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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】ポリエチレンパイプ
(51)【国際特許分類】
   C08L 23/06 20060101AFI20230807BHJP
   C08K 5/3492 20060101ALI20230807BHJP
   C08K 3/26 20060101ALI20230807BHJP
   C08K 5/13 20060101ALI20230807BHJP
   C08K 5/524 20060101ALI20230807BHJP
   C08K 5/50 20060101ALI20230807BHJP
   F16L 11/04 20060101ALI20230807BHJP
   F16L 9/12 20060101ALI20230807BHJP
【FI】
C08L23/06
C08K5/3492
C08K3/26
C08K5/13
C08K5/524
C08K5/50
F16L11/04
F16L9/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019572601
(86)(22)【出願日】2018-07-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 EP2018067893
(87)【国際公開番号】W WO2019007935
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2021-07-02
(31)【優先権主張番号】17180079.0
(32)【優先日】2017-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】タニア ウェイラン
(72)【発明者】
【氏名】マリー ロール ベルテ
(72)【発明者】
【氏名】ハインツ ヘアプスト
【審査官】長岡 真
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103146028(CN,A)
【文献】特開平09-324081(JP,A)
【文献】特開平09-040818(JP,A)
【文献】特表2003-524050(JP,A)
【文献】特表2005-538230(JP,A)
【文献】特表2005-516094(JP,A)
【文献】国際公開第2015/173190(WO,A1)
【文献】特開2001-089610(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08K 3/00- 13/08
C08L 1/00-101/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分A)B)、C)及びD)を含むポリエチレンパイプであって、成分A)がトリアジン残基を含有するヒンダードアミン光安定剤であり、成分B)が天然又は合成のハイドロタルサイトであり、かつ成分A)と成分B)との質量比が1:10~10:1であり、
成分A)が、式(A-I-1
【化1】
[式中、a1は2~10である]
の化合物であり、
成分C)が、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼンであり、
成分D)が、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、又は6-[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンである、ポリエチレンパイプ。
【請求項2】
成分B)が、少なくとも1種のマグネシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物又は亜鉛アルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物である、請求項1に記載のポリエチレンパイプ。
【請求項3】
さらに、顔料を含む、請求項1又は2に記載のポリエチレンパイプ。
【請求項4】
ポリエチレンが、高密度ポリエチレン(HD-PE)、中密度ポリエチレン(MD-PE)、低密度ポリエチレン(LD-PE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLD-PE)、メタロセンポリエチレン、架橋ポリエチレン(PE-X)、再生ポリエチレン、バイモーダルポリエチレン及びポリエチレン類の混合物から選択される、請求項1からまでのいずれか1項に記載のポリエチレンパイプ。
【請求項5】
成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含む請求項1、及びのいずれか1項に記載のポリエチレンパイプであって、成分(A)が、
【化2】
[式中、a1は2~10である]であり、
成分(B)が天然又は合成のハイドロタルサイトであり、
成分(C)が1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼンであり、かつ
成分(D)がトリス[2,4-ジ-tert-ブチルフェニル]ホスフィットである、前記ポリエチレンパイプ。
【請求項6】
塩素処理水又は非塩素処理水と接触される、請求項1からまでのいずれか1項に記載のポリエチレンパイプ。
【請求項7】
ポリエチレンパイプを安定化するための、成分A)B)、C)及びD)を含む混合物の使用であって、成分A)がトリアジン残基を含有するヒンダードアミン光安定剤であり、成分B)が天然又は合成のハイドロタルサイトであり、かつ成分A)と成分B)との質量比が1:10~10:1であり、
成分A)が、式(A-I-1)
【化3】
[式中、a 1 は2~10である]
の化合物であり、
成分C)が、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼンであり、
成分D)が、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、又は6-[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンである、前記使用
【請求項8】
分A)B)、C)及びD)をポリエチレンに導入することを含む、ポリエチレンパイプを安定化するための方法であって、成分A)がトリアジン残基を含有するヒンダードアミン光安定剤であり、成分B)が天然又は合成のハイドロタルサイトであり、かつ成分A)と成分B)との質量比が1:10~10:1であり、
成分A)が、式(A-I-1)
【化4】
[式中、a 1 は2~10である]
の化合物であり、
成分C)が、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼンであり、
成分D)が、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、又は6-[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンである、前記方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明
本発明は、成分A)及びB)を含むポリエチレンパイプに関し、成分A)はトリアジン残基を含有するヒンダードアミン光安定剤であり、成分B)は天然又は合成のハイドロタルサイトであり、かつ成分A)と成分B)との質量比は、1:10~10:1、好ましくは1:5~5:1である。
【0002】
より詳述すれば、本発明によるパイプは、好ましくは、成分A)とB)とを1:10~10:1の質量比で含むポリエチレン組成物からなる。
【0003】
成分A)は、特に、式(A-I)、(A-II)又は(A-III)
【化1】
[式中、A11は、C2~C18アルキレン、C5~C7シクロアルキレン又はC1~C4アルキレンジ(C5~C7シクロアルキレン)であり、
基A12は、互いに独立して、水素、C1~C12アルキル又はC5~C12シクロアルキルであり、
13及びA14は、互いに独立して、水素、C1~C12アルキル、C5~C12シクロアルキル又は式(a-1)の基
【化2】
であり、
もしくは基A13及びA14は、A13及びA14に結合する窒素原子と一緒になって、5~10員の複素環を形成し、かつ
1は、1~20、好ましくは2~20の数であり、繰り返し単位は同一であるか又は異なる];
【化3】
[式中、A21及びA25は、互いに独立して、水素、C1~C12アルキル、C5~C12シクロアルキル又は式(a-1)の基であり、
22、A23及びA24は、互いに独立して、C2~C10アルキレンであり、かつ
1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8は、互いに独立して、式(a-2)の基
【化4】
[式中、A26は、水素、C1~C12アルキル、C5~C12シクロアルキル又は前記で定義した式(a-1)の基であり、かつA27は、A12の意味の1つを有する]
である];
【化5】
[式中、R1及びR2は、互いに独立して、水素、C1~C22アルキル、-O・、-OH、-CH2CN、C1~C18アルコキシ、-OHで置換されたC2~C18アルコキシ、C5~C12シクロアルコキシ、C3~C6アルケニル、C3~C6アルケニルオキシ、非置換であるか又はフェニル上で1個、2個もしくは3個のC1~C4アルキルで置換されたC7~C9フェニルアルキル、又はC1~C8アシルであり、かつ
3及びR4は、互いに独立して、C1~C22アルキル又は式(a-3)の基
【化6】
[式中、R0は、R1及びR2の意味の1つを有する]
である]
の少なくとも1種の化合物である。
【0004】
成分B)は、好ましくは、式(B-I)又は(B-II)の混合ヒドロキシドである。
2+ 1-a3+ a(OH)2(Ab-a/b×cH2O (B-I)
2+ dAl3+ 2(OH)2d+6-eb(Ab-e×fH2O (B-II)
2+は、例えばCa2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+、Zn2+、Pb2+、Sn2+又はNi2+である。
3+は、例えばAl3+、B3+又はBi3+である。
aは、例えば0.5までの数である。
b-は、原子価bのアニオン、例えばCl-、Br-、NO3-、CO3 2-、SO4 2-又はSeO4 2-である。
bは、例えば1~4の整数である。
cは、例えば0又は2までの数である。
dは、例えば6までの数である。
eは、例えば2までの数である。
fは、例えば0又は15までの数である。
【0005】
対象のハイドロタルサイトは、正に帯電した水酸化物層と中間層領域に位置する電荷均衡アニオン(charge balancing anion)とを含有する層状二重水酸化物である。
【0006】
成分B)は、例えばHycite(登録商標)713、(登録商標)DHT-4A、(登録商標)DHT-4V、(登録商標)DHT-4A-2、(登録商標)DHT-4CもしくはSorbacid(登録商標)911として市販されている少なくとも1種のマグネシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物(magnesium aluminum hydroxide carbonate hydrate)、又は例えば(登録商標)ZHT-4VもしくはSorbacid(登録商標)944として市販されている亜鉛アルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物(zinc aluminum hydroxide carbonate hydrate)、又はそれらの混合物である。
【0007】
特に対象のものは、例えばHycite(登録商標)713又はDHT-4Aとして市販されているマグネシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物である。
【0008】
炭素原子22個までを有するアルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、2-エチルブチル、n-ペンチル、イソペンチル、1-メチルペンチル、1,3-ジメチルブチル、n-ヘキシル、1-メチルヘキシル、n-ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3-テトラメチルブチル、1-メチルヘプチル、3-メチルヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、1,1,3-トリメチルヘキシル、1,1,3,3-テトラ-メチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1-メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5-ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル及びエイコシルである。
【0009】
1~C18アルコキシは、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ又はオクタデシルオキシである。
【0010】
-OHで置換されたC2~C18アルコキシは、例えば2-ヒドロキシエトキシである。
【0011】
5~C12シクロアルキルは、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル又はシクロドデシルである。C5~C8シクロアルキル、特にシクロヘキシルが好ましい。
【0012】
5~C12シクロアルコキシは、例えばシクロペントキシ、シクロヘキソキシ、シクロヘプトキシ、シクロオクトキシ、シクロデシルオキシ又はシクロドデシルオキシである。C5~C8シクロアルコキシ、特にシクロペントキシ及びシクロヘキソキシが好ましい。
【0013】
3~C6アルケニルは、例えばアリル、2-メタリル、ブテニル、ペンテニル又はヘキセニルである。アリルが好ましい。1位の炭素原子が飽和していることが好ましい。
【0014】
3~C6アルケニルオキシは、例えばプロペニルオキシである。
【0015】
非置換であるか又はフェニル上で1個、2個又は3個のC1~C4アルキルで置換されているC7~C9フェニルアルキルは、例えばベンジル、2-フェニルエチル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、トリメチルベンジル又はtert-ブチルベンジルである。
【0016】
1~C8アシルの例は、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、アクリロイル、メタクリロイル及びベンゾイルである。C1~C8アルカノイル、C3~C8アルケノイル及びベンゾイルが好ましい。アセチル及びアクリロイルが特に好ましい。
【0017】
炭素原子18個までを有するアルキレンの例は、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、2,2-ジメチルトリメチレン、ヘキサメチレン、トリメチルヘキサメチレン及びオクタメチレンである。C2~C6アルキレン、特にヘキサメチレンが好ましい。
【0018】
5~C7シクロアルキレンの例は、シクロヘキシレンである。
【0019】
1~C4アルキレンジ(C5~C7シクロアルキレン)の例は、メチレンジシクロヘキシレンである。
【0020】
5~7員の複素環の好ましい例は、モルホリン基である。
【0021】
式(A-I)の化合物における遊離原子価を飽和させる末端基の意味は、それらの調製のために使用される方法に依存する。末端基は、化合物の調整後に改質されてもよい。
【0022】
式(A-I)の化合物が、式
【化7】
[式中、X0は、例えばハロゲン、特に塩素であり、かつA13及びA14は前記で定義したものである]の化合物と、式
【化8】
[式中、A11及びA12は前記で定義したものである]の化合物との反応によって製造される場合に、ジアミノ基に結合される末端基は、例えば水素又は
【化9】
であり、かつトリアジン基に結合される末端基は、例えばX0又は
【化10】
である。
【0023】
0がハロゲンである場合に、例えば、反応が完了している場合に-OH又はアミノ基で置き換えることが有利である。挙げられうるアミノ基の例は、ピロリジン-1-イル、モルホリノ、-NH2、-N(C1~C8)アルキル)2及び-NR0(C1~C8アルキル)であり、ここでR0は水素又は式(Ia)の基である。
【0024】
式(I)の好ましい化合物の1つは、
【化11】
[式中、E1
【化12】
であり、E2は、
【化13】
であり、かつa1は、1~10、好ましくは2~10の数である]
である。この化合物の調製は、米国特許番号第6,046,304号(US-A-6,046,304)の実施例10において記載されている。
【0025】
好ましい実施形態に従って、
11は、C2~C10アルキレンであり、
基A12は、互いに独立して、水素、C1~C4アルキル又はシクロヘキシルであり、
13及びA14は、互いに独立して、水素、C1~C4アルキル、シクロヘキシル、又は式(a-1)の基
【化14】
であり、
又は基A13及びA14は、A13及びA14に結合する窒素原子と一緒になって、モルホリノ基を形成し、かつ
1は、1~10、好ましくは2~10の数であり、繰り返し単位は同一であるか又は異なり;
21及びA25は、互いに独立して、水素、C1~C4アルキル又はシクロヘキシルであり、
22、A23及びA24は、互いに独立して、C2~C10アルキレンであり、かつ
1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8は、互いに独立して、式(a-2)の基
【化15】
[式中、A26は、水素、C1~C4アルキル、シクロヘキシル又は前記で定義した式(a-1)の基であり、かつA27は、A12の意味の1つを有する]であり;
1及びR2は、互いに独立して、水素、C1~C4アルキル又はシクロヘキシルであり;かつ
3及びR4は、互いに独立して、C1~C4アルキル又は式(a-3)の基
【化16】
[式中、R0は、R1及びR2の意味の1つを有する]である。
【0026】
さらに好ましい実施形態に従って、化合物A)は、式(A-I-1)、(A-I-2)、(A-II-1)又は(A-III-1)
【化17】
[式中、a1は2~10である]、
【化18】
[式中、a1は2~10である]、
【化19】
[X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8は、
【化20】
の基である]、
【化21】
の化合物である。
【0027】
ポリエチレンパイプは、さらに、フェノール性酸化防止剤、特に1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼン(Irganox(登録商標)1330)、エチレンビス[3,3-ビス(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)ブチレート](Hostanox(登録商標)03)又は1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-イソシアヌレート(Irganox(登録商標)3114)である成分C)を含んでよい。
【0028】
成分A)と成分C)との質量比は、好ましくは1:10~10:1、特に1:5~5:1である。
【0029】
ポリエチレンパイプは、さらに、ホスフィット、ホスホナイト、ヒドロキシルアミン、トコフェロール及びトコフェロールアセテートからなる群から選択される少なくとも1種の化合物である成分D)を含んでよい。ホスフィット、例えばトリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット、[3,3’,5,5’-テトラ-tert.ブチル-1,1’ビフェニル-2,2’-ジイル]-[3-(3-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert.ブチル-フェニル)-プロピル]-ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1-メチル-6-tert.ブチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット又は6-[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンが特に好ましい。
【0030】
成分A)と成分D)との質量比は、好ましくは1:10~10:1、特に1:5~5:1である。
【0031】
成分A)、B)、C)及びD)を含むポリエチレンパイプが好ましい。成分A)、B)、C)及びD)の化合物は公知であり、かつ本質的に市販されている。
【0032】
成分A)は、好ましくは、ポリエチレンの質量に対して、0.01質量%~2質量%の量でポリエチレン中に存在する。
【0033】
成分B)は、好ましくは、ポリエチレンの質量に対して、0.01質量%~5質量%の量でポリエチレン中に存在する。
【0034】
成分C)は、好ましくは、ポリエチレンの質量に対して、0.1質量%~5質量%の量でポリエチレン中に存在する。
【0035】
成分D)は、好ましくは、ポリエチレンの質量に対して、0.1質量%~5質量%の量でポリエチレン中に存在する。
【0036】
好ましい実施形態に従って、ポリエチレンパイプは、さらに顔料、好ましくは青色顔料を含んでよい。
【0037】
パイプのポリエチレンは、好ましくはHD-PE、MD-PE、LD-PE、LLD-PE、メタロセンPE、PE-X、PEの混合物、再生PE、バイモーダルPE、PE-RT、PE32、PE40、PE63、PE80、PE100、PE112、PE125、PE100RC、PE100RT及びPE100RDから、特に高密度ポリエチレン(HD-PE)、中密度ポリエチレン(MD-PE)、低密度ポリエチレン(LD-PE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLD-PE)、メタロセンポリエチレン、架橋ポリエチレン(PE-X)、再生ポリエチレン、バイモーダルポリエチレン及びポリエチレン類の混合物から選択される。
【0038】
特に好ましいポリエチレンパイプは、成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含み、その際、成分(A)は、
【化22】
[式中、a1は2~10である]であり、
成分(B)は天然又は合成のハイドロタルサイトであり、
成分(C)は1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼンであり、かつ
成分(D)はトリス[2,4-ジ-tert-ブチルフェニル]ホスフィットである。
【0039】
本発明によるパイプのポリエチレンは、さらに1種以上の従来の添加剤を含んでよく、該添加剤は例えば以下である。
【0040】
1. 酸化防止剤
1.1. アルキル化モノフェノール、例えば2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール、2-tert-ブチル-4,6-ジメチルフェノール、2,6-ジ-tert-ブチル-4-エチルフェノール、2,6-ジ-tert-ブチル-4-n-ブチルフェノール、2,6-ジ-tert-ブチル-4-イソブチルフェノール、2,6-ジシクロペンチル-4-メチルフェノール、2-(α-メチルシクロヘキシル)-4,6-ジメチルフェノール、2,6-ジオクタデシル-4-メチルフェノール、2,4,6-トリシクロヘキシルフェノール、2,6-ジ-tert-ブチル-4-メトキシメチルフェノール、側鎖において直鎖又は分枝鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6-ジ-ノニル-4-メチルフェノール、2,4-ジメチル-6-(1’-メチルウンデシ-1’-イル)フェノール、2,4-ジメチル-6-(1’-メチルヘプタデシ-1’-イル)フェノール、2,4-ジメチル-6-(1’-メチルペンタデシ-1’-イル)フェノール、2,4-ジメチル-6-(1’-メチルトリデシ-1’-イル)-フェノール及びそれらの混合物。
【0041】
1.2. アルキルチオメチルフェノール、例えば2,4-ジオクチルチオメチル-6-tert-ブチルフェノール、2,4-ジオクチルチオメチル-6-メチルフェノール、2,4-ジオクチルチオメチル-6-エチルフェノール、2,6-ジ-ドデシルチオメチル-4-ノニルフェノール。
【0042】
1.3. ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、例えば2,6-ジ-tert-ブチル-4-メトキシフェノール、2,5-ジ-tert-ブチルヒドロキノン、2,5-ジ-tert-アミルヒドロキノン、2,6-ジフェニル-4-オクタデシルオキシフェノール、2,6-ジ-tert-ブチルヒドロキノン、2,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソール、3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソール、3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0043】
1.4. トコフェロール、例えばα-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
【0044】
1.5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば2,2’-チオビス(6-tert-ブチル-4-メチルフェノール)、2,2’-チオビス(4-オクチルフェノール)、4,4’-チオビス(6-tert-ブチル-3-メチルフェノール)、4,4’-チオビス(6-tert-ブチル-2-メチルフェノール)、4,4’-チオビス(3,6-ジ-sec-アミルフェノール)、4,4’-ビス(2,6-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0045】
1.6. アルキリデンビスフェノール、例えば2,2’-メチレンビス(6-tert-ブチル-4-メチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(6-tert-ブチル-4-エチルフェノール)、2,2’-メチレンビス[4-メチル-6-(α-メチル-シクロヘキシル)フェノール]、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-シクロヘキシルフェノール)、2,2’-メチレンビス(6-ノニル-4-メチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-tert-ブチルフェノール)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ-tert-ブチルフェノール)、2,2’-エチリデンビス(6-tert-ブチル-4-イソブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス[6-(α-メチルベンジル)-4-ノニルフェノール]、2,2’-メチレンビス[6-(α,α-ジメチルベンジル)-4-ノニルフェノール]、4,4’-メチレンビス(2,6-ジ-tert-ブチルフェノール)、4,4’-メチレンビス(6-tert-ブチル-2-メチルフェノール)、1,1-ビス(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)ブタン、2,6-ビス(3-tert-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシベンジル)-4-メチルフェノール、1,1,3-トリス(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)ブタン、1,1-ビス(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-フェニル)-3-n-ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3-ビス(3’-tert-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-フェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-メチルベンジル)-6-tert-ブチル-4-メチルフェニル]テレフタレート、1,1-ビス-(3,5-ジメチル-2-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ2-メチルフェニル)-4-n-ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5-テトラ-(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)ペンタン。
【0046】
1.7. O-、N-及びS-ベンジル化合物、例えば3,5,3’,5’-テトラ-tert-ブチル-4,4’-ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル-4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル-4-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4-tert-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0047】
1.8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えばジオクタデシル-2,2-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-2-ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ-オクタデシル-2-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)-マロネート、ジ-ドデシルメルカプトエチル-2,2-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェニル]-2,2-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0048】
1.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼン、1,4-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,3,5,6-テトラメチルベンゼン、2,4,6-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0049】
1.10. トリアジン化合物、例えば2,4-ビス(オクチルメルカプト)-6-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニリノ)-1,3,5-トリアジン、2-オクチルメルカプト-4,6-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニリノ)-1,3,5-トリアジン、2-オクチルメルカプト-4,6-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェノキシ)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェノキシ)-1,2,3-トリアジン、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5-トリス(4-tert-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルエチル)-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-フェニルプロピオニル)-ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス(3,5-ジシクロヘキシル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0050】
1.11. ベンジルホスホネート、例えばジメチル-2,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル-5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-メチルベンジルホスホネート、3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
【0051】
1.12. アシルアミノフェノール、例えば4-ヒドロキシラウラニリド、4-ヒドロキシステアラニリド、オクチルN-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0052】
1.13. β-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n-オクタノール、i-オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサンジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’-ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3-チアウンデカノール、3-チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスファ-2,6,7-トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル
【0053】
1.14. β-(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n-オクタノール、i-オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサンジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’-ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3-チアウンデカノール、3-チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスファ-2,6,7-トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9-ビス[2-{3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとのエステル
【0054】
1.15. β-(3,5-ジシクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサンジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’-ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3-チアウンデカノール、3-チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスファ-2,6,7-トリオキサビシクロ[2.2.2]-オクタンとのエステル
【0055】
1.16. 3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル酢酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6-ヘキサンジオール、1,9-ノナンジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’-ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3-チアウンデカノール、3-チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4-ヒドロキシメチル-1-ホスファ-2,6,7-トリオキサビシクロ[2.2.2]-オクタンとのエステル
【0056】
1.17. β-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えばN,N’-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N、N’-ビス[2-(3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(Naugard(登録商標)XL-1、Uniroyal社製)。
【0057】
1.18. アミン系酸化防止剤、例えばN,N’-ジ-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N,N’-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、N,N’-ビス(1-エチル-3-メチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、N,N’-ビス(1-メチルヘプチル)-p-フェニレンジアミン、N,N’-ジシクロヘキシル-p-フェニレンジアミン、N,N’-ジフェニル-p-フェニレンジアミン、N,N’-ビス(2-ナフチル)-p-フェニレンジアミン、N-イソプロピル-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-(1-メチルヘプチル)-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-シクロヘキシル-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、4-(p-トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’-ジメチル-N,N’-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N-アリルジフェニルアミン、4-イソプロポキシジフェニルアミン、N-フェニル-1-ナフチルアミン、N-(4-tert-オクチルフェニル)-1-ナフチルアミン、N-フェニル-2-ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’-ジ-tert-オクチルジフェニルアミン、4-n-ブチルアミノフェノール、4-ブチリルアミノフェノール、4-ノナノイルアミノフェノール、4-ドデカノイルアミノフェノール、4-オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4-メトキシフェニル)アミン、2,6-ジ-tert-ブチル-4-ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’-テトラメチル-4,4’-ジアミノジフェニルメタン、1,2-ビス[(2-メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2-ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o-トリル)ビグアニド、ビス[4-(1’,3’-ジメチルブチル)フェニル]アミン、tert-オクチル化N-フェニル-1-ナフチルアミン、モノアルキル化及びジアルキル化tert-ブチル/tert-オクチルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert-ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3-ジヒドロ-3,3-ジメチル-4H-1,4-ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノアルキル化及びジアルキル化tert-ブチル/tert-オクチルフェノチアジンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert-オクチル-フェノチアジンの混合物、N-アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’-テトラフェニル-1,4-ジアミノブト-2-エン。
【0058】
2. UV吸収剤及び光安定剤
2.1. 2-(2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、例えば2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)-ベンゾトリアゾール、2-(3’,5’-ジ-tert-ブチル-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(5’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’,5’-ジ-tert-ブチル-2’-ヒドロキシフェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール、2-(3’-sec-ブチル-5’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-4’-オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’,5’-ジ-tert-アミル-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’,5’-ビス-(α,α-ジメチルベンジル)-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(2-オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-5’-[2-(2-エチルヘキシルオキシ)-カルボニルエチル]-2’-ヒドロキシフェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(2-メトキシカルボニルエチル)フェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(2-メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(2-オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-5’-[2-(2-エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]-2’-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’-ドデシル-2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(2-イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’-メチレン-ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-6-ベンゾトリアゾール2-イルフェノール];2-[3’-tert-ブチル-5’-(2-メトキシカルボニルエチル)-2’-ヒドロキシフェニル]-2H-ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換産物;
【化23】
[式中R=3’-tert-ブチル-4’-ヒドロキシ-5’-2H-ベンゾトリアゾール-2-イルフェニルである]、2-[2’-ヒドロキシ-3’-(α,α-ジメチルベンジル)-5’-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェニル]ベンゾトリアゾール;2-[2’-ヒドロキシ-3’-(1,1,3,3-テトラメチル-ブチル)-5’-(α,α-ジメチルベンジル)-フェニル]ベンゾトリアゾール。
【0059】
2.2. 2-ヒドロキシベンゾフェノン、例えば4-ヒドロキシ、4-メトキシ、4-オクチルオキシ、4-デシルオキシ、4-ドデシルオキシ、4-ベンジルオキシ、4,2’,4’-トリヒドロキシ及び2’-ヒドロキシ-4,4’-ジメトキシ誘導体。
【0060】
2.3. 置換及び非置換の安息香酸のエステル、例えば4-tert-ブチル-フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレソルシノール、ビス(4-tert-ブチルベンゾイル)レソルシノール、ベンゾイルレソルシノール、2,4-ジ-tert-ブチルフェニル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート、2-メチル-4,6-ジ-tert-ブチルフェニル3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエート。
【0061】
2.4. アクリレート、例えばエチルα-シアノ-β,β-ジフェニルアクリレート、イソオクチルα-シアノ-β,β-ジフェニルアクリレート、メチルα-カルボメトキシシンナメート、メチルα-シアノ-β-メチル-p-メトキシシンナメート、ブチルα-シアノ-β-メチル-p-メトキシ-シンナメート、メチルα-カルボメトキシ-p-メトキシシンナメート、N-(β-カルボメトキシ-β-シアノビニル)-2-メチルインドリン、ネオペンチルテトラ(α-シアノ-β,β-ジフェニルアクリレート。
【0062】
2.5. 立体障害アミン、例えば1,6-ヘキサンジアミンN,N’-ビス(1-プロピルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-N,N’-ビス-2-[4,5-ビス-(N-n-ブチル-N‘-1-プロピルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-1,3,5-トリアジン]、1,6-ヘキサンジアミンN,N’-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-N,N’-ビス-2-[4,5-ビス-(N-n-ブチル-N‘-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル)-1,3,5-トリアジン]、カルボン酸ビス(1-ウンデシルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)エステル、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバセート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバセート、ビス(1-オクチルオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-セバセート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)n-ブチル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルマロネート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2,2,6,6-テトラメチル-4-ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合物、N,N’-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4-tert-オクチルアミノ-2,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジンとの直鎖又は環状縮合物、トリス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、1,1’-(1,2-エタンジイル)-ビス(3,3,5,5-テトラメチルピペラジノン)、4-ベンゾイル-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-ステアリルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジル)-2-n-ブチル-2-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチルベンジル)マロネート、3-n-オクチル-7,7,9,9-テトラメチル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン、ビス(1-オクチルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)セバセート、ビス(1-オクチルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4-モルホリノ-2,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジンとの直鎖又は環状縮合物、2-クロロ-4,6-ビス(4-n-ブチルアミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)-1,3,5-トリアジンと1,2-ビス(3-アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、2-クロロ-4,6-ジ-(4-n-ブチルアミノ-1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジル)-1,3,5-トリアジンと1,2-ビス(3-アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、8-アセチル-3-ドデシル-7,7,9,9-テトラメチル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン、3-ドデシル-1-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ピロリジン-2,5-ジオン、3-ドデシル-1-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)ピロリジン-2,5-ジオン、4-ヘキサデシルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンと4-ステアリルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンとの混合物、N,N’-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4-シクロヘキシルアミノ-2,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジンとの縮合物、1,2-ビス(3-アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンとの、及び4-ブチルアミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS登録番号[136504-96-6])、1,6-ヘキサンジアミンと2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジンとの、及びN,N-ジブチルアミンと4-ブチルアミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS登録番号[192268-64-7])、N-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-n-ドデシルスクシンイミド、N-(1,2,2,6、6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-n-ドデシルスクシンイミド、2-ウンデシル-7,7,9,9-テトラメチル-1-オキサ-3,8-ジアザ-4-オキソ-スピロ[4,5]デカン、7,7,9,9-テトラメチル-2-シクロウンデシル-1-オキサ-3,8-ジアザ-4-オキソスピロ-[4,5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1-ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルオキシカルボニル)-2-(4-メトキシフェニル)エテン、N,N’-ビス-ホルミル-N,N’-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4-メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル-3-オキシ-4-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物-α-オレフィンコポリマーと2,2,6,6-テトラメチル-4-アミノピペリジン又は1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-アミノピペリジンとの反応生成物、2,4-ビス[N-(1-シクロヘキシルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-イル)-N-ブチルアミノ]-6-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-1,3,5-トリアジン、1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-4-オクタデカノイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、5-(2-エチルヘキサノイル)オキシメチル-3,3,5-トリメチル-2-モルホリノン、Sanduvor(Clariant;CAS登録番号106917-31-1)、5-(2-エチルヘキサノイル)オキシメチル-3,3,5-トリメチル-2-モルホリノン、2,4-ビス[(1-シクロヘキシルオキシ-2,2,6,6-ピペリジン-4-イル)ブチルアミノ]-6-クロロ-s-トリアジンとN,N’-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5-トリス(N-シクロヘキシル-N-(2,2,6,6-テトラメチルピペラジン-3-オン-4-イル)アミノ)-s-トリアジン、1,3,5-トリス(N-シクロヘキシル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチルピペラジン-3-オン-4-イル)アミノ)-s-トリアジン、
【化24】
【0063】
2.6 ベンゾキサジノン誘導体、例えば、2,2’-(1,4-フェニレン)ビス[4H-3,1-ベンゾキサジン-4-オン](CAS番号018600-59-4)。
【0064】
2.7. オキサミド、例えば4,4’-ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’-ジエトキシオキサニリド、2,2’-ジオクチルオキシ-5,5’-ジ-tert-ブトキサニリド、2,2’-ジドデシルオキシ-5,5’-ジ-tert-ブトキサニリド、2-エトキシ-2’-エチルオキサニリド、N,N’-ビス(3-ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2-エトキシ-5-tert-ブチル-2’-エトキサニリド及びそれと2-エトキシ-2’-エチル-5,4’-ジ-tert-ブトキサニリドとの混合物、o-及びp-メトキシ-二置換オキサニリドの混合物、並びにo-及びp-エトキシ-二置換オキサニリドの混合物。
【0065】
2.8. 2-(2-ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、例えば2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(2-ヒドロキシ-4-プロピルオキシフェニル)-6-(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-4,6-ビス(4-メチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-ドデシルオキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-トリデシル-オキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-[2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシ-3-ブチルオキシプロポキシ)フェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチル)-1,3,5-トリアジン、2-[2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシ-3-オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチル)-1,3,5-トリアジン、2-[4-(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-[2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシ-3-ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-ヘキシルオキシ)フェニル-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[2-ヒドロキシ-4-(3-ブトキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)フェニル]-1,3,5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシフェニル)-4-(4-メトキシフェニル)-6-フェニル-1,3,5-トリアジン、2-{2-ヒドロキシ-4-[3-(2-エチルヘキシル-1-オキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ]-フェニル}-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(4-[2-エチルヘキシルオキシ]-2-ヒドロキシフェニル)-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(4,6-ビス-ビフェニル-4-イル-1,3,5-トリアジン-2-イル)-5-(2-エチル-(n)-ヘキシルオキシ)フェノール。
【0066】
3. 金属不活性化剤、例えばN,N’-ジフェニルオキサミド、N-サリチラル-N’-サリチロイルヒドラジン、N,N’-ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’-ビス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3-サリチロイルアミノ-1,2,4-トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサルイルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’-ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’-ビス(サリチロイル)オキサルイルジヒドラジド、N,N’-ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0067】
3a. ホルムアミジン、例えばエトキシカルボニルフェニル)-N’-エチル-N’-フェニルホルムアミジン。
【0068】
4. ホスフィット及びホスホナイト、例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4-ジ-クミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4-ジ-tert-ブチル-6-メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6-トリス(tert-ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)4,4’-ビフェニレンジホスホナイト、[3,3’,5,5’-テトラ-tert.ブチル-1,1’ビフェニル-2,2’-ジイル]-[3-(3-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert.ブチル-フェニル)-プロピル]-ホスフィット、6-イソオクチルオキシ-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチル-12H-ジベンズ[d,g]-1,3,2-ジオキサホスホシン、ビス(2,4-ジ-tert-ブチル-6-メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4-ジ-tert-ブチル-6-メチルフェニル)エチルホスフィット、トリス-[4-tert.ブチル-2-(5-tert.ブチル-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、トリス-[4-(1,1’3,3’-テトラメチル-ブタン)-2-(5-(1,1’3,3’-テトラメチル-ブタン-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、トリス-[2,6-ジメチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、ビス-[2,6-ジメチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-フェニル-ホスフィット、ビス-[2,6-ジメチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-[2,4-ジ-tert.ブチル-フェニル]-ホスフィット、[3,3’,5,5’-テトラ-tert.ブチル-1,1’ビフェニル-2,2’-ジイル]-[4-tert.ブチル-(5-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[3,3’,5,5’-テトラ-tert.ブチル-1,1’ビフェニル-2,2’-ジイル]-[2,6-ジメチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[2,2’-メチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1-メチル-6-tert.ブチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、ビス-(2,6-ジメチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェノール)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス-(1-メチル-6-tert.ブチル-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェノール)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス-(4-tert.ブチル-(5-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェノール)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス-(4-(1,1’3,3’-テトラメチル-ブタン)-(5-(1,1’3,3’-テトラメチル-ブタン))-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェノール)ペンタエリトリトールジホスフィット、6-フルオロ-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチル-12-メチル-ジベンズ[d,g]-1,3,2-ジオキサホスホシン、2,2’,2’’-ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’-テトラ-tert-ブチル-1,1’-ビフェニル-2,2’-ジイル)ホスフィット]、2-エチルヘキシル(3,3’,5,5’-テトラ-tert-ブチル-1,1’-ビフェニル-2,2’-ジイル)ホスフィット、5-ブチル-5-エチル-2-(2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノキシ)-1,3,2-ジオキサホスフィラン。
【0069】
次のホスフィットが特に好ましい:
トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスフィット(Irgafos(登録商標)168、Ciba Specialty Chemicals Inc.製)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、亜リン酸混合2,4-ビス(1,1-ジメチルプロピル)フェニル及び4-(1,1-ジメチルプロピル)フェニルトリエステル(CAS登録番号939402-02-5)、アルファ-ヒドロ-オメガ-ヒドロキシポリ[オキシ(メチル-1,2-エタンジイル)C10-16アルキルエステル(CAS登録番号1227937-46-3)との亜リン酸トリフェニルエステルポリマー
【化25】
【化26】
[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1-メチル-6-tert.ブチル-4-(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット、[3,3’,5,5’-テトラ-tert.ブチル-1,1’ビフェニル-2,2’-ジイル]-[3-(3-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert.ブチル-フェニル)-プロピル]-ホスフィット。
【0070】
5. ヒドロキシアミン、例えばN,N-ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N-ジエチルヒドロキシルアミン、N,N-ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N-ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N-ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N-ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N-ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N-ヘキサデシル-N-オクタデシルヒドロキシルアミン、N-ヘプタデシル-N-オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンに由来するN,N-ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0071】
6. アミンオキシド、例えばN,N-ジベンジルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジエチルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジオクチルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジラウリルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジテトラデシルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジヘキサデシルヒドロキシルアミンオキシド、N,N-ジオクタデシルヒドロキシルアミンオキシド、N-ヘキサデシル-N-オクタデシルヒドロキシルアミンオキシド、N-ヘプタデシル-N-オクタデシルヒドロキシルアミンオキシド、水素化獣脂アミンに由来するN,N-ジアルキルヒドロキシルアミンオキシド。
【0072】
7. ニトロン、例えば、N-ベンジル-アルファ-フェニルニトロン、N-エチル-アルファ-メチルニトロン、N-オクチル-アルファ-ヘプチルニトロン、N-ラウリル-アルファ-ウンデシルニトロン、N-テトラデシル-アルファ-トリデシルニトロン、N-ヘキサデシル-アルファ-ペンタデシルニトロン、N-オクタデシル-アルファ-ヘプタデシルニトロン、N-ヘキサデシル-アルファ-ヘプタデシルニトロン、N-オクタデシル-アルファ-ペンタデシルニトロン、N-ヘプタデシル-アルファ-ヘプタデシルニトロン、N-オクタデシル-アルファ-ヘキサデシルニトロン、水素化獣脂アミンに由来するN,N-ジアルキルヒドロキシルアミンに由来するニトロン。
【0073】
8. チオ相乗剤、例えばジラウリルチオジプロピオネート、ジミストリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリトリトールテトラキス[3-(ドデシルチオ)プロピオネート]又はジステアリルジスルフィド。
【0074】
9. ペルオキシド捕捉剤、例えばβ-チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルのエステル、メルカプトベンゾイミダゾール、又は2-メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β-ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0075】
10. 塩基性補助安定化剤、例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレート及びカリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテコレート、ゼオライト、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト。
【0076】
11. 成核剤、例えば無機物質、例えば滑石、金属酸化物、例えば二酸化チタン又は酸化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属のリン酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有機化合物、例えばモノカルボン酸又はポリカルボン酸及びそれらの塩、例えば4-tert-ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;ポリマー化合物、例えばイオン性コポリマー(イオノマー)。1,3:2,4-ビス(3’,4’-ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4-ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトール、及び1,3:2,4-ジ(ベンジリデン)ソルビトールが特に好ましい。ベータ成核剤も好ましい。
【0077】
12. 充填剤及び補強剤、例えば炭酸カルシウム、シリケート、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスビーズ、アスベスト、タルク(好ましくは0.01~20μmの粒径を有する)、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び金属水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉又は繊維、合成繊維。
【0078】
13. 他の添加剤、例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流量調節剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
【0079】
14. ベンゾフラノン及びインドリノン、例えば米国特許番号第4,325,863号(U.S. 4,325,863);米国特許番号第4,338,244号(U.S. 4,338,244);米国特許番号第5,175,312号(U.S. 5,175,312);米国特許番号第5,216,052号(U.S. 5,216,052);米国特許番号第5,252,643号(U.S. 5,252,643);独国特許公開番号第4316611号(DE-A-4316611);独国特許公開番号第4316622号(DE-A-4316622);独国特許公開番号第4316876号(DE-A-4316876);欧州特許公開番号第0589839号(EP-A-0589839);欧州特許公開番号第0591102号(EP-A-0591102);欧州特許公開番号第1291384号(EP-A-1291384)において開示されているもの、又は3-[4-(2-アセトキシエトキシ)フェニル]-5,7-ジ-tert-ブチルベンゾフラン-2-オン、5,7-ジ-tert-ブチル-3-[4-(2-ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン-2-オン、3,3’-ビス[5,7-ジ-tert-ブチル-3-(4-[2-ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン-2-オン]、5,7-ジ-tert-ブチル-3-(4-エトキシフェニル)ベンゾフラン-2-オン、3-(4-アセトキシ-3,5-ジメチルフェニル)-5,7-ジ-tert-ブチルベンゾフラン-2-オン、3-(3,5-ジメチル-4-ピバロイルオキシフェニル)-5,7-ジ-tert-ブチルベンゾフラン-2-オン、3-(3,4-ジメチルフェニル)-5,7-ジ-tert-ブチルベンゾフラン-2-オン、3-(2,3-ジメチルフェニル)-5,7-ジ-tert-ブチルベンゾフラン-2-オン、3-(2-アセチル-5-イソオクチルフェニル)-5-イソオクチルベンゾフラン-2-オン。
【0080】
従来の添加剤は、ポリエチレンの質量に対して例えば0.001~10%の量で本発明によるパイプのポリエチレン中で存在してよい。
【0081】
本発明のさらなる実施形態は、前記で定義したポリエチレンパイプであって、塩素処理水(慣用的な塩素処理水消毒薬、例えば塩素(次亜塩素酸塩)、二酸化塩素及びクロラミン)又は非塩素処理水と接触させたポリエチレンパイプである。
【0082】
本発明の他の実施形態は、ポリエチレンパイプを安定化するために1:10~10:1の質量比で成分A)及びB)を含む混合物の使用である。
【0083】
本発明のさらに他の実施形態は、1:10~10:1の質量比でポリエチレン成分A)及びB)中に導入されることを含むポリエチレンパイプを安定化するための方法である。
【0084】
本発明の実施形態は、一般的な目的の水又は廃水のための、家庭用途、地方自治体用途又は工業用途の、飲用水又は非飲用水のために使用される無加圧から高圧までのパイプの用途の塩素処理水パイプ又は非塩素処理水パイプを含む。
【0085】
以下の実施例は、より詳細に本発明を説明する。全てのパーセンテージ及び部は、他に記載がない限り質量による。
【0086】
以下の実施例で使用した添加剤:
Irganox(登録商標)1330:
(CAS番号:1709-70-2)
1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベンゼン
Irgafos(登録商標)168:
(CAS番号:31570-04-4)
トリス[2,4-ジ-tert-ブチルフェニル]ホスフィット
Sumilizer(登録商標)GP:
(CAS番号:203255-81-6)
6-[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-tert-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン
化合物D-1:
国際公開番号第2015/121445号(WO-A-2015/121445)の実施例S-8において開示される化合物(108)
[2,2’-エチレン-ビス-(4,6-ジ-tert.ブチル-フェニル)-1,1’-ジイル]-[1,6-ジメチル-4(5,7-ジ-tert.ブチル)-3H-1-ベンゾフラン-2-オン)-フェニル]-ホスフィット
Chimassorb(登録商標)2020:
(CAS番号:192268-64-7)
【化27】
[式中、E1は、
【化28】
であり、E2は、
【化29】
であり、かつa1は、2~10の数である]
Hycite(登録商標)713:
(CAS番号:012304-65-3又は11097-59-9)
ハイドロタルサイト(マグネシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネート水和物)。
【0087】
実施例:
試験体の製造:安定化していない高密度ポリエチレン(HD-PE;Hostalen(登録商標)CRP-100;LyondellBasellのPE100で自然分類した;溶融流量:190℃/5.0Kg:0.23g/10分(ISO1133);密度:0.95g/cm3(ISO1183))と表1において挙げた添加剤との混合物を、Mixaco Lab CM12高速ミキサー装置で混合する。
【0088】
そして、得られた全配合物を、240℃でCollin 25X42D押出機で化合し、そして230℃でEngel HL65射出成形機で射出成形する。
【0089】
射出成形したプラーク40mm×60mm×2mmを、次のパラメータ:40℃、pH7、2mg/LのNaClO及び50L/時間で塩素処理水に曝した。測定したパラメータは、0ヶ月、3ヶ月及び5ヶ月曝した後の200℃でO2下でのDSC Q2000 von TA Instrument(Waters)を使用したOIT値である。減損結果を表2において示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
高いOIT値が望ましい。