(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】洗浄ガン
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20230920BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20230920BHJP
B05B 17/06 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
H01L21/304 643D
B08B3/02 A
B05B17/06
(21)【出願番号】P 2019109421
(22)【出願日】2019-06-12
【審査請求日】2022-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】弁理士法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】邱 暁明
(72)【発明者】
【氏名】青木 昌史
(72)【発明者】
【氏名】渡部 恵介
【審査官】平野 崇
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-074579(JP,U)
【文献】特開2015-150291(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B08B 3/02
B05B 17/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水を噴射させ被洗浄物を洗浄する洗浄ガンであって、
洗浄ガンの本体部と、
該本体部に連結され噴射口を備え一時的に洗浄水を溜める水溜部と、
該噴射口に対向して該水溜部に配設される圧電振動板と、
該水溜部に洗浄水を供給する水路と、
該水路を開閉させるバルブと、を備え、
該圧電振動板は、ドーム状に形成された部分を有し、該ドーム状に形成された部分の外周から径方向外側に張り出した環状のツバ部を備え、凹んだ側を該噴射口に向け、
該ツバ部と該水溜部とを連結する円環状の固定板を備え、
該バルブを開き該水溜部に洗浄水を供給し該圧電振動板に高周波電力を供給し該水溜部に一時的に溜められた洗浄水に
該噴射口に向かって集中する超音波振動を伝播させ、該噴射口から超音波振動を伝播させた洗浄水を噴射させ被洗浄物を洗浄する洗浄ガン。
【請求項2】
前記本体部に接近及び離間可能なハンドルを備え、
作業者が該ハンドルを把持し該ハンドルと該本体部とを接近させることで、前記バルブを作動させ前記水路を開く第1作動部と、
作業者が該ハンドルを把持し該ハンドルと該本体部とを接近させることで、前記圧電振動板に高周波電力を供給する第2作動部と、を備える請求項1記載の洗浄ガン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被洗浄物に向けて洗浄水を噴射させて被洗浄物を洗浄する洗浄ガンに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハ等の被加工物を加工する際に、自動で被加工物を洗浄する洗浄ユニットを備えていない加工装置を用いた場合には、被加工物を加工した後、例えば作業者が特許文献1に開示されているような洗浄ガンを用いて、エアと水とを混合させた勢いが強い二流体を被加工物に噴射して被加工物を洗浄している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような洗浄ガンを用いた二流体による洗浄は、噴射させる二流体の勢いを強くする必要があり被加工物が割れてしまうことがある。
よって洗浄ガンを用いて被加工物(被洗浄物)を洗浄する場合には、洗浄ガンから噴射させた洗浄水の勢いが強くなくても被洗浄物が充分に洗浄されるようにするという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明は、洗浄水を噴射させ被洗浄物を洗浄する洗浄ガンであって、洗浄ガンの本体部と、該本体部に連結され噴射口を備え一時的に洗浄水を溜める水溜部と、該噴射口に対向して該水溜部に配設される圧電振動板と、該水溜部に洗浄水を供給する水路と、該水路を開閉させるバルブと、を備え、該圧電振動板は、ドーム状に形成された部分を有し、該ドーム状に形成された部分の外周から径方向外側に張り出した環状のツバ部を備え、凹んだ側を該噴射口に向け、該ツバ部と該水溜部とを連結する円環状の固定板を備え、該バルブを開き該水溜部に洗浄水を供給し該圧電振動板に高周波電力を供給し該水溜部に一時的に溜められた洗浄水に該噴射口に向かって集中する超音波振動を伝播させ、該噴射口から超音波振動を伝播させた洗浄水を噴射させ被洗浄物を洗浄する洗浄ガンである。
【0006】
本発明に係る洗浄ガンは、前記本体部に接近及び離間可能なハンドルを備え、作業者が該ハンドルを把持し該ハンドルと該本体部とを接近させることで、前記バルブを作動させ前記水路を開く第1作動部と、作業者が該ハンドルを把持し該ハンドルと該本体部とを接近させることで、前記圧電振動板に高周波電力を供給する第2作動部と、を備えると好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る洗浄ガンは、洗浄ガンの本体部と、本体部に連結され噴射口を備え一時的に洗浄水を溜める水溜部と、噴射口に対向して水溜部に配設される圧電振動板と、水溜部に洗浄水を供給する水路と、水路を開閉させるバルブと、を備え、バルブを開き水溜部に洗浄水を供給し圧電振動板に高周波電力を供給し水溜部に一時的に溜められた洗浄水に超音波振動を伝播させ、噴射口から超音波振動を伝播させた洗浄水を噴射させ被洗浄物を洗浄することで、洗浄ガンから噴射される洗浄水の勢いが強くなくても洗浄力が下がってしまうことが無い。そのため被洗浄物を破損させることなく洗浄することが可能となる。また、被洗浄物の被洗浄面が凸凹であっても、超音波振動により凹んだ部分に溜まった汚れを掻き出すことができる。
【0008】
また、本発明に係る洗浄ガンは、本体部に接近及び離間可能なハンドルを備え、作業者がハンドルを把持しハンドルと本体部とを接近させることで、バルブを作動させ水路を開く第1作動部と、作業者がハンドルを把持しハンドルと本体部とを接近させることで、圧電振動板に高周波電力を供給する第2作動部と、を備えることで、作業者が洗浄ガンを用いて被洗浄物を洗浄する際の手間を少なくしてハンドルを引くだけでスムーズに超音波洗浄を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】洗浄水を噴射していない状態の洗浄ガンの一例を示す断面図である。
【
図2】洗浄水を噴射して被洗浄物を洗浄している状態の洗浄ガンの一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
洗浄水を噴射させて例えば半導体ウェーハ等の被洗浄物を洗浄する
図1に示す本発明に係る洗浄ガン1は、例えば、洗浄ガン1の本体部2と、本体部2に連結され噴射口320を備え一時的に洗浄水を溜める水溜部3と、噴射口320に対向して水溜部3に配設される圧電振動板40と、水溜部3に水を供給する水路50と、水路50を開閉させるバルブ51と、を少なくとも備えている。
【0011】
本体部2は、例えば、その全体形状が側面視略逆L字状となっており、作業者が把持する把持部20と、把持部20の上部側に一体的に形成され水溜部3が連結される被連結部21とを備えている。
例えば、把持部20の下端側から被連結部21の水溜部3が連結される先端側にかけて内部を通る水路50が形成されており、該水路50は把持部20の下端側に装着された継手201、及び可撓性を備える樹脂チューブ191等を介して、ポンプ等からなり洗浄水として例えば純水を送出可能な水源19に連通している。
【0012】
例えば、把持部20内に形成された水路50を開閉させるバルブ51は、本実施形態においては、中央に貫通孔が水路51aとして形成された円盤状の弁体が水路50に対して例えば垂直にスライド移動して水路50の開閉を行うゲートバルブであるが、グローブバルブやボールバルブ、又は、ソレノイドバルブ等であってもよい。そして、バルブ51は、把持部20内に例えば水路50に対して直交するように形成された移動通路204内に移動可能に配設されている。
【0013】
図1に示す移動通路204の一端側は、後述するハンドル60に対面する把持部20の-Y方向側の側面において開口しており、移動通路204の他端側は把持部20内の水路50を横断して把持部20内の所定の位置で閉止されている。そして、移動通路204内にはコイルバネ511が配設されており、コイルバネ511の付勢力によって把持部20内の水路50とバルブ51の水路51aとがずらされ、水路50を閉止している。なお、コイルバネ511の代わりに、弾性部材であるゴム柱等が移動通路204に配設されていてもよい。
【0014】
例えば、移動通路204内には、バルブ51の外側面に他端が接触してバルブ51を押して移動通路204内を移動させる棒状の第1作動部61が挿通されており、第1作動部61の一端側は把持部20外に突出している。そして、
図1に示すハンドル60の内側面が第1作動部61の該一端に当接する。把持部20の側面における移動通路204の開口周囲には、移動通路204から洗浄水が漏れ出さないようにするためのシール部材206が配設されており、第1作動部61は、このシール部材206を通過した状態で移動通路204内を移動可能となっている。
【0015】
水源19から供給された洗浄水を一時的に溜める水溜部3は、被連結部21の先端側に配設されており、圧電振動板40が収容され洗浄水を一時的に溜める収容部31と、収容部31の前面から-Y方向側に突き出るノズル部32とを備えている。
【0016】
収容部31は、例えば、略円柱を横向けに倒した形状となっており、前板310と、前板310にY軸方向において対向する後板311と、前板310と後板311とに連結された略円筒状の連結板312とを備えている。
図1における連結板312の上側の部分は、本実施形態においては例えば湾曲しているがこれに限定されるものではない。
【0017】
圧電振動板40は、水溜部3の収容部31内において噴射口320に対向する位置に配置されており、例えば、高周波電源90に電気的に接続され、第1電極板401、圧電素材401a及び第2電極板402が重ねて構成されている。第1電極板401、圧電素材401a及び第2電極板402は、例えば、セラミックスの一種であるピエゾ素子で構成されているが、これに限定されない。
【0018】
例えばドーム形状に形成された第1電極板401は、凹んだ側が噴射口320に向くように配設されており、図示しない電極が取り付けられ、該電極及び配線900を介して交流電圧を印加して高周波電力を第1電極板401に供給する高周波電源90が接続されている。
【0019】
第2電極板402は、例えば、中央のドーム形状のドーム部402a、及びドーム部402aを囲むツバ部402bを有している。ツバ部402bは、ドーム部402aの外周から径方向外側に張り出すように、ドーム部402aの周囲に設けられている。第2電極板402のドーム部402aの凸側の外面は、圧電素材401aを挟んで第1電極板401の内面に密着しており、ドーム部402aの凹んでいる側の内面、即ち、ドーム部402aの噴射口320に対向する内面は、水溜部3の収容部31内に一時的に溜められた洗浄水に向けて超音波振動を輻射する輻射面402cとなる。
【0020】
例えば、ツバ部402bには、外周部分から径方向外側に張り出し圧電振動板40を収容部31内で中空固定するための固定板44が取り付けられている。本実施形態においては、固定板44は環状の板状に形成されており、連結板312に対して固定されている。なお、固定板44は環状の板状のものでなくてもよい。例えば、円環状のツバ部402bの周方向に均等間隔を空けて矩形状の固定板が複数配設されていてもよい。
【0021】
ノズル部32は、例えばその先端の噴射口320に向けて徐々に縮径している。なお、ノズル部32は噴射口320に向けて縮径していない形状であってもよい。
【0022】
図1に示すように、本実施形態における洗浄ガン1は、例えば、本体部2に接近及び離間可能なハンドル60を備え、作業者がハンドル60を把持しハンドル60と本体部2とを接近させることで、バルブ51を作動させ水路50を開く先に説明した第1作動部61と、作業者がハンドル60を把持しハンドル60と本体部2とを接近させることで、圧電振動板40に高周波電力を供給する第2作動部62と、を備える。
【0023】
ハンドル60は、例えば、把持部20にY軸方向において対向するように本体部2の被連結部21に取り付けられており、
図1に示す回転軸601によって回動可能となっている。
【0024】
ハンドル60の内側面には、第1作動部61の一端が当接し、ハンドル60はコイルバネ511により紙面手前側からみて時計回り方向に付勢されている。
図1に示すように、ハンドル60の非作動状態では、移動通路204内に配設されたバルブ51が-Y方向に移動されており、水路50は閉じた状態となっている。
【0025】
作業者がハンドル60を把持しハンドル60と本体部2とを接近させることで、圧電振動板40に高周波電力を供給する第2作動部62は、例えば、導電材料からなる凸形状のスイッチであり、本体部2の把持部20の内側面上部にハンドル60に対向し突き出るように配設されている。例えば、ハンドル60の作業者が把持する部分(手の当たる部分)はゴム等の絶縁体で覆われており、ハンドル60の作業者の手が当たらない上部分は導電材料からなる導電部600となっている。例えば、第2作動部62には電気配線620の一端が接続されており、電気配線620の他端は高周波電源90に接続されている。また、ハンドル60の導電部600には電気配線605の一端が配設されており、電気配線605の他端は圧電振動板40の第1電極板401に接続されている。
図1に示すように、ハンドル60の非作動状態では、導電部600は第2作動部62に非接触の状態となっている。
なお、第2作動部62は上記形態に限定されるものではなく、例えば、作業者の指で押圧される押しボタン式のスイッチであってもよい。
また、圧電振動板40に高周波電力を供給することができればよくて、スイッチを別に設置させ、ハンドル60と連動しないでもよい。
【0026】
以下に、
図1、2に示す洗浄ガン1を使用して、
図2に示す被洗浄物Wを洗浄する場合について説明する。
図2に示す被洗浄物Wは、例えば円形の半導体ウェーハであるがこれに限定されるものではない。例えば、被洗浄物Wは図示しないチャックテーブル上で吸引保持された状態になっている。
【0027】
作業者が、洗浄ガン1の把持部20とハンドル60とを把持した状態で、洗浄ガン1を被洗浄物Wの上方に移動させる。そして、被洗浄物Wの上面に対して洗浄ガン1の噴射口320を対向させる。次いで、作業者が、ハンドル60と把持部20とを握り、ハンドル60をコイルバネ511の付勢力に抗して紙面手前側から見て反時計回り方向に回動させる、即ち、ハンドル60を把持部20に近づけることで、ハンドル60により押される第1作動部61によって移動通路204内に配設されたバルブ51が移動通路204の奥側に移動し、バルブ51の水路51aと水路50とが重なり水路50が開いた状態になる。その結果、水源19から加圧された洗浄水が供給され、該洗浄水は、樹脂チューブ191、本体部2内及び水溜部3内の水路50を通り、水溜部3内の収容部31内に一時的に溜められる。
【0028】
水溜部3内に洗浄水が所定量溜められ、水溜部3内の水圧が上昇し、噴射口320から洗浄水が下方に向かって噴射される。なお、水源19から洗浄水が供給され続けることで、洗浄水は水溜部3内に所定量常に溜められる。
【0029】
作業者が、上記のようにハンドル60を本体部2側に引くことで、
図2に示すように、導電部600が第2作動部62に接触して、圧電振動板40に高周波電源90から高周波電力が供給される。即ち、高周波電源90によって所定の周波数(例えば、1MHz~3MHz)で電圧の印加のオンとオフとが繰り返されることで、第1電極板401及び圧電素材401aに上下方向における伸縮運動を発生させる。そして、該伸縮運動が機械的な超音波振動となる。第2電極板402は第1電極板401の振動に共振することにより、噴射口320側から見てなだらかに凹んだ凹面である輻射面402cから、収容部31に溜められた洗浄水に超音波振動を伝播させる。また、凹面である輻射面402cから該洗浄水に伝播される超音波振動は噴射口320に向かって集中する。
【0030】
輻射面402cの曲率と輻射面402cからノズル部32の噴射口320までの距離とを適切に設定することで、輻射面402cから洗浄水に伝播される超音波振動を噴射口320から下方に向かって例えば数ミリ~数十ミリ程度の範囲内の所定の位置で焦点を結ばせて、この位置(例えば、被洗浄物Wの上面)に集中させることができる。そして、ノズル部32の噴射口320から外部に向かって噴射される洗浄水を超音波振動を伝播させた超音波洗浄水として噴射させ、該超音波洗浄水によって被洗浄物Wの上面を洗浄できる。
ここで、
図2に示す固定板44によって、超音波振動を発生させる圧電振動板40が収容部31の連結板312に直接保持されていない状態となっているため、圧電振動板40に高周波電力を供給した際に圧電振動板40が振動しやすくなり、洗浄水に効果的に超音波振動を伝播させることができる。
【0031】
上記のように、本発明に係る洗浄ガン1は、洗浄ガン1の本体部2と、本体部2に連結され噴射口320を備え一時的に洗浄水を溜める水溜部3の収容部31と、噴射口320に対向して水溜部3に配設される圧電振動板40と、水溜部3に洗浄水を供給する水路50と、水路50を開閉させるバルブ51と、を備え、バルブ51を開き水溜部3の収容部31に洗浄水を供給し圧電振動板40に高周波電力を供給し水溜部3の収容部31に一時的に溜められた洗浄水に超音波振動を伝播させ、噴射口320から超音波振動を伝播させた洗浄水を噴射させ被洗浄物Wを洗浄することで、洗浄ガン1から噴射される洗浄水の勢いが例えば二流体を噴射する場合等に比べて強くなくても洗浄力が下がってしまうことが無い。そのため被洗浄物Wを破損させることなく充分に洗浄することが可能となる。また、例えば、被洗浄物Wの被洗浄面である上面が凸凹であっても、超音波振動により凹んだ部分に溜まった汚れを掻き出すことができる。
【0032】
また、本発明に係る洗浄ガン1は、本体部2に接近及び離間可能なハンドル60を備え、作業者がハンドル60を把持しハンドル60と本体部2とを接近させることで、バルブ51を作動させ水路50を開く第1作動部61と、作業者がハンドル60を把持しハンドル60と本体部2とを接近させることで、圧電振動板40に高周波電力を供給する第2作動部62と、を備えることで、作業者が洗浄ガン1を用いて被洗浄物Wを洗浄する際の手間を少なくしてハンドル60を引くだけでスムーズに超音波洗浄を行うことが可能となる。
【0033】
なお、本発明に係る洗浄ガン1は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている洗浄ガン1の各構成の形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、高周波電源90の印加電圧は、洗浄ガン1に配設された図示しない電圧調整器等によって調整できるようになっていてもよい。また、圧電振動板40は、全体がドーム形状となっていなくてもよく、平たい板状であってもよい。圧電振動板40は、固定板44を介さずに収容部31の連結板312に固定されていてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1:洗浄ガン 19:水源 191:樹脂チューブ
2:本体部 20:把持部 201:継手 204:移動経路 206:シール部材 21:被連結部
3:水溜部 31:収容部 32:ノズル部 320:噴射口
40:圧電振動板 401:第1電極板 401a:圧電素材 402:第2電極板 402a:ドーム部
402b:ツバ部 402c:輻射面 44:固定板
50:水路 51:バルブ 511:コイルバネ
61:第1作動部
62:第2作動部
90:高周波電源