(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】半導体デバイスのための相互接続構造を製造するための方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20230911BHJP
H01L 21/3213 20060101ALI20230911BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20230911BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20230911BHJP
H01L 23/532 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
H01L21/302 105A
H01L21/302 104H
H01L21/88 D
H01L21/88 R
(21)【出願番号】P 2021501049
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(86)【国際出願番号】 US2019038590
(87)【国際公開番号】W WO2020018236
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2022-06-02
(32)【優先日】2018-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ハオ
(72)【発明者】
【氏名】レン, ホー
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ナイク, メフル ビー.
【審査官】鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-070270(JP,A)
【文献】特開2003-059906(JP,A)
【文献】特開2000-223671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/3213
H01L 21/3205
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体処理のための方法であって、
基板の上にルテニウム層を形成することと、
前記ルテニウム層の上に第1の窒化チタン層を形成することと、
前記第1の窒化チタン層の上にハードマスク層を形成することと、
前記ハードマスク層を第1のパターンへとパターニングすることと、
前記第1のパターンを前記第1の窒化チタン層へと転写することであって、前記第1の窒化チタン層をエッチングすることを含む、前記第1のパターンを前記第1の窒化チタン層へと転写することと、
前記第1のパターンを前記第1の窒化チタン層へと転写した後、前記ハードマスク層を除去することであって、酸素含有アッシング処理を実行することを含む、前記ハードマスク層を除去すること
と、
前記ハードマスク層を除去した後、前記第1のパターンを前記ルテニウム層へと転写することであって、前記ルテニウム層をエッチングすることを含む、前記第1のパターンを前記ルテニウム層へと転写すること
を含む方法。
【請求項2】
前記ルテニウム層をエッチングすることが、酸素及び塩素を含む混合ガスを前記ルテニウム層へと供給することを含み、(i)前記酸素の流量の、(ii)前記酸素の流量と前記塩素の流量とを足した流量に対する比率が、82%から95%の範囲内である、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記基板の上に第2の窒化チタン層を形成することであって、前記ルテニウム層が、当該第2の窒化チタン層の上に形成される、第2の窒化チタン層を形成することと、
前記第1の窒化チタン層の上に酸化物層を形成することであって、前記ハードマスク層が、当該酸化物層の上に形成される、酸化物層を形成することと、
前記第1のパターンを前記酸化物層へと転写すること
をさらに含み、前記ルテニウム層をエッチングすることが、窒化チタンに対するルテニウムのエッチング選択比が50
よりも大きく、酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比が30
よりも大きいエッチング処理を使用することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記ルテニウム層をエッチングすることが、
第1の時間において、前記ルテニウム層に供給されるエッチング処理ガスの流動を開始することと、
発光分光分析法を使用して、第2の時間における終止点を決定することであって、当該終止点が、検出された光信号の減少に基づいて決定される、第2の時間における終止点を決定することと、
前記第2の時間の後、オーバーエッチ期間にわたって前記エッチング処理ガスの流動を継続することであって、当該オーバーエッチ期間が、前記第1の時間から前記第2の時間までの時間幅の10%から100%の範囲内である、オーバーエッチ期間にわたって前記エッチング処理ガスの流動を継続することと、
前記オーバーエッチ期間の終結において前記エッチング処理ガスの流動を終了させること
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のパターンを前記ルテニウム層へと転写することが、垂直側壁を有するプロファイルを有するルテニウムパターンを形成する、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
半導体処理のための方法であって、
基板の上に第1のルテニウム層を形成することと、
前記第1のルテニウム層の上に第
1の窒化チタン層を形成することと、
前記第
1の窒化チタン層の上に第2のルテニウム層を形成すること
と、
前記第2のルテニウム層の上に第2の窒化チタン層を形成することと、
前記第2の窒化チタン層の上にハードマスク層を形成することと、
前記ハードマスク層をラインパターンへとパターニングすることと、
前記ラインパターンを前記第2の窒化チタン層へと転写することであって、前記第2の窒化チタン層をエッチングすることを含む、前記ラインパターンを前記第2の窒化チタン層へと転写することと、
前記ラインパターンを前記第2の窒化チタン層へと転写した後、前記ハードマスク層を除去することであって、酸素含有アッシング処理を実行することを含む、前記ハードマスク層を除去することと、
前記ハードマスク層を除去した後、前記ラインパターンを前記第2のルテニウム層へと転写することと、
前記第
2の窒化チタン層をビアパターンへとパターニングすること、及び前記ラインパターンを前記第
1の窒化チタン層へと転写することを同時に行うことと、
前記ビアパターンを前記第2のルテニウム層へと転写してビアを形成すること、及び前記ラインパターンを前記第1のルテニウム層へと転写してラインを形成することを同時に行うことと、
前記ライン及び前記ビアの上に誘電体層を形成すること
を
含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書に記載された実施形態は、概して、半導体デバイスを形成するための方法に関する。より具体的には、本明細書に記載された幾つかの実施形態は、概して、例えば、デュアルサブトラクティブエッチングプロセス(dual subtractive etch process)を利用して、半導体デバイスのための相互接続構造を製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ナノメートル以下のフィーチャを確実に製造することは、半導体デバイスの次世代型の超大規模集積(very large scale integration:VLSI)及び極超大規模集積(ultra large-scale integration:ULSI)において重要な技術課題の1つである。回路技術の限界が押し進められるにつれて、VLSI及びULSIの相互接続技術の寸法が縮小することにより、処理能力に対する要求が増しつつある。集積回路構成要素の寸法が、(例えば、ナノメートル寸法で)縮小するにつれて、満足できる水準の電気的性能を得るためには、構成要素の製造に使用される材料やプロセスを慎重に選択しなければならない。
【発明の概要】
【0003】
[0003]一実施形態は、半導体処理のための方法である。第1の窒化チタン層が、基板の上に形成される。ハードマスク層が、第1の窒化チタン層の上に形成される。ハードマスク層が、第1のパターンへとパターニングされる。第1のパターンは、第1の窒化チタン層へと転写される。当該転写は、第1の窒化チタン層をエッチングすることを含む。第1のパターンを第1の窒化チタン層へと転写した後、ハードマスク層が除去される。この除去は、酸素含有アッシング処理を実行することを含む。
【0004】
[0004]一実施形態は、半導体処理のための方法である。第1のルテニウム層が基板の上に堆積され、第1のルテニウム層がエッチングされる。第1のルテニウム層をエッチングすることは、第1の時間において、第1のルテニウム層が配置されるチャンバへのガスの混合物の流動を開始することと、発光分光分析法を使用して、第2の時間における終止点を決定することと、第2の時間の後、オーバーエッチ期間にわたってガスの混合物の流動を継続することと、オーバーエッチ期間の終結においてガスの混合物の流動を終了させることを含む。ガスの混合物は、酸素及び塩素を含む。終止点は、検出された光信号の減少に基づいて決定される。オーバーエッチ期間は、第1の時間から第2の時間までの時間幅の10%から100%の範囲内である。
【0005】
[0005]さらに別の実施形態は、半導体処理のための方法である。第1のルテニウム層が、基板の上に形成される。第1のエッチング停止層が、第1のルテニウム層の上に形成される。第2のルテニウム層が、第1のエッチング停止層の上に形成される。第2のエッチング停止層が、第2のルテニウム層の上に形成される。マスク層が、第2のエッチング停止層の上に形成される。ハードマスク層が、マスク層の上に形成される。ハードマスク層及びマスク層は、ラインパターンへとパターニングされる。ラインパターンは、第2のエッチング停止層へと転写される。ラインパターンを第2のエッチング停止層へと転写した後、酸素含有アッシング処理を使用して、ハードマスク層が除去される。ハードマスク層を除去した後、ラインパターンが第2のルテニウム層へと転写される。この転写は、酸素及び塩素を含む混合ガスを使用して、第2のルテニウム層をエッチングすることを含む。混合ガスの中では、(i)酸素の流量の、(ii)酸素の流量と塩素の流量とを足した流量に対する比率は82%から95%の範囲内である。第2のエッチング停止層をビアパターンへとパターニングすること、及びラインパターンを第1のエッチング停止層へと転写することが同時に行われる。ビアパターンを第2のルテニウム層に転写して、ビアを形成すること、及びラインパターンを第1のルテニウム層に転写して、ラインを形成することが同時に行われる。誘電体がライン及びビアの上に形成される。
【0006】
[0006]本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約された本開示のより具体的な説明は、実施形態を参照することによって、得ることができる。そのうちの幾つかの実施形態は添付の図面で例示されている。しかし、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容し得ることから、添付の図面は、この開示の典型的な実施形態のみを例示しており、したがって、本開示の範囲を限定すると見なすべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1-13】本開示の幾つかの実施形態に係る、デュアルサブトラクティブエッチングプロセスを使用して、金属相互接続を形成するプロセスを示す斜視図である。
【
図14】本開示の幾つかの実施形態に係る、酸素(O
2)濃度の関数としてのルテニウムのエッチング速度のグラフである。
【
図15】本開示の幾つかの実施形態に係る、酸素(O
2)濃度の関数としての窒化チタン及び酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比のグラフである。
【
図16】本開示の幾つかの実施形態に係る、エッチングプロセスのための方法のフロー図である。
【
図17】本開示の幾つかの実施形態に係る、パターニングされたウェハ上のルテニウムのエッチング中に発光分光分析法(optical emission spectrometry:OES)を使用して検出された信号のグラフである。
【
図18】本開示の幾つかの実施形態に係る、例示的なビアパターン及びラインパターンのレイアウトである。
【
図19】本開示の幾つかの実施形態に係る、エッチングプロセスの態様を示す断面図である。
【
図20】本開示の幾つかの実施形態に係る、エッチングプロセスの態様を示す断面図である。
【
図21】本開示の幾つかの実施形態に係る、別のエッチングプロセスの態様を示す断面図である。
【
図22】本開示の幾つかの実施形態に係る、別のエッチングプロセスの態様を示す断面図である。
【
図23】本開示の幾つかの実施形態に係る、例示的なエッチング処理チャンバの簡略された概略断面図である。
【
図24】本開示の幾つかの実施形態に係る、例示的なマルチチャンバ処理システムの概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0017]理解を容易にするため、可能な場合、図に共通する同一の要素を指し示すために同一の参照番号が使用されている。
【0009】
[0018]概して、本明細書に記載された実施形態は、半導体デバイスのための相互接続構造を製造するための方法に関する。本明細書に記載された方法は、デュアルサブトラクティブエッチングプロセス(dual subtractive etch process)に関連して説明される。様々な実施例は、第1の金属層、第1の金属層の上の第1のエッチング停止層、第1のエッチング停止層の上の第2の金属層、及び第2の金属層の上の第2のエッチング停止層を含む膜スタックを実装する。幾つかの実施例では、第1及び第2の金属層は、ルテニウム層であり、第1及び第2のエッチング停止層は、窒化チタン層である。さらに、マスク層(例えば、酸化物層)が第2のエッチング停止層に形成される。膜スタックは、3層マスクを使用してパターニングされ、3層マスクのそれぞれがハードマスク層を含み得る。
【0010】
[0019]幾つかの実施例では、第2のエッチング停止層をパターニングするために使用される対応する3層マスクのハードマスク層が除去される前に、第2のエッチング停止層(例えば、窒化チタン層)がパターニングされる。ハードマスク層を除去する前に第2のエッチング停止層をパターニングすることによって、第2のエッチング停止層の酸化を未然に防ぐことができる。第2のエッチング停止層の酸化は、第2のエッチング停止層の適切なパターニングを妨げる恐れがある。
【0011】
[0020]幾つかの実施例では、第1の金属層(例えば、ルテニウム層)は、酸素及び塩素を含むガスの混合物を使用してエッチングされる。混合物中の酸素の流量の、酸素の流量と塩素の流量とを足した流量に対する比率は、約82%から約95%(例えば、約94%)の範囲内である。第1の金属層をエッチングする間、このような酸素と塩素の比率を用いることによって、エッチングプロセスで、第1のエッチング停止層(例えば、窒化チタン層)に対する第1の金属層の高いエッチング選択比、及びマスク層(例えば、酸化物層)に対する第1の金属層の高いエッチング選択比を達成することができる。
【0012】
[0021]幾つかの実施例では、第1の金属層(例えば、ルテニウム層)は、終止点の決定に基づいた時間にわたってエッチングされる。終止点は、第1の金属層をエッチングするために使用されるガスの流動の開始後に決定することができ、エッチングプロセスは、終止点の決定後、オーバーエッチ期間にわたって継続し得る。オーバーエッチ期間は、ガスの流動の開始から終止点の決定までの時間の幾らかの割合であり得る。幾つかの実施例では、オーバーエッチ期間は、ガスの流れの開始から終止点の決定までの期間の10%から100%(例えば、20%超から60%以下)の範囲内にある。このようなオーバーエッチング期間を用いることによって、エッチングされた第1の金属層の所望のプロファイルを得ながら、下層の第1のエッチング停止層(例えば、窒化チタン層)の酸化を最小化又は低減することができる。
【0013】
[0022]種々の実施例の様々な態様が以下で説明される。種々の実施例の複数の態様がプロセスフローと共に説明され得るが、複数の態様は、それぞれ、別々に若しくは独立して、且つ/又は異なるプロセスフローで実施され得る。さらに、様々なプロセスフローは、順序に従って実行されるものとして説明されるが、他の実施例は、異なる順序で、且つ/若しくはより多くの又はより少ない動作でプロセスフローを実施することができる。
【0014】
[0023]
図1から
図13は、本開示の幾つかの実施形態に係る、デュアルサブトラクティブエッチングプロセスを使用して、金属相互接続を形成するプロセスを示す斜視図である。
図1は、基板20上の層の形成を示す。基板20は、バルクシリコンウエハや半導体オン・インシュレータ(SOI)ウェハなどの半導体基板を含み得る。フィン電界効果トランジスタ(FinFET)等の種々のデバイスが、半導体基板内及び/又は半導体基板上に形成され得る。基板20は、半導体基板上に任意の数の層及び/又は構成要素を含み得る。例えば、任意の数の層間誘電体(interlayer dielectric:ILD)及び/又は金属間誘電体(intermetallization dielectric:IMD)を半導体基板上に形成することができる。
【0015】
[0024]第1のエッチング停止層22が、基板20上に堆積される。エッチング停止層は、概して、隣接する層及び材料とは異なる材料であるか、又はそれを含むことなどによって、隣接する層及び材料間にエッチング選択比をもたらす。第1のエッチング停止層22は、幾つかの実施例では、窒化チタン(TiN)又は別の窒化物材料である。第1の金属層24が、第1のエッチング停止層22上に堆積される。幾つかの実施例では、第1の金属層24は、ルテニウム(Ru)又は別の金属であるか、又はこれらを含む。第2のエッチング停止層26が、第1の金属層24上に堆積される。幾つかの実施例では、第2のエッチング停止層26は、窒化チタン(TiN)又は別の窒化物材料である。第2の金属層28が、第2のエッチング停止層26上に堆積される。幾つかの実施例では、第2の金属層28は、ルテニウム(Ru)又は別の金属であるか、又はこれらを含む。第3のエッチング停止層30が、第2の金属層28上に堆積される。幾つかの実施例では、第2のエッチング停止層26は、窒化チタン(TiN)又は別の窒化物材料である。マスク層32が、第3のエッチング停止層30上に堆積される。幾つかの実施例では、マスク層32は、テトラエトキシシラン(TEOS)を使用して形成された酸化ケイ素などの酸化物又は別の材料であるか、又はそれらを含む。第1のエッチング停止層22、第1の金属層24、第2のエッチング停止層26、第2の金属層28、第3のエッチング停止層30、及びマスク層32は、任意の許容可能な堆積プロセス(例えば、化学気相堆積(CVD)や物理的気相堆積(PVD))によって堆積され得る。
【0016】
[0025]第1の3層マスクがマスク層32の上に形成される。第1の3層マスクは、第1のハードマスク層34、第1の反射防止コーティング(anti-reflection coating:ARC)36、及び第1のフォトレジスト38を含む。第1のハードマスク層34が、マスク層32上に堆積される。幾つかの実施例では、第1のハードマスク層34は、スピンオンカーボン(SOC)などの炭素含有材料である。第1のARC36が、第1のハードマスク層34上に堆積される。幾つかの実施例では、第1のARC36は、ケイ素含有ARC又は別の材料である。第1のフォトレジスト38が、第1のARC36上に堆積される。第1のハードマスク層34、第1のARC36、及び第1のフォトレジスト38は、任意の許容可能な堆積プロセス(例えば、スピンオン技術やCVD)によって堆積され得る。
【0017】
[0026]
図2は、ラインパターン38a、38b、38c、及び38dへの第1のフォトレジスト38のパターニングを示す。第1のフォトレジスト38は、任意の許容可能なリソグラフィ技法を用いてパターニングすることができる。これから自明になるように、ラインパターン38a~dは、第1の金属層24内に形成される金属ラインに対応する。
【0018】
[0027]
図3は、ラインパターン38a、38b、38c、及び38dのパターンを、(それぞれラインパターン34a、34b、34c、及び34dを形成するために)第1のハードマスク層34に転写し、(それぞれラインパターン32a、32b、32c、及び32dを形成するために)マスク層32に転写することを示す。第1のフォトレジスト38のラインパターン38a~dをマスクとして用いて、第1のARC36がエッチングされる。第1のARC36をエッチングするためのエッチングプロセスは、誘導結合プラズマ(ICP)反応性イオンエッチング(RIE)又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであってもよい。エッチングプロセスを実行するためのツールの一例を以下に説明する。ICP-RIEを使用する幾つかの実施例では、第1のARC36は、フルオロホルム(CHF
3)、テトラフルオロメタン(CF
4)、及び酸素(O
2)を含む混合ガスを使用してエッチングすることができる。このような実施例では、フルオロホルム(CHF
3)の流量は、約75標準立方センチメートル/分(sccm)から約150sccmの範囲内(例えば、約100sccm)であってもよく、テトラフルオロメタン(CF
4)の流量は、約100sccmから約200sccmの範囲内(例えば、約150sccm)であってもよく、酸素(O
2)の流量は、約5sccmから約25sccmの範囲内(例えば、約10sccm)であってもよい。エッチングプロセス中の圧力は、約2mTorrから約8mTorrの範囲内(例えば、約4mTorr)であってもよい。ICP-RIEのアンテナ用の電源の電力は、約300Wから約700Wの範囲内(例えば、約500W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約60Wから約100Wの範囲内(例えば、約80W)であってもよい。
【0019】
[0028]次いで、第1のハードマスク層34は、エッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、38dにそれぞれ対応するラインパターン34a、34b、34c、及び34dが形成される。第1のARC36のエッチングと同様に、第1のハードマスク層34をエッチングするためのエッチングプロセスは、ICP-RIE(以下で例示的なツールが説明される)又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであリ得る。ICP-RIEを使用する幾つかの実施例では、第1のハードマスク層34は、塩素(Cl2)、臭化水素(HBr)、酸素(O2)、及び窒素(N2)を含む混合ガスを使用してエッチングすることができる。このような実施例では、塩素(Cl2)の流量は、約15sccmから約35sccmの範囲内(例えば、約23sccm)であってもよく、臭化水素(HBr)の流量は、約200sccmから約600sccmの範囲内(例えば、約400sccm)であってもよく、酸素(O2)の流量は、約30sccmから約70sccmの範囲内(例えば、約50sccm)であってもよく、窒素(N2)の流量は、約100sccmから約200sccmの範囲内(例えば、約150sccm)であってもよい。エッチングプロセス中の圧力は、約5mTorrから約15mTorrの範囲内(例えば、約10mTorr)であってもよい。ICP-RIEのアンテナ用の電源の電力は、約600Wから約1000Wの範囲内(例えば、約800W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約100Wから約150Wの範囲内(例えば、約125W)であってもよい。
【0020】
[0029]次いで、マスク層32がエッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、38dにそれぞれ対応するラインパターン32a、32b、32c、32dが形成される。第1のARC36のエッチングと同様に、マスク層32をエッチングするためのエッチングプロセスは、ICP-RIE(以下で例示的なツールが説明される)又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであリ得る。ICP-RIEを使用する幾つかの実施例では、マスク層32は、フルオロホルム(CHF3)、及びテトラフルオロメタン(CF4)を含む混合ガスを使用してエッチングすることができる。このような実施例では、フルオロホルム(CHF3)の流量は、約75sccmから約125sccmの範囲内(例えば、約100sccm)であってもよく、テトラフルオロメタン(CF4)の流量は、約75sccmから約125sccmの範囲内(例えば、約100sccm)であってもよい。エッチングプロセス中の圧力は、約4mTorrから約8mTorrの範囲内(例えば、約6mTorr)であってもよい。ICP-RIEのアンテナ用の電源の電力は、約400Wから約600Wの範囲内(例えば、約500W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約60Wから約100Wの範囲内(例えば、約80W)であってもよい。
【0021】
[0030]第1のARC36、第1のハードマスク層34、及び/又はマスク層32のエッチング中、第1のフォトレジスト38(例えば、ラインパターン38a~d)及び第1のARC36が消費され得る。
【0022】
[0031]
図4は、(ラインパターン30a、30b、30c、30dのそれぞれを形成するために)ラインパターン32a、32b、32c、及び32dのパターンを第3のエッチング停止層30に転写することを示している。第3のエッチング停止層30が、エッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、及び38dにそれぞれ対応するラインパターン30a、30b、30c、及び30dが形成される。第1のARC36のエッチングと同様に、第3のエッチング停止層30をエッチングするためのエッチングプロセスは、ICP-RIE(以下で例示的なツールが説明される)又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであリ得る。ICP-RIEを使用する幾つかの実施例では、第3のエッチング停止層30は、塩素(Cl
2)、メタン(CH
4)、及びアルゴン(Ar)を含む混合ガスを使用してエッチングすることができる。このような実施例では、塩素(Cl
2)の流量は、約50sccmから約150sccmの範囲内(例えば、約50sccm)であってもよく、メタン(CH
4)の流量は、約10sccmから約30sccmの範囲内(例えば、約15sccm)であってもよく、アルゴン(Ar)の流量は、約10sccmから約200sccmの範囲内(例えば、約100sccm)であってもよい。エッチングプロセス中の圧力は、約4mTorrから約10mTorrの範囲内(例えば、約8mTorr)であってもよい。ICP-RIEのアンテナ用の電源の電力は、約400Wから約800Wの範囲内(例えば、約600W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約30Wから約60Wの範囲内(例えば、約45W)であってもよい。
【0023】
[0032]
図5は、第1のハードマスク層34のラインパターン34a~dの除去を示す。ラインパターン34a~dは、例えば、酸素プラズマを用いたアッシング処理によって除去される。
図5に示すように、アッシング処理は、
図4の第3のエッチング停止層30のエッチング後に行われる。幾つかの実施例では、アッシング処理は、酸素(O
2)及び窒素(N
2)を含む混合ガスを使用することができる。このような実施例では、酸素(O
2)の流量は、約50sccmから約150sccmの範囲内(例えば、約100sccm)であってもよく、窒素(N
2)の流量は、約10sccmから約40sccmの範囲内(例えば、約20sccm)であってもよい。アッシング処理中の圧力は、約8mTorrから約12mTorrの範囲内(例えば、約10mTorr)であってもよい。アッシング処理のアンテナ用の電源の電力は、約800Wから約1200Wの範囲内(例えば、約1000W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約40W未満(例えば、バイアスされていない電力)であってもよい。
【0024】
[0033]幾つかのシナリオでは、第3のエッチング停止層30をエッチングした後に酸素アッシング処理を実行することにより、ラインパターン32a、32b、32c、及び32dのパターンを第3のエッチング停止層30へと適切に転写することが可能である。幾つかの実施例では、第3のエッチング停止層30が窒化チタン(TiN)であると想定されている。マスク層32をパターニングするエッチングプロセス中、窒化チタンの上部は、フッ素含有種(例えば、フルオロホルム(CHF3)及び/又はテトラフルオロメタン(CF4))に曝露され得る。フッ素含有種に曝露されることによって、窒化チタンの上部は、フッ素と反応し、上部でフッ化チタン(TiFx)を形成し得る。第3のエッチストップ層30のエッチングの前に酸素アッシング処理が実行される場合、フッ化チタンは、アッシング処理の酸素ラジカルと反応して、第3のエッチストップ層30の上面に酸化フッ化チタン(TiOF)が形成され得る。酸化フッ化チタン(TiOF)が第3のエッチング停止層30の上面にある場合、第3のエッチング停止層30をエッチングするためのエッチングプロセス(塩素(Cl2)、メタン(CH4)、及びアルゴン(Ar)を含む混合ガスを施す)が、酸化フッ化チタン(TiOF)と適切に反応しない場合があり、それにより、第3のエッチング停止層30が適切にエッチングされないことがある。その一方で、酸素アッシング処理前に第3のエッチング停止層30がエッチングされた場合、第3のエッチング停止層30のエッチング前の酸素アッシング処理の結果として、酸フッ化チタン(TiOF)が第3のエッチング停止層30の上面に形成されないので、第3のエッチング停止層30を適切にエッチングすることができる。他の実施例では、例えば、他の順序の処理(例えば、第3のエッチング停止層30をエッチングする前にアッシング処理を実施する)を実施できるように、他の材料及び/又はエッチング化学が実装される場合がある。
【0025】
[0034]
図6は、(ラインパターン28a、28b、28c、及び28dそれぞれを形成するために)ラインパターン32a、32b、32c、及び32dのパターンを第2の金属層28に転写することを示す。第2の金属層28が、エッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、及び38dにそれぞれ対応するラインパターン28a、28b、28c、及び28dが形成される。第1のARC36のエッチングと同様に、第2の金属層28をエッチングするためのエッチングプロセスは、ICP-RIE(以下で例示的なツールが説明される)又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであリ得る。ICP-RIEを使用する幾つかの実施例では、第2の金属層28は、酸素(O
2)及び塩素(Cl
2)を含む混合ガスを使用してエッチングすることができる。このような実施例では、酸素(O
2)の流量は、約300sccmから約500sccmの範囲内(例えば、約400sccm)であってもよく、塩素(Cl
2)の流量は、約10sccmから約50sccmの範囲内(例えば、約25sccm)であってもよい。エッチングプロセス中の圧力は、約20mTorrから約40mTorrの範囲内(例えば、約30mTorr)であってもよい。ICP-RIEのアンテナ用の電源の電力は、約800Wから約1200Wの範囲内(例えば、約1000W)であってもよい。ICP-RIEの基板バイアスの電力は、約40Wから約70Wの範囲内(例えば、約50W)であってもよい。
【0026】
[0035]幾つかの実施例は、マスク層32が酸化物であり、第2の金属層28がルテニウム(Ru)であり、第2のエッチング停止層26が窒化チタン(TiN)であると想定している。これらの実施例では、第2の金属層28をエッチングするためにICP-RIEが実施され、ICP-RIEは、酸素(O
2)及び塩素(Cl
2)を含む混合ガスを使用する。
図14は、酸素(O
2)及び塩素(Cl
2)の混合ガス中の酸素(O
2)の濃度の関数としてのルテニウムのエッチング速度102を示す。
図15は、酸素(O
2)及び塩素(Cl
2)の混合ガス中の酸素(O
2)の濃度の関数としてのエッチング選択比のプロット図である。
図15は、種々の酸素濃度での窒化チタンに対するルテニウムのエッチング選択比を示すデータ点104a、104b、及び104cを示し、且つ種々の酸素濃度での酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比を示すデータ点106a、106b、及び106cを示す。
図14及び
図15は、第1のレジーム110及び第2のレジーム112をさらに示す。第1のレジーム110では、主なエッチング副産物はRuO
xClであり、ここでxは2から3の範囲である。第2のレジーム112では、主なエッチング副産物はRuO
4であり、イオン衝突は150℃未満の処理温度で支配的である。
【0027】
[0036]
図14に示すように、エッチング速度102は、第1のレジーム110と第2のレジーム112との間の境界付近(例えば、約94%の酸素)に約200オングストローム/分のピークを有する。
図15に示すように、窒化チタンに対するルテニウムのエッチング選択比、及び酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比は、データ点104b及び106bによって示されるように、第1のレジーム110と第2のレジーム112との間の境界(例えば、約94%の酸素)において両方とも高い。
窒化チタンに対する
ルテニウムのエッチング選択比は、境界におけるデータ点104bによって示されるように50よりも大きく、酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比は、データ点106bによって示されるように30よりも大きい。データ点104a及び106aは、酸素80%における窒化チタンに対するルテニウムの、及び酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比を示し、データ点104c及び106cは、酸素100%における窒化チタンに対するルテニウムの、及び酸化物に対するルテニウムのエッチング選択比を示す。
【0028】
[0037]したがって、幾つかの例では、ルテニウムの第2の金属層28をエッチングするためのエッチングプロセスにおける酸素(O2)及び塩素(Cl2)の混合ガス中の酸素(O2)の濃度は、約82%から約95%の範囲内である。このような範囲では、ルテニウムの高いエッチング速度、並びに窒化チタンに対するルテニウムの、及び酸化物に対するルテニウムの高いエッチング選択比を達成することができる。
【0029】
[0038]幾つかの実施例では、エッチングプロセスのための終止点が検出され、エッチングプロセスは、オーバーエッチ期間にわたって継続する。エッチングプロセスは、
図16に示されている。工程120では、エッチングプロセスのための処理ガスの流動が開始される。エッチングプロセスは、上述のように、酸素(O
2)と塩素(Cl
2)との混合物を使用し得る。工程122では、終止点が決定される。幾つかの実施例では、発光分光分析法(optical emission spectrometry:OES)を使用して終止点が決定される。OESを使用して、基板20上の所与の材料の存在を判定することができる。例えば、光は、基板20上の材料によって、且つ/又はエッチングプロセスを実施するチャンバ内のガスによって反射され得る。幾つかの実施例では、比較的高い反射光の大きさは、材料の存在を示し得るが、比較的低い反射光の大きさは、材料の不在を示し得る。概して、OESを用いて検出された信号(例えば、検出された反射光の大きさ)がある所定量だけ減少すると、終止点が検出される。
図17は、一実施例に係る、パターニングされたウェハ上のルテニウムのエッチング中にOESを使用して検出された信号のグラフである。このグラフは、検出された信号を相対時間の関数としての大きさで示す。第1の検出された信号132は、検出された656nmの波長を有する光の大きさである。第2の検出された信号134は、検出された415nmの波長を有する光の大きさである。第3の検出された信号136は、検出された365nmの波長を有する光の大きさである。終止点140は、検出された信号132、134、及び136から決定される。幾つかの実施例では、終止点140は、検出された信号132、134、及び136のいずれかが、5つの連続する直前のサンプリングステップから少なくとも1%減少する時間である。サンプリングステップは、60Hzの周波数でサンプリングされる。他の実施例では、終止点140は、検出された信号のいずれか又はすべての任意の減少(例えば、時間の変化に伴う大きさの任意の変化による減少や、任意の数のサンプリングステップに対する任意の割合の減少)によって決定されてもよい。
【0030】
[0039]
図16に戻って参照すると、工程124では、エッチングプロセスのための処理ガスの流動は、オーバーエッチ期間にわたって継続する。幾つかの実施例では、オーバーエッチ期間とは、工程120で処理ガスの流動が開始される時間から工程122で終止点が決定される時間までの時間のある割合(100%超でもあり得る)である幾つかの所定の期間である。オーバーエッチ期間の終結時、工程126では、エッチングプロセスのための処理ガスの流動が終了する。エッチングプロセスのための処理ガスの流動の終結後に、不活性ガスによるチャンバパージが続いてもよい。
【0031】
[0040]幾つかの実施例では、エッチングプロセスは、終止点までのエッチングプロセスの期間の100%を超えない(例えば、60%を超えない)オーバーエッチ期間にわたって継続する。エッチングプロセスが、終止点までのエッチングプロセスの期間の100%を超えて継続する場合、窒化チタンの下層の第2のエッチング停止層26は、エッチングプロセスの酸素によって酸化され得る。窒化チタンが酸化される場合、第2のエッチング停止層26を貫通してエッチングする後続のエッチングは、パターンを転写するために第2のエッチング停止層26を適切にエッチングしない場合がある。しかしながら、オーバーエッチング期間が、終止点までのエッチングプロセスの期間の100%を超えない(例えば、60%を超えない)場合、第2のエッチング停止層26の窒化チタンの酸化は、最小限に抑えられるか、又は第2のエッチング停止層26のエッチングに悪影響を及ぼすには不十分なままであり得る。
【0032】
[0041]さらに、幾つかの実施例では、エッチングプロセスは、終止点までのエッチングプロセスの期間の少なくとも10%(例えば、少なくとも20%)のオーバーエッチ期間にわたって継続する。オーバーエッチ期間の持続時間は、ラインパターン28a、28b、28c、及び28dのプロファイルを達成するよう調整することができる。オーバーエッチ期間が、終止点までのエッチングプロセスの時間の10%未満である場合、ラインパターン28a-dの側壁を傾斜させてもよい(例えば、ラインパターン28a-dは、テーパ形状を有してもよい)。これにより、第1の金属層24をエッチングする(第2の金属層28のパターンをさらにエッチングしてより垂直な側壁を形成する)後続のエッチングプロセスと連動して、結果的に、後続エッチングされた第2のエッチング停止層26に形成される肩部が生じ得る。オーバーエッチ期間が、終止点までのエッチングプロセスの期間の少なくとも10%(例えば、少なくとも20%)である場合、ラインパターン28a~dの側壁は、実質的に垂直(例えば、垂直から5°以内、より具体的には、垂直から3°以内)であり得る。これにより、後続エッチングされた層の側壁はより整列され得る。これらの態様のさらなる詳細は、
図19から22に関連して説明される。
【0033】
[0042]
図7は、ラインパターン32a~d、30a~d、28a~d、及び第2のエッチング停止層26の上の第2の3層マスクの形成を示している。第2の3層マスクは、第2のハードマスク層44、第2のARC46、及び第2のフォトレジスト48を含む。第2のハードマスク層44は、ラインパターン32a~d、30a~d、28a~d、及び第2のエッチング停止層26上に堆積される。幾つかの実施例では、第2のハードマスク層44は、SOCなどの炭素含有材料である。第2のARC46が、第2のハードマスク層44上に堆積される。幾つかの実施例では、第2のARC46は、ケイ素含有ARC又は別の材料である。第2のフォトレジスト48が、第2のARC46上に堆積される。第2のハードマスク層44、第2のARC46、及び第2のフォトレジスト48は、任意の許容可能な堆積プロセス(例えば、スピンオン技術やCVD)によって堆積され得る。
【0034】
[0043]
図8は、第2のフォトレジスト48のビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jへのパターニングを示す。第2のフォトレジスト48は、任意の許容可能なリソグラフィ技法を用いてパターニングすることができる。これから自明になるように、ビアパターン48e~jは、第2の金属層28内に形成されるビアに対応する。ビアパターン48e~jは、それぞれ、ラインパターン28a~d、30a~d、32a~dの少なくとも対応する部分の垂直上方にある。さらに、ビアパターン48e-jは、それぞれ、ラインパターン28a-d、30a-d、32a-dを越えて側方に延在する。
図18は、これらのフィーチャの例示的なレイアウトを示す。
図18に示すように、ビアパターン48h及び48gは、寸法Dだけラインパターン32c/30c/28cの側壁を越えて側方に延びている。このようにビアパターン48e~jを整列させることによって、後続して形成されるビアが、後続して形成される金属ラインに対して自己整列され得る。
【0035】
[0044]
図9は、ビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jのパターンを(ビアパターン44e、44f、44g、44h、44i、及び44jそれぞれを形成するために)第2のハードマスク層44に転写し、(ビアパターン32e、32f、32g、32h、32i、及び32jを形成するために)ラインパターン32a~dに転写することを示す。第2のフォトレジスト48のビアパターン48e~jをマスクとして用いて、第2のARC46がエッチングされる。第2のARC46をエッチングするためのエッチングプロセスは、
図3の第1のARC36をエッチングするためのエッチングプロセスと同一であってもよく、又は類似していてもよい。
【0036】
[0045]次いで、第2のハードマスク層44がエッチングされて、第2のフォトレジスト48のビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jそれぞれに対応するビアパターン44e、44f、44g、44h、44i、及び44jが形成される。第2のハードマスク層44をエッチングするためのエッチングプロセスは、
図3の第1のハードマスク層34をエッチングするためのエッチングプロセスと同一であってもよく、又は類似していてもよい。
【0037】
[0046]次に、マスク層32のラインパターン32a~dがエッチングされて、第2のフォトレジスト48のビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jにそれぞれ対応するビアパターン32e、32f、32g、32h、32i、及び32jが形成される。先行してマスク層32をエッチングするために、
図3に関して上述したプロセスと同一又は類似のプロセスを用いて、マスク層32をエッチングしてもよい。
図9によって示されるように、及び
図18によって示される整列の結果として、ビアパターン44e~jは、ビアパターン32e~j、並びにラインパターン30a~d及び28a~dの側壁から側方に延在し、かつそれらの側壁に沿い得る。
【0038】
[0047]第2のARC46、第2のハードマスク層44、及び/又はマスク層32のエッチングの間、第2のフォトレジスト48(例えば、ビアパターン48e~j)及び第2のARC46が消費され得る。
【0039】
[0048]
図10は、第2のハードマスク層44のビアパターン44e~jの除去を示す。ビアパターン44e~jは、例えば、酸素プラズマを用いたアッシング処理によって除去される。このアッシング処理は、
図5に関連して上述したアッシング処理と同一であるか、又は類似し得る。
【0040】
[0049]
図11は、ビアパターン32e、32f、32g、32h、32i、及び32jのパターンを(ビアパターン30e、30f、30g、30h、30i、及び30jそれぞれを形成するために)第3のエッチング停止層30のラインパターン30a~dに転写し、ラインパターン28a、28b、28c、及び28dのパターンを(ラインパターン26a、26b、26c、及び26dそれぞれを形成するために)第2のエッチング停止層26に転写することを示す。第3のエッチング停止層30のラインパターン30a~dがエッチングされて、第2のフォトレジスト48のビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jにそれぞれ対応するビアパターン30e、30f、30g、30h、30i、及び30jが形成される。第2のエッチング停止層26がエッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、及び38dにそれぞれ対応するラインパターン26a、26b、26c、及び26dが形成される。第3のエッチング停止層30及び第2のエッチング停止層26が同時にエッチングされて、ビアパターン30e~j及びラインパターン26a~dが形成される。第3のエッチング停止層30及び第2のエッチング停止層26をエッチングするためのエッチングプロセスは、第3のエッチング停止層30をエッチングするための、
図4に関連して上述したエッチングプロセスと同一であるか、又は類似してもよい。
【0041】
[0050]
図12は、ビアパターン32e、32f、32g、32h、32i、及び32jのパターンを(ビア28e、28f、28g、28h、28i、28jをそれぞれ形成するために)第2の金属層28のラインパターン28a~dに転写し、ラインパターン28a、28b、28c、及び28dのパターンを(金属ライン24a、24b、24c、及び24dをそれぞれ形成するために)第1の金属層24に転写することを示す。第2の金属層28のラインパターン28a~dがエッチングされて、第2のフォトレジスト48のビアパターン48e、48f、48g、48h、48i、及び48jにそれぞれ対応するビア28e、28f、28g、28h、28i、及び28jが形成される。第1の金属層24がエッチングされて、第1のフォトレジスト38のラインパターン38a、38b、38c、及び38dにそれぞれ対応する金属ライン24a、24b、24c、及び24dが形成される。第2の金属層28のラインパターン28a~d及び第1の金属層24が同時にエッチングされて、ビア28e~j及び金属ライン24a~dが形成される。第2の金属層28及び第1の金属層24をエッチングするためのエッチングプロセスは、第2の金属層28をエッチングするための
図6に関連して上述したエッチングプロセスと同一であるか、又は類似し得る。
【0042】
[0051]
図19から
図22は、幾つかの実施例に係る、エッチングプロセスの様々な結果を示す。これらの図面は、様々な処理ステップへの参照を容易にするために、
図1から
図12に関連して図示され且つ説明されたフィーチャを参照する。
図19から
図22に関して説明されたエッチングプロセスは、
図1から
図12の処理において実施されてもよく、又は実施されなくてもよい。
図19及び
図21は、上記の
図6に関連して説明された処理に対応する断面図を示し、
図20及び
図22は、上記の
図12に関連して説明した処理に対応する断面図を示す。断面図は、
図6及び
図12におけるX-Y-Z軸によって示されるX-Z面に対応する。
【0043】
[0052]
図6に関連して、及び
図19を参照して述べたように、第2の金属層28をエッチングするエッチングプロセスは、終止点までのエッチングプロセスの期間の10%未満のオーバーエッチ期間にわたって継続し、ラインパターン28a’を形成する。得られたラインパターン28a’は、傾斜した側壁を有し、結果的にラインパターン28a’のテーパ形状がもたらされる。次いで、ラインパターン28a’のパターンが第2のエッチング停止層26に転写されると(例えば、
図11)、ラインパターン28a’の底部が、第2のエッチング停止層26のラインパターン26a’の側端を画定する。ラインパターン26a’を第1の金属層24に転写して金属ライン24a’を形成する後続のエッチングプロセス(例えば、
図12)は、さらにラインパターン28a’をエッチングしてビア28e’を形成する。ビア28e’として残るラインパターン28a’の部分がさらにエッチングされ、ビア28e’の側壁がより垂直になる。ラインパターン26a’は大幅にエッチングされず、これにより、
図20に示すように肩部150が形成される。
【0044】
[0053]
図6に関連して、及び
図21を参照して述べたように、第2の金属層28をエッチングするエッチングプロセスは、終止点までのエッチングプロセスの期間の10%を超える(例えば、20%を超える)が、100%未満(例えば、60%以下)のオーバーエッチ期間にわたって継続し、ラインパターン28a”を形成する。例えば、ラインパターン28a”を形成するために、オーバーエッチ期間は、終止点までのエッチングプロセスの期間の50%であり得る。得られたラインパターン28a”は、垂直側壁を有する。次いで、ラインパターン28a”のパターンが第2のエッチング停止層26に転写されると(例えば、
図11)、ラインパターン28a”の底部が、第2のエッチング停止層26のラインパターン26a”の側端を画定する。ラインパターン26a”を第1の金属層24に転写して金属ライン24a”を形成する後続のエッチングプロセス(例えば、
図12)は、さらにラインパターン28a”をエッチングしてビア28e”を形成する。ラインパターン28a”の側壁が垂直であるので、ビア28e”として残るラインパターン28a”の部分がエッチングされず、それによりビア28e”の側壁がより垂直になリ得る(ただし、アンダーカットが生じ得る)。これが、
図22に例示されているように、金属ライン24a”、ラインパターン26a”、及びビア28e”の側壁を垂直に整列させ得る。
【0045】
[0054]
図13は、第1のエッチング停止層22のエッチング及び誘電体層50の形成を示す。第1のエッチング停止層22をエッチングするためのエッチングプロセスは、ICP-RIE又は別のエッチングプロセスなどによるドライプラズマエッチングであり得る。誘電体層50は、酸化ケイ素(例えば、ドープされた又はドープされていない酸化ケイ素)、低誘電率誘電体、オキシ炭化ケイ素等、又はこれらの組み合わせであり得るか、又はこれらを含み得る。誘電体層50は、CVD(例えば、プラズマCVD(PECVD)、流動可能なCVD(FCVD)等)、スピンオン、又は任意の他の堆積プロセスによって堆積され得る。堆積された後、誘電体層50を化学的機械的平坦化(CMP)などによって平坦化することができ、これにより、ビアパターン32e~j及び30e~jも除去することができる。
【0046】
[0055]
図23は、上述したエッチングプロセスのための例示的なエッチング処理チャンバ200の簡略概略図である。エッチング処理チャンバ200は、基板20上の1つ又は複数の層をエッチングするのに適している。本開示から恩恵を受けるように適合され得る処理チャンバの一例としては、カリフォルニア州のサンタクララに所在するApplied Materials, Inc.から入手可能なAdvantEdge Mesa Etch処理チャンバが挙げられる。他の製造業者のチャンバを含む他の処理チャンバは、本開示の様々な実施形態を実施するように適合され得ると想定されている。
【0047】
[0056]エッチング処理チャンバ200は、内部に画定されるチャンバ空間204を有するチャンバ本体202を含む。チャンバ本体202は、側壁206及び底部208を有し、これらは接地ノード210に連結される。側壁206は、エッチング処理チャンバ200の保守サイクル間の時間を延長するための保護的内側ライナ212を有する。チャンバ本体202及びエッチング処理チャンバ200に関連する構成要素の寸法は、限定的なものではなく、概して、その中で処理される基板(例えば、基板20)のサイズより比例的に大きい。基板のサイズの例としては、とりわけ、直径200mm、直径350mm、直径400mm、及び直径450mmが含まれる。
【0048】
[0057]チャンバ本体202は、チャンバ空間204を取り囲むチャンバリッドアセンブリ214を支持する。チャンバ本体202は、アルミニウム又は他の適切な材料から製造され得る。チャンバ本体202の側壁206を貫通するように基板アクセスポート216が形成されており、これがエッチング処理チャンバ200に出入りする基板の移送を容易にする。基板アクセスポート216は、移送チャンバ、及び/又はマルチチャンバ処理システムの他のチャンバ(
図24に例を示す)に連結され得る。
【0049】
[0058]チャンバ本体202の側壁206を貫通するようにポンピングポート230が形成され、チャンバ空間204に接続される。ポンピングデバイス(図示せず)が、ポンピングポート230を介してチャンバ空間204に連結され、チャンバ空間内を排気して圧力を制御する。ポンピングデバイスは、1つ又は複数のポンプ及びスロットルバルブを含み得る。
【0050】
[0059]ガスパネル240が、ガスライン242によってチャンバ本体202に連結され、処理ガスをチャンバ空間204内に供給する。ガスパネル240は、1つ又は複数の処理ガス源244、246、248、250を含み得、さらに不活性ガス、非反応性ガス、及び反応性ガスを含み得る。ガスパネル240によって供給され得る処理ガスの例としては、フルオロホルム(CHF3)、四フッ化炭素(CF4)、酸素(O2)、塩素(Cl2)、臭化水素(HBr)、窒素(N2)、アルゴン(Ar)、及びメタン(CH4)が挙げられるが、これらに限定されない。処理ガスは、他のガス(例えば、不活性ガス又はキャリアガス)を含んでもよい。
【0051】
[0060]バルブ252は、ガスパネル240の処理ガス源244、246、248、250からの処理ガスの流れを制御し、コントローラ254によって管理される。ガスパネル240からチャンバ本体202に供給されるガスの流れは、ガスの組み合わせを含み得る。
【0052】
[0061]チャンバリッドアセンブリ214は、ノズル256を含み得る。ノズル256は、ガスパネル240の処理ガス源244、246、248、250から処理ガスをチャンバ空間204内に導入するための1つ又は複数のポートを有する。処理ガスがエッチング処理チャンバ200に導入された後、ガスが活性化されて、プラズマが形成される。アンテナ260(例えば、1つ又は複数のインダクタコイル)が、エッチング処理チャンバ200に隣接して設けられ得る。アンテナ電源262は、整合回路264を介してアンテナ260に給電し、エネルギー(例えば、高周波(RF)エネルギー)を処理ガスに誘導結合し、処理ガスから形成されたプラズマをエッチング処理チャンバ200のチャンバ空間204内に維持し得る。アンテナ電源262に代えて、又は追加して、基板20の下方及び/又は基板20の上方の処理電極を使用して、RF電力を処理ガスに容量結合して、処理空間204内のプラズマを維持することができる。アンテナ電源262の動作は、コントローラ(例えば、コントローラ254)によって制御され得る。このコントローラは、エッチング処理チャンバ200内の他の構成要素の動作も制御する。
【0053】
[0062]チャンバリッドアセンブリ214は、窓266をさらに含む。窓266は、石英などの透明な誘電体材料であってもよい。OES測定デバイス268が窓266において配置されている。OES測定デバイス268は、エミッタ及びセンサを含む。エミッタは、窓266を通してエッチング処理チャンバ200内へと1つ又は複数の波長の光を放射することができる。エミッタからの光は、エッチング処理チャンバ200内のガス及び/又は基板20から反射し得る。反射した光は、窓266を通して伝達され、OES測定装置268のセンサによって受け取られ得る。センサによって検出された反射光は、所与のレシピに従ってエッチングプロセスの終止点を決定するために使用することができる。例えば、OES測定デバイス268は、検出された反射光をコントローラ254に送信するためにコントローラ254に通信可能に連結され、それにより、コントローラ254が終止点を決定することが可能である。
【0054】
[0063]基板支持ペデスタル270が、チャンバ空間204内に配置され、処理中に基板20を支持する。基板支持ペデスタル270は、処理中に基板20を保持するための静電チャック(electro-static chuck:ESC)272を含み得る。ESC272は、基板20を基板支持アセンブリ270に対して保持するために、静電引力を利用する。ESC272は、電源276によって電力供給される電極274を含む。電極274は、誘電体本体内のESC272に埋め込まれる。電源276は、基板20をチャッキング及びチャッキング解除するための電極274へDC電流を送ることによって、電極274の動作を制御するためのシステムコントローラをさらに含み得る。
【0055】
[0064]さらに、電極274は、整合回路282と一体化したRF電源280にさらに連結され得る。RF電源280は、例えば、約200ボルトから約2000ボルトのRFバイアス電圧を電極274に供給し得る。さらに、RF電源280は、チャンバ空間204内の処理ガスによって形成されるプラズマイオンを誘引するバイアスを、ESC272及びその上に配置される基板20に供給する。RF電源280は、基板20の処理中にオンとオフを繰り返し、又はパルスを発し得る。ESC272は、ESC272の側壁がプラズマを誘引しにくくするためのアイソレータ284を有し、ESC272の保守寿命を延ばす。加えて、基板支持ペデスタル270は、カソードライナー286を有し得る。カソードライナー286は、基板支持ペデスタル270の側壁をプラズマガスから保護し、エッチング処理チャンバ200の保守間隔を延ばす。
【0056】
[0065]ESC272は、その中に配置され、基板加熱用の電源(図示せず)に接続されたヒータを含み得る。一方、ESC272を支持する冷却ベース288は、導管を含み得る。この導管は、熱伝導流体を循環させ、ESC272及びその上に配置された基板20の温度を維持する。ESC272は、基板20上に製作されるデバイスの熱収支により要求される温度範囲内で動作するように構成されている。例えば、特定の実施形態では、ESC272は、約-35℃から約500℃の温度で基板20を維持するように構成され得る。
【0057】
[0066]冷却ベース288は、基板20の温度制御を支援するように設けられる。時間の経過によるプロセスのドリフトを緩和するために、冷却ベース288によって、エッチング処理チャンバ200内の基板20のエッチングプロセス全体を通して基板20の温度が実質的に一定に維持され得る。一実施形態では、基板20の温度は、エッチングプロセス全体を通して、約70℃から約90℃に維持される。
【0058】
[0067]カバーリング290が、ESC272上に、及び基板支持ペデスタル270の周縁に沿って配置される。カバーリング290は、基板20の露出した上面の所望の部分にエッチングガスを封じ込めながら、基板支持ペデスタル270の上面をエッチング処理チャンバ200内部のプラズマ環境から遮蔽するように構成されている。リフトピン(図示せず)は、基板支持ペデスタル270を通して選択的に移動し、基板20を基板支持ペデスタル270の上方に持ち上げ、基板20に移送ロボット(図示せず)又はその他の適切な移送機構がアクセスすることを容易にする。
【0059】
[0068]コントローラ254を利用して、処理シーケンスを制御し、ガスパネル240からエッチング処理チャンバ200内へのガス流及び他の処理パラメータを調整することができる。ソフトウェアルーチンは、CPUによって実行されると、CPUを特定用途コンピュータ(コントローラ)に変換する。この特定用途コンピュータは、処理が実行されるように、エッチング処理チャンバ200を制御する。ソフトウェアルーチンはまた、エッチング処理チャンバ200と一緒に配置される第2のコントローラ(図示せず)によって格納及び/又は実行されてもよい。
【0060】
[0069]基板20は、その上に様々な層が配置されており、これらの層は、前述の例で説明したように、様々な金属層、エッチング停止層、及びマスク層を含み得る。種々の層は、基板20に配置されたそれぞれの他の膜層の種々の組成に固有のエッチングレシピを必要とし得る。これらのレシピは、単一のエッチング処理チャンバ内で、又は幾つかのエッチング処理チャンバにわたって実施され得る。各エッチング処理チャンバは、1つ又は複数のエッチングレシピでエッチングするように構成され得る。一実施形態では、エッチング処理チャンバ200は、少なくとも金属層をエッチングして、相互接続構造(例えば、上述のデュアルサブトラクティブエッチング構造)を形成するように構成されている。本明細書で提供される処理パラメータに関しては、エッチング処理チャンバ200は、直径200mmの基板(例えば、約0.0707m2の平面領域を有する基板)、直径300mmの基板、又は直径450mmの基板を処理するように構成されている。フロー及び電力などの処理パラメータは、概して、チャンバ空間又は基板平面領域の変化に比例して拡大縮小され得る。
【0061】
[0070]
図24は、エッチング処理チャンバ200が連結された例示的なマルチチャンバ処理システム300の概略上面図であり、マルチチャンバ処理システム300は、本明細書に記載された処理を実行するように適合され得る。システム300は、基板がシステム300を出入りするように移送するための、1つ又は複数のロードロックチャンバ302、304を含み得る。通常、システム300が真空下にあるため、ロードロックチャンバ302、304は、システム300内に導入される基板を「ポンプダウン」することができる。第1のロボット310は、ロードロックチャンバ302、304と第1のセットの1つ又は複数の基板処理チャンバ312、314、316、200(4つが図示される)との間で基板を移送することができる。各々の基板処理チャンバ312、314、316、200は、エッチングプロセス、周期的層堆積(CLD)、原子層堆積(ALD)、CVD、PVD、ガス抜き、予備洗浄、配向、及び他の基板プロセスなどの基板処理操作のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。他の基板処理チャンバ312、314、316に対する、エッチングプロセスの実行に利用されるエッチング処理チャンバ200の位置は、図示を目的としており、任意選択的に、エッチング処理チャンバ200の位置を基板処理チャンバ312、314、316のうちのいずれか1つと替えてもよい。
【0062】
[0071]第1のロボット310は、さらに、1つ又は複数の移送チャンバ320、322を出入りするよう基板を移送することできる。移送チャンバ320、322を使用して、超高真空条件を維持しながら、基板をシステム300の内部で移送可能にすることができる。第2のロボット330は、基板を移送チャンバ320、322と第2の組の1つ又は複数の基板処理チャンバ332、334、336、338との間で移送することができる。基板処理チャンバ312、314、316、200と同様に、基板処理チャンバ332、334、336、及び338は、本明細書に記載されたドライエッチングプロセスや、例えば、堆積、予洗浄、ガス抜き、及び配向付けを含む任意の他の適切なプロセスを含む様々な基板処理操作を行うために装備され得る。基板処理チャンバ312、314、316、200、332、334、336、338のいずれも、例えば、システム300によって実施される特定のプロセスに必要なければ、システム300から取り除いてもよい。
【0063】
[0072]上記の説明は、本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲を逸脱せずに、本開示の他の実施形態及びさらなる実施形態を考案してもよい。本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定される。