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  • 特許-ケーブル接続装置の閉止具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】ケーブル接続装置の閉止具
(51)【国際特許分類】
   H02G 15/10 20060101AFI20231017BHJP
   H02G 15/04 20060101ALI20231017BHJP
   H02G 1/14 20060101ALI20231017BHJP
   H01R 31/06 20060101ALI20231017BHJP
   H01R 4/70 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
H02G15/10
H02G15/04 030
H02G1/14
H01R31/06 P
H01R31/06 A
H01R4/70 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020063261
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021164256
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000005083
【氏名又は名称】株式会社プロテリアル
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 裕介
(72)【発明者】
【氏名】相島 幸則
(72)【発明者】
【氏名】大田和 健一
【審査官】神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-033562(JP,A)
【文献】特開平09-168224(JP,A)
【文献】特開2000-299908(JP,A)
【文献】特開平09-308075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 15/10
H02G 15/04
H02G 1/14
H01R 31/06
H01R 4/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に導体が配置された基部と、前記基部の一方向に突出する接続端末と、前記一方向に対して反対方向に突出する接続端末と、前記一方向に突出する接続端末が挿入される凹形状に形成された終端接続部が設けられているケーブルと、前記反対方向に突出する接続端末に接続されている閉止具とを備えたケーブル接続装置であって、
前記閉止具は、
前記反対方向に突出する接続端末に取り付けられ、前記反対方向に突出する接続端末が挿入可能な凹形状を有する第1開口部と、
前記第1開口部とは前記反対方向に突出する接続端末の挿入方向に対して反対側の領域に凹形状を有する第2開口部と、
前記第1開口部および前記第2開口部の間の壁部に配置される固定端と、接地線が接続される接地部と、を有するとともに、円筒形状又は円柱形状である筺体と、
前記第1開口部に挿入される前記反対方向に突出する接続端末と前記固定端とを固定する固定部と、
前記第2開口部に配置される絶縁性を有する絶縁栓と、を備え、
前記筺体における側面には開口部が形成されていない
ケーブル接続装置。
【請求項2】
固定部は、前記固定端に挿通されるボルトと前記ボルトに螺合されるナットを有し、
前記ボルトにおける前記第1開口部側の端部は、前記反対方向に突出する接続端末の導体に形成されたボルト孔に螺合され、前記第2開口部側には前記ナットが螺合される請求項1記載のケーブル接続装置。
【請求項3】
前記第2開口部の開口を塞ぐキャップ部と、
一方の端部が前記接地部に取り付けられ、他方の端部が前記キャップ部に取り付けられる紐部と、
が設けられている請求項1または2に記載のケーブル接続装置。
【請求項4】
前記接地部は、前記筺体の外周面であって、前記第1開口部と前記第2開口部との間の前記壁部に対応する領域に設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のケーブル接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に用いられて好適なケーブル接続装置の閉止具に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器に適用される機器直結形のケーブル終端接続部であって、分岐するケーブルの数を増設可能な終端接続部が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5950745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その一方で、鉄道車両においても集電装置を用いて集電した電力を車両の各所へ供給するケーブルが用いられている。鉄道車両用のケーブルを鉄道車両に敷設する際には、電気機器の場合と同様に、ケーブルとケーブル以外の機器とを接続する終端接続部や、ケーブル同士を接続する中間接続部が必要に応じて用いられている。
【0005】
なお、以降で中間接続部および終端接続部を区別しない場合には単に接続部と表記する。また、接続部はターミネーション(termination)またはジョイント(joint)とも表記される。
【0006】
また、上述の機器に接続される接続部において、予備の端子を予め準備することが考えられる。予備の端子は、機器の補修や保守の際に用いる計測機器の接続に用いることができる。予備の端子は、特許文献1などの接続部を用いて準備することが考えられる。
【0007】
このような予備の端子を閉止する閉止具が知られている。ビルなどの施設に配置される電気機器と比較して、鉄道車両は車両走行による振動および衝撃が発生するという違いがある。ビルなどの施設で使用される閉止具では、振動や衝撃により閉止具における端子への固定が緩む等の不具合が発生し予備の端子の閉止を十分に行えない可能性があるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、鉄道車両に用いることが容易なケーブル接続装置の閉止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のケーブル接続装置の閉止具は、ケーブル接続装置の凸形状に形成された接続部に取り付けられる閉止具であって、前記接続部が挿入可能な凹形状を有する第1開口部と、前記第1開口部とは前記接続部の挿入方向に対して反対側の領域に凹形状を有する第2開口部と、前記第1開口部および前記第2開口部の間の壁部に配置される固定端と、接地線が接続される接地部と、を有する筺体と、前記第1開口部に挿入される前記接続部と前記固定端とを固定する固定部と、前記第2開口部に配置される絶縁性を有する絶縁栓と、が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のケーブル接続装置の閉止具によれば、固定部により導体と固定端とが固定され、他の方法で固定する場合と比較して、振動および衝撃により固定が緩みにくくなり、鉄道車両に用いることが容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る閉止具の構成を説明する図である。
図2】閉止具と接続されるケーブル接続装置の構成を説明する図である。
図3】ケーブル接続装置と接続されるケーブルの構成を説明する図である。
図4】ケーブル接続装置とケーブルと閉止具が接続された状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明の一実施形態に係るケーブル接続装置の閉止具について、図1から図4を参照して説明する。
本実施形態ではケーブル接続装置50および閉止具1が、鉄道車両に用いられる例に適用して説明する。具体的には、ケーブル接続装置50が、パンタグラフなどの集電装置を用いて集電した電力を車両の各所へ供給するケーブル(例えば、超高圧ケーブル)の接続に用いられる例に適用して説明する。
【0013】
閉止具1は、このケーブル接続装置50に用いられるものである。ケーブル接続装置50に接続されるケーブルは、鉄道車両の屋根上や、床下や、車両と車両との間の側面などに敷設される。
【0014】
本実施形態のケーブル接続装置50および閉止具1が適用される鉄道車両は、交流電源を用いる鉄道車両である。より具体的には、単相交流電源を用いる鉄道車両である。なお、三相交流電源を用いる鉄道車両であってもよい。
【0015】
交流電源の周波数は50Hzや60Hzの商用周波数であってもよいし、商用周波数以外の周波数であってもよい。交流電源の電圧は20kVや25kVなどを例示することができるが、これらの電圧以外の電圧であってもよい。
【0016】
閉止具1は、後述するケーブル接続装置50における接続端末61に取り付けられるものである。また、取り付けられた接続端末61を保護し、周囲と絶縁するものである。閉止具1には、図1に示すように、筺体10と、ボルト(固定部)21およびナット(固定部)22と、絶縁栓31と、キャップ部35とが設けられている。
【0017】
筺体10は、閉止具1の外形を構成する円筒形状または円柱形状の部材であり、接続端末61の周囲を覆う部材である。筺体10の絶縁に関する構造や仕様は、ケーブル70の接続端子74の絶縁に関する構造や仕様と同じにすることができる。筺体10を構成する材料としては、アルミニウム合金を例示することができる。筺体10には、第1開口部11と、第2開口部12と、固定端14と、接地部16とが設けられている。
【0018】
第1開口部11は、円筒形状または円柱形状の筺体10における一方の端部に設けられた凹形状を有する凹部である。第1開口部11は、接続端末61の外形に対応した形状であって、接続端末61が挿入可能な形状を有している。本実施形態では、第1開口部11の内面が円錐台形状に形成されている例に適用して説明する。
【0019】
第2開口部12は、筺体10における他方の端部に設けられた凹形状を有する凹部である。第2開口部は、絶縁栓31の外形に対応した形状であって、絶縁栓31が挿入可能な形状を有している。本実施形態では、第2開口部12の内面が円錐台形状に形成されている例に適用して説明する。
【0020】
第1開口部11および第2開口部12の大きさや形状は、それぞれ接続端末61および絶縁栓31に形状に応じて適宜変更することができる。具体的には、第1開口部11および第2開口部12の少なくとも一方が円錐台形状に形成されてもよいし、他の形状に形成されてもよい。第1開口部11および第2開口部12の大小関係は、図1に示す内容に限定されない。
【0021】
固定端14は、筺体10における第1開口部11および第2開口部12を区画する壁部13に配置された部材である。固定端14は、ボルト21およびナット22とともに第1開口部11に挿入された接続端末61の固定に用いられる部材である。固定端14を形成する材料としては、銅を例示することができる。固定端14には、ボルト21が挿通される貫通孔15が設けられている。
【0022】
接地部16は、閉止具1の接地に用いられる接地線19が取り付けられることで、接地線19が電気的に接続される部分である。接地部16は筺体10の外周面であって、第1開口部11および第2開口部12の間の壁部13に対応する領域に設けられている。接地部16は、後述する紐部36が取り付けられる部分でもある。
【0023】
接地部16は、筺体10から突出する台形に形成された板状の部材である。接地部16には、接地線19が取り付けられる取付孔17が設けられている。接地部16は、筺体10と一体に形成されてもよいし、別体として形成され筺体10に取り付けられてもよい。接地線19は、接地に用いられる公知のワイヤやケーブルを用いることができ、特に限定するものではない。
【0024】
ボルト21およびナット22は、固定端14とともに第1開口部11に挿入された接続端末61の固定に用いられる部材である。ボルト21およびナット22は、後述するケーブル70のボルト75およびナット76と同じものが用いることができる。
【0025】
ボルト21およびナット22を形成する材料としては、炭素を成分に含む鉄である鋼、または、ニッケル、クロム、モリブデン、コバルト、タングステン、バナジウム、タンタルなどを成分に含む合金鋼などを例示することができる。
【0026】
ボルト21は軸部のみから形成され、軸部の少なくとも両端に雄ネジが形成された部材である。本実施形態では、ボルト21が軸部の全てに雄ネジが形成された全ねじである例に適用して説明する。
【0027】
ナット22はボルト21に螺合可能な雌ネジが形成された部材である。本実施形態では、ナット22が六角ナットである例に適用して説明する。ナット22は、第2開口部12の内部に配置可能が大きさを有している。なお、ナット22は六角ナット以外のナットであってもよく、形状を特に限定するものではない。
【0028】
絶縁栓31は絶縁性を有し、第2開口部12に配置される部材である。絶縁栓31はボルト21およびナット22を保護するとともに外部から絶縁する部材である。絶縁栓31は、後述するケーブル70の絶縁栓77と同じものを用いることができる。絶縁栓31を形成する材料としては、絶縁性のエポキシ樹脂を例示することができる。本実施形態では、絶縁栓31が円錐台形状に形成されている例に適用して説明する。
【0029】
キャップ部35は、第2開口部12の開口を塞ぐ蓋であり、第2開口部12の内部に異物が入り込むことを防止する部材である。キャップ部35には、接地部16の取付孔17に取り付けられる紐部36が設けられてもよい。
【0030】
次に、閉止具1が取り付けられる対象であるケーブル接続装置50およびケーブル70の構成について図2および図3を参照しながら説明する。
ケーブル接続装置50は、図2に示すように、壁部13に取り付けられる装置である。ケーブル接続装置50には、基部51と、導体55と、4つの接続端末(接続部)61A,61B,61C,61Dと、が設けられている。なお4つの接続端末61A,61B,61C,61Dを区別する必要が無い場合には、単に接続端末61とも表記する。
【0031】
基部51は、壁部52に取り付けられる部材であり、接続端末61A,61B,61C,61Dが設けられる部材でもある。基部51の内部には導体55が配置されている。基部51には同一方向に突出する2つの接続端末61A,61Bと、反対方向に突出する2つの接続端末61C,61Dが配置されている。
【0032】
導体55は導電性を有する材料から形成された部材である。導体55は平行に並ぶ第1部分56および第2部分57と、第1部分56および第2部分57をつなぐ接続部分58と、を有するH字状に形成されている。
【0033】
第1部分56は基部51から突出して、接続端末61Aおよび接続端末61Cの内部を延びている。第1部分56の端部は、接続端末61Aおよび接続端末61Cの端面に露出している。
【0034】
第2部分57は基部51から突出して、接続端末61Bおよび接続端末61Dの内部を延びている。第2部分57の端部は、接続端末61Bおよび接続端末61Dの端面に露出している。
【0035】
第1部分56および第2部分57における露出している面には、ボルト21やボルト75とともに固定に用いられるボルト孔59が設けられている。接続部分58は基部51の内部に配置されている。
【0036】
接続端末61A,61B,61C,61Dは閉止具1やケーブル70との接続に用いられる部材である。接続端末61A,61B,61C,61Dは、閉止具1やケーブル70に挿入される凸形状に形成された端末であり、公知の規格に対応する形状を有している。公知の規格としては、欧州規格(European Norm)のEN50181などを例示することができる。本実施形態では、接続端末61A,61B,61C,61Dが円錐台形状に形成されている例に適用して説明する。
【0037】
ケーブル70は、ケーブル接続装置50に着脱可能に接続されるものである。ケーブル70には、図3に示すように、ケーブル接続装置50との接続に用いられる終端接続部71が設けられている。終端接続部71は、ケーブル接続装置50の接続端末61が挿入される凹形状に形成された端末であり、公知の規格に対応する形状を有している。公知の規格としては、欧州規格(European Norm)のEN50181などを例示することができる。
【0038】
本実施形態では、ケーブル70と直交して配置された筒状部材であって、接続端末61と対応する円錐状の内周面を有る接続凹部73が設けられた終端部72と、ケーブル70の導体と導電可能であり接続凹部73の端面に露出する接続端子74と、ケーブル接続装置50のボルト孔59に対応するボルト75と、ボルト75に対応するナット76と、ボルト75およびナット76を絶縁可能に覆う絶縁栓77と、が、終端接続部71に設けられている例に適用して説明する。
【0039】
次に、上記の構成からなるケーブル接続装置50、閉止具1、および、ケーブル70における接続について図4を参照しながら説明する。図4では、ケーブル接続装置50に、3つのケーブル70と、1つの閉止具1が接続された状態を示している。具体的には、接続端末61A,61B,61Cにケーブル70が接続され、端末61Dに閉止具1が接続されている状態を示している。
【0040】
ここでは、接続端末61Aにケーブル70が接続される場合について説明する。ケーブル70が接続端末61B,61Cに接続される場合については、接続端末61Aに接続される場合と同様であるため、説明を省略する。
【0041】
まず、接続端末61Aに終端接続部71が被せられる。具体的には、終端部72の接続凹部73に、接続端末61Aが差し込まれる。その後、ボルト75がボルト孔59に螺合され、接続端末61Aに終端接続部71が固定される。
【0042】
次に、接続端末61Dに閉止具1が接続される場合について説明する。まず、接続端末61Dに筺体10が被せられる。具体的には、筺体10の第1開口部11に、接続端末61Dが差し込まれる。
【0043】
その後、ボルト21がボルト孔59に螺合され、ボルト21にナット22が螺合される。これにより、接続端末61Dに閉止具1が固定される。なお、ナット22を省略し、ボルト21がボルト孔59に螺合されることで、接続端末61Dに閉止具1が固定されてもよい。第2開口部12に絶縁栓31が嵌めこまれ、第2開口部12の開口がキャップ部35により塞がれる。
【0044】
上記の構成の閉止具1によれば、ボルト21およびナット22により導体55と固定端14とが固定される。言い換えると、ケーブル接続装置50の接続端末61と、閉止具1の筺体10とが固定される。他の方法で固定する場合と比較して、振動および衝撃により固定が緩みにくくなり、鉄道車両に用いることが容易になる
【0045】
ボルト21およびナット22を用いて導体55と固定端14とを固定するため、固定の際に閉止具1の筺体10を回転させる必要がない。また、ボルト21を導体55のボルト孔59に締め付ける際に、工具を用いて締め付け度合いを管理することが可能となる。言い換えると、ケーブル接続装置50に閉止具1を強固に取り付けることが可能となる。
【0046】
筺体10とボルト21とが分離しているため、筺体10とボルト21が一体に形成された場合と比較して、筺体10とボルト21とが剥離するおそれがない。また、筺体10におけるボルト21に埋め込まれている部位が破損するおそれがない。
【0047】
閉止具1におけるケーブル接続装置50への取付け構成を、ケーブル70の終端接続部71におけるケーブル接続装置50への取付け構成と同様の構成としている。例えば、閉止具1のボルト21およびナット22と、ケーブル70のボルト75およびナット76とを同じものとすることができる。そのため、閉止具1および終端接続部71の取付けに同じ工具を用いることができ、取付けの作業要領を共用化できる。
【0048】
また、閉止具1の筺体の絶縁に関する構造や仕様と、ケーブル70の接続端子74の絶縁に関する構造や仕様とを同じものとすることができる。そのため、閉止具1および終端接続部71の電気的な絶縁性能を同等にすることができる。
【0049】
キャップ部35と接地部16との間を紐部36によりつなぐことにより、例えば、キャップ部35が筺体10から離脱してもキャップ部35を紛失しにくくなる。また、閉止具1をケーブル接続装置50に取り付ける作業や、取り外す作業を行う際に、キャップ部35を紛失しにくくなる。
【0050】
筺体10の外周面における壁部13に対応する領域に接地部16を設けることにより、他の領域に接地部16を設ける場合と比較して、接地部16における外力に対する抵抗力を高めやすい。接地部16には、接地線19や紐部36が取り付けられるため外力が加わりやすい。また、筺体10から突出して設けられているため、外部とぶつかりやすく外力が加わりやすい。接地部16を上述の領域に設けることにより、上述の外力に対する抵抗力を高めやすくなり、破損しにくくなる。
【0051】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態では閉止具1が接続されるケーブル接続装置50が、図2に示す構成を有するものに適用して説明したが、閉止具1が接続されるケーブル接続装置の構成は、図2に示す構成以外の構成であってもよく限定するものではない。
【符号の説明】
【0052】
1…閉止具、 10…筺体、 11…第1開口部、 12…第2開口部、 13…壁部、 14…固定端、 16…接地部、 19…接地線、 21…ボルト(固定部)、 22…ナット(固定部)、 31…絶縁栓、 35…キャップ部、 36…紐部、 61A,61B,61C,61D…接続端末(接続部)
図1
図2
図3
図4