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特許7356237濃度制御装置、原料消費量推定方法、及び、濃度制御装置用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-26
(45)【発行日】2023-10-04
(54)【発明の名称】濃度制御装置、原料消費量推定方法、及び、濃度制御装置用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05D 21/00 20060101AFI20230927BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20230927BHJP
   C23C 16/448 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
G05D21/00 A
H01L21/31 B
C23C16/448
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019044473
(22)【出願日】2019-03-12
(65)【公開番号】P2020149180
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000127961
【氏名又は名称】株式会社堀場エステック
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(72)【発明者】
【氏名】志水 徹
(72)【発明者】
【氏名】南 雅和
【審査官】影山 直洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-278167(JP,A)
【文献】特開平04-357193(JP,A)
【文献】特開2017-101295(JP,A)
【文献】特開2010-109302(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 21/00
H01L 21/31
C23C 16/448
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置であって、
前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタと、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部と、
前記濃度算出部が算出する算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器と、
前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、
前記原料ガス導出路に合流して、当該原料ガス導出路に希釈ガスを供給する希釈ガス供給路に設けられ、当該希釈ガス供給路を流れる前記希釈ガスの流量を第2設定流量となるように制御する第2マスフローコントローラと、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、前記第1マスフローコントローラ及び前記第2マスフローコントローラにそれぞれ設定される前記第1設定流量及び前記第2設定流量を変更し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部と、を備え、
前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更されることを特徴とする濃度制御装置。
【請求項2】
前記原料消費量算出器が、前記算出濃度と、前記キャリアガスの流量及び前記希釈ガスの流量の合計である総キャリア流量と、に基づいて、前記原料の消費量を算出する請求項1記載の濃度制御装置。
【請求項3】
前記原料消費量算出器が、
各時刻での前記算出濃度と前記総キャリア流量から、各時刻での前記原料ガスの流量を算出する原料流量算出部と、
各時刻での前記原料ガスの流量と、前記原料ガス導出路に前記原料ガスが供給されている原料ガス供給時間と、に基づいて、前記原料の消費量を算出する消費量算出部と、を具備する請求項2記載の濃度制御装置。
【請求項4】
前記原料流量算出部が、前記第1設定流量又は当該第1マスフローコントローラで測定されるキャリアガスの流量と、前記第2設定流量又は前記第2マスフローコントローラで測定される希釈ガスの流量と、から総キャリア流量を算出する請求項3記載の濃度制御装置。
【請求項5】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置であって、
前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタと、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部と、
前記濃度算出部が算出する算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器と、
前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、
前記原料ガス導出路に設けられた、圧力制御バルブと、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、少なくとも前記圧力制御バルブの開度を制御し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部と、を備え、
前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更される濃度制御装置。
【請求項6】
前記原料消費量算出器が、前記第1設定流量又は前記第1マスフローコントローラで測定されるキャリアガスの流量に基づいて、前記原料の消費量を算出する請求項5記載の濃度制御装置。
【請求項7】
前記原料消費量算出器が、
各時刻での前記算出濃度と前記第1マスフローコントローラで測定されるキャリアガスの流量から、各時刻での前記原料ガスの流量を算出する原料流量算出部と、
各時刻での前記原料ガスの流量と、前記原料ガス導出路に前記原料ガスが供給されている原料ガス供給時間と、に基づいて、前記原料の消費量を算出する消費量算出部と、を具備する請求項6記載の濃度制御装置。
【請求項8】
前記原料の消費量、又は、前記原料の残量に対応する制御パラメータを複数記憶する制御パラメータ記憶部と、
前記原料消費量算出器で算出される原料の消費量、又は、前記原料の残量に応じて前記制御パラメータ記憶部を参照し、対応する制御パラメータを前記濃度制御部に設定する制御パラメータ設定部と、をさらに備えた請求項1又は5記載の濃度制御装置。
【請求項9】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料の消費量を推定する方法であって、
前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタを、前記原料ガス導出路に設けること、
前記キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラを前記キャリアガス供給路に設けること、
前記原料ガス導出路に合流して、当該原料ガス導出路に希釈ガスを供給する希釈ガス供給路を流れる前記希釈ガスの流量を第2設定流量となるように制御する第2マスフローコントローラを前記希釈ガス供給路に設けること、
前記原料ガス導出路に設けられた前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出すること、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて算出される前記原料ガスの算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出すること、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、前記第1マスフローコントローラ及び前記第2マスフローコントローラにそれぞれ設定される前記第1設定流量及び前記第2設定流量を変更し、前記原料ガスの濃度を制御すること、
算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータを変更すること、を備えた原料消費量推定方法。
【請求項10】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料の消費量を推定する方法であって、
前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタを、前記原料ガス導出路に設けること、
前記キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラを前記キャリアガス供給路に設けること、
圧力制御バルブを前記原料ガス導出路に設けること、
前記原料ガス導出路に設けられた前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出すること、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて算出される前記原料ガスの算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出すること、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、少なくとも前記圧力制御バルブの開度を制御し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部を設けること、
算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータを変更すること、を備えた原料消費量推定方法。
【請求項11】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタと、前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、前記原料ガス導出路に合流して、当該原料ガス導出路に希釈ガスを供給する希釈ガス供給路に設けられ、当該希釈ガス供給路を流れる前記希釈ガスの流量を第2設定流量となるように制御する第2マスフローコントローラと、を具備し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置用のプログラムであって、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部としての機能、
前記濃度算出部が算出する算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器としての機能、及び、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、前記第1マスフローコントローラ及び前記第2マスフローコントローラにそれぞれ設定される前記第1設定流量及び前記第2設定流量を変更し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部としての機能をコンピュータに発揮させ、
前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更されることを特徴とする濃度制御装置用プログラム。
【請求項12】
液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタと、前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、前記原料ガス導出路に設けられた、圧力制御バルブと、を具備し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置用のプログラムであって、
前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部としての機能、
前記濃度算出部が算出する算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器としての機能、及び、
予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、少なくとも前記圧力制御バルブの開度を制御し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部としての機能をコンピュータに発揮させ、
前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更されることを特徴とする濃度制御装置用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気化タンク内に収容されている原料をキャリアガスによって気化させ、キャリアガスとともに導出される原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスでは、例えば気化タンク内に収容されている液体の原料にキャリアガスを導入して、バブリングにより気化させた原料ガスを成膜用のチャンバ等に供給することが行われている(特許文献1参照)。
【0003】
このような原料ガスの濃度を所望の濃度に保つために、濃度制御装置が用いられる。このような濃度制御装置は、気化タンクとチャンバとの間を接続する原料ガス導出路上に設けられた原料ガスの濃度を測定する濃度測定機構と、気化タンク内に導入されるキャリアガスの流量を制御する第1マスフローコントローラと、原料ガス供給路に供給される希釈ガスの流量を制御する第2マスフローコントローラと、各マスフローコントローラを制御する制御機構と、を備えている。また、制御機構はユーザにより設定される設定濃度と濃度測定機構で測定される測定濃度の偏差が小さくなるように、各マスフローコントローラに設定される設定流量を濃度フィードバック制御する。
【0004】
しかしながら、気化タンク内の原料の気化が進み、原料の残量が減少すると、濃度フィードバック制御系としての特性が変化することがある。この結果、同じ制御を継続していたとしても、所望の濃度制御が実現できていない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-278167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述したような問題に鑑みてなされたものであり、新たなセンサ等を追加することなく、気化タンク内の原料の消費量を正確に推定し、原料の残量に応じた高精度な濃度制御を可能とする濃度制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係る濃度制御装置は、液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置であって、前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタと、前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部と、前記算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
ここで、前記キャリアガスの流量は、流量センサにより実測されている値、マスフローコントローラ等の流量制御装置に対して設定される設定値であってもよい。
【0009】
このようなものであれば、別途原料の消費量や残量を検知するセンサを設けなくても、濃度制御を行うために必須の構成である濃度モニタの出力に基づいて原料の消費量を推定することができる。また、濃度制御が行われる制御周期ごとに前記算出濃度は得られるので、ほぼリアルタイムで原料の消費量を得ることができ、その時点での濃度制御系の状態を正確に得ることが可能となる。この結果、濃度制御系の状態に応じて例えば最適な制御パラメータを自動的に設定して、原料の残量によらず常に一定精度の濃度制御を実現することが可能となる。
【0010】
前記気化器が、前記原料ガス導出路に合流して、当該原料ガス導出路に希釈ガスを供給する希釈ガス供給路をさらに具備し、前記原料ガスが希釈されて濃度制御される場合において、前記原料の消費量を正確に推定できるようにするには、前記原料消費量算出器が、前記算出濃度と、前記キャリアガスの流量及び前記希釈ガスの流量の合計である総キャリア流量と、に基づいて、前記原料の消費量を算出するものであればよい。
【0011】
前記原料の消費量を算出するための具体的な構成例としては、前記原料消費量算出器が、各時刻での前記算出濃度と前記総キャリア流量から、各時刻での前記原料ガスの流量を算出する原料流量算出部と、各時刻での前記原料ガスの流量と、前記原料ガス供給路に前記原料ガスが供給されている原料ガス供給時間と、に基づいて、前記原料の消費量を算出する消費量算出部と、を具備するものが挙げられる。
【0012】
これまでの濃度制御の結果が前記原料の消費量の算出値に対して反映されるようにして、より正確な制御状態を把握できるようにするには、前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、前記希釈ガス供給路に設けられ、当該希釈ガス供給路を流れる前記希釈ガスの流量を第2設定流量となるように制御する第2マスフローコントローラと、をさらに備え、前記原料流量算出部が、前記第1設定流量又は当該第1マスフローコントローラで測定されるキャリアガスの流量と、前記第2設定流量又は前記第2マスフローコントローラで測定される希釈ガスの流量と、から総キャリア流量を算出するものであればよい。
【0013】
前記原料の残量の変化による濃度制御系の状態が変化したとしても、常に一定の精度が実現されるようにフィードバック制御特性を変更できるようにするには、予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、前記第1マスフローコントローラ及び前記第2マスフローコントローラにそれぞれ設定される前記第1設定流量及び前記第2設定流量を変更し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部をさらに備え、前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更されるものであればよい。
【0014】
希釈ガスを用いずに濃度制御が行われる場合に、原料の消費量を正確に推定できるようにするには、前記原料消費量算出器が、各時刻での前記算出濃度と前記キャリア流量から、各時刻での前記原料ガスの流量を算出する原料流量算出部と、各時刻での前記原料ガスの流量と、前記原料ガス供給路に前記原料ガスが供給されている原料ガス供給時間と、に基づいて、前記原料の消費量を算出する消費量算出部と、を具備するものであればよい。
【0015】
前記原料ガスの濃度が圧力制御によって実現される場合でも、前記気化タンク内の前記原料の残量を正確に把握できるようにするには、前記キャリアガス供給路に設けられ、当該キャリアガス供給路を流れる前記キャリアガスの流量を第1設定流量となるように制御する第1マスフローコントローラと、前記原料ガス導出路に設けられた、圧力制御バルブと、をさらに備え、前記原料消費量算出器が、前記第1設定流量又は当該第1マスフローコントローラで測定されるキャリアガスの流量に基づいて、前記原料の消費量を算出するものであればよい。
【0016】
前記圧力制御バルブによって前記原料ガスの濃度が制御されている場合に、前記原料の残量に応じた制御特性に変更できる具体的な構成例としては、予め設定される設定濃度と前記算出濃度の偏差、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、少なくとも前記圧力制御バルブの開度を制御し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御部をさらに備え、前記原料消費量算出器で算出される前記原料の消費量、又は、前記気化タンク内における前記原料の残量に応じて前記制御パラメータが変更されるものが挙げられる。
【0017】
原料の消費量による制御特性の変化に応じた濃度制御を実現するための具体的な実施の態様としては、前記原料の消費量、又は、前記原料の残量に対応する制御パラメータを複数記憶する制御パラメータ記憶部と、前記原料消費量算出器で算出される原料の消費量、又は、前記原料の残量に応じて前制御パラメータ記憶部を参照し、対応する制御パラメータを前記濃度制御部に設定する制御パラメータ設定部と、を更に備えたものが挙げられる。
【0018】
原料ガスの濃度制御に用いられるセンサの出力に基づいて、別途センサを追加することなく、正確に原料の消費量を推定する原料消費量推定方法としては、液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料の消費量を推定する方法であって、前記原料ガス導出路に設けられた濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出ステップと、前記算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出ステップと、を備えたものが挙げられる。
【0019】
既存の濃度制御装置に対して原料の消費量を推定する機能を付加するには、液体又は固体の原料を収容する気化タンクと、前記気化タンクにキャリアガスを供給するキャリアガス供給路と、前記原料が気化して前記気化タンクから導出された原料ガスが流れる原料ガス導出路と、を少なくとも具備する気化器において、前記原料ガス導出路に設けられ、前記原料ガスの濃度に応じた出力信号を出力する濃度モニタを具備し、前記原料ガスの濃度を制御する濃度制御装置用のプログラムであって、前記濃度モニタからの出力信号に基づいて、前記原料ガスの濃度を算出する濃度算出部と、前記算出濃度と、前記キャリアガスの流量と、に基づいて、前記原料ガスとして前記原料ガス導出路に導出された前記原料の消費量を算出する原料消費量算出器と、としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする濃度制御装置用プログラムを用いればよい。
【0020】
なお、濃度制御装置用プログラムは電子的に配信されるものであってもよいし、CD、DVD,フラッシュメモリ等のプログラム記録媒体に記録されたものであってもよい。
【発明の効果】
【0021】
このように本発明に係る濃度制御装置によれば、濃度モニタの出力に基づいて濃度制御用途以外のセンサを付加することなく、前記気化タンク内の前記原料の消費量や残量を正確に推定することが可能となる。この結果、前記原料の残量を正確に把握できるので、制御状態の変化に合わせて制御パラメータ等を変更し、常に一定の制度の濃度制御を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施形態に係る濃度制御システムについて示す模式図。
図2】第1実施形態における濃度制御装置の制御機構の機能ブロック図。
図3】本発明の第2実施形態に係る濃度制御システムについて示す模式図。
図4】第2実施形態における濃度制御装置の制御機構の機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の第1実施形態に係る濃度制御システム200について図面に基づいて説明する。
【0024】
本発明に係る濃度制御システム200は、例えば半導体製造ライン等に組み込まれて半導体製造プロセスに用いられるチャンバCHに所定濃度のガスを供給するためのものである。
【0025】
本実施形態に係る濃度制御システム200は、所謂希釈式(流量式)のものである。図1に示すように、濃度制御システム200は、気化器100と、気化器100に対して機器の少なくとも一部が取り付けられた濃度制御装置101と、から構成されている。
【0026】
気化器100は、液体又は固体の材料が収容される気化タンク10と、気化タンク10にキャリアガスを供給するキャリアガス供給路L1と、材料が気化した原料ガスを気化タンク10から導出する原料ガス導出路L2と、原料ガスを希釈する希釈ガスを原料ガス導出路L2に供給する希釈ガス供給路L3と、チャンバCHへの原料ガスの供給とその停止とを切り替えるための切替機構20と、を備えている。
【0027】
切替機構20は、後述する濃度制御装置101の制御機構Cから出力されるバルブ切替信号を受け付けて開閉する複数のバルブV1~V3を有している。そして、切替機構20のバルブV1~V3は、ユーザにより予め設定されたタイミングで開閉することにより、気化タンク10へのキャリアガスの供給と停止とが繰り返されるようになっている。これにより、原料ガスが気化タンク10から間欠的に導出されてチャンバCHに間欠的に供給される。すなわち、本実施形態の濃度制御システム200では、原料ガス(具体的には、混合ガス)をチャンバCHへ供給する供給期間と、その供給を停止する停止期間とが交互に繰り返されるように構成されている。
【0028】
具体的には、切替機構20は、キャリアガス供給路L1及び原料ガス導出路L2を接続する迂回流路L4と、キャリアガス供給路L1における迂回流路L4との接続箇所よりも下流側に設けられた第1バルブV1と、原料ガス導出路L2における迂回流路L4との接続箇所よりも上流側に設けられた第2バルブV2と、迂回流路L4に設けられた第3バルブV3と、を備えている。
【0029】
具体的には切替機構20の第1バルブV1及び第2バルブV2を開くと共に第3バルブV3を閉じることによって原料ガスがチャンバCHに供給される供給期間となり、切替機構20の第1バルブV1及び第2バルブV2を閉じると共に第3バルブV3を開くことによって原料ガスがチャンバCHに供給されない停止期間となる。
【0030】
濃度制御装置101は、キャリアガス供給路L1に設けられた第1マスフローコントローラMFC1と、原料ガス導出路L2に設けられた濃度モニタ40と、希釈ガス供給路L3に設けられた第2マスフローコントローラMFC2と、濃度モニタ40の出力に基づいて各マスフローコントローラMFC1、MFC2を制御し、原料ガスの濃度を制御する制御機構Cと、を備えている。
【0031】
第1マスフローコントローラMFC1は、キャリアガス供給路L1を流れるキャリアガスの流量を制御するものである。第1マスフローコントローラMFC1は、例えば、圧力式の流量センサと、ピエゾバルブ等の流量調整弁と、CPUやメモリ等を備えた制御回路とを具備する(各部材については図示しない)。第1マスフローコントローラMFC1は、制御機構Cにより設定される第1設定流量と、流量センサで測定されるキャリアガスの流量との偏差が小さくなるように流量調整弁の開度をフィードバック制御する。
【0032】
濃度モニタ40は、原料ガス導出路L2において希釈ガス供給路L3との合流点よりも下流側に設けられている。この濃度モニタ40は、原料ガス、キャリアガス、及び、希釈ガスからなる混合ガスに含まれる原料ガスの濃度に応じた信号を出力する。すなわち、本実施形態の濃度モニタ40は、混合ガスに含まれる原料ガスの濃度(vol%)が、混合ガスの圧力(全圧)に対する混合ガスに含まれる原料ガスの圧力(分圧)の比率で表されることを利用したものである。具体的には、濃度モニタ40は、混合ガスの全圧を測定する圧力計41と、原料ガスの分圧を測定する例えば非分散型赤外吸収法(NDIR法)を用いた分圧計42とを備えている。
【0033】
第2マスフローコントローラMFC2は、希釈ガス供給路L3を流れる希釈ガスの流量を制御するものである。第2マスフローコントローラMFC2は、第1マスフローコントローラMFC1と同様、例えば、圧力式の流量センサと、ピエゾバルブ等の流量調整弁と、CPUやメモリ等を備えた制御回路とを具備する(各部材については図示しない)。第2マスフローコントローラMFC2も、制御機構Cにより設定される第2設定流量と、流量センサで測定されるキャリアガスの流量との偏差が小さくなるように流量調整弁の開度をフィードバック制御する。
【0034】
制御機構Cは、具体的には、CPU、メモリ、A/D・D/Aコンバータ、入出力手段等を有したコンピュータであり、メモリに格納されたプログラムがCPUによって実行されることによって、図2に示すように、少なくとも濃度算出部C1、供給制御部(図示しない)、濃度制御部C2、原料消費量算出器C3、制御パラメータ設定部C6、制御パラメータ記憶部C7等としての機能を発揮するように構成されている。
【0035】
濃度算出部C1は、濃度モニタ40から出力された出力信号に基づいて混合ガスに含まれる原料ガスの濃度を算出するものである。具体的には、圧力計41及び分圧計42のそれぞれから出力信号を取得し、圧力計41により検出された全圧に対する分圧計42により検出された分圧の比率を、混合ガスに含まれる原料ガスの濃度(vol%)として算出する。
【0036】
供給制御部は、バルブ開閉信号を受け付けて、原料ガスの供給期間であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて切替機構20の状態を切り替える。
【0037】
濃度制御部C2は、例えば原料ガスの供給期間において、濃度算出部C1で算出される算出濃度と、ユーザにより設定される設定濃度、及び、設定されている制御パラメータに基づいて、第1マスフローコントローラMFC1又は第2マスフローコントローラMFC2の少なくとも一方を制御することによって原料ガスの算出濃度が設定濃度に近づくように濃度フィードバック制御するものである。なお、濃度制御部C2ではPID制御が行われており、制御パラメータは例えば各種ゲインに相当する。
【0038】
具体的には濃度制御部C2にはユーザにより予め設定される混合ガス中に含まれる材料ガスの設定濃度と、チャンバCHに供給するガスの目標トータル流量が入力される。キャリアガスの目標流量である第1設定流量は、この設定濃度と測定濃度の偏差に基づく濃度フィードバック制御により逐次変更される。また、希釈ガスの目標流量である第2設定流量は、第1設定流量との合計量が目標トータル流量と一致するように設定される。
【0039】
原料消費量算出器C3は、濃度制御のために用いられる各種センサの出力に基づいて原料の消費量を算出する。本実施形態では、原料消費量算出器C3は、キャリアガスの流量、希釈ガスの流量、原料ガスの濃度に基づいて原料の消費量を算出する。
【0040】
具体的には原料消費量算出器C3は、原料ガス導出路L2を流れる原料ガスの流量を算出する原料流量算出部C4と、算出された原料ガスの流量と、原料ガス導出路L2に原料ガスが供給されている時間と、に基づいて原料消費量を算出する消費量算出部C5と、を備えている。
【0041】
原料流量算出部C4は、原料の濃度は原料ガス導出路L2に流れる原料ガスの流量を混合ガス全体の流量で割った値と等しいことを利用して原料ガスの流量を算出する。具体的には以下のような関係式が成り立つ。
【0042】
C=Q/Q (1)
【0043】
=Q+Q+Q (2)
【0044】
ここで、C:原料ガスの濃度(vol.%)、Q:原料ガスの流量(sccm)、Q:混合ガスの流量(sccm)、Q:キャリアガスの流量(sccm)、Q:希釈ガスの流量(sccm)である。
【0045】
これら(1)式(2)式から原料の流量Qについて解くと以下のようになる。
【0046】
=(Q+Q){C/(1-C)} (3)
【0047】
このように原料流量算出部C4は(3)式に基づき、キャリアガスの流量と希釈ガスの流量の和である総キャリア流量Q+QDと、算出濃度Cから原料の流量Qを算出する。本実施形態では、総キャリア流量については各マスフローコントローラMFC1、MFC2の流量センサで測定されている値が用いられる。なお、流量センサの実測値ではなく、例えば制御機構Cにより設定される設定流量を用いてもよいし、ユーザによって設定される設定流量を用いても構わない。
【0048】
消費量算出部C5は、例えば制御周期ごとに原料流量算出部で算出される原料ガスの流量Qに制御周期Δtを乗じて濃度制御開始時点から現時点までの積算原料流量を算出する。具体的には以下のような(4)式で消費量算出部C5は積算原料流量Vを算出する。
【0049】
V=ΣQViΔt (4)
【0050】
さらに、消費量算出部C5は、原料ガスが理想気体であると仮定した以下の式(5)に基づき、積算原料流量V[cc]をグラム換算した原料の消費量m[g]を算出する。なお、Mは原料ガス分子のモル質量[g/mol]である。
【0051】
m=VM/(1000*22.4) (5)
【0052】
また、初期の原料の量から原料消費量を差し引くことで消費量算出部C5は原料の残量を算出する。
【0053】
このようにして消費量算出部C5で算出された原料消費量又は原料の残量は、制御パラメータ設定部C6に入力される。そして、制御パラメータ設定部C6は消費量算出部C5で算出された原料消費量又は原料の残量に応じて濃度制御部C2に制御パラメータである例えばゲインを適宜設定する。本実施形態では、制御パラメータ記憶部C7に記憶されている原料消費量又は原料の残量と、原料消費量又は原料の残量の各値に対応する制御パラメータとが対になった制御パラメータテーブルを制御パラメータ設定部C6が参照し、入力されている原料消費量又は原料の残量に対応する制御パラメータを濃度制御部C2に対して設定する。なお、制御パラメータ設定部C6は、原料消費量又は原料の残量に応じて離散的に制御パラメータを切り替えるようにしているが、記憶されている制御パラメータの値を補間して、連続的に変化させるものであってもよい。
【0054】
このように構成された第1実施形態の濃度制御装置101及び濃度制御システム200によれば、原料ガスの濃度制御に必須の構成である流量センサや濃度モニタ40の出力だけに基づいて、原料消費量を推定することができる。
【0055】
また、推定された原料消費量に基づき、濃度制御部C2は制御パラメータを変更するので、原料が減少し、濃度制御系としての特性が変化したとしても一定の精度で制御を継続することができる。
【0056】
さらに、使用される値は制御周期ごとに逐次更新されるので、正確な原料消費量を常に把握することができる。
【0057】
次に第2実施形態に係る濃度制御システム200について図3及び図4を参照しながら説明する。なお、第1実施形態において説明した部材に対応する部材には同じ符号を付すこととする。
【0058】
第1実施形態に係る濃度制御システム200は、希釈式(流量式)のものであるが、第2実施形態に示すように圧力式であってもよい。具体的には、圧力式の濃度制御システム200は、図3に示すように希釈ガス供給路を具備しておらず、代わりに原料ガス導出路L2の濃度モニタ40よりも下流側に圧力制御バルブPVを具備している。
【0059】
また、濃度制御部も制御する対象がキャリアガス導入路L1上に設けられた第1マスフローコントローラMFC1と、圧力制御バルブPVとなる。すなわち、濃度制御部C2は濃度モニタ40の出力に基づいて算出される算出濃度と設定濃度の偏差に基づいて、圧力制御バルブPVの開度をフィードバック制御する。この結果、混合ガスの全圧が調節されることで、原料ガス供給路L2における原料ガスの濃度が設定濃度に保たれる。
【0060】
加えて、原料消費量算出器C3については圧力式の濃度制御システムの場合には、算出される算出濃度と、第1マスフローコントローラMFC1で測定されるキャリアガス流量に基づいて原料消費量を算出する。なお、具体的な式については第1実施形態において説明した式において希釈ガスの流量Qでゼロとした場合と同じである。
【0061】
このように第2実施形態の圧力式の濃度制御システム200であっても、気化タンク10内の原料の残量を濃度制御に用いるセンサのみで正確に把握することができる。
【0062】
また、第1実施形態と同様に原料の残量に応じて濃度制御部C2に設定されている制御パラメータが変更されるので、圧力式の濃度制御であっても原料の残量によらずほぼ一定の精度で濃度制御を継続することが可能となる。
【0063】
その他の実施形態について説明する。
【0064】
各実施形態では濃度制御に用いられるセンサの出力に基づいて原料の消費量や残量を算出するようにしていたが、例えば別途付加的なセンサを設け、それらの出力も用いて原料の消費量や残量を算出するようにしてもよい。例えば気化タンクに重量センサや液面センサを設けておき、それらの出力に基づいて原料の消費量や残量を算出するようにしてもよい。
【0065】
気化タンクに別途原料ガスの分圧を測定する分圧計や原料ガスの濃度を測定する濃度センサを設けておき、それらの変化に基づいて原料の消費量を算出するようにしてもよい。
【0066】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形や、実施形態の一部同士の組み合わせを行っても構わない。
【符号の説明】
【0067】
200・・・濃度制御システム
100・・・気化器
101・・・濃度制御装置
40 ・・・濃度モニタ
MFC1・・・第1マスフローコントローラ
MFC2・・・第2マスフローコントローラ
C1 ・・・濃度算出部
C2 ・・・濃度制御部
C3 ・・・原料消費量算出器
C4 ・・・原料流量算出部
C5 ・・・消費量算出部
C6 ・・・制御パラメータ設定部
C7 ・・・制御パラメータ記憶部
図1
図2
図3
図4