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特許7392130半導体デバイスの信頼性を高めるためのシステムおよびプロセス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】半導体デバイスの信頼性を高めるためのシステムおよびプロセス
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20231128BHJP
【FI】
H01L23/12 Q
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2022521486
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 US2020046981
(87)【国際公開番号】W WO2021071591
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】16/597,224
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592054856
【氏名又は名称】ウルフスピード インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WOLFSPEED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ジュ スン チュル
(72)【発明者】
【氏名】パウエル ジャック
(72)【発明者】
【氏名】ファレル ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】ミロン ブラッドリー
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-191572(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0001691(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0125881(US,A1)
【文献】特開2014-049877(JP,A)
【文献】特開2008-235787(JP,A)
【文献】国際公開第2008/117488(WO,A1)
【文献】特開2004-260065(JP,A)
【文献】特開平11-068018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスの電気的接続部の信頼性を高めるように構成されたシステムであって、前記システムが、
少なくとも1つの支持構造体のパッドを少なくとも1つの電気構成要素のパッドに電気的に接続するように構成されたリード
を含み、
前記リードが、第1の上面を含む第1のパッド接続部分を含み、
前記第1のパッド接続部分が、前記少なくとも1つの支持構造体の前記パッドに前記リードを接続するように構成され、
前記リードが、第2の上面を含む第2のパッド接続部分を含み、
前記第2のパッド接続部分が、前記少なくとも1つの電気構成要素の前記パッドに前記リードを接続するように構成され、
前記リードが上部部分を含み、前記上部部分がその下面に配置された下面を含み、
前記上部部分が、前記第1のパッド接続部分と前記第2のパッド接続部分との間に配置され、
前記リードが、前記上部部分に接続するように前記第1のパッド接続部分から上方に湾曲する第1の接続部分を含み、
前記リードが、前記上部部分に接続するように前記第2のパッド接続部分から上方に湾曲する第2の接続部分を含み、
前記上部部分の前記下面が、前記第1のパッド接続部分の前記第1の上面の垂直方向上方に配置され、
前記上部部分の前記下面が、前記第2のパッド接続部分の前記第2の上面の垂直方向上方に配置され
前記リードが、前記リードの前記第1のパッド接続部分と前記少なくとも1つの支持構造体の前記パッドとの間に配置された第1のリード-はんだ界面の応力を低減するように構成され、
前記リードが、前記リードの前記第2のパッド接続部分と前記少なくとも1つの電気構成要素の前記パッドとの間に配置された第2のリード-はんだ界面の応力を低減するように構成される
システム。
【請求項2】
前記上部部分が湾曲した凸状の構造を含、前記第1の接続部分が湾曲した凸状の構造を含み、前記第2の接続部分が湾曲した凸状の構造を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記リードが、前記第1のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第1の接続部分を含み、
前記リードが、前記第2のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第2の接続部分を含み、
前記第1の接続部分の一部が、前記第1のパッド接続部分の前記第1の上面の垂直方向上方に配置され、
前記第2の接続部分の一部が、前記第2のパッド接続部分の前記第2の上面の垂直方向上方に配置される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記リードが、前記第1のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第1の接続部分を含み、
前記リードが、前記第2のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第2の接続部分を含み、
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分が各々凹状の構造を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記リードが、第1の端部部分および第2の端部部分を含み、
前記第1の端部部分が前記リードの終端端部を形成し、前記第2の端部部分が前記リードの別の終端端部を形成し、
前記リードに沿った前記第1の端部部分から前記第2の端部部分までの湾曲距離が、前記第1の端部部分から前記第2の端部部分までの直線距離よりも大きい、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記上部部分の上面の垂直高さが、前記第1のパッド接続部分の垂直高さよりも2~20倍大きい、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記リードが、概して弓形形状の構造を有するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つの支持構造体と、
前記リードによるシグナリング劣化を軽減するように構成された要素と
をさらに含み、
前記要素が、金属構造を含み、
前記要素が、以下のうちの1つに、すなわち、前記少なくとも1つの支持構造体上に、または前記少なくとも1つの支持構造体内に、配置される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの支持構造体が、限られた数の追加の機能部を含むゾーンを含み、
前記要素が前記ゾーンに配置される、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの支持構造体が、ビアを有するコプレーナ導波路(CPWG)プリント回路基板(PCB)を含み、
前記要素を含む前記ゾーンが、前記ビアを含まない、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの電気構成要素をさらに含み、
前記電気構成要素がRF(高周波)構成要素を含む、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
デバイスの電気的接続部の信頼性を高めるように構成されたプロセスであって、前記プロセスが、
少なくとも1つの支持構造体のパッドを少なくとも1つの電気構成要素のパッドに電気的に接続するように構成されたリードを形成することと、
第1の上面を含む第1のパッド接続部分をもつ前記リードを用意することと、
前記少なくとも1つの支持構造体の前記パッドに前記リードを接続するための前記第1のパッド接続部分を構成することと、
第2の上面を含む第2のパッド接続部分をもつ前記リードを用意することと、
前記少なくとも1つの電気構成要素の前記パッドに前記リードを接続するための前記第2のパッド接続部分を構成することと、
上部部分を含むように前記リードを配置することであり、前記上部部分がその下面に配置された下面を含む、配置することと、
前記上部部分に接続するように前記第1のパッド接続部分から上方に湾曲する第1の接続部分を含むように前記リードを構成することと、
前記上部部分に接続するように前記第2のパッド接続部分から上方に湾曲する第2の接続部分を含むように前記リードを構成することと、
前記第1のパッド接続部分と前記第2のパッド接続部分との間に前記上部部分を配置することと、
前記上部部分の前記下面を、前記第1のパッド接続部分の前記第1の上面の垂直方向上方に存在するように配置することと、
前記上部部分の前記下面を、前記第2のパッド接続部分の前記第2の上面の垂直方向上方に配置されるように配置することと、
前記リードの前記第1のパッド接続部分と前記少なくとも1つの支持構造体の前記パッドとの間に配置された第1のリード-はんだ界面の応力を低減するように前記リードを実装することと、
前記リードの前記第2のパッド接続部分と前記少なくとも1つの電気構成要素の前記パッドとの間に配置された第2のリード-はんだ界面の応力を低減するように前記リードを実装することと
を含む、プロセス。
【請求項13】
湾曲した凸状の構造を有するように前記上部部分を形成することと、
湾曲した凸状の構造を有するように前記第1の接続部分を形成することと、
湾曲した凸状の構造を有するように前記第2の接続部分を形成することと
をさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項14】
前記第1のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第1の接続部分を含むように前記リードを構成することと、
前記第2のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第2の接続部分を含むように前記リードを構成することと、
前記第1の接続部分の一部を前記第1のパッド接続部分の前記第1の上面の垂直方向上方に配置することと、
前記第2の接続部分の一部を前記第2のパッド接続部分の前記第2の上面の垂直方向上方に配置することと
をさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項15】
前記第1のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第1の接続部分を含むように前記リードを配置することと、
前記第2のパッド接続部分と前記上部部分との間を接続する第2の接続部分を含むように前記リードを配置することと、
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分を、各々凹状の構造を有するように構成することと
をさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項16】
第1の端部部分および第2の端部部分を含むように前記リードを構成することであり、前記第1の端部部分が前記リードの終端端部を形成し、前記第2の端部部分が前記リードの別の終端端部を形成する、構成することと、
前記リードに沿った前記第1の端部部分から前記第2の端部部分までの湾曲距離が、前記第1の端部部分から前記第2の端部部分までの直線距離よりも大きくなるように前記リードを構成することと
をさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項17】
前記上部部分の上面の垂直高さが、前記第1のパッド接続部分の垂直高さよりも2~20倍大きくなるように前記リードを構成することをさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項18】
概して弓形形状の構造を有するように前記リードを構成することをさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項19】
前記少なくとも1つの支持構造体を用意することと、
前記リードによるシグナリング劣化を軽減するように構成された要素を配置することと
をさらに含み、
前記要素が金属構造を含み、
前記要素が、以下のうちの1つに、すなわち、前記少なくとも1つの支持構造体上に、または前記少なくとも1つの支持構造体内に、配置される、
請求項12に記載のプロセス。
【請求項20】
前記少なくとも1つの支持構造体に、限られた数の追加の機能部を含むゾーンを形成することと、
前記要素を前記ゾーンに配置することと
をさらに含む、請求項19に記載のプロセス。
【請求項21】
前記少なくとも1つの支持構造体が、ビアを有するコプレーナ導波路(CPWG)プリント回路基板(PCB)を含み、
前記要素を含む前記ゾーンが、前記ビアを含まない、
請求項20に記載のプロセス。
【請求項22】
前記少なくとも1つの電気構成要素を用意することをさらに含み、
前記電気構成要素がRF(高周波)構成要素を含む、
請求項21に記載のプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体デバイス信頼性を高めるためのシステムに関する。本開示は、さらに、半導体デバイスの信頼性を高めるためのプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
電気構成要素は、一般に、導電性トラック、パッド、および他の機能部を有する構造体に支持される。電気構成要素は、一般に、リードを用いて構造体に接続される。例えば、構造体は、導電性トラック、パッド、および他の機能部を介して電気構成要素を機械的に支持し、電気的に接続するプリント回路基板(PCB)とすることができる。電気構成要素を支持構造体に電気的に接続し、機械的に固定するために、電気構成要素は、一般に、リードを介して支持構造体上にはんだ付けされる。
【0003】
しかしながら、電気構成要素および支持構造体は、しばしば、温度変化にさらされる環境で実装される。その結果、電気構成要素は、しばしば、温度サイクル試験、熱衝撃試験などに合格することが要求される。これに関して、電気構成要素および/または支持構造体の熱サイクルは、関連するリード構造体、および電気構成要素と支持構造体との間の接続部に悪影響を与えることが見いだされた。特に、電気構成要素および/または支持構造体の熱サイクルは、リード構造体と、リード構造体が接続されるパッドとの間の接続部に、亀裂、疲労特徴(fatigue feature)、破壊、層間剥離、などの欠陥を形成することが見いだされた。
【0004】
例えば、電気構成要素および/または支持構造体を接続するリードは、温度サイクル試験中にリード-はんだ界面で亀裂、疲労特徴、破壊、層間剥離、などを示し始めることが見いだされた。その上、層間剥離などの欠陥は、温度サイクル試験の1000サイクルの後に極度に悪化した。電気構成要素および/または支持構造体は、温度サイクル試験、熱衝撃試験などに合格することが要求される。しかしながら、リード-はんだ界面の上記の欠陥のため、電気構成要素および/または支持構造体は、そのような温度サイクル試験、熱衝撃試験などに不合格になる可能性がある。その上、リード-はんだ界面の上記の欠陥のため、電気構成要素および/または支持構造体は、後に、デバイスの故障がもたらされること、信頼性が低下することなどになる可能性がある。例えば、図21は、支持構造体4のパッド3に接続するリード2を有するデバイス1を示す。追加として、デバイス1のリード2は、リード2を電気構成要素7に接続するためのパッド6を含む。図21は、さらに、デバイス1には層間剥離の形態の欠陥8が発生していることを示す。同じように、図22は、さらに、亀裂の形態の欠陥8が発生している別のデバイス1を示す。同様に、図23は、さらに、亀裂の形態の欠陥8が発生している別のデバイス1を示す。接続部での亀裂、疲労特徴、破壊、層間剥離、などの上記の欠陥は、一般に、デバイス、デバイスを実装したシステムなどの信頼性に直接的な影響を及ぼす可能性がある。
【0005】
その結果、必要なものは、電気構成要素および/または支持構造体のリード-はんだ界面での亀裂、疲労特徴、破壊、および/または層間剥離の発生を低減するためのシステムおよびプロセスである。
【0006】
本開示は、リード-はんだ界面での亀裂、疲労特徴、破壊、および/または層間剥離(故障モード)の少なくとも1つの根本的原因に対処するためのシステムおよびプロセスを提供する。特に、故障モードの少なくとも1つの根本的原因は、一つには、温度変位中のはんだ疲労であることが見いだされている。
【発明の概要】
【0007】
1つの一般的な態様は、デバイスの電気的接続部の信頼性を高めるように構成されたシステムを含み、このシステムは、少なくとも1つの支持構造体のパッドを少なくとも1つの電気構成要素のパッドに電気的に接続するように構成されたリードを含み、リードは、第1の上面を含む第1のパッド接続部分を含み、第1のパッド接続部分は、1つの支持構造体のパッドにリードを接続するように構成され、リードは、第2の上面を含む第2のパッド接続部分を含み、第2のパッド接続部分は、少なくとも1つの電気構成要素のパッドにリードを接続するように構成され、リードは上部部分を含み、上部部分はその下面に配置された下面を含み、上部部分は、第1のパッド接続部分と第2のパッド接続部分との間に配置され、上部部分の下面は、第1のパッド接続部分の第1の上面の垂直方向上方に配置され、上部部分の下面は、第2のパッド接続部分の第2の上面の垂直方向上方に配置される。
【0008】
1つの一般的な態様は、デバイスの電気的接続部の信頼性を高めるように構成されたプロセスを含み、このプロセスは、少なくとも1つの支持構造体のパッドを少なくとも1つの電気構成要素のパッドに電気的に接続するように構成されたリードを形成することと、第1の上面を含む第1のパッド接続部分をもつリードを用意することと、少なくとも1つの支持構造体のパッドにリードを接続するための第1のパッド接続部分を構成することと、第2の上面を含む第2のパッド接続部分をもつリードを用意することと、少なくとも1つの支持構造体のパッドにリードを接続するための第2のパッド接続部分を構成することと、上部部分を含むようにリードを配置することであり、上部部分がその下面に配置された下面を含む、配置することと、第1のパッド接続部分と第2のパッド接続部分との間に上部部分を配置することと、上部部分の下面を、第1のパッド接続部分の第1の上面の垂直方向上方に存在するように配置することと、上部部分の下面を、第2のパッド接続部分の第2の上面の垂直方向上方に配置されるように配置することとを含む。
【0009】
本開示の追加の特徴、利点、および態様は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載されており、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲の検討から明らかになるであろう。その上、本開示の前述の要約と以下の詳細な説明の両方は、例示であり、請求される本開示の範囲を限定することなくさらなる説明を提供することが意図されていることを理解されたい。
【0010】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれる添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の態様を例証し、詳細な説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。本開示とそれを実践できる様々な方法との基本的な理解に必要とされるよりも詳細に本開示の構造的詳細を示すように試みられていない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の態様によるシステムの斜視側面図である。
図2】本開示の態様による別のシステムの斜視側面図である。
図3】本開示の態様による別のシステムの斜視側面図である。
図4図1によるシステムの側面図である。
図5図4によるシステムの側面図である。
図6図4によるシステムの側面図である。
図7図4によるシステムの側面図である。
図8】本開示の態様による図4のリードのラインV-Vに沿った断面図である。
図9】本開示の態様による図4のリードのラインV-Vに沿った断面図である。
図10】いくつかの実施態様におけるあり得る劣化したシグナリング性能を示すグラフである。
図11】本開示の態様によるシステムの上面図である。
図12図11によるシステムの側面図である。
図13図11によるシステムの側面図である。
図14図11によるシステムの側面図である。
図15図11によるシステムの側面図である。
図16図11によるシステムの上面図である。
図17図11によるシステムの上面図である。
図18図11によるシステムの上面図である。
図19】本開示の態様による改善されたシグナリング性能を示すグラフである。
図20】本開示の態様によるシステムを実装するプロセスを示す図である。
図21】リードの例示的な欠陥を示す図である。
図22】リードの例示的な欠陥を示す図である。
図23】リードの例示的な欠陥を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の態様、ならびにその様々な特徴および有利な詳細が、添付の図面に記載および/または図示され、以下の説明で詳述される非限定的な態様および例を参照してより完全に説明される。図面に示された特徴は必ずしも縮尺通りに描かれておらず、本明細書に明確に述べられていない場合でさえ、当業者が認識するように、1つの態様の特徴は他の態様で利用されてもよいことに留意されたい。よく知られている構成要素および処理技法の説明は、本開示の態様を不必要に不明瞭にしないために省略されることがある。本明細書で使用される例は、単に、本開示を実践できる方法を理解しやすくし、さらに、当業者が本開示の態様を実践できるようにすることが意図される。したがって、本明細書の例および態様は本開示の範囲を限定すると解釈されるべきでなく、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲および適用法によってのみ定義される。その上、同様の参照番号は、図面のいくつかの図の全体にわたって、および開示される様々な実施形態において、類似の部分を表すことに留意されたい。
【0013】
第1の、第2のなどの用語が、本明細書において様々な要素を説明するために使用されることがあるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、第1の要素が、第2の要素と呼ばれてもよく、同様に、本開示の範囲から逸脱することなく、第2の要素が、第1の要素と呼ばれてもよい。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連づけてリストされたアイテムのうちの1つまたは複数のありとあらゆる組合せを含む。
【0014】
層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上に(on)」に存在するか、または別の要素の「上へ(onto)」延びるといわれるとき、それは、別の要素の上に直接存在するか、または別の要素の上へ直接延びることができ、あるいは介在する要素が、さらに、存在してもよいことを理解されるであろう。対照的に、要素が、別の要素の「上に直接(directly on)」存在するか、または別の要素の「上へ直接(directly onto)」延びるといわれるとき、介在する要素は存在しない。同様に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素を「覆って(over)」存在するか、または別の要素を「覆って(over)」延びるといわれるとき、それは、別の要素を直接覆って存在するか、または別の要素を直接覆って延びることができ、あるいは介在要素が、さらに、存在してもよいことを理解されるであろう。対照的に、要素が、別の要素を「直接覆って(directly over)」存在するか、または別の要素を「直接覆って(directly onto)」延びるといわれるとき、介在する要素は存在しない。要素が、別の要素に「接続される」、または別の要素に「結合される」といわれるとき、それは、別の要素に直接接続されるか、または別の要素に直接結合され得、あるいは介在要素が存在してもよいことも理解されるであろう。対照的に、要素が、別の要素に「直接接続される(directly connected)」か、または別の要素に「直接結合される(directly coupled)」といわれるとき、介在する要素は存在しない。
【0015】
「より下に(below)」もしくは「より上に(above)」または「上部の(upper)」もしくは「下部の(lower)」または「水平の(horizontal)」もしくは「垂直の(vertical)」などの相対語は、本明細書では、図に示されるように、1つの要素、層、または領域の別の要素、層、または領域との関係を説明するために使用され得る。これらの用語および上述で論じられた用語は、図に示された方位に加えてデバイスの異なる方位を包含するように意図されていることを理解されるであろう。
【0016】
本明細書で使用される用語は、特定の態様のみを説明するためのものであり、本開示を限定することを意図されていない。本明細書で使用される「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が明確に他の意味を示さない限り複数形も含むことを意図されている。本明細書で使用されるときの「含む、備える(comprises)」、「含んでいる、備えている(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含んでいる(including)」という用語は、明言された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことをさらに理解されるであろう。
【0017】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書の文脈および関連技術における意味と矛盾しない意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書において明確に定義されない限り、理想化されたか、または過度に形式化された意味で解釈されないことをさらに理解されるであろう。
【0018】
図1は、本開示の態様によるシステムの斜視側面図を示す。
【0019】
図2は、本開示の態様による別のシステムの斜視側面図を示す。
【0020】
図3は、本開示の態様による別のシステムの斜視側面図を示す。
【0021】
特に、図1図2、および図3は、デバイス500の様々な構成要素の信頼性を高めるように構成されたシステム100を示す。デバイス500は、システム100、少なくとも1つの支持構造体200、少なくとも1つの電気構成要素300などを含むことができる。他の態様では、システム100は、デバイス500、少なくとも1つの支持構造体200、少なくとも1つの電気構成要素300などを含むことができる。
【0022】
特に、システム100は、少なくとも1つの支持構造体200と少なくとも1つの電気構成要素300との間に少なくとも1つの接続部104を含むことができる。1つの態様では、システム100は、以下でさらに説明するように、少なくとも1つの接続部104の信頼性を高めることができる。少なくとも1つの支持構造体200は、パッド202を含むことができ、少なくとも1つの電気構成要素300は、パッド302を含むことができる。少なくとも1つの接続部104は、少なくとも1つの支持構造体200のパッド202を少なくとも1つの電気構成要素300のパッド302に電気的に接続するリード102によって実現され得る。少なくとも1つの接続部104は、少なくとも1つの支持構造体200と少なくとも1つの電気構成要素300との間のリード102を介して信号および/または電力を伝送することができる。
【0023】
1つの態様では、リード102は、応力除去機能部106を含むことができる。1つの態様では、リード102は、少なくとも1つの接続部104および/またはデバイス500の信頼性を部分的に高める応力除去機能部106を含むことができる。
【0024】
1つまたは複数の態様では、応力除去機能部106を含むリード102は、様々な形状で実装することができる。これに関して、形状は、リード102、パッド202、およびパッド302を含む面で見た断面形状として定義することができ、その面は、少なくとも1つの支持構造体200の上面および/または少なくとも1つの電気構成要素300の上面に対して垂直である。様々な形状は、図1に示されるような概して湾曲形状の構造、図2に示されるような概して三角形形状の構造、図3に示されるような概して弓形形状の構造などを含むことができる。
【0025】
様々な形状は、鷲の嘴の形状の構造、鐘形曲線の構造、双円錐形状の構造、弓形曲線形状の構造、弾丸先端形状の構造、コックドハット曲線形状の構造、バイコーン形状の構造、蛇行形状の構造、A字型形状の構造(大文字のAに似た形状)、D字型形状の構造(大文字のDに似た形状)、円形セクタ形状の構造、円形セグメント形状の構造、三日月形形状の構造、半円形状の構造、多角形形状の構造、自由形式形状の構造、などをさらに含むことができる。
【0026】
図4は、図1によるシステムの側面図を示す。
【0027】
特に、図4は、システム100、少なくとも1つの支持構造体200、少なくとも1つの電気構成要素300、デバイス500などの詳細を示す。その上、図4はリード102の特定の形状を示しているが、本明細書に記載されるようなリード102の様々な他の形状はまた、同様に、図4に示されるようなシステム100、少なくとも1つの支持構造体200、少なくとも1つの電気構成要素300、デバイス500などの様々な詳細を含むことができる。
【0028】
特に、少なくとも1つの支持構造体200は、上面204を含むことができる。1つの態様では、パッド202は、上面204上に配置することができる。1つの態様では、パッド202は、上面204上に直接配置することができる。1つの態様では、パッド202は、上面204内に配置することができる。1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200の上面204は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、パッド202の上面206は、全体的に平坦とすることができる。パッド202上に、リード-はんだ界面208が、リード102とパッド202との間に形成され得る。特に、リード102は、下面114を有することができ、リード-はんだ界面208は、下面114と、パッド202の上面206との間に形成され得る。
【0029】
図4は、少なくとも1つの電気構成要素300が上面304を含むことができることをさらに示している。1つの態様では、パッド302は、上面304上に配置することができる。1つの態様では、パッド302は、上面304上に直接配置することができる。1つの態様では、パッド302は、上面304内に配置することができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300の上面304は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、パッド302の上面306は、全体的に平坦とすることができる。パッド302上に、リード-はんだ界面308が、リード102とパッド302との間に形成され得る。特に、リード102は、下面124を有することができ、リード-はんだ界面308は、下面124と、パッド302の上面306との間に形成され得る。
【0030】
1つの態様では、リード102の下面114は、面152に置くことができ、リード102の下面124は、面150に置くことができる。面152と面150とは、図4に示されるように垂直方向にオフセットされ得る。1つの態様では、リード102の下面114は、面152に置くことができ、リード102の下面124は、面150に置くことができ、面152と面150とは、垂直方向において、同じ垂直高さとすることができる(図示せず)。
【0031】
1つの態様では、リード102は、金属材料から形成することができる。1つの態様では、リード102は、銅、ニッケル-コバルト鉄合金、Kovar(商標)などのような金属材料から形成することができる。
【0032】
1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200に配置されたパッド202は、金属材料を含むことができる。1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200に配置されたパッド202は、銅、金、ニッケルなどおよびそれらの組合せなどの金属材料およびその組合せを含むことができる。
【0033】
1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300に配置されるパッド302は、金属材料を含むことができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300に配置されるパッド202は、銅、金、ニッケルなどおよびそれらの組合せなどの金属材料を含むことができる。
【0034】
1つの態様では、リード-はんだ界面208および/またはリード-はんだ界面308は、はんだを含むことができ、および/またははんだから形成され得る。はんだは、下面114とパッド202との間および下面124とパッド302との間に接合を形成するために使用することができる可融金属合金とすることができる。はんだは、鉛フリーはんだ、鉛はんだ、などとすることができる。鉛フリーはんだは、スズ、銅、銀、ビスマス、インジウム、亜鉛、アンチモン、微量の他の金属、などを含むことができる。鉛はんだは、鉛、他の金属(スズなど)、などを含むことができる。はんだは、必要に応じて、フラックスをさらに含むことができる。
【0035】
図5は、図4によるシステムの側面図を示す。
【0036】
特に、図5は、リード102の詳細をさらに示す。これに関して、図5はリード102の特定の形状を示しているが、本明細書に記載されるようなリード102の様々な他の形状はまた、同様に、本明細書でさらに説明するようなリード102の様々な詳細を含むことができる。
【0037】
リード102は、パッド接続部分116を含むことができる。パッド接続部分116は、その下面に配置された下面114を含むことができる。パッド接続部分116は、上面118をさらに含むことができる。
【0038】
1つの態様では、パッド接続部分116は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、上面118は、全体的に、面152と平行にすることができる。1つの態様では、下面114は、面152内にあり、面152と全体的に平行にすることができる。
【0039】
リード102は、パッド接続部分126を含むことができる。パッド接続部分126は、その下面に配置された下面124を含むことができる。パッド接続部分126は、上面128をさらに含むことができる。
【0040】
1つの態様では、パッド接続部分126は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、上面128は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、上面128は、全体的に、面150と平行にすることができる。1つの態様では、下面124は、全体的に平坦とすることができる。1つの態様では、下面124は、全体的に、面150と平行であり、面150内にあり得る。
【0041】
1つの態様では、面152と面150とは、図5に示されるように垂直方向にオフセットされ得る。1つの態様では、面152と面150とは、垂直方向において、同じ垂直高さとすることができる(図示せず)。
【0042】
リード102は、上部部分130を含むことができる。上部部分130は、その下面に配置された下面132を含むことができる。上部部分130は、その上面に配置された上面134を含むことができる。1つの態様では、上部部分130は、パッド接続部分116とパッド接続部分126との間に配置することができる。
【0043】
リード102は、パッド接続部分116と上部部分130との間を接続する接続部分140を含むことができる。接続部分140は、上面および下面を有することができる。1つの態様では、接続部分140は、面152から上方に、上部部分130に接続するようにパッド接続部分116から湾曲することができる。
【0044】
リード102は、パッド接続部分126と上部部分130との間を接続する接続部分142を含むことができる。接続部分142は、上面および下面を有することができる。1つの態様では、接続部分142は、面150から上方に、上部部分130に接続するようにパッド接続部分126から湾曲することができる。
【0045】
1つの態様では、上部部分130は、図1および図5に示されるように、湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図1および図5に示されるように、接続部分140と接続部分142との間に延びる湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図1および図5に示されるように、湾曲した凸状の構造を有することができる。
【0046】
1つの態様では、上部部分130は、図2に示されるように、湾曲した三角形形状の構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図2に示されるように、接続部分140と接続部分142との間に延びる湾曲した三角形形状の構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図2に示されるように、湾曲した凸状の構造を有することができる。
【0047】
1つの態様では、上部部分130は、図3に示されるように、湾曲した弓形形状の構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図3に示されるように、接続部分140と接続部分142との間に延びる湾曲した弓形形状の構造を有することができる。1つの態様では、上部部分130は、図3に示されるように、湾曲した凸状の構造を有することができる。
【0048】
1つの態様では、接続部分140は、湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分140は、パッド接続部分116と上部部分130との間に延びる湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分140は、凹状の湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分140は、パッド接続部分116と上部部分130との間に延びる凹状の湾曲した構造を有することができる。
【0049】
1つの態様では、接続部分142は、湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分142は、パッド接続部分126と上部部分130との間に延びる湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分142は、凹状の湾曲した構造を有することができる。1つの態様では、接続部分142は、パッド接続部分116と上部部分130との間に延びる凹状の湾曲した構造を有することができる。
【0050】
1つの態様では、下面132は、面152を基準にして下面114の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、下面132は、面150を基準にして下面124の垂直方向上方に配置され得る。
【0051】
1つの態様では、下面132は、面152を基準にして下面114の垂直方向上方に配置され得、下面132は、面150を基準にして下面124の垂直方向上方に配置され得る。
【0052】
1つの態様では、下面132は、面152を基準にして上面118の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、下面132は、面150を基準にして上面128の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、下面132は、面152を基準にして上面118の垂直方向上方に配置され得、下面132は、面150を基準にして上面128の垂直方向上方に配置され得る。
【0053】
1つの態様では、接続部分140の一部は、面152を基準にして下面114の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、接続部分142の一部は、面150を基準にして下面124の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、接続部分140の一部は、面152を基準にして下面114の垂直方向上方に配置され得、接続部分142の一部は、面150を基準にして下面124の垂直方向上方に配置され得る。
【0054】
1つの態様では、接続部分140の一部は、面152を基準にして上面118の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、接続部分142の一部は、面150を基準にして上面128の垂直方向上方に配置され得る。1つの態様では、接続部分140の一部は、面152を基準にして上面118の垂直方向上方に配置され得、接続部分142の一部は、面150を基準にして上面128の垂直方向上方に配置され得る。
【0055】
図6は、図4によるシステムの側面図である。
【0056】
特に、図6は、リード102の詳細をさらに示す。これに関して、図6はリード102の特定の形状を示しているが、本明細書に記載されるようなリード102の様々な他の形状はまた、同様に、本明細書でさらに説明するようなリード102の様々な詳細を含むことができる。
【0057】
図6に示されるように、リード102は、第1の端部部分136および第2の端部部分146を含むことができる。1つの態様では、第1の端部部分136は、リード102の終端端部(リード102の左側端部)を形成することができ、第2の端部部分146は、リード102の終端端部(リード102の右側端部)を形成することができる。第1の端部部分136から第2の端部部分146までの直線距離162が図6に示されている。言い換えれば、第1の端部部分136から第2の端部部分146までの直線距離162は、第1の端部部分136から第2の端部部分146までの寸法直線距離(dimensional linear distance)とすることができる。
【0058】
第1の端部部分136から第2の端部部分146までの湾曲距離160も図6に示されている。湾曲距離160は、パッド接続部分116の長さ、接続部分140の長さ、上部部分130の長さ、接続部分142の長さ、およびパッド接続部分126の長さを含む。言い換えれば、湾曲距離160は、リード102が平らに延ばされた場合のリード102の長さであり得る。
【0059】
1つの態様では、リード102の湾曲距離160は直線距離162よりも大きい。1つの態様では、リード102の湾曲距離160は、直線距離162よりも5%~50%大きい、5%~10%大きい、10%~15%大きい、15%~20%大きい、20%~25%大きい、25%~30%大きい、30%~40%大きい、5%~50%大きい。
【0060】
図7は、図4によるシステムの側面図である。
【0061】
特に、図7は、リード102の詳細をさらに示す。これに関して、図7はリード102の特定の形状を示しているが、本明細書に記載されるようなリード102の様々な他の形状はまた、同様に、本明細書でさらに説明するようなリード102の様々な詳細を含むことができる。
【0062】
図7は、パッド接続部分116の垂直高さ166または厚さをさらに示す。1つの態様では、パッド接続部分116の垂直高さ166は、図7に示されるように、面152および/または下面114から上面118までの距離として定義することができる。
【0063】
図7は、さらに、上部部分130の上面134の垂直高さ164を示す。1つの態様では、上部部分130の垂直高さ164は、図7に示されるように、面152および/または下面114から上面134までの距離として定義することができる。
【0064】
1つの態様では、上部部分130の上面134の垂直高さ164は、パッド接続部分116の垂直高さ166よりも大きくすることができる。
【0065】
1つの態様では、上部部分130の垂直高さ164は、パッド接続部分116の垂直高さ166よりも2~20倍大きく、2~4倍大きく、4~6倍大きく、6~8倍大きく、8~10倍大きく、10~12倍大きく、12~14倍大きく、14~16倍大きく、16~18倍大きく、または18~20倍大きくすることができる。
【0066】
1つの態様では、上部部分130の垂直高さ164は、パッド接続部分126の垂直高さよりも2~20倍大きく、2~4倍大きく、4~6倍大きく、6~8倍大きく、8~10倍大きく、10~12倍大きく、12~14倍大きく、14~16倍大きく、16~18倍大きく、または18~20倍大きくすることができる。
【0067】
特に、本明細書に記載されるリード102の構造の1つまたは複数の態様は、リード102および/または応力除去機能部106が、熱サイクル、熱膨張、温度変化などを経験する可能性があるデバイス500の様々な構成要素の移動に関連づけられ得る温度変化の間屈曲し、リード-はんだ界面208および/またはリード-はんだ界面308の応力を減少させることを可能にする。
【0068】
図8は、本開示の態様による、図4のリードのラインV-Vに沿った断面図を示す。
【0069】
特に、図8は、少なくとも1つの接続部104を形成するリード102の断面図を示す。リード102は、先行技術リードと比較して小さいおよび/または薄い構造を有することができ、少なくとも1つの接続部104の信頼性を高め、リード-はんだ界面208の信頼性を高め、および/またはリード-はんだ界面308の信頼性を高めるためのシステム100の機能をさらに提供することができる。図8に示されるように、リード102は、図8に示されるような概して長方形の断面形状、概して正方形(図示せず)、などを有することができる。これに関して、リード102は、幅108、高さ110、および区域112を有することができる。幅108、高さ110、および区域112のうちの1つまたは複数は、少なくとも1つの接続部104の信頼性を高め、リード-はんだ界面208の信頼を高め、および/またはリード-はんだ界面308の信頼性を高めるためのシステム100の機能をさらに提供するために、先行技術のリードよりも小さくすることができる。特に、リード102の小さいおよび/または薄い構造により、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル、熱膨張、温度変化、などを経験する可能性があるデバイス500の様々な構成要素の移動に関連づけられ得る温度変化の間屈曲し、リード-はんだ界面208および/またはリード-はんだ界面308の応力を減少させることができる。
【0070】
1つの態様では、リード102は、その全長に沿って小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0071】
1つの態様では、リード102は、その全長の一部に沿って小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0072】
1つの態様では、リード102は、パッド接続部分116、接続部分140、上部部分130、接続部分142、および/またはパッド接続部分126のうちの1つにおいて小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0073】
1つの態様では、幅108は、先行技術のリードの幅よりも5%~50%小さく、5%~10%小さく、10%~15%小さく、15%~20%小さく、20%~30%小さく、30%~40%小さく、または40%~50%小さくすることができる。
【0074】
1つの態様では、高さ110は、先行の技術リードの高さよりも5%~50%小さく、5%~10%小さく、10%~15%小さく、15%~20%小さく、20%~30%小さく、30%~40%小さく、または40%~50%小さくすることができる。
【0075】
1つの態様では、区域110は、先行の技術リードの区域よりも5%~50%小さく、5%~10%小さく、10%~15%小さく、15%~20%小さく、20%~30%小さく、30%~40%小さく、または40%~50%小さくすることができる。
【0076】
図9は、本開示の態様による、図4のリードのラインV-Vに沿った断面図を示す。
【0077】
特に、図9は、少なくとも1つの接続部104を形成するリード102の断面図を示す。リード102は、少なくとも1つの接続部104の信頼性を高め、リード-はんだ界面208の信頼性を高め、および/またはリード-はんだ界面308の信頼性を高めるためのシステム100の機能をさらに提供するために、先行技術リードと比較して小さいおよび/または薄い構造を有することができる。図9に示されるように、リード102は、図9に示されるような概して円形の断面形状または概して楕円形の断面形状(図示せず)を有することができる。これに関して、リード102は、幅108(または直径)および区域112を有することができる。幅108および区域112のうちの1つまたは複数は、少なくとも1つの接続部104の信頼性を高め、リード-はんだ界面208の信頼を高め、および/またはリード-はんだ界面308の信頼性を高めるためのシステム100の機能をさらに提供するために、先行技術のリードよりも小さくすることができる。特に、リード102の小さいおよび/または薄い構造により、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル、熱膨張、温度変化、などを経験する可能性があるデバイス500の様々な構成要素の移動に関連づけられ得る温度変化の間屈曲し、リード-はんだ界面208および/またはリード-はんだ界面308の応力を減少させることができる。
【0078】
1つの態様では、リード102は、その全長に沿って小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0079】
1つの態様では、リード102は、その全長の一部に沿って小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0080】
1つの態様では、リード102は、パッド接続部分116、接続部分140、上部部分130、接続部分142、および/またはパッド接続部分126のうちの1つにおいて小さいおよび/または薄い構造を有することができる。
【0081】
1つの態様では、幅108は、先行技術のリードの幅よりも5%~50%小さく、5%~10%小さく、10%~15%小さく、15%~20%小さく、20%~30%小さく、30%~40%小さく、または40%~50%小さくすることができる。
【0082】
1つの態様では、区域112は、先行の技術リードの区域よりも5%~50%小さく、5%~10%小さく、10%~15%小さく、15%~20%小さく、20%~30%小さく、30%~40%小さく、または40%~50%小さくすることができる。
【0083】
リード102は、形成ツールを用いて形成することができる。1つの態様では、形成ツールは、ダイとすることができる。1つの態様では、形成ツールは、プレスを使用してリード102を切断および形成することができる。形成ツールは、ダイブロック、パンチプレート、ブランクパンチ、ピアスパンチ、ストリッパプレート、パイロット、ガイド、バックゲージ、またはフィンガストップ、セッティングブロック、ブランキングダイ、ピアスダイ、シャンク、などのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0084】
態様では、応力除去機能部106は、本明細書に開示されるように、リード102、リード102の小さいおよび/または薄い構造、パッド接続部分116、接続部分140、上部部分130、接続部分142、パッド接続部分126、などのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0085】
態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル、熱膨張、温度変化、などを経験する可能性があるデバイス500の様々な構成要素の移動に関連づけられ得る温度変化の間屈曲するように構成することができる。
【0086】
態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308の応力を低減するように構成することができる。態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル中のリード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308の応力を低減するように構成することができる。
【0087】
態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308のはんだ疲労を低減するように構成することができる。態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル中のリード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308のはんだ疲労を低減するように構成することができる。
【0088】
態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308の欠陥を低減するように構成することができる。態様では、リード102および/または応力除去機能部106は、熱サイクル中の熱サイクル中のリード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308のはんだ疲労を低減するように構成することができる。欠陥は、亀裂、疲労特徴、破壊、層間剥離、などを含むことができる。
【0089】
追加として、リード102および/または応力除去機能部106を実装するシステム100は、リード102、リード-はんだ界面208、リード-はんだ界面308、パッド202、パッド302などのうちの1つまたは複数の間の接続部における、亀裂、疲労特徴、破壊、層間剥離、などのような故障モードおよび欠陥を低減させる。
【0090】
その上、リード102および/または応力除去機能部106を実装するシステム100は、より多くのデバイス500が熱衝撃試験、温度サイクル試験、などに合格することを保証する。
【0091】
1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、少なくとも1つの電気構成要素300と他の電子構成要素とを機械的に支持し電気的に接続するように構成することができる。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、導電性トラック、パッド、パッド202、および他の機能部を含むことができる。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、非導電性基板材料のシート層上および/または間にラミネートされ得る銅などの金属材料の1つまたは複数のシート層からエッチングすることができる。少なくとも1つの電気構成要素300および他の電子構成要素は、一般に、少なくとも1つの支持構造体200上にはんだ付けされて、本明細書に開示されるように、少なくとも1つの電気構成要素300および他の電子構成要素を少なくとも1つの支持構造体200に、リード102の少なくとも1つを用いて、電気的に接続し機械的に固定することができる。
【0092】
少なくとも1つの支持構造体200は、片面(1つの金属層)、両面(1つの基板層の両面上の2つの金属層)、または多層(基板の層と交互の銅の外層および内層)とすることができる。少なくとも1つの支持構造体200は、別個の導電性ライン、トラック、回路トレース、接続のためのパッド、銅の層間に接続部を通すためのビア、およびEMシールドまたは他の目的のための連続的な導電性領域などの機能部を含むことができる。
【0093】
少なくとも1つの支持構造体200は、ビアで接続することができる異なる層上の導体を含むことができ、ビアは、絶縁基板を通る電気的トンネルとして機能することができる銅めっきされた孔などの金属めっきされた孔とすることができる。少なくとも1つの支持構造体200は、ワイヤリードが少なくとも1つの支持構造体200を通され、反対側のトレースに接合されることによって組み付けられ得る「スルーホール」構成要素を含むことができる。少なくとも1つの支持構造体200は、本明細書で開示されるリード102のうちの少なくとも1つを含むリードによって、少なくとも1つの支持構造体200の同じ面上の銅トレースに取り付けられ得る「表面実装」構成要素を含むことができる。
【0094】
1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、プリント回路基板技術を使用して製作することができるコプレーナ導波路(CPWG)とすることができる。この態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、誘電体基板上に印刷された導電トラックを、トラックのいずれかの側に少なくとも1つある1つまたは複数の戻り導体と一緒に含むことができる。これに関して、導体は、基板の同じ面上に存在することができ、したがって、コプレーナとすることができる。
【0095】
少なくとも1つの支持構造体200は、シルクスクリーン印刷プロセス、フォトエッチングプロセス、透明フィルム上への印刷プロセス、フォトマスクプロセス、光増感基板プロセス、レーザレジストアブレーションプロセス、ミリングプロセス、レーザエッチングプロセス、および/または類似のプロセスを含む1つまたは複数の製造技術を利用して製造することができる。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200はプリント回路基板(PCB)とすることができる。
【0096】
少なくとも1つの電気構成要素300は、任意の用途のための任意の電気構成要素を含むことができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、RF(高周波)構成要素とすることができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、炭化ケイ素ショットキーダイオード、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)、パワーモジュール、ゲートドライバなどとすることができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、汎用広帯域構成要素、テレコム構成要素、Lバンド構成要素、Sバンド構成要素、Xバンド構成要素、Cバンド構成要素、Kuバンド構成要素、衛星通信構成要素などのようなRF(高周波)構成要素とすることができる。
【0097】
1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)とすることができる。これに関して、HEMTは、III族窒化物ベースのデバイスとすることができ、そのようなHEMTは、高電力高周波(RF)用途、低周波高電力スイッチング用途、ならびに他の用途にとって非常に有望な候補である。例えば、GaNなどのIII族窒化物およびその合金の材料特性は、RF用途のための高RF利得および線形性とともに、高電圧および大電流の達成を可能にする。典型的なIII族窒化物HEMTは、高バンドギャップIII族窒化物(例えばAlGaN)バリア層と低バンドギャップIII族窒化物材料(例えばGaN)バッファ層との間の界面での2次元電子ガス(2DEG)の形成に依拠し、バンドギャップの小さい材料ほど電子親和力が高い。2DEGは、小さいバンドギャップ材料の蓄積層であり、高い電子濃度および高い電子移動度を含むことができる。
【0098】
図10は、いくつかの実施態様におけるあり得る劣化したシグナリング性能を示すグラフを示す。
【0099】
特に、図10は、周波数(GHz)によるS11(dB)の二変量適合に基づくあり得る劣化したシグナリング性能を示す。特定の実施態様では、本開示で説明するような非平坦構造を実装するリード102を利用するシステム100は、実施態様によっては、少なくとも1つの支持構造体200と少なくとも1つの電気構成要素300との間のシグナリング性能を劣化させることがある。
【0100】
1つの態様では、RF性能は、デバイス500の電気的挙動を説明することができる散乱パラメータまたはSパラメータによって定義することができる。Sパラメータは、利得、リターンロス、電圧定在波比(VSWR)、反射係数、などを含むことができる。
【0101】
例えば、本開示で説明するようなリード102を利用するシステム100は、実施態様によっては、少なくとも1つの電気構成要素300が高周波デバイスとして実装される場合、少なくとも1つの支持構造体200と少なくとも1つの電気構成要素300との間のシグナリング性能を劣化させることがある。これに関して、高周波デバイスを構成する少なくとも1つの電気構成要素300は、必要とされる周波数範囲において高い高周波(RF)性能を維持することが必要とされることがある。例えば、入力リターンロス(S11)に関するRF性能は、リード102を有するシステム100を利用するいくつかの態様では高くなることがある。これに関して、図10は、先行技術の平坦なリードを実施する周波数(GHz)によるS11(dB)のPOR(基準点)の二変量適合が、システム100のS11値と比較して低いS11値を有する(より良好である)(例えば、いくつかの実施態様での10~10.5GHzの周波数範囲において)可能性があることを示している。言い換えれば、システム100は、システム100のリード102および/または応力除去機能部106によって現実化されたシグナリング劣化を経験する可能性がある。
【0102】
図11は、本開示の態様によるシステムの上面図を示す。
【0103】
図12は、図11によるシステムの側面図を示す。
【0104】
図13は、図11によるシステムの側面図を示す。
【0105】
図14は、図11によるシステムの側面図を示す。
【0106】
図15は、図11によるシステムの側面図を示す。
【0107】
特に、図11は、システム100によって実装される要素600を示す。要素600は、システム100のリード102および/または応力除去機能部106によって現実化されるシグナリング劣化を軽減するように構成することができる。1つの態様では、要素600は、応力除去機能部106および/またはリード102の下に配置された金属部分、金属構成要素、金属パッド、など(以下、簡潔にするために金属パッド)を用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、パッド202に電気的に接続された金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、パッド202から電気的に絶縁された金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、リード102および/または応力除去機能部106によって引き起こされる追加の寄生インダクタンスを打ち消す分路キャパシタンスを追加することができる。
【0108】
図12に示されるように、要素600は、パッド202上に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に部分的に直接存在する金属パッドを用いて実装することができる。
【0109】
図13に示されるように、要素600は、パッド202に隣接する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に直接存在する金属パッドを用いて実装することができる。
【0110】
図14に示されるように、要素600は、パッド202の下に少なくとも部分的に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に直接存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200内に部分的に存在する金属パッドを用いて実装することができる。
【0111】
図15に示されるように、要素600は、パッド202の下に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200の下側に存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200上に直接存在する金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、長方形形状を有することができる。他の態様では、要素600は、多角形形状、自由形式形状、円形形状などを有することができる。
【0112】
図16は、図11によるシステムの上面図を示す。
【0113】
特に、図16は、要素600の様々な例示的な寸法を示す。特に、要素600は、長さ602、幅604、および厚さ606を含むことができる(図12を参照)。パッド202は、長さ282、幅284、および厚さ286を含むことができる(図12を参照)。
【0114】
1つの態様では、要素600の長さ602は、少なくとも1つの支持構造体200の長さ282よりも大きい。1つの態様では、要素600の長さ602は、少なくとも1つの支持構造体200の長さ282よりも100%~1000%、100%~200%、200%~300%、300%~400%、400%~500%、500%~600%、600%~700%、700%~800%、または900%~1000%大きい。
【0115】
1つの態様では、要素600の幅604は、少なくとも1つの支持構造体200の幅284よりも小さい。少なくとも1つの支持構造体200の幅284よりも10%~600%、10%~100%、100%~200%、200%~300%、300%~400%、400%~500%、または500%~600%小さい。
【0116】
1つの態様では、要素600の厚さ606は、パッド202の厚さ286と同じである。
【0117】
1つの態様では、要素600の厚さ606は、パッド202の厚さ286よりも小さい。1つの態様では、要素600の厚さ606は、パッド202の厚さ286よりも10%~300%、10%~50%、50%~100%、100%~200%、または200%~300%小さい。
【0118】
1つの態様では、要素600の厚さ606は、パッド202の厚さ286よりも大きい。1つの態様では、要素600の厚さ606は、パッド202の厚さ286よりも10%~300%、10%~50%、50%~100%、100%~200%、または200%~300%大きい。
【0119】
様々な態様において、要素600のサイズは、リード102および/または応力除去機能部106の形状、リード102および/または応力除去機能部106の場所、少なくとも1つの電気構成要素300のRFデバイスの性質、などごとに変更することができる。
【0120】
これに関しては、かなりの数のRF性能の問題が、要素600を追加することによって解決される可能性がある。様々な態様において、要素600は高周波性能を改善する。様々な態様において、要素600は、リターンロス(S11)の改善を含めて高周波性能を改善する。
【0121】
図17は、図11によるシステムの上面図を示す。
【0122】
特に、図17は、本明細書に記載されるようなシステム100によって実装された要素600を示す。要素600は、システム100のリード102によって現実化されるシグナリング劣化を軽減するように構成される。追加として、特定の態様では、要素600を含むゾーン170を含むように少なくとも1つの支持構造体200を実装することが有利であり得る。特に、ゾーン170は、追加の機能部を含まない、および/または限られた数の追加の機能部を含む、少なくとも1つの支持構造体200の区域とすることができる。少なくとも1つの支持構造体200における追加の機能部は、要素600を妨害する可能性がある。1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200における追加の機能部は、接地と要素600との間にキャパシタンスを作り出すことがある。
【0123】
1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200の追加の機能部は、導電性ライン、トラック、回路トレース、接続のためのパッド、ビアなどを含むことがある。したがって、1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、追加の機能部を含まない、および/または限られた数の追加の機能部を含むゾーン170を用いて実装することができる。
【0124】
図18は、図11によるシステムの上面図を示す。
【0125】
特に、図18は、本明細書に記載されるようなシステム100によって実装された要素600を示す。要素600は、システム100のリード102によって現実化されるシグナリング劣化を軽減するように構成される。追加として、特定の態様では、要素600を含むゾーン170を含むように少なくとも1つの支持構造体200を実装することが有利であり得る。特に、ゾーン170は、追加の機能部を含まない、および/または限られた数の追加の機能部を含む、少なくとも1つの支持構造体200の区域とすることができる。少なくとも1つの支持構造体200における追加の機能部は、要素600を妨害する可能性がある。1つの態様では、少なくとも1つの支持構造体200における追加の機能部は、接地と要素600との間にキャパシタンスを作り出すことがある。
【0126】
図18にさらに示されるように、ゾーン170は、トレース262およびビア260を含まない。特に、要素600を含むゾーン170は、トレース262、ビア260、などのような追加の機能部を含まない可能性がある。
【0127】
1つの態様では、要素600は、少なくとも1つの支持構造体200に実装することができ、少なくとも1つの支持構造体200は、コプレーナ導波路(CPWG)PCBとして実装される。これに関して、要素600は、接地と要素600との間にキャパシタンスを作り出すことがある。この態様では、キャパシタンスは、図18に示されるように、要素600の場所内のゾーン170ではビア260を少なくとも阻止することによって対処することができる。
【0128】
特定の態様では、CPWG PCBとして実装された少なくとも1つの支持構造体200に実装された要素600は、リターンロス(S11)を含む信号性能を改善しながら、小さいサイズ、低コスト、製造の容易さ、信号線への容易なアクセス、低分散などを含むCPWGの利点を維持することができる。
【0129】
図19は、本開示の態様による改善されたシグナリング性能を示すグラフを示す。
【0130】
特に、図19は、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170などを実装するシステム100が、特定の実施態様の平坦なリードによる実装のシグナリング性能と比べて、周波数(GHz)によるS11(dB)の二変量適合に基づいて相応のシグナリング性能を提供することを示す。
【0131】
より具体的には、図19は、調整されているリード102と調整されていない平坦なリードの比較であるプロット900を示す。図19に示されるように、プロット900は、曲がった構成を有するリード102(応力除去機能部106を有するリード102)の実施態様の場合でさえ、本開示のシステムが、調整されていない平坦なリードの性能と同等の性能を有することができることを示している。
【0132】
図19を参照すると、トレース904、906は、調整されていない平坦なリードに関連し、トレース902、908は、調整されている曲がったリード(応力除去機能部106を有するリード102)に関連する。特に、トレース908は、調整されている曲がったリード(応力除去機能部106を有するリード102)を用いたデバイスの利得であり、トレース902は、調整されている曲がったリード(応力除去機能部106を有するリード102)を用いたデバイスのリターンロス(反射によって失われる信号の量)であり、トレース906は、調整されていない平坦なリードを用いたデバイスの利得であり、トレース904は、調整されていない平坦なリードを用いたデバイスのリターンロスである。
【0133】
図20は、本開示の態様によるシステムを実装するプロセスを示す。
【0134】
特に、図20は、半導体デバイスの信頼性を高めるためのプロセス800を示す。
【0135】
ボックス802に示されるように、応力除去機能部106を有するリード102を形成することができる。1つの態様では、リード102は、本明細書に記載されるような形成ツールを用いて形成することができる。
【0136】
リード102は、本明細書に記載されるような様々な形状で形成することができる。リード102は、パッド接続部分116を含むことができる。パッド接続部分116は、その下面に配置された下面114を含むことができる。パッド接続部分116は、上面118をさらに含むことができる。リード102は、パッド接続部分126を含むことができる。パッド接続部分126は、その下面に配置された下面124を含むことができる。パッド接続部分126は、上面128をさらに含むことができる。リード102は、上部部分130を含むことができる。上部部分130は、その下面に配置された下面132を含むことができる。上部部分130は、その上面に配置された上面134を含むことができる。
【0137】
リード102は、パッド接続部分116と上部部分130との間を接続する接続部分140を含むことができる。接続部分140は、上面および下面を有することができる。
【0138】
リード102は、パッド接続部分126と上部部分130との間を接続する接続部分142を含むことができる。接続部分142は、上面および下面を有することができる。
【0139】
リード102は、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0140】
ボックス804に示されるように、少なくとも1つの支持構造体200を設けることができる。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、少なくとも1つの電気構成要素300と他の電子構成要素とを機械的に支持し電気的に接続するように構成することができる。1つまたは複数の態様では、少なくとも1つの支持構造体200は、導電性トラック、パッド、パッド202、および他の機能部を含むことができる。少なくとも1つの支持構造体200は、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0141】
ボックス806に示されるように、リード102を少なくとも1つの支持構造体200のパッド202に取り付けるために、リード-はんだ界面208を、リード102とパッド202との間に形成することができる。特に、リード102は、下面114を有することができ、リード-はんだ界面208は、下面114と、パッド202の上面206との間に形成され得る。
【0142】
少なくとも1つの支持構造体200へのリード102の取り付けは、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0143】
ボックス808に示されるように、少なくとも1つの電気構成要素300を設けることができる。少なくとも1つの電気構成要素300は、任意の用途のための任意の電気構成要素を含むことができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、RF(高周波)構成要素とすることができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、炭化ケイ素ショットキーダイオード、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)、パワーモジュール、ゲートドライバなどとすることができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、汎用広帯域構成要素、テレコム構成要素、Lバンド構成要素、Sバンド構成要素、Xバンド構成要素、Cバンド構成要素、Kuバンド構成要素、衛星通信構成要素などのようなRF(高周波)構成要素とすることができる。1つの態様では、少なくとも1つの電気構成要素300は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)とすることができる。少なくとも1つの電気構成要素300は、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴および態様をさらに含むことができる。
【0144】
ボックス810に示されるように、リード102を少なくとも1つの電気構成要素300に取り付けるために、リード-はんだ界面308を、リード102とパッド302との間に形成することができる。特に、リード102は、下面124を有することができ、リード-はんだ界面308は、下面124と、パッド302との間に形成され得る。少なくとも1つの電気構成要素300へのリード102の取り付けは、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0145】
ボックス812に示されるように、ゾーン170を設けることができる。特に、ゾーン170は、追加の機能部を含まない、および/または限られた数の追加の機能部を含む、少なくとも1つの支持構造体200の区域とすることができる。
【0146】
ゾーン170は、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0147】
ボックス814に示されるように、要素600を設けることができる。
【0148】
1つの態様では、要素600は、パッド202に電気的に接続された金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、パッド202から電気的に絶縁された金属パッドを用いて実装することができる。1つの態様では、要素600は、リード102および/または応力除去機能部106によって引き起こされる追加の寄生インダクタンスを打ち消す分路キャパシタンスを追加することができる。
【0149】
要素600は、本明細書に記載されるようなありとあらゆる特徴、構成、配置、実施態様、態様、などをさらに含むことができる。
【0150】
したがって、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308の応力を低減する。
【0151】
追加として、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308のはんだ疲労を低減する。
【0152】
追加として、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、リード-はんだ界面208およびリード-はんだ界面308の欠陥を減少させる。
【0153】
追加として、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、リード102、リード-はんだ界面208、リード-はんだ界面308、パッド202、パッド302などのうちの1つまたは複数の間の接続部における、亀裂、疲労特徴、破壊、層間剥離、などのような故障モードおよび欠陥を低減させる。
【0154】
追加として、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、より多くのデバイス500が熱衝撃試験、温度サイクル試験、などに合格することを保証する。
【0155】
その上、リード102、応力除去機能部106、要素600、ゾーン170、などを含む開示されたシステム100は、デバイス500のシグナリング性能が高水準に維持される、実質的に劣化されないなどを保証する。
【0156】
本開示が例示的な態様に関して説明されたが、当業者は、本開示が、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で変更して実践されてもよいことを認識されよう。上述で提供されたこれらの例は、単に例示であり、本開示のすべての可能な設計、態様、用途、または変更の網羅的なリストであることを意味するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23