(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】排泄物センサーキット、及びセンサーシートの使用方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/42 20060101AFI20230718BHJP
A61F 13/47 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
A61F13/42 F
A61F13/47 300
(21)【出願番号】P 2020043306
(22)【出願日】2020-03-12
【審査請求日】2022-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島津 健
(72)【発明者】
【氏名】川端 訓功
(72)【発明者】
【氏名】中村 友亮
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-032520(JP,A)
【文献】特開2017-189348(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15-13/84
A61L15/16-15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと、
前記吸収性パッドとは別部材であって、前記吸収性パッドの非肌側面に配置され、所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有する、排泄物を検知するセンサーシートと、
を有する排泄物センサーキットであって、
前記吸収性パッドは、互いに直交する長手方向と短手方向を有し、
前記センサーシートの肌側面にセンサー粘着部が設けられており、
前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態であり、
前記センサーシートと前記吸収性パッドが前記センサー粘着部を用いて互いに固定され、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、
肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部は、前記電極と
重ならず且つ前記短手方向に沿っており、前記複数の電極部はそれぞれ前記長手方向に沿っており、
前記長手方向において、前記センサー粘着部は、前記複数の電極の前記長手方向の最も一方側の端と、前記複数の電極の前記長手方向の最も他方側の端との間には設けられていないことを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項2】
請求項1に記載の排泄物センサーキットであって、
前記複数の電極は、
前記長手方向に沿って間欠に配置されており、
前記装着状態において、
前記折り部は、
前記長手方向に折り部幅
を有し、
前記折り部の幅が、前記
長手方向における互いに隣接する前記電極間の距離より短いことを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項3】
請求項1に記載の排泄物センサーキットであって、
前記折り部は、前記長手方向に間隔をもって複数
設けられ、
前記装着状態において、
前記肌側から見て、前記複数の電極が、複数の前記折り部同士に挟まれた領域内に位置し、
前記肌側から見て、前記複数の電極が、複数の前記折り部同士に挟まれた領域外に位置していないことを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項4】
請求項1に記載の排泄物センサーキットであって、
前記折り部は、前記長手方向に間隔をもって複数
設けられ、
前記装着状態において、
前記長手方向の一方側の最も外側に位置する前記折り部よりも前記長手方向の一方側の
外側に前記電極が位置することを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の排泄物センサーキットであって、
前記吸収性パッドは、非肌側面に接着固定部を有し、
前記装着状態において、
前記肌側から見て、少なくとも1つの前記接着固定部が、前記電極と重ならないことを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の排泄物センサーキットであって、
前記吸収性パッドは、非肌側面に接着固定部を有し、
前記装着状態において、
前記肌側から見て、少なくとも1つの前記接着固定部が、少なくとも1つの前記折り部と重なることを特徴とする排泄物センサーキット。
【請求項7】
折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと一緒に使用するセンサーシートの使用方法であって、
前記センサーシートは、所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有し、
前記吸収性パッドは、互いに直交する長手方向と短手方向を有し、
前記折り部は、前記短手方向に沿っており、
前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態
であり、
前記センサーシートの肌側面にセンサー粘着部が設けられており、
前記センサーシートと前記吸収性パッドを、前記センサー粘着部を用いて互いに固定して、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、
肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部を前記電極と重ねず、
且つ、前記複数の電極部のそれぞれを前記長手方向に沿わせ、且つ、前記長手方向において、前記センサー粘着部を、前記複数の電極の前記長手方向の最も一方側の端と、前記複数の電極の前記長手方向の最も他方側の端との間に位置させないことを特徴とするセンサーシートの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排泄物センサーキット、及びセンサーシートの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
排泄物の有無を検知するセンサーシートとして、例えば、特許文献1のような複数の電極を導線で接続した電極群を備える排液センサーシートが知られている。特許文献1には、尿取りパッドの非肌側対向面に排液センサーシートを配置して、尿取りパッドの排泄物を検知することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、使用前の尿取りパッドは、肌側面を内側に折り畳んでいることが一般的であるため、肌側から見たときに尿取りパッドの折り畳んだ部分と排液センサーシートの電極とが重なると、電極に挟まれた領域に位置する尿取りパッドの誘電率が変化して、排泄物の検出精度が低下してしまったり、尿取りパッドの内側に排液センサーシートを設けた場合には、尿取りパッドの折り畳んだ部分によって電極が折れ曲がってしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、吸収性パッドの折り部によって排泄物の検出精度が低下したり、電極が折れ曲がって電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減するセンサーシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、
折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと、
前記吸収性パッドとは別部材であって、前記吸収性パッドの非肌側面に配置され、所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有する、排泄物を検知するセンサーシートと、
を有する排泄物センサーキットであって、
前記吸収性パッドは、互いに直交する長手方向と短手方向を有し、
前記センサーシートの肌側面にセンサー粘着部が設けられており、
前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態であり、
前記センサーシートと前記吸収性パッドが前記センサー粘着部を用いて互いに固定され、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、
肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部は、前記電極と重ならず且つ前記短手方向に沿っており、前記複数の電極部はそれぞれ前記長手方向に沿っており、
前記長手方向において、前記センサー粘着部は、前記複数の電極の前記長手方向の最も一方側の端と、前記複数の電極の前記長手方向の最も他方側の端との間には設けられていないことを特徴とする排泄物センサーキットである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のセンサーシートによれば、吸収性パッドの折り部によって排泄物の検出精度が低下してしまう恐れを軽減する。また、吸収性パッドの一部として吸収性パッドが設けられている場合には、折り部によって、電極が折れ曲がり、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】テープ型使い捨ておむつ100にセンサーシート5及び吸収性パッド1を取り付け、展開し、且つ伸長させた状態を肌側から見た概略平面図である。
【
図2】装着状態のパッド1、センサーシート5、及びおむつ100について説明する概略断面図である。
【
図3】センサーシート5を肌側面から見た概略平面図である。
【
図4】
図1に示す状態からおむつ100を取り除いた状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有する、排泄物を検知するセンサーシートであって、前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態であり、折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと一緒に使用され、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部は、前記電極と重ならないことを特徴とするセンサーシートである。
【0010】
このようなセンサーシートによれば、吸収性パッドの折り部によって排泄物の検出精度が低下してしまう恐れを軽減する。また、吸収性パッドの一部として吸収性パッドが設けられている場合には、折り部によって、電極が折れ曲がり、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減する。
【0011】
かかるセンサーシートであって、前記複数の電極は、所定方向に沿って間欠に配置されており、前記装着状態において、前記折り部は、前記所定方向に折り部幅を有し、前記所定方向に対して垂直に設けられており、前記折り部の幅が、前記所定方向における互いに隣接する前記電極間の距離より短いことが望ましい。
【0012】
このようなセンサーシートによれば、肌側から見て電極と折り部とをより重なりにくくすることができ、排泄物の検出精度の低下を軽減させ、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減させることができる。
【0013】
かかるセンサーシートであって、前記吸収性パッドは、互いに直交する長手方向と短手方向を有し、前記折り部は、前記長手方向に沿って間隔をもって複数設けられ、又は前記短手方向に沿って間隔をもって複数設けられており、前記装着状態において、前記肌側から見て、前記複数の電極が、複数の前記折り部同士に挟まれた領域内に位置し、前記肌側から見て、前記複数の電極が、複数の前記折り部同士に挟まれた領域外に位置していないことが望ましい。
【0014】
このようなセンサーシートによれば、肌側から見て、電極と折り部とが重ならないため、誤った排泄物の検出精度の低下を軽減させ、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減させることができる。
【0015】
かかるセンサーシートであって、前記吸収性パッドは、互いに直交する長手方向と短手方向を有し、前記折り部は、前記長手方向に沿って間隔をもって複数設けられ、又は前記短手方向に沿って間隔をもって複数設けられており、前記装着状態において、前記長手方向の一方側の最も外側に位置する前記折り線よりも前記長手方向の一方側の外側、又は前記短手方向の一方側の最も外側に位置する前記折り線よりも前記短手方向の一方側の外側に前記電極が位置することが望ましい。
【0016】
このようなセンサーシートによれば、より広い範囲に電極部を配置することができるため、より広い範囲における排出物の検出が可能となる。
【0017】
かかるセンサーシートであって、前記吸収性パッドは、非肌側面に接着固定部を有し、前記装着状態において、前記肌側から見て、少なくとも1つの前記接着固定部が、前記電極と重ならないことが望ましい。
【0018】
このようなセンサーシートによれば、吸収性パッドの接着固定部の接着を剥がす際に、電極に力が加わってしまうことを抑制することができる。
【0019】
かかるセンサーシートであって、前記吸収性パッドは、非肌側面に接着固定部を有し、前記装着状態において、前記肌側から見て、少なくとも1つの前記接着固定部が、少なくとも1つの前記折り部と重なることが望ましい。
【0020】
このようなセンサーシートによれば、接着固定部によって吸収性パッドの折り部を他の部材に接着させることができるため、折り部の折り癖を緩和させやすくなる。
【0021】
かかるセンサーシートが、前記吸収性パッドの一部であることが望ましい。
【0022】
このようなセンサーシートによれば、センサーシートと吸収性パッドのそれぞれを装着する必要がないため、装着が容易になる。
【0023】
かかるセンサーシートが、前記吸収性パッドとは別部材であることが望ましい。
【0024】
このようなセンサーシートによれば、センサーシートを独立して使用することが可能であるため、センサーシートを繰り返し使用したり、所望の吸収性パッドと組み合わせて使用することが可能となる。
【0025】
かかるセンサーシートであって、前記装着状態において、前記吸収性パッドの非肌側面に配置され、前記センサーシートの肌側面にセンサー粘着部を有し、前記肌側から見て、少なくとも1つの前記センサー粘着部が、前記電極と重ならないことが望ましい。
【0026】
このようなセンサーシートによれば、吸収性パッドとセンサーシートとの間のセンサー粘着部の接着を剥がす際に、電極に力が加わってしまうことを抑制することができる。
【0027】
折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと、所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有する、排泄物を検知するセンサーシートと、を有する排泄物センサーキットであって、前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態であり、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部は、前記電極と重ならないことを特徴とする排泄物センサーキットである。
【0028】
このような排泄物センサーキットによれば、吸収性パッドの折り部によって排泄物の検出精度が低下してしまう恐れを軽減する。また、吸収性パッドの一部として吸収性パッドが設けられている場合には、折り部によって、電極が折れ曲がり、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減する。
【0029】
折り畳みによって形成された折り部を備えた吸収性パッドと一緒に使用するセンサーシートの使用方法であって、前記センサーシートは、所定の面積を有する複数の電極と、前記電極同士を接続する導線を備えた、複数の電極部を有し、前記複数の電極部は、前記複数の電極部間のインピーダンスの変化を検出するために、排泄物の有無に関わらず絶縁状態であり、前記センサーシートと前記吸収性パッドを着用者に装着した装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つの前記折り部は、前記電極と重ねないことを特徴とするセンサーシートの使用方法である。
【0030】
このようなセンサーシートの使用方法によれば、吸収性パッドの折り部によって排泄物の検出精度が低下してしまう恐れを軽減する。また、吸収性パッドの一部として吸収性パッドが設けられている場合には、折り部によって、電極が折れ曲がり、電極の耐久性が低下してしまう恐れを軽減する。
【0031】
===実施形態===
以下、本発明のセンサーシート5について図面を参照しつつ説明する。
図1は、テープ型使い捨ておむつ100にセンサーシート5及び吸収性パッド1を取り付け、展開し、且つ伸長させた状態を肌側から見た概略平面図である。
図2は、装着状態のパッド1、センサーシート5、及びおむつ100について説明する概略断面図である。
図3は、センサーシート5を肌側面から見た概略平面図である。
図4は、
図1に示す状態からおむつ100を取り除いた状態を説明する図である。
【0032】
「伸長させた状態(伸長状態)」とは、おむつ100のファスニングテープ101を非係止として、パッド1及びおむつ100を皺なく伸長させた状態であり、パッド1及びおむつ1を構成する各部材(例えば後述するバックシート104等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態である。
図1及び
図4は、便宜上、装着状態を、展開状態且つ伸長状態で表した図面であるため、パッド1の各部位とセンサーシート5の電極51(後述)の位置関係は、装着状態の位置関係と同じである。以下の説明では、装着状態のパッド1、センサーシート5、おむつ100について説明する。
【0033】
本実施形態のパッド1、センサーシート5、おむつ100は、それぞれ別部材であり、互いに直交する長手方向と短手方向と厚さ方向を有している。厚さ方向は肌側と非肌側、長手方向は、着用者の腹側と着用者の背側を有する。なお、パッド1とセンサーシート5が、予めパッド1とセンサーシート5とを一緒にセットとした排泄物センサーキットとして販売されているものでもよく、パッド1とセンサーシート5がそれぞれ別の商品として販売されているものでもよい。パッド1とセンサーシート5とを別部材とすることで、センサーシート5を繰り返し使用したり、異なる形状のパッド1をセンサーシート5と一緒に使用したりすることができる。
【0034】
図1及び
図2に示すように、装着状態において、センサーシート5は、「吸収性パッド」の一例である尿取りパッド(以下、「パッド」ともいう。)1と、テープ型使い捨ておむつ(以下、「おむつ」ともいう。)100との間に配置され、パッド1の非肌側面で、且つ、おむつ100の肌側面にセンサーシート5が設けられる。
【0035】
<<おむつ100>>
おむつ100は、ファスニングテープ101を用いて着用者に装着させる所謂展開型の使い捨ておむつである。おむつ100は、ファスニングテープ101、尿等の排泄物を吸収する吸収体102、吸収体102を肌側から覆うトップシート103、吸収体102を非肌側から覆うバックシート104を有する。おむつ100は、適宜、伸縮部材を有するところ、説明は省略する。なお、パッド1とセンサーシート5と一緒に使用するおむつ100としては、テープ型使い捨ておむつに限らず、パンツ型の使い捨ておむつであってもよい。
【0036】
吸収体102は、パルプ等の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー(SAP)等の液体吸収性粒状物を、所定形状(例えば、略砂時計形状)に成形した吸収性コアをティッシュペーパーや不織布等の液透過性のコアラップシート(不図示)で被覆したものである。トップシート103は、エアスルー不織布等の液透過性のシート部材であり、吸収体102の肌側面の全域を覆う。バックシート104は、液不透過性のシート部材であり、おむつ100の外装をなす。ファスニングテープ101、101は、背側の長手方向の端部の両側端部にそれぞれ設けられ、略矩形状の所謂面ファスナーである。ファスニングテープ101を、長手方向の腹側の端部のバックシート104側に設けられたターゲットテープ(不図示)に係止することで、胴回り開口部と一対の脚回り開口部が形成される。
【0037】
<<パッド1>>
パッド1は、尿等の排泄物を吸収する吸収体10と、吸収体10を肌側から覆う肌側シート11と、吸収体10を非肌側から覆う非肌側シート12、接着固定部15を有する。パッド1は、適宜、伸縮部材を有するところ、説明は省略する。なお、センサーシート5と一緒に使用する吸収性パッドとしては、パッド1のような尿取りパッドに限らず、軽失禁用パッド、生理用ナプキンであってもよい。また、おむつ100を用いない構成として、パッド1とセンサーシート5だけで使用する構成であってもよい。
【0038】
吸収体10は、パルプ等の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー(SAP)等の液体吸収性粒状物を、所定形状(例えば、略矩形形状)に成形した吸収性コアをティッシュペーパーや不織布等の液透過性のコアラップシート(不図示)で被覆したものである。肌側シート11は、スパンボンド不織布等の液透過性のシート部材であり、吸収体10の肌側面の全域を覆う。非肌側シート12は、例えば、ポリエチレン(PE)等の適宜な樹脂フィルムからなる液不透過性のシート部材であり、パッド1の外装をなす。接着固定部15は、パッド1の非肌側面(非肌側シート12の非肌側)に設けられた固定部であり、従来から知られた接着手段を用いることができ、例えば、ホットメルト等の接着剤、両面テープ、面ファスナー等を挙げることができる。接着固定部15はパッド1をセンサーシート5の肌側面に接着して固定する。接着固定部15は、例えば、センサーシート5を使用しない場合には、おむつ1の肌側面に接着固定することができ、パッド1のみを独立して使用する場合には、着用者の下着等の着衣に接着固定することができる。
【0039】
図1に示すように、パッド1は、短手方向に沿った第1折り部H1と第2折り部H2を有する。第1折り部H1及び第2折り部H2は、包装状態で装着状態の前では、肌側面を内側にして折り畳んでいたことによって形成された折り線である。第1折り部H1と第2折り部H2は、長手方向に沿って間欠に配置され、第1折り部H1が長手方向における中央より腹側に、第2折り部H2が長手方向における中央より背側に設けられている。
【0040】
パッド1は、厚みtを有するため、パッド1が折り曲げられた部位も長手方向に折り幅を持った領域となる。そこで、山型に折り曲げられたパッド1の頂点となる位置を、第1折り部H1、第2折り部H2のそれぞれ中央線h1、h2とする。例えば、折り部H1、H2で折り畳んだ状態のパッド1の厚み方向に直交する平面に、重り(例えば、200gの重り)を載せた状態で、最も外側に位置する位置をそれぞれ第1折り部H1の中央線h1、第2折り部H2の中央線h2とする。そして、各中央線h1からその折り部H1、H2でのパッド1の厚みtの長さ分だけ長手方向の両側にそれぞれ離れた領域を、それぞれ第1折り部H1、第2折り部H2とする。つまり、第1折り部H1と第2折り部H2は、それぞれ長手方向において2t(t×2)の折り部幅を有している。パッド1の厚みtは周知の方法で測定することができる。例えば、パッド1を水平の測定台の上に置き、パッド1の異なる5つの部位について、レーザー変位計(例えば、キーエンス株式会社製 高精度2次元レーザー変位計LJ-Gシリーズ(型式:LJ-G030))を用いて、測定台からの変位を測定し、5つの測定値の平均値をパッド1の厚みt(mm)とすることができる。
【0041】
<<センサーシート5>>
センサーシート5は、排泄物の有無を検知する矩形形状のシート状の部材であり、センサーシート5の長手方向は、パッド1の長手方向に沿っている。センサーシート5は、パッド1が吸収した排泄物を検知するため、平面視においてパッド1と略同じ大きさであることが好ましいところ、
図1等に示すように、センサーシート5がパッド1より長手方向及び短手方向において短い形状であってもよいし、パッド1より大きい形状であってもよい。センサーシート5が検知する排泄物は、着用者から排出された所謂体液であり、例えば、尿、便、汗、おりもの等である。
【0042】
センサーシート5は、複数の電極部50と、シート部54、センサー粘着部55、非肌側粘着部56を備える。また、装着状態において、センサーシート5の肌側面5xをパッド1の非肌側シート12に対向させ、センサーシート5の非肌側面5yをおむつ100のトップシート103に対向させる。
図3は、センサーシート5を肌側面から見た概略平面図である。本実施形態の電極部50は、シート部54の表面に導線52と電極51が接着剤を介して固定されている。
【0043】
シート部54は、センサーシート5の外形をなす略矩形状のシート部材である。シート部54は、スパンボンド、スパンレース、エアスルー等の不織布、織物、編み物等の布地、プラスチック製のフィルム等の柔らかいシート状の部材を用いることができる。
【0044】
複数の電極部50は、パッド1が排泄物を吸収しても、吸収していない状態でも相互に絶縁状態である。電極部50は、複数の電極51と、電極51同士を接続する導線52を備える。
【0045】
導線52は、導電性の繊維であり、例えば、電気を通す金属又は炭素粒子が混合された合成繊維や、繊維表面に金属又は炭素を被覆させた繊維、ステンレス等の金属繊維等を用いることができる。
【0046】
センサーシート5の電極51(電極51a、電極51b)は、所定の面積を有する導電性繊維シートである。電極51としては、不織布繊維又は織物繊維の表面に、銅、ニッケル、金、銀等の薄膜をめっき処理で被覆させたシート、銅、ニッケル、金、銀等の薄膜をめっき処理で被覆させた合成樹脂製のモノフィラメント糸で織られたメッシュシート、銅、ニッケル、金、銀等の板材を用いることができる。なお、装着前において、電極51の表面を保護するために、電極51の表面に剥離紙(不図示)を設けてもよい。電極51の抵抗値は、一般的な回路計を用いて、2cmの間隔でリードを当てて測定した場合に、0.01~100Ωであることが好ましい。
【0047】
図3に示すように、センサーシート5の電極部50は、2つの電極部50A、50Bを備え、各電極部50A、50Bは、導線52で接続された複数の電極51を備える。電極51は、糸状の導電性糸である導線52を介して接続された複数(各7個)の電極51a、51bを有し、電極51aと電極51bとが、短手方向において対となるように配置されている。
【0048】
センサーシート5は、相互に絶縁された短手方向において対となる電極51aと電極51bとの間隙とで構成されるセンサー素子がセンサーシート5の肌側面5xに複数構成されている。各センサー素子により、対となる電極51aと電極51b間のインピーダンスの変化が検知される。センサー素子には、交流、又は正か負の一方の半波、矩形波、三角波等が印加されるため、具体的に定めることは難しいが、下記の記載では、便宜上、一方の電極を正電極、他方を負電極と呼ぶ。
【0049】
電極部50Aの7個の電極51aは正電極であり、長手方向に間欠、且つ等間隔に配置されている。電極部50Bの電極51bは負電極であり、長手方向に等間隔に配置されている。そして、短手方向に正電極の電極51aと負電極の電極51bが隣り合っており、7個のセンサー素子を構成している。正か負の一方の半波、矩形波、三角波等が印加される場合には、一方の電極が接地されていてもよい。
【0050】
各電極部50A、50Bは、電子機器に接続するための端子53A、53Bにそれぞれ接続されている。具体的には、各電極51a、51a・・・を接続する導線52は、端子53Aに接続されており、各電極51b、51b・・・を接続するための導線52は、端子53Bに接続されている。端子53A、53Bとしては、金属製のコネクター又は導電性のスナップ、ファスナー、ねじ、フック、噛み込み式の留め具等の任意の協働する雌雄部材を用いることができる。センサーシート5では、端子53A、53Bは、金属製のコネクターである。
図1等に示すように、装着状態において、端子53A、53Bは腹側端部に設けられているが、端子53A、53Bは、背側端部に設ける等、適宜変更可能である。なお、センサーシート5では、電極部50A、50Bと直接導線を介して接続したが、これに限られない。例えば、電極部50Aと接続する接続電極と、電極部50Bと接続する接続電極を備え、各接続電極に設けられた端子と電子機器とが接続する構成であってもよい。
【0051】
端子53A、53Bには、電子機器が接続される。複数のセンサー素子としての電極部50A、50B間のインピーダンスの変化を測定して、インピーダンスの変化に基づいて、例えば、尿等の排泄物の有無、排泄物の種類、排泄物の広がり等を検出する。尿等の排泄物の有無、排泄物の種類、排泄物の広がり等は、電子機器で算出される。つまり、排泄物の存在によって、パッド1の備える吸収体10の誘電率が変化して、個々の電極部50Aと電極部50B間のインピーダンスが変化する。排泄物の存在によって、インピーダンスが変化した電極間(電極51aと電極51bとの間)と、インピーダンスが変化していない電極間(電極51aと電極51bとの間)が生じ、結果として、全体のインピーダンスを測定することで、排泄物の有無、排泄物の種類、排泄物の広がり等を検出することができる。
【0052】
電子機器が、電圧制御手段、加速度計、記録計、情報処理装置、例えば、コンピューターとして、CPU(Central ProcessingUnit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を有し、各種のデータを収集し、演算処理を行うことで、排泄物の排泄量、排泄速度、排泄時刻等を算出することができる。
【0053】
センサー粘着部55は、センサーシート5をパッド1に固定するための固定手段である。センサー粘着部55としては、従来から知られた固定手段を用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤、両面テープ、面ファスナー等の固定手段を用いることができる。このセンサー粘着部55は、センサーシート5の肌側面に設けられており、装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つのセンサー粘着部55が、電極51と重ならないことが好ましい。センサー粘着部55と電極51とが重ならないことで、パッド1とセンサーシート5とを固定しているセンサー粘着部55を剥離させる際に、電極51に力が加わることを抑制できる。なお、本実施形態では、パッド1とセンサーシート5とを固定する手段として、接着固定部15とセンサー粘着部55とを設けたが、これに限られない。パッド1とセンサーシート5とを固定する手段は、接着固定部15又はセンサー粘着部55のいずれか一方であってもよい。
【0054】
非肌側粘着部56は、センサーシート5をおむつ1に固定するための固定手段である。非肌側粘着部56は、センサー粘着部55と同様に、ホットメルト接着剤や、両面テープ、面ファスナー等の固定手段を用いることができる。非肌側粘着部56は、必ずしも設ける必要はなく、例えば、おむつ1の肌側面に固定手段を備えるものであってもよい。
【0055】
装着状態におけるセンサーシート5は、パッド1とおむつ100の間に挟まれるように配置され、肌側面5xをパッド1の非肌側シート12に対向させ、非肌側面5yをおむつ100のトップシート103に対向させる。このとき、パッド1の非肌側シート12に液不透過性のシート部材を用いることで、パッド1が排泄物を吸収した場合にも、電極51は、絶縁状態を維持する。センサーシート5は、電極51間に排泄物が存在する場合に通電するのではなく、電極51が直接排泄物に接していてもいなくても、電極51からの電気力線は電極51の面からパッド1(吸収体10)の中を経由して他の電極51に至り、排泄物によるパッド1のインピーダンス変化を検知することができ、排泄物の有無を検出することができる。そのため、センサーシート5は、直接排泄物と接触する恐れが少ないため、センサーシート5の繰り返しの使用が可能となる。また、市場に流通する多くのパッドの非肌側シートは、液不透過性であることが一般的であるため、使用者はパッド1に限らず所望する吸収性パッド(尿取りパッド等)とセンサーシート5とを一緒に使用することができる。
【0056】
上述の通り、パッド1は、折り畳みによって形成された第1折り部H1、第2折り部H2を有する。第1折り部H1、第2折り部H2は、一旦形成されると、装着状態でパッド1を展開させても、所謂「折り癖」として残存する。本実施形態では、
図2及び
図4に示すように、装着状態において、肌側から見た場合に、第1折り部H1、第2折り部H2が電極51と重ならない。
【0057】
装着状態において、肌側から見た場合に、パッドが備える折り部と電極とが重なると、折り部によって、排泄物の検出とは関係なく、電極部間におけるパッド自体の誘電率が変化する恐れがある。例えば、折り部の折り畳み具合によって、センサー素子を形成する電極間において形成される皺や繊維密度が異なったり、1つの折り部における各部材の繊維の密度が部分的に変わってしまったりするために、パッドの誘電率が変化してしまう場合がある。そのため、排泄物の検出を正確に行えない可能性があった。これに対し、センサーシート5は、装着状態において、肌側から見た場合に、パッド1の第1折り部H1、第2折り部H2が電極51と重ならないため、第1折り部H1、第2折り部H2によってパッド自体の誘電率の変化によるインピーダンス変化を軽減させて、より正確に排泄物を検出することができる。
【0058】
電極51a、電極51bはそれぞれ任意の配置とすることができる。センサーシート5では、それぞれ長手方向に沿って等間隔で、センサーシート5の長手方向の略全域に亘って設けられている。センサーシート5の折り部のうち、第1折り部H1は、長手方向の腹側(一方側)の最も外側に位置し、第2折り部H2は、長手方向の背側(他方側)の最も外側に位置している。
図2及び
図4に示すように、電極51を、第1折り部H1と第2折り部H2に囲まれた領域に配置し、さらに、電極51を、第1折り部H1より腹側に設けられていることが好ましく、電極51が、第2折り部H2より背側に配置することが好ましい。このような電極51の配置とすることで、より広い範囲に電極部50を設置することができ、長手方向について、より広い範囲の排泄物の検出を行うことができる。
【0059】
また、上述のとおり、第1折り部H1と第2折り部H2は、それぞれ長手方向において2t(t×2)の折り部幅を有している。
図4に示すように、この折り部幅2tが、長手方向において互いに隣接する電極51aと電極51aとの間の距離L51a、電極51bと電極51bとの間の距離L51bより短いことが好ましい(2t<L51a、2t<L51b)。これによって、装着状態において、肌側から見て電極51と第1折り部H1、第2折り部H2とをより重なりにくくし、電極51と、第1折り部H1又は第2折り部H2とが重なることによって生じる排泄物の検出精度の低下を軽減させることができる。また、第1折り部H1又は第2折り部H2と重なる電極51の破損を軽減させるため、電極51の耐久性を向上させることができる。
【0060】
図2及び
図4に示すように、装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つの接着固定部15が電極51と重ならないことが好ましい。これによって、接着固定部15を剥離させる際に電極51に力が加わるのを抑制することができる。
【0061】
さらに、装着状態において、肌側から見て、少なくとも1つの接着固定部15が、少なくとも1つの折り部(第1折り部H1、第2折り部H2)と重なることがより好ましい。センサーシート5は、接着固定部15が、それぞれ第1折り部H1と第2折り部H2と重なっている。これによって、接着固定部15が第1折り部H1と第2折り部H2をセンサーシート5に接着させる。センサーシート5に接着された部分の第1折り部H1と第2折り部H2は、折り癖を緩和させやすくなり、第1折り部H1及び第2折り部H2の折り癖によるパッド自体の誘電率の変化によって生じるインピーダンス変化を軽減させて、より正確に排泄物を検出することができる。
【0062】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【0063】
上述の実施形態のセンサーシート5は、2つの電極部50を備え、それぞれ矩形形状の7個の電極51を備えたが、これに限られない。電極部50の数や、各電極部50が備える電極51の数、電極51の大きさや形状は適宜変更可能である。
【0064】
また、センサーシート5の電極51の配置は、上述の実施形態に限られない。例えば、パッド1が長手方向に沿って間隔を持って設けられた第1折り部H1と第2折り部H2を有する場合に、装着状態のパッド1及びセンサーシート5を肌側から見て、複数の電極51が第1折り部H1と第2折り部H2に挟まれた領域内に設けられていて、第1折り部H1と第2折り部H2に挟まれた領域外に設けられていない構成であってもよい。これによって、肌側から見て、第1折り部H1及び第2折り部H2を、電極51と重ならない構成とすることができるため、肌側から見て折り部H1、H2と電極51とが重なることで生じる排泄物の検出精度の低下を軽減させることができる。
【0065】
上述の実施形態では、パッド1が短手方向に沿った2つの折り部(第1折り部H1、第2折り部H2)を備えたがこれに限られない。パッド1が短手方向に1つの折り部を備えてもよく、3つ以上の折り部を備えてもよい。また、パッド1が長手方向に沿った1つ又は複数の折り部を備えてもよく、パッド1が短手方向に沿った折り部と長手方向に沿った折り部を備えていてもよい。
【0066】
上述の実施形態においては、パッド1とセンサーシート5とを別部材としたが、これに限られず、センサーシート5がパッド1の一部であってもよい。例えば、パッド1の内側にセンサーシート5が設けられている構成であってもよい。センサーシート5をパッド1の一部とすることで、装着状態にする際に、パッド1とセンサーシート5の両方を装着する手間を削減することができるため、装着が容易になる。また、センサーシート5がパッド1の一部である場合でも、装着状態のパッド1及びセンサーシート5を肌側から見て、折り部H1、H2と電極51とが重ならないことで、電極51を折り部H1、H2の折り曲げによって一緒に折り曲げてしまうことを防ぐことができるため、電極51の耐久性の低下を防ぐことができる。
【0067】
また、上述の実施形態においては、装着状態のパッド1及びセンサーシート5を肌側から見て、第1折り部H1と第2折り部H2が電極51と重ならない構成としたが、これに限られない。装着状態のパッド1及びセンサーシート5を肌側から見て、第1折り部H1又は第2折り部H2の一方が電極51と重ならない構成とし、第1折り部H1又は第2折り部H2の他方が電極51と重なる構成であってもよい。いずれか一方の折り部H1、H2が電極51と重ならない構成とすることで、全ての折り部H1、H2が電極51と重なる場合よりも、排泄物の検出精度が低下を減少させることができる。また、電極51の耐久性が低下してしまう恐れを軽減させることができる。
【符号の説明】
【0068】
1 パッド(尿取りパッド、吸収性パッド)、10 吸収体、11 肌側シート、12 非肌側シート、15 接着固定部、5 センサーシート、5x 肌側面、5y 非肌側面、50 電極部、50A 電極部、50B 電極部、51 電極、51a 電極、51b 電極、52 導線、54 シート部、55 センサー粘着部、100 テープ型使い捨ておむつ、101 ファスニングテープ、102 吸収体、103 トップシート、104 バックシート、H1 第1折り部(折り部)、H2 第2折り部(折り部)