(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-01
(45)【発行日】2023-11-10
(54)【発明の名称】CVDリアクタのサセプタ表面温度を計測するための装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/205 20060101AFI20231102BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20231102BHJP
C23C 16/458 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
H01L21/205
H01L21/68 R
C23C16/458
(21)【出願番号】P 2020570960
(86)(22)【出願日】2019-06-14
(86)【国際出願番号】 EP2019065721
(87)【国際公開番号】W WO2019243196
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】102018114706.6
(32)【優先日】2018-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102019114249.0
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】502010251
【氏名又は名称】アイクストロン、エスイー
(74)【代理人】
【識別番号】100095267
【氏名又は名称】小島 高城郎
(74)【代理人】
【識別番号】100124176
【氏名又は名称】河合 典子
(72)【発明者】
【氏名】ラウフファー、ペーター・ゼバルト
(72)【発明者】
【氏名】ルダ・イ・ヴィット、フランシスコ
【審査官】長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0187620(US,A1)
【文献】特開2015-076616(JP,A)
【文献】特開2017-041586(JP,A)
【文献】特開平04-364719(JP,A)
【文献】特開平04-201145(JP,A)
【文献】特開2016-035080(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/205
H01L 21/683
C23C 16/458
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスチャンバ(7)に対向するサセプタ(2)の上面(3)により支持される少なくとも1つの基板(10)上にIII主族及びV主族の層又は元素を含む層の堆積のための装置であって、
前記基板(10)の縁が、同じく前記サセプタ(2)により支持される少なくとも1つのカバープレート(4,5)と隣り合っており、
プロセスチャンバ天井(6)の開口(21)を通して前記サセプタ(2)の温度を光学的に計測するための光学的手段(13,14,15,21)が設けられている、前記装置において、
少なくとも1つの前記カバープレート(4,5)が、最大で100mm
2の面積を具備する開口(15)を有し、前記開口(15)を通して前記サセプタ(2)の上面(3)の一部を視ることができ、かつ前記開口(15)を通して温度計測が行われることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記サセプタ(2)の温度を計測するための手段が、前記プロセスチャンバ天井(6)の上方に配置されたパイロメーター(13)を有し、
ビーム経路(14)が、前記開口(15)と、前記開口(15)の上方で前記プロセスチャンバ天井(6)に配置された
前記開口(21)とを通過することを特徴とする請求項
1に記載の装置。
【請求項3】
前記サセプタ(2)とその上面(3)に配置された前記カバープレート(4,5)とを有する請求項1又は2に記載された装置
の前記プロセスチャンバ(7)に配置されたサセプタ機構であって、
前記サセプ
タ(2)の中心周りの2つの円(a,b)を境界線とする環状表面上に基板(10)を配置するために、前記カバープレート(4,5)同士の間に自由空間を具備し、
前記開口(15)が、互いに反対向きの
前記カバープレート(4,5)の2つの広い面に向かって開
き、前記環状表面内に配置されていることを特徴とするサセプタ機構。
【請求項4】
前記カバープレート(4,5)が、円弧ラインに沿って延在する周縁を有し、又は、複数の同一形状に構成された前記カバープレート(4,5)を、円弧に沿って延在するそれらの外側の縁が互いに補完して完全な円を形成するように円形に配置可能であってその円内に
前記2つの円(a,b)を境界線とする環状表面が配置され、前記環状表面内に基板(10)又は基板(10)を支持する基板ホルダーのための格納空間が配置され
ていることを特徴とする請求項
3に記載のサセプタ機構。
【請求項5】
前記開口(15)が、前記カバープレート(4)の縁(25)に向いて開口していることを特徴とする請求項
3又は4に記載のサセプタ機構。
【請求項6】
前記開口(15)が、前記カバープレート(4)の縁(25)により少なくとも部分的に囲まれた円形表面に対し半径方向外側で接する円弧ライン(a)又は前記円形表面に対し半径方向内側で接する円弧ライン(b)よりも、前記円形表面の中心を通って延在する円弧ライン(
c)の近くに位置することを特徴とする請求項
3~5のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項7】
前記カバープレート(4)が、円形の周縁を有するか、又は、円形の周縁を有する本体の1つのセグメントであり、
前記カバープレート(4)が、円弧ラインに沿って延在する内側の縁(25)を有し、かつ、前記開口(15)が、2つの内側の縁(25)同士の間に配置されるか、又は、内側の縁(25)に隣り合って配置されていることを特徴とする請求項
3~6のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項8】
前記開口(15)の面積が
、最大で80mm
2、又は最大で60mm
2であることを特徴とする請求項
3~7のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項9】
前記カバープレート(4)が、前記プロセスチャンバ(7)に向いて開口するチャネル(17)を有し、前記チャネル(17)の床(18)に前記開口(15)が形成されていることを特徴とする請求項
3~8のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項10】
前記カバープレート(4)が、前記サセプタ(2)の外側の縁(2’)と隣り合っていることを特徴とする請求項
3~9のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項11】
複数の
前記カバープレート(4)が、円形ディスク形状の前記サセプタ(2)の縁(2’)に沿って配置され、それらの
前記カバープレート(4)の各々が、基板(10)の縁、支持リング(11)の縁、又は基板ホルダー(12)の縁と隣り合う内側の縁(25)を有することを特徴とする請求項
3~9のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項12】
複数の前記カバープレート(4)の各々に、対の平行なチャネル(17)が形成されており、それらのチャネル(17)が前記カバープレート(4)の半径方向外側の縁(24)に向いて開口しかつ前記基板(10)の接線方向に延在することを特徴とする請求項1
1に記載のサセプタ機構。
【請求項13】
前記開口(15)を通して見ることができる前記上面の一部が、コーティング(27)を有し、又は、隆起部(29)により形成され、又は、前記サセプタ(2)の凹部に挿入された挿入部材(28)により形成されており、前記挿入部材(28)又は前記隆起部(29)の端面(28’)が、前記上面(3)と面一であるか又は前記上面(3)を超えて突出することを特徴とする請求項
3~12のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項14】
前記開口(15)の領域における前記カバープレート(5)の下面(5’)が、前記開口(15)を閉じる隆起部(29)上で支持されていることを特徴とする請求項
3~13のいずれかに記載のサセプタ機構。
【請求項15】
前記カバープレート(4、5)が、前記基板(10)が配置される窓を形成することを特徴とする請求項
3~14のいずれかに記載のサセプタ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセスチャンバに対向するサセプタの上面で支持されかつカバープレート同士の間の自由空間に配置された基板上に、特にIII主族及びV主族の元素を含む層を堆積するためのデバイスであって、サセプタの温度を光学的に計測するための手段が設けられているデバイスに関する。
【0002】
本発明はさらに、サセプタ及び複数のカバープレートからなるサセプタ機構、及び、デバイス又はサセプタ機構で用いるためのカバープレートに関する。
【背景技術】
【0003】
上述したタイプのデバイスは、化学気相蒸着のためのCVDリアクタとして、特に、MOCVDリアクタのプロセスチャンバ内で基板上にIII-V半導体層を堆積するために有機金属ガス状開始物質を用いる、特にMOCVDリアクタとして従来公知の技術である。基板上に堆積される層の構造又は層シーケンス、及び堆積された層の結晶性又は電気的特性は、プロセスチャンバ内又は基板の表面の温度に大きく依存する。
【0004】
基板は基板ホルダー上に載置されており、基板ホルダーはサセプタにより支持されている。基板ホルダーは、それ自身の軸の周りで回転駆動することができる。円形のサセプタもまた、その幾何学的軸の周りで回転駆動することができる。サセプタ及びプロセスチャンバのプロセス温度への加熱は、通常、サセプタの下方に配置された加熱装置を用いて行われる一方、基板はサセプタの上方に配置される。加熱パワーを制御するために、サセプタの下面でサセプタの温度を計測する温度制御装置が用いられる。その計測は、例えば光学ガイド及びパイロメーターを用いて光学的に行われる。
【0005】
例えば、プロセスチャンバ天井の上方に配置されプロセスチャンバ天井の開口を通過するビーム経路を有するパイロメーターを用いて基板温度を光学的に計測することも公知である。
【0006】
基板の表面温度を計測するためにパイロメーターを用いるとき、十分な信号が存在する場合にのみ基板温度を制御することが可能であり、特に基板又は基板上に堆積された層が、パイロメーターにより用いられる波長において透明である場合には制御できない。加熱装置に向いた背面から基板を支持する上面へとサセプタを通る熱フローにより、サセプタの上面と下面との間に温度差が存在する。この温度差は、サセプタの上面及びサセプタ上に配置されたカバープレートの熱放射特性に依存する。
【0007】
従来技術は、以下の特許文献1~9を含む。
【0008】
特許文献1から、縁側の開口を具備するカバープレートは既に公知の技術である。同様のカバープレートが特許文献2に記載されている。特許文献3は、周縁に向かって開くスロットを具備するカバープレートを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許出願公開第 2004/0 175 939号明細書
【文献】米国特許出願公開第2006/0 269 390号明細書
【文献】特開 2016-035080号公報
【文献】米国特許出願公開第2006/0 102 081号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0 308 319号明細書
【文献】米国特許出願公開第2011/0143 016号明細書
【文献】独国特許出願公開第10 2009 010 555号明細書
【文献】独国特許出願公開第10 2014117 388号明細書
【文献】国際出願第112016003 443号独語翻訳明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、サセプタの温度、特に基板近傍の温度をより正確に制御することができる手段を具体化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
その目的は、請求項で特定される本発明により達成される。従属項は独立項に記載された主題の有利な発展を表すのみでなく、目的の独立した解決手段でもある。
【0012】
先ず、第一に、サセプタの上面に配置された少なくとも1つのカバープレートが提示され、特に、基板を収容するためにカバープレート同士の間に自由空間が設けられ、サセプタの上面を視ることができる開口を有することが提示される。温度計測手段のビーム経路は、この開口を通過し、特に小さい開口を通過する。温度計測手段は、プロセスチャンバの外部に配置され、特にプロセスチャンバ天井の上方に配置されたパイロメーターの形態をとる。これにより、パイロメーターのビーム経路は、プロセスチャンバ天井の開口及びカバープレートの開口を通過することができる。本発明の実施形態は、プロセスチャンバに向いたサセプタの表面上で互いに離間している複数の基板を有することができる。それらの基板は、互いに空間的に離れていることができる。複数のカバープレートを、それらの基板同士の間の空間に設けることができる。しかしながら、1つのみのカバープレートを設けることも提示することができる。これは、1つの円形開口を有することができ、その中に基板が置かれる。しかしながら、単一のカバープレートが複数の円形開口を有し、その各々の中に基板が置かれることもできる。
【0013】
プロセスチャンバ天井の開口とカバープレートの開口とが配置され、すなわち互いに整列して配置されることによって、光学的手段すなわち例えばパイロメーターのビーム経路が、両方の開口を通過して、サセプタの表面に当たる。特に、ここでは、一部品又は複数部品のカバープレートが円弧ラインに沿って延在する縁を有し、そして特に、一部品又は複数部品のカバープレートが円弧ラインに沿って延在する縁を有することが提示される。
複数のカバープレートの縁が、互いに補完して完全な円を形成することができる。その円は、多数の基板が格納される格納表面を外側に対して画定する外側の縁を形成し、それらの基板はサセプタの中心周りの円形領域に沿って位置する。その円形領域は、外側の円弧ラインと内側の円弧ラインにより境界を区切られる。したがって、基板が配置される領域は、特に、環状表面である。この環状表面は、円弧ラインに沿って延びる中央ラインを有することができ、その中央ライン上に基板の中心又は各々が1又は複数の基板を支持する基板ホルダーの中心が位置する。
カバープレートの開口は、好ましくは環状表面内に位置する。カバープレートは、円形のカバー本体の1つのセグメントとすることができる。開口は、カバープレートにおける各々円弧ラインに沿って延在する2つの内側の縁同士の間に配置することができる。開口は、円形の本体において半径方向に延びる対称軸上に位置することができる。開口は、円弧ライン上に配置された基板の中心を通って延びる円弧状の帯域上に位置することもできる。その際、開口は、円弧ラインから僅かだけ離れている。
好ましくは、開口が、2つの内側の縁同士の間の中央に位置する。各セグメント又は各カバープレートは、1つの部品で形成することができる。しかしながら、カバープレート又はカバープレートのセグメントをサンドイッチ状の態様で、例えば互いに上下に重ねられた複数の平坦な本体で構築することも可能である。
【0014】
本発明の発展において、カバープレートの開口が、カバープレートの縁に向いて開口していることが提示される。さらに、その開口が、基板に隣り合う縁に配置されることも提示される。その開口は、基板の縁に直に隣接することもできる。
カバープレートがサセプタの外側の縁に隣り合うことが提示できる。半径方向外側のカバープレートと半径方向内側のカバープレートとを設けることができる。開口は、半径方向内側のカバープレート、又は半径方向外側のカバープレートに割り当てることができる。好ましい変形形態では、開口が半径方向外側のカバープレートに割り当てられる。円弧ラインに沿って延びるサセプタの縁に沿って周方向に配置された複数の半径方向外側のカバープレートを設けることができる。
カバープレートのうち1つのみが開口を有していれば十分である。好ましくは互いに周方向に並んで配置された全てのカバープレートが、そして特に半径方向外側のカバープレートが、少なくとも1つの、好ましくは2つの開口を有し、その場合特に、全ての開口が円弧ライン上に配置されており、その円弧ラインは、サセプタがその周りで回転駆動される幾何学的軸を中心として延びている。
サセプタもグラファイトから構成することができ、特にコーティングされたグラファイトから構成することができる。カバープレートもグラファイトから構成することができ、特にコーティングされたグラファイトから構成することができる。カバープレートは、別の材料、例えば石英又は別の耐熱材料から構成することもできる。特に、複数のカバープレート、特に内側及び外側のカバープレートが、円形の自由空間を取り囲むことが提示される。このために、カバープレートは、円弧ラインに沿って延びる内側の縁を有し、その中に少なくとも1つの基板が配置される。円形の基板ホルダーを、カバープレート同士の間の自由空間の中に配置することができる。グラファイト又は類似の適切な材料から構成できるこれらの基板ホルダーは、それらの幾何学的軸を中心に回転駆動することができる。これは、ガス回転ベアリングを用いて行うことができる。このために、ガス流がサセプタの上面から出て、基板ホルダーが載るガスクッションを形成することができる。基板ホルダーは、開口から出るガス流の適切な方向性によって回転自在に設置することができる。
各基板ホルダーは、基板ホルダーの縁に載る支持リングを担持することができる。支持リングは、半径方向内側の支持肩部を有することができ、その上に基板の縁が載る。半径方向外側に突出する支持リングの突出部は、CVDリアクタに対してすなわちサセプタ機構に対して基板を搭載したり取り出したりするために、フォーク状のグリッパの歯により把持することができる。グリッパの歯と係合するために、カバープレートは、サセプタ機構の半径方向外側の縁に向いて開口するチャネルを形成している。2つのチャンルが互いに平行に、基板に対し接線方向に延在している。それらのチャネルは床を有する。基板の縁の領域において、すなわちカバープレートの内側の縁の領域において、チャネルは自由空間に向いて開口している。
特に、チャネルの床が、温度計測のための光学的手段のビーム経路を通す開口を有することが提示される。ここでは、開口を、カバープレートの内側の縁に隣接する床の領域に割り当てることができる。特に、複数のカバープレートの各々が、カバープレートの半径方向外側の縁に向いて開口する対の平行チャネルを形成することが提示される。温度計測手段は、パイロメーターとすることができ、それにより基板の表面温度も計測可能である。サセプタがその回転軸を中心に回転している間、温度が計測され、光学的計測装置のビーム経路は静止したままであるが、サセプタが回転する結果、複数の基板に亘って移動することになるのでそれらの表面温度を決定できる。
ここで、ビーム経路が、サセプタの回転軸からの半径方向距離を有しており、それはサセプタの中心から各基板の中心までの半径方向距離に対応することが提示される。基板は、好ましくは、サセプタの中心から等しく離れて配置されている。ビーム経路を通すための開口は、サセプタ回転中心の周りの同じ又は近似の円弧ライン上に配置することができ、その円弧ライン上に基板の中心も位置する。その結果、ビーム経路は、各基板上を移動した後、サセプタ表面を計測するためにカバープレートに設けた開口を通過する。パイロメーターは、電子計測装置により制御され、計測値を十分な高周波数で送信することができ、それによって小さな開口面積でもサセプタ表面の温度読み取りを取得するのに十分である。サセプタの半径や約300mmである。基板ホルダーの半径は約100mmである。チャネルの幅は約10mm~15mmである。カバープレート内の開口の面積は、10mm2~100mm2とすることができる。それは好ましくは、最大で80mm2である。開口は、半径4mmの丸め部分を有することができる。丸め部分の頂点は、開口が開いている縁から約7mm~8mmに配置することができる。
本発明の発展においては、サセプタの表面の保護のためにサセプタの表面に適切なコーティングを設けることが提示される。コーティングは、炭化ケイ素(SiC)などの耐久性材料で構成される。開口が配置された位置でサセプタ表面の保護の不足を回避するために、特に、エッチングガスの導入によるCVDリアクタの洗浄過程において開口の下の保護されていない箇所がエッチングされることを回避するために、以下に特定する適切な対策をとることができる。これらの対策により、開口の内部に金属ガリウムなどの残留物が蓄積するのを防ぐことができる。これら、特に滴状のガリウムの蓄積は、SiCコーティングを損なう可能性がある。このために、サセプタ表面が凹部を有し、その中に挿入部材が挿入されることが特に有益である。その場合、挿入部材の上面が、パイロメーターにより視ることができる表面を形成する。その挿入部材物は、SiCからなることができる。その挿入部材は、サセプタ上に緩く載るか、凹部内に緩く載るか、又は、嵌合形態でサセプタに接続することができる。挿入部材は、カバープレートから離間させることができる。しかしながら、挿入部材は、カバープレートを支持することもできる。この場合、カバープレートが気密性をもって挿入部材上に載ることが有益である。この対策により、挿入部材の外側領域が、CVDリアクタの洗浄に用いられるエッチングガスから保護される。
本発明は、例示的実施形態に基づいて以下にさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明のサセプタ機構の平面図を示す。
【
図2】
図2は、ラインII-IIに沿った
図1に示したサセプタ機構の断面図を示し、加えてCVDリアクタハウジング1の他の部分も概略的に示す。
【
図3】
図3は、
図1のラインIII-IIIに沿った断面図を示す。
【
図4】
図4は、半径方向外側のカバープレート4の斜視図を示す。
【
図5】
図5は、カバープレート4の詳細拡大図を示す。
【
図6】
図6は、第2の例示的実施形態における
図3と同様の図を示す。
【
図7】
図7は、第3の例示的実施形態における
図3と同様の図を示す。
【
図8】
図8は、第4の例示的実施形態における
図3と同様の図を示す。
【
図9】
図9は、第5の例示的実施形態における
図3と同様の図を示す。
【
図14】
図14は、さらなる例示的実施形態における
図4と同様の図を示し、開口が2つの円弧状の境界ラインの間の中央に延在している。
【
図16】
図16は、さらなる例示的実施形態における平面図を示し、開口15が対称軸5に沿って延在している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図に概略的にのみ示されたCVDリアクタ1は、真空引きが可能なステンレス鋼製の気密性のハウジングを有する。CVDリアクタのハウジング1内には、グラファイト又は類似の適切な材料からなる円形ディスク形状のサセプタ2が配置されており、その縁2’は円弧ラインに沿って延在している。サセプタ2の上面3は、プロセスチャンバ7に対向しており、プロセスチャンバ7の上面はプロセスチャンバ天井6により画定されている。サセプタ2は回転軸22の周りで回転駆動可能であり、その回転軸22に対応するサセプタ2のほぼ中央領域には、ガス入口8が配置されている。ガスは、プロセスチャンバ天井の孔を通ってガス入口8を通して上方から供給可能である。しかしながら、サセプタ2の中央開口を通して下方から供給することも提示される。
【0017】
サセプタ2の下方には加熱装置9が配置されており、それにより、プロセスチャンバ7内がプロセス温度に到達するように十分高いサセプタ温度にサセプタ2を加熱する。プロセス温度にて、ガス状原料物質がガス入口8を通ってプロセスチャンバ7内に供給され、分解される。ガス状原料物質は、III主族の有機金属化合物とV主族の水素化物の形態をとり得る。例えば、ガリウムを含む有機金属化合物とアンモニアとを搬送ガスと共にガス入口を通って供給することができ、それによって基板10上にGaNを堆積させる。
【0018】
プロセスチャンバ7に向いたサセプタ2の上面3には、円形ディスク形状の構成を有し、回転軸22を中心とする円弧ライン上に配置された複数の基板ホルダー12が配置されている。円形ディスク形状の基板ホルダー12の各々は、支持リング11を担持している。支持リング11は、半径方向外側の突出部19と半径方向内側の支持肩部23とを有する。基板10の縁は、少なくとも搬送中に、又は搬送中にのみ支持肩部23上に載る。チャネル及びガスノズル(図示せず)が設けられ、それらがサセプタ2の上面3における基板ホルダー12の下方に配置されていることによって、基板ホルダー12の下にガスクッションを生成し、それは基板ホルダー12をその幾何学的軸の周りで回転駆動することができる。
【0019】
基板ホルダー12及び支持リング11からなる機構はそれぞれ、カバープレート4、5により囲まれた窓内に配置されている。少なくとも1つの内側カバープレート5が設けられ、それは円弧ラインに沿って延在する半径方向外側の縁を有する。これらの縁の隣に基板10、支持リング11、又は基板ホルダー12の縁が位置する。例示的実施形態では、複数の内側カバープレート5が、内側開口の周りに配置されている。半径方向外側のカバープレート4及び半径方向内側のカバープレート5の数は、基板10の数に対応することができる。例示的実施形態では、その数は5である。
【0020】
複数の半径方向外側のカバープレート4が設けられ、その半径方向外側の縁24はサセプタ2の半径方向外側の縁2’に沿って延在している。外側カバープレート4は半径方向内側の縁25を有し、それは、円弧ラインに沿って延在すると共に、内側カバープレート5の半径方向外側の縁と共に円弧を形成する。外側カバープレート4の半径方向内側の縁25は、内側カバープレート5の半径方向外側の縁よりも大きい半径に沿って延在することができる。
【0021】
外側カバープレート4の半径方向内側の縁25は、段26を形成することができる。
【0022】
外側カバープレート4には、カバープレート4の半径方向外側の縁24に向かって開いた少なくとも1つのチャネル17が形成されており、そのチャネル内には、プロセスチャンバ7に向いた外側カバープレート4の上面から離れた床18が形成されている。チャネル17の幅aは、約10mm~15mmである。例示的実施形態では、サセプタ2の半径R1が約300mm~350mmである。例示的実施形態では、基板ホルダー12の半径R2は、約100mm~120mmである。
【0023】
各基板10において、互いに平行に延在しかつ基板10の接線方向に延在する2つのチャネル17を設けることができる。フォーク状のグリッパの歯は、支持リング11の突出部19の下に係合して支持リング11を基板10と共に持ち上げるように、チャネル17と係合することができる。このため、下方からの係合のためにチャネル17の床18と突出部19の下面との間に自由空間が延在する。外側カバープレートが全くチャネル17を有しないことも提示される。
【0024】
本発明によれば、少なくとも1つのカバープレート4、5が開口15を形成し、それを通してサセプタ2の上面3の一部を視ることができる。したがって、開口15は、カバープレート配置において、サセプタの上面を覆っていない領域を形成している。
【0025】
例示的実施形態では、開口15が外側カバープレート4に設けられている。例示的実施形態では、開口15が、縁25に隣接して配置されることによって、開口15が外側カバープレートの縁25内への切欠きを形成している。例示的実施形態では、開口15をそれぞれ、チャネル17の床18の領域に配置することも提供される。ここでは、開口15が、チャネル17の半径方向内側の端部に配置されており、すなわち、そこでは基板10が、回転軸22を中心とする周方向の最大の広がりを有している。開口15は、回転軸22の円弧ライン上に配置することができ、その円弧ライン上には基板10の、すなわち支持リング11及び基板ホルダー12の中心も配置されている。基板ホルダー12に、すなわち支持リング11に対で割り当てられたチャネル17の各々が開口15を有することが好ましい。
【0026】
図1は、図示されたサセプタ機構の中心の周りにaの符号を付された円弧ラインを示している。ラインaは、基板10が載る環状表面の外側境界線を形成する。ラインaは、基板10の縁における半径方向外側に向いた部分に接している。基板10の縁における半径方向内側に向いた部分に接しかつ同じくサセプタ機構の中心の周りの円弧ラインであるラインbは、環状表面の半径方向内側の境界線を形成する。開口15は、好ましくは環状表面内に配置されており、その場合、開口15は、環状表面の境界線である円弧ラインa、bよりも、円弧ラインcの近くに位置する。円弧ラインcは、環状表面の中央ラインを形成する。その中央ラインは、基板10の中心を通って延在することができる。したがって、開口15は、環状表面の中央の円形帯上に配置することができ、その円形帯の幅は、2つの境界線a、bの間の半径方向距離の約半分である。
【0027】
例示的実施形態では、開口15がカバープレート4の縁25に向いて開口している。その開口幅bは約7mm~10mmであり、好ましくは8mmである。開口15のU形状の縁は、半円ラインに沿って延在する丸められた部分を有し、その部分の丸め半径は4mmである。全体的に視て、開口15は、約5mm~10mmだけ縁25から離れて延在する。丸められたラインの頂点は、縁25から約7mm~8mmの距離cを有する。
【0028】
特に、開口15の面積を最大で80mm
2とすべきことが提示される。
図6に示す第2の例示的実施形態では、サセプタ2の上面に炭化ケイ素コーティングが施されている。
【0029】
図7に示す第3の例示的実施形態では、コーティング27が、開口の領域で分厚くされている。ここでは、コーティング27の分厚くされた部分27’が、開口15内に延びる一種の隆起部を形成している。
【0030】
しかしながら、図示しない例示的実施形態では、開口15の縁が、コーティング27の分厚くされた領域27’に載ることもできる。
【0031】
図8に示す第4の例示的実施形態では、開口15を通して視ることができるサセプタ2の表面が、隆起部29の上面28’から形成されている。この実施形態では、挿入部材28が、サセプタ2の上面の凹部内に挿入されている。ここでは、挿入部材28の一部が隆起部29を形成している。挿入部材28は、例えば炭化ケイ素などの耐久性材料からなり、例えばグラファイト製であり炭化ケイ素層27でコーティングされたサセプタ2の凹部内に挿入される。
【0032】
図9に示す第5の例示的実施形態では、ここでもサセプタ2の凹部に挿入されている挿入部材28が、コーティング27の表面と面一である表面28’を形成している。ここでも、コーティング27及び挿入部材28は炭化ケイ素製である。
【0033】
開口15は、外側カバープレート4又は内側カバープレート5の縁にのみ設けられるものではない。開口15を外側又は内側のカバープレート4、5内に配置することで、開口15を円形とすることが提示される。
【0034】
図10に示す第6の例示的実施形態は、開口15を設けられた内側カバープレート5を示している。
【0035】
図11は、カバープレート5が、ギャップによりサセプタ2の上面から離れていることを示している。カバープレート5は、ここでは
図8に示した例示的実施形態と類似の態様で挿入部材28により形成された隆起部29上に載っている。隆起部29すなわち挿入部材28におけるサセプタ2とは反対向きの上面28’が、開口15を下方に対して閉じていることによって、CVDリアクタがエッチングガスの導入により洗浄されているとき、そのガスは縮小された範囲でのみ開口15を通ってギャップに到達できる。
【0036】
図12に示す第7の例示的実施形態は、ここでも開口15内に延びる挿入部材28により形成された隆起部29を示している。隆起部29すなわち挿入部材28の上面は、カバープレート4又は5の広い面と面一に位置することができる。
【0037】
図13に示す第8の例示的実施形態は、ここでも円形である、外側カバープレート4内の開口15を示している。
【0038】
開口15の下側は、
図6におけるコーティング、
図7における分厚くされたコーティング、又は
図8、9、11及び12における挿入部材とすることができる。
【0039】
コーティング27、又は耐久性材料からなる挿入部材28は、CVDリアクタのエッチングの過程においてサセプタ2の表面を保護する。規定された熱伝達経路が、サセプタ2の下面と、ビーム経路14から見える表面28’との間に形成される。表面28’は、隆起部29の上面28’により、又はコーティング27、27’により形成される。
【0040】
挿入部材28は、嵌合形態でサセプタ2に接続することができる。しかしながら、それらは、サセプタ2の上面の凹部に取り外し可能に挿入することもできる。その際、それらは、サセプタ上に所与の程度で緩く載ることができる。
【0041】
開口15は、6~8mmの範囲の開口深さを有することができる。開口幅も6~8mmとすることができる。
【0042】
開口が、楕円の輪郭を有することも提示される。開口15の2つの対向する狭い側は、半円に沿って延在することができる。半円の直径は、4~7mmの間とすることができる。それは好ましくは5mmである。2つの半円の頂点同士は、6~10mm離れることができ、その場合、8~9mmが好ましい。
図14~16は、このような例示的実施形態の例を示している。ここでも、それらは、分割された形状のカバープレート4の形態をとっており、複数のそのようなカバープレート4は、それらが互いに円を形成するように結合可能に設計されている。円形の自由空間が形成され、それらは基板を格納するために用いられる。
図14~16に示すカバープレート4は、対称軸Sを有する。対称軸Sは、2つの円弧状の縁25同士の間の中央に延在している。円を形成するために互いに補完し合うカバープレート4は、それらの内側の縁25により円形格納領域を囲んでおり、それらの円形格納領域の中心は、円弧ラインに沿って位置している。開口15は、それらの格納領域の中心を通って延在する仮想的な円弧状の表面上に位置している。この狭い円弧状の帯域内に開口15が位置している。この領域は、
図1のラインaとラインbを境界線としている。
【0043】
カバープレート4は、1つの部品で構成することができる。しかしながら、特に
図17に示すように、複数のカバープレート4、4’をサンドイッチ状の態様で互いに重ねて配置できることも提示される。
【0044】
本装置の機能は以下の通りである。
- 加熱装置9が、サセプタ2をサセプタ温度に加熱するために用いられる。これは、基板10の表面がプロセス特有の基板温度となるように選択される。
- サセプタ2及び基板ホルダー12は、それらの各々の幾何学的軸を中心として回転駆動される。
- 上述したプロセスガスが、ガス入口要素8を通ってプロセスチャンバ7内に供給されることによって、それらがそこで、特に基板10の表面上で熱分解する。分解生成物は、例えば、ガリウム及び窒素である。これらの分解生成物が、基板10の表面に層を形成する。
【0045】
層の堆積中、基板温度が、例えばパイロメーター13である光学計測装置により光学的に計測される。関係するビーム経路14は、パイロメーター13から回転軸22に平行に開口21を通ってプロセスチャンバ6内に延びる。さらに、ビーム経路14が、外側カバープレート4の開口15を通過することによって、サセプタ2の上面3の計測点16にてサセプタ2の表面温度を光学的に計測することができる。制御装置(図示せず)によって、加熱装置9に熱パワーを供給するために計測点16にて計測された温度値を用いることができ、それによりサセプタ温度を設定値に制御する。
【0046】
光学計測装置13はさらに、基板10の表面温度を計測するために用いることもできる。これを計測できる場合、基板温度も制御のために用いることができる。
【0047】
上記の記述は、全体として本願により包含される発明を説明するためのものであり、少なくとも以下の特徴の組合せにより従来技術を独立して進展させ、これらの特徴の組合せのうち2つ、複数、又はすべてもまた組み合わせることができる。
【0048】
少なくとも1つのカバープレート4、5が開口15を有し、それを通してサセプタ2の上面3の一部を視ることができ、かつそれを通して温度計測を行うことができることを特徴とする装置。
【0049】
サセプタとカバープレート4、5とを有する、デバイスのためのサセプタ機構において、開口15が環状表面内に配置されていることを特徴とするサセプタ機構。
【0050】
開口15が、環状表面の領域内に配置されていることを特徴とするカバープレート。
【0051】
開口15がカバープレート4の縁25に向いて開口していること、及び/又は、開口15が、カバープレート4の縁25により少なくとも部分的に囲まれた円形表面に対し半径方向外側で円形表面に接する円弧ラインa又は半径方向内側で円形表面に接する円弧ラインbよりも、円形表面の中心を通って延在する円弧ライン10の近くに配置されていることを特徴とするデバイス。
【0052】
カバープレート4が円形の周縁を有するか又は円形周縁をもつ本体の1つのセグメントであり、そのカバープレートが円弧ラインに沿って延在する内側の縁25を有し、かつ、開口15が、2つの内側の縁25同士の間に配置されるか又は内側の縁25と隣り合っていることを特徴とするデバイス。
【0053】
開口5の面積が、最大で100mm2、好ましくは最大で80mm2、又は最大で60mm2であることを特徴とするデバイス。
【0054】
カバープレート4が、プロセスチャンバ7に向いて開口するチャネル17を有し、その床18が開口15を形成していること、及び/又は、カバープレート4がサセプタ2の外側の縁2’と隣り合っていることを特徴とするデバイス。
【0055】
サセプタ2の温度を計測するための手段が、プロセスチャンバ天井6の上方に配置されたパイロメーター13を有し、その場合、ビーム経路14が、開口15とその上方でプロセスチャンバ天井6に配置された開口21とを通過することを特徴とするデバイス。
【0056】
円形ディスク形状のサセプタ2の縁2’に沿って複数のカバープレート4が配置され、それらの各々が、基板10の縁、支持リング11の縁、又は基板ホルダー12の縁と隣り合う内側の縁25を有し、その場合、特に、複数のカバープレート4が、対の平行なチャネル17を形成し、それらがカバープレート4の半径方向外側の縁24に向いて開口しかつ基板10の接線方向に延在するように設けられていることを特徴とするデバイス。
【0057】
開口15を通して見ることができる上面の一部が、コーティング27を有するか、隆起部29により形成されるか、又は、サセプタ2の凹部に挿入された挿入部材28により形成され、その場合、挿入部材28又は隆起部29の端面28’が、上面3と面一であるか又は上面3を超えて突出し、その場合、特に、開口15の領域におけるカバープレート5の下面5’が、開口15を閉じる隆起部19上で支持されるように設けられること、及び/又は、カバープレート4、5が、基板10が載る窓を形成することを特徴とするデバイス。
【0058】
開示された全ての特徴は、(それ自体のために、また互いに組み合わされて)本発明に不可欠である。ここでの出願の開示は、関連する/追加された優先権書類(先の出願の写し)の開示内容をその内容全体に含み、それはこれらの書類の特徴を本願の請求項に組み込む目的でもある。従属請求項は、特にこれらの請求項に基づいて分割出願を行うために、引用される請求項の特徴がなくても、先行技術の独立した発明性のあるさらなる発展を特徴とする。各請求項で特定された発明は、前述の説明で特定された、特に参照符号が付与された、及び/又は符号の説明で特定された、1つ以上の機能を追加で有することができる。本発明はまた、特に、それらがそれぞれの使用目的に明らかに不要であるか、または技術的に同じ効果を有する他の手段で置き換えることができる限り、前述の説明で述べた特徴の個々のものが実装されない実施形態に関する。
【符号の説明】
【0059】
1 CVDリアクタ
2 サセプタ
2’ 縁
3 上面
4 外側カバープレート
5 内側カバープレート
5’ 下面
6 プロセスチャンバ天井
7 プロセスチャンバ
8 ガス入口
9 加熱装置
10 基板
11 支持リング
12 基板ホルダー
13 パイロメーター
14 ビーム経路
15 開口
16 計測点
17 チャネル
18 床
19 突出部
20 自由空間
21 開口
22 回転軸
23 支持肩部
24 外側の縁
25 内側の縁
26 段部
27 コーティング
27’ コーティング
28 挿入部
28’ 表面
29 隆起部
a 円形ライン
b 円形ライン
c 円形ライン