(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】検体容器把持装置及び検体搬送装置、接続装置
(51)【国際特許分類】
G01N 35/04 20060101AFI20230807BHJP
【FI】
G01N35/04 G
(21)【出願番号】P 2019198076
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山下 太一郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 茂輝
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 正史
【審査官】松岡 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-000340(JP,A)
【文献】特開2015-213466(JP,A)
【文献】実開平05-032313(JP,U)
【文献】実開昭47-034768(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N35/00-37/00
B25J 1/00-21/02
B01L 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体が収容される検体容器を把持する検体容器把持装置であって、
前記検体容器が乗せられる検体キャリアが所定の位置まで搬送されるまでは前記検体キャリアを搬送する搬送路の外で待機し、前記所定の位置へ前記検体キャリアが搬送されると前記搬送路に向かって水平移動して前記所定の位置にて前記検体容器を水平方向から把持するクランプの対を備え
、
前記クランプは、一端に前記検体容器と接触する接触面を、他端に第一ピンを、両端の間に第二ピンを有し、左右対称に配置されることで対をなし、
前記第一ピンが第一円弧の上を駆動させられるのにともなって、前記第二ピンが第二円弧の上を移動し、
前記第一円弧の中心と第一ピンとを結ぶ直線と、前記第二円弧の中心と第二ピンとを結ぶ直線とが交わることを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の検体容器把持装置であって、
前記第二円弧の中心が前記クランプの対の外側にあることを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の検体容器把持装置であって、
前記第二円弧の中心が前記クランプの対の対称軸の上にあることを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の検体容器把持装置であって、
回転駆動力を生成するモータと、
前記回転駆動力を前記第一ピンに伝達する伝達部
と、
前記クランプの対が前記検体容器を把持したことを検知するセンサである把持センサをさらに備え、
前記伝達部は、前記接触面が前記検体容器に接触したあとの回転駆動力によって延伸する弾性部
と、一端が前記モータの回転軸に固定接続されるクランクアームと、前記クランクアームの他端に回動自在に接続される連結軸を一端に、前記回転駆動力を伝達する伝達軸を他端に有する連結板とを有
し、
前記把持センサは、前記連結軸が前記回転軸に対して前記伝達軸とは反対側に移動し、前記連結軸と前記伝達軸とを結ぶ線が前記回転軸の中心よりも後方に位置したときに、前記検体容器が把持されたことを検知することを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の検体容器把持装置であって、
前記伝達軸が回動自在に接続され、前記第一ピンを駆動させるギアと、
前記所定の位置に前記検体容器がないことを検知するセンサである容器センサをさらに備え、
前記容器センサは、前記ギアが所定の回転角度に達したときに、前記検体容器が前記所定の位置にないことを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項6】
請求項
1に記載の検体容器把持装置であって、
前記第二円弧は、前記第二ピンに回動自在に接続される一端と、回動自在に軸支される他端とを有するリンクアームによって形成されることを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項7】
請求項
1に記載の検体容器把持装置であって、
前記第二円弧は、前記第二ピンが摺動するガイド溝によって形成されることを特徴とする検体容器把持装置。
【請求項8】
検体が収容される検体容器を搬送する検体搬送装置であって、
請求項1に記載の検体容器把持装置を備えることを特徴とする検体搬送装置。
【請求項9】
検体が収容される検体容器を搬送する検体搬送装置と前記検体を分析する分析装置とを接続する接続装置であって、
請求項1に記載の検体容器把持装置を備えることを特徴とする接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液や尿等の検体を収容する検体容器を搬送する検体搬送装置と検体を分析する分析装置とを接続する接続装置または検体搬送装置において、検体容器を把持する検体容器把持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病院や検査施設では検体検査自動化システムを用いて、被検者から供される血液や尿等の検体を臨床検査のための分析にかける。検体検査自動化システムには、検体が収容される検体容器に対して様々な前処理を行う前処理装置や検体容器を搬送する検体搬送装置、検体容器から検体を採取して分析する分析装置、検体搬送装置と分析装置を接続する接続装置が含まれる。また検体検査自動化システムでは所定の位置、例えば検体容器から検体を採取する位置に、検体容器を正確に配置することが求められる。
【0003】
特許文献1には、検体容器を保持し、カルーセルによって所定の位置まで搬送されたキャリアが上方へ移動させられるのに連動して、移動した位置において検体容器を正確に把持する一対のセンタリングジョーを備える装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1では、検体容器が搬送される搬送路の上にセンタリングジョーが配置されるため、センタリングジョーから発生する摩耗粉等の異物が検体容器の中の検体に混入する場合がある。検体への異物の混入は、分析装置の分析精度を低下させる。
【0006】
そこで本発明は、検体に異物を混入させることなく検体容器を把持できる検体容器把持装置、及びそれを備える検体搬送装置、接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、検体が収容される検体容器を把持する検体容器把持装置であって、前記検体容器が乗せられる検体キャリアが所定の位置まで搬送されるまでは前記検体キャリアを搬送する搬送路の外で待機し、前記所定の位置へ前記検体キャリアが搬送されると前記搬送路に向かって水平移動して前記所定の位置にて前記検体容器を水平方向から把持するクランプの対を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、検体が収容される検体容器を搬送する検体搬送装置であって、前記検体容器把持装置を備えることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、検体が収容される検体容器を搬送する検体搬送装置と前記検体を分析する分析装置とを接続する接続装置であって、前記検体容器把持装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検体に異物を混入させることなく検体容器を把持できる検体容器把持装置、及びそれを備える検体搬送装置、接続装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例1の検体検査自動化システムの全体構成を示す図である。
【
図4】検体容器把持装置の要部を示す上面図である。
【
図5】実施例1の検体容器把持装置の構成を示す斜視図である。
【
図6】実施例1の検体容器把持装置の構成を示す上面図である。
【
図7】実施例1の検体容器把持装置の動作の流れを示す図である。
【
図8】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図9】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図10】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図11】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図12】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図13】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図14】実施例1の検体容器把持装置の接触面を示す拡大図である。
【
図15】実施例1の検体容器把持装置の動作を示す上面図である。
【
図16】実施例2の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【
図17】実施例2の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【
図18】実施例2の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【
図19】実施例2の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【
図20】実施例3の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【
図21】実施例4の検体容器把持装置の構成と動作を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
以下、図面を参照して、本実施例について説明する。なおいくつかの図面には、方向を明確にするために、上下左右前後の方向を示す。
【0013】
図1を用いて、本実施例の検体検査自動化システム1について説明する。検体検査自動化システム1は、被検者から供される血液や尿等の検体に各種の前処理を施した後、臨床検査のための分析をするシステムである。検体検査自動化システム1は、前処理装置2、検体搬送装置3、検体バッファ4、接続装置5、分析装置6、制御装置9を備える。以下、各装置について説明する。
【0014】
前処理装置2は、検体の分析に先立って、検体に前処理を施す装置である。前処理には、検体が収容される検体容器7の受付処理、遠心分離処理、検体容器7内の液量等の計測処理、検体容器7の開栓処理、検体を小分けする分注処理等が含まれる。
【0015】
検体搬送装置3は、1本の検体容器7が乗せられた検体キャリア8を前処理装置2と分析装置6との間で搬送する装置である。検体搬送装置3には、検体キャリア8の往路と復路となる2つの搬送路が設けられる。
【0016】
検体バッファ4は、搬送路上で検体キャリア8が渋滞するのを防ぐために、検体キャリア8を一時的に格納する装置である。検体バッファ4は、必要に応じて設けられる。
【0017】
接続装置5は、検体搬送装置3と分析装置6との間を接続する装置であり、分析装置6が検体を採取する位置である検体採取位置10へ検体キャリア8を搬送する。なお接続装置5については、
図2及び
図3を用いて後述する。
【0018】
分析装置6は、検体採取位置10へ搬送された検体キャリア8上の検体容器7から採取される検体を分析する装置である。検体の採取は、検体採取位置10にある検体容器7に上方から挿入されるノズル等によって行われる。
【0019】
制御装置9は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、センサ等で取得された情報に基づいて、各装置の動作を制御する。
【0020】
図2及び
図3を用いて、本実施例の接続装置5について説明する。接続装置5は、カルーセル21と検体容器把持装置20を有する。
【0021】
カルーセル21は、検体キャリア8を検体採取位置10へ搬送する装置であり、複数のツメ22と円弧形状の搬送路23を有する。ツメ22は、平面形が略五角形の薄板であり、搬送路23に沿って頂点が外周を向くように等間隔に配置され、搬送路23に沿って回動する。ツメ22の間には検体キャリア8が保持される空隙が設けられるので、ツメ22の回動によって検体キャリア8が搬送路23の上を等間隔で搬送される。
【0022】
搬送路23は、検体搬送装置3から検体キャリア8が搬入される検体搬入路11と、検体搬送装置3へ検体キャリア8が搬出される検体搬出路12に接続される。検体搬入路11に搬入された検体キャリア8はキャリア分離部13によってせき止められる。検体キャリア8がせき止められている間に、検体容器7に取り付けられたバーコードラベルやRFIDが読み取り部14によって読み取られ、検体に係る情報が取得される。検体に係る情報が取得された後、検体キャリア8はキャリア分離部13から解放され、搬送路23へ一つずつ搬送される。搬送路23上の検体キャリア8はツメ22の回動によって搬送され、検体採取位置10に到達した後、さらに搬送されて検体搬出路12から搬出される。
【0023】
検体容器把持装置20は、検体採取位置10に搬送された検体容器7を把持する装置であり、検体容器7を把持することで検体容器7の位置固定や転倒防止をする。検体容器把持装置20は、検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまでは搬送路23の外で待機し、検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されると、搬送路23に向かって水平移動し、検体採取位置10にて検体容器7を水平方向から把持する。検体容器把持装置20は、検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまでは搬送路23の外で待機し、検体採取位置10に検体キャリア8が搬送されてから検体容器7に向かって水平移動するので、検体容器7の中に異物を混入させずに済む。また検体容器把持装置20は、検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまでは搬送路23の外で待機するので検体容器7の搬送を妨げず、鉛直方向へは移動せず水平方向への移動だけであるので上下方向の小型化が可能である。
【0024】
図4を用いて、検体容器把持装置20の要部について説明する。検体容器把持装置20は、左右対称に配置されるクランプ30の対を備える。なお
図4にはクランプ30の対の左側のみが示され、対称軸36によって対称に配置される右側のクランプ30は省略される。対称軸36はカルーセル21の中心と検体採取位置10とを結ぶ線であることが好ましい。クランプ30は、接触面31と第一ピン32、第二ピン33を有する。
【0025】
接触面31は、検体容器7に接触する面であり、クランプ30の一端に設けられる。接触面31が検体容器7に左右から接触することにより検体容器7が把持される。左右対称に設けられる接触面31によって把持されるので、検体容器7は安定して精度よく把持される。
【0026】
第一ピン32は、水平面内で円弧を描くように駆動させられる軸であり、クランプ30の他端に設けられる。なお、第一ピン32が描く円弧を第一円弧34、第一円弧34の中心を第一中心38とする。第一ピン32が駆動させられる方向は左右で逆方向であり、左側の第一ピン32が時計回りである場合、右側は反時計回りである。
【0027】
第二ピン33は、第一ピン32の駆動にともなって、水平面内で円弧を描くように移動させられる軸であり、クランプ30の両端の間に設けられる。なお、第二ピン33が描く円弧を第二円弧35、第二円弧35の中心を第二中心39とする。第二ピン33が移動させられる方向は、第一ピン32と同様に、左右で逆方向である。
【0028】
第二中心39は、クランプ30の対の外側であっても、対称軸36の上であっても良い。両者を区別するために、クランプ30の対の外側にある第二中心39を第二中心39a、対称軸36の上にある第二中心39を第二中心39bとする。また第二中心39aに対する第二円弧35を第二円弧35a、第二中心39bに対する第二円弧35を第二円弧35bとする。第二中心39bと第二円弧35bは、左右で共用される。
【0029】
以上の要部を有する検体容器把持装置20において、第一ピン32が駆動される方向は第一円弧34の接線方向であり、第二ピン33が移動する方向は第二円弧35の接線方向である。したがってクランプ30の上の各点が移動する方向は、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39とを結ぶ直線との交点37を中心とする円弧の接線方向となる。
図4には、クランプ30の接触面31が移動する方向の一例として、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39aとを結ぶ直線との交点37aを中心とする円弧の接線方向が矢印で示される。第二中心39が対称軸36の上にある場合は、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39bとを結ぶ直線との交点37bを中心とする円弧の接線方向がクランプ30の上の点の移動方向となる。
【0030】
図5及び
図6を用いて、検体容器把持装置20のより具体的な構成について説明する。本実施例の検体容器把持装置20は、モータ40が生成する回転駆動力を第一ピン32に伝達する伝達部を備え、伝達部はクランクアーム42や連結板44、第一ギア49、第二ギア51、第三ギア52等を有する。以下、伝達部の一例について説明する。
【0031】
モータ40は、例えばステッピングモータであり、上下方向を軸として回転する回転軸41を有する。なおモータ40が正回転のとき回転軸41は時計周りに回転する。回転軸41にはクランクアーム42の一端が固定接続されるので、クランクアーム42は回転軸41と一体として回転する。クランクアーム42の他端には連結板44の一端と回動自在に接続される連結軸43が設けられ、連結板44の他端には連結軸43方向を向く長穴48が穿設される。長穴48には、約90°の中心角を有する扇形の歯車である第一ギア49と接続される伝達軸45が貫通させられる。伝達軸45は長穴48に沿って移動可能であるので、回転軸41が時計周りに回転すると伝達軸45が左方向に引っ張られ、第一ギア軸50を回転中心として第一ギア49が時計周りに回転する。
【0032】
なお伝達軸45は引きバネであるバネ46の一端と接続され、バネ46の他端はバネ固定部47にて連結板44に支持される。バネ46によってバネ固定部47に向けて引っ張られる伝達軸45は、長穴48の連結軸43側の面に当接した状態を維持する。
【0033】
第一ギア49には第二ギア51が噛み合っているので、第一ギア49が時計周りに回転すると第二ギア51が反時計周りに回転する。第二ギア51は、左右一対の第三ギア52の内の右側と、回転軸である第一中心38を共有するので、第二ギア51が反時計周りに回転すると右側の第三ギア52も反時計周りに回転する。左右一対の第三ギア52は歯数が同一であって互いに噛み合うので、右側の第三ギア52が反時計周りに回転すると左側の第三ギア52は時計周りに回転する。左右一対の第三ギア52には、左右対称に配置されるクランプ30が有する第一ピン32がそれぞれ設けられるので、第三ギア52の回転によって第一ピン32はそれぞれ第一円弧34の上を左右対称に駆動させられる。
【0034】
また左右対称に配置されるクランプ30が有する第二ピン33は左右一対のリンクアーム53の一端と回動自在にそれぞれ接続され、リンクアーム53の他端には回動自在に軸支される第二中心39aが左右対称にそれぞれ設けられる。すなわちリンクアーム53によって第二ピン33は第二円弧35aの上を移動する。
【0035】
そして第一ピン32が第一円弧34の上を駆動するのにともなって第二ピン33が第二円弧35aの上を移動するので、接触面31は交点37aを中心とする円弧の接線方向に移動する。交点37aは第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39aとを結ぶ直線とが交差する点であり、第一ピン32と第二ピン33の移動にともなって位置が変わるので、接触面31は
図6中の矢印のような曲線を描きながら移動する。
【0036】
なお第一ギア49の回転角度を検知するために、第一検知板54と第一センサ56が備えられても良い。第一検知板54は第一ギア49に固定され、第一ギア49とともに回転する。第一センサ56は、検体容器把持装置20の原点位置である回転軸41、連結軸43、バネ固定部47、伝達軸45が記載された順に略一直線に並ぶときの第一検知板54を検知する位置に配置される。
【0037】
また連結板44の位置を検知するために、第二検知板55と第二センサ57が備えられても良い。第二検知板55は連結板44に固定され、連結板44とともに移動する。第二センサ57は、連結軸43、回転軸41、バネ固定部47、伝達軸45が記載された順に略一直線に並ぶときの第二検知板55を検知する位置に配置される。
【0038】
さらに第一ギア49が所定の回転角度に達したときの第一検知板54を検知する位置に第三センサ58が配置されても良い。なお第一センサ56、第二センサ57、第三センサ58は、図示されない支持部材によって、検体容器把持装置20に固定される。
【0039】
図7を用いて、本実施例の検体容器把持装置20の動作の流れの一例について説明する。
【0040】
(S701)
接続装置5は、制御装置9からの指示に基づいて、検体キャリア8を搬入する。検体キャリア8がキャリア分離部13によってせき止められる間に、読み取り部14によって検体に係る情報が取得されることが好ましい。また第一センサ56の出力に基づいて制御装置9が検体容器把持装置20を原点位置に移動させておくことが好ましい。
【0041】
(S702)
カルーセル21は、制御装置9からの指示に基づいて、ツメ22を搬送路23の周方向に回動させる。ツメ22の間に保持される検体キャリア8は、搬送路23に沿って搬送される。
【0042】
(S703)
制御装置9は、検体キャリア8が検体採取位置10に達したか否かを判定する。達していなければS702へ処理が戻され、達していればS704へ処理が進む。
【0043】
(S704)
制御装置9は、カルーセル21を停止させた状態で、モータ40を正回転させる。なお、分析装置6の高さに応じて、図示されない昇降装置によって検体キャリア8の高さが調整されても良い。
【0044】
(S705)
制御装置9は、検体容器把持装置20が検体容器7を把持したか否かを判定する。把持していなければS706へ処理が進み、把持していればS707へ処理が進む。
【0045】
図8乃至
図11を用いて検体容器把持装置20が検体容器7を把持するまでの動作について説明する。
図8は、回転軸41が時計周りに回転することによって連結軸43が原点位置から角度θ1だけ回動した状態である。連結軸43の回動にともなって、第一ピン32と第二ピン33が移動し、交点37aも移動するので接触面31の移動方向は
図8の矢印方向となる。なお
図8では第一検知板54が第一センサ56から外れているので、
図8の状態で回転軸41を反時計周りに回転させることでS701における検体容器把持装置20の原点位置への移動を実行しても良い。
【0046】
図9は、回転軸41が時計周りにさらに回転することによって連結軸43が原点位置から角度θ2(>θ1)だけ回動した状態である。第一ピン32と第二ピン33との移動にともない、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39とを結ぶ直線との交点37aは
図9に示す位置に移動するので、接触面31の移動方向は
図9の矢印方向となる。またクランプ30が搬送路23と交差する。
【0047】
図10は、回転軸41が時計周りにさらに回転することによって連結軸43が原点位置から角度θ3(>θ2)だけ回動した状態である。第一ピン32と第二ピン33との移動にともなって交点37aが移動し、検体採取位置10に配置された検体容器7に接触面31が接触する。なお、原点位置から
図10の状態に至る過程では、バネ46は伝達軸45を長穴48の中で引っ張るだけであり、バネ46の弾性力は伝達軸45から第一ギア49へ伝達されない。よってクランプ30の移動に要する負荷は加速による慣性力と摩擦負荷だけであるので、原点位置から接触面31が検体容器7に接触するまでのモータ40の消費電力を低減できる。またクランプ30は1個のモータ40で駆動するため、検体容器把持装置20を安価に構成できる。なお
図10の状態では、接触面31は検体容器7に接触しているに過ぎず、クランプ30に検体容器7を把持する力は生じていない。
【0048】
図11は、回転軸41が時計周りにさらに回転することによって連結軸43が原点位置から角度θ4(>θ3)だけ回動し、回転軸41に対して伝達軸45とは反対側に移動させた状態である。クランプ30が検体容器7に接触しているので、第一ピン32と第二ピン33の位置が固定されるのにともなって第三ギア52、第二ギア51、第一ギア49の回転角度と、伝達軸45の位置が固定される。伝達軸45の位置が固定されるのに対して、バネ固定部47が連結板44とともに回転軸41へ近接する方向に移動するので、バネ46は引き延ばされ、伝達軸45を介して第一ギア49を時計回りに回転させるトルクを生じさせる。このトルクは、第二ギア51と第三ギア52を介して、クランプ30に作用し、検体容器7を把持する力となる。また
図11の状態では、連結軸43とバネ固定部47を結ぶ直線が回転軸41の中心よりも後方に位置するので、バネ46の弾性力によってモータ40の逆回転を防止できる。
【0049】
第二センサ57は、連結軸43とバネ固定部47を結ぶ直線が回転軸41の中心よりも後方に位置するときの第二検知板55を検知する位置に配置されても良い。すなわち、第二センサ57の出力によって、検体容器把持装置20が検体容器7を把持したか否かが判定されても良い。
【0050】
ところで、検体容器7には直径の異なる複数の種類が存在する。
図12と
図13を用いて、
図11等に示した検体容器7の直径d1よりも細い直径d2とd3の場合について説明する。なおd2=(d1+d3)/2とする。
【0051】
図12には直径d2(<d1)の検体容器7を把持する様子が示される。
図12では、交点37aが検体容器7に対して前後方向の接線上に位置するときに、接触面31が検体容器7に接触する。そのため検体容器7には左右方向からの把持力のみが印加される。
【0052】
図13には直径d3(<d2)の検体容器7を把持する様子が示される。
図13では、交点37aが
図12の場合よりも左方に移動するので、右後方への把持力が印加される。なお、
図11では、交点37aが
図12の場合よりも右方に移動するので、右前方への把持力が印加される。そのためクランプ30の対によって、
図13では後方へ、
図11では前方へ移動させようとする力が検体容器7に作用する。そこで、接触面31は検体容器7を包み込むような形状、例えばV字型の溝を有する形状であることが好ましい。
【0053】
図14を用いて接触面31の形状の一例について説明する。なお
図14(a)は太い直径d1の場合の接触面31の近傍の拡大図であり、
図14(b)は細い直径d3の場合である。また
図14(b)には太い直径d1の場合が点線で示される。
図14において、接触面31はV字型の溝を有する形状であり、前側接触面31aと後側接触面31bに分けられる。
【0054】
図14(a)では、
図11と同様に、交点37aが前後方向の接線よりも右方にあるので、左側のクランプ30は右前方に移動する。このとき前側接触面31aは点Pで検体容器7に接触し、検体容器7の中心位置Oに向かう反力Faを生じさせる。また前側接触面31aが点Pで検体容器7に接触するときに、後側接触面31bが点Qで検体容器7に接触し、検体容器7の中心位置Oに向かう反力Fbを生じさせるように、後側接触面31bは配置される。このように前側接触面31aと後側接触面31bが配置されることより、左右一対のクランプ30は検体容器7を中心位置Oにて把持できる。
【0055】
図14(b)では、
図13と同様に、交点37aが前後方向の接線よりも左方にあるので、左側のクランプ30は右後方に移動する。このとき前側接触面31aは点P’で検体容器7’に接触し、検体容器7’の中心位置O’に向かう反力Fa’を生じさせる。また前側接触面31aが点P’で検体容器7’に接触するときに、後側接触面31bが点Q’で検体容器7’に接触し、検体容器7’の中心位置O’に向かう反力Fb’を生じさせるように、後側接触面31bは配置される。このように前側接触面31aと後側接触面31bが配置されることより、左右一対のクランプ30は検体容器7を中心位置Oにて把持できる。
【0056】
ここで、点Pから点P’までの距離と点Qから点Q’までの距離が、(d1-d3)/2に等しくなるように、前側接触面31aと後側接触面31bの相対位置と角度が設定されることが好ましい。このような配置により、直径の異なる複数の種類の検体容器7を正確に把持することができる。なお、検体容器7の中心位置Oと検体容器7’の中心位置O’とは同じ位置でなくても良く、例えば0.2mm程度の誤差を有していても良い。
【0057】
また直径d2の検体容器7が把持されたときの交点37aの位置が、異径の検体容器7の各側面から後方に延伸した各接線に挟まれる範囲に配置されることが好ましい。具体的には、直径d1の検体容器7の側面から後方に延伸した接線と、直径d3の検体容器7の側面から後方に延伸した接線との間に、直径d2の検体容器7が把持されたときの交点37aが配置されることが好ましい。このような配置により、直径d1~d3の範囲の検体容器7を正確に把持することができる。
【0058】
(S706)
制御装置9は、検体採取位置10に搬送された検体キャリア8の上に検体容器7が無いことを検知したか否か判定する。検体容器7が無いことを検知しなければS704へ処理が戻り、検知すればS709へ処理が進む。
【0059】
図15を用いて、検体容器7が無い場合について説明する。
図15は、接触面31が検体容器7に接触した
図10の状態から、回転軸41が時計周りにさらに回転することによって連結軸43が原点位置から角度θ5(>θ3)だけ回動した状態である。なおθ5はθ4より小さい。第一ピン32と第二ピン33との移動にともなって交点37aが移動し、接触面31同士が接触する。接触面31は検体容器7に接触しないので、第一ギア49は
図10の状態からさらに回転し、第一ギア49の回転にともなって第一検知板54が第三センサ58の位置まで移動し、第三センサ58の出力が変化する。すなわち、第三センサ58の出力によって、検体採取位置10に検体容器7が無いことが検知されても良い。
【0060】
(S707)
制御装置9は、モータ40を停止させる。検体容器7は、バネ46が引き延ばされることによってクランプ30に作用するトルクによって把持される。
【0061】
(S708)
分析装置6は、検体容器把持装置20が把持している検体容器7から検体を採取する。
【0062】
(S709)
制御装置9は、モータ40を逆回転させる。モータ40が逆回転することにより、クランプ30の対は検体容器7の把持を解除し、原点位置に向かって水平移動する。
【0063】
(S710)
制御装置9は、検体キャリア8が原点位置に達したか否かを判定する。達していなければS709へ処理が戻され、達していればS711へ処理が進む。検体キャリア8が原点位置に達したか否かは、第一センサ56の出力によって判定されても良い。
【0064】
(S711)
制御装置9は、モータ40を停止させる。クランプ30の対は原点位置に復帰している。なお、S704において検体キャリア8の高さが調整された場合は、本ステップにおいて検体キャリア8が元の高さに戻される。
【0065】
(S712)
制御装置9は、分析対象となる次の検体の有無を判定する。次の検体が無ければ終了となり、有ればS701へ処理が戻る。
【0066】
以上説明した処理の流れにより、搬送路23の上の検体容器7に収容される検体にクランプ30の対から発生する摩耗粉等の異物を混入させることなく検体容器7を把持することができる。なお本実施例の検体容器把持装置20は水平方向に移動し、水平方向から検体容器7を把持するので、上下方向の小型化が可能である。また検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまで、クランプ30の対は搬送路23の外で待機するので検体容器7の搬送を妨げない。
【実施例2】
【0067】
実施例1では、クランプ30の対の外側に第二中心39がある場合、すなわち第二中心39aについて説明した。本実施例では、クランプ30の対の対称軸36の上に第二中心39がある場合、すなわち第二中心39bについて説明する。なお実施例1と同じ構成については説明を省略する。
【0068】
図16乃至
図19を用いて本実施例の検体容器把持装置20の構成と、原点位置から検体容器7を把持するまでの動作について説明する。
図16に示すように本実施例の検体容器把持装置20は、実施例1と同様に、左右対称に配置されるクランプ30の対と第三ギア52の対を有する。なお
図16では、モータ40から第二ギア51までの構成を省略する。
【0069】
クランプ30は、実施例1と同様に、接触面31と第一ピン32、第二ピン33を有する。接触面31は、検体容器7に接触する面であり、クランプ30の一端に設けられる。第一ピン32は、クランプ30の他端に設けられ、第三ギア52に回動自在に接続されることで、第一中心38を回転中心とする円弧を描くように駆動させられる。第二ピン33は、クランプ30の両端の間に設けられ、第二リンクアーム60の一端に回動自在に接続される。第二リンクアーム60の他端は、対称軸36の上に配置される第二中心39bに回動自在に接続される。なお第二リンクアーム60は、対称軸36に対して左右対称に配置される。
【0070】
このような構成により、本実施例の第二ピン33は、第一ピン32の駆動にともなって、第二中心39bを中心とする第二円弧35bを描くように移動させられる。そして、接触面31は、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39bとを結ぶ直線との交点37bを中心とする円弧の接線方向に移動する。なお
図16は、検体容器把持装置20が原点位置にいる状態であって、左側の第三ギア52が時計回りに回転するときに接触面31が移動する方向を矢印で示している。
【0071】
図17は、左側の第三ギア52が原点位置から時計回りに回動することによって、第一ピン32と第二ピン33が移動し、クランプ30の対が開きながら前方に移動した状態である。第一ピン32と第二ピン33の移動にともない、交点37bは
図17に示す位置に移動しており、接触面31の移動方向は
図17の矢印で示される。
【0072】
図18は、左側の第三ギア52が時計回りにさらに回動することによって、第一ピン32と第二ピン33が移動し、クランプ30の対が閉じながら前方に移動した状態である。第一ピン32と第二ピン33の移動にともない、交点37bは
図18に示す位置に移動しており、接触面31の移動方向は
図18の矢印で示される。
【0073】
図19は、左側の第三ギア52が時計回りにさらに回動することによって、第一ピン32と第二ピン33が移動し、クランプ30の対がさらに閉じて接触面31が検体容器7に接触した状態である。交点37bは
図19に示す位置に移動しており、接触面31の移動方向は
図19の矢印で示されるようにほぼ右方である。接触面31の移動方向がほぼ右方であるので、検体採取位置10に搬送された検体容器7は左右対称のクランプ30の対によって正確に把持される。
【0074】
以上説明した構成と動作により、実施例1と同様に、検体容器7に収容される検体にクランプ30の対から発生する摩耗粉等の異物を混入させることなく検体容器7を把持することができる。また本実施例の検体容器把持装置20も水平方向に移動し、水平方向から検体容器7を把持するので、上下方向の小型化が可能である。また検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまで、クランプ30の対は搬送路23の外で待機するので検体容器7の搬送を妨げない。
【実施例3】
【0075】
実施例2では、第二リンクアーム60を用いることによって、第二中心39bを中心とする第二円弧35bの上で第二ピン33を移動させることについて説明した。本実施例では、第二リンクアーム60の代わりに、第二ピン33が摺動しながら移動するガイド溝70を用いることついて説明する。なお実施例2と同じ構成については説明を省略する。
【0076】
図20を用いて本実施例の検体容器把持装置20の構成について説明する。本実施例の検体容器把持装置20は、実施例2と同様に、左右対称に配置されるクランプ30の対と第三ギア52の対を有し、クランプ30は接触面31と第一ピン32、第二ピン33を有する。実施例2と同様に、接触面31は検体容器7に接触する面であり、第一ピン32は第三ギア52に回動自在に接続される。本実施例の第二ピン33は、第二中心39bを中心とする第二円弧35bに沿って設けられるガイド溝70の中を摺動しながら移動する。なおガイド溝70は、対称軸36に対して左右対称に配置される。またガイド溝70は、第二円弧35bに沿う形状に限定されず、
図4に示される第二円弧35aに沿う形状であっても良い。
【0077】
このような構成により、本実施例の第二ピン33は、第一ピン32の駆動にともなって、第二円弧35bを描くように移動させられる。そして、接触面31は、第一ピン32と第一中心38とを結ぶ直線と第二ピン33と第二中心39bとを結ぶ直線との交点37bを中心とする円弧の接線方向に移動する。なお
図20は、検体容器把持装置20が原点位置にいる状態を実線で、検体採取位置10にある検体容器7をクランプ30が把持した状態を点線で、原点位置から把持状態までの接触面31の移動方向を曲線矢印で示している。
【0078】
以上説明した構成により、実施例2と同様に、検体容器7に収容される検体にクランプ30の対から発生する摩耗粉等の異物を混入させることなく検体容器7を把持することができる。また本実施例の検体容器把持装置20も水平方向に移動し、水平方向から検体容器7を把持するので、上下方向の小型化が可能である。また検体採取位置10へ検体キャリア8が搬送されるまで、クランプ30の対は搬送路23の外で待機するので検体容器7の搬送を妨げない。
【実施例4】
【0079】
実施例1乃至3では、カルーセル21によって搬送される検体キャリア8上の検体容器7を把持することついて説明した。本実施例では、円弧形状の搬送路23に沿って搬送される検体容器7ではなく、検体搬送装置3が備える直線形状の直線搬送路80に沿って搬送される検体容器7を把持することについて説明する。なお実施例1と同じ構成については説明を省略する。
【0080】
図21を用いて本実施例の検体容器把持装置20の構成について説明する。本実施例の検体容器把持装置20は、所定の位置に検体容器7が搬送されるまでは、直線搬送路80の外で待機し、所定の位置に検体容器7が搬送されると直線搬送路80に向かって水平移動して水平方向から検体容器7を把持するクランプ30の対を有する。クランプ30の駆動機構は、実施例1乃至3のいずれかと同じでも良い。なお
図21は、検体容器把持装置20が原点位置にいる状態を実線で、所定の位置にある検体容器7をクランプ30が把持した状態を点線で、原点位置から把持状態までのクランプ30の先端の移動方向を曲線矢印で示している。
【0081】
以上説明した構成により、実施例1乃至3と同様に、検体容器7に収容される検体にクランプ30の対から発生する摩耗粉等の異物を混入させることなく検体容器7を把持することができる。また本実施例の検体容器把持装置20も水平方向に移動し、水平方向から検体容器7を把持するので、上下方向の小型化が可能である。また所定の位置へ検体容器7が搬送されるまで、クランプ30の対は直線搬送路80の外で待機するので検体容器7の搬送を妨げない。
【0082】
本発明の検体容器把持装置及び検体搬送装置、接続装置について、4つの実施例を説明した。なお、本発明の検体容器把持装置及び検体搬送装置、接続装置は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
【符号の説明】
【0083】
1:検体検査自動化システム、2:前処理装置、3:検体搬送装置、4:検体バッファ、5:接続装置、6:分析装置、7:検体容器、8:検体キャリア、9:制御装置、10:検体採取位置、11:検体搬入路、12:検体搬出路、13:キャリア分離部、14:読み取り部、20:検体容器把持装置、21:カルーセル、22:ツメ、23:搬送路、30:クランプ、31:接触面、32:第一ピン、33:第二ピン、34:第一円弧、35:第二円弧、36:対称軸、37:交点、38:第一中心、39:第二中心、40:モータ、41:回転軸、42:クランクアーム、43:連結軸、44:連結板、45:伝達軸、46:バネ、47:バネ固定部、48:長穴、49:第一ギア、50:第一ギア軸、51:第二ギア、52:第三ギア、53:リンクアーム、54:第一検知板、55:第二検知板、56:第一センサ、57:第二センサ、58:第三センサ、60:第二リンクアーム、70:ガイド溝、80:直線搬送路