態の注出用スパウトは、内容物流路13の一端部内周面に閉鎖部材30のテーパ状外周部31が脱着可能に嵌合される嵌合溝15が形成された構成を採用可能である。嵌合溝15が形成された注出用スパウトは、嵌合溝15にテーパ状外周部31を嵌合して閉鎖部材30を装着することで、閉鎖部材付き注出用スパウトの組み立てに利用できる。
注出用スパウトは、嵌合溝が存在せず、閉鎖部材30を装着しない構成も採用可能である。
【0087】
嵌合リブは、嵌合溝15の内容物流路13他端側の内壁面を形成して嵌合溝15に嵌合されている閉鎖部材30の内容物流路13他端側への押し込みを規制する構成に限定されず、嵌合溝15から内容物流路13他端側へ離間した位置に形成されても良い。
嵌合リブの内周面は内容物流路一端側に行くにしたがって径小となるテーパ状に限定されず、内容物流路軸方向に一定径で延在する形状であっても良い。
【0088】
上述の実施形態では、注出用スパウトと、注出用スパウトとは別体の閉鎖部材30とで構成された閉鎖部材付き注出用スパウトを例示したが、閉鎖部材付き注出用スパウトは、例えば、閉鎖部材30が紐状または帯状の柔軟な連結材によって注出用スパウトに連結された樹脂製一体成形品である構成も採用可能である。
【符号の説明】
【0089】
10…注出用スパウト、10A…閉鎖部材付き注出用スパウト、11…取付部、11a…基端面、12…筒状注出部、13…内容物流路、13a…内周面、14…ガイド、筒状部14a、底板部14b、15…嵌合溝、16…係止突部、17、17A…嵌合リブ、17a…内周面、18…縦リブ、19…ノズル保持突壁、20…詰め替え容器、21…(詰め替え容器の)容器部、30…閉鎖部材、31…外周部(テーパ状外周部)、32…主板部、33…取っ手、34…底面、35…円板状本体、41…第1ピン付き型、41a…第1コアピン、41b…支持板、41c…溝形成突部、41d…係止突部成形溝、41e…先端面、42…第2ピン付き型、42a…第2コアピン、42b…支持板、42c…ガイド成形凹部、42d…ガイド端部成形部、42e…ガイド側壁成形部、42f…テーパ状先端部、42g…ピン主部、42h…先端面、42i…縦リブ成形溝、50…注出ユニット、51…周壁、52…注出ノズル、53…スリット、54…ノズル支持壁、61…フィン付き嵌合リブ、61a…フィン、62…フィン付き嵌合リブ、62a…嵌合リブ、62b…フィン、62c…内周面、63…フィン付き嵌合リブ、63a…嵌合リブ、63b…フィン、63c…内周面、64…フィン、110…注出用スパウト、110A…閉鎖部材付き注出用スパウト、120…注出用スパウト、120A…閉鎖部材付き注出用スパウト、130…注出用スパウト、130A…閉鎖部材付き注出用スパウト、140…注出用スパウト、140A…閉鎖部材付き注出用スパウト、150…注出用スパウト、150A…閉鎖部材付き注出用スパウト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14