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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】3次元(3D)メモリデバイス
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/50 20230101AFI20230921BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20230921BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20230921BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20230921BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 21/8238 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 27/092 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B41/50
H10B41/27
H10B43/27
H01L29/78 371
H01L21/88 M
H01L21/88 P
H01L21/88 Q
H01L21/88 S
H01L27/00 301C
H01L27/00 301H
H01L27/092 G
H01L27/092 K
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021123434
(22)【出願日】2021-07-28
(62)【分割の表示】P 2020571835の分割
【原出願日】2018-06-28
(65)【公開番号】P2021177573
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2021-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】フオ・ゾンリアン
(72)【発明者】
【氏名】シア・ジリアン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・リ ホン
(72)【発明者】
【氏名】チェン・ジュン
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0163635(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0338241(US,A1)
【文献】特開2018-026518(JP,A)
【文献】特開2016-062901(JP,A)
【文献】特開2006-194853(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0225235(US,A1)
【文献】特開2013-102133(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0307632(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/50
H10B 41/50
H10B 41/27
H10B 43/27
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
H01L 27/00
H01L 21/8238
H01L 21/3205
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元(3D)メモリデバイスであって、
周辺デバイスと、
複数のメモリストリングと、
前記周辺デバイスと前記複数のメモリストリングとの間に配置された層であって、伝導領域および絶縁領域を含む、層と、
前記層の前記絶縁領域を通って延びるコンタクトと、
前記周辺デバイスと前記層との間に配置された第1の相互接続層と、
前記複数のメモリストリングと前記層との間に配置された第2の相互接続層と、
前記第1の相互接続層と前記第2の相互接続層との間の結合インタフェースと、を備え、
平面視において、前記絶縁領域は、前記伝導領域に囲まれている、
3次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記複数のメモリストリングまたは前記周辺デバイスに接触する半導体層をさらに備える、
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記半導体層が、単結晶シリコンを含む、
請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記半導体層が、前記周辺デバイスの上方に接触して配置されている、
請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記半導体層が、前記複数のメモリストリングの上方に接触して配置されている、
請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記伝導領域が、接地されている、
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記伝導領域が、電圧源に電気的に接続されている、
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記伝導領域が、前記3Dメモリデバイスの動作中に接地電圧を受けるように構成されている、
請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記接地電圧が、0.1Vから50Vの間である、
請求項8に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
前記伝導領域が、約20℃で少なくとも約1.0×10S/mの導電率を有する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項11】
前記伝導領域が、金属、金属合金、金属ケイ化物、ドープされた半導体、および導電性有機材料のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1から10のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項12】
前記層の厚さが、1nmから1μmの間である、
請求項1から11のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項13】
前記コンタクトが、前記第1の相互接続層および前記第2の相互接続層と接触する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項14】
前記層が、前記第1の相互接続層と前記第2の相互接続層との間に配置されている、
請求項1から13のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項15】
前記層は、前記3Dメモリデバイスの動作中に前記第1の相互接続層と前記第2の相互接続層との間のカップリングを低減するように構成されるシールド層である、
請求項1から14のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項16】
前記結合インタフェースが、前記第1の相互接続層と前記層との間、または、前記第2の相互接続層と前記層との間にある、
請求項1から15のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項17】
前記第1の相互接続層と前記層との間、または、前記第2の相互接続層と前記層との間に誘電体膜をさらに備える、
請求項1から16のいずれか1項に記載の3Dメモリデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元(3D)メモリデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
平面メモリセルは、加工技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および製造プロセスを改善することにより、より小さなサイズに縮小される。ただし、メモリセルのフィーチャサイズが下限に近づくにつれて、平面加工および製造技術は困難でコストがかかるようになる。その結果、平面メモリセルのメモリ密度は上限に近づく。
【0003】
3Dメモリアーキテクチャは、平面メモリセルの密度制限に対処できる。3Dメモリアーキテクチャには、メモリアレイと、メモリアレイとの間の信号を制御するための周辺デバイスとが含まれる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、3Dメモリデバイスおよびその製造方法の実施形態が開示される。
【0005】
一例では、3Dメモリデバイスは、周辺デバイスと、複数のメモリストリングと、伝導領域および絶縁領域を含む層と、層の絶縁領域を通って延びるコンタクトと、を備える、層は、周辺デバイスと複数のメモリストリングとの間に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明とともに、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作成および使用することを可能にするのにさらに役立つ。
図1A】いくつかの実施形態による、シールド層を有する例示的な3Dメモリデバイスの断面図を示す。
図1B】いくつかの実施形態による、シールド層を有する別の例示的な3Dメモリデバイスの断面図を示す。
図2】いくつかの実施形態による、例示的なシールド層の平面図を示す。
図3A】いくつかの実施形態による、シールド層の例示的なレイアウトを示す。
図3B】いくつかの実施形態による、シールド層の別の例示的なレイアウトを示す。
図4A】いくつかの実施形態による、例示的な周辺デバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図4B】いくつかの実施形態による、例示的な周辺デバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図4C】いくつかの実施形態による、例示的な周辺デバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図4D】いくつかの実施形態による、例示的な周辺デバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図5A】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図5B】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図5C】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図5D】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図5E】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。
図6】いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップと、シールド層を有する例示的な周辺デバイスチップとを結合する製造プロセスを示す。
図7】いくつかの実施形態による、シールド層を有する別の例示的なメモリアレイデバイスチップと、別の例示的な周辺デバイスチップとを結合する製造プロセスを示す。
図8】いくつかの実施形態による、シールド層を有する例示的な3Dメモリデバイスを形成する方法のフローチャートである。
図9】いくつかの実施形態による、シールド層を有する別の例示的な3Dメモリデバイスを形成する方法のフローチャートである。
【0007】
本開示の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特定の構成および配列について説明しているが、これは例示の目的でのみ行われていることを理解されたい。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成および配列を使用できることを認識するであろう。当業者には、本開示が様々な他の用途にも使用できることが明らかであろう。
【0009】
本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的実施形態」、「いくつかの実施形態」などへの言及は、記載された実施形態が特定のフィーチャ、構造、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が特定のフィーチャ、構造、または特性を必ずしも含むとは限らないことに留意されたい。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定のフィーチャ、構造、または特性が実施形態に関連して説明されている場合、明示的に説明されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連してそのようなフィーチャ、構造、または特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内である。
【0010】
一般に、学術用語は、少なくとも一部は文脈での使用から理解できる。例えば、本明細書で使用する場合、「1つまたは複数」という用語は、少なくとも一部は文脈に応じて、任意のフィーチャ、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用でき、またはフィーチャ、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用できる。同様に、「1つの(a)」、「1つの(an)」、または「1つの(the)」などの用語は、単数の用法を伝える、または少なくとも一部は文脈に応じて複数の用法を伝えると理解することができる。さらに、「に基づく(based on)」という用語は、排他的な一連の要因を伝えることを必ずしも意図するものではなく、代わりに、少なくとも一部は文脈に応じて、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にするものとして理解することができる。
【0011】
本開示における「上(on)」、「上方(above)」、および「上(over)」の意味は、「上(on)」が何かの「上に直接(directly on)」を意味するだけでなく、その間に中間フィーチャまたは層を有する何かの「上(on)」にあるという意味も含み、かつ「上方(above)」または「上(over)」が何かの「上方(above)」または「上(over)」の意味を意味するだけでなく、その間に中間フィーチャまたは層を有さない何かの「上方(above)」または「上(over)」にあるという意味(すなわち、何かの上に直接)も含み得るように最も広い意味で解釈されるべきであることが容易に理解されるべきである。
【0012】
さらに、「下(beneath)」、「下方(below)」、「下(lower)」、「上方(above)」、「上(upper)」などの空間的に相対的な用語は、図に示されているように、説明を簡単にするために本明細書で使用して、ある要素またはフィーチャと別の1つもしくは複数の要素または1つもしくは複数のフィーチャとの関係を説明することができる。空間的に相対的な用語は、図に示されている向きに加えて、使用中または動作中のデバイスのさまざまな向きを包含することが意図されている。装置は他の方法で向きを変えることができ(90度または他の向きに回転)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は同様にそれに応じて解釈することができる。
【0013】
本明細書で使用する場合、「基板」という用語は、後続の材料層が追加される材料を指す。基板自体をパターニングされ得る。基板の上に追加された材料は、パターニングされ得、パターニングされずに残すこともできる。さらに、基板は、シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウムなどの幅広い半導体材料を含むことができる。あるいは、基板は、ガラス、プラスチック、またはサファイアウェーハなどの非導電性材料から作ることができる。
【0014】
本明細書で使用する場合、「層」という用語は、厚みのある領域を含む材料部分を指す。層は、下にあるもしくは上にある構造の全体に延在するか、または下にあるもしくは上にある構造の範囲よりも小さい範囲を有し得る。さらに、層は、連続構造の厚さよりも薄い厚さを有する均一または不均一な連続構造の領域であり得る。例えば、層は、連続構造の上面と底面との間、または上面および底面にある任意のペアの水平面の間に置くことができる。層は、水平方向、垂直方向、および/またはテーパー面に沿って延在し得る。基材は、層であり得、その中に1つもしくは複数の層を含み得、ならびに/またはその上、その上方、および/もしくはその下方に1つもしくは複数の層を有し得る。層には多数の層を含めることができる。例えば、相互接続層は、(相互接続ライン、および/またはビアコンタクトが形成される)1つまたは複数の導体およびコンタクト層と、1つまたは複数の誘電体層とを含み得る。
【0015】
本明細書で使用する場合、「公称/名目上(nominal/nominally)」という用語は、製品またはプロセスの設計フェーズ中に設定される、コンポーネントまたはプロセス動作の特性またはパラメータの望ましい値または目標値を、望ましい値より上および/または下の値の範囲とともに指す。値の範囲は、生産プロセスまたは許容誤差のわずかな変動が原因であり得る。本明細書で使用する場合、「約」という用語は、対象の半導体デバイスに関連する特定の技術ノードに基づいて変化する可能性がある所与の量の値を示す。特定の技術ノードに基づいて、「約」という用語は、例えば、値の10~30%(例えば、値の±10%、±20%、または±30%)内で変化する所与の量の値を示し得る。
【0016】
本明細書で使用する場合、「3Dメモリデバイス」という用語は、水平向きの基板上にメモリセルトランジスタの垂直向きのストリング(本明細書ではNANDメモリストリングなどの「メモリストリング」と呼ばれる)を有する半導体デバイスを指し、メモリストリングは、基板に対して垂直方向に延びる。本明細書で使用される場合、「垂直(vertical/vertically)」という用語は、基板の水平表面に名目上垂直であることを意味する。
【0017】
一部の3Dメモリデバイスでは、周辺回路およびメモリアレイをスタックして、ウェーハエリアを節約し、メモリセル密度を向上させる。スタックされたメモリデバイスアーキテクチャでは、メモリアレイ内のアレイコンタクト(TAC)を介するなど、追加の金属ルーティングが必要になることが多く、さらなる静電容量および抵抗が発生する場合がある。その後、ノイズ係数が増加すると、信号が歪む場合があるため、送信中にシグナルインテグリティが失われる。さらに、周辺回路とメモリアレイとの間のカップリング効果は、それらの金属相互接続が非スタックアーキテクチャよりもスタックメモリデバイスアーキテクチャで非常に近くなり、メモリ動作中の信号の歪みを悪化させるため、深刻な問題になる。
【0018】
本開示による様々な実施形態は、スタック周辺回路とメモリアレイとの間に、メモリ動作中に接地電圧が印加されたシールド層を有する3Dメモリデバイスを提供する。シールド層内の導電性材料(例えば、金属、金属合金、金属ケイ化物、ドープされた半導体、および/または導電性有機材料)に印加される接地電圧は、金属相互接続または任意の他の回路セグメント間の電気エネルギーの伝達をシールドすることができ、これにより、動作中の3Dメモリデバイス内のスタック周辺回路とメモリアレイと間のカップリング効果を低減または回避する。
【0019】
さらに、周辺回路およびメモリアレイを別々の基板上に形成し、後で直接接合することによって接合することができる。周辺デバイス処理およびメモリアレイ処理のデコンボリューションにより、メモリアレイによるサーマルバジェットの周辺デバイスへの影響を回避し、結果として得られる3Dメモリデバイスのパフォーマンスを向上させることができる。したがって、シールド層は、いずれかの基板上に形成することができ、広範囲の導電性材料を含むことができる。
【0020】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態による、シールド層102を有する例示的な3Dメモリデバイス100の断面図を示す。3Dメモリデバイス100は、非モノリシック3Dメモリデバイスの例を表す。「非モノリシック」という用語は、3Dメモリデバイス100のコンポーネント(例えば、周辺デバイスおよびメモリアレイ)を異なる基板上に別々に形成し、次いで、接合して3Dメモリデバイスを形成できることを意味する。3Dメモリデバイス100は、基板104を含み得、これは、シリコン(例えば、単結晶シリコン)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ヒ化ガリウム(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、または任意の他の適切な材料を含み得る。
【0021】
3Dメモリデバイス100は、基板104上に周辺デバイスを含み得る。周辺デバイスは、基板104「上」に形成され得、周辺デバイスの全体または一部は、基板104内(例えば、基板104の上面の下)および/または基板104上に直接形成される。周辺デバイスは、基板104上に形成された複数のトランジスタ106を含み得る。絶縁領域108(例えば、シャロートレンチアイソレーション(STI))およびドープ領域(例えば、トランジスタ106のソース領域およびドレイン領域)も、基板104に形成することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、周辺デバイスは、3Dメモリデバイス100の動作を容易にするために使用される任意の好適なデジタル、アナログ、および/または混合信号周辺回路を含み得る。例えば、周辺デバイスは、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダおよび列デコーダ)、センス増幅器、ドライバ、チャージポンプ、電流もしくは電圧基準、または回路の任意のアクティブもしくはパッシブコンポーネント(例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗器、コンデンサなど)のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、周辺デバイスは、相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術(「CMOSチップ」としても知られる)を使用して基板104上に形成される。
【0023】
3Dメモリデバイス100は、トランジスタ106の上方の相互接続層110(本明細書では「周辺相互接続層」と呼ばれる)を含み得、トランジスタ106との間で電気信号を伝達する。周辺相互接続層110は、横方向相互接続ライン112および垂直相互接続アクセス(ビア)コンタクト114を含む複数の相互接続(本明細書では「コンタクト」とも呼ばれる)を含み得る。本明細書で使用する場合、「相互接続」という用語は、ミドルエンドオブライン(MEOL)相互接続およびバックエンドオブライン(BEOL)相互接続などの任意の好適なタイプの相互接続を広く含み得る。周辺相互接続層110は、相互接続ライン112およびビアコンタクト114が形成され得る1つまたは複数の層間誘電体(ILD)層(「金属間誘電体(IMD)層」としても知られる)をさらに含み得る。すなわち、周辺相互接続層110は、多数のILD層内に相互接続ライン112およびビアコンタクト114を含み得る。周辺相互接続層110内の相互接続ライン112およびビアコンタクト114は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない導電性材料を含み得る。周辺相互接続層110のILD層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、低誘電率(低k)誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。
【0024】
3Dメモリデバイス100は、周辺デバイスの上方にメモリアレイデバイスを含み得る。3Dメモリデバイス100内のコンポーネントの空間関係をさらに示すために、図1Aではx軸およびy軸が追加されていることに留意されたい。基板104は、x方向(横方向または幅方向)に横方向に延びる2つの横方向表面(例えば、上面および底面)を含む。本明細書で使用する場合、半導体デバイス(例えば、3Dメモリデバイス100)の別のコンポーネント(例えば、層またはデバイス)の「上(on)」、「上方(above)」、または「下方(below)」にあるかどうかは、基板が半導体デバイスのy方向の最下部の平面に位置する場合、半導体デバイスの基板(例えば、基板104)に対してy方向(垂直方向または厚さ方向)で決定される。空間関係を説明するための同じ概念が、本開示全体にわたって適用される。
【0025】
いくつかの実施形態では、3Dメモリデバイス100は、各々が周辺デバイス(例えば、トランジスタ106)および基板104の上方に垂直に延びるNANDメモリストリング116のアレイの形態でメモリセルが提供されるNANDフラッシュメモリデバイスである。メモリアレイデバイスは、各々が導体層120および誘電体層122(本明細書では「導体/誘電体層ペア」と呼ばれる)を含む複数のペアを通って垂直に延びるNANDメモリストリング116を含み得る。スタックされた導体/誘電体層ペアは、本明細書では「交互導体/誘電体スタック」124とも呼ばれる。交互導体/誘電体スタック124の導体層120および誘電体層122は、垂直方向に交互になり得る。言い換えると、交互導体/誘電体スタック124の上部または底部にあるものを除いて、各導体層120は両側の2つの誘電体層122に隣接することができ、各誘電体層122は両側の2つの導体層120に隣接することができる。導体層120は、各々が同じ厚さ、または異なる厚さを有することができる。同様に、誘電体層122は、各々が同じ厚さ、または異なる厚さを有することができる。導体層120は、W、Co、Cu、Al、ドープされたシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない導体材料を含み得る。誘電体層122は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。
【0026】
図1Aに示すように、各NANDメモリストリング116は、半導体チャネル126および誘電体層128(「メモリ膜」として知られる)を含み得る。いくつかの実施形態では、半導体チャネル126は、アモルファスシリコン、ポリシリコン、または単結晶シリコンなどのシリコンを含む。いくつかの実施形態では、誘電体層128は、トンネル層、格納層(「電荷トラップ/格納層」としても知られる)、およびブロッキング層を含む複合層であり得る。各NANDメモリストリング116は、円筒形状(例えば、柱形状)を有することができる。いくつかの実施形態によれば、半導体チャネル126、トンネル層、格納層、およびブロッキング層は、この順序で、中心から柱の外面に向かう方向に沿って配列される。トンネル層は、酸化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。格納層は、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。ブロッキング層は、酸化シリコン、酸窒化シリコン、高誘電率(高k)誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。一例では、ブロッキング層は、酸化シリコン/酸窒化シリコン/酸化シリコン(ONO)の複合層を含み得る。別の例では、ブロッキング層は、酸化アルミニウム(Al)、または酸化ハフニウム(HfO)、または酸化タンタル(Ta)層などの高k誘電体層を含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、NANDメモリストリング116は、複数のコントロールゲート(各々がワードラインの一部である)をさらに含む。交互導体/誘電体スタック124の各導体層120は、NANDメモリストリング116の各メモリセルのコントロールゲートとして機能し得る。各NANDメモリストリング116は、その上端にソース選択ゲートおよびその下端にドレイン選択ゲートを含み得る。本明細書で使用する場合、コンポーネント(例えば、メモリNANDストリング116)の「上端」は、y方向において基板104から遠く離れた端部であり、コンポーネント(例えば、NANDメモリストリング116)の「下端」は、y方向において基板104により近い端部である。各NANDメモリストリング116について、ソース選択ゲートは、ドレイン選択ゲートの上方に配置することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、交互導体/誘電体スタック124を通って垂直に延びるゲートラインスリット(「GLS」)130をさらに含む。GLS130を使用して、ゲート置換プロセスによって、交互導体/誘電体スタック124に導体/誘電体層ペアを形成することができる。いくつかの実施形態では、GLS130は、NANDメモリストリングアレイを異なる領域(例えば、メモリフィンガーおよび/またはメモリブロック)に分離するために、最初に、誘電体材料(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせ)で充填される。次いで、GLS130は、アレイ共通ソース(ACS)を電気的に制御するために、導電性および/または半導体材料(例えば、W、Co、ポリシリコン、またはそれらの任意の組み合わせ)で充填される。
【0029】
いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、交互導体/誘電体スタック124の階段構造領域内にワードラインビアコンタクト132をさらに含む。ワードラインビアコンタクト132は、誘電体層内に垂直に延び得る。各ワードラインビアコンタクト132は、メモリアレイデバイスの対応するワードラインを個別にアドレス指定するために、交互導体/誘電体スタック124の対応する導体層120と接触する上端を有することができる。いくつかの実施形態では、コンタクトホールおよび/またはコンタクトトレンチはまた、導体のほかに、バリア層、接着グルー層、および/またはシード層で充填される。
【0030】
いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、例えば、各NANDメモリストリング116の上端で、NANDメモリストリング116の上方に接触して配置された半導体層118をさらに含む。交互導体/誘電体スタック124は、半導体層118の下方に配置され得る。半導体層118は、メモリアレイデバイスがその上に形成される薄くされた基板であり得る。いくつかの実施形態では、半導体層118は単結晶シリコンを含み、半導体層118は「単結晶シリコン層」と呼ばれる。いくつかの実施形態では、半導体層118は、SiGe、GaAs、Ge、または任意の他の好適な材料を含み得る。半導体層118は、絶縁領域およびドープ領域(例えば、NANDメモリストリング116のアレイ共通ソースとして機能する)も含み得る。絶縁領域(図示せず)は、ドープ領域を電気的に絶縁するために、半導体層118の厚さ全体または厚さの一部にわたって延びることができる。
【0031】
周辺デバイスと同様に、3Dメモリデバイス100のメモリアレイデバイスはまた、NANDメモリストリング116との間で電気信号を転送するための相互接続層を含み得る。図1Aに示すように、3Dメモリデバイス100は、NANDメモリストリング116および半導体層118の下方に相互接続層134(本明細書では「アレイ相互接続層」と呼ばれる)を含み得る。アレイ相互接続層134は、1つまたは複数のILD層内に相互接続ライン140およびビアコンタクト142を含む複数の相互接続を含み得る。いくつかの実施形態では、アレイ相互接続層134内の相互接続は、各々が対応するNANDメモリストリング116の下端と接触する上端、および相互接続ライン140またはビアコンタクト142と接触する下端を有するローカル相互接続144(例えば、ビットラインビアコンタクト)を含む。ローカル相互接続144は、ファンアウトのために交互導体/誘電体スタック124内のコンポーネント(例えば、NANDメモリストリング116、TAC146、およびGLS130)と直接接触することができる。
【0032】
図1Aには図示されていないが、別の相互接続層(本明細書では「BEOL相互接続層」と呼ばれる)を半導体層118の上方に形成し、1つまたは複数のILD層に相互接続(例えば、相互接続ラインおよびビアコンタクト)を含めることができる。BEOL相互接続層およびアレイ相互接続層134は、半導体層118の反対側に形成することができる。いくつかの実施形態では、BEOL相互接続層内の相互接続は、3Dメモリデバイス100と周辺回路との間で電気信号を転送することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、交互導体/誘電体スタック124を通って垂直に延びる1つまたは複数のTAC146をさらに含む。TAC146は、交互導体/誘電体スタック124の全体(例えば、その中のすべての導体/誘電体層ペア)および半導体層118の少なくとも一部を通って延びることができる。TAC146の上端は、BEOL相互接続層の相互接続に接触することができ、TAC146の下端は、アレイ相互接続層134の別の相互接続140または142に接触することができる。したがって、TAC146は、周辺相互接続層110とBEOL相互接続層との間に電気接続を形成し、電気信号を周辺デバイスから3Dメモリデバイス100のBEOL相互接続に運ぶことができる。
【0034】
3Dメモリデバイス100の動作中(3Dメモリデバイス100が使用されているとき、例えば、セルの読み取り、書き込み/プログラム、消去、設定、ブーストなどを実行する)、周辺相互接続層110とアレイ相互接続層134との相互接続間のカップリング効果は、信号歪みを引き起こす場合がある。この問題に対処するために、図1Aに示すように、3Dメモリデバイス100は、トランジスタ106とNANDメモリストリング116との間にシールド層102を含む。いくつかの実施形態では、シールド層102は、周辺相互接続層110とアレイ相互接続層134との間に形成されて、3Dメモリデバイス100の動作中に隣接する相互接続層内の相互接続間のカップリング効果を低減する。図1Aに示すように、周辺相互接続層110は、トランジスタ106とシールド層102との間に配置され、アレイ相互接続層134は、NANDメモリストリング116とシールド層102との間に配置される。
【0035】
シールド層102は、1つまたは複数の伝導領域148および1つまたは複数の絶縁領域150を含み得る。伝導領域148は、非ドープシリコン(例えば、アモルファスシリコン、単結晶シリコン、またはポリシリコン)などの非ドープ半導体材料よりも高い導電率を有する導電性材料を含み得る。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、約20℃で少なくとも約1×10S/m、例えば、20℃で少なくとも1×10S/mの導電率を有する。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、約20℃で約1×10S/mから約1×10S/m、例えば、20℃で1×10S/mから1×10S/mの導電率を有する(例えば、20℃で、1×10S/m、1×10S/m、5×10S/m、1×10S/m、2×10S/m、3×10S/m、4×10S/m、5×10S/m、6×10S/m、7×10S/m、8×10S/m、9×10S/m、1×10S/m、2×10S/m、3×10S/m、4×10S/m、5×10S/m、6×10S/m、7×10S/m、8×10S/m、9×10S/m、1×10S/m、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。伝導領域148の導電性材料は、金属、金属合金、金属ケイ化物、ドープされた半導体、および導電性有機材料を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、W、Cu、Co、Al、ニッケル(Ni)、およびチタン(Ti)などの1つまたは複数の金属を含む。伝導領域148はまた、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)などの任意の他の好適な金属を含み得る。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、1つまたは複数の金属合金を含み、その各々は、Cu、Co、Ni、Ti、およびWのうちの少なくとも2つの合金(例えば、TiNi合金またはTiNi合金とTiW合金との組み合わせ)、または、例えば、Ag、Al、Au、Pt、鉄(Fe)、クロム(Cr)などの任意の他の好適な金属合金である。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、ケイ化銅、ケイ化コバルト、ケイ化ニッケル、ケイ化チタン、およびケイ化タングステンなどの1つまたは複数の金属ケイ化物を含む。伝導領域148はまた、ケイ化銀、ケイ化アルミニウム、ケイ化金、ケイ化白金などの任意の他の好適な金属ケイ化物を含み得る。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、伝導領域148の導電率が上記の範囲に増加するような濃度でドーパントでドープされた半導体材料を含む。いくつかの実施形態では、伝導領域148は、上記の範囲の導電率を有する導電性ポリマーなどの導電性有機材料を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、シールド層102は、約1nmから約1μm、例えば、1nmから1μmの厚さを有する(例えば、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、250nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nm、750nm、800nm、850nm、900nm、950nm、1μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。いくつかの実施形態では、シールド層102は、約1μmから約20μm、例えば、1μmから20μmの厚さを有する(例えば、1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、11μm、12μm、13μm、14μm、15μm、16μm、17μm、18μm、19μm、20μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。いくつかの実施形態では、シールド層102は、1つまたは複数の導電性膜および誘電体膜などの複数の膜を有する複合層である。上記の厚さの範囲は、複合シールド層の全体の厚さ、または複合シールド層内の1つもしくは複数の導電性膜の厚さを指す場合がある。
【0037】
シールド層102をパターニングして、異なる配列で異なる数の伝導領域148および絶縁領域150を有する任意の好適なレイアウトを形成することができる。図1Aに示すように、3Dメモリデバイス100の異なるプレーン上にスタックメモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング116)と周辺デバイス(例えば、トランジスタ106)とを電気的に接続するために、相互接続が周辺相互接続層110とアレイ相互接続層134との間に形成される。その結果、3Dメモリデバイス100は、シールド層102を通って垂直に延びるビアコンタクト152を含み得る。ビアコンタクト152は、周辺相互接続層110内の相互接続およびアレイ相互接続層134内の相互接続と接触することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、絶縁領域150は、シールド層102の厚さ全体にわたって延び、伝導領域148およびビアコンタクト152を電気的に絶縁する。絶縁領域150は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、ドープされた酸化シリコン、任意の他の好適な誘電体材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。パターニングプロセス(例えば、フォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、シールド層102内の絶縁領域150をパターニングすることができる。次いで、絶縁領域150は、パターニングされた領域における誘電体材料の熱成長および/または薄膜堆積によって形成することができる。
【0039】
例えば、図2は、いくつかの実施形態による、例示的なシールド層202の平面図を示す。図2に示すように、シールド層202は、伝導領域204と、シールド層202を通って延びるビアコンタクト208とを電気的に絶縁するための伝導領域204および絶縁領域206を含む。伝導領域204は、絶縁領域206およびビアコンタクト208によって占有されるエリアを除いて、基板200の実質的に全エリアを覆うことができる。
【0040】
シールド層102を通るビアコンタクト152を収容することに加えて、シールド層102のレイアウトは、それが覆うエリアに対して変化し得る。例えば、図3Aから図3Bは、様々な実施形態による、シールド層302および310の例示的なレイアウトを示す。図3Aに示すように、隣接する相互接続層内の相互接続306および308は、シールド層302によって垂直に分離される。シールド層302の伝導領域304は、相互接続306および308のレイアウトに関係なく、基板300の実質的に全エリアを覆うことができる(絶縁領域およびビアコンタクトによって占有されるエリアを除く、図示せず)。図3Bに示すように、シールド層310の伝導領域312は、基板300の実質的に全エリアを覆わないが、代わりに、シールド層310によって分離された隣接する相互接続層内の相互接続306および相互接続308のエリアを覆う(例えば、図1Aの周辺相互接続層110およびアレイ相互接続層134)。シールド層のレイアウトは上記の例に限定されず、その伝導領域が少なくともシールド層によって分離された隣接する相互接続層内の相互接続のエリアを覆う限り、異なる実施形態で変化し得ることが理解される。
【0041】
いくつかの実施形態では、金属拡散の問題を回避し、かつ/またはそれぞれ周辺デバイスおよびメモリアレイデバイスを有する2つの半導体チップ間のハイブリッド結合の強度を高めるために、伝導領域304(金属などの導電性材料を有する)の面積は基板300の面積の50%未満である。すなわち、いくつかの実施形態によれば、(酸化シリコンなどの誘電体材料を有する)絶縁領域の面積は、基板300の面積の50%を超える。
【0042】
図1Aを再び参照すると、シールド層102の伝導領域148は、3Dメモリデバイス100の動作中に接地電圧を受けるように構成される。伝導領域148は、3Dメモリデバイス100の動作中に電圧源154(または接地)に電気的に接続され得る。いくつかの実施形態では、接地電圧は、約0.1Vから約50V、例えば、0.1Vから50Vである(例えば、0.1V、0.2V、0.3V、0.4V、0.5V、0.6V、0.7V、0.8V、0.9V、1V、2V、3V、4V、5V、6V、7V、8V、9V、10V、15V、20V、25V、30V、35V、40V、45V、50V、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。接地電圧は、厚さおよび導電率などのシールド層102の様々な属性に基づいて調整できることが理解される。3Dメモリデバイス100の動作中に、シールド層102の伝導領域148に印加された接地電圧は、周辺相互接続層110とアレイ相互接続層134との相互接続間のカップリング効果を低減(または回避)することができる。
【0043】
結合インタフェースAまたはBは、アレイ相互接続層134と周辺相互接続層110との間に形成することができる。いくつかの実施形態では、結合インタフェースAは、アレイ相互接続層134とシールド層102との間に形成される。いくつかの実施形態では、結合インタフェースBは、周辺相互接続層110とシールド層102との間に形成される。図1Aに示すように、周辺デバイス(例えば、トランジスタ106)は、結合後、3Dメモリデバイス100内のメモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング116)の下方に配置され得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、周辺デバイス(例えば、トランジスタ106)、周辺相互接続層110、およびシールド層102を含む周辺デバイスチップは、NANDメモリストリング116およびアレイ相互接続層134を含むメモリアレイデバイスチップに、結合インタフェースAで向かい合わせに結合される。いくつかの実施形態では、周辺デバイス(例えば、トランジスタ106)および周辺相互接続層110を含む周辺デバイスチップは、NANDメモリストリング116、アレイ相互接続層134、およびシールド層102を含むメモリアレイデバイスチップに、結合インタフェースBで向かい合わせに結合される。すなわち、シールド層102は、周辺デバイスチップまたはメモリアレイデバイスチップのいずれかの上部に重ねることができる。周辺デバイスチップおよびメモリアレイデバイスチップは、直接結合技術(例えば、はんだまたは接着剤などの中間層を使用せずに表面間の結合を形成する)であり、金属-金属結合および誘電体-誘電体結合を同時に得ることができるハイブリッド結合(「金属/誘電体ハイブリッド結合」としても知られる)を使用して結合できる。いくつかの実施形態では、ハイブリッド結合の強度を高めるために、結合インタフェースAまたはBでシールド層102の表面上に誘電体膜(図示せず)が形成される。誘電体膜は、図1Aにおいて、シールド層102と周辺相互接続層110との間、またはシールド層102とアレイ相互接続層134との間に形成することができる。
【0045】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態による、シールド層103を有する別の例示的な3Dメモリデバイス101の断面図を示す。図1Aで上記に説明した3Dメモリデバイス100と同様に、3Dメモリデバイス101は、周辺デバイスチップおよびメモリアレイデバイスチップが別々に形成され、結合インタフェースAまたはBで向かい合わせに結合される、非モノリシック3Dメモリデバイスの例を表す。周辺デバイスがメモリアレイデバイスの下方にある図1Aで上記に説明した3Dメモリデバイス100とは異なり、図1Bの3Dメモリデバイス101は、メモリアレイデバイスの上方に配置された周辺デバイスを含む。3Dメモリデバイス100および101の両方における同様の構造(例えば、材料、製造プロセス、機能など)の詳細は、以下に繰り返されない場合があることが理解される。
【0046】
3Dメモリデバイス101は、基板105上にメモリアレイデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、NANDメモリストリング107のアレイは、各々が基板105上の交互導体/誘電体スタック109を通って垂直に延びる。交互導体/誘電体スタック109は、各々が導体層111および誘電体層113を含む複数のペアを含み得る。図1Bに示すように、各NANDメモリストリング107は、半導体チャネル115および誘電体層117(「メモリ膜」として知られる)を含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、交互導体/誘電体スタック109を通って垂直に延びるGLS119をさらに含む。GLS119を使用して、ゲート置換プロセスによって、交互導体/誘電体スタック109に導体/誘電体層ペアを形成することができる。いくつかの実施形態では、GLS119は、NANDメモリストリングアレイを異なる領域(例えば、メモリフィンガーおよび/またはメモリブロック)に分離するために、最初に、誘電体材料(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせ)で充填される。いくつかの実施形態では、メモリアレイデバイスは、交互導体/誘電体スタック109の階段構造領域内にワードラインビアコンタクト121をさらに含む。ワードラインビアコンタクト121は、誘電体層内に垂直に延び得る。各ワードラインビアコンタクト121は、メモリアレイデバイスの対応するワードラインを個別にアドレス指定するために、交互導体/誘電体スタック109の対応する導体層111と接触する下端を有することができる。
【0048】
3Dメモリデバイス101は、NANDメモリストリング107の上方の相互接続層123(本明細書では「アレイ相互接続層」と呼ばれる)を含み得、NANDメモリストリング107との間で電気信号を伝達する。アレイ相互接続層123は、相互接続ライン125およびビアコンタクト127を含む複数の相互接続を含み得る。いくつかの実施形態では、アレイ相互接続層123内の相互接続はまた、対応するNANDメモリストリング107を個別にアドレス指定するために、各々が対応するNANDメモリストリング107の上端と接触するローカル相互接続(例えば、ビットラインおよびビットラインコンタクト)を含む。いくつかの実施形態では、アレイ相互接続層123内の相互接続はまた、NANDメモリストリング107のアレイ共通ソースと接触するソースラインも含む。
【0049】
3Dメモリデバイス101は、メモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング107)の上方に配置された周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)を含み得る。3Dメモリデバイス101は、周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)の上方に接触して配置された半導体層129(例えば、薄くされた基板)をさらに含み得る。周辺デバイスの全体または一部は、半導体層129内(例えば、半導体層129の底面の上方)および/または半導体層129の直接下方に形成することができる。周辺デバイスは、複数のトランジスタ131を含み得る。半導体層129は、周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)が形成される薄くされた基板であり得る。いくつかの実施形態では、半導体層129は単結晶シリコンを含み、半導体層129は「単結晶シリコン層」と呼ばれ得る。いくつかの実施形態では、半導体層129は、SiGe、GaAs、Ge、または任意の他の好適な材料を含み得る。絶縁領域133(例えば、STI)およびドープ領域(例えば、トランジスタ131のソース領域またはドレイン領域)も、半導体層129内に形成することができる。
【0050】
メモリアレイデバイスと同様に、3Dメモリデバイス101の周辺デバイスはまた、トランジスタ131との間で電気信号を転送するための相互接続層を含み得る。図1Bに示すように、3Dメモリデバイス101は、トランジスタ131および半導体層129の下方に相互接続層137(本明細書では「周辺相互接続層」と呼ばれる)を含み得、またトランジスタ131および半導体層129の上方に相互接続層(本明細書では「BEOL相互接続層」と呼ばれる、図示せず)も含み得る。
【0051】
BEOL相互接続層は、1つまたは複数のILD層内の複数の相互接続を含み得る。いくつかの実施形態では、BEOL相互接続層は、3Dメモリデバイス101と周辺回路との間で電気信号を転送することができる任意の好適なBEOL相互接続を含む。周辺相互接続層137は、1つまたは複数のILD層内に相互接続ライン139およびビアコンタクト141を含む複数の相互接続を含み得る。いくつかの実施形態では、周辺相互接続層137内の相互接続は、半導体層129を通って垂直に延びるビアコンタクト135(例えば、半導体層129が薄くされたシリコン基板である場合、シリコンビア(TSV)を通る)も含む。
【0052】
3Dメモリデバイス101の動作中(3Dメモリデバイス101が使用されているとき、例えば、セルの読み取り、書き込み/プログラム、消去、設定、ブーストなどを実行する)、アレイ相互接続層123と周辺相互接続層137との相互接続間のカップリング効果は、信号歪みを引き起こす場合がある。この問題に対処するために、図1Bに示すように、3Dメモリデバイス101は、NANDメモリストリング107と周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)との間にシールド層103を含む。いくつかの実施形態では、シールド層103は、アレイ相互接続層123と周辺相互接続層137との間に形成されて、3Dメモリデバイス101の動作中に隣接する相互接続層内の相互接続間のカップリング効果を低減する。図1Bに示すように、アレイ相互接続層123は、NANDメモリストリング107とシールド層103との間に配置され、周辺相互接続層137は、トランジスタ131とシールド層103との間に配置される。
【0053】
シールド層103は、1つまたは複数の伝導領域147および1つまたは複数の絶縁領域149を含み得る。シールド層103をパターニングして、異なる配列で異なる数の伝導領域147および絶縁領域149を有する任意の好適なレイアウトを形成することができる。図1Bに示すように、3Dメモリデバイス101の異なるプレーン上にスタックメモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング107)と周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)とを電気的に接続するために、相互接続がアレイ相互接続層123と周辺相互接続層137との間に形成される。その結果、3Dメモリデバイス101は、シールド層103を通って垂直に延びるビアコンタクト151を含み得る。ビアコンタクト151は、アレイ相互接続層123内の相互接続および周辺相互接続層137内の相互接続と接触することができる。いくつかの実施形態では、絶縁領域149は、シールド層103の厚さ全体にわたって延び、伝導領域147およびビアコンタクト151を電気的に絶縁する。
【0054】
いくつかの実施形態では、シールド層103の伝導領域147は、3Dメモリデバイス101の動作中に接地電圧を受けるように構成される。伝導領域147は、3Dメモリデバイス101の動作中に電圧源153(または接地)に電気的に接続され得る。接地電圧は、厚さおよび導電率などのシールド層103の様々な属性に基づいて調整できることが理解される。3Dメモリデバイス101の動作中に、シールド層103の伝導領域147に印加された接地電圧は、アレイ相互接続層123と周辺相互接続層137との相互接続間のカップリング効果を低減(または回避)することができる。シールド層103(ならびにその伝導領域147および絶縁領域149)の他の属性は、図1A図2、および図3Aから図3Bのシールド層102に関して上述したものと同様であり得ることが理解される。
【0055】
結合インタフェースAまたはBは、アレイ相互接続層123と周辺相互接続層137との間に形成することができる。いくつかの実施形態では、結合インタフェースAは、周辺相互接続層137とシールド層103との間に形成される。いくつかの実施形態では、結合インタフェースBは、アレイ相互接続層123とシールド層103との間に形成される。図1Bに示すように(および図1Aとは異なり)、周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)は、結合後、3Dメモリデバイス101内のメモリアレイデバイス(例えば、NANDメモリストリング107)の上方に配置され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)、周辺相互接続層137、およびシールド層103を含む周辺デバイスチップは、NANDメモリストリング107およびアレイ相互接続層123を含むメモリアレイデバイスチップに、結合インタフェースBで向かい合わせに結合される。いくつかの実施形態では、周辺デバイス(例えば、トランジスタ131)および周辺相互接続層137を含む周辺デバイスチップは、NANDメモリストリング107、アレイ相互接続層123、およびシールド層103を含むメモリアレイデバイスチップに、結合インタフェースAで向かい合わせに結合される。すなわち、シールド層103は、周辺デバイスチップまたはメモリアレイデバイスチップのいずれかの上部に重ねることができる。周辺デバイスチップおよびメモリアレイデバイスチップは、ハイブリッド結合を使用して結合することができる。いくつかの実施形態では、ハイブリッド結合の強度を高めるために、結合インタフェースAまたはBでシールド層103の表面上に誘電体層(図示せず)が形成される。誘電体膜は、図1Bにおいて、シールド層103と周辺相互接続層137との間、またはシールド層103とアレイ相互接続層123との間に形成することができる。
【0057】
図4Aから図4Dは、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な周辺デバイスチップを形成する製造プロセスを示す。図5Aから図5Eは、いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップを形成する製造プロセスを示す。図6は、いくつかの実施形態による、例示的なメモリアレイデバイスチップと、シールド層を有する例示的な周辺デバイスチップとを結合する製造プロセスを示す。図7は、いくつかの実施形態による、シールド層を有する別の例示的なメモリアレイデバイスチップと、別の例示的な周辺デバイスチップとを結合する製造プロセスを示す。図8から図9は、様々な実施形態による、シールド層を有する例示的な3Dメモリデバイスを形成する方法のフローチャートである。図4から図9に示される3Dメモリデバイスの例には、図1Aに示される3Dメモリデバイス100および図1Bに示される3Dメモリデバイス101が含まれる。図4から図9を一緒に説明する。方法800および900に示す動作は網羅的ではなく、他の動作も、図示された動作のいずれかの前、後、または間に実行できることを理解されたい。さらに、動作のいくつかは、同時に、または図8から図9に示されるのとは異なる順序で実行されてもよい。
【0058】
図8を参照すると、方法800は、動作802で始まり、周辺デバイスが基板上に形成される。図9を参照すると、方法900は、動作908を含み、周辺デバイスが基板上に形成される。基板はシリコン基板であり得る。図4Aに示されるように、周辺デバイスは、シリコン基板402上に形成される。周辺デバイスは、シリコン基板402上に形成された複数のトランジスタ404を含み得る。トランジスタ404は、フォトリソグラフィ、ドライ/ウェットエッチング、薄膜堆積、熱成長、注入、化学機械研磨(CMP)、および任意の他の好適なプロセスを含むがこれらに限定されない複数のプロセスによって形成され得る。いくつかの実施形態では、ドープ領域は、イオン注入および/または熱拡散によってシリコン基板402に形成され、これは、例えば、トランジスタ404のソース領域および/またはドレイン領域として機能する。いくつかの実施形態では、絶縁領域406(例えば、STI)はまた、ウェット/ドライエッチングおよび薄膜堆積によってシリコン基板402に形成される。
【0059】
方法800は、図8に示されるように、動作804に進み、相互接続層(例えば、周辺相互接続層)が周辺デバイスの上方に形成される。図9を参照すると、方法900は、動作910を含み、相互接続層(例えば、周辺相互接続層)が周辺デバイスの上方に形成される。周辺相互接続層は、1つまたは複数のILD層内の第1の複数の相互接続を含み得る。図4Bに示されるように、周辺相互接続層408は、シリコン基板402上およびトランジスタ404の上方に形成することができる。周辺相互接続層408は、相互接続ライン410ならびに複数のILD層内のMEOLおよび/またはBEOLのビアコンタクト412を含む、相互接続を含んで、周辺デバイス(例えば、トランジスタ404)と電気接続を行うことができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、周辺相互接続層408は、多数のプロセスで形成された多数のILD層および相互接続をその中に含む。例えば、相互接続ライン410およびビアコンタクト412は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含み得る。相互接続ライン410およびビアコンタクト412を形成する製造プロセスはまた、フォトリソグラフィ、CMP、ウェット/ドライエッチング、または任意の他の好適なプロセスを含み得る。ILD層は、CVD、PVD、ALD、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電体材料を含み得る。図4Bに示されるILD層および相互接続は、まとめて「相互接続層」(例えば、周辺相互接続層408)と呼ぶことができる。
【0061】
方法800は、図8に示されるように、動作806に進み、シールド層が相互接続層(例えば、周辺相互接続層)の上方に形成される。動作806は、周辺相互接続層の上方に伝導領域および絶縁領域を形成することを含み得る。伝導領域は、周辺相互接続層内の相互接続のエリアを覆うことができる。いくつかの実施形態では、シールド層の伝導領域は、基板のエリアを実質的に覆う。方法800は、シールド層を通って垂直に延び、周辺相互接続層の相互接続と接触するコンタクト(例えば、ビアコンタクト)を形成する追加の1つまたは複数の動作をさらに含み得る。コンタクトは、絶縁領域によってシールド層内の伝導領域から電気的に絶縁することができる。
【0062】
図4Cに示されるように、導電性膜414は、周辺相互接続層408の上面上に形成することができる。導電性膜414の導電性材料は、金属、金属合金、金属ケイ化物、ドープされた半導体、および導電性有機材料を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、Cu、Co、Ni、Ti、W、または任意の他の好適な金属などの1つまたは複数の金属を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、1つまたは複数の金属合金を含み、その各々は、Cu、Co、Ni、Ti、Wのうちの少なくとも2つの合金(例えば、TiNi合金またはTiNi合金とTiW合金との組み合わせ)、または任意の他の好適な金属合金である。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、ケイ化銅、ケイ化コバルト、ケイ化ニッケル、ケイ化チタン、ケイ化タングステン、または任意の他の好適な金属ケイ化物などの1つまたは複数の金属ケイ化物を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、ドープされたポリシリコン、ドープされたアモルファスシリコン、または任意の他の好適なドープされた半導体などの1つまたは複数のドープされた半導体を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、導電性ポリマーなどの1つもしくは複数の導電性有機材料、または任意の他の好適な導電性有機材料を含む。
【0063】
導電性膜414は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成することができる。導電性膜414中の導電性材料に応じて、導電性膜414の堆積は、多数のプロセスを含み得る。いくつかの実施形態では、金属ケイ化物導電性膜の堆積は、シリコン膜の堆積、金属膜の堆積、ならびに熱処理(例えば、アニーリング、焼結、または任意の他の好適なプロセス)によるシリコンおよび金属膜のけい化を含む。いくつかの実施形態では、ドープされた半導体導電性膜の堆積は、半導体膜の堆積と、イオン注入および/または熱拡散によるドーパントによる半導体膜のドーピングとを含む。いくつかの実施形態では、導電性有機材料膜の堆積は、スピンコーティングおよびスクリーン印刷などの蒸発または溶媒ベースのコーティングを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、堆積された導電性膜414は、約1nmから約1μm、例えば、1nmから1μmの厚さを有する(例えば、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、250nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nm、750nm、800nm、850nm、900nm、950nm、1μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。いくつかの実施形態では、堆積された導電性膜414は、約1μmから約20μm、例えば、1μmから約20μmの厚さを有する(例えば、1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、11μm、12μm、13μm、14μm、15μm、16μm、17μm、18μm、19μm、20μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。
【0065】
図4Cに示されるように、誘電体膜416は、導電性膜414上に形成され得る。誘電体膜416は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、低k誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。誘電体膜416は、CVD、PVD、ALD、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない熱成長および/または1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。
【0066】
図4Dに示すように、導電性膜414をパターニングして、伝導領域420および1つまたは複数の絶縁領域422を有するシールド層418を形成することができる。いくつかの実施形態では、導電性膜414は、絶縁領域422を形成するようにパターニングされ、導電性膜414内の残りの導電性材料は、伝導領域420になる。伝導領域420および絶縁領域422は、本明細書ではまとめてシールド層418と呼ぶことができる。絶縁領域422は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、ドープされた酸化シリコン、任意の他の好適な誘電体材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。パターニングプロセス(例えば、フォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、シールド層418内の絶縁領域422をパターニングすることができる。次いで、絶縁領域422は、パターニングされた領域における誘電体材料の熱成長および/または薄膜堆積によって形成することができる。シールド層418は、図2および図3Aから図3Bに関して上述したように、異なる配列で任意の好適なレイアウトを形成するようにパターニングすることができる。
【0067】
図4Dに示されるように、1つまたは複数のビアコンタクト424は、誘電体膜416およびシールド層418を通って、周辺相互接続層408の相互接続410および412と接触して形成することができる。ビアコンタクト424は、絶縁領域422によってシールド層418の伝導領域420から電気的に絶縁することができる。いくつかの実施形態では、ビアコンタクト424は、パターニングプロセス(例えば、誘電体膜416内の誘電体材料およびシールド層418内の導電性材料のフォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、誘電体膜416およびシールド層418を通してビアホールを最初にパターニングすることによって形成される。ビアホールは導体(例えば、W)で充填することができる。いくつかの実施形態では、ビアホールを充填することは、導体を堆積する前に、バリア層、接着層、および/またはシード層を堆積することを含む。
【0068】
方法800は、図8に示されるように、動作808に進み、交互導体/誘電体スタックと、各々が交互導体/誘電体スタックを通って垂直に延びる複数のメモリストリングとが、基板上に形成される。図9を参照すると、方法900は、動作902を含み、交互導体/誘電体スタックと、各々が交互導体/誘電体スタックを通って垂直に延びる複数のメモリストリングとが、基板上に形成される。いくつかの実施形態では、交互導体/誘電体スタックを通って垂直に延びるコンタクト(例えば、TAC)も、形成される。
【0069】
図5Aに示されるように、第1の誘電体層504と第2の誘電体層506とのペア(本明細書では「誘電体層ペア」と呼ばれる)がシリコン基板502上に形成される。スタックされた誘電体層ペアは、交互誘電体スタック508を形成し得る。交互誘電体スタック508は、第1の誘電体層504と第1の誘電体層504とは異なる第2の誘電体層506との交互スタックを含み得る。いくつかの実施形態では、各誘電体層ペアは、窒化シリコンの層および酸化シリコンの層を含む。いくつかの実施形態では、第1の誘電体層504は、各々が同じ厚さを有するか、または異なる厚さを有することができる。同様に、第2の誘電体層506は、各々が同じ厚さを有するか、または異なる厚さを有することができる。交互誘電体スタック508は、CVD、PVD、ALD、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。いくつかの実施形態では、交互誘電体スタック508は、複数の導体/誘電体層ペア、すなわち、導体層(例えば、ポリシリコン)と誘電体層(例えば、酸化シリコン)との交互スタックで置き換えることができる。
【0070】
図5Bに示されるように、NANDメモリストリング510は、シリコン基板502上に形成される。交互誘電体スタック508の各第1の誘電体層504は、導体層512によって置き換えることができ、それにより、交互導体/誘電体スタック514に複数の導体/誘電体層ペアを形成する。第1の誘電体層504を導体層512で置き換えることは、第2の誘電体層506に対して選択的な第1の誘電体層504のウェット/ドライエッチングおよび構造を導体層512で充填することによって実行できる。導体層512は、W、Co、Cu、Al、ドープされたシリコン、ポリシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない導電性材料を含み得る。導体層512は、CVD、ALD、任意の他の好適なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせなどの薄膜堆積プロセスによって充填することができる。NANDメモリストリング510は、各々が交互導体/誘電体スタック514を通って垂直に延びる。いくつかの実施形態では、交互導体/誘電体スタック514内の導体層512を使用して、NANDメモリストリング510の選択ゲートおよびワードラインを形成する。交互導体/誘電体スタック514内の少なくともいくつかの導体層512(例えば、上部および底部の導体層512を除く)は、各々がNANDメモリストリング510のワードラインとして使用することができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、NANDメモリストリング510を形成する製造プロセスは、交互導体/誘電体スタック514を通って垂直に延びる半導体チャネル516を形成することをさらに含む。いくつかの実施形態では、NANDメモリストリング510を形成する製造プロセスは、交互導体/誘電体スタック514内の半導体チャネル516と複数の導体/誘電体層ペアとの間に誘電体層518(メモリ膜)を形成することをさらに含む。誘電体層518は、トンネル層、格納層、およびブロッキング層を含むがこれらに限定されない多数の誘電体層の組み合わせなどの複合誘電体層であり得る。
【0072】
トンネル層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。格納層は、メモリ動作のために電荷を蓄積するための材料を含み得る。格納層材料は、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化シリコンと窒化シリコンとの組み合わせ、またはそれらの任意の組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。ブロッキング層は、酸化シリコン、または酸化シリコン/酸窒化シリコン/酸化シリコン(ONO)の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。ブロッキング層は、Al層などの高k誘電体層をさらに含み得る。半導体チャネル446および誘電体層448は、ALD、CVD、PVD、任意の他の好適なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせなどのプロセスによって形成することができる。
【0073】
図5Bに示されるように、交互導体/誘電体スタック514を通って垂直に延びるGLS520は、シリコン基板502の上方に形成することができる。GLS520は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。GLS520は、交互導体/誘電体スタック514を通る垂直開口部を形成するためのドライ/ウェットエッチングプロセスによって形成され得、その後、開口部を誘電体材料で充填するための充填プロセスが続く。開口部は、CVD、PVD、ALD、任意の他の好適なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせによって充填することができる。
【0074】
図5Bに示されるように、ワードラインビアコンタクト522は、シリコン基板502の上方に形成される。各ワードラインビアコンタクト522は、誘電体層を通って垂直に延び得る。いくつかの実施形態では、ワードラインビアコンタクト522の下端は、NANDメモリストリング510(例えば、導体層512)のワードラインに着地し、これにより、各ワードラインビアコンタクト522は、対応する導体層512に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、ワードラインビアコンタクト522を形成する製造プロセスは、ドライ/ウェットエッチングプロセスを使用して垂直開口部を形成することと、続いて、導体材料、および導体の充填、接着、および/またはその他の目的のための他の材料(例えば、バリア層、接着層、および/またはシード層)で開口部を充填することと、を含む。ワードラインビアコンタクト522は、W、Co、Cu、Al、ドープされたシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない導電性材料を含み得る。ワードラインビアコンタクト522の開口部は、ALD、CVD、PVD、電気めっき、任意の他の好適なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせによって、導電性材料および他の材料で充填することができる。
【0075】
方法800は、図8に示されるように、動作810に進み、相互接続層(例えば、アレイ相互接続層)がメモリストリングの上方に形成される。図9を参照すると、方法900は、動作904を含み、相互接続層(例えば、アレイ相互接続層)がメモリストリングの上方に形成される。アレイ相互接続層は、1つまたは複数のILD層内の第2の複数の相互接続を含み得る。図5Cに示されるように、アレイ相互接続層524は、交互導体/誘電体スタック514およびNANDメモリストリング510の上方に形成することができる。アレイ相互接続層524は、NANDメモリストリング510との間で電気信号を転送するために、1つまたは複数のILD層内に相互接続ライン526およびビアコンタクト528を含む相互接続を含み得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、アレイ相互接続層524は、多数のプロセスで形成された多数のILD層および相互接続をその中に含む。例えば、相互接続ライン526およびビアコンタクト528は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含み得る。相互接続ライン526およびビアコンタクト528を形成する製造プロセスはまた、フォトリソグラフィ、CMP、ウェット/ドライエッチング、または任意の他の好適なプロセスを含み得る。ILD層は、CVD、PVD、ALD、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電体材料を含み得る。図5Cに示されるILD層および相互接続は、まとめて「相互接続層」(例えば、アレイ相互接続層524)と呼ぶことができる。
【0077】
方法900は、図9に示されるように、動作906に進み、シールド層が相互接続層(例えば、アレイ相互接続層)の上方に形成される。動作906は、アレイ相互接続層の上方に伝導領域および絶縁領域を形成することを含み得る。伝導領域は、アレイ相互接続層内の相互接続のエリアを覆うことができる。いくつかの実施形態では、シールド層の伝導領域は、基板のエリアを実質的に覆う。方法900は、シールド層を通って垂直に延び、アレイ相互接続層の相互接続と接触するコンタクト(例えば、ビアコンタクト)を形成する追加の1つまたは複数の動作をさらに含み得る。コンタクトは、絶縁領域によってシールド層内の伝導領域から電気的に絶縁することができる。
【0078】
図5Dに示されるように、導電性膜530は、アレイ相互接続層524の上面上に形成され得る。導電性膜530の導電性材料は、金属、金属合金、金属ケイ化物、ドープされた半導体、および導電性有機材料を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、Cu、Co、Ni、Ti、W、または任意の他の好適な金属などの1つまたは複数の金属を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、1つまたは複数の金属合金を含み、その各々は、Cu、Co、Ni、Ti、Wのうちの少なくとも2つの合金(例えば、TiNi合金またはTiNi合金とTiW合金との組み合わせ)、または任意の他の好適な金属合金である。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、ケイ化銅、ケイ化コバルト、ケイ化ニッケル、ケイ化チタン、ケイ化タングステン、または任意の他の好適な金属ケイ化物などの1つまたは複数の金属ケイ化物を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、ドープされたポリシリコン、ドープされたアモルファスシリコン、または任意の他の好適なドープされた半導体などの1つまたは複数のドープされた半導体を含む。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、導電性ポリマーなどの1つもしくは複数の導電性有機材料、または任意の他の好適な導電性有機材料を含む。
【0079】
導電性膜530は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成することができる。導電性膜530中の導電性材料に応じて、導電性膜530の堆積は、多数のプロセスを含み得る。いくつかの実施形態では、金属ケイ化物導電性膜の堆積は、シリコン膜の堆積、金属膜の堆積、ならびに熱処理(例えば、アニーリング、焼結、または任意の他の好適なプロセス)によるシリコンおよび金属膜のけい化を含む。いくつかの実施形態では、ドープされた半導体導電性膜の堆積は、半導体膜の堆積と、イオン注入および/または熱拡散によるドーパントによる半導体膜のドーピングとを含む。いくつかの実施形態では、導電性有機材料膜の堆積は、スピンコーティングおよびスクリーン印刷などの蒸発または溶媒ベースのコーティングを含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、堆積された導電性膜530は、約1nmから約1μm、例えば、1nmから1μmの厚さを有する(例えば、1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、20nm、30nm、40nm、50nm、60nm、70nm、80nm、90nm、100nm、150nm、200nm、250nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nm、750nm、800nm、850nm、900nm、950nm、1μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。いくつかの実施形態では、堆積された導電性膜414は、約1μmから約20μm、例えば、1μmから約20μmの厚さを有する(例えば、1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、11μm、12μm、13μm、14μm、15μm、16μm、17μm、18μm、19μm、20μm、これらの値のいずれかによって下端が境界付けられた任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義された任意の範囲内)。
【0081】
図5Dに示されるように、誘電体膜532は、導電性膜530上に形成され得る。誘電体膜532は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、低k誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。誘電体膜532は、CVD、PVD、ALD、または任意のそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない熱成長および/または1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成され得る。
【0082】
図5Eに示すように、導電性膜530をパターニングして、伝導領域536および1つまたは複数の絶縁領域538を有するシールド層534を形成することができる。いくつかの実施形態では、導電性膜530は、絶縁領域538を形成するようにパターニングされ、導電性膜530内の残りの導電性材料は、伝導領域536になる。伝導領域536および絶縁領域538は、本明細書ではまとめてシールド層534と呼ぶことができる。絶縁領域538は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、ドープされた酸化シリコン、任意の他の好適な誘電体材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。パターニングプロセス(例えば、フォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、シールド層534内の絶縁領域538をパターニングすることができる。次いで、絶縁領域538は、パターニングされた領域における誘電体材料の熱成長および/または薄膜堆積によって形成することができる。シールド層534は、図2および図3Aから図3Bに関して上述したように、異なる配列で任意の好適なレイアウトを形成するようにパターニングすることができる。
【0083】
図5Eに示されるように、1つまたは複数のビアコンタクト540は、誘電体膜532およびシールド層534を通って、アレイ相互接続層524の相互接続526および528と接触して形成することができる。ビアコンタクト540は、絶縁領域538によってシールド層534の伝導領域536から電気的に絶縁することができる。いくつかの実施形態では、ビアコンタクト540は、パターニングプロセス(例えば、誘電体膜532内の誘電体材料およびシールド層534内の導電性材料のフォトリソグラフィおよびドライ/ウェットエッチング)を使用して、誘電体膜532およびシールド層534を通してビアホールを最初にパターニングすることによって形成される。ビアホールは導体(例えば、W)で充填することができる。いくつかの実施形態では、ビアホールを充填することは、導体を堆積する前に、バリア層、接着層、および/またはシード層を堆積することを含む。
【0084】
方法800は、図8に示されるように、動作812に進み、周辺デバイスが形成される基板と、メモリストリングが形成される基板とが向かい合わせに結合され、これにより、シールド層が周辺相互接続層とアレイ相互接続層との間にある。結合はハイブリッド結合であり得る。いくつかの実施形態では、周辺デバイスが形成される基板は、メモリストリングが形成される基板の上方に配置され、結合される。いくつかの実施形態では、周辺デバイスが形成される基板は、結合後、メモリストリングが形成される基板の下方に配置される。方法800では、シールド層は、周辺相互接続層および周辺デバイスの上方に形成され、結合前の周辺デバイスチップの一部である。
【0085】
図6に示されるように、シリコン基板502およびその上に形成されたコンポーネント(例えば、NANDメモリストリング510)は、上下逆に反転される。下向きのアレイ相互接続層524は、上向きに、すなわち向かい合わせに、シールド層418上の誘電体膜416と結合され、それにより結合インタフェースを形成する。いくつかの実施形態では、処理プロセス、例えば、プラズマ処理、湿式処理、および/または熱処理は、結合前に結合表面に適用される。図6には示されていないが、シリコン基板402およびその上に形成されたコンポーネント(例えば、トランジスタ404)は、上下逆に反転され得、下向きのシールド層418上の誘電体膜416は、上向き、すなわち、向かい合わせにアレイ相互接続層524に結合され得ることにより、結合インタフェースを形成する。結合後、誘電体膜416およびシールド層418を通るビアコンタクト424は、アレイ相互接続層524内の対応する相互接続526または528と位置合わせされ、接触するので、アレイ相互接続層524内の相互接続は、周辺相互接続層408内の相互接続に電気的に接続される。結合されたデバイスでは、NANDメモリストリング510は、周辺デバイス(例えば、トランジスタ404)の上方または下方のいずれかにあり得る。それにもかかわらず、方法800および図6では、結合インタフェースは、アレイ相互接続層524とシールド層418との間にある。
【0086】
方法900は、図9に示されるように、動作912に進み、周辺デバイスが形成される基板と、メモリストリングが形成される基板とが向かい合わせに結合され、これにより、シールド層が周辺相互接続層とアレイ相互接続層との間にある。結合はハイブリッド結合であり得る。いくつかの実施形態では、周辺デバイスが形成される基板は、結合後、メモリストリングが形成される基板の上方に配置され。いくつかの実施形態では、周辺デバイスが形成される基板は、結合後、メモリストリングが形成される基板の下方に配置される。方法900では、シールド層は、アレイ相互接続層およびメモリストリングの上方に形成され、結合前のメモリアレイデバイスチップの一部である。
【0087】
図7に示されるように、シリコン基板502およびその上に形成されたコンポーネント(例えば、NANDメモリストリング510およびシールド層534)は、上下逆に反転される。下向きのシールド層534上の誘電体膜532は、上向きに、すなわち向かい合わせに、周辺相互接続層408と結合され、それにより結合インタフェースを形成する。いくつかの実施形態では、処理プロセス、例えば、プラズマ処理、湿式処理、および/または熱処理は、結合前に結合表面に適用される。図7には示されていないが、シリコン基板402およびその上に形成されたコンポーネント(例えば、トランジスタ404)は、上下逆に反転され得、下向きの周辺相互接続層408は、上向き、すなわち、向かい合わせにシールド層534上の誘電体膜532に結合され得ることにより、結合インタフェースを形成する。結合後、誘電体膜532およびシールド層534を通るビアコンタクト540は、周辺相互接続層408内の対応する相互接続410または412と位置合わせされ、接触するので、アレイ相互接続層524内の相互接続は、周辺相互接続層408内の相互接続に電気的に接続される。結合されたデバイスでは、NANDメモリストリング510は、周辺デバイス(例えば、トランジスタ404)の上方または下方のいずれかにあり得る。それにもかかわらず、方法900および図7では、結合インタフェースは、周辺相互接続層408とシールド層534との間にある。
【0088】
図示されていないが、いくつかの実施形態では、結合された3Dメモリデバイス(例えば、シリコン基板502または402)の上部の基板は薄くされ、その結果、薄くされた上部基板は、半導体層(例えば、図1Aから図1Bにおける半導体層118または129)、例えば、単結晶シリコン層として機能し得る。薄くされた基板の厚さは、約200nmから約5μmの間、例えば200nmから5μmの間、または約150nmから約50μmの間、例えば150nmから50μmの間であり得る。基板は、ウェーハ研削、ドライエッチング、ウェットエッチング、CMP、任意の他の好適なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないプロセスによって薄くすることができる。いくつかの実施形態では、BEOL相互接続層は、半導体層(薄くされた上部基板)の上方に形成される。BEOL相互接続層は、1つまたは複数のILD層内に形成されたBEOL相互接続を含み得る。BEOL相互接続は、W、Co、Cu、Al、ドープされたシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない導電性材料を含み得る。ILD層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、低k誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含み得る。いくつかの実施形態では、結合および薄層化の後、例えばウェット/ドライエッチングとそれに続く導電性材料の堆積とによって、半導体層(薄くされた上部基板)を通して垂直に延びるビアコンタクト(例えば、TSV)が形成される。ビアコンタクトは、BEOL相互接続層内のBEOL相互接続と接触することができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、結合前に、交互導体/誘電体スタック514を通って垂直に伸び、アレイ相互接続層524の相互接続と接触するTAC(例えば、TAC146)が形成される。結合後、半導体層(薄くされた上部基板)の少なくとも一部を通って垂直に延び、TACと接触するビアコンタクトを形成し得、BEOL相互接続層を周辺(periphery)相互接続層408に電気的に接続することができる。
【0090】
特定の実施形態の前述の説明は、本開示の一般的な性質を明らかにするので、他の人は、当業者内の知識を適用することにより、過度の実験なしに、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、特定の実施形態のような様々な用途に容易に修正および/または適応することができる。したがって、そのような適合および変更は、本明細書に提示された教示およびガイダンスに基づいて、開示された実施形態の同等物の意味および範囲内であることが意図されている。本明細書の専門用語または学術用語は、本明細書の学術用語または専門用語が教示およびガイダンスに照らして当業者によって解釈されるように、限定ではなく説明を目的とすることを理解されたい。
【0091】
本開示の実施形態は、指定された機能およびそれらの関係の実装を示す機能的ビルディングブロックを用いて上記で説明されてきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。指定された機能およびその関係が適切に実行される限り、代替境界を定義できる。
【0092】
概要および要約のセクションは、発明者によって企図される本開示の例示的な実施形態のすべてではなく、1つまたは複数を述べることがあり、したがって、本開示および添付の特許請求の範囲を決して限定することを意図しない。
【0093】
本開示の広さおよび範囲は、上記の典型的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの同等物に従ってのみ定義されるべきである。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
図7
図8
図9