IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

<>
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図1
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図2
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図3
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図4
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図5
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図6
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図7
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図8
  • 特許-マルチプロジェクションシステム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】マルチプロジェクションシステム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20231114BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20231114BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20231114BHJP
   H04N 9/31 20060101ALI20231114BHJP
   H04N 9/64 20230101ALI20231114BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
G09G5/00 X
G09G5/00 510B
G09G5/00 510V
G09G5/02 B
G09G5/00 550X
G09G5/37 600
H04N9/31 820
H04N9/64 Z
G03B21/00 D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020040233
(22)【出願日】2020-03-09
(65)【公開番号】P2021140119
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 修
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063342(JP,A)
【文献】国際公開第2007/029997(WO,A1)
【文献】特開2007-279643(JP,A)
【文献】特開2012-173669(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0050745(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B21/00-21/10
21/12-21/13
21/134-21/30
33/00-33/16
G09G5/00-5/42
H04N5/66-5/74
9/12-9/31
9/44-9/78
13/00-17/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像投射装置を配置し、各画像投射装置により投射される画像をつなぎ合わせることで大画面表示を行うマルチプロジェクションシステムであって、
前記複数の画像投射装置のうち、前記画像投射装置の色温度を調整するための基準とする基準画像投射装置を決定する決定部と、
前記複数の画像投射装置のうち、前記基準画像投射装置以外の前記画像投射装置の色温度を、前記基準画像投射装置の色温度に合わせる調整を行う調整部と、を備え、
前記決定部は、前記複数の画像投射装置のそれぞれの製造工程で行われた色温度調整における調整前の色温度データと調整後の色温度データとの差分値が最大の画像投射装置を前記基準画像投射装置として決定する
マルチプロジェクションシステム。
【請求項2】
前記複数の画像投射装置のそれぞれは、前記調整前の色温度データ及び前記調整後の色温度データが格納された格納部を備える
請求項1に記載のマルチプロジェクションシステム。
【請求項3】
前記調整部は、前記基準画像投射装置以外の前記画像投射装置における前記調整後の色温度データと、前記基準画像投射装置における前記調整後の色温度データとの間の個体差データに基づき、前記調整を行う
請求項1、又は2に記載のマルチプロジェクションシステム。
【請求項4】
前記画像投射装置の色温度の調整状態を表示させる表示制御部と、
前記調整状態に応じて前記マルチプロジェクションシステムの調整者による調整操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
前記調整部は、前記調整状態に応じて前記調整者が行った前記調整操作に基づき、前記調整を行う
請求項1乃至3の何れか1項に記載のマルチプロジェクションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチプロジェクションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の画像投射装置を配置して、各画像投射装置により投射される画像をつなぎ合わせることで大画面表示を行うマルチプロジェクションシステムが知られている。
【0003】
このマルチプロジェクションシステムでは、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減するために、色温度情報を有するテストパターンから抽出した色温度特性に基づき、画像投射装置の色温度を補正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、補正量が大きい場合等に色温度を補正しきれずに、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減できない場合がある。
【0005】
本発明は、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るマルチプロジェクションシステムは、複数の画像投射装置を配置し、各画像投射装置により投射される画像をつなぎ合わせることで大画面表示を行うマルチプロジェクションシステムであって、前記複数の画像投射装置のうち、前記画像投射装置の色温度を調整するための基準とする基準画像投射装置を決定する決定部と、前記複数の画像投射装置のうち、前記基準画像投射装置以外の前記画像投射装置の色温度を、前記基準画像投射装置の色温度に合わせる調整を行う調整部と、を備え、前記決定部は、前記複数の画像投射装置のそれぞれの製造工程で行われた色温度調整における調整前の色温度データと調整後の色温度データとの差分値が最大の画像投射装置を前記基準画像投射装置として決定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの全体構成例の図である。
図2】実施形態に係るプロジェクタのハードウェア構成例のブロック図である。
図3】第1実施形態に係るプロジェクタの機能構成例のブロック図である。
図4】プロジェクタの色温度情報例を示す色度図である。
図5】第1実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの動作例の図である。
図6】LUTの一例を示す図である。
図7】第2実施形態に係るプロジェクタの機能構成例のブロック図である。
図8】調整状態の表示例を示す図である。
図9】第2実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの動作例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
【0010】
実施形態では、マルチプロジェクションシステムが備える複数の画像投射装置のうち、複数の画像投射装置のそれぞれの製造工程で行われた色温度調整における調整前の色温度データと調整後の色温度データの差分値が最大である画像投射装置を、基準画像投射装置として決定する。そして、複数の画像投射装置における基準画像投射装置以外の画像投射装置の色温度を基準画像投射装置の色温度に合わせる調整を行うことで、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減する。
【0011】
ここで、画像投射装置の色温度とは、画像投射装置が投射する光の色を定量的な数値で表現する尺度をいう。
【0012】
以下、画像投射装置の一例としてのプロジェクタを複数備えるマルチプロジェクションシステムを一例として、実施形態を説明する。
【0013】
<マルチプロジェクションシステム1の全体構成例>
まず、実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、マルチプロジェクションシステム1の全体構成の一例を説明する図である。
【0014】
図1に示すように、マルチプロジェクションシステム1は、プロジェクタ21と、プロジェクタ22と、プロジェクタ23とを備えている。図1は、水平方向に並置されたプロジェクタ21,22,23を鉛直上方から見た図を示している。
【0015】
プロジェクタ21は画像P21を、プロジェクタ22は画像P22を、プロジェクタ23は画像P22を、それぞれスクリーンSに対して投射している。複数のプロジェクタを用いたマルチプロジェクションでは、投射された画像P21,P22,P23が繋ぎ合わされ、1つの大きな画像が形成される。図1の例は横(水平)方向に3台のプロジェクタを並置するものであるが、縦横に並べるプロジェクタの台数をさらに増やし、繋ぎ合せる投射画像の数を増やすことで、さらに大画面を実現することができる。
【0016】
またプロジェクタ21,22,23は何れも同じプロジェクタであるが、これに限定されるものではなく、異なるプロジェクタを含んでマルチプロジェクションシステム1を構成することもできる。
【0017】
ここで、マルチプロジェクションシステム1は、プロジェクタ21,22,23のそれぞれの色温度を調整可能に構成されている。またプロジェクタ21,22,23は、相互に電気的に接続されている。
【0018】
色温度の調整を行う際には、プロジェクタ21,22,23のうちの何れか1つのプロジェクタを調整者が操作し、操作されるプロジェクタから他のプロジェクタに対して色温度調整が行われる。ここで、実施形態における調整者とは、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタ21,22,23のそれぞれの色温度を調整する作業を行う者をいう。
【0019】
操作されるプロジェクタからの出力に応答して、プロジェクタ21,22,23のうちの他のプロジェクタの色温度がそれぞれ調整される。また操作されるプロジェクタは自身の色温度を調整することもできる。
【0020】
プロジェクタ21,22,23は、何れも調整者の操作に応じて他の色温度を調整する機能を備えており、調整者は色温度調整のためにどのプロジェクタを選んで操作してもよい。実施形態では、説明の便宜のため、プロジェクタ21が操作されるプロジェクタであるものとする。
【0021】
<プロジェクタ21のハードウェア構成例>
次に、プロジェクタ21のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。なお、プロジェクタ21を例に説明するが、プロジェクタ22及び23も同様のハードウェア構成を備えることができる。
【0022】
図2は、プロジェクタ21のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図2に示すように、プロジェクタ21は、CPU(Central Processing Unit)801と、ROM(Read Only Memory)802と、RAM(Random Access Memory)803と、メディアI/F(Interface)807と、操作部808と、電源スイッチ809とを備えている。またバスライン810と、ネットワークI/F811と、LED(Light Emitting Diode)駆動回路814と、LED光源815と、投射デバイス816と、投射レンズ817と、外部機器接続I/F(Interface)818と、ファン駆動回路819と、冷却ファン820とを備えている。
【0023】
これらのうち、CPU801は、プロジェクタ21全体の動作を制御する。ROM802は、CPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。
【0024】
メディアI/F807は、フラッシュメモリ等の記録メディア806に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0025】
操作部808は、種々のキー、ボタン及びLED等が設けられており、ユーザによるプロジェクタ21の電源のON/OFF以外の各種操作を行うのに使用される。例えば操作部808は、投射画像の大きさの調整操作、色調の調整操作、ピント調整操作、キーストン調整操作等の指示操作を受け付けて、受け付けた操作内容をCPU801に出力する。
【0026】
なお、上記のユーザには、マルチプロジェクションシステム1の備える各プロジェクタの色温度の調整を行う調整者も含まれる。
【0027】
電源スイッチ809は、プロジェクタ21の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。バスライン810は、図2に示されているCPU801等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0028】
ネットワークI/F811は、インターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。LED駆動回路814は、CPU801の制御下で、LED光源815の点灯及び消灯を制御する。
【0029】
LED光源815は、LED駆動回路814の制御によって点灯されると、投射光を投射デバイス816に照射する。投射デバイス816は、外部機器接続I/F818等を介して与えられた画像データに基づいて、空間光変調方式によりLED光源815からの投射光を変調して得た変調光を、投射レンズ817を通して、スクリーンSの投射面へ画像として投射する。投射デバイス816としては、例えば、液晶パネルまたはDMD(Digital Micro-mirror Device)等が用いられている。LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816及び投射レンズ817は全体として、画像データに基づいて投射面に投射画像を投射する投射部(投射手段)として機能している。
【0030】
外部機器接続I/F818は、直接、PC(Personal Computer)が接続され、PCとの間で、制御信号や画像データを取得する。ファン駆動回路819は、CPU801及び冷却ファン820に接続されており、CPU801からの制御信号に基づいて、冷却ファン820の駆動/駆動停止を行う。冷却ファン820は、回転することで、プロジェクタ21内部の空気を排気して、プロジェクタ21内部を冷却する。
【0031】
また、CPU801は、電源電力が供給されると、ROM802に予め記憶されている制御プログラムに従って起動し、LED駆動回路814に制御信号を与えてLED光源815を点灯させるとともに、ファン駆動回路819に制御信号を与えて冷却ファン820を所定の定格回転数で回転させる。また、プロジェクタ21は、電源回路からの電源電力の供給が開始されると、投射デバイス816が画像表示可能状態になり、更に、他の種々の構成要素へ電源回路から電力が供給される。
【0032】
また、プロジェクタ21は、電源スイッチ809がOFF操作されると、電源スイッチ809から電源OFF信号がCPU801に送られ、CPU801は、電源OFF信号を検知すると、LED駆動回路814へ制御信号を与えてLED光源815を消灯させる。CPU801は、その後、所定時間が経過すると、ファン駆動回路819へ制御信号を与えて冷却ファン820を停止させるとともに、自身で自身の制御処理を終了させ、最後に電源回路へ指示を与えて電源電力の供給を停止させる。
【0033】
<プロジェクタ21の機能構成例>
次に、プロジェクタ21の機能構成について、図3を参照して説明する。なお、ここでもプロジェクタ21を例に説明するが、プロジェクタ22及び23も同様の機能構成を備えることができる。
【0034】
図3は、プロジェクタ21の機能構成の一例を説明するブロック図である。図3に示すように、プロジェクタ21は、操作受付部201と、送信部202と、受信部203と、色温度取得部204と、格納部205と、決定部206とを備えている。また調整部207と、LUT(Look Up Table)記憶部208と、出力部209と、入力部210とを備えている。
【0035】
これらのうち、操作受付部201の機能は、操作部808(図2参照)等により実現でき、送信部202、受信部203、出力部209及び入力部210のそれぞれの機能は、外部機器接続I/F818等により実現できる。また、色温度取得部204、決定部206及び調整部207のそれぞれの機能は、CPU801が所定のプログラムを実行すること等により実現でき、格納部205及びLUT記憶部208のそれぞれの機能は、ROM802等により実現できる。
【0036】
プロジェクタ21は、格納部205に格納されたプロジェクタ21の色温度情報と、プロジェクタ22が格納するプロジェクタ22の色温度情報と、プロジェクタ23が格納するプロジェクタ23の色温度情報とを取得し、これらに基づいて、プロジェクタ21,22,23のうちの1つを、色温度調整のための基準プロジェクタとして決定する。その後、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を、基準プロジェクタの色温度に合わせるように調整することができる。
【0037】
以下に、プロジェクタ21の備える各部の機能の詳細を説明する。
【0038】
まず、操作受付部201は調整者による色温度調整を指示する操作を受け付ける。色温度取得部204は、この操作に応答して、格納部205に格納されたプロジェクタ21の色温度情報を取得する。
【0039】
具体的には、色温度取得部204は、送信部202を介して、プロジェクタ22に対し、プロジェクタ22が格納部に格納するプロジェクタ22の色温度情報の送信を要求し、またプロジェクタ23に対し、プロジェクタ23が格納部に格納するプロジェクタ23の色温度情報の送信を要求する。そして、要求に応答してプロジェクタ22,23のそれぞれが送信した色温度情報を、受信部203を介して取得できる。
【0040】
ここで、プロジェクタの色温度情報とは、プロジェクタの色温度特性を示す情報をいう。また実施形態に係る色温度情報は、各プロジェクタの製造工程(工場等の製造現場)で行われた色温度調整における調整前の色温度データ(以下では、調整前データという)と、調整後の色温度データ(以下では、調整後データという)の両方を指す。
【0041】
色温度の調整は、プロジェクタの色温度の測定結果に基づき行われるが、プロジェクタの製造工程で行われたものであれば、色温度の測定及び調整の方法に特段の制限はない。調整前データ及び調整後データは、何れも調整が行われたプロジェクタにおけるROM等の格納部に格納される。例えばプロジェクタ21では格納部205に格納され、プロジェクタ22,23でも同様にそれぞれが備える格納部に格納される。
【0042】
決定部206は、プロジェクタ21,22,23の色温度情報に基づき、プロジェクタ21,22,23の色温度を調整するための基準とする基準プロジェクタを決定する。具体的には、決定部206は、色温度取得部204が取得したプロジェクタ21,22,23の色温度情報に基づき、プロジェクタ21,22,23のうち、調整前データと調整後データの差分値が最大になるプロジェクタを基準プロジェクタとして決定する。
【0043】
調整部207は、プロジェクタ21,22,23のうち、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタの色温度に合わせる調整を行う。具体的には、調整部207は、決定部206により決定された基準プロジェクタの調整後データに合わせるようにして、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を調整する。
【0044】
調整部207に含まれる個体差取得部271は、基準プロジェクタの調整後データと、基準プロジェクタ以外のプロジェクタにおける調整後データとの差分値を、個体差データとして取得する。なお、この個体差データと、上述した調整前データと調整後データの差分値等の色温度情報のより詳細は、図4を用いて次述する。
【0045】
調整部207に含まれるRGB取得部272は、個体差取得部271が取得した個体差データに基づきLUT記憶部208を参照してRGBデータを取得する。このRGBデータは色温度調整を調整するために用いられるデータであり、Red(R),Green(G)、Blue(B)の各色のゲインとオフセットを示すデータである。
【0046】
色温度の差としての個体差データとRGBデータとの関係は、実験又はシミュレーションに基づき予め定められ、LUTとしてLUT記憶部208に記憶されている。RGB取得部272は、このLUTを参照してRGBデータを取得できる。
【0047】
調整部207は、出力部209を介し、プロジェクタ毎に取得されたRGBデータを、RGBデータに対応するプロジェクタに対して出力し、各プロジェクタにおける色毎のゲインとオフセットを調整することができる。また調整部207は、プロジェクタ21自体のRGBデータに基づき、プロジェクタ21自体の色毎のゲインとオフセットを調整できる。
【0048】
入力部210は、プロジェクタ21以外のプロジェクタが色温度調整のために操作されるプロジェクタである場合に、該プロジェクタの出力するRGBデータを入力する機能を備える。調整部207は、入力部210を介して入力したRGBデータに基づき、プロジェクタ21における色毎のゲインとオフセットを調整できる。
【0049】
なお、調整部207は、RGBデータの信号を出力部209を介して出力し、RGBデータを示す信号を入力部210を介して入力することもできる。
【0050】
<色温度情報例>
ここで、プロジェクタの色温度情報について、図4を参照して説明する。図4は、プロジェクタの色温度情報を説明するための色度図である。色温度はXY座標で表現される。
【0051】
図4において44で示したプロットは、色温度の設定値を示し、設定値44の周囲を囲む破線は、設定値に対する色温度誤差の許容範囲を示す設定範囲45を示している。
【0052】
また図4において、白丸マークで示した411はプロジェクタ21の調整前データを示し、412はプロジェクタ21の調整後データを示している。また白四角マークで示した421はプロジェクタ22の調整前データを示し、422はプロジェクタ22の調整後データを示している。さらに白三角マークで示した431はプロジェクタ23の調整前データを示し、432はプロジェクタ23の調整後データを示している。
【0053】
このような調整前データ及び調整後データは、それぞれ色度図のXY座標データとして製造工程で計測され、格納部に格納される。
【0054】
色度図における調整前データと調整後データとの間の距離は、調整前データと調整後データの差分値に該当する。図4に示す例では、プロジェクタ21,22,23のうち、プロジェクタ22における調整前データ421と調整後データ422との間の距離が最も大きいため、プロジェクタ22が基準プロジェクタとして決定部206により決定される。従って、基準プロジェクタに該当するプロジェクタ22の調整後データ422に合せるように、プロジェクタ21,23の色温度が調整される。
【0055】
プロジェクタ22の調整後データ422とプロジェクタ21の調整後データ412との間の距離は、プロジェクタ21の個体差データ46に該当する。調整後データ422と調整後データ412との間の距離をX座標成分と、Y座標成分に分けて表現することもできる。
【0056】
プロジェクタ21の調整部207は、LUT記憶部208を参照して、個体差データ46に対応するRGBデータを取得し、取得されたRGBデータに応じて、プロジェクタ21における色毎のゲインとオフセットを調整する。
【0057】
またプロジェクタ22の調整後データ422とプロジェクタ23の調整後データ432との間の距離は、プロジェクタ23の個体差データ47に該当する。調整後データ422と調整後データ432との間の距離をX座標成分と、Y座標成分に分けて表現することもできる。
【0058】
プロジェクタ21の調整部207は、LUT記憶部208を参照して、個体差データ47に対応するRGBデータを取得し、取得されたRGBデータに応じて、出力部209を介してプロジェクタ23における色毎のゲインとオフセットを調整する。
【0059】
ここで、調整部207は、プロジェクタ21,23のそれぞれの色温度をプロジェクタ22の色温度に一致させ、プロジェクタ21,23の個体差データがゼロになるように色温度を調整すると好適である。
【0060】
しかし、ゲインとオフセットの調整可能な範囲には制限があるため、プロジェクタ21,23のそれぞれの色温度をプロジェクタ22の色温度に一致させるまで調整できない場合がある。この場合には、調整部207は、プロジェクタ21,23のそれぞれの色温度をプロジェクタ22の色温度に近づけ、プロジェクタ21,22,23の個体差が低減するように色温度を調整する。
【0061】
従って、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタの色温度に合わせる調整には、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタの色温度に一致させる調整と、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタの色温度に近づける調整の両方が含まれる。
【0062】
<マルチプロジェクションシステム1の動作例>
次に、マルチプロジェクションシステム1の動作について、図5を参照して説明する。図5は、マルチプロジェクションシステム1の動作の一例を説明するシーケンスチャートである。なお、図5では、プロジェクタ22が基準プロジェクタであるとして説明する。
【0063】
まず、ステップS51において、操作受付部201は色温度調整を指示する調整者の操作を受け付け、色温度取得部204は、この操作に応答して、格納部205に格納されたプロジェクタ21の色温度情報を取得する。
【0064】
続いて、ステップS52において、色温度取得部204は、送信部202を介して、プロジェクタ22に対し、プロジェクタ22が格納部に格納するプロジェクタ22の色温度情報の送信を要求する。
【0065】
続いて、ステップS53において、プロジェクタ22は色温度取得部204の要求に応答して、プロジェクタ22が格納部に格納するプロジェクタ22の色温度情報をプロジェクタ21に送信する。これにより、色温度取得部204はプロジェクタ22の色温度情報を取得できる。
【0066】
続いて、ステップS54において、色温度取得部204は、送信部202を介して、プロジェクタ23に対し、プロジェクタ23が格納部に格納するプロジェクタ23の色温度情報の送信を要求する。
【0067】
続いて、ステップS55において、プロジェクタ23は色温度取得部204の要求に応答して、プロジェクタ23が格納部に格納するプロジェクタ22の色温度情報をプロジェクタ21に送信する。これにより、色温度取得部204はプロジェクタ23の色温度情報を取得できる。
【0068】
なお、ステップS51~S55の動作は適宜順番を入れ替えてもよく、各動作が適宜並行に行われてもよい。
【0069】
続いて、ステップS56において、決定部206は、色温度取得部204が取得したプロジェクタ21,22,23の色温度情報に基づき、プロジェクタ21,22,23のうち、調整前データと調整後データの差分値が最大になるプロジェクタを基準プロジェクタとして決定する。ここでは、プロジェクタ22が基準プロジェクタとして決定される。
【0070】
続いて、ステップS57において、個体差取得部271は、プロジェクタ22の調整後データに対するプロジェクタ21,23の調整後データの差分値を個体差データとして取得する。
【0071】
続いて、ステップS58において、RGB取得部272は、個体差取得部271が取得した個体差データに基づき、LUT記憶部208を参照して、プロジェクタ21,23のそれぞれの色温度を調整するためのRGBデータを取得する。
【0072】
続いて、ステップS59において、調整部207は、プロジェクタ21のためのRGBデータに基づき、プロジェクタ21における色毎のゲインとオフセットを調整する。
【0073】
続いて、ステップS60において、調整部207は、プロジェクタ23のためのRGBデータに基づき、プロジェクタ23における色毎のゲインとオフセットを設定する。
【0074】
このようにして、マルチプロジェクションシステム1は、プロジェクタ21,22,23における色温度の個体差を低減するように調整することができる。
【0075】
<LUTの一例>
次に、格納部205に格納され、色温度調整に用いられるLUTについて、図6を参照して説明する。図6は、LUTの一例を説明する図である。
【0076】
図6に示すLUTは、個体差データをX座標成分とY座標成分に分けて表現し、座標成分毎で各色のゲインとオフセットを対応付けている。例えば個体差データにおけるX座標成分に対応するゲインとY座標成分に対応するゲインの加算平均をゲインとし、個体差データにおけるX座標成分に対応するオフセットとY座標成分に対応するオフセットの加算平均をオフセットとすることができる。
【0077】
但し、これに限定されるものではなく、ゲイン及びオフセットのX座標成分とY座標成分の二乗和平方根等をゲイン及びオフセットとしてもよい。またLUTの形式も図6に示す例に限定されるものではない。
【0078】
<マルチプロジェクションシステム1の作用効果>
次に、マルチプロジェクションシステム1の作用効果について説明する。
【0079】
映像効果を演出するサイネージ用途等で、複数のプロジェクタの投射画像を繋ぎ合せて大画面表示を可能にするマルチプロジェクションシステムが用いられている。このようなマルチプロジェクションシステムを構成する個々のプロジェクタは、予め設定した範囲内に製品の色温度を収めるために。プロジェクタの製造工程において色温度の調整が行われ、例えば設定値±500K(ケルビン)等の色温度範囲内に調整されて出荷される。
【0080】
しかし、マルチプロジェクションシステムでは複数のプロジェクタの投射画像を繋ぎ合せるため、プロジェクタ間での色温度の個体差が大画面の投射画像における繋ぎ目等で目立ちやすい。そのためプロジェクタ単体での色温度を所定の設定範囲内に抑えても、それだけでは不十分で、投射画像における繋ぎ目等が目立ってしまう場合がある。
【0081】
そのため、一般にマルチプロジェクションシステムを設置現場で構築する際には、投射画像の繋ぎ目が目立たなくするように各プロジェクタの色温度の調整が調整者により行われるが、この作業には多くの時間と労力がかかる場合がある。
【0082】
またマルチプロジェクションシステムにおいて、複数の画像投射装置間での色温度の個体差を低減するために、色温度情報を有するテストパターンから抽出した色温度特性に基づき、画像投射装置の色温度を補正する技術が開示されている。
【0083】
しかし、色温度を調整するためのゲインやオフセット等には調整可能範囲に制限がある。上記の技術では、複数のプロジェクタの中に大きな補正量が必要なプロジェクタがあった場合に、色温度を十分に補正しきれずに、複数のプロジェクタ間での色温度の個体差を低減できない場合がある。色温度の個体差は、各プロジェクタの投射画像の繋ぎ目部分を目立たせ、マルチプロジェクションシステムによる画像の品質を低下させる。
【0084】
本実施形態では、マルチプロジェクションシステム1が備えるプロジェクタ21,22,23のうち、プロジェクタ21,22,23のそれぞれの製造工程で行われた色温度調整における調整前データと調整後データの差分値が最大であるプロジェクタを、基準プロジェクタとして決定する。そして、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタの色温度に合わせる調整を行う。
【0085】
調整前データと調整後データの差分値が最大であるプロジェクタは、製造工程で最も大きく調整を行ったプロジェクタであるため、ゲインやオフセット等の調整可能範囲の制限を最も受けやすいプロジェクタである。
【0086】
このようなプロジェクタを基準プロジェクタとして、基準プロジェクタ以外のプロジェクタの色温度を基準プロジェクタに合わせるようにすることで、基準プロジェクタ自体の色温度の調整を不要にする。基準プロジェクタ以外のプロジェクタは、基準プロジェクタと比較してゲインやオフセットの調整可能範囲の制限を受けにくいため、ゲインやオフセットの調整可能範囲を広く活用できる。その結果、プロジェクタ21,22,23における色温度の個体差をより好適に低減することができる。
【0087】
また本実施形態では、プロジェクタ21,22,23はそれぞれ製造工程における調整前データ及び調整後データが格納された格納部を備えている。そのため、各プロジェクタの格納部を参照することで、各プロジェクタの調整前データ及び調整後データを簡単に取得することができる。但し、これに限定されるものではなく、調整前データ及び調整後データを制御端末等の外部装置に格納して外部装置を参照して色温度データを取得してもよい。また調整前データ及び調整後データを外部サーバに格納し、ネットワーク経由で外部サーバを参照して色温度データを取得することもできる。
【0088】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るマルチプロジェクションシステムについて説明する。
【0089】
本実施形態では、画像投射装置の色温度の調整状態を表示させ、表示された調整状態に応じて調整者が行った色温度の調整操作に基づき、マルチプロジェクションシステムにおける複数のプロジェクタの色温度の調整を行う。調整者が調整状態を視認しながら色温度を調整できるため、色温度を確実且つ簡単に調整可能になる。
【0090】
図7は、本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1aの備えるプロジェクタ21aの機能構成の一例を説明するブロック図である。第1実施形態と同様に、マルチプロジェクションシステム1aは、プロジェクタ21a,22,23を備えている。プロジェクタ21aは、調整者がプロジェクタ21a,22,23のそれぞれの色温度の調整操作を行うために選択したプロジェクタに該当する。
【0091】
図7に示すように、プロジェクタ21aは、操作受付部201aと、調整部207aと、表示制御部211とを備えている。
【0092】
操作受付部201の機能は、操作部808(図2参照)等で実現でき、調整部207a及び表示制御部211のそれぞれの機能は、CPU801が所定のプログラムを実行すること等により実現できる。
【0093】
上記の構成のうち、表示制御部211は、プロジェクタ21a,22,23の色温度の調整状態を表示させる。表示制御部211は、プロジェクタ21aを制御して、図8を用いて次述する色度図等の画像を投射させることで、色温度の調整状態を表示させることができる。但し、プロジェクタ21a,22,23のうちの少なくとも1つが色度図等の画像を投射して表示させてもよい。
【0094】
操作受付部201aは、表示された調整状態を視認しながら調整者が行う色温度の調整操作を受け付ける。調整者は、操作部808における種々のキーやボタンを押す操作等で色温度の調整操作を行うことができる。
【0095】
調整部207aは、調整者が行った調整操作に基づき、プロジェクタ21a,22,23の色温度の調整を行う。調整部207aの備える個体差取得部271aは、決定部206が決定した基準プロジェクタの調整後データに対する調整操作中のプロジェクタの色温度データの個体差データを取得する。またRGB取得部272は個体差取得部271aが取得した個体差データに基づき、LUT記憶部208を参照して、色温度調整のためのRGBデータを取得できる。
【0096】
ここで、図8は調整状態の表示の一例を説明する図である。図8は、プロジェクタ21aがスクリーンS(図1参照)に投射した画像P21aに含まれる色度図の画像を示している。調整者はこのような色度図画像を視認しながら色温度の調整操作を行うことができる。色度図画像に含まれる状態バー81,82は、調整者による調整操作に応じて長さと向きが変化するグラフィック表示である。
【0097】
状態バー81は、プロジェクタ21aの調整後データ412を出発点とし、調整操作に応じて基準プロジェクタの調整後データ422に向けて長さを変化させることで、プロジェクタ21aの色温度調整の進捗状況(調整状態)を表示する。
【0098】
同様に状態バー82は、プロジェクタ23の調整後データ432を出発点とし、調整操作に応じて基準プロジェクタの調整後データ422に向けて長さを変化させることで、プロジェクタ23の色温度調整の進捗状況(調整状態)を表示する。
【0099】
次に、図9はマルチプロジェクションシステム1aの動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。なお、図9におけるステップS91~S96の動作は、図5におけるステップS51~S56と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
【0100】
ステップS97において、表示制御部211は、プロジェクタ21aを制御して、プロジェクタ21aの色温度を示す色度図を表示させる。
【0101】
続いて、ステップS98において、操作受付部201aは、表示された調整状態を視認しながら調整者が行う色温度の調整操作を受け付ける。
【0102】
続いて、ステップS99において、個体差取得部271aは、決定部206が決定した基準プロジェクタ(プロジェクタ22)の調整後データに対するプロジェクタ21aの色温度データの個体差データを取得する。
【0103】
続いて、ステップS100において、RGB取得部272は個体差取得部271aが取得した個体差データに基づき、LUT記憶部208を参照して、プロジェクタ21aの色温度調整のためのRGBデータを取得する。
【0104】
続いて、ステップS101において、調整部207aは、調整者が行った調整操作に基づき、プロジェクタ21aの色温度の調整を行う。
【0105】
このステップS97~S101の動作は、調整者によるプロジェクタ21aの調整終了を示す操作を操作受付部201aが受け付けるまで、繰り返し行われる。操作受付部201aがプロジェクタ21aの調整終了を示す操作を受け付けた場合に、動作はステップS102に移行する。
【0106】
続いて、ステップS102において、表示制御部211は、プロジェクタ21aを制御して、プロジェクタ23の色温度を示す色度図を表示させる。
【0107】
続いて、ステップS103において、操作受付部201aは、表示された調整状態を視認しながら調整者が行う色温度の調整操作を受け付ける。
【0108】
続いて、ステップS104において、個体差取得部271aは、決定部206が決定したプロジェクタ22の調整後データに対するプロジェクタ23の色温度データの個体差データを取得する。
【0109】
続いて、ステップS105において、RGB取得部272は個体差取得部271aが取得した個体差データに基づき、LUT記憶部208を参照して、プロジェクタ23の色温度調整のためのRGBデータを取得する。
【0110】
続いて、ステップS106において、調整部207aは、調整者が行った調整操作に基づき、プロジェクタ23の色温度の調整を行う。
【0111】
このステップS102~S106の動作は、調整者によるプロジェクタ23の調整終了を示す操作を操作受付部201aが受け付けるまで、繰り返し行われる。操作受付部201aがプロジェクタ23の調整終了を示す操作を受け付けた場合に、動作は終了する。
【0112】
このようにして、マルチプロジェクションシステム1aは、プロジェクタ21a,22,23における色温度の個体差を低減するように調整することができる。
【0113】
以上説明したように、本実施形態では、プロジェクタ21a,22,23の色温度の調整状態を表示させ、表示された調整状態に応じて調整者が行った色温度の調整操作に基づき、プロジェクタ21a,22,23の色温度の調整を行う。調整者が調整状態を視認しながら色温度を調整できるようにすることで、色温度を確実且つ簡単に調整することができる。
【0114】
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0115】
なお、プロジェクタ21の備える機能の一部、又は全部をプロジェクタ21,22,23のそれぞれが分散して備えるように、マルチプロジェクションシステム1を構成することもできる。
【0116】
また、上述した実施形態では、光源にLED光源815を用いる場合を代表例として示したが、プロジェクタ21の光源はLED光源815に限定されるものではない。LED光源815に代えて、レーザや高圧水銀ランプ等を使用することもできる。
【0117】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0118】
1 マルチプロジェクションシステム
21,23 プロジェクタ(画像投射装置の一例)
22 プロジェクタ(画像投射装置の一例、基準画像投射装置の一例)
201 操作受付部
202 送信部
203 受信部
204 色温度取得部
205 格納部
206 決定部
207 調整部
271 個体差取得部
272 RGB取得部
208 LUT記憶部
209 出力部
210 入力部
211 表示制御部
411,421,431 調整前データ(調整前の色温度データの一例)
412、422、432 調整後データ(調整後の色温度データの一例)
46,47 個体差データ
81,82 状態バー(調整状態の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0119】
【文献】特許6471438号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9