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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】基地局及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20231121BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20231121BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20231121BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20231121BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W4/06 110
H04W4/06 170
H04W80/02
H04W84/12
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021569691
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(86)【国際出願番号】 JP2020000667
(87)【国際公開番号】W WO2021140648
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 保彦
(72)【発明者】
【氏名】篠原 笑子
(72)【発明者】
【氏名】岸田 朗
(72)【発明者】
【氏名】永田 健悟
(72)【発明者】
【氏名】淺井 裕介
(72)【発明者】
【氏名】鷹取 泰司
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0366666(US,A1)
【文献】特開2011-019104(JP,A)
【文献】特開2007-104600(JP,A)
【文献】China Mobile,Proposal on Session Release and Deactivation Procedures[online],3GPP TSG-SA WG2#114 S2-161702,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa,2016年04月11日
【文献】Bahar Sadeghi,OCB Operation in eBCS,doc.:IEEE 802.11-19/2117r0,2019年12月10日,Slides 2-7,9
【文献】Carol Ansley 他1名,Draft P802.11bc D0.0,IEEE P802.11 Wireless LANs,2019年11月21日,第9節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたデータと、当該データが拡張同報データであることを示す識別ビットと、を含む第1のMACフレームを作成するデータ処理部と、
前記第1のMACフレームを無線信号に変換して配信する無線信号処理部と、
を備え
前記データ処理部は、
コンテンツの見出し情報を含むテーブルを作成し、
前記識別ビットと前記テーブルとを含む第2のMACフレームを作成し、
前記無線信号処理部は、前記第2のMACフレームを無線信号に変換して配信する、
基地局。
【請求項2】
前記データ処理部は、前記テーブルを作成した後に、
前記識別ビットと、第1コンテンツと、前記第1コンテンツを識別するビットと、を含む第3のMACフレームを作成し、
前記識別ビットと、第2コンテンツと、前記第2コンテンツを識別するビットと、を含む第4のMACフレームを作成し、
前記無線信号処理部は、前記第3のMACフレームと前記第4のMACフレームとの少なくとも一方を無線信号に変換して配信する、
請求項に記載の基地局。
【請求項3】
前記無線信号処理部は、端末からの要求に基づいて、前記第3のMACフレームと前記第4のMACフレームとのうち要求されたMACフレームを無線信号に変換して配信する、
請求項に記載の基地局。
【請求項4】
基地局から無線信号を受信し、前記無線信号からデータと、前記データが拡張同報データであることを示す識別ビットと、を含むMACフレームを取得する無線信号処理部と、
前記識別ビットに基づいて、前記MACフレームに含まれたデータを上位層に出力するデータ処理部と、
入力されたコンテンツを再生するアプリケーション実行部と、
前記コンテンツを画像及び音声の少なくとも一方で出力する出力部と、を備え、
前記コンテンツは、前記データに含まれ、
前記データ処理部が、前記識別ビットを含む前記MACフレームに含まれたコンテンツを前記アプリケーション実行部に出力し、前記アプリケーション実行部が、前記コンテンツを前記出力部を用いて再生し、
前記MACフレームは、コンテンツを識別するID情報をさらに含み、
前記データ処理部は、前記ID情報に基づいて複数のコンテンツを識別し、ユーザによって選択されたコンテンツを前記アプリケーション実行部に出力し、
前記データ処理部は、配信ステータスが停止中であるコンテンツが前記ユーザによって選択された場合に、端末を一時的に前記基地局に帰属させ、前記配信ステータスが停止中であるコンテンツの配信を前記基地局に要求するID情報を作成する、
端末。
【請求項5】
前記データ処理部に前記複数のコンテンツの見出し情報を含むテーブルが入力されると、前記アプリケーション実行部は、前記テーブルを表示部に表示させる、
請求項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、基地局及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局と端末との間を無線で接続する無線システムとして、無線LAN(Local Area Network)が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】IEEE Std 802.11-2016,“Figure 4-25 Establishing the IEEE 802.11 association”and“11.3 STA authentication and association”, 7 December 2016
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線で配信されるコンテンツの利用方法を簡便にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の基地局は、データ処理部と、無線信号処理部とを含む。データ処理部は、MACフレームを作成する。MACフレームは、入力されたデータと、識別ビットとを含む。識別ビットは、当該データが拡張同報データであることを示す。無線信号処理部は、MACフレームを無線信号に変換して配信する。
【発明の効果】
【0006】
実施形態の基地局は、無線で配信されるコンテンツの利用方法を簡便にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る無線システムの全体構成の一例を示す概念図である。
図2図2は、第1実施形態に係る無線システムの備える基地局の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、第1実施形態に係る無線システムの備える端末の構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、第1実施形態に係る無線システムの備えるサーバの構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、第1実施形態に係る無線システムの備える基地局及び端末のMAC層における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態に係る無線システムの備える基地局の機能の一例を示すブロック図である。
図7図7は、第1実施形態に係る無線システムの備える基地局によって配信されるMACフレームの一例を示す概念図である。
図8図8は、第1実施形態に係る無線システムの備える基地局の動作の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、第1実施形態に係る無線システムの備える端末の機能の一例を示すブロック図である。
図10図10は、第1実施形態に係る無線システムの備える端末の動作の具体例を示す概念図である。
図11図11は、第1実施形態に係る無線システムの備える端末の動作の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、第2実施形態に係る無線システムの備える基地局によって配信されるMACフレームの一例を示す概念図である。
図13A図13Aは、第2実施形態に係る無線システムにおける無線フレームのフォーマットの具体例を示す概念図である。
図13B図13Bは、第2実施形態に係る無線システムにおける無線フレームのフォーマットの具体例を示す概念図である。
図14図14は、第2実施形態に係る無線システムの備える端末の動作の具体例を示す概念図である。
図15図15は、第2実施形態に係る無線システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、第3実施形態に係る無線システムの備える端末の動作の具体例を示す概念図である。
図17図17は、第3実施形態に係る無線システムの備える基地局の動作の具体例を示す概念図である。
図18図18は、第3実施形態に係る無線システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態は、発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示している。図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。本発明の技術的思想は、構成要素の形状、構造、配置等によって特定されるものではない。
【0009】
以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素には同一の符号が付されている。参照符号を構成する数字の後の文字は、同じ文字を含んだ参照符号によって参照され、且つ同様の構成を有する要素同士を区別するために使用される。同じ数字を含んだ参照符号で示される要素を相互に区別する必要がない場合、これらの要素は同じ数字のみを含んだ参照符号により参照される。
【0010】
<1>第1実施形態
以下に、第1実施形態に係る無線システム1について説明する。
【0011】
<1-1>無線システム1の構成
図1は、第1実施形態に係る無線システム1の全体構成の一例を示している。図1に示すように、無線システム1は、基地局10、端末20、及びサーバ30を備えている。
【0012】
基地局10は、ネットワークNWに接続され、無線LANのアクセスポイントとして使用される。基地局10は、ネットワークNWから受信したデータを、端末20に対して無線で配信することが出来る。基地局10は、端末20に対して、ブロードキャストを用いてデータを配信しても良いし、マルチキャストを用いてデータを配信しても良い。基地局10と端末20との間の通信は、例えばIEEE802.11規格に基づいている。
【0013】
端末20は、例えばスマートフォンやタブレットPC等の無線端末である。端末20は、無線通信によって基地局10と接続され、基地局10を介してネットワークNWと接続され得る。尚、端末20は、デスクトップコンピュータ等、その他の電子機器であっても良い。端末20は、少なくとも基地局10と通信可能であり、且つ後述するアプリケーションを実行可能な構成を有していれば良い。
【0014】
サーバ30は、様々な情報を保持することが可能であり、例えば端末20を対象としたコンテンツのデータを保持している。サーバ30は、ネットワークNWに有線で接続され、ネットワークNWを介して基地局10と通信可能に構成される。尚、基地局10とサーバ30との間の通信は、有線であっても無線であっても良い。サーバ30は、少なくとも基地局10と通信可能であれば良い。
【0015】
<1-1-1>基地局10の構成について
図2は、第1実施形態に係る無線システム1の備える基地局10の構成の一例を示している。図2に示すように、基地局10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、無線通信モジュール14、及び有線通信モジュール15を備えている。
【0016】
CPU11は、様々なプログラムを実行することが可能な回路であり、基地局10の全体の動作を制御する。ROM12は、不揮発性の半導体メモリであり、基地局10を制御するためのプログラムや制御データ等を保持している。RAM13は、例えば揮発性の半導体メモリであり、CPU11の作業領域として使用される。無線通信モジュール14は、無線信号によるデータの送受信に使用される回路であり、アンテナに接続される。有線通信モジュール15は、有線信号によるデータの送受信に使用される回路であり、ネットワークNWに接続される。
【0017】
<1-1-2>端末20の構成について
図3は、第1実施形態に係る無線システム1の備える端末20の構成の一例を示している。図3に示すように、端末20は、CPU21、ROM22、RAM23、無線通信モジュール24、ディスプレイ25、及びストレージ26を備えている。
【0018】
CPU21は、様々なプログラムを実行することが可能な回路であり、端末20の全体の動作を制御する。ROM22は、不揮発性の半導体メモリであり、端末20を制御するためのプログラムや制御データ等を保持している。RAM23は、例えば揮発性の半導体メモリであり、CPU21の作業領域として使用される。無線通信モジュール24は、無線信号によるデータの送受信に使用される回路であり、アンテナに接続される。ディスプレイ25は、例えばアプリケーションソフトに対応するGUI(Graphical User Interface)等を表示する。ディスプレイ25は、端末20の入力インターフェースとしての機能を有していても良い。ストレージ26は、不揮発性の記憶装置であり、例えば端末20のシステムソフトウェアや、後述するコンテンツアプリケーション等を保持する。
【0019】
<1-1-3>サーバ30の構成について
図4は、第1実施形態に係る無線システム1の備えるサーバ30の構成の一例を示している。図4に示すように、サーバ30は、CPU31、ROM32、RAM33、有線通信モジュール34、及びストレージ35を備えている。
【0020】
CPU31は、様々なプログラムを実行することが可能な回路であり、サーバ30の全体の動作を制御する。ROM32は、不揮発性の半導体メモリであり、サーバ30を制御するためのプログラムや制御データ等を保持している。RAM33は、例えば揮発性の半導体メモリであり、CPU31の作業領域として使用される。有線通信モジュール34は、有線信号によるデータの送受信に使用される回路であり、ネットワークNWに接続される。ストレージ35は、不揮発性の記憶装置であり、例えばサーバ30のシステムソフトウェアや、コンテンツ36等を保持する。コンテンツ36は、コンテンツアプリケーションによって使用されるデータであり、例えば映像データや、音声データを含み得る。
【0021】
<1-2>無線システム1の動作
第1実施形態に係る無線システム1は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルに基づいてデータ通信を実行する。OSI参照モデルでは、通信機能が7階層(第1層:物理層、第2層:データリンク層、第3層:ネットワーク層、第4層:トランスポート層、第5層:セッション層、第6層:プレゼンテーション層、第7層:アプリケーション層)に分割される。データリンク層は、MAC(Media Access Control)層を含んでいる。以下では、MAC層を基準として、第3層~第7層のことを上位層と呼ぶ。
【0022】
<1-2-1>MAC層における処理について
MAC層における処理は、有線又は無線で接続されている通信機器間の信号の受け渡しに関連している。図5は、第1実施形態に係る無線システム1の備える基地局10及び端末20におけるMAC層の処理の一例を示している。以下に、図5を参照して、送信側の装置と受信側の装置とのそれぞれにおけるMAC層の処理の一例について順に説明する。
【0023】
(送信側の装置におけるMAC層の処理について)
送信側の装置は、送信するデータに対する上位層の処理が完了すると、MAC層においてステップS10~S15の処理を順に実行する。
【0024】
ステップS10の処理では、A-MSDUアグリケーションが実行される。A-MSDUアグリゲーションは、上位層から入力された複数のデータを結合して、1つのA-MSDU(Aggregate-MAC Service Data Unit)を作成する処理である。
【0025】
ステップS11の処理では、シーケンス番号の割り当てが実行される。シーケンス番号は、例えば、受信側の装置が送信側の装置に対してブロックACK(Acknowledgment)を返信する際に、A-MSDUを特定するために使用される。
【0026】
ステップS12の処理では、フラグメントが実行される。フラグメントは、A-MSDUをフラグメント(分割)する処理である。フラグメントされたA-MSDUのそれぞれは、MPDU(Aggregate-MAC Protocol Data Unit)と呼ばれる。MPDUは、MAC層におけるデータの単位に対応している。
【0027】
ステップS13の処理では、MPDU暗号化が実行される。MPDU暗号化は、MPDUを暗号化する処理である。暗号化されたMPDUは、例えば、帰属が確立された基地局10及び端末20間において復号可能に構成される。
【0028】
ステップS14の処理では、MPDUヘッダ及び誤り検出符号の付加が実行される。MPDUヘッダは、MACヘッダとも呼ばれる。MACヘッダは、例えば宛先と送信元のMACアドレスや、イーサタイプフィールド等を含む。誤り検出符号は、受信側の装置において受信したデータの誤り検出に使用される。誤り検出符号としては、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)が使用される。
【0029】
ステップS15の処理では、A-MPDUアグリゲーションが実行される。A-MPDUアグリゲーションは、複数のMPDUを結合することによって、1つのA-MPDU(Aggregate-MAC Protocol Data Unit)を作成する処理である。そして、作成されたA-MPDUは、物理層に出力される。
【0030】
(受信側の装置における処理について)
受信側の装置は、受信したデータに対する物理層の処理が完了すると、MAC層においてステップS20~S25の処理を順に実行する。
【0031】
ステップS20の処理では、A-MPDUデアグリケーションが実行される。A-MPDUデアグリゲーションは、物理層から入力されたA-MPDUを、MPDU単位にデアグリゲート(分割)する処理である。
【0032】
ステップS21の処理では、誤り検出が実行される。誤り検出は、誤り検出符号を用いて、受信したデータの誤りを検出する処理である。受信側の装置は、誤り検出の成否に基づいてデータの受信の成否を判断する。そして、受信側の装置は、データの受信に成功していた場合に、当該データを用いた次の処理に移行する。
【0033】
ステップS22の処理では、アドレス検出が実行される。アドレス検出において受信側の装置は、MACヘッダに含まれた宛先のMACアドレスを検出して、自局宛のデータであるか否かを判定する。そして、受信側の装置は、受信したデータが自局宛である場合に、当該データを用いた次の処理に移行する。
【0034】
ステップS23の処理では、MPDU復号化が実行される。MPDU復号化は、暗号化されたMPDUを復号化する処理である。MPDUの復号化は、帰属が確立された基地局10及び端末20間で通信されたデータである場合に成功する。そして、受信側の装置は、復号化されたMPDUを用いた次の処理に移行する。
【0035】
ステップS24の処理では、デフラグメントが実行される。デフラグメントは、複数のMPDUを結合することによって、A-MSDUを復元する処理である。
【0036】
ステップS25の処理では、A-MSDUデアグリゲーションが実行される。A-MSDUデアグリゲーションは、復元されたA-MSDUを、MSDU単位に分割する処理である。そして、分割されたA-MSDUは、上位層に出力される。
【0037】
<1-2-2>拡張同報データ配信について
第1実施形態に係る無線システム1は、拡張同報データ配信を実行することが出来る。拡張同報データ配信は、同報データ配信の一種である。拡張同報データ配信は、基地局10との間で無線接続を確立していない端末20と、基地局10との間で無線接続を確立した端末とのいずれも受信することが出来る。拡張同報データ配信では、基地局10及び端末20によるMAC層の処理が、基地局10を介してサーバ30から端末20に配信されるコンテンツの種類に基づいて変更される。例えば、拡張同報データ配信を実行するために、基地局10はコンテンツ配信プログラムを実行し、端末20はコンテンツアプリケーションを実行する。以下に、第1実施形態に係る無線システム1における基地局10及び端末20のそれぞれの動作の詳細について順に説明する。
【0038】
(基地局10の動作について)
図6は、CPU11によってコンテンツ配信プログラムが実行された場合における、基地局10の機能の一例を示している。図6に示すように、基地局10は、例えばデータ処理部101、同報データ作成部102、無線信号処理部103、アソシエーション処理部104、及び認証処理部105として機能し得る。
【0039】
データ処理部101は、ネットワークNWを介して基地局10とサーバ30との間のデータの送受信を行う。また、データ処理部101は、サーバ30から受信したデータの種類に応じて、当該データを同報データ作成部102又は無線信号処理部103に出力する。データ処理部101は、図5に示すプロセスを実行して、MACフレームを作成することも出来る。
【0040】
同報データ作成部102は、サーバ30から転送されたコンテンツ36を用いて、拡張同報データ配信に対応するMACフレームを作成する。そして、同報データ作成部102は、作成したMACフレームを無線信号処理部103に出力する。以下では、同報データ作成部102によって作成され且つコンテンツ36を含むMACフレームのことを番組とも呼ぶ。番組は、コンテンツアプリケーションを起動した端末20によって受信可能に構成される。
【0041】
無線信号処理部103は、無線通信を用いて基地局10と端末20との間のデータの送受信を行う。具体的には、無線信号処理部103は、アンテナを介して受信したMACフレームを、データ処理部101に出力する。また、無線信号処理部103は、データ処理部101又は同報データ作成部102から受信したMACフレームを無線信号に変換して、基地局10のアンテナを介して配信する。
【0042】
アソシエーション処理部104は、無線信号処理部103が端末20からネットワークNWと通信するための接続要求を受信した場合に、アソシエーションに関するプロトコルを実行する。認証処理部105は、無線信号処理部103が端末20からネットワークNWと通信するための接続要求を受信した場合に、認証に関するプロトコルを実行する。
【0043】
図7は、第1実施形態に係る無線システム1の備える基地局10によって配信されるMACフレームの一例を示している。図7に示すように、MACフレームは、ヘッダ(MACヘッダ)及びペイロード(MACペイロード)を含んでいる。ヘッダは、例えば送信側の端末のアドレス、受信側の端末のアドレス、及び配信種別ビットCBを含んでいる。ペイロードは、例えばコンテンツ36を含んでいる。尚、後述の図13に示すように、ペイロード(図13におけるFrame Body)は、コンテンツの識別を行うための情報を含んでも良い。すなわち、コンテンツの識別を行うための情報である配信種別ビットCBは、どこかに含まれていれば良い。以降は、配信種別ビットCBがMACヘッダに含まれていることを想定して説明する。
【0044】
ヘッダに含まれた配信種別ビットCBは、当該MACフレームが拡張同報データ配信であることを示す情報に対応している。例えば、MACフレームは、配信種別ビットCBが“0”である場合に拡張同報データ配信に関連付けられる。これに限定されず、配信種別ビットCBが“1”である場合が、拡張同報データ配信に関連付けられても良い。配信種別ビットCBは、拡張同報データ配信であることが識別可能であれば良い。配信種別ビットCBと配信種別との関連付けは、任意の設定にされ得る。配信種別ビットCBは、複数のビットで構成されても良い。配信種別ビットCBは、識別ビット、若しくは識別情報と呼ばれても良い。
【0045】
図8は、第1実施形態に係る無線システム1の備える基地局10の動作の一例を示すフローチャートである。以下に、図8を参照して、第1実施形態に係る無線システム1の備える基地局10の動作の流れの一例について説明する。
【0046】
まず、基地局10が、サーバ30からデータを受信する(ステップS30)。このデータは、拡張同報データ配信の対象であるか否かを示す情報と、コンテンツ36とを含んでいる。すると、データ処理部101が、受信したデータに対して物理層の処理を実行し、続けてMAC層の処理を実行する。このMAC層の処理は、受信したデータが拡張同報データ配信の対象のコンテンツであるかどうかを確認する工程を含んでいる(ステップS31)。
【0047】
拡張同報データ配信の対象であるコンテンツを受信した場合(ステップS31、YES)、同報データ作成部102が、暗号化を省略したMACフレームを作成する(ステップS32)。具体的には、まずデータ処理部101が、受信したデータを同報データ作成部102に出力する。そして、同報データ作成部102が、拡張同報データ配信を示す配信種別ビットCBを付加したヘッダと、受信したデータ(コンテンツ36)を格納したペイロードとを有するMACフレームを作成する。この場合におけるMAC層の処理では、例えば図5に示されたステップS13の処理(MPDU暗号化)が省略される。それから、同報データ作成部102が、作成したMACフレームを無線信号処理部103に出力する。暗号化が省略されたMACフレームは、当該基地局10に帰属している端末20だけでなく、当該基地局10に帰属していない端末20に対しても配信され得る。つまり、暗号化が省略されたMACフレームは、基地局10及び端末20間におけるアソシエーション処理と認証処理とを実行することなく、端末20によって受信され得る。
【0048】
一方で、拡張同報データ配信の対象ではないコンテンツを受信した場合(ステップS31、NO)、データ処理部101が、暗号化されたMACフレームを作成する(ステップS33)。具体的には、まずデータ処理部101が、図5に示されたステップS10~S15の処理を実行して、MACフレームを作成する。この場合におけるMAC層の処理では、MPDU暗号化が実行されるため、受信したデータが暗号化される。それから、データ処理部101が、作成したMACフレームを無線信号処理部103に出力する。暗号化されたMACフレームは、当該基地局10に帰属している端末20に対して配信される。つまり、暗号化されたMACフレームは、基地局10及び端末20間におけるアソシエーション処理と認証処理とが実行された後に、端末20に対して配信される。
【0049】
ステップS32又はS33の処理が実行された後に、無線信号処理部103は、データ処理部101又は同報データ作成部102によって入力されたMACフレームを、アンテナを介して端末20に配信する(ステップS34)。尚、基地局10は、コンテンツ配信プログラムの設定に応じて、作成した特定のMACフレームに対するステップS34の処理を繰り返し実行しても良い。基地局10によって配信されるMACフレームは、ブロードキャスト用であっても良いし、マルチキャスト用であっても良い。
【0050】
(端末20の動作について)
図9は、CPU21によってコンテンツアプリケーションが実行された場合における、端末20の機能の一例を示している。図9に示すように、端末20は、例えば無線信号処理部201、フィルタリング部202、コンテンツアプリケーション実行部203、表示部204、入力部205、アソシエーション処理部206、及び認証処理部207として機能し得る。
【0051】
無線信号処理部201は、無線通信を用いて基地局10と端末20との間のデータの送受信を行う。具体的には、無線信号処理部201は、アンテナを介して受信したMACフレームを、フィルタリング部202に出力する。また、無線信号処理部201は、フィルタリング部202から受信したMACフレームを、端末20のアンテナを介して送信する。
【0052】
フィルタリング部202は、無線信号処理部201と、端末20における上位層との間のデータの入出力を制御する。例えば、フィルタリング部202は、コンテンツアプリケーション向けのデータが無線信号処理部201から入力されると、当該データをコンテンツアプリケーション実行部203に出力する。また、フィルタリング部202は、MACフレームを作成して、当該MACフレームを無線信号処理部201に出力することも出来る。
【0053】
コンテンツアプリケーション実行部203は、フィルタリング部202から入力されたデータを利用することが可能なコンテンツアプリケーションを実行する。表示部204は、ディスプレイ25の表示領域の一部に対応している。入力部205は、例えばタッチパネルとしての機能を有するディスプレイ25によって実現される。コンテンツアプリケーションは、入力部205からの信号に基づいて操作され得る。
【0054】
アソシエーション処理部206は、無線信号処理部201が基地局10に対してネットワークNWと通信するための接続要求をする場合に、アソシエーションに関するプロトコルを実行する。認証処理部207は、無線信号処理部201が基地局10に対してネットワークNWと通信するための接続要求をする場合に、認証に関するプロトコルを実行する。
【0055】
図10は、第1実施形態に係る無線システム1の備える端末20の動作の具体例であり、コンテンツアプリケーションを実行している端末20が、コンテンツ配信プログラムを実行している基地局10の圏外から圏内へと移動した場合の動作の一例を示している。図10(1)は、基地局10の圏外における端末20の状態に対応している。図10(2)は、基地局10の圏内における端末20の状態に対応している。
【0056】
コンテンツアプリケーションが実行されると、コンテンツアプリケーション実行部203が、コンテンツアプリケーションのGUIをディスプレイ25に表示させる。図10(1)に示すように、端末20が基地局10の圏外に位置している場合、コンテンツアプリケーション実行部203は、表示部204に情報を表示させない。これに限定されず、コンテンツアプリケーション実行部203は、コンテンツが受信不可能であることを示すメッセージ等を表示部204に表示させても良い。
【0057】
端末20が基地局10の圏内に移動すると、コンテンツアプリケーションの状態が変化する。端末20は、図10(2)に示すように基地局10の圏内に移動すると、基地局10によって配信された無線信号を受信可能になる。このとき、基地局10が拡張同報データ配信に設定されたコンテンツ(番組)を配信し、且つ端末20は基地局10に帰属していない状態である。すると、コンテンツアプリケーションは、ユーザの操作を介することなく、基地局10によって配信された番組を表示部204を用いて再生する。言い換えると、コンテンツアプリケーション実行部203は、基地局10から拡張同報データ配信によって配信された番組を表示部204に表示する。
【0058】
図11は、第1実施形態に係る無線システム1の備える端末20の動作の一例を示すフローチャートである。以下に、図11を参照して、第1実施形態に係る無線システム1の備える端末20の動作の流れの具体例について説明する。
【0059】
まず、無線信号処理部201が、基地局10を探索する(ステップS40)。このとき、端末20が基地局10の圏内に入っていない場合、端末20は基地局10の探索を繰り返し実行する。一方で、端末20が基地局10の圏内に入っていると、無線信号処理部201が、基地局10からMACフレームを受信する(ステップS41)。すると、無線信号処理部201が、受信したMACフレームをフィルタリング部202に出力する。
【0060】
フィルタリング部202は、MACフレームを受信すると、MAC層の処理を実行する。このMAC層の処理は、受信したMACフレームの配信種別が拡張同報データ配信であるか否かを確認する工程(ステップS42)を含んでいる。具体的には、フィルタリング部202は、例えば図5に示されたステップS22の処理(アドレス検出)において、MACフレームに含まれたヘッダ内の配信種別ビットCBを確認する。
【0061】
受信したMACフレームの配信種別が拡張同報データ配信である場合(ステップS42、YES)、フィルタリング部202が、処理したデータをコンテンツアプリケーションに出力して(ステップS43)、コンテンツアプリケーションが、当該データを用いて番組を再生する(ステップS44)。言い換えると、フィルタリング部202は、拡張同報データ配信のデータを抽出して、コンテンツアプリケーション実行部203に出力する。そして、コンテンツアプリケーション実行部203が、入力されたデータを用いて、番組を表示部204に表示させる。尚、ステップS43及びS44の処理は、基地局10及び端末20間におけるアソシエーション処理と認証処理とが実行されることなく実行され得る。
【0062】
受信したMACフレームの配信種別が拡張同報データ配信でない場合(ステップS42、NO)、フィルタリング部202が、処理したデータを、コンテンツアプリケーション以外のアプリケーションに出力する(ステップS45)。尚、ステップS45の処理は、端末20が基地局10に帰属している場合において実行される。つまり、その他のアプリケーションが基地局10によって配信されたコンテンツを利用する場合には、ステップS45の処理の前に、基地局10及び端末20間におけるアソシエーション処理と認証処理とが実行される。端末20が基地局10に帰属していない場合には、フィルタリング部202は、ステップS45の処理の前に、暗号化されたMACフレームの復号化に失敗する。
【0063】
<1-3>第1実施形態の効果
以上で説明した第1実施形態に係る無線システム1に依れば、無線で配信されるコンテンツの利用方法を簡便にすることが出来る。以下に、第1実施形態に係る無線システム1の詳細な効果について説明する。
【0064】
無線端末と基地局との間でデータを通信する際には、まず、無線端末が基地局を探索する。基地局が検出されると、アソシエーションや認証等の処理が、無線端末と基地局との間で実行される。これらの処理は、初回の接続処理である場合、ユーザによる、SSID(Service Set IDentifier)の選択、パスワードの取得、パスワードの入力等の操作を含んでいる。アソシエーションや認証等の処理に成功すると、無線端末が基地局に帰属する。基地局に帰属した無線端末は、当該基地局を介して、ネットワークに接続されたサーバに格納されたデータにアクセスすることが可能になる。
【0065】
スマートフォン等の無線端末は、実行しているアプリケーションに依っては、サーバによって配信されるコンテンツを利用することがある。無線で配信されるコンテンツとしては、例えば講演についての通訳サービス等が挙げられる。このようなサービスが提供される場合、基地局(アクセスポイント)は、例えば講演会場や会議場のような、ユーザが初めて訪れる可能性が高い場所に設置される。つまり、ユーザが所有する無線端末と、コンテンツを配信する基地局とは、上述したような初回の接続処理が必要になり得る。
【0066】
このため、ユーザは、様々な場所で同様のサービスを利用する度に、煩雑な処理が要求される可能性がある。一方で、サービスの運営側も、多数のユーザへのパスワードの提供や、無線端末と基地局とを接続するための操作方法の説明等が必要になる。また、このようなサービスでは、多数の無線端末が基地局に帰属する可能性がある。基地局に帰属する無線端末の数が多くなると、当該基地局の回線が混雑するおそれがある。つまり、無線端末と基地局との間の通信速度が低下し、サービスの品質が低下するおそれがある。
【0067】
そこで、第1実施形態に係る無線システム1は、基地局10及び端末20間のアソシエーション処理と認証処理とを省略した拡張同報データ配信を利用する。簡潔に述べると、基地局10が、拡張同報データ配信であることを示す情報を含むヘッダと、サーバ30から受信したコンテンツを含むペイロードとを含むMACフレームを作成する。このMACフレームは、例えば暗号化が省略され、ブロードキャスト又はマルチキャストによって配信される。一方で、端末20は、当該コンテンツを利用するアプリケーションを実行する。そして、端末20が基地局10の無線信号を受信すると、端末20が基地局10に帰属しているかどうかに依らずに、コンテンツアプリケーションがコンテンツ(番組)を再生する。
【0068】
これにより、ユーザは、基地局10及び端末20間のアソシエーション処理と認証処理とを省略した状態で、コンテンツを利用することが出来る。第1実施形態に係る無線システム1において、運営側の操作は、例えば基地局10に対してコンテンツの配信を設定するだけである。また、ユーザは、例えば端末20でコンテンツアプリケーションを実行するだけで、サービスを利用することが出来る。このように、第1実施形態に係る無線システム1は、無線で配信されるコンテンツの利用方法を簡便にすることが出来、ユーザ及び運営側の双方の利便性を向上させることが出来る。また、第1実施形態に係る無線システム1は、基地局10における回線の混雑を抑制することが出来るため、運営側が提供するサービスの品質を向上させることが出来る。
【0069】
<2>第2実施形態
第2実施形態に係る無線システム1は、第1実施形態と同様の構成を有し、拡張同報データ配信を利用することによって複数のコンテンツの選択的な利用を実現する。以下に、第2実施形態に係る無線システム1について、第1実施形態と異なる点を説明する。
【0070】
<2-1>無線システム1の動作
第2実施形態に係る無線システム1において、サーバ30は、例えば、日本語通訳に対応する第1コンテンツと、英語通訳に対応する第2コンテンツとを保持している。基地局10は、サーバ30から受信した複数のコンテンツを用いて番組表を作成する。そして、基地局10は、作成した番組表と、当該番組表に関連付けられた複数のコンテンツとのそれぞれを、拡張同報データ配信の設定で端末に配信する。尚、“拡張同報データ配信の設定”は、ヘッダに含まれた配信種別ビットCBが、拡張同報データ配信に対応するビットであることを示している。
【0071】
図12は、第2実施形態に係る無線システム1の備える基地局10によって配信されるMACフレームの一例を示している。図12に示すように、第2実施形態において基地局10は、例えば番組表と、第1コンテンツと、第2コンテンツとのそれぞれに対応する複数のMACフレームを作成する。
【0072】
第2実施形態において、ヘッダは、配信種別ビットCBと、ID(IDentifier)とを含んでいる。IDは、番組表及び複数のコンテンツのそれぞれに対して、互いに異なる番号(例えば、正の整数)で付与される。番組表に対応するペイロードは、拡張同報データ配信の対象である複数のコンテンツの見出し情報と、当該見出し情報とIDとを関連付けたID情報とを含んでいる。各コンテンツに対応するペイロードは、ヘッダに含まれたIDに関連付けられたコンテンツを含んでいる。尚、これらの制御情報は、MACフレームのヘッダであるMACヘッダに含まれてもよく、上位や下位のレイヤのヘッダに含まれてもよい。以下、MACフレームを想定して説明する。
【0073】
例えば、ID=“0”は、当該MACフレームのペイロードが番組表を含むことを示している。ID=“1”は、当該MACフレームのペイロードが第1コンテンツ(日本語)を含むことを示している。ID=“2”は、当該MACフレームのペイロードが第2コンテンツ(英語)を含むことを示している。尚、番組表及び複数のコンテンツのそれぞれに付与されるIDは、任意の番号に設定され得る。第2実施形態では、番組表のIDが、少なくとも固定されていれば良い。また、ID(IDフィールド)は、ヘッダではなく、ペイロードに含まれていても良い。
【0074】
図13A及び図13Bは、第2実施形態に係る無線システム1における無線フレームのフォーマットの具体例を示し、IDがペイロードに含まれる場合の一例に対応している。図13Aに示すように、無線フレームは、例えばFrame Controlフィールド、Durationフィールド、Address1フィールド、Address2フィールド、Address3フィールド、Sequence Controlフィールド、拡張同報データ配信用制御情報フィールド、その他の制御情報を含むフィールド、Frame Bodyフィールド、及びFCS(Frame Check Sequence)フィールドを含んでいる。例えば、Frame Controlフィールド~その他の制御情報を含むフィールドが、ヘッダに対応している。Frame Bodyフィールド~FCSフィールドが、ペイロードに対応している。
【0075】
Frame Controlフィールドは、様々な制御情報を示している。例えば、To DS(To Distribution System)とFrom DS(From Distribution System)との組み合わせによって、意味が異なる。たとえば、“00(To DS/From DS)”は、同じIBSS内の端末間におけるデータであることを示す。“10”は、データフレームが外部から当該DS(Distribution System)に向けられたものであることを示す。“01”は、データフレームが当該DSの外へ向かうことを示す。“11”は、メッシュネットワークを構成する場合に用いられる。Durationフィールドは、無線回線を使用する予定期間を示している。Address1フィールドは、同報アドレス(RA=DA)を示している。Address2フィールドは、送信元ID(TA-BSSID)を示している。Address3フィールドは、発信元ID(SA)を示している。Sequence Controlフィールドは、MACフレームのシーケンス番号と、フラグメントのためのフラグメント番号とを示している。拡張同報データ配信用制御情報フィールドは、配信種別ビットCBを含んでいる。Frame Bodyフィールドは、例えばフレームブロック識別子、シーケンス番号、及びデータを格納する。Frame Bodyフィールドにおいて、フレームブロック識別子はフロー識別子FIDと呼ばれても良い。シーケンス番号は{SA,FID}ペア毎に割り当てられる。データは、同報で送信されるデータに対応している。FCSは、ヘッダとFrame Bodyの誤り検出符号を格納し、エラーの有無の判定に使用される。
【0076】
例えば、上述された番組表、コンテンツ等に付与されるIDは、フロー識別子FIDに対応している。配信種別ビットCBは、ヘッダ内のどの箇所に挿入されても良い。この場合に端末20は、発信元ID(SA)と、フロー識別子FIDと、シーケンス番号とを見て、同一の同報データであるか否かを特定する。また、端末20は、配信種別ビットCBにより拡張同報データ配信であることを識別する。そして、コンテンツアプリケーションが、ペイロードからIDを取得して、シーケンス番号順にデータを並び替えて再生する。また、図13Bに示すように、フレームブロック識別子(FID)とシーケンス番号が、ヘッダに含まれてもよい。このように、ヘッダには、例えば拡張同報データ配信用制御情報フィールドが新たに追加されても良い。この場合のそれぞれの制御情報の役割は、これらの制御情報がペイロードに含まれる場合と同様である。
【0077】
図14は、第2実施形態に係る無線システム1の備える端末20の動作の具体例であり、コンテンツアプリケーションを実行している端末20によって、複数のコンテンツが選択的に実行される場合の動作の一例を示している。図14(1)及び(2)のそれぞれは、コンテンツアプリケーションを実行している端末20の状態に対応している。
【0078】
コンテンツアプリケーションが実行されると、コンテンツアプリケーション実行部203が、コンテンツアプリケーションのGUIをディスプレイ25に表示させる。第2実施形態におけるコンテンツアプリケーションは、例えばディスプレイ25内の表示部204A及び204Bを使用する。図14(1)に示すように、端末20が番組表を受信している場合、表示部204Aに番組表が表示され、表示部204Bには例えば情報が表示されない。
【0079】
例えば、ユーザの操作によりID“1”が選択された場合、図10(2)に示すように、選択されたIDに関連付けられた日本語の番組が、表示部204Bにおいて再生される。一方で、図示が省略されているが、ユーザの操作によりID“2”が選択された場合、選択されたIDに関連付けられた英語の番組が、表示部204Bにおいて再生される。
【0080】
図15は、第2実施形態に係る無線システム1の動作の一例を示すフローチャートである。以下に、図15を参照して、第2実施形態に係る無線システム1の動作の流れの具体例について説明する。
【0081】
まず、サーバ30が、複数のコンテンツのそれぞれに、基地局10が判別することが可能なIDを付与する(ステップS50)。そして、サーバ30が、互いに異なるIDが付与された複数のコンテンツのそれぞれを、基地局10に配信する(ステップS51)。これらのID付きコンテンツは、コンテンツアプリケーション向けに用意され、コンテンツの見出し情報も含んでいる。
【0082】
次に、基地局10が、サーバ30から受信したID付きコンテンツを用いて、番組表と番組とを含むコンテンツセットを作成する(ステップS52)。具体的には、同報データ作成部102が、受信した複数のID付きコンテンツに基づいて番組表を作成する。そして、同報データ作成部102が、番組表を含むMACフレームと、コンテンツ毎のMACフレームとを作成する。このとき、同報データ作成部102は、ヘッダに受信したコンテンツのIDを挿入し、ペイロードにコンテンツを挿入する。その後、基地局10が、作成した番組表を拡張同報データ配信の設定で端末20に配信する(ステップS53)。つまり、無線信号処理部103が、ステップS52において作成されたコンテンツセットのうち番組表に対応するMACフレームを、アンテナを介して配信する。配信された番組表は、暗号化が省略されるため、どのような端末20にも受信され得る。
【0083】
次に、端末20が、基地局10から配信された番組表を、例えば基地局10に帰属することなく受信する。すると、フィルタリング部202は、入力されたデータが番組表に付与されたIDである場合に、当該データをコンテンツアプリケーション実行部203に出力する。すると、コンテンツアプリケーション実行部203が、コンテンツアプリケーションに番組表を表示させる(ステップS54)。その後、コンテンツアプリケーションが、番組の選択を受け付ける状態になる(ステップS55)。端末20は、この状態で、ユーザの操作により番組が選択されると、選択された番組を再生可能な状態になる。
【0084】
次に、基地局10が、複数の番組を拡張同報データ配信の設定で端末20に配信する(ステップS56)。複数の番組のそれぞれは暗号化が省略されるため、端末20は、基地局10から配信された複数の番組を、基地局10に帰属することなく受信することが出来る。
【0085】
すると、端末20は、受信した複数の番組の中から、ユーザによって選択された番組を選択的に再生する(ステップS57)。具体的には、フィルタリング部202が、ユーザによって選択されたIDに一致する番組のデータを、コンテンツアプリケーション実行部203に選択的に出力する。そして、コンテンツアプリケーション実行部203が、入力された番組を表示部204を用いて再生する。ユーザによって選択された番組のIDと受信した番組のIDとが異なる場合には、コンテンツアプリケーション実行部203に番組が入力されないため、番組は再生されない。
【0086】
尚、以上の説明では、サーバ30がID付きコンテンツを基地局10に配信した場合について例示したが、コンテンツに付与されるIDは、基地局10によって付与されても良い。この場合に、基地局10は、例えばコンテンツに含まれた見出し情報を参照することによって、当該コンテンツにIDを付与することが出来る。また、端末20のフィルタリング部202は、利用しないコンテンツのIDに対応するMACフレームを受信した場合に、当該コンテンツに関する処理を停止しても良い。
【0087】
<2-2>第2実施形態の効果
以上のように、第2実施形態に係る無線システム1において、基地局10は、利用可能である複数のコンテンツの一覧を含む番組表を作成する。そして、基地局10は、番組表と、当該複数のコンテンツ(番組)とを、拡張同報データ配信の設定が適用されたブロードキャスト又はマルチキャストで配信する。それから、コンテンツアプリケーションが、端末20が基地局10に帰属しているかどうかに依らずに、番組表に表示された複数のコンテンツのうち、ユーザによって選択されたコンテンツを選択的に再生する。つまり、第2実施形態に係る無線システム1は、第1実施形態と同様に端末20を基地局10に帰属させる処理を省略し、且つ複数のコンテンツを端末20に提供することが出来る。
【0088】
これにより、ユーザは、例えば、無線で配信されるコンテンツとして講演についての多言語の通訳サービスが提供される場合に、複数言語の通訳サービスを選択的に利用することが出来る。その結果、第2実施形態に係る無線システム1は、第1実施形態と同様に、ユーザ及び運営側の双方の利便性を向上させることが出来、運営側が提供するサービスの品質を向上させることが出来る。また、第2実施形態に係る無線システム1では、フィルタリング部202が、利用しないコンテンツに対する処理を停止することによって、端末20の消費電力を抑制することも出来る。
【0089】
<3>第3実施形態
第3実施形態に係る無線システム1は、第1実施形態と同様の構成を有し、拡張同報データ配信によって配信されるコンテンツの種類及び数を配信状況に応じて変更する。以下に、第3実施形態に係る無線システム1について、第1及び第2実施形態と異なる点を説明する。
【0090】
<3-1>無線システム1の動作
第3実施形態に係る無線システム1において基地局10は、マルチキャストを用いてデータを配信する。また、基地局10は、第2実施形態と同様に、番組表と複数のコンテンツとを含むコンテンツセットを作成する。そして、基地局10は、端末20からの要求に応じて、配信するコンテンツの種類及び数を変更する。
【0091】
図16は、第3実施形態に係る無線システム1の備える端末20の動作の具体例であり、コンテンツアプリケーションを実行している端末20が、番組表を受信した場合の動作の一例を示している。
【0092】
図16に示すように、コンテンツアプリケーションが実行されると、第2実施形態と同様に、コンテンツアプリケーション実行部203が、コンテンツアプリケーションのGUIをディスプレイ25に表示させる。そして、端末20が番組表を受信すると、表示部204Aが、配信中のコンテンツセットに対応する、ID、見出し情報、及び配信ステータスとを表示する。配信ステータスは、コンテンツアプリケーションにおいて再生され得るコンテンツの配信状況を示している。
【0093】
各IDの配信ステータスは、例えば“サービス中”と“停止中”とのいずれかに設定される。“サービス中”は、基地局10が当該IDに対応するコンテンツを配信していることを示している。“停止中”は、基地局10が当該IDに対応するコンテンツの配信を停止していることを示している。
【0094】
図17は、第3実施形態に係る無線システム1の備える基地局10によって配信されるMACフレームの一例を示している。第3実施形態において基地局10は、作成したコンテンツセットの番組表と、当該コンテンツセット内でサービス中のコンテンツとを配信し、停止中のコンテンツの配信を省略する。
【0095】
図17(1)に示された一連のMACフレームは、図16に示された番組表の配信ステータスに対応している。具体的には、基地局10は、番組表を含むMACフレームと、第1コンテンツ(日本語)を含むMACフレームとを端末20に配信する。尚、基地局10によって配信されるMACフレームの構成は、第2実施形態と同様である。
【0096】
端末20から、停止中のコンテンツの配信要求を受信すると、基地局10は、図17(2)に示すように当該コンテンツの配信を開始する。具体的には、基地局10は、番組表を含むMACフレームと、第1コンテンツ(日本語)を含むMACフレームと、第2コンテンツ(英語)を含むMACフレームとを端末20に配信する。尚、第2コンテンツの配信を開始した後の番組表は、配信ステータスが更新される。
【0097】
図18は、第3実施形態に係る無線システム1の動作の一例を示すフローチャートであり、基地局10がコンテンツセットを作成した後の動作に対応している。以下に、図18参照して、第3実施形態に係る無線システム1の動作の流れの具体例について説明する。
【0098】
まず、基地局10は、配信状況に応じて番組表を作成する(ステップS60)。この番組表は、上述したように、コンテンツの配信ステータスを含んでいる。そして、基地局10は、番組表を拡張同報データ配信の設定で端末20に配信する(ステップS61)。
【0099】
次に、端末20が、基地局10から配信された番組表を、基地局10に帰属することなく受信する。すると、コンテンツアプリケーション実行部203が、コンテンツアプリケーションに番組表を表示させる(ステップS62)。その後、コンテンツアプリケーションが、番組の選択を受け付ける状態になる(ステップS63)。
【0100】
配信ステータスが停止中である番組が選択されると、端末20は、配信停止中の番組の配信を基地局10に要求する(ステップS64)。具体的には、まずコンテンツアプリケーションが、停止中のコンテンツがユーザにより選択されたことを検出する。すると、コンテンツアプリケーション実行部203が、アソシエーション処理部206に帰属手続きの開始を要求する。以降、通常の手続きに基づいて、端末20と基地局10との無線接続が確立される。それから、コンテンツアプリケーション実行部203が、ユーザにより選択されたコンテンツの配信を、例えばフィルタリング部202に要求する。すると、フィルタリング部202が、配信を要求するコンテンツのIDを含む信号(ID情報)を作成し、無線信号処理部201が、当該信号を基地局10に送信する。
【0101】
基地局10が、端末20から番組の配信要求を受信すると、要求された番組(コンテンツ)の配信を開始する(ステップS65)。具体的には、番組の配信要求は、同報データ作成部102に入力される。すると、同報データ作成部102は、当該配信要求を受信したことに基づいて、指定されたIDに対応する番組の配信を開始する。それから、基地局10は、更新した番組表を、拡張同報データ配信の設定で端末20に配信する(ステップS66)。
【0102】
その後、第2実施形態で説明されたステップS54~S57の処理が順に実行される。第3実施形態に係る無線システム1のその他の動作は、第2実施形態と同様である。
【0103】
尚、基地局10の同報データ作成部102は、各番組の配信を受信している端末20の有無を監視しても良い。同報データ作成部102は、配信中のコンテンツの中で、端末20によって受信されていない番組の配信を停止しても良い。複数の端末20による番組の受信状況の監視するために、例えば各端末20のフィルタリング部202が、受信している番組のIDを定期的に基地局10に通知しても良い。端末20は、基地局10の要求に応じて、受信している番組のIDを基地局10に通知しても良い。基地局10が端末20に対して当該要求をする方法として、例えば、番組表を含むMACフレームが、当該要求の有無を示すトリガ信号を含んでいても良い。
【0104】
<3-2>第3実施形態の効果
以上のように、第3実施形態に係る無線システム1において、基地局10は、作成したコンテンツセットのうち、ユーザに利用されていないコンテンツの配信を停止することが出来る。そして、基地局10は、配信ステータスを含む番組表と、複数のコンテンツとをマルチキャストで配信する。つまり、基地局10によるコンテンツの配信ステータスが、番組表を介してユーザに通知される。
【0105】
配信されているコンテンツがユーザによって選択された場合、端末20は、第2実施形態と同様にコンテンツを再生する。配信が停止されているコンテンツがユーザによって選択された場合、端末20は、基地局10に対して当該コンテンツの配信を要求する。そして、基地局10は、端末20から受信した要求に基づいて、当該コンテンツの配信を開始し、現在の配信状況に更新された番組表を配信する。
【0106】
これにより、第3実施形態に係る無線システム1において、ユーザは、第2実施形態と同様に、端末20のコンテンツアプリケーションを用いて、複数のコンテンツを選択的に再生することが出来る。従って、第3実施形態に係る無線システム1は、第2実施形態と同様に、ユーザ及び運営側の双方の利便性を向上させることが出来、運営側が提供するサービスの品質を向上させることが出来る。さらに、第3実施形態に係る無線システム1において、基地局10は、ユーザの利用状況に応じてコンテンツの配信を選択的に停止することが出来るため、消費電力を抑制することが出来る。
【0107】
<4>変形例等
各実施形態において、無線システム1の利用例として説明した通訳サービスは、あくまで一例である。無線システム1は、少なくとも拡張同報データ配信を利用していれば良く、あらゆるサービスに適用され得る例えば、第1~第3実施形態のそれぞれにおいて、拡張同報データ配信のコンテンツが音声や、音声と画像とを含む動画等であってもよい。拡張同報データ配信のコンテンツが音声である場合、表示部204に対するコンテンツの表示は省略されても良い。拡張同報データ配信のコンテンツが音声である場合、コンテンツアプリケーションは、例えば端末20に内蔵又は接続されたスピーカーを用いて、音声コンテンツを再生する。このようなスピーカとディスプレイとのそれぞれは、出力部と呼ばれても良い。
【0108】
各実施形態において、拡張同報データ配信に対応するMACフレームの暗号化が省略される場合について例示したが、拡張同報データ配信に対応するMACフレームは暗号化されても良い。例えば、コンテンツアプリケーションが、暗号化されたMACフレームを復号化するための暗号鍵を有していても良い。この場合、ユーザは、配信されているコンテンツと関連付けられたコンテンツアプリケーションを端末20で実行することによって、運営側のサービスを利用することが出来る。
【0109】
第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれでは、基地局10及び端末20間の通信にブロードキャスト又はマルチキャストが使用され、第3実施形態では、基地局10及び端末20間の通信にマルチキャストが使用される場合について例示したが、これに限定されない。第1~第3実施形態のそれぞれでは、基地局10及び端末20間の通信にユニキャストが使用されても良い。
【0110】
第1実施形態に係る無線システム1の構成はあくまで一例であり、その他の構成であっても良い。例えば、端末20は、キーボードやマウス等、ディスプレイ25以外の入力インターフェースを備えていても良い。また、端末20がディスプレイ25及びストレージ26を備えていなくても良い。この場合、端末20には、例えばディスプレイ25及びストレージ26が外部に接続される。このように、基地局10、端末20、及びサーバ30のそれぞれは、外部に接続された機器を利用しても良い。同報データ作成部102における処理は、データ処理部101によって実行されても良い。基地局10が、サーバ30の機能を有していても良い。この場合、基地局10とネットワークNWとの間の接続は省略されても良く、基地局10が、端末20に配信されるコンテンツを格納するストレージを備えている。
【0111】
第1実施形態に係る無線システム1における基地局10及び端末20の機能構成は、あくまで一例である。基地局10及び端末20の機能構成は、第1~第3実施形態で説明された動作を実行することが可能であれば、その他の名称及びグループ分けであっても良い。例えば、基地局10において、データ処理部101、同報データ作成部102、アソシエーション処理部104、及び認証処理部105は、まとめてデータ処理部と呼ばれても良い。同様に、端末20において、フィルタリング部202、アソシエーション処理部206、及び認証処理部207は、まとめてデータ処理部と呼ばれても良い。
【0112】
第1実施形態に係る無線システム1において、基地局10、端末20、及びサーバ30のそれぞれに含まれたCPUは、その他の回路であっても良い。例えば、CPUの替わりに、MPU(Micro Processing Unit)等が使用されても良い。また、各実施形態において説明された処理のそれぞれは、専用のハードウェアによって実現されても良い。各実施形態に係る無線システム1は、ソフトウェアにより実行される処理と、ハードウェアによって実行される処理とが混在していても良いし、どちらか一方のみであっても良い。
【0113】
各実施形態において、動作の説明に用いたフローチャートは、あくまで一例である。例えば、第2実施形態において、基地局10は、コンテンツセットを作成した後に、番組表と番組との組を繰り返し配信している。第2実施形態に係る無線システム1では、番組表と番組との組が繰り返し配信されている期間において、端末20により番組が選択され、コンテンツアプリケーションが、当該期間において選択された番組を再生していれば良い。
【0114】
本明細書において“接続”は、データの通信が可能である状態に対応している。“接続要求”は、端末20がネットワークNWと通信するために基地局10との接続を要求することに対応している。“アソシエーション”及び“認証”のそれぞれは、端末20を基地局10に帰属させるための処理に対応している。拡張同報データ配信によって配信されるデータは、拡張同報データと呼ばれても良い。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0116】
1…無線システム
10…基地局
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…無線通信モジュール
15…有線通信モジュール
20…端末
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…無線通信モジュール
25…ディスプレイ
26…ストレージ
30…サーバ
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…有線通信モジュール
35…ストレージ
36…コンテンツ
101…データ処理部
102…同報データ作成部
103…無線信号処理部
104…アソシエーション処理部
105…認証処理部
201…無線信号処理部
202…フィルタリング部
203…コンテンツアプリケーション実行部
204…表示部
205…入力部
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
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図12
図13A
図13B
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