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特許7386375分散された入力/出力(IO)制御及びインターロックリングアーキテクチャ
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  • 特許-分散された入力/出力(IO)制御及びインターロックリングアーキテクチャ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】分散された入力/出力(IO)制御及びインターロックリングアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20231116BHJP
【FI】
H04L12/28 207
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023504268
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 US2021059575
(87)【国際公開番号】W WO2022108948
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】63/198,861
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/192,318
(32)【優先日】2021-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リード, ジェームズ ロバート
(72)【発明者】
【氏名】シャン, キイキ-シー エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ジョリヴェ, マーティン エー.
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-146077(JP,A)
【文献】特開2005-144521(JP,A)
【文献】特許第7307240(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
41/00-101/695
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラマブル論理制御(PLC)モジュールと、
前記PLCモジュールに連結され、メインフレームの複数のファセットに設けられた、入力/出力(IO)ネットワークバスと、
前記IOネットワークバスに連結され、前記複数のファセットに位置する複数のネットワークコネクタと、
前記複数のファセットのうちの第1のファセットに取り付けられた第1のプロセスチャンバと、
前記第1のファセットに取り付けられ、前記IOネットワークバスの第1のネットワークコネクタと前記第1のプロセスチャンバのプロセスチャンバIOコントローラとに連結された、チャンバインターフェースIOサブモジュールであって、
前記プロセスチャンバIOコントローラとのドライコンタクト交換を介して受信されたインターロック中継信号をデジタル信号に変換すること、
前記IOネットワークバスのプロトコルを使用して、前記デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットに結合すること、及び、
前記ネットワークパケットを、前記IOネットワークバスを介して前記PLCモジュールに送信すること
を行うことになる、チャンバインターフェースIOサブモジュールと
を備える、システム。
【請求項2】
前記PLCモジュールが、第1のインターロックバスポートを含み、前記システムが、
第2のメインフレームの第2のPLCモジュールであって、前記第2のPLCモジュールが第2のインターロックバスポートを備え、前記PLCモジュール及び前記第2のPLCモジュールが、安全PLCモジュールである、第2のPLCモジュールと、
インターロックバスを介して前記第1のインターロックバスポートを前記第2のインターロックバスポートに連結するためのインターロックコネクタと
をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記IOネットワークバスは、複数のネットワークバスTコネクタが取り付けられた単一のイーサネットケーブルであり、前記複数のネットワークバスTコネクタのうちの少なくとも1つが、前記複数のファセットのそれぞれに位置する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
第1のローカルIOバスを介して前記PLCモジュールに連結されたロードロックIOコントローラ、
前記第1のローカルIOバス若しくは第2のローカルIOバスのうちの1つを介して前記PLCモジュールに連結された移送チャンバIOコントローラ、又は、
前記第1の、前記第2の、若しくは第3のローカルIOバスのうちの1つを介して前記PLCモジュールに連結されたポンプIO
のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記IOネットワークバスが、
2の複数のネットワークコネクタを備え、前記システムが、前記第2の複数のネットワークコネクタのうちの1つに取り付けられたサブモジュールIOコントローラをさらに備え、前記サブモジュールIOコントローラが、ロードロックヒータ、統合されたマスフローシステム、ユースポイントポンプ、ビアスリットバルブ、又はリモート制御スイッチのうちの1つを制御する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記メインフレームの外周の周りに配置され、前記複数のファセットに位置する複数のCDAクイックディスコネクトを備える、クリーンドライエア(CDA)供給リングと、
前記第1のファセットに連結された第1のスリットバルブアセンブリであって、
位置センサを備えるチャンバスリットバルブ、及び
前記CDA供給リングのCDAクイックディスコネクトと前記チャンバスリットバルブとに連結された電気バルブ(EV)マニホールド
を備える、第1のスリットバルブアセンブリと
をさらに備え、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールが、前記EVマニホールド及び前記チャンバスリットバルブに連結され、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールがさらに、前記位置センサから前記IOネットワークバスを介して前記PLCモジュールに、前記チャンバスリットバルブの位置値を中継する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記EVマニホールドが、1つ又は複数のEVを備え、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールがさらに、前記1つ又は複数のEVを駆動することによってスリットバルブ空気圧を制御するために、前記PLCモジュールから前記IOネットワークバスを介して受信された制御信号を前記EVマニホールドに中継することになる、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
追加プロセスチャンバが前記メインフレームに取り付けられている前記複数のファセットのうちの追加ファセットに連結された追加スリットバルブアセンブリをさらに備える、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のスリットバルブアセンブリがさらに、前記EVマニホールドに接続されたCDAポリラインを備え、前記CDAクイックディスコネクトが、前記CDAポリラインを前記CDA供給リングに接続する、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記IOネットワークバスが、前記第1のファセットにおけるネットワークコネクタを備え、前記第1のスリットバルブアセンブリがさらに、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールに取り付けられたネットワークドロップケーブルを備え、前記ネットワークコネクタが、前記ネットワークドロップケーブルを前記IOネットワークバスに接続する、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
位置センサを備えるチャンバスリットバルブと、
前記チャンバスリットバルブに連結されたEVを備える電気バルブ(EV)マニホールドと、
前記EVマニホールドに連結されており、メインフレームのCDA供給リングに連結されることになる、クリーンドライエア(CDA)ポリラインと、
前記位置センサ、前記EVマニホールドに連結されており、前記メインフレームのIOネットワークバスに連結されることになる、チャンバインターフェース入力/出力(IO)サブモジュールであって、
前記位置センサから、前記IOネットワークバスを介して、前記メインフレームのプログラマブル論理制御(PLC)モジュールに、前記チャンバスリットバルブの位置値を中継し、かつ
前記PLCモジュールから前記IOネットワークバスを介して受信された制御信号を前記EVマニホールドに中継して、前記EVを駆動することによってスリットバルブ空気圧を制御する
ためのチャンバインターフェースIOサブモジュールと
を備える、スリットバルブアセンブリ。
【請求項12】
前記チャンバインターフェースIOサブモジュールが、複数のインターロック中継装置を備えるプロセスチャンバIOコントローラに連結されることになるインターロックケーブルコネクタを備え、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールがさらに、
前記プロセスチャンバIOコントローラとのドライコンタクト交換を介して受信されたインターロック中継信号をデジタル信号に変換すること、
前記IOネットワークバスのプロトコルを使用して、前記デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットに結合すること、及び
前記IOネットワークバスを介して前記ネットワークパケットを前記PLCモジュールに送信すること
を行うことになる、請求項11に記載のスリットバルブアセンブリ。
【請求項13】
前記チャンバインターフェースIOサブモジュールがさらに、プロセスチャンバのEMOスイッチに連結された緊急遮断(EMO)ケーブルを受けるためのインターフェースコネクタを備え、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールがさらに、
前記EMOスイッチとのドライコンタクト交換を介して受信されたEMO信号をデジタルEMO信号に変換すること、
前記IOネットワークバスのプロトコルを使用して、前記デジタルEMO信号を、通信に適合したネットワークパケットに変換すること、及び
前記ネットワークパケットを前記PLCモジュールに送ること
を行うことになる、請求項11に記載のスリットバルブアセンブリ。
【請求項14】
前記位置センサと前記チャンバインターフェースIOサブモジュールとの間に連結された制御ケーブルをさらに備える、請求項11に記載のスリットバルブアセンブリ。
【請求項15】
前記チャンバインターフェースIOサブモジュールと前記IOネットワークバスとの間に連結されたネットワークドロップケーブルをさらに備える、請求項11に記載のスリットバルブアセンブリ。
【請求項16】
前記EVマニホールドに連結され、第2の位置センサを備えるサービススリットバルブをさらに備え、前記第2の位置センサが、前記チャンバインターフェースIOサブモジュールに連結されており、前記EVマニホールドが、前記チャンバスリットバルブと前記サービススリットバルブとの両方を制御するための4位置EVマニホールドである、請求項11に記載のスリットバルブアセンブリ。
【請求項17】
複数のローカル入力/出力(IO)ポート及び第1のインターロックバスポートを備える第1の安全プログラマブル論理制御(PLC)モジュールと、
前記複数のローカルIOポートのうちの第1のローカルIOポートに連結された第1の単一ローカルIOバスと、
前記第1の単一ローカルIOバスに連結された複数のIOサブモジュールであって、前記複数のIOサブモジュールの各IOサブモジュールが、前記第1の単一ローカルIOバスを介して前記第1の安全PLCモジュールとのインターロックハンドシェイクを実行することになる複数のIOサブモジュールと、
複数のローカルIOポート及び第2のインターロックバスポートを備える第2の安全PLCモジュールと、
インターロックバスを介して前記第1のインターロックバスポートを前記第2のインターロックバスポートに連結するためのインターロックコネクタと
を備える、システム。
【請求項18】
前記複数のIOサブモジュールが、第1のマシンの第1のセットのIOサブモジュールを備え、前記システムがさらに、
前記第2の安全PLCモジュールの複数のローカルIOポートのうちの第2のローカルIOポートに連結された第2の単一ローカルIOバスと、
前記第2の単一ローカルIOバスに連結された、第2のマシンの第2のセットのIOサブモジュールと
を備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の単一ローカルIOバスを介し、前記第1のセットのIOサブモジュールを介してIOデバイスを制御し、前記インターロックバス及び前記第2の単一ローカルIOバスを介し、前記第2のセットのIOサブモジュールを介してIOデバイスを制御するための、前記第1の安全PLCモジュールの第1のPLCコントローラと、
前記第2の単一ローカルIOバスを介し、前記第2のセットのIOサブモジュールを介してIOデバイスを制御し、前記インターロックバス及び前記第1の単一ローカルIOバスを介し、前記第1のセットのIOサブモジュールを介してIOデバイスを制御するための、前記第2の安全PLCモジュールの第2のPLCコントローラと
をさらに備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の安全PLCモジュールが、
第1の制御自動化技術のためのイーサネット(EtherCAT)-inポートであって、第1のEtherCATネットワークケーブルを介してEtherCATマスタデバイスに連結された、第1のEtherCAT-inポートと、
第1のEtherCAT-outポートと
を備え、
前記第2の安全PLCモジュールが、第2のEtherCATネットワークケーブルを介して前記第1のEtherCAT-outポートに連結された第2のEtherCAT-inポートを備え、前記システムが、
前記第2のEtherCATネットワークケーブルを介して前記第1のマシンの前記第1のセットのIOサブモジュールのうちの1つに安全制御信号を送るための前記第2の安全PLCモジュールのPLCコントローラをさらに備える、
請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、分散された入力/出力(IO)制御及びインターロックリングアーキテクチャに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体処理のための次世代メインフレームは、サイズが大きくなり、高密度のプロセスチャンバ(たとえば、一つのメインフレームに10個以上)と、任意のメインフレームファセット位置に任意のチャンバタイプを有する高い柔軟性を加え、また最高3つのメインフレームクラスタをサポートしようとしている。クラスタは、メインフレーム対メインフレーム構成の又はロードロックと類似しているバッファされたボリュームを介することができる、ファセット位置において接合されたメインフレームの集まりである。たとえば、アルミニウム本体などの、接続ボリュームは、ビアと称され、メインフレームを連結させることができる。そのようなメインフレームの現在のIO制御は、プロセスチャンバ、ロードロック、メインフレームリモート、及び付加的メインフレームを含む、プラットフォームモジュールに高密度の個別のインターロック及びIO信号を分散させる。
【0003】
しかしながら、現在の制御装置アーキテクチャは、限られた数のプロセスチャンバ、たとえば、メインフレームIOコントローラを介する2、4、6、又は8個のプロセスチャンバ、をサポートする。さらに、個別のインターロック及びIO信号の送信を含むために、現在のIO制御は、ケーブル並びにコネクタと集中型メインフレームIOコントローラから生じる個別のワイヤとで構成されたハーネスを使用して実装される。さらに、クリーンドライエア(CDA)供給ラインは、各メインフレームのより小さなポリケーブル分岐を越えてデバイスを駆動するための集中型エアマニホールドへ空気レギュレータから始まるポリケーブルである。これらのIO制御及びCDAケーブルは、プロセスチャンバがファセットに取り付けられているかどうかにかかわらず、メインフレームの各ファセットまで通され、その結果、高価で、処理ファブ内でかなりの空間を占める長いIO制御ワイヤ及びCDA供給ラインの高い密度をもたらす。たとえば、メインフレーム全体について、各スリットバルブ(SV)位置まで制御を伝えるために、多心ケーブルがすべてのプロセスチャンバまで伸ばされる。さらに、IO制御のためのより長く、太いケーブルが、遠隔のエリアまで伸ばされ、ケーブルだけで2千ドルかかる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に記載の実施形態のうちのいくつかは、プログラマブル論理制御(PLC)モジュールを含むシステムを包含する。システムはさらに、PLCモジュールに連結され、メインフレームの複数のファセットに設けられた、入力/出力(IO)ネットワークバスを含む。システムはさらに、複数のファセットのうちの第1のファセットに取り付けられた第1のプロセスチャンバを含む。システムはさらに、第1のファセットに取り付けられ、IOネットワークバスと第1のプロセスチャンバのプロセスチャンバIOコントローラとに連結された、チャンバインターフェースIOサブモジュールを含む。チャンバインターフェースIOサブモジュールは、プロセスチャンバIOコントローラとのドライコンタクト交換を介して受信されたインターロック中継信号をデジタル信号に変換することと、IOネットワークバスのプロトコルを使用して、デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットに結合することと、ネットワークパケットを、IOネットワークバスを介してPLCモジュールに送信することとを行うことになる。
【0005】
関連実施形態において、本明細書に記載されているのは、位置センサを有するスリットバルブを含むスリットバルブアセンブリである。アセンブリはさらに、スリットバルブに連結されたEVと、EVマニホールドに連結されておりメインフレームのCDA供給リングに連結されることになっているクリーンドライエア(CDA)ポリラインとを含む電気バルブ(EV:electro-valve)マニホールドを含む。アセンブリはさらに、位置センサ、EVマニホールド、に連結されており、メインフレームのIOネットワークバスに連結されることになっているチャンバインターフェース入力/出力(IO)サブモジュールを含む。チャンバインターフェースIOサブモジュールは、位置センサから、IOネットワークバスを介して、メインフレームのプログラマブル論理制御(PLC)モジュールに、スリットバルブの位置値を中継することと、PLCモジュールからIOネットワークバスを介して受信された制御信号をEVマニホールドに中継してEVを介してスリットバルブ空気圧を制御することとを行うことになる。
【0006】
さらなる実施形態において、本明細書に記載されているのは、複数のローカル入力/出力(IO)ポート及び第1のインターロックバスポートを有する第1の安全プログラマブル論理制御モジュール(PLCモジュール)を含むシステムである。システムはさらに、複数のローカルIOポートのうちの第1のローカルIOポートに連結された第1の単一ローカルIOバスを含む。システムはさらに、第1の単一ローカルIOバスに連結された複数のIOサブモジュールを含む。複数のIOサブモジュールの各IOサブモジュールは、第1の単一ローカルIOバスを介して制御信号を第1の安全PLCモジュールに送ることになっている。システムはさらに、複数のローカルIOポート及び第2のインターロックバスポートを含む第2の安全PLCモジュールを含む。システムはさらに、インターロックバスを介して第1のインターロックバスポートを第2のインターロックバスポートに連結するためのインターロックコネクタを含む。
【0007】
多数の他の特徴が、本開示のこれらの及び他の実施形態に従って提供される。本開示の他の特徴及び実施形態は、以下の詳細な説明、請求項、及び添付の図面からより十分に明らかとなろう。
【0008】
本開示は、類似の参照記号が類似の要素を示す、添付の図面の図に、限定ではなく、例として、示されている。本開示における「一」又は「1つの」実施形態への異なる参照は、必ずしも同じ実施形態への参照ではなく、そのような参照は少なくとも1つを意味する、ということに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】様々な実施形態による分散されたマスタスレーブ安全制御システムのブロック図である。
図2】一実施形態によるメインフレームのための分散された制御アーキテクチャのブロック図である。
図3A】一実施形態による二重スリットバルブアセンブリのブロック図である。
図3B】一実施形態による二重スリットバルブアセンブリのブロック図である。
図4A】様々な実施形態による分散された制御及びインターロックアーキテクチャのブロック図である。
図4B図4Aの分散された制御及びインターロックアーキテクチャへの拡張であるメインフレームリモートのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載の実施形態は、分散された入力/出力(IO)制御のためのシステム及び方法並びにインターロックリングアーキテクチャに関する。現在のアーキテクチャにおける前述の欠陥を解決するために、並びに高密度のプロセスチャンバ(一つのメインフレーム(MF)に10個以上)、それらのプロセスチャンバの位置決めにおける高い柔軟性、及びメインフレームのクラスタリングをサポートするために、本開示は、ユースポイント(POU:point-of-use)実装形態におけるIO制御のモジュール化を開示する。このPOU実装形態は、ファセットから選択的に除去可能なスリットバルブアセンブリを含むことができ、それにより、プロセスチャンバの存在下で使用されるだけでよい。スリットバルブアセンブリは、任意のファセットに配置され得る、スリットバルブ位置値をMFのプログラマブル論理制御(PLC)モジュールに中継する、スリットバルブ制御信号をPLCモジュールからスリットバルブの空気圧に中継する、急オフの実行(EMO)、及びプロセスチャンバ側のドライコンタクト交換と移送チャンバ側のIOネットワークバスとの間のチャンバインターロックハンドシェイクを行う、チャンバインターフェースIOサブモジュールを含むことができる。ドライコンタクト交換は、中継によって制御されている一時電流を生み出す又は遮断することをしないリレー回路のコンタクトの二次セットを指すことがあり、電力を使用せず、したがって、パッシブであり、電力のソースから隔離される。
【0011】
プロセスチャンバが存在するかどうかに応じてスリットバルブアセンブリを選択的に取り外し可能にすることは、コアメインフレームコストを減らし、任意の数のチャンバをサポートし、メインフレーム制御装置に影響を及ぼさずにそれを行う。取り外し可能なスリットバルブアセンブリはまた、MFアーキテクチャを拡張するための長いケーブルを追加せずに、MFアーキテクチャにおいて高い柔軟性を組み込んで、プロセスチャンバをその場で追加及び除去することを容易にする。付加的な又は異なる利点が、本明細書で具体的に論じられる本図面を参照して説明されると当業者には明らかとなろう。
【0012】
より具体的には、各スリットバルブアセンブリのチャンバインターフェースIOサブモジュールは、メインフレームのPLCモジュールに連結された単一のネットワークIOバス(たとえば、ネットワークケーブル)に選択的に接続され得る。それを行うために、ネットワークIOバスは、メインフレームの各ファセットに位置する少なくとも1つのネットワークコネクタ(たとえば、ネットワークバスTコネクタ又はスイッチなど)を含むことができる。さらに、クリーンドライエア(CDA)レギュレータに連結された、CDA供給リングは、メインフレームの外周の周りに位置することができ、ファセットに位置するCDAクイックディスコネクトを含むことができる。このようにして、プロセスチャンバがMFに取り付けられると仮定すると、任意の所与のファセットにおける各スリットバルブアセンブリは、ネットワークIOバスのネットワークコネクタとプロセスチャンバとの間に選択的に連結され得る。同様に、スリットバルブアセンブリは、CDA供給リングのCDAクイックディスコネクトと、取り付けられている場合にはプロセスチャンバとの間に連結され得る。このモジュールアプローチは、ケーブル密度、費用、及び制御制限に関連する従来の制限なしに、ネットワークIOバス及びCDA供給リングに沿った多数のプロセスチャンバのフレキシブルな取り付けを可能にする。プロセスチャンバが取り付けられない場合、スリットバルブアセンブリは不必要であり、したがって、その費用は必要とされない。
【0013】
様々な実施形態において、スリットバルブアセンブリは、位置センサを有するスリットバルブ(又は二重スリットバルブ)を含む。スリットバルブアセンブリはさらに、スリットバルブに連結された少なくとも1つのEVを含む電気バルブ(EV)マニホールドを含む。CDA供給ラインは、EVマニホールドに連結され、すぐ上で論じた、メインフレームのCDA供給リングに連結されることになっている。位置センサ、EVマニホールドに連結され、IOネットワークバスに連結されることになっている、チャンバインターフェースIOサブモジュールが提供され得る。チャンバインターフェースIOサブモジュールは、位置センサから、IOネットワークバスを介して、メインフレームのプログラマブル論理制御(PLC)モジュールに、スリットバルブの位置値を中継するようになされ得る。チャンバインターフェースIOサブモジュールはさらに、PLCモジュールからIOネットワークバスを介して受信された制御信号をEVマニホールドに中継して、EVを駆動することによって、スリットバルブ空気圧を制御するようになされ得る。チャンバインターフェースIOサブモジュールの付加的機能性は後に論じられる。スリットバルブアセンブリはまた、位置センサとチャンバインターフェースIOサブモジュールとの間に連結された制御ケーブルと、プロセスチャンバIOコントローラとネットワークコネクタとの間のネットワークコネクタとを含むことができる。
【0014】
いくつかの実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュールはまた、いくつかのインターロック中継装置及びIO中継装置を含む、プロセスチャンバIOコントローラに連結されたインターロックケーブルコネクタを含むことができる。インターロックは、2つの機構又は機能の状態を相互に依存させる特徴であり、たとえば、有限状態マシンにおける望ましくない状態を防ぐために使用される。インターロックは、電気、電子、又は機械デバイス及びシステムのいずれか又は組合せを含むことができる。チャンバインターフェースIOサブモジュールはさらに、IOネットワークバスを介するPLCモジュールとのインターロックハンドシェイクを実行することができる。たとえば、チャンバインターフェースIOサブモジュールは、プロセスチャンバIOコントローラとのドライコンタクト交換を介して受信されたインターロック中継信号を、デジタル信号に変換することができる。チャンバインターフェースIOサブモジュールはさらに、IOネットワークバスのプロトコルを使用して、デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットに結合することができる。チャンバインターフェースIOサブモジュールはさらに、IOネットワークバスを介してネットワークパケットをPLCモジュールに送信することができる。
【0015】
1つの実施形態において、インターロックハンドシェイクは、IOネットワークバスを介してEtherCATなどの安全PLCプロトコルを介する通信を可能にし、その時点で、通信は、インターロックバス又は制御自動化技術のためのイーサネット(EtherCAT)ネットワークを介して再開することができる。IOネットワークバスを介するインターロックネットワークのこの拡張は、PLCモジュールからメインフレームにおいてインターロックまで実行される別個のより長い中継の必要性をなくす。
【0016】
さらに、関連実施形態において、メインフレームのPLCモジュールは、インターロックバスを介して安全PLCプロトコルを使用して第2のメインフレームの第2のPLCモジュールに連結され得る。実施形態において、PLCモジュールは、第1のインターロックバスポートを含むことができ、第2のPLCモジュールは、第2のインターロックバスポートを含む。システムはさらに、インターロックバスを介して第1のインターロックバスポートを第2のインターロックバスポートに連結するために、インターロックコネクタ(インターロックバスTコネクタなど)を含むことができる。このようにして、PLCモジュール及び第2のPLCモジュールのインターロックは、インターロックバスを介して互いに通信し合うことができる。インターロックバスを介して通信される情報は、たとえば、異なる動く部分(スリットバルブなど)、これらの運動が生じることを可能にするために安全点検されることになっている処理構成要素、及び動く部分の運動を引き起こすことになっている制御信号の情報であり得る。この情報はまた、遠隔地に及び遠隔地から共有される必要があり得る。
【0017】
関連実施形態において、PLCモジュールは、第1のEtherCATネットワークケーブルを介してEtherCATマスタデバイスに連結された第1のEtherCAT-inポート及び第1のEtherCAT-outポートを含む。第2のPLCモジュールは、第2のEtherCATネットワークケーブルを介して第1のEtherCAT-outポートに連結された第2のEtherCAT-inポートを含む。第2のPLCモジュールは、次いで、安全制御信号を第2のEtherCATネットワークケーブルを介して及びPLCモジュールを介してプロセスチャンバIOコントローラに送ることができる。このようにして、安全信号は、クラスタ化されたメインフレームのPLCモジュールの間でEtherCATネットワークを介しても送信され得る。
【0018】
図1は、様々な実施形態による分散されたマスタスレーブ安全制御システム100(又はより単純にシステム100と称される)のブロック図である。システム100は、先に論じられたように、メインフレームに取り付けられたプロセスチャンバの高い密度及び柔軟性を可能にし、後に少し詳しく論じられる。いくつかの実施形態において、システム100は、各々がEtherCATマスタコントローラ102A及び102Bをそれぞれ含む、計算デバイス101A及び101Bを含む。これらの計算デバイス101A及び101Bは、パーソナルコンピュータ(PC)ツールネットワーク103を介して通信する、本明細書でEtherCATマスタデバイスとも称される、ホスト計算システム又はデバイスになり得る。システム100はさらに、EtherCATなどの安全通信プロトコルに適合した安全PLCモジュールであり得る、及びそれぞれが別個のマシン又はシステムを制御することができる、PLCモジュール110A、110B、110C、110D、110Eを含むことができる。各PLCモジュールは、単一のチップとして、又は単一の制御ボード若しくは同類のものに実装され得る。システム100はさらに、異なるIOデバイス及びインターロックとインターフェースする又はそれらを制御するいくつかのIOサブモジュール140A…140Nを含むことができる。システム100は、後に論じられるような通信のための異なるタイプのバス及びネットワークをサポートすることができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、PLCモジュール110A…110Eのそれぞれは、埋め込みマシン制御用途のための統合されたEtherCAT IOコントローラである。例示的な用途には、半導体及び光起電ウエハ製造ツール、計測システム、並びに医療製造機器の自動化が含まれる。これらのPLCモジュールは、1つのパッケージにおいて高いチャネル数、ハードウェアインターロック、及びEtherCAT接続性を提供する。IOサブモジュール140A…140Nは、コントローラ機器全体にわたって顧客指定のセンサ及びアクチュエータをサポートするように構成された非常に高速なIOサブシステムであり、様々なサイズで入手可能である。
【0020】
さらに、PLCモジュール110A…110Eは、フェイルセーフ、ハードウェアベースのインターロック及び高速埋め込み制御を提供することによって、EtherCATネットワークを補完する。数百の混合信号入力及び出力が、サブミリ秒の応答時間で同時に制御及びモニタされ得る。EtherCATホスト計算デバイス101A及び101Bは、それにより、高速制御シーケンス処理、インターロック、及びデータ収集タスクから解放される。
【0021】
加えて、システム100は、収集されたデータを構文解析し、ある閾値に達するときに計算デバイス101A及び101Bに通知することができる。イベントタイミングは、低いジッターで高度な同時性を維持するために、EtherCAT時計と同期する。フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルプロセッサを使用して実装され得るインターロックは、再構成が可能であり、プロセス変更に合わせるために通常必要とされるハードウェア設計スピンを実質的になくす。
【0022】
様々な実施形態において、第1のPLCモジュール110Aは、EtherCATネットワークケーブル105Aを介してEtherCATマスタコントローラ102Aに連結された第1のEtherCAT-inポート104Aを含み、第1のEtherCAT-outポート104Bを含む。さらに、第2のPLCモジュール110Bは、第2のEtherCAT-inポート104C及び第2のEtherCAT-outポート104Dを含む。第1のEtherCAT-outポート104Bは、EtherCATネットワークケーブル105Bを介して第2のEtherCAT-inポート104Cに連結され得る。さらに、第3のPLCモジュール110Cは、EtherCATネットワークケーブル105Cを介してEtherCATマスタコントローラ102Bに連結されることになっている第3のEtherCAT-inポート104Eを含む。このようにして、3つのPLCモジュール110A、110B、及び110Cは、EtherCATプロトコル通信のためのEtherCATネットワークを介して互いに連結される。
【0023】
いくつかの実施形態において、第1のPLCモジュール110Aは、第1のPLCコントローラ108Aを含み、第2のPLCモジュール110Bは、第2のPLCコントローラ108Bを含み、第3のPLCモジュール110Cは、第3のPLCコントローラ108Cを含む。これらのPLCコントローラ108A、108B、及び108Cのそれぞれは、それぞれに、インターロックバス125、ローカルバス接続115A、115B、及び115Cを介して、及び、それぞれに、ローカルIOバス135A、135B、及び135Cを介して、1つ又は複数の安全プロトコルを使用して、制御(たとえば、IOデバイスを制御するための)を通信するための論理を含むことができる。
【0024】
より具体的には、これらの実施形態において、第1のPLCモジュール110Aは、第1のPLCコントローラ108Aに連結された並びにそれを介して他のインターロック、ネットワーク、及びIOサブモジュールとの通信が可能にされるインターロックバスポート120Aを含む。たとえば、インターロックバスポート120Aは、ローカルバス115Aを介してローカルIOポート130A、130B、及び130Cに直列に連結され得る。各ローカルIOポート130A、130B、及び130Cは、それぞれに、複数のIOサブモジュール140A、140B及び140C、140D及び140E、140Fに連結されたローカルIOバス135Aに接続される。
【0025】
開示される実施形態において、第2のPLCモジュール110Bは、第2のPLCコントローラ108Bに連結されたインターロックバスポート120Bを含む。インターロックバスポート120Bは、ローカルバス115Bを介してローカルIOポート130D、130E、及び130Fに直列に連結され得る。各ローカルIOポート130D、130E、及び130Fは、それぞれに、複数のIOサブモジュール140G、140H及び140I、140J及び140K、140Lに連結されたローカルIOバス135Aに接続される。さらに、これらの実施形態において、第3のPLCモジュール110Cは、第3のPLCコントローラ108Cに連結されたインターロックバスポート120Cを含む。インターロックバスポート120Cは、ローカルバス115Cを介して、簡単にするためにローカルIOポート130Gのみが示されている、少なくとも3つのローカルIOポートに直列に連結され得る。ローカルIOポート130Gは、複数のIOサブモジュール140M、140Nに連結され得る。これらの実施形態において、それぞれのサブモジュールは、1つ又は複数のIOデバイス及びマシン又は他のシステムの1つ又は複数のインターロックを制御するようになされ得る。
【0026】
このようにして、ローカルIOポートは、単一のIOバスを介して複数のIOサブモジュールに連結される。複数のサブモジュールは、2つより多くに拡張することができ、単一のIOバスが、複数のサブモジュールへの並列接続を行うために、ネットワークバス、たとえば、インラインネットワークコネクタ(たとえば、ネットワークバスTコネクタなど)を有するイーサネットケーブルなど、として実装され得る。複数のサブモジュールへの拡張は、3つのローカルIOポートという制限が、第1のPLCモジュール110Aによって制御することができるサブモジュールの数を過度に制限しない、ということを意味する。さらに、各PLCモジュールのローカルIOポートのうちの1つが、インターロックバスポートとして適合され得る。
【0027】
したがって、様々な実施形態において、インターロックバスポート120A、120B、及び120C並びに第4のPLCモジュール110D及び第5のPLCモジュール110Eのそれらは、インターロックコネクタ125A、125B、125C、及び125Dを介するインターロックバス125を介して連結され得る。これらのインターロックコネクタは、単一のインターロックバス、たとえば、インターロックバス125、へのこれらの複数のPLCモジュール110A…110Eの並列連結を容易にするインターロックバスTコネクタなどになり得る。このようにして、複数のPLCモジュール110A…110Eの中のPLC安全通信のためのインターロックバス125の及ぶ範囲は、大きく拡張される。IOサブモジュールからのインターロックハンドシェイクはまた、ローカルIOポートからインターロックバス125に取り次がれ、したがって、このようにして複数のPLCモジュール間で渡され得る。
【0028】
図1のシステム100に示す実施形態は、このようにして、現存するシステムを改良し、そこでは、単一のインターロックバスポート又はローカルIOポートが、マシンの安全制御を目的として複数のノードに接続することができる。さらに、IO制御(IOC)サブモジュール及び安全PLCモジュールを有するフレキシブルなネットワークトポロジが、同じバス、たとえば、ローカルIOバス135A、に連結されることによって、可能にされる。加えて、データ帯域幅は、使用されているインターロック/IOバスプロトコルによってのみ制限される。さらに、システム100は、PLCモジュール又はインターロックバス又はローカルIOポートを再構成せずに新しいネットワークノードを受け入れることができる。
【0029】
1つの実施形態において、システム100は、複数のローカル入力/出力(IO)ポート130A…130C及び第1のインターロックバスポート120Aを含む、第1の安全プログラマブル論理制御(PLC)モジュール110Aを含む。システム100はさらに、複数のローカルIOポートの第1のローカルIOポート130Aに連結された第1の単一ローカルIOバス135Aと、第1の単一ローカルIOバス135Aに連結された複数のIOサブモジュール140A及び140Bとを含む。複数のIOサブモジュールの各IOサブモジュールは、第1の単一ローカルIOバス135Aを介して第1の安全PLCモジュール110Aに制御信号を送ることになっている。第2の安全PLCモジュール110Bは、複数のローカルIOポート130D…130F及び第2のインターロックバスポート120Bを含む。インターロックコネクタ125Cは、インターロックバス125を介して第2のインターロックバスポート120Bに第1のインターロックバスポート120Aを連結することになっている。
【0030】
この実施形態を促進するために、複数のIOサブモジュールは、第1のマシンの第1のセットのIOサブモジュール140A、140Bを含む。システム100は、第2の安全PLCモジュール110Bの複数のローカルIOポートの第2のローカルIOポート、たとえば、ローカルIOポート130D、に連結された第2の単一ローカルIOバス135Bを含むことができる。第2のマシンの第2のセットのIOサブモジュール140G、140Hは、第2の単一のIOバス135Bに連結され得る。さらに、第1の安全PLCモジュール110Aの第1のPLCコントローラ108Aは、第1の単一ローカルIOバス125を介して第1のセットのIOサブモジュール140A、140Bを制御し、インターロックバス125及び第2の単一ローカルIOバス135Bを介して第2のセットのIOサブモジュール140G、140Hを制御することができる。加えて、第2の安全PLCモジュール110Bの第2のPLCコントローラ108Bは、第2の単一ローカルIOバス135Bを介して第2のセットのIOサブモジュール140G、140Hを制御し、インターロックバス125及び第1の単一ローカルIOバス135Aを介して第1のセットのIOサブモジュール140A、140Bを制御することになっている。
【0031】
付加的実施形態において、第1の安全PLCモジュール110Aは、第1のEtherCATネットワークケーブル105Aを介してEtherCATマスタデバイス(たとえば、計算デバイス101A)に連結された第1のEtherCAT-inポート104Aを含む。第1の安全PLCモジュール110Aはまた、第1のEtherCAT-outポート104Bを含むことができる。第2の安全PLCモジュール110Bは、第2のEtherCATネットワークケーブル104Bを介して第1のEtherCAT-outポート104Bに連結された第2のEtherCAT-inポート104Cを含むことができる。第2の安全PLCモジュール110Bの第2のPLCコントローラ108Bは、第2のEtherCATネットワークケーブル105Bを介して第1のマシンの第1のセットのIOサブモジュール140A、140Bのうちの1つに安全制御信号を送るようになされ得る。
【0032】
図2は、一実施形態によるメインフレームのための分散された制御アーキテクチャ200のブロック図である。様々な実施形態において、分散された制御アーキテクチャ200は、インターロックバス225に連結されたPLCモジュール210を含む。PLCモジュール210は、図1を参照して論じられたPLCモジュール110A…110Eのいずれかを表すことができる。
【0033】
PLCモジュール210は、ローカルIOバス233を介するいくつかのIOサブモジュール、たとえば、第1のローカルIOバスを介してPLCモジュール210に連結されたロードロックIOコントローラ202、第1の若しくは第2のローカルIOバスのうちの1つを介してPLCモジュール210に連結された移送チャンバIOコントローラ203、及び/又は第1の、第2の、若しくは第3のローカルIOバスのうちの1つを介してPLCモジュールに連結されたポンプIO 205を含む、に連結され得る。いくつかの付加的サブモジュールは、それぞれがIO制御論理を含むことができる、図示されていないがロードロックヒータ、統合されたマスフローシステム(iMFS)、ユースポイント(POU)ポンプ、ビアスリットバルブ、及びリモート制御スイッチなどを含むことができる、PLCモジュール210に取り付けられ得る。1つの実施形態において、iMFSは、改良されたチャンバマッチングのために使用されるガス流検証向けの制御装置及び配管の集まりである。各サブモジュールは、IO制御論理を含む及び対応するサブモジュールに連結されたサブモジュールIOコントローラを含むことができる。
【0034】
分散された制御アーキテクチャ200はさらに、簡単にするために図示されていない、たとえば、メインフレームの数値ファセットへの並列接続のための、PLCモジュール210に連結され、複数のファセットに設けられた、入力/出力(IO)ネットワークバス235を含む。1つの実施形態において、IOネットワークバス235は、いくつかのネットワークコネクタに、それぞれのファセットにつき少なくとも1つ、取り付けられた、単一のネットワークケーブル(たとえば、イーサネットケーブル)である。異なる実施形態において、コネクタは、ネットワークバスTコネクタ、マルチウェイコネクタ、又は単純なスイッチ若しくはハブである。したがって、1つの実施形態において、IOネットワークバス235は、それらのうちの少なくとも1つがメインフレームのファセットのそれぞれに位置する、複数のネットワークバスTコネクタに取り付けられた単一のイーサネットケーブルである。1つの実施形態において、IOネットワークバス235は、図示するように、円形に配置され得る。別の実施形態において、IOネットワークバス235は、2つに分けられ、それぞれは、メインフレームの半分の辺りに位置するウェイワンネットワークケーブルである。
【0035】
様々な実施形態において、分散された制御アーキテクチャ200はさらに、IOネットワークバス235に沿ったネットワークコネクタに取り付けられた複数のスリットバルブ(SV)アセンブリ240を含むことができる。これらの複数のSVアセンブリには枠が示されているが、有利には、SVアセンブリは、チャンバの処理(又は他のタイプ)が取り付けられたファセットのみに選択的に連結される。したがって、複数のSVアセンブリは、任意選択であることを示すために、破線で示されている。このようにして、SVアセンブリのために必要な費用及び空間が、常にすべてのファセットについてではなく、SVアセンブリ240のうちの1つ又は複数が必要とされるときのために確保される。
【0036】
これらの実施形態において、SVアセンブリ240は、少なくとも第1の単一のSVアセンブリ240A及び第2の単一のSVアセンブリ240B及び1つ又は複数の二重SVアセンブリを含む。二重SVアセンブリ240は、メインフレームの1つの側に沿った第1のグループの二重SVアセンブリ240Cと、第1の側とは反対側のメインフレームの第2の側に沿った第2のグループの二重SVアセンブリ240Dと、たとえば、第1の側と第2の側との間に取り付けられた、メインフレームの第3の側に沿った第3のグループのSVアセンブリ240Eとを含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、分散された制御アーキテクチャ200はさらに、メインフレームの外周の周りに位置する、長いポリケーブルであり得る、CDA供給リング255に取り付けられたクリーンドライブエア(CDA)レギュレータ250を含む。CDAレギュレータ250供給は、CDA供給リング255においてCDAの定圧を維持することができる。1つの実施形態において、CDA供給リング255は、メインフレームの外周の周りの連続的な(たとえば、切れ目のない)空気圧線である。CDA供給リング255は、メインフレームのファセットに位置するいくつかのCDAクイックディスコネクト252を含むことができる。CDAクイックディスコネクト252のCDAクイックディスコネクトは、図3を参照してより詳しく論じられるように、アーキテクチャ200内に配備された各SVアセンブリに連結され得る。
【0038】
図3A~3Bは、一実施形態による二重スリットバルブ(SV)アセンブリ300のブロック図である。二重SVアセンブリ300は、移送チャンバ10の側にあるサービススリットバルブ(SV)309及びメインフレーム(MF)のプロセスチャンバ12の側にあるチャンバスリットバルブ(SV)311、たとえば、図2に示すものなどを含む。図3は、二重SVアセンブリを開示するが、図3はまた、サービススリットバルブ309が取り除かれた場合の単一のSVアセンブリも表している。さらに、アーキテクチャ200はさらに、図2を参照して論じたように、追加プロセスチャンバがそこでメインフレームに取り付けられている、複数のファセットのうちの追加ファセットに連結された追加スリットバルブアセンブリを含むことができる。サービスSV309及びチャンバSV311のそれぞれは、スリットバルブの位置、たとえば、上若しくは下、又は開いている若しくは閉じている、を検出してスリットバルブセンサ信号をチャンバインターフェースIOサブモジュール334に送信する、位置センサ313を含むことができる。
【0039】
様々な実施形態において、二重SVアセンブリ300はさらに、CDA供給リング255のCDAクイックディスコネクト303に連結された、たとえば、CDAポリライン307を介して、電気バルブ(EV)マニホールド318を含む。EVマニホールド318は、たとえば、4つのEVを含むことができ、したがって、4位置EVマニホールド(four-position EV manifold)であり得る。したがって、EVマニホールド318は、CDAポリライン307からCDAと上及び下の位置でサービスSV309を駆動するための第1のペアのEVと、チャンバCDAポリライン307からCDAと下及び上の位置でSV311を駆動するための第2のペアのEVとを含むことができる。CDA供給リング255を介して供給されるクリーンドライエアは、スリットバルブを駆動するのに必要な力を提供するために、加圧され得る。
【0040】
様々な実施形態において、二重SVアセンブリ300はさらに、EVマニホールド318に及びIOネットワークバス235に連結されたチャンバインターフェースIOサブモジュール334を含む。たとえば、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、IOネットワークバス235に取り付けられた、たとえば、ネットワークドロップケーブル333を介して、ネットワークコネクタ305に接続され得る。したがって、ネットワークドロップケーブル333は、チャンバインターフェースIOサブモジュール334とネットワークコネクタ305との間に連結される。ネットワークコネクタ305は、ネットワークバスTコネクタ、マルチポートコネクタ、スイッチ、ハブなどであり得る。EVマニホールド318及びチャンバインターフェースIOサブモジュール334は、たとえばメインフレームのファセットのうちの1つの、ファセット部分322に取り付けられ得る。
【0041】
いくつかの実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、メインフレームのプログラマブル論理制御(PLC)モジュール210に、IOネットワークバス235を介して、位置センサ313からスリットバルブ(チャンバスリットバルブ311又はサービススリットバルブ309)の位置値を中継することになっている。チャンバインターフェースIOサブモジュール334はまた、インターロック中継信号のインターロックハンドシェイクをさらに実行することができる。いくつかの実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、EVマニホールド318の1つ又は複数のEVを駆動することによってスリットバルブ空気圧を制御するために、EVマニホールド318に、PLCモジュール210からIOネットワークバス235を介して受信された、制御信号を中継することになっている。より具体的には、この制御信号は、チャンバスリットバルブ311又はサービススリットバルブ309の1つ又は複数のEVに上又は下への移動、たとえば、開く又は閉じる、のうちの1つを行わせることができる。付加的実施形態において、PLCモジュール210は、チャンバインターフェースIOサブモジュール334を介するドライコンタクト交換のために、プロセスチャンバ12に他のIOサブシステム又はデバイスのための異なる制御信号を送ることができる。
【0042】
このようにして、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、メインフレームにおいてすべての処理チャンバからのセンサデータ及びデジタル入力値を集中させることができる、PLCモジュール210にセンサデータ(たとえば、位置値)及び他のデジタル入力値を送ることを容易にする。このセンサデータ及びデジタル入力値及びシステム100内で取られる他のインターロックアクションに基づいて、PLCモジュール210は、チャンバインターフェースIOサブモジュール334を経由して送られた制御信号を介してチャンバスリットバルブ311(又は他のIOデバイス又はシステム)を制御することができる。これらの制御信号はまた、チャンバインターフェースIOサブモジュール334内のドライコンタクト交換を介して送信され得る。
【0043】
様々な実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、ネットワークドロップケーブル333を取り付けるネットワークコネクタ336を含む。IOサブモジュール334はさらに、EVマニホールド318及び位置センサ313に取り付けられた、制御ケーブル339に連結されたSVインターフェースコネクタ338を含むことができる。図3Bを追加で参照すると、チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、プロセスチャンバ12のプロセスチャンバIOコントローラ301に順番に連結される、マルチラインの個別のインターロックケーブル362に取り付けられたインターロックケーブルコネクタ342を含むことができる。チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、IOネットワークバス235を介してPLCモジュール210とのインターロックハンドシェイクを実行することになっている。一代替実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、たとえば、PLCモジュール210と第2のメインフレームの第2のPLCモジュールとの間に連結されたインターロックバス225を介して第2のPLCモジュールとのインターロックハンドシェイクを実行する。
【0044】
付加的な具体性として、プロセスチャンバIOコントローラ301は、いくつかのインターロック中継装置352及びIO中継装置354を含む。インターロック中継装置352は、たとえば、プロセスチャンバ12及びそれの基板処理に関連するいくつかのインターロックに連結することができる。たとえば、IO中継装置354は、プロセスチャンバ12に位置しプロセスチャンバ12において実行される基板処理に関連するいくつかのIOデバイス又はシステムに連結され得る。PLCコントローラ210とのインターロックハンドシェイクを実行するために、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、プロセスチャンバIOコントローラ301とのドライコンタクト交換を介して受信された、インターロック中継信号をデジタル信号に変換することができる。これらのドライコンタクト交換信号は、たとえば、インターロック中継装置352若しくはIO中継装置354のいずれか又はその両方から来ることが可能である。チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、次いで、IOネットワークバスのプロトコル、たとえば、イーサネット/IEEE802.3、トークンリング/IEEE802.5、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)など、を使用して、デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットへと結合することができる。チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、IOネットワークバス235を介してネットワークパケットをPLCモジュール210に送信することができる。
【0045】
関連実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、IOネットワークバス235を介して受信されたネットワークパケット内のデジタル信号を受信して、及びデジタル信号をインターロック中継信号に変換して、このプロセスを逆転する。チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、インターロック中継装置352及びプロセスチャンバIOコントローラ301のIO中継装置354とのインターロック中継信号のドライコンタクト交換を実行することができる。
【0046】
いくつかの実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、メインフレームのEMOスイッチ376に順番に連結される、緊急遮断(EMO)ケーブル366に取り付けられることになっているインターフェースコネクタ346を含む。EMOスイッチ376は、チャンバインターフェースIOサブモジュール334において感知されることになっているドライコンタクトEMO信号を生成するために機械スイッチを反転する又は切り替えるためのボタン又は他のアクチュエータを含むことができる、機械スイッチになり得る。チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、EMOスイッチ376とのドライコンタクト交換を介して受信されるEMO信号をデジタルEMO信号に変換することができる。チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、IOネットワークバス325のプロトコルを使用して、デジタルEMO信号を、通信に適合したネットワークパケットに変換することができる。チャンバインターフェースIOサブモジュール334はさらに、ネットワークパケットをPLCモジュール210に送ることができる。このようにして、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、インターロック及びIO中継装置のために実行されるEMOスイッチ376に関する類似のハンドシェイクを実行することができる。EMO信号の受信に応答して、PLCモジュール210は、処理を再開する前に緊急シャットオフの理由に対処するために、メインフレーム処理全体をシャットダウンすることができる。
【0047】
さらなる実施形態において、チャンバSV311は、チャンバSV311に連結された及びチャンバSV311のCDA圧力を変更するための圧力レギュレータ356を含む。この圧力レギュレータ356は、Oリング(又は他のシール)の寿命を延ばすのを助ける及びチャンバSV311のシールにおける粒子を減らすために、チャンバSV311シールにおける圧力を制御するように設計される。これらの実施形態において、チャンバインターフェースIOサブモジュール334は、チャンバSV311への圧力を増やすか又は減らすかのどちらかのために、二重圧力SV制御信号を圧力レギュレータ356に出力する。
【0048】
図4Aは、様々な実施形態による分散された制御及びインターロックアーキテクチャ400のブロック図である。図4Bは、図4Aの分散された制御及びインターロックアーキテクチャ400への拡張であるメインフレームリモートのブロック図である。様々な実施形態において、アーキテクチャ400は、計算ツールネットワークバス403を介して第1のコンピュータ401A及び第2のコンピュータ401Bに連結されたメインツールシステム15を含む。第1のコンピュータ401Aは、EtherCATネットワークバス405を介して、それぞれに、3つのメインフレームMF_1、MF_2、及びMF_3のPLCモジュール410A、410B、及び410CとIO制御信号を制御する及び相互にやりとりするようになされた計算システム又はデバイスであり得る。第1のコンピュータ401Aはさらに、第1のファクトリインターフェース(FI_1)及び第2のファクトリインターフェース(FI_2)のPLCモジュール410D及び410Eを制御するようになされ得る。
【0049】
第2のコンピュータ401Bは、EtherCATネットワークバス405を介して、それぞれに、メインフレームリモート、すなわちMF_1リモート、MF_2リモート、及びMF_3リモート、の3つのPLCモジュール410G、410H、及び410IとIO制御信号を制御及び相互にやりとりするようになされた計算システム又はデバイスであり得る。様々な実施形態において、PLCモジュール410A…410Eはまた、インターロックバス425を介して相互に接続され得、インターロックバス425を介してインターロックは、安全プロトコルなどを使用して、直接通信することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、PLCモジュール410A…410Cのそれぞれは、インターフェース制御文書(ICD:Interface Control Document)識別子によって識別される、1つ又は複数のチャンバインターフェースIOサブモジュールに、各メインフレーム内で、連結され、ローカル(又はチャンバインターフェース)IOバスを介して通信することができる。各ICD識別子はまた、2つのIOサブモジュールの間の接続性の詳細を示すことができる。さらに、PLCモジュール410A…410Cのそれぞれは、図4AにVIA#IOCとして識別された、1つ又は複数のビアコントローラ、並びにビアヒータ(VIA Htr)、移送チャンバIOコントローラ(XFR IOC)、iMFS、第1のPOUポンプ、第2のPOUポンプ、及び第3のPOUポンプに、各メインフレーム内で、連結され得る。論じられたように、これらのモジュールは、任意選択であり、たとえば、任意のインターフェースベースのアセンブリ及び制御モジュールに沿ってローカルIOバス425に、柔軟に追加され得る。ファクトリインターフェースの各PLCモジュール410D及び410Eは、1つ又は複数のロードポート(LP)、ファン制御、1つ又は複数のセンサ、IOコントローラ、光カーテン、及び他の種々のモジュールに連結され得る。
【0051】
図4Bを追加で参照すると、様々な実施形態において、メインフレームリモートMF_1、MF_2、及びMF_3のPLCモジュール410G…410Iのそれぞれは、それぞれに、ローカルIOバス445を介して、ACラック、機器ラック、ポンプラック、ジェネレータラック、化学ラック、温度制御ラックなどに連結される。1つの実施形態において、温度制御ラックは、EtherCATネットワークバス405を介してコンピュータ401Bに連結される。温度制御ラックは、たとえば、冷却装置、デジタルインクーラー、熱交換器などを含むことができる。他のモジュールは、遠隔地に位置することができ、EtherCATネットワークバス405、インターロックバス425、又はメインフレームリモートのうちの1つを介してアーキテクチャ400に連結され得る。本明細書で参照される各バスは、接続速度、信頼性などのネットワークタイプ業界要件に応じて変化し得る、ネットワークタイプと一致するケーブルを用いて実装され得る。
【0052】
前述の説明は、本開示のいくつかの実施形態の十分な理解を実現するために、特定のシステム、構成要素、方法などの例などの多くの特定の詳細を明記している。しかしながら、本開示の少なくともいくつかの実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施され得る、ということが当業者には明らかとなろう。他の事例では、よく知られている構成要素又は方法は、詳しくは説明されておらず、本開示を不必要に分かりにくくすることを避けるために、単純なブロック図形式で提示されている。したがって、明記された特定の詳細は、単に例示である。特定の実装形態は、これらの例示的詳細とは異なることがあり、それでもなお、本開示の範囲内にあることが企図されている。
【0053】
本明細書を通して「1つの実施形態」又は「一実施形態」の参照は、実施形態に関して記述された特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれるということを意味する。したがって、本明細書を通して様々な箇所での「1つの実施形態において」又は「一実施形態において」という表現の出現は、必ずしもすべて同じ実施形態を参照していない。加えて、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなくて包含的な「又は」を意味することが意図されている。「約」又は「おおよそ」という用語が本明細書で使用されるとき、これは、提示された公称値が±10%以内の精度であることを意味するものである。
【0054】
本明細書に記載の方法の動作は、特定の順番で図示及び記述されているが、ある種の動作が、ある種の動作が実行され得るような逆の順番で、少なくとも部分的に、他の動作と同時に実行され得るように、各方法の動作の順番は、変更され得る。別の実施形態において、別個の動作の命令又は下位動作は、断続的な及び/又は交互の方式でもよい。
【0055】
前述の説明は、例示を意図されており、制限を意図されていない、ということが理解される。多数の他の実施形態が、前述の説明を読み理解したときに当業者には明らかとなろう。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような請求が権利を与えられる均等物の全範囲と併せて、決定されるべきである。
【要約】
システムは、プログラマブル論理制御(PLC)モジュール、PLCモジュールに連結され、メインフレームのファセットに設けられた、入力/出力(IO)ネットワークバスを含む。第1のプロセスチャンバは、ファセットの第1のファセットに取り付けられている。チャンバインターフェースIOサブモジュールは、第1のファセットに取り付けられ、IOネットワークバスに及び第1のプロセスチャンバのプロセスチャンバIOコントローラに連結される。チャンバインターフェースIOサブモジュールは、プロセスチャンバIOコントローラとのドライコンタクト交換を介して受信されたインターロック中継信号をデジタル信号に変換することと、IOネットワークバスのプロトコルを使用して、デジタル信号を、通信に適合したネットワークパケットに結合することと、IOネットワークバスを介してネットワークパケットをPLCモジュールに送信することとを行うことになる。
【選択図】図2
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B