(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】回転載物台
(51)【国際特許分類】
G01B 21/00 20060101AFI20230710BHJP
G01B 5/00 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
G01B21/00 L
G01B5/00 L
(21)【出願番号】P 2019059513
(22)【出願日】2019-03-26
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000137694
【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】安野 順介
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-66559(JP,A)
【文献】特開2001-201340(JP,A)
【文献】特開2002-148216(JP,A)
【文献】中国実用新案第2773621(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B21/00-21/32
G01B 5/00- 5/30
G12B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、
前記送り装置は、送り機構に連動して移動する第1の接触部と、ばねにより与圧される第2の接触部と、を有し、
前記第2の接触部は、前記ばねを介して前記送り機構に連結されており、
前記移動方向に対向して配置された前記第1の接触
部と前記第2の接触部とが、前記載置面に連動する抱込部を挟み込んでいる
ことを特徴とす
る回転載物台。
【請求項2】
請求項1に記載の回転載物台において、
前記第1の接触部及び前記第2の接触部の少なくとも一方に自動調心玉軸受が設けられており、
前記自動調心玉軸受が前記抱込部に接触している
ことを特徴とす
る回転載物台。
【請求項3】
載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、
前記送り装置は、送り機構に連動して移動する第1の接触部と、ばねにより与圧される第2の接触部と、を有し、
前記第1の接触
部と前記第2の接触部と
は前記載置面に
それぞれ接触し、
前記第1の接触部及び前記第2の接触部の少なくとも一方に自動調心玉軸受が設けられている
ことを特徴とす
る回転載物台。
【請求項4】
載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、
前記送り装置は、送り機構に連動して移動し前記載置面に接触する接触部と、ばねにより与圧され一端が前記載置面に連結された引張部と
、を有し、
前記引張部は前記送り機構に連結されていて、前記接触部が前記載置面に加える外力
と前記引張部が前記載置面に加える外力と
は互いに反対向きであって平衡
している
ことを特徴とす
る回転載物台。
【請求項5】
載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、
前記送り装置は、送り機構に連動して移動し前記載置面に接触する接触部と、ばねにより与圧され一端が前記載置面に連結された引張部と
、を有し、
前記接触部が前記載置面に加える外力
と前記引張部が前記載置面に加える外力
とは互いに反対向きであって平衡
し、
前記接触部に自動調心玉軸受が設けられている
ことを特徴とす
る回転載物台
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転載物台に関し、特に回転載物台の傾斜機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、物を載せて回転させるための回転載物台を備えた装置、特に円柱や円筒等の測定対象物の真円度、同心度又は同軸度等を測定するための真円度測定機が広く利用されている。真円度測定機は、測定対象物が載置された回転載物台を回転させつつ、測定対象物の表面位置データをプローブ等で検出及び集積し、真円度を算出する。真円度の測定にあたっては、回転載物台の回転軸と測定対象物の中心軸を一致させるレベリング作業が必要となる。そのため回転載物台は、レベリング作業を行うための傾斜調整手段を有していることが一般的である。
【0003】
特許文献1乃至3には、従来の回転載物台を備えた真円度測定機の一例が開示されている。
図10は、回転テーブル12(回転載物台に相当)を備えた真円度測定機の外観図である。回転テーブル12は、載置面14のX方向傾き量を調整する傾斜調整手段20及びY方向傾き量を調整する傾斜調整手段22を有している。
図11は、回転テーブル12の詳細構造を示す断面図である。回転テーブル12は、駆動モータの回転軸49により回転可能に支持された回転ベース50、回転ベース50上にX,Y方向に移動及び揺動可能に支持された載置面14、X方向傾斜調整手段20を有する。
【0004】
X方向傾斜調整手段20は、スピンドル80を図中左右方向に送り可能な回転ノブ82を備え、回転ノブ82の基部84は連結部材86を介して回転ベース50に固定されている。またスピンドル80の先端は、連動部材88を介して載置面14の支持部90の側面に接している。連動部材88はその保持部材92に摺動自在に保持され、保持部材92は回転ベース50に固定されている。ノブ82を操作すると、スピンドル80及び連接部材86を介して支持部90が
図11の左右方向に移動する。すると傾斜リング70と載置面14との相対接触位置が変化し、例えば載置面14が図中右方向(押し方向とする)に移動した場合には、引張ばね94により時計回り方向の付勢力に抗して載置面が反時計周り方向に回動・傾斜する。反対に載置面14が図中左方向(引き方向とする)に移動した場合には、引張ばね94により時計回り方向の付勢力により載置面が反時計周り方向に回動・傾斜する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許2863070号
【文献】特許2569390号
【文献】特開2001-201340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図11における引張ばね94は、その付勢力により、スピンドル80が引き方向に送られた場合にも、載置面14をスピンドル80の動きに追従させる働きをする。すなわち引張ばね94は、載置面14に予圧を与えることにより、スピンドル80に連動する連接部材86と支持部90とが常に接触するよう保持している。この保持力は、載置面14に載置される測定対象物の重量や回転テーブル12が回転運動する際に発生する慣性力等の外力に対して十分高く設定する必要がある。仮に外力に対して保持力が十分でないと、載置面14が意図せず傾斜したり振動したりする要因となる。特に振動は測定精度を悪化させる要因となる。また、慣性が大きい測定対象物について高精度の測定及び回転テーブルの高速高精度の位置決めを行うためには、保持力を高くすることが望ましい。
【0007】
しかしながら、従来の構造のまま載置面に対する予圧量を高くし保持力を高めることは、送り装置の負荷を高くすることになる。送り装置とは、例えば
図11においてはノブ82、スピンドル80及び連接部材86等により構成されるねじ式の送り機構である。ここで例えばボールねじなどの高効率のねじを使用する場合には、予圧量の増加は、ねじの逆起動など好ましくない現象を引き起こす恐れがある。また、送り装置としてはモータ駆動機構も採用され得るが、予圧量の増加は、モータの大型化を招くことがある。また、予圧量の増加は、載置面の変形を引き起こす可能性があり、これにより、測定対象物の安定的な載置が損なわれ、高精度測定に悪影響を及ぼす恐れもある。さらには、従来の構造では、傾斜量によってばねが伸縮し弾性力が変化するため、保持に最低限必要な力より高い弾性力を発生させざるを得ず、上述した好ましくない現象が起こりやすい構造となっている。ばね定数を低くすれば問題を回避できる可能性があるが、そうすると一般にばねが大型化するため、配置上の問題が生じる。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、送り装置に対する負荷や載置面の変形を抑制できる回転載物台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる回転載物台は、載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、前記送り装置は、送り機構に連動して移動する第1の接触部と、ばねにより与圧される第2の接触部と、を有し、前記移動方向に対向して配置された前記第1の接触部及び前記第2の接触部とが、前記載置面に連動する抱込部を挟み込んでいることを特徴とする。
本発明にかかる他の回転載物台は、前記第1の接触部及び前記第2の接触部の少なくとも一方に自動調心玉軸受が設けられており、前記自動調心玉軸受が前記抱込部に接触していることを特徴とする。
本発明にかかる他の回転載物台は、載置面の傾斜を調整するための送り装置を有する回転載物台であって、前記送り装置は、送り機構に連動して移動し前記載置面に接触する接触部と、ばねにより与圧され一端が前記載置面に連結された引張部とを有し、前記接触部が前記載置面に加える外力と、前記引張部が前記載置面に加える外力と、が平衡することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、送り装置に対する負荷や載置面の変形を抑制できる回転載物台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態1の回転載物台100の全体的な構成を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施の形態1の回転載物台100の構成を示す斜視図(分解図)である。
【
図3】本発明の実施の形態1の回転載物台100の構成を示す斜視図(分解図)である。
【
図4】本発明の実施の形態1の回転載物台100の構成を示す断面図(拡大図)である。
【
図5】本発明の実施の形態2の回転載物台200の全体的な構成を示す断面図である。
【
図6】本発明の実施の形態2の回転載物台200の全体的な構成を示す断面図である。
【
図7】本発明の実施の形態3の回転載物台300の全体的な構成を示す断面図である。
【
図8】本発明の実施の形態3の回転載物台300の構成を示す断面図(拡大図)である。
【
図9】本発明の実施の形態3の回転載物台300の全体的な構成を示す断面図である。
【
図10】従来の真円度測定機の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1の断面図、
図2及び
図3の斜視図(分解図)、
図4の断面図(拡大図)を用いて、本発明の実施の形態1にかかる回転載物台100の構成について説明する。回転載物台100は、駆動モータの回転軸31により回転可能に支持された回転ベース30、回転ベース30上に揺動可能に支持された載置面21、X軸に対する載置面21の傾斜を調整するための送り装置10を有する。
【0013】
送り装置10は、駆動歯車62を介してモータ61の動力を受ける従動歯車11、従動歯車11の回転に伴って回転する送りねじ(ボールねじ)121、送りねじ(ボールねじ)121の回転によりX軸方向に移動する送りねじ(ナット)122、送りねじ(ナット)122に組み合わされたスライダ123及び124を備える。これらスライダ124を移動させるための機構を送り機構12という。与圧部材13は、スライダ124を貫通してX軸方向に一定幅だけ摺動可能に組み合わされる。スライダ124と、与圧部材13と、はばね15を介して連結されている。
【0014】
載置面21の支持部である突起部22から延長した抱込部23は、X方向(X軸の正の方向)は接触部14と、-X方向(X軸の負の方向)は接触部16とそれぞれ接触している。接触部14及び接触部16は、例えば先端が球面状に加工された金属部材である。接触部14は与圧部材13に固定されている。接触部16はスライダ124に固定されている。すなわち抱込部23は、ばね15によって与圧された与圧部材13の接触部14と、スライダ124に固定された接触部16と、によって挟み込まれている。
【0015】
モータ61の駆動によりスライダ124がX方向に移動すると、接触部16が抱込部23に接触する。これにより載置面21をX方向に押す力が加わる。一方、モータ61の駆動によりスライダ124が-X方向に移動すると、与圧部材13も干渉して-X方向に移動し、接触部14が抱込部23に接触する。これにより載置面21を-X方向に押す力が加わる。
【0016】
載置面21と傾斜リング41との間には鋼球が配置されており、鋼球は保持器42により傾斜リング41から脱落しないように保持されている。これにより載置面21と傾斜リング41とは転動可能である。載置面21がX方向に押されると、載置面21は傾斜リング41に沿って反時計周り方向に回動・傾斜する。載置面21が-X方向に押されると、載置面21は傾斜リング41に沿って時計周り方向に回動・傾斜する。
【0017】
本実施の形態では、送り装置10が抱込部23を抱き込む構造とし、載置面21に予圧するばね15をこの抱込み構造の中に配置した。これにより、送り装置10の負荷の増加や載置面21の変形を避けることができる。したがって、従来よりも予圧量を高めて保持力を増加させることも可能である。
【0018】
<実施の形態2>
一般に、回転載物台はX軸方向傾斜を調整するための送り装置と、Y軸方向傾斜を調整するための送り装置とをそれぞれ有している。例えば、実施の形態1の回転載物台100が、X軸方向及びY軸方向の傾斜を調整するための抱込部23及び送り装置10をそれぞれ有しているものとすると、Y軸方向の送り装置10が駆動する際には、X軸方向の送り装置10の抱込み構造内において、抱込部23が接触部14及び16に沿ってY軸方向に摺動することとなる。またX軸方向の送り装置10が駆動する際には、Y軸方向の送り装置10の抱込み構造内において、抱込部23が接触部14及び16に沿ってX軸方向に摺動することとなる。このとき、予圧量を高めて保持力を増加させようとすると、抱込部23と、接触部14及び16との間に生じる摩擦力も高くなるため、ロストモーションが発生しレベリングの精度が悪化する可能性がある。例えば、所望の精度で傾斜調整ができなかったり、傾斜調整を複数回行わなければならなかったりするという問題が生じ得る。本実施の形態は、このような問題を解決するため、実施の形態1において抱込部23と、接触部14及び16との間に生じていた摩擦力を低減するための機構を備えるものである。
【0019】
図5、及び
図5のA-A断面図である
図6を用いて、本発明の実施の形態2にかかる回転載物台200の構成について説明する。なお、実施の形態1と共通する構造については説明を省略する。本実施の形態では、回転載物台200は、X軸方向及びY軸方向の傾斜を調整するための機構として、送り装置10や抱込部23等をそれぞれ独立に有している。また本実施の形態では、抱込部23は、実施の形態1における接触部14及び接触部16に代えて、自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161と接触している。
【0020】
図6に示すように、自動調心玉軸受141は与圧部材13に固定されている。また自動調心玉軸受161は、スライダ124に固定されている。したがって、モータ61の駆動によりスライダ124が移動すると、自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161が抱込部23に作用して、載置面21が移動する。
【0021】
例えばY軸方向の送り装置10を操作すると、X軸方向の送り装置10においては、抱込部23と自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161とがY軸方向に相対的に動く。このとき自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161が回転することで、摩擦力を低減することができる。またX軸方向の送り装置10を操作すると、Y軸方向の送り装置10においては、抱込部23と自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161とがX軸方向に相対的に動く。このとき自動調心玉軸受141及び自動調心玉軸受161が回転することで、摩擦力を低減することができる。
【0022】
<実施の形態3>
実施の形態3は、送り装置10において生じる摩擦力を低減可能な他の構成例である。
図7、
図8、及び
図7のA-A断面図である
図9を用いて、本発明の実施の形態3にかかる回転載物台300の構成について説明する。回転載物台300は、駆動モータの回転軸31により回転可能に支持された回転ベース30、回転ベース30上にX軸方向及びY軸方向に揺動可能に支持された載置面21、載置面21の傾斜を調整するための送り装置10を有する。なお、本図ではX軸方向の傾斜を調整可能な送り装置10を図示しているが、回転載物台300は、実施の形態2で示したようにX軸方向及びY軸方向の傾斜を調整するための送り装置10をそれぞれ有していて良い。
【0023】
送り装置10は、駆動歯車62を介してモータ61の動力を受ける従動歯車181、従動歯車181の回転に伴って回転する送りねじ(ボールねじ)182、送りねじ(ボールねじ)182の回転によりX軸方向に移動する送りねじ(ナット)183、送りねじ(ナット)183に組み合わされたスライダ184を備える。スライダ184は、自動調心玉軸受162を介して、突起部22に接している。
【0024】
突起部22をX方向に移動させたときに-X方向に押し戻す力を発生させる機構を引張部と称する。例えば
図7の例では、ばね(圧縮コイルばね)15、ワイヤ51、ばね保持部材241,242が引張部を構成する。突起部22の内部には空間が設けられており、ばね15と、ばね15の両端に接続されたばね保持部材241及び242と、が空間内に配置される。ばね保持部材241は突起部22に固定される。ばね保持部材242はばね15の伸縮に応じX軸方向に摺動可能である。ばね保持部材242にはワイヤ51が固定されており、ワイヤ固定部材19とばね保持部材242とがワイヤ51により結ばれる。つまりばね15は、一端がワイヤ51を介してワイヤ固定部材19に連結されることにより、X方向には動きが固定される。そしてばね15の他端にばね保持部材241を介して連結された突起部22は、緊張したワイヤ51を介してばね15により与圧される。
あるいは、固定部材19と保持部材241とを引張コイルばねにより連結することで引張部を構成しても良い。
【0025】
モータ61の駆動によりスライダ184がX方向に移動すると、自動調心玉軸受162が突起部22に接触する。これら自動調心玉軸受162を移動させるための機構を送り機構18という。これにより載置面21をX方向に押す力が加わる。載置面21がX方向に押されると、載置面21は傾斜リング41に沿って反時計周り方向に回動・傾斜する。このとき突起部22がX方向に移動し、自動調心玉軸受162とばね保持部材242との距離が短縮すると、ばね15も圧縮される。
【0026】
一方、モータ61の駆動によりスライダ184、自動調心玉軸受162が-X方向に移動すると、圧縮されたばね15の復元力により突起部22及び載置面21が-X方向に押し戻される。載置面21が-X方向に押されると、載置面21は傾斜リング41に沿って時計周り方向に回動・傾斜する。
【0027】
本実施の形態においても、自動調心玉軸受162を使用することにより、摩擦力を低減することが可能である。特に実施の形態3においては、実施の形態2に比べ、与圧側の自動調心玉軸受(実施の形態2では自動調心玉軸受141)を削除することによって摩擦力を半減させている。自動調心玉軸受は内輪と外輪との軸心が傾くことが特徴であり、この特徴を利用して、傾斜する突起部22(実施の形態2では抱込部23)に追従している。内輪と外輪との軸心の傾きは、転がりではなく滑りに起因するので、大きな摩擦力が発生する。そこで実施の形態3では、予圧側の機構を自動調心玉軸受からワイヤ51に変更することで予圧側の摩擦力をほぼゼロとし、より安定的な動きを実現した。
【0028】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0029】
100、200、300 回転載物台
10 送り装置
11 従動歯車
12 送り機構
121 送りねじ(ボールねじ)
122 送りねじ(ナット)
123、124 スライダ
13 与圧部材
14 接触部
141 自動調心玉軸受
15 ばね
16 接触部
161、162 自動調心玉軸受
17 ばね支持部材
18 送り機構
181 従動歯車
182 送りねじ(ボールねじ)
183 送りねじ(ナット)
184 スライダ
19 ワイヤ固定部材
21 載置面
22 突起部
23 抱込部
241、242 ばね保持部材
30 回転ベース
31 回転軸
32 連結部材
41 傾斜リング
42 保持器
51 ワイヤ
61 モータ
62 駆動歯車