(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】基板処理装置、基板処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20230829BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
H01L21/304 648G
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
H01L21/304 643C
H01L21/30 564C
H01L21/30 564D
(21)【出願番号】P 2019230859
(22)【出願日】2019-12-20
【審査請求日】2022-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】比恵島 将平
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-92244(JP,A)
【文献】特開2019-46850(JP,A)
【文献】特開2019-46833(JP,A)
【文献】特開2019-33153(JP,A)
【文献】特開2017-98367(JP,A)
【文献】特開2019-114774(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0130864(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/027
H01L 21/306
B08B 1/00
B08B 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を水平姿勢で保持して回転させる保持部と、
前記基板の下面に向けて処理液を吐出する吐出部と、
前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、近接位置に配置された状態で、前記吐出部によって吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部と、
前記整流部とは別体とされ、前記整流部に対して上下方向に相対移動し、前記保持部によって保持された前記基板の端面を側方から覆う覆い部と、
を備える基板処理装置。
【請求項2】
前記吐出部によって処理液が前記下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、前記整流部を近接位置へ配置し、前記基板を回転させて前記吐出プロセスで基板に付着した処理液を前記基板から飛散させる飛散プロセスでは、前記整流部を離間位置へ配置する制御部を備える請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記吐出部は、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記基板の下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、
前記制御部は、前記吐出プロセスでは、前記吐出部を近接位置に配置し、前記飛散プロセスでは、前記吐出部を離間位置に配置する請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記吐出部は、前記整流部に取り付けられている請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記吐出部と前記整流部とは、前記基板に対して別個に相対移動する請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記覆い部は、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記保持部によって保持された前記基板の端面を側方から覆う覆い位置と、前記基板の端面を側方へ開放する開放位置とに配置され、
前記制御部は、前記吐出プロセス、及び飛散プロセスでは、前記覆い部を前記覆い位置に配置し、前記基板を前記保持部に保持させる保持プロセス、及び基板を前記保持部から離脱させる離脱プロセスでは、前記覆い部を、前記開放位置に配置する請求項2~5の何れか1項に記載の基板処理装置。
【請求項7】
水平姿勢で保持されて回転する基板の下面に近接させることで基板の下面に向けて吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部を、前記下面に近接する近接位置に配置させ、回転する基板の下面に向けて処理液を吐出させる吐出プロセスと、
処理液の吐出を停止させ、前記整流部を基板の下面から離間する離間位置に配置させ、基板を回転させることで基板に付着した処理液を飛散させる飛散プロセスと、
を備える基板処理方法。
【請求項8】
基板を水平姿勢で保持して回転させる保持部と、
前記基板の下面に向けて処理液を吐出する吐出部と、
前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、近接位置に配置された状態で、前記吐出部によって吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部と、
前記吐出部によって処理液が前記下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、前記整流部を近接位置へ配置し、前記基板を回転させて前記吐出プロセスで基板に付着した処理液を前記基板から飛散させる飛散プロセスでは、前記整流部を離間位置へ配置する制御部と、
を備える基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置、及び基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、露光処理によって基板にパターンを形成するために、水平姿勢で保持された基板にレジスト液等の塗布液を塗布する基板処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の基板処理装置を用いて水平姿勢で保持された基板の下面に処理液を塗布する場合に、基板の下面に向けてノズルから処理液を吐出する吐出プロセスと、吐出プロセスで基板の下面に付着した処理液を、基板を回転させることで飛散させる飛散プロセスとがある。
【0005】
この吐出プロセスでは、基板の下面に対して近接する近接位置に整流部を配置することで、整流部がノズルから下面に向けて吐出された処理液を基板の径方向の外側へ流す。また、基板処理装置には、回転する基板に向けて吐出された処理液が基板の端面から側方へ飛ばないように、基板の端面を側方から覆う覆い部が設けられている。そして、覆い部は、整流部と一体的に形成されている。
【0006】
ここで、吐出プロセスで、基板の下面に向けて吐出された処理液が、整流部に付着してしまうことがある。さらに、飛散プロセスで、整流部に付着した処理液が、基板の下面に再付着して下面が汚れてしまうことがある。そこで、飛散プロセスでは、整流部を下方へ移動させて、基板の下面と整流部とを離間させることが考えられる。しかし、整流部と覆い部とが一体的に形成されているため、整流部を下方へ移動させてしまうと、覆い部が、基板の端面を側方から覆えなくなってしまう。整流部と覆い部とが一体的に形成されているため、覆い部を置き去りにすることができないためである。
【0007】
本発明の課題は、整流部と覆い部とが一体的に形成されている場合と比して、基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様に係る基板処理装置は、基板を水平姿勢で保持して回転させる保持部と、前記基板の下面に向けて処理液を吐出する吐出部と、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、近接位置に配置された状態で、前記吐出部によって吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部と、前記整流部とは別体とされ、前記整流部に対して上下方向に相対移動し、前記保持部によって保持された前記基板の端面を側方から覆う覆い部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
以上の構成によれば、保持部が、基板を水平姿勢で保持して回転させる。さらに、吐出部は、基板の下面に向けて処理液を吐出する 覆い部は、保持部によって保持された前記基板の端面を側方から覆う。ここで、整流部と覆い部とは、別体とされている。
【0010】
このため、例えば、吐出部が基板の下面に向けて処理液を吐出する状態では、整流部を、吐出部によって吐出された処理液を基板の径方向の外側へ流す近接位置に配置する。さらに、吐出部が基板の下面に向けて処理液を吐出した後では、整流部を基板の下面から離間する離間位置に配置する。
【0011】
これにより、吐出部が基板の下面に向けて処理液を吐出しているときに整流部に付着した処理液が、基板の下面に再付着するのが抑制される。換言すれば、整流部と覆い部とが一体的に形成されている場合と比して、基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0012】
本発明の第2態様に係る基板処理装置は、第1態様に記載の基板処理装置において、前記吐出部によって処理液が前記下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、前記整流部を近接位置へ配置し、前記基板を回転させて前記吐出プロセスで基板に付着した処理液を前記基板から飛散させる飛散プロセスでは、前記整流部を離間位置へ配置する制御部を備えることを備えることを特徴とする。
【0013】
以上の構成によれば、制御部は、吐出部によって処理液が下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、整流部を近接位置に配置する。さらに、制御部は、基板を回転させて吐出プロセスで基板に付着した処理液を基板から飛散させる飛散プロセスでは、整流部を離間位置へ配置する。
【0014】
このため、飛散プロセスで整流部が近接位置に配置されている場合と比して、飛散プロセスにおいて基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0015】
本発明の第3態様に係る基板処理装置は、第2態様に記載の基板処理装置において、前記吐出部は、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記基板の下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、前記制御部は、前記吐出プロセスでは、前記吐出部を近接位置に配置し、前記飛散プロセスでは、前記吐出部を離間位置に配置することを特徴とする。
【0016】
以上の構成によれば、制御部は、吐出プロセスでは、吐出部を近接位置に配置し、飛散プロセスでは、吐出部を離間位置に配置する。これにより、吐出部が常に近接位置に配置される場合と比して、吐出部から吐出させる処理液の吐出圧を低くした上で、飛散プロセスのときに飛散する処理液によって吐出部が汚れるのを抑制することができる。
【0017】
本発明の第4態様に係る基板処理装置は、第3態様に記載の基板処理装置において、前記吐出部は、前記整流部に取り付けられていることを特徴とする。
【0018】
以上の構成によれば、吐出部は、整流部に取り付けられている。このため、吐出部と整流部とを同一の部材(共通の移動手段)を用いて上下移動させることができる。
【0019】
本発明の第5態様に係る基板処理装置は、第3態様に記載の基板処理装置において、前記吐出部と前記整流部とは、前記基板に対して別個に相対移動することを特徴とする。
【0020】
以上の構成によれば、吐出部と整流部とは、基板に対して別個に相対移動する。このため、吐出部の上下方向の位置を変えることなく、処理される基板の仕様に基づいて、整流部の上下位置を調整することができる。
【0021】
本発明の第6態様に係る基板処理装置は、第2~第5態様の何れか1態様に記載の基板処理装置において、前記覆い部は、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記保持部によって保持された前記基板の端面を側方から覆う覆い位置と、前記基板の端面を側方へ開放する開放位置とに配置され、前記制御部は、前記吐出プロセス、及び飛散プロセスでは、前記覆い部を前記覆い位置に配置し、前記基板を前記保持部に保持させる保持プロセス、及び基板を前記保持部から離脱させる離脱プロセスでは、前記覆い部を、前記開放位置に配置することを特徴とする。
【0022】
以上の構成によれば、制御部は、吐出プロセス、及び飛散プロセスでは、覆い部を覆い位置に配置し、基板を保持部に保持させる保持プロセス、及び基板を保持部から離脱させる離脱プロセスでは、覆い部を、開放位置に配置する。これにより、覆い部が常に覆い位置に配置されている場合と比して、回転する基板から飛散した処理液が基板の側方へ飛散するのを抑制した上で、基板を保持部に対して容易に着脱することができる。
【0023】
本発明の第7態様に係る基板処理方法は、水平姿勢で保持されて回転する基板の下面に近接させることで基板の下面に向けて吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部を、前記下面に近接する近接位置に配置させ、回転する基板の下面に向けて処理液を吐出させる吐出プロセスと、処理液の吐出を停止させ、前記整流部を基板の下面から離間する離間位置に配置させ、基板を回転させることで基板に付着した処理液を飛散させる飛散プロセスとを備えることを特徴とする。
【0024】
以上の基板処理方法によると、吐出プロセスでは、回転する基板の下面に近接させることで基板の下面に向けて吐出された処理液を基板の径方向の外側へ流す整流部を、下面に近接する近接位置に配置させ、回転する基板の下面に向けて処理液を吐出させる。さらに、飛散プロセスでは、処理液の吐出を停止させ、整流部を基板の下面から離間する離間位置に配置させ、基板を回転させることで基板に付着した処理液を飛散させて基板を乾燥させる。
【0025】
このように、吐出プロセスで、整流部を近接位置に配置し、飛散プロセスで、整流部を離間位置に配置する。これにより、吐出プロセスで整流部に付着した処理液が、飛散プロセスで基板の下面に再付着するのが抑制される。換言すれば、飛散プロセスで整流部が近接位置に配置されている場合と比して、飛散プロセスにおいて基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0026】
本発明の第8態様に係る基板処理装置は、基板を水平姿勢で保持して回転させる保持部と、前記基板の下面に向けて処理液を吐出する吐出部と、前記基板に対して上下方向に相対移動して、前記下面に近接する近接位置と、前記下面から離間する離間位置とに配置され、近接位置に配置された状態で、前記吐出部によって吐出された処理液を前記基板の径方向の外側へ流す整流部と、前記吐出部によって処理液が前記下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、前記整流部を近接位置へ配置し、前記基板を回転させて前記吐出プロセスで基板に付着した処理液を前記基板から飛散させる飛散プロセスでは、前記整流部を離間位置へ配置する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0027】
以上の構成によれば、制御部は、吐出部によって処理液が下面に向けて吐出される吐出プロセスでは、整流部を近接位置に配置する。さらに、制御部は、基板を回転させて吐出プロセスで基板に付着した処理液を基板から飛散させる飛散プロセスでは、整流部を離間位置へ配置する。
【0028】
このため、飛散プロセスで整流部が近接位置に配置されている場合と比して、飛散プロセスにおいて基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、整流部と覆い部とが一体的に形成されている場合と比して、基板の下面に処理液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の構成を示した全体構成図である。
【
図2】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の処理工程を示した動作図である。
【
図3】(A)(B)本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の処理工程を示した動作図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の処理工程を示した工程図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る基板処理装置の構成を示した全体構成図である。
【
図7】(A)(B)本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る基板処理装置の処理工程を示した工程図である。
【
図8】(A)(B)本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る基板処理装置の処理工程を示した工程図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る基板処理装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。
【
図10】本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る基板処理装置の処理工程を示した工程図である。
【
図11】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の構成を示した全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置、基板処理方法の一例について
図1~
図10に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示す。
【0032】
(基板処理装置100)
基板処理装置100は、基板Kを回転させて基板Kを処理する装置であって、
図1に示されるように、保持ユニット10と、処理液吐出ユニット20と、飛散防止ユニット60と、整流ユニット70と、各部を制御する制御部80とを備えている。本実施形態では、基板Kの外径は、一例として、200〔mm〕である。
【0033】
〔保持ユニット10〕
保持ユニット10は、
図1に示されるように、基板Kを保持する保持部12と、保持部12を回転させるモータ14とを備えている。
【0034】
保持部12は、上方から見て円形とされた円盤状とされている。また、保持部12の外径は、基板Kの外径と比して小さくされている。そして、保持部12の上方を向いた上面12aに基板Kが吸着されて保持されることで、基板Kが、保持部12によって水平姿勢で保持されるようになっている。
【0035】
モータ14は、保持部12の下方に配置され、本体部14aと、本体部14aから上方向に延びている回転軸14bとを有している。そして、回転軸14bの上端に保持部12が取り付けられている。
【0036】
この構成において、保持ユニット10は、モータ14を稼働させることで、保持部12によって保持された基板Kを、500〔rpm〕以上4000〔rpm〕以下で回転軸CL01を中心に回転させる。換言すれば、モータ14から回転力が伝達された保持部12は、水平姿勢で保持する基板Kを回転させる。
【0037】
〔処理液吐出ユニット20〕
処理液吐出ユニット20は、
図1に示されるように、保持部12によって保持された基板Kの上面に向けて現像液を吐出する現像ノズル22と、現像液が貯蔵される現像タンク24と、現像ノズル22と現像タンク24とを連通する連通管26と、連通管26の途中に設けられたポンプ28とを備えている。
【0038】
また、処理液吐出ユニット20は、保持部12によって保持された基板Kの上面に向けて洗浄液を吐出する洗浄ノズル32と、洗浄液が貯蔵される洗浄タンク34と、洗浄ノズル32と洗浄タンク34とを連通する連通管36と、連通管36の途中に設けられたポンプ38とを備えている。さらに、処理液吐出ユニット20は、保持部12によって保持された基板Kの下面に向けて洗浄液を吐出する洗浄ノズル42と、洗浄ノズル42と洗浄タンク34とを連通する連通管46と、連通管46の途中に設けられたポンプ48とを備えている。洗浄ノズル42は、吐出部の一例であり、洗浄液は、処理液の一例である。
【0039】
現像ノズル22は、図示せぬフレーム部材に取り付けられ、基板Kの上方で、基板Kの上面の中央部分に現像液を吐出するように配置されている。また、洗浄ノズル32は、図示せぬフレーム部材に取り付けられ、基板Kの上方で、基板Kの上面の中央部分に洗浄液を吐出するように現像ノズル22と並んで配置されている。
【0040】
さらに、洗浄ノズル42は、後述する整流部72に取り付けられ、基板Kの下方で、基板Kの下面に洗浄液を吐出するように一対設けられている。そして、一対の洗浄ノズル42は、保持部12によって保持された基板Kの径方向(以下「基板径方向」)で保持部12を間に置いて配置されている。
【0041】
〔飛散防止ユニット60〕
飛散防止ユニット60は、
図1に示されるように、保持部12によって保持された基板Kの端面を側方から覆う覆い部62と、覆い部62を上下移動させる移動手段としてのシリンダ64とを備えている。
【0042】
覆い部62は、基板径方向で基板Kの外側(回転軸CL01から遠ざかる側)に配置されており、回転軸CL01に対して軸対称で、上下方向が開放された筒状に形成されている。そして、覆い部62は、保持部12によって保持された基板Kを側方から覆う側板62aと、側板62aの下端から基板径方向の内側(回転軸CL01に近づく側)に突出するフランジ62bとを有している。
【0043】
シリンダ64は、覆い部62の下方に配置されており、本体部64aと、本体部64aから上方へ延びるピストンロッド64bとを有している。ピストンロッド64bの上端に覆い部62のフランジ62bが接触し、覆い部62がシリンダ64に取り付けられている。
【0044】
この構成において、シリンダ64を稼働させて覆い部62を上下方向に移動させる。これにより、覆い部62は、保持部12によって保持された基板Kの端面を側方から覆う覆い位置(
図1参照)と、覆い位置から下方へ移動して基板Kの端面を側方へ開放する開放位置(
図2(A)参照)とに配置される。
【0045】
〔整流ユニット70〕
整流ユニット70は、
図1に示されるように、覆い部62のフランジ62bに対して基板径方向の内側に配置された整流部72と、整流部72を上下移動させる移動手段としてのシリンダ78とを備えている。このように、整流部72は、覆い部62に対して別体とされている。
【0046】
-整流部72-
整流部72は、基板Kの下方に配置され、回転軸CL01に対して軸対称に形成されている。整流部72は、モータ14の回転軸14bが通る貫通孔74が形成された円盤状とされている。
【0047】
また、整流部72において上方を向いた上面には、傾斜面72aと、対向面72bと、取付面72cとが、基板径方向の外側から内側へこの順番で形成されている。
【0048】
傾斜面72aは、保持部12によって保持された基板Kに対して基板径方向の外側に配置され、基板径方向の外側の部分が内側の部分に比して下方に位置するように水平方向に対して傾斜している。対向面72bは、傾斜面72aに対して基板径方向の内側に配置され、保持部12によって保持された基板Kの下面において基板径方向の外側の部分と上下方向で対向している。取付面72cは、対向面72bに対して基板径方向の内側に配置され、対向面72bに対して下方に凹んでいる。そして、この取付面72cに、前述した一対の洗浄ノズル42が取り付けられている。
【0049】
また、整流部72において下方を向いた下面には、基本面72dと、段差面72eとが、基板径方向の外側から内側へこの順番で形成されている。そして、段差面72eが基本面72dに対して下方に突出している。
【0050】
-シリンダ78-
シリンダ78は、整流部72の下方に配置されており、本体部78aと、本体部78aから上方へ延びるピストンロッド78bとを有している。そして、ピストンロッド78bの上端に整流部72の基本面72dが接触し、整流部72がシリンダ78に取り付けられている。
【0051】
この構成において、シリンダ78を稼働させて整流部72を上下方向に移動させる。これにより、整流部72は、基板Kの下面に近接する近接位置(
図1参照)と、基板Kの下面から離間する離間位置(
図2(A)参照)とに配置され、近接位置に配置された状態で、洗浄ノズル42によって吐出された洗浄液を基板径方向の外側へ流す。具体的には、近接位置に配置された整流部72の対向面72bと基板Kの下面との間には、1〔mm〕の隙間が設けられる。基板Kが回転することで、この隙間には、基板径方向の内側から外側へ向かう空気の流れが生じる。これにより、洗浄ノズル42から吐出された洗浄液が基板径方向の内側から外側へ流れる。
【0052】
また、シリンダ78を稼働させて整流部72を上下方向に移動させることで、整流部72に取り付けられている洗浄ノズル42も基板Kの下面に近接する近接位置(
図1参照)と、基板Kの下面から離間する離間位置(
図2(A)参照)とに配置される。
【0053】
〔制御部80〕
制御部80は、ユーザからの現像工程を実行する実行指示に基づいて、
図4に示されるように、モータ14、シリンダ64、78、及びポンプ28、38、48を制御する。なお、制御部80による各部の制御については、後述する作用と共に説明する。
【0054】
〔その他〕
基板処理装置100は、
図1に示されるように、パン52を備えている。パン52は、シリンダ64、78、及びモータ14の下方に配置されており、覆い部62と整流部72との間、及び整流部72と回転軸14bとの間から下方へ漏れた処理液を受けるようになっている。
【0055】
(作用)
次に、基板処理装置100の作用を、比較形態に係る基板処理装置500と比較しつつ説明する。本実施形態では、基板処理装置100、500を用いて、プリント基板を製造するための現像工程を実行する手順を説明する。先ず、基板処理装置500の構成について、基板処理装置100と異なる部分を主に説明する。現像工程は、露光工程の後に行われる工程であって、露光工程において未露光部分のレジストを、現像液によって除去する工程である。現像工程を実行する手順は、基板処理方法の一例である。
【0056】
〔基板処理装置500の構成〕
基板処理装置500は、
図6に示されるように、保持ユニット10と、処理液吐出ユニット20と、整流ユニット570と、各部を制御する制御部580とを備えている。
【0057】
-整流ユニット570-
整流ユニット570は、主体部530と、主体部530を上下移動させるシリンダ564とを備えている。
【0058】
主体部530は、回転軸CL01に対して軸対称に形成され、保持部12によって保持された基板Kの端面を側方から覆う覆い部562と、整流部572とを有している。このように、基板処理装置500では、覆い部562と、整流部572とが一体的に形成されている。
【0059】
覆い部562は、基板径方向で基板Kの外側に配置されており、保持部12によって保持された基板Kを側方から覆う側板562aと、側板562aの下端から基板径方向の内側に突出するフランジ562bとを有している。
【0060】
整流部572は、覆い部562のフランジ562bの先端に連結され、基板Kの下方に配置されている。整流部572は、モータ14の回転軸14bが通る貫通孔574が形成された円盤状とされている。
【0061】
整流部572において上方を向いた上面には、傾斜面72aと、対向面72bと、取付面72cとが、基板径方向の外側から内側へこの順番で形成されている。また、整流部572において下方を向いた下面には、基本面72dと、段差面72eとが、基板径方向の外側から内側へこの順番で形成されている。
【0062】
シリンダ564は、主体部530の下方に配置されており、本体部564aと、本体部564aから上方へ延びるピストンロッド564bとを有している。ピストンロッド564bの上端に整流部572の基本面72dが接触し、主体部530がシリンダ564に取り付けられている。
【0063】
この構成において、シリンダ564を稼働させて主体部530を上下方向に移動させる。これにより、主体部530は、覆い部562が基板Kの端面を側方から覆い、かつ、整流部572が、基板Kの下面に近接する近接位置(
図6参照)と、覆い部562が基板Kの端面を側方へ開放し、かつ、整流部572が、基板Kの下面から離間する離間位置(
図7(A)参照)とに配置される。
【0064】
-制御部580-
制御部580は、ユーザからの現像工程を実行する実行指示に基づいて、
図9に示されるように、モータ14、シリンダ564、及びポンプ28、38、48を制御する。なお、制御部580による各部の制御については、後述する作用と共に説明する。
【0065】
〔基板処理装置100、500の作用〕
プリント基板の現像工程を実行する前の状態では、
図2(A)に示されるように、基板処理装置100の覆い部62は開放位置に配置され、基板処理装置100の整流部72、及び洗浄ノズル42は、離間位置に配置されている。また、
図7(A)に示されるように、基板処理装置500の主体部530は、離間位置に配置されている。
【0066】
プリント基板の現像工程では、保持プロセス、表面現像プロセス、洗浄プロセス、飛散プロセス、及び離脱プロセスが、この順番で実行される。換言すれば、制御部80、580は、ユーザからの現像工程を実行する実行指示に基づいて、保持プロセス、表面現像プロセス、洗浄プロセス、飛散プロセス、及び離脱プロセスを、この順番で実行する。
【0067】
-保持プロセス-
保持プロセスにおいて、基板処理装置100では、制御部80は、
図2(A)、
図5に示されるように、覆い部62を開放位置に配置し、整流部72、及び洗浄ノズル42を離間位置に配置する。
【0068】
また、基板処理装置500では、制御部580は、
図7(A)、
図10に示されるように、主体部530を離間位置に配置する。
【0069】
そして、基板処理装置100、500では、制御部80、580は、ポンプ28、38、48を非稼働とし、モータ14を非稼働させる。この状態で、基板Kが、保持部12によって保持され、基板処理装置100、500に装着される。
【0070】
-表面現像プロセス-
表面現像プロセスにおいて、基板処理装置100では、制御部80は、
図2(B)、
図5に示されるように、覆い部62を覆い位置に配置し、整流部72、及び洗浄ノズル42を近接位置に配置する。これにより、覆い部62が基板Kの端面を側方から覆い、かつ、整流部72、及び洗浄ノズル42が、基板Kの下面に近接する。
【0071】
基板処理装置500では、制御部580は、
図7(B)、
図10に示されるように、主体部530を近接位置に配置する。これにより、覆い部562が基板Kの端面を側方から覆い、かつ、整流部572が、基板Kの下面に近接する。
【0072】
そして、基板処理装置100、500では、制御部80、580は、ポンプ28を稼働し、ポンプ38、48を非稼働する。さらに、モータ14を稼働させる。
【0073】
具体的には、制御部80、580は、保持部12によって保持された基板Kを、500〔rpm〕で5〔s〕間回転させ、現像ノズル22から回転する基板Kの上面(表面)に向けて流量500〔ml/min〕の現像液を5〔s〕間吐出させる。そして、制御部80、580は、ポンプ28及びモータ14を非稼働とした後、基板Kを5〔min〕放置する。これより、露光工程において未露光部分のレジストが、現像液によって除去される。
【0074】
-洗浄プロセス-
洗浄プロセスにおいて、基板処理装置100では、制御部80は、
図3(A)、
図5に示されるように、覆い部62を覆い位置に配置し、整流部72、及び洗浄ノズル42を近接位置に配置する。洗浄プロセスは、吐出プロセスの一例である。
【0075】
基板処理装置500では、制御部580は、
図8(A)、
図10に示されるように、主体部530を近接位置に配置する。
【0076】
そして、基板処理装置100、500では、制御部80、580は、ポンプ28を非稼働とし、ポンプ38、48を稼働させる。さらに、制御部80、580は、モータ14を稼働させる。
【0077】
具体的には、制御部80、580は、保持部12によって保持された基板Kを1000〔rpm〕で10〔s〕間回転させ、洗浄ノズル32から回転する基板Kの上面(表面)に向けて流量1000〔ml/min〕の洗浄液を10〔s〕間吐出させる。吐出された洗浄液は、回転する基板Kによって作用する遠心力によって、基板径方向の外側へ流れ、基板Kの端面から飛散する。これより、基板Kの上面が洗浄される。
【0078】
また、制御部80、580は、一対の洗浄ノズル42から回転する基板Kの下面(裏面)に向けて流量50〔ml/min〕の洗浄液を10〔s〕間夫々吐出させる。吐出された洗浄液は、回転する基板Kによって作用する遠心力、及び基板Kの下面と対向面72bとの間に生じる空気の流れによって、基板径方向の外側へ流れ、基板Kの端面から飛散する。これより、基板Kの下面が洗浄される。
【0079】
ここで、洗浄ノズル42から基板Kの下面に向けて吐出される洗浄液は、水滴(しぶき)をともなって基板径方向の外側へ流れる。この水滴が、対向面72bに載ってしまう。
【0080】
-飛散プロセス-
基板処理装置100では、制御部80は、
図3(B)、
図5に示されるように、覆い部62を覆い位置に配置し、整流部72、及び洗浄ノズル42を離間位置に配置する。これにより、整流部72、及び洗浄ノズル42が、基板Kの裏面から離間する。
【0081】
基板処理装置500では、制御部580は、
図8(B)、
図10に示されるように、主体部530を近接位置に配置する。つまり、整流部572が基板Kの下面に近接している。
【0082】
そして、基板処理装置100、500では、制御部80、580は、ポンプ28、38、48を非稼働とし、モータ14を稼働させる。
【0083】
具体的には、制御部80、580は、保持部12によって保持された基板Kを3000〔rpm〕で20〔s〕間回転させ、基板Kに付着している洗浄液を飛散させる(振り切られる)。これにより、基板Kが乾燥される。
【0084】
ここで、基板処理装置500では、
図8(B)に示されるように、主体部530は、近接位置に配置されており、整流部572が基板Kの下面に近接している。このため、回転している基板Kと整流部572の対向面72bとの間で生じる空気の流れによって、整流部572の対向面72bに載っている水滴が舞い上がり、基板Kの下面に再付着する。
【0085】
これに対して、基板処理装置100では、
図3(B)に示されるように、整流部72は、基板Kの下面と離間している離間位置に配置されている。具体的には、整流部72が近接位置に配置された状態での整流部72の対向面72bから基板Kまでの上下方向の距離をd1(
図3(A)参照)とし、整流部72が離間位置に配置された状態での整流部72の対向面72bから基板Kまでの上下方向の距離を、d2(
図3(B)参照)とすると、下記(1)式が成り立つ。
d1<d2・・・・・式(1)
このため、飛散プロセスにおいて整流部72の対向面72bから基板Kまでの上下方向の距離が変化しない(距離d1で一定)の基板処理装置500を用いる場合と比して、対向面72bに載っている水滴の基板Kの下面への再付着が抑制される。なお、本実施形態では、一例として、距離d2は、30〔mm〕とされている。
【0086】
-離脱プロセス-
基板処理装置100では、制御部80は、
図2(A)、
図5に示されるように、覆い部62を開放位置に配置し、整流部72、及び洗浄ノズル42を離間位置に配置する。
【0087】
基板処理装置500では、制御部580は、
図7(A)、
図10に示されるように、主体部530を離間位置に配置する。
【0088】
そして、基板処理装置100、500では、制御部80、580は、ポンプ28、38、48を非稼働し、モータ14を非稼働とする。この状態で、基板Kが、保持部12から離脱される。
【0089】
(まとめ)
以上説明したように、基板処理装置100では、整流部72と覆い部62とが別体とされている。このため、覆い部62を覆い位置に配置した状態で、整流部72を上下移動させることで、基板Kの下面に洗浄液が再付着することで下面が汚れるのが抑制さえる。換言すれば、整流部572と覆い部562とが一体的に形成されている基板処理装置500を用いる場合と比して、基板Kの下面に洗浄液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0090】
また、基板処理装置100では、制御部80は、洗浄プロセスで、整流部72を近接位置に配置する。さらに、制御部80は、飛散プロセスで、整流部72を離間位置へ配置する。これにより、飛散プロセスで整流部が近接位置に配置されている場合と比して、飛散プロセスにおいて基板Kの下面に洗浄液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0091】
また、基板処理装置100では、制御部80は、洗浄プロセスで、洗浄ノズル42を近接位置に配置し、飛散プロセスで、洗浄ノズル42を離間位置に配置する。これにより、洗浄ノズル42が常に近接位置に配置される場合と比して、洗浄ノズル42から吐出させる洗浄液の吐出圧を低くした上で、飛散プロセスのときに飛散する洗浄液によって洗浄ノズル42が汚れるのを抑制することができる。
【0092】
また、基板処理装置100では、洗浄ノズル42は、整流部72に取り付けられている。このため、洗浄ノズル42と整流部72とを同一のシリンダ78を用いて上下移動させることができる。
【0093】
また、基板処理装置100では、制御部80は、吐出プロセス、及び飛散プロセスで、覆い部62を覆い位置に配置し、基板Kを保持部12に保持させる保持プロセス、及び基板Kを保持部12から離脱させる離脱プロセスで、覆い部62を、開放位置に配置する。これにより、覆い部62が常に覆い位置に配置されている場合と比して、回転する基板Kから飛散した洗浄液が基板Kの側方へ飛散するのを抑制した上で、基板Kを保持部12に対して容易に着脱することができる。
【0094】
また、基板処理方法では、洗浄プロセスでは、整流部72を近接位置に配置する。さらに、飛散プロセスでは、整流部72を離間位置へ配置する。これにより、飛散プロセスで整流部が近接位置に配置されている場合と比して、飛散プロセスにおいて基板Kの下面に洗浄液が再付着することで下面が汚れるのを抑制することができる。
【0095】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の一例について
図11に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
【0096】
基板処理装置300は、
図11(A)に示されるように、保持ユニット10と、処理液吐出ユニット20と、飛散防止ユニット60と、整流ユニット370と、一対の洗浄ノズル42を支持する支持ユニット350と、各部を制御する制御部80とを備えている。
【0097】
〔整流ユニット370〕
整流ユニット370は、覆い部62のフランジ62bに対して基板径方向の内側に配置された整流部372と、整流部372を上下移動させる移動手段としてのシリンダ378とを備えている。
【0098】
-整流部372-
整流部372は、基板Kの下方に配置され、回転軸CL01に対して軸対称に形成されている。整流部372は、上下方向に貫通する貫通孔が形成された円盤状とされており、整流部372において上方を向いた上面には、傾斜面72aと、対向面72bとが、基板径方向の外側から内側へこの順番で形成されている。
【0099】
〔支持ユニット350〕
支持ユニット350は、整流部372に対して基板径方向の内側に配置された筒状の支持部352と、支持部352を上下移動させる移動手段としてのシリンダ358とを備えている。そして、支持部352に、一対の洗浄ノズル42が取り付けられている。
【0100】
この構成において、洗浄ノズル42と整流部372とが別個に上下移動するようになっており、
図11(A)(B)に示されるように、洗浄ノズル42の上下位置を変えることなく、整流部372の上下位置を調整することができる。
【0101】
これにより、基板処理装置300では、洗浄ノズル42の上下位置を変えることなく、処理される基板Kの仕様に基づいて、整流部372の対向面72bの上下位置を調整することができる。他の作用については、第1実施形態の基板処理装置100と同様である。
【0102】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、整流部72、372を上下移動させることで、基板Kと整流部72、372とを相対移動させたが、基板Kと整流部72、372との少なくとも一方を移動させることで、基板Kと整流部72、372とを相対移動させればよい。
【0103】
また、上記実施形態では、基板処理装置100、300を現像工程で用いた例をとって説明したが、レジスト工程等の基板Kを処理する他の工程で、基板処理装置100、300を用いてもよい。
【0104】
また、上記実施形態で記載した回転数、寸法、吐出量等の物理量は、一例であって、他の物理量であってもよい。
【符号の説明】
【0105】
12 保持部
42 洗浄ノズル(吐出部の一例)
62 覆い部
72 整流部
100 基板処理装置
300 基板処理装置
372 整流部
K 基板