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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】乾燥野菜を含むブレッダーミックス
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/157 20160101AFI20230821BHJP
   A23L 5/10 20160101ALI20230821BHJP
   A23L 19/15 20160101ALI20230821BHJP
   A23L 19/00 20160101ALI20230821BHJP
【FI】
A23L7/157
A23L5/10 E
A23L19/15
A23L19/00 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020102811
(22)【出願日】2020-06-15
(65)【公開番号】P2021193937
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2022-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000231637
【氏名又は名称】株式会社ニップン
(74)【代理人】
【識別番号】100130661
【弁理士】
【氏名又は名称】田所 義嗣
(72)【発明者】
【氏名】山口 大輝
【審査官】澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-050825(JP,A)
【文献】特開昭60-180555(JP,A)
【文献】特開2020-089333(JP,A)
【文献】特開平05-103643(JP,A)
【文献】国際公開第2015/159840(WO,A1)
【文献】特開昭63-317056(JP,A)
【文献】特開2006-262794(JP,A)
【文献】特開昭58-071854(JP,A)
【文献】特開平04-075566(JP,A)
【文献】特開2015-027293(JP,A)
【文献】特開2002-027933(JP,A)
【文献】特開平11-46712(JP,A)
【文献】特開2006-55080(JP,A)
【文献】特許第3664652(JP,B2)
【文献】特公昭64-7748(JP,B1)
【文献】特開平4-75567(JP,A)
【文献】世界のウェブアーカイブ|ブログ「イロハのイロイロ」に掲載された2017年11月15日付けの記事「イタリアンパセリ衣の揚げ焼きヒレカツ」(https://ameblo.jp/allhappy-happy/entry-12328341720.html)の2019年 7月 1日付けアーカイブ,2019年,[オンライン],[検索日:2023年 4月19日],URL,http://web.archive.org/web/20190701000000*/https://ameblo.jp/allhappy-happy/entry-12328341720.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Google,cookpad,楽天レシピ
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分値15質量%以下となるようにフリーズドライした目開き6mmの篩を抜け目開き200μmの篩上に残る大きさの、ジャガイモ、にんじん、ごぼう、玉ねぎからなる群から選択される1種又は2種以上である野菜をブレッダーミックス中1質量部以上50質量部以下含むブレッダーミックス。
【請求項2】
野菜が乾燥前に茹で処理してあることを特徴とする請求項1に記載のブレッダーミックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥野菜を含むブレッダーミックスに関する。
【背景技術】
【0002】
ブレッダーミックスは、穀粉、澱粉、コーングリッツ、パン粉、クラッカーの粉砕物等を原材料として含み、粉状、粒状、フレーク状等、形状は様々であるが具材に直接まぶしたり、バッターを介して付着したりすることで揚げ物の食感や外観に変化を与えている。
揚げ物は時間とともに、衣のサクサクとした食感がなくなり、歯切れが悪くなる傾向があり、これを電子レンジ等で再加熱した場合でも食感の劣化が生じる傾向がある。
ブレッダーミックスを使用して、食感の改善や経時的な食感劣化を防ぐ方法として、例えば、常圧下で品温70~130℃の範囲で5~60分間湿熱処理したもち米粉を含有することを特徴とするフライ食品用ブレッダーミックスが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-146250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、衣の食感の改善及び経時的な食感劣化を抑えることが出来る付着性が良好なブレッダーミックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は前記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、水分値15質量%以下となるように乾燥した特定の大きさの野菜をブレッダーミックス中1質量部以上50質量部以下含むブレッダーミックスを使用することで、外観が良く、衣の食感がサクサクして歯切れが良く経時的な食感劣化や電子レンジで再加熱した場合の食感劣化も抑えられた揚げ物を得ることが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、水分値15質量%以下となるようにフリーズドライした目開き6mmの篩を抜け目開き200μmの篩上に残る大きさの、ジャガイモ、にんじん、ごぼう、玉ねぎからなる群から選択される1種又は2種以上である野菜をブレッダーミックス中1質量部以上50質量部以下含むブレッダーミックスである。
また、野菜が乾燥前に茹で処理してあることを特徴とする前記ブレッダーミックスである
【発明の効果】
【0006】
本発明のブレッダーミックスを使用することで、外観が良く、衣の食感がサクサクして歯切れが良く、経時的な食感劣化や電子レンジで再加熱した場合の食感劣化も抑えられた揚げ物を得ることが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用できる野菜は、水分値15質量%以下となるように乾燥することが出来れば特に限定はないが、例えば、ジャガイモ、にんじん、ごぼう、玉ねぎ等を挙げることができる。
これらの野菜は、乾燥後の大きさが、目開き6mmの篩を抜け200μm上に残る大きさである。
この大きさであれば、形状には特に限定はなく、例えば、形状として短冊状、粒状、棒状等を挙げることが出来る。
乾燥後の大きさは、乾燥前の野菜の大きさを適宜調整することで調整できるので、乾燥後の篩分けによるロスを減らすために乾燥前に大きさを適宜調整しておくことが好ましい。
フリーズドライの場合は、乾燥前と後で大きさが、あまり変化しないので調整しやすい。
【0008】
本発明において、野菜の乾燥方法は、水分値15質量%以下となるように乾燥することが出来れば特に限定はないが、例えば、熱風乾燥、フリーズドライ(凍結乾燥)等を挙げることができる。
食感の面で、フリーズドライによる乾燥が好ましい。
【0009】
本発明において、野菜を乾燥する前に茹で処理(ボイル)することで食感を向上することができる。
茹で処理は、90~100℃で5~10分間程度行う。
【0010】
本発明は乾燥野菜をブレッダーミックスに使用することが特徴であり、これ以外の資材は、従来のブレッダーミックスと同様でよく、調製方法や使用方法も従来のブレッダーミックスと同様でよい。
【実施例
【0011】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0012】
・試験例1 乾燥野菜の配合量(ジャガイモ・フリーズドライ)
[実施例1~8、比較例1~3]
ジャガイモを水洗いして汚れを落とした後、皮を剥いて、3mm×3mm×10mmの棒状にカットした後、90℃で5分間茹で、真空乾燥機(共和真空技術株式会社製RLEIII-103)を使用してフリーズドライし水分値5質量%の乾燥ジャガイモを得た。
これを目開き6mmの篩で篩い、篩を抜けた乾燥ジャガイモを目開き200μmの篩でふるって乾燥ジャガイモの大きさを調整した。
これを表1に示す割合で配合し、よく混ぜてブレッダーミックスを得た。
鶏もも肉30gにバッター(薄力小麦粉50質量部、コーンフラワー20質量部、小麦澱粉23質量部、塩5質量部、グルタミン酸ナトリウム2質量部、加水率170%)を 20質量%練り込み 、前記ブレッダーミックスを付着し、170℃のサラダ油で5分間油揚して鶏のから揚げを得た。
フライ後、放冷して、評価を行った(フライ直後の食感として評価)。
さらに、25℃で3時間放置し評価を行った(3時間後の食感として評価)。
また、25℃で3時間放置し500Wの電子レンジで1分間、加熱し評価を行った(レンジアップの食感として評価)。
評価は、以下の評価基準で10名のパネラーにより乾燥野菜を含まないフライ直後の食感をコントロール(3点)として行った。
・食感
5点・・・歯切れが良くサクサクしていて、良い
4点・・・やや歯切れが良くサクサクして、やや良い
3点・・・普通
2点・・・やや歯切れが悪く、噛み切りにくく、やや悪い
1点・・・歯切れが悪く、噛み切りにくく、悪い
【0013】
また、ブレッダーの付着性による外観を以下の評価基準により評価した。
・外観
○・・・全体的にブレッダーの付着性が均一でムラがなく良い
△・・・一部ブレッダーの付着性にムラがあるものの許容できる範囲
×・・・ブレッダーの付着性にムラがあり外観が悪く許容範囲外
得られた評価結果を表2に示す。
以下の表中、小麦粉組成物は、小麦粉50質量%、コーンスターチ50質量%を混合したものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
ブレッダーミックス中フリーズドライしたジャガイモを1~60質量%配合したものは、フライ直後、3時間後、レンジアップにおいていずれも食感が優れていた。
配合量が1質量%未満では十分な食感改良効果が得られなかった。
配合量が10質量%以上の場合は、優れた食感となったが、その一方で、配合量が30質量%以上になると外観が劣るようになり60質量%では、許容範囲外となり不適となった。
よって、ブレッダーミックス中乾燥ジャガイモの配合割合は、ブレッダーミックス中1質量部以上50質量部以下が適当であった。
【0017】
・試験例2 乾燥野菜の配合量(にんじん・フリーズドライ)
[実施例9~16、比較例4~6]
試験例1において、表3に示すとおり乾燥野菜をジャガイモからにんじんに変更した以外は、試験例1と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表4に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
にんじんの場合もジャガイモの場合と同様な結果が得られた。
【0021】
・試験例3 乾燥野菜の配合量(ごぼう・フリーズドライ)
[実施例17~24、比較例7~9]
試験例1において、乾燥野菜を表5に示すとおりジャガイモからごぼうに変更した以外は、試験例1と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表6に示す。
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
ごぼうの場合もジャガイモの場合と同様な結果が得られた。
【0025】
・試験例4 乾燥野菜の配合量(玉ねぎ・フリーズドライ)
[実施例25~32、比較例10~12]
試験例1において、乾燥野菜を表7に示すとおりジャガイモから玉ねぎに変更した以外は、試験例1と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表8に示す。
【0026】
【表7】
【0027】
【表8】
【0028】
玉ねぎの場合もジャガイモの場合と同様な結果が得られた。
【0029】
・試験例5 水分値(ジャガイモ・フリーズドライ)
[実施例33~35、比較例13]
試験例1において、フリーズドライによる乾燥時間を調整し乾燥ジャガイモの水分値を表9に示すとおり変更した以外は、試験例1と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表9に示す。
【0030】
【表9】
【0031】
水分値が15質量%を超えると食感が劣った。
【0032】
・試験例6 水分値(にんじん・フリーズドライ)
[実施例36~38、比較例14]
試験例2において、フリーズドライによる乾燥時間を調整し乾燥にんじんの水分値を表10に示すとおり変更した以外は、試験例2と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表10に示す。
【0033】
【表10】
【0034】
水分値が15質量%を超えると食感が劣った。
【0035】
・試験例7 水分値(ごぼう・フリーズドライ)
[実施例39~41、比較例15]
試験例3において、フリーズドライによる乾燥時間を調整し乾燥ごぼうの水分値を表11に示すとおり変更した以外は、試験例3と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表11に示す。
【0036】
【表11】
【0037】
水分値が15質量%を超えると食感が劣った。
【0038】
・試験例8 水分値(玉ねぎ・フリーズドライ)
[実施例42~44、比較例16]
試験例4において、フリーズドライによる乾燥時間を調整し乾燥玉ねぎの水分値を表12に示すとおり変更した以外は、試験例4と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表12に示す。
【0039】
【表12】
【0040】
水分値が15質量%を超えると食感が劣った。
【0041】
・試験例9 ボイルの効果(フリーズドライ)
[実施例45]
試験例1の実施例5において、フリーズドライする前にジャガイモを90℃で5分間茹でる工程を削除した以外は、試験例1と同様にして評価を行った。
[実施例46]
試験例2の実施例13において、フリーズドライする前に、にんじんを90℃で5分間茹でる工程を削除した以外は、試験例2と同様にして評価を行った。
[実施例47]
試験例3の実施例21において、フリーズドライする前に、ごぼうを90℃で5分間茹でる工程を削除した以外は、試験例3と同様にして評価を行った。
[実施例48]
試験例4の実施例29において、フリーズドライする前に、玉ねぎを90℃で5分間茹でる工程を削除した以外は、試験例4と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表13に示す。
【0042】
【表13】
【0043】
フリーズドライする前に茹でる工程がない場合でも食感は良かったが、茹でる工程があったほうがより食感が良かった。
【0044】
・試験例10 乾燥方法(熱風乾燥)
参考例49]
試験例1の実施例5において、乾燥方法を熱風乾燥に変更した以外は試験例1と同様にして評価を行った。
[比較例17]
試験例1の実施例5において、ジャガイモを生のまま乾燥せず使用した以外は試験例1と同様にして評価を行った。
参考例50]
試験例2の実施例13において、乾燥方法を熱風乾燥に変更した以外は、試験例2と同様にして評価を行った。
[比較例18]
試験例2の実施例13において、にんじんを生のまま乾燥せず使用した以外は試験例2と同様にして評価を行った。
参考例51]
試験例3の実施例21において、乾燥方法を熱風乾燥に変更した以外は、試験例3と同様にして評価を行った。
[比較例19]
試験例3の実施例21において、ごぼうを生のまま乾燥せず使用した以外は試験例3と同様にして評価を行った。
参考例52]
試験例4の実施例29において、乾燥方法を熱風乾燥に変更した以外は、試験例4と同様にして評価を行った。
[比較例20]
試験例4の実施例29において、玉ねぎを生のまま乾燥せず使用した以外は試験例4と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表14に示す。
【0045】
【表14】
【0046】
フリーズドライ、熱風乾燥ともに優れた食感が得られた。
特に、フリーズドライによる乾燥方法が優れていた。
【0047】
・試験例11 乾燥野菜の大きさ
[比較例21]
試験例1の実施例5において、茹でる前のジャガイモを10×10×15mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥ジャガイモの大きさを目開き6mmの篩を抜けない大きさに変更した以外は試験例1と同様にして評価を行った。
[比較例22]
試験例1の実施例5において、茹でる前のジャガイモを3×3×10mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥ジャガイモの大きさを目開き200μmの篩を抜ける大きさに変更した以外は試験例1と同様にして評価を行った。
[比較例23]
試験例10の実施例49において、茹でる前のジャガイモを15×15×20mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥ジャガイモの大きさを目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例24]
試験例10の実施例49において、茹でる前のジャガイモを4.5×4.5×15mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥ジャガイモの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例25]
試験例2の実施例13において、茹でる前のにんじんを10×10×15mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥にんじんの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例2と同様にして評価を行った。
[比較例26]
試験例2の実施例13おいて、茹でる前のにんじんを3×3×10mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥にんじんの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例2と同様にして評価を行った。
[比較例27]
試験例10の実施例50において、茹でる前のにんじんを15×15×20mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥にんじんの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例28]
試験例10の実施例50において、茹でる前のにんじんを4.5×4.5×15mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥にんじんの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例29]
試験例3の実施例21において、茹でる前のごぼうを10×10×15mmにカットすることで乾燥ごぼうの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例3と同様にして評価を行った。
[比較例30]
試験例3の実施例21において、茹でる前のごぼうを3×3×10mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥ごぼうの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例3と同様にして評価を行った。
[比較例31]
試験例10の実施例51において、茹でる前のごぼうを15×15×20mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥ごぼうの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例32]
試験例10の実施例51において、茹でる前のごぼうを4.5×4.5×15mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥ごぼうの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例33]
試験例4の実施例29において、茹でる前の玉ねぎを10×10×15mmにカットし、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥玉ねぎの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例4と同様にして評価を行った。
[比較例34]
試験例4の実施例29において、茹でる前の玉ねぎを3×3×10mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥玉ねぎの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例4と同様にして評価を行った。
[比較例35]
試験例10の実施例52において、茹でる前の玉ねぎを15×15×20mmにカット、篩方法を、目開き6mmの篩で篩うことで乾燥玉ねぎの大きさを篩の目開き6mmを抜けない大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
[比較例36]
試験例10の実施例52において、茹でる前の玉ねぎを4.5×4.5×15mmにカットし、乾燥後すり鉢で粉砕し、篩方法を、目開き200μmの篩で篩うことで乾燥玉ねぎの大きさを篩の目開き200μmを抜ける大きさに変更した以外は試験例10と同様にして評価を行った。
得られた評価結果を表15、表16に示す。
【0048】
【表15】
【0049】
【表16】
【0050】
乾燥野菜の大きさが、目開き200μmの篩を抜けず目開き6mmの篩を抜ける大きさの場合、これよりも粗い場合や細かい場合に比較して食感が優れていた。