技術分野
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート及びその製造方法並びに加熱溶融押出用組成物
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1等のHPMCASの従来の製造方法においては、反応溶液に対し水を加えることでHPMCASを析出させた懸濁液を得て、前記懸濁液中のHPMCASを水により洗浄して不純物を除去する。懸濁液中には、エステル化反応工程において溶媒として使用した酢酸が多量に含まれている。洗浄に用いた水に含まれる酢酸は、回収が困難であるため水と共に廃棄されるが、排水の化学的酸素要求量(COD)増加の要因となる。また、酢酸は排水のpHを低下させる要因となり、さらには、酢酸は臭気の要因ともなる。
したがって、酢酸を多く含む懸濁液を洗浄回収工程に供すると、洗浄に用いた水は生物処理等の排水処理を行う必要があり、排水処理の負荷低減のためにも、洗浄回収工程に供される混合物中の酢酸は少ないことが望ましい。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、HPMCASを含有する反応溶液から酢酸を除去することにより、洗浄回収工程に供される混合物中の酢酸を低減でき、更には流動性に優れるHPMCASを効率良く製造できることを見出し、本発明を為すに至った。
本発明の一つの態様では、溶媒として酢酸を用い、ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、無水酢酸及び無水コハク酸とのエステル化反応を行うこ・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明によれば、HPMCASを含有する反応溶液から酢酸の少なくとも一部を除去するため、洗浄回収工程に供される混合物中の酢酸の量を低減することができる。これにより、排水処理における負担軽減が期待でき、除去した酢酸を再利用することにより、コストの削減も可能である。
また、流動性に優れたHPMCASを製造することができる。これにより、加熱溶融押出用組成物におけるHPMCASと薬物との混合均一性や、HPMCASと、薬物の混合粉体のホッパー内でのブリッジの形成を改善することができ、薬物の含量の均一性、薬物に対するHPMCASの質量比の改善や、定量供給及び連続運転が期待できる。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
HPMCASの「全粒子」を、「微粒子」、「長繊維状粒子(LF1及びLF2)」、「短繊維状粒子(SF1及びSF2)」及び「球状粒子(S1及びS2)」の4種類の粒子に分類するフローチャートを示す。
A:全粒子
B:微粒子
C:LEFI( 繊維長)が40μm以上の粒子
D:LEFIが40μm以上で伸長比(elongation)が0.5未満の粒子
E:LEFIが40μm以上で伸長比が0.5未満でアスペクト比(aspectratio)が0.5未満の粒子
F:LEFIが40μm以上で伸長比が0.5未満でアスペクト比が0.5以上の粒子
G:LEFIが40μm以上で伸長比が0.5未満でアスペクト比が0.5以上で円形度
(circularity)が0.7未満の粒子
S1:第1球状粒子
S2:第2球状粒子
LF1:第1長繊維状粒子
LF2:第2長繊維状粒子
SF1:第1短繊維状粒子
SF2:第2短繊維状粒子
LEFI:繊維長
elongation:伸長比
aspectratio:アスペクト比
circularity:円形度
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