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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-15
(45)【発行日】2023-09-26
(54)【発明の名称】ポンプケーシングおよびポンプ装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/44 20060101AFI20230919BHJP
   F04D 13/00 20060101ALI20230919BHJP
【FI】
F04D29/44 E
F04D13/00 F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019200645
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021076017
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100174089
【弁理士】
【氏名又は名称】郷戸 学
(74)【代理人】
【識別番号】100186749
【弁理士】
【氏名又は名称】金沢 充博
(72)【発明者】
【氏名】小川 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 陽一
(72)【発明者】
【氏名】姜 世ゴ
(72)【発明者】
【氏名】金 東旻
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-024149(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03211245(EP,A1)
【文献】特開2011-137422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 1/00-13/16;17/00-19/02;21/00-25/16;29/00-35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽根車を収容するためのボリュート室、および吐出し口を有するボリュートハイドロ部と、
前記ボリュート室に連通する吸込み口を有する吸込みハイドロ部と、
前記ボリュートハイドロ部および前記吸込みハイドロ部のそれぞれの外面に接続されたリブを備え、
前記リブは、該リブの内側に向かって湾曲した湾曲外縁を有しており、
前記湾曲外縁は、前記吸込みハイドロ部の最外周面に滑らかに接続されており、
前記湾曲外縁の曲率半径は、前記吸込みハイドロ部の前記最外周面の曲率半径よりも大きい、ポンプケーシング。
【請求項2】
前記リブの前記湾曲外縁と前記吸込みハイドロ部の前記最外周面との接点において、前記湾曲外縁上の接線と、前記吸込みハイドロ部の前記最外周面上の接線は、一致する、請求項1に記載のポンプケーシング。
【請求項3】
前記リブは、前記吐出し口の周りを囲む吐出しフランジに接続されている、前記請求項1または2に記載のポンプケーシング。
【請求項4】
前記リブの前記湾曲外縁は、前記吸込みハイドロ部から前記吐出しフランジまで延びている、請求項3に記載のポンプケーシング。
【請求項5】
前記吸込みハイドロ部の前記最外周面の曲率円の中心は、前記前記ボリュート室内に位置している、請求項1に記載のポンプケーシング。
【請求項6】
羽根車と、
前記羽根車に連結された電動機と、
前記羽根車を収容する、請求項1乃至のいずれか一項に記載のポンプケーシングを備えているポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプケーシングに関し、特に羽根車を収容するポンプケーシングの補強構造に関するものである。また、本発明は、そのようなポンプケーシングを備えたポンプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
渦巻ポンプは、羽根車をポンプケーシング内で回転させることにより液体をポンプケーシング内で昇圧し、該昇圧された液体を吐出し口から外部に吐き出す。液体の圧力がポンプケーシングに作用すると、ポンプケーシングの一部に高い応力が発生し、ポンプケーシングが変形する。ポンプケーシングが変形すると、昇圧された液体がポンプケーシングから漏れる場合がある。そのため、ポンプケーシングの変形を一定以下にするための強度がポンプケーシングには要求される。
【0003】
渦巻室を持つポンプケーシングの形状は複雑であるため、ポンプケーシングは、一般的に、鋳造で製作される。ポンプケーシングの強度を高めるために、ポンプケーシング全体の肉厚を厚くすると、ポンプケーシングの重量が増加してしまい、結果的に、渦巻ポンプ全体の重量が増加してしまう。
【0004】
一方、ポンプケーシングを薄くすると、ポンプケーシングの機械的強度が低下し、渦巻ポンプは耐水圧試験に合格することができないことがある。この耐水圧試験は、渦巻ポンプからの水漏れを検査する目的で行われる。具体的には、ポンプケーシングから羽根車や回転軸を取り外した状態で、ポンプケーシングの吸込み口、吐出し口を含むすべての開口部を閉じて密閉空間をポンプケーシング内に形成し、この密閉空間を、ポンプの最高吐出し圧力の1.5倍の圧力の水で満たし、そのままの状態で3分間以上放置し、水漏れおよびポンプケーシングの変形を検査する。
【0005】
上記耐水圧試験に加え、インチング試験が行われることもある。このインチング試験は、ポンプケーシング内において圧力なしの状態からある数値まで圧力を上げることを繰り返し、ポンプケーシングからの水漏れを検査する試験である。このように、ポンプケーシングには、安全な運転を確保する観点から高い強度を持つことが要求される。
【0006】
そこで、ポンプケーシングの強度を高めるために、ポンプケーシングの外周面にリブが設けられる。図8は、従来のポンプケーシングの一例を示す断面図である。ポンプケーシング200は、吸込み口201aを有する吸込みハイドロ部201と、羽根車が収容されるボリュート室202aおよび吐出し口202bを有するボリュートハイドロ部202を有している。リブ205は、吸込みハイドロ部201から吐出しフランジ206まで延びている。このようなリブ205は、ポンプケーシング200の断面二次モーメントを高め、ポンプケーシング200の強度を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2007-291921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ポンプケーシング200内に高い圧力が加えられたときに、図8の符号Xで示す接続部に応力が集中することが、応力解析により分かった。この接続部Xは、リブ205と吸込みハイドロ部201とが接続される部分である。この接続部Xに高い応力が集中すると、接続部Xの外面に亀裂が生じる。亀裂は吸込みハイドロ部201の内側に向かって進展し、やがて吸込みハイドロ部201の内面に達する。ポンプケーシング200の内側にまで達した亀裂は、ポンプケーシング200からの液漏れを引き起こす。特に、ポンプの起動および停止が頻繁に起こる環境下では、亀裂の進展が早く進み、ポンプケーシング200の寿命が短くなってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、リブに亀裂が生じても、亀裂がポンプケーシングの内側まで達しにくくして、液漏れを防ぐことができるポンプケーシングを提供する。また、本発明は、そのようなポンプケーシングを備えたポンプ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、羽根車を収容するためのボリュート室、および吐出し口を有するボリュートハイドロ部と、前記ボリュート室に連通する吸込み口を有する吸込みハイドロ部と、前記ボリュートハイドロ部および前記吸込みハイドロ部のそれぞれの外面に接続されたリブを備え、前記リブは、該リブの内側に向かって湾曲した湾曲外縁を有しており、前記湾曲外縁は、前記吸込みハイドロ部の最外周面に滑らかに接続されており、前記湾曲外縁の曲率半径は、前記吸込みハイドロ部の前記最外周面の曲率半径よりも大きい、ポンプケーシングが提供される。
【0011】
一態様では、前記リブの前記湾曲外縁と前記吸込みハイドロ部の前記最外周面との接点において、前記湾曲外縁上の接線と、前記吸込みハイドロ部の前記最外周面上の接線は、一致する。
一態様では、前記リブは、前記吐出し口の周りを囲む吐出しフランジに接続されている。
一態様では、前記リブの前記湾曲外縁は、前記吸込みハイドロ部から前記吐出しフランジまで延びている。
【0012】
一態様では、羽根車と、前記羽根車に連結された電動機と、前記羽根車を収容する上記ポンプケーシングを備えているポンプ装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、応力は、リブと吸込みハイドロ部との接続部から離れた位置に集中する。言い換えれば、上記曲率半径の湾曲外縁を持つリブは、応力が集中する箇所を吸込みハイドロ部から遠ざけることができる。したがって、仮に応力集中に起因してリブの湾曲外縁に亀裂が生じても、亀裂はリブの内側に進展し、吸込みハイドロ部には到達しにくい。すなわち、リブの高さ分だけ亀裂は吸込みハイドロ部には達しにくくなる。結果として、吸込みハイドロ部自体に亀裂が生じることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ポンプ装置の一実施形態を示す断面図である。
図2】ポンプケーシングの一実施形態を示す斜視図である。
図3図2に示すポンプケーシングの底面図である。
図4図2に示すポンプケーシングの側面図である。
図5】ポンプケーシングの他の実施形態の側面図である。
図6】ポンプケーシングのさらに他の実施形態の側面図である。
図7】ポンプケーシングのさらに他の実施形態の側面図である。
図8】従来のポンプケーシングの一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ポンプ装置の一実施形態を示す断面図である。本実施形態のポンプ装置は、吸込み口および吐出し口が一直線上に並ぶインラインポンプ装置である。このタイプのポンプ装置は、脚部を持たず、ポンプ装置の全体は、吸込みフランジおよび吐出しフランジに連結された配管によって支持される。
【0016】
ポンプ装置は、電動機1と、電動機1に軸継手3を介して連結された回転軸2と、回転軸2に固定された羽根車5と、羽根車5を収容するポンプケーシング8を備えている。羽根車5は、遠心羽根車である。羽根車2は、回転軸2を介して電動機1に連結されており、回転軸2および羽根車5は、電動機1によって一体に回転される。
【0017】
電動機1とポンプケーシング8との間には、ケーシングカバー12およびモータ台14が配置されている。ポンプケーシング8の開口は、ケーシングカバー12によって塞がれている。モータ台14はケーシングカバー12に固定され、電動機1はモータ台14に固定されている。ポンプケーシング8は、鋳物である。
【0018】
ポンプケーシング8は、吸込み口20aを有する吸込みハイドロ部20と、吐出し口22aおよびボリュート室22bを有するボリュートハイドロ部22を備えている。羽根車5はボリュート室22b内に配置されている。吸込み口20aおよび吐出し口22aは、ボリュート室22bに連通している。すなわち、吸込みハイドロ部20は、吸込み口20aおよびボリュート室22bに接続された吸込み流路24を有しており、吸込み口20aは吸込み流路24を通じてボリュート室22bに連通している。ボリュートハイドロ部22は、ボリュート室22bおよび吐出し口22aに接続された吐出し流路25を有しており、吐出し口22aは吐出し流路25を通じてボリュート室22bに連通している。
【0019】
電動機1が羽根車5を回転させると、液体は、吸込みハイドロ部20の吸込み口20aから吸込み流路24を通ってボリュート室22b内の羽根車5に流れ込む。回転する羽根車5は液体に速度エネルギーを付与し、ボリュート室22bを流れる液体の速度エネルギーは圧力に変換される。昇圧された液体は、ボリュートハイドロ部22の吐出し流路25を通って吐出し口22aから吐き出される。
【0020】
ポンプケーシング8は、吸込み口20aの周りを囲む吸込みフランジ27と、吐出し口22aの周りを囲む吐出しフランジ28を有している。吸込み口20aおよび吐出し口22aは、一直線上に並んでいる。ポンプケーシング8は脚部を持たず、ポンプ装置の全体は、吸込みフランジ27および吐出しフランジ28に接続された配管(図示せず)によって支持される。吸込み口20aおよび吐出し口22aが一直線上に並んだポンプ装置は、配管の途中に組み込むことができるインラインポンプ装置と呼ばれる。
【0021】
吸込みハイドロ部20の最外周面20bは、吸込み流路24の形状に沿って外側に湾曲している。ポンプケーシング8は、吸込みハイドロ部20の最外周面20bに滑らかに接続されたリブ30を備えている。このリブ30は、ポンプケーシング8の強度を高めるために設けられている。
【0022】
図2は、ポンプケーシング8の斜視図であり、図3は、ポンプケーシング8の底面図であり、図4は、ポンプケーシング8の側面図である。リブ30は、吸込みハイドロ部20からボリュート室22bの半径方向外側に延びている。図3に示すように、吸込み口20a、リブ30、および吐出し口22aは、一直線上に並んでいる。
【0023】
ボリュートハイドロ部22は、ボリュート室22bを囲む外周壁35と、外周壁35に接続された渦巻壁36を有している。吐出し口22aは、渦巻壁36の端部に形成されている。吸込みハイドロ部20は、渦巻壁36の中央部に接続されている。
【0024】
リブ30は、吸込みハイドロ部20とボリュートハイドロ部22のそれぞれの外面に接続されている。吸込みハイドロ部20の最外周面20bは、吸込みハイドロ部20の外側に向かって湾曲している。リブ30は、吸込みハイドロ部20の湾曲した最外周面20bに滑らかに接続されている。
【0025】
図4に示すように、リブ30は、該リブ30の内側に向かって湾曲した湾曲外縁30Aを有している。この湾曲外縁30Aは、吸込みハイドロ部20の最外周面20bに滑らかに接続されている。すなわち、吸込みハイドロ部20の最外周面20bとリブ30の湾曲外縁30Aとの接点Cにおいて、リブ30の湾曲外縁30A上の接線T1と、吸込みハイドロ部20の最外周面20b上の接線T2は、一致する。
【0026】
吸込みハイドロ部20の最外周面20bの曲率半径R2に対する、リブ30の曲率半径R1の比率(R1/R2×100)は、20%以上である。好ましくは、曲率半径R2に対する曲率半径R1の比率は、50%以上、より好ましくは100%以上である。曲率半径R2に対する曲率半径R1の比率が100%であるとき、曲率半径R1は曲率半径R2に等しい。曲率半径R1は曲率半径R2よりも大きくてもよい。曲率半径R1が大きくなるにつれて、リブ30の湾曲外縁30Aは直線に近づく。曲率半径R1の上限、すなわち曲率半径R2に対する曲率半径R1の比率の上限は、特に限定されない。言い換えれば、リブ30の湾曲外縁30Aが、吸込みハイドロ部20の最外周面20bに滑らかに接続されている限り、湾曲外縁30Aは限りなく直線に近い形状であってもよい。
【0027】
リブ30の湾曲外縁30Aの曲率円の中心O1は、ポンプケーシング8の外側に位置し、吸込みハイドロ部20の最外周面20bの曲率円の中心O2は、ポンプケーシング8の内側に位置している。一実施形態では、リブ30の湾曲外縁30Aの曲率半径R1は、吸込みハイドロ部20の最外周面20bの曲率半径R2と同じである。あるいは、リブ30の湾曲外縁30Aは、吸込みハイドロ部20の最外周面20bと相似形である。
【0028】
曲率半径R2に対する曲率半径R1の比率が20%以上であるとき、応力が集中する箇所を吸込みハイドロ部20から遠ざけることができる。応力解析によれば、応力が集中する箇所は、図4の符号Yで示す位置にあり、吸込みハイドロ部20から離れている。したがって、仮に応力集中に起因してリブ30の湾曲外縁30Aに亀裂が生じても、亀裂はリブ30の内側に進展し、吸込みハイドロ部20には到達しにくい。すなわち、リブ30の高さ分だけ亀裂は吸込みハイドロ部20には達しにくくなる。結果として、吸込みハイドロ部20自体に亀裂が生じることを防ぐことができる。
【0029】
本実施形態のポンプ装置は、吸込み口20aと吐出し口22aが一直線上に並ぶインラインポンプ装置である。インラインポンプ装置は、配管の途中に組み込まれるタイプのポンプ装置である。すなわち、吸込みフランジ27を吸込み配管(図示せず)に接続し、吐出しフランジ28を吐出し配管(図示せず)に接続することで、ポンプ装置の全体を吸込み配管および吐出し配管で支持するように設置される。このような設置では、ポンプケーシング8には曲げモーメントが加わる。
【0030】
本実施形態では、リブ30の湾曲外縁30Aの一端は吸込みハイドロ部20の最外周面20bに接続され、リブ30の湾曲外縁30Aの他端は吐出しフランジ28に接続されている。このように、リブ30は吸込みハイドロ部20から吐出しフランジ28まで延びているので、リブ30は曲げモーメントに対して十分な機械的強度をポンプケーシング8に与えることができる。
【0031】
リブ30は、吸込みハイドロ部20の最外周面20bに滑らかに接続された湾曲外縁30Aを有していれば、リブ30の他の部分は湾曲していなくてもよい。すなわち、リブ30の外縁の全体が内側に湾曲していなくてもよい。例えば、図5に示すように、リブ30は、上記湾曲外縁30Aと、湾曲外縁30Aに接続された直線状の外縁30Bを有してもよい。他の例では、図6に示すように、リブ30は、上記湾曲外縁30Aに形成された切り欠き30Cを有してもよい。
【0032】
ポンプ装置の重量や、形状によっては、リブ30は吐出しフランジ28に接続されていなくてもよい。例えば、図7に示すように、リブ30の端部はボリュートハイドロ部22の渦巻壁36に接続されてもよい。
【0033】
図5乃至図7に示す実施形態においても、リブ30は、吸込みハイドロ部20の最外周面20bに滑らかに接続された湾曲外縁30Aを有しており、その湾曲外縁30Aの曲率は図4を参照して説明した実施形態と同じである。したがって、図5乃至図7に示すリブ30は、応力が集中する箇所を、吸込みハイドロ部20から遠ざけることができる。
【0034】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0035】
1 電動機
2 回転軸
3 軸継手
5 羽根車
8 ポンプケーシング
12 ケーシングカバー
14 モータ台
20 吸込みハイドロ部
20a 吸込み口
20b 最外周面
22a 吐出し口
22b ボリュート室
22 ボリュートハイドロ部
24 吸込み流路
25 吐出し流路
27 吸込みフランジ
28 吐出しフランジ
30 リブ
30A 湾曲外縁
35 外周壁
36 渦巻壁
T1 接線
T2 接線
R1 曲率半径
R2 曲率半径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8