(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231205BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
(21)【出願番号】P 2021184280
(22)【出願日】2021-11-11
【審査請求日】2023-04-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八木 亮子
(72)【発明者】
【氏名】池上 武
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-105884(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0032768(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0050507(US,A1)
【文献】登録実用新案第3129471(JP,U)
【文献】特開2021-135604(JP,A)
【文献】マーケティングの教科書,第4刷,ダイヤモンド社,2019年01月28日,p.115-121,ISBN : 978-4-478-10440-8
【文献】P&G、店舗で参加できる「おむつ回収プロジェクト」を開始,日本経済新聞 [online],2021年04月06日,[令和5年11月8日検索], インターネット<URL : https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP608082_W1A400C2000000/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
その場で使用者が体験するインセンティブを提供可能な施設に設置された施設端末を介して、前記使用者によって使用された不織布製品であ
って、当該施設に持ち込まれた使用済み不織布製品に関する情報を受付ける受付部と、
前記使用済み不織布製品に関する情報に基づいて、前記使用者を養護する利用者に対して
前記施設で提供される前記使用者が体験するインセンティブ
を提供する
旨の通知を前記施設端末に出力する提供制御部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供制御部は、
前記インセンティブとして、前記使用者が着用可能な不織布製品であって、当該不織布製品の一部がカスタマイズされた不織布製品を
前記利用者に提供する
旨の通知を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供制御部は、
前記インセンティブとして、前記使用者
のためのサービスを提供する
旨の通知を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供制御部は、
前記サービスとして、前記使用者が着用する不織布製品の一部をカスタマイズさせるサービスを提供する
旨の通知を出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、
季節ごとに応じて異なる内容である
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品の一部のデザインが変更される内容である
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品が収容された包装に含まれる当該不織布製品の量が変更される内容である
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品が収容された包装のデザインが変更される内容である
ことを特徴とする請求項4~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供制御部は、
使用済み不織布製品の回収に関する回収情報に基づいて、当該使用済み不織布製品をリサイクル対象として回収するための作業情報を、当該使用済み不織布製品を回収する事業者に対してさらに提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供制御部は、
使用済み不織布製品の質に基づいて変更されたインセンティブ
を提
供する
旨の通知を出力する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提供制御部は、
使用済み不織布製品の量に基づいて変更されたインセンティブ
を提
供する
旨の通知を出力する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記受付部は、
前記利用者に関する利用者情報をさらに受付け、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者を認証する認証部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
その場で使用者が体験するインセンティブを提供可能な施設に設置された施設端末を介して、前記使用者によって使用された不織布製品であ
って、当該施設に持ち込まれた使用済み不織布製品に関する情報を受付ける受付工程と、
前記使用済み不織布製品に関する情報に基づいて、前記使用者を養護する利用者に対して
前記施設で提供される前記使用者が体験するインセンティブ
を提供する
旨の通知を前記施設端末に出力する提供制御工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
その場で使用者が体験するインセンティブを提供可能な施設に設置された施設端末を介して、前記使用者によって使用された不織布製品であ
って、当該施設に持ち込まれた使用済み不織布製品に関する情報を受付ける受付手順と、
前記使用済み不織布製品に関する情報に基づいて、前記使用者を養護する利用者に対して
前記施設で提供される前記使用者が体験するインセンティブ
を提供する
旨の通知を前記施設端末に出力する提供制御手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用済みのインクカートリッジ等の使用済み製品を回収し、かかる使用済み製品の評価度合いに基づいて、所定のサービスの提供や、インセンティブの付与を行う技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-288143号公報
【文献】特開2004-348326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、使用済みのインクカートリッジ等の使用済み製品を回収し、かかる使用済み製品の評価度合いに基づいて、所定のサービスの提供や、インセンティブの付与を行うに過ぎない。例えば、上記従来技術では、製品を使用する使用者と、使用済み製品を排出する利用者とが同一である場合を想定しており、使用者と、利用者とが同一でない場合には、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、使用者に対して適切なインセンティブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、使用者によって使用された不織布製品である使用済み不織布製品に関する情報を受付ける受付部と、前記使用者を養護する利用者に対して提供されるインセンティブであって、前記使用者にとって娯楽となるインセンティブの提供を、前記使用済み不織布製品に関する情報に基づいて制御する提供制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る管理情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
使用者によって使用された不織布製品である使用済み不織布製品に関する情報を受付ける受付部と、前記使用者を養護する利用者に対して提供されるインセンティブであって、前記使用者にとって娯楽となるインセンティブの提供を、前記使用済み不織布製品に関する情報に基づいて制御する提供制御部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0011】
このような情報処理装置によれば、例えば、子供等である使用者によって使用されたおむつ(以下では、使用済みおむつと表記する場合がある)に関する情報を受付ける。続いて、情報処理装置は、使用者の親である利用者に対して、インセンティブとしておむつのカスタマイズを使用者に対して体験させるサービス(以下では、カスタマイズ体験サービスと表記する場合がある)の提供を制御する。
【0012】
例えば、利用者が所定の事業者端末を利用して、カスタマイズ内容として、塗り絵を選択するものとする。この場合、使用者は、塗り絵を行う。例えば、使用者は、所定のキャラクターの塗り絵を完成させる。続いて、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、使用者が着用するおむつに、使用者が完成させた塗り絵を印刷する。そして、利用者は、塗り絵が印刷されたおむつを取得する。このようにして、使用者は、インセンティブとして、使用者にとって興味関心を引くおむつを受取ることができる。
【0013】
このように、情報処理装置は、製品を使用する者が、使用済み製品を排出する者と同一でない場合であっても、製品を使用する者にとって適切なインセンティブを提供することができる。これにより、情報処理装置は、製品を使用した者に適切なインセンティブを提供することができつつ、使用済み製品を排出する者に対してリサイクルに対する意識を向上させることができる。
【0014】
また、情報処理装置は、前記インセンティブとして、前記使用者が着用可能な不織布製品であって、当該不織布製品の一部がカスタマイズされた不織布製品を提供する。
【0015】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者による操作に応じて選択されたカスタマイズ内容に基づいて作成されたおむつを提供する。これにより、情報処理装置は、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。
【0016】
また、情報処理装置は、前記インセンティブとして、前記使用者に対して娯楽となるサービスを提供する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、例えば、カスタマイズ体験サービスの提供に関する通知を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者及び使用者にとって、記念となるおむつを作成する機会を提供することができる。このように、情報処理装置は、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。
【0018】
また、情報処理装置は、前記サービスとして、前記使用者が着用する不織布製品の一部をカスタマイズさせるサービスを提供する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、例えば、カスタマイズ体験サービスの提供に関する通知を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者及び使用者にとって、記念となるおむつを作成する機会を提供することができる。このように、情報処理装置は、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。
【0020】
また、前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、所定の期間に応じた内容である。
【0021】
このような情報処理装置によれば、例えば、季節ごとに応じてカスタマイズ内容が変更されることで、使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。
【0022】
また、前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品の一部のデザインが変更される内容である。
【0023】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用者によって作成されたイラストシートや、使用者の名前や、使用者の顔写真等をおむつに付すことで、使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。
【0024】
また、前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品が収容された包装に含まれる当該不織布製品の量が変更される内容である。
【0025】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用者がよく着用するサイズのおむつの量を、使用者が将来的に着用すると予測されるサイズのおむつの量よりも多くした商品を提供することで、利用者又は使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。
【0026】
また、前記不織布製品の一部をカスタマイズする内容は、当該不織布製品が収容された包装のデザインが変更される内容である。
【0027】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用者によって選択された柄や、キャラクター等を包装に付すことで、使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。
【0028】
また、情報処理装置は、使用済み不織布製品の回収に関する回収情報に基づいて、当該使用済み不織布製品をリサイクル対象として回収するための作業情報を、当該使用済み不織布製品を回収する事業者に対してさらに提供する。
【0029】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用済みおむつを回収する装置である回収装置に回収された使用済みおむつの量が所定の量以上である場合に、1週間後に、使用済みおむつを回収するといった回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者に対して提供する。これにより、情報処理装置は、適切なタイミングで使用済み不織布製品を回収することができる。
【0030】
また、情報処理装置は、使用済み不織布製品の質に基づいて変更されたインセンティブの提供を制御する。
【0031】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用済みおむつの質が所定の閾値以上である場合に、カスタマイズ内容を変更してもよい。これにより、情報処理装置は、利用者が使用済みおむつに対する処理を適切な処理へ補正することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、使用済み不織布製品の量に基づいて変更されたインセンティブの提供を制御する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、例えば、使用済みおむつの量が所定の閾値以上である場合に、カスタマイズ内容を変更してもよい。これにより、情報処理装置は、利用者が使用済みおむつをリサイクルする意識を向上させることができる。
【0034】
また、情報処理装置は、前記利用者に関する利用者情報をさらに受付け、前記利用者情報に基づいて、前記利用者を認証する。
【0035】
このような情報処理装置によれば、例えば、利用者情報として、利用者を識別する識別情報を受付ける。続いて、情報処理装置は、利用者を識別する識別情報と、利用者情報とを照合し、かかる照合が成功した場合に、利用者を認証する。これにより、情報処理装置は、使用済みおむつの廃棄態様が適切である利用者を特定することができる。
【0036】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0037】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す情報処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の一例を示す図である。なお、
図1に示すステップは、便宜上、自然人の行動等を含む。
【0038】
以下では、使用済みおむつを収集する処理について説明し、そして、使用済みおむつをリサイクル対象として回収する処理について説明する。
【0039】
まず、
図1を用いて、使用済みおむつを収集する処理について説明する。
図1では、利用者U1が養護する子供等の使用者B1を連れて、商業ビル(施設の一例)が有するフリースペースで行われるおむつ(不織布製品の一例)のカスタマイズ体験サービスを使用者B1に体験させる例を挙げる。
【0040】
なお、利用者U1は、カスタマイズ体験サービスを受けるための申込みを予め行っているものとする。例えば、利用者U1は、利用者U1によって利用される端末装置を用いて、カスタマイズ体験サービスの申込みを行えるコンテンツであって、インターネット上のコンテンツにアクセスする。例えば、かかるコンテンツは、情報処理装置100を管理する事業者によって提供されるコンテンツである。
【0041】
続いて、利用者U1は、利用者に関する利用者情報と、カスタマイズ体験サービスを受ける場所と、日時とに関する情報をコンテンツ上で入力する。これにより、利用者U1は、カスタマイズ体験サービスの申込みを完了する。そして、利用者U1は、申込みが完了したことを示す通知又はメール等を受取る。この場合、通知又はメールにQR(Quick Response)コード(登録商標)が含まれているものとする。
【0042】
例えば、利用者U1が使用者B1を連れて商業ビルへ外出するものとする。この場合、利用者U1は、使用者B1によって使用されたおむつを持参して商業ビルに訪れるものとする。このように、利用者U1は、使用済みおむつを商業ビルに持ち込む(ステップS1)。
【0043】
続いて、利用者U1は、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者AU1によって利用される事業者端末10を操作し、利用者の認証を行う。具体的には、情報処理装置100は、利用者の認証要求を受付ける(ステップS2)。なお、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者AU1は、情報処理装置100を管理する事業者である。
【0044】
例えば、利用者U1は、端末装置に表示させたQRコードを事業者端末10に読取らせる。これにより、事業者端末10は、利用者を識別する識別情報を取得する。続いて、情報処理装置100は、利用者を識別する識別情報とともに、利用者U1の認証要求を事業者端末10から受付ける。
【0045】
そして、情報処理装置100は、利用者U1を認証する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末10から送信された利用者を識別する識別情報と、情報処理装置100が有する記憶部に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、情報処理装置100は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。ここで、利用者U1の認証が成功したものとする。
【0046】
続いて、情報処理装置100は、使用済みおむつに関する情報を事業者端末10から受付ける(ステップS4)。
図1の例では、情報処理装置100は、使用済みおむつに関する情報として、使用済みおむつの量に関する情報等を受付ける。ここで、使用済みおむつの量とは、使用済みおむつの枚数でもよく、使用済みおむつの重量等を示すものでもよい。使用済みおむつの量が質量を示すものである場合、例えば、情報処理装置100は、乳幼児用のおむつと大人用おむつとを分けた情報処理や、おむつのサイズを分けた情報処理等の実行することができる。
【0047】
より具体的な例を挙げると、利用者U1は、事業者端末10の傍に設置される回収装置に備え付けられる所定のゴミ袋を使用して、ゴミ袋を使用済みおむつに包んで回収装置に廃棄する。続いて、利用者U1は、廃棄した使用済みおむつに関する情報を事業者端末10に入力する。そして、情報処理装置100は、使用済みおむつに関する情報を事業者端末10から受付ける。
【0048】
そして、情報処理装置100は、受付けられた使用済みおむつの量に関する情報に基づいて、使用者に対するサービスを提供する(ステップS5)。
図1の例では、情報処理装置100は、使用済みおむつの量に基づいて決定されたカスタマイズ体験サービスの提供に関する通知を事業者端末10に提供する。ここで、カスタマイズ体験サービスが使用者に塗り絵を提供するサービスであるものとする。
【0049】
続いて、事業者AU1は、事業者端末10に通知された通知に基づいて、カスタマイズ体験サービスを利用者U1及び使用者B1に提供する。例えば、利用者U1が事業者端末10を利用して、カスタマイズ内容として、塗り絵を選択するものとする。この場合、利用者U1及び使用者B1は、カスタマイズ体験サービスを体験することで、塗り絵を行い、おむつをカスタマイズする(ステップS6)。
【0050】
図1の例では、利用者U1と、使用者B1とは、事業者AU1から所定のキャラクターの塗り絵をもらう。続いて、使用者B1は、所定のキャラクターの塗り絵を完成させる。そして、事業者AU1は、使用者B1が着用するおむつに、使用者B1が完成させた塗り絵を印刷する。続いて、利用者U1は、塗り絵が印刷されたおむつを取得する。このようにして、使用者B1は、インセンティブとして、使用者にとって興味関心を引くおむつを受取ることができる。
【0051】
次に、
図1を用いて、使用済みおむつをリサイクル対象として回収する処理について説明する。具体的には、情報処理装置100は、受付けた使用済みおむつに関する情報に基づいて、各種情報を管理する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、回収装置に廃棄された使用済みおむつの量に関する情報等を管理する。
【0052】
続いて、情報処理装置100は、管理する管理情報に基づいて、使用済みおむつをリサイクル対象として回収するための作業情報を回収業者サーバ20に提供する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、管理情報に応じた回収スケジュールであって、使用済みおむつであるリサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0053】
より具体的な例を挙げると、情報処理装置100は、回収装置に回収された使用済みおむつの量が所定の量以上である場合に、1週間後に、使用済みおむつを回収するといった回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0054】
なお、ここでいう回収業者RC1は、如何なる回収業者であってもよく、例えば、自治体に指定されている回収業者や、事業者AU1によって指定された回収業者等である。
【0055】
そして、回収業者RC1は、リサイクル対象として使用済みおむつを回収する(ステップS9)。例えば、回収業者RC1は、回収業者サーバ20に提供された回収スケジュールに関する情報に従って、商業ビルに設置された回収装置に、リサイクル対象を回収しに行く。そして、回収業者RC1は、回収装置から、使用済みおむつをリサイクル対象として回収する。
【0056】
続いて、回収業者RC1は、使用済みおむつをリサイクル工場FO1に輸送する。そして、リサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行うリサイクル業者は、使用済みおむつに対してリサイクル処理を行う。このように、回収された使用済みおむつがリサイクル工場FO1にてリサイクルされる。
【0057】
なお、ここでいうリサイクル業者は、如何なるリサイクル業者であってもよく、例えば、自治体に指定されているリサイクル業者や、事業者AU1によって指定されたリサイクル業者や、回収業者によって指定されたリサイクル業者等である。
【0058】
従来、製品を使用する使用者と、使用済み製品を排出する利用者とが同一である場合を想定しており、使用者と、利用者とが同一でない場合には、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができるとは限らなかった。そこで、情報処理装置100は、使用済みおむつに関する情報を受付ける。そして、情報処理装置100は、使用者を養護する利用者に対して提供されるインセンティブであって、使用者にとって娯楽となるインセンティブの提供を、使用済みおむつに関する情報に基づいて制御する。これにより、情報処理装置100は、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。
【0059】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、事業者端末10と、回収業者サーバ20と、端末装置30と、情報処理装置100とを含む。事業者端末10、回収業者サーバ20、端末装置30及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。
【0060】
なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の事業者端末10や、複数台の回収業者サーバ20や、複数台の端末装置30や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0061】
事業者端末10は、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者によって利用される情報処理装置である。具体的には、事業者端末10は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする。例えば、事業者端末10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0062】
また、事業者端末10は、バーコード等の1次元コードや、QRコード等の2次元コード等を読取るためのリーダーを有する。また、事業者端末10は、使用者によって使用された使用済み不織布製品を回収する回収装置と通信可能に接続される。例えば、回収装置は、事業者端末10の傍に設置される。
【0063】
例えば、回収装置は、回収装置内部に使用済み不織布製品を収容する収容部や、内部に収容される複数の不織布製品の重量又は在庫数を検出するための検出センサ等を有するリサイクル箱である。
【0064】
より具体的な例を挙げると、回収装置が蓋を有し、密閉可能な箱であるものとする。また、回収装置が蓋を空けるためのボタンを有するものとする。この場合、回収装置は、利用者によって回収装置が有するボタンが押下された場合に、蓋を開く。続いて、利用者が使用済み不織布製品を回収装置に廃棄する。そして、回収装置は、利用者によって回収装置が有するボタンが押下された場合に、蓋を閉める。
【0065】
また、回収装置は、検出センサとして、加重センサや、圧力センサ等を用いて、加重センサや、圧力センサ等によって検知された検知情報に基づいて、使用済み不織布製品の枚数を算出する。
【0066】
また、回収装置は、各装置と双方向に通信を行うための通信部等を有する。例えば、通信部は、LTE(Long Term Evolution)や、LTE-Advanced等の4G(Generation)や、5Gや、Bluetooth(登録商標)や、Wifi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信又は各種の有線通信でネットワークNと接続され、ネットワークNを介して各種の装置と通信を行う。
【0067】
回収業者サーバ20は、回収装置から使用済み不織布製品を回収する回収業者によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、回収業者サーバ20は、情報処理装置100によって提供された作業情報を受付ける。そして、回収業者は、作業情報に従って、回収装置から使用済み不織布製品を回収する。
【0068】
端末装置30は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置30は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0069】
情報処理装置100は、インターネット等のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0070】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2に、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0071】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0072】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、利用者情報記憶部121と、管理情報記憶部122とを有する。
【0073】
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、利用者に関する各種情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係る利用者情報記憶部121の一例を示す。
図3に示した例では、利用者情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、「利用者情報」は、「性別」、「年齢」、「使用者ID」、「使用者情報」といった項目を有する。例えば、「使用者情報」は、「性別」や、「年齢」や、「おむつのサイズ」や、「おむつの種別」や、「おむつ」等を含む。
【0074】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「性別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の性別に関する情報である。「年齢」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の年齢に関する情報である。
【0075】
「使用者ID」は、利用者が養護する使用者を識別する識別子である。「性別」は、「使用者ID」に対応付けられた使用者の性別に関する情報である。「年齢」は、「使用者ID」に対応付けられた使用者の年齢に関する情報である。
【0076】
「おむつのサイズ」は、「使用者ID」に対応付けられた使用者が着用するおむつのサイズに関する情報である。例えば、サイズは、新生児用サイズ、S、M、L、Big等である。ここで、新生児用サイズとは、Sサイズよりも小さいサイズである。また、Bigとは、Lサイズよりも大きいサイズである。「おむつの種別」は、「使用者ID」に対応付けられた使用者が着用するおむつの種別に関する情報である。例えば、おむつの種別は、標準的なおむつや、肌荒れを防ぐ機能を有するおむつ等である。「おむつ」は、「使用者ID」に対応付けられたおむつに関する情報である。なお、「おむつ」は、例えば、商品の品番や、ロット番号等でもよい。
【0077】
例えば、
図3では、利用者IDによって識別された「U1」は、性別が「US1」であり、年齢が「UO1」である。また、「U1」は、使用者IDが「B1」であり、性別が「BS1」であり、年齢が「BO1」であり、おむつのサイズが「SI1」であり、おむつの種別が「TY1」であり、おむつが「MA1」である。
【0078】
なお、
図3に示した例では、性別等を、「US1」等の抽象的な符号で表現したが、性別等は、数値や、文字列に関する情報や、性別等に関する情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0079】
(管理情報記憶部122について)
管理情報記憶部122は、使用済みおむつの各種情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る管理情報記憶部122の一例を示す。
図4に示した例では、管理情報記憶部122は、「施設ID」、「管理情報」といった項目を有する。例えば、「管理情報」は、「住所」、「回収業者ID」、「利用者数」、「回収業者ID」、「回収装置情報」といった項目を有する。例えば、「回収装置情報」は、「回収量」等を含む。
【0080】
「施設ID」は、施設を識別する識別子である。「住所」は、「施設ID」に対応付けられた住所に関する情報や、位置情報である。「回収業者ID」は、「施設ID」に対応付けられた回収業者を識別する識別子である。例えば、回収業者は、自治体によって指定された回収業者や、事業者AU1と契約された回収業者等である。
【0081】
「利用者数」は、「施設ID」に対応付けられた回収装置を利用した利用者の人数である。「回収装置ID」は、回収装置を識別する識別子である。「回収量」は、「回収装置ID」に対応付けられた回収された使用済みおむつの量に関する情報である。
【0082】
例えば、
図4では、施設IDによって識別された「A1」は、住所が「AD1」であり、回収業者IDが「RM1」であり、利用者数が「NU1」であり、回収装置IDが「R1」であり、回収量が「AR1」である。
【0083】
なお、
図4に示した例では、住所等を、「AD1」等の抽象的な符号で表現したが、住所等は、数値や、文字列や、住所等に関する情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。また、上記例では、「利用者数」が「施設ID」に対応付けられた回収装置を利用した利用者の人数である例を挙げたが、利用者数の代わりに使用者数であってもよい。また、「管理情報」は、使用者数といった項目をさらに有してもよい。
【0084】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0085】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、認証部132と、提供制御部133と、管理部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0086】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報や、各種要求を受付ける。具体的には、受付部131は、使用者によって使用された不織布製品である使用済み不織布製品に関する情報を受付ける。例えば、受付部131は、利用者によって入力された使用済みおむつに関する情報として、使用済みおむつの量に関する情報を事業者端末10から受付ける。そして、受付部131は、かかる使用済みおむつの量に関する情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0087】
また、受付部131は、利用者情報を端末装置30から受付ける。そして、受付部131は、かかる利用者情報及び使用者情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
図1の例では、受付部131は、利用者U1がカスタマイズ体験サービスを受けるための申込みを行う場合に、利用者情報と、カスタマイズ体験サービスを受ける場所と、日時とに関する情報を端末装置30に受付ける。なお、このとき、受付部131は、利用者情報とともに、使用者に関する使用者情報を受付けてもよい。
【0088】
また、受付部131は、利用者の認証要求を受付ける。
図1の例では、利用者U1は、端末装置30に表示させたQRコードを事業者端末10に読取らせる。これにより、事業者端末10は、利用者を識別する識別情報を取得する。続いて、受付部131は、利用者を識別する識別情報とともに、利用者U1の認証要求を事業者端末10から受付ける。
【0089】
(認証部132について)
認証部132は、各種情報を認証する。具体的には、認証部132は、利用者情報に基づいて、利用者を認証する。
図1の例では、認証部132は、事業者端末10から送信された利用者を識別する識別情報と、記憶部120に記憶された利用者情報とを照合する。続いて、認証部132は、照合に成功した場合に、利用者U1を認証する。
【0090】
また、認証部132は、利用者情報に基づいて、利用者が所定のサービスを利用しているか否かを判定してもよい。具体的には、認証部132は、受付部131によって受付けられた利用者情報と、記憶部120に記憶される所定のサービスに契約している利用者情報とが一致するか否かを判定してもよい。
【0091】
例えば、記憶部120に記憶される所定のサービスに契約している利用者情報は、利用者を識別する識別情報や、利用者の年齢に関する情報や、性別に関する情報や、電話番号に関する情報や、住所又は居所に関する情報や、料金の支払い状況に関する情報等を含む。
【0092】
例えば、所定のサービスが、契約している利用者に対して定期的(例えば、1ヶ月毎)におむつを提供するサブスクリプションサービスであるものとする。また、サブスクリプションサービスを契約している利用者情報が記憶部120に記憶されているものとする。この場合、認証部132は、受付部131によって受付けられた利用者情報と、記憶部120に記憶されるサブスクリプションサービスに契約している利用者情報とが一致する場合、同一の利用者であると判定してもよい。一方、認証部132は、受付部131によって受付けられた利用者情報と、記憶部120に記憶されるサブスクリプションサービスに契約している利用者情報とが一致しない場合、同一の利用者ではないと判定してもよい。
【0093】
(提供制御部133について)
提供制御部133は、使用者を養護する利用者に対して提供されるインセンティブであって、使用者にとって娯楽となるインセンティブの提供を、使用済み不織布製品に関する情報に基づいて制御する。
【0094】
例えば、提供制御部133は、インセンティブとして、使用者に対して娯楽となるサービスを提供する。より具体的な例を挙げると、提供制御部133は、カスタマイズ体験サービスの提供に関する通知を事業者端末10に提供する。
【0095】
また、提供制御部133は、回収された使用済みおむつの量に関する情報に基づいて、使用済みおむつをリサイクル対象として回収するための作業情報を回収業者サーバ20に提供する。例えば、提供制御部133は、回収された使用済みおむつの量に関する情報に応じた回収スケジュールであって、使用済みおむつであるリサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0096】
より具体的な例を挙げると、提供制御部133は、回収装置に回収された使用済みおむつの量が所定の条件を満たすと判定された場合に、1週間後に、使用済みおむつを回収するといった回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0097】
(管理部134について)
管理部134は、各種情報を管理する。具体的には、管理部134は、回収装置に回収された使用済みおむつに関する情報を管理する。例えば、管理部134は、回収された使用済みおむつに関する情報に基づいて、各種情報を管理する。
【0098】
より具体的な例を挙げると、管理部134は、回収装置に廃棄された使用済みおむつの量に関する情報を管理する。続いて、管理部134は、使用済みおむつの量に関する情報を管理情報記憶部122に記憶する。そして、管理部134は、管理情報記憶部122に記憶された各種情報を管理する。
【0099】
また、管理部134は、管理情報記憶部122に記憶される使用済みおむつの量が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。具体的には、管理部134は、管理情報記憶部122に記憶される使用済みおむつの量(回収量)が所定の量以上である場合に、使用済みおむつの量が所定の条件を満たすと判定してもよい。一方、管理部134は、管理情報記憶部122に記憶される使用済みおむつの量が所定の量未満である場合に、使用済みおむつの量が所定の条件を満たさないと判定してもよい。
【0100】
〔4.処理手順(1)〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0101】
図5に示すように、認証部132は、利用者を認証する(ステップS101)。具体的には、認証部132は、利用者を認証しない場合(ステップS101;No)、利用者を認証するまで待機する。
【0102】
一方、受付部131は、利用者を認証した場合(ステップS101;Yes)、使用済みおむつに関する情報を受付けたか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、受付部131は、使用済みおむつに関する情報を受付けていない場合(ステップS102;No)、ステップS102の前に戻る。
【0103】
一方、提供制御部133は、受付部131が使用済みおむつに関する情報を受付けた場合(ステップS102;Yes)、使用者に対するサービスを提供する(ステップS103)。
【0104】
〔5.処理手順(2)〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0105】
図6に示すように、受付部131は、使用済みおむつに関する情報を受付けたか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、受付部131は、使用済みおむつに関する情報を受付けていない場合(ステップS201;No)、使用済みおむつに関する情報を受付けるまで待機する。
【0106】
一方、管理部134は、受付部131が使用済みおむつに関する情報を受付けた場合(ステップS201;Yes)、使用済みおむつに関する情報に基づいて、各種情報を管理する(ステップS202)。
【0107】
続いて、管理部134は、回収量が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS203)。具体的には、管理部134は、回収量が所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS203;No)、ステップS203の前に戻る。
【0108】
一方、提供制御部133は、管理部134が、回収量が所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS203;Yes)、作業情報を回収業者サーバ20に提供する(ステップS204)。
【0109】
〔6.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0110】
〔6-1.カスタマイズ体験サービスを提供する事業者〕
上記実施形態では、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者と、情報処理装置100を管理する事業者とが同一の事業者である例を挙げて説明したが、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者と、情報処理装置100を管理する事業者とは、異なる事業者であってもよい。例えば、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、情報処理装置100を管理する事業者が契約した事業者であり、例えば、企画運営会社の事業者であってもよい。
【0111】
〔6-2.不織布製品〕
上記実施形態では、不織布製品がおむつである例について説明したが、これに限定されない。例えば、不織布製品は、おしりふき・パッド等であってもよい。また、不織布製品は、利用者が予め契約しているサブスクリプションサービスによって提供されたおむつであってもよい。
【0112】
〔6-3.情報処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100が回収された使用済みおむつに関する情報を事業者端末10から取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、情報処理装置100は、回収された使用済みおむつに関する情報を回収装置から直接取得してもよい。
【0113】
〔6-4.施設〕
上記実施形態では、施設が商業ビルである例について説明したが、これに限定されない。例えば、施設は、商業施設や、学校等の教育機関や、役所等の公共施設等であってもよい。また、施設の代わりに、地域が対象となってもよい。例えば、地域とは、特定の村、町、市、区等である。
【0114】
〔6-5.回収装置の位置〕
上記実施形態では、回収装置が事業者端末10の傍に設置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置は、商業ビルの外に設置されていてもよい。この場合、利用者は、使用済みおむつを回収装置に廃棄した後、商業ビルで使用者とともにカスタマイズ体験サービスを受けてもよい。
【0115】
〔6-6.回収装置〕
上記実施形態では、回収装置がリサイクル箱である例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置は、各種従来技術を用いることにより、使用済みおむつに対してリサイクルするためのリサイクル前処理(リサイクル処理のための一次処理)を行ってもよい。
【0116】
例えば、回収装置は、おむつを構成する高吸水性樹脂に対して排泄物(特に、尿や、便)を分離するための多価金属塩、特にアルカリ土類金属塩、たとえばカルシウム塩を含む化合物、例えば塩化カルシウム、もしくはこれらの塩を含む水溶液や、洗浄用のアルコールや、排泄物の臭いを低減させる薬剤等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。
【0117】
また、回収装置は、使用済みおむつに対して処理剤を用いたリサイクル前処理を行うことで、使用済みおむつの体積を減少させる。これにより、回収装置は、回収業者RC1が使用済みおむつをリサイクル工場FO1に輸送するときに、より多くの使用済みおむつを一度に輸送することができる。このように、回収装置は、回収業者RC1に対して、リサイクル対象を輸送する手間を低減させることができる。
【0118】
〔6-7.カスタマイズ対象〕
上記実施形態では、カスタマイズされる対象がおむつである例について説明したが、これに限定されない。例えば、カスタマイズされる対象は、おむつが包装されるパッケージや、おむつが配送される際に使用される段ボール等であってもよい。このように、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。
【0119】
〔6-8.カスタマイズ内容〕
上記実施形態では、カスタマイズ内容が塗り絵を印刷する例について説明したが、これに限定されない。例えば、カスタマイズ内容は、季節ごとに応じてカスタマイズ内容が変更されたカスタマイズ内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の誕生日に連動して変更されてもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の年齢や、性別に応じて変更されてもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の成長度合いに応じて変更されてもよい。このように、カスタマイズ内容は、使用者の属性等に関する情報に基づいて変更されてもよい。
【0120】
また、カスタマイズ内容は、おむつに使用者の名前や、ニックネーム等を印刷する内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の顔を撮影した写真をおむつに付す内容であってもよい。これにより、カスタマイズされたおむつの識別力が向上する。このように、カスタマイズされたおむつが、幼稚園や、保育園等で他の使用者が使用しているおむつと混同されることを防ぐことができる。
【0121】
また、カスタマイズ内容は、使用者によって作成されたイラストシートに描かれた内容をおむつに付す内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者によって選択されたイラスト等をおむつに付す内容であってもよい。例えば、使用者に対して、恐竜や、乗り物や、任意のキャラクター等のイラストを見せて、使用者が喜んだり、興奮したり、指を指して示したりといった反応を示したものを使用者が選択したイラストであるものとする。この場合、カスタマイズ内容は、使用者によって選択されたイラストを包装に付す内容であってもよい。他の例では、カスタマイズ内容は、使用者の好みの玩具や、キャラクター等をコラージュしたイラストをおむつに付す内容であってもよい。
【0122】
また、カスタマイズ内容は、おむつのサイズをカスタマイズする内容であってもよい。例えば、カスタマイズ内容は、使用者のお腹周りのサイズや、使用者の股上のサイズや、使用者の太もも周りのサイズに基づいて、おむつのサイズをカスタマイズする内容であってもよい。
【0123】
より具体的な例を挙げると、使用者のおむつのサイズが、Mサイズである。また、使用者の太もものサイズが、同年代の子供の太もものサイズよりも大きいものとする。この場合、カスタマイズ内容は、Mサイズのおむつの太もも周りを緩くするようにカスタマイズする内容であってもよい。他の例では、使用者のおむつのサイズが、Mサイズである。また、使用者のお腹周りのサイズが、同年代の子供のお腹周りのサイズよりも小さいものとする。この場合、カスタマイズ内容は、Mサイズのおむつのお腹周りをきつくするようなギャザー設計ができる内容であってもよい。また、使用者のおむつのサイズが、Lサイズである。また、使用者の股上のサイズが、同年代の子供の股上のサイズよりも大きいものとする(すなわち、使用者の身長が同年代の子供よりも高い)。この場合、カスタマイズ内容は、Lサイズのおむつの股上を深めにするようなおむつの設計ができる内容であってもよい。
【0124】
また、カスタマイズ内容は、おむつのデザインを変更する内容であってもよい。例えば、カスタマイズ内容は、著名なキャラクターや、地域限定のキャラクター等をおむつに付す内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、高吸水性樹脂等のおむつを構成する部品毎におむつの柄を使用者に選択させる内容であってもよい。例えば、使用者が喜んだり、興奮したり、指を指して示したりといった反応を示したものを使用者が選択した柄であるものとする。この場合、使用者が第1柄と、第2柄とを選択したものとする。このとき、カスタマイズ内容は、使用者によって選択された第1柄が付されたおむつの部位と、第2柄が付されたおむつの部位とを組合せることで、一のおむつを作成する内容であってもよい。
【0125】
また、カスタマイズ内容は、おむつが収容された包装に含まれるおむつの量を変更する内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者がよく着用するサイズのおむつの量を、使用者が将来的に着用すると予測されるサイズのおむつの量よりも多くしたものであってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の好みの柄や、色のおむつのみが包装に収容される内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者によって選択された柄の色違いが包装に収容される内容であってもよい。これにより、使用者は、自身が好むおむつを選択することができる。
【0126】
また、カスタマイズ内容は、おむつが収容された包装のデザインを変更する内容であってもよい。例えば、使用者に対して、恐竜柄や、乗り物の柄等の任意の柄や、任意のキャラクター等のデザインを見せて、使用者が喜んだり、興奮したり、指を指して示したりといった反応を示したものを使用者が選択したデザインであるものとする。この場合、カスタマイズ内容は、使用者によって選択された恐竜柄や、乗り物の柄等の任意の柄や、任意のキャラクター等を包装に付す内容であってもよい。また、カスタマイズ内容は、使用者の年齢に応じて、使用者に選択させてもよい。
【0127】
また、カスタマイズ内容は、包装の材質をカスタマイズする内容であってもよい。例えば、カスタマイズ内容は、包装の材質として、環境にやさしい包装材料等であってもよい。また、カスタマイズ内容は、包装の種別を選択可能なカスタマイズ内容であってもよい。例えば、カスタマイズ内容は、簡易包装や、おむつポーチとして繰り返し使用可能な袋や、中身が視認可能な袋等であってもよい。これにより、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、利用者に対して、環境への配慮に関する意識を向上させることができる。なお、包装の大きさは、任意の大きさを選択できてもよい。また、包装の生地の厚さは、任意の厚さを選択できてもよい。
【0128】
また、カスタマイズ内容は、デジタルコンテンツであってもよい。例えば、カスタマイズ内容は、所定のアプリケーションで利用可能なコンテンツをカスタマイズする内容であってもよい。
【0129】
このように、利用者は、事業者端末10を利用して、各種カスタマイズ内容を選択することができる。これにより、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、使用者にとって、満足する内容の体験を提供することができる。なお、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、上記カスタマイズ内容の代わりに、使用者に対して将来的に使用するサイズのおむつを試着できる内容を提供してもよい。これにより、カスタマイズ体験サービスを提供する事業者は、利用者及び使用者に対して、おむつを試着する機会を提供することができる。
【0130】
〔6-9.使用済みおむつの配送〕
上記実施形態では、利用者が使用済みおむつを商業ビルに持ち込む例について説明したが、これに限定されない。例えば、利用者は、商業ビルに対して、使用済みおむつを梱包して予め配送してもよい。この場合、利用者は、カスタマイズ体験サービスを受けるための申込みを行う場合に、商業ビルへ使用済みおむつの配送に関する情報を選択するものとする。
【0131】
続いて、利用者と、使用者とは、使用済みおむつを持たずに商業ビルを訪れてもよい。これにより、利用者が使用済みおむつを持参する手間を省くことができる。
【0132】
また、一般に、使用済みおむつは悪臭を伴う。このため、利用者は、悪臭を伴う使用済みおむつを商業ビルに持参するために、各種交通機関等を利用する場合、交通機関を利用することを躊躇する可能性がある。このような心理的な障害を取り払うことで、利用者がカスタマイズ体験サービスにより参加しやすくすることができる。
【0133】
〔6-10.リサイクル工場への使用済みおむつの配送〕
上記実施形態では、利用者が使用済みおむつを商業ビルに持ち込む例について説明したが、これに限定されない。例えば、利用者は、リサイクル工場FO1に対して、使用済みおむつを梱包して予め配送してもよい。この場合、提供制御部133は、インセンティブとして、使用者によって着用可能なおむつを提供してもよい。例えば、提供制御部133は、おむつの一部がカスタマイズされたおむつを提供してもよい。
【0134】
より具体的な例を挙げると、利用者は、カスタマイズ体験サービスを受けるための申込みを行う場合に、リサイクル工場へ使用済みおむつの配送に関する情報を選択するものとする。この場合、端末装置30は、おむつをカスタマイズするカスタマイズ内容を選択するためのコンテンツを表示する。続いて、端末装置30は、利用者による操作に応じて、カスタマイズ内容を選択する。そして、端末装置30は、選択されたカスタマイズ内容に関する情報を情報処理装置100に送信する。
【0135】
続いて、事業者AU1は、かかるカスタマイズ内容に基づいてカスタマイズされたおむつを作成する。そして、事業者AU1は、作成したおむつを利用者に対して配送する。
【0136】
このように、提供制御部133は、使用者によって着用可能なおむつを提供するため、使用者に対して適切なインセンティブを提供することができる。なお、利用者と、使用者とは、リサイクル工場FO1に対して使用済みおむつを配送した後に、商業ビルを訪れて、商業ビルでカスタマイズ体験サービスを受けてもよい。
【0137】
〔6-11.リサイクル後の処理〕
また、回収業者RC1は、使用済みおむつに対してリサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行った後、リサイクル処理されることで得られたパルプ材を、事業者AU1に提供してもよい。この場合、回収業者RC1は、パルプ材を提供する代わりに所定の報酬を、事業者AU1から受けてもよい。
【0138】
〔6-12.使用済みおむつの質〕
また、回収業者RC1は、使用済みおむつに対してリサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行った後、回収された使用済みおむつの質に関する情報を、事業者AU1に提供してもよい。ここで、使用済みおむつの質とは、リサイクル処理が行いやすい度合いによって決定される。例えば、使用済みおむつに排泄物以外の髪・使用済みおむつを包む袋や新聞等の不純物が含まれている場合に、質が低くなる。また、使用済みおむつに含まれる排泄物のうち、便の量が所定量以上である場合に、質が低くなる。また、使用済みおむつに含まれる排泄物が尿のみである場合に、質が高くなる。このような傾向に基づいて、使用済みおむつの質がスコアリングされてもよい。
【0139】
例えば、回収業者サーバ20は、回収された使用済みおむつの質に関する情報を情報処理装置100に送信する。この場合、使用済みおむつを使用者毎に対応付けて記憶部120に記憶しているものとする。このとき、提供制御部133は、使用済みおむつの質が所定の閾値以上である場合に、インセンティブを変更してもよい。
【0140】
より具体的な例を挙げると、提供制御部133は、使用済みおむつの質が所定の閾値以上である場合に、カスタマイズ内容を変更してもよい。これにより、提供制御部133は、利用者が使用済みおむつに対する処理を適切な処理へ補正することができる。
【0141】
〔6-13.使用済みおむつの量〕
また、提供制御部133は、回収された使用済みおむつの量に基づいて変更されたインセンティブの提供を制御してもよい。例えば、回収業者サーバ20は、回収された使用済みおむつの量に関する情報を情報処理装置100に送信する。この場合、使用済みおむつを使用者毎に対応付けて記憶部120に記憶しているものとする。このとき、提供制御部133は、使用済みおむつの量が所定の閾値以上である場合に、インセンティブを変更してもよい。
【0142】
より具体的な例を挙げると、提供制御部133は、使用済みおむつの量が所定の閾値以上である場合に、カスタマイズ内容を変更してもよい。これにより、提供制御部133は、利用者が使用済みおむつをリサイクルする意識を向上させることができる。
【0143】
〔6-14.トレーサビリティに関する情報の提供〕
また、提供制御部133は、さらに、トレーサビリティに関する情報を端末装置30に提供してもよい。ここで、トレーサビリティに関する情報とは、使用者によって使用された使用済みおむつがリサイクル対象として回収され、そして、使用済みおむつがリサイクル工場FO1でリサイクル処理している工程に関する情報である。また、回収業者RC1は、使用済みおむつに対してリサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行った後、リサイクル処理されることで得られたパルプ材を事業者AU1に提供する工程に関する情報である。
【0144】
例えば、提供制御部133は、トレーサビリティに関する情報として、「現在、リサイクル工場Xでリサイクルされているよ」といった通知に関する情報を端末装置30に提供してもよい。
【0145】
他の例では、トレーサビリティに関する情報が、回収業者RC1と、リサイクル工場FO1と、事業者AU1とが所定の地図上に配置され、使用済みおむつが現時点で地図上のどの位置に位置するのかを示す情報であるものとする。この場合、提供制御部133は、かかるトレーサビリティに関する情報を端末装置30に提供してもよい。
【0146】
このように、提供制御部133は、トレーサビリティに関する情報を利用者に対して提供するため、利用者に対して、利用者のリサイクルに対する意識を高めることができる。さらに、提供制御部133は、利用者に対して、環境保全に関する意識を高めることができる。
【0147】
〔6-15.複数回利用の使用者〕
また、提供制御部133は、使用者が複数回、カスタマイズ体験サービスを体験した場合、インセンティブを変更してもよい。例えば、使用者毎に、カスタマイズ内容が記憶部120に対応付けられて記憶されているものする。この場合、提供制御部133は、前回のカスタマイズ内容と、今回のカスタマイズ内容とを組合せたカスタマイズ体験サービスの提供に関する通知を事業者端末10に提供してもよい。
【0148】
続いて、事業者AU1は、事業者端末10に通知された通知に基づいて、カスタマイズ体験サービスを利用者及び使用者に提供する。例えば、利用者が事業者端末10を利用して、カスタマイズ内容として、塗り絵を選択するものとする。また、前回、利用者が選択したカスタマイズ内容が、使用者の顔写真をおむつに付す内容であるものとする。この場合、使用者は、所定のキャラクターの塗り絵を完成させる。続いて、事業者AU1は、使用者が着用するおむつに、使用者が完成させた塗り絵を印刷する。さらに、事業者AU1は、かかるおむつに使用者の顔写真を付す。そして、利用者は、かかるおむつを取得する。
【0149】
このようにして、使用者は、インセンティブとして、使用者にとって興味関心を引くおむつを受取ることができる。また、例えば、顔写真等をおむつに付すことで、使用者の成長に応じた記録が残されることとなる。これにより、利用者は、利用者自身にとっても記念となるおむつを受取ることができる。
【0150】
〔6-16.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0151】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0152】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組合せて実行されてもよい。
【0153】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【0154】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る事業者端末10や、回収業者サーバ20や、端末装置30や、情報処理装置100は、例えば、
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0155】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0156】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0157】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0158】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0159】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0160】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0161】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 事業者端末
20 回収業者サーバ
30 端末装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 管理情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 認証部
133 提供制御部
134 管理部