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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-03
(45)【発行日】2023-10-12
(54)【発明の名称】複数の容器のためのパッケージング
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
A61J1/20 314Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021518439
(86)(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 US2019052574
(87)【国際公開番号】W WO2020072231
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】62/740,490
(32)【優先日】2018-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002934
【氏名又は名称】武田薬品工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ, セス デール
(72)【発明者】
【氏名】ギブソン, マドレーヌ クレア
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー, デニス エー.
(72)【発明者】
【氏名】ロウシュ, ダニエル エドワード
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-519141(JP,A)
【文献】特表2012-528692(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0284735(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬用流体を貯蔵し、投与デバイスに接続するための容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成されている担体であって、前記担体は、前記担体の外周の少なくとも一部から突出する辺縁を含み、前記辺縁は、前記投与デバイスのラッチに係合することにより、前記容器ユニットを前記投与デバイスに取り付けるように構成されており、前記辺縁は、前記辺縁が前記ラッチによって係合されると、前記投与デバイスからの前記容器ユニットの分離に抵抗するように構成されており、前記担体の前記外周の第1の部分は、前記第1の開口部の周囲に配置されている、担体と
を備える、容器ユニット。
【請求項2】
前記辺縁は前記担体の前記外周の前記第1の部分から突出する、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項3】
前記辺縁はまた、前記第2の開口部の周囲に配置されている前記担体の前記外周の第2の部分から突出する、請求項2に記載の容器ユニット。
【請求項4】
前記容器ユニットは、前記担体に除去可能に取り付けられている蓋をさらに備え、前記蓋は、前記第1の開口部および前記第2の開口部を被覆するように構成されており、前記蓋は、前記辺縁に接触する、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項5】
前記第1の容器は、第1のシールを含み、前記第2の容器は、第2のシールを含み、前記蓋は、前記蓋が前記担体から除去されると、前記第1のシールおよび前記第2のシールを除去するように構成されている、請求項4に記載の容器ユニット。
【請求項6】
前記担体は、ともに固着されるように構成されている第1の区分および第2の区分を含み、前記第1の区分および前記第2の区分は、前記第1の区分および前記第2の区分がともに固着されると、前記第1の容器および前記第2の容器を包囲するように構成されている、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項7】
前記第1の区分は、1つ以上の区分ラッチを含み、前記第2の区分は、1つ以上の区分ラッチレセプタクルを含み、前記1つ以上の区分ラッチは、前記1つ以上の区分ラッチレセプタクルの中に挿入されることにより、前記第1の区分を前記第2の区分に固着するように構成されている、請求項6に記載の容器ユニット。
【請求項8】
前記辺縁は、前記第1の区分および前記第2の区分のそれぞれ上に形成されている、請求項6に記載の容器ユニット。
【請求項9】
前記担体は、前記第1の容器の最下部分および前記第2の容器の最下部分を被覆するように構成されている底部を含む、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項10】
前記底部は、前記第1の容器の最下部分と前記第2の容器の最下部分との間の間隙に跨架する、請求項9に記載の容器ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、35U.S.C.§119(e)下、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2018年10月3日に出願された、これは、米国仮出願第62/740,490号の利点を主張する。
【0002】
開示される実施形態は、複数の容器のためのパッケージングに関連する。
【背景技術】
【0003】
薬用流体は、多くの場合、使用に先立って、別個に製造およびパッケージングされ、その化学的および物理的安定性を保存する。薬用流体は、投与の際、投与直前に、薬用流体を混合することによって、または並行して、もしくは連続して、薬用流体を投与することによってのいずれかにおいて、組み合わせられ得る。
【0004】
典型的には、投与の間のこれらの付加的ステップは、特殊手技に従って、薬用流体を患者に投与する必要があり得る、看護士または他の医療従事者によって実施される。付加的薬用流体が必要とされる場合、投与の方法は、所定の投薬量のために、複数回、看護士または他の医療従事者によって実施され得る。
【0005】
薬用流体のための従来のパッケージングは、嵩張り、かつ煩雑であり得る。複数の薬用流体が投与プロセスにおいて使用される場合、別個の容器が、調達され、個々に取り扱われ得る。故に、薬用流体と従来のパッケージングを併用する、投与方法およびシステムは、効率的手順を欠いている場合があり、構成要素を接続および接続解除し、具体的様式において流体を種々の構成要素を通して移動させる、多くのステップを要求し得る。本発明者らは、複数の容器から患者への薬用流体の投与を簡略化する、容器ユニットの必要性を認識している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態では、複数の容器を含む、容器ユニットを伴う、複数の薬用流体を患者に投与するためのシステムおよび方法が、提供される。いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持する、担体とを含む。いくつかの実施形態では、担体は、貯留デバイスと係合し、容器ユニットを貯留デバイスに固着するように構成される、突出する辺縁を含む。いくつかの実施形態では、担体は、容器ユニットが貯留デバイスに固着されるにつれて、貯留デバイス上の挿入部と係合し、容器ユニットを誘導するように構成される、スロットを含む。いくつかの実施形態では、担体は、貯留デバイス上のポートの形状に相補的である異なる形状を伴う、第1の部分と、第2の部分とを含む。いくつかの実施形態では、担体は、第1の容器のうちの1つから離れる方向に、第1の容器内に配置される停止部と少なくとも同じ高さまで延在する、延在部を含む。
【0007】
一実施形態では、薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとるための容器ユニットは、第1の内部容積および第1の開口部を有する、第1の容器と、第2の内部容積および第2の開口部を有する、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、担体の外周の少なくとも一部から突出する、辺縁を含み、辺縁は、貯留デバイスのラッチに係合し、容器ユニットを貯留デバイスに取り付けるように構成される。辺縁は、辺縁がラッチによって係合されると、貯留デバイスからの容器ユニットの分離に抵抗するように構成される。
【0008】
別の実施形態では、薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとるための容器ユニットは、第1の内部容積および第1の開口部を有する、第1の容器と、第2の内部容積および第2の開口部を有する、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、第1の容器と第2の容器との間に配置され、貯留デバイスの挿入部を受容するように構成される、スロットを含む。スロットは、挿入部に相補的な形状を有し、スロットが挿入部を受容すると、少なくとも1つの横方向に、担体に印加される力に抵抗するように構成される。
【0009】
さらに別の実施形態では、薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとるための容器ユニットは、第1の内部容積および第1の開口部を有する、第1の容器と、第2の内部容積および第2の開口部を有する、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、第1の容器と係合される第1の部分と、第2の容器と係合される第2の部分とを含む。第1の部分は、第1の形状を有する、外周面を有し、第2の部分は、第2の形状を有する、外周面を有し、第1および第2の形状は、異なる。
【0010】
なおもさらに別の実施形態では、薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとるための容器ユニットは、第1の内部容積および第1の開口部を有し、第1の停止部を伴う、第1の容器であって、第1の停止部は、第1の内部容積の方に向いた第1の端部および第1の内部容積から反対側に向いた第2の端部を有する、第1の容器と、第2の内部容積および第2の開口部を有し、第2の停止部を伴う、第2の容器であって、第2の停止部は、第2の内部容積の方に向いた第1の端部および第2の内部容積から反対側に向いた第2の端部を有する、第2の容器と、延在部を含む、担体とを含む。担体は、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成され、延在部は、第1の内部容積から離れる方向に、第1の停止部の第2の端部と少なくとも同じ高さまで延在する。
【0011】
なおもさらに別の実施形態では、薬用流体を貯蔵するための容器ユニットは、第1の平面によって画定される、第1の内部容積および第1の開口部を有する、第1の容器と、第2の平面によって画定される、第2の内部容積および第2の開口部を有する、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体と、第1の開口部にわたって除去可能に位置付けられる第1の部分および第2の開口部にわたって除去可能に位置付けられる第2の部分を有する、蓋とを含む。蓋は、蓋の第1の部分が第1の開口部にわたって位置付けられ、蓋の第2の部分が担体から離間されると、第1の開口部と垂直な方向に延在する第1の軸を中心とした蓋の回転を防止するように構成される、少なくとも1つの回転阻害部を含む。
【0012】
なおもさらに別の実施形態では、薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとるための複数の容器ユニットは、第1の容器ユニットであって、第1の内部容積および第1の開口部を伴う、第1の容器と、第2の内部容積および第2の開口部を有する、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、第1の担体とを有する、第1の容器ユニットを含む。第1の担体は、第1の開口部および第2の開口部に近接して配置される、第1のインターフェース部分を含む。複数の容器ユニットはまた、第2の容器ユニットであって、第3の内部容積および第3の開口部を有する、第3の容器と、第4の内部容積および第4の開口部を有する、第4の容器と、第3の容器および第4の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、第2の担体とを有する、第2の容器ユニットを含む。第2の担体は、第3の開口部および第4の開口部に近接して配置される、第2のインターフェース部分を含む。第1の内部容積および第2の内部容積の組み合わせられた容積は、第3の内部容積および第4の内部容積の組み合わせられた容積と異なり、第1のインターフェース部分および第2のインターフェース部分は、合同である。
【0013】
前述の概念および下記に議論される付加的概念は、任意の好適な組み合わせにおいて配列されてもよいが、本開示は、この点において、限定されないことを理解されたい。さらに、本開示の他の利点および新規特徴は、付随の図面と併せて検討されるとき、以下の種々の非限定的実施形態の詳細な説明から明白と成るであろう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとる容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される担体であって、前記担体は、前記担体の外周の少なくとも一部から突出する辺縁を含み、前記辺縁は、前記貯留デバイスのラッチに係合し、前記容器ユニットを前記貯留デバイスに取り付けるように構成され、前記辺縁は、前記辺縁が前記ラッチによって係合されると、前記貯留デバイスからの前記容器ユニットの分離に抵抗するように構成される、担体と
を備える、容器ユニット。
(項目2)
前記辺縁は、前記第1の開口部の周囲に配置される前記担体の外周の第1の部分から突出する、項目1に記載の容器ユニット。
(項目3)
前記辺縁はまた、前記第2の開口部の周囲に配置される前記担体の外周の第2の部分から突出する、項目2に記載の容器ユニット。
(項目4)
前記担体に除去可能に取り付けられ、前記第1の開口部および前記第2の開口部を被覆するように構成される蓋をさらに備え、前記蓋は、前記辺縁に接触する、項目1に記載の容器ユニット。
(項目5)
前記第1の容器は、第1のシールを含み、前記第2の容器は、第2のシールを含み、前記蓋は、前記蓋が前記担体から除去されると、前記第1のシールおよび前記第2のシールを除去するように構成される、項目4に記載の容器ユニット。
(項目6)
前記担体は、ともに固着されるように構成される第1の区分および第2の区分を含み、前記第1の区分および第2の区分は、前記第1の区分および前記第2の区分がともに固着されると、前記第1の容器および前記第2の容器を包囲するように構成される、項目1に記載の容器ユニット。
(項目7)
前記第1の区分は、1つ以上の区分ラッチを含み、前記第2の区分は、1つ以上の区分ラッチレセプタクルを含み、前記1つ以上の区分ラッチは、前記1つ以上の区分ラッチレセプタクルの中に挿入され、前記第1の区分を前記第2の区分に固着するように構成される、項目6に記載の容器ユニット。
(項目8)
前記辺縁は、前記第1の区分および前記第2の区分のそれぞれ上に形成される、項目6に記載の容器ユニット。
(項目9)
前記担体は、前記第1の容器の最下部分および前記第2の容器の最下部分を被覆するように構成される底部を含む、項目1に記載の容器ユニット。
(項目10)
前記底部は、前記第1の容器の最下部分と前記第2の容器の最下部分との間の間隙に跨架する、項目9に記載の容器ユニット。
(項目11)
薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとる容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される担体であって、前記担体は、前記第1の容器と前記第2の容器との間に配置され、貯留デバイスの挿入部を受容するように構成されるスロットを含み、前記スロットは、前記挿入部に相補的な形状を有し、前記スロットは、前記スロットが前記挿入部を受容すると、少なくとも1つの横方向に、前記担体に印加される力に抵抗するように構成される、担体と
を備える、容器ユニット。
(項目12)
前記挿入部の少なくとも第1の部分は、長方柱の少なくとも3つの壁を画定する、項目11に記載の容器ユニット。
(項目13)
前記挿入部の少なくとも第2の部分は、水平円筒形区画を画定し、前記挿入部の第2の部分は、前記挿入部の遠位端上に位置付けられる、項目12に記載の容器ユニット。
(項目14)
前記スロットは、少なくとも1つの内壁を含み、前記挿入部は、前記少なくとも1つの内壁を受容するように構成されるチャネルを含み、前記少なくとも1つの内壁は、前記チャネルのものと相補的な形状を有する、項目11に記載の容器ユニット。
(項目15)
前記担体は、ともに固着されるように構成される第1の区分および第2の区分を含み、前記第1の区分および第2の区分は、前記第1の区分および前記第2の区分がともに固着されると、前記第1の容器および前記第2の容器を包囲するように構成される、項目11に記載の容器ユニット。
(項目16)
前記第1の区分は、1つ以上のラッチを含み、前記第2の区分は、1つ以上のラッチレセプタクルを含み、前記1つ以上のラッチは、前記1つ以上のラッチレセプタクルの中に挿入され、前記第1の区分を前記第2の区分に固着するように構成される、項目15に記載の容器ユニット。
(項目17)
前記担体は、前記第1の容器の最下部分および前記第2の容器の最下部分を被覆するように構成される底部を含む、項目11に記載の容器ユニット。
(項目18)
前記底部は、前記第1の容器の最下部分と前記第2の容器の最下部分との間の間隙に跨架する、項目17に記載の容器ユニット。
(項目19)
薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとる容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される担体であって、前記担体は、前記第1の容器と係合される第1の部分および前記第2の容器と係合される第2の部分を含み、前記第1の部分は、第1の形状を有する外周面を有し、前記第2の部分は、第2の形状を有する外周面を有し、前記第1および第2の形状は、異なる、担体と
を備える、容器ユニット。
(項目20)
前記第1の形状および前記第2の形状が組み合わせられると、組み合わせられた形状は、前記貯留デバイスのポートによって受容されるように構成される、項目19に記載の容器ユニット。
(項目21)
前記第1の形状は、第1の半径を伴う楕円形であり、前記第2の形状は、第2の半径を伴う楕円形であり、前記第1の半径は、前記第2の半径未満である、項目19に記載の容器ユニット。
(項目22)
スロットは、前記第1の形状と第2の形状との間に配置される、項目19に記載の容器ユニット。
(項目23)
前記担体は、ともに固着されるように構成される第1の区分および第2の区分を含み、前記第1の区分および第2の区分は、前記第1の区分および前記第2の区分がともに固着されると、前記第1の容器および前記第2の容器を包囲するように構成される、項目19に記載の容器ユニット。
(項目24)
前記第1の区分は、1つ以上のラッチを含み、前記第2の区分は、1つ以上のラッチレセプタクルを含み、前記1つ以上のラッチは、前記1つ以上のラッチレセプタクルの中に挿入され、前記第1の区分を前記第2の区分に固着するように構成される、項目23に記載の容器ユニット。
(項目25)
前記第1の区分は、前記第1の形状および前記第2の形状の少なくとも一部を形成する、項目23に記載の容器ユニット。
(項目26)
前記第2の区分は、前記第1の形状および前記第2の形状の少なくとも一部を形成する、項目25に記載の容器ユニット。
(項目27)
前記第1の区分および前記第2の区分は、前記第1の形状および前記第2の形状の等部品を形成する、項目26に記載の容器ユニット。
(項目28)
前記担体は、前記第1の容器の最下部分および前記第2の容器の最下部分を被覆するように構成される底部を含む、項目19に記載の容器ユニット。
(項目29)
前記底部は、前記第1の容器の最下部分と前記第2の容器の最下部分との間の間隙に跨架する、項目28に記載の容器ユニット。
(項目30)
薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとる容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の内部容積および第1の開口部を有し、第1の停止部を伴う第1の容器であって、前記第1の停止部は、前記第1の内部容積の方に向いた第1の端部および前記第1の内部容積から反対側に向いた第2の端部を有する、第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有し、第2の停止部を伴う第2の容器であって、前記第2の停止部は、前記第2の内部容積の方に向いた第1の端部および前記第2の内部容積から反対側に向いた第2の端部を有する、第2の容器と、
延在部を含む担体であって、前記担体は、前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成され、前記延在部は、前記第1の内部容積から離れる方向に、前記第1の停止部の第2の端部と少なくとも同じ高さまで延在する、担体と
を備える、容器ユニット。
(項目31)
前記延在部は、前記第2の内部容積から離れる方向に、前記第2の停止部の第2の端部と少なくとも同じ高さまで延在する、項目30に記載の容器ユニット。
(項目32)
前記延在部は、辺縁を形成する、項目30に記載の容器ユニット。
(項目33)
前記延在部は、0~2mm(0以上2mm以下)の第1の距離だけ、前記第1の内部容積から離れる方向に、前記第1の停止部を越えた高さまで延在する、項目30に記載の容器ユニット。
(項目34)
前記延在部は、0~2mm(0以上2mm以下)の第2の距離だけ、前記第2の内部容積から離れる方向に、前記第2の停止部を越えた高さまで延在する、項目33に記載の容器ユニット。
(項目35)
前記第1の距離および第2の距離は、異なる、項目34に記載の容器ユニット。
(項目36)
前記容器ユニットの延在部は、前記容器ユニットが前記貯留デバイスに接続されると、前記貯留デバイスに接触するように構成され、前記第1の停止部および前記第2の停止部のうちの少なくとも1つは、前記容器ユニットが前記貯留デバイスに接続されると、スパイクによって穿刺されるように構成され、前記容器ユニットの延在部は、前記延在部が前記貯留デバイスに接触すると、前記第1の停止部および前記第2の停止部のうちの少なくとも1つの中への前記スパイクの挿入に抵抗する、項目30に記載の容器ユニット。
(項目37)
薬用流体を貯蔵するための容器ユニットであって、前記容器ユニットは、
第1の平面によって画定される第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の平面によって画定される第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される担体と、
前記第1の開口部にわたって除去可能に位置付けられる第1の部分および前記第2の開口部にわたって除去可能に位置付けられる第2の部分を有する蓋であって、前記蓋は、前記蓋の第1の部分が前記第1の開口部にわたって位置付けられ、前記蓋の第2の部分が前記担体から離間されると、前記第1の開口部と垂直な方向に延在する第1の軸を中心とした前記蓋の回転を防止するように構成される少なくとも1つの回転阻害部を含む、蓋と
を備える、容器ユニット。
(項目38)
前記少なくとも1つの回転阻害部は、前記蓋の第2の部分が前記第2の開口部にわたって位置付けられ、前記蓋の第1の部分が前記担体から離間されると、前記第2の開口部と垂直な方向に延在する第2の軸を中心とした前記蓋の回転を防止するように構成される、項目37に記載の容器ユニット。
(項目39)
前記第1の平面および前記第2の平面は、同一平面である、項目37に記載の容器ユニット。
(項目40)
前記第1の容器は、第1のシールを含み、前記第2の容器は、第2のシールを含み、前記蓋は、前記第1のシールおよび第2のシールと接触する、項目37に記載の容器ユニット。
(項目41)
前記蓋は、前記蓋が前記担体から除去されると、前記第1のシールおよび前記第2のシールを除去するように構成される、項目40に記載の容器ユニット。
(項目42)
前記蓋は、外部から印加される力を前記第1のシールおよび前記第2のシールに伝達するように構成されるタブを含む、項目41に記載の容器ユニット。
(項目43)
前記蓋は、第2種てことして、力を前記第1のシールおよび第2のシールに印加する、項目41に記載の容器ユニット。
(項目44)
前記少なくとも1つの回転阻害部は、前記蓋が前記第1の開口部および前記第2の開口部の両方にわたって位置付けられると、前記第1の開口部と前記第2の開口部との間に配置される、項目37に記載の容器ユニット。
(項目45)
前記少なくとも1つの回転阻害部は、2つの壁を含む、項目37に記載の容器ユニット。
(項目46)
前記第1の軸を中心として前記2つの壁によって辿られる回転弧は、前記担体の一部と重複する、項目45に記載の容器ユニット。
(項目47)
前記2つの壁は、前記蓋が前記第1の軸を中心として回転されると、前記担体の内壁に接触するように構成される、項目45に記載の容器ユニット。
(項目48)
前記2つの壁は、前記蓋が前記第1の軸を中心として回転されると、前記担体の外壁に接触するように構成される、項目45に記載の容器ユニット。
(項目49)
薬用流体を貯蔵し、貯留デバイスとインターフェースをとる複数の容器ユニットであって、前記複数の容器ユニットは、
第1の容器ユニットであって、
第1の内部容積および第1の開口部を有する第1の容器と、
第2の内部容積および第2の開口部を有する第2の容器と、
前記第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される第1の担体であって、前記第1の担体は、前記第1の開口部および第2の開口部に近接して配置される第1のインターフェース部分を含む、第1の担体と
を備える、第1の容器ユニットと、
第2の容器ユニットであって、
第3の内部容積および第3の開口部を有する第3の容器と、
第4の内部容積および第4の開口部を有する第4の容器と、
前記第3の容器および第4の容器を相互に対して定常に保持するように構成される第2の担体であって、前記第2の担体は、前記第3の開口部および第4の開口部に近接して配置される第2のインターフェース部分を含む、第2の担体と
を備える、第2の容器ユニットと
を備え、
前記第1の内部容積および前記第2の内部容積の組み合わせられた容積は、前記第3の内部容積および前記第4の内部容積の組み合わせられた容積と異なり、前記第1のインターフェース部分および前記第2のインターフェース部分は、合同である、複数の容器ユニット。
(項目50)
前記第1の内部容積および前記第3の内部容積は、異なる、項目49に記載の複数の容器ユニット。
(項目51)
前記第2の内部容積および前記第4の内部容積は、異なる、項目50に記載の複数の容器ユニット。
【図面の簡単な説明】
【0014】
付随の図面は、正確な縮尺で描かれることを意図するものではない。図面では、種々の図に図示される、各同じまたはほぼ同じ構成要素は、同様の番号によって表され得る。明確性の目的のために、全ての構成要素が、全ての図面において標識され得るわけではない。
【0015】
図1図1は、容器ユニットの一実施形態を描写する。
【0016】
図2図2は、図1の容器ユニットの正面図である。
【0017】
図3図3は、第1の容器および第2の容器の実施形態の分解図を描写する。
【0018】
図4図4は、容器ユニットの実施形態の分解図を描写する。
【0019】
図5図5は、図4の容器ユニットの分解代替図を描写する。
【0020】
図6図6は、容器ユニットのためのラッチの一実施形態を描写する。
【0021】
図7図7は、蓋を含む、図1の容器ユニットの部分的分解図を描写する。
【0022】
図8図8は、図2の線8-8に沿って得られた、図1の容器ユニットの断面図を描写する。
【0023】
図9図9は、図7の蓋の底面図を描写する。
【0024】
図10図10は、図1の容器ユニットの底面図を描写する。
【0025】
図11図11は、蓋が除去されている、図1の容器ユニットの上面図を描写する。
【0026】
図12図12は、貯留デバイスの実施形態を描写する。
【0027】
図13図13は、図12の貯留デバイスと併用時の図1の容器ユニットの分解図を描写する。
【0028】
図14図14は、容器ユニットと貯留デバイスを併用するための方法の一実施形態のブロック図である。
【0029】
図15図15は、図1の線15-15に沿って得られた、図1の容器ユニットの断面図である。
【0030】
図16図16は、容器ユニットの別の実施形態を描写する。
【0031】
図17図17は、図16の線17-17に沿って得られた、図16の容器ユニットの断面図を描写する。
【0032】
図18図18は、容器ユニットのさらに別の実施形態を描写する。
【0033】
図19図19は、容器ユニットのさらに別の実施形態を描写する。
【0034】
図20図20は、容器ユニットのさらに別の実施形態を描写する。
【0035】
図21図21は、貯留デバイスと併用時の複数の容器ユニットの実施形態を描写する。
【発明を実施するための形態】
【0036】
典型的投与プロセスの間、複数の注射器が、患者の中への注射に先立って、一連のステップにおいて、薬用流体を混合するために使用され得る。各ステップでは、看護士、医師、または他の医療従事者は、個々の流体が、その個々のパッケージングから引き出され、混合容器の中に排出される際、無菌状態を確実にすることに注意を払う。薬用流体が、患者の中への注射に先立って、事前に混合される必要がない場合でも、各流体は、典型的には、ポンプ、注射器、または他の好適なツールによって、個々の容器から引き出される。典型的容器内に含有されるものより大きい投薬量が、特定の患者のために要求される場合、プロセスは、典型的には、要求される投薬量に到達するまで、複数回、繰り返される。故に、医療従事者によって実施される従来の投与方法は、典型的には、薬用流体の複数の個々の容器を使用し、これは、時間がかかり、かつ複雑であり得る。
【0037】
いくつかの治療では、複数の薬用流体が、混合物中において、または順次、所定の容積比率において患者に投与される。薬用流体の容器は、典型的には、別個に供給され、特定の投薬量が、医療従事者によって測定され得る。故に、有意な時間および労力が、患者のための特定の投薬量を調達および調製する際に費やされる。本時間および労力は、標準的容器内で供給されるものより大きい投薬量を要求し得る、一部の患者に関して、さらに複雑化され得、医療従事者は、異なるように定寸された容器のある範囲を横断して、薬用流体を貯留させることを要求され得る。流体投与プロセスの完了に応じて、医療従事者は、単一治療の結果として、大量の容器および薬用流体廃棄物を管理し得る。
【0038】
ある場合には、いくつかの薬用流体を使用した治療の頻度に起因して、自己投与が、利便性およびコストのための好ましいオプションである。医療従事者によって実施されるときにすでに時間がかかるものである、困難な手技は、患者が自己投与を実践するには困難であり得る。例えば、患者は、単一投与プロセスのために、薬用流体の多数の容器を調達し、それを取り扱う必要があり得、これは、困難かつ時間がかかり得る。故に、薬用流体投与の時間消費および複雑性を低減させることが、改善された利便性および日々の生活への低減された影響のため、自己投与患者にとって望ましい。
【0039】
上記に照らして、本発明者らは、患者が、異なる容器内に別個に含有される、複数の薬用流体を投与することを可能にする、容器ユニットの利点を認識している。従来の投与プロセスと比較して、容器ユニットは、より少ないステップを有する、より単純な薬用流体投与プロセスの使用を可能にし得る。容器ユニットはまた、所定の投薬量のための薬用流体調製が簡略化されるように、薬用流体の所定の比率を伴う、投薬量の投与を可能にし得る。容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を格納し、それらを相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含んでもよい。担体は、容器ユニットが、貯留デバイスと協働し、1つ以上の容器ユニットからの薬用流体の投与をさらに簡略化することを可能にする、特徴を含んでもよい。
【0040】
本発明者らはまた、容器ユニットを関連付けられる貯留デバイスに取り付けるための辺縁を含む、容器ユニットの利点を認識している。辺縁は、関連付けられる貯留デバイスのラッチに係合し、容器ユニットを貯留デバイスに取り付けてもよい。故に、患者は、迅速かつ確実に、薬用流体の容器を貯留デバイスに取り付け、治療のための複数の薬用流体を投与し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、担体の外周の少なくとも一部から突出する、辺縁を含んでもよい。辺縁は、容器ユニットが貯留デバイスに接続されると、関連付けられる貯留デバイスのラッチに係合するように構成されてもよい。辺縁が、ラッチに係合した後、辺縁は、容器ユニットが貯留デバイスに固着されるように、貯留デバイスからの容器ユニットの分離に抵抗し得る。いくつかの実施形態では、辺縁は、第1の容器の第1の開口部および/または第2の容器の第2の開口部の周囲に配置される、外周の一部から突出してもよい。そのような配列は、分離抵抗を第1および第2の容器と貯留デバイスとの間のインターフェースの近傍に提供し得る。
【0042】
本発明者らはまた、第1の容器と第2の容器との間に配置されるスロットを伴う、担体を含む、容器ユニットの利点を認識している。スロットは、挿入部を関連付けられる貯留デバイスから受容するように構成されてもよい。そのような配列は、使用の間、容器ユニットの偶発的除去を防止し得、また、貯留デバイスへの容器ユニットの確実かつ迅速な接続を助長し、治療のための薬用流体を投与し得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体はまた、第1の容器と第2の容器との間に配置される、スロットを含んでもよい。スロットは、関連付けられる貯留デバイスの挿入部を受容するように構成されてもよく、挿入部の形状に相補的な形状を有してもよい。本実施形態によると、挿入部が、スロットによって受容されると、スロットは、1つ以上の横方向における、容器ユニットに印加される力に抵抗し得る。スロットは、貯留デバイスに向かって移動されるにつれて、容器ユニットを誘導し、容器ユニットを貯留デバイスに接続するために使用されてもよい。容器ユニットを誘導することによって、スロットは、第1および第2の容器と貯留デバイスとの間の確実な流体接続を促進し得る。いくつかの実施形態では、スロットは、挿入部内のチャネルに係合し、それによって、付加的誘導表面を容器ユニットと関連付けられる貯留デバイスとの間に提供するように構成される、内壁を含んでもよい。
【0044】
本発明者らはまた、第1の部分および第2の部分を伴う、担体を含む、容器ユニットの利点を認識しており、第1の部分は、第1の形状を伴う、外周面を有し、第2の部分は、第2の形状を伴う、外周面を有する。そのような配列は、関連付けられる貯留デバイスへの適切な配向における、容器ユニットの取付を助長し得、また、貯留デバイスへの容器ユニットの確実かつ迅速な接続を助長し得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、第1の形状を伴う、第1の部分と、第2の異なる形状を伴う、第2の部分とを含んでもよい。第1および第2の部分は、その組み合わせられた形状が関連付けられる貯留デバイス上のポートの形状に相補的であるように構成されてもよい。第1の形状および第2の形状は、異なるため、容器ユニットは、容器ユニットが貯留デバイスに接続可能である、所定の配向を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2の部分は、貯留デバイスのポートの形状に相補的であるように成形され得るため、ポートは、容器ユニットが貯留デバイスに接続されるにつれて、第1および第2の部分に係合し、容器ユニットを誘導し得る。いくつかの実施形態では、第1の形状および第2の形状は、楕円形であってもよく、第1の形状は、第1の半径を有し、第2の形状は、異なる第2の半径を有する。
【0046】
本発明者らはまた、第1の容器と、第2の容器と、延在部を伴う、担体とを含む、容器ユニットの利点を認識している。延在部は、第1の容器の第1の内部容積から離れる方向に、第1の容器の第1の停止部と少なくとも同じ高さまで延在してもよい。延在部は、関連付けられる貯留デバイスに接触し、貯留デバイスの中への容器ユニットの挿入に抵抗し得る。そのような配列は、貯留デバイスのスパイクの確実な挿入深度を助長し得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の停止部を伴う、第1の容器と、第2の停止部を伴う、第2の容器と、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成される、担体とを含む。担体は、第1の容器から離れるように第1の停止部と少なくとも同じ高さまで延在する、延在部を有してもよい。より具体的には、これらの実施形態によると、延在部は、第1の容器の第1の内部容積から離れる方向に、第1の内部容積から反対側に向く、第1の停止部の端部と少なくとも同じ高さまで延在してもよい。したがって、延在部と第1の停止部の端部との間のオフセットは、ゼロを上回るまたはそれに等しくてもよい。延在部は、関連付けられる貯留デバイス上の表面に接触し、延在部が貯留デバイスに接触すると、第1の容器の中への貯留デバイスのスパイクのさらなる挿入に抵抗するように構成されてもよい。故に、延在部は、貯留デバイスのスパイクの所定の挿入(すなわち、穿刺)深度を設定し、第1および第2の容器と貯留デバイスとの間の効果的シールおよび流体接続を助長し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、容器ユニットの延在部と該担体によって保持される第1の容器の第1の停止部との間の適切なオフセット(すなわち、延在部が、第1の容器から離れる方向に、第1の停止部の端部を越えて延在する、距離)は、約0mm、0.25mm、0.75mm、1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、または任意の他の好適なオフセットを上回るまたはそれに等しくてもよい。対応して、担体の延在部と第1の停止部との間のオフセットは、約2.75mm、2.25mm、1.75mm、1.25mm、0.75mm、0.5mm、0.1mm、または任意の他の好適なオフセット未満またはそれに等しくてもよい。上記の範囲の組み合わせも、検討され、例えば、1mm~2mm、0mm~2mm、0.5mm~1.5mm、ならびに1.5mm~2.5mmまたはそれに等しいオフセットを含む。当然ながら、任意の好適なオフセットが、使用されてもよく、上記のものを上回るおよびそれ未満の両方の距離を含むが、本開示は、そのように限定されない。
【0049】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、第1の容器と、第2の容器と、担体と、蓋とを含む。第1および第2の容器はそれぞれ、内部容積と、停止部と、シールとを含んでもよい。停止部は、容器の開口部内に配置されてもよく、シールは、容器ユニットの使用に先立って、停止部を被覆し、停止部のための保護を提供してもよい。第1および第2の容器は、異なる内部容積を有してもよく、投与を患者への投与のために、異なる薬用流体を保持してもよい。いくつかの実施形態では、第1の容器および第2の容器の容積は、所定の比率によって関連されてもよい。担体は、第1の容器および第2の容器を相互に対して定常に保持するように構成されてもよい。担体は、第1の区分と、第2の区分とを含んでもよく、これは、第1の容器および第2の容器の周囲に接続され、第1および第2の容器を担体内に固着させてもよい。第1の区分および第2の区分は、それらが合体されると、第1の区分を第2の区分を固着させるように構成される、区分ラッチと、区分ラッチレセプタクルとを含んでもよい。第1の区分および第2の区分はまた、1つ以上の整合部材を含み、区分ラッチおよび区分ラッチレセプタクルの適切な整合を誘導および助長してもよい。いくつかの実施形態では、担体は、第1および第2の容器の最下部分にわたって配置され、その間に延在する、底部を含んでもよい。蓋は、蓋が第1および第2の容器のシールおよび停止部を保護し得るように、第1および第2の容器の停止部ならびにシールが配置される、担体の上部部分にわたって配置されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋は、蓋の除去がまた、シールを除去し、停止部を露見させ得るように、少なくとも部分的に、第1および第2の容器のシールの周囲に配置されてもよい。蓋は、蓋と、いくつかの実施形態では、シールとの離昇および除去を促進するように構成される、タブを含んでもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、薬用流体貯留デバイスは、複数のポートならびに少なくとも1つの流体分布システムを伴う、筐体を含む。複数のポートは、薬用流体の1つ以上の容器を少なくとも1つの流体分布システムに流動的に接続するために好適なスパイクまたは他の流体コネクタを含んでもよい。ポートは、複数のスパイクを含んでもよく、これは、容器ユニット内にともにパッケージングされた複数の容器に流動的に接続するために使用されてもよい。流体分布システムは、いったんそれらが流体分布システムに流動的に接続されると、流体を1つ以上の容器から引き出すために使用される、流体インターフェースの空気フィルタ、管類、および流体コネクタを含んでもよい。ポートは、重力が薬用流体を容器から流体コネクタに供給するために使用され得るように、1つ以上の容器ユニットを反転位置に受容するように構成されてもよい。流体分布システムは、単一薬用流体を異なるポートに接続される複数の容器から供給してもよい、または異なるポートに接続される異なる薬用流体の混合物を供給してもよい。空気フィルタは、流体分布システムの中への空気が、流体コネクタから引き出される任意の体積の流体に置換されることを可能にし得る。流体コネクタは、注入ポンプまたは注射器等の流体を患者に投与するために使用され得る、任意の患者デバイスに接続するように構成されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、薬用貯留デバイスを使用して、薬用流体を投与するための方法は、1つ以上の容器ユニットを1つ以上のポートに接続するステップと、患者デバイスを流体分布システムの流体コネクタに結合し、薬用流体を容器ユニット内に配置される2つ以上の容器から引き出すステップとを含む。薬用貯留デバイスのポートは、1つ以上のスパイクアセンブリを含んでもよく、各スパイクアセンブリは、中空スパイクと、スパイクを被覆するスパイクシースとを含む。カバーが、除去され、スパイクアセンブリが、暴露されると、容器をスパイクに接続するステップは、容器ユニットの容器をスパイク上に押動させ、スパイクシースおよび容器をスパイクによって穿刺させ、スパイクと容器の内部容積との間の流体連通を可能にするステップを含み得る。いったん容器ユニットが、接続されると、容器からの薬用流体は、スパイクおよび結合される管類を通して、患者の中への流体の投与のために、流体分布システムを注入ポンプ、注射器、または他のデバイスに接続するために使用され得る、流体コネクタに流動し得る。1つを上回る容器ユニットが、流体分布システムに接続される場合、容器ユニットの接続される容器のそれぞれ内の流体の総体積は、流体コネクタにおいて、単一体積として、組み合わせられ、送達されてもよい。複数の容器が使用される場合、スパイクシースは、薬用流体の任意の損失を伴わずに、連続して、または非連続して、容器が穿刺されることを可能にし得る、スパイクが容器を穿刺することに先立って、スパイクに対してシールを形成し、任意の薬用流体をスパイクシースおよびスパイク内に含有させ得る。いくつかの実施形態では、複数の流体分布システムは、薬用貯留デバイスにおいて使用され、異なる薬用流体を送達する、または異なる薬用流体の混合物を提供してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、容器ユニットを製造する方法は、第1の容器と、第2の容器と、第1の区分および第2の区分を含む、担体とを取得するステップを含む。本方法はさらに、第1の容器および第2の容器を、それぞれ、第1および第2の容器を受容するように構成される、第1の区分の第1のくぼみおよび第2のくぼみの中に設置するステップを含む。第1および第2の容器が、第1の区分内に設置されると、第2の区分は、第1の容器および第2の容器が担体内で相互に対して定常に保持されるように、第1および第2の容器にわたって設置され得る。いくつかの実施形態では、本方法は、区分のうちの1つ上の区分ラッチが他の区分上の区分ラッチレセプタクルと整合するように、第1の区分および第2の区分を整合させるステップを含んでもよい。これらの区分ラッチおよびレセプタクルは、第1の区分および第2の区分をともに第1および第2の容器の周囲に固着させるために使用され得る。いくつかの実施形態では、第1および第2の区分は、機械的押下力とともに固着されてもよく、これは、力を第1および第2の区分に印加し、対応する区分ラッチおよびレセプタクルを係合させる。製造の方法は、手動で、半自律的に、または完全に自律的に、実施されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0053】
いくつかの実施形態では、容器ユニットの容器の適切な容積は、約1.25mL、2.5mL、5mL、10mL、25mL、50mL、100mL、200mL、300mL、または任意の他の好適な容積を上回るまたはそれに等しくてもよい。対応して、容器の容積は、約350mL、250mL、150mL、75mL、35mL、15mL、7.5mL、3mL、1.5mL、または任意の他の好適な容積未満またはそれに等しくてもよい。上記の範囲の組み合わせも、検討され、例えば、1.25mL~15mL、25mL~300mL、100mL~350mL、ならびに1.25mL~50mLまたはそれに等しい容積を含む。当然ながら、任意の好適な容積が、使用されてもよく、上記のものを上回るおよびそれ未満の両方の容積を含むが、本開示は、そのように限定されない。
【0054】
いくつかの実施形態では、容器ユニットは、貯留デバイスと併用され、薬用流体を容器ユニット内の複数の容器から投与してもよい。本明細書に説明される容器ユニットと併用され得る、貯留デバイスの実施例は、「POOLING DEVICE FOR SINGLE OR MULTIPLE MEDICAL CONTAINERS」と題され、米国特許商標庁に2016年6月17日に出願され、参照することによって本明細書に組み込まれる、第15/186,061号に説明される。本明細書および参照することによって組み込まれる文書が、対立および/または矛盾する開示を含む場合、本明細書が、優先するものとする。参照することによって組み込まれる2つ以上の文書が、相互に対して対立および/または矛盾する開示を含む場合、より後の発効日を有する文書が、優先するものとする。
【0055】
本明細書に説明される実施形態は、貯留デバイスと併用時の容器ユニットに関連し得るが、任意の適切なツールまたは機構が、薬用流体を容器ユニットから投与するために採用されてもよい。例えば、ポンプ、注射器、または他の好適なツールもまた、薬用流体を容器ユニットから引き出し、投与するために使用されてもよい。これらの実施例によると、ポンプ、注射器、または他のツールは、直接、容器ユニットの1つ以上の容器に結合されてもよい。そのような配列では、容器ユニットは、簡略化されたパッケージングおよび複数の薬用流体へのアクセスを提供し得る。当然ながら、容器ユニットは、任意の好適な投与デバイス、ツール、またはシステムと併用されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0056】
図1は、第1の容器110Aと、第2の容器110Bと、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体とを含む、容器ユニット100の一実施形態を描写する。担体は、スロット122と、底部124と、辺縁126、くぼみ128A、128Bと、ハンドル130とを含む。スロット122は、担体内に形成され、貯留デバイスのポートの中に誘導する、容器ユニットと相補的な形状を有する、薬用貯留デバイスの挿入部を受容するように構成される。底部124は、容器のそれぞれの最下部分(例えば、図3参照)を被覆し、該最下部分間に延在する。故に、底部は、実質的に持続表面を第1および第2の容器の最下部分間に作成し、これは、患者または医療従事者によって、力を容器ユニットに印加するために使用されてもよい。辺縁126は、容器ユニットの外周から外に突出する。より具体的には、図1の実施形態によると、辺縁は、第1および第2の容器の開口部の近傍に配置される担体の最上部分から外に突出する。くぼみ128A、128Bは、第1の容器および第2の容器を担体内に受容および保持するように構成される。くぼみは、高摩擦材料、圧縮性材料、または第1の容器を第2の容器に対して定常に保つための他の好適な配列を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2の容器は、縦軸を中心として回転可能であってもよいが、担体によって平行移動可能に定常に保持されてもよい。ハンドル130および/または底部124(第1の容器と第2の容器との間の中空部分を含む)は、患者または他の医療従事者によって、担体を握持し、容器ユニットを操作するために容易に使用され得る。
【0057】
図1の実施形態に示されるように、容器ユニット100はまた、タブ152を伴う、蓋150を含む。蓋は、容器ユニットの区分120A、120Bによって形成される担体に除去可能に取り付けられ、辺縁126上に静置する。タブは、蓋を担体から持ち上げ、除去し、第1の容器および第2の容器開口部を露見させるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の容器および第2の容器はそれぞれ、停止部と、停止部を被覆および保護する、シール(例えば、図3参照)とを含んでもよい。本実施形態では、1つ以上の容器係合フィンガ(図に示されない)が、容器のシールに係合してもよく、蓋が担体から除去されると、シールを除去するように構成されてもよい。すなわち、タブ152を持ち上げることによって、容器110A、110Bのそれぞれ上のシールは、破壊および/または除去され、容器およびその関連付けられる停止部を露見させ得る。蓋150は、容器ユニットが使用のための準備ができるまで、第1および第2の容器のための保護を提供してもよい。
【0058】
図2は、図1の容器ユニット100の正面図である。図2に示されるように、スロットは、側壁122Aと、湾曲壁122Bと、内壁122Cとを含む。故に、スロットは、内壁および側壁を伴う、長方柱の少なくとも3つの辺を画定する。湾曲壁は、スロットの近位端上に位置付けられる、水平円筒形区画を画定する。図2に示される実施形態によると、関連付けられる貯留デバイスは、スロットのものと相補的な形状を伴う、挿入部を有してもよい。すなわち、挿入部は、長方柱の少なくとも3つの壁と、挿入部の遠位端上に配置される、水平円筒形区画とを含み得る。故に、スロットは、容器ユニットが関連付けられる貯留デバイスに接続されるにつれて、容器ユニットを誘導し、容器ユニットの事実上の整合および配向を助長し得る。
【0059】
図2に示されるように、ハンドル130は、患者または医療従事者が容器ユニットを握持するための適正な空間を提供する。例えば、容器ユニットは、底部124の周囲、第1の容器110Aの周囲、または第2の容器110Bの周囲で把持されてもよい。故に、ハンドルは、貯留デバイスの中に挿入される、別様に別の医療デバイスに結合される、または周囲に移動されるとき、容器ユニットがより容易に取り扱われることを可能にし得る。容器がそれぞれ、その中に配置される薬用流体へのアクセスを得るために、穿刺され得るにつれて、ハンドルによって提供される安定性が、望ましくあり得る。例えば、ハンドルは、蓋150を除去する間、握持され、容器ユニットをひっくり返し、容器ユニットを貯留デバイスの中に挿入し、容器の両方を穿刺してもよい。図2に示されるように、ハンドルは、円筒形形状であるが、容器ユニットの取扱を簡略化する、任意の好適な形状は、採用されてもよい。
【0060】
図3は、第1の容器110Aおよび第2の容器110Bの実施形態の分解図を描写する。第1の容器は、第1の内部容積に対する第1の開口部112Aを含み、第1の開口部は、第1の平面、容器辺縁114A、停止部116A、シール118A、最下部分111A、および縮径部115Aによって画定される。停止部は、開口部の中に挿入され、第1の内部容積を流動的にシールするように構成され、容器辺縁上に静置する。シールは、停止部が開口部内に着座されたままであるように、停止部および延在部の両方にわたって嵌合するように構成される。故に、シール118Aは、容器が別の医療デバイスに結合される準備ができるまで定位置に残され得る、保護要素である。いくつかの実施形態では、停止部116Aは、天然または合成ゴム等の針またはスパイクによって穿刺されるために好適な材料から成ってもよい。当然ながら、停止部は、開口部112Aをシールするための任意の好適な材料から成ってもよく、本開示は、そのように限定されない。いくつかの実施形態では、停止部は、容器辺縁114A上に静置しなくてもよく、開口部112A内に完全に配置されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0061】
図3に示されるように、第2の容器110Bは、第1の容器110Aのものに類似する構成要素を含む。第2の容器は、第2の平面、第2の容器辺縁114B、第2の停止部116B、第2のシール118B、第2の最下部分111B、および第2の縮径部115Bによって画定される、第2の開口部112Bを含む。第2の停止部は、第1の容器のものと同様に、第2の開口部の中に挿入され、第2の内部容積をシールするように構成される。第2のシールは、投与プロセスの間、容器が使用のための準備ができることに先立って、停止部および容器辺縁の周囲に配置され、停止部を第2の開口部内に固着させる。図3に示されるように、第1の停止部116Aおよび第2の停止部116Bは、容器のサイズおよびその中に配置される薬用流体のタイプに依存する、変形例を含んでもよい。同様に、シールは、停止部が開口部内に固着して保持され得るように、容器の容器辺縁の形状に応じて異なり得る。例えば、第2の停止部は、隆起を含み、シールならびにマーキングを助長する。停止部およびシールは、容器の開口部を事実上シールおよび保護する、任意の適切な構成を使用してもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0062】
図3に示される実施形態によると、第1の容器110Aおよび第2の容器110Bからの薬用流体の投与プロセスは、シール118A、118Bおよび/または停止部116A、116Bを操作するステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、投与プロセスは、それぞれ、第1のシール118Aおよび第2のシール118Bを第1の容器および第2の容器から除去するステップを含んでもよい。いったんシールが、除去されると、停止部は、それらが関連付けられる医療デバイスの針またはスパイクによって穿刺され得るように、暴露され得る。当然ながら、停止部はまた、容器を関連付けられる医療デバイスに結合する、または容器の含有量を傾注するために除去されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0063】
図4は、第1の区分120Aと、第2の区分120Bとを含む、担体の実施形態の分解図を描写する。図4に示され、前述で議論されるように、第1の区分120Aは、スロット122と、底部124と、辺縁126と、第1のくぼみ128Aと、第2のくぼみ128Bと、ハンドル130とを含む。スロット122は、側壁122Aと、湾曲壁122Bと、内壁122Cとを含む。底部124は、第1のくぼみと第2のくぼみとの間に延在し、これは、それぞれ、第1および第2の容器を保持するように構成される。辺縁126は、第1の区分の上側部分の外周から外に突出する。
【0064】
図4の実施形態によると、第1の区分120Aは、2つの容器縮径部ホルダ132A、132Bと、区分ラッチ134と、整合部材138とを含む。容器縮径部ホルダ132A、132Bは、第1のくぼみ128Aおよび第2のくぼみ128Bと協働し、第1および第2の容器を担体内に固着して保持し得る。容器縮径部ホルダは、第1および第2の容器(例えば、図3参照)の縮径部に係合し、第1および第2の容器の縦方向移動を阻止し得る。区分ラッチ134は、第1の区分から外に突出し、第2の区分120B上の区分ラッチレセプタクル136に係合し、第1の区分を第2の区分に固着するように構成される。第1の区分の整合部材138は、同様に、第2の区分上の整合部材に係合し、第1の区分を第2の区分に対して正しく配向し、区分ラッチと区分ラッチレセプタクルを整合させ得る。
【0065】
図4に示されるように、担体の第2の区分120Bは、第1の区分120Aのものに相補的構成要素を含む。第2の区分は、スロット122と、底部124と、辺縁126と、第1のくぼみ128Aと、第2のくぼみ128Bと、ハンドル130とを含む。図4の実施形態によると、第1の区分および第2の区分は、組み合わせられ、完成された構成要素を作成し得る。すなわち、第1の区分および第2の区分のうちの1つのスロット、底部、上側辺縁、第1のくぼみ、第2のくぼみ、およびハンドルは、第1の区分が第2の区分に固着されると完成される、より大きい全体の一部であり得る。例えば、第1の区分のスロット122は、第2の区分のスロットと組み合わせられ、事実上、第1の容器と第2の容器との間に配置される、単一スロットを作成し得る。同様に、第2の区分の辺縁126は、第1の区分の辺縁126と組み合わせられ、担体の外周から突出する、実質的持続上側辺縁を作成し得る。図4に示されるように、第2の区分はまた、容器縮径部ホルダ132A、132Bと、区分ラッチレセプタクル136と、整合部材138とを含み、これは、第1の区分の対応する構成要素と協働する。第2の区分の容器縮径部ホルダ132A、132Bは、第1の区分の容器縮径部ホルダ132A、132Bと組み合わせられ、容器縮径部を保持するための封入された空間を形成し得る。区分ラッチレセプタクル136は、第1の区分および第2の区分が、組み合わせられ、相互に固着され得るように、区分ラッチ134を受容するように構成される。同様に、第2の区分の整合部材138は、第1の区分の整合部材を受容し、第1の区分を第2の区分に対して誘導し、適切に配向するように構成される。いくつかの実施形態では、整合部材138は、第1の区分の整合部材が第2の区分の整合部材を受容するように構成されるように、逆転され得ることに留意されたい。
【0066】
図4の実施形態によると、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bは、担体の等部品として構成されてもよい。すなわち、担体は、ほぼ中心縦方向平面を辿って、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bに分裂される。そのような配列は、第1および第2の容器が、容器を第1の区分のくぼみ128A、128B内に設置し、第2の区分を容器の周囲に固着させることによって、担体によって容易に封入されることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、第1の区分および第2の区分は、非対称であってもよい、または別様に、不等部品に分裂されてもよい。例えば、第1の区分は、担体の半分を上回るものを形成してもよく、第2の区分は、単に、第1の区分が容器を定位置に固着させるためのキャップとして機能してもよい。いくつかの実施形態では、第1の区分および第2の区分は、横方向平面に沿って分裂されてもよい。例えば、担体は、容器が、第1の底部区分の中に設置され、上部の第2の区分によって定位置に固着され得るように、底部および上部区分に分裂されてもよい。当然ながら、第1の区分および第2の区分のための任意の好適な配列が、採用されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0067】
図5は、図4の容器ユニットの分解代替図を描写し、区分ラッチ134を含む、第1の区分120Aの内側を示す。上記に記載されるように、区分ラッチ134は、区分ラッチが区分ラッチレセプタクル136によって受容されると、第1の区分および第2の区分120Bをともに固着させるように構成される。図5に示される実施形態によると、対応する区分ラッチおよび区分ラッチレセプタクル対はそれぞれ、陥凹または孔に固着するように構成される、留具を含む。図5に示されるように、周辺区分ラッチは、区分ラッチレセプタクル(例えば、図6参照)内の陥凹または孔によって受容されるように構成される、留具(例えば、返し付き端部または遠位突出部)を含む。対照的に、中心区分ラッチは、対応する中心区分ラッチレセプタクル(例えば、図4参照)内に配置される三角形留具を受容するように構成される、孔を含む。図5に示されるように、長方形中心区分ラッチは、周辺ラッチより大きく、対応する区分ラッチレセプタクルの中に挿入されると、第1の区分および第2の区分のための固着力の大部分を提供してもよい。当然ながら、区分ラッチおよび区分ラッチレセプタクルは、任意の好適な固着力分布を伴う、任意の好適な配列を有してもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0068】
図6は、担体のための区分ラッチ134および区分ラッチレセプタクル136の一実施形態を描写する。図6に示されるように、担体は、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bに分裂される。区分ラッチ134および区分ラッチレセプタクル136は、担体の底部124上に配置される。区分ラッチ134は、区分ラッチレセプタクル136によって受容され得る、返し付き端部または他の遠位突出部を含んでもよい。区分ラッチ134は、区分ラッチが区分ラッチレセプタクルの中に挿入されるにつれて、返し付き端部が経路から外れて偏向するように、弾性的に偏向可能であってもよい。いったん区分ラッチが、区分ラッチレセプタクルの中に完全に挿入されると、区分ラッチレセプタクル内の窓は、区分ラッチが静置位置に向かって戻り得るように、返し付き端部を受容してもよい。いったん区分ラッチが、静置位置に向かって戻されると、返し付き端部は、第1の区分を第2の区分から分離し得る、力に抵抗し得る。図6上に示される実施形態では、区分ラッチ134は、押下され、区分ラッチを区分ラッチレセプタクル136から解放してもよい。
【0069】
ラッチが、図6の実施形態に図示および説明されるが、任意の好適な締結具が、担体の第1の区分を担体の第2の区分に固着するために使用されてもよい。例えば、ねじ、ボルト、タック、リベット、接着剤、または任意の他の好適な締結具が、第1の区分を第2の区分に固着するために使用されてもよい。締結具は、除去可能または実質的に恒久的であってもよい。いくつかの実施形態では、異なる締結具が、第1の区分を第2の区分に固着するために組み合わせにおいて使用されてもよい。例えば、組み合わせは、限定ではないが、区分ラッチおよび接着剤、区分ラッチおよびねじ、ならびにねじおよび接着剤を含んでもよい。締結具は、事実上、第1の区分を第2の区分に固着するために、第1の区分と第2の区分との間の任意の好適な場所内に配置されてもよい。
【0070】
図7は、蓋150を含む、図1の容器ユニット100の部分的分解図を描写する。図7に示されるように、蓋150は、区分120A、120Bによって形成される、担体から除去される。上記に記載されるように、蓋は、タブ152を含み、これは、蓋の除去を促進する。容器ユニットは、担体内に配置される、第1の容器110Aと、第2の容器110Bとを含み、第1の容器および第2の容器の開口部は、担体のインターフェース部分144に近接して配置される。蓋は、蓋を担体に除去可能に取り付けるために、担体の内側に部分的に嵌合してもよい。第1の容器は、第1のシール118Aを含み、第2の容器は、第2のシール118Bを含む。図7の実施形態によると、蓋は、第1のシールおよび第2のシールに係合する。蓋が、担体から除去されるにつれて、シールもまた、蓋によって除去されてもよい。図7の実施形態による、シールは、タブを持ち上げることによって、より容易に除去され得る。すなわち、理論によって拘束されることを所望するわけではないが、蓋は、第2種てことして機能し得、シールは、負荷として機能し、担体は、支点として機能する。
【0071】
図7-9の実施形態によると、蓋150は、シール118A、118Bに係合し、投与プロセスの間、その除去を簡略化し得る。例えば、容器係合フィンガ154(図8参照)が、蓋が上向き力をシールに印加するために使用され得るように、上部シールの下向きに向いた辺縁に係合するように構成されてもよい。代替実施例として、接着剤または他の好適な締結具が、蓋およびシールを、それらが実質的に相互に対して定常のままであるように、物理的に結合するために使用されてもよい。図7の実施形態に示されるように、蓋は、タブ152を含み、これは、力をシールに印加するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、タブは、付加的てこ力を蓋を除去する患者または医療従事者に提供するように延在し得る、ヒンジ付き部分を含んでもよい。図7および9に示される実施形態によると、蓋はまた、回転阻害部156を含み、これは、蓋が、蓋の完全除去に先立って、シール118A、118Bのいずれかを中心として回転されることを防止する。すなわち、回転阻害部は、担体のインターフェース部分144の内壁158に接触し、シールのいずれかから延在する軸を中心とした容器110A、110Bから離れる方向における回転を阻止する。そのような配列は、蓋が、縦軸を中心として回転される、および/または蓋がタブ152によって持ち上げられるとき等、シールのいずれかから延在する軸に沿った方向に容器から離れる方向に持ち上げられることを可能にし得る。当然ながら、蓋およびシールの任意の好適な配列が、採用されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0072】
図8は、図2の線8-8に沿って得られた、図1の容器ユニット100の断面図を描写する。図8に示されるように、容器ユニットは、区分120A、120Bによって形成される担体内に配置される、容器110を含む。容器110は、その中に停止部116が配置される、内部容積に対する開口部112を含む。シール118は、停止部ならびに容器の容器辺縁114の周囲に巻着される。容器の最下部分111は、くぼみ128および容器縮径部ホルダ132の内側において、担体内に保持される。蓋150は、部分的に、担体の内側に配置され、タブ152と、複数の容器係合フィンガ154とを含む。容器係合フィンガ154は、シール118の周囲に配置され、それと接触する。故に、蓋が、除去される(例えば、タブを持ち上げることによって)と、容器係合フィンガ154は、シール119の下向きに向いた辺縁に係合し、除去力をシールに印加するであろう。したがって、シール118は、蓋150と併せて、完全に除去されるであろう。
【0073】
図8の実施形態では、容器係合フィンガ154は、シール118に向かって傾斜されてもよく、可撓性材料から成ってもよい。故に、蓋150が、容器110および担体120にわたって設置されると、容器係合フィンガは、蓋が担体に除去可能に固着され得るように、シールの経路から外れるように偏向(すなわち、撓曲)し得る。いったん蓋が固着されると、容器係合フィンガは、容器係合フィンガがシールと接触したままであるように、シールに向かって付勢され得る。故に、蓋が、持ち上げられると、容器係合フィンガは、シールの経路から外れるように撓曲せず、むしろ、シールに係合し、除去力を印加する。そのような配列は、簡略化された製造を提供し、蓋が単純運動で除去されるとき、シールが除去されることを確実にし得る。蓋は、限定ではないが、プラスチックおよび金属を含む、任意の好適な可撓性材料から成ってもよい。当然ながら、蓋は、容器の開口部を被覆および保護する、任意の好適な配列を採用してもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0074】
図9は、図7の容器ユニットの蓋150の底面図を描写する。上記に記載されるように、蓋は、タブ152を含み、これは、オペレータが、力を蓋によって係合されるシールに印加することを可能にするように構成される。特に、容器係合フィンガ154は、容器のシールに係合し、蓋が除去されると、シールを除去する。ある場合には、蓋は、蓋の対向側によって係合されるシールを除去せずに、蓋の片側が除去され得る(同一側の容器シールが対応して除去される)ように、可撓性材料から成ってもよい。例えば、蓋の第1の部分は、軸155Aに沿って引き上げられ、第1のシールを除去し、次いで、軸155Bを中心として回転され得る一方、蓋の第2の部分は、第2のシールと係合されたままであって、第2のシールは、開口部112B内に留まる。図9に示されるように、蓋は、1つ以上の回転阻害部156を含む。回転阻害部は、他の容器上のシールの完全性を維持しながら、オペレータが1つの容器にアクセスすることができないように、蓋の対応する部分が、持ち上げられ、担体から離間されるとき、担体の1つ以上の構成要素(例えば、図7における内壁158参照)に係合し、軸155Aまたは軸155Bのうちの1つのいずれかを中心とした蓋の回転を防止するように構成される。より具体的には、回転阻害部は、第2の容器のシールを維持しながら、蓋の片側を持ち上げ、第1の容器のシールを除去し、蓋を第2の容器のシールを中心として回転させ、第1の容器を露出させることを防止する。図9に示される実施形態によると、回転阻害部は、軸155Aまたは155Bのいずれかを中心として蓋の回転を、該軸に沿った平行移動における蓋の移動を阻止せずに、阻止する。図9に示される回転阻害部は、担体から離れる除去方向における(すなわち、ページの向こう側に向けた軸155A、155Bの方向における)蓋の平行移動、または蓋の縦軸153もしくは縦軸153と平行な任意の軸を中心とした蓋の回転を阻止しない。したがって、オペレータは、蓋を平行移動させる、および/または蓋を縦軸または縦軸153と平行な任意の軸を中心として回転させ、シールの両方を干渉なく回転阻害部から除去することによって、タブ152を使用し、蓋を担体から除去し得る。
【0075】
図9に示されるように、回転阻害部156は、2つの壁として構成され、これは、軸155A、155Bを中心とした回転が阻止されるように、内壁の形状を補完し、それと緊密に嵌合するように成形される(例えば、図7における内壁158参照)。蓋が軸155Aまたは155Bのいずれかを中心として回転されると、回転阻害部のうちの少なくとも1つは、担体の一部に接触し、さらなる回転を防止する。すなわち、軸155Aまたは155Bのいずれかを中心とした回転阻害部によって辿られる回転弧は、蓋が軸のいずれかを中心として回転されると、回転阻害部が担体に干渉するように、担体の一部と重複する。しかしながら、他の方向に移動される(例えば、縦軸153、軸153と平行な軸を中心とした回転、または軸155A、155Bに沿った平行移動の)ときの回転阻害部の回転弧および/または平行移動経路は、干渉が生じず、蓋がそれらの方向に自由に移動するように、それらの方向において、担体と重複し得ない。ある場合には、回転阻害部と担体との間の緊密嵌合は、それらの方向における回転クリアランスを低減させることによって、軸155Aまたは155Bを中心とした回転の阻止を改善し得る。当然ながら、図9に示される回転阻害部は、担体の内壁に緊密に嵌合する、2つの壁として構成されるが、回転阻害部は、蓋の回転を妨害する、任意の好適な構造として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、回転阻害部は、蓋の幾何学的中心に近接する、2つの容器係合フィンガ間に配置されてもよい。そのような配列は、回転阻害部の回転弧が軸155Aまたは軸155Bを中心とした回転方向における担体の回転クリアランスより大きいことを確実にすることによって、蓋のいずれかの側が持ち上げられる場合、回転が好適に阻止されることを確実にし得る。いくつかの実施形態では、回転阻害部は、容器の内壁の外側に配置されてもよく、担体の外壁に係合し、蓋の回転を阻止するように構成されてもよい。
【0076】
図10は、図1の容器ユニット100の底面図を描写する。図10に示されるように、容器ユニットは、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体を含む。担体は、底部124を含み、これは、実質的に持続し、平面に延在する。図10の実施形態によると、底部は、担体内に保持される容器の最下部分(例えば、図3および図8参照)を被覆する。底部はまた、担体内の容器の最下表面間の任意の側方(すなわち、横方向)間隙または空間に跨架する。したがって、底部は、それに対して力が印加され得る、表面を提供し得る。図10の実施形態によると、容器ユニットは、容器ユニットの上部部分に沿って貯留デバイスと接続するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、力が、容器ユニットと貯留デバイスの1つ以上のラッチを係合し、かつ容器ユニットの容器を1つ以上のスパイクアセンブリで穿刺するために使用され得る。したがって、平滑表面を容器ユニット上に提供することが望ましくあり得、これは、均一な力を担体およびその中に配置される容器のそれぞれに印加するために使用され得る。いくつかの実施形態では、底部表面は、少なくとも部分的に、担体内に配置される容器のそれぞれの最下部分を被覆してもよい。本実施形態によると、力を容器の最下部分のそれぞれに印加するために使用され得る、担体の部分は、容器ユニットを貯留デバイスに接続するために好適であり得る。いくつかの実施形態では、容器ユニットの底部124は、略平坦であってもよい。そのような配列は、容器ユニットが平坦表面上に直立するように設定される場合、望ましくあり得る。例えば、平坦底部は、容器ユニットがテーブル上部上に直立に設定されるために望ましくあり得る。底部の平坦配列はまた、容器ユニットへの力印加を促進し得る。当然ながら、容器ユニットの底部は、適切な形状を伴う、任意の好適な配列を採用してもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0077】
図11は、蓋150が除去され、インターフェース部分144を露見させている、図1の容器ユニット100の上面図を描写する。図11に示されるように、シール118A、118Bは、第1の容器および第2の容器の停止部ならびに開口部にわたって配置される。容器は、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成され、インターフェース部分144を有する、担体内に配置される。インターフェース部分は、第1の容器と第2の容器との間に配置される、スロット122を含む。上記に記載されるように、スロットは、側壁122Aと、湾曲壁122Bと、内壁122Cとを含む。内壁122Cは、スロットを2つの部分に分割し、それぞれ、等しく定寸された側壁および湾曲壁を伴う。図11に示されるように、スロットの各部分は、長方柱の少なくとも3つの壁を形成する。上記に記載されるように、貯留デバイスまたは他の医療デバイスは、スロットのものと相補的な形状を伴う、挿入部を有してもよい。挿入部は、スロットの内壁122Cを受容するように構成されるチャネルによって分裂される、突起を含んでもよい。故に、容器ユニットが貯留デバイスまたは他の医療デバイスに結合されるにつれて、スロットは、容器ユニットを正しい位置に誘導および配向し得る。
【0078】
図11に示されるように、区分120A、120Bによって形成される、担体のインターフェース部分144は、第1の形状を伴う、第1の外周面140Aと、第2の形状を伴う、第2の外周面140Bとを含む。第1の外周面140Aは、第1の容器および第1のシール118Aの周囲に配置される一方、第2の外周面140Bは、第2の容器および第2のシール118Bの周囲に配置される。第1の表面および第2の表面は、スロット122によって分離される。図11に示される実施形態によると、第1の形状および第2の形状はそれぞれ、異なる半径を伴う、略楕円形である。すなわち、第1の形状は、第2の容器の中心から延在する半径R2未満である、第1の容器の中心から延在する、半径R1を有する。当然ながら、第1の形状および第2の形状は、三角形、長方形、多角形、円形、またはそれらの任意の組み合わせを含む、任意の好適な形状であってもよく、本開示は、そのように限定されない。いくつかの実施形態では、第1の形状および第2の形状は、関連付けられる貯留デバイスまたは他の医療デバイス上のポートの形状に対応し得る。すなわち、いくつかの実施形態では、組み合わせられる第1の形状および第2の形状は、貯留デバイス上のポートの形状とほぼ同一であり得る。組み合わせられた形状は、第1の形状と第2の形状との間の差異に起因して、非対称であってもよい。
【0079】
しかしながら、容器ユニットは、異なるように成形されたポートを有する、貯留デバイスと併用されてもよく、容器ユニットとほぼ同一形状を有する、貯留デバイスポートとの併用に限定されないことを理解されたい。例えば、容器ユニットは、長方形形状のポート、正方形形状のポート、卵形形状のポート、または任意の他の好適な形状を有する、貯留デバイスと併用されてもよい。
【0080】
また、異なる容器ユニット形状が、図12および13に示される貯留デバイスと併用されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、容器ユニットの形状は、貯留デバイスポートの形状に合致しない。例えば、外周面は、対称卵形または長方形を形成してもよい。いくつかの実施形態では、容器ユニット形状は、単に、ポートによって受容されるために、貯留デバイスのポートの形状より小さくある必要がある。
【0081】
いくつかの実施形態では、容器ユニットと併用される貯留デバイスは、貯留バッグである。中空スパイクが、容器ユニットを穿刺し、容器ユニットを貯留バッグと流体連通させるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、流体は、容器ユニットから注射器の中に引き出されることができ、その場合、注射器の針は、容器ユニットの中に穿刺するであろう。
【0082】
図12は、薬用貯留デバイス10の一実施形態を描写する。薬用貯留デバイスは、筐体12と、第1の流体分布システム300と、第2の流体分布システム350と、容器ユニットを受容するための4つのポート24とを含む。図12に描写される実施形態では、薬用貯留デバイスは、流体毎に最大4つの容器から貯留され得る、2つの薬用流体を供給するように構成される。第1の薬用流体は、各ポートが薬用流体の両方を同時に受容し得るように、第2の薬用流体とともにパッケージングされてもよい(すなわち、4つの容器ユニットはそれぞれ、2つの容器を含んでもよい)。本実施形態によると、薬用流体は、混合されず、むしろ、独立して、流体インターフェース302、352に供給され、これは、流体を連続して患者に送達し得る、注射器または注入ポンプ等の流体投与デバイスに接続し得る。第1および第2の薬用流体は、それぞれ、別個の管類によって、流体インターフェースのそれぞれに搬送されてもよい。図12に示されるように、流体インターフェースは、貯蔵および搬送のために、インターフェースホルダ14に除去可能に接続されてもよい。
【0083】
図12に示されるように、薬用貯留デバイスの4つのポート24がそれぞれ、暴露される。各ポートは、貯留および/または患者への投与のための薬用流体の容器を有する、容器ユニットを受容するように構成される、陥凹16を含む。図12に示されるように、各ポートは、2つのスパイクアセンブリ200を含む。各ポートでは、1つのスパイクアセンブリが、第1の流体分布システムに接続され、1つのスパイクアセンブリが、第2の流体分布システムに流動的に接続される。故に、各ポートは、貯留および投与のために、別個の薬用流体の複数の容器を収容する。図12に示される実施形態では、容器ユニットが、ポートの中に挿入されると、容器ユニット内に配置される容器は、スパイクアセンブリ200によって穿刺され、容器のそれぞれを、流体インターフェース302、352内で終端する、流体分布システムのうちの1つに流動的に接続してもよい。
【0084】
図12に示されるように、各ポート24は、挿入される容器ユニットを整合させる、または別様に、薬用投与プロセスを簡略化するように構成される、構成要素を含んでもよい。例えば、ポートは、薬用貯留デバイスの筐体12内に形成され、容器ユニットが患者または医療従事者によってスパイクアセンブリ200上に押動されるにつれて、容器ユニットがポートによって誘導されることを可能にする、陥凹16を含んでもよい。すなわち、ポートの周のものと相補的な外周面形状を伴う、容器ユニットが、容器ユニットの各容器がスパイクアセンブリ上に押下されるにつれて、ポートの周によって整合および誘導され得る。ポートはまた、薬用流体容器の挿入のために付加的誘導および整合表面を提供するように構成される、挿入部20と、ガイドチャネル22とを含んでもよい。挿入部20およびガイドチャネル22は、容器ユニットのスロットおよび内壁の形状に相補的な形状を有してもよい。故に、ガイド突起およびガイドスロットは、スロットおよび/または内壁に接触し、容器ユニット内に配置される個々の容器を誘導し、スパイクアセンブリ200と整合させ得る。図12に示される実施形態では、ポートは、除去可能または恒久的に、任意の受容される容器ユニットをポートに結合し、除去を阻止するように構成される、少なくとも1つのラッチ18を含む。いくつかの実施形態では、ラッチは、容器ユニットと除去可能に結合するように構成されてもよい。ポートは、任意の好適な整合特徴または係止特徴を含んでもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0085】
ある場合には、容器ユニットの後続使用を阻止することによって、容器ユニットおよび/または薬用貯留デバイスの無菌状態を維持することが望ましくあり得る。故に、いくつかの実施形態では、容器ユニットおよび/または貯留デバイスは、使い捨てデバイスとしての単回使用のために構成されてもよい。すなわち、容器ユニットおよび/または貯留デバイスは、薬用貯留デバイスの再使用を妨害または防止するように構成されてもよい。例えば、図12に示されるように、薬用貯留デバイス10のラッチ18は、ポート24に取り付けられる容器ユニットの除去を実質的に防止するように構成されてもよい。したがって、オペレータ(例えば、患者または医療従事者)は、容器ユニットを交換し、第2の投与プロセスを開始することが不可能であり得る。任意の他の好適な構成要素が、機械的拘止および自己閉鎖弁を含む、容器ユニットおよび/または貯留デバイスの複数回の使用を阻止するために使用されてもよいことを理解されたい。
【0086】
図13は、図12の貯留デバイス10と併用時の図1の容器ユニット100の分解図を描写する。図13に示されるように、容器ユニットは、容器ユニットの底部124が貯留デバイスのポート24から反対側に向いた状態で、底部124が、辺縁126を含むインターフェース部分144の上方にあるように反転される。反転位置にある容器ユニットを用いることで、第1の容器110Aおよび第2の容器110Bの開口部(図に示されない)および停止部は、スパイクアセンブリ200に向く。容器ユニットの蓋および容器のシールは、容器ユニットが貯留デバイスへの接続のための準備ができているように、除去されている。図13に示されるように、インターフェース部分144は、ポートの挿入部20およびガイドチャネル22と整合される、スロット122を含む。スロットは、示される位置において、容器ユニットがポートに接続され得るように、挿入部およびガイドチャネルのものと相補的な形状を有する。容器ユニットが、示される適切な配向になかった場合、挿入部は、容器ユニットに接触し、ポートへの容器ユニットの接続に抵抗し得る。上記に説明される挿入部およびスロットと同様に、容器ユニットインターフェース部分の第1の外周面140Aおよび第2の外周面140Bは、貯留デバイスの陥凹16と整合される。陥凹16は、容器ユニットがポートに接続されるにつれて、容器ユニットが適切に誘導および配向され得るように、第1の外周面140Aおよび第2の外周面140Bのものと相補的な形状を有する。容器ユニットが、陥凹と好適に配向および整合されない場合、貯留デバイスの筐体12は、容器ユニットに接触し、ポートへの接続に抵抗し得る。
【0087】
図13に示されるように、容器ユニット100の辺縁126は、貯留デバイスのポート24内に配置される、ラッチ18に係合するように構成されてもよい。ラッチ18は、辺縁が返し付き端部を通過するにつれて、偏向するように構成される、返し付き端部を含んでもよく、それに応じて、返し付き端部は、元々の位置に戻り、辺縁に係合し得る。そのような配列は、容器ユニットの除去への抵抗を提供しながら、容器ユニットが、陥凹16の中に完全に挿入されることを可能にし得る。ラッチは、返し付き端部に限定されず、しかしながら、容器ユニットを貯留デバイスに固着するための任意の好適な配列を使用してもよい。図13の実施形態によると、ポートは、陥凹16の対向側上に配置される、2つのラッチを含む。他の実施形態では、ポートは、単一ラッチまたは2つを上回るラッチを含み、容器ユニットに固着してもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0088】
図14は、容器ユニットと貯留デバイスを併用するための方法の一実施形態のブロック図である。ブロック400では、患者または医療従事者は、容器ユニットの蓋を除去し、薬用流体の第1の容器および第2の容器を暴露させ得る。ブロック402では、患者または医療従事者は、それぞれ、第1の容器の第1の停止部および第2の容器の第2の停止部を被覆する、第1のシールおよび第2のシールを除去し得る。いくつかの実施形態では、ブロック400および402は、単一ステップに組み合わせられてもよい。例えば、蓋は、蓋の除去がまた第1のシールおよび第2のシールを容器から除去するように、第1のシールおよび第2のシールに結合されてもよい。ブロック404では、患者または医療従事者は、容器ユニットの担体の外周面と貯留デバイスのポートを整合させ得る。ブロック406では、患者または医療従事者は、容器ユニットのスロットと貯留デバイスの挿入部を整合させ得る。いくつかの実施形態では、ブロック404および406におけるステップの順序は、容器ユニットおよび貯留デバイスの特定の幾何学形状に応じて、逆転されてもよい。ブロック408では、患者または医療従事者は、容器ユニットを貯留デバイスにポートにおいて接続し得る。ブロック400-408は、貯留デバイスに接続される薬用流体の特定の投薬量に到達するように、必要に応じた回数だけ、繰り返されてもよい。すなわち、増加される投薬量に関して、付加的容器ユニットが、貯留デバイスに接続されてもよい。
【0089】
図15は、図1の線15-15に沿って得られた、図1の容器ユニット100の断面図である。図15に示され、前述で議論されるように、容器ユニットの担体120は、第1の容器110Aおよび第2の容器110Bを、くぼみ128A、128Bおよび容器縮径部ホルダ132A、132Bを用いて保持する。第1の容器は、第1の開口部110A内に配置される、第1の停止部116Aを含み、開口部110Aは、第1の平面によって画定される。第2の容器は、第2の開口部110B内に配置される、第2の停止部116Bを含み、開口部110Bは、第2の平面によって画定される。図15に示される実施形態によると、第1の平面および第2の平面は、同一平面である(すなわち、第1の開口部および第2の開口部は、同じ高さ上に配置される)。図15に示されるように、容器ユニットの蓋ならびに容器のシールは、除去されている。延在部142は、容器の内部容積から離れる方向に延在する、担体の最上部分を形成する。停止部はそれぞれ、第1の端部160A、160Bと、第2の端部162A、162Bとを含み、第2の端部は、停止部がその中に配置される、容器の内部容積から反対側に向く。図15に示される実施形態によると、延在部142は、第1の容器110Aの内部容積から離れるように第1の停止部116Aの第2の端部162Aと少なくとも同じ高さまで延在する。すなわち、延在部と第1の停止部の第2の端部との間のオフセットは、ゼロを上回るまたはそれに等しい。図15に示される実施形態では、延在部は、容器縮径部ホルダ132Aから離れて距離A延在する。延在部は、容器ユニットが貯留デバイスに接続されると、貯留デバイスに接触するように構成されてもよい。延在部は、貯留デバイスの任意のスパイクまたは針が第1の容器の中にさらに延在しないように、担体の底部124に印加される力に抵抗し得る。故に、延在部は、第1の容器の中に延在し得る、任意のスパイクまたは針の所定の穿通深度を設定し得る。そのような配列は、スパイクまたは他の結合器を介して、第1の容器の好適な排出を助長し得る。例えば、スパイクが、容器の中に過度に挿入された場合、その中に配置される薬用流体は、スパイクを介して完全に抽出されることが不可能であり得る。本実施例によると、薬用流体が第1の容器から完全に抽出(すなわち、排出)され得るように、第1の停止部の第1の端部に隣接して、またはその近傍に配置される、スパイクの任意の内部チャネルを有することが望ましくあり得る。
【0090】
図15から認識され得るように、容器110A、110Bの第1の停止部116Aおよび第2の停止部116Bの第2の端部162A、162Bは、同じ高さ上に配置される。すなわち、停止部の第2の端部は、担体120の底部124からある距離(すなわち、垂直寸法における同じ距離)に配置される、同じ平面内に配置される。これは、図15に示される実施形態によると、垂直寸法における容器110A、110Bのサイズ差にもかかわらず、該当する。図15に示されるように、延在部142は、容器縮径部ホルダ132Bから離れるように距離B延在し、これは、距離Aを上回り、容器サイズ差および容器縮径部ホルダ132A、132Bの位置を補償する。結果として、担体の延在部142は、第2の容器110Bの内部容積から離れるように第2の停止部116Bの第2の端部162Bと少なくとも同じ高さまで延在し得る。すなわち、担体の延在部142は、第2の停止部の第2の端部から、第2の端部から外向き方向に、ゼロを上回るまたはそれに等しくあり得る、距離だけオフセットされ得る。さらなる結果として、シール(図に示されない)等の容器の特徴もまた、同じ高さ上に配置されてもよい。同じ高さにおけるシールの第2の端部の配列は、蓋の構造を簡略化し、その使用を促進し、かつ潜在的に、容器内に配置される流体の投与を促進し得る。当然ながら、停止部(または他の特徴)の第2の端部は、異なる高さ上に配置されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0091】
図15に示される実施形態によると、担体の延在部142は、辺縁126の少なくとも一部を形成する。故に、図15の実施形態では、辺縁126は、担体の最上部分の少なくとも一部を形成する。他の実施形態では、延在部および辺縁は、相互から別個かつ独立してもよい。例えば、延在部は、外周面から延在し得ず、むしろ、担体の中心領域から延在し得る。図15の延在部142は、担体の外周の実質的部分の周囲に延在するが、延在部は、延在部が第1の停止部116Aの第2の端部162Aと少なくとも同じ高さであるように、任意の好適な配列を有してもよい。例えば、延在部は、スパイクを第1の容器の中に過度に挿入し得る、力に抵抗するように構成される、柱部、スペーサ、または任意の他の好適なスタンドオフとして形成されてもよい。
【0092】
図15に示されるように、延在部142の最上部分は、停止部116A、116Bの第2の端部のうちの少なくとも1つに対して一定オフセットを有してもよい。例えば、延在部142は、同じ平面内に配置される、複数の最上点または領域を形成してもよい。複数の最上点または領域はそれぞれ、容器110A、110Bの内部容積から離れる方向に、停止部の第2の端部162A、162Bから均等オフセットを有してもよい。すなわち、延在部は、所定の穿通深度が担体の複数の最上点または領域のそれぞれにおける停止部のうちの少なくとも1つのために設定され得るように、平坦最上部分を形成してもよい。
【0093】
図16は、容器ユニット100の別の実施形態を描写する。図1の実施形態と同様に、容器ユニットは、第1の容器110Aと、第2の容器110Bと、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体とを含む。容器ユニットはまた、蓋150を含み、これは、第1および第2の容器の開口部を被覆する。図1の実施形態と対照的に、図16の容器ユニットは、半径方向および縦方向に、より大きい第2の容器110Bを有し、対応して改変される第2のくぼみ128Bを伴う。図1の第2のくぼみは、真円を形成するが、図16の第2のくぼみ128Bは、円形の2つの部分的弧に切り分けられる。故に、底部124は、部分的にのみ、第2の容器110Bの最下部分を被覆し得る。
【0094】
図17は、図16の線17-17に沿って得られた、図16の容器ユニット100の断面図を描写する。図15に示される実施形態と同様に、第1の停止部116Aの第2の端部162Aは、担体の延在部142と垂直に整合される。すなわち、延在部は、容器縮径部ホルダ132Aから距離A延在し、これは、約ゼロである、延在部と第1の停止部の第2の端部との間のオフセットをもたらす。同様に、第2の停止部116Bの第2の端部162Bは、延在部142とほぼ同じ高さまで延在する。延在部142は、第2の容器縮径部ホルダ132Bから距離B延在し、これは、延在部を第2の停止部の第2の端部とほぼ同じ高さに残す。故に、図17に示される実施形態では、オフセット距離は、第2の停止部の第2の端部が担体の延在部142と整合されるため、約ゼロである。故に、第1の停止部の第2の端部および第2の停止部は、同じ平面に配置される。
【0095】
図18は、容器ユニット100のさらに別の実施形態を描写する。図1の実施形態と同様に、容器ユニットは、第1の容器110Aと、第2の容器110Bと、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体とを含む。容器ユニットはまた、蓋150を含み、これは、第1および第2の容器の開口部を被覆する。図1の実施形態と対照的に、第2の容器110Bは、半径方向および縦方向に、より小さい。結果として、第2のくぼみ128Bは、より小さい一方、底部124は、ほぼ同一サイズである。故に、担体は、第2のくぼみの周囲でより厚い。
【0096】
図19は、容器ユニット100のさらに別の実施形態を描写する。図1および16の実施形態と同様に、容器ユニットは、第1の容器110Aと、第2の容器110Bと、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体とを含む。容器ユニットはまた、蓋150を含み、これは、第1および第2の容器の開口部を被覆する。図16の実施形態と対照的に、第2の容器110Bは、半径方向および縦方向に、より大きい。結果として、第2のくぼみ128Bは、図16のものよりさらに大きく、2つの別個の弧を形成する一方、底部124は、ほぼ同一サイズである。故に、担体は、第2のくぼみの周囲でより薄く、これは、第2の容器110B内の薬用流体のより大きい容積を可能にする。
【0097】
図20は、容器ユニット100のさらに別の実施形態を描写する。図1の実施形態と同様に、容器ユニットは、第1の容器110Aと、第2の容器110Bと、第1の区分120Aおよび第2の区分120Bから形成される、担体とを含む。容器ユニットはまた、蓋150を含み、これは、第1および第2の容器の開口部を被覆する。図1の実施形態と対照的に、第2の容器110Bは、縦方向に、より大きい。結果として、容器ユニットの高さは、高い一方、外周方向寸法は、ほぼ同一である。故に、図20の容器ユニットは、所与の外周方向形状のために、より多くの薬用流体を含んでもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、担体の第1および第2の区分はそれぞれ、全体的または部分的に、ユーザが第1および第2の容器を第1および第2の区分を通して視認することを可能にする、クリア(例えば、透明、半透明)材料から作製されてもよい。一実施例では、第1および第2の区分はそれぞれ、高鮮明性と容認可能機械的性質を組み合わせる、コポリエステル等のプラスチック樹脂から作製されてもよい。当然ながら、第1および第2の容器が第1および第2の区分を通して視認されることを可能にする、他の材料もまた、使用されてもよい。
【0099】
図21は、貯留デバイス10と併用時の複数の容器ユニット100A、100B、100Cの実施形態を描写する。図21に示されるように、3つの容器ユニットはそれぞれ、反転され、貯留デバイスのポート24に接続される。故に、容器ユニットは、固着され、その中に配置される容器は、流体インターフェース302、352で終端する、流体分布システム300、350に流動的に接続される。容器ユニットは、容器ユニットの外周面の形状に相補的な形状を有する、ポートの陥凹16によって支持される。図21の実施形態では、ポート24は、均一に定寸され、対応する外周面形状を伴う任意の容器ユニットを受け取る。すなわち、示される容器ユニットはそれぞれ、ポートの外周面形状内に嵌合するために好適な合同形状のインターフェース部分を有する。故に、容器ユニットが、異なる体積の薬用流体を保持する場合でも、それらは、貯留デバイスに接続可能であり得る。図21に示されるように、同一容積を保持する、2つの容器ユニット100A、100Cは、より小さい容積を有する、容器ユニット100Bと併用されて示される。容器ユニットのそれぞれからの薬用流体の体積は、貯留デバイスによって組み合わせられ、流体インターフェース302、352に供給され、特定の投薬量に到達してもよい。図21の実施形態では、容器ユニットのそれぞれの第1の容器からの薬用流体は、組み合わせられ、1つの流体インターフェースにおいて供給され、容器ユニットのそれぞれの第2の容器からの薬用流体は、組み合わせられ、別の流体インターフェースにおいて供給される。薬用流体体積の任意の変形例を伴う、任意の好適な数の容器ユニットが、投与プロセスの間、単独で、または組み合わせて、使用されてもよい。加えて、薬用流体の任意の組み合わせまたは混合は、貯留デバイスまたは他の好適な医療デバイスによって実施されてもよく、その結果、1つ以上の流体インターフェースに供給されてもよく、本開示は、そのように限定されない。
【0100】
本教示は、種々の実施形態および実施例と併せて説明されているが、本教示は、そのような実施形態または実施例に限定されることを意図するものではない。対照的に、本教示は、当業者によって理解されるであろうように、種々の代替、修正、および均等物を包含する。故に、前述の説明および図面は、一例にすぎない。
図1
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