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▶ アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-31
(45)【発行日】2023-11-09
(54)【発明の名称】プロセスキットリング摩耗の検出器
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20231101BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20231101BHJP
【FI】
H01L21/68 R
H01L21/302 101G
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021573386
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 US2020037208
(87)【国際公開番号】W WO2020252147
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-04-06
(31)【優先権主張番号】62/859,879
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/946,147
(32)【優先日】2020-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100101502
【弁理士】
【氏名又は名称】安齋 嘉章
(72)【発明者】
【氏名】ビシュワナス ヨガナンダ サロデ
(72)【発明者】
【氏名】クリミナレ フィリップ エー
【審査官】三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-100407(JP,A)
【文献】特開2017-005133(JP,A)
【文献】国際公開第2018/031716(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1899784(KR,B1)
【文献】特開2016-146472(JP,A)
【文献】特開2016-154224(JP,A)
【文献】特開2018-026558(JP,A)
【文献】特開2015-195328(JP,A)
【文献】特開2017-098540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送チャンバ内でロボットアームのエンドエフェクタを使用して、診断ディスクを処理チャンバ内に配置する工程であって、診断ディスクは処理チャンバ内に配置されるプロセスキットリング上に配置される少なくとも1つの非接触センサを含む工程と、
処理チャンバ内の基板支持アセンブリの複数のウエハリフトピンを上昇させる工程であって、複数のウエハリフトピンは、ウエハを処理するように構成される工程と、
ウエハリフトピン上に診断ディスクをセットする工程と、
ウエハリフトピンを下降し、診断ディスクを基板支持アセンブリの静電チャックにセットする工程であって、少なくとも1つの非接触センサとプロセスキットリングの間にギャップが存在する工程と、
少なくとも1つの非接触センサを使用して、プロセスキットリングの上面のセンサデータを獲得する工程であって、プロセスキットリングの少なくとも一部は、少なくとも1つの非接触センサの視野内にある工程と、
コンピューティングシステムによってセンサデータを分析し、プロセスキットリングの上面の侵食の程度を決定する工程と、
侵食の程度が寿命の閾値を満たしていると判断した場合、プロセスキットリングの自動交換を開始する工程とを含む方法。
【請求項2】
処理チャンバ内のプロセスキットリングが、処理チャンバのオペレーション時間数に基づいて診断スキャンの対象であると判断する工程と、
診断ディスクを保管領域から搬送チャンバを含む基板処理システムのロードロックにロードする工程と、
診断ディスクをロードロックから処理チャンバに搬送する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
侵食の程度が寿命末期の閾値を満たさないと判断したことに応答して、
診断ディスクをストレージ領域に戻す工程と、
プロセスキットリングの上面の新しいセンサデータを獲得する前に、更に追加時間基板処理を続行する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの非接触センサに接続された無線通信回路を使用して、センサデータを前記コンピューティングシステムに無線送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
センサデータは画像データを含み、センサデータを分析することは、画像処理アルゴリズム又はトレーニングされた機械学習モデルの1つをセンサデータに適用し、プロセスキットリングの上面に沿った侵食の程度を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
プロセスキットリングの自動交換を開始する工程は、
搬送チャンバ内のロボットアームのエンドエフェクタを使用して、処理チャンバからプロセスキットリングを取り出す工程と、
ロボットアームのエンドエフェクタを使用して、新しいプロセスキットリングを処理チャンバに挿入する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
新しいプロセスキットリングを挿入することは、
新しいプロセスキットリングを、固定された2次元オフセットでエンドエフェクタにロードする工程と、
固定された2次元オフセットを修正し、プロセスキットリングを静電チャック上でセンタリングしながら、新しいプロセスキットリングを処理チャンバの静電チャックに下降する工程を含む、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の幾つかの実施形態は、一般に、インサイチュ(その場での、in-situ)プロセスキットのリングの寿命(EoL)の検出装置に関する。
【背景】
【0002】
プラズマ処理中、エネルギーを与えられたガスは、処理される基板の露出部分及び処理される基板の周りのコンポーネントをエッチング及び侵食する腐食性の高い種を含むことが多い。コンポーネントは、基板と同一平面上にあり、基板を囲むプロセスキットリング(例えば、ウエハエッジリング、又はより単純にエッジリング及び支持リング)を含む。従来より、何回かのプロセスサイクル(例えば、処理時間、高周波数(RF)時間と呼ばれる)の後、一貫性のない又は望ましくないプロセス結果が生じる前、及びエッジリングから侵食された粒子がチャンバ内の処理を汚染し、基板上に粒子欠陥を生じさせる前に、摩耗したエッジリングは交換される。従来、エッジリングの侵食(又は摩耗)のレベルを決定し、エッジリングを交換するため、処理チャンバがベントされ、プラズマエッチングガスの上部ソースコンポーネントが除去され、エッジリングへのアクセスが提供される。このベントと分解は労働集約的であるだけでなく、処理中に基板処理装置の何時間もの生産性が失われる。更に、処理チャンバの内部が露出されると内部が汚染される可能性があるため、処理チャンバを開いた後、長時間を要する処理チャンバの再認定プロセスが行われる。
【概要】
【0003】
本明細書に記載される幾つかの実施形態は、エッジリング及び/又は他のプロセスキットリングの寿命(EoL)を診断、並びにエッジリング及び/又は他のプロセスキットリングの自動交換の方法をカバーする。方法は、少なくとも1つの非接触センサを使用して、処理チャンバ内に配置されたプロセスキットリングの上面のセンサデータを獲得することから始めることができる。プロセスキットリングの少なくとも一部は、少なくとも1つの非接触センサの視野内にある。方法は、コンピューティングシステムによってセンサデータを分析し、プロセスキットリングの上面の侵食の程度を決定することに続くことができる。方法は、侵食の程度が寿命(EoL)の閾値を満たしていると判断した場合、プロセスキットリングの自動交換を開始することに続くことができる。
【0004】
幾つかの実施形態では、診断ディスクはディスクの円周の周りの側壁と、側壁の上部から外向きに延びる少なくとも1つの突起を有することができる。非接触センサを少なくとも1つの突起の各々の下側に取り付けることができる。プリント回路基板(PCB)をディスクに配置することができ、回路をPCB上に配置し、各々の非接触センサに結合することができる。回路は少なくとも無線通信回路、メモリ、及びバッテリを含むことができる。カバーを側壁の内側の回路の上に配置することができ、カバーはディスク内部の回路をディスク本体の外部の環境からシールする。
【0005】
例示的な実施形態では、処理チャンバはチャンバ本体を含む。処理チャンバは、チャンバ本体の上部に結合されたソースリッドであって、チャンバ本体とソースリッドが一緒になって内部容積を囲むソースリッドを含むことができる。処理チャンバは、内部容積内に配置された基板支持アセンブリであって、基板の処理中に固定位置で基板を支持するように構成されたチャックを備える基板支持アセンブリを含むことができる。処理チャンバは、チャックの円周の周りに配置されたエッジリングであって、チャンバ本体又はソースリッドの少なくとも1つが、エッジリングの上又は側面の少なくとも1つである位置に開口部を規定するエッジリングを含むことができる。処理チャンバは、開口部内及びエッジリングの見通し線上に配置された非接触センサであって、エッジリングの少なくとも一部が非接触センサの視野内にある非接触センサを含むことができる。処理チャンバは、開口部に配置され、非接触センサを内部容積から分離する耐プラズマレンズ又はウインドウであって、非接触センサを内部容積内の腐食性ガスから保護する耐プラズマレンズ又はウインドウを含むことができる。処理チャンバは、非接触センサにオペレーション可能に結合されたコンピューティングデバイスを含むことができる。実施形態では、コンピューティングデバイスは、非接触センサからエッジリングの上面のセンサデータを受信し、センサデータを分析して、エッジリングの上面の侵食の程度を判断し、侵食の程度が寿命(EoL)の閾値を満たしているとの判断に応じて、エッジリングの自動交換を開始する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明は、限定ではなく例として、同様の参考番号が類似の要素を示す添付図面の図に示される。本開示において、「実施形態」又は「一実施形態」への異なる言及は必ずしも同じ実施形態に対するものではなく、そのような言及は少なくとも1つを意味すると解釈されるべきである。
図1A】本開示の一態様による、例示的な処理システムの簡略化された上面図を示す。
図1B】本開示の一態様による、図1Aの処理チャンバの概略断面側面図を示す。
図2】本開示の一態様による、診断ディスクの上面図を示す。
図2A】本開示の幾つかの実施形態による、図2の診断ディスクの側面断面図を示す。
図2B】本開示の一態様による、静電チャック(ESC)のウエハリフトピンを係合するために使用される図2Aの診断ディスクにおけるキネマティックカップリングの側面断面図を示す。
図2C】本開示の一態様による、ESC上に診断ディスクを設定し、キネマティックカップリングとESCとの間の接触面積が低いウエハリフトピンを示す。
図3】本開示の一態様による、処理チャンバの静電チャック(ESC)のウエハリフトピン上に配置される診断ディスクの側面断面図を示す。
図3A】本開示の一態様による、図3Aの診断ディスクの一部の分解図である。ここで、高解像度カメラはエッジ及び支持リングのセンサデータを捕獲する。
図3B】本開示の一態様による、図3の診断ディスクの一部の分解図である。ここで、非接触センサはエッジ及び支持リングのセンサデータを捕獲する。
図4】本開示の様々な態様による、エッジ(又はプロセスキット)リングの寿命末期(EoL)摩耗を診断し、プロセスキットリングの交換を開始するための診断ディスクを使用する方法のフローチャートである。
図5A】~
図5B】本開示の一態様による、エッジリングを画像化するためのエンドポイントウインドウ内に非接触センサが配置される処理チャンバの一連の側面断面図を示す。
図6】本開示の一態様による、エッジリングを画像化するために、非接触センサが上部中央ガスノズルに配置される処理チャンバの側面断面図を示す。
図7】本開示の様々な態様による、エッジ(又はプロセスキット)リングの寿命末期(EoL)摩耗を診断し、プロセスキットリングの交換を開始するための、処理チャンバのインサイチュ非接触センサを使用する方法のフローチャートである。
図8】本開示の一態様による、静電チャック(ESC)を包囲するエッジリング及び支持リングの、本明細書に開示される非接触センサの1つからの上面平面図を示す。
図9A】本開示の代替実施形態による、シールドされた診断ディスクの斜視上面図を示す。
図9B】本開示の態様による、診断ディスク上の4個の非接触センサの位置を示す概略図を示す。
図10】本開示の一態様による、プロセスキットリングの位置決め(例えば、位置合わせ及び同心等)を表示するように構成された診断ディスク(例えば、110)の表示位置を示す。
図11】本開示の一態様による、処理チャンバ内で古いプロセスキットリングを新しいプロセスキットリングと交換するための方法のフローチャートである。
図12A】本開示の態様による、新しいプロセスキットの配置を検証する際に使用するための診断ディスクをペアリング及び初期化するための方法のフローチャートである。
図12B】本開示の様々な態様による、診断ディスクを使用して処理チャンバ内の新しいプロセスキットの正しい配置を検証するための方法のフローチャートである。
図13A】~
図13D】各々、診断ディスクの第1の非接触センサ、第2の非接触センサ、第3の非接触センサ及び第4の非接触センサによって捕獲された高解像度画像の例である。
【実施形態の詳細な説明】
【0007】
本開示の実施形態は、プロセスエッジリングの侵食を監視し、エッジリングの寿命(EoL)を決定し、処理チャンバのベント又はチャンバソースリッドを開くことなしに、ロボット駆動のエッジ交換プロセスを開始するための閉ループ、インサイチュシステム及び方法を提供する。チャンバ又はチエッジリングの測定及び交換に加えて、他のプロセスキットリングも測定及び/又は交換することができる(例えば、支持リング等)。エッジリングに関して本明細書で説明される実施形態は、処理チャンバ内の他のプロセスキットリングにも適用されると理解すべきである。本明細書における「インサイチュ」という用語はその場でという意味であり、処理チャンバが無傷のままであり、開示されたエッジリングの診断及び交換を実行するために処理チャンバを分解又は大気に露出する必要がないという意味である。また、実施形態で説明される開示された方法及びシステムは、処理中に基板(例えば、ウエハ)が保持されるチャック(例えば、静電チャック(ESC))の周りの支持リングの平坦な位置合わせ及びセンタリングを提供する。本明細書では、ウエハを参照して実施形態について説明する。しかし、実施形態は、他の処理される基板にも適用される。
【0008】
一実施形態は、処理チャンバをベントする必要のないエッジリングの自動交換を提供し、これはカスタマの製造施設(ファブ)における処理されるウエハの歩留まり及び設備利用時間を改善する。追加的又は代替的に、他の実施形態は、エッジリングを垂直に移動させることによって(例えば、それがウエハ表面に対して同一平面上にあるか否かによって)、ウエハエッジの近傍の特定の位置でプラズマシース及び/又はケミストリを変化させるためのウエハエッジの調整可能性を提供する。そのような実施形態は、(侵食及び/又は腐食による)エッジリングの摩耗を決定するためのインサイチュ診断方法、及び基板処理システム又は基板処理チャンバの処理の中断及び/又は分解なしに、改善されたプロセス結果を提供する新しいエッジリングとの交換から利益を受ける。
【0009】
様々な実施形態は、非接触センサ(例えば、深度カメラ又は近接センサ等)を使用して、エッジリングの侵食の程度がそのEoLを示す摩耗の閾値を超えたときを監視及び検出するのを援助することができる。非接触センサからの画像データ又はセンサデータ(例えば、エッジリングの表面の粗さを示すデータ)はコンピューティングシステムに送信され、データを分析し、侵食のレベルが閾値内にあるかどうかを決定することができる。侵食摩耗がこのEoL閾値を超えると、開示されたシステムは摩耗したエッジリングから新しいエッジリングへの自動交換を開始することができる。
【0010】
一実施形態では、1つ以上の非接触センサが診断ディスクに含まれ、これはウエハとほぼ同じサイズであり、ウエハの移動に使用されるのと同じロボットモーションで処理チャンバに出し入れされるように適合されている。診断ディスクは、センサデータをコンピューティングシステムに無線で送信することができる。他の実施形態では、非接触センサ(例えば、高解像度深度カメラ)が、エッジリングの侵食を監視するために、エンドポイントウインドウ又は上部ソースガスノズル穴内に配置される。センサデータは、この固定式非接触センサからコンピューティングシステムに有線又は無線で送信できる。これらのアプローチの両方とも、処理チャンバのベント、又は、例えば、プラズマエッチングガスのトップソースコンポーネントを除去することによる処理チャンバの分解を有利に回避する。このプロセスにより、貴重な人手を要する時間が節約されるだけでなく、基板処理システムのダウンタイムも回避される。更に、実施形態は、処理チャンバの内部が大気又は外部環境に露出されるのを防ぎ、これにより、処理チャンバの汚染が軽減される。更に、実施形態は、エッジリングの状態を追跡することを可能にし、推測作業に基づくのではなく、経験的データに基づいて、適切な時間にエッジリングを交換することを可能にする。
【0011】
図1Aは、本開示の一態様による、例示的な処理システム100の簡略化された上面図を示す。処理システム100は、基板(例えば、シリコンウエハ等のウエハ)を処理システム100に搬送するため、複数の基板カセット102(例えば、フロントオープニングユニファイドポッド(FOUP)及びサイドストレージポッド(SSP))を結合することができるファクトリインターフェイス91を含む。実施形態では、基板カセット102は、ウエハに加えて、エッジリング90(例えば、新しいエッジリング)及び診断ディスク110を含む。診断ディスク110は、1以上の処理システムのオペレーションと同時に、エッジリングのEoLを診断するために使用することができる。また、ファクトリインターフェイス91は、説明されるウエハ搬送と同じ機能を使用して、エッジリング90及び診断ディスク110を処理システム100内外に搬送することができる。
【0012】
また、処理システム100は、ファクトリインターフェイス91を各々のステーション104a、104bに結合することができる第1の真空ポート103a、103bを含むことができ、これらは、例えば、脱ガスチャンバ及び/又はロードロックであってもよい。第2の真空ポート105a、105bは、各々のステーション104a、104bに結合され、ステーション104a、104bと搬送チャンバ106との間に配置され、搬送チャンバ106への基板の搬送を容易にすることができる。搬送チャンバ106は、搬送チャンバ106の周りに配置され、これに結合される複数の処理チャンバ107(プロセスチャンバとも呼ばれる)を含む。処理チャンバ107は、各々のポート108(例えば、スリット弁等)を介して搬送チャンバ106に結合される。
【0013】
処理チャンバ107は、1つ以上のエッチングチャンバ、堆積チャンバ(原子層堆積、化学蒸着、物理蒸着、又はこれらのプラズマ強化バージョンを含む)、アニーリングチャンバ等を含むことができる。幾つかの処理チャンバ107(例えば、エッチングチャンバ等)は、その内部にエッジリング(ウエハエッジリング又はプロセスキットリングとも呼ばれる)を含むことができ、これは時々交換される。従来のシステムにおけるエッジリングの交換は、エッジリングの交換のためのオペレータによる処理チャンバの分解を含むが、処理システム100は、オペレータによる処理チャンバ107の分解なしにエッジリングの交換を容易にするように構成される。
【0014】
様々な実施形態では、ファクトリインターフェイス91はファクトリインターフェイスロボット111を含む。ファクトリインターフェイスロボット111はロボットアームを含むことができ、選択的コンプライアンスアセンブリロボットアーム(SCARA)ロボット(例えば、2リンクSCARAロボット、3リンクSCARAロボット、4リンクSCARAロボット等)であってもよいか、又はこれを含むことができる。ファクトリインターフェイスロボット111は、ロボットアームの端部にエンドエフェクタを含むことができる。エンドエフェクタは、ウエハ等の特定のオブジェクトを持ち上げ、処理するように構成することができる。代替的に、エンドエフェクタは、オブジェクト(例えば、診断ディスクやエッジリング等)を処理するように構成することができる。ファクトリインターフェイスロボット111は、基板カセット102(例えば、FOUP及び/又はSSP)とステーション104a、104bとの間でオブジェクトを搬送するように構成することができる。
【0015】
搬送チャンバ106は搬送チャンバロボット112を含む。搬送チャンバロボット112は、ロボットアームの端部にエンドエフェクタを備えたロボットアームを含むことができる。エンドエフェクタは特定のオブジェクト(例えば、ウエハ、エッジリング、リングキット、診断ディスク等)を処理するように構成することができる。搬送チャンバロボット112はSCARAロボットであってもよいが、幾つかの実施形態では、ファクトリインターフェイスロボット111よりも少ないリンク及び/又は少ない自由度を有していてもよい。
【0016】
コントローラ109は、処理システム100の様々な態様を制御することができ、無線アクセスポイント(WAP)デバイス129を含むか、又はこれに結合することができる。WAPデバイス129は、診断ディスク110と通信するための無線技術及び1つ以上のアンテナを含むことができる。コントローラ109は、コンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、マイクロコンピュータ等)であってもよいか、及び/又はこれを含むことができる。コントローラ109は、1つ以上の処理装置(例えば、マイクロプロセッサ、中央処理装置等)を含むことができる。より具体的には、処理装置は、コンプレックス命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、リデュースト命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、ベリーロング命令ワード(VLIW)マイクロプロセッサ、他の命令セットを実行するプロセッサ、又は命令セットの組み合わせを実行するプロセッサ等であってもよい。また、処理装置は、1つ以上の専用処理装置(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ等)であってもよい。
【0017】
図示されていないが、コントローラ109は、データ記憶装置(例えば、1つ以上のディスクドライブ及び/又はソリッドステートドライブ)、メインメモリ、スタティックメモリ、ネットワークインターフェイス、及び/又は他のコンポーネントを含むことができる。コントローラ109は、本明細書に記載の方法及び/又は実施形態のいずれか1つ又は複数を実行するための命令を実行することができ、これは画像又はセンサデータ処理及び分析、画像処理アルゴリズム、1つ以上のトレーニングされた機械学習モデルを生成する機械学習(ML)アルゴリズム、ディープMLアルゴリズム、及び処理チャンバ107内でオペレーション中のエッジリングの摩耗程度を検出する際の表面センサデータを分析するための他の画像アルゴリズム107を含む。命令はコンピュータ可読記録媒体に記録することができ、これはメインメモリ、スタティックメモリ、二次記録及び/又は処理デバイス(命令の実行中)を含むことができる。幾つかの実施形態では、MLモデルをトレーニングするためのトレーニングデータは、走査装置又は他のタイプのセンサ又はカメラを使用して、既に除去され、侵食摩耗のEoL閾値を有すると決定されたエッジリングを画像化することによって獲得することができる。
【0018】
図1Bは、本開示の一態様による、図1Aの処理チャンバ107の概略断面側面図を示す。処理チャンバ107は、チャンバ本体101と、その上に配置されたリッド133とを含み、これらが一緒になって内部容積を形成する。チャンバ本体101は、典型的には、電気的接地137に結合される。基板支持アセンブリ180は内部容積内に配置され、処理中に基板を支持する。また、処理チャンバ107は、処理チャンバ107内にプラズマ132を生成するための誘導結合プラズマ装置142、及び処理チャンバ107の例を制御するように適合されたコントローラ155を含む。
【0019】
基板支持アセンブリ180は、整合ネットワーク127を介してバイアス電源119に結合された1つ以上の電極153を含み、処理中の基板のバイアスを容易にする。バイアス電源119は、例示的には、例えば、約13.56MHzの周波数のRFエネルギーの最大約1000W(但し、約1000Wに限定されない)のソースであってもよいが、特定の用途に必要に応じて他の周波数及び電力を提供することができる。バイアス電源119は、連続電力又はパルス電力のいずれか又は両方を生成することができる。幾つかの例では、バイアス電源119はDC又はパルスDC源であってもよい。幾つかの例では、バイアス電源119は複数の周波数を提供することができるものであってもよい。1つ以上の電極153はチャッキング電源160に結合することができ、処理中に基板のチャッキングを容易にする。基板支持アセンブリ180は、基板を包囲するプロセスキット(図示せず)を含むことができる。プロセスキットの様々な実施形態は以下に説明される。
【0020】
誘導結合プラズマ装置142はリッド133の上に配置され、RF電力を処理チャンバ107に誘導結合して、処理チャンバ107内にプラズマを生成するように構成される。誘導結合プラズマ装置142は、リッド133の上に配置される第1及び第2のコイル116、118を含む。各々のコイル116、118の相対位置及び直径の比、及び/又は各々のコイル116、118の巻数は、必要に応じて調整し、形成されるプラズマのプロファイル又は密度を制御することができる。第1及び第2のコイル116、118の各々は、RF供給構造136を介して、整合ネットワーク114を通じてRF電源138に結合される。RF電源138は、例示的には、50kHz~13.56MHzの範囲の調整可能な周波数で最大約4000W(但し、限定されない)を生成することができる。但し、特定のアプリケーションでは、必要に応じて他の周波数と電力を使用できる。
【0021】
幾つかの例では、電力分割器135(例えば、分割コンデンサ等)をRF供給構造136とRF電源138との間に提供し、各々の第1及び第2のコイルに提供されるRF電力の相対量を制御することができる。幾つかの例では、電力分割器135はマッチングネットワーク114に組み込むことができる。
【0022】
ヒータ要素113をリッド133の上部に配置し、処理チャンバ107の内部の加熱を容易にすることができる。ヒータ要素113は、リッド133と第1及び第2のコイル116、118との間に配置することができる。幾つかの例では、ヒータ要素113は抵抗性加熱要素を含むことができ、所望の範囲内でヒータ要素113の温度を制御するのに十分なエネルギーを提供するように構成された電源115(例えば、AC電源等)に結合することができる。
【0023】
オペレーション中、基板(半導体ウエハ又はプラズマ処理に適した又は他の基板等)が基板支持アセンブリ180上に配置され、処理ガスがガスパネル120から入口ポート212を介してチャンバ本体101の内部容積に供給される。処理ガスは、RF電源138から第1及び第2のコイル116、118に電力を印加することによって、処理チャンバ107内でプラズマ132に点火される。また、幾つかの例では、 バイアス電源(例えば、RF又はDC源)からの電力をマッチングネットワーク127を介して基板支持アセンブリ180内の電極153に印加することができる。処理チャンバ107の内部の圧力は、バルブ128及び真空ポンプ122を使用して制御することができる。チャンバ本体101の温度は、チャンバ本体101を通る液体含有導管(図示せず)を使用して制御することができる。
【0024】
処理チャンバ107は、処理中の処理チャンバ107のオペレーションを制御するためのコントローラ155を含む。コントローラ155は、中央処理装置(CPU)123、メモリ124、及びCPU123のための支持回路125を含み、処理チャンバ107のコンポーネントの制御を容易にする。コントローラ155は、様々なチャンバやサブプロセッサを制御するための産業環境で使用可能な汎用コンピュータプロセッサの任意の形態の1つであってもよい。メモリ124は、本明細書に記載の方法で処理チャンバ107のオペレーションを制御するために実行又は呼び出することができるソフトウェア(ソースコード又はオブジェクトコード)を格納する。
【0025】
図2は、本開示の一態様による、診断ディスク110の上面図を示す。図2Aは、本開示の幾つかの態様による、図2の2A線に沿った診断ディスク110の側面断面図を示す。診断ディスク110は、ディスク本体201の円周の周りに側壁202を有するディスク本体201と、側壁202の上部から外向きに延びる少なくとも1つの突起204とを含むことができる。図示される実施形態では、第1の突起204A、第2の突起204B、第3の突起204C、及び第4の突起204Dがあり、各々が隣接する突起から約90度の間隔で配置され、各々が側壁202に対してほぼ垂直に配置される。代替的実施形態では、診断ディスク110は突起がなく、ウエハに似た中実のディスクとして形成される。
【0026】
実施形態では、診断ディスク110は、ディスク本体201の上側、例えば、ディスク本体201と側壁202によって形成される内部内に配置されるプリント回路基板(PCB)203を更に含む。回路をPCB上に配置することができ、幾つかのコンポーネント(例えば、オンボード制御209、メモリ211又は他のオンボードコンピュータストレージ、無線通信回路215、及びバッテリ220等)を含むことができる。カバー210を側壁内の回路205上に配置し、回路205の真空シールのために使用することができる。
【0027】
様々な実施形態では、非接触センサ230は、少なくとも1つの突起204の各々の下側に取り付けられる。例えば、診断ディスク110は多数の非接触センサを更に含むことができ、例えば、4つの突起204A、204B、204C、及び204Dの下側に各々取り付けられる第1の接触センサ230A、第2の非接触センサ230B、第3の非接触センサ230C、及び第4の非接触センサ230Dを更に含むことができる。突起のない実施形態では、各々の非接触センサ230は診断ディスク110の周囲の下側に取り付けられ、これによって、各々の非接触センサ230をエッジリング又はプロセスキットリング上に配向することができる。各々の非接触センサ230は、例えば、PCB203上の接続を介して、回路205に(例えば、側壁202を介して)結合することができる。各々の非接触センサ230は、任意の所与の処理チャンバ107で使用されるエッジリングの表面の一部のセンサデータ(例えば、侵食を示すテクスチャ及び/又は粗さ情報)を獲得するように構成することができる。無線通信回路215はアンテナを含むか又はアンテナに結合し、センサデータを無線でコントローラ109に送信することができる。代替的実施形態では、センサデータはメモリ211に格納され、ファクトリインターフェイス(例えば、基板カセット102の1つ)から抽出された後、検索される。
【0028】
様々な実施形態では、非接触センサ230は、少なくとも4倍の倍率(例えば、4X、6X、8X、又はそれ以上)のズームを有するカメラ等の画像センサである。例えば、非接触センサ230は、電荷結合デバイス(CCD)カメラ及び/又は相補的金属酸化物(CMOS)カメラ又は高解像度カメラであるか、又はこれらを含むことができる。代替的に、カメラに他のズーム機能があってもよい。代替的に、非接触センサ230は、エッジリングの表面をスキャンすることができる小型レーダセンサであってもよい。更に、非接触センサ230は、X線エミッタ(例えば、X線レーザ)及びX線検出器を含んでいてもよい。非接触センサ230は、代替的に、レーザビームを生成するレーザエミッタとレーザビームを受信するレーザレシーバとの1つ以上のペアであるか、又はこれらを含んでいてもよい。センサ測定値は、レーザビームがエッジリングの表面で反射するときに、レーザエミッタとレーザレシーバのペアによって生成することができる。これらのセンサ測定値は、様々な実施形態では、回路205及び/又はコントローラ109によってセンサデータに変換することができる。
【0029】
更に図2A参照すると、診断ディスク110の直径(DIA)は、2つの対向する突起の外周(例えば、第1の突起204Aの端部から第3の突起204Cの端部まで等)によって定義することができる。直径は約13インチから約14インチの間、又は幾つかの実施形態では300ミリメートルの10~15パーセント以内であってもよい。更に、ディスク本体201の直径は約11.5インチ~12.25インチであってもよい。ここで、少なくとも1つの突起204の各々は直径の約10パーセント突出し、ディスク本体201の中心から約6.5インチ~6.75インチの間の領域は、各々の非接触センサ230の視野内にある。
【0030】
更に、各非接触センサ230は、非接触センサとディスク本体201の底部との間にギャップが形成されるように配置することができる。例えば、各非接触センサ230を各々の突起204上に配置し、非接触センサ230とディスク本体201の底部との間の垂直距離によって、診断ディスクが配置される表面から非接触センサ230を変位させることができる。診断ディスク110の高さは、側壁202の高さ(H)によって定義することができ、これは0.35インチ~0.45インチであってもよい。一実施形態では、診断ディスク110の高さは約0.390インチである。様々な実施形態では、側壁202を含むディスク本体201及びカバー210は、陽極酸化アルミニウム(Al)、セラミック、又はイットリアの1つで形成されたコーティングを備えた炭素繊維又はアルミニウムで形成することができる。
【0031】
幾つかの実施形態では、診断ディスク110は、ディスク本体201の底面に配置された複数のキネマティックカップリング235を更に含む。キネマティックカップリング235は、処理チャンバ内に配置された静電チャック(ESC)のウエハリフトピン(図2C図3の253)を受容する(又は係合する)傾斜した穴又はスロットとして構成することができる。図2Bは、図2Aの診断ディスク110内のキネマティックカップリング235の側面断面図を示す。 キネマティックカップリングは、位置の精度と確実性を提供することにより、パーツ(ウエハリフトピン等)を正確に拘束するように設計されたフィクスチャであり、ここでは、ウエハリフトピンのピンサークル直径(PCD)でサイズ設定されたキネマティックカップリング235の穴又はスロットである(図3)。従って、キネマティックカップリング235は、診断ディスク110によりエッジリング上の中心に配置することができ、その結果、非接触センサは、一般に、画像化又は走査されるエッジリング上に配向される。一実施形態では、3つのキネマティックカップリングが120°離れて配置され、ディスク本体201の半径に沿った距離の約3分の2に位置する。
【0032】
図2Cは、本開示の一態様による、診断ディスク110をESC150上に設定し、キネマティックカップリング235とESC150との間の低接触面積(LCA)250を設定するウエハリフトピン253を示す。図示のように、キネマティックカップリング235は、リフトピン253による容易なリフト係合のためのドラフト角度を提供することができる。様々な実施形態では、キネマティックカップリングは、ぺスペル、炭素繊維、レキソライト、又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のうちの1つで形成される。キネマティックカップリング235は金属ではなく、ESC150の表面に接触するので、診断ディスク110はESC150をスクラッチしたり、損傷したりすることがない。また、LCA250及びキネマティックカップリング235の材料は、粒子の生成及び汚染を低減するのに役立つことができる。
【0033】
様々な実施形態では、コントローラ109(例えば、コンピューティングシステム)は、ファクトリインターフェイスロボット111、ウエハ搬送チャンバロボット112、及び/又は各々の非接触センサ230から信号を受信し、これらに制御を送信することができる。 コントローラ109は、例えば、処理チャンバ107の1つのエッジリングが約300~400RF時間の間オペレーションされると、診断を開始することができる。コントローラ109は、ファクトリインターフェイスロボット111に信号を送り、基板カセット102の1つから診断ディスク110の1つを持ち上げ、診断ディスク110を、例えば、ロードロック又は脱気チャンバであるステーション104bに搬送することができる。 その後、搬送チャンバロボット112は、例えば、ロボットアームのエンドエフェクタで診断ディスク110を持ち上げ、診断ディスク110を処理チャンバ107に配置し、ここで、エッジリングの表面の侵食程度を決定する目的でセンサデータを獲得することができる。センサデータは、例えば、無線通信回路215を使用して、WAPデバイス129を介してコントローラ109に無線で送信することができる。
【0034】
図3は、本開示の一態様による、処理チャンバのESC150のウエハリフトピン253上に配置される診断ディスク110の側面断面図を示す。診断ディスク110は、搬送チャンバ106内に配置された搬送チャンバロボット112のロボットアームのエンドエフェクタ(例えば、ロボットブレード)の上部に設置され、示される。エッジリングが存在する部分のESC150の左部の周りの領域311は円で囲まれ、その領域311は図3A図3Bで拡大される。
【0035】
図3Aは、本開示の一態様による、図3の診断ディスク110の一部の分解図である。ここで、非接触センサ230は、エッジ及び支持リングのセンサデータを捕獲する高解像度カメラである。図3に示されるウエハリフトピン253は上昇し、搬送チャンバロボット112のロボットアームのエンドエフェクタは、診断ディスク110をウエハリフトピン253上に置くことができる。診断ディスク上のキネマティックカップリング235は、リフトピンが診断ディスクをESC150の中心に確実に配置し、各々の非接触センサ230がエッジリング90の上部に垂直に配置されることを確実にすることができる。一実施形態では、ウエハリフトピン253は僅かに上昇し、非接触センサはエッジリング90に小さな間隙を形成する。診断ディスク110がウエハリフトピン253上にある間、非接触センサ230は、上述の方法のいずれかでセンサデータを獲得し、センサデータをコントローラ109に無線で通信することができる。
【0036】
図3Bは、本開示の一態様による、図3の診断ディスク110の一部の分解図である。ここで、各々の非接触センサ230はエッジリング90及び支持リング390のセンサデータを捕獲する。この実施形態では、ウエハリフトピン253は下降し、診断ディスク110をESC150の上に載せることができる。他の実施形態では、別の機構を使用して診断ディスク110をESC150に誘導する(非接触センサからのセンサデータの利用等)。各々の非接触センサ230はエッジリング90に近接しているが、それでも非接触センサ230とエッジリング90との間にギャップを保持される。診断ディスク110がESC150上にある間、非接触センサ230は上述の方法のいずれかでセンサデータを獲得し、センサデータをコントローラ109に無線で通信することができる。
【0037】
図3A図3Bに示されるように、エッジリング90の下、及びエッジリング90とESC150との間に位置する支持リング390は、エッジリング90の侵食が十分に深い場合に、侵食(又は摩耗)を受けることがある。従って、エッジリング90を交換するとき、支持リング390もまた、例えば、プロセスキットリングとして同時に交換することができる。従って、エッジリング90の交換に言及する場合、これは、プロセスキットリングの交換に言及していると理解されるべきであり、逆もまた同様である。
【0038】
図4は、本開示の様々な態様による、診断ディスクを使用し、エッジ(又はプロセスキット)リングの寿命末期(EoL)摩耗を診断し、プロセスキットリングの交換を開始するための方法400のフローチャートである。方法400の幾つかのオペレーションは、ハードウェア(回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行されるもの等)、ファームウェア、又はこれらの何らかの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。方法400の幾つかのオペレーションは、コンピューティングデバイス(例えば、図1のコントローラ109等)によって実行することができ、これはロボットアーム及び/又は非接触センサの制御下にある。例えば、方法400の1つ以上のオペレーションを実行する処理ロジックはコントローラ109上で実行することができる。
【0039】
説明の簡単化のため、方法は一連の行為として記述及び説明される。しかし、本開示による行為は、様々な順序で及び/又は同時に、及び本明細書に提示及び説明されていない他の行為とともに実行することができる。更に、開示された主題による方法を実施するために、図示された全ての行為が実行される必要はない。更に、当業者は、方法が、状態図又は行為を介して一連の相互に関連する状態として代替的に表すことができることを理解することができる。
【0040】
図4を参照すると、方法400は、基板カセット102(FOUP又はSSP等)の1つ内に診断ディスク110の1つ又はセットをロードする処理ロジックを用いることができる(405)。一実施形態では、1つ以上の診断ディスクは、エッジリング、又はより一般的にはプロセスキットリングも含むFOUPに格納される。一実施形態では、複数の診断ディスクが診断ディスクを収容するように設計されたFOUPに格納される。方法400は、処理チャンバ107内のプロセスキットリングが、診断スキャンの対象であると決定する処理ロジックを続行することができる(410)。これは、基板処理システムの処理チャンバのオペレーションのRF時間(例えば、300~400時間以上)、及び/又は他の基準(例えば、処理チャンバ内のプロセスキットリングの最後の分析が実行されてから経過した時間等)に基づく。プロセスキットリングの少なくとも一部は、少なくとも1つの非接触センサ230の視野内にある。
【0041】
方法400は、ウエハ(415)を搬送するために使用されるのと同様の搬送で、診断ディスク110の1つをFOUP(又はSSP)から処理チャンバに搬送する処理ロジックを続行することができる。実施形態では、これらの搬送は、ウエハ保管領域から基板処理システムのロードロックに診断ディスク110をロードすること(例えば、ファクトリインターフェイスロボット111によって)、及び搬送チャンバ内のロボットアームのエンドエフェクタを使用して、ロードロックから処理チャンバへの診断ディスク移動すること(例えば、搬送チャンバロボット112によって)を含む。これは、搬送チャンバ106内のロボットアームのエンドエフェクタを使用して、診断ディスク110を持ち上げて、処理チャンバに配置することを含むことができる。
【0042】
更に図4を参照すると、方法400は、診断ディスク110をロボットアームのエンドエフェクタからESC150(図3A)のウエハリフトピン253に搬送(又は移動)する処理ロジックを続行することができる(420)。一実施形態では、方法400はウエハリフトピンを下降し、例えば、診断ディスク110をESC(図3B)上にセットすることを更に含むことができる(420)。方法400は、プロセスキットリング上に配置された診断ディスクの少なくとも1つの非接触センサ230を使用して、プロセスキットリングの上面のセンサデータを獲得する処理ロジックを更に含むことができる(425)。センサデータは、診断ディスク110がウエハリフトピン253上にある間、又は診断ディスク110がESC150に下降された後に獲得することができる。
【0043】
更に図4を参照すると、様々な実施形態では、方法400は、センサデータを分析してプロセスキットリングの上面の侵食の程度を決定する処理ロジックを更に含み(430)、これは詳細に上述されている。方法400は、程度又は侵食が、摩耗又は摩耗EoL閾値を満たすかどうかを決定する処理ロジックを更に含むことができる。(435)。 EoL閾値に達していない場合、方法400は、診断ディスク110を保管領域(例えば、FOUP又はSSP)に戻し、(440)、プロセスキットリングの上面の新しいセンサデータを再度獲得する追加の数RF時間、基板処理を続行する処理ロジックを続行することができる(445)。
【0044】
しかし、EoL閾値を超える場合、方法400は、例えば、摩耗したプロセスキットリングを処理チャンバから保管領域(例:FOUP又はSSP)に戻すことによる、摩耗したプロセスキットリングの自動除去を開始する処理ロジックを続行することができる(450)。追加的に、方法400は、処理チャンバの加圧ガス源(例えば、窒素)を用いて、(除去された)摩耗したプロセスキットリングに隣接する静電チャックの周りの残留物及び粒子をパージする処理ロジックを続行することができる(455)。方法400は、例えば、摩耗したプロセスキットリングの代わりとして、新しいプロセスキットリングを保管領域から処理チャンバに搬送することによる、プロセスキットリングの自動交換を開始する処理ロジックを続行することができる(460)。これは、ロボットアームのエンドエフェクタを使用して、新しいプロセスキットリングを処理チャンバに配置することを含むことができる。方法400の作用は、追加の処理チャンバ(465)内の追加のプロセスキットリングに対して繰り返すことができる。
【0045】
図5A~5Bは、本開示の様々な態様による、非接触センサ530が、エッジリング(又はプロセスキットリング)を画像化するためのエンドポイントウインドウ内に配置される処理チャンバ507の側面断面図のセットを示す。処理チャンバ507は図1の処理チャンバ107と同一又は類似のものであってもよい。処理チャンバ507は、チャンバ本体501と、本体501の内側に積層されたプラズマ耐性ライナ502と、チャック150(例えば、ESC150)を含むことができる。更に、処理チャンバ507は、チャック150が配置される処理チャンバ507の内部容積内の基板支持アセンブリ510を含む。本開示の実施形態によれば、チャック150は、半導体処理中にウエハを所定の位置にクランプする(又は固定位置に保持する)ためのものである。エッジリング90(又はプロセスキットリング)は、チャック150の円周の周りに、任意選択で、チャック150と同一平面上に配置することができる。
【0046】
一実施形態では、チャンバ本体501の側壁は、エッジリング90(又はプロセスキットリング)の側面にある位置に開口部を形成する。プラズマ耐性ライナ502はチャンバ本体の側壁の開口部とほぼ整列する追加の開口部を含み、これによって、例えば、開口部及び追加の開口部がチャンバ本体501の外側からプラズマ耐性ライナ502の内側まで連続することができる。この実施形態では、開口部及び追加の開口部は、処理チャンバ507のエンドポイントウインドウを形成するが、他のウインドウ/開口部を想定することも可能である。
【0047】
非接触センサ530(高解像度カメラ等の非接触センサ230と同じ又は類似のものであってもよい)の少なくとも一部は、エッジリング90の見通し線上で追加の開口部内に配置することができる。即ち、エッジリング90の少なくとも一部は、非接触センサ530の視野内にあってもよい。非接触センサ530の前面をプラズマ耐性ライナ502の内面と同一平面上に配置し、これによって、エッジリング90の明確な見通し線を提供することができる。非接触センサ530内でフィッシュアイレンズ(広角視野を有する)を使用することにより、エッジリング90の良好な見通し線を提供するのに役立つことができる。非接触センサ530はコントローラ109(例えば、コンピューティングシステム)に結合することができる。
【0048】
耐プラズマ性レンズ又はウインドウ532(例えば、硬質ジェムストーンレンズ又はウインドウ)を非接触センサ530上に配置し、非接触センサ530を腐食性ガスから保護することができる。様々な実施形態では、耐プラズマ性レンズ又はウインドウ532は、ダイアモンドレンズ、コランダムレンズ(例えば、サファイアレンズ)、又はトパーズレンズのうちの1つである。非接触センサ530を耐プラズマ性レンズ又はウインドウ532によって真空シールし、腐食性ガスの非接触センサ530への接触を防ぐことができる。
【0049】
実施形態では、例えば、図7に示されるように、エッジリング90の上面(エッジを含む)のセンサデータを獲得することによって、非接触センサ530を診断ディスク110上の非接触センサ230の代わりに使用することができる。次に、センサデータは、上述された画像処理のために無線又は有線接続を介してコントローラ109に送信され、エッジリングの侵食が「寿命」として分類される侵食の閾値範囲内にあるかどうかを決定することができる。
【0050】
図6は、本開示の一態様による、処理チャンバ607の側面断面図であり、ここで、非接触センサ630は、エッジリング90(又はプロセスキットリング、これは支持リングを含むことができる)を画像化するため、上部センタガスノズル613に配置される。処理チャンバ607は、図1の処理チャンバ107と同一又は類似であってもよい。処理チャンバ607は、チャンバ本体601、本体601の内側に積層されたチャンバライナ602、耐プラズマ性ライナ602、チャック150(例えば、ESC150)、及び誘電体ウインドウ606を含むことができる。処理チャンバ607は、チャンバ本体601の上部に結合されたソースリッド603(又はガス供給プレート)を更に含むことができる。チャンバ本体601及びソースリッド603(又はガス供給プレート)は一緒に処理チャンバ607の内部容積を囲む。一実施形態では、ソースリッド603は、少なくとも誘電体ウインドウ606と誘電体リング615を含む。ソースリッドアセンブリは、処理ガスを処理チャンバに供給するためのガス供給ライン618A及び618B及び他の支持構造に加えて、ソースリッド603を含むことができる。
【0051】
処理チャンバ607は、内部容積内に配置された基板支持アセンブリ610を更に含み、基板支持アセンブリは、基板の処理中に基板を固定位置で支持するように構成されたチャック150を含むことができる。エッジリング90(又はプロセスキットリング)はチャック150の円周の周りに配置され、任意選択的に、チャック150と同一平面上に配置される。
【0052】
チャンバ本体601又はリッド603の少なくとも1つは、エッジリング90(又はプロセスキットリング)の上又は側面の少なくとも1つの位置に開口部が形成される。図6に示されるように、ガスノズル613はリッド603の開口部内に配置され、これを介してガスを処理チャンバ607の内部に注入することができる。ガスノズル613は、リッド603のほぼ中央に配置することができる。一実施形態では、ガスノズルは、開口部よりも小さい直径の追加の開口部を含む。
【0053】
実施形態では、非接触センサ630(高解像度カメラ等の非接触センサ230と同じ又は類似であってもよい)は、エッジリング90の見通し線上でリッド603の追加の開口部内に配置される。エッジリング90の少なくとも一部は非接触センサ630の視野内にある。非接触センサ630はガスノズル613の内側に配置され、リッド603の内面と同一平面に配置され、これによって、エッジリング90の明確な見通し線を提供することが可能になる。非接触センサ630内でフィッシュアイレンズ(広角視野を有する)を使用することにより、エッジリング90の良好な見通し線を提供するのに役立つことができる。非接触センサ630は、コントローラ109(例えば、コンピューティングシステム)に結合することができる。
【0054】
プラズマ耐性レンズ又はウインドウ632(例えば、硬質ジェムストーンレンズ)を開口部に配置し、非接触センサ630を内部容積から分離することができる。プラズマ耐性レンズ又はウインドウ632は非接触センサを内部容積内の腐食性ガスから保護することができる。様々な実施形態では、耐プラズマ性レンズ又はウインドウ632は、ダイアモンドレンズ、コランダムレンズ(例えば、サファイアレンズ)、又はトパーズレンズのうちの1つである。非接触センサ630を耐プラズマ性レンズ又はウインドウ632によって真空シールし、腐食性ガスが非接触センサ630に接触するのを防ぐことができる。
【0055】
実施形態では、図7に示されるように、例えば、エッジリング90の上面(エッジを含む)のセンサデータを獲得することによって、非接触センサ630を診断ディスク110上の非接触センサ230の代わりに使用することができる。次に、センサデータは、上述のように画像処理のために無線又は有線接続を介してコントローラ109に送信され、エッジリングの侵食が「寿命」として分類される侵食の閾値範囲内にあるかどうかを決定することができる。
【0056】
図7は、本開示の様々な態様による、エッジ(又はプロセスキット)リングの寿命(EoL)摩耗の診断のために処理チャンバのインサイチュ非接触センサ(例えば、非接触センサ530又は630)の使用、及びプロセスキットリングの交換の開始ための方法700のフローチャートである。方法700の幾つかのオペレーションは、ハードウェア(回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行されるよもの)、ファームウェア、又はこれらの何らかの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。方法700の幾つかのオペレーションは、コンピューティングデバイス(例えば、図1のコントローラ109等)によって実行することができ、それはロボットアーム及び/又は非接触センサの制御下にある。例えば、方法700の1つ以上のオペレーションを実行する処理ロジックは、コントローラ109上で実行することができる。
【0057】
説明を簡単にするために、方法は一連の行為として記述及び説明される。しかし、本開示による行為は様々な順序で、及び/又は同時に、及び本明細書に提示及び説明されていない他の行為とともに実行される場合がある。更に、開示された主題による方法を実施するために、図示された全ての行為を実行する必要はない。更に、当業者は、方法が、状態又は事実を介して一連の相互に関連する状態として代替的に表すことができることを理解することができる。
【0058】
図7を参照すると、方法700は、処理チャンバ107内のプロセスキットリングが診断スキャンの対象なると決定する処理ロジックを含むことができる。この決定は、基板処理システム内の処理チャンバのオペレーションのRF時間数(例えば、300~400時間以上)に基づく(710)、及び/又は他の基準(例えば、処理チャンバ内のプロセスキットリングの最後の分析が実行されてから経過した時間数)に基づく。プロセスキットリングの少なくとも一部は、少なくとも1つの非接触センサ530又は630の視野内にある。
【0059】
方法700は、少なくとも1つの非接触センサ503又は630を使用して、プロセスキットリングの上面のセンサデータを獲得する処理ロジックを続行することができる(720)。ここで、非接触センサは、図5A図5B及び図6を参照して説明された処理チャンバ内に配置されたインサイチュ非接触センサであってもよい。プロセスキットリングがインサイチュ非接触センサの視野内にあるとき、及び任意選択で処理チャンバが少なくとも部分的に脱気されているとき、センサデータをウエハ処理の間の中間期間中に獲得することができる。しかし、方法700の利点は、処理チャンバを完全に脱気又は分解する必要なしに、プロセスキットリングの上面の状態をウエハ処理中及び処理間で継続的に監視できることである。
【0060】
図7を更に参照すると、様々な実施形態では、方法700は、センサデータを分析してプロセスキットリングの上面の侵食の程度を決定する処理ロジックを更に含み、これは詳細に前述されている(730)。方法700は、程度又は侵食が侵食又は摩耗のEoL閾値を満たすかどうかを決定する処理ロジックを更に含むことができる(735)。 EoL閾値に達していない場合、方法700は、プロセスキットリングの上面の新しいセンサデータを再び獲得する前に、追加のRF時間数の間、基板処理を継続して続行することができる処理ロジックを続行することができる(745)。
【0061】
しかし、EoL閾値が満たされた場合、方法700は、例えば、摩耗したプロセスキットリングを処理チャンバから保管領域(例:FOUP又はSSP)に戻すことによって、摩耗したプロセスキットリングの自動除去を開始する処理ロジックを続行することができる(750)。任意選択的に、方法700は、処理チャンバの加圧ガス源(例えば、窒素)を用いて、(除去された)摩耗プロセスキットリング(755)に隣接する静電チャックの周りの残留物及び粒子をパージする処理ロジックを続行することができる。方法700は、例えば、摩耗したプロセスキットリングの代わりに、新しいプロセスキットリングを保管領域から処理チャンバに移動することによって、プロセスキットリングの自動交換を開始する処理ロジックを続行することができる(760)。方法700の作用は、追加の処理チャンバ内の追加のプロセスキットリングに対して繰り返すことができる(765)。
【0062】
図8は、本開示の一態様による、静電チャック(ESC)150を包囲するエッジリング90及び支持リング390の本明細書に開示される非接触センサの1つからの上面平面図を示す。 ESC150は、その上に配置されたウエハを位置合わせするために使用されるESC150のエッジの円周に沿った平坦領域800(又は他のノッチ又は位置合わせフィーチャ)を含むことができる。同様の方法で、支持リング390は対応する平坦領域(又はノッチ又は位置合わせフィーチャ)を含むことができ、これによって、支持リング390及びエッジリング90がリングキットとして交換されるとき、プロセスリングキット全体が平坦領域800に沿って配向され、従って、処理チャンバ107のESC150を中心とする所定の位置に適切に固定することができる。
【0063】
本開示の実施形態では、コントローラ109は本明細書に記載の非接触センサのいずれかからセンサデータを受信することができ、コントローラ109は、センサデータから、リングキット交換中に平坦領域が相互に整列したかを決定することができる。平坦領域が適切に整列されていない場合、コントローラ109は搬送チャンバロボット112に信号を送り、リングキットを処理チャンバ107から引き出し、次に、処理チャンバ107再挿入する前に、処理チャンバロボットアームのエンドエフェクタで再整列することができる。
【0064】
例えば、コントローラ109は、回転誤差(例えば、θ誤差)を決定することができ、これは、リングキットの目標配向と現在の配向との間の回転角であってもよい。コントローラ109は搬送チャンバロボット112に命令を送信し、搬送チャンバロボット112に、エンドエフェクタ(及びエンドエフェクタで支持されるリングキット)を所定量回転させ、回転誤差を修正及び除去することができる。次に、搬送チャンバロボット112は、エッジリング90を、対応するポート108を介して正しい配向で処理チャンバ107に配置することができる。従って、エッジリング90の回転誤差は、アライナステーションを使用せずに、搬送チャンバロボット112の自由度を使用して除去することができる。代替的実施形態では、以下でより詳細に説明するように、ウエハリフトピン253の機能を使用して回転誤差を修正することができる。
【0065】
幾つかの実施形態では、搬送チャンバロボット112は、エッジリング90の閾値量までの回転誤差を補正することができる。例えば、1つの搬送チャンバロボット112は、5°までの回転誤差を補正することができるが、他のファクトリ搬送チャンバロボット112は3°までの回転誤差、7°の回転誤差、又は他の量の回転誤差を修正することができてもよい。検出された回転誤差が、搬送チャンバロボット112によって修正できる回転誤差の閾値量よりも大きい場合、搬送チャンバロボット112はリングキットを中間ステーション(図示せず)に配置し、エンドエフェクタを再配置し、次に、回転誤差をなくすか、回転誤差を減らしてリングキットを持ち上げ、エンドエフェクタの回転に基づいて修正できる回転誤差の閾値以下になるようにすることができる。
【0066】
図9Aは、本開示の代替的実施形態による、診断ディスク110Aの斜視上面図を示す。これらの代替的実施形態では、診断ディスク110Aは、図2に示されるものとは異なる態様でディスク本体901上に配置された非接触センサを含み、従って、各々が別の非接触センサの反対側に配置されている必要はない。例えば、診断ディスク110は、第1の非接触センサ930A、第2の非接触センサ930B、第3の非接触センサ930C、及び第4の非接触センサ930D等の幾つかの非接触センサを含むことができ、これらは、各々、4つの突起904A、904B、904C、及び904Dに異なる角度で取り付けられている。これについては図9Bを参照してより詳細に説明する。特定の実施形態では、各々の非接触センサを各々の突起の下側に取り付けることができる。
【0067】
各々の非接触センサは、非接触センサがコンポーネントのセンサデータを生成することを可能にする方向に配向することができる。例えば、各々の非接触センサは、エッジリング、プロセスリング、静電チャック等の上に配向され、エッジリング又はプロセスリングの位置合わせ又は同心性のためのセンサデータを生成し、(例えば、これらの間のギャップ測定又は静電チャックとプロセスリングの間のギャップ)、又はエッジリング又はプロセスキットリングの侵食又は清浄度のセンサデータを生成することができる。
【0068】
図9Bは、本開示の態様による、診断ディスク110B上の4つの非接触センサの位置を示す概略図を示す。図示の実施形態では、ディスク本体901は、ディスク形状の本体の周囲の第1の位置921にノッチを含む。第1の位置921を0°の開始角度と称することができる。ノッチをプレアライナと共に使用し、診断ディスク110を処理チャンバ107内の選択された位置に配置し、及び/又はエンドエフェクタによって持ち上げることができる。
【0069】
図示の実施形態では、第1の非接触センサ930Aは、ノッチの第1の位置から約170°~180°の角度で配置された第1の突起904Aに取り付けることができる。図示の実施形態では、第2の非接触センサ930Bは、ノッチの第1の位置から約225°~235°の角度で配置された第2の突起904Bに取り付けることができる。ここで175°の角度はこの範囲の角度の例示である。図示の実施形態では、第3の非接触センサ930Cは、ノッチの第1の位置から約295°~305°の角度で配置された第3の突起904Cに取り付けることができる。図示の実施形態では、第4の非接触センサ930Dは、ノッチの第1の位置から約55°~65°の角度で配置された第4の突起904Dに取り付けることができる。
【0070】
第1の非接触センサ930Aは、ディスク本体901の外周から約295mmから約305mmで第1の突起904Aに取り付けることができる。第2の突起904B、第3の突起904C及び第4の突起904Dに各々取り付けられた第2の非接触センサ930B、第3の非接触センサ930C、及び第4の非接触センサ930Dは、円盤状本体の外周から約310mmから約320mmの位置に配置することができる。
【0071】
図9A~9Bに示される、第2の突起904B、第3の突起904C及び第4の突起904D、並びに対応する第2の非接触センサ930B、第3の非接触センサ930C及び第4の非接触センサ930Dの位置は限定的に解釈されるべきではない。なぜなら、これらの位置は使用される処理チャンバ、使用されるメインフレームロボット、使用される搬送チャンバロボット、ロボットのエンドエフェクタ等によって変化する可能性があるからである。少なくとも1つの突起及びこれに取り付けられた非接触センサは、非接触センサが診断される処理チャンバ内のコンポーネント又はその中の領域を見ることができるように(例えば、エンドエフェクタを越えて)クリアランスを有する限り、他の角度又は他の場所に配置することができる。
【0072】
図示の実施形態では、第1の非接触センサ930A(例えば、第1のカメラ)は、平坦領域(図8の800)の端部及びESC150の円形端部の始めにセンタリングされる。図示の実施形態において、第2の非接触センサ930B(例えば、第2のカメラ)、第3の非接触センサ930C(例えば、第3のカメラ)、及び第4の非接触センサ930D(例えば、第4のカメラ)は、プロセスキットリング(例えば、エッジリング90及び支持リング390)のリングセクションを見るように配置される。図11及び図12A図12Bに関して以下で更に詳細に説明される実施形態によれば、非接触センサ930A、930B、930C及び930Dの図示の実施形態の配置により、ESC150とプロセスキットリングの間の間隙の測定が可能になり、プロセスキットリングの位置合わせ及び同心性を決定することができる。
【0073】
図10は、本開示の一態様による、プロセスキットリング(位置合わせ及び同心等)の位置決めを表示するように構成された診断ディスク(例えば、110)の表示位置を示す。診断ディスクは、ESC(例えば、150)の上の垂直距離(例えば、150)に示されている。診断ディスクは、例えば、搬送ロボット112のエンドエフェクタ等の搬送ロボットのアームにあるとき、又はウエハリフトピン253にあるときに、図示の表示位置に到達することができる。
【0074】
図示の実施形態では、診断ディスク(例えば、110)は、4つの高解像度カメラ(即ち、非接触センサ)を有し、本開示の実施形態によれば、プロセスキットリングのエッジ及び曲率のセンサデータを捕獲する。図示の観察位置では、第1のカメラ1030は、ESC150の平坦領域800の上方で、平坦領域800の見通し線上に配置され、ここで、キットリングの湾曲の始まりを捕獲することができる。図示の表示位置では、第2のカメラ1030B、第3のカメラ1030C、及び第4のカメラ1030Dは全て、キットリング直径の端部より上方に配置される。そのようなセンサデータは、例えば、図8に関して説明したように、リングキットの位置合わせ及び同心を決定する際にコントローラ109を支援することができる。
【0075】
図11は、本開示の一態様による、処理チャンバ内で古いプロセスキットリングを新しいプロセスキットリングに交換するための方法1100のフローチャートである。1100は、プロセスキットリングの自動交換のための少なくとも1つの実施形態をカバーすることができる。方法1100の幾つかのオペレーションは、ハードウェア(回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行されるもの等)、ファームウェア、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。方法1100の幾つかのオペレーションは、図1のコントローラ109等のコンピューティングデバイスによって実行することができ、これはロボットアーム及び/又は非接触センサの制御下にある。例えば、方法1100の1つ以上のオペレーションを実行する処理ロジックは、コントローラ109上で実行することができる。
【0076】
オペレーション1105において、処理ロジックは、使用された(例えば、侵食された)プロセスキットリングを処理チャンバ107から除去するように指示する。このため、処理ロジックは搬送チャンバロボット112に指示し、処理チャンバ内に到達し、エンドエフェクタを使用して、使用済みのプロセスキットリング(例えば、ウエハエッジリング、又はより単純に「エッジリング」90及び支持リング390)を取り外す。幾つかの実施形態では、支持リングに損傷がない場合、エッジリングのみが除去される。従って、支持リングの取り外し及び交換は任意であり、プロセスキットリングへの参照はエッジリング90のみ、又はエッジリング90と支持リング390の両方への参照を含むことになる。使用されたプロセスキットリングは、1つのステーション104又は104bを通過し、ファクトリインターフェイスロボット111によって収集され、処理システム100からの搬出のためにFOUP又はSSPの1つに搬送される。
【0077】
オペレーション1110において、処理ロジックはオペレーション1105のプロセスを逆転させて、例えば、FOUP又はSSPから、ステーション104又は104bを介して、搬送チャンバロボット112のエンドエフェクタに、例えば、50 μm~250 μm等の固定X-Yオフセットで、新しいプロセスキットリングをロードする。固定X-Yオフセットは、例えば、プロセスキットリングとESCアセンブリの側面の機械的公差許容値に関し、エンドエフェクタの名目上の中央位置から新しいプロセスキットリングの2次元オフセットを意味する。
【0078】
オペレーション1112で、処理ロジックは、例えば、処理システム100のメインフレーム上のリードセンターファインド(LCF)センサを使用することによって、固定X-Yオフセットの量を任意選択で確認することができる。例えば、1つ以上のLCFセンサを処理チャンバに通じるポート108内に配置することができる。処理ロジックは、処理チャンバ107につながるLCFセンサに接続して使用することにより、新しい処理キットリングの固定X-Yオフセットの量を検証又は確認することができる。
【0079】
オペレーション1115で、処理ロジックは、搬送チャンバロボット112に、取り外されたプロセスキットリングの代わりとして、新しいプロセスキットリングを処理チャンバ107に移動(又は挿入)するように指示する。このように、新しいプロセスキットリングの移動は、例えば、固定X-Yオフセットを提供することを除いて、ファクトリインターフェイス91内のFOUP又はSSPからステーション104又は104bの1つを介し、搬送チャンバ106を介して、処理チャンバ107中にウエハを動かすことと同じであってもよい。
【0080】
オペレーション1120で、処理ロジックは搬送チャンバロボット112に指示を出し、新しいプロセスキットリングの固定X-Yオフセットを修正しながら、新しいプロセスキットリングを処理チャンバ107のESC150に下降する。固定されたX-Yオフセットの補正は、図3に示される3つのウエハリフトピン253に結合されたステッピングモータを使用して実行することができる。より具体的には、新しいプロセスキットリングは、3つのウエハリフトピン253の上部に配置される。処理ロジックは、3つのウエハリフトピンに結合されたステッピングモータに下降、上昇を指示することができ、これは新しいプロセスキットリングが最終的にESC150の上部の名目上の中央位置に下降するよう、固定されたX-Yオフセットを除去する特定のウエハリフトピンの事前設定された上昇及び下降の順序に従う。
【0081】
新しいプロセスキットリングが所定の位置に下降した後、残留X-Yオフセット及び/又は回転誤差が存在する可能性があるため、診断ディスク110又は11Aを使用して、新しいプロセスキットリングがESC150の上部の名目上の中央位置にあり、従って適切に配置され、ウエハ処理をサポートする準備ができているかを確認する(図12B)。診断ディスクは、存在する可能性のあるそのような残留X-Yオフセット及び/又は回転オフセットのいずれか及びその範囲を処理ロジックに通知することができる。処理ロジックは、ステッピングモータにウエハリフトピン253を制御するように同様に指示することによって、これらの残留エラーを修正し、プロセスキットリングが通常の中央位置に位置するまで、プロセスキットリングを測定された量だけシフト及び/又は回転させることができる。
【0082】
図12は、本開示の態様による、新しいプロセスキットの配置を検証する際に使用するための診断ディスクをペアリング及び初期化するための方法1200のフローチャートである。方法1200の幾つかのオペレーションは、ハードウェア(回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行されるもの等)、ファームウェア、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。方法1200の幾つかのオペレーションは、図1のコントローラ109等のコンピューティングデバイスによって実行することができ、これはロボットアーム及び/又は非接触センサの制御下にある。 例えば、方法1200Aの1つ以上のオペレーションを実行する処理ロジックは、コントローラ109上で実行することができる。
【0083】
オペレーション1205で、処理ロジックは、例えば、特定のサービスセット識別子(SSID)を有する選択された診断ディスクを、診断ディスクと通信するように設定された無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)又は他の近接無線ネットワークにペアリングする。このようなペアリングは、Bluetooth(商標名)、ZigBee(商標名)、赤外線、又は超広帯域(UWB)等を使用して実行することができる。
【0084】
オペレーション1210で、処理ロジックは、診断ディスクからコントローラ109に画像及び/又はビデオを送信するために使用される診断ディスクとの継続的な無線接続を保証するPOSTスタートハートビートプロシージャを実行する。
【0085】
オペレーション1215で、処理ロジックは、温度モニタ及び発光ダイオード(LED)の制御のために、診断ディスクにスクリプトを送信する。このような制御により、診断ディスクの安全なオペレーションと、例えば画像化に適した光による非接触センサの適切な機能が保証される。
【0086】
オペレーション1220で、処理ロジックは、開始が完了したという信号を受信し、次いで、診断ディスクは、処理システム100を介してチャンバ107に移動し、新しいプロセスキットリングの診断を実行することができる(図12B)。
【0087】
図12Bは、本開示の様々な態様による、診断ディスクを使用した処理チャンバ内の新しいプロセスキットの正しい配置を検証するための方法1200Bのフローチャートである。方法1200Bの幾つかのオペレーションは、ハードウェア(回路、専用ロジック等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行されるもの等)、ファームウェア、又はこれらのいずれの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。方法1200Bの幾つかのオペレーションはコンピューティングデバイス(例えば、図1のコントローラ109等)によって実行することができ、これはロボットアーム及び/又は非接触センサの制御下にある。例えば、方法1200Bの1つ以上のオペレーションを実行する処理ロジックは、コントローラ109上で実行することができる。
【0088】
オペレーション1225で、図11の新しいプロセスキットリング及び図4のオペレーション415を参考して説明されたのと同様に、処理ロジックは、ファクトリインターフェイス(例えば、FOUP又はSSP)から搬送チャンバ106を介して処理チャンバ1225までの診断ディスク110の移動を指示する。一連のオペレーション1230、1230B、1230C、及び1230Dでは、処理ロジックは、(新しいプロセスキットリングの)エッジリング90とESC150との間の任意のギャップの画像化を連続的又は同時に実行することができる。診断ディスクの各々の非接触センサ(例えば、高精細カメラ)は、例えば、オートフォーカス、照明(例えば、1つ以上のLEDライトを使用する)及び画像の捕獲を実行することによって、エッジリング90及び支持リング390の端部の異なる部分を画像化することができる。
【0089】
オペレーション1240で、処理ロジックは診断ディスクからこれらの4つの画像を無線で受信する。これらは、プロセスキットリングの周囲の様々な場所で撮影された静止画像であってもよい。図13図13B図13C、及び図13Dは、各々、診断ディスクの第1の非接触センサ、第2の非接触センサ、第3の非接触センサ、及び第4の非接触センサによって捕獲された高解像度画像の例である。従って、これらの非接触センサは、高解像度画像を捕獲する高解像度カメラであってもよい。
【0090】
様々な実施形態では、プロセスキットリングは第1の非接触センサによって画像化することができる平坦領域800を有するエッジリング90及び支持リング1390を含むことができる。フラット領域800は、互換性があり、ESC150のフラット領域800と物理的に一致することを意味することができる(図8)。支持リング1390とESC150の平坦領域が一致しない場合、図8を参照して説明されたように、回転の閾値角度を超える場合、修正の必要がある回転誤差が存在する。X-Yオフセットが十分に除去されていない場合、修正可能なX-Yオフセットが残存している。
【0091】
従って、オペレーション1245で、処理ロジックは、診断ディスクから受信した静止画像に対して画像処理を実行して、残留X-Yオフセット又は回転誤差(シータ又はθ回転とも呼ばれる)を検出する。オペレーション1250で、処理ロジックは、画像処理が残留X-Yオフセット又はシータ回転を検出したかどうかを決定する。オペレーション1250で、ESC150上の新しいプロセスキットリングの位置の位置エラーが検出されない場合、オペレーション1265で、処理ロジックは、オペレーション440(図4)を参照して説明されたように、診断ディスクをFOUP又はSSPに戻す。
【0092】
オペレーション1250で、処理ロジックが位置エラーを検出した場合、オペレーション1260で、処理ロジックは、処理チャンバ107内のESC150上の新しいプロセスキットリングに対してX-Yオフセット及び/又はシータ回転補正を実行することができる。例えば、処理ロジックは、画像処理を使用して、残留X-Yオフセット及び/又はシータ回転の量を計算することができる。次に、処理ロジックは、ウエハリフトピン253に結合されたステッピングモータに指示を出し、計算されたオーダ及び量でプロセスキットリングを昇降させ、残存するX-Yオフセット及び/又はシータ回転(例えば、回転エラー)を除去するようにプロセスキットリングをシフト及び/又は回転することができる。
【0093】
誤差が大きすぎる場合、搬送チャンバロボット112は、処理キットリングを処理チャンバから持ち上げて取り出し、中間ステーション又は他の処理チャンバに配置し、残存するX-Yオフセット及び/又はシータ回転の量を減少させる方法で再び元に戻すことができる。しかし、この測定の必要性はまれであると予想される。その理由は、事前に計算されたオーダと、ウエハリフトピン253を上下させる量を含む事前に決定された固定X-Yオフセットの設定により、通常のオペレーションでは、プロセスキットリングをESC150の中央に配置することが期待できるからである。
【0094】
オペレーション1260の後、処理ロジックは、方法1200B内でオペレーション1230A、1230B、1230C及び1230Dにループバックして、新たに獲得された高精細画像に対して生成及び診断処理を繰り返すことができる。従って、図12Bの診断方法1200Bは、オペレーション1250で、感知できる残留X-Yオフセット又はシータ回転がなくなったことを検出するまで反復することができる。X-Yオフセット及びシータ回転に少量の公差がある可能性があるので、ESC150の公称中心位置の閾値パーセンテージ(例えば、90パーセント以上等)は、中心に十分に近い。これらの許容範囲内である場合、処理ロジックは、オペレーション1265に進み、診断ディスク110をファクトリインターフェイスに戻すか、又は別の処理チャンバで診断ディスク110を使用することに進むことができる(同時に2以上のプロセスキットリングを交換する場合)。
【0095】
上述の説明は、本発明の幾つかの実施形態の十分な理解を提供するために、特定のシステム、コンポーネント、方法等の例等の多数の特定の詳細を示す。しかし、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、これらの特定の詳細なしで実施することができることが当業者には明らかである。他の例では、本発明を不必要に曖昧にすることを回避するために、周知のコンポーネント又は方法は詳細に説明されていないか、又は単純なブロック図形式で示される。従って、記載される特定の詳細は単なる例示である。特定の実施はこれらの例示的な詳細とは異なる場合があり、それでも本発明の範囲内であると考えられる。
【0096】
本明細書全体を通して「一実施形態」又は「実施形態」との言及は、実施形態に関連して説明される特定のフィーチャ、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体の様々な場所での「一実施形態」又は「実施形態」という句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。更に、「又は」という用語は、排他的「又は」ではなく、包括的「又は」を意味することを意図している。本明細書で「約」又は「ほぼ」という用語が使用される場合、これは、提示される公称値が±10%以内で正確であることを意味することを意図している。
【0097】
本明細書の方法のオペレーションは、特定の順序で示され、説明されるが、各々の方法のオペレーションの順序は、特定のオペレーションが逆の順序で実行することができるように、又は特定のオペレーションが少なくとも部分的に他のオペレーションと同時に実行することができるように変更することができる。他の実施形態では、別個のオペレーションのインストラクション又はサブオペレーションは、断続的及び/又は交互の方法であってもよい。一実施形態では、複数の金属接合オペレーションが単一のステップとして実行される。
【0098】
上記説明は例示的であり、限定的ではないと理解すべきである。上記の説明を読んで理解することにより、他の実施形態は当業者に明らかになる。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に決定されるべきである。
図1A
図1B
図2
図2A
図2B
図2C
図3
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図13D