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特許7386346ガス放電チャンバ支持デバイスでのフレッチング腐食の低減
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】ガス放電チャンバ支持デバイスでのフレッチング腐食の低減
(51)【国際特許分類】
   H01J 65/00 20060101AFI20231116BHJP
【FI】
H01J65/00 Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022535907
(86)(22)【出願日】2021-01-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 US2021015114
(87)【国際公開番号】W WO2021167760
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】62/979,522
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513192029
【氏名又は名称】サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】スタイガー,トーマス,ディクソン
【審査官】右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03703635(US,A)
【文献】特開2013-069533(JP,A)
【文献】特開2013-253682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01J 65/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を画定するチャンバ壁を備えるチャンバと、前記チャンバ壁の前記開口内に位置決めされた支持デバイスを備える支持装置と、を備える光源装置であって、
前記支持デバイスは、
可動装置を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
前記カップの前記外面に配置された複数のロッドであって、前記複数のロッドの前記配置が第2の外径を定義し、前記第2の外径が前記第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
前記チャンバ壁は、前記支持デバイスを保持するように構成されており、それにより、前記支持デバイスが前記チャンバ壁の前記開口内に位置決めされるときに前記チャンバ壁が前記複数のロッドに接触し、前記カップの前記外面が前記チャンバ壁に接触せず、
前記カップの前記外面は、複数の穴をさらに備え、
前記穴がそれぞれ、前記複数のロッドの1つをそれぞれ受け入れるように構成される、光源装置。
【請求項2】
開口を画定するチャンバ壁を備えるチャンバと、前記チャンバ壁の前記開口内に位置決めされた支持デバイスを備える支持装置と、を備える光源装置であって、
前記支持デバイスは、
可動装置を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
前記カップの前記外面に配置された複数のロッドであって、前記複数のロッドの前記配置が第2の外径を定義し、前記第2の外径が前記第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
前記チャンバ壁は、前記支持デバイスを保持するように構成されており、それにより、前記支持デバイスが前記チャンバ壁の前記開口内に位置決めされるときに前記チャンバ壁が前記複数のロッドに接触し、前記カップの前記外面が前記チャンバ壁に接触せず、
前記支持装置は、前記チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に固定された拘束された支持デバイスをさらに備える、光源装置。
【請求項3】
前記拘束された支持デバイスは、前記可動装置を保定するように構成された内面及び外面を備える第2のカップを備え、
前記第2のチャンバ壁の前記開口は、前記第2のカップを保持するように構成され、
前記第2のチャンバ壁は、前記第2のカップが前記第2のチャンバ壁の前記開口内に位置決めされるときに、前記第2のカップの前記外面に接触する、請求項に記載の光源装置。
【請求項4】
前記可動装置は、前記カップの前記内面内に保定されるように構成された軸受を備える、請求項1から3の何れか一項に記載の光源装置。
【請求項5】
前記軸受は、回転可能なファンのポストを受け入れるように構成され、
前記開口は、円筒形であり、
前記ファンの回転軸は、前記開口の軸に平行である、請求項に記載の光源装置。
【請求項6】
前記可動装置は、回転可能なファンを備える、請求項1から3の何れか一項に記載の光源装置。
【請求項7】
前記開口は、前記チャンバ壁を通って延び、
前記回転可能なファンは、前記チャンバ内に配設される、請求項に記載の光源装置。
【請求項8】
前記支持デバイスは、前記チャンバ壁の前記開口内で第1の方向に自由に移動するように構成され、
前記第1の方向は、前記開口の軸に平行である、請求項1から7の何れか一項に記載の光源装置。
【請求項9】
前記開口は、円筒形状であり、
前記カップは、円筒形状であり、
前記ロッドは、前記支持デバイスが前記開口の軸に平行な方向に前記開口内で自由に移動するように構成されるように、前記カップの円筒軸に平行に配設される、請求項1から8の何れか一項に記載の光源装置。
【請求項10】
前記複数のロッドがそれぞれ、前記カップの前記外面に拘束される、請求項1から9の何れか一項に記載の光源装置。
【請求項11】
ガス状利得媒体を保持し、光ビームを発生するように構成された少なくとも1つの放電チャンバを備える光発生装置であって、前記少なくとも1つの放電チャンバがそれぞれ、内部キャビティを画定するチャンバ壁を備える、光発生装置と、
放電チャンバに関連付けられ、前記放電チャンバの前記チャンバ壁の1つの開口内に位置決めされた、部分的に拘束された支持デバイスを備える支持装置と、
を備える紫外光源であって、
前記部分的に拘束された支持デバイスは、
可動装置を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
前記カップの前記外面に配置された複数のロッドであって、前記複数のロッドの前記配置が第2の外径を定義し、前記第2の外径が前記第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
前記部分的に拘束された支持デバイスが前記開口内に位置決めされるとき、前記チャンバ壁の前記開口の内面が、前記部分的に拘束された支持デバイスの前記複数のロッドと接触し、前記部分的に拘束された支持デバイスの前記カップの前記外面が、前記チャンバ壁の前記開口の前記内面に接触しない、紫外光源。
【請求項12】
前記支持装置は、第2のカップを備える完全に拘束された支持デバイスをさらに備え、
前記第2のカップは、前記可動装置を保定するように構成された内面及び外面を含み、
前記完全に拘束された支持デバイスは、前記完全に拘束された支持デバイスの前記外面が前記第2のチャンバ壁の前記開口の内面に接触するように、前記放電チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に位置決めされる、請求項11に記載の紫外光源。
【請求項13】
前記部分的に拘束された支持デバイスを有する前記チャンバ壁は、前記部分的に拘束された支持デバイスを有する前記チャンバ壁の前記開口が前記第2のチャンバ壁の前記開口と対称に配置されるように、前記第2のチャンバ壁の反対側に位置決めされる、請求項12に記載の紫外光源。
【請求項14】
前記可動装置は、ファンを含み、
前記ファンは、前記ファンの回転軸の周りを回転するように構成される、請求項13に記載の紫外光源。
【請求項15】
光路を画定する1つ又は複数の光学コンポーネントをさらに備え、
前記光路の少なくとも一部は、前記放電チャンバのチャンバ壁によって保持される光学コンポーネントを通って前記放電チャンバを通過する、請求項11に記載の紫外光源。
【請求項16】
前記放電チャンバは、前記内部キャビティ内のガス混合物であって利得媒体を含むガス混合物と、前記利得媒体にエネルギーを供給するように構成されたエネルギー源と、を含む、請求項15に記載の紫外光源。
【請求項17】
開口を画定するチャンバ壁を備えるチャンバと、前記チャンバ壁の開口内に位置決めされた支持デバイスを備える支持装置と、を備える光源装置であって、
前記支持デバイスは、軸受を保定するように構成された内面と、第1の外径を有する外面と、前記外面に配置された複数の隆起した稜部と、を画定し、
前記隆起した稜部の前記構成は、第2の外径を画定し、
前記第2の外径は、前記第1の外径よりも大きく、
前記隆起したエッジの表面積は、前記外面の表面積よりも小さく、
前記チャンバ壁は、前記支持デバイスを保持するように構成され、それにより、前記支持デバイスが前記チャンバ壁の前記開口内に位置決めされるとき前記チャンバ壁が前記隆起した縁部に接触し、前記外面が前記チャンバ壁に接触しない、光源装置。
【請求項18】
各隆起した縁部は、前記支持デバイスの前記外面に拘束された細長いロッドから形成される、請求項17に記載の光源装置。
【請求項19】
前記複数の隆起した稜部は、それぞれ、焼入れ材料を含む、請求項17に記載の光源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2020年2月21日出願の「REDUCING CORROSION IN A GAS DISCHARGE CHAMBER SUPPORT DEVICE」という名称の米国特許出願第62/979,522号の優先権を主張し、上記特許文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示の主題は、ガス放電チャンバの壁内の支持デバイスであって、軸受を支持するように構成され、支持デバイスとガス放電チャンバ壁との間での腐食を低減するように設計された支持デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] エキシマ光源を使用して、リソグラフィ露光装置に光ビームを供給することができる。エキシマ光源から発生される光ビームは、深紫外(DUV)波長などの紫外(UV)波長を有することができる。エキシマ光源は、単一のガス放電チャンバを使用して、又は複数のガス放電チャンバを使用して構築することができる。
【0004】
[0004] ガス放電チャンバの本体は、任意の形状でよく、そのキャビティ内に利得媒体を含むガス混合物を収容するように構成することができる。エネルギー源(本体のキャビティ内の電極を含むことができる)によって十分なエネルギーが提供されると、利得媒体で光増幅が生じる。ガス混合物は、所要の波長及び帯域幅付近で光ビーム(又はレーザビーム)を発生するように構成された任意の適切なガス混合物でよい。例えば、ガス混合物は、約193nmの波長で光を放出するフッ化アルゴン(ArF)、又は約248nmの波長で光を放出するフッ化クリプトン(KrF)を含むことができる。さらに、光フィードバック機構を本体に対して配置又は構成して、光共振器を提供することができる。ガス放電チャンバの本体は、電極間でガス混合物を循環させる回転可能なファンを収容することもできる。
【発明の概要】
【0005】
[0005] いくつかの全般的な態様では、光源装置は、開口を画定するチャンバ壁を有するチャンバと、チャンバ壁の開口内に位置決めされた支持デバイスを含む支持装置と、を含む。支持デバイスは、可動装置を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を含む。チャンバ壁は、支持デバイスがチャンバ壁の開口内に位置決めされるときに、チャンバ壁が複数のロッドに接触し、カップの外面がチャンバ壁に接触しないように、支持デバイスを保持するように構成される。
【0006】
[0006] いくつかの実装形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。例えば、可動装置は、カップの内面内に保定されるように構成された軸受を含むことができる。軸受は玉軸受でよい。軸受は、回転可能なファンのポストを受け入れるように構成することができる。チャンバ壁の開口は円筒形状にすることができ、ファンの回転軸は、開口の軸に平行にすることができる。可動装置は、回転可能なファンを含むことができる。
【0007】
[0007] カップの外面が複数の長手方向に延びる穴を含むことができ、穴がそれぞれ、複数のロッドの1つをそれぞれ受け入れるように構成される。
【0008】
[0008] 複数のロッドが3つのロッドを含むことができ、各ロッドが、カップの外面の周りで他の各ロッドから120度に配置される。複数のロッドはそれぞれ、焼入れされて研磨された鋼で作ることができる。
【0009】
[0009] 支持デバイスは、チャンバ壁の開口内で第1の方向に自由に移動するように構成することができ、第1の方向が開口の軸に平行である。
【0010】
[00010] 粒子は、支持デバイスの複数のロッドとチャンバ壁との接触による摩擦係合によって生成されることがあり、生成された粒子は、複数のロッドとチャンバ壁との間の領域から移動して離れ、チャンバ壁とカップの外面との間のチャンバ壁の開口内に存在することができる。カップの外面の第1の外径と、複数のロッドによって定義される第2の外径との間の距離は、粒子それぞれの直径よりも大きくてよい。第1の外径と第2の外径との距離は、約100~約4000マイクロメートルの範囲内でよい。
【0011】
[00011] 開口は円筒形状でよく、支持デバイスは、開口の軸に平行な方向に開口内で自由に移動するように構成することができる。
【0012】
[00012] 支持装置は、チャンバの別のチャンバ壁の開口内に固定された拘束された支持デバイスを含むことができる。拘束された支持デバイスは、可動装置を保定するように構成された内面、及び外面を有する第2のカップを含むことができる。別のチャンバ壁の開口は、第2のカップを保持するように構成することができ、別のチャンバ壁は、第2のカップが第2のチャンバ壁の第2の開口内に位置決めされるときに第2のカップの外面に接触する。
【0013】
[00013] 複数のロッドはそれぞれ、カップの外面に拘束することができる。複数のロッドはそれぞれ、外面への各ロッドの圧入又は熱的嵌め込みの一方によって、外面に拘束することができる。
【0014】
[00014] 他の全般的な態様では、紫外光源が、ガス状利得媒体を保持し、光ビームを発生するように構成された少なくとも1つの放電チャンバを含む光発生装置であって、少なくとも1つの放電チャンバがそれぞれ、内部キャビティを画定するチャンバ壁を備える、光発生装置と、支持装置と、を含む。支持装置は、放電チャンバに関連付けられ、放電チャンバのチャンバ壁の1つの開口内に位置決めされた、部分的に拘束された支持デバイスを含む。部分的に拘束された支持デバイスは、可動装置を保定するように構成された内面、及び第1の外径を有する外面を有するカップと、カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を含む。部分的に拘束された支持デバイスが開口内に位置決めされるとき、チャンバ壁の開口の内面が、部分的に拘束された支持デバイスの複数のロッドと接触する。部分的に拘束された支持デバイスのカップの外面は、チャンバ壁の開口の内面に接触しない。
【0015】
[00015] いくつかの実装形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。例えば、支持装置は、第2のカップを有する完全に拘束された支持デバイスを含むこともできる。第2のカップは、可動装置を保定するように構成された内面と、外面と、を含むことができる。完全に拘束された支持デバイスは、完全に拘束された支持デバイスの外面が第2のチャンバ壁の開口の内面に接触するように、放電チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に位置決めすることができる。部分的に拘束された支持デバイスを有するチャンバ壁は、部分的に拘束された支持デバイスを有するチャンバ壁の開口が第2のチャンバ壁の第2の開口と対称に配置されるように、第2のチャンバ壁の反対側に位置決めすることができる。可動装置はファンを含むことができ、ファンが、ファンの回転軸の周りを回転するように構成される。完全に拘束された支持デバイスは、第2のチャンバ壁の第2の開口内に固定することができ、部分的に拘束された支持デバイスは、部分的に拘束された支持デバイスを保持するチャンバ壁の開口内でファンの回転軸に沿って移動するように構成することができる。
【0016】
[00016] 放電チャンバのチャンバ壁は、動作時に内部キャビティが気密封止されるように封止可能であり得る。
【0017】
[00017] 光源は、光路を画定する1つ又は複数の光学コンポーネントを含むことができ、光路の少なくとも一部が放電チャンバを通過する。放電チャンバは、内部キャビティ内のガス混合物であって、利得媒体を含むガス混合物と、利得媒体にエネルギーを供給するように構成されたエネルギー源と、を含むことができる。光学コンポーネントは、光共振器を形成する光学要素の一セットを含むことができる。
【0018】
[00018] 光源は、光発生装置の別の放電チャンバに関連付けられた別の支持装置も含むことができ、別の支持装置は、別の放電チャンバの内部キャビティ内に延びる可動装置を保持するように構成される。別の支持装置は、別の放電チャンバの第1のチャンバ壁の開口内に位置決めされた部分的に拘束された支持デバイスと、別の放電チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に固定された完全に拘束された支持デバイスと、を含むことができる。
【0019】
[00019] 他の全般的な態様では、光源装置の転がり軸受の腐食を低減する方法が述べられている。この方法は、支持デバイスの複数の軸方向に延びるロッドが壁開口の内面に接触し、複数のロッドが配置されて保定される支持デバイスのカップが壁開口の内面と接触しないように、ガス放電チャンバの壁の円筒形状の壁開口内に支持デバイスを摩擦係合することを含む。この方法は、壁開口の軸と整列される軸受軸を有する転がり軸受をカップの内面内に保定すること、及び、ポストが軸受軸の周りで回転するように拘束されるように、転がり軸受を介してチャンバの内部に延びる回転可能な要素のポストに係合すること、をさらに含む。ロッドと壁開口の内面との間の摩擦係合により生成された粒子は、ロッドと壁開口の内面との間の空間から出て、カップの外面と壁開口の内面との間の体積に入る。
【0020】
[00020] さらに全般的な態様では、光源は、ガス状利得媒体を保持し、光ビームを発生するように構成された放電チャンバであって、内部キャビティを画定するチャンバ壁を含み、少なくとも1つの窓が少なくとも1つのチャンバ壁に固定された、放電チャンバと、内部キャビティを通って延びる回転可能なファンであって、内部キャビティ内でガス状利得媒体を循環させるように構成され、使用時にファン軸の周りで回転する回転可能なファンと、回転可能なファンを保持するように構成された支持装置と、を含む。支持装置は、第1の支持チャンバ壁の開口内に位置決めされ、回転可能なファンの第1の端部を受け入れる部分的に拘束された支持デバイスであって、ファン軸に沿って移動することができる部分的に拘束された支持デバイスと、第1の支持チャンバ壁の反対側にある第2の支持チャンバ壁の開口内に固定され、回転可能なファンの第2の端部を受け入れる完全に拘束された支持デバイスと、を含む。
【0021】
[00021] いくつかの実装形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。例えば、部分的に拘束された支持デバイスは、軸受を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を含むことができる。部分的に拘束された支持デバイスが第1の支持チャンバ壁の開口内に位置決めされるとき、第1の支持チャンバ壁の開口の内面が複数のロッドに接触し、カップの外面が第1の支持チャンバ壁の開口の内面に接触しない。
【0022】
[00022] 完全に拘束された支持デバイスは、第2のカップを含むことができる。第2のカップは、軸受を保定するように構成された内面及び外面を含むことができる。完全に拘束された支持デバイスは、完全に拘束された支持デバイスの外面が第2のチャンバ壁の開口の内面に接触するように、第2の支持チャンバ壁の開口内に位置決めすることができる。
【0023】
[00023] 他の全般的な態様では、光源装置は、開口を画定するチャンバ壁を有するチャンバと、チャンバ壁の開口内に位置決めされた支持デバイスを含む支持装置と、を含む。支持デバイスは、軸受を保定するように構成された内面と、第1の外径を有する外面と、外面に配置された複数の隆起した稜部と、を画定し、隆起した縁部の配置が第2の外径を定義する。第2の外径は第1の外径よりも大きく、隆起した縁部の表面積は外面の表面積よりも小さい。チャンバ壁は、支持デバイスを保持するように構成され、支持デバイスがチャンバ壁の開口内に位置決めされるとき、チャンバ壁は隆起した縁部に接触し、外面はチャンバ壁に接触しない。
【0024】
[00024] いくつかの実装形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含むことができる。例えば、各隆起した縁部は、支持デバイスの外面に拘束された細長いロッドから形成することができる。複数の隆起した稜部はそれぞれ、焼入れされて研磨された鋼であり得る焼入れ材料で作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A】[00025]内部キャビティを画定する壁を有するチャンバと、チャンバ壁の開口内に配置された支持デバイスとを含む光源装置の斜視図である。
図1B】[00026]図1Aの光源装置の分解図である。
図1C】[00027]支持デバイスが配置されるチャンバ壁内の平面に沿って取られた、図1Bの光源装置のX-Y平面における断面図である。
図1D】[00028]チャンバ及び支持デバイスを含む図1Cの平面D-Dに沿った整列された断面図である。
図2A】[00029]チャンバ壁と、チャンバ壁の開口内に配置された支持デバイスと、を含む図1Cの挿入図である。
図2B】[00030]チャンバ壁の一部及び支持デバイスを示す、図1Dの整列された断面図の挿入図である。
図2C】[00031]カップと、カップの外面に配置された複数のロッドと、を含む支持デバイスの斜視図である。
図2D】[00032]図2Cの支持デバイスのX-Y平面で取られた断面図である。
図2E】[00033]支持デバイスと、支持デバイスが配置されるチャンバ壁の内面と、の界面の詳細を示す、図2Aの領域2Eの挿入図である。
図3】[00034]内部キャビティを画定するチャンバ壁を有するチャンバと、チャンバ壁の開口内に配置された支持装置と、支持装置によって支持される回転可能なファンと、を含む光源のX-Z平面での断面図である。
図4】[00035]内部キャビティを画定するチャンバ壁と、部分的に拘束された支持デバイスと、部分的に拘束された支持デバイスによって支持される回転可能なファンと、をそれぞれ含む2つのチャンバを含む紫外光源のX-Z平面での断面図である。
図5】[00036]光源装置内での支持デバイスとチャンバのチャンバ壁との間でのフレッチング腐食を低減するための手順を示すフローチャートである。
図6】[00037]図1の支持デバイスの別の実装形態の斜視図である。
図7】[00038]図1の支持デバイスの別の実装形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[00039] 図1A~1Dを参照すると、光源装置100は、内部キャビティ102を画定するチャンバ101と、チャンバ101の壁103の開口107内に配置された支持装置110と、を含む。光源装置100は、図4に示されるように、パルス光ビーム476を供給するガス放電システム480など、ガス放電システムの一部であるように構成される。支持装置110は、支持デバイス111内に受け入れられる可動装置160を保持及び支持するように構成された少なくとも1つの支持デバイス111を含む。可動装置160は、チャンバ101のキャビティ102内に延びる。
【0027】
[00040] 可動装置160は、支持デバイス111の外面と壁103の開口107の内面108との間の望ましくない摩擦係合を生じ得る様式で、チャンバの壁103に対して移動することができる任意のコンポーネント又は要素である。
【0028】
[00041] いくつかの実装形態では、本明細書で論じられるように、可動装置160は、キャビティ102内に又はキャビティ102を通って延びる回転可能なファン(図3に示される回転可能なファン360など)である。そのような実装形態では、回転可能なファン360は、軸受(図1Dに示される軸受162など)によって支持デバイス111内で支持することができる。
【0029】
[00042] 可動装置160及びチャンバ101の動作中、振動が発生し得る。そのような振動により、支持デバイス111の外面とチャンバ101の壁103の開口107の内面108との間で望ましくない摩擦係合を引き起こす様式で(例えば可動装置160の回転軸に平行な長手方向に沿って)支持デバイス111が移動されることがある。この望ましくない摩擦係合はフレッチング腐食を生じるおそれがあり、フレッチング腐食は、支持デバイス111と壁103との間で生じる小さな振動運動による、それらの界面での材料の劣化である。このフレッチング又は擦れ作用により、支持デバイス111と壁103との材料の一方又は両方から微粒子破片が擦過生成される。さらに、これらの破片は次いで酸化して、硬い研磨粒子になることがあり、これは、支持デバイス111と壁103とのいずれか又は両方の表面をさらに摩耗及び破壊する可能性がある。焼入れ及び酸化された粒子による金属の引っかき及び擦過により、支持デバイス111と壁103との間の寸法公差から外れることがあり、これにより、チャンバ壁103内の支持デバイス111の振動が増加され得る。振動の増加は、チャンバ101全体の不安定性、及びチャンバ101内で発生される光ビーム(光ビーム476など)のスペクトル特性の望ましくない不安定性につながる可能性がある。さらに、擦過生成された硬い酸化された粒子が支持デバイス111と壁103との間の領域に蓄積すると、軸受162又は支持される可動装置160は、その予荷重を失うことがあり、これは最終的に軸受162の壊滅的な故障につながるおそれがある。これにより、チャンバ101全体が機能しなくなる可能性がある。
【0030】
[00043] さらなる例として、チャンバ101は、ガス混合物を収容するガス放電チャンバであり得る。ガス混合物は、フッ化アルゴン又はフッ化クリプトンなどのフッ化物成分を含むことができる。材料は、支持デバイス111と壁103とのいずれか又は両方の表面から擦過されて、粒子破片を生成する可能性がある。支持デバイス111がニッケル合金で作られており、チャンバ壁103がニッケルめっき金属で作られている場合、粒子破片は、ニッケルを含む金属破片であり得る。したがって、支持デバイス111及び/又はチャンバ壁103の擦過生成された金属破片と、チャンバ101内のガス混合物のフッ化物成分と、から金属フッ化物(フッ化ニッケルなど)の粒子が生成されることがある。金属フッ化物の粒子は、壁103と支持デバイス111との間の領域又は界面に入ることがあり、これらの金属フッ化物粒子は、酸化又は焼入れして、ざらざらした研磨粒子を形成することがある。
【0031】
[00044] したがって、本明細書で論じるように、支持デバイス111とチャンバ101の壁103との界面は、支持デバイス111と壁103との接触界面でのフレッチング腐食を低減するように設計される。第1に、係合面の少なくとも一方が、焼入れ材料(焼入れ鋼など)で作られる。第2に、界面での係合面積が大幅に減少される。すなわち、支持デバイス111と壁103との接触界面が制限される。以前の設計では、支持デバイスの外面は円筒形状を有し、壁103の開口107の内面108も円筒形状を有し、したがって、係合面積は、支持デバイスの外面の総表面積又は壁103の総表面積の100%又はほぼ100%であった。新規の設計では、この接触界面は大幅に小さい。第3に、支持デバイス111と壁103との接触の表面積が制限又は限定されるので、そのより小さい接触界面で生成される任意の粒子は、接触界面間に捕捉されずに接触界面から自由に落下する又は接触界面から離れるように向けられ、したがって、焼入れ及び酸化された粒子により生じ得る引っかき及び擦過が低減される。次に詳細を述べる。
【0032】
[00045] 再び図1A~1Dを参照すると、チャンバ101は、開口107を画定するチャンバ壁103を含めた、内部キャビティ102を画定する複数の壁を含む。開口107は、チャンバ壁103を通ってZ方向と整列された長手方向に沿って延びる円筒形の領域であり得る。開口107は、支持デバイス111がチャンバ壁103の開口107内に位置決めされている間、支持デバイス111を保持し、支持デバイス111の動きを部分的に拘束するように構成される。
【0033】
[00046] 支持デバイス111は、カップ112と複数のロッド118とを含む。カップ112は、壁103の開口107内に挿入及び保持されるとき、Z方向に沿って長手方向に延びる円筒形構造を含む。カップ112の円筒形構造は、カップ112の外面116を画定する。カップ112は、カップ112の長手方向軸に沿って延びる円筒形の中空領域又は開口113も含む。開口113は、軸受162を保持するように構成されたカップ112の内面114を画定する。カップ112は、例えばニッケル合金などの剛性材料で作ることができる。ニッケル合金は、ニッケル、銅、並びに少量の鉄、マンガン、炭素、及びシリコンの組成を含む。例えば、カップ112はモネル(Monel)で作ることができる。
【0034】
[00047] 複数のロッド118はそれぞれ、カップ112の長手方向軸に沿って各ロッド118の長さがカップ112の長さにほぼ等しくなるように、Z方向に沿って延びる円筒形構造を含む。複数のロッド118はそれぞれ、各ロッド118が外面116を越えて径方向に延びるように、カップ112の外面116に配置される。このようにすると、支持デバイス111がチャンバ壁103の開口107内に位置決めされるとき、複数のロッド118それぞれの外面はチャンバ壁103に接触し、カップ112の外面116はチャンバ壁103に接触しない。複数のロッド118はそれぞれ、例えば焼入れされて研磨された鋼などの焼入れ材料で作ることができる。
【0035】
[00048] 動作中、軸受162は、カップ112の内面114内に保定される。カップ112の内面114は、軸受162の外面の直径よりもわずかに小さい直径を有することがある。例えば、カップ112を加熱することができ、カップ112が熱膨張により膨張し、カップ112の内面114の直径を、軸受162の外面の直径よりもわずかに大きい直径に増加させる。したがって、カップ112の内面114が熱膨張された状態で、軸受162をカップ112の内面114内に配置することができる。カップ112が冷却されるとき、カップ112の内面114の直径は減少し、カップ112は、軸受162をカップ112の内面114内の所定位置にしっかりとクランプする。軸受162は、可動装置160の相対的な動きを所望の動きのみに拘束するように働く1つ又は複数の剛性部品で作られる。さらに、軸受162は、可動装置160とチャンバ壁103との間の摩擦を低減するデバイスである。いくつかの実装形態では、軸受162は、Z方向に沿った可動装置160の自由な直線運動を提供することができる。他の実装形態では、軸受162は、可動装置160が、チャンバ壁103の開口107の長手方向軸に平行な回転軸Θの周りで自由に回転できるようにする。いくつかの実装形態では、軸受162は、可動装置160を保持し、回転軸Θの周りでの可動装置160の回転を可能にする転がり軸受である。軸受162は、すべり軸受、玉軸受、又はころ軸受でよく、1つ又は複数の潤滑剤を利用することができる。
【0036】
[00049] いくつかの実装形態では、軸受162は含まれず、可動装置160は、カップ112の内面114内に直接保定される。これらの実装形態では、可動装置160は、その動きがカップ112とチャンバ壁103の内面108との望ましくない摩擦係合を引き起こす任意の装置でよい。
【0037】
[00050] 軸受162は、支持デバイス111によって支持され、チャンバ101の内部キャビティ102内に延びる可動装置160を保持する。例えば、図3に示されるように、軸受362は、チャンバ301の内部キャビティ302内に回転可能なファン360を保持し、軸受362及び回転可能なファン360が支持デバイス311によって支持され、ファン360が回転軸Θの周りで自由に回転できるようにする。
【0038】
[00051] 図2A~2Dも参照すると、支持デバイス111は、チャンバ壁103内で及びチャンバ壁103に対して、(回転軸Θと整列された)Z方向に沿って自由に動くことができる。上で論じたように、可動装置160及びチャンバ101の動作中、振動により支持デバイス111がZ方向に沿って移動されることがある。支持デバイス111がZ方向に移動するとき、複数のロッド118とチャンバ壁103との接触は、複数のロッド118と、開口107を画定するチャンバ壁103の内面108との摩擦係合をもたらす。したがって、チャンバ壁103内での支持デバイス111の運動は、チャンバ壁103に直接接触する複数のロッド118の表面材料のフレッチング腐食を引き起こすことがある。表面材料の腐食は、支持デバイス111とチャンバ壁103との摩擦係合によって表面材料の粒子が生成されることを含む。支持デバイス111の設計により、支持デバイス111とチャンバ壁103との界面で生成される任意の粒子は、複数のロッド118とチャンバ壁103との間の領域から落下する又は離れるように向けることができる。そのような粒子は、チャンバ壁103の内面108とカップ112の外面116との間で開口107内に留まることがあり、又は開口107から落下することがある。
【0039】
[00052] 図2Eをさらに参照すると、支持デバイス111のカップ112の外面116は、第1の外径115によって定義される。複数のロッド118がカップ112の外面116に配置されて、複数のロッド118が第2の外径117を定義する。第2の外径117は第1の外径115よりも大きく、支持デバイス111の複数のロッド118がチャンバ壁103の内面108に接触するが、カップ112の外面116はチャンバ壁103の内面108に接触しないようにする。さらに、各ロッド118は、界面119でチャンバ壁103の内面108と接触する。界面119において、各ロッド118の外面の小さな部分又は最小部分がチャンバ壁103の内面108に接触し、ロッド118がZ方向に沿って延びるので、界面119もZ方向に沿って延びる。このようにすると、支持デバイス111とチャンバ壁103の内面108との接触界面積は、(内面108全体ではなく)界面119での面積まで減少される。
【0040】
[00053] カップ112の外面116の第1の外径115と複数のロッド118によって画定される第2の外径117との間の距離Δ(図2D及び2Eに示されている)は、支持デバイス111がチャンバ壁103内の(Z方向に平行である)回転軸Θに沿って移動するときに支持デバイス111とチャンバ壁103との表面材料の一方又は両方の擦過によって生成される各粒子Pの直径よりも大きくすることができる。例えば、第1の外径115と第2の外径117との距離Δは、約100~約4000マイクロメートル(μm)の範囲内でよい。このようにすると、カップ112の外面116とチャンバ壁103の内面108との間の領域は十分に大きく、摩擦係合により生成された粒子Pが複数のロッド118とチャンバ壁103との界面119から移動して離れることができ、チャンバ壁103とカップ112の外面116との間でチャンバ壁103の開口107内に存在することができる。したがって、複数のロッド118とチャンバ壁103との間でのフレッチング腐食を低減することができる。
【0041】
[00054] 支持デバイス111は、カップ112の外面116の周りに等間隔に配置された3つのロッド118を含む。例えば、3つのロッド118はそれぞれ、カップ112の外面116の周りで他の各ロッドから120度に配置することができる。他の実装形態では、支持デバイス111は、2つ又は4つ以上のロッド118を含むことができる。例えば、支持デバイス111は、(例えば図6に示されるように)4つのロッド118を含むことができ、4つのロッド118はそれぞれ、カップ112の外面116の周りで他の各ロッドから90度に配置される。複数のロッド118とチャンバ壁103の内面108との接触界面積を減少するために、より少ない量のロッド118を使用することができる。例えば、複数のロッド118とチャンバ壁103の内面108との接触界面積は、4つ以上のロッド118が支持デバイス111に含まれるときよりも、3つのロッド118が支持デバイス111に含まれるときに減少される。複数のロッド118とチャンバ壁103の内面108との接触界面積を減少すると、支持デバイス111がチャンバ壁103内で第1の方向Θに沿って移動するときにフレッチング腐食が発生する表面積が減少される。したがって、可動装置160及びチャンバ101の動作中、より少数のロッド118が支持デバイス111に含まれるとき、支持デバイス111とチャンバ壁103との表面材料の一方又は両方から擦過生成される粒子Pの量が減少される。
【0042】
[00055] 複数のロッド118はそれぞれ、取付け機構又はプロセスによってカップ112の外面116に取り付けられる。一実装形態では、カップ112の外面116は、複数の長手方向に延びる窪み又は穴120(図1Bでは露出されて示されている)を含むことができる。穴120はそれぞれ、複数のロッド118のうちの1つをそれぞれ受け入れるように構成される。例えば、支持デバイス111は3つの穴120を含むことができ、各穴120は、カップ112の外面116の周りに他の各穴120から120度に配置され、各穴120が複数のロッド118のうちの1つをそれぞれ受け入れる。いくつかの実装形態では、製造プロセスによって、複数のロッド118それぞれをカップ112の外面116に拘束することができる。例えば、複数のロッド118はそれぞれ、各ロッド118を外面116に圧入する又は熱的に嵌め込むことによって、カップ112の外面116に拘束することができる。さらに、ロッド118が拘束された後、ロッド118が固定されて移動できないことが望ましいことがある。他の実装形態では、複数の穴120のうちの1つにそれぞれ配置される各ロッド118は、例えば接着剤によって又はろう付けによってカップ112の外面116に恒久的に取り付けることができる。
【0043】
[00056] 上述したように、複数のロッド118は、例えば研磨された焼入れ鋼など、研磨された焼入れ材料で作ることができる。研磨された材料の使用は、複数のロッド118の材料の表面でのマイクロスケールの不整合性を低減することによって、複数のロッド118とチャンバ壁103との摩擦係合により生じ得る粒子Pの数を減少する。焼入れ材料の使用は、複数のロッド118の表面材料の腐食に対する抵抗を高めることによって、生じ得る粒子Pの数をさらに減少する。したがって、チャンバ壁103に接触する複数のロッド118の表面材料の腐食は、研磨されて焼入れされた材料を使用することによって低減される。
【0044】
[00057] 図3を参照すると、光源装置100は、光源380の一部でよい。光源380は、光ビーム376を発生するように構成された光発生装置と、光発生装置に関連付けられた支持装置310と、を含む。光発生装置は、光ビーム376を発生するためのガス状利得媒体389を含むガス混合物を保持するように構成された気密封止された内部キャビティ102を画定する放電チャンバ301によって画定される。光発生装置は、放電チャンバ301の内部キャビティ302を通って延びる回転可能なファン360も含み、回転可能なファン360は、キャビティ302内でガス混合物を循環させるように構成される。
【0045】
[00058] 支持装置310は、回転可能なファン360のそれぞれの端部(又はポスト)を保持するようにそれぞれ構成された、部分的に拘束された支持デバイス311及び完全に拘束された支持デバイス341を含む。放電チャンバ301は、第1のチャンバ壁303及び第2のチャンバ壁304を含む。第1のチャンバ壁303は開口307を含み、第2のチャンバ壁304は開口347を含む。開口307及び開口347の中心軸は、回転可能なファン360の回転軸Θに沿って位置決めされる。
【0046】
[00059] 回転可能なファン360は、中央部分366、第1の端部363、及び第2の端部364を含む。中央部分366は、回転軸Θに沿って延びる円筒形状を含むことができる。中央部分366は、回転可能なファン360に沿ってZ方向に延びる複数のブレードを含むことができる。第1の端部363は、中央部分366から-Z方向に延び、部分的に拘束された支持デバイス311内に保持される軸受362内に保定されるように構成される。第2の端部364は、中央部分366から+Z方向に延び、完全に拘束された支持デバイス341内に保定されるように構成される。第1の端部363及び第2の端部364はそれぞれ、ポストなどの円筒形状を有することができる。第1の端部363及び第2の端部363は、中央部分366が回転軸Θの周りで回転されるときに第1の端部363及び第2の端部364が中央部分366に対して回転しないように、中央部分366に取り付けられる若しくは固定される、又は中央部分366と一体である。言い換えると、回転可能なファン360は単体構造であり、回転可能なファン360の動作中に、中央部分366、第1の端部363、及び第2の端部364が一緒に回転する。動作使用中、回転可能なファン360は、回転軸Θの周りを回転することによって、内部キャビティ302内でガス混合物のガス状利得媒体を循環させるように構成される。
【0047】
[00060] 部分的に拘束された支持デバイス311は、図2A~2Dに示される支持デバイス111の一実装形態である。部分的に拘束された支持デバイス311は、第1のチャンバ壁303の開口307内に位置決めされ、回転可能なファン360の第1の端部363を受け入れるように構成される。部分的に拘束された支持デバイス311は、チャンバ壁303内に及びチャンバ壁303に対して回転軸Θに沿って移動するように構成される。例えば、光ビーム376を発生するための回転可能なファン360及び放電チャンバ301の動作中、振動により、部分的に拘束された支持デバイス311が回転軸Θに沿って移動することがある(この動きは両方向矢印365によって示される)。
【0048】
[00061] 部分的に拘束された支持デバイス311は、支持デバイス111のように、内面及び外面を有するカップと、カップの外面に配置された複数のロッドと、を含むように設計することができる。カップの内面は、軸受362を保定するように構成され、軸受362は、回転可能なファン360の第1の端部363を保定するように構成される。部分的に拘束された支持デバイス311が第1のチャンバ壁303の開口307内に位置決めされるとき、支持デバイス111の複数のロッドが第1のチャンバ壁303の内面に接触し、カップの外面は第1のチャンバ壁303の内面に接触しない。
【0049】
[00062] 完全に拘束された支持デバイス341は、内面及び外面を有する第2のカップを含むことができる。内面は、第2の軸受を保定するように構成され、軸受は、回転可能なファン360の第2の端部364を保定するように構成される。第2のカップは、完全に拘束された支持デバイス341が第2のチャンバ壁304内に固定されるように、すなわち支持デバイス341が回転軸Θに沿って移動又は並進しないように、第2のチャンバ壁304の開口347内に位置決めされるように構成される。第2のカップの外面は、開口347内の第2のチャンバ壁304の内面に恒久的に取り付けることができる。したがって、第2のカップの外面は、第2のチャンバ壁304の開口347の直径にほぼ等しい直径によって定義することができる。したがって、完全に拘束された支持デバイス341は、第2のチャンバ壁304内で又は第2のチャンバ壁304に対して移動しない。回転可能なファン360及び放電チャンバ301の動作中、完全に拘束されたデバイス341が第2のチャンバ壁304内で固定されたままであるので、完全に拘束された支持デバイス341で生じ得る振動により完全に拘束された支持デバイス341が回転軸Θに沿って移動することはない。
【0050】
[00063] したがって、部分的に拘束された支持デバイス311は、回転可能なファン360の第1の端部363を受け入れ、完全に拘束された支持装置341は、回転可能なファン360の第2の端部364を受け入れる。このようにして、支持装置311は、放電チャンバ301の内部キャビティ302内に回転可能なファン360を保持する。
【0051】
[00064] 部分的に拘束された支持デバイス311のカップ、及び完全に拘束された支持デバイス341の第2のカップは、例えばモネルを含むニッケル合金などの剛性材料で作ることができる。部分的に拘束された支持デバイス311の複数のロッド118はそれぞれ、例えば焼入れされ研磨された鋼などの焼入れ材料で作ることができる。放電チャンバ301は、例えばニッケルめっきアルミニウムなどの剛性材料で作ることもできる。回転可能なファン360は、例えばニッケルめっきアルミニウムなど、放電チャンバ301の壁と同じ材料で作ることができる。
【0052】
[00065] 上で論じたように、放電チャンバ301は、光ビーム376を発生するためのガス混合物を保持するように構成される。このために、第1のチャンバ壁303は第1の光学要素350も保定又は保持し、第2のチャンバ壁304は第2の光学要素352も保定又は保持する。第1の光学要素350及び第2の光学要素352は、光ビーム376のための光路を形成することができる。例えば、光学要素350、352はそれぞれ、光ビーム376が放電チャンバ301の内部キャビティ302に出入りすることを可能にする窓を含むことができる。いくつかの実装形態では、放電チャンバ301は、内部キャビティ302内のガス状利得媒体389にエネルギーを供給するように構成されたエネルギー源384を含むことができる。これらの実装形態では、放電チャンバ301がガス状利得媒体389を含むとき、光学要素350、352の1つ又は複数は、光共振器の少なくとも一部を形成することができ、又は光共振器内に位置決めすることができる。例えば、光学要素350は、部分的に反射性の入力/出力窓でよく、したがって、キャビティ302内で発生された光の一部が光ビーム376として向けられることを可能にする。
【0053】
[00066] 光源380の動作使用中、放電チャンバ301の内部キャビティ302の温度は変動することがあり、温度の上昇は、回転可能なファン360の熱膨張、及び放電チャンバ301の熱膨張を引き起こすことがある。放電チャンバ301の熱膨張は、第1及び第2のチャンバ壁303及び304の運動を引き起こすことがある。回転可能なファン360の熱膨張は、少なくとも回転軸Θに沿って膨張する回転可能なファン360を含むことができる。したがって、回転可能なファン360が回転軸Θに沿って熱膨張するとき、第1の端部363は-Z方向に移動することがあり、第2の端部364は第2のチャンバ壁304内の位置に固定されたままである。このようにして、第1の端部363が回転軸Θに沿って移動することにより、部分的に拘束された支持デバイス311も回転軸Θに沿って-Z方向に移動する。
【0054】
[00067] 回転可能なファン360の熱膨張は、第1及び第2のチャンバ壁303、304の熱膨張よりも急速である傾向がある。第1に、回転可能なファン360は、ガス状利得媒体389にエネルギーを付与することによって熱を発生する。第2に、回転可能なファン360は、(チャンバ壁303及び304と比較して)開いた(高表面積の)構造である。第3に、回転可能なファン360は、チャンバ壁303、304よりもはるかに軽量である。これらの要因により、回転可能なファン360は、第1及び第2のチャンバ壁303及び304それぞれよりも速く温度が上昇することがある。したがって、回転可能なファン360の温度は、第1及び第2のチャンバ壁303及び304の温度よりも速く上昇し、それにより、回転可能なファン360は、第1及び第2のチャンバ壁303及び304よりも大きく-Z方向に熱膨張する。回転可能なファン360と放電チャンバ301との温度の違いにより、部分的に拘束された支持デバイス311は、第1のチャンバ壁303に対して及び第1のチャンバ壁303内で移動される。さらに、支持デバイス311と第1のチャンバ壁303との間の運動は、環境の温度が変動するときに回転軸Θに沿って前後に並進することができる。例えば、支持デバイス311は、回転軸Θに沿って前後に振動することができる。
【0055】
[00068] 部分的に拘束された支持デバイス311と第1のチャンバ壁303との間のこの運動は、部分的に拘束された支持デバイス311の複数のロッドと第1のチャンバ壁303の内面との摩擦係合を引き起し、上で論じたようにフレッチング腐食をもたらすことがある。部分的に拘束された支持デバイス311と第1のチャンバ壁303との界面は、カップの外面全体ではなく、複数のロッドが第1のチャンバ壁303の内面と接触する領域に限定され、これにより接触界面のフレッチング腐食が低減される。さらに、部分的に拘束された支持デバイス311の複数のロッドは、焼入れされて研磨された材料で作ることができ、複数のロッドの表面材料の擦過をさらに低減する。さらに、複数のロッドと第1のチャンバ壁303の内面との間で表面材料の腐食により生成される粒子(図2Eに示される粒子Pなど)は、図2Eに示されるように、接触界面の間に捕捉されずに、支持デバイス311の複数のロッドと第1のチャンバ壁303との接触界面から自由に落下する又は接触界面から離れるように向けられる。このようにして、回転可能なファン360の第1の端部363を放電チャンバ382内に保持するために部分的に拘束された支持デバイス311を含むことによって、複数のロッドと第1のチャンバ壁303の内面との間のフレッチング腐食が低減される。
【0056】
[00069] 図4を参照すると、他の実装形態では、光源380は、2つの放電チャンバ401A、401B、及びそれぞれの放電チャンバ401A、401Bに関連付けられた支持装置410A、410Bを含むデュアルチャンバ紫外光源480であり得る。各放電チャンバ401A、401Bは、放電チャンバ301(図3)の一実装形態である。各放電チャンバ401A、401Bは、ガス状利得媒体489A、489Bをそれぞれの内部キャビティ402A、402B内に保持するように構成され、各内部キャビティ402A、402Bは、それぞれのチャンバ壁の一セットによって画定される。各放電チャンバ401A、401Bは、それぞれの第1のチャンバ壁403A、403B及びそれぞれの第2のチャンバ壁404A、404Bを含む。各支持装置410A、410Bは、各放電チャンバ401A、401Bのチャンバ壁の1つの開口内に位置決めされるように構成された部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bを含む。各部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bは、図2A~2Eに示される支持デバイス111の一実装形態である。各部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bは、支持デバイス111のように、内面及び外面を有するカップ112と、カップ112の外面に配置された複数のロッド118とを含むように設計することができる。各部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bは、各放電チャンバ401A、401Bの第1のチャンバ壁403A、403Bのそれぞれの開口407A、407B内に位置決めされ、支持デバイス411A、411Bの複数のロッド118が第1のチャンバ壁403A、403Bのそれぞれの開口407A、407Bの内面に接触し、カップ112の外面は、開口407A、407Bの内面に接触しない。
【0057】
[00070] 紫外光源480は、例えば半導体基板又はウェハ486をパターン形成するためのリソグラフィ露光装置485によって使用するために、紫外範囲内の光ビーム476を発生するように構成される。例えば、光源480として深紫外(DUV)光源を含む実装形態では、放電チャンバ401Aは、電力増幅器の一部である、放電チャンバ401Bに供給されるシード光ビーム475を発生するマスタ発振器の一部でよい。光源480の他の実装形態も可能である。それぞれの放電チャンバ401A、401Bで使用されるガス状利得媒体489A、489Bは、所要の波長、帯域幅、及びエネルギー付近のそれぞれの光ビーム475、476を発生するための適切なガスの組合せでよい。例えば、ガス混合物489A、489Bは、約193nmの波長で光を放出するフッ化アルゴン(ArF)、又は約248nmの波長で光を放出するフッ化クリプトン(KrF)を含むことができる。
【0058】
[00071] 上述したように、各放電チャンバ401A、401Bは、チャンバ壁によって画定される。動作中、各放電チャンバ401A、401Bのチャンバ壁は、各内部キャビティ402A、402Bが気密封止されるように封止可能であり得る。各放電チャンバ401A、401Bは、各内部キャビティ402A、402B内のガス状利得媒体489A、489Bにエネルギーを供給するようにそれぞれ構成されたエネルギー源484A、484Bを含むことができる。例えば、各エネルギー源484A、484Bは、電位差を生じ、動作時にガス状利得媒体489A、489Bを励起する1対の電極を含むことができる。各放電チャンバ401A、401Bは、それぞれの内部キャビティ402A、402B内に、回転可能なファン460A、460Bを含むこともできる。各回転可能なファン460A、460Bは、回転可能なファン360(図3)の一実装形態である。各回転可能なファン460A、460Bは、回転可能なファン360のように、それぞれ中央部分466A、466B、第1の端部463A、463B、及び第2の端部464A、464Bを含むように設計することができる。各中央部分466A、466B、第1の端部463A、463B、及び第2の端部464A、464Bは、円筒形状を含むことができる。各回転可能なファン460A、460Bの第1の端部463A、463Bは、部分的に拘束された支持デバイス411A、411B内に保定されるように構成される。動作使用中、各回転可能なファン460A、460Bは、それぞれの回転軸ΘA、ΘBの周りを回転することによって、各内部キャビティ402A、402B内でガス状利得媒体489A、489Bを循環させるように構成される。
【0059】
[00072] いくつかの実装形態では、各支持装置410A、410Bは、(図3の)完全に拘束された支持デバイス341など、それぞれの完全に拘束された支持デバイスも含む。完全に拘束された支持デバイスは、第2のカップの外面が各第2のチャンバ壁の第2の開口の内面に接触するように、各放電チャンバ401A、401Bの第2のチャンバ壁404A、404Bの第2の開口内に位置決めすることができる。各第1のチャンバ壁403A、403B内に位置決めされる部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bは、第2のチャンバ壁404A、404Bとは反対側に位置決めすることができ、部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bが第2のチャンバ壁404A、404Bの第2の開口と対称に配置される。例えば、完全に拘束された支持デバイスは、第2のカップの中心軸がそれぞれの回転軸ΘA、ΘBと整列されるように位置決めすることができる。さらに、各回転可能なファン460A、460Bの第2の端部464A、464Bは、完全に拘束された支持デバイス内に位置決めされるように構成することができる。このようにして、これらの実装形態では、部分的に拘束された支持デバイス411A、411B及び完全に拘束された支持デバイスは、各放電チャンバ401A、401Bの内部キャビティ402A、402B内で、回転可能なファン460A、460Bを支持することができる。
【0060】
[00073] 各放電チャンバ401A、401Bは、1つ又は複数の光学コンポーネントを含むことができる。例えば、放電チャンバ401Aは、光学要素450A及び452Aを含む。光学要素450A、452Aは、光ビームが放電チャンバ401Aの内部キャビティ402Aに出入りすることを可能にする窓を含むことができる。光学要素450Aは、シード光ビーム475が放電チャンバ401Aから出ることができるように、部分的に反射性/部分的に透過性の光カプラでよい。さらに、紫外光源480は、放電チャンバ401Aから出力されるシード光ビーム475の波長及び/又は帯域幅を選択するスペクトル特性モジュールに対応する光学要素455Aなど、放電チャンバ401Aの外部の他の光学要素をさらに含むことができる。この例では、光学要素450Aはチャンバ壁403A内に保持され、光学要素452Aはチャンバ壁404A内に保持されている。
【0061】
[00074] 放電チャンバ401Bは、光学要素450B及び452Bを含む。光学要素450B、452Bは、光ビーム(シード光ビーム475及び光ビーム476など)が放電チャンバ401Bの内部キャビティ402Bに出入りすることを可能にする窓を含むことができる。さらに、紫外光源480は、放電チャンバ401Bを通して光ビーム476を戻すように構成されたビームリバーサ又はターナに対応する光学要素455Bなど、放電チャンバ401Bの外部にある他の光学要素をさらに含むことができる。図4の例では、光学要素450Bはチャンバ壁403B内に保持され、光学要素452Bはチャンバ壁404B内に保持されている。
【0062】
[00075] 光源480の動作使用中、各放電チャンバ401A、401Bの内部キャビティ402A、402Bの温度は変動することがあり、温度の上昇は、回転可能なファン460A、460Bの熱膨張、及び各放電チャンバ401A、401Bの熱膨張を引き起こすことがある。放電チャンバ401A、401Bの熱膨張は、第1及び第2のチャンバ壁403A、403B及び404A、404Bの運動を引き起こすことがある。回転可能なファン460A、460Bの熱膨張は、回転可能なファン460A、460Bが少なくともそれぞれの回転軸ΘA、ΘBに沿って膨張することを含むことができる。したがって、各回転可能なファン460A、460Bが回転軸ΘA、ΘBに沿って熱膨張するときに、各第1の端部463A、463Bは(チャンバ401A、401Bの座標系に関連する)-Z方向に移動することがあり、各第2の端部464A、464Bは第2のチャンバ壁404A、404B内の所定位置に固定されたままである。さらに、各回転可能なファン460A、460B及び各放電チャンバ401A、401Bの動作は、紫外光源480の望ましくない振動を引き起こすことがある。各回転可能ファン460A、460Bを支持するために部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bを含むことによって、各部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bと各開口407、407Bの各内面との接触界面は減少され、複数のロッドのみが開口407A、407Bの内面に接触し、フレッチング腐食が発生し得る接触界面積を減少させる。さらに、部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bは、焼入れされて研磨された材料で作ることができ、複数のロッドの表面材料の擦過をさらに低減する。さらに、複数のロッドと開口407A、407Bの内面との間で表面材料の腐食により生成される粒子(図2Eに示される粒子Pなど)は、接触界面の間に捕捉されずに、複数のロッドと開口407A、407Bの内面との接触界面から自由に落下する又は接触界面から離れるように向けられる。このようにして、紫外光源480の動作中、光源480の各放電チャンバ401A、401B内に各回転可能なファン460A、460Bを保持するために部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bを含むことによって、各チャンバ401A、401Bにおいて、特に各部分的に拘束された支持デバイス411A、411Bと各第1のチャンバ壁403A、403Bの開口407A、407Bの内面との間でフレッチング腐食が低減される。
【0063】
[00076] 図5を参照すると、支持デバイス111と光源のチャンバ壁103との間のフレッチング腐食を低減するための手順590が行われる。手順590は、支持デバイス111及びチャンバ壁103(図1A~1D及び図2A~2E)、部分的に拘束された支持デバイス311及びチャンバ壁303(図3)、又は各部分的に拘束された支持デバイス411A、411B及びそれぞれのチャンバ壁403A、403B(図4)に関して行うことができる。手順590を、(図1A~1D及び図2A~2Eを参照して)光源装置100の支持デバイス111及びチャンバ壁103に関して論じる。
【0064】
[00077] 支持デバイス111は、支持デバイス111の複数のロッド118がチャンバ壁103の開口107の内面108に接触するように、チャンバ壁103の開口107内に摩擦係合される(592)。複数のロッド118はカップ112の外面116を越えて延び、支持デバイス111がチャンバ壁103の開口107内に位置決めされたときにカップ112はチャンバ壁103に接触しない。例えば、支持デバイス111が複数のロッド118を含まない場合、カップ112とチャンバ壁103との接触領域は、カップ112の外面116の領域の少なくとも一部分を含む。一方、各ロッド118は、(図2Eに示されるように)各ロッド118の界面119でチャンバ壁103の内面108に接触する。したがって、各ロッド118の外面の小さな部分又は最小部分は、チャンバ壁103の内面108に接触する。このようにすると、支持デバイス111とチャンバ壁103の内面108との接触界面積は、各ロッド118の界面119での面積まで減少される。
【0065】
[00078] 軸受162は、軸受162の軸がチャンバ壁103の開口107の軸と整列するように、支持デバイス111のカップ112の内面114内に保定される(594)。例えば、軸受162の軸及び開口107の軸は、回転軸Θと整列することができる。上述したように、カップ112の内面114は、軸受162の外面の直径よりもわずかに小さい直径を有することがある。カップ112を加熱することができ、カップ112が熱膨張により膨張し、カップ112の内面114の直径を、軸受162の外面の直径よりもわずかに大きい直径に増加させる。したがって、カップ112の内面114が熱膨張された状態で、軸受162をカップ112の内面114内に配置することができる。カップ112が冷却されるとき、カップ112の内面114の直径は減少し、カップ112は、軸受162をカップ112の内面114内の所定位置にしっかりとクランプする。軸受162は、回転軸Θの周りで回転する装置を保定するように構成された転がり軸受でよい。
【0066】
[00079] チャンバ101の内部102内に延びる可動装置160の端部は、可動装置160が軸受162の軸の周りで回転することができるように、軸受162内に係合される(596)。例えば、軸受162の軸が回転軸Θと整列するとき、可動装置160は、可動装置160の回転軸も回転軸Θと整列するように軸受162内に係合される。可動装置160は、回転可能なファン360(図3)、又は回転可能なファン460A及び460B(図4)のいずれかでよい。回転可能なファン360、460A、460Bはそれぞれ、各回転可能なファン360、460A、460Bの第1の端部363、463A、463Bを軸受162内に係合することによって、軸受162内に係合することができる。回転可能なファン360、460A、460Bはそれぞれ、それぞれのチャンバ301、401A、401Bの内部307、407A、407B内に延び、各回転可能なファン360、460A、460Bは、それぞれの回転軸ΘA、ΘBの周りで回転することによって、各内部キャビティ302、402A、402B内でガス状利得媒体389、489A、489Bを循環させることができる。さらに、軸受162は、可動装置160の相対的な動きを所望の動きのみに拘束するように構成することができる。さらに、軸受162は、可動装置160とチャンバ壁103との間の摩擦を低減するように構成することができる。
【0067】
[00080] いくつかの実装形態では、軸受162は含まれず、可動装置160の端部は、カップ112の内面114内に直接係合される。これらの実装形態では、可動装置160は、カップ112と長手方向で係合し、チャンバ壁103内で前後に移動する任意の装置でよい。
【0068】
[00081] 光源装置100の動作使用中、内部キャビティ102の温度は変動することがあり、温度の上昇は、可動装置160の熱膨張、及び放電チャンバ101の熱膨張を引き起こす。さらに、可動装置160及び放電チャンバ401の動作は、光源装置100の望ましくない振動を引き起こすことがある。可動装置160及びチャンバ101の熱膨張、並びに動作振動により、支持デバイス111が回転軸Θに沿ってZ方向に移動することがある。そのような動きは、支持デバイス111とチャンバ壁103との摩擦係合を引き起こすことがある。支持デバイス111とチャンバ壁103との摩擦係合により、支持デバイス111とチャンバ壁103との接触領域における表面材料の擦過によって粒子(図2Eに示される粒子Pなど)が生成されることがある。
【0069】
[00082] 複数のロッド118とチャンバ壁103の開口107の内面108との間の摩擦係合により生成された粒子が複数のロッド118とチャンバ壁103の開口107の内面108との間の空間又は界面119から出て、カップ112の外面116と、チャンバ壁103の開口107の内面108との間の体積内に入る(598)。具体的には、カップ112の外面116を越えて延びる複数のロッド118を支持デバイス111に含めることにより、カップ112の外面116と開口107の内面108との間の体積を画定することができる。このようにして、支持デバイス111は、粒子が複数のロッド118と開口107の内面108との間の空間から出て、カップ112の外面116と開口107の内面108との間の体積に入ることを可能にする。このようにすると、可動装置160をチャンバ101内に保持するために支持デバイス111を含めることによって、光発生装置100の動作中、支持デバイス111とチャンバ壁103の開口107の内面108との間のフレッチング腐食が低減される。
【0070】
[00083] 例えば、支持デバイス711の別の実装形態が図7に示されている。この実装形態において、円筒形の中空領域713は、支持デバイス711の内面714によって画定され、領域713及び内面714は、軸受162を保定するように構成される。支持デバイス711は、第1のより小さい外径を有する外面716と、外面716に配置された複数の隆起した稜部718とを有する。隆起した縁部718の構成は、第2のより大きい外径を画定する。隆起した縁部718の表面積は、外面716の表面積よりも小さく、さらに、支持デバイス711とチャンバ壁103の内面との界面は、隆起した縁部718の(Z方向に沿って)長手方向に延びる稜部に制限される。この実装形態では、隆起した縁部718を含む支持デバイス711全体が焼入れ材料で作られることが可能である。
【0071】
[00084] 本発明の他の態様は、番号を付された以下の条項に記載する。
1.開口を画定するチャンバ壁を備えるチャンバと、チャンバ壁の開口内に位置決めされた支持デバイスを備える支持装置と、を備える光源装置であって、
支持デバイスが、
可動装置を保定するように構成された内面、及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
チャンバ壁は、支持デバイスがチャンバ壁の開口内に位置決めされるときにチャンバ壁が複数のロッドに接触し、カップの外面がチャンバ壁に接触しないように、支持デバイスを保持するように構成される、光源装置。
2.可動装置が、カップの内面内に保定されるように構成された軸受を備える、条項1に記載の光源装置。
3.軸受が玉軸受である、条項2に記載の光源装置。
4.軸受が、回転可能なファンのポストを受け入れるように構成され、開口が円筒形であり、ファンの回転軸が、開口の軸に平行である、条項2に記載の光源装置。
5.可動装置が回転可能なファンを備える、条項1に記載の光源装置。
6.開口がチャンバ壁を通って延び、回転可能なファンがチャンバ内に配設される、条項5に記載の光源装置。
7.カップの外面が複数の穴をさらに備え、穴がそれぞれ、複数のロッドの1つをそれぞれ受け入れるように構成される、条項1に記載の光源装置。
8.複数のロッドが3つのロッドを含み、各ロッドが、カップの外面の周りで他の各ロッドから120度に配置される、条項1に記載の光源装置。
9.複数のロッドがそれぞれ、焼入れされて研磨された鋼を含む、条項1に記載の光源装置。
10.支持デバイスが、チャンバ壁の開口内で第1の方向に自由に移動するように構成され、第1の方向が開口の軸に平行である、条項1に記載の光源装置。
11.カップの外面の第1の外径と、複数のロッドによって定義される第2の外径との間の距離が、粒子それぞれの直径よりも大きい、条項1に記載の光源装置。
12.第1の外径と第2の外径との距離が、約100~約4000マイクロメートルの範囲内にある、条項11に記載の光源装置。
13.開口が円筒形状であり、カップが円筒形状であり、ロッドは、支持デバイスが開口の軸に平行な方向に開口内で自由に移動するように構成されるように、カップの円筒軸に平行に配設される、条項1に記載の光源装置。
14.支持装置が、チャンバの別のチャンバ壁の開口内に固定された拘束された支持デバイスをさらに備える、条項1に記載の光源装置。
15.拘束された支持デバイスが、可動装置を保定するように構成された内面、及び外面を備える第2のカップを備え、別のチャンバ壁の開口が、第2のカップを保持するように構成され、別のチャンバ壁は、第2のカップが第2のチャンバ壁の第2の開口内に位置決めされるときに第2のカップの外面に接触する、条項14に記載の光源装置。
16.複数のロッドがそれぞれ、カップの外面に拘束される、条項1に記載の光源装置。
17.ガス状利得媒体を保持し、光ビームを発生するように構成された少なくとも1つの放電チャンバを備える光発生装置であって、少なくとも1つの放電チャンバがそれぞれ、内部キャビティを画定するチャンバ壁を備える、光発生装置と、
放電チャンバに関連付けられ、放電チャンバのチャンバ壁の1つの開口内に位置決めされた、部分的に拘束された支持デバイスを備える支持装置と、
を備える紫外光源であって、
部分的に拘束された支持デバイスが、
可動装置を保定するように構成された内面、及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
部分的に拘束された支持デバイスが開口内に位置決めされるとき、チャンバ壁の開口の内面が、部分的に拘束された支持デバイスの複数のロッドと接触し、部分的に拘束された支持デバイスのカップの外面が、チャンバ壁の開口の内面に接触しない、紫外光源。
18.支持装置が、第2のカップを備える完全に拘束された支持デバイスをさらに備え、第2のカップが、可動装置を保定するように構成された内面、及び外面を含み、
完全に拘束された支持デバイスが、完全に拘束された支持デバイスの外面が第2のチャンバ壁の開口の内面に接触するように、放電チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に位置決めされる、条項17に記載の紫外光源。
19.部分的に拘束された支持デバイスを有するチャンバ壁が、部分的に拘束された支持デバイスを有するチャンバ壁の開口が第2のチャンバ壁の第2の開口と対称に配置されるように、第2のチャンバ壁の反対側に位置決めされる、条項18に記載の紫外光源。
20.可動装置がファンを含み、ファンが、ファンの回転軸の周りを回転するように構成される、条項19に記載の紫外光源。
21.完全に拘束された支持デバイスが、第2のチャンバ壁の第2の開口内に固定され、部分的に拘束された支持デバイスが、部分的に拘束された支持デバイスを保持するチャンバ壁の開口内でファンの回転軸に沿って移動するように構成される、条項20に記載の紫外光源。
22.放電チャンバのチャンバ壁は、動作時に内部キャビティが気密封止されるように封止可能である、条項17に記載の紫外光源。
23.光路を画定する1つ又は複数の光学コンポーネントをさらに備え、光路の少なくとも一部が、放電チャンバのチャンバ壁によって保持される光学コンポーネントを通って放電チャンバを通過する、条項17に記載の紫外光源。
24.放電チャンバが、内部キャビティ内にガス混合物であって、利得媒体を含むガス混合物と、利得媒体にエネルギーを供給するように構成されたエネルギー源とを含む、条項23に記載の紫外光源。
25.光学コンポーネントが、光共振器を形成する光学要素の一セットを含む、条項24に記載の紫外光源。
26.光発生装置の別の放電チャンバに関連付けられた別の支持装置をさらに備え、
別の支持装置が、別の放電チャンバの内部キャビティ内に延びる可動装置を保持するように構成され、別の支持装置が、別の放電チャンバの第1のチャンバ壁の開口内に位置決めされた部分的に拘束された支持デバイスと、別の放電チャンバの第2のチャンバ壁の開口内に固定された完全に拘束された支持デバイスと、を備える、条項17に記載の紫外光源。
27.光源装置の転がり軸受の腐食を低減する方法であって、
支持デバイスの複数の軸方向に延びるロッドが壁開口の内面に接触し、複数のロッドがその周囲に配置されて保定される支持デバイスのカップが壁開口の内面と接触しないように、ガス放電チャンバの壁の円筒形状の壁開口内に支持デバイスを摩擦係合すること、
壁開口の軸と整列される軸受軸を有する転がり軸受をカップの内面内に保定すること、及び
ポストが軸受軸の周りで回転するように拘束されるように、転がり軸受を介してチャンバの内部に延びる回転可能な要素のポストに係合することを含み、
ロッドと壁開口の内面との間の摩擦係合により生成された粒子が、ロッドと壁開口の内面との間の空間から出て、カップの外面と壁開口の内面との間の体積に入る、方法。
28.複数のロッドのそれぞれを、各ロッドを外面に圧入する及び/又は熱的に嵌め込むことによって、カップの外面に拘束することをさらに含む、条項27に記載の方法。
29.ガス状利得媒体を保持し、光ビームを発生するように構成された放電チャンバであって、内部キャビティを画定するチャンバ壁と、第1の光学要素を保持する第1のチャンバ壁と、第2の光学要素を保持する第2のチャンバ壁とを備える、放電チャンバと、
内部キャビティを通って延びる回転可能なファンであって、内部キャビティ内でガス状利得媒体を循環させるように構成され、使用時にファン軸の周りで回転する回転可能なファンと、
回転可能なファンを保持するように構成された支持装置と、
を備える光源であって、
支持装置が、
第1の支持チャンバ壁の開口内に位置決めされ、回転可能なファンの第1の端部を受け入れる部分的に拘束された支持デバイスであって、ファン軸に沿って移動することができる部分的に拘束された支持デバイスと、
第1の支持チャンバ壁の反対側にある第2の支持チャンバ壁の開口内に固定され、回転可能なファンの第2の端部を受け入れる完全に拘束された支持デバイスと、
を備える、光源。
30.部分的に拘束された支持デバイスが、
軸受を保定するように構成された内面及び第1の外径を有する外面を有するカップと、
カップの外面に配置された複数のロッドであって、複数のロッドの配置が第2の外径を定義し、第2の外径が第1の外径よりも大きい、複数のロッドと、を備え、
部分的に拘束された支持デバイスが第1の支持チャンバ壁の開口内に位置決めされるとき、第1の支持チャンバ壁の開口の内面が複数のロッドに接触し、カップの外面が第1の支持チャンバ壁の開口の内面に接触しない、条項29に記載の光源。
31.完全に拘束された支持デバイスが第2のカップを備え、第2のカップが、軸受を保定するように構成された内面及び外面を備え、完全に拘束された支持デバイスが、第2の支持チャンバ壁の開口内に位置決めされ、完全に拘束された支持デバイスの外面が第2の支持チャンバ壁の開口の内面に接触する、条項29に記載の光源。
32.開口を画定するチャンバ壁を備えるチャンバと、チャンバ壁の開口内に位置決めされた支持デバイスを備える支持装置と、を備える光源装置であって、
支持デバイスが、軸受を保定するように構成された内面と、第1の外径を有する外面と、外面に配置された複数の隆起した稜部と、を画定し、隆起した稜部の構成が第2の外径を画定し、第2の外径が第1の外径よりも大きく、隆起したエッジの表面積が外面の表面積よりも小さく、
チャンバ壁が、支持デバイスを保持するように構成され、支持デバイスがチャンバ壁の開口内に位置決めされるとき、チャンバ壁が隆起した縁部に接触し、外面がチャンバ壁に接触しない、光源装置。
33.各隆起した縁部が、支持デバイスの外面に拘束された細長いロッドから形成される、条項32に記載の光源装置。
34.複数の隆起した稜部がそれぞれ、焼入れ材料を含む、条項32に記載の光源装置。
35.材料は、焼入れされて研磨された鋼である、条項34に記載の光源装置。
【0072】
[00085] 他の実装形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内にある。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4
図5
図6
図7