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特許7346899ウェハ対ウェハボンディングを用いた共有制御回路を備えた、3次元(3D)フラッシュメモリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-11
(45)【発行日】2023-09-20
(54)【発明の名称】ウェハ対ウェハボンディングを用いた共有制御回路を備えた、3次元(3D)フラッシュメモリ
(51)【国際特許分類】
   G11C 5/02 20060101AFI20230912BHJP
   G11C 5/04 20060101ALI20230912BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230912BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20230912BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20230912BHJP
   H10B 41/20 20230101ALI20230912BHJP
   H10B 43/20 20230101ALI20230912BHJP
【FI】
G11C5/02 100
G11C5/04 210
H01L29/78 371
H10B41/20
H10B43/20
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019089382
(22)【出願日】2019-05-09
(65)【公開番号】P2019220244
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】16/011,139
(32)【優先日】2018-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ファストウ
(72)【発明者】
【氏名】ハレド ハスナット
(72)【発明者】
【氏名】プラシャント マヒ
(72)【発明者】
【氏名】オーウェン ユングロス
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0001601(US,A1)
【文献】米国特許第10283493(US,B1)
【文献】特開平4-280696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 5/02
G11C 5/04
H01L 21/336
H10B 41/20
H10B 43/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、第1のCMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、
前記第1のダイに、縦方向に積層され且つ接合された第2のダイと、を備え、
前記第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイを含み、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路の少なくとも一部が、前記第1のダイの不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される前記第2の3Dアレイの両方にアクセス
前記第1のダイの前記第1のCMOS回路は、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイと、不揮発性ストレージセルで構成される前記第2の3Dアレイとの間に配置されている、不揮発性ストレージデバイス。
【請求項2】
前記第2のダイは、さらに、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイにアクセスするための第2のCMOS回路を含む、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項3】
共有CMOS回路の一部が、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路に含まれ、前記共有CMOS回路の残部が、前記第2のダイの前記第2のCMOS回路に含まれ、前記共有CMOS回路は、チャージポンプ、静的ページバッファ、IO、制御ロジックおよびストリングドライバのうちの1または複数を含む、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項4】
共有ストリングドライバ回路は、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイの両方にアクセスするためのものであり、
不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイのための前記共有ストリングドライバ回路の一部は、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路に含まれ、前記共有ストリングドライバ回路の残部は、前記第2のダイの前記第2のCMOS回路に含まれる、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項5】
前記第1のダイ上の前記共有CMOS回路の前記一部は、第1のクラスのトランジスタを含み、前記第2のダイ上の前記共有CMOS回路の前記残部は、第2のクラスのトランジスタを含む、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項6】
前記第1のクラスのトランジスタは、高電圧トランジスタを含み、前記第2のクラスのトランジスタは、低電圧トランジスタを含む、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項7】
前記第1のダイまたは前記第2のダイに縦方向に積層され且つ接合された第3のダイをさらに備え、
前記第3のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイを含み、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路が、不揮発性ストレージセルで構成される前記第3の3Dアレイにアクセスする、請求項1からのいずれか一項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項8】
前記第1のダイの複数の層は、前記第2のダイに対し逆順に配置されており、
前記第1のダイの前記第1のCMOS回路の導電性コンタクトが、前記第2のダイの前記第2のCMOS回路の導電性コンタクトに接合されている、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項9】
前記第1のCMOS回路の前記導電性コンタクトと、前記第2のCMOS回路の前記導電性コンタクトとの間にボンディングパッドをさらに備える、請求項に記載の不揮発性ストレージデバイス。
【請求項10】
プロセッサと、
前記プロセッサに連結された不揮発性ストレージデバイスと、を備え、
前記不揮発性ストレージデバイスは、
不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイにアクセスするための第1のCMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、
前記第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、前記第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイを含み、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路が、前記第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される前記第2の3Dアレイにアクセスする、第2のダイと、を含
前記第1のダイの前記第1のCMOS回路は、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイと、不揮発性ストレージセルで構成される前記第2の3Dアレイとの間に配置されている、システム。
【請求項11】
前記第2のダイは、さらに、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイにアクセスするための第2のCMOS回路を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
共有CMOS回路の一部が、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路に含まれ、前記共有CMOS回路の残部が、前記第2のダイの前記第2のCMOS回路に含まれ、前記共有CMOS回路は、チャージポンプ、静的ページバッファ、IO、制御ロジックおよびストリングドライバのうちの1または複数を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
共有ストリングドライバ回路は、不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイの両方にアクセスするためのものであり、
不揮発性ストレージセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2の3Dアレイのための前記共有ストリングドライバ回路の一部は、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路に含まれ、前記共有ストリングドライバ回路の残部は、前記第2のダイの前記第2のCMOS回路に含まれる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のダイ上の前記共有CMOS回路の前記一部は、第1のクラスのトランジスタを含み、前記第2のダイ上の前記共有CMOS回路の前記残部は、第2のクラスのトランジスタを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のクラスのトランジスタは、高電圧トランジスタを含み、前記第2のクラスのトランジスタは、低電圧トランジスタを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のダイまたは前記第2のダイに縦方向に積層され且つ接合された第3のダイをさらに備え、
前記第3のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイを含み、前記第1のダイの前記第1のCMOS回路が、不揮発性ストレージセルで構成される前記第3の3Dアレイにアクセスする、請求項10から15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
不揮発性NANDメモリセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、制御回路と、を含む第1のダイと、
前記第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、前記第2のダイは、不揮発性NANDメモリセルで構成される第2の3Dアレイを含み、前記第1のダイの前記制御回路の少なくとも一部が、前記第1のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される前記第1の3Dアレイおよび前記第2のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される前記第2の3Dアレイの両方にアクセスする、第2のダイと、を備え、
前記第1のダイの前記制御回路は、不揮発性NANDメモリセルで構成される前記第1の3Dアレイと、不揮発性NANDメモリセルで構成される前記第2の3Dアレイとの間に配置されている、3D NANDメモリデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、概して、3次元(3D)メモリおよびストレージデバイスに関し、より具体的には、本説明は、ウェハ対ウェハボンディングを用いて、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュメモリを形成することに関する。
【背景技術】
【0002】
NANDフラッシュメモリ等のフラッシュストレージは、不揮発性ストレージ媒体である。不揮発性ストレージとは、デバイスへの電力が途切れた場合であっても、確定的な状態を有するストレージを指す。フラッシュメモリは、メモリ(例えば、システムメモリ)として、または、ストレージデバイスとして用いられてよい。モバイル、クライアントおよびエンタープライズの区分にわたり、ストレージにフラッシュメモリ(例えば、ソリッドステートドライブ等(SSD))を用いるシステム動向がある。1つのタイプのNANDフラッシュメモリとして、縦型NANDストリングがストレージアレイを構成する3次元(3D)NANDフラッシュメモリがある。3D NANDフラッシュアレイは、2次元(2D)NANDよりも、所定の面積により多くのビットを格納可能であるが、より高密度で、より高速で、且つより電力効率の良いデータストレージへの関心が引き続き存在する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
以下の説明は、本発明の実施形態に係る実装を例示として示す図を有する図面に関する説明を含む。図面は、限定ではなく例示として理解されるものとする。本明細書で用いる、1または複数の「実施形態」または「実施例」への言及は、本発明の少なくとも1つの実装に含まれる特定の機能、構造および/または特徴を説明するものとして理解されたい。故に、本明細書に出現する「一実施形態」または「一実施例」等の文言は、本発明の様々な実施形態および実装を説明するものであり、これらすべてが必ずしも同一の実施形態を指してはいない。しかしながら、また、それらは必ずしも相互排他的ではない。
【0004】
図1A】ウェハボンディングを用いて形成された、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントの一例の断面図を示す。
【0005】
図1B】ウェハボンディングを用いて形成された、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントの一例の断面図を示す。
【0006】
図2A】基板対基板接合された2つのウェハを備えた、3Dフラッシュストレージコンポーネントの一例の断面図を示す。
【0007】
図2B】上メタル対上メタル接合された2つのウェハを備えた、3Dフラッシュストレージコンポーネントの一例の断面図を示す。
【0008】
図3A】接合された3Dフラッシュストレージダイをパッケージに積層するための技術の例を示す。
【0009】
図3B】接合された3Dフラッシュストレージダイをパッケージに積層するための技術の例を示す。
【0010】
図4A】3DフラッシュストレージアレイにアクセスするためのCMOS回路を示すチッププランの平面図を示す。
【0011】
図4B】ウェハ対ウェハボンディングを用いた3Dフラッシュストレージアレイにアクセスするための共有CMOS回路を示すチッププランの平面図を示す。
【0012】
図5】共有CMOS回路およびウェハ対ウェハボンディングにより共に接合された複数のダイを備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントを形成する方法の例に係るフロー図である。
【0013】
図6A】様々なプロセス段階における、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュコンポーネントの例を示す。
図6B】様々なプロセス段階における、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュコンポーネントの例を示す。
図6C】様々なプロセス段階における、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュコンポーネントの例を示す。
図6D】様々なプロセス段階における、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュコンポーネントの例を示す。
【0014】
図7】ウェハボンディングおよび共有CMOS回路が実装されてよい、フラッシュストレージデバイスのブロック図の例を示す。
【0015】
図8】ウェハボンディングおよび共有CMOS回路が実装されてよい、コンピューティングシステムの例示的な図を提供する。
【0016】
以下に、後述の実施形態の一部または全部を示し得る図面に関する説明を含め、特定の詳細および実装に関する説明が続く。また、本明細書で示す本発明概念に係る他の潜在的な実施形態または実装についても説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書では、ウェハ対ウェハボンディングを用いて、共有制御回路を備えた3次元(3D)メモリコンポーネントを形成するための技術について説明する。
【0018】
1つのタイプの3Dメモリは、3Dフラッシュストレージとも称され得る3Dフラッシュメモリである。3Dフラッシュメモリの一例は、3D NAND(not AND)フラッシュメモリである。3Dメモリは、複数のストレージセルで構成される1または複数のアレイおよび当該ストレージセルにアクセスするための制御回路を含む。通常、3Dフラッシュストレージアレイにアクセスするための制御回路は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路を含む。制御回路またはCMOS回路は、「ペリフェリ(periphery)」とも称されてよい。典型的な3Dフラッシュメモリデバイスは、1または複数のアレイおよび各アレイを制御するための別個のCMOS回路を含む。通常、CMOS回路は、ストレージセルに利用可能な面積を縮小させるオーバヘッドとみなされている。
【0019】
従来の3Dフラッシュメモリとは対照的に、本明細書で説明する3Dフラッシュストレージコンポーネントは、共有CMOS回路を含む。共有CMOS回路は、複数のダイ上のメモリアレイへのアクセスを制御し、または、当該アクセスを可能にする。一例において、複数のウェハは、別々に処理される。複数のウェハのうちの少なくとも1つが、共有CMOS回路を含む。複数のウェハは、縦に積層され、共に接合される。相互接続が、共有CMOS回路を、2または2より多いウェハ上のアレイに連結する。スタックにおける1つのウェハのみ、またはスタックにおける複数のウェハが、複数のウェハ上のアレイにアクセスするための共有CMOS回路を含んでよい。一例において、複数のウェハはそれぞれ、共有CMOS回路を含む。2つのウェハがそれぞれ、共有CMOS回路を含む一例においては、ストリングドライバ回路の一部(例えば、半分)が、1つのウェハのCMOS回路に配置され、ストリングドライバ回路の残部が、別のウェハのCMOS回路に配置される。このような一例においては、両方のダイにわたり配置されたストリングドライバ回路を用いて、両方のダイ上のアレイにアクセスされる。他のタイプのCMOS回路は、複数のウェハ間で分割および共有されてよく、または、複数のウェハのうち1つのウェハ上のみで共有および配置されてよい。
【0020】
故に、2または2より多いダイの周辺領域を共に接続するために、ウェハ対ウェハボンディングが用いられ、その結果、同一の周辺領域および電力が、2以上のダイ間で共有されてよい。複数のダイ間で、同一の周辺回路を共有することで、ダイの面積の低減および電力の低減をもたらす。これは、同一の性能について、より低減された1ギガバイト(GB)当たりのコスト、および、より低減された電力を意味する。
【0021】
図1Aは、ウェハボンディングを用いて形成された、共有CMOS回路を備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントの一例の断面図を示す。図1Aの当該コンポーネントは、接合された2つのダイ(または「ダイス」若しくは「ダイ」)200Aおよび200Bを含む。2つのダイ200Aおよび200B同士の接合は、当該ダイを含むウェハ同士を接合した後、ウェハをダイシングすることで達成されてよい。2つのダイ200Aおよび200Bの各々は、フラッシュストレージアレイおよび当該アレイを制御し、且つ当該アレイにアクセスするためのCMOS回路を含む。
【0022】
ダイ200Bを参照すると、ストレージアレイは、ストレージセル(例えば、ピラー256Bの箇所に形成されたストレージセル)および当該ストレージセルへのアクセスを可能にするための導電性アクセスライン(例えば、ビットライン264B(図1Aの紙面から出てくる)、ワードライン220B、SGS(セレクトゲートソース)252B、SGD(セレクトゲートドレイン)260B)を含む。図示の例においては、ソースプレート250Bが、ピラー256Bと導電性相互接続226Bとの間に配置されている。各ダイは、CMOS回路とアレイとの間に、アレイをCMOS回路に連結するための導電性相互接続を含む。例えば、ダイ200Bを参照すると、相互接続226Bは、CMOS回路201Bをアレイ203Bに連結する。図示の例においては、ポリ(ポリシリコン)層236Bが、導電性相互接続226BとCMOS回路との間にある。追加の導電層(例えば、212B、218Bおよびビア202B、204B、206B、208B、224B、262Bおよび266B)が、当該アレイのCMOS回路への連結、または、CMOS回路のストレージコンポーネントの外部にある他の回路への連結を可能にする。図示の例においては、複数のビアがワードライン220Bに、ジグザグ状または階段様の構成で連結されている。ダイ200Aもまた、アレイ203Aおよび相互接続226Aを含み、それらは、ダイ200Bのアレイおよび相互接続と同一または類似であってよい。図1Aに示す例においては、ダイ200Aの特徴物は、ダイ200Bに対し反転または鏡映されている。
【0023】
図1Aに示す例においては、アレイ203Aおよび203Bは、3Dフラッシュアレイである。アレイ203Aおよび203Bは、メモリセルが基板の上に構築されるように、3次元(3D)回路を用いて構築されてよい。このような3D回路技術は、メモリアレイの回路のために基板自体を用いずに、基板をメモリアレイのためのメカニカルベースとして用いてよい。他の例においては、アレイの一部は、基板内に形成されてよい。アレイは、浮遊ゲートフラッシュメモリ、チャージトラップ(例えば、リプレースメントゲート)フラッシュメモリ、相変化メモリ、抵抗変化メモリ、オボニックメモリ、強誘電体トランジスタランダムアクセスメモリ(FeTRAM)、ナノワイヤメモリ等の任意のタイプの3Dメモリ、または任意の他の3Dメモリを含んでよい。一例において、3Dフラッシュアレイは、複数の浮遊ゲートまたはチャージトラップのフラッシュメモリセルを、NAND(not AND)式で配線された縦方向スタックに積層した、積層NANDフラッシュアレイである。別の例においは、3Dフラッシュアレイは、NOR(not OR)ストレージセルを含む。
【0024】
図1Aに示す例においては、アレイ203Aおよび203Bは、NANDフラッシュストレージセル等のストレージセルを形成するピラーを含む。図1Aは、各ダイに2つのデッキを示し、各デッキは、複数のティア(層)を含む。しかしながら、他の例は、1つのデッキまたは3つ以上のデッキを備えたアレイを含んでよい。ストレージセルが浮遊ゲートトランジスタを含む例においては、セルは、ストレージセルの浮遊ゲートを帯電させることでプログラムされてよい。通常、浮遊ゲートは導電材料または半導体材料を含む。ストレージセルがチャージトラップを含む例においては、ストレージセルは、チャージトラップに電荷を貯蔵することでプログラムされてよい。通常、チャージトラップは、絶縁材料(窒化シリコンまたは電荷を貯蔵可能な別の絶縁材料等)を含む。また、データ格納を可能にするために、他のストレージセル技術が用いられてもよい。
【0025】
アレイ203Bの下方には、制御回路201Bがある。一例において、制御回路201Bは、CMOS回路(従って、「CMOS Under Array」またはCuAと称される)を含む。このような一例においては、まずCMOS回路が基板240Bに形成され、次にCMOS回路201Bの上方に、導電性相互接続の形成が続き、アレイ203Bが、相互接続226BおよびCMOS回路201Bの上に構築される。また、CMOS回路をストレージアレイの隣に形成することも可能である。このような一例においては、基板の一部を用いてアレイを構築し、基板の別の一部を用いて、当該アレイに隣接してCMOS回路を構築する。CMOS回路とアレイとの間に相互接続が存在する。アレイの隣ではなく、アレイの下方にCMOS回路を形成する利点の1つは、チップ総面積の低減である。別の例においては、CMOS回路は、部分的にアレイの下方に、且つ、部分的にアレイの隣に配置されてよい。制御回路が、アレイの下方または隣に存在するかに関わらず、制御回路は、「ペリフェリ」と称されてよい。
【0026】
制御回路201Aおよび201Bは、アレイ203Aおよび203Bへのアクセスを制御するための回路を含む。制御回路201Aおよび201Bは、アドレスデコーダ、ラインドライバ、センスアンプ、チャージポンプ、ステートマシン、バッファ、または様々な他のタイプの回路のうちの1または複数を含む。制御回路201Aおよび201Bは通常、トランジスタを含む。一例においては、制御回路201Aおよび201Bは、nチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、pチャネルMOSFET、またはこれら両方を含む。また、制御回路201Aおよび201Bは、ポリルーティング248Aおよび248Bもそれぞれ含んでよい。制御回路201Aおよび201Bは、制御回路201Aおよび201Bと、アクセスラインとの間の電気通信を可能にし、その結果、ストレージセルへのアクセスを可能にすべく、複数のビアを用いてアクセスラインに連結される。導電性アクセスライン、導電性相互接続およびビアは、コンポーネント間の電気的連結を可能にすべく、導電材料(例えば、金属)または半導体材料から形成される。
【0027】
図1A中の3Dフラッシュストレージコンポーネントは、ダイ200Bの下方にあり、且つダイ200Bに接合された第2のダイ200Aを含む。すなわち、単一のダイを含む従来の3Dフラッシュストレージコンポーネントとは異なり、複数のダイ(各々が複数の層またはティアを備えた)が積層され、接合されている。ダイ200Aおよび200Bは、ウェハ対ウェハボンディングプロセスにより、接合される。図1Aに示す例においては、接合の前に、ダイ200AのCMOS回路201Aが、ダイ200BのCMOS回路201Bと対面するように、ウェハのうち1つを反転させる。図1Aに示す通り、CMOS回路201Aは、アレイの上方に存在するように見えるが、ウェハを反転する前は、アレイは、CMOS回路の上方に形成されているので、ダイ200Aは、アレイの下方にあるCMOS(CuA)実装としてみなされてよいことに留意されたい。ウェハ対ウェハボンディングプロセスを通して、ダイ200BのCMOS回路201Bおよびダイ200AのCMOS回路201A同士は、電気的に連結される。図示の例においては、ウェハボンディングパッド242が、2つのダイ200Aおよび200Bの間に含まれる。図1Aに示す例においては、ウェハボンディングパッドが、各ウェハに適用されており(例えば、ボンディングパッドが、ダイ200Aを含むウェハと、ダイ200Bを含むウェハとに適用される)、ウェハ同士は、ウェハボンディングパッド242の箇所で接合される。このような一例においては、ウェハ間の任意の空間(例えば、x方向におけるボンディングパッド間、およびy方向におけるウェハ間の空間)は、空気であってよい、または絶縁体等のフィラー材料で充填されて、構造的支持を提供してよい。
【0028】
図示の例は、ダイ200Aおよび200B間にボンディングパッド242を含むが、ウェハ同士を接合するためにボンディングパッドが用いられてもよく、用いられなくてもよい。ボンディングパッドが存在しない例においては、1つのウェハの下部に露出された任意の導電性表面が、別のウェハの上部にある露出された導電性表面に接合されてよい。例えば、各ウェハの露出された導電性相互接続の表面(例えば、表面251Aおよび251B)同士が接合されてよい。故に、当該接合は、ボンディングパッドを介在させない、「ビア対ビア」または「金属対金属」接合を含んでよい。ダイ同士の良好な位置合わせ(例えば、導電性相互接続の表面251Aと表面251Bとの位置合わせ)が、ボンディングパッドを用いないウェハ同士の接合を可能にしてよい。ボンディングパッドを用いる例においては、従来のボンディングパッドより小さな(例えば、x方向およびz方向においてより小さな)ボンディングパッドが、ダイ200Aおよび200Bの各々のCMOS回路の連結を可能してよい。ウェハ対ウェハボンディングのためのボンディングパッドは、接合されるべき非常に多くの信号が存在するので、通常のボンディングパッドよりも小さい。より小さなボンディングパッドは、位置合わせ要件が厳しいので、課題となる。一例において、ボンディングパッドは、コンタクトサイズ程度のサイズを有する。このような一例においては、数十ミクロン以上の幅を有する従来のボンディングパッドと比べて、ボンディングパッド242は、0.5ミクロン以下の幅を有する。
【0029】
複数のダイを積層して、接合することで、様々な方法において、制御回路の共有を可能にすることで、制御回路が占有する面積を低減し、性能を改善し、および/または電力使用量を低減してよい。接合されたコンタクトによる(図示の例では、ボンディングパッド242による)電気的接続を理由として、上部ウェハおよび下部ウェハの周辺領域が共有されてよく、重複回路が除去されてよい。重複回路を除去すると、アレイの下方にペリフェリ回路を収容することに寄与し、CMOS回路によって消費される電力を低減する。1つまたは1つより多いダイが、制御回路を含んでよい。図1Aに示す例においては、両方のダイ200Aおよび200Bが、制御回路を含む。両方のダイが制御回路を含む場合、当該ダイのうちの少なくとも1つが共有回路を含む。しかしながら、複数の(最大すべて)ダイが、共有回路を含んでよい。共有回路は、複数のダイにわたり回路を分割すること(例えば、一方のダイにストリングドライバの半分を、他方のダイにストリングドライバの半分を含めること)、または、ダイのうちの一方に1つのタイプの制御回路を、および、他方のダイに異なるタイプの制御回路を形成すること(例えば、ダイの一方にストリングドライバ、別のダイにページバッファ、または制御回路の任意の他の分割)を含んでよい。一例において、上部ダイ200Bは、チャージポンプ、静的ページバッファ、ストリングドライバの半分、およびIOを含む。下部ダイ200Aは、制御ロジック、静的ページバッファ、ストリングドライバの半分、およびパッドを含む。ボンディングパッドを通した電気的接続は、両方のダイが、両方のウェハ上のCMOSへのアクセスを有することを可能にする。
【0030】
一例において、異なるクラスのトランジスタ(例えば、高電圧(HV)トランジスタまたは低電圧(LV)トランジスタ)が、2つの異なるウェハ上に配置される。ウェハの1つのみ(またはすべてより少ない数)に、より高価なクラスのトランジスタ(例えば、HVトランジスタ)を形成することによって、異なるウェハ上に異なるクラスのトランジスタを形成し、コストを低減してよい。一例において、チャージポンプ、ストリングドライバおよび電圧調整器は、厚いゲート酸化膜を備えた高電圧トランジスタを用いる。ロジック回路、データ経路回路および静的ページバッファは、薄いゲート酸化膜を備えた高速で低電圧なデバイスを用いる。故に、一例において、1つのウェハ上のCMOS回路は、チャージポンプ、ストリングドライバおよび電圧調整器のうちの1または複数を含み、低電圧デバイス(例えば、ロジック回路、データ経路回路および静的ページバッファ)を用いる回路を含まない。この例においては、別のウェハ上のCMOS回路が、低電圧デバイスを用いる回路(例えば、ロジック回路、データ経路回路および静的ページバッファのうちの1または複数)を含むことになり、高電圧デバイスを用いる回路(例えば、チャージポンプ、ストリングドライバおよび電圧調整器)を含まない。
【0031】
別の例(不図示)においては、1つのダイは、CMOSを加えたアレイで構成される一方、第2のダイは、アレイのみを含む。これにより、性能のマイナス面は伴うが、第2のウェハの処理コストおよび1ギガバイト(GB)当たりの総コストが低減される。
【0032】
図1Bは、ウェハボンディングを用いて形成された、共有CMOS回路を備えた、3Dフラッシュストレージコンポーネントの別の例の断面図を示す。図1Bのダイは、ダイのうちの一方を反転させずに、積層および接合される点を除いては、図1B中の3Dフラッシュストレージコンポーネントは、図1A中のコンポーネントと同様である。従って、ダイ200Cおよび200Dは、同一の向きを有する。複数のダイの向きおよび接合位置の結果、ダイ200CのCMOS回路201Cおよびダイ200DのCMOS回路201Dは、互いに隣接していない。従って、2つのダイ間のCMOS回路を共有すべく、2つのダイのCMOS回路を電気的に連結するためにビアが用いられる。図1Bに示す例においては、CMOS回路に直接接続されるビアは、1つも存在しない。ウェハ同士は、ビア227Dを用いて接合されるが、その後、いくつかの金属およびビアの層(例えば、導電性相互接続218C)を通る必要がある。
【0033】
また、図1Aに示す例とは対照的に、図1Bは、ボンディングパッドを用いない例を示す。故に、ダイ200Cおよびダイ200Dは、ビア227Dの露出された下表面、および、ビットライン264Cの露出された上表面の箇所で接合される。接合点同士の間の領域は、空気であってよい、または絶縁材料で充填されてよい。図示の例においては、金属層およびパッシベーション層の一部が除去されてよい。例えば、ダイ200Cは、ビットライン264Cの上方に、追加の金属層およびパッシベーション層(図1Aの導電性相互接続212Bおよびパッシベーション層210Bのような)を含まない。従来の3D NANDデバイスとは異なり、アレイ203Dの上の金属212Dも、ダイ200C上の回路にアクセスするために用いられてよく(ダイ200Dのために用いられることに加え)、従って、ダイ200Cのための追加の金属層は除去されてよい。故に、図示の例は、1または複数の層を除去することで、コスト低減を可能してよいが、2つのダイのCMOS回路間の接続は、ダイのうちの一方が他方に対し反転される場合よりも長い。
【0034】
図1Aと同様に、図1B中のコンポーネントは、共有CMOS回路を含む。CMOS回路201C、201D、またはこれら両方は、第1のダイ200C上のアレイ203Cおよびダイ200D上のアレイ203Dの両方にアクセスするための共有回路を含んでよい。故に、図1Aおよび1Bは、2または2より多いダイ間でペリフェリ回路を共有するために、ウェハボンディングを用いる2つの異なる例を示す。前述の通り、ウェハ対ウェハボンディングの使用は、2つのダイに限定されない。薄いダイを横断するビアを製造することで、複数のダイのスタックを通る接続が形成されてよい。これにより、ペリフェリが複数のダイ間で共有されることを可能にし、ペリフェリを用いて、ダイの面積および電力をさらに低減してよい。このアプローチの追加の利益は、ダイ間の接続は既に存在するので、パッケージングコストが低減可能になることである。2または2より多い独立のダイ間で、ペリフェリ回路を共有することで、CuAの制約を受ける設計においてダイサイズを低減し、各ダイ内のプレーン数を増加(例えば、2倍)させることが可能になってよい。3D NANDメモリ内のメモリセルは、プレーンにグループ化(例えば、ここで、1プレーンは通常16kバイトを含むが、より小さいまたは大きいサイズであってもよい)される。1プレーンにおけるすべてのビットは、並行して読み取りまたは書き込みがなされる。ユーザは、並行して複数プレーンを読み取りまたは書き込みしてよいので、より多くのプレーンを有することで、ユーザにより良好な性能を付与する。また、ぺリフェリを共有することで、電力/性能の改善を可能にしてよい。例えば、ペリフェリの電力消費は、より多数のプレーン間で共有されるので、プレーン数が増大すると、スループット/パワーがより高まる。ダイが、必ずしもCuAの制限を受けない場合であっても、ウェハ対ウェハボンディングおよび共有CMOS回路は、ダイのフットプリントの低減等の他の最適化を可能にしてよい。例えば、1つのダイが大きすぎて、パッケージに収まらない場合、当該ダイは、後で接合される2つのダイに分割(例えば、後述の図4Bを参照)されてよい。
【0035】
図2Aおよび2Bも、3Dフラッシュストレージコンポーネントの例の断面図を示す。図2Aは、基板対基板接合された2つのウェハを備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントを示し、図2Bは、上メタル対上メタル接合された2つのウェハを備えた3Dフラッシュストレージコンポーネントを示す。すなわち、ウェハのCMOS回路同士が互いに対面するように、ウェハのうちの一方が反転されるという点において、図2Aに示すコンポーネントは、図1Aに示すコンポーネントと同様である。
【0036】
図1Aおよび1Bと同様に、図2Aおよび2B中の3Dフラッシュストレージコンポーネントはそれぞれ、ウェハボンディングにより接合された2つのダイを含み、各ダイは、ストレージアレイおよびCMOS回路を含む。例えば、図2Aは、ダイ280Aおよび280Bを示す。ダイ280Aを参照すると、CMOS回路282Aは、アレイ281Aの下方にあり、アレイ281AをCMOS回路282Aに連結する導電性相互接続284Aが存在する。CMOS回路282Aは、図1Aおよび1Bを参照して説明したCMOS回路と同一または類似であってよい。同様に、ダイ280Bは、アレイ281Bの「下方(under)」にあり、且つ、導電性相互接続284Bに連結されたCMOS回路282Bを含む。
【0037】
図2Aに示す例においては、2つのダイ280Aおよび280Bを横切るCMOS回路282Aおよび282Bは、共有ストリングドライバ288Aおよび288Bを含む。ストリングドライバは、アレイ281Aおよび281Bのワードラインを駆動するためのトランジスタを含む。従来の3Dフラッシュストレージコンポーネントは、そのダイにあるアレイのみを駆動させる専用のストリングドライバ回路を含んでいる。対照的に、図2Aに示す例においては、これらストリングドライバのうちの半分が、一方のダイにあり、これらストリングドライバのうちのもう半分が他方のダイにあり、ここで、両方のダイのストリングドライバは、両方のダイのアレイを駆動する。例えば、奇数ワードラインを駆動するためのストリングドライバが、上部ダイ280Aにあってよく、偶数ワードラインを駆動するためのストリングドライバが、下部ダイ280Bにあってよい(またはその逆も成り立つ)。従って、ダイのうちの一方のアレイにおける奇数ワードラインおよび偶数ワードラインの両方を駆動することは、両方のダイのストリングドライバを用いることで実現される。故に、ダイ280Aのワードラインおよびダイ280Bのワードラインの両方を駆動するためのストリングドライバは、両方のダイにわたり配置される。対照的に、従来の3Dフラッシュコンポーネントは、駆動されるアレイおよびワードラインと同一ダイにあるストリングドライバを用いて、偶数およびオフ(off)ワードラインの両方を駆動する。故に、2つのアレイについては、従来のコンポーネントは、図2Aの例と比較した場合、二倍の数のストリングドライバを含むことになる。
【0038】
図2Aに示す例においては、コンポーネントは、CMOS回路および基板を貫通して、CMOS回路282AをCMOS回路282Bに連結するビア286Aおよび286Bを含む。通常、CMOSをアレイに連結するために、ビアはCMOSの上方に形成され、CMOSを貫通するようには形成されない(CuAの場合)。CMOSを貫通するビアを形成すると、潜在的な課題を呈する。例えば、基板とビアとの間の異なる電圧により、ストリングドライバから基板への寄生電流経路を生じさせる可能性がある。潜在的な漏電を防止すべく、CMOS内のビアに絶縁ライナーが追加されてよい。また、各ストリングドライバは、より大きいキャパシタンス(例えば、従来のストリングドライバと比較した場合、二倍のキャパシタンス)を駆動するので、図2Aのストリングドライバは、従来のストリングドライバと比較して、より大型のトランジスタを含む。また、従来の3Dフラッシュストレージコンポーネントに対し、図2Aに示す例は、改善されたルーティングおよび向上した信号密度を可能にする。例えば、ワードラインのルーティングのために、両方のウェハにあるすべての金属ラインを結合可能であるので、ストリングドライバにおけるルーティングは、向上される。
【0039】
図2Bも、接合された2つのウェハを示すが、これらウェハは、上部金属層290Cおよび290Dが互いに対面する状態で接合されている。図2B中には、2つの金属層290Cおよび290Dが示されているが、金属層290Cまたは290Dのうちの一方は除去されてもよい。金属層のうちの一方を除去することで、コストを低減してよい(材料およびプロセスの両方の観点において)。金属層290Cおよび290Dは、アレイ281Cおよび281Dの間、並びにCMOS回路282Cおよび282Dの間に存在するので、図2B中の例は、CMOSを通るビアを含まない。従って、図2Bに示すコンポーネントは、図2Aを参照して上記した、CMOSを貫通するビアに起因する潜在的な漏電に関する課題には直面しない。しかしながら、各ダイのCMOS回路を連結するための、コンポーネントの内部を貫通するビアが存在しないことで、他の潜在的な課題を呈する。アレイの外部にある、またはアレイを貫通するいずれの場合であれ、他の相互接続がCMOS回路282CをCMOS回路282Dに連結する。故に、CMOSは、ビアを用いて直接的に接続されておらず、両方のダイにおける多数(最大すべて)の金属/ビアスタックを経る。この例におけるウェハ対ウェハボンディングは、金属スタックの上部同士を接続するのみである。
【0040】
図2Aに示すコンポーネントと同様に、図2Bは、導電性相互接続290Cおよび290D間のボンディングパッドを示していないが、図1Aのボンディングパッド242と類似または同一のボンディングパッドが含まれてよい。また、3Dフラッシュコンポーネントは、当該コンポーネントを、当該コンポーネントの外部にある回路に連結するためのボンディングパッドを上部および/または下部(例えば、パッケージレベルの箇所)に含んでもよい。導電性相互接続290Cおよび290Dを、上部および/または下部にあるボンディングパッドに連結すべく、CMOS282Cおよび282Dを貫通するように形成されたビアが存在してよい。しかしながら、図2Aのビア286Aとは異なり、導電性相互接続を上部または下部のボンディングパッドに連結するためのビアは、ボンディングパッドの箇所(例えば、下方または上方)に配置されることになる。
【0041】
図3Aおよび3Bは、3Dフラッシュストレージの接合されたダイを、パッケージ内に積層および接続するための異なる技術の例を示す。図3Aは、ジグザグ(スタガード)に配置されたダイを示し、図3Bは、パッケージレベルの箇所にあるダイを接続するためのエミュレーションビアを用いて、縦に積層されたダイの例を示す。図3Aおよび3Bはそれぞれ、4つの3Dフラッシュストレージダイ(または、2対のダイ)を示す。例えば、図3Aは、ダイ301、302、303および304を示す。ダイ301および302同士は、上記のウェハボンディング技術により接合されている。また、ダイ303および304同士も、ウェハボンディングにより接合されている。同様に、図3Bのダイ351および352同士、並びにダイ353および354同士は、ウェハボンディング技術により接合されている。図3Aおよび3Bに示す例においては、ダイ同士は、図1Aおよび2Aのように、それらのそれぞれのCMOS回路が互いに対面する状態で接合されている。故に、ダイ301および302は、それらの接合されたダイ上に、少なくともいくつかの共有CMOS回路を含み、ダイ303および304は、少なくともいくつかの共有CMOS回路を含む。同様に、ダイ351および352は、少なくともいくつかの共有CMOS回路を含み、ダイ353および354は、少なくともいくつかの共有CMOS回路を含む。そして、2対のダイが、パッケージにおいて互いの上に積層される(1対のダイにおけるダイ同士のように、接合はされない)。図示の例においては、ダイ301および302を含む1対のダイが、ダイ303および304を含む1対のダイの上方に積層される。同様に、ダイ351および352を含む1対のダイが、ダイ353および354を含む1対のダイの上方に積層される。
【0042】
図3Aは、接合されたダイが、屋根材(shingle)のようにジグザグ配置された例を示す。故に、各対の接合ダイの表面の一部(例えば、ダイ301の上表面およびダイ303の上表面の一部)が、露出されて、当該対を当該パッケージレベルの箇所において、外部回路またはコンタクトに接続することを可能にする。外部回路またはコンタクトに接続するためのボンディングパッド(例えば、パッド310Aおよび310B等のワイヤボンディングパッド)が、当該表面の露出部分に配置されてよい。その後、ワイヤが、ボンディングパッド310Aおよび310Bに接合されてよい。故に、ダイ301および302間、並びにダイ303および304間のボンディングパッド(存在する場合)に加え、パッケージレベルの箇所にある当該ワイヤボンディングパッドが、各対のダイへのアクセスを可能にする。
【0043】
図3Bは、2対のダイを接合および接続する別の例を示す。図3Aのジグザグ配置のアプローチとは対照的に、図3B中のダイは、互いの上方に直接積層されている。各対のダイは、その上表面および下表面の箇所にボンディングパッドを含む。例えば、ダイ351および353は、それぞれの上表面にボンディングパッド(それぞれ、ボンディングパッド310Cおよび310E)を含み、ダイ352および354は、それぞれの下表面にボンディングパッド(それぞれ、ボンディングパッド310Dおよび310F)を含む。そして、2対のダイは、ダイを外部回路またはコンタクトに電気的連結すべく、ウェハボンディングパッド310Dおよび310Eの箇所で接合される。図3Bに示す例においては、これらダイの各々(例えば、ダイ351、352、353および354の各々)にアクセスするために、ワイヤが、各ダイまたは各対のダイに接合される必要はなく、1つのボンディングパッド(例えば、上部ボンディングパッド310C)のみに接合されてよい。すなわち、CMOS、各ダイの導電性相互接続、並びに2対のダイ間のボンディングパッド310Dおよび310Eを通る複数のビアが、上部ダイ351から下部ダイ354まで延在するビアをエミュレーション(模倣)する。従って、スタック全体を貫通する単一のビアを生成すべく、ダイスタック全体をエッチングする必要はなく、1つのビアの効果が実現されてよい。各スタックには4つのダイのみ(2対のダイ)が、図示されているが、より多くのダイ(例えば、8つつ以上)が、説明した技術を用いて積層されてよい。
【0044】
図4Aは、3DフラッシュストレージアレイにアクセスするためのCMOS回路を示すチッププランの平面図を示す。図4Aに示されるチッププランは、1つの可能性としてのCMOS回路のレイアウトを表示しており、アレイの外部にあるCMOS 402A(CMOS outside the array:COA)、アレイの下方にあるCMOS 404A(CUA)、静的ページバッファ(SPB)406Aおよびストリングドライバ(SD)408Aを含む。COA 402Aは、アレイの外部(すなわち、アレイの下方または上方ではなく)に配置されており、残りのCMOS回路はアレイの下方(または上方)に存在する。CUA 404Aは、制御ロジック、チャージポンプおよび/または他のCMOS回路等のCMOS回路を含んでよい。数字0、1、2および3は、異なるプレーンを示すプレーン番号である。
【0045】
図4Bは、ウェハ対ウェハボンディングを用いた3Dフラッシュストレージアレイにアクセスするための共有CMOS回路を示すチッププランの平面図を示す。図4B中に示すチッププランは、ウェハ対ウェハボンディングにより接合されるべき2つのダイ401および403のためのプランを示す。図4Aと同様に、数字0、1、2および3は、異なるプレーンを示すプレーン番号である。図4Bに示す例においては、各ダイ401および403は、アレイの外部にあるCMOS(COA)、アレイの下方にあるCMOS(CUA)、静的ページバッファ(SPB)およびストリングドライバ(SD)を含む。しかしながら、上記したように、これらのダイは、異なるタイプの制御回路(一方のダイでは、1つのクラスのトランジスタを用いる回路、および別のダイでは、別のクラスのトランジスタを用いる回路といったように)を含んでよい。この例においては、ダイ401は、ダイ403の上に積層され、接合(ダイシング前のウェハレベルにおいて)されることになる。z方向における各ダイの長さ410Bは、図4Aのダイ400の長さ410Aの半分である。故に、各ダイ401および403におけるCMOS回路に利用可能な面積は、ダイ400におけるその利用可能な面積の半分である。図示の例においては、COA 402Bの長さは、COA 402Aの半分であり、各ダイ401および403におけるCUA、SDおよびSPBのために利用可能な面積は、ダイ400に対し利用可能な面積の半分である。しかしながら、2つの積層されたダイ401および403が存在することを考慮すると、積層されたダイの厚み(y方向における、図4Aおよび4Bの紙面の直交方向)は2倍になり、図4B中のCMOS回路のために利用可能な全面積と同一である。
【0046】
各ダイのCMOS回路が互いに隣接するように、ダイを積層および接合することは、いくつかの利点を有してよい。上記の通り、図4B中の積層されたダイのサイズは、図4A中のダイの長さの半分であるが、厚みは2倍である。z‐x平面における小さなフットプリントは、いくつかのパッケージに対し、望ましくてよい。しかしながら、図4Aのダイと比較して、図4Bのより少数の対のダイが、特定のパッケージに積層されてよい。図4Bの積層された接合ダイの1つの利点は、ダイの各々にあるCMOS回路の「アイランド」同士を、互いに隣接して配置可能であり、CMOSアイランド間のより容易且つより良好な通信を可能にすることである。例えば、図4Aを参照すると、CMOS回路は、z‐x平面にわたり、ポケットまたはアイランドに分布される。すべてのアイランド(例えば、CUAと標記されたすべてのアイランド)を、互いにルーティング設定および接続することは、困難であり得る。例えば、図4A中のCMOSに対するルーティングは、縁部、上方、下方にある、および/または、アレイ内部を通る金属ラインを必要としてよい。ルーティングが困難なだけでなく、長い信号ラインによって、CMOS回路の動作を低速化させる。
【0047】
対照的に、ウェハ対ウェハボンディングにより、互いの上に積層されて、接合されたCMOS回路の複数のアイランドを接続することは、より単純である。例えば、ダイ401がダイ403の上に積層される場合、CUA 404Cは、CUA 404Dの上方に位置することになり、図4AのCUAアイランドより、大きな面積を持つCUAアイランドを形成する。従って、CUA404Cは、CUA 404Cは、CUA 404Dに、ビアなしで、且つ、他の回路を通るように、または他の回路の周りをルーティングすることなく、電気的に連結されてよい。ダイ401および403を積層および接合することによって、図4B中の特定のアイランドのために利用可能な面積は、図4Aの面積と比べてサイズが2倍である。
【0048】
図5は、共有CMOS回路、およびウェハ対ウェハボンディングにより接合された複数のダイを備えた3Dフラッシュストレージデバイスを形成する方法の例に係るフロー図である。図5の方法500は、図1A、1B、2Aまたは2Bに示されたコンポーネント等の3Dフラッシュストレージコンポーネントを形成するために用いられてよい。
【0049】
方法500は、工程502および504において、2つのウェハ上に3D不揮発性ストレージアレイを形成することで開始する。また、共有CMOS回路が、ウェハのうちの少なくとも1つ内に、またはウェハのうちの少なくとも1つ上に、形成される。アレイおよびCMOS回路の形成には、アレイおよび制御回路を形成するための様々な材料の堆積、ドープおよびエッチングを含む、複数のプロセス段階が含まれる。第1および第2のストレージアレイ、並びに共有CMOS回路を形成した後、工程506において、ウェハ同士が接合される。ウェハ同士の接合には、ウェハに取り付けられたボンディングパッドも共に接合する、あるいは、ウェハの導電性コンタクトの箇所でウェハ同士を接合する、ウェハ対ウェハボンディング技術を伴う。サブミクロンの位置合わせ精度を持つウェハ対ウェハボンディングが実現可能であり、次のプロセスフローを含んでよい。まず、接合を向上させるべく、ウェハを洗浄して、表面を活性化(表面処理により)させる。この後、面対面(face to face:F2F)精密光学位置合わせを用いて、ウェハ同士が位置合わせされ、これにより、サブμmの位置合わせ精度を可能にする。正規のクリーンルーム環境において、ウェハ同士が位置合わせされると、熱圧縮で接合される。最適化されたツールおよびプロセスシーケンスによって、サブμmの位置合わせ精度が、ウェハ全体にわたり維持されることが保証されてよい。
【0050】
図6A図6Dは、図5の方法500等の例示的な方法による、様々なプロセス段階における3Dフラッシュコンポーネントの断面図を示す。図6Aは、第1のウェハ601Aの一部および第2のウェハ601Bの一部を示す。ウェハ601Aおよび601Bの各々は、それぞれ基板602Aおよび602Bを含む。図6Aに示す例においては、CMOS回路604Aおよび604Bが、両方のウェハ601Aおよび601Bの基板に形成される。しかしながら、他の例においては、ウェハのうちの1つのみが、CMOS回路を含む。CMOS回路604Aおよび604Bのうちの一方または両方が、共有CMOS回路を含んでよい。CMOS回路の上方に、ストレージアレイ606Aおよび606Bが形成され、当該アレイの上方に、アレイを外部コンタクトおよび/または回路に連結可能な金属層608Aおよび608Bが形成される。
【0051】
図6B~6Dは、ボンディングパッドを用いる例を示す。図6Bを参照すると、まず、ウェハの裏面(例えば、ウェハのCMOS回路を備える面)が上を向くように、ウェハ601Aおよび601Bが反転される。次に、ウェハの裏面が薄くされ、CMOS回路604Aおよび604Bの導電性コンタクトを露出させる。ウェハ601Aおよび601Bの裏面を薄くした後、図6Cに示すように、ウェハボンディングパッド610が、ウェハの裏面に取り付けられる。次に、各ウェハに取り付けられたウェハボンディングパッド610が互いに対面するように、ウェハのうちの1つが再度反転され、図6Dに示すように、ウェハ同士が、ボンディングパッド610の箇所で接合される。
【0052】
ウェハ同士が接合された後、ウェハは、個別のダイにダイシングされ、および、フラッシュコントローラ等の他のロジックとパッケージ化されて、3Dフラッシュストレージデバイスを形成してよい。ウェハ同士をCMOS回路の箇所で接合することで、両方のダイ上のアレイ606Aおよび606Bへアクセスすべく、一方または両方のダイにあるCMOS回路が共有されてよい。
【0053】
図7は、一例により、ウェハボンディングおよび共有CMOS回路が実装されてよい、フラッシュストレージデバイス702のブロック図の例を示す。デバイス702に対し、フラッシュストレージという用語が本開示中を通して用いられるが、フラッシュストレージデバイスは、フラッシュメモリデバイスと称されてもよい。一例において、フラッシュストレージデバイス702は、フラッシュストレージコンポーネント722を含むソリッドステートドライブ(SSD)である。フラッシュストレージコンポーネント722は、データを格納するための不揮発性ストレージアレイ731を含む。また、フラッシュストレージコンポーネント722は、ストレージアレイ731にアクセスするためのCMOS回路733を含む。フラッシュストレージコンポーネント722は、上記のように接合された複数のダイを含んでよい。各ダイは、ストレージアレイを含んでよく、特定のダイ上の共有CMOS回路が、複数のダイ上のアレイへのアクセスを可能にする。図7中には、単一のフラッシュストレージコンポーネントが示されているが、フラッシュストレージデバイス702は、2つ以上のフラッシュストレージコンポーネントを含んでよい。
【0054】
一例において、フラッシュストレージデバイス702は、PCI Express(PCIe)、シリアルアドバンストテクノロジアタッチメント(ATA)、パラレルATAおよび/またはユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを用いて、プロセッサに接続されたフラッシュベースのドライブであってよい。ストレージアレイ731は、NANDフラッシュ、NORフラッシュ、相変化メモリ(PCM)、スイッチ付き相変化メモリ(PCMS)、抵抗変化メモリ、または他の不揮発性ストレージ媒体のうちの1または複数を含んでよい。データは、シングルレベルセル(SLC)、トリプルレベルセル(TLC)、クワッドレベルセル(QLC)および/またはマルチレベルセル(MLC)フォーマットで格納されてよい。
【0055】
不揮発性ストレージ731に加え、フラッシュストレージデバイス702も、DRAM708(または他の揮発性メモリ)を含んでよい。DRAM708は、フラッシュストレージデバイス702が、電源オン(例えば、動作可能)の間、データを格納可能な揮発性メモリを含む。DRAMは、Joint Electron Device Engineering Council(JEDEC)により公布された規格、例えば、JESD79F for DDR Double Data Rate (DDR) SDRAM、JESD79-2F for DDR2 SDRAM、JESD79-3F for DDR3 SDRAM、JESD79-4A for DDR4 SDRAM、2013年8月にJEDEC(Joint Electronic Device Engineering Council)によるオリジナルリリースJESD209‐3BのLPDDR3(low power dual data rateバージョン3)、2014年8月にJEDECによりオリジナル公開されたJESD209‐4のLPDDR4(LOW POWER DOUBLE DATA RATE(LPDDR)バージョン4)、または他のJEDEC 規格(これらの規格は、www.jedec.orgで入手可能)に準拠してよい。他の揮発性メモリが用いられてよい。いくつかのフラッシュストレージデバイスは、DRAMを含まない(例えば、「DRAMレス」SSD)。このような一例においては、フラッシュストレージデバイスは、SRAM等のSSDコントローラメモリ(不図示)を含んでよい。DRAM708は、論理‐物理間接参照テーブルまたは他のこのような情報といったような、フラッシュストレージデバイス702の動作に関するデータを格納するために用いられてよい。
【0056】
また、フラッシュストレージデバイス702は、ストレージコンポーネント722へのアクセスを制御するためのコントローラ730を含む。一例において、コントローラ730は、ストレージコンポーネント722との入力/出力(I/O)インタフェースを含み、ホスト(図7に不図示)とのインタフェースを含む。コントローラ730は、ストレージ722への書き込みおよびストレージ722からの読み取りを制御すべく通信するハードウェアロジック(例えば、コマンドロジック)を含む。コマンドロジックは、ストレージ731のストレージセルを読み取るためのコマンドを生成および発行する回路を含む。CMOS回路は、コントローラ730からのコマンドに応答して、読み取りおよび書き込みを行うための電圧ストローブを、ストレージアレイ731のストレージセルに印加する。故に、CMOS回路733は、コントローラ730からのコマンドをデコーディングして、受信コマンドに従い、メモリセルに読み取りまたは書き込みストローブを適用する回路を含む。また、コントローラは、ストレージ731から読み取られたデータのエラーを検出および訂正するためのエラーコード訂正(ECC)ロジックも含んでよい。コントローラ730は、シリアルATA等のインタフェースに接続された特定用途向け集積回路コントローラ(ASIC)デバイス、または統合ドライブ電子(Integrated drive electronics)コントローラであってよい。別の例においては、コントローラ730は、プロセッサ、または他の処理回路(不図示)を含む。一例において、コントローラ730は、単一の集積回路チップ上にあるシステムオンチップ(SoC)に含まれてよい。
【0057】
また、フラッシュストレージデバイス702は、ファームウェア(不図示)も含んでよい。ファームウェアは、変換、ガベージコレクション、ウェアレべリング等の様々な機能、およびフラッシュストレージデバイス702の動作および最適化のための他の機能を実行してよい。一例において、ファームウェアは、フラッシュトランスレーションレイヤ(FTL)を含んでよく、当該FTLは、例えば、ファイルシステムから受信された要求の論理ブロックアドレス(LBA)といった、論理アドレスに対する物理アドレス空間を識別するための間接参照を提供するロジックを含む。
【0058】
フラッシュストレージデバイス702は、コンピュータパッケージの範囲内(例えば、ラップトップ/ノートブックまたは他のコンピュータ内)に存在してよく、または、フラッシュストレージデバイス702は、より大型のネットワークを介してアクセスされてもよく、このようなネットワークとしては、ローカルエリアネットワーク(例えば、イーサネット(登録商標)ネットワーク)、またはワイドエリアネットワーク(無線セルラネットワーク、インターネット等)ですらあってよい。
【0059】
図8は、コンピューティングシステム800(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバコンピュータ等)の例示的な図を提供する。図8で見られるように、システム800は、1または複数のプロセッサまたはプロセッシングユニット801(例えば、ホストプロセッサ)を含んでよい。プロセッサ801は、1または複数の中央処理装置(CPU)を含んでよく、それらの各々は、例えば、複数の汎用処理コアを含んでよい。プロセッサ801は、1または複数のグラフィック処理装置(GPU)または他のプロセッシングユニットも含んでよい、または、代替的にこれらを含んでよい。プロセッサ801は、メモリ管理ロジック(例えば、メモリコントローラ)およびI/O制御ロジックを含んでよい。
【0060】
システム800は、また、メモリ802(例えば、システムメモリ)、不揮発性ストレージ804、通信インタフェース806および他のコンポーネント808も含む。他のコンポーネントには、例えば、ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン、フラットパネル)、電源(例えば、バッテリおよび/または他の電源)、センサ、電源管理ロジック、または他のコンポーネントが含まれてよい。通信インタフェース806は、通信インタフェースをサポートするためのロジックおよび/または機能を含んでよい。これらの例として、通信インタフェース806は、直接的な通信リンク若しくはチャネル、またはネットワーク通信リンク若しくはチャネルを通して通信するための様々な通信プロトコルまたは規格に従い、動作する1または複数の通信インタフェースを含んでよい。直接的な通信は、PCIe仕様に関連付けられたプロトコルまたは規格等の、1または複数の業界標準に記載された通信プロトコルまたは規格(後継版および変形例を含む)を用いて、行われてよい。ネットワーク通信は、IEEEが公布する1または複数のイーサネット(登録商標)規格に記載されたプロトコルまたは規格等の通信プロトコルまたは規格を用いて、行われてよい。例えば、1つのこのようなイーサネット(登録商標)規格には、IEEE802.3が含まれてよい。また、ネットワーク通信は、OpenFlowスイッチ仕様等の1または複数のOpenFlow仕様に従い、行われてもよい。通信インタフェースの他の例には、例えば、ローカル有線ポイントツーポイントリンク(例えば、USB)インタフェース、無線ローカルエリアネットワーク(例えば、WiFi)インタフェース、無線ポイントツーポイントリンク(例えば、Bluetooth(登録商標))インタフェース、全地球測位システムインタフェースおよび/または他のインタフェースが含まれる。
【0061】
また、コンピューティングシステムは、システムのマスストレージコンポーネントであってよい不揮発性ストレージ804も含んでよい。不揮発性ストレージ804は、上記した図7のフラッシュストレージデバイス702に類似または同一であってよい。不揮発性タイプのメモリは、バイトまたはブロックアドレス指定可能な不揮発性メモリを含んでよく、このようなものとしては、例えば、限定ではないが、多重しきい値レベルNANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリ、シングルレベルまたはマルチレベル相変化メモリ(PCM)、抵抗変化メモリ、ナノワイヤメモリ、強誘電体トランジスタランダムアクセスメモリ(FeTRAM)、メモリスタ技術を組み込む磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、スピントランスファトルクMRAM(STT‐MRAM)、カルコゲナイド相変化材料(例えば、カルコゲナイドガラス)を含む3次元(3D)クロスポイントメモリ構造(以下、「3Dクロスポイントメモリ」と言う)、または上記のうちの任意のものの組み合わせが挙げられる。一例において、不揮発性ストレージ804は、1または複数のSSDで構成されたマスストレージを含んでよい。SSDは、共有CMOS回路、および上記のようなウェハ対ウェハボンディング技術により接合された複数のダイを含むフラッシュメモリチップで構成されてよい。
【0062】
以下に、いくつかの実施例を挙げる。 一例において、不揮発性ストレージデバイスは、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、第1のダイに、縦方向に積層され且つ接合された第2のダイと、を備え、第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイを含み、第1のダイのCMOS回路の少なくとも一部が、第1のダイの不揮発性ストレージセルで構成される第1の3Dアレイおよび第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイの両方にアクセスする。このような一例においては、第1のダイのCMOS回路は、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3Dアレイと、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイとの間に配置されている。一例において、第2のダイは、さらに、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3Dアレイおよび第2の3Dアレイにアクセスするための第2のCMOS回路を含む。このような一例においては、共有CMOS回路の一部が、第1のダイの第1のCMOS回路に含まれ、共有CMOS回路の残部が、第2のダイの第2のCMOS回路に含まれる。共有CMOS回路は、チャージポンプ、静的ページバッファ、IOおよび制御ロジックおよびストリングドライバのうちの1または複数を含む。一例において、共有ストリングドライバ回路は、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3Dアレイおよび第2の3Dアレイの両方にアクセスするためのものであり、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3Dアレイおよび第2の3Dアレイのためのストリングドライバ回路の一部は、第1のダイのCMOS回路に含まれ、ストリングドライバ回路の残部は、第2のダイの第2のCMOS回路に含まれる。一例において、第1のダイ上の共有CMOS回路の一部は、第1のクラスのトランジスタを含み、第2のダイ上の共有CMOS回路の残部は、第2のクラスのトランジスタを含む。このような一例においては、第1のクラスのトランジスタは、高電圧トランジスタを含み、第2のクラスのトランジスタは、低電圧トランジスタを含む。
【0063】
一例において、第3のダイが、第1のダイまたは第2のダイに縦方向に積層され且つ接合され、第3のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイを含み、第1のダイのCMOS回路が、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイにアクセスする。一例において、第1のダイの複数の層は、第2のダイに対し逆順に配置されており、第1のダイのCMOS回路の導電性コンタクトが、第2のダイの第2のCMOS回路の導電性コンタクトに接合されている。一例において、コンポーネントは、第1のCMOS回路の導電性コンタクトと、第2のCMOS回路の導電性コンタクトとの間にボンディングパッドを含む。
【0064】
一例において、システムは、プロセッサと、プロセッサに連結された不揮発性ストレージデバイスと、を備え、不揮発性ストレージデバイスは、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、不揮発性ストレージセルで構成される第1の3DアレイにアクセスするためのCMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイを含み、第1のダイのCMOS回路が、第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイにアクセスする、第2のダイと、を含む。
【0065】
一例において、3次元(3D)NANDメモリデバイスは、不揮発性NANDメモリセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、制御回路と、を含む第1のダイと、第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、第2のダイは、不揮発性NANDメモリセルで構成される第2の3Dアレイを含む、第2のダイと、を備え、第1のダイの制御回路の少なくとも一部が、第1のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される第1の3Dアレイおよび第2のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される第2の3Dアレイの両方にアクセスする。
【0066】
一例において、不揮発性ストレージデバイスを製造する方法は、第1のウェハに、第1の3D不揮発性ストレージアレイと、第1のCMOS回路と、を形成する段階と、第2のウェハに、第2の3D不揮発性ストレージアレイを形成する段階であって、第1のCMOS回路は、第1および第2の3D不揮発性ストレージアレイの両方にアクセスするためのものである、段階と、第1のウェハを第2のウェハに接合する段階と、接合された第1および第2のウェハをダイシングする段階と、および、ダイシングされた接合ウェハを備えた不揮発性ストレージデバイスを形成する段階と、を含む。一例において、第1のウェハを第2のウェハに接合する段階は、第1のCMOS回路の導電性コンタクトを、第2のウェハの第2のCMOS回路の第2の導電性コンタクトに接合する段階を含む。一例において、方法は、さらに、第1のウェハを反転する段階と、第1のウェハの裏面を薄くする段階であって、第1のCMOS回路は、第1のウェハの裏面の近くに配置される、段階と、ウェハボンディングパッドを第1のCMOS回路の導電性コンタクトの上方の第1のウェハの裏面に取り付ける段階と、を備え、第1のウェハを第2のウェハに接合する段階が、第2のCMOS回路の第2の導電性コンタクトを、第1のウェハに取り付けられたボンディングパッドに接合する段階を含む。
【0067】
本発明の実施形態は、上記の様々なプロセスを含んでよい。プロセスは、機械実行可能命令で具現化されてよい。当該命令を用いて、汎用または特定用途のプロセッサに、特定のプロセスを実行させてよい。代替的に、これらのプロセスは、当該プロセスを実行するためのハードワイヤードロジック回路またはプログラマブルロジック回路(例えば、FPGA、PLD)を含む特別な/カスタムのハードウェアコンポーネントによって、または、プログラムされたコンピュータコンポーネントおよびカスタムハードウェアコンポーネントの任意の組み合わせによって、実行されてよい。
【0068】
本発明の要素は、また、機械実行可能命令を格納するための機械可読媒体として提供されてもよい。機械可読媒体としては、限定ではないが、フロッピーディスケット、光ディスク、CD‐ROMおよび磁気光ディスク、フラッシュメモリ、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光カード、伝播媒体、または電子命令を格納するために好適な他のタイプの媒体/機械可読媒体が含まれてよい。例えば、本発明は、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)から要求元コンピュータ(例えば、クライアント)へ、搬送波または他の伝播媒体内に具現化されたデータ信号として、通信リンク(例えば、モデムまたはネットワーク接続)を介して転送可能なコンピュータプログラムとして、ダウンロードされてよい。
【0069】
本明細書に示されたフロー図は、一連の様々なプロセスアクションの例を示す。当該フロー図は、ソフトウェアまたはファームウェアルーチンおよび物理的動作によって実行されるべき処理を示してよい。一例において、当該フロー図は、有限ステートマシン(FSM)の状態を示してよく、FSMは、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組み合わせにおいて実装されてよい。アクションは、特定のシーケンスまたは順序で示されているが、反対の記載がない限り、アクションの順序は修正されてよい。故に、示された実施形態は、一例としてのみ理解されるべきであり、プロセスは、異なる順序で実行されてよく、いくつかのアクションは、並行して実行されてよい。また、様々な例において、1または複数のアクションは省略されてよく、よって、あらゆる実施形態において、すべてのアクションが必要なわけではない。他のプロセスフローも可能である。
【0070】
本明細書における様々な動作または機能の記載範囲内において、それらは、ソフトウェアコード、命令、構成、データ、またはこれらの組み合わせとして記述または定義されてよい。その内容は、直接実行可能なもの(「オブジェクト」または「実行ファイル」形式)、ソースコード、または差分コード(「デルタ」または「パッチ」コード)であってよい。本明細書に記載の実施形態に係るソフトウェアコンテンツは、ソフトウェアコンテンツを格納した製品によって、または、通信インタフェースを介してデータを送信するように通信インタフェースを動作させる方法によって、提供されてよい。機械可読ストレージ媒体は、機械に、説明された機能または動作を実行させてよく、当該媒体は、機械(例えば、コンピューティングデバイス、電子システム等)によってアクセス可能な形態で情報を格納する任意のメカニズムを含み、このようなものとしては、記録可能/非記録可能媒体(例えば、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクストレージ媒体、光ストレージ媒体、フラッシュメモリデバイス等)が挙げられる。通信インタフェースは、別のデバイスに通信するためのハードワイヤードされた媒体、無線媒体、光媒体等の何れかとインタフェースを取る、メモリバスインタフェース、プロセッサバスインタフェース、インターネット接続、ディスクコントローラ等といった任意のメカニズムを含む。通信インタフェースは、構成パラメータの提供若しくは信号の送信、またはこれら両方によって、通信インタフェースに、ソフトウェアコンテンツを記述したデータ信号を提供する準備をさせるよう構成されてよい。通信インタフェースは、通信インタフェースに送信された1または複数のコマンドまたは信号によってアクセスされてよい。
【0071】
本明細書に記載の様々なコンポーネントは、記載された動作または機能を実行するための手段であってよい。本明細書に記載の各コンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせを含む。コンポーネントは、ソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、特殊用途ハードウェア(例えば、特定用途ハードウェア、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)等)、埋め込みコントローラ、ハードワイヤード回路等として実装されてよい。
【0072】
本明細書の記載内容の他に、本発明に係る開示の実施形態および実装例に対し、様々な修正が加えられてよく、それらも本発明の範囲から逸脱しない。「上」「下」「上方」「下方」等の特徴物の方向および位置を説明するために上で用いた用語、並びに位置を説明するためのこのような他の用語は、特徴物の他の特徴物に対する相対位置を明確にすることを意図しており、固定位置または絶対的な位置を説明するものではない。例えば、下部ウェハの上方または上にある上部ウェハとして説明されたウェハが、上部ウェハの下方または下にある下部ウェハとして説明されてよい。従って、本明細書における説明および例は、限定的な意味ではなく、例示的な意味として解釈されるべきである。本発明の範囲は、以降の特許請求の範囲を参照することによってのみ画定されるべきである。
[他の可能な請求項]
(項目1)
不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、
上記第1のダイに、縦方向に積層され且つ接合された第2のダイと、を備え、
上記第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイを含み、上記第1のダイの上記CMOS回路の少なくとも一部が、上記第1のダイの不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される上記第2の3Dアレイの両方にアクセスする、不揮発性ストレージデバイス。
(項目2)
上記第1のダイの上記CMOS回路は、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイと、不揮発性ストレージセルで構成される上記第2の3Dアレイとの間に配置されている、項目1に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目3)
上記第2のダイは、さらに、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイにアクセスするための第2のCMOS回路を含む、項目2に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目4)
共有CMOS回路の一部が、上記第1のダイの上記第1のCMOS回路に含まれ、上記共有CMOS回路の残部が、上記第2のダイの上記第2のCMOS回路に含まれ、上記共有CMOS回路は、チャージポンプ、静的ページバッファ、IO、制御ロジックおよびストリングドライバのうちの1または複数を含む、項目3に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目5)
共有ストリングドライバ回路は、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイの両方にアクセスするためのものであり、
不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイのための上記ストリングドライバ回路の一部は、上記第1のダイの上記CMOS回路に含まれ、上記ストリングドライバ回路の残部は、上記第2のダイの上記第2のCMOS回路に含まれる、項目3に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目6)
上記第1のダイ上の上記共有CMOS回路の上記一部は、第1のクラスのトランジスタを含み、上記第2のダイ上の上記共有CMOS回路の上記残部は、第2のクラスのトランジスタを含む、項目4に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目7)
上記第1のクラスのトランジスタは、高電圧トランジスタを含み、上記第2のクラスのトランジスタは、低電圧トランジスタを含む、項目6に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目8)
上記第1のダイまたは上記第2のダイに縦方向に積層され且つ接合された第3のダイをさらに備え、
上記第3のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイを含み、上記第1のダイの上記CMOS回路が、不揮発性ストレージセルで構成される上記第3の3Dアレイにアクセスする、項目1から7のいずれか一つに記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目9)
上記第1のダイの複数の層は、上記第2のダイに対し逆順に配置されており、
上記第1のダイの上記CMOS回路の導電性コンタクトが、上記第2のダイの上記第2のCMOS回路の導電性コンタクトに接合されている、項目3に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目10)
上記第1のCMOS回路の上記導電性コンタクトと、上記第2のCMOS回路の上記導電性コンタクトとの間にボンディングパッドをさらに備える、項目3に記載の不揮発性ストレージデバイス。
(項目11)
プロセッサと、
上記プロセッサに連結された不揮発性ストレージデバイスと、を備え、
上記不揮発性ストレージデバイスは、
不揮発性ストレージセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイにアクセスするために、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路と、を含む第1のダイと、
上記第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、上記第2のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第2の3Dアレイと、上記第2のダイの不揮発性ストレージセルで構成される前記第2の3Dアレイにアクセスするために、上記第1のダイの上記CMOS回路と、を含む、第2のダイと、を含む、システム。
(項目12)
上記第1のダイの上記CMOS回路は、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイと、不揮発性ストレージセルで構成される上記第2の3Dアレイとの間に配置されている、項目11に記載のシステム。
(項目13)
上記第2のダイは、さらに、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイにアクセスするために、第2のCMOS回路を含む、項目12に記載のシステム。
(項目14)
共有CMOS回路の一部が、上記第1のダイの上記第1のCMOS回路に含まれ、上記共有CMOS回路の残部が、上記第2のダイの上記第2のCMOS回路に含まれ、上記共有CMOS回路は、チャージポンプ、静的ページバッファ、IO、制御ロジックおよびストリングドライバのうちの1または複数を含む、項目13に記載のシステム。
(項目15)
共有ストリングドライバ回路は、不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイの両方にアクセスするためのものであり、
不揮発性ストレージセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2の3Dアレイのための上記ストリングドライバ回路の一部は、上記第1のダイの上記CMOS回路に含まれ、上記ストリングドライバ回路の残部は、上記第2のダイの上記第2のCMOS回路に含まれる、項目13に記載のシステム。
(項目16)
上記第1のダイ上の上記共有CMOS回路の上記一部は、第1のクラスのトランジスタを含み、上記第2のダイ上の上記共有CMOS回路の上記残部は、第2のクラスのトランジスタを含む、項目14に記載のシステム。
(項目17)
上記第1のクラスのトランジスタは、高電圧トランジスタを含み、上記第2のクラスのトランジスタは、低電圧トランジスタを含む、項目16に記載のシステム。
(項目18)
上記第1のダイまたは上記第2のダイに縦方向に積層され且つ接合された第3のダイをさらに備え、
上記第3のダイは、不揮発性ストレージセルで構成される第3の3Dアレイを含み、上記第1のダイの上記CMOS回路が、不揮発性ストレージセルで構成される上記第3の3Dアレイにアクセスする、項目11に記載のシステム。
(項目19)
不揮発性NANDメモリセルで構成される第1の3次元(3D)アレイと、制御回路と、を含む第1のダイと、
上記第1のダイに縦方向に積層され且つ接合された第2のダイであって、上記第2のダイは、不揮発性NANDメモリセルで構成される第2の3Dアレイを含み、上記第1のダイの上記制御回路の少なくとも一部が、上記第1のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される上記第1の3Dアレイおよび上記第2のダイの不揮発性NANDメモリセルで構成される上記第2の3Dアレイの両方にアクセスする、第2のダイと、を備える、3D NANDメモリデバイス。
(項目20)
上記第1のダイの上記制御回路は、不揮発性NANDメモリセルで構成される上記第1の3Dアレイと、不揮発性NANDメモリセルで構成される上記第2の3Dアレイとの間に配置されている、項目19に記載の3D NANDメモリデバイス。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8