(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】3次元相変化メモリデバイスを形成するための方法
(51)【国際特許分類】
H10B 63/10 20230101AFI20231201BHJP
H10N 70/00 20230101ALI20231201BHJP
【FI】
H10B63/10
H10N70/00 A
(21)【出願番号】P 2021571426
(86)(22)【出願日】2019-10-14
(86)【国際出願番号】 CN2019110948
(87)【国際公開番号】W WO2021072576
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2021-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・リュウ
【審査官】脇水 佳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-102817(JP,A)
【文献】特開2011-071207(JP,A)
【文献】特開2010-171332(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101350360(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0185411(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0271592(US,A1)
【文献】国際公開第2009/075073(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 63/10
H10N 70/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
下側ビット線コンタクトおよび前記下側ビット線コンタクトと接触している下側ビット線を形成するステップと、
複数の下側メモリセルを、前記下側ビット線より上に形成し、前記下側ビット線と接触させるステップであって、前記複数の下側メモリセルの各々は積層された相変化メモリ(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える、ステップと、
同一平面内の複数の平行なワード線を前記複数の下側メモリセルより上に形成し、前記複数の下側メモリセルと接触させるステップであって、前記ワード線の各々は前記下側ビット線に対して垂直である、ステップと、
複数の上側メモリセルを前記ワード線より上に形成し、前記ワード線と接触させるステップであって、前記複数の上側メモリセルの各々は積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える、ステップと、
上側ビット線を前記複数の上側メモリセルより上に形成し、前記複数の上側メモリセルと接触させるステップであって、前記上側ビット線は前記ワード線の各々に対して垂直である、ステップと、
上側ビット線コンタクトを前記上側ビット線より上に形成し、前記上側ビット線と接触させるステップとを含み、
前記上側ビット線コンタクトは、ウェハ平面に平行な平面視で、前記複数の上側メモリセルのうちの少なくとも1つと重なり、
前記上側ビット線コンタクトを形成するステップは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、前記上側ビット線コンタクトの限界寸法は前記上側ビット線の限界寸法以下になる、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法。
【請求項2】
前記下側ビット線コンタクトは、ウェハ平面に平行な平面視で、前記複数の下側メモリセルのうちの少なくとも1つと重なり、
前記下側ビット線コンタクトを形成するステップは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、前記下側ビット線コンタクトの限界寸法は前記下側ビット線の限界寸法以下になる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の下側メモリセルまたは前記複数の上側メモリセルを形成するステップは、
その後、第1の導体、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層を堆積してメモリスタックを形成するステップと、
その後、2つの垂直な方向で前記メモリスタックをエッチングするステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
その後前記メモリスタックをエッチングするステップは、
前記2つの垂直の方向のうちの第1の方向に前記メモリスタックをダブルパターニングするステップと、
前記第1の方向に前記ダブルパターニングされたメモリスタックをエッチングして第1のギャップを形成するステップと、
前記第1のギャップに誘電体材料を充填するステップと、
前記2つの垂直な方向のうちの第2の方向に前記エッチングされたメモリスタックをダブルパターニングするステップと、
前記第2の方向に前記ダブルパターニングされたエッチングされたメモリスタックをエッチングして第2のギャップを形成するステップと、
前記第2のギャップに前記誘電体材料を充填するステップとを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記下側ビット線、前記ワード線、または前記上側ビット線を形成するステップは、
導体の層を堆積するステップと、
導体の前記層をダブルパターニングするステップと、
導体の前記ダブルパターニングされた層をエッチングするステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
下側ビット線コンタクトおよび前記下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線を形成するステップと、
複数の下側メモリセルを、前記下側ビット線より上に形成し、前記下側ビット線と接触させるステップであって、前記複数の下側メモリセルの各々は積層された相変化メモリ(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える、ステップと、
同一平面内の複数の平行なワード線を前記複数の下側メモリセルより上に形成し、前記複数の下側メモリセルと接触させるステップであって、前記ワード線の各々は前記下側ビット線に対して垂直である、ステップと、
複数の上側メモリセルを前記ワード線より上に形成し、前記ワード線と接触させるステップであって、前記複数の上側メモリセルの各々は積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える、ステップと、
上側ビット線を前記複数の上側メモリセルより上に形成し、前記複数の上側メモリセルと接触させるステップであって、前記上側ビット線は前記ワード線の各々に対して垂直である、ステップと、
前記上側ビット線と接触する上側ビット線コンタクトを形成するステップとを含み、
前記下側ビット線コンタクトおよび前記上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも1つの限界寸法は、対応する下側ビット線または上側ビット線の限界寸法以下であり、
前記上側ビット線コンタクトは、ウェハ平面に平行な平面視で、前記複数の上側メモリセルのうちの少なくとも1つと重なり、
前記上側ビット線コンタクトを形成するステップは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、前記上側ビット線コンタクトの限界寸法は前記上側ビット線の限界寸法以下になる、3次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法。
【請求項7】
前記下側ビット線コンタク
トを形成するステップは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記下側ビット線コンタクトおよび前記上側ビット線コンタクトのうちの前記少なくとも1つの前記限界寸法は、60nm以下である、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記下側ビット線コンタクトおよび前記上側ビット線コンタクトのうちの前記少なくとも1つの前記限界寸法は、10nmから30nmの間である、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記下側ビット線コンタクトおよび前記上側ビット線コンタクトのうちの前記少なくとも1つは、前記対応する下側ビット線または上側ビット線と同じピッチを有する、請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記下側ビット線コンタクトおよび前記上側ビット線コンタクトの各々の前記限界寸法は、前記下側ビット線および前記上側ビット線の各々の前記限界寸法以下である、請求項
6に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の下側メモリセルまたは前記複数の上側メモリセルを形成するステップは、
その後、第1の導体、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層を堆積してメモリスタックを形成するステップと、
その後、2つの垂直な方向で前記メモリスタックをエッチングするステップとを含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項13】
その後前記メモリスタックをエッチングするステップは、
前記2つの垂直の方向のうちの第1の方向に前記メモリスタックをダブルパターニングするステップと、
前記第1の方向に前記ダブルパターニングされたメモリスタックをエッチングして第1のギャップを形成するステップと、
前記第1のギャップに誘電体材料を充填するステップと、
前記2つの垂直な方向のうちの第2の方向に前記エッチングされたメモリスタックをダブルパターニングするステップと、
前記第2の方向に前記ダブルパターニングされたエッチングされたメモリスタックをエッチングして第2のギャップを形成するステップと、
前記第2のギャップに前記誘電体材料を充填するステップとを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記下側ビット線、前記ワード線、または前記上側ビット線を形成するステップは、
導体の層を堆積するステップと、
導体の前記層をダブルパターニングするステップと、
導体の前記ダブルパターニングされた層をエッチングするステップとを含む、請求項
6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、3次元(3D)メモリデバイスおよびその製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プレーナ型メモリセルは、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および作製プロセスを改善することによって、より小さなサイズに縮小される。しかしながら、メモリセルの特徴寸法が下限値に近づくにつれ、プレーナプロセスおよび作製技術は困難になり、コストが増大する。その結果、プレーナ型メモリセルのメモリ密度は上限値に近づいている。
【0003】
3Dメモリアーキテクチャは、プレーナ型メモリセルのこの密度限界に対処することができる。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイへの、およびメモリアレイからの信号を制御するための周辺デバイスとを含む。たとえば、相変化メモリ(PCM)は、相変化物質を電気熱的に加熱し、および急冷することに基づき相変化物質内の非晶相の抵抗率と結晶相の抵抗率との間の差を利用することができる。PCMアレイセルは、垂直方向に3Dで積み重ねられ、3D PCMを形成することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
3Dメモリデバイスの実施形態およびそれを形成するための方法が本明細書において開示される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示される。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成され、ワード線と接触する。上側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側ビット線は、上側メモリセルより上に形成され、上側メモリセルと接触する。上側ビット線は、ワード線の各々に対して垂直である。上側ビット線コンタクトは、上側ビット線より上に形成され、上側ビット線と接触する。下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも一方は、平面視で下側メモリセルと上側メモリセルとの間に含まれるように配設される。
【0006】
別の例では、3Dメモリデバイス形成するための方法が開示されている。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。下側ビット線コンタクトは、平面視で下側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。上側ビット線コンタクトおよび複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成される。上側メモリセルの各々は、ワード線のそれぞれ1つと接触し、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側メモリセルの各々の頂面は、上側ビット線コンタクトの頂面と同一平面である。上側ビット線は、上側メモリセルおよび上側ビット線コンタクトより上に形成され、上側メモリセルおよび上側ビット線コンタクトと接触する。
【0007】
さらに別の例では、3Dメモリデバイス形成するための方法が開示されている。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成され、ワード線と接触する。上側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側ビット線は、上側メモリセルより上に形成され、上側メモリセルと接触する。上側ビット線は、ワード線の各々に対して垂直である。上側ビット線コンタクトは、上側ビット線と接触して形成される。下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも一方の限界寸法は、対応する下側ビット線または上側ビット線の限界寸法以下である。
【0008】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す、添付図面は、本開示の実施形態を例示し、説明と併せて、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作製し、使用することを可能にするのにさらに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】例示的な3D XPointメモリデバイスを例示する斜視図である。
【
図2A】例示的な3D XPointメモリデバイスを例示するブロック図である。
【
図2B】
図2Aの例示的な3D XPointメモリデバイスを例示する平面図である。
【
図2C】
図2Aの例示的な3D XPointメモリデバイスを例示する斜視図である。
【
図3A】本開示のいくつかの実施形態による、例示的な3D PCMメモリデバイスを例示するブロック図である。
【
図3B】本開示のいくつかの実施形態による、
図3Aの例示的な3D PCMメモリデバイスを例示する平面図である。
【
図3C】本開示のいくつかの実施形態による、
図3Aの例示的な3D PCMメモリデバイスを例示する斜視図である。
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態による、別の例示的な3D PCMメモリデバイスを例示する斜視図である。
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態による、なおも別の例示的な3D PCMメモリデバイスを例示する斜視図である。
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5C】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5D】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5E】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5F】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5G】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5H】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5I】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5J】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5K】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図5L】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態は、添付図面を参照しつつ説明される。
【0011】
特定の構成および配置が説明されているが、これは、例示目的のためだけに説明されていることは理解されるであろう。当業者であれば、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成および配置が使用され得ることを認識するであろう。本開示が、様々な他の用途でも採用され得ることは、当業者には明らかであろう。
【0012】
「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な一実施形態」、「いくつかの実施形態」などの、明細書における参照は、説明されている実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を備え得るが、すべての実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含み得ないことを示すことに留意されたい。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指さない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が一実施形態に関連して説明されているときに、明示的に説明されようとされまいと他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは当業者の知識の範囲内にあるであろう。
【0013】
一般に、用語は、少なくとも一部は文脈中での使い方から理解され得る。たとえば、少なくとも一部は文脈に応じて、本明細書において使用されているような「1つまたは(もしくは)複数」という言い回しは、単数形の意味で特徴、構造、もしくは特性を記述するために使用され得るか、または複数形の意味で特徴、構造、もしくは特性の組合せを記述するために使用され得る。同様に、ここでもまた、英文中の「a」、「an」、または「the」などの冠詞は、少なくとも一部は文脈に応じて単数形の使用を伝えるか、または複数形の使用を伝えるものとして理解されてよい。それに加えて、「~に基づく」という言い回しは、排他的な一連の要素を伝えることを必ずしも意図されていないと理解できるが、代わりに、ここでもまた少なくとも一部は文脈に応じて、必ずしも明示的に記述されていない追加の要素の存在を許容し得る。
【0014】
本開示における「上」、「より上」、および「真上」の意味は、「上」が何かの「上に直にある」ことを意味するだけでなく、間に中間特徴物もしくは層が入って何かの「上にある」という意味も含み、「より上」もしくは「真上」が何かの「よりの上」もしくは何かの「真上」を意味するだけなく、それが間に中間特徴物も層も入ることなく何かの「より上」もしくは何かの「真上」に(すなわち、何かの上に直に)あるという意味も含み得るような最も広い意味で解釈されるべきであることは直ちに理解されるべきである。
【0015】
「下」、「より下」、「下側」、「より上」、「上側」および同様の語などの空間的相対語は、図に例示されているように、一方の要素または特徴と他方の要素または特徴との関係を記述する際に記述を容易にするために本明細書で使用され得る。空間的相対語は、図に示されている向きに加えて、使用されている、または動作しているデバイスの異なる向きを包含することを意図されている。装置は、他の何らかの方法で配向され(90度または他の向きに回転され)てよく、本明細書で使用される空間的相対的記述子も、同様に、しかるべく解釈されるものとしてよい。
【0016】
本明細書で使用されているように、「基板」という語は、その後の材料層が加えられる材料を指す。基板それ自体にパターンを形成することができる。基板の上に加えられる材料は、パターニングされ得るか、またはパターンが形成されないままにすることができる。さらに、基板は、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、リン化インジウムなどの、広範な半導体材料を含むことができる。代替的に、基板は、ガラス、プラスチック、またはサファイアウェハなどの、電気的に非導電材料から作ることができる。
【0017】
本明細書で使用されているように、「層」という語は、厚さを有する領域を含む材料部分を指す。層は、下にあるもしくは上にある構造全体にわたって延在し得るか、または下にあるもしくは上にある構造の広がりより小さい広がりを有し得る。さらに、層が、連続構造の厚さより小さい厚さを有する均質または不均質連続構造の一領域であってよい。たとえば、層が、連続構造の頂面と底面との間、または頂面および底面のところの水平面の対の間に配置されてもよい。層は、水平、垂直、および/またはテーパー付き表面に沿って延在し得る。基板は層であってよく、1つもしくは複数の層を中に含んでいてもよく、および/またはその上に、それより上に、および/またはそれより下に1つもしくは複数の層を有することができる。層は、複数の層を含むこともできる。たとえば、インターコネクト層は、1つまたは複数の導体およびコンタクト層(インターコネクト線および/またはビアコンタクトが形成される)と1つまたは複数の誘電体層を含むことができる。
【0018】
本明細書で使用されているように、「公称的/公称的に」という言い回しは、所望の値より上および/または所望の値より下の値の範囲とともに、製品またはプロセスの設計段階において設定される、コンポーネントまたはプロセス操作に対する特性またはパラメータの所望の値もしくはターゲット値を指す。値の範囲は、製造プロセスまたは製造公差のわずかな変動によるものとしてよい。本明細書において使用されているように、「約」という語は、主題の半導体デバイスに関連付けられている特定の技術ノードに基づき変化し得る所与の量の値を示す。特定の技術ノードに基づき、「約」という語は、たとえば、値の10~30%以内(たとえば、値の±10%、±20%、または±30%)で変化する所与の量の値を示すことができる。
【0019】
本明細書で使用されているように、「3Dメモリデバイス」という用語は、メモリセルの数が基板に関して垂直方向にスケールアップされ得るように横配向基板上に垂直に配置構成され得るメモリセルを有する半導体デバイスを指す。本明細書で使用されているように、「垂直の/垂直に」という言い回しは、基板の外側表面に対して公称的に垂直であることを意味する。
【0020】
PCMは、相変化物質を電気熱的に加熱し、および急冷することに基づき相変化物質(たとえば、カルコゲナイド合金)内の非晶相の抵抗率と結晶相の抵抗率との間の差を利用することができる。PCMセル内の相変化物質は、2つの電極の間に配置され、電流が印加され、それにより、この物質(または電流経路をブロックするその少なくとも一部)をこの2つの相の間で繰り返しスイッチングしてデータを記憶させることができる。PCMセルは、垂直方向に3Dで積み重ねられ、3D PCMを形成することができる。
【0021】
3D PCMは、ビットアドレッシング可能であるようにスタッカブルクロスポイントデータアクセスアレイ(stackable cross-point data access array)と併せて、バルク材料特性の抵抗値の変化(たとえば、高抵抗状態または低抵抗状態)に基づきデータを記憶する、3D XPointメモリを含む。たとえば、
図1は、例示的な3D XPointメモリデバイス100の斜視図を例示している。3D XPointメモリデバイス100は、いくつかの実施形態により、メモリセルを垂直な導線の交点に位置決めするトランジスタレスのクロスポイントアーキテクチャを有する。3D XPointメモリデバイス100は、同一平面内の複数の平行な下側ビット線102と、下側ビット線102より上にある同一平面内の複数の平行な上側ビット線104とを備える。また、3D XPointメモリデバイス100は、下側ビット線102と上側ビット線104との垂直方向の間の同一平面内の複数の平行なワード線106を備える。
図1に示されているように、各下側ビット線102および各上側ビット線104は、(ウェハ平面に平行な)平面視のビット線方向に沿って横方向に延在し、各ワード線106は、平面視のワード線方向に沿って横方向に延在する。各ワード線106は、各下側ビット線102および各上側ビット線104に対して垂直である。
【0022】
ウェハ平面内の2つの直交する方向を例示するために
図1にはx軸およびy軸が含まれていることに留意されたい。x方向はワード線方向であり、y方向はビット線方向である。3D XPointメモリデバイス100内のコンポーネントの空間的関係をさらに例示するために、z軸も
図1に含まれていることに留意されたい。3D XPointメモリデバイス100の基板(図示せず)は、x-y平面内で横方向に延在する2つの横方向の表面、すなわち、ウェハのフロントサイド上の頂面と、ウェハのフロントサイドとは反対側のバックサイド上の底面とを含む。z軸は、x軸およびy軸の両方に対して垂直である。本明細書で使用されるように、一方のコンポーネント(たとえば、層またはデバイス)が、半導体デバイス(たとえば、3D XPointメモリデバイス100)の別のコンポーネント(たとえば、層またはデバイス)の「上」、「より上」、または「より下」にあるかどうかは、基板がz方向で半導体デバイスの最下平面に位置決めされているときにz方向(x-y平面に垂直な垂直方向)で半導体デバイスの基板に関して決定される。空間的関係を記述するための同じ概念は、本開示全体にわたって適用される。
【0023】
図1に示されているように、3D XPointメモリデバイス100は、下側ビット線102または上側ビット線104とそれぞれのワード線106との交点に各々配設されている複数のメモリセル108を備える。各メモリセル108は、少なくともPCM素子110およびセレクタ112を備え、これらは垂直方向に積層されている。各メモリセル108は、単一ビットのデータを記憶し、それぞれのセレクタ112に印加される電圧を変化させることによって書き込みまたは読み出しが可能であり、これにより、必要になるトランジスタを代替する。各メモリセル108は、各メモリセル108と接触する頂部および底部の導線、たとえば、それぞれのワード線106および下側ビット線102または上側ビット線104を通して印加される電流によって個別にアクセスされる。3D XPointメモリデバイス100のメモリセル108は、メモリアレイ内に配置構成される。
【0024】
既存の3D XPointメモリでは、上側および下側ビット線へのビット線コンタクトは、平面視でメモリアレイの外側の両方のサイドに配置構成される。3D XPointメモリは、ビット線コンタクトで囲まれた多数のメモリアレイで構成されているので、ビット線コンタクト領域は、デバイス面積の著しい部分を占有し、アレイ効率を低下させる。たとえば、
図2Aは例示的な3D XPointメモリデバイス200を例示するブロック図であり、
図2Bは、
図2Aの例示的な3D XPointメモリデバイス200を例示する平面図であり、
図2Cは、
図2Aの例示的な3D XPointメモリデバイス200を例示する斜視図である。
【0025】
図2Aに示されているように、3D XPointメモリデバイス200は、3D XPointメモリセルのアレイを各々含む2つのメモリアレイAおよびB 202を含む。各メモリアレイ202について、ビット線コンタクトは、メモリアレイ202の周囲および外側の2つのビット線コンタクト領域(BL CT)204内に配設される。すなわち、2つのビット線コンタクト領域204は、ビット線方向(y方向)でそれぞれのメモリアレイ202の両側に配置構成されているが、平面視ではメモリアレイ202とは重ならない。その結果、専用のビット線コンタクト領域204は、ビット線方向のデバイス領域の著しい部分を占有し、それによってアレイの効率を低下させ、インターコネクトルーティングスキーム(interconnect routing scheme)を複雑にする。3D XPointメモリデバイス200は、また、ワード線方向(x方向)のそれぞれのメモリアレイ202の真ん中にあるワード線コンタクト領域(WL CT)206内にワード線コンタクトを備える。
【0026】
図2Bに示されているように、各ビット線208(下側ビット線または上側ビット線のいずれか)は、ビット線方向にメモリアレイ202を越えて外側に延在する。メモリアレイ202の外側にある各ビット線208の一方または両方の端部に、ビット線208の限界寸法よりも大きい限界寸法を有するビット線延長部210が、ビット線208と比較して緩和された限界寸法を有するビット線コンタクト212を置くように形成される。すなわち、ビット線コンタクト212の限界寸法がビット線208の限界寸法よりも大きいので、ビット線コンタクト領域204のサイズがさらに大きくなり、アレイ効率が低下する。たとえば、
図2Cの斜視図に示されているように、各ビット線208がメモリアレイ202の外側でいずれかのビット線方向に横方向に延在すると、その限界寸法は大きくなり、それぞれのビット線延長部210が形成される。たとえば、ビット線208の限界寸法よりも大きい緩和された限界寸法を有するビット線コンタクト212は、各ビット線延長部210より下に接触して配設される、すなわち、同じ垂直方向に下方に延在する。
【0027】
本開示による様々な実施形態は、3D PCMメモリデバイス、たとえば、3D XPointメモリデバイスのための改善されたインターコネクトスキーム、およびその加工方法を提供する。ビット線コンタクトは、メモリアレイ領域内に形成され、これにより、メモリアレイ領域の外側に専用のビット線コンタクト領域を設ける必要がなくなり、それにより、メモリアレイの効率が向上し、インターコネクトルーティングが簡素化される。いくつかの実施形態において、ビット線コンタクトは、平面視でメモリセルの間に含まれるように配設される、すなわち、メモリアレイに重なる。いくつかの実施形態において、ビット線コンタクトの限界寸法は、対応するビット線の限界寸法以下である。すなわち、ビット線コンタクトの限界寸法は、ビット線の限界寸法と比較してもはや緩和されておらず、ビット線コンタクトサイズの縮小により、コンタクト領域をさらに節約することができる。限界寸法が緩和されていないビット線コンタクトを形成するために、いくつかの実施形態によれば、in-situポリマー堆積およびエッチングスキームが使用される。
【0028】
図3Aは、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な3D PCMメモリデバイス300を例示するブロック図である。3D XPointメモリデバイスなどの、3D PCMメモリデバイス300は、メモリアレイ領域に配設された3D PCMセルのアレイを各々含む複数のメモリアレイAおよびB302を含むことができる。また、各メモリアレイ302について、3D PCMメモリデバイス300は、ビット線方向(y方向)のメモリアレイ領域の2つの端の2つのビット線コンタクト領域(BL CT)304に配設されたビット線コンタクトを備えることができる。ビット線コンタクトがメモリアレイ領域の外側にある
図2Aの3D XPointメモリデバイス200とは異なり、3D PCMメモリデバイス300のビット線コンタクトの少なくとも一部は、メモリアレイ領域内に配設されている。
図3Aに示されているように、各ビット線コンタクト領域304は、いくつかの実施形態によれば、それぞれのメモリアレイ302と完全に重なっている。すなわち、ビット線コンタクト領域304内の各ビット線コンタクトは、いくつかの実施形態によれば、メモリアレイ領域内に配設されている。各メモリアレイ302について、3D PCMメモリデバイス300は、ワード線方向(x方向)のメモリアレイ領域の真ん中にワード線コンタクト領域(WL CT)306をさらに備えることができる。3D PCMメモリデバイス300のワード線コンタクトは、ワード線コンタクト領域306内に配設され得る。いくつかの実施形態において、ワード線コンタクトの各々は、メモリアレイ領域内に配設される。ワード線コンタクト領域306およびビット線コンタクト領域304の両方を、それぞれのメモリアレイ302のメモリアレイ領域内に配置構成することによって、コンタクト領域は節約され、メモリアレイの効率が改善され得る。
【0029】
図3Bは、本開示のいくつかの実施形態による、
図3Aの例示的な3D PCMメモリデバイス300を例示する平面図である。
図3Bに示されているように、3D PCMメモリデバイス300は、複数のビット線308をさらに含むことができる。各ビット線308は、いくつかの実施形態により、ビット線方向(y方向)にメモリアレイ302のメモリアレイ領域を横切って延在する。メモリアレイ302を越えて外側に延在する
図2Bの3D XPointメモリデバイス200のビット線208とは異なり、3D PCMメモリデバイス300のビット線308は、メモリアレイ302のメモリアレイ領域内に配設される。ビット線コンタクト212が形成される緩和された限界寸法を有するビット線延長部210を含む3D XPointメモリデバイス200とは異なり、3D PCMメモリデバイス300は、それぞれのビット線308と直接接触するビット線コンタクト310を備える。各ビット線コンタクト310は、メモリアレイ302のメモリアレイ領域内のビット線コンタクト領域304に配設され得る。いくつかの実施形態において、各ビット線コンタクト310の限界寸法は、各ビット線308の限界寸法以下である。すなわち、いくつかの実施形態により、ビット線コンタクト310の限界寸法は、ビット線308と比較して緩和されない。したがって、ビット線コンタクトサイズは、コンタクト面積をさらに節約するように縮小され得る。
図3Bに示されているように、各ビット線308は、2つのビット線コンタクト領域304において2つのビット線コンタクト310とそれぞれ接触しているけれども、他のいくつかの実施形態では、ビット線308の1つまたは複数が、2つのビット線コンタクト領域304のいずれか1つにおいて1つのビット線コンタクト310のみと接触し得ることが理解される。
【0030】
図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による、
図3Aの例示的な3D PCMメモリデバイス300を例示する斜視図である。
図3Cに示されているように、3D PCMメモリデバイス300は、複数のワード線312をさらに含むことができる。各ワード線312は、いくつかの実施形態により、ワード線方向(x方向)にメモリアレイ302のメモリアレイ領域を横切って延在する。すなわち、3D XPointメモリデバイスなどの、3D PCMメモリデバイス300のワード線312およびビット線308は、クロスポイント構造の垂直に配置構成された導線とすることができる。
【0031】
いくつかの実施形態において、3D PCMメモリデバイス300は、互いに平行な下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bを含む。たとえば、
図3Cに示されているように、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bの各々は、ビット線方向(y方向)にメモリアレイ302を横切って横方向に延在し得る。下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bは、いくつかの実施形態により、同じ限界寸法、たとえば、x方向に同じ幅を有する。一例では、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bの限界寸法は、約20nmであってもよく、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bのピッチは、約40nmであってよい。いくつかの実施形態において、3D PCMメモリデバイス300は、z方向の下側ビット線308Aと上側ビット線308Bとの間の同一平面内に平行なワード線312も備える。ワード線312の各々は、いくつかの実施形態により、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bに垂直である。一例では、ワード線312の限界寸法、たとえば、y方向の幅は、約20nmであってもよく、ワード線312のピッチは、約40nmである。下側ビット線308A、上側ビット線308B、およびワード線312は、限定はしないが、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープシリコン、シリサイド、またはそれらの任意の組合せを含む導電性材料を含むことができる。いくつかの実施形態において、下側ビット線308A、上側ビット線308B、およびワード線312の各々は、タングステンなどの金属を含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、3D PCMメモリデバイス300は、下側ビット線308Aとワード線312のそれぞれの1つとの交点に各々配設された複数の下側メモリセル314Aと、上側ビット線308Bとワード線312のそれぞれの1つとの交点に各々配設された複数の上側メモリセル314Bとを備える。各メモリセル314Aまたは314Bは、メモリセル314Aまたは314Bに接触するそれぞれのワード線312およびビット線308Aまたは308Bを通して印加される電流によって個別にアクセスされ得る。下側メモリセル314Aおよび上側メモリセル314Bの各々は、積層されたPCM素子322、セレクタ318、ならびに複数の電極316、320、および324を備えることができる。PCM素子322は、相変化物質を電気熱的に加熱し、および急冷することに基づき相変化物質内の非晶相の抵抗率と結晶相の抵抗率との間の差を利用することができる。電流が印加され、それにより、PCM素子322の相変化物質(または電流経路をブロックするその少なくとも一部)をこの2つの相に繰り返しスイッチングしてデータを記憶させることができる。単一ビットのデータが各メモリセル314Aまたは314B内に記憶され、それぞれのセレクタ318に印加される電圧を変化させることによって書き込まれるか、または読み出され、これにより、トランジスタが不要になる。いくつかの実施形態において、3つの電極316、320、および324が、それぞれ、セレクタ318より下、セレクタ318とPCM素子322との間、PCM素子322より上に配設される。他のいくつかの実施形態では、セレクタ318とPCM素子322の相対的位置は入れ替えられ得ることは理解される。
【0033】
3D PCMメモリデバイス300が、3D XPointメモリデバイスであるいくつかの実施形態では、セレクタ318およびPCM素子322は、二重に積み重ねられたストレージ/セレクタ構造にすることができる。PCM素子322の材料は、いくつかの実施形態により、GST(Ge-Sb-Te)合金などのカルコゲナイド系合金(カルコゲナイドガラス)、または任意の他の好適な相変化材料を含む。セレクタ318の材料は、Zn
xTe
y、Ge
xTe
y、Nb
xO
y、Si
xAs
yTe
zなどの任意の好適なオボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料を含むことができる。メモリアレイ302の構造、構成、および材料は、
図3Cの例に限定されず、任意の好適な構造、構成、および材料を含むことができることは理解される。電極316、320、および324は、限定はしないがW、Co、Cu、Al、炭素、ポリシリコン、ドープシリコン、シリサイド、またはこれらの任意の組合せを含む導電性材料を含むことができる。いくつかの実施形態において、電極316、320、および324の各々は、非晶質炭素などの炭素を含む。
【0034】
図3Cに示されているように、3D PCMメモリデバイス300は、下側ビット線308Aより下にあり下側ビット線308Aと接触している下側ビット線コンタクト310Aと、上側ビット線308Bより上にあり上側ビット線308Bと接触している上側ビット線コンタクト310Bとをさらに備えることができる。下側ビット線コンタクト310Aは、いくつかの実施形態により、下方に延在し、上側ビット線コンタクト310Bは、上方に延在する。すなわち、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bは、反対方向に垂直に延在することができる。下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bは、限定はしないがW、Co、Cu、Al、ポリシリコン、ドープシリコン、シリサイド、またはこれらの任意の組合せを含む導電性材料を含むことができる。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの各々は、タングステンなどの金属を含む。したがって、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bは、それぞれの下側メモリセル314Aまたは上側メモリセル314Bを個別にアドレッシングするためにそれぞれ下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bに電気的に接続される。
【0035】
上で説明されているように、ビット線コンタクト310Aおよび310Bは、チップ空間をさらに効率的に使用するために、非緩和限界寸法、すなわち、縮小されたコンタクトサイズを有することができる。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方の限界寸法(たとえば、直径)は、対応する下側ビット線308Aまたは上側ビット線308Bの限界寸法(たとえば、x方向の幅)以下である。一例では、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方の限界寸法は、対応する下側ビット線308Aまたは上側ビット線308Bの限界寸法と同じであってもよい。別の例では、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方の限界寸法は、対応する下側ビット線308Aまたは上側ビット線308Bの限界寸法より小さくてもよい。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方の限界寸法は、60nm以下など、約60nm以下である。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方の限界寸法は、10nmから30nmの間(たとえば、10nm、11nm、12nm、13nm、14nm、15nm、16nm、17nm、18nm、19nm、20nm、21nm、22nm、23nm、24nm、25nm、26nm、27nm、28nm、29nm、30nm、これらの値のいずれかによって下端を限度とする任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義される任意の範囲)など、約10nmから約30nmの間である。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの各々の限界寸法は、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bの各々の限界寸法以下である。いくつかの実施形態において、ビット線308Aおよび308Bおよびビット線コンタクト310Aおよび310Bの両方の限界寸法は、20nmなど、約20nmである。
【0036】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの少なくとも一方は、対応する下側ビット線308Aまたは上側ビット線308Bと同じピッチを有する。いくつかの実施形態において、ピッチは、80nm以下など、約80nm以下である。いくつかの実施形態において、ピッチは、20nmと60nmとの間(たとえば、20nm、22nm、24nm、26nm、28nm、30nm、32nm、34nm、36nm、38nm、40nm、42nm、44nm、46nm、48nm、50nm、52nm、54nm、56nm、58nm、60nm、これらの値のいずれかによって下端を限度とする任意の範囲、またはこれらの値のいずれか2つによって定義される任意の範囲)など、約20nmと約60nmとの間である。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの各々のピッチは、下側ビット線308Aおよび上側ビット線308Bの各々のピッチ以下である。いくつかの実施形態において、ビット線308Aおよび308Bおよびビット線コンタクト310Aおよび310Bの両方のピッチは、40nmなど、約40nmである。非緩和限界寸法およびピッチを有するビット線コンタクト310Aおよび310Bを有することによって、ビット線コンタクト310Aおよび310Bは、ビット線延長部(たとえば、
図2Cに示すような210)と接触するのとは反対に、ビット線308Aおよび308Bと直接接触することができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bのうちの少なくとも一方は、(ウェハ平面に平行な)平面図内でメモリアレイ302の下側メモリセル314Aおよび上側メモリセル314Bとの間に含まれるように配設される。本明細書において使用されているように、ビット線コンタクト310Aまたは310Bは、(i)ビット線コンタクト310Aまたは310Bが平面視でメモリセル314Aおよび314Bの少なくとも1つと重なるとき、または(ii)ビット線コンタクト310Aまたは310Bが平面視でメモリセル314Aと314Bとの間に配設されるとき、メモリアレイ302のメモリセル314Aと314Bとの間に「含まれるように」配設される。
図3Cに示されているように、メモリセル314Aおよび314Bは、ワード線312とビット線308Aおよび308Bとの交点に配置構成され、各ビット線コンタクト310Aまたは310Bは、それぞれのビット線308Aまたは308Bと接触しているので、ビット線方向(y方向)でメモリアレイ302の一番外側のメモリセル314Aおよび314Bは、下側ビット線コンタクト310Aおよび/または上側ビット線コンタクト310Bが配設され得る範囲(境界線「a」と「b」との間)を定義する。
図3Cに示されている例において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bは両方とも、それぞれ、一番外側のメモリセル314Aおよび314Bと重なり合う。つまり、各ビット線コンタクト310Aまたは310Bは、メモリアレイ302のメモリアレイ領域内に配設される。下側ビット線コンタクト310Aおよび/または上側ビット線コンタクト310Bは、平面視でメモリセル314Aと314Bとの間に含まれるように任意の位置(たとえば、
図3Cの境界「a」と「b」との間の任意の場所)に配設され得ることは理解される。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bのうちの少なくとも一方は、平面視でメモリアレイ302の下側メモリセル314Aと上側メモリセル314Bとの間に配設される、すなわち、平面視でメモリセル314Aまたは314Bと重なり合わない。
【0038】
図3Cにおいて、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト310Bの各々が、平面視でメモリアレイ302の下側メモリセル314Aと上側メモリセル314Bとの間に含まれるように配設されているが、他のいくつかの実施形態では、下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトの一方が、平面視でメモリアレイの外側に配設され得ることが理解される。言い換えると、下側ビット線コンタクトまたは上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも一方は、平面視で下側メモリセルと上側メモリセルとの間に含まれるように配設される。たとえば、
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による、別の例示的な3D PCMメモリデバイス400を例示する斜視図であり、
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による、なおも別の例示的な3D PCMメモリデバイス401を例示する斜視図である。3D PCMメモリデバイス400は、上側ビット線および上側ビット線コンタクトを除いて、
図3Cの3D PCMメモリデバイス300に類似している。
図3Cの3D PCMメモリデバイス300に関して上で説明されている同じコンポーネントの構造、機能、および材料は、説明を容易にするために繰り返さない。
【0039】
図4Aに示されているように、上側ビット線402Bは、ビット線方向(y方向)にメモリアレイ302を越えて横方向に延在し、上側ビット線402Bと接触する上側ビット線コンタクト404Bは、いくつかの実施形態により、平面視で、メモリアレイ302の下側メモリセル314Aと上側メモリセル314Bとの間に含まれるように配設されない。すなわち、下側ビット線コンタクト310Aは、いくつかの実施形態により、メモリアレイ302のメモリアレイ領域内に配設されるが、上側ビット線コンタクト404Bは、メモリアレイ302のメモリアレイ領域の外側に配設される。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト310Aおよび上側ビット線コンタクト404Bは、ビット線コンタクト310Aおよび404Bを3D PCMメモリデバイス400の同じ側からパディングできるように同じ方向に向かって、たとえば、
図4Aに示されているように下方に向かって延在する。上側ビット線402Bは、
図4A内のメモリアレイ302を越えて延在するが、上側ビット線402Bの限界寸法は増加し得ない、すなわち、上側ビット線延長部を形成せず、上側ビット線コンタクト404Bの限界寸法(たとえば、直径)は、上で詳しく説明されているように、上側ビット線402Bの限界寸法(たとえば、x方向の幅)以下であり得ることは理解される。
【0040】
次に
図4Bを参照すると、3D PCMメモリデバイス401は、下側ビット線および下側ビット線コンタクトを除いて、
図3Cの3D PCMメモリデバイス300に類似している。
図3Cの3D PCMメモリデバイス300に関して上で説明されている同じコンポーネントの構造、機能、および材料は、説明を容易にするために繰り返さない。
図4Bに示されているように、下側ビット線406Aは、ビット線方向(y方向)にメモリアレイ302を越えて横方向に延在し、下側ビット線406Aと接触する下側ビット線コンタクト408Aは、いくつかの実施形態により、平面視で、メモリアレイ302の下側メモリセル314Aと上側メモリセル314Bとの間に含まれるように配設されない。すなわち、上側ビット線コンタクト310Bは、いくつかの実施形態により、メモリアレイ302のメモリアレイ領域内に配設されるが、下側ビット線コンタクト408Aは、メモリアレイ302のメモリアレイ領域の外側に配設される。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクト408Aおよび上側ビット線コンタクト310Bは、ビット線コンタクト408Aおよび310Bを3D PCMメモリデバイス400の同じ側からパディングできるように同じ方向に向かって、たとえば、
図4Bに示されているように上方に向かって延在する。下側ビット線406Aは、
図4B内のメモリアレイ302を越えて延在するが、下側ビット線406Aの限界寸法は増加し得ない、すなわち、下側ビット線延長部を形成せず、下側ビット線コンタクト408Aの限界寸法(たとえば、直径)は、上で詳しく説明されているように、下側ビット線406Aの限界寸法(たとえば、x方向の幅)以下であり得ることは理解される。
【0041】
図5A~
図5Lは、本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な加工プロセスを示す図である。
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、3D PCMメモリデバイスを形成するための例示的な方法600のフローチャートである。
図5A~
図5L、および
図6に示されている3Dメモリデバイスの例は、
図4Aに示されている3D PCMメモリデバイス400を含む。
図5A~
図5L、および
図6については、一緒に説明される。方法600に示されている動作は網羅されておらず、例示されている動作のいずれかの前、後、または間に他の動作も同様に実行され得ることは理解される。さらに、これらの動作のうちのいくつかは、同時に、または
図6に示されているのと異なる順序で、実行されてよい。
【0042】
図6を参照すると、方法600は、下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される、動作602で開始される。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、下側ビット線コンタクトの限界寸法は下側ビット線の限界寸法以下になる。いくつかの実施形態において、下側ビット線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。導体の層は、タングステンを含むことができる。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトの限界寸法は、対応する下側ビット線の限界寸法以下である。たとえば、限界寸法は、約10nmから約30nmの間など、約60nm以下である。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトは、下側ビット線と同じピッチを有する。たとえば、ピッチは、約80nm以下である。
【0043】
図5Aを参照すると、複数の下側ビット線コンタクト504が、誘電体層502を通して形成されている。下側ビット線コンタクト504を形成するために、酸化シリコンなどの、誘電体材料を有する誘電体層502は、限定はしないが化学気相堆積(CVD)、物理気相成長(PVD)、原子層堆積(ALD)、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって最初に形成され得る。上で詳細に説明されているような非緩和限界寸法およびピッチを有する下側ビット線コンタクト504のコンタクトホール(図示せず)は、コンタクトホールの寸法を制御するために、in-situポリマー堆積およびエッチングを使用して誘電体層502を通してエッチングされ得る。たとえば、プラズマエッチングプロセスは、エッチ速度を制御するためにプラズマエッチング中にポリマー堆積(たとえば、フッ化炭素ポリマー層の蓄積)が起こるように修正され得る(「重合」とも呼ばれる)。次いで、同じプラズマエッチング装置でプラズマエッチングが実行され、それによりポリマー層をエッチバックして最終的に除去し得る。In-situポリマー堆積およびエッチングは、フォトリソグラフィでは容易に実現され得ない縮小されたコンタクトサイズを実現するためにパターニング後の下側ビット線コンタクト504の限界寸法をさらに小さくすることができる。たとえば、下側ビット線コンタクト504のコンタクトホールの限界寸法は、フォトリソグラフィ後に約50nmから約60nmの間であってもよく、in-situポリマー堆積およびエッチング後に約20nmおよび約30nmにさらに低減され得る。コンタクトホールの形成後、下側ビット線コンタクト504は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用してコンタクトホールを埋めるために、タングステンなどの、1つまたは複数の導電性材料を堆積することによって形成され得る。下側ビット線コンタクト504は、下側ビット線コンタクト504の上側端部(頂面)が誘電体層502の頂面と同一平面になるように化学機械研磨(CMP)および/またはエッチングによってさらに平坦化され得る。
【0044】
図5Aに例示されているように、導体層508は、誘電体層502上に形成され、下側ビット線コンタクト504と接触している。いくつかの実施形態において、タングステン層などの、金属層は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。
図5Bに関して以下で詳しく説明されているように、導体層508は、次いで、ダブルパターニングされ、ダブルパターニングされた導体層508は、エッチングされて、下側ビット線コンタクト504の上に、かつ下側ビット線コンタクト504と接触する下側ビット線536をそれぞれ形成する。
【0045】
方法600は、
図6に例示されているように、動作604に進み、複数の下側メモリセルが下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備えることができる。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトは、平面視で下側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。複数の下側メモリセルを形成するために、いくつかの実施形態により、第1の導体、OTS材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層がその後堆積されて、メモリスタックを形成し、その後メモリスタックが2つの垂直な方向にエッチングされる。第1、第2、および第3の導体の各々は、非晶質炭素を含むことができる。いくつかの実施形態において、その後メモリスタックをエッチングするために、メモリスタックは、2つの垂直方向の第1の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたメモリスタックは、第1の方向にエッチングされて第1のギャップを形成し、第1のギャップは、誘電体材料を充填され、エッチングされたメモリスタックは、2つの垂直方向の第2の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたエッチングされたメモリスタックは、第2の方向にエッチングされて第2のギャップを形成し、第2のギャップは、誘電体材料を充填される。
【0046】
図5Aに示されているように、下側メモリスタック506が導体層508上に形成される。いくつかの実施形態において、下側メモリスタック506を形成するために、第1の導体層510、OTS材料層512、第2の導体層514、カルコゲナイド系合金層516、および第3の導体層518が、その後、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、任意の他の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。たとえば、第1、第2、および第3の導体層510、514、および518の各々は、非晶質炭素を含んでいてもよく、OTS材料層512は、Zn
xTe
y、Ge
xTe
y、Nb
xO
y、Si
xAs
yTe
zなどを含んでいてもよく、カルコゲナイド系合金層516は、GST合金を含んでいてもよい。OTS材料層512およびカルコゲナイド系合金層516を堆積させる順序は、いくつかの実施形態では入れ替えられる得ることは理解される。いくつかの実施形態において、誘電体層520は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して、窒化ケイ素などの、誘電体材料を堆積することによって下側メモリスタック506上に形成される。
【0047】
図5Bに例示されているように、下側メモリスタック506およびその下の導体層508およびその上の誘電体層520(
図5Aに示されているような)は、ビット線方向(y方向)にエッチングされる。いくつかの実施形態において、下側メモリスタック506、導体層508、および誘電体層520は、最初にビット線方向にダブルパターニングされる。たとえば、エッチングマスク(図示せず)が、フォトリソグラフィ、現像、およびエッチングによって誘電体層520上にパターニングされる。エッチングマスクは、フォトレジストマスクまたはフォトリソグラフィマスクに基づきパターニングされたハードマスクであってよい。ダブルパターニングは、限定はしないが、形成されるべき下側ビット線536および下側メモリセル538(
図5Gに示されているような)の限界寸法を制御するために、Litho-Etch-Litho-Etch(LELE)ピッチ分割または自己整合型ダブルパターニング(SADP)を含むことができる。いくつかの実施形態において、ダブルパターニングされた下側メモリスタック506、導体層508、および誘電体層520は、ビット線方向にエッチングされて、ビット線方向に平行な第1のギャップ522を形成する。下側メモリスタック506、導体層508、および誘電体層520は、平行な第1のギャップ522を同時に形成するために、ダブルパターニングされたエッチングマスクを使用して、1つまたは複数のウェットエッチングおよび/または深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)などのドライエッチングプロセスによってエッチングスルーされ得る。それによって、ビット線方向に沿って延在する平行な下側ビット線536が形成され、これらは、いくつかの実施形態により、下側ビット線コンタクト504より上にあり、下側ビット線コンタクト504と接触している。エッチングされたメモリスタック524は、それによって、第1のギャップ522によって分離されて、同様に形成される。
【0048】
図5Cに例示されているように、第1のギャップ522(
図5Cに示されているような)は、酸化ケイ素などの、誘電体材料526を充填される。いくつかの実施形態において、誘電体材料526は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、他の任意の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して第1のギャップ522内に堆積され、続いて、CMPおよび/またはエッチングなどの平坦化プロセスが行われる。たとえば、酸化ケイ素は、ALDを使用して第1のギャップ522内に堆積され、続いてCMPが行われ、第1のギャップ522を充填し得る。
【0049】
図5Dに例示されているように、複数のワード線コンタクト528が誘電体層502上に形成される。いくつかの実施形態において、ワード線コンタクト528は、最初にパターニングによって、続いてin-situポリマー堆積およびエッチング、ならびにCVD、PVD、またはALDなどの1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって形成される。ワード線コンタクト528の上側端部(頂面)は、エッチングされたメモリスタック524の頂面と同一平面になるようにCMPを使用して平坦化され得る。平坦化プロセスにおいて、誘電体層520(
図5Cに示されているような)および誘電体材料526の頂部が除去され、いくつかの実施形態により、エッチングされたメモリスタック524の第3の導体層518の頂面を露出させる。
【0050】
方法600は、
図6に例示されているように、動作606に進み、同じ平面内の複数の平行なワード線が下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直であるものとしてよい。いくつかの実施形態において、ワード線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。
【0051】
図5Eに示されているように、導体層530は、エッチングされたメモリスタック524および誘電体材料526上に形成され、ワード線コンタクト528の上側端部と接触する。いくつかの実施形態において、タングステン層などの、金属層は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。
【0052】
図5Fに示されているように、導体層530は、次にワード線方向(x方向)にダブルパターニングされて、ワード線方向に沿って延在するエッチングマスク532を形成する。エッチングマスク532は、フォトリソグラフィ、現像、およびエッチングによって導体層530上にパターニングされ得る。エッチングマスク532は、フォトレジストマスクまたはフォトリソグラフィマスクに基づきパターニングされたハードマスクであってよい。ダブルパターニングは、限定はしないが、形成されるべき下側ワード線534および下側メモリセル538(
図5Gに示されているような)の限界寸法を制御するために、LELEピッチ分割またはSADPを含むことができる。
図5Fのダブルパターニングプロセスは、
図5Bのダブルパターニングプロセスが実行されるビット線方向に垂直である、ワード線方向に実行される。
【0053】
図5Gに例示されているように、導体層530(
図5Fに示されているような)およびその下のエッチングされたメモリスタック524は、ワード線方向(x方向)にエッチングされ、ワード線方向に第2のギャップ537を形成する。エッチングは、いくつかの実施形態により、下側ビット線536がそのまま残るように、下側ビット線536で停止する。導体層530およびエッチングされたメモリスタック524は、平行な第2のギャップ537を同時に形成するために、エッチングマスク532を使用して1つまたは複数のウェットエッチングおよび/またはDRIEなどのドライエッチングプロセスによってエッチングスルーされ得る。それによって、ワード線方向に沿って延在する平行な下側ワード線534が形成され、これらは、いくつかの実施形態により、下側ワード線コンタクト528より上にあり、下側ワード線コンタクト528と接触している。下側メモリセル538は、それによって、下側ビット線536および下側ワード線534の交点にそれぞれ同様に形成される。各下側メモリセル538は、第1の導体層510(第1の電極として)、OTS材料層512(セレクタとして)、第2の導体層514(第2の電極として)、カルコゲナイド系合金層516(PCM素子として)、および第3の導体層518(第3の電極として)を備えることができる。下側メモリセル538は、いくつかの実施形態により、下側ビット線536より上にあり、下側ビット線536と接触している。いくつかの実施形態において、下側メモリセル538は、各下側ビット線コンタクト504が平面視で下側メモリセル538の間に含まれるように配設されるように(たとえば、
図5Fのダブルパターニングプロセスによって)パターニングされる。
【0054】
図示されていないが、第2のギャップ537は、酸化シリコンなどの誘電体材料を充填され得る。いくつかの実施形態において、誘電体材料は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、他の任意の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して第2のギャップ537内に堆積され、続いて、CMPおよび/またはエッチングなどの平坦化プロセスが行われる。たとえば、酸化ケイ素は、ALDを使用して第2のギャップ537内に堆積され、続いてCMPが行われ、第2のギャップ537を充填し得る。
【0055】
方法600は、
図6に例示されているように、動作608に進み、複数の上側メモリセルがワード線より上に形成され、ワード線と接触する。上側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備えることができる。上側メモリセルの各々は、ワード線のそれぞれの1つと接触することができる。複数の上側メモリセルを形成するために、いくつかの実施形態により、第1の導体、OTS材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層がその後堆積されて、メモリスタックを形成し、その後メモリスタックが2つの垂直な方向にエッチングされる。第1、第2、および第3の導体の各々は、非晶質炭素を含むことができる。いくつかの実施形態において、その後メモリスタックをエッチングするために、メモリスタックは、2つの垂直方向の第1の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたメモリスタックは、第1の方向にエッチングされて第1のギャップを形成し、第1のギャップは、誘電体材料を充填され、エッチングされたメモリスタックは、2つの垂直方向の第2の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされてエッチングされたメモリスタックは、第2の方向にエッチングされて第2のギャップを形成し、第2のギャップは、誘電体材料を充填される。
【0056】
図5Hに例示されているように、導体層542が下側ワード線534上に形成され、上側メモリスタック540が導体層542上に形成される。いくつかの実施形態において、上側メモリスタック540を形成するために、第1の導体層544、OTS材料層546、第2の導体層548、カルコゲナイド系合金層550、および第3の導体層552が、その後、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、任意の他の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。たとえば、第1、第2、および第3の導体層544、548、および552の各々は、非晶質炭素を含んでいてもよく、OTS材料層546は、Zn
xTe
y、Ge
xTe
y、Nb
xO
y、Si
xAs
yTe
zなどを含んでいてもよく、カルコゲナイド系合金層550は、GST合金を含んでいてもよい。OTS材料層546およびカルコゲナイド系合金層550を堆積させる順序は、いくつかの実施形態では入れ替えられる得ることは理解される。いくつかの実施形態において、誘電体層554は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して、窒化ケイ素などの、誘電体材料を堆積することによって上側メモリスタック540上に形成される。
【0057】
図5Iに例示されているように、上側メモリスタック540およびその下の導体層542(
図5Hに示されているような)およびその上の誘電体層554は、ワード線方向(x方向)にエッチングされる。いくつかの実施形態において、上側メモリスタック540、導体層542、および誘電体層554は、最初にワード線方向にダブルパターニングされる。たとえば、エッチングマスク(図示せず)が、フォトリソグラフィ、現像、およびエッチングによって誘電体層554上にパターニングされる。エッチングマスクは、フォトレジストマスクまたはフォトリソグラフィマスクに基づきパターニングされたハードマスクであってよい。ダブルパターニングは、限定はしないが、形成されるべき上側ワード線534および上側メモリセル562(
図5Lに示されているような)の限界寸法を制御するために、LELEピッチ分割またはSADPを含むことができる。いくつかの実施形態において、ダブルパターニングされた上側メモリスタック540、導体層542、および誘電体層554は、ワード線方向にエッチングされて、ワード線方向に平行な第1のギャップ556を形成する。上側メモリスタック540、導体層542、および誘電体層554は、平行な第1のギャップ556を同時に形成するために、ダブルパターニングされたエッチングマスクを使用して、1つまたは複数のウェットエッチングおよび/またはDRIEなどの、ドライエッチングプロセスによってエッチングスルーされ得る。それによって、ワード線方向に沿って延在する平行な上側ワード線543が形成され、これらは、いくつかの実施形態により、下側ワード線534より上にあり、下側ワード線534と接触している。エッチングされたメモリスタック541は、それによって、第1のギャップ556によって分離されて、同様に形成される。いくつかの実施形態では、導体層542およびその結果として得られる上側ワード線543は、ワード線が下側ワード線534のみを含み、上側ワード線543を含まないように、省かれてもよいことは理解される。
【0058】
図示されていないが、第1のギャップ556は、酸化シリコンなどの誘電体材料を充填され得る。いくつかの実施形態において、誘電体材料は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、他の任意の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して第1のギャップ556内に堆積され、続いて、CMPおよび/またはエッチングなどの平坦化プロセスが行われる。たとえば、酸化ケイ素は、ALDを使用して第1のギャップ556内に堆積され、続いてCMPが行われ、第1のギャップ556を充填し得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、上側メモリセルの形成の前に、上側ビット線コンタクトが形成される。上側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含むことができ、それにより、上側ビット線コンタクトの限界寸法は上側ビット線の限界寸法以下になる。たとえば、限界寸法は、約10nmから約30nmの間など、約60nm以下である。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトは、上側ビット線と同じピッチを有する。たとえば、ピッチは、約80nm以下である。
【0060】
図5Jに例示されているように、複数の上側ビット線コンタクト558が形成される。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクト558は、最初にパターニングによって形成され、続いてin-situポリマー堆積およびエッチングが続く。上で詳細に説明されているような非緩和限界寸法およびピッチを有する上側ビット線コンタクト558のコンタクトホール(図示せず)は、コンタクトホールの寸法を制御するために、in-situポリマー堆積およびエッチングを使用してエッチングされ得る。たとえば、プラズマエッチングプロセスは、エッチ速度を制御するためにプラズマエッチング中にポリマー堆積(たとえば、フッ化炭素ポリマー層の蓄積)が起こるように修正され得る(「重合」とも呼ばれる)。次いで、同じプラズマエッチング装置でプラズマエッチングが実行され、それによりポリマー層をエッチバックして最終的に除去し得る。In-situポリマー堆積およびエッチングは、フォトリソグラフィでは容易に実現され得ない縮小されたコンタクトサイズを実現するためにパターニング後の上側ビット線コンタクト558の限界寸法をさらに小さくすることができる。コンタクトホールの形成後、上側ビット線コンタクト558は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用してコンタクトホールを埋めるために、タングステンなどの、1つまたは複数の導電性材料を堆積することによって形成され得る。上側ビット線コンタクト558の上側端部(頂面)は、エッチングされたメモリスタック541の頂面と同一平面になるようにCMPを使用して平坦化され得る。平坦化プロセスにおいて、誘電体層554(
図5Iに示されているような)および第1のギャップ556を充填する誘電体材料(図示せず)の頂部が除去され、いくつかの実施形態により、エッチングされたメモリスタック541の第3の導体層552の頂面を露出させる。
【0061】
方法600は、
図6に例示されているように、動作610に進み、上側ビット線が上側メモリセルより上に形成され、上側メモリセルと接触する。上側ビット線は、ワード線の各々に対して垂直であるものとしてよい。いくつかの実施形態において、上側ビット線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。
【0062】
図5Kに例示されているように、導体層564は、エッチングされたメモリスタック541および(
図5Jに示されているような)第1のギャップ556を充填する誘電体材料(図示せず)上に形成される。導体層564は、いくつかの実施形態により、上側ビット線コンタクト558およびエッチングされたメモリスタック541(
図5Jに示されているように)の上にあり、それらと接触している。いくつかの実施形態において、タングステン層などの、金属層は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、またはこれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して堆積される。
【0063】
図5Kに例示されているように、導体層564は、次にビット線方向(y方向)にダブルパターニングされて、ビット線方向に沿って延在するエッチングマスク568を形成する。エッチングマスク568は、フォトリソグラフィ、現像、およびエッチングによって導体層564上にパターニングされ得る。エッチングマスク568は、フォトレジストマスクまたはフォトリソグラフィマスクに基づきパターニングされたハードマスクであってよい。ダブルパターニングは、限定はしないが、形成されるべき上側ビット線560および上側メモリセル562(
図5Lに示されているような)の限界寸法を制御するために、LELEピッチ分割またはSADPを含むことができる。
図5Kのダブルパターニングプロセスは、
図5Iのダブルパターニングプロセスが実行されるワード線方向に垂直である、ビット線方向に実行される。
【0064】
図5Lに例示されているように、導体層564(
図5Kに示されているような)およびその下のエッチングされたメモリスタック541は、ビット線方向(y方向)にエッチングされ、ビット線方向に第2のギャップ570を形成する。エッチングは、いくつかの実施形態により、上側ワード線543がそのまま残るように、上側ワード線543で停止する。導体層564およびエッチングされたメモリスタック541は、平行な第2のギャップ570を同時に形成するために、エッチングマスク568(
図5Kに示されているような)を使用して1つまたは複数のウェットエッチングおよび/またはDRIEなどのドライエッチングプロセスによってエッチングスルーされ得る。それによって、ビット線方向に沿って延在する平行な上側ビット線560が、いくつかの実施形態により、上側ビット線コンタクト558より上にあり、上側ビット線コンタクト558と接触するように、形成される。上側メモリセル562は、それによって、上側ビット線560および上側ワード線543の交点にそれぞれ同様に形成される。各上側メモリセル562は、第1の導体層544(第1の電極として)、OTS材料層546(セレクタとして)、第2の導体層548(第2の電極として)、カルコゲナイド系合金層550(PCM素子として)、および第3の導体層552(第3の電極として)を備えることができる。上側ビット線560も、いくつかの実施形態により、上側メモリセル562より上にあり、上側メモリセル562と接触している。各上側メモリセル562の頂面は、いくつかの実施形態により、上側ビット線コンタクト568の頂面(上側端部)と同一平面である。
【0065】
図示されていないけれども、第2のギャップ570は、酸化シリコンなどの誘電体材料を充填され得る。いくつかの実施形態において、誘電体材料は、限定はしないがCVD、PVD、ALD、電気メッキ、無電極メッキ、他の任意の好適な堆積プロセス、またはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを使用して第2のギャップ570内に堆積され、続いて、CMPおよび/またはエッチングなどの平坦化プロセスが行われる。たとえば、酸化ケイ素は、ALDを使用して第2のギャップ570内に堆積され、続いてCMPが行われ、第2のギャップ570を充填し得る。
【0066】
上で説明されているように、上側メモリセル562の形成の前に、上側ビット線コンタクト558が形成される。したがって、
図5Lに示されているように、下方に延在する上側ビット線コンタクト558は、平面視で上側メモリセル562同士の間に含まれるように形成されていない。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトは、上側メモリセル562の形成後に形成されてもよく、平面図において上側メモリセル562同士の間に含まれるように形成され得ることが理解される。たとえば、方法600は、任意選択で、
図6に例示されているように、動作612に進むものとしてよく、上側ビット線コンタクトが上側ビット線より上に形成され、上側ビット線と接触する。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトは、平面視で上側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、上側ビット線コンタクトの限界寸法は上側ビット線の限界寸法以下になる。たとえば、限界寸法は、約10nmから約30nmの間など、約60nm以下である。いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトは、上側ビット線と同じピッチを有する。たとえば、ピッチは、約80nm以下である。上側ビット線コンタクトを形成する詳細は、
図5Aに関して上で説明されている下側ビット線コンタクト504を形成する詳細と実質的に類似しており、したがって、説明を容易にするために繰り返さない。形成された後、上側ビット線コンタクトは、いくつかの実施形態により、上側ビット線560より上にあり、上側ビット線560と接触しており、また、平面図において上側メモリセル562同士の間に含まれる。
【0067】
本開示の一態様により、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示されている。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化メモリ(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成され、ワード線と接触する。上側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側ビット線は、上側メモリセルより上に形成され、上側メモリセルと接触する。上側ビット線は、ワード線の各々に対して垂直である。上側ビット線コンタクトは、上側ビット線より上に形成され、上側ビット線と接触する。下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも1つは、平面視で下側メモリセルと上側メモリセルとの間に含まれるように配設される。
【0068】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトは、平面視で下側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。
【0069】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、下側ビット線コンタクトの限界寸法は下側ビット線の限界寸法以下になる。
【0070】
いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトは、平面視で上側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。
【0071】
いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、上側ビット線コンタクトの限界寸法は上側ビット線の限界寸法以下になる。
【0072】
いくつかの実施形態において、複数の下側メモリセルまたは上側メモリセルを形成するために、第1の導体、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層がその後堆積されて、メモリスタックを形成し、その後メモリスタックが2つの垂直な方向にエッチングされる。いくつかの実施形態において、第1、第2、および第3の導体の各々は、非晶質炭素を含む。
【0073】
いくつかの実施形態において、その後メモリスタックをエッチングするために、メモリスタックは、2つの垂直方向の第1の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたメモリスタックは、第1の方向にエッチングされて第1のギャップを形成し、第1のギャップは、誘電体材料を充填され、エッチングされたメモリスタックは、2つの垂直方向の第2の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされてエッチングされたメモリスタックは、第2の方向にエッチングされて第2のギャップを形成し、第2のギャップは、誘電体材料を充填される。
【0074】
いくつかの実施形態において、下側ビット線、ワード線、または上側ビット線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。いくつかの実施形態において、導体の層はタングステンを含む。
【0075】
本開示の別の態様により、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示されている。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化メモリ(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。下側ビット線コンタクトは、平面視で下側メモリセル同士の間に含まれるように配設される。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。上側ビット線コンタクトおよび複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成される。上側メモリセルの各々は、ワード線のそれぞれ1つと接触し、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側メモリセルの各々の頂面は、上側ビット線コンタクトの頂面と同一平面である。上側ビット線は、上側メモリセルおよび上側ビット線コンタクトより上に形成され、上側メモリセルおよび上側ビット線コンタクトと接触する。
【0076】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、下側ビット線コンタクトの限界寸法は下側ビット線の限界寸法以下になる。
【0077】
いくつかの実施形態において、上側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含み、これにより、上側ビット線コンタクトの限界寸法は上側ビット線の限界寸法以下になる。
【0078】
いくつかの実施形態において、複数の下側メモリセルまたは上側メモリセルを形成するために、第1の導体、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層がその後堆積されて、メモリスタックを形成し、その後メモリスタックが2つの垂直な方向にエッチングされる。いくつかの実施形態において、第1、第2、および第3の導体の各々は、非晶質炭素を含む。
【0079】
いくつかの実施形態において、その後メモリスタックをエッチングするために、メモリスタックは、2つの垂直方向の第1の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたメモリスタックは、第1の方向にエッチングされて第1のギャップを形成し、第1のギャップは、誘電体材料を充填され、エッチングされたメモリスタックは、2つの垂直方向の第2の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされてエッチングされたメモリスタックは、第2の方向にエッチングされて第2のギャップを形成し、第2のギャップは、誘電体材料を充填される。
【0080】
いくつかの実施形態において、下側ビット線、ワード線、または上側ビット線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。いくつかの実施形態において、導体の層はタングステンを含む。
【0081】
本開示のさらに別の態様により、3Dメモリデバイスを形成するための方法が開示されている。下側ビット線コンタクトおよび下側ビット線コンタクトと接触する下側ビット線が形成される。複数の下側メモリセルが、下側ビット線より上に形成され、下側ビット線と接触する。下側メモリセルの各々は、積層された相変化メモリ(PCM)素子、セレクタ、および複数の電極を備える。同一平面内の複数の平行なワード線が、下側メモリセルより上に形成され、下側メモリセルと接触する。ワード線の各々は、下側ビット線に対して垂直である。複数の上側メモリセルが、ワード線より上に形成され、ワード線と接触する。上側メモリセルの各々は、積層されたPCM素子、セレクタ、および複数の電極を備える。上側ビット線は、上側メモリセルより上に形成され、上側メモリセルと接触する。上側ビット線は、ワード線の各々に対して垂直である。上側ビット線コンタクトは、上側ビット線と接触して形成される。下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも1つの限界寸法は、対応する下側ビット線または上側ビット線の限界寸法以下である。
【0082】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトまたは上側ビット線コンタクトを形成することは、in-situポリマー堆積およびエッチングを含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも1つの限界寸法は、約60nm以下である。いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトのうちの少なくとも1つの限界寸法は、約10nmから約30nmの間である。
【0084】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトの少なくとも1つは、対応する下側ビット線または上側ビット線と同じピッチを有する。いくつかの実施形態において、ピッチは約80nm以下である。
【0085】
いくつかの実施形態において、下側ビット線コンタクトおよび上側ビット線コンタクトの各々の限界寸法は、下側ビット線および上側ビット線の各々の限界寸法以下である。
【0086】
いくつかの実施形態において、複数の下側メモリセルまたは上側メモリセルを形成するために、第1の導体、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)材料、第2の導体、カルコゲナイド系合金、および第3の導体の層がその後堆積されて、メモリスタックを形成し、その後メモリスタックが2つの垂直な方向にエッチングされる。いくつかの実施形態において、第1、第2、および第3の導体の各々は、非晶質炭素を含む。
【0087】
いくつかの実施形態において、その後メモリスタックをエッチングするために、メモリスタックは、2つの垂直方向の第1の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされたメモリスタックは、第1の方向にエッチングされて第1のギャップを形成し、第1のギャップは、誘電体材料を充填され、エッチングされたメモリスタックは、2つの垂直方向の第2の方向にダブルパターニングされ、ダブルパターニングされてエッチングされたメモリスタックは、第2の方向にエッチングされて第2のギャップを形成し、第2のギャップは、誘電体材料を充填される。
【0088】
いくつかの実施形態において、下側ビット線、ワード線、または上側ビット線を形成するために、導体の層が堆積され、導体の層がダブルパターニングされ、導体のダブルパターニングされた層がエッチングされる。いくつかの実施形態において、導体の層はタングステンを含む。
【0089】
特定の実施形態の前述の説明は、当技術の範囲内の知識を応用することによって、また本開示の一般的な概念から逸脱することなく、必要以上の実験を行うことなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正および/または適応させることができるように、本開示の一般的性質を明らかにするであろう。したがって、そのような適応および修正は、本明細書に提示されている教示および指導に基づき、開示されている実施形態の等価物の意味および範囲内に収まることを意図されている。本明細書の言い回しまたは用語は説明を目的としたものであり、したがって本明細書の用語または言い回しは教示および指導に照らして当業者によって解釈されるべきであることは理解されるであろう。
【0090】
本開示の実施形態は、指定された機能の実装形態およびその関係を例示する機能構成ブロックの助けを借りて上で説明された。これらの機能構成ブロックの境界は、説明の便宜のために本明細書において任意に定義されている。代替的境界は、指定された機能およびその関係が適切に実行される限り定義され得る。
【0091】
発明の概要および要約書の項は、本発明者によって企図されるような本開示の1つまたは複数の、ただしすべてではない、例示的な実施形態を規定するものとしてよく、したがって、本開示および付属の請求項をいかなる形でも制限することを意図されていない。
【0092】
本開示の程度および範囲は、上述の例示的な実施形態により制限されるのではなく、請求項およびその等価物によってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0093】
100 3D XPointメモリデバイス
102 下側ビット線
104 上側ビット線
106 ワード線
108 メモリセル
200 3D XPointメモリデバイス
202 メモリアレイAおよびB
204 ビット線コンタクト領域(BL CT)
206 ワード線コンタクト領域(WL CT)
208 ビット線
210 ビット線延長部
212 ビット線コンタクト
300 3D PCMメモリデバイス
302 メモリアレイAおよびB
304 ビット線コンタクト領域(BL CT)
306 ワード線コンタクト領域(WL CT)
308 ビット線
308A 下側ビット線
308B 上側ビット線
310 ビット線コンタクト
312 ワード線
314A 下側メモリセル
314B 上側メモリセル
316、320、および324 電極
318 セレクタ
322 PCM素子
400 3D PCMメモリデバイス
401 3D PCMメモリデバイス
402B 上側ビット線
404B 上側ビット線コンタクト
406A 下側ビット線
408A 下側ビット線コンタクト
502 誘電体層
504 下側ビット線コンタクト
506 下側メモリスタック
508 導体層
510 第1の導体層
512 OTS材料層
514 第2の導体層
516 カルコゲナイド系合金層
518 第3の導体層
520 誘電体層
522 第1のギャップ
524 メモリスタック
526 誘電体材料
528 ワード線コンタクト
530 導体層
532 エッチングマスク
534 下側ワード線
536 下側ビット線
537 第2のギャップ
538 下側メモリセル
540 上側メモリスタック
541 メモリスタック
542 導体層
543 上側ワード線
544 第1の導体層
546 OTS材料層
548 第2の導体層
550 カルコゲナイド系合金層
552 第3の導体層
554 誘電体層
556 第1のギャップ
558 上側ビット線コンタクト
560 上側ビット線
562 上側メモリセル
564 導体層
568 エッチングマスク
570 第2のギャップ
600 方法