(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】無線通信システム、無線通信システムの管理方法、管理ノード及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20231129BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20231129BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20231129BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W48/18
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2020089323
(22)【出願日】2020-05-22
【審査請求日】2022-11-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】598121341
【氏名又は名称】慶應義塾
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】原 一貴
(72)【発明者】
【氏名】南 勝也
(72)【発明者】
【氏名】玉置 真也
(72)【発明者】
【氏名】久保 亮吾
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-043546(JP,A)
【文献】特開2001-128237(JP,A)
【文献】特開2018-046356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理ノードと複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備え、前記管理ノード
が自身と前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する無線通信システムであって、
前記APのうち少なくとも1つのAPは、通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有し、
前記端末のうち少なくとも1台は、2つ以上のAPと通信をすることが可能であり、
前記管理ノードは、
自身と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出部と、
前記特定APの検出があった場合に、
前記少なくとも1つのAPに対して、前記少なくとも1つのAPと前記少なくとも1つのAPの配下にある端末との通信のために機能している無線通信プロトコルに加えて、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコル
に代替可能な代替用の無線通信プロトコルを機能するように指示を送るとともに、前記代替用の無線通信プロトコル
を利用して前記特定APの配下にある端末との通信を開始させる切替部と、
を備える無線通信システム。
【請求項2】
前記切替部は、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
管理ノードと複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備え、前記管理ノード
が自身と前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する無線通信システムの管理方法であって、
前記管理ノード
が、
自身と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて前記特定APの検出があった場合に、
前記APのうち通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有するAPに対して、前記複数の無線通信プロトコルを有するAPと前記複数の無線通信プロトコルを有するAPの配下にある端末との通信のために機能している無線通信プロトコルに加えて、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコル
に代替可能な代替用の無線通信プロトコルを機能するように指示を送るとともに、前記代替用の無線通信プロトコル
を利用して前記特定APの配下にある端末との通信を開始させる切替ステップと、
を行う無線通信システムの管理方法。
【請求項4】
前記切替ステップにおいて、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システムの管理方法。
【請求項5】
複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備える無線通信システムにおいて、自身と前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する管理ノードであって、
自身と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出部と、
前記特定APの検出があった場合に、
前記APのうち通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有するAPに対して、前記複数の無線通信プロトコルを有するAPと前記複数の無線通信プロトコルを有するAPの配下にある端末との通信のために機能している無線通信プロトコルに加えて、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコル
に代替可能な代替用の無線通信プロトコルを機能するように指示を送るとともに、前記代替用の無線通信プロトコル
を利用して前記特定APの配下にある端末との通信を開始させる切替部と、
を備える管理ノード。
【請求項6】
前記切替部は、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の管理ノード。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の管理ノードとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、災害時ネットワークを提供する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
東日本大震災以降、災害に対する防災・減災の重要性が更に高まっており、大規模な災害が発生した際には、その直後から安否確認、被災状況確認等を目的とした重要通信の要求が急激に増大する。大規模災害時には、基地局が災害によりシステムダウンする状況や、上記で述べた通信要求の増大による輻輳から通信障害が発生する場合が考えられ、通信キャリアは、衛星チャネルをバックボーン回線として移動基地局を被災地に設置し、通信を確立しているのが現状である。
【0003】
しかしながら、大規模災害時には被災地への交通手段が途絶することも考えられ、災害発生以後に対応することは難しい。被災地への通信手段が断となった場合、安否連絡や被災地からの精確な被害情報の受信、被災地への的確な情報配信等が不可能になり、通信インフラの早期復旧や通信障害に対する対策は大きな課題である。
【0004】
このような大規模災害時の通信に関わる課題に対しては、様々な提案がなされている。例えば、特許文献1では、AP(Access Point)に異常が発生し、通信不可能となった場合においてもアドホックモードによりフレームを受信して通信を確立する方法や、特許文献2ではコグニティブ無線基地局の設置により、複数の無線メディアの中から最適な無線メディア、もしくは最適な無線チャネルを選択し、選択された無線メディア、もしくは無線チャネルを利用して無線端末との通信を行う際の通信制御手段が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-304253号公報
【文献】特許04920463
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術では、APが、通信エリアを形成する無線通信プロトコルを1つ有しており、その通信エリア内にある端末とその無線通信プロトコルにより通信を行う。当該APを複数有するシステムにおいて、複数のAPの通信エリアが重なる部分を作ることにより、重なる部分にある端末が、いずれかの無線通信プロトコルによる通信が不能となっても、他の無線通信プロトコルで通信することが可能となる。
【0007】
無線通信プロトコルの通信エリアはあらかじめ決まっているため、APの配置により、無線通信プロトコルの通信エリアの重なる部分が決定される。そこで、APの異常又は端末の通信の異常時における端末の通信の確立を重視し、無線通信プロトコルの通信エリアの重なる部分が多くなるようにAPを配置すると、同じエリアを通信エリアに持つAPが複数存在することとなり、堅牢性の向上と同時に冗長性も高くなる。しかし、冗長性が高くなると、システムに要するコストも高くなるので、通信エリアの重なる部分ができる限り少なくなるAPの配置が好ましい。
【0008】
通信エリアの重なる部分が少なくなるようにAPを配置し、APの異常又は端末の通信の異常時に、APの配置を変更することにより、異常が発生したAPの通信エリアを他のAPでカバーすることもできる。しかし、他のAPを移動させると、そのAPと正常に通信をしていた端末の通信に影響する場合があるため、配置の変更をすることは好ましくない。したがって、関連技術には、あらかじめ通信エリアが重なっている部分以外のエリアにおいて、APの異常又は端末の通信の異常時に、端末の通信が困難となる課題があった。
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、APの異常又は端末の通信の異常時に、APの移動をせずに端末が通信不可となるエリアを縮小することができる無線通信システム、無線通信システムの管理方法、管理ノード及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本開示の無線通信システムは、APの異常又は端末の通信の異常を検知し、無線通信プロトコルを切り替えることにより、通信エリアを拡大する。
【0011】
具体的には、本開示に係る無線通信システムは、管理ノードと複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備え、前記管理ノードと前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する無線通信システムであって、前記APのうち少なくとも1つのAPは、通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有し、前記端末のうち少なくとも1台は、2つ以上のAPと通信をすることが可能であり、前記管理ノードは、前記管理ノードと接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出部と、前記特定APの検出があった場合に、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える切替部と、を備える。
【0012】
本開示に係る無線通信システムの管理方法では、管理ノードと複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備え、前記管理ノードと前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する無線通信システムの管理方法であって、前記管理ノードと接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて前記特定APの検出があった場合に、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える切替ステップと、を行う。
【0013】
本開示に係る管理ノードでは、複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備える無線通信システムにおいて、自身と前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する管理ノードであって、前記自身と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出部と、前記特定APの検出があった場合に、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える切替部と、を備える。
【0014】
本開示に係る無線通信システムは、複数の無線通信プロトコルを有するAPが無線通信プロトコルを使い分けることで、当該APの移動を伴わずに当該APの通信エリアを変更できる特徴を有する。このため、当該無線通信システムは、異常が発生しているAPの周囲にある他のAPが無線通信プロトコルを切り替えて通信エリアを変更することで、異常が発生しているAPの通信エリアをカバーすることができる。従って、本発明は、APの異常又は端末の通信の異常時に、APの移動をせずに端末が通信不可となるエリアを縮小することができる。
【0015】
本開示に係る無線通信システムでは、前記切替部は、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択することを特徴とする。
【0016】
本開示に係る無線通信システムの管理方法では、前記切替ステップにおいて、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択することを特徴とする。
【0017】
本開示に係る管理ノードでは、前記切替部は、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択することを特徴とする。
【0018】
本開示に係るプログラムは、前記管理ノードとしてコンピュータを機能させる。
【0019】
本無線通信システムは、より快適な通信ネットワークを提供することができる。
【0020】
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0021】
本開示によれば、APの異常又は端末の通信の異常時に、APの移動をせずに端末が通信不可となるエリアを縮小することができる無線通信システム、無線通信システムの管理方法、管理ノード及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明に係る無線通信システムの概略構成と使用形態の一例を示す。
【
図2】本発明に係る無線通信システムの概略構成と使用形態の一例を示す。
【
図3】本発明に係る無線通信システムにおけるデータ管理方法の一例を示す。
【
図4】本発明に係る無線通信システムの管理方法の一例を示す。
【
図5】本発明に係る無線通信システムの概略構成と使用形態の一例を示す。
【
図6】本発明に係る無線通信システムの概略構成と使用形態の一例を示す。
【
図7】本発明に係る無線通信システムの管理方法の一例を示す。
【
図8】本発明に係る無線通信システムにおけるデータ管理方法の一例を示す。
【
図9】本発明に係る無線通信システムにおけるデータ管理方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本開示は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0024】
本実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を
図1、
図2、
図5及び
図6に示す。無線通信システム10は、管理ノード11と複数のアクセスポイント(AP:Access Point)(20、30、40)と複数の端末(201、202、301、302、401、402)とを備え、管理ノード11と複数のAP(20、30、40)との接続状況及び複数の端末(201、202、301、302、401、402)の端末情報を管理する無線通信システムであって、複数のAP(20、30、40)のうち少なくとも1つのAPは、通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有し、複数の端末(201、202、301、302、401、402)のうち少なくとも1台は、2つ以上のAPと通信をすることが可能であり、管理ノード11は、管理ノード11と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出部13と、前記特定APの検出があった場合に、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える切替部として機能する通信プロトコル判断部14及び管理制御部15と、を備える。
【0025】
各AP(20、30、40)は、通信プロトコル制御部と送受信部を有する。通信プロトコル制御部は、管理ノード11の指示に応じて、AP自身が有する無線通信プロトコルを機能又は停止する、端末に対してAuthentication及びAssociationの認証作業を行う等をする。各AP(20、30、40)は、送受信部を介して、管理ノード11や各端末と通信を行う。以下の実施形態でも同様とする。
【0026】
各端末(201、202、301、302、401、402)は、通信プロトコル制御部と送受信部を有する。通信プロトコル制御部は、使用可能な無線通信プロトコルの中から無線通信プロトコルの選択又は切り替え等を行う。また、各端末(201、202、301、302、401、402)は、送受信部を介して、APと通信を行う。以下の実施形態でも同様とする。
【0027】
(実施形態1)
以下、本実施形態に係る無線通信システム10の構成と動作について
図1から
図4を用いて具体的に示す。本実施形態においては、
図1及び
図2に示すように、複数のAPをAP20及びAP30とし、複数の端末を端末201、端末202、端末301及び端末302として説明する。
【0028】
図1は、AP20及びAP30が正常に機能し、各端末(201、202、301、302)との通信が行われている様子を示す。一方で、
図2には、後述するステップS101からステップS104までを行った後の様子を示す。
【0029】
AP20及びAP30のうち少なくとも1つのAPは、通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有する。本実施形態においては、AP30が2つの無線通信プロトコルを有する。1つは、AP30が主に通信に用いる無線通信プロトコルであり、以下、これを無線通信プロトコル30Aと呼ぶこととする。もう1つは、他のAP(例えば、AP20)が有する無線通信プロトコルの代替用の無線通信プロトコルであり、以下、これを無線通信プロトコル30Bと呼ぶこととする。無線通信プロトコル30Aは通信エリア31を形成し、無線通信プロトコル30Bは通信エリア32を形成する。また、通信エリア32は、通信エリア31よりも広範囲とする。
【0030】
一方で、AP20は、少なくとも1つの無線通信プロトコルを有する。以下、AP20が主に通信に用いる無線通信プロトコルを無線通信プロトコル20Aと呼ぶこととする。当該無線通信プロトコル20Aは、通信エリア21を形成する。また、無線通信プロトコル20Aは、無線通信プロトコル30Aと同一種類の無線通信プロトコルであってもよい。さらに、AP20は、AP30と同様に、代替用の無線通信プロトコルとして通信エリア22(不図示)を形成する無線通信プロトコル20Bを有していてもよい。
【0031】
AP20及びAP30は、通信エリア32が通信エリア21を包含するように配置される。AP20は、無線通信プロトコル20Aを用いて、通信エリア21内にある端末(例えば、端末201及び端末202)と通信を行う。AP30は、無線通信プロトコル30Aを用いて、通信エリア31内にある端末(例えば、端末301及び端末302)と通信を行う。通信エリア32を形成する無線通信プロトコル30Bは、AP20自身に異常が発生した場合又はAP20と通信エリア21内にある端末201又は端末202との通信に異常が発生した場合に、無線通信プロトコル20Aの代わりに用いられ、通信エリア21内にある端末201及び端末202とAP30との通信を確立する。また、通信エリア32が、通信エリア21の一部にのみ重なる場合においても、当該重なるエリア内にある端末に対しては、同様に通信を確立することができる。
【0032】
AP30は、通信エリア31及び通信エリア32が重なるエリアにおいては、通信エリア31を形成する無線通信プロトコル30Aを優先して通信に使用することが望ましい。また、AP30は、無線通信プロトコル30Bによる通信が必要ないときは、電波干渉を低減するために、無線通信プロトコル30Bを機能させないことが望ましい。
【0033】
AP20及びAP30は、自身が有する無線通信プロトコルの通信エリア内の端末の端末情報を常に又は定期的に取得する。端末情報には、少なくとも、端末が利用している無線通信プロトコル、端末の受信強度及び端末の認証情報を含む。ただし、無線通信プロトコルが機能していないことにより、取得できない端末情報については、取得しないことを許容してもよい。
【0034】
端末201、端末202、端末301及び端末302のうち少なくとも1台は、2つ以上のAPと通信をすることが可能である。すなわち、端末201、端末202、端末301及び端末302のうち少なくとも1台は、2つ以上のAPがそれぞれ有する無線通信プロトコルを用いて通信が可能であること及びこれらの無線通信プロトコルの通信エリア内に位置することが必要となる。本実施形態においては、端末201及び端末202は、無線通信プロトコル20A又は無線通信プロトコル30Bを用いて通信をすることができる。端末301及び端末302は、無線通信プロトコル30Aを用いて通信することができる。
【0035】
本実施形態では、端末201及び端末202は、通信エリア21内かつ通信エリア32内に位置することとする。端末301及び端末302は、通信エリア31内に位置することとする。各端末(201、202、301、302)は、自身が移動されることにより含まれる通信エリアが変わっても通信が確立されるように、各AP(20、30)がそれぞれ有する無線通信プロトコルの全てで通信できることが望ましい。
【0036】
管理ノード11は、管理データベース(図においては、管理DB)12、検出部13、通信プロトコル判断部14、管理制御部15及び送受信部16を備える。通信プロトコル判断部14及び管理制御部15は前記切替部として機能する。
【0037】
管理ノード11は、自身と各APとの接続状況及び各APの配下にある端末の前述した端末情報を管理する。本実施形態においては、管理ノード11は、AP20及びAP30のそれぞれと制御信号線101により接続する。
【0038】
管理ノード11は、次のように前記接続状況及び前記端末情報を取得する。管理ノード11と各APとの通信は、送受信部16及び制御信号線101を用いて行う。具体的には、管理ノード11は、送受信部16により制御信号等を送信し、制御信号線101を介して各APに伝達する。また、制御信号線101を介して各APから管理ノード11へ伝達された信号は、送受信部16により受信する。
【0039】
管理ノード11は、各APとの通信により、管理ノード11と各APとの接続状況を常に又は定期的に確認する。接続状況の確認は、keep-aliveにより行ってもよい。接続状況は、少なくとも接続ができているか否かを示すことが望ましい。
【0040】
管理ノード11は、各APとの通信により、各APの通信エリア内にある端末の前述した端末情報を取得する。端末情報の取得は、管理ノード11と各APとの接続状況の確認と同時に行ってもよい。
【0041】
管理データベース12は、接続状況の確認の結果及び取得した端末情報を表やテーブル等を用いて管理する。一例を
図3に示す。
【0042】
管理データベース12が管理する情報としては、各APの接続状況、各APが有する無線通信プロトコル、各APと通信する端末の端末情報等を例示することができる。各APが有する無線通信プロトコルは、通信エリアの大きさや通信強度等を考慮して、あらかじめ優先順位がつけられていてもよい。例えば、APが主に通信に用いる無線通信プロトコルを一次無線通信プロトコル、他のAPの代替用の無線通信プロトコルを二次無線通信プロトコルとしてもよい。本実施形態では、AP20の一次無線通信プロトコルを無線通信プロトコル20Aとする。また、AP30の一次無線通信プロトコルを無線通信プロトコル30Aとし、二次無線通信プロトコルを無線通信プロトコル30Bとする。端末情報に含まれる端末の受信強度については、AP20若しくはAP30が受信強度の情報を取得した年月日及び時間とともに管理してもよい。
【0043】
検出部13は、管理ノード11と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する。
【0044】
通信プロトコル判断部14及び管理制御部15は、検出部13において特定APの検出があった場合に、特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える。
【0045】
無線通信システムの動作の一例を
図4に示す。無線通信システムの管理方法は、管理ノードと複数のアクセスポイント(AP:Access Point)と複数の端末とを備え、前記管理ノードと前記APとの接続状況及び前記端末の端末情報を管理する無線通信システムの管理方法であって、前記管理ノードと接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する検出ステップ(S101)と、前記検出ステップにおいて前記特定APの検出があった場合に、前記特定APと前記特定APの配下にある端末との通信に用いられている無線通信プロトコルから、複数の無線通信プロトコルを有し、かつ、前記特定APと異なる他のAPの有する代替用の無線通信プロトコルに切り替える切替ステップ(S102からS104まで)と、を行う。以下、ステップS101からS104までを詳細に説明する。
【0046】
(ステップS101)
検出部13は、APと端末を監視し、
図3のようなテーブルを作成する。検出部13は、管理ノード11と接続不能なAP又はあらかじめ定めた閾値より低い受信強度の端末である特定端末を配下に持つAPを特定APとして検出する。検出がなかった場合は、S102以降のステップは行わず、再びAP及び端末を監視する。本実施形態においては、管理ノード11とAP20とが接続不能であるとし、特定APとしてAP20を検出したとする。
【0047】
(ステップS102)
通信プロトコル判断部14は、ステップS101において前記特定AP(20)の検出があった場合に、複数の無線通信プロトコルを有するAPの中から、前記特定AP(20)と前記特定AP(20)の配下にある端末(201、202)との通信に用いられている無線通信プロトコルを代替可能な無線通信プロトコルを代替用の無線通信プロトコルとして有し、かつ、特定AP(20)とは異なる他のAP(30)を選択する。また、通信プロトコル判断部14は、その代替用の無線通信プロトコル(30B)も選択する。本実施形態においては、AP30が、複数の無線通信プロトコル(30A、30B)を有している。さらに、AP30が代替用の無線通信プロトコルとして有する無線通信プロトコル30Bが形成する通信エリア32は、特定APであるAP20とその配下にある端末201及び端末202との通信に用いられている無線通信プロトコル20Aの通信エリア21を包含している。これらの理由により、通信プロトコル判断部14は、AP30及び無線通信プロトコル30Bを選択する。
【0048】
(ステップS103)
管理制御部15は、管理データベース12で管理されている情報の中から、特定AP(20)の配下にある端末(201、202)の端末情報を抽出し、ステップS102で選択されたAP(30)に送信する。本実施形態においては、管理制御部15は、端末201及び端末202の端末情報を抽出し、当該端末情報をAP30に送信する。
【0049】
(ステップS104)
管理制御部15は、ステップS102で選択されたAP(30)に対し、ステップS102で選択された無線通信プロトコル(30B)を機能するように指示を送る。本実施形態においては、管理制御部15は、AP30に対して、無線通信プロトコル30Bを機能するように指示を送る。指示を受けたAP30は、ステップS103で受信した端末情報を利用して、端末201及び端末202に対してAuthentication及びAssociation等の認証を行い、端末201及び端末202との通信を開始する。また、端末301及び端末302は、継続して無線通信プロトコル30Aを用いてAP30と通信する。
【0050】
図1及び
図2に示すように、無線通信システム10は、AP30の有する代替用の無線通信プロトコルを利用することにより、AP30の通信エリアが拡大され、AP20に異常が発生した場合であっても、端末201及び端末202の通信を確立することができる。また、端末301及び端末302は、AP30で通信エリアの拡大があっても、継続して無線通信プロトコル30Aを用いてAP30と通信することができ、通信が維持される。
【0051】
本実施形態においては、複数のAPとして2つのみを例示しているが、3つ以上の場合でも、そのうちの少なくとも1つのAPが、通信エリアを形成する複数の無線通信プロトコルを有しているときは、本実施形態と同様に扱うことができる。また、複数の端末として4台のみを例示しているが、3台以下又は5台以上の場合でも、全端末のうち少なくとも1台が、2つ以上のAPと通信をすることが可能であるときは、本実施形態と同様に扱うことができる。
【0052】
以上説明したように、無線通信システムが複数の無線通信プロトコルを有するAPを有することによって、APの異常又は端末の通信の異常時に、APの移動をせずに端末が通信不可となるエリアを縮小することができる。
【0053】
(実施形態2)
以下、本実施形態に係る無線通信システム10の構成と動作について
図5から
図9を用いて具体的に示す。本実施形態においては、
図5及び
図6に示すように、複数のAPをAP20、AP30及びAP40とし、複数の端末を端末201、端末202、端末301、端末302、端末401及び端末402として説明する。なお、AP20及びAP30並びに端末201、端末202、端末301及び端末302は、実施形態1と同様とする。
【0054】
図5は、AP20、AP30及びAP40が正常に機能し、各端末(201、202、301、302、401、402)との通信が行われている様子を示す。一方で、
図6には、後述するステップS101からステップS107までを行った後の様子を示す。
【0055】
本実施形態においては、AP40は、2つの無線通信プロトコルを有する。1つは、AP40が主に通信に用いる無線通信プロトコルであり、以下、これを無線通信プロトコル40Aと呼ぶこととする。もう1つは、他のAP(例えば、AP20)が有する無線通信プロトコルの代替用の無線通信プロトコルであり、以下、これを無線通信プロトコル40Bと呼ぶこととする。無線通信プロトコル40Aは通信エリア41を形成し、無線通信プロトコル40Bは通信エリア42を形成する。また、通信エリア42は、通信エリア41よりも広範囲とする。
【0056】
無線通信プロトコル40Aは、無線通信プロトコル20A又は無線通信プロトコル30Aと同一種類の無線通信プロトコルであってもよい。また、無線通信プロトコル40Bは、無線通信プロトコル30Bと同一種類の無線通信プロトコルであってもよい。
【0057】
AP40は、通信エリア42が通信エリア21を包含するように配置される。AP40は、無線通信プロトコル40Aを用いて、通信エリア41内にある端末(例えば、端末401及び端末402)と通信を行う。通信エリア42を形成する無線通信プロトコル40Bは、AP20自身に異常が発生した場合又はAP20と通信エリア21内にある端末201又は端末202との通信に異常が発生した場合に、無線通信プロトコル20Aの代わりに用いられ、通信エリア21内にある端末201及び端末202とAP40との通信を確立する。
【0058】
また、AP40は、通信エリア42が通信エリア31を包含するように配置されてもよい。通信エリア42を形成する無線通信プロトコル40Bは、AP30自身に異常が発生した場合又はAP30と通信エリア31内にある端末301又は端末302との通信に異常が発生した場合に、無線通信プロトコル30Aの代わりに用いられ、通信エリア31内にある端末301及び端末302とAP40との通信を確立してもよい。
【0059】
通信エリア42が、通信エリア21又は通信エリア31の一部にのみ重なる場合においても、その重なるエリア内にある端末に対しては、同様に通信を確立することができる。
【0060】
同様に、通信エリア32が通信エリア41を一部又は全部と重なる場合においては、無線通信プロトコル30Bが、無線通信プロトコル40Aの代わりに用いられ、通信エリア41内にある端末401及び端末402とAP30との通信を確立してもよい。
【0061】
AP30及びAP40の代替用の無線通信プロトコルが重なるエリアに関しては、後述する方法で、端末との通信に使用する無線通信プロトコルを選択する。
【0062】
AP40は、通信エリア41及び通信エリア42が重なるエリアにおいては、通信エリア41を形成する無線通信プロトコル40Aを優先して通信に使用することが望ましい。また、AP40は、無線通信プロトコル40Bによる通信が必要ないときは、電波干渉を低減するために、無線通信プロトコル40Bを機能させないことが望ましい。
【0063】
AP40は、AP20及びAP30と同様に、自身が有する無線通信プロトコルの通信エリア内の端末の端末情報を常に又は定期的に取得する。
【0064】
端末401及び端末402は、無線通信プロトコル40Aを用いて通信することができる。端末401及び端末402は、通信エリア41内に位置することとする。また、端末401及び端末402は、自身が移動されることにより含まれる通信エリアが変わっても通信が確立されるように、各APがそれぞれ有する無線通信プロトコルの全てで通信できることが望ましい。
【0065】
本実施形態に係る管理ノード11は、実施形態1における管理ノード11に、さらに次の内容を追加したものとする。管理ノード11は、AP20又はAP30と同様に、AP40と制御信号線101により接続し、通信を行う。また、管理データベース12は、AP20及びAP30に加え、AP40との接続状況の確認の結果及びAP40から取得した端末情報をAP20又はAP30と同様に表やテーブル等を用いて管理する。
【0066】
さらに、前記切替部として機能する通信プロトコル判断部14及び管理制御部15は、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択する。
【0067】
無線通信システムの動作の一例を
図7に示す。本実施形態に係る無線通信システムの管理方法は、実施形態1の無線通信システムの管理方法をベースとし、前記切替ステップにおいて、前記代替用の無線通信プロトコルが複数ある場合に、前記特定APの配下にある端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択する(S105及びS106)ことをさらに備える。以下に、ステップS101からS104までに関する実施形態1との相違点並びに新たに追加するステップS105からS107までの動作を詳細に説明する。
【0068】
(ステップS101)
実施形態1と同様とする。ここで、本実施形態における管理ノード11とAP20とが接続不能であることを検出した時点での管理データベース12上の表の一例を
図8に示す。本実施形態においては、管理ノード11とAP20とが接続不能であることを管理データベース12上でAP20の接続状況がNGであると表現する。検出部13は、この情報に基づき、管理ノード11とAP20とが接続不能であることを検出する。
【0069】
(ステップS102)
実施形態1のステップS102に加え、通信プロトコル判断部14は、AP30及び無線通信プロトコル30Bの選択と同様の理由により無線通信プロトコル40B及びAP40を選択する。
【0070】
(ステップS103)
実施形態1のステップS103に加え、管理制御部15は、端末201及び端末202の端末情報をAP40にも送信する。
【0071】
(ステップS104)
管理制御部15は、ステップS102で選択されたAP(30、40)に対し、ステップS102で選択された無線通信プロトコル(30B、40B)を機能するように指示を送る。本実施形態においては、管理制御部15は、AP30に対して、無線通信プロトコル30Bを機能するように指示を送る。さらに、管理制御部15は、AP40に対して、無線通信プロトコル40Bを機能するように指示を送る。ただし、このステップでは、AP30及びAP40は、端末201及び端末202に対して認証を行わない。
【0072】
(ステップS105)
ステップS104で指示を受けたAP(30、40)は、指示された無線通信プロトコル(30B、40B)における特定AP(20)の配下にある端末(201、202)の受信強度を取得し、管理ノード11に送信する。本実施形態においては、AP30は、無線通信プロトコル30Bにおける端末201及び端末202の受信強度を取得し、管理ノード11に送信する。同様に、AP40は、無線通信プロトコル40Bにおける端末201及び端末202の受信強度を取得し、管理ノード11に送信する。
【0073】
端末201の受信強度を取得した時点での管理データベース12上の表の一例を
図9に示す。
図9に示すように、AP30及びAP40の列に端末201の端末情報が追加され、指示された無線通信プロトコル(30B、40B)における端末201の受信強度が管理される。
【0074】
(ステップS106)
通信プロトコル判断部14は、ステップS105で取得した端末(201、202)の無線通信プロトコル30B及び40Bの受信強度を比較し、受信強度が高い無線通信プロトコルを判断する。通信プロトコル判断部14は、その結果をステップS104で指示を送った各AP(30、40)に送信する。本実施形態においては、
図9のようにAP30及びAP40のそれぞれから取得した端末201の受信強度を比較した結果、無線通信プロトコル40Bにおける端末201の受信強度の方が高かったとする。通信プロトコル判断部14は、その結果をAP30及びAP40に送信する。
【0075】
(ステップS107)
ステップS106において、判断の結果が送信された各AP(30、40)は、その結果に基づき、特定AP(20)の配下にある端末(201、202)との通信を開始するか否かを判断する。本実施形態においては、AP40は、ステップS106の判断の結果に基づき、ステップS103で受信した端末情報を利用して、端末201及び端末202に対してAuthentication及びAssociation等の認証を行い、端末201及び端末202との通信を開始する。一方で、AP30は、ステップS106の判断の結果に基づき、端末201及び端末202に対して認証を行わずに、端末201及び端末202とは通信を行わない。無線通信プロトコル30Bによる通信が必要ないときは、電波干渉を低減するために、無線通信プロトコル30Bを機能させないことが望ましい。端末301及び端末302は、継続して無線通信プロトコル30Aを用いてAP30と通信する。端末401及び端末402は、継続して無線通信プロトコル40Aを用いてAP40と通信する。
【0076】
図5及び
図6に示すように、無線通信システム10は、複数の代替用の無線通信プロトコルを利用し、受信強度に基づいて代替用の無線通信プロトコルを選択することにより、AP20に異常が発生した場合に、通信エリアが拡大するだけでなく、端末201及び端末202の快適な通信を確立することができる。また、端末301、端末302、端末401及び端末402は、APにおいて代替用の無線通信プロトコルの利用があっても、通信先のAP及び利用している無線通信プロトコルが変更されることはなく、通信が維持される。
【0077】
以上説明したように、無線通信システムは、端末の受信強度を最も高くする前記代替用の無線通信プロトコルを選択することによって、APの異常又は端末の通信の異常時においても、快適な通信を提供することができる。
【0078】
(実施形態3)
本実施形態に係るプログラムは、管理ノード11としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。管理ノード11は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。当該プログラムをインストールされたコンピュータは、
図4や
図7で説明した管理方法を実現する。
【0079】
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本開示に係る無線通信システムは、情報通信産業に適用することができる。
【符号の説明】
【0081】
10:無線通信システム
11:管理ノード
12:管理データベース
13:検出部
14:通信プロトコル判断部
15:管理制御部
16:送受信部
20、30、40:アクセスポイント
21、31、32、41、42:通信エリア
101:制御信号線
201、202、301、302、401、402:端末