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特許7396316通知管理システム、通信システム、通知管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】通知管理システム、通信システム、通知管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20231205BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20231205BHJP
【FI】
H04M11/00 301
G06Q50/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021037334
(22)【出願日】2021-03-09
(65)【公開番号】P2022137711
(43)【公開日】2022-09-22
【審査請求日】2022-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】中村 裕
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-182602(JP,A)
【文献】特開2008-233990(JP,A)
【文献】特開2003-005806(JP,A)
【文献】国際公開第2019/039274(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第101500044(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場の作業者が利用する第1の端末装置、及び管理者が利用する第2の端末装置と通信ネットワークを介して通信可能な通知管理システムであって、
前記現場で発生する1つ以上のイベントを選択可能に表示する前記第1の端末装置から送信される、前記1つ以上のイベントの中から選択された一のイベントの情報を受け付ける受付部と、
前記第1の端末装置で選択された前記一のイベントの情報に基づいて、前記現場で発生しているイベントの情報を通知する通知画面を表示する前記第2の端末装置に、前記一のイベントの情報を転送する転送部と、
を有し、
前記受付部は、前記第2の端末装置から、前記転送部で転送した前記一のイベントの情報に対する応答を受け付けた場合、前記応答を受信すると前記一のイベントは前記管理者により対応中である旨を表示する前記第1の端末装置、に前記応答を送信し、さらに前記受付部は、前記応答を前記第1の端末装置に送信した後に、前記一のイベントに対して前記管理者が実施した対応内容を示す対応情報を前記第2の端末装置から受け付けた場合、前記第1の端末装置に完了通知を送信する、
知管理システム。
【請求項2】
前記通知管理システムと通信可能な情報端末から、前記現場に対応する前記1つ以上のイベントの情報を含む設定情報の設定を受け付ける設定情報管理部と、
前記第1の端末装置からの要求に応じて、前記設定情報の一部、又は全部を前記第1の端末装置に提供する設定情報提供部と、
を有する、請求項1に記載の通知管理システム。
【請求項3】
前記設定情報は、前記第1の端末装置から受け付けた前記一のイベントの情報を転送する第1の転送先の情報を含む、請求項2に記載の通知管理システム。
【請求項4】
前記受付部は、前記第2の端末装置から、前記一のイベントの情報の転送を要求する転送要求を受け付けし、
前記設定情報は、前記第2の端末装置から受け付けた前記一のイベントの情報を転送する第2の転送先の情報を含み、
前記転送部は、前記転送要求に応じて、前記一のイベントの情報を前記第2の転送先に転送する、請求項2又は3に記載の通知管理システム。
【請求項5】
前記受付部が受け付けた情報をログ情報として記録する記録部と、
前記通知管理システムと通信可能な情報端末からの要求に応じて、前記記録部が記録した前記ログ情報の一部、又は全部を前記情報端末に提供するログ情報提供部と、
を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通知管理システム。
【請求項6】
記記録部は、前記受付部が受け付けた前記対応情報を前記ログ情報に記録する、
請求項5に記載の通知管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の通知管理システムと、前記第1の端末装置が実行する第1のプログラムとを含む通信システムであって、
前記第1のプログラムは、前記第1の端末装置に、
前記現場に対応する1つ以上のイベントを選択可能に表示する処理と、
前記1つ以上のイベントの中から選択された一のイベントの情報を前記通知管理システムに送信する処理と、
を実行させる、通信システム。
【請求項8】
前記通信システムは、前記第2の端末装置が実行する第2のプログラムを含み、
前記第2のプログラムは、前記第2の端末装置に、
前記通知管理システムから前記一のイベントの情報を受信する処理と、
前記一のイベントの情報を用いて、前記現場で発生しているイベントの情報を通知する通知画面を表示する表示制御処理と、
を実行させ、
前記表示制御処理は、
現在発生している1つ以上のイベントの情報を、前記通知画面に選択可能に表示し、
前記通知画面で選択されたイベントに対する対応内容を入力する対応画面を表示する、
請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
現場の作業者が利用する第1の端末装置、及び管理者が利用する第2の端末装置と通信ネットワークを介して通信可能な通知管理システムが、
前記現場で発生する1つ以上のイベントを選択可能に表示する前記第1の端末装置から送信される、前記1つ以上のイベントの中から選択された一のイベントの情報を受け付ける受付処理と、
前記第1の端末装置で選択された前記一のイベントの情報に基づいて、前記現場で発生している1つ以上のイベントの発生を通知する通知画面を表示する前記第2の端末装置に、前記一のイベントの情報を転送する転送処理と、
を実行し、
前記受付処理は、前記第2の端末装置から、前記転送処理で転送した前記一のイベントの情報に対する応答を受け付けた場合、前記応答を受信すると前記一のイベントは前記管理者により対応中である旨を表示する前記第1の端末装置、に前記応答を送信し、さらに前記受付処理は、前記応答を前記第1の端末装置に送信した後に、前記一のイベントに対して前記管理者が実施した対応内容を示す対応情報を前記第2の端末装置から受け付けた場合、前記第1の端末装置に完了通知を送信する、
知管理方法。
【請求項10】
現場の作業者が利用する第1の端末装置、及び管理者が利用する第2の端末装置と通信ネットワークを介して通信可能な通知管理システムに、
前記現場で発生する1つ以上のイベントを選択可能に表示する前記第1の端末装置から送信される、前記1つ以上のイベントの中から選択された一のイベントの情報を受け付ける受付処理と、
前記第1の端末装置で選択された前記一のイベントの情報に基づいて、前記現場で発生している1つ以上のイベントの発生を通知する通知画面を表示する前記第2の端末装置に、前記一のイベントの情報を転送する転送処理と、
を実行させ
前記受付処理は、前記第2の端末装置から、前記転送処理で転送した前記一のイベントの情報に対する応答を受け付けた場合、前記応答を受信すると前記一のイベントは前記管理者により対応中である旨を表示する前記第1の端末装置、に前記応答を送信し、さらに前記受付処理は、前記応答を前記第1の端末装置に送信した後に、前記一のイベントに対して前記管理者が実施した対応内容を示す対応情報を前記第2の端末装置から受け付けた場合、前記第1の端末装置に完了通知を送信する、
ログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知管理システム、通信システム、通知管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
生産現場等において、ラインで組み立てなどを実施している作業者が、ラインを管理する管理者に対して異常、又はトラブルなどを連絡する際に、ラインに設置されている回転灯の点灯とブザーの鳴動による通知等が行われている。また、このような連絡を行うソリューションとして、ライン内でボタンを押すと、ライン番号が電光掲示板に表示される連絡システムもある。
【0003】
また、インターホン等の通信機器において、応答する前に通信相手を確認できるように、インターホンの呼出に応じて、モバイル端末にインターホンの来訪者の画像を配信する通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシステムでは、生産現場において、管理者がブザー又は電光掲示板の情報に気がつくまで現場に駆けつけることができず、また、現場に駆けつけて初めてトラブルの内容を把握して対応することになるため、トラブルへの対応に時間を要する場合がある。また、発生したトラブルの内容は、例えば、管理者がトラブルに対応した後に記録するまで、他の管理者等と共有できないため、複数のトラブルが発生した場合、複数の管理者が手分けして複数のトラブルに対応することは困難である。
【0005】
このように、従来のシステムでは、例えば、生産現場等の現場において、発生したイベント(トラブル等)に対して管理者等が迅速に対応することができないという問題がある。なお、このような問題点は、例えば、特許文献1に開示された技術を適用しただけでは解消することは困難である。
【0006】
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、生産現場等の現場において、発生したイベントに対して管理者等が迅速に対応できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る通知管理システムは、現場の作業者が利用する第1の端末装置、及び管理者が利用する第2の端末装置と通信ネットワークを介して通信可能な通知管理システムであって、前記現場で発生する1つ以上のイベントを選択可能に表示する前記第1の端末装置から送信される、前記1つ以上のイベントの中から選択された一のイベントの情報を受け付ける受付部と、前記第1の端末装置で選択された前記一のイベントの情報に基づいて、前記現場で発生しているイベントの情報を通知する通知画面を表示する前記第2の端末装置に、前記一のイベントの情報を転送する転送部と、を有し、前記受付部は、前記第2の端末装置から、前記転送部で転送した前記一のイベントの情報に対する応答を受け付けた場合、前記応答を受信すると前記一のイベントは前記管理者により対応中である旨を表示する前記第1の端末装置、に前記応答を送信し、さらに前記受付部は、前記応答を前記第1の端末装置に送信した後に、前記一のイベントに対して前記管理者が実施した対応内容を示す対応情報を前記第2の端末装置から受け付けた場合、前記第1の端末装置に完了通知を送信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、生産現場等の現場において、発生したイベントに対して管理者等が迅速に対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る通信システムのシステム構成の例を示す図である。
図2】一実施形態に係る通信システムの処理の概要について説明するための図である。
図3】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
図4】一実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。
図5】一実施形態に係る通信システムの機能構成の例を示す図である。
図6】一実施形態に係る設定情報の例を示す図(1)である。
図7】一実施形態に係る設定情報の例を示す図(2)である。
図8】第1の実施形態に係る通信システムの処理の例を示すシーケンス図(1)である。
図9】第1の実施形態に係る通信システムの処理の例を示すシーケンス図(2)である。
図10】第1の実施形態に係る第1の端末装置の表示画面の例を示す図である。
図11】第1の実施形態に係る第2の端末装置の表示画面の例を示す図である。
図12】第2の実施形態に係る転送処理の例を示すシーケンス図である。
図13】第3の実施形態に係るログ情報の表示処理の例を示すシーケンス図である。
図14】第3の実施形態に係るログ情報の一例のイメージを示す図である。
図15】第3の実施形態に係る設定情報の設定処理の例を示すシーケンス図である。
図16】第3の実施形態に係る設定情報の設定画面のイメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、一実施形態に係る通信システムのシステム構成の例を示す図である。通信システム1は、インターネット、又はLAN(Local Area network)等の通信ネットワーク2を接続される通知管理システム10、1つ以上の第1の端末装置101a、101b、・・・、及び1つ以上の第2の端末装置102a、102b、・・・等を含む。
【0012】
なお、以下の説明において、1つ以上の第1の端末装置101a、101b、・・・のうち、任意の第1の端末装置を示す場合、「第1の端末装置101」を用いる。また、1つ以上の第2の端末装置102a、102b、・・・のうち、任意の第2の端末装置を示す場合、「第2の端末装置102」を用いる。さらに、第1の端末装置101と第2の端末装置102とを総称して、単に「端末装置」と呼ぶ場合がある。
【0013】
第1の端末装置101は、生産現場、修理現場、又は梱包現場等の作業者が作業を行う現場30に配置される、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は専用端末等のコンピュータの構成を有する情報処理装置である。第1の端末装置101は、所定のアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)を実行することにより、現場30に対応する1つ以上のイベントを選択可能に表示する操作画面を、例えば、タッチパネルディスプレイ等の表示部に表示する。ここで、現場30に対応する1つ以上のイベントには、例えば、「トイレ」、「部品切れ」、「ライン停止」等、現場30で発生し得る様々な事象が含まれ得る。
【0014】
第2の端末装置102は、現場30を管理する管理者等が利用する、スマートフォン、タブレット端末、又は専用端末等のコンピュータの構成を有する情報処理装置である。第2の端末装置102は、第1の端末装置101で、作業者等によって選択されたイベントの情報に基づいて、現場30で発生しているイベントの情報の発生を通知する通知画面を、表示部に表示する。
【0015】
通知管理システム10は、例えば、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムであり、例えば、管理サイト11、ユーザサイト12、及びAPI(Application Programming interface)13等を含む。また、通知管理システム10は、通知管理システム10の内部、又は外部に、ログ情報DB(Database)14、及び設定情報DB15等を備えている。通知管理システム10は、例えば、クラウド上等に配置されるが、これに限られず、例えば、ローカルネットワーク内に配置されるサーバ装置等によって実現されるものであっても良い。
【0016】
管理サイト11は、第1の端末装置101が表示部に表示する表示画面、又は第2の端末装置102が表示する表示画面等を設定する設定情報を、設定情報DB15に登録するためのウェブサイトである。管理者等は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、又はスマートフォン等のウェブブラウザの機能を有する情報端末100を用いて、管理サイト11にアクセスすることにより、設定情報を設定することができる。管理サイト11は、設定された設定情報を、設定情報DB15に記憶して管理する。なお、管理者等は、情報端末100に限られず、例えば、第1の端末装置101、又は第2の端末装置102が備えるウェブブラウザを用いて、管理サイト11にアクセスしても良い。
【0017】
ユーザサイト12は、ログ情報DB14に記憶したログ情報を、管理者等に提供するウェブサイトである。管理者等は、ウェブブラウザの機能を有する情報端末100等を用いて、ユーザサイト12にアクセスすることにより、ログ情報DB14に記憶された、通知管理システム10のログ情報を、情報端末100の表示部等に表示することができる。
【0018】
API13は、通知管理システム10が備える様々な機能を利用するためのインタフェースを、第1の端末装置101、及び第2の端末装置102等に提供する。例えば、API13は、通知管理システム10にログインする機能、設定情報を取得する機能、情報を転送する機能、及びイベントに対する対応内容を記録する機能等を含む様々な機能を利用するためのWeb APIを、端末装置等に提供する。
【0019】
なお、通知管理システム10は、例えば、通信システム1の外部の認証基盤20を用いて、通知管理システム10を利用する利用者(管理者、又は作業者等)、又は端末装置(第1の端末装置101、又は第2の端末装置102等)を認証する。これにより、通知管理システム10は、通知管理システム10にログインした利用者、又は端末装置等を特定することができる。
【0020】
(処理の概要)
図2は、一実施形態に係る通信システムの処理の概要について説明するための図である。図2において、現場30に配置される第1の端末装置101は、現場30に対応する1つ以上のイベント(例えば、「トイレ」、「部品切れ」、・・・等)を選択可能に表示する操作画面201を表示しているものとする。図2の例では、操作画面201には、「トイレ」、「部品切れ」、・・・等のイベントを選択する複数の選択ボタンを表示する選択エリア202、設置場所を表示する設置場所表示エリア203、及び状態を表示する状態表示エリア204等が表示されている。なお、選択エリア202に表示される複数の選択ボタンの数、及び表示内容等は、管理者等が、情報端末100等で管理サイト11にアクセスして、設定情報を変更することによりカスタマイズすることができる。
【0021】
また、図2において、現場30を管理する現場管理者211が第2の端末装置102aを所持しており、部品を管理する部品管理者212が第2の端末装置102bを所持しているものとする。なお、以下の説明において、現場管理者211と、部品管理者212とを総称して、単に管理者と呼ぶ場合がある。また、図2の例では、交代要員213が第2の端末装置102cを所持しているものとする。このように、第2の端末装置102は、管理者以外のスタッフが所持しる場合がある。
【0022】
上記の構成において、例えば、現場30でトラブルが発生した場合、作業者200は、第1の端末装置101の選択エリア202に表示された複数の選択ボタンの中から、現場30で発生したトラブルに対応する選択ボタンを選択する(ステップS1)。これにより、第1の端末装置101は、作業者200によって選択されたイベントの情報(ここでは、イベント情報と呼ぶ)を、通知管理システム10に送信する(ステップS2)。
【0023】
通知管理システム10は、第1の端末装置101からイベント情報を受け付けると、例えば、第1の端末装置101が表示する操作画面201の状態表示エリア204等に、管理者を呼び出し中であることを表示させる(ステップS3)。このとき、通知管理システム10は、現場30に設けられた回転灯205を点灯させて、現場30でトラブルが発生していることを知らせても良い。なお、ステップS3の処理はオプションである。例えば、第1の端末装置101は、イベント情報を通知管理システム10に送信したときに、通知管理システム10からの制御によらずに、状態表示エリア204に、管理者を呼び出し中であることを表示しても良い。
【0024】
通知管理システム10は、第1の端末装置101からイベント情報を受け付けたことを示すログ情報を、ログ情報DB14に記録し(ステップS4)、受け付けたイベント情報を管理者が所持する第2の端末装置102a、102b等に転送する(ステップS5)。好ましくは、通知管理システム10は、第1の端末装置101から受け付けたイベント情報を、管理者が所持する第2の端末装置102a、102b等にプッシュ通知する。これにより、第2の端末装置102a、102bの表示画面には、現場30で、作業者200によって選択されたイベントが発生していることを示す通知画面が表示される。
【0025】
通知を受けた管理者は、例えば、通知画面に表示される、現場30で発生しているイベントの内容に応じて、対応を行う。例えば、現場管理者211は、現場30で発生しているイベントが「その他」である場合、現場30に駆け付ける、或いは、現場30にいる作業者200と音声通話を行い、対応を指示する等の対応を行う。また、現場管理者211は、現場30で発生しているイベントが「トイレ」である場合、必要に応じて、イベント情報を交代要員213の第2の端末装置102cに転送して、交代を指示しても良い(ステップS6)。また、部品管理者212は、現場30で発生しているイベントが「部品切れ」である場合、部品の補給を手配しても良い。
【0026】
管理者は、現場30で発生しているイベントに対する対応を終えると、第2の端末装置102に対応内容を入力することにより、対応内容を通知管理システム10に送信することができる(ステップS7)。通知管理システム10は、第2の端末装置102から対応内容を受け付けると、受け付けた対応内容を、例えば、現場30で発生したイベントと対応付けて、ログ情報DB14に記録する。
【0027】
例えば、上記のような処理により、本実施形態に係る通信システム1によれば、例えば、生産現場等の現場30において、発生したイベントに対して管理者等が迅速に対応できるようになる。
【0028】
<ハードウェア構成>
(通知管理システムのハードウェア構成)
通知管理システム10は、例えば、図3に示すようなコンピュータ300のハードウェア構成を有している。或いは、通知管理システム10は、複数のコンピュータ300によって構成される。
【0029】
図3は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ300は、例えば、図3に示されるように、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HD(Hard Disk)304、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ305、ディスプレイ306、外部機器接続I/F(Interface)307、1つ以上のネットワークI/F308、キーボード309、ポインティングデバイス310、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ312、メディアI/F314、及びバスライン315等を備えている。
【0030】
これらのうち、CPU301は、コンピュータ300全体の動作を制御する。ROM302は、例えば、IPL(Initial Program Loader)等のコンピュータ300の起動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、例えば、CPU301のワークエリア等として使用される。HD304は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーション、デバイスドライバ等のプログラムや、各種データを記憶する。HDDコントローラ305は、例えば、CPU301の制御に従ってHD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
【0031】
ディスプレイ306は、例えば、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。なお、ディスプレイ306は、コンピュータ300の外部に設けられていても良い。外部機器接続I/F307は、コンピュータ300に、様々な外部装置を接続するためのインタフェースである。1つ以上のネットワークI/F308は、コンピュータ300を通信ネットワーク2に接続して、他の装置と通信するためのインタフェースである。
【0032】
キーボード309は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス310は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行なう入力手段の一種である。なお、キーボード309、及びポインティングデバイス310は、コンピュータ300の外部に設けられていても良い。
【0033】
DVD-RWドライブ312は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW311に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RW311は、DVD-RWに限らず、DVD-R等の他の記録媒体であっても良い。メディアI/F314は、フラッシュメモリ等のメディア313に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。バスライン315は、上記の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス及び各種の制御信号等を含む。
【0034】
(端末装置のハードウェア構成)
第1の端末装置101、及び第2の端末装置102は、例えば、図4に示すような端末装置400のハードウェア構成を有している。
【0035】
図4は、一実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。図4に示されているように、端末装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、ストレージデバイス404、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS(Global Positioning System)受信部410を備えている。
【0036】
これらのうち、CPU401は、所定のプログラムを実行することにより端末装置400全体の動作を制御する。ROM402は、例えば、IPL等のCPU401の起動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。ストレージデバイス404は、OS、アプリ等のプログラム、及び各種のデータ等を記憶する大容量の記憶装置であり、例えば、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュROM等によって実現される。
【0037】
CMOSセンサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、端末装置400は、CMOSセンサ405に代えて、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段を有していても良い。撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等のメディア(記憶メディア)408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部410は、GPS衛星からGPS信号(測位信号)を受信する。
【0038】
また、端末装置400は、遠距離通信回路411、遠距離通信回路411のアンテナ411a、CMOSセンサ412、撮像素子I/F413、マイク414、スピーカ415、音入出力I/F416、ディスプレイ417、外部機器接続I/F418、近距離通信回路419、近距離通信回路419のアンテナ419a、及びタッチパネル420を備えている。
【0039】
これらのうち、遠距離通信回路411は、例えば、通信ネットワークを介して、他の装置と通信する回路である。CMOSセンサ412は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F413は、CMOSセンサ412の駆動を制御する回路である。マイク414は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ415は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F416は、CPU401の制御に従ってマイク414及びスピーカ415との間で音波信号の入出力を処理する回路である。
【0040】
ディスプレイ417は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。外部機器接続I/F418は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信回路419は、近距離無線通信を行う回路を含む。タッチパネル420は、利用者がディスプレイ417を押下することで、端末装置400を操作する入力手段の一種である。
【0041】
また、端末装置400は、バスライン421を備えている。バスライン421は、図4に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等を含む。
【0042】
(情報端末のハードウェア構成)
情報端末100は、例えば、図3に示すようなコンピュータ300のハードウェア構成、又は図4に示すような端末装置400のハードウェア構成を有している。
【0043】
<機能構成>
続いて、通信システム1における各装置の機能構成について説明する。図5は、一実施形態に係る通信システムの機能構成の例を示す図である。通知管理システム10は、図5に示すように、通信ネットワーク2を介して、情報端末100、第1の端末装置101、第2の端末装置102、及び認証基盤20等と通信可能に接続されている。
【0044】
(通知管理システムの機能構成)
通知管理システム10は、1つ以上のコンピュータ300が実行するプログラムにより、例えば、通信部501、受付部502、転送部503、認証部504、記録部505、ログ情報提供部506、設定情報管理部507、及び設定情報提供部508等を実現している。なお、通知管理システム10は、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部を、ハードウェアによって実現しても良い。
【0045】
また、通知管理システム10は、1つ以上のコンピュータ300が実行するプログラム、HD304、及びHDDコントローラ305等により、ログ情報DB14、及び設定情報DB15を実現している。
【0046】
通信部501は、例えば、ネットワークI/F308等を用いて、通知管理システム10を通信ネットワーク2に接続し、他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0047】
受付部502は、例えば、第1の端末装置101から、作業者200等によって選択された一のイベントの情報(現場30で発生しているイベントの情報)を受け付ける受付処理を実行する。例えば、受付部502は、図1のAPI13に対応しており、一のイベントの情報に限られず、例えば、ログイン要求、設定情報の取得要求、対応内容の記録要求、イベント情報の転送要求、メッセージの転送要求等、様々な要求を受け付ける。
【0048】
転送部503は、例えば、受付部502が、第1の端末装置101から受け付けた、一のイベントの情報を、第2の端末装置102に転送する転送処理を実行する。なお、転送部503は、第1の端末装置101から受け付けた、一のイベントの情報に限られず、例えば、受付部502が第2の端末装置102から受け付けた、一のイベント情報、又はメッセージ等を、他の端末装置に転送する処理も実行する。
【0049】
認証部504は、例えば、認証基盤20と連携して、通知管理システム10を利用するユーザ、又は端末装置等を認証する認証処理を実行する。例えば、認証部504は、認証基盤20が提供するOAuth、又はOpenID(登録商標)等の認証方式で認証に成功したユーザによる通知管理システム10の利用を許可するとともに、認証基盤20を利用して、通知管理システム10を利用するユーザを特定する。
【0050】
記録部505は、受付部502が、第1の端末装置101から受け付けた一のイベントの情報、及び第2の端末装置102から受け付けた対応内容等を、ログ情報として、ログ情報DB14に記録する記録処理を実行する。
【0051】
ログ情報提供部506は、例えば、情報端末100等からの要求に応じて、記録部505がログ情報DB14に記録したログ情報の一部、又は全部を、情報端末100に提供するログ情報提供処理を実行する。例えば、ログ情報提供部506は、図1のユーザサイト12に対応しており、情報端末100のウェブブラウザ等に、ログ情報を提供するためのウェブページ等を提供するウェブサーバとして機能する。
【0052】
設定情報管理部507は、例えば、情報端末100等から、第1の端末装置101が表示する1つ以上のイベントに関する設定情報、又は第2の端末装置102が表示する通知画面に関する設定情報の設定を受け付ける。また、設定情報管理部507は、受け付けた設定を、設定情報DB15に記憶して管理する。例えば、設定情報管理部507は、図1の管理サイト11に対応しており、情報端末100のウェブブラウザ等に、設定情報を設定するためのウェブコンテンツを提供するウェブサーバとして機能する。
【0053】
設定情報提供部508は、例えば、受付部502が、第1の端末装置101、又は第2の端末装置102から受け付けた設定情報の取得要求に応じて、設定情報管理部507が
設定情報DB15に記憶した設定情報を、要求元の端末装置に提供する。
【0054】
ログ情報DBは、記録部505が記録する、通知管理システム10のログ情報を記憶する。設定情報DB15は、設定情報管理部507が管理する、第1の端末装置101、第2の端末装置、及び通知管理システム10の設定情報を記憶する。
【0055】
なお、図5に示した通知管理システム10の機能構成は一例である。例えば、ログ情報DB14、又は設定情報DB15は、通知管理システム10の外部のサーバ装置等によって実現されるものであっても良い。また、ログ情報提供部506、又は設定情報管理部507は、通知管理システム10の外部のサーバ装置等によって実現されるもとであっても良い。
【0056】
(第1の端末装置の機能構成)
第1の端末装置101は、例えば、CPU401が実行するプログラム(第1のプログラム)により、通信部511、表示制御部512、イベント情報送信部513、及び通話部514等を実現している。なお、第1の端末装置101は、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部を、ハードウェアにより実現しても良い。
【0057】
通信部511は、例えば、遠距離通信回路411等を用いて、第1の端末装置101を通信ネットワーク2に接続し、他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0058】
表示制御部512は、例えば、ディスプレイ417等に、第1の端末装置101が配置された現場30に対応する1つ以上のイベントを選択可能に表示する表示制御処理を実行する。例えば、表示制御部512は、起動時等に、通知管理システム10から、当該第1の端末装置101に対応する設定情報を取得し、取得した設定情報に従って、図2に示すような操作画面201を表示する。
【0059】
イベント情報送信部513は、表示制御部512が選択可能に表示した1つ以上のイベントの中から、ユーザによって選択された一のイベントの情報(イベント情報)を、通知管理システム10に送信するイベント情報送信処理を実行する。
【0060】
通話部514は、例えば、イベント情報送信部513が送信したイベント情報に対して、応答した管理者等と、音声通話を行う通話処理を実行する。なお、通話部514はオプションであり、第1の端末装置101は、通話部514を有していなくても良い。
【0061】
(第2の端末装置の機能構成)
第2の端末装置102は、例えば、CPU401が実行するプログラム(第2のプログラム)により、通信部521、イベント情報受信部522、表示制御部523、操作受付部524、情報送信部525、及び通話部526等を実現している。なお、第2の端末装置102は、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部を、ハードウェアにより実現しても良い。
【0062】
通信部521は、例えば、遠距離通信回路411等を用いて、第2の端末装置102を通信ネットワーク2に接続し、他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0063】
イベント情報受信部522は、通知管理システムから10から、現場30で発生している一のイベントの情報を受信するイベント情報受信処理を実行する。
【0064】
表示制御部523は、イベント情報受信部522が受信した一のイベントの情報を用いて、現場30で発生しているイベントの情報を通知する通知画面を、例えば、ディスプレイ417等の表示部に表示する表示制御処理を実行する。
【0065】
好ましくは、表示制御部523は、現在発生している1つ以上のイベントの情報を、通知画面に選択可能に表示し、当該通知画面で選択されたイベントに対する対応内容を入力する対応画面を表示する。なお、通知画面、及び対応画面の例については後述する。
【0066】
操作受付部524は、例えば、タッチパネル420等を用いて、表示制御部523が表示する表示画面に対する選択操作、又は入力操作等を受け付ける操作受付処理を実行する。情報送信部525は、例えば、一のイベントの情報の転送要求、又は一のイベントに対する対応内容を示す対応情報の記録要求等の様々な要求情報を、通知管理システム10に送信する。通話部526は、例えば、イベント情報を送信した第1の端末装置101等と、音声通話を行う通話処理を実行する。なお、通話部526はオプションであり、第2の端末装置102は、通話部526を有していなくても良い。
【0067】
(設定情報について)
図6、7は、一実施形態に係る設定情報の例を示す図である。設定情報DB15には、例えば、図6(A)のテンプレート600に示すようなデータ構造の設定情報が記憶されている。ただし、テンプレート600は、設定情報のデータ構造の一例であり、設定情報は他の形式で設定情報DB15に記憶されていても良い。
【0068】
図6(A)は、一実施形態に係るテンプレート600のデータ構造の一例を示している。図6(A)に示すように、テンプレート600は、キー(項目)として、例えば、テンプレートID、テンプレート名、顧客ID、作成日、作成者、最終更新日、最終更新者、業務、及びアクセス権等の情報を含む。テンプレートIDは、テンプレート600、又は設定情報を識別する識別情報である。テンプレート名は、テンプレート600の名称等を示す情報である。顧客IDは、通知管理システム10が複数の顧客にサービスを提供する場合に、顧客を識別する識別情報である。
【0069】
作成日は、テンプレート600を作成した日時等を示す情報である。作成者は、テンプレート600を作成した作成者を識別するユーザID等である。最終更新日は、テンプレート600が最後に更新された日時等を示す情報である。業務情報は、テンプレート600に対応する一連の業務を定義した情報である。例えば、業務情報には、図6(B)に示すような業務情報601を識別する1つ以上の業務IDを設定する。アクセス権には、テンプレート600にアクセスできるユーザを識別するユーザIDのリストを設定する。
【0070】
図6(B)は、一実施形態に係る業務情報601のデータ構造の一例を示している。図6(B)に示すように、業務情報601は、キー(項目)として、例えば、業務ID、業務名、種別、及び業務項目等の情報を含む。業務IDは、業務情報601を識別する識別情報である。業務名は、業務情報601の名称等を示す情報である。業務の種別を示す情報である。例えば、図2で説明した通信システム1の処理では、業務の種別には、通知、応答、転送、及び報告書作成等の業務の種別が含まれ得る。業務項目は、業務情報601に対応する詳細な設定項目である。例えば、業務項目には、図6(C)に示すような業務項目602を識別する1つ以上の業務項目IDを設定する。
【0071】
図6(C)は、一実施形態に係る業務項目602のデータ構造の一例を示している。図6(C)に示すように、業務項目602は、キー(項目)として、例えば、業務項目ID、業務項目名、種別、及びオプション等の情報を含む。業務項目IDは、業務項目602を識別する識別情報である。業務項目名は、業務項目の名称等を示す情報である。種別には、例えば、選択肢、写真、テキスト、リスト等の情報を設定する。オプションには、例えば、設定項目のオプションに関する情報を設定する。
【0072】
図7(A)は、一実施形態に係る業務情報601に設定するデータの一例を示しており、図7(B)は、一実施形態に係る業務項目602に設定するデータの一例を示している。例えば、図7(A)の業務ID「work1」の業務には、業務項目ID「item1」、「item2」が設定されている。業務項目ID「item1」は、図7(B)に示すように、イベントの選択肢を示しており、第1の端末装置101は、業務項目ID「item1」のオプションに設定されたトイレ、部品切れ、・・・、その他等の情報を用いて、図2に示すような操作画面201を表示することができる。また、業務項目ID「item2」は、図7(B)に示すように転送先1のリストを示しており、通知管理システム10は、業務項目ID「item2」のオプションに設定された、user1、user2等の情報を用いて、第2の端末装置102a、102bにイベント情報を通知する。
【0073】
また、図7(A)の業務ID「work3」の業務には、業務項目ID「item3」が設定されている。業務項目ID「item3」は、図7(C)に示すように、転送先2のリストを示しており、通知管理システム10は、業務項目ID「item3」のオプションに設定された、user3等の情報を用いて、第2の端末装置102cに交代指示を転送する。なお、user1、user2、及びuser3は、それぞれ、第2の端末装置102a、102b、102cを利用するユーザのユーザID、又は第2の端末装置102a、102b、102cを識別する端末ID等を示しているものとする。
【0074】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る通知管理方法の処理の流れについて説明する。
【0075】
(通信システムの処理)
図8、9は、第1の実施形態に係る通信システムの処理の例を示すシーケンス図である。ここでは、例えば、図5に示すように、通信システム1が、通知管理システム10、第1の端末装置101、及び第2の端末装置102を含み、第1の端末装置101を利用するユーザを作業者、第2の端末装置102を利用するユーザを管理者と呼ぶものとする。また、図8に示す処理の開始時点において、管理者は、第2の端末装置102を用いて、通知管理システム10にログイン済であるものとする。
【0076】
ステップS801において、作業者が、第1の端末装置101に対して起動操作を行うと、ステップS802において、第1の端末装置101は、通知管理システム10にログインするログイン処理を実行する。このログイン処理は、任意の方法であって良いが、一例として、第1の端末装置101の表示制御部512は、通知管理システム10にログイン要求を送信する。このログイン要求は、例えば、第1の端末装置101の端末ID等によるログインを要求するものであっても良いし、作業者のユーザIDによるログイン要求であっても良い。
【0077】
通知管理システム10の認証部504は、ログイン要求に、認証基盤20が発行した有効な認証情報が含まれている場合、第1の端末装置101のログインを許可する。一方、認証部504は、ログイン要求に、認証基盤20が発行した有効な認証情報が含まれていない場合、第1の端末装置101に認証基盤20へのリダイレクトを指示する。この場合、第1の端末装置101は、認証基盤20で、例えば、OAuth、又はOpenID等の認証を行い、有効な認証情報を取得した後に、通知管理システム10にログイン要求を送信することにより、通知管理システム10にログインすることができる。
【0078】
ステップS803において、第1の端末装置101の表示制御部512は、設定情報の取得を要求する設定情報の取得要求を通知管理システム10に送信する。この取得要求には、例えば、第1の端末装置101の設定情報を記憶したテンプレート600を識別するテンプレートIDが含まれる。
【0079】
ステップS804、S805において、通知管理システム10の受付部502は、設定情報の取得要求を受け付けると、設定情報の取得要求に含まれるテンプレートIDに対応する設定情報(テンプレート600)を、設定情報DB15から取得する。また、ステップS806において、受付部502は、取得した設定情報を第1の端末装置101に送信する。この設定情報には、例えば、図7(A)に示すようなデータが設定された業務情報601、及び図7(B)に示すようなデータが設定された業務項目602等が含まれる。
【0080】
ステップS807において、第1の端末装置101の表示制御部512は、通知管理システム10から取得した設定情報を用いて、例えば、図10(A)に示すような操作画面1001を、ディスプレイ417等の表示部に表示する。
【0081】
図10(A)の例では、操作画面1001には、第1の端末装置101の設置場所を表示する設置場所表示エリア1002、状態を表示する状態表示エリア1003、及び複数の選択ボタンを表示する選択エリア1004等が含まれる。表示制御部512は、通知管理システム10から取得した設定情報を用いて、例えば、「トイレ」、「部品切れ」、・・・等、現場30に対応するイベントを選択可能に表示する複数の選択ボタンを、選択エリア1004に表示する。
【0082】
ステップS808において、作業者が、操作画面1001に表示された複数の選択ボタンのうち、一の選択ボタンを選択する選択操作を行うと、通信システム1は、ステップS809以降の処理を実行する。例えば、作業者は、現場30で部品切れが発生した場合、操作画面1001に表示された「部品切れ」ボタンを選択する。
【0083】
ステップS809において、第1の端末装置101の表示制御部512は、例えば、図10(B)に示すような呼出中画面1010を、ディスプレイ417等の表示部に表示する。例えば、表示制御部512は、呼出中画面1010の選択エリア1004において、選択された「部品切れ」ボタン1012を強調表示する。また、表示制御部512は、状態表示エリア1003に、管理者を呼び出し中であることを示す「呼出中」の文字列等を表示する。別の一例として、表示制御部512は、通知管理システム10からの制御情報を受け付けた後に、状態表示エリア1003に、「呼出中」の文字列等を表示しても良い。
【0084】
ステップS810において、第1の端末装置101のイベント情報送信部513は、テンプレートID、及びステップS808で選択されたイベントの情報(以下、イベント情報と呼ぶ)を含む呼出要求を、通知管理システム10に送信する。
【0085】
ステップS811、S812において、通知管理システム10の受付部502が呼出要求を受け付けると、転送部503は、呼出要求に含まれるテンプレートIDに対応する設定情報を、設定情報DB15から取得する。
【0086】
ステップS813において、通知管理システム10の記録部505は、受付部502が受け付けた呼出要求に関するログ情報を、ログ情報DB14に記録する。このとき、ログ情報には、例えば、受け付けた呼出要求に関する一連の処理(セッション)を識別するための識別情報(以下、通知IDと呼ぶ)、及び受付した日時等の様々な情報が付加される。
【0087】
ステップS814において、通知管理システム10の転送部503は、取得した設定情報に設定された宛先に、イベント情報、及び通知ID等を通知する。例えば、転送部503が取得した設定情報に、図7(B)に示すような業務項目が含まれている場合、転送部503は、業務項目ID「item2」に記憶されている転送先1のリスト(user1、user2)から、転送先の宛先を取得する。なお、転送先1のリストは、第1の端末装置101から受け付けた一のイベントの情報を転送する第1の転送先の情報の一例である。
【0088】
ステップS815において、第2の端末装置102のイベント情報受信部522が、通知管理システム10から通知されたイベント情報を受信すると、表示制御部523は、例えば、図11(A)に示すような通知画面1101を、ディスプレイ417等に表示する。
【0089】
図11(A)の例では、通知画面1101には、現在発生している1つ以上のイベント(呼出)を選択可能に表示する呼出状態表示エリア1102、他の管理者等が対応中のイベントの情報を捧持する対応状態表示エリア1103等が表示されている。また、通知画面に1101には、過去の呼出履歴を閲覧するための履歴ボタン1104等が含まれていても良い。なお、図11(A)に示す通知画面1101において、呼出状態表示エリア1102に表示されている「No.3 部品切れ」が、ステップS814で通知されたイベント情報に対応している。
【0090】
ステップS816において、管理者が、通知画面1101の呼出状態表示エリア1102に表示された1つ以上のイベントの情報の中から、応答する一のイベントの情報を選択する応答操作を行うと、通信システム1は、ステップS817以降の処理を実行する。
【0091】
ステップS817において、第2の端末装置102の操作受付部524が、管理者による応答操作を受け付けると、表示制御部523は、例えば、図11(B)に示すような対応画面1111を、ディスプレイ417等に表示する。図11(B)の例では、対応画面1111には、選択したイベント(呼出)の情報を表示する呼出内容表示エリア1112、選択したイベントに対する対応内容を入力する対応内容入力エリア1113、転送ボタン1114、及び完了ボタン1115等が表示されている。なお、対応内容入力エリア1113に表示される対応内容の入力欄1116のフォーマットは、設定情報の設定により
カスタマイズ可能であり、例えば、撮影した画像データ等、又は録音した音データ等を登録することも可能である。
【0092】
ステップS818において、第2の端末装置102の操作受付部524は、管理者による応答操作で選択されたイベントの通知IDを含む応答を、通知管理システム10に送信する。
【0093】
ステップS819において、通知管理システム10の受付部502が、第2の端末装置102が送信した応答を受け付けると、記録部505は、受付部502が受け付けた応答に関するログ情報をログ情報DB14に記録する。また、ステップS820において、受付部502は、受け付けた応答を要求元の第1の端末装置101に送信する。
【0094】
ステップS821において、第1の端末装置101の通信部511が、通知管理システム10から応答を受信すると、表示制御部512は、例えば、図10(C)に示すような対応中画面1020をディスプレイ417等に表示する。例えば、表示制御部512は、対応中画面1020の状態表示エリア1003に、一例として、管理者が対応中であることを示す「対応中」の文字列等を表示する。
【0095】
別の一例として、第1の端末装置101と第2の端末装置102とは、通話部514、526を用いて、音声通話が可能な通話中状態に移行して、表示制御部512は、状態表示エリア1003に「通話中」の文字列等を表示するものであっても良い。これにより、管理者等は、作業者等との音声通話により、現場30に駆けつけなくても、現場30の状態(緊急度、重要度等)をより適切に判断することができるようになる。
【0096】
上記の処理に続いて、図9のステップS822において、管理者は、現場30で発生したイベントに対応する(例えば、現場30に駆けつける等)。
【0097】
ステップS823において、管理者は、例えば、イベントへの対応が終わったとき等に、対応画面1111の対応内容の入力欄1116に、管理者が実施した対応内容を入力する対応内容の入力操作を行う。
【0098】
ステップS824において、第2の端末装置102の情報送信部525は、管理者が入力した対応内容を、通知管理システム10に送信する。この対応内容には、例えば、ステップS814で受信した通知に含まれていた通知ID等が含まれる。
【0099】
ステップS825において、通知管理システム10の受付部502が、第2の端末装置102が送信した対応内容を受け付けると、記録部505は、受付部502が受け付けた対応内容に関するログ情報をログ情報DB14に記録する。また、ステップS826において、受付部502は、管理者による対応が完了したことを示す完了通知を、第1の端末装置101に送信する。
【0100】
ステップ827において、第1の端末装置101の通信部511が完了通知を受信すると、表示制御部512は、例えば、図10(A)に示すような操作画面1001を再び表示して、通知IDに対応する一連の処理を終了する。
【0101】
上記の処理により、本実施形態に係る通信システム1によれば、現場でトラブル(イベント)が発生した場合、作業者は、第1の端末装置101が表示する選択ボタンを選択するだけで、トラブルの発生を1人以上の管理者に通知することができる。
【0102】
また、管理者は、第2の端末装置102が表示する通知画面1101により、現場で発生している、1つ以上の未対応のトラブルの概要を把握することができる。従って、現場で複数のトラブルが発生した場合、複数の管理者が手分けして複数のトラブルに対応することが容易になる。
【0103】
以上、本実施形態によれば、生産現場等の現場において、発生したイベントに対して管理者等が迅速に対応できるようになる。
【0104】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、例えば、図2において、管理者が所持する第2の端末装置102a、102bに通知されたイベントの情報を、交代要員213が所持する第2の端末装置102cに転送する場合の処理の例について説明する。なお、第2の端末装置102cは、例えば、複数の交代要員が利用する共用のスマートフォン等であっても良く、この場合、管理者等は、交代要員に第2の端末装置102cを予め渡しておく。
【0105】
図12は、第2の実施形態に係る転送処理の例を示すシーケンス図である。
【0106】
ステップS1201において、第2の端末装置102aは、例えば、図8ステップS801~S817の処理により、図11(B)に示すような対応画面1111を表示しているものとする。
【0107】
ステップS1202において、現場管理者211が、対応画面1111に対して転送操作を行うものとする。例えば、現場管理者211は、対応画面1111に表示されている転送ボタン1114を選択することにより、転送操作を行う。
【0108】
ステップS1203において、第2の端末装置102aの情報送信部525は、通知ID、及びイベント情報を含む転送要求を、通知管理システム10に送信する。
【0109】
ステップS1204、S1205において、通知管理システム10の受付部502が転送要求を受け付けると、転送部503は、転送要求に含まれるテンプレートIDに対応する設定情報を、設定情報DB15から取得する。
【0110】
ステップS1206において、通知管理システム10の転送部503は、取得した設定情報に設定された宛先に、イベント情報、及び通知ID等を転送する。例えば、転送部503が取得した設定情報に、図7(B)に示すような業務項目が含まれている場合、転送部503は、業務項目ID「item3」に記憶されている転送先2のリスト(user3)から、転送先の宛先を取得する。なお、転送先2のリストは、第2の端末装置102から受け付けた一のイベントの情報を転送する第2の転送先の情報の一例である。
【0111】
ステップS1207において、第2の端末装置102cのイベント情報受信部522が、転送されたイベント情報を受信すると、表示制御部523は、例えば、現場管理者からの交代指示を表示する交代指示画面を、ディスプレイ417等に表示する。
【0112】
ステップS1208において、交代要員は、例えば、交代指示に従って現場30に向かうとき等に、交代指示画面に対して、指示を受け付けたことを示す受付操作を行うことにより、交代指示画面の表示を終了することができる。
【0113】
なお、上記の処理は一例であり、様々な変形、又は応用が可能である。例えば、転送要求による転送先は、交代要員213の第2の端末装置102cに限られず、部品管理者212の第2の端末装置102b等であっても良い。
【0114】
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、管理者等が、情報端末100を用いて通知管理システム10にアクセスして、例えば、ログ情報の閲覧、又は設定情報の設定等の管理業務を行う際の処理の例について説明する。
【0115】
(ログ情報の表示処理)
図13は、第3の実施形態に係るログ情報の表示処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、管理者等が、情報端末100のウェブブラウザ531等を用いて、ログ情報DB14に記録されたログ情報を表示する場合の処理の一例を示している。なお、管理者は、ウェブブラウザに限られず、ウェブブラウザの機能を有する、通信システム1用のアプリケーション等を利用して、ログ情報を表示しても良い。
【0116】
ステップS1301において、管理者は、例えば、情報端末100のウェブブラウザ531等を用いて、通知管理システム10のログ情報提供部506が提供するユーザサイト12に接続する接続操作を行う。例えば、管理者は、ウェブブラウザ531に対して、予め設定したブックマークを選択する、又はユーザサイト12のURLを入力する等の操作を行う。
【0117】
ステップS1302において、情報端末100のウェブブラウザ531は、ユーザサイト12にログインするログイン処理を実行する。このログイン処理は、任意の方法であって良いが、一例として、情報端末100のウェブブラウザ531は、ユーザサイト12に、管理者のユーザIDによるログイン要求を送信する。
【0118】
通知管理システム10の認証部504は、ユーザサイト12に対するログイン要求に、認証基盤20が発行した有効な認証情報が含まれている場合、第1の端末装置101のログインを許可する。一方、認証部504は、ログイン要求に、認証基盤20が発行した有効な認証情報が含まれていない場合、情報端末100のウェブブラウザ531に認証基盤20へのリダイレクトを指示する。この場合、ウェブブラウザ531は、認証基盤20で、例えば、OAuth、又はOpenID等の認証を行い、有効な認証情報を取得した後に、ユーザサイト12にログイン要求を送信することにより、ユーザサイト12にログインすることができる。
【0119】
ステップS1303、S1304において、情報端末100のウェブブラウザ531は、通知管理システム10のログ情報提供部506から、ログ情報を閲覧するための操作画面(例えば、ウェブページ等)を取得する。また、ステップS1305において、ウェブブラウザ531は、取得した操作画面を表示する。
【0120】
ステップS1306において、管理者が、操作画面に対して、ログ情報の表示操作を行うと、通信システム1は、ステップS1307以降の処理を実行する。
【0121】
ステップS1307において、情報端末100のウェブブラウザ531は、ログ情報の表示を、通知管理システム10のログ情報提供部506に要求する。
【0122】
ステップS1308、S1309において、通知管理システム10のログ情報提供部506は、ログ情報DB14に記録されているログ情報を取得する。
【0123】
ステップS1310、S1311において、通知管理システム10のログ情報提供部506は、取得したログ情報を表示する表示画面を作成し、作成したログ情報の表示画面を情報端末100に送信する。好ましくは、ログ情報の表示画面には、ログ情報を、例えば、イベントが発生した日時、発生したイベント、通知の種別等によりソートするためのUI(User Interface)が含まれる。
【0124】
ステップS1312において、情報端末100のウェブブラウザ531は、通知管理システム10のログ情報提供部506から受信したログ情報の表示画面を表示する。
【0125】
図14は、第3の実施形態に係るログ情報の一例のイメージを示している。この図は、図13のステップS1312おいて、ウェブブラウザ531が表示するログ情報の表示画面に表示されるログ情報1400のイメージを示している。
【0126】
図14の例では、ログ情報1400には、項目として、イベント、日時、レベル、通知ID、通知種別、及び対応内容等の情報が含まれる。イベントは、現場30で発生したイベントの情報である。具体的には、図10(A)に示すような操作画面1001において、作業者が選択した「トイレ」、「部品切れ」、・・・等の選択ボタンに対応している。日時は、例えば、通知管理システム10が通知を受信した日時等を示す情報である。レベルは、通知のレベル(例えば、Warning、Alarm等)を示す情報である。通知IDは、例えば、図10(A)に示すような操作画面1001において、作業者が選択した「トイレ」、「部品切れ」、・・・等の選択ボタンに対応する一連の通知を識別する識別情報である。
通知種別は、例えば、呼出(call)、応答(respond)、完了(close)、キャンセル(cancel)等の通知の種別を示す情報である。対応内容は、例えば、図11(B)に示すような対応画面1111に対して入力された対応内容を示す文字列等である。
【0127】
通知管理システム10が中継した、イベントに関する通知は、このようにログ情報DB14に記録されており、管理者等は、情報端末100のウェブブラウザ等を用いて、ログ情報を閲覧することができる。また、ログ情報には、管理者による対応内容等も記録されているので、管理者等は、ログ情報を分析することで、現場30の管理体制の評価、見直し等が容易になる。
【0128】
(設定情報の設定処理)
図15は、第3の実施形態に係る設定情報の設定処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、管理者等が、情報端末100のウェブブラウザ531等を用いて、設定情報DB15に記憶した設定情報を設定する場合の処理の一例を示している。なお、管理者は、ウェブブラウザに限られず、ウェブブラウザの機能を有する、通信システム1用のアプリケーション等を利用して、設定情報を設定しても良い。
【0129】
ステップS1501において、管理者は、例えば、情報端末100のウェブブラウザ531等を用いて、通知管理システム10の設定情報管理部507が提供する管理サイト11に接続する接続操作を行う。例えば、管理者は、ウェブブラウザ531に対して、予め設定したブックマークを選択する、又は管理サイト11のURLを入力する等の操作を行う。
【0130】
ステップS1502において、情報端末100のウェブブラウザ531は、管理サイト11にログインするログイン処理を実行する。このログイン処理は、図13のステップS1302で説明したログイン処理と同様で良い。
【0131】
ステップS1503において、情報端末100のウェブブラウザ531は、通知管理システム10の設定情報管理部507に、設定情報を設定するための設定画面の取得を要求する。
【0132】
ステップS1504、S1505において、通知管理システム10の設定情報管理部507は、設定情報DB15に記憶している設定情報を取得する。
【0133】
ステップS1506、S1507において、通知管理システム10の設定情報管理部507は、取得した設定情報を用いて、設定情報の設定画面を作成し、情報端末100に送信する。
【0134】
ステップS1508において、情報端末100のウェブブラウザ531は、設定情報管理部507から受信した設定画面を表示する。
【0135】
図16は、第3の実施形態に係る設定情報の設定画面のイメージを示す図である。この図は、図15のステップS1508において、ウェブブラウザ531が表示する設定情報の設定画面1600の一例のイメージを示している。図16の例では、設定情報の設定画面1600には、テンプレート名の設定欄1601、業務名の設定欄1602、項目名の設定欄1603、及び設定ボタン1604等が表示されている。
【0136】
この設定情報の設定画面1600において、管理者は、画面をスクロールさせることにより、例えば、図6(A)~(C)に示すような、テンプレート600、業務情報601、及び業務項目602の各項目の設定欄を表示させることができる。また、管理者は、各設定欄に設定情報を設定した後に、設定ボタン1604を選択することにより、設定操作を行うことができる。
【0137】
ステップS1509において、管理者が、設定画面1600に対して設定操作を行うと、通信システム1は、ステップS1510以降の処理を実行する。
【0138】
ステップS1510において、情報端末100のウェブブラウザ531は、設定画面1600で設定された設定内容を、通知管理システム10の設定情報管理部507に送信する。
【0139】
ステップS1511、S1512において、通知管理システム10の設定情報管理部507は、ウェブブラウザ531から受け付けた設定内容を、設定情報DB15に記憶した設定情報に反映させることにより、設定情報を更新する。
【0140】
上記の処理により、管理者は、例えば、図8(A)~(C)に示すような設定情報を、情報端末100のウェブブラウザ531等を用いて、容易に設定することができる。
【0141】
以上、本発明の各実施形態によれば、生産現場等の現場において、発生したイベントに対して管理者等が迅速に対応できるようになる。
【0142】
<補足>
上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0143】
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものに過ぎない。ある実施形態では、通知管理システム10は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【符号の説明】
【0144】
1 通信システム
2 通信ネットワーク
10 通知管理システム
100 情報端末
101、101a、101b、101c 第1の端末装置
102、102a、102b 第2の端末装置
502 受付部
503 転送部
505 記録部
506 ログ情報提供部
507 設定情報管理部
508 設定情報提供部
600 テンプレート
1101 通知画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0145】
【文献】特開2018-026811号公報
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