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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】農薬粒剤
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/12 20060101AFI20231121BHJP
   A01N 47/02 20060101ALI20231121BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20231121BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20231121BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20231121BHJP
   A01M 1/20 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
A01N25/12
A01N47/02
A01N43/80 102
A01P7/04
A01P3/00
A01M1/20 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019195003
(22)【出願日】2019-10-28
(65)【公開番号】P2021066712
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113000
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 亨
(74)【代理人】
【識別番号】100151909
【弁理士】
【氏名又は名称】坂元 徹
(72)【発明者】
【氏名】山根 三慶
(72)【発明者】
【氏名】柴山 崇
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/104592(WO,A1)
【文献】特開2019-156836(JP,A)
【文献】特開2016-166149(JP,A)
【文献】特開2009-019034(JP,A)
【文献】国際公開第2004/089091(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N 25/12
A01N 47/02
A01N 43/80
A01P 7/04
A01P 3/00
A01M 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オキサゾスルフィル0.5~5重量%、
アルファ澱粉4~7重量%、
ノニオン性界面活性剤0.1~5重量%、
炭酸カルシウム3~10重量%、及び
クレー50~92重量%
を含有する農薬粒剤であって、前記農薬粒剤10gとイオン交換水90gとを混合したときの20℃におけるpHが9.4以上である農薬粒剤
【請求項2】
前記ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤である請求項1に記載の農薬粒剤。
【請求項3】
前記ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルである請求項1に記載の農薬粒剤。
【請求項4】
前記クレーがロウ石である請求項1~3のいずれかに記載の農薬粒剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬粒剤に関する。
【背景技術】
【0002】
水稲の栽培においては、育苗箱に農薬製剤を施用することにより、該育苗箱で生育した幼苗を水田に移植するに際し、前記農薬製剤に含有される農薬活性化合物も水田に施用され、該農薬活性化合物の効力が持続している間は、水田へのあらたな農薬活性化合物の施用を必要としない。それ故、このような施用形態に好適な多くの農薬製剤が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、殺虫活性化合物としてオキサゾスルフィルが知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-166149号公報
【文献】特開2017-131236号公報
【文献】国際公開第2017/104592号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、含有されるオキサゾスルフィルの溶出が制御され、且つ物理化学的性状の経時変化が抑制された、オキサゾスルフィル含有農薬粒剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、このような農薬粒剤を見出すべく検討の結果、オキサゾスルフィル、アルファ澱粉、ノニオン性界面活性剤、炭酸カルシウム及びクレーをそれぞれ特定量含有する農薬粒剤とすることにより、該粒剤に含有されるオキサゾスルフィルの溶出が制御され、また、該粒剤の物理化学的性状の経時変化が抑制されることを見出した。
すなわち本発明は、以下の〔1〕~〔5〕の通りである。
〔1〕 オキサゾスルフィル0.5~5重量%、
アルファ澱粉4~7重量%、
ノニオン性界面活性剤0.1~5重量%、
炭酸カルシウム3~10重量%、及び
クレー50~92重量%
を含有する農薬粒剤。
〔2〕 前記ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤である〔1〕に記載の農薬粒剤。
〔3〕 前記ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルである〔1〕に記載の農薬粒剤。
〔4〕 前記クレーがロウ石である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の農薬粒剤。
〔5〕 農薬粒剤10gとイオン交換水90gとを混合したときの20℃におけるpHが9.4以上である〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の農薬粒剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明の農薬粒剤は、オキサゾスルフィル、アルファ澱粉、ノニオン性界面活性剤、炭酸カルシウム及びクレーをそれぞれ特定量用いることにより、含有されるオキサゾスルフィルの溶出を抑制することができ、また、物理化学的性状の経時変化、特に硬度が経時的に低下することを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の農薬粒剤(以下、本粒剤と記す)はオキサゾスルフィル(oxazosulfyl)を含有する。なお、オキサゾスルフィルは下記式(1)
で示される化合物である。本粒剤におけるオキサゾスルフィルの含有量は、通常0.5~5重量%、好ましくは1~3重量%の範囲である。
【0009】
本粒剤はアルファ澱粉を含有する。本粒剤におけるアルファ澱粉の含有量は、4~7重量%の範囲である。
【0010】
本粒剤はノニオン性界面活性剤を含有する。かかるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン性界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルがさらに好ましい。
本粒剤におけるノニオン性界面活性剤の含有量は、通常0.1~5重量%、好ましくは0.5~2重量%の範囲である。
【0011】
本粒剤は炭酸カルシウムを含有する。本粒剤における炭酸カルシウムの含有量は、3~10重量%の範囲である。
【0012】
本粒剤はクレーを含有する。本明細書において、クレーはケイ酸塩鉱物を主成分とするものを意味し、一般に粘土と称される天然物であり、その粉砕物が農薬粒剤を調製する際に増量剤として使用されている。かかるクレーとしては、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイト、ノントロナイト、モンモリロナイト、バイデライト等のスメクタイト鉱物、カオリナイト、ディッカナイト、ナクライト、ハロサイト等のカオリン鉱物、クリソタイル、リザータイト、アンチコライト、アメサイト等の蛇紋石、パイロフィライト、タルク、ロウ石、白雲母、フェンジャイト、セリサイト、イライト等の雲母、アタパルジャイト、セピオライト等の含水ケイ酸マグネシウム、ゼオライト、バーミキュライト等が挙げられ、ロウ石が好ましい。
本粒剤におけるクレーの含有量は、通常50~92重量%、好ましくは70~90重量%の範囲である。
【0013】
本粒剤は、オキサゾスルフィルに加えて、その他の農薬活性化合物を含有していてもよい。かかるその他の農薬活性化合物としては、例えば、殺虫活性化合物、殺菌活性化合物、昆虫成長制御活性化合物、除草活性化合物及び植物成長制御活性化合物が挙げられる。本発明においては、病害抵抗性誘導剤の有効成分である病害抵抗性誘導活性化合物の使用が好ましい。病害抵抗性誘導剤は、病原体に直接作用するのではなく、植物の病害抵抗性を発現させることにより病害を防除する薬剤であり、主にいもち病の防除に利用されている。本発明においては、病害抵抗性誘導活性化合物として、チアジニル(tiadinil)、イソチアニル(isotianil)、プロベナゾール(probenazole)及びアシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)からなる群より選ばれる少なくとも1種の病害抵抗性誘導活性化合物が好ましく、これらの中でもイソチアニルが好ましい。
本粒剤が他の農薬活性化合物を含有する場合、その含有量は、通常0.1~50重量%、好ましくは0.5~10重量%の範囲である。
【0014】
また、本粒剤は、製剤用補助剤を含有していてもよい。かかる製剤用補助剤としては、例えば、浸透剤、湿潤剤、結合剤、防腐剤、酸化防止剤、固着剤、消泡剤、防錆剤、及び色素・顔料が挙げられる。
【0015】
本粒剤は、農薬粒剤10gとイオン交換水90gとを混合したときの20℃におけるpH(以下、粒剤のpHと記す)が9.4以上であるか、9.4~10.4の範囲であることが好ましい。粒剤のpHの値は、農薬粒剤10gを、粉砕機を用いて粉砕し、得られる粉砕物を100mL容量のスクリュー管等の容器に入れ、20℃に温度調整したイオン交換水90gを加えて1分間混合した後、ガラス電極式のpHメーターのガラス電極を混合液に浸漬して静置し、5分後に測定される値である。農薬粒剤の粉砕は、コーヒーミル(ミニブレンダーMB-2、メリタ製)等の粉砕機を用い、1分程度粉砕することにより行うことができる。粒剤のpHが9.4より低い場合には、粒剤のpHが9.4以上、または9.4~10.4の範囲になるように、炭酸カルシウムの含有量を上述した範囲内で高くするか、アルカリ性のクレーを含有させるか、粒剤のpHをアルカリ性にするための添加剤(pH調整剤等)を適量含有させればよい。
【0016】
本粒剤は、オキサゾスルフィル、アルファ澱粉、ノニオン性界面活性剤、炭酸カルシウム及びクレー、並びに必要に応じ、製剤用補助剤及び/又は他の農薬活性化合物を含有する混合物に、水を加えて混練して得られた混練物を造粒し、次いで、得られた造粒物を乾燥し、必要により解砕、篩分、整粒等を行うことにより製造することができる。混練の際に加えられる水の量は、前記混合物100重量部に対して、通常3~50重量部である。混練の際に用いられる混練機としては、ニーダー、ナウターミキサー、レディゲミキサー、バーチカルグラニュレーター等が挙げられる。
【0017】
前記混練物を押出造粒する際は、通常0.5~2.0mmφ、好ましくは0.7~1.5mmφのスクリーンを用いて押出造粒される。押出造粒して得られる造粒物は、通常30~90℃、好ましくは30~80℃で乾燥される。乾燥後、必要に応じて解砕、篩分、整粒等を行うことにより得られる最終製品としての本粒剤の粒長は、通常0.5~6.0mm、好ましくは0.7~4.0mmである。本明細書において粒長は、粒が取り得る最大長さを意味する。押出造粒機としては、スクリュー型押出造粒機、ロール型押出造粒機、ディスクペレッター型押出造粒機、ペレットミル型押出造粒機、バスケット型押出造粒機、ブレード型押出造粒機、オシレーティング型押出造粒機、ギア式押出造粒機、リングダイス式押出造粒機等が挙げられる。
【0018】
本粒剤は、水稲育苗箱処理用途に適している。水稲育苗箱とはその大きさが30cm×60cm(内径:28cm×58cm)であり、イネ苗を田植えまで(一般的には20~40日間)育苗する苗箱である。水稲育苗箱処理とは、田植え後、本田で発生する病害虫を防除するために、育苗箱に粒剤を散布する簡易防除手段である。
【実施例
【0019】
次に本発明を製造例、試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
【0020】
参考製造例1 粉状農薬組成物1の調製
70.0重量部のオキサゾスルフィル及び30.0重量部のロウ石(勝光山クレーS、勝光山鉱業所製)を均一に混合し、遠心粉砕機にて全量粉砕して、体積中位径が5.9μm(MALVERN製MASTERSIZER2000により測定)のオキサゾスルフィルを含有する粉状農薬組成物(以下、粉状農薬組成物1と記す)を得た。
【0021】
参考製造例2 粉状農薬組成物2の調製
70.0重量部のイソチアニル及び30.0重量部のロウ石(勝光山クレーS、勝光山鉱業所製)を均一に混合し、遠心粉砕機にて全量粉砕して、体積中位径が6.0μm(MALVERN製MASTERSIZER2000により測定)のイソチアニルを含有する粉状農薬組成物(以下、粉状農薬組成物2と記す)を得た。
【0022】
製造例1 本粒剤1の調製
粉状農薬組成物1 2.9重量部、アルファ澱粉(モールドNo.1A、日本コーンスターチ製)5.0重量部、炭酸カルシウム(SS♯80、日東粉化工業製)5.0重量部及びロウ石(勝光山クレーS、勝光山鉱業所製)86.1重量部の混合物に、ノニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、Sorpol T-20、東邦化学工業製)1.0重量部を含有する水 約20重量部を加えて、混練した。得られた混練物約1.0kgを、1.2mmφのスクリーン付きバスケット型押出造粒機(HU-G型畑式造粒機、株式会社畑鐵工所製)に投入し、10秒間該造粒機を運転させた。10秒間で得られた造粒物を取り除いた後、該造粒機の運転を再開し、30秒間で得られた造粒物を70℃で30分間乾燥して、本粒剤1を得た。
【0023】
製造例2 本粒剤2の調製
粉状農薬組成物2 2.9重量部を加え、ロウ石(勝光山クレーS、勝光山鉱業所製)86.1重量部を83.2重量部とした以外は製造例1と同様の操作を行い、本粒剤2を得た。
【0024】
比較製造例1 比較農薬粒剤1の調製
粉状農薬組成物1 2.9重量部、合成含水酸化珪素微粉末(トクシールGU-N、トクヤマ製)1.0重量部、リグニンスルホン酸塩(Polyfon H、Ingevity製)2.0重量部、ベントナイト(ベントナイト穂高、ホージュン製)20.0重量部、及びカオリンクレー(Caolin B-10、INDUSTRIAS FINOR, S. L.社製)74.1重量部の混合物に水 約27重量部を加えて、混練した。得られた混練物約1.0kgを、1.2mmφのスクリーン付きバスケット型押出造粒機(HU-G型畑式造粒機、株式会社畑鐵工所製)に投入し、10秒間該造粒機を運転させた。10秒間で得られた造粒物を取り除いた後、該造粒機の運転を再開し、30秒間で得られた造粒物を70℃で30分間乾燥して、比較農薬粒剤1を得た。
【0025】
比較製造例2 比較農薬粒剤2の調製
粉状農薬組成物2 2.9重量部を加え、カオリンクレー(Caolin B-10、INDUSTRIAS FINOR, S. L.社製)74.1重量部を71.2重量部とした以外は比較製造例1と同様の操作を行い、比較農薬粒剤2を得た。
【0026】
試験例1
本粒剤1及び2、並びに比較農薬粒剤1及び2のそれぞれについて以下の操作を行った。農薬粒剤100g(Ag)を秤量し、陶器製のボール(重量35±3.0g/個、直径30±2.0mm)が3個入った陶器製円筒ボールミルポット(直径125mm、高さ125mm)に入れて蓋を閉め、ローラーにボールミルポットを乗せて75回転/分の速度で15分間回転させた。その後農薬粒剤をボールミルポットから取り出し、目開き500μmの篩で篩分け、500μmの篩上に残った農薬粒剤の重量(Bg)を測定し、下記式により崩壊率を求めた。
崩壊率[%]=(A-B)/A×100
その結果を表1に示した。いずれの農薬粒剤も崩壊率は低く、硬度は良好であった。
【0027】
【表1】
【0028】
試験例2
本粒剤1及び2、並びに比較農薬粒剤1及び2をそれぞれアルミ内装クラフト袋に入れ、40℃、相対湿度90%で2週間保存した後、試験例1と同様の手順でそれぞれの農薬粒剤の崩壊率を測定した。その結果を表2に示した。本粒剤1及び2の崩壊率はほとんど変化せず、比較農薬粒剤1及び2の崩壊率は上昇した。
【0029】
【表2】
【0030】
試験例3
蓋付きガラス製容器(φ11cm×高さ15cm)に900mLの3度硬水を入れ、水温が25±1.0℃になるように調整した。本粒剤1、比較農薬粒剤1及び2のいずれかを所定量該容器中に入れ、該容器内の液温が25±1.0℃になるように温度管理しながら該容器を放置した。農薬粒剤を入れてから3日後に、容器の中央部から溶液約2mLをポリスポイドを用いてサンプリングした。サンプリングされた溶液を所定の条件のもとで高速液体クロマトグラフィーを用いて分析を行い、サンプリングされた溶液中のオキサゾスルフィル濃度を定量して以下の式を用いてオキサゾスルフィルの溶出率を算出した。
オキサゾスルフィルの溶出率(%)=(サンプリングした溶液中のオキサゾスルフィル濃度[ppm]/水中溶出試験に供試した農薬粒剤の最大溶出濃度[ppm])×100
その結果を表3に示す。ただし、供試された農薬粒剤の量は、農薬粒剤中に含まれるオキサゾスルフィルの全てが水に溶解した時の濃度(最大溶出濃度[ppm])が0.601ppmになる量とした。
【0031】
【表3】