(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】チャックテーブルケース
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20231030BHJP
H01L 21/301 20060101ALI20231030BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20231030BHJP
B65D 85/30 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
H01L21/68 T
H01L21/78 N
H01L21/304 622H
B65D85/30
(21)【出願番号】P 2020002123
(22)【出願日】2020-01-09
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110003524
【氏名又は名称】弁理士法人愛宕綜合特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100113217
【氏名又は名称】奥貫 佐知子
(74)【代理人】
【識別番号】100202496
【氏名又は名称】鹿角 剛二
(74)【代理人】
【識別番号】100202692
【氏名又は名称】金子 吉文
(72)【発明者】
【氏名】沖本 裕二
(72)【発明者】
【氏名】森川 千恵
【審査官】渡井 高広
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-86370(JP,A)
【文献】特開2006-82817(JP,A)
【文献】特開2019-123020(JP,A)
【文献】特開2009-170780(JP,A)
【文献】特開平9-255077(JP,A)
【文献】特表2022-534738(JP,A)
【文献】特開2008-62986(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/673
H01L 21/301
H01L 21/304
B65D 85/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエーハを保持するチャックテーブルを収容するチャックテーブルケースであって、チャックテーブルを収容する収容体と、該収容体の開口を閉塞する蓋体とを備え、
該収容体は、底部から立設されたチャックテーブルを支持する少なくとも3個の支持壁と、該支持壁の頂部より高く、チャックテーブルの外周を囲繞する囲繞壁と、該囲繞壁に形成され、手を挿入してチャックテーブルを把持する把持用凹部と、を含み、少なくとも該蓋体は、透明な樹脂で構成されているチャックテーブルケース。
【請求項2】
該蓋体の上面、又は該収容体の底面のいずれか一方に凸部が形成され、他方には、該凸部に係合される係合凹部が形成され、該凸部と該係合凹部とを係合して重ねることができる請求項1に記載のチャックテーブルケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエーハを保持するチャックテーブルを収容するチャックテーブルケースに関する。
【背景技術】
【0002】
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、研削装置によって裏面が研削され所望の厚みに加工された後、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
【0003】
研削装置は、ウエーハを吸引保持する保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハを研削する研削砥石が環状に配設された研削ホイールを回転可能に備えた研削手段と、を含み構成されている。
【0004】
該保持手段は、ウエーハを吸引保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルを着脱自在に支持するテーブルベースとを備えていて、損傷したチャックテーブル、又は汚れたチャックテーブルを新品のチャックテーブルと交換したり、サイズの異なるチャックテーブルと交換したりできる構成となっている(例えば特許文献1を参照)。当該構成は、上記した研削装置に限定されず、ダイシング装置、レーザー加工装置を構成するチャックテーブルも同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来のチャックテーブルは、搬送する際に損傷しないように、厳重に梱包されており、中身の状態を外部から確認することができず、また、交換時に一々該梱包を解かねばならず煩に堪えないと共に、梱包を解いた後は、重ねて保管することができないという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、搬送する際にチャックテーブルを損傷することがなく、開梱しなくても中身のチャックテーブルを確認することができるチャックテーブルケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持するチャックテーブルを収容するチャックテーブルケースであって、チャックテーブルを収容する収容体と、該収容体の開口を閉塞する蓋体とを備え、該収容体は、底部から立設し、チャックテーブルを支持する少なくとも3個の支持壁と、該支持壁の頂部より高く、チャックテーブルの外周を囲繞する囲繞壁と、該囲繞壁に形成され、手を挿入してチャックテーブルを把持する把持用凹部と、を含み、少なくとも該蓋体は、透明な樹脂で構成されているチャックテーブルケースが提供される。
【0009】
該蓋体の上面、又は該収容体の底面のいずれか一方に凸部が形成され、他方には、該凸部に係合される係合凹部が形成され、該凸部と該係合凹部とを係合して重ねることができるように構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のチャックテーブルケースは、ウエーハを保持するチャックテーブルを収容するチャックテーブルケースであって、チャックテーブルを収容する収容体と、該収容体の開口を閉塞する蓋体とを備え、該収容体は、底部から立設し、チャックテーブルを支持する少なくとも3個の支持壁と、該支持壁の頂部より高く、チャックテーブルの外周を囲繞する囲繞壁と、該囲繞壁に形成され、手を挿入してチャックテーブルを把持する把持用凹部と、を含み、少なくとも該蓋体は、透明な樹脂で構成されていることにより、チャックテーブルを搬送する際に、チャックテーブルを損傷させることなく、また、開梱しなくても、チャックテーブルケースに収容されたチャックテーブルを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態のチャックテーブルケースに収容されるチャックテーブルが採用される研削装置を示す全体斜視図である。
【
図2】
図1に示す研削装置に採用されたチャックテーブルを保持面側からみた斜視図、及び裏面側から見た斜視図である。
【
図3】チャックテーブルケースを構成する収容体にチャックテーブルを収容する態様を示す斜視図である。
【
図4】
図3に示す収容体と共にチャックテーブルケースを構成する蓋体によって該収容体の開口を閉塞する態様を示す斜視図である。
【
図5】第一のチャックテーブルケース上に第二のチャックテーブルケースを重ねる態様を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に基づいて構成されるチャックテーブルケースに係る実施形態について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
【0013】
図1には、本実施形態のチャックテーブルケースに収容され搬送されるチャックテーブルが採用される研削装置1の全体斜視図が示されている。研削装置1は、装置ハウジング2と、装置ハウジング2に立設される壁部3と、被加工物に研削加工を施す研削手段4と、壁部3の前面に配設され研削手段4を昇降させる昇降手段5と、被加工物を保持するチャックテーブル機構6とを備えている。
【0014】
研削手段4は、電動モータによって駆動される研削ホイール42と、研削ホイール42の下面に環状に配設された複数の研削砥石44とを備えている。
【0015】
チャックテーブル機構6は、図示しないテーブルベースに着脱自在に保持され、被加工物を吸引保持するチャックテーブル62と、チャックテーブル62を矢印Xで示す方向に移動させて、被加工物を搬入、搬出する搬出入領域(
図1においてチャックテーブル62が位置付けられている領域)と、研削手段4の下方の研削加工領域に位置付ける移動手段(図示は省略)とを備えている。
【0016】
研削手段4、昇降手段5、チャックテーブル機構6は、図示しない制御手段により制御されて、被加工物を所望の厚みに研削することができる。
【0017】
研削装置1によって被加工物、例えば表面にデバイスが形成された半導体のウエーハ(図示は省略)を研削加工する手順の概要について説明する。まず、チャックテーブル機構6を作動して、チャックテーブル62を搬出入領域に位置付け、ウエーハの裏面を上方に向け、ウエーハの表面側(必要に応じて保護テープ等を貼着することが好ましい)を載置して吸引保持する。次いで、チャックテーブル62を移動して研削手段4の下方の研削加工領域に位置付ける、次いで、研削手段4を作動して研削ホイール42を所定の回転速度(例えば6000rpm)で回転させると共に、チャックテーブル62を図示しない回転駆動手段を作動して所定の回転速度(例えば300rpm)で回転させる。次いで、昇降手段5を作動して研削手段4を下降させて、ウエーハの裏面に研削水を供給しながら、研削砥石44をウエーハの裏面に当接させ、図示しない厚み検出手段を作動させてウエーハの厚みを検出しながら、所定の下降速度(例えば1μm/秒)で下降させて、ウエーハの裏面に研削加工を施す。
【0018】
チャックテーブル62は、上記した研削加工を繰り返すことにより、研削水に含まれる研削屑等によって汚染され、また、破損したりして交換が必要になる。さらに、サイズの異なるウエーハを加工する際には、ウエーハのサイズに適したサイズのチャックテーブルに交換する必要がある。上記したように、研削加工に使用されるチャックテーブル62は、着脱自在であり、必要に応じて取り外され、新品又は所望のサイズのチャックテーブル62に交換される。
【0019】
図2に、チャックテーブル機構6から取り外されたチャックテーブル62を示す。
図2の上方には、保持面66を上方に向けた状態のチャックテーブル62が示されている。チャックテーブル62は、枠部64と、枠部64に囲繞されて支持される保持面66とにより構成される。保持面66は、通気性を有する素材、例えばポーラスセラミックスで形成される。
図2の下方には、枠部64の底面64a側を上方に向けた状態のチャックテーブル62が示されている。枠部64の底面64aの中央には、底面64a側と保持面66とを連通する通気孔68が形成され、チャックテーブル機構6に設置されることで図示しない吸引源に接続される。チャックテーブル62をチャックテーブル機構6の該テーブルベースに載置した状態で該吸引源を作動することで、チャックテーブル62が該テーブルベースに吸着固定されると共に、通気孔68を介して保持面66上に負圧が作用し、保持面66に載置されるウエーハを吸引保持する。
【0020】
図3、
図4を参照しながら、上記したチャックテーブル62を収容する本実施形態のチャックテーブルケース、及びチャックテーブルケースにチャックテーブル62を収容する態様について説明する。
【0021】
図3には、上記したチャックテーブル62を収容する収容体12が示されている。収容体12は、収容する種々のサイズのチャックテーブルに対応できる寸法で形成される。図に示す収容体12は、平面視で略円形状であり、円筒状に形成された側壁部121と、側壁部121に囲まれた領域に形成されたチャックテーブル62を支持する支持領域S1、及び支持領域S1の外側を囲む余剰領域S2とで構成される。側壁部121の一部には、平坦部121aが形成されている。該支持領域S1は、底部122と、底部122から立設されて直線状に形成されチャックテーブル62の底面64aを支持する4個の支持壁123と、チャックテーブル62を支持壁123上に載置した際にチャックテーブル62の外周を囲繞する略環状の囲繞壁124と、囲繞壁124において対向する少なくとも2ヶ所の位置に、作業者の手、より具体的には、作業者の指が挿入される寸法で形成された把持用凹部125と、を備えている。囲繞壁124は、支持壁123の頂部123aよりも高く設定される。把持用凹部125が形成された位置に隣接する外側の領域には、作業者の指が把持用凹部125に挿入し易いように機能する余剰凹部126が形成されている。囲繞壁124の内径は、収容されるチャックテーブル62に合わせた寸法で設定される。すなわち、収容されるチャックテーブル62のサイズに合わせて、上記した支持領域S1、余剰領域S2の領域面積が調整される。なお、図示の実施形態では、把持用凹部125を囲繞壁124において対向する2ヶ所に形成したが、把持用凹部125を形成する位置、その数は任意である。例えば、
図3に示す収容体12の囲繞壁124に形成されている2ヶ所の把持用凹部125から均等の距離となる囲繞壁124上の中間位置にさらに2ヶ所の把持用凹部を追加して、合計4ヶ所に形成してもよい。
【0022】
上記した4個の支持壁123は、該支持領域S1の中央の連結部127によって連結され、該連結部127の中央には、円柱状の支持凸部129が形成されている。なお、上記の実施形態では、支持壁123を4個で形成したが、本発明はこれに限定されず、少なくとも3個であればよい。また、上記した実施形態の支持壁123は、直線状で形成されていたが、特に形状についても限定されない。要するに、支持壁123は、チャックテーブル62を1つの直線上に位置しない3点で支持するような形態であればよい。
【0023】
上記した収容体12にチャックテーブル62を収容する場合は、収容体12に形成した4個の支持壁123上にチャックテーブル62を載置する。その際、チャックテーブル62の底面64aの通気孔68に収容体12の連結部127に形成した支持凸部129を挿入すると共に、
図3に示すように、囲繞壁124によって囲まれた領域にチャックテーブル62を位置付けて、チャックテーブル62の外周が囲繞壁124によって囲繞された状態とする。該囲繞壁124の作用により、収容体12内におけるチャックテーブル62の水平方向への移動が規制される。
【0024】
チャックテーブル62が収容体12に収容される際には、上記した支持壁123の作用により、収容体12の支持領域S1の底部122とチャックテーブル62の底面64aとの間に支持壁123の高さに相当する隙間が形成される。作業者が収容体12からチャックテーブル62を取り出す際には、この把持用凹部125から、該隙間に指を挿入することができ、チャックテーブル62を容易に取り出すことができる。
【0025】
上記したように、収容体12にチャックテーブル62を収容したならば、
図4に示すように、上記した収容体12と共に本実施形態のチャックテーブルケース10を構成する蓋体14を用いて、収容体12の上方の開口を閉塞し、チャックテーブルケース10内にチャックテーブル62が収容された状態とする。
【0026】
蓋体14は、透明な樹脂で形成され、平面視で円形状に形成された上面14aと円筒状に形成された側壁部14bとを備えている。側壁部14bには、上記した収容体12の側壁部121に形成された平坦部121aに対応する平坦部14cが形成されている。側壁部14bの内径は、収容体12の側壁部121の外径よりも僅かに大きく形成され、収容体12の平坦部121aと蓋体14の平坦部14cとで収容体12と蓋体14とが周方向に回転することが規制される。蓋体14の上面14aの中央には、円形の凸部142が形成されている。本実施形態においては、さらに、凸部142の周囲に所定の形状をなす凹部144が形成されており、凸部142の高さと、凹部144の周囲を構成する上面14aの高さとが同一になるように形成されている。
【0027】
本実施形態のように、少なくとも蓋体14が透明な樹脂で形成されていることにより、チャックテーブルケース10を開梱することなく、チャックテーブルケース10に収容されたチャックテーブル12を外部から視認することができる。なお、蓋体14のみならず、収容体12も透明な樹脂で形成すれば、収容されたチャックテーブル62の形態を上方、下方、側方からも確認することができ、より好ましい。なお、本実施形態では、チャックテーブルケース10を
図3、
図4に示すように平面視で略円形状に形成したが、本発明はこれに限定されず、チャックテーブル62を収容できる形状であればどのような形態であってもよく、例えば、四角形、八角形を含む多角形等としてもよい。
【0028】
上記した本実施形態のチャックテーブルケース10は、積み重ねて保管したり、搬送したりするのに適した構成となっている。
図5を参照しながら、上記したチャックテーブルケース10と同一の構成とされた第一のチャックテーブルケース10A及び第二のチャックテーブルケース10Bが、積み重ねて保管したり、搬送したりするのに適した構成となっている点について、以下に説明する。
【0029】
上記したように、第一のチャックテーブルケース10Aの蓋体14Aの中央には、円柱状の凸部142Aが形成され、凸部142Aの周囲には円形状ではない所定の形状とされた凹部144Aが形成されている。ここで、第二のチャックテーブルケース10Bの収容体12Bの下面の中央には、第一のチャックテーブルケース10Aの蓋体14Aの凸部142Aに対応する位置に凸部142Aの寸法よりも僅かに大きい形状で設定された係合凹部127Bが形成されている。これにより、第二のチャックテーブルケース10Bを第一のチャックテーブルケース10Aに積み重ねる際には、第一のチャックテーブルケース10Aの凸部142Aを第二のチャックテーブルケース10Bの係合凹部127Bに係合させることができ、第二のチャックテーブルケース10Bが、第一のチャックテーブルケース10Aに対して水平方向に移動することが規制される。
【0030】
さらに、本実施形態においては、第二のチャックテーブルケース10Bの収容体12Bの下面12Baには、第一のチャックテーブル10Aの蓋体14Aに形成された凹部144Aの該所定の形状に対応した形状の盛上り部122Bが形成されている。第一のチャックテーブルケース10Aに第二のチャックテーブルケース10Bを積み重ねる際には、第二のチャックテーブルケース10Bの係合凹部127Bに第一のチャックテーブルケース10Aの凸部142Aを係合させると共に、第一のチャックテーブルケース10Aの凹部144Aに、第二のチャックテーブルケース10Bの盛上り部122Bを係合させる。上記したように、収容体12と蓋体14とは、収容体12の平坦部121aと蓋体14の平坦部14cとにより回転することが規制されていることから、第二のチャックテーブルケース10Bが、第一のチャックテーブルケース10Aに対して水平方向に移動することが規制されるだけでなく、回転方向に動くことも規制される。これは、チャックテーブルケース10が、平面視で略円形以外の形状に形成された場合に特に有効である。
【0031】
上記した実施形態では、第一のチャックテーブルケース10Aの蓋体14Aに凸部142Aを形成し、第二のチャックテーブルケース10Bに係合凹部127Bを形成して、第一のチャックテーブルケース10Aに第二のチャックテーブルケース10Bを積み重ねる際に、凸部142Aと、係合凹部127Bとを係合させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第一のチャックテーブルケース10Aの蓋体14Aに対して凸部142Aを備えない凹部144Aを形成し、第二のチャックテーブルケース10Bの収容体12Bの下面12Baに係合凹部127Bを備えない盛上り部122Bを形成し、第一のチャックテーブルケース10Aに第二のチャックテーブルケース10Bを積み重ねる際に、第一のチャックテーブルケース10Aの凹部144Aと、第二のチャックテーブルケース10Bの盛上り部122Bとを係合させるようにしてもよい。その場合は、第二のチャックテーブルケース10Bの盛上り部122Bが本発明の凸部として機能し、第一のチャックテーブルケース10Aの凹部144Aが本発明の係合凹部として機能する。
【0032】
図5の下段に示すように、第一のチャックテーブルケース10Aに積み重ねた第二のチャックテーブルケース10Bの蓋体14Bにも、第一のチャックテーブルケース10Aの蓋体14Aと同様の凸部142B、及び凹部144Bが形成されている。よって、第二のチャックテーブルケース10Bと同一形状のチャックテーブルケースを複数用意することで、2つのみならず、3つ以上のチャックテーブルケースを良好に積み重ねて保管したり、搬送したりすることができる。
【符号の説明】
【0033】
1:研削装置
2:装置ハウジング
3:壁部
4:研削手段
42:研削ホイール
44;研削砥石
5:昇降手段
6:チャックテーブル機構
62:チャックテーブル
64:枠部
64a:底面
66:保持面
68:通気孔
10:チャックテーブルケース
10A:第一のチャックテーブルケース
10B:第二のチャックテーブルケース
12、12A、12B:収容体
121:側壁部
122:底部
122B:盛上り部
123:支持壁
124:囲繞壁
125:把持用凹部
126:余剰凹部
127:連結部
127B:係合凹部
128:支持凸部
S1:支持領域
S2:余剰領域
14、14A、14B:蓋体
14a:上面
14b:側壁部
142、142A、142B:凸部
144、144A、144B:凹部