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特許7302007半導体デバイス、マーキングパターンおよび半導体デバイスの形成方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】半導体デバイス、マーキングパターンおよび半導体デバイスの形成方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/50 20230101AFI20230626BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20230626BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230626BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20230626BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20230626BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20230626BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20230626BHJP
   G03F 1/42 20120101ALI20230626BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B41/50
H01L29/78 371
H01L21/306 D
H01L21/302 105A
G03F1/42
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021559124
(86)(22)【出願日】2019-06-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2019093153
(87)【国際公開番号】W WO2020258116
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】チェン・リン
(72)【発明者】
【氏名】リウ・ユンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・メン
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0358594(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0163686(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0294276(US,A1)
【文献】特開2015-142133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/50
H10B 41/50
H01L 21/336
H01L 21/306
H01L 21/3065
G03F 1/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
垂直方向に沿って基板の上に交互に配置された複数の絶縁層および複数の導体層を含むスタック構造と、
前記基板の上で前記スタック構造に隣接する異なる材料の複数の交互配置された層を有するマーキングパターンであって、前記マーキングパターンは、マーキング領域内に位置する中央マーキング構造を含み、前記中央マーキング構造は、前記マーキング領域を前記スタック構造から遠い第1のマーキングサブ領域と、前記スタック構造に近い第2のマーキングサブ領域とに分割し、前記第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である、マーキングパターンと、を含む、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1のマーキングサブ領域は少なくとも1つの第1のマーキング構造を含み、前記第2のマーキングサブ領域は少なくとも1つの第2のマーキング構造を含み、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上であり、
前記中央マーキング構造、前記少なくとも1つの第1のマーキング構造、および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造のそれぞれは、第1の材料および第2の材料の前記複数の交互配置された層を含み、前記第1の材料は前記第2の材料とは異なる、
請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度に等しく、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に対称的に分布する、
請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の前記数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の前記数に等しい、請求項3に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有し、
前記中央マーキング構造および前記少なくとも1つの第1のマーキング構造は、前記第1のマーキングサブ領域内で同じ距離で前記水平方向に沿って均等に配置され、
前記中央マーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、前記第2のマーキングサブ領域内で前記同じ距離で前記水平方向に沿って均等に配置される、
請求項4に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度より大きく、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に非対称に分布する、
請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の前記数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の前記数よりも大きい、請求項6に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有し、
前記水平方向に沿って、前記少なくとも1つの第1のマーキング構造のうちの2つの間の距離は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造のうちの2つの間の距離よりも小さい、
請求項7に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記水平方向に沿って、前記中央マーキング構造および前記少なくとも1つの第1のマーキング構造は、前記第1のマーキングサブ領域内で第1の距離で均等に分布し、前記中央マーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、前記第2のマーキングサブ領域内で第2の距離で均等に分布し、前記第1の距離は前記第2の距離よりも小さい、請求項8に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記スタック構造は、階段構造を含み、前記複数の絶縁層のそれぞれおよび対応する導体層は、前記階段構造の階段を形成する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記中央マーキング構造の高さは、前記垂直方向に沿った少なくとも1つの階段の厚さに等しい、請求項10に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
フォトレジストトリミングプロセスのトリミングレートを制御するためのマーキングパターンであって、
複数の交互配置された層であって、基板の上に垂直方向に沿ってスタックされた異なる材料の少なくとも2つの層を含む、複数の交互配置された層と、
マーキング領域をデバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、前記デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割する中央マーキング構造であって、前記第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である、中央マーキング構造と、を含む、マーキングパターン。
【請求項13】
前記第1のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第1のマーキング構造を含み、前記第2のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第2のマーキング構造を含み、前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上である、請求項12に記載のマーキングパターン。
【請求項14】
前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度に等しく、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に対称的に分布し、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の前記数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の前記数に等しい、
請求項13に記載のマーキングパターン。
【請求項15】
前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度よりも大きく、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に非対称に分布し、
前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の前記数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の前記数よりも大きい、
請求項13に記載のマーキングパターン。
【請求項16】
半導体デバイスを形成するための方法であって、
誘電体スタック上のデバイス領域および前記デバイス領域に隣接するマーキング領域を決定することであって、前記誘電体スタックは、基板の上に交互に配置された複数の絶縁材料層および複数の犠牲材料層を含む、マーキング領域を決定することと、
前記デバイス領域および前記マーキング領域を同じエッチングプロセスを使用してパターニングして、前記マーキング領域に中央マーキング構造および前記デバイス領域に階段パターンを有するマーキングパターンを形成することであって、
前記マーキングパターンおよび前記階段パターンは、少なくとも1つの絶縁材料層および1つの犠牲材料層の厚さに等しい同じ厚さを有し、
前記中央マーキング構造は、前記マーキング領域を前記デバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、前記デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割し、前記第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である、マーキングパターンを形成することと、
前記階段パターンを覆い、マーキングパターンを露出させるためにフォトレジスト層を形成することと、
前記フォトレジスト層をトリミングして、水平方向に沿って前記誘電体スタックの一部を露出させることと、
前記マーキングパターンを維持し、露出された前記誘電体スタックの前記一部を除去して階段を形成するエッチングプロセスを実行することと、を含む、方法。
【請求項17】
前記マーキングパターンを形成することは、前記第1のマーキングサブ領域内に少なくとも1つの第1のマーキング構造を形成することと、前記第2のマーキングサブ領域内に少なくとも1つの第2のマーキング構造を形成することとを含み、前記少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、前記少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記マーキングパターンを形成することは、前記水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に均等に分散された、前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造を対称的に形成することを含み、前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度に等しい、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記マーキングパターンを形成することは、前記水平方向に沿って前記中央マーキング構造の両側に前記少なくとも1つの第1のマーキング構造および前記少なくとも1つの第2のマーキング構造を非対称に形成することを含み、前記第1のマーキングサブ領域の前記第1のパターン密度は、前記第2のマーキングサブ領域の前記第2のパターン密度よりも大きい、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1の時刻における前記中央マーキング構造と前記フォトレジスト層との間の距離を測定することと、
前記水平方向に沿って前記誘電体スタックの別の一部を露出させるために前記フォトレジスト層をトリミングすることと、
前記マーキングパターンのパターンを転写し、露出された前記誘電体スタックの前記別の一部を除去して別の階段を形成するために別のエッチングプロセスを実行することと、
前記別の一部を露出させるために前記フォトレジスト層をトリミングした後の第2の時刻における前記中央マーキング構造と前記フォトレジスト層との間の別の距離を測定することと、
(i)前記距離と前記別の距離との差と(ii)前記第1の時刻と前記第2の時刻との時間間隔に基づいて、前記フォトレジスト層の前記トリミングのエッチングレートを決定することと、をさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、三次元(3D)メモリデバイスの階段構造を形成する際のマーキングパターンに関する。
【背景技術】
【0002】
プレーナメモリセルは、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および製造プロセスを改善することによって、より小さいサイズにスケーリングされる。しかしながら、メモリセルの形状サイズが下限に近づくにつれて、プレーナプロセスおよび製造技術は難しくなり、費用がかかるようになる。その結果、プレーナメモリセルのメモリ密度は上限に近づく。
【0003】
3Dメモリアーキテクチャは、プレーナメモリセルにおける密度制限に対処することができる。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイとの間の信号を制御するための周辺デバイスとを含む。
【発明の概要】
【0004】
3Dメモリデバイスの階段構造を形成する際のマーキングパターンの実施形態が開示される。
【0005】
一例では、半導体デバイスは、基板の上に垂直方向に沿って交互に配置された複数の絶縁層および複数の導体層を有するスタック構造を含む。いくつかの実施形態では、半導体デバイスはまた、基板の上でスタック構造に隣接する異なる材料の複数の交互配置された層を有するマーキングパターンを含む。マーキングパターンは、マーキング領域内に位置する中央マーキング構造を含み、中央マーキング構造は、マーキング領域をスタック構造から遠い第1のマーキングサブ領域と、スタック構造に近い第2のマーキングサブ領域とに分割し、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である。
【0006】
別の例では、フォトレジストトリミングプロセスのトリミングレートを制御するためのマーキングパターンは、複数の交互配置された層を含み、複数の交互配置された層は、基板の上に垂直方向に沿ってスタックされた異なる材料の少なくとも2つの層を含む。いくつかの実施形態では、マーキングパターンはまた、マーキング領域をデバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割する中央マーキング構造を含み、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である。
【0007】
別の例では、半導体デバイスを形成するための方法は、以下の動作を含む。まず、誘電体スタックの上のデバイス領域およびデバイス領域に隣接するマーキング領域が決定され、誘電体スタックは、基板の上に交互に配置された複数の絶縁材料層および複数の犠牲材料層を含む。デバイス領域およびマーキング領域は、同じエッチングプロセスを使用してパターニングされて、マーキング領域に中央マーキング構造およびデバイス領域に階段パターンを有するマーキングパターンを形成することができる。マーキングパターンおよび階段パターンは、少なくとも1つの絶縁材料層および1つの犠牲材料層の厚さに等しい同じ厚さを有することができ、中央マーキング構造は、マーキング領域をデバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割する。第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上であってもよい。階段パターンを覆い、マーキングパターンを露出させるためにフォトレジスト層を形成することができ、フォトレジスト層は、水平方向に沿って誘電体スタックの一部が露出するようにトリミングすることができる。エッチングプロセスを実行して、マーキングパターンを維持し、露出された誘電体スタックの一部を除去し、階段を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明と共に、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作成および使用することを有効にするのにさらに役立つ。
図1A】時間t0において3Dメモリデバイスを形成する際にフォトレジスト(PR)トリミングレート制御に使用されるマーキングパターンの断面図を示す。
図1B】時間tnにおけるマーキングパターンの断面図を示す。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、3Dメモリデバイスおよびマーキングパターンを示す。
図3A】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なマーキングパターンの上面図を示す。
図3B】本開示のいくつかの実施形態による、図3Aに示す例示的なマーキングパターンの断面図を示す。
図3C】本開示のいくつかの実施形態による、図3Aおよび図3Bに示す例示的なマーキングパターン、ならびに3Dメモリデバイスの断面図を示す。
図4A】本開示のいくつかの実施形態による、別の例示的なマーキングパターンの上面図を示す。
図4B】本開示のいくつかの実施形態による、図4Aに示す別の例示的なマーキングパターンの断面図を示す。
図4C】本開示のいくつかの実施形態による、図4Aおよび図4Bに示す別の例示的なマーキングパターン、ならびに3Dメモリデバイスの断面図を示す。
図5A】本開示のいくつかの実施形態による、フォトレジスト層のトリミングレート制御のための例示的なマーキングパターンを使用して3Dメモリデバイスを形成するための製造プロセスを示す。
図5B】本開示のいくつかの実施形態による、フォトレジスト層のトリミングレート制御のための例示的なマーキングパターンを使用して3Dメモリデバイスを形成するための製造プロセスを示す。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、フォトレジスト層のトリミングレート制御のための例示的なマーキングパターンを使用して3Dメモリデバイスを形成するための例示的な製造プロセスのフローチャートを示す。
【0009】
本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特定の構成および配置について説明するが、これは例示のみを目的として行われることを理解されたい。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成および配置を使用できることを認識するであろう。本開示が様々な他の用途にも使用できることは、当業者には明らかであろう。
【0011】
本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」などへの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らないことに留意されたい。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を達成することは、当業者の知識の範囲内である。
【0012】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「1つ以上」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用されてもよく、または特徴、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用されてもよい。同様に、「1つの(a)」、「1つの(an)」、または「その(the)」などの用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を表すか、または複数形の用法を表すと理解されてもよい。さらに、「に基づく」という用語は、必ずしも排他的な要因のセットを伝達することを意図していないと理解されてもよく、代わりに、同じく文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にしてもよい。
【0013】
本明細書で使用される場合、「名目/名目上」という用語は、製品またはプロセスの設計段階中に設定される、構成要素またはプロセス動作の特性またはパラメータの所望のまたは目標の値を、所望の値より上および/または下の値の範囲と共に指す。値の範囲は、製造プロセスまたは公差のわずかな変動に起因し得る。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、対象の半導体デバイスに関連する特定の技術ノードに基づいて変化し得る所与の量の値を示す。特定の技術ノードに基づいて、用語「約」は、例えば、値の10~30%(例えば、値の±10%、±20%、または±30%)の範囲内で変化する所与の量の値を示すことができる。
【0014】
本明細書で使用される場合、階段構造は、少なくとも2つの水平面(例えば、x-y平面に沿った)および少なくとも2つの(例えば、第1および第2の)垂直面(例えば、z軸に沿った)を含む一組の表面を指し、各水平面は、水平面の第1の縁から上向きに延びる第1の垂直面に隣接し、水平面の第2の縁から下向きに延びる第2の垂直面に隣接する。「段」または「階段」は、隣接する表面のセットの高さの垂直方向のシフトを指す。本開示において、「階段」という用語および「段」という用語は、階段構造の1つのレベルを指し、互換的に使用される。本開示において、水平方向は、基板(例えば、その上に構造を形成するための製造プラットフォームを提供する基板)の上面に平行な方向(例えば、x軸またはy軸)を指すことができ、垂直方向は、構造の上面に垂直な方向(例えば、z軸)を指すことができる。
【0015】
本開示では、階段構造は、誘電体スタック層の上でエッチングマスク、例えばPR層を使用して誘電体対を繰り返しエッチングすることによって、交互に配置された複数の誘電体対(例えば、絶縁材料層/犠牲材料層の対)を含む誘電体スタックから形成することができる。1つの誘電体対における絶縁材料層およびその下の犠牲材料層は、同じまたは異なる厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の誘電体対は1つのことを形成することができる。階段構造の形成中、PR層はトリミングされ(例えば、誘電体スタック層の境界から、多くの場合、すべての方向から、徐々に内側にエッチングされる)、誘電体スタックの露出部分をエッチングするためのエッチングマスクとして使用される。トリミングされたPRの量は、階段の寸法に直接関連し得る(例えば、決定因子)。PR層のトリミングは、適切なエッチング、例えば等方性ドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて得ることができる。階段構造を形成するために、1つ以上のPR層を連続的に形成およびトリミングすることができる。各誘電体対は、PR層のトリミング後に、絶縁材料層およびその下の犠牲材料層の両方の一部を除去するために適切なエッチング液を使用してエッチングすることができる。エッチングされた絶縁材料層および犠牲材料層は、絶縁層および犠牲層と呼ばれる。階段構造の形成後、PR層を除去し、犠牲層を金属/導体層(例えば、タングステン)で置き換えることができる。金属/導体層は、3Dメモリデバイスのゲート電極(またはワード線)を形成することができる。
【0016】
3Dメモリデバイスの製造では、階段などの3D特徴部のエッチングおよび形成のために、エッチングマスク、例えばPR層がしばしば使用される。例えば、PR層は、デバイス領域を覆うように形成され、デバイス領域の一部を露出させるために繰り返しトリミングされる。次いで、露出されたデバイス領域の一部を除去することができる。PR層は、いくつかの階段を形成するための製造プロセスにおいて繰り返しトリミングすることができる。より高い記憶容量の需要を満たすために、3Dメモリデバイスにはより多くのメモリセルが望まれている。増加した数のメモリセルを形成するための1つの手法は、より多くの導体層(すなわち、ゲート電極)を、したがってより多くのメモリセルを形成するために、3Dメモリデバイスの基板の上にスタックする階段の数を増やすことである。このとき、階段の形成のためにより厚いエッチングマスクが必要とされる。エッチングマスクが所望のレートでトリミングされることを保証する(例えば、階段は所望の寸法を有することができる)ために、マーキングパターンを使用して、トリミングプロセス中および/または後のエッチングマスクのトリミングレートを監視/制御する。一例では、マーキングパターンとPR層との間の距離が(例えば、繰り返して)リアルタイムで測定され、PR層のトリミングレートを決定および/または監視する。
【0017】
しかしながら、3Dメモリデバイスの既存の製造プロセスでは、マーキングパターンは、複数の階段のスタック構造が形成されるデバイス領域に隣接するマーキング領域に単一のマーキング構造を含むことが多い。デバイス領域のパターン密度(例えば、特徴部によって占められる表面積の割合)は、マーキング領域のパターン密度とは異なり、ローディング効果(例えば、パターン密度の差によって引き起こされるエッチングレートの差)を生じさせる可能性がある。例えば、デバイス領域のパターン密度は、マーキング領域のパターン密度よりも高くなる可能性があり、マーキングパターン上のエッチングレートを所望よりも速くすることを引き起こす。また、デバイス領域のパターン密度が高いと、階段の形成中にマーキングパターンが不均一にエッチングされる可能性がある。得られたマーキングパターンは、水平方向に(例えば、x方向に沿って)「シフト」する可能性がある。マーキングパターンの水平位置の変化は、マーキングパターンと階段との間の(例えば、水平方向に沿った)距離の測定の精度を低下させる可能性がある。
【0018】
図1Aおよび図1Bは、この問題を示している。製造プロセスの開始時(T(時間)=t0)に、スタック構造102の上部に階段パターン104と同じようにマーキングパターン106が形成される。スタック構造102は、基板101の上にある。スタック構造102は、基板101の上に垂直に(z軸に沿って)配置された交互配置された絶縁材料層112-1(例えば、酸化ケイ素)および犠牲材料層112-2(例えば、窒化ケイ素)のスタックを含む。スタック構造102は、階段パターン104に隣接する単一のマーキング構造を含むマーキングパターン106を形成するようにパターニングされる。マーキング構造106の水平位置は、階段パターン104の縁部からマーキング構造106の中央線(例えば、水平方向またはx方向に沿って)までの距離Dに現れる。階段パターン104の縁部の位置は、後続の階段形成プロセスにおいて、底部階段の縁部の位置に変換することができる。マーキング構造106の中央線は、階段のエッチングにおけるPR層のトリミングレートを決定するための基準として使用することができる。
【0019】
マーキング構造106の形成後、階段パターン104を覆うようにPR層(例えば、図1の「PR」)が形成される。PR層を繰り返しトリミングして、スタック構造102の一部を露出させる。露出されたスタック構造102の一部は、垂直方向に沿って基板101に沿ってスタックする複数の階段を形成するために繰り返しエッチング除去される。図1Bに示すように、(例えば、T=tnにおいて)いくつかの階段が形成された後、ローディング効果は、階段から遠い側のマーキングパターン106のエッチングプロファイルと、階段に近い側のマーキングパターン106のエッチングプロファイルとの間に顕著な差を早くも引き起こす。マーキング構造106の中央線と底部階段Sの縁部との間の距離Dに現れる、マーキング構造106の中央線と底部階段Sの縁部との間の減少した距離によって示されるように、マーキング構造106は、T=t0においてその元の水平位置から「シフト」する。マーキング構造106の寸法もまた、少なくとも水平方向に沿って縮小される。したがって、マーキング構造106は、PRのトリミングレートの測定に使用されるときに誤差を引き起こす可能性がある。
【0020】
本開示による様々な実施形態は、三次元(3D)メモリデバイスを形成する際のマーキングパターンとフォトレジストトリミングレート制御のための方法とを提供する。これらの構造および方法を使用すると、階段のエッチング中にマーキング構造(およびマーキング構造の中央線)が水平にシフトする可能性が低くなり、PR層のトリミングレート制御の精度が向上する。マーキングパターンは、マーキングパターンの一部である、マーキング構造に対するローディング効果を補償/低減するために設けられる。具体的には、マーキングパターンは、階段から遠い側と近い側とのエッチングレートの差を小さくすることができる。マーキング構造のエッチングは対称性を高めることができ、階段の形成におけるマーキング構造の水平方向の「シフト」を低減する。いくつかの実施形態では、マーキングパターンは、絶縁材料および犠牲材料の複数の交互配置された層を含むスタック構造のエッチングから形成される。いくつかの実施形態では、マーキングパターンの各マーキング構造は、垂直方向(例えば、z軸)に沿って交互配置された絶縁材料の少なくとも1つの層および犠牲材料の少なくとも1つの層を含む。
【0021】
図2は、いくつかの実施形態による、スタック構造202と、基板201の上のスタック構造202に隣接するマーキングパターン206とを有する構造200を示す。構造200は、すべての階段のエッチングが完了した後に形成することができる。いくつかの実施形態では、スタック構造202は、デバイス領域204内に形成され、マーキングパターン206は、デバイス領域204に隣接するマーキング領域208内に形成される。基板201は、3Dメモリデバイスを形成するための任意の適切な材料を含むことができる。例えば、基板201は、シリコン、シリコンゲルマニウム、炭化ケイ素、シリコンオンインシュレータ(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレータ(GOI)、ガラス、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、および/または他の適切なIII-V族化合物を含むことができる。
【0022】
スタック構造202は、基板201の上に垂直に(z軸に沿って)配置された複数の交互配置された絶縁層および犠牲層を含むことができる。いくつかの実施形態では、各絶縁層および対応する犠牲層は階段を形成する。対応する犠牲層は、絶縁層の上に直接または絶縁層の下に直接あってもよい。説明を容易にするために、本開示では、階段は絶縁層とその下の犠牲層とを含む。いくつかの実施形態では、スタック構造202は、基板201の上のスタックする複数の階段(S、...、Sn-1、S)を含む。いくつかの実施形態では、犠牲層は、その後、3Dメモリデバイスの複数のワード線を形成するための導体層で置き換えられる。いくつかの実施形態では、犠牲層は、絶縁層とは異なる任意の適切な材料を含む。例えば、犠牲層は、多結晶シリコン、窒化ケイ素、多結晶ゲルマニウム、および/または多結晶ゲルマニウムシリコンを含むことができる。いくつかの実施形態では、犠牲層は窒化ケイ素を含む。絶縁層は、任意の適切な絶縁材料、例えば酸化ケイ素を含むことができる。スタック構造202は、基板201の上に犠牲材料層および絶縁材料層を交互に堆積し、続いて各誘電体対(例えば、絶縁材料層およびその下の犠牲材料層を含む)をエッチングしてz軸に沿って階段を形成することによって形成することができる。犠牲材料層および絶縁材料層の堆積は、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)、プラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、金属有機化合物化学気相成長(MOCVD)、および/または原子層成長(ALD)などの任意の適切な堆積方法を含むことができる。いくつかの実施形態では、犠牲材料層および絶縁材料層は、それぞれCVDによって形成される。
【0023】
マーキングパターン206は、基板201の上でスタック構造202に隣接して配置された複数のマーキング構造(例えば、206-0、206-1、および206-2)を含むことができる。マーキングパターン206におけるマーキング構造のレイアウトは、PR層のトリミングレートを決定するための基準として使用されるマーキング構造に対するローディング効果を低減することができる。マーキング構造の実際の数は、図2に示すマーキングパターン206には反映されていない。図3A図3Cは、マーキングパターン206の第1のレイアウト300を示す。図4A図4Cは、マーキングパターン206の第2のレイアウト400を示す。
【0024】
図3Aは、いくつかの実施形態による、階段の形成中のマーキングパターン206の第1のレイアウト300の上面図を示す。図3Bは、いくつかの実施形態による、階段の形成中の第1のレイアウト300の断面図を示す。図3Cは、いくつかの実施形態による、階段形成後の第1のレイアウト300の断面図を示す。図3Aおよび図3Bに示すように、スタック構造202内に階段を形成する間、PR層(例えば、図3Aおよび図3Bの「PR」)は繰り返しトリミングされ、階段をエッチングするためのエッチングマスクとして機能する。スタック構造202は、基板201の上に交互に配置された複数の絶縁材料層312-1および犠牲材料層312-2を含むことができる。
【0025】
マーキングパターン206は、マーキング領域208内に配置されてもよく、中央マーキング構造206-0を含んでもよい。中央マーキング構造206-0の中央線は、PR層のトリミングレートを決定するための基準として使用することができる。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造206-0(または中央マーキング構造206-0の中央線)は、マーキング領域208を第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2に分割する。第1のマーキングサブ領域208-1は、スタック構造202(またはPR層)からより遠く離れていてもよい。第2のマーキングサブ領域208-2は、スタック構造202(またはPR層)により近くてもよい。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域208-1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域208-2のパターン密度と名目上同じである。第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2の同じパターン密度は、中央マーキング構造206-0のエッチングに対するローディング効果を低減し、中央マーキング構造206-0上により均一にエッチングされたプロファイルをもたらすことができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、マーキング領域208のサイズ/範囲は、基板101および/またはスタック構造202上にマーキング領域208を形成するために使用することができる利用可能な領域に基づいて決定される。第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2は、同じまたは異なる寸法を有し得る。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域208-1は、1つ以上の第1のマーキング構造を含み、第2のマーキングサブ領域208-2は、1つ以上の第2のマーキング構造を含む。第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2におけるそれぞれのマーキング構造の数、分布、形状、および/または寸法は、第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2のパターン密度が名目上同じになるように配置される。各サブ領域内のマーキング構造の具体的な数、分布、形状、および/または寸法は、3Dメモリデバイスの異なる設計および/または製造に従って決定されるべきであり、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造206-0は、中央線に関して対称的な寸法および形状を有する。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造206-0は、絶縁材料および犠牲材料の複数の交互配置された層を含む。例えば、図3Bに示すように、中央マーキング構造206-0は、絶縁材料および犠牲材料(例えば、マーキング領域208内の2つの誘電体対のパターニングから形成される)の4つの交互配置された層を含む。
【0027】
一例では、図3Aおよび図3Bに示すように、第1のマーキングサブ領域208-1は、第1のマーキング構造206-1を含み、第2のマーキングサブ領域208-2は、第2のマーキング構造206-2を含む。第1のマーキング構造206-1および第2のマーキング構造206-2は、水平方向(例えば、x軸)に沿って中央マーキング構造206-0から等間隔に配置することができる。いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、中央マーキング構造206-0の中央線と第1のマーキング構造206-1の中央線との間の距離は、中央マーキング構造206-0の中央線と第2のマーキング構造206-2の中央線との間の距離と同じである。距離はそれぞれ、図3Aに「d」として示されている。いくつかの実施形態では、第1のマーキング構造206-1および第2のマーキング構造206-2は、同じ形状および寸法を有する。すなわち、第1のマーキング構造206-1および第2のマーキング構造206-2は、水平方向に沿って中央マーキング構造206-0の両側に対称的に分布している。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2は、同じ寸法および領域を有し、マーキング領域208内のすべてのマーキング構造(例えば、中央マーキング構造206-0、第1のマーキング構造206-1、および第2のマーキング構造206-2)は、形状および寸法が同一である。マーキング構造は、マーキングパターン206内の中央マーキング構造208-0の中央線に関して対称的に分布している。いくつかの実施形態では、第1のマーキング構造206-1は、第1のマーキングサブ領域208-1に均一に分布し、第2のマーキング構造206-2は、第2のマーキングサブ領域208-2に、それぞれdと同じまたは異なる距離で均一に分布する。階段のエッチング中、中央マーキング構造206-0の中央線と底部階段構造Sの縁部との間の距離Dは、ほとんどまたは全く変化しない。すなわち、中央マーキング構造206-0(または中央マーキング構造206-0の中央線)は、その元の水平位置からほとんどまたは全く変化しない。
【0028】
図3Cは、いくつかの実施形態による、階段のエッチングが完了した後の第1のレイアウト300の断面図を示す。図3Cに示すように、中央マーキング構造206-0の水平寸法(例えば、幅)は、ほとんどまたは全く減少せず、距離Dは、ほとんどまたは全く変化しない。中央マーキング構造206-0の中央線を使用して、PR層のトリミングレートをより高い精度で決定することができる。
【0029】
図4Aは、いくつかの実施形態による、階段の形成中のマーキングパターン206の第2のレイアウト400の上面図を示す。図4Bは、いくつかの実施形態による、階段の形成中の第2のレイアウト400の断面図を示す。図3Cは、いくつかの実施形態による、階段の形成後の第2のレイアウト400の断面図を示す。マーキングパターン206、マーキングサブ領域(208-1および208-2)、およびマーキング構造(例えば、206-0、...、206-3)は、図3A図3Cに示す対応する構造と同じであっても異なっていてもよい。
【0030】
図3A図3Cに示すマーキングパターン206とは異なり、図4A図4Cに示すマーキングパターン206では、第1のマーキングサブ領域208-1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域208-2のパターン密度よりも高い。第1のマーキングサブ領域208-1のより高いパターン密度は、中央マーキング構造206-0のエッチングに対するローディング効果を低減/補償し、中央マーキング構造206-0上により均一にエッチングされたプロファイルをもたらすことができる。第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2内のマーキング構造は、第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2内の中央マーキング構造206-0の中央線に対して非対称に分布する。第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2におけるそれぞれのマーキング構造の数、分布、形状、および/または寸法は、第1のマーキングサブ領域208-1のパターン密度が第2のマーキングサブ領域208-2のパターン密度よりも高くなるように配置される。各サブ領域内のマーキング構造の具体的な数、分布、形状、および/または寸法は、3Dメモリデバイスの異なる設計および/または製造に従って決定されるべきであり、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造206-0は、中央線に関して対称的な寸法および形状を有する。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造206-0は、絶縁材料および犠牲材料の複数の交互配置された層を含む。例えば、図4Bに示すように、中央マーキング構造206-0は、絶縁材料および犠牲材料(例えば、マーキング領域208内の2つの誘電体対のパターニングから形成される)の4つの交互配置された層を含む。
【0031】
一例では、図4Aおよび図4Bに示すように、第1のマーキングサブ領域208-1は、2つの第1のマーキング構造206-1および206-3を含み、第2のマーキングサブ領域208-2は、1つの第2のマーキング構造206-2を含む。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域208-1は、中央マーキング構造206-0と第1のマーキング構造206-3との間に位置する。いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、中央マーキング構造206-0の中央線と第1のマーキング構造206-1の中央線との間の距離dは、中央マーキング構造206-0の中央線と第2のマーキング構造206-2の中央線との間の距離dよりも小さい。いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、第1のマーキング構造206-1と206-3の中央線間の距離dは、距離dよりも小さい。いくつかの実施形態では、第1のマーキング構造206-1は、それぞれ距離dで第1のマーキングサブ領域208-1に均一に分布し、第2のマーキング構造206-2は、距離dで第2のマーキングサブ領域208-2に均一に分布する。いくつかの実施形態では、第1のマーキング構造206-1および206-3は、第2のマーキング構造206-2と同じ形状および寸法を有する。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域208-1および第2のマーキングサブ領域208-2は、同じ寸法および領域を有し、マーキング領域208内のすべてのマーキング構造(例えば、中央マーキング構造206-0、第1のマーキング構造206-1ならびに206-3、および第2のマーキング構造206-2)は、形状および寸法が同一である。
【0032】
階段のエッチング中、中央マーキング構造206-0の中央線と底部階段構造Sの縁部との間の距離Dは、ほとんどまたは全く変化しない。すなわち、中央マーキング構造206-0(または中央マーキング構造206-0の中央線)は、その元の水平位置からほとんどまたは全く変化しない。
【0033】
図4Cは、いくつかの実施形態による、階段のエッチングが完了した後の第2のレイアウト400の断面図を示す。図4Cに示すように、中央マーキング構造206-0の水平寸法(例えば、幅)は、ほとんどまたは全く減少せず、距離Dは、ほとんどまたは全く変化しない。中央マーキング構造206-0の中央線を使用して、PR層のトリミングレートをより高い精度で決定することができる。
【0034】
図5Aおよび図5Bは、いくつかの実施形態による、スタック構造502内に複数の階段を形成する製造プロセスを示す。図5Bは、図5Aの続きである。図6は、図5Aおよび図5Bに記載の製造プロセスのフローチャート600を示す。例示を目的として、図3A図3Cに示されるマーキングパターン206と同様または同じマーキングパターン506が、図5Aおよび図5Bに示されている。図4A図4Cに示すマーキングパターン206は、同様の製造プロセスで形成することができ、ここでは繰り返さない。スタック構造502は、図2図4に示すスタック構造202と同じまたは同様であってもよい。図示を簡単にするために、図5Aおよび図5Bでは、スタック構造502下の基板は省略されている。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造506-0(または中央マーキング構造506-0の中央線)を基準として使用して、階段の形成中のPR層のトリミングレートを決定することができる。
【0035】
図6に示すように、製造プロセスの開始時に、デバイス領域およびデバイス領域に隣接するマーキング領域が決定され(動作602)、マーキング領域内にマーキングパターンおよびデバイス領域内に階段パターンを形成するためにパターニングプロセスが実行される(動作604)。図5Aは、対応する構造を示す。
【0036】
図5Aのプロセス(I)に示すように、T=t0において、スタック構造502の上のデバイス領域504およびマーキング領域508が決定される。マーキング領域508は、スタック構造502の上でデバイス領域504に隣接していてもよく、スタック構造502は、基板(図示せず)の上にスタックされる複数の交互配置された絶縁材料層512-1(絶縁材料層312-1と同様または同じ)および犠牲材料層512-2(犠牲材料層312-2と同様または同じ)を含む。
【0037】
パターニングプロセスを実行して、デバイス領域504に階段パターン514を形成し、マーキング領域508にマーキングパターン506を形成することができる。いくつかの実施形態では、スタック構造502の露出部分に対してフォトリソグラフィープロセスが実行され、マーキングパターン506または階段パターン514の所望の厚さに達するまで、スタック構造502の露出部分を除去するために適切なエッチングプロセスが実行される。例えば、時限エッチングプロセスおよび/または選択的エッチングプロセスを実行して、絶縁材料層512-1および犠牲材料層512-2の一部を除去することができる。エッチングプロセスは、ウェットエッチングおよび/またはドライエッチングを含むことができる。いくつかの実施形態では、マーキングパターン506および階段パターン514は、垂直方向(例えば、z軸)に沿って同じ厚さを有し、これは少なくとも1つの誘電体対の厚さを含む。いくつかの実施形態では、マーキングパターン506および階段パターン514はそれぞれ、例えば、垂直方向に沿って交互配置された2つの絶縁材料層および2つの犠牲材料層を有する、2つの誘電体対の厚さに等しい厚さを有する。
【0038】
いくつかの実施形態では、マーキングパターン506は、マーキング領域508をデバイス領域504から遠い第1のマーキングサブ領域508-1と、デバイス領域504に近い第2のマーキングサブ領域508-2とに分割する中央マーキング構造506-0を含む。第1のマーキングサブ領域508-1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域508-2のパターン密度以上であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域508-1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域508-2のパターン密度と同じである。いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域508-1は、第1のマーキング構造506-1を含み、第2のマーキングサブ領域508-2は、第2のマーキング基板506-2を含む。マーキングパターン506の特定のパターンは、図2図4のマーキングパターン206の説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0039】
再び図6を参照すると、階段パターンの上にフォトレジスト層が形成されてマーキング領域が露出され(動作606)、フォトレジスト層が繰り返しトリミングされ、かつ、エッチングマスクとして使用され、スタック構造内に複数の階段が形成される(動作608)。図5Aおよび図5Bは、対応する構造を示す。
【0040】
図5Aのプロセス(II)に示すように、T=t1において、階段パターン514を覆うようにPR層が形成される。PR層は、マーキング領域508を露出させる。PR層は繰り返しトリミングされ、かつ、スタック構造502内に複数の階段を形成するためのエッチングマスクとして使用される。適切なエッチングプロセス(例えば、ドライエッチング)を実行して、スタック構造502の露出部分を除去し、スタック構造502内に階段を形成し、垂直方向に沿ってマーキングパターン506のパターンを転写することができる。図5A図5Bに示すように、プロセス(II)~(V)は、階段の形成およびT=t2からT=t5へのマーキングパターン506のパターン転写を示す。中央マーキング構造506-0(または中央マーキング構造506-0の中央線)と底部階段Sの縁部との間の距離Dは、スタック構造のエッチング(例えば、マーキングパターン506のパターン転写)中にほとんどまたは全く変化しなくてもよい。
【0041】
再び図6を参照すると、中央マーキング構造と階段およびPR層のうちの1つ以上との間の距離を測定して、フォトレジスト層のトリミングレートを決定することができる(動作610)。図5Bは、対応する構造を示す。
【0042】
いくつかの実施形態では、中央マーキング構造506-0と階段との間の距離Dおよび/または中央マーキング構造506-0とPR層との間の距離Dは、PR層のトリミングレートを決定するために、適切な監視手段を使用して、例えばトリミングおよびエッチングプロセス中または後に測定することができる。階段は、形成された任意の所望の階段とすることができる。距離Dは、階段の縁部の水平位置を反映している場合があり、これは、PR層がトリミングされる量およびレートに関連する。いくつかの実施形態では、距離Dを基準値と比較して、PRが所望のトリミングレートでトリミングされているかどうか、および/または階段が所望の水平位置に形成されているかどうかを決定することができる。いくつかの実施形態では、距離Dをリアルタイムで測定して、PR層が所望のトリミングレートでトリミングされているかどうかを決定する。いくつかの実施形態では、距離Dを繰り返し測定して、PR層のトリミングレートを決定することができる。例えば、T=t3からT=t5までのPR層のトリミングレートは、ΔD/(t5-t3)として計算することができ、ここで、ΔDは、T=t3およびT=t5における距離Dの差を表す。PRのトリミングレートを決定するために中央マーキング構造506-0を使用する具体的な方法は、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。いくつかの実施形態では、PRトリミングパラメータ、例えば圧力、ガス流量、および/または温度を、実際のPRトリミングレートが所望のPRトリミングレートに近づくように制御および/または調整することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、半導体デバイスは、基板の上に垂直方向に沿って交互に配置された複数の絶縁層および複数の導体層を有するスタック構造を含む。いくつかの実施形態では、半導体デバイスはまた、基板の上でスタック構造に隣接する異なる材料の複数の交互配置された層を有するマーキングパターンを含む。マーキングパターンは、マーキング領域内に位置する中央マーキング構造を含み、中央マーキング構造は、マーキング領域をスタック構造から遠い第1のマーキングサブ領域と、スタック構造に近い第2のマーキングサブ領域とに分割し、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第1のマーキング構造を含み、第2のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第2のマーキング構造を含み、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上である。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造、少なくとも1つの第1のマーキング構造、および少なくとも1つの第2のマーキング構造のそれぞれは、第1の材料および第2の材料の複数の交互配置された層を含み、第1の材料は第2の材料とは異なる。
【0045】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度に等しく、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に対称的に分布する。
【0046】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数に等しい。
【0047】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有し、中央マーキング構造および少なくとも1つの第1のマーキング構造は、第1のマーキングサブ領域内で同じ距離で水平方向に沿って均等に配置され、中央マーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、第2のマーキングサブ領域内で同じ距離で水平方向に沿って均等に配置される。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度よりも大きく、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に非対称に分布する。
【0049】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数よりも大きい。
【0050】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有する。いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、少なくとも1つの第1のマーキング構造のうちの2つの間の距離は、少なくとも1つの第2のマーキング構造のうちの2つの間の距離よりも小さい。
【0051】
いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、中央マーキング構造および少なくとも1つの第1のマーキング構造は、第1のマーキングサブ領域内で第1の距離で均等に分布し、中央マーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、第2のマーキングサブ領域内で第2の距離で均等に分布し、第1の距離は第2の距離よりも小さい。
【0052】
いくつかの実施形態では、スタック構造は階段構造を含み、複数の絶縁層のそれぞれおよび対応する導体層は、階段構造の階段を形成する。
【0053】
いくつかの実施形態では、中央マーキング構造の高さは、垂直方向に沿った少なくとも1つの階段の厚さに等しい。
【0054】
いくつかの実施形態では、フォトレジストトリミングプロセスのトリミングレートを制御するためのマーキングパターンは、複数の交互配置された層を含み、複数の交互配置された層は、基板の上に垂直方向に沿ってスタックされた異なる材料の少なくとも2つの層を含む。いくつかの実施形態では、マーキングパターンはまた、マーキング領域をデバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割する中央マーキング構造を含み、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上である。
【0055】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第1のマーキング構造を含み、第2のマーキングサブ領域は、少なくとも1つの第2のマーキング構造を含み、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上である。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度に等しく、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に対称的に分布する。
【0057】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数に等しい。
【0058】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有し、中央マーキング構造および少なくとも1つの第1のマーキング構造は、第1のマーキングサブ領域内で同じ距離で水平方向に沿って均等に配置される。いくつかの実施形態では、中央マーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、第2のマーキングサブ領域内で同じ距離で水平方向に沿って均等に配置される。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度よりも大きく、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に非対称に分布する。
【0060】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数よりも大きい。
【0061】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、同じ形状および同じ寸法を有する。いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、少なくとも1つの第1のマーキング構造のうちの2つの間の距離は、少なくとも1つの第2のマーキング構造のうちの2つの間の距離よりも小さい。
【0062】
いくつかの実施形態では、水平方向に沿って、中央マーキング構造および少なくとも1つの第1のマーキング構造は、第1のマーキングサブ領域内で第1の距離で均等に分布し、中央マーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造は、第2のマーキングサブ領域内で第2の距離で均等に分布し、第1の距離は第2の距離よりも小さい。
【0063】
いくつかの実施形態では、半導体デバイスを形成するための方法は、以下の動作を含む。まず、誘電体スタックの上のデバイス領域およびデバイス領域に隣接するマーキング領域が決定され、誘電体スタックは、基板の上に交互に配置された複数の絶縁材料層および複数の犠牲材料層を含む。デバイス領域およびマーキング領域は、同じエッチングプロセスを使用してパターニングされて、マーキング領域に中央マーキング構造およびデバイス領域に階段パターンを有するマーキングパターンを形成することができる。マーキングパターンおよび階段パターンは、少なくとも1つの絶縁材料層および1つの犠牲材料層の厚さに等しい同じ厚さを有することができ、中央マーキング構造は、マーキング領域をデバイス領域から遠い第1のマーキングサブ領域と、デバイス領域に近い第2のマーキングサブ領域とに分割する。第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度以上であってもよい。階段パターンを覆い、マーキングパターンを露出させるためにフォトレジスト層を形成することができ、フォトレジスト層は、水平方向に沿って誘電体スタックの一部が露出するようにトリミングすることができる。エッチングプロセスを実行して、マーキングパターンを維持し、露出された誘電体スタックの一部を除去し、階段を形成することができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、マーキングパターンを形成することは、第1のマーキングサブ領域内に少なくとも1つの第1のマーキング構造を形成することと、第2のマーキングサブ領域内に少なくとも1つの第2のマーキング構造を形成することとを含む。少なくとも1つの第1のマーキング構造の数は、少なくとも1つの第2のマーキング構造の数以上であってもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、マーキングパターンを形成することは、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に均等に分散された、少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造を対称的に形成することを含む。第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度に等しくてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、マーキングパターンを形成することは、水平方向に沿って中央マーキング構造の両側に少なくとも1つの第1のマーキング構造および少なくとも1つの第2のマーキング構造を非対称に形成することを含み、第1のマーキングサブ領域の第1のパターン密度は、第2のマーキングサブ領域の第2のパターン密度よりも大きい。
【0067】
いくつかの実施形態では、マーキングパターンを形成することは、マーキング領域内の少なくとも1つの絶縁材料層および少なくとも1つの犠牲材料層の一部を除去して、中央マーキング構造、少なくとも1つの第1のマーキング構造、および少なくとも1つの第2のマーキング構造を形成することを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、階段を形成することは、複数の絶縁材料層のうちの1つの一部および複数の犠牲材料層のうちの1つの一部を除去して、絶縁層および対応する犠牲層をそれぞれ形成することを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、方法は、中央マーキング構造とフォトレジスト層との間の距離を測定することをさらに含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、方法は、水平方向に沿って誘電体スタックの別の一部を露出させるためにフォトレジスト層をトリミングすることと、マーキングパターンのパターンを転写し、露出された誘電体スタックの別の一部を除去して別の階段を形成するために別のエッチングプロセスを実行することと、中央マーキング構造とフォトレジスト層との間の別の距離を測定することと、距離と、別の距離と、第1の距離および別の距離を形成するためにフォトレジストがトリミングされる時間間の時間間隔との間のそれぞれの距離に基づいて、フォトレジスト層のトリミングのエッチングレートを決定することとをさらに含む。
【0071】
特定の実施形態の前述の説明は、本開示の一般的な性質を明らかにするので、他者は、当業者の技術の範囲内で知識を適用することによって、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、過度の実験を行うことなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正および/または適合させることができる。したがって、そのような適合および修正は、本明細書に提示された教示およびガイダンスに基づいて、開示された実施形態の均等物の意味および範囲内にあることが意図されている。本明細書の表現または用語は、本明細書の用語または表現が教示およびガイダンスに照らして当業者によって解釈されるように、限定ではなく説明を目的とするものであることを理解されたい。
【0072】
本開示の実施形態は、指定された機能およびその関係の実装を示す機能的構成要素を用いて上述されている。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。指定された機能およびそれらの関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。
【0073】
発明の概要および要約のセクションは、発明者によって企図される本開示のすべてではないが1つまたは複数の例示的な実施形態を記載することができ、したがって、本開示および添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものでは決してない。
【0074】
本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ定義されるべきである。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6