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特許7348872プロテクタ及びプロテクタを備えた外装付ハーネス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-12
(45)【発行日】2023-09-21
(54)【発明の名称】プロテクタ及びプロテクタを備えた外装付ハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/04 20060101AFI20230913BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20230913BHJP
   H01B 17/58 20060101ALI20230913BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20230913BHJP
【FI】
H02G3/04 087
H01B7/00 301
H01B17/58 E
B60R16/02 623V
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020059270
(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公開番号】P2021158866
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-10-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】川上 昭
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-115019(JP,A)
【文献】特開2010-029033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/04
H01B 7/00
H01B 17/58
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーハーネスの少なくとも一部に外装し、保護するプロテクタであって、
グランド電位である固定対象箇所にプロテクタ本体を固定する固定部と、
前記プロテクタ本体の内部に配置され、前記固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続されるとともに、前記ワイヤーハーネスにおけるグランド電線が接続されるグランド接続部とが設けられ
前記固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続される金属製バスバに前記グランド接続部が設けられ、
前記金属製バスバを介して、前記グランド接続部が前記固定対象箇所と電気的に接続され、
前記金属製バスバは、樹脂製箱状の前記プロテクタ本体の側壁部及び前記プロテクタ本体の開口を塞ぐ蓋部の壁部の少なくとも一方に内在するとともに、
前記側壁部において、前記金属製バスバが内在する箇所は、前記プロテクタ本体の内側に突出し、
前記側壁部において内側に突出する箇所の側面部に、前記金属製バスバとともに前記側壁部に内在する前記グランド接続部に向けて導通する導通口が設けられた
プロテクタ。
【請求項2】
前記グランド接続部が複数設けられた
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
複数設けられた前記グランド接続部が一列状に配置された
請求項に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記プロテクタ本体の軸方向の両側に前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通口が設けられ、
前記プロテクタ本体に複数の前記固定部が設けられ、
複数の前記固定部のうち軸方向一方側に設けられた前記固定部を第1固定部とするとともに、複数の前記固定部のうち軸方向他方側に設けられた前記固定部を第2固定部とし、
軸方向一方側の挿通口から挿通された前記グランド電線が前記第1固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続され、軸方向他方側の挿通口から挿通された前記グランド電線が前記第2固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続される
請求項1乃至請求項のうちいずれかに記載のプロテクタ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項のうちいずれかに記載のプロテクタと、
前記プロテクタによって少なくとも一部が外装された前記ワイヤーハーネスとを備えた外装付ハーネスであって、
前記ワイヤーハーネスにおける前記グランド電線が前記グランド接続部に接続された
外装付ハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プロテクタ及びプロテクタを備えた外装付ハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電線を束ねたワイヤーハーネスを保護するものとしてプロテクタが知られている。プロテクタは、ワイヤーハーネスを覆う可撓性を有しない外装部品であって、ワイヤーハーネスの保護機能及び経路規制機能を有している。特許文献1には、ワイヤーハーネスとワイヤーハーネスを収めるプロテクタとで構成される外装付ハーネスが開示されている。
【0003】
車両に搭載される電子機器は、グランド電位であるボディと接続するグランド電線が接続されており、例えば外装付ハーネスを車両に組み付ける際には、ボディ等の固定対象箇所にプロテクタを固定するとともに、ボディにグランド回路を構成するグランド電線を接続する必要があった。しかしながら、狭隘な作業空間でプロテクタを固定する作業に加え、グランド電線を接続する接続作業の効率化を図ることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-80385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、グランド電線をグランド電位に接続する接続作業を効率化できるプロテクタ及びプロテクタを備えた外装付ハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ワイヤーハーネスの少なくとも一部に外装し、保護するプロテクタであって、グランド電位である固定対象箇所にプロテクタ本体を固定する固定部と、前記プロテクタ本体の内部に配置され、前記固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続されるとともに、前記ワイヤーハーネスにおけるグランド電線が接続されるグランド接続部とが設けられ、前記固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続される金属製バスバに前記グランド接続部が設けられ、前記金属製バスバを介して、前記グランド接続部が前記固定対象箇所と電気的に接続され、前記金属製バスバは、樹脂製箱状の前記プロテクタ本体の側壁部及び前記プロテクタ本体の開口を塞ぐ蓋部の壁部の少なくとも一方に内在するとともに、前記側壁部において、前記金属製バスバが内在する箇所は、前記プロテクタ本体の内側に突出し、前記側壁部において内側に突出する箇所の側面部に、前記金属製バスバとともに前記側壁部に内在する前記グランド接続部に向けて導通する導通口が設けられたことを特徴とする。
【0007】
またこの発明は、上述のプロテクタと、前記プロテクタによって少なくとも一部が外装された前記ワイヤーハーネスとを備えた外装付ハーネスであって、前記ワイヤーハーネスにおける前記グランド電線が前記グランド接続部に接続されたことを特徴とする。
【0008】
なお、前記グランド接続部は、前記グランド電線の先端に備えた接続端子と嵌合する端子、Y型端子をボルトで固定する接続固定部、前記グランド電線の先端の導体と接続する音叉端子、前記グランド電線の導体を溶接する被溶接部等であってもよい。
【0009】
この発明により、グランド電線をグランド電位に接続する接続作業を効率化できる。
詳述すると、グランド接続部がプロテクタ本体の内部に設けられ、プロテクタ本体の内部からプロテクタ本体を固定する固定部まで導電回路が構成されているため、グランド接続部にグランド電線を接続したプロテクタをグランド電位である固定対象箇所に固定することで、同時に固定対象箇所にグランド電線を電気的に接続することができる。
【0010】
また、前記固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続される金属製バスバが設けられ、前記金属製バスバを介して、前記グランド接続部が前記固定対象箇所と電気的に接続されているため、プロテクタ本体の内部からプロテクタ本体を固定する固定部まで電線を配索する必要がなく、構造を簡素化することができる。また、金属製バスバは、放熱性がよく電気抵抗が少ないため、大きな電流を導通することができる。
【0011】
た、前記金属製バスバに前記グランド接続部が設けられているため、前記金属製バスバに設けられた前記グランド接続部に前記グランド電線を接続するだけで金属製バスバと前記グランド電線を電気的に接続できるため、作業効率を向上することができる。
【0012】
た、前記金属製バスバは、樹脂製箱状の前記プロテクタ本体の側壁部及び前記プロテクタ本体の開口を塞ぐ蓋部の壁部の少なくとも一方に内在しているため、金属製バスバが露出しないため、不用意な短絡を防止することができる。
【0013】
た、前記側壁部において、前記金属製バスバが内在する箇所は、前記プロテクタ本体の内側に突出しているため、狭隘な空間にプロテクタを配置する場合であっても、前記金属製バスバが内在する壁部が支障することなく、所望の固定箇所に固定することができる。また、比較的に厚い金属製バスバを採用できるため、より大きな電流を導通することができる。
【0014】
また、前記側壁部において内側に突出する箇所の側面部に、前記金属製バスバとともに前記側壁部に内在する前記グランド接続部に向けて導通する導通口が設けられているため、前記金属製バスバとともに側壁部に内在する前記グランド接続部に対して、導通口を前記グランド電線の先端を導通させて容易に接続することができる。また、側壁部の側面部に導通口が設けられているため、側壁部の内部に導通口から異物が侵入することを抑制できる。
【0015】
またこの発明の態様として、前記グランド接続部が複数設けられてもよい。
この発明により、電子機器の増加に伴ってグランド回路が増加しても、効率よく接続することができる。
【0016】
またこの発明の態様として、複数設けられた前記グランド接続部が一列状に配置されてもよい。
この発明により、複数の前記グランド接続部が点在する場合に比べ、一列状に配置された前記グランド接続部に前記グランド電線の先端部を接続するため、さらに効率よく接続することができる。また、前記グランド接続部が一列状に配置されているため、グランド電線との接続状態を容易に確認することができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記プロテクタ本体の軸方向の両側に前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通口が設けられ、前記プロテクタ本体に複数の前記固定部が設けられ、複数の前記固定部のうち軸方向一方側に設けられた前記固定部を第1固定部とするとともに、複数の前記固定部のうち軸方向他方側に設けられた前記固定部を第2固定部とし、軸方向一方側の挿通口から挿通された前記グランド電線が前記第1固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続され、軸方向他方側の挿通口から挿通された前記グランド電線が前記第2固定部を介して前記固定対象箇所と電気的に接続されてもよい。
【0018】
この発明により、プロテクタ本体の軸方向一方側の挿通口から挿通されたグランド電線を、この挿通口に近い固定部を介して固定対象箇所と電気的に接続でき、プロテクタ本体の軸方向他方側の挿通口から挿通されたグランド電線を、この挿通口に近い固定部を介して固定対象箇所と電気的に接続できるので、プロテクタ本体の内部においてグランド電線を余分にとりまわす必要がなく、最適な配索経路でグランド電線を配索することができる。
【発明の効果】
【0019】
この発明により、グランド電線をグランド電位に接続する接続作業を効率化できるプロテクタ及びプロテクタを備えた外装付ハーネスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】外装付ハーネスの斜視図。
図2】蓋部を閉じた状態のプロテクタの斜視図。
図3】蓋部を開いた状態のプロテクタの斜視図。
図4】蓋部を開いた状態のプロテクタの平面図。
図5】プロテクタの断面図による説明図。
図6】プロテクタの断面図による説明図。
図7】プロテクタの断面図による説明図。
図8】グランド接続部の斜視図による説明図。
図9】ワイヤーハーネスにプロテクタを装着する工程の斜視図。
図10】プロテクタにグランド電線を接続する工程の斜視図。
図11】固定対象箇所にプロテクタを組み付ける工程の斜視図。
図12】側壁部に開口窓が設けられたプロテクタ本体の斜視図。
【0021】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は外装付ハーネス1の斜視図を示し、図2は蓋部40が閉じた状態のプロテクタ20を示す斜視図を示し、図3は蓋部40が開いた状態のプロテクタ20を示す斜視図を示している。
【0022】
また、図4は蓋部40が開いた状態のプロテクタ20の平面図を示し、図5乃至図7はプロテクタ20の断面図による説明図を示している。詳しくは、図5(a)は図4におけるA-A断面図を示し、図5(b)は図4におけるB-B断面図を示し、図6(a)は図4におけるC-C断面図を示し、図6(b)は図4におけるD-D断面図を示している。
【0023】
図7(a)は図4のD-D位置における蓋部40が開いた状態のプロテクタ20の断面図を示し、図7(b)は同位置における蓋部40が閉じた状態のプロテクタ20の断面図を示している。
図8(a)はスライドロック式のグランド接続部80の斜視図を示し、図8(b)はプッシュロック式のグランド接続部80の斜視図を示し、図8(c)はグランド接続部80を互いに接合する構成の斜視図を示し、図8(d)はグランド接続部80を用いることなく溶接によって接続する態様の斜視図を示している。
【0024】
さらに、図9はワイヤーハーネス10にプロテクタ20を装着する工程の斜視図を示し、図10はプロテクタ20にグランド電線13を接続する工程の斜視図を示し、図11は固定対象箇所200にプロテクタ20を組み付ける工程の斜視図を示し、図12は側壁部31に開口窓31aが設けられたプロテクタ本体30の斜視図を示している。
【0025】
なお、外装付ハーネス1及びプロテクタ20の長手方向を軸方向Lとし、軸方向Lにおける一方側(図1における左下側)を軸方向一方側Lf、他方側(図1における右上側)を軸方向他方側Lsとしている。また、プロテクタ20の幅方向を幅方向Wとし、幅方向Wにおける一方側(図1における右下側)を幅方向一方側Wf、他方側(図1における左上側)を幅方向他方側Wsとしている。さらには、高さ方向を高さ方向Hとし、プロテクタ本体30に対して蓋部40が配置された側を上側Huとし、蓋部40に対してプロテクタ本体30が配置された側を下側Hdとしている。
【0026】
外装付ハーネス1は、ワイヤーハーネス10にプロテクタ20を外装して構成している。
上述したように、電線を束ねたワイヤーハーネス10を保護するプロテクタ20は、ワイヤーハーネス10を内部に挿通させる可撓性のない外装部品であって、ワイヤーハーネス10の保護機能ならびに経路規制機能を有している。
【0027】
プロテクタ20は、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)によって形成されたプロテクタ本体30と、プロテクタ本体30の開口30aを塞ぐ蓋部40とで構成されている。
【0028】
プロテクタ本体30は、平行に配置された一対の側壁部31と、一対の側壁部31の下側Hdの端部をつなぐ底壁部32とを有している。一対の側壁部31の上側Huの端部は、大きく開放され、開口30aが形成されている。
【0029】
また、プロテクタ本体30は、幅方向一方側Wfの側壁部31における上側Huの外表面において、軸方向Lの両側に後述する爪板部43が係合する係合部33を設けている。係合部33は、互いに平行に配置された一対の支持片33aと、両支持片33aの端部同士をつなぐ係合片33bとで構成されている。係合片33bには、側壁部31の外表面に沿って矩形状の係合孔33cが形成され、係合孔33cが高さ方向Hに向かって貫通している。
【0030】
さらに、プロテクタ本体30は、一対の側壁部31及び底壁部32における軸方向Lの両側の内表面に三つのリブ34(34a,34b、34c)を設けている。リブ34aは、一対の側壁部31及び底壁部32の軸方向Lの両端部に設けられ、プロテクタ本体30の軸方向両側の妻壁を構成しており、同じ形状のリブ34b,34cが互いに一定の間隔をあけて軸方向Lの内側に向かって順番に設けられている。リブ34は、幅方向Wの一方の側壁部31の上側Huから底壁部32を横切り、他方の側壁部31の上側Huまでつながった軸方向視略U字状である。
【0031】
さらに、プロテクタ本体30は、一対の側壁部31における下側Hdの外表面に一対の固定部36が設けられている。固定部36は、側壁部31に対して垂直な方向である幅方向Wの外側に延設され、先端部分に固定部36を高さ方向Hに貫通するボルト穴36aが設けられている。ボルト穴36aには、金属製のカラーが嵌め込まれている。このように、固定部36に設けられたボルト穴36aを貫通させたボルト37が後述する固定対象箇所200に螺合することで、プロテクタ本体30を固定対象箇所200に固定することができる。なお、ボルト穴36aに金属製のカラーが嵌め込まれているため、ボルト37の螺合による固定部36におけるボルト座面の損傷を防止することができる。
【0032】
また、プロテクタ本体30の幅方向他方側Wsの側壁部31に二つの開口窓31aが設けられている。開口窓31aは、後述する第1バスバ部611が配置された箇所を挟んで軸方向Lの両側に設けられている。
【0033】
蓋部40は、プロテクタ本体30の開口30aを塞ぐ軸方向Lに長い上壁部41と、上壁部41の幅方向一方側Wfの端部から下側Hdに延びる側壁部42とを有している。プロテクタ本体30に対して蓋部40を閉じた場合、側壁部42は、プロテクタ本体30の幅方向一方側Wfの側壁部31に対して沿うように配置されることとなる。
【0034】
また、側壁部42における軸方向Lの両側に爪板部43が設けられている。爪板部43は、軸方向Lにおいて上述の係合部33に対応する位置で側壁部42から下側Hdに延設され、先端部分に外側へ突出する爪部43bが設けられている。
【0035】
プロテクタ本体30に対して蓋部40を閉じる際に、上述のように構成した爪板部43を、プロテクタ本体30の係合孔33cに挿入することで、係合孔33cの出口部分に爪部43bが係止して、固定することができる。
【0036】
また、上壁部41の軸方向Lにおける両側の内表面に三つのリブ44(44a,44b、44c)が設けられている。リブ44aは、上壁部41の軸方向Lの両側に設けられており、同じ形状のリブ44b,44cが互いに一定の間隔をあけて軸方向Lの内側に向かって順番に設けられている。リブ44は、上壁部41の幅方向一方側Wfから幅方向他方側Wsまでつながっており軸方向視において、両端部分が高く中央部分が低い円弧状に形成されている。
【0037】
また、上述のように構成されたプロテクタ本体30と蓋部40とはヒンジ部50によって枢動可能に連結されている。ヒンジ部50は、プロテクタ本体30における幅方向他方側Wsの側壁部31の上側Huの端部と、蓋部40における幅方向他方側Wsの側壁部42の下側Hdの端部とを連結する薄肉の樹脂板51で構成している。このようなヒンジ部50は、一般的にリビングヒンジとも呼ばれる。
【0038】
このようなヒンジ部50を設けることで、プロテクタ本体30に対して蓋部40が開閉自在に構成されている。ヒンジ部50によって蓋部40を枢動させてプロテクタ本体30に対して蓋部40を閉じた状態では、軸方向Lの両側において、ワイヤーハーネス10の挿通口30f,30sが形成される。また、リブ34とリブ44が高さ方向Hに合わさって、ワイヤーハーネス10を覆うコルゲート11,12の凹部に嵌り込み、コルゲート11,12の軸方向への抜け止めとして機能する。
【0039】
また、プロテクタ20は、プロテクタ本体30の内部からプロテクタ本体30を固定する固定部36まで導通する導電回路60、70を備えている。導電回路60は、プロテクタ20の軸方向Lの中央付近から軸方向一方側Lfの端部付近に亘って配置された金属製バスバ61によって構成されている。
【0040】
金属製バスバ61は、一枚の金属板から切り出され、適宜に折り曲げられて形成された板状の導電板で構成されている。金属製バスバ61は、第1バスバ部611乃至第4バスバ部614で構成されている。
【0041】
第1バスバ部611は、プロテクタ本体30の側壁部31を上側Huから下側Hdに向かって延設されている。第1バスバ部611は、側壁部31の内表面に沿うように設けられている。そして、第1バスバ部611は、後述するグランド接続部80が高さ方向Hに複数配置されている。
【0042】
また、第2バスバ部612は、プロテクタ本体30の底壁部32を幅方向他方側Wsから幅方向一方側Wfに向かって延設されている。そして、第3バスバ部613は、プロテクタ本体30の底壁部32を軸方向他方側Lsから軸方向一方側Lfに向かって延設されている。
【0043】
第2バスバ部612及び第3バスバ部613は、底壁部32の内表面に沿うように設けられている。
さらに、第4バスバ部614は、プロテクタ本体30の側壁部31に設けられたバスバ挿通穴を通り抜けて固定部36の上表面に沿って延びている。第4バスバ部614には、上述した固定部36のボルト穴36aに重なるようにボルト挿通穴614aが設けられている。このように構成することで、図11に示すように、第4バスバ部614のボルト挿通穴614aに挿通したボルト37を固定対象箇所200に螺合することで、第4バスバ部614と固定対象箇所200がボルト37を介して電気的に接続することができる。
【0044】
導電回路70は、プロテクタ20の軸方向Lの中央付近から軸方向他方側Lsの端部付近に亘って配置された二つの金属製バスバ71(71a,71b)によって構成されている。
具体的には、蓋部40に配置された金属製バスバ71aと、プロテクタ本体30における軸方向他方側Lsに配置された金属製バスバ71bとがあり、それぞれ板状の導電板で構成されている。
蓋部40に配置される金属製バスバ71aは、第1バスバ部711乃至第3バスバ部713で構成されている。
【0045】
第1バスバ部711は、蓋部40の上壁部41を幅方向他方側Wsから幅方向一方側Wfに向かって延設されている。第1バスバ部711は、上壁部41の内表面(蓋部40を閉じたときにプロテクタ本体30の底壁部32に対向する面)に沿うように設けられている。なお、第1バスバ部711には、後述するグランド接続部80が幅方向Wに複数配置されている。
【0046】
また、第2バスバ部712は、蓋部40の側壁部42を軸方向一方側Lfから軸方向他方側Lsに向かって延設されている。そして、第3バスバ部713は、蓋部40の側壁部42に設けられた爪板部43に沿って延びている。第3バスバ部713には、爪板部43から離間する方向に僅かに膨らんだ湾曲部が設けられている。このように構成することで、図7に示すように、プロテクタ本体30に対して蓋部40を閉じることで、第3バスバ部713の湾曲部がプロテクタ本体30に設けられた後述の第4バスバ部714に押し当てられて電気的に接続することができる。
【0047】
プロテクタ本体30に配置された金属製バスバ71bは、第4バスバ部714と第5バスバ部715で構成されている。
【0048】
第4バスバ部714は、プロテクタ本体30の側壁部31を上側Huから下側Hdに向かって延設されている。第4バスバ部714は、側壁部31の外表面に沿うように設けられている。
【0049】
さらに、第5バスバ部715は、固定部36の上表面に沿って延びている。第5バスバ部715には、固定部36のボルト穴36aに重なるようにボルト挿通穴715aが設けられている。このように構成することで、図11に示すように、第5バスバ部715のボルト挿通穴715aに挿通したボルト37を固定対象箇所200に螺合することで、第5バスバ部715と固定対象箇所200がボルト37を介して電気的に接続することができる。
【0050】
第1バスバ部611及び第1バスバ部711に配置したグランド接続部80は、ワイヤーハーネス10におけるグランド電線13を接続するための端子である。金属製バスバ61の第1バスバ部611と金属製バスバ71の第1バスバ部711のそれぞれに複数のグランド接続部80が所定間隔を隔てて一列状に配置されている。
【0051】
なお、グランド接続部80として、あらゆる構成が適用でき、その接続方式はもちろん、その構造について限定するものではない。
【0052】
例えば、図8(a)に示すように、いわゆるスライドロック式のグランド接続部80であってもよい。
この構造のグランド接続部80は、ガイド部81とエンド部82とロック部83とを有している。
【0053】
ガイド部81は、グランド電線13の端子131を案内する部位であり、この端子131の側端を抱え込むように形成され、エンド部82は、ガイド部81に沿って矢印F方向に押し込まれた端子131が最終的に当接する部位であり、この端子131の先端を抱え込むように形成されている。
そして、ロック部83は、所定の位置まで押し込まれた端子131の係止穴13aに嵌り込む部位であり、この端子131の裏表面を常に押圧するように形成されている。
【0054】
また、例えば図8(b)に示すように、いわゆるプッシュロック式のグランド接続部80であってもよい。
この構造のグランド接続部80は、ラッチ部84とロック部85とを有している。
【0055】
ラッチ部84は、グランド電線13の端子131に設けられた先端爪13bを係止する部位であり、この先端爪13bが引っ掛かるように係止穴84bが形成されている。
ロック部85は、先端爪13bが係止された状態で矢印F方向に押し込まれた端子131の側端爪13cを係止する部位であり、この側端爪13cが引っ掛かるように係止穴85cが形成されている。
【0056】
さらには、例えば、図8(c)に示すように、互いに接合する構成のグランド接続部80であってもよい。つまり、複数のグランド接続部80をそれぞれ第1バスバ部611,711に接合する構成ではなく、複数のグランド接続部80を互いに接合した上で、接合されたグランド接続部80を一体的に第1バスバ部611,711に接合する構成としてもよい。
【0057】
さらにまた、例えば、図8(d)に示すように、グランド接続部80を用いることなく溶接する構成であってもよい。つまり、グランド電線13をグランド接続部80に接続する構成ではなく、グランド電線13の先端から露出する導電体を第1バスバ部611,711に溶接する構成としてもよい。
このように、グランド接続部80は、あらゆる接続構造を適用することができる。
【0058】
このように構成したプロテクタ20を用いて外装付ハーネス1を組み立てるためには、図9に示すように、ワイヤーハーネス10を覆うコルゲート11,12の各端部を蓋部40が開いた状態のプロテクタ本体30の軸方向Lの両側に上側Huから下側Hdに向かって挿入する。プロテクタ本体30に挿入されたコルゲート11,12の凹部にプロテクタ本体30のリブ34が嵌り込むこととなる。
【0059】
その上で、図10に示すように、プロテクタ20にグランド電線13を接続する。具体的には、導電回路60の第1バスバ部611及び導電回路70の第1バスバ部711に設けたグランド接続部80に対してワイヤーハーネス10に含まれるグランド電線13を接続する。
【0060】
なお、図10に示すように、プロテクタ本体30の軸方向Lの中央より軸方向一方側Lfに配置された導電回路60に設けたグランド接続部80には、プロテクタ本体30の軸方向一方側Lfの挿通口30fから挿通されたグランド電線13を接続する。また、プロテクタ本体30の軸方向Lの中央より軸方向他方側Lsに配置された導電回路70に設けたグランド接続部80には、プロテクタ本体30の軸方向他方側Lsの挿通口30fから挿通されたグランド電線13を接続する。
【0061】
その後、蓋部40を閉じると、コルゲート11の凹部に蓋部40のリブ44が嵌り込むこととなる。上述したように、プロテクタ本体30のリブ34と蓋部40のリブ44がそれぞれ合わさって略円形のコルゲート係止部が形成され、コルゲート11,12の凹部に嵌り込み、コルゲート11,12の軸方向Lへの抜け出しを防止することができる。
【0062】
このように構成された外装付ハーネス1は、図11に示すように、車両においてグランド電位であるボディにおける固定対象箇所200にプロテクタ20を固定する。具体的には、プロテクタ本体30の固定部36におけるボルト穴36aにボルト37を挿通するとともに、固定対象箇所200に螺合することで、外装付ハーネス1を固定対象箇所200に固定することができる。なお、固定部36に沿うように延出された金属製バスバ61,71がボルト37を介して固定対象箇所200に接続されるため、結果としてグランド電線13と固定対象箇所200とを電気的に接続することができる。
【0063】
上述したように、ワイヤーハーネス10の一部に外装し、保護するプロテクタ20は、グランド電位である固定対象箇所200にプロテクタ本体30を固定する固定部36と、プロテクタ本体30の内部に配置され、固定部36を介して固定対象箇所200と電気的に接続されるとともに、ワイヤーハーネス10におけるグランド電線13が接続されるグランド接続部80とが設けられているため、グランド電線13をグランド電位に接続する接続作業を効率化することができる。
【0064】
詳述すると、グランド接続部80がプロテクタ本体30の内部に設けられ、プロテクタ本体30の内部からプロテクタ本体30を固定する固定部36まで導電回路60,70が構成されているため、グランド接続部80にグランド電線13を接続したプロテクタ20をグランド電位である固定対象箇所200に固定することで、同時に固定対象箇所200にグランド電線13を電気的に接続することができる。
【0065】
また、固定部36を介して固定対象箇所200と電気的に接続される金属製バスバ61,71が設けられ、金属製バスバ61,71を介して、グランド接続部80が固定対象箇所200と電気的に接続されているため、プロテクタ本体30の内部からプロテクタ本体30を固定する固定部36まで電線を配索する必要がなく、構造を簡素化することができる。また、金属製バスバ61,71は、放熱性がよく電気抵抗が少ないため、大きな電流を導通することができる。
【0066】
また、金属製バスバ61,71にグランド接続部80が設けられているため、金属製バスバ61,71に設けられたグランド接続部80にグランド電線13を接続するだけで金属製バスバ61,71とグランド電線13を電気的に接続でき、作業効率を向上することができる。
【0067】
また、金属製バスバ61,71は、樹脂製箱状のプロテクタ本体30の側壁部31及びプロテクタ本体30の開口30aを塞ぐ蓋部40の上壁部41に沿って設けられているため、金属製バスバ61,71とグランド電線13との接続作業が容易になり、接続作業をより効率化することができる。殊に、金属製バスバ71が蓋部40に設けられているため、蓋部40をプロテクタ本体30に対して開放状態にして金属製バスバ71にグランド電線13を接続でき、さらに効率化することができる。
【0068】
また、幅方向他方側Wsの側壁部31に開口窓31aを設けているため、軸方向Lのいずれ側から延びるグランド電線13であっても、プロテクタ20の外部から容易に接続することができる。また、開口窓31aからグランド電線13の接続状態を確認することができる。
【0069】
また、グランド接続部80が複数設けられているため、電子機器の増加に伴ってグランド電線13が増加しても、効率よく接続することができる。
さらには、複数設けられたグランド接続部80が一列状に配置されているため、複数のグランド接続部80が点在する場合に比べ、一列状に配置されたグランド接続部80にグランド電線13の先端部を接続でき、さらに効率よく接続することができる。また、グランド接続部80が一列状に配置されているため、グランド電線13との接続状態を容易に確認することができる。
【0070】
また、プロテクタ本体30の軸方向Lの中央より軸方向一方側Lfに配置された導電回路60に設けたグランド接続部80には、プロテクタ本体30の軸方向一方側Lfの挿通口30fから挿通されたグランド電線13を接続し、プロテクタ本体30の軸方向Lの中央より軸方向他方側Lsに配置された導電回路70に設けたグランド接続部80には、プロテクタ本体30の軸方向他方側Lsの挿通口30fから挿通されたグランド電線13を接続するため、グランド電線13を余分にとりまわす必要がなく、最適な配索経路でグランド電線13を配索することができる。
【0071】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明の外装付ハーネスは外装付ハーネス1に対応し、
以下同様に、
ワイヤーハーネスはワイヤーハーネス10に対応し、
プロテクタはプロテクタ20に対応し、
プロテクタ本体はプロテクタ本体30に対応し、
側壁部は側壁部31に対応し、
固定部は固定部36に対応し、
開口は開口30aに対応し、
蓋部は蓋部40に対応し、
上壁部は上壁部41に対応し、
金属製バスバは金属製バスバ61,71に対応し、
グランド接続部はグランド接続部80に対応し、
固定対象箇所は固定対象箇所200に対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0072】
上述の説明では、金属製バスバ61を構成する第1バスバ部611は幅方向他方側Wsの側壁部31の内面に沿って配置されたが、第1バスバ部611をプロテクタ本体30の側壁部31に内在させてもよい。この場合、側壁部31における第1バスバ部611が内在する箇所は、図3及び図4において破線で表した突出部38のようにプロテクタ本体30の内側に向かって突出することとなる。
【0073】
また、第1バスバ部611に備えたグランド接続部80も第1バスバ部611とともに、側壁部31の突出部38に内在することとなり、突出部38の側面部には、グランド接続部80に向けて導通する導通口38aが設けられることとなる。
【0074】
同様に、第1バスバ部711も、蓋部40の上壁部41に内在させてもよい。この場合も、上壁部41における第1バスバ部711が内在する箇所は、図3及び図4において破線で表した突出部48のようにプロテクタ本体30の内側に向かって突出することとなる。
【0075】
また、第1バスバ部711に備えたグランド接続部80も第1バスバ部711とともに、上壁部41の突出部48に内在することとなり、突出部48の側面部には、グランド接続部80に向けて導通する導通口48aが設けられることとなる。
【0076】
このように構成することで、樹脂製箱状のプロテクタ本体30の側壁部31及びプロテクタ本体30の開口30aを塞ぐ蓋部40の上壁部41に内在する金属製バスバ61,71は露出せず、不用意な短絡を防止することができる。
【0077】
また、側壁部31や上壁部41において、金属製バスバ61,71が内在する突出部38,48は、プロテクタ本体30の内側に突出しているため、狭隘な空間にプロテクタ20を配置する場合であっても、金属製バスバ61,71が内在する側壁部31や上壁部41が支障することなく、所望の固定箇所に固定することができる。また、比較的に厚い金属製バスバ61,71を採用できるため、より大きな電流を導通することができる。
【0078】
また、側壁部31において内側に突出する箇所の側面部に、金属製バスバ61,71とともに側壁部31や上壁部41に内在するグランド接続部80に向けて導通する導通口38a,48aが設けられているため、金属製バスバ61,71とともに側壁部31や上壁部41に内在するグランド接続部80に対して、導通口38a,48aにグランド電線13の先端を導通させて容易に接続することができる。また、側壁部31や上壁部41の側面部に導通口38a,48aが設けられているため、側壁部31や上壁部41の内部に導通口38a,48aから異物が侵入することを抑制できる。
【0079】
また、同様に、第2バスバ部612及び第3バスバ部613を、プロテクタ本体30の底壁部32に内在させてもよい。この場合も、底壁部32における第2バスバ部612及び第3バスバ部613が内在する箇所は、プロテクタ本体30の内側に向かって突出させてもよい。
【0080】
加えて、第4バスバ部714も、プロテクタ本体30の側壁部31に内在させてもよい。この場合も、側壁部31における第4バスバ部714が内在する箇所は、プロテクタ本体30の外側に向かって突出させてもよい。
さらには、金属製バスバ61や金属製バスバ71を、プロテクタ本体30や蓋部40を構成する壁部の外面に沿って配置してもよい。
【0081】
また、上述の説明では、第4バスバ部614や第5バスバ部715は固定部36の上表面に沿うように配置されたが、第4バスバ部614や第5バスバ部715を、固定部36の底表面に沿って配置してもよい。この場合、プロテクタ本体30を固定対象箇所200に配置するだけで、第4バスバ部614や第5バスバ部715と固定対象箇所200が当接するため、ボルト37を介さずとも電気的に接続することができる。
【0082】
さらに、上述の説明では、幅方向他方側Wsの側壁部31に開口窓31aを設けたが、開口窓31aに対して開閉自在の扉を設けてもよい。扉によって開口窓31aを塞ぐことにより、異物や水分の侵入を抑えることができ、ピッチングによるワイヤーハーネス10の損傷を防止することができる。
【符号の説明】
【0083】
1…外装付ハーネス
10…ワイヤーハーネス
20…プロテクタ
30…プロテクタ本体
31…側壁部
36…固定部
30a…開口
38,48…内在する箇所
38a,48a…導通口
40…蓋部
41…上壁部
61,71…金属製バスバ
80…グランド接続部
200…固定対象箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12