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特許7335243ALD膜特性の補正および可調節性のためのマルチゾーン台座
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】ALD膜特性の補正および可調節性のためのマルチゾーン台座
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20230822BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20230822BHJP
   C23C 16/46 20060101ALI20230822BHJP
   C23C 16/52 20060101ALI20230822BHJP
   C23C 14/50 20060101ALI20230822BHJP
   C23C 14/54 20060101ALI20230822BHJP
【FI】
H01L21/31 B
H01L21/68 R
C23C16/46
C23C16/52
C23C14/50 E
C23C14/54 D
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020527046
(86)(22)【出願日】2018-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 US2018061542
(87)【国際公開番号】W WO2019099843
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】62/587,943
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/609,077
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/192,425
(32)【優先日】2018-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロバーツ・マイケル・フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラセカーラン・ラメシュ
(72)【発明者】
【氏名】アガワル・プルキット
(72)【発明者】
【氏名】ビンガム・アーロン
(72)【発明者】
【氏名】サウラブ・アシシュ
(72)【発明者】
【氏名】クマール・ラヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ペトラグリア・ジェニファー・レイ
【審査官】小▲高▼ 孔頌
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0345384(US,A1)
【文献】特開2016-001688(JP,A)
【文献】特開2016-192566(JP,A)
【文献】特開2017-076691(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0140954(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0280509(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0309510(US,A1)
【文献】国際公開第2017/029876(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
H01L 21/683
C23C 16/46
C23C 16/52
C23C 14/50
C23C 14/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムであって、
基板支持体であって、
ベースプレートと、
複数の区域と、
前記複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体であって、前記複数の区域のそれぞれの区域に配置された別々に制御可能な抵抗発熱体を含む複数の抵抗発熱体と、
前記ベースプレートの段差部分であって前記基板の縁の外側の段差部分に設けられた発熱体区域と、
を含む基板支持体と、
前記堆積プロセスの間、前記複数の区域内の温度を選択的に調節するよう前記複数の抵抗発熱体を制御するように構成された制御装置と、
を備える、基板処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理システムであって、
前記堆積プロセスは、原子層堆積(ALD)プロセスであり、前記基板支持体は、ALD台座である、基板処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の基板処理システムであって、
前記複数の区域は、中央区域と、前記中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、前記少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含む、基板処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、前記第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む、基板処理システム。
【請求項5】
請求項3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記基板の外縁の径方向外側に延びる、基板処理システム。
【請求項6】
請求項3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む、基板処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記第1の複数の方位角区画から方位角方向にオフセットされた第2の複数の方位角区画を含む、基板処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の基板処理システムであって、
前記第2の複数の方位角区画は、前記第1の複数の方位角区画から45度だけオフセットされている、基板処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の基板処理システムであって、
前記基板支持体は、発熱体層を含み、前記複数の抵抗発熱体は、前記基板支持体の上層の下方の前記発熱体層に埋設されている、基板処理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の基板処理システムであって、
前記発熱体層の少なくとも一部は、前記基板の縁の径方向外側に設けられている、基板処理システム。
【請求項11】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体であって、
ベースプレートと、
複数の区域と、
前記ベースプレート上に設けられた発熱体層であって、前記発熱体層は、前記複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体を含み、前記複数の抵抗発熱体は、前記複数の区域のそれぞれの区域に配置された別々に制御可能な抵抗発熱体を含む、発熱体層と、を備え、
前記複数の区域は、中央区域と、前記中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、前記少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含み、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記基板の外縁の径方向外側に延び
前記発熱体層の少なくとも一部は、前記ベースプレートの段差部分に設けられている、基板支持体。
【請求項12】
請求項11に記載の基板支持体であって、
前記堆積プロセスは、原子層堆積(ALD)であり、前記基板支持体は、ALD台座である、基板支持体。
【請求項13】
請求項11に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、前記第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む、基板支持体。
【請求項14】
請求項11に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む、基板支持体。
【請求項15】
請求項14に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記第1の複数の方位角区画から方位角方向にオフセットされた第2の複数の方位角区画を含む、基板支持体。
【請求項16】
請求項15に記載の基板支持体であって、
前記第2の複数の方位角区画は、前記第1の複数の方位角区画から45度だけオフセットされている、基板支持体。
【請求項17】
請求項11に記載の基板支持体であって、
(i)前記基板の外縁のみが前記基板支持体の上面に接触している、および、
(ii)前記基板は、前記基板支持体の最小接触領域特徴に配置されている、
のうちの少なくともいずれかである、基板支持体。
【請求項18】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体を製作する方法であって、
上板内にポケットを形成するように前記上板を加工することと、
前記ポケット内に発熱体層を形成することであって、前記発熱体層を形成することは、前記ポケットの上壁に前記発熱体層を接着することを含み、前記発熱体層は、別々に制御可能な抵抗発熱体を各々が含む複数の区域を備えることと、
前記ポケット内にベースプレートを配置することであって、前記ベースプレートは、接着剤を用いて前記ポケット内に接着され、前記上板は、前記発熱体層および前記接着剤をファラデーケージに閉じ込めることと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年11月15日出願の米国実用特許出願第16/192,425号の優先権を主張し、2017年11月17日出願の米国仮出願第62/587,943号および2017年12月21日出願の米国仮出願第62/609,077号の利益を主張する。上記出願の全ての開示は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、ALD基板処理チャンバ用の温度調節可能な台座に関する。
【背景技術】
【0003】
ここで提供される背景技術の説明は、本開示の内容を一般的に提示するためである。現在名前が挙げられている発明者の発明は、本背景技術欄だけでなく、出願時における先行技術に該当しないだろう記載の態様において説明される範囲において、本開示に対する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0004】
基板処理システムは、半導体ウエハなどの基板を処理するために用いられてよい。基板処理の例は、エッチング、堆積、フォトレジスト除去などを含む。処理の間、基板は静電チャックなどの基板支持体の上に配置され、1つ以上のプロセスガスが処理チャンバ内に導入されてよい。
【0005】
1つ以上のプロセスガスは、ガス配送システムによって処理チャンバに配送されてよい。いくつかのシステムでは、ガス配送システムは、処理チャンバに設置されているシャワーヘッドに1つ以上の導管によって接続されたマニホルドを含む。いくつかの例では、プロセスは、基板上に薄膜を堆積させるために原子層堆積(ALD)を用いる。
【発明の概要】
【0006】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムは、複数の区域と、複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体とを含む、基板支持体を備える。複数の抵抗発熱体は、複数の区域のそれぞれの区域に配置された、別々に制御可能な抵抗発熱体を含む。制御装置は、堆積プロセスの間、複数の区域内の温度が選択的に調節されるよう複数の抵抗発熱体を制御するように構成されている。
【0007】
他の特徴では、堆積プロセスは原子層堆積(ALD)プロセスであり、基板支持体はALD台座である。複数の区域は、中央区域と、中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含む。少なくとも1つの外縁区域は、少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む。少なくとも1つの外縁区域は、基板の外縁の径方向外側に延びる。
【0008】
他の特徴では、少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む。少なくとも1つの外縁区域は、第1の複数区画分から方位角方向にオフセットされた第2の複数の区画を含む。第2の複数の区画は、第1の複数の区画から45度だけオフセットされている。基板支持体は発熱体層を含み、複数の抵抗発熱体は、基板支持体の上層の下方の加熱層に埋設されている。発熱体層の少なくとも一部は、基板外縁の径方向外側に設けられている。
【0009】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体は、ベースプレート、複数の区域、およびベースプレート上に設けられた発熱体層を備える。発熱体層は、複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体を含む。複数の抵抗発熱体は、複数の区域のそれぞれの区域に配置された、別々に制御可能な抵抗発熱体を含む。複数の区域は、中央区域と、中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含む。少なくとも1つの外縁区域は、基板外縁の径方向外側に延びる。
【0010】
他の特徴では、堆積プロセスは原子層堆積(ALD)プロセスであり、基板支持体はALD台座である。少なくとも1つの外縁区域は、少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む。少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む。少なくとも1つの外縁区域は、第1の複数の方位角区画から方位角方向にオフセットされた第2の複数の方位角区画を含む。第2の複数の方位角区画は、第1の複数の方位角区画から45度だけオフセットされている。発熱体層の少なくとも一部は、ベースプレートの段差部分に設けられている。基板の外縁のみが基板支持体の上面に接触している。基板は、基板支持体の最小接触領域特徴の上に配置されている。
【0011】
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体を製作する方法は、上板内にポケットを形成するように上板を加工することと、ポケット内に発熱体層を形成することとを含む。発熱体層を形成することは、発熱体層をポケットの上壁に接着することを含み、発熱体層は、別々に制御可能な抵抗発熱体を各々が含む複数の区域を備える。この方法は、さらに、ベースプレートをポケット内に配置することを含む。ベースプレートは、接着剤を用いてポケット内に接着され、上板は、ファラデーケージ内に発熱体層および接着剤を閉じ込める。
【0012】
本開示のさらなる適用範囲は、発明を実施するための形態、請求項、および図面から明らかになるだろう。発明を実施するための形態および特定の例は、例示のみを目的とすることを意図し、本開示の範囲を限定する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示は、発明を実施するための形態および付随の図面からより深く理解されるだろう。
【0014】
図1A】本開示によるマルチインジェクタシャワーヘッドを備える基板処理システムの例を示す機能ブロック図。
【0015】
図1B】本開示による基板支持体の発熱体区域。
【0016】
図2A】本開示による堆積厚さの不均一性プロファイルの例。
図2B】本開示による堆積厚さの不均一性プロファイルの例。
図2C】本開示による堆積厚さの不均一性プロファイルの例。
【0017】
図2D】本開示による他の発熱体区域の配置例。
図2E】本開示による他の発熱体区域の配置例。
図2F】本開示による他の発熱体区域の配置例。
【0018】
図3A】本開示による発熱体区域の構成例。
図3B】本開示による発熱体区域の構成例。
図3C】本開示による発熱体区域の構成例。
図3D】本開示による発熱体区域の構成例。
【0019】
図4A】本開示による基板支持体の構造例。
図4B】本開示による基板支持体の構造例。
図4C】本開示による基板支持体の構造例。
図4D】本開示による基板支持体の構造例。
【0020】
図5A】本開示による他の基板支持体の構造例。
図5B】本開示による他の基板支持体の構造例。
図5C】本開示による他の基板支持体の構造例。
図5D】本開示による他の基板支持体の構造例。
【0021】
図面では、参照番号は、類似および/または同一の要素を特定するために何度も用いられてよい。
【発明を実施するための形態】
【0022】
原子層堆積(ALD)などの成膜プロセスでは、堆積した膜の様々な特性は、空間分布(すなわち、水平面のx-y座標)にわたって変化する。例えば、基板処理ツールは、膜厚の不均一性(NU)に関してそれぞれの仕様を有してよく、NUは、半導体基板の表面上の所定位置で行われた測定セットの全範囲の、半分の範囲の、および/または標準の偏差として測定されてよい。いくつかの例では、NUは、例えば、NUの直接の原因に対処することによって、および/または、相殺的なNUを導入して既存のNUを補正および相殺することによって低減されてよい。他の例では、プロセスの他の(例えば、以前のまたは後続の)工程で既知の不均一性を補正するために、材料が意図的に堆積されてよい、および/または、不均一に除去されてよい。これらの例では、所定の不均一な堆積/除去プロファイルが計算され用いられてよい。
【0023】
堆積されたALD膜の様々な特性は、堆積中の基板温度に影響されうる。本開示の原理によるシステムおよび方法は、厚さのNUを低減するために温度分布を調節するように構成されている。例えば、温度分布は、特定のプロセスの間に用いられる所定のNUプロファイルを生成する(プロファイル調節と呼ばれてよい)ために、特定の基板処理ツールの既知のNUを補正する(プロファイル補正と呼ばれてよい)ように調節されてよい。
【0024】
例えば、ALDプロセス(例えば、酸化物膜の堆積)の間、基板は、ALD台座などの基板支持体の上に配置される。通常、ALD台座は、1つの区域を備える。本開示の原理によるALD台座は、複数区域(例えば、2から20以上の区域)の発熱体層を備える。発熱体層は、台座の上層に埋設されてよい。例えば、発熱体層は、アルミニウム上層(例えば、基板支持体上に配置された基板を支持する/基板に接触するように構成された上層)に少なくとも部分的に囲まれているポリイミドシリコーン発熱体層を含んでよい。この例では、アルミニウム上層の配置は、ファラデーケージとして機能してよい。他の例では、上層は、セラミック層(例えば、Al23、AINなど)であってよい。発熱体層の各区域は、台座のそれぞれの区域の温度を制御する。上層は、台座のベース(例えば、ベースプレート)上に配置され、熱は、上層から冷却可能なベースプレートに伝達されてよい。
【0025】
区域の配置(例えば、数量、形状など)は、ALDプロセスから生じた既知の膜厚のNUを補正するように構成されている。区域は、異なる幅を有する2つ以上の径方向(すなわち、環状)区域と、2つ以上の分割された径方向区域(すなわち、複数の区画/方位角区域を含む径方向区域)と、基板の縁に隣接する、および/または、重なり合う外側径方向区域と、(例えば、縁取りの間、堆積および/または除去の径方向プロファイルを制御/補正するため)キャリアリングの温度を調節するように配置された外側径方向区域とを含むが、それらに限定されない。一例では、区域は、中央区域、内側中間径方向区域、4つの外側中間径方向区域(すなわち、4つの区画を含む外側中間径方向区域)、および4つの外縁区域(すなわち、4つの区画を含む外縁区域)を含む、10の区域を含む。いくつかの例では、径方向区域は、4つ以上(例えば、8つ以上)の区画を含んでよい。さらに、隣接する径方向区域の方位角区域は、一直線でなくてよい。代わりに、1つの径方向区域の方位角区域は、隣接する径方向区域に対して異なる回転方向(すなわち、クロッキング)を有してよい。
【0026】
ここで図1Aおよび図1Bを参照すると、本開示による基板支持体(例えば、ALD台座)104を備える基板処理システム100の例が示されている。基板支持体104は、処理チャンバ108の内部に配置されている。基板112は、処理の間、基板支持体104の上に配置される。いくつかの例では、基板支持体104は、基板112との接触を最小限にするように構成されてよい(例えば、基板112の外縁のみが基板支持体104の上面に接触してよい、最小接触領域(MCA)特徴上に基板112が配置されてよい、など)。他の例では、基板支持体104は、裏面ガスクランプを提供するように構成されてよい。
【0027】
ガス配送システム120は、弁124-1、弁124-2、・・・、および弁124-N(総称して、弁124)、ならびに、マスフローコントローラ126-1、マスフローコントローラ126-2、・・・、およびマスフローコントローラ126-N(総称して、MFC126)に接続されているガス源122-1、ガス源122-2、・・・、およびガス源122-N(総称して、ガス源122)を備える。MFC126は、ガス源122から、ガスを混合するマニホルド128までのガスの流れを制御する。マニホルド128の出力は、任意の整圧器132を介してマニホルド136に供給される。マニホルド136の出力は、マルチインジェクタシャワーヘッド140への入力である。マニホルド128およびマニホルド136が図示されているが、単一のマニホルドも用いられうる。
【0028】
基板支持体104は、複数の区域を有する。図のように、基板支持体104は、中央区域144、内側中間径方向区域148、4つの外側中間径方向区域(すなわち、4つの区画152-1、区画152-2、区画152-3、および区画152-4を含む外側中間径方向区域152)、ならびに4つの外縁区域(すなわち、4つの区画156-1、区画156-2、区画156-3、および区画156-4を含む外縁区域156)を備える。外縁区域156の区画は、外側中間径方向区域152の区画からオフセット(すなわち、区画に対して回転)されている(例えば、45度)。いくつかの例では、基板支持体104は、外縁区域156の径方向外側に第2の外縁区域158を備えてよい。例えば、第2の外縁区域158の内径は、基板112の直径より大きくてよい。基板支持体104の温度は、以下により詳細に説明されるように、それぞれの区域に配置された、別々に制御可能な抵抗発熱体160を用いることによって制御されてよい。
【0029】
いくつかの例では、外縁区域156は、基板112の外縁に重なり合う、および/または、基板112の外縁を超えて(すなわち、径方向に)延びる。例えば、300mmの基板に関して、外縁区域156の半径は、300mmより大きくてよい。さらに、外縁区域156の幅(すなわち、内径から外径の距離)は、内側中間径方向区域148および外側中間径方向区域152の幅より小さい。例えば、外縁区域156の幅は、約10mm(例えば、+/-2mm)であってよいが、内側中間径方向区域148および外側中間径方向区域152のそれぞれの幅は、約40mm(例えば、+/-2mm)であってよい。比較的狭い幅の外縁区域156は、基板112の外縁における微調整を容易にする。
【0030】
いくつかの例では、基板支持体104は、冷媒流路164を備えてよい。冷却流体は、流体貯蔵槽168およびポンプ170から冷媒流路164に供給される。圧力センサ172および圧力センサ174は、圧力を測定するために、それぞれマニホルド128またはマニホルド136に配置されてよい。弁178およびポンプ180は、反応剤を処理チャンバ108から排出するために、および/または、処理チャンバ108内の圧力を制御するために用いられてよい。
【0031】
制御装置182は、マルチインジェクタシャワーヘッド140によって提供される投与を制御する投与量制御装置184を備える。制御装置182は、ガス配送システム120からのガスの配送も制御する。制御装置182は、弁178およびポンプ180を用いて、処理チャンバの圧力および/または反応剤の排出を制御する。制御装置182は、温度フィードバック(例えば、基板支持体のセンサ(図示せず)および/または冷媒温度を測定するセンサ(図示せず)からの)に基づいて、基板支持体104および基板112の温度を制御する。
【0032】
次に図2A図2B、および図2Cを参照すると、異なるプロセスに関して堆積厚さのNUプロファイルの例が示されている。例えば、図2Aに示されるように、厚さのNUは、一般に径方向である(例えば、NUは、一般に、基板の中心からの距離に依存し、従って、領域200、領域202、領域204、領域206、領域208、および領域210で異なる)。他の例では、NUは、径方向および方位角方向(例えば、回転方向)の両方であってよい。例えば、図2Bに示されるように、領域212、領域214、領域216、および領域218の各々は、異なる範囲のNUを有してよい。さらに他の例では、NUは、いくつかの方向のみに径方向であってよい。例えば、図2Cに示されるように、領域220、領域222、領域224、領域226、および領域228の各々は、異なる範囲のNUを有してよい。さらに、NUが径方向である例では、NUは、基板外縁の狭い領域では著しく増加しうる。従って、2つ、3つ、または4つの均一な径方向発熱体区域は、全ての可能性のあるNUパターンを補正することができないだろう。
【0033】
区域の配置は、径方向厚さのNUおよび方位角厚さのNU両方の補正だけでなく、基板の狭い外縁領域におけるNUの補正も可能にする。例えのみで、図2D図2E、および図2Fは、他の区域配置の例を示す。他の例では、基板支持体104は、他の配置および他の組み合わせの径方向区域および方位角区域を備えてよい。例えば、基板支持体104は、より少ない(例えば、2つ)またはより多い(例えば、20以上)区域を備え、各径方向区域は、可調節性を増加させるために、2つから8つ以上の別々に制御可能な方位角区域に分割されてよい。
【0034】
区域の温度は、既知のNUプロファイルの所定温度制御プロファイルに従って制御されてよい。例えば、1つ以上の温度制御プロファイルは、格納される(例えば、コントローラ182に、および/または、コントローラ182がアクセス可能なメモリに)、ユーザによって入力されるなどしてよい。各温度制御プロファイルは、所定のNUプロファイル(例えば、既定のプロセスまたはレシピ、処理チャンバなどに関する)に関連してよい。それに応じて、ALDプロセスの間、発熱体区域は、堆積のNUを補正するために個々に制御され調節されてよい。温度制御プロファイルは、基板支持体の各区域の目標温度に対応し、既定の基板支持体の予測される区域温度出力に従って較正されてよい。いくつかの例では、温度制御プロファイルは、膜特性(例えば、厚さ、堆積速度など)および/または区域温度を1つ以上の発熱体区域の制御パラメータ(例えば、デューティサイクル、パーセント出力など)に関連付ける。従って、所定の温度制御プロファイルは、所望の温度分布、膜厚、および/または他の膜特性に従って検索されてよく、発熱体区域は、検索された温度制御プロファイルにおける発熱体区域の制御パラメータに基づいて制御される。
【0035】
それぞれの発熱体区域の温度は、1種類以上のフィードバックによって制御されてよい。一例では、各区域は、それぞれの温度センサを備えてよい。別の例では、各区域の温度は、計算されてよい。例えば、抵抗発熱体の電圧および電流は、抵抗発熱体の抵抗を決定するために(例えば、電圧センサおよび電流センサを用いて)測定されてよい。抵抗発熱体の抵抗特性は既知であるため、それぞれの区域の温度は、関連する温度変化によって引き起こされる抵抗変化に基づいて計算されうる。いくつかの例では、フィードバックは、温度センサと、電圧および電流などの他の検知されたまたは測定されたパラメータを用いる計算との組み合わせを用いて提供されてよい。
【0036】
次に図3A図3B図3C、および図3Dを参照すると、異なる外縁発熱体区域の位置を示す基板支持体300の発熱体区域構成の例が示されている。基板支持体300は、埋設された発熱体層308を有するベースプレート304を備える。図3Aでは、発熱体層308は、ベースプレート304の外縁に延びる。図3Bでは、円柱状の垂直向きの発熱体区域312が、ベースプレート304の外縁を取り囲む。例えば、発熱体区域312は、シリコーンボンド316、または、ベースプレート304の上部を取り囲む別の材料の中に埋設されてよい。図3Cでは、発熱体区域320は、基板支持体300の上に配置された基板の縁の外側のベースプレート304の段差部分に設けられる。例えば、発熱体区域320は、基板を取り囲むために基板支持体300の上に配置されたフォーカスリングまたはエッジリング322の下方に設けられてよい。図3Dでは、外縁発熱体区域324は、ベースプレート304の外側に配置されている。
【0037】
次に図4A図4B図4C、および図4Dを参照すると、基板支持体400の構造の一例が示されている。図4Aでは、基板支持体400の上板404(例えば、アルミニウム拡散板)は、ポケット408を備えるように加工されている。図4Bでは、発熱体層412は、ポケット408の中に形成されている。例えば、発熱体層412は、ポケット408の上壁に積層される。図4Cでは、ベースプレート416(例えば、冷却板)は、ポケット408の中に配置されている。例えば、ベースプレート416は、シリコーンボンド420などの接着剤を用いてポケット408の中に接着される。図4Dでは、上板404は、上板404の一部を除去して所望の形状の上面424を形成するように加工されている。このようにして、シリコーンボンド420およびベースプレート416は、上板404の大気RF遮蔽された側に設置される。従って、シリコーンボンド420、ベースプレート416、発熱体層412などは、フッ素および処理チャンバで用いられる他の材料と適合しない材料を含んでよい。さらに、この例では、上面424および上板404は、発熱体層412およびシリコーンボンド420の両方を閉じ込めるファラデーケージとして機能する。
【0038】
次に図5A図5B図5C、および図5Dを参照すると、基板支持体500の構造の他の例が示されている。図5Aでは、発熱体層504が下板508と上板512との間に配置されている。シールドリング516は発熱体層504を取り囲み、保護Oリング520はシールドリング516を取り囲む。図5Bでは、保護テープ524または他の材料がシールドリング516を取り囲む。図5Cおよび図5Dでは、下板508および上板512は、それぞれ、528および532において溶接されている。
【0039】
いくつかの例では、上述のマルチゾーン発熱体層を備える基板支持体は、マンドレルパターンおよび関連するスペーサ層のエッチングおよび堆積を調節するために用いられてよい。例えば、マンドレルおよびスペーサ層は、通常、極めて薄い形状を有する。従って、臨界寸法は制御することがより難しく、比較的小さいプロセスNUが、スペーサ厚さのNUなどの著しい臨界寸法のNUを生じさせる可能性がある。従って、本開示の原理によるマルチゾーン発熱体層は、スペーサ厚さの不均一性を改善するように様々なプロセスのNUを補正するために用いられることができ、温度は、基板の表面全体にわたる特徴の臨界寸法を調節するように制御されてよい(すなわち、プロセスのNUの有無に関わらず)。例えば、基板の異なる部分が異なる堆積厚さを要求する場合は、それぞれの発熱体区域の温度は、基板全体で異なる堆積厚さを実現するように別々に制御されうる。
【0040】
前述の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、その適用、または使用を限定する意図はない。本開示の広範囲の教示は、様々な形態で実施されうる。よって、本開示は特定の例を含むが、図面、明細書、および以下の請求項を検討すると他の変形例が明らかになるため、本開示の真の範囲はそれほど限定されるべきでない。方法内の1つ以上の工程は、本開示の原理を変更することなく異なる順序で(または、同時に)実行されてよいことを理解されたい。さらに、各実施形態は特定の特徴を有するように上述されているが、本開示のいずれかの実施形態に関して記載された1つ以上のこれらの特徴は、他の実施形態において、および/または、他の実施形態の特徴と組み合わせて(その組み合わせが明記されていないとしても)実施されうる。つまり、記載の実施形態は相互に排他的ではなく、1つ以上の実施形態を互いに並べ替えることは、本開示の範囲内にある。
【0041】
要素間(例えば、モジュール間、回路素子間、半導体層間など)の空間的および機能的関係は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接する」、「近接する」、「上に」、「上方」、「下方」、および「配置された」を含む様々な用語を用いて説明される。第1の要素と第2の要素との関係が上記の開示で説明されるときは、「直接的」であると明記されない限り、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的関係でありうるが、第1の要素と第2の要素との間に1つ以上の介在要素が(空間的または機能的に)存在する間接的関係でもありうる。本明細書では、A、B、およびCのうちの少なくとも1つという表現は、非排他的論理、または、を用いる論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、およびCのうちの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0042】
いくつかの実施形態では、コントローラは、上述の例の一部でありうるシステムの一部である。そのようなシステムは、処理ツール、チャンバ、処理用プラットフォーム、および/または、特定の処理部品(ウエハ台座、ガス流システムなど)を含む、半導体処理装置を備えうる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および処理後のそれらの動作を制御するための電子機器と統合されてよい。電子機器は、システムの様々な部品または副部品を制御しうる「コントローラ」を意味してよい。コントローラは、処理条件および/またはシステムの種類に応じて、プロセスガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)生成器の設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置動作設定、ツールおよび他の搬送ツール、および/または、特定のシステムに接続もしくは結合されたロードロックに対するウエハ搬送を含む、本明細書に開示のプロセスを制御するようにプログラムされてよい。
【0043】
概して、コントローラは、命令を受け取り、命令を発行し、動作を制御し、洗浄動作を可能にし、エンドポイント測定を可能にするなどの様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/または、ソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェア形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されるチップ、および/または、プログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行する1つ以上のマイクロプロセッサ、もしくは、マイクロコントローラを含んでよい。プログラム命令は、様々な個別設定(または、プログラムファイル)の形式でコントローラに伝達される命令であって、特定のプロセスを半導体ウエハ上でもしくは半導体ウエハ向けに、またはシステムに対して実行するための動作パラメータを定義してよい。いくつかの実施形態では、動作パラメータは、プロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部であって、1つ以上の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、および/または、ウエハダイの製作中における1つ以上の処理工程を実現してよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、コントローラは、システムと統合または結合された、そうでなければシステムにネットワーク接続された、もしくはこれらが組み合わされたコンピュータの一部であってよく、またはそのコンピュータに結合されてよい。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあってよい、または、ウエハ処理のリモートアクセスを可能にするファブホストコンピュータシステムの全てもしくは一部であってよい。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製作動作の進捗状況を監視し、過去の製作動作の経歴を調査し、複数の製作動作から傾向または性能の基準を調査し、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理工程を設定し、または、新しいプロセスを開始してよい。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ローカルネットワークまたはインターネットを含みうるネットワークを通じて、プロセスレシピをシステムに提供できる。リモートコンピュータは、次にリモートコンピュータからシステムに伝達されるパラメータおよび/もしくは設定のエントリまたはプログラミングを可能にするユーザインタフェースを含んでよい。いくつかの例では、コントローラは、1つ以上の動作中に実施される各処理工程のためのパラメータを特定するデータ形式の命令を受け取る。パラメータは、実施されるプロセスの種類、および、コントローラが接続するまたは制御するように構成されたツールの種類に固有であってよいことを理解されたい。よって、上述のように、コントローラは、例えば、互いにネットワーク接続される1つ以上の個別のコントローラを含むことや、本明細書に記載のプロセスや制御などの共通の目的に向かって協働することによって分散されてよい。そのような目的で分散されたコントローラの例は、遠隔に(例えば、プラットフォームレベルで、または、リモートコンピュータの一部として)位置し、協働してチャンバにおけるプロセスを制御する1つ以上の集積回路と連通する、チャンバ上の1つ以上の集積回路であろう。
【0045】
制限するのではなく、例示のシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはプラズマエッチングモジュール、堆積チャンバまたは堆積モジュール、スピンリンスチャンバまたはスピンリンスモジュール、金属めっきチャンバまたは金属めっきモジュール、洗浄チャンバまたは洗浄モジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはベベルエッジエッチングモジュール、物理気相堆積(PVD)チャンバまたはPVDモジュール、化学気相堆積(CVD)チャンバまたはCVDモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはALDモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはALEモジュール、イオン注入チャンバまたはイオン注入モジュール、トラックチャンバまたはトラックモジュール、ならびに、半導体ウエハの製作および/もしくは製造において関連もしくは使用しうる他の半導体処理システムを含んでよい。
【0046】
上述のように、ツールによって実施されるプロセス工程に応じて、コントローラは、他のツール回路もしくはツールモジュール、他のツール部品、クラスタツール、他のツールインタフェース、隣接するツール、近接するツール、工場全体に設置されたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または、半導体製造工場においてツール位置および/もしくはロードポートに対してウエハ容器を搬入出する材料搬送に用いられるツール、のうちの1つ以上と連通してよい。本開示は、以下の形態によって実現されてもよい。
[形態1]
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムであって、
基板支持体であって、
複数の区域と、
前記複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体であって、前記複数の区域のそれぞれの区域に配置された別々に制御可能な抵抗発熱体を含む複数の抵抗発熱体と、
を含む基板支持体と、
前記堆積プロセスの間、前記複数の区域内の温度を選択的に調節するよう前記複数の抵抗発熱体を制御するように構成された制御装置と、
を備える、基板処理システム。
[形態2]
形態1に記載の基板処理システムであって、
前記堆積プロセスは、原子層堆積(ALD)プロセスであり、前記基板支持体は、ALD台座である、基板処理システム。
[形態3]
形態1に記載の基板処理システムであって、
前記複数の区域は、中央区域と、前記中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、前記少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含む、基板処理システム。
[形態4]
形態3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、前記第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む、基板処理システム。
[形態5]
形態3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記基板の外縁の径方向外側に延びる、基板処理システム。
[形態6]
形態3に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む、基板処理システム。
[形態7]
形態6に記載の基板処理システムであって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記第1の複数の区画から方位角方向にオフセットされた第2の複数の区画を含む、基板処理システム。
[形態8]
形態7に記載の基板処理システムであって、
前記第2の複数の区画は、前記第1の複数の区画から45度だけオフセットされている、基板処理システム。
[形態9]
形態1に記載の基板処理システムであって、
前記基板支持体は、発熱体層を含み、前記複数の抵抗発熱体は、前記基板支持体の上層の下方の前記加熱層に埋設されている、基板処理システム。
[形態10]
形態9に記載の基板処理システムであって、
前記発熱体層の少なくとも一部は、前記基板の縁の径方向外側に設けられている、基板処理システム。
[形態11]
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体であって、
ベースプレートと、
複数の区域と、
前記ベースプレート上に設けられた発熱体層であって、前記発熱体層は、前記複数の区域全体に配置された複数の抵抗発熱体を含み、前記複数の抵抗発熱体は、前記複数の区域のそれぞれの区域に配置された別々に制御可能な抵抗発熱体を含む、発熱体層と、を備え、
前記複数の区域は、中央区域と、前記中央区域の径方向外側の少なくとも1つの中間区域と、前記少なくとも1つの中間区域の径方向外側の少なくとも1つの外縁区域とを含み、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記基板の外縁の径方向外側に延びる、基板支持体。
[形態12]
形態11に記載の基板支持体であって、
前記堆積プロセスは、原子層堆積(ALD)であり、前記基板支持体は、ALD台座である、基板支持体。
[形態13]
形態11に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記少なくとも1つの中間区域に隣接する第1の外縁区域と、前記第1の外縁区域の径方向外側の第2の外縁区域とを含む、基板支持体。
[形態14]
形態11に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの中間区域は、第1の複数の方位角区画を含む、基板支持体。
[形態15]
形態14に記載の基板支持体であって、
前記少なくとも1つの外縁区域は、前記第1の複数の方位角区画から方位角方向にオフセットされた第2の複数の方位角区画を含む、基板支持体。
[形態16]
形態15に記載の基板支持体であって、
前記第2の複数の方位角区画は、前記第1の複数の方位角区画から45度だけオフセットされている、基板支持体。
[形態17]
形態11に記載の基板支持体であって、
前記発熱体層の少なくとも一部は、前記ベースプレートの段差部分に設けられている、基板支持体。
[形態18]
形態11に記載の基板支持体であって、
(i)前記基板の外縁のみが前記基板支持体の上面に接触している、および、
(ii)前記基板は、前記基板支持体の最小接触領域特徴に配置されている、
のうちの少なくともいずれかである、基板支持体。
[形態19]
基板上で堆積プロセスを実施するように構成された基板処理システムのための基板支持体を製作する方法であって、
上板内にポケットを形成するように前記上板を加工することと、
前記ポケット内に発熱体層を形成することであって、前記発熱体層を形成することは、前記ポケットの上壁に前記発熱体層を接着することを含み、前記発熱体層は、別々に制御可能な抵抗発熱体を各々が含む複数の区域を備えることと、
前記ポケット内にベースプレートを配置することであって、前記ベースプレートは、接着剤を用いて前記ポケット内に接着され、前記上板は、前記発熱体層および前記接着剤をファラデーケージに閉じ込めることと、
を含む、方法。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D