(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20231212BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20231212BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
H04N1/00 002A
B41J29/38 350
G03G21/00 510
(21)【出願番号】P 2020031599
(22)【出願日】2020-02-27
【審査請求日】2022-12-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 隆
(72)【発明者】
【氏名】永田 拡章
(72)【発明者】
【氏名】福田 政宏
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-344098(JP,A)
【文献】特開2005-301122(JP,A)
【文献】特開2010-193958(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作を受け付ける操作部と、
前記操作部での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部と、
前記処理部での処理に係るログ情報を蓄積して記憶可能な記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記ログ情報に基づいて前記処理部で生じた異常の内容を判断する診断を
実行する制御部と、
を備え
、
前記操作は、前記診断に必要なログ情報が生じる第1処理に対応した第1操作を含み、
前記記憶部には、前記第1処理の実行に伴って生じた前記ログ情報が記憶され、
前記制御部は、前記診断の実行中に前記操作部が前記第1操作を受け付けると当該診断を中断し、前記診断を前記第1処理の終了後において新たに実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記操作は、前記診断に必要なログ情報は生じない第2処理に対応した第2操作を含み、
前記制御部は、
前記診断の実行中に前記操作部が前記第2操作を受け付けると当該診断を中断し、中断した前記診断を前記第2処理の終了後において継続して
実行することを特徴とする請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
操作を受け付ける操作部と、前記操作部での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部と、情報を記憶可能な記憶部と、を備えた情報処理装置を制御するための情報処理方法であって、
前記処理部での処理に係るログ情報を前記記憶部に蓄積して記憶させるステップと、
前記記憶部に記憶された前記ログ情報に基づいて、前記処理部で生じた異常の内容を判断する診断を
実行するステップと、
前記診断
の実行中に前記操作部が前記
診断に必要なログ情報が生じる第1処理に対応した第1操作を受け付けると
当該診断を中断するステップと、
前記第1処理の実行に伴って生じた前記ログ情報を前記記憶部に記憶させるステップと、
前記診断を前記第1処理の終了後において新たに実行するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
操作を受け付ける操作部と、前記操作部での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部と、情報を記憶可能な記憶部と、を備えた情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
前記処理部での処理に係るログ情報を前記記憶部に蓄積して記憶させるステップと、
前記記憶部に記憶された前記ログ情報に基づいて、前記処理部で生じた異常の内容を判断する診断を
実行するステップと、
前記診断
の実行中に前記操作部が前記
診断に必要なログ情報が生じる第1処理に対応した第1操作を受け付けると
当該診断を中断するステップと、
前記第1処理の実行に伴って生じた前記ログ情報を前記記憶部に記憶させるステップと、
前記診断を前記第1処理の終了後において新たに実行するステップと、
を前記情報処理装置に行わせるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、装置自身が診断(自己診断)を行い、且つ診断をしている間に人を検知したときに当該診断を停止したり待機したりする情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の情報処理装置では、診断をしている間に人を検知すると診断を停止したり待機したりするため、単に人が通過しただけでも診断が中断してしまう。その結果、当該情報処理装置では、診断処理が遅延してしまうという不都合が生じ得た。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、診断処理が遅延してしまうという不都合の抑制を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、操作を受け付ける操作部と、前記操作部での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部と、前記処理部での処理に係るログ情報を蓄積して記憶可能な記憶部と、前記記憶部に記憶された前記ログ情報に基づいて前記処理部で生じた異常の内容を判断する診断を実行する制御部と、を備え、前記操作は、前記診断に必要なログ情報が生じる第1処理に対応した第1操作を含み、前記記憶部には、前記第1処理の実行に伴って生じた前記ログ情報が記憶され、前記制御部は、前記診断の実行中に前記操作部が前記第1操作を受け付けると当該診断を中断し、前記診断を前記第1処理の終了後において新たに実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、診断処理が遅延してしまうという不都合が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】情報処理装置の一例であるMFPと端末装置とを説明するための図である。
【
図2】第1実施形態のMFPのハードウェア構成を説明するための図である。
【
図3】第1実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。
【
図4】MFPに対するユーザ操作と発生するログ情報との関係を説明する図である。
【
図6】情報処理装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【
図7】比較例を説明するタイミングチャートである。
【
図8】割込み処理の終了後に診断を再開する例を説明するタイミングチャートである。
【
図9】割込み処理の終了後に診断を再実行する例を説明するタイミングチャートである。
【
図10】診断中の制御部の動作を説明するフローチャートである。
【
図11】割込み操作に起因する制御部の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<第1実施形態>
図1は、本発明の情報処理装置の一例であるMFP100(Multifunction Peripheral Product Printer)と端末装置200とを説明するための図である。
図2は、第1実施形態のMFP100のハードウェア構成を説明するための図である。なお、MFP100以外の装置を情報処理装置としてもよい。
詳細は後述するが、MFP100では、操作パネル140(操作部)に対する操作が行われると、操作内容に応じてCPU101(制御部)及びMEM-P102(制御部)が、プリンタ部4(処理部)やスキャナ部2(処理部)に各種のジョブ(処理)を行わせる。CPU101等は、プリンタ部4等の処理に係るログ情報を取得し、取得したログ情報をHD108(記憶部)に記憶させる。CPU101等は、HD108に記憶されたログ情報に基づいてプリンタ部4等に生じた異常の内容を診断し、且つ診断を行っている間に操作パネル140が割込み操作を受け付けると当該診断を中断する。
以上のMFP100では、診断をしている間であっても単に人が通過しただけでは当該診断を中断しないことから、診断が遅延してしまうという不都合を抑制できる。さらに、診断が中断された状態で割込み操作に対応するジョブ(割込み処理)が行われることから、当該ジョブの処理が診断によって遅延する不都合を抑制できる。
【0008】
図1に示すように、MFP100と端末装置200とはネットワークNWを介して通信可能に接続される。この場合、ネットワークNWを有線で構成してもよいし無線で構成してもよい。さらに、MFP100と端末装置200とを直接通信可能に接続してもよい。
この構成では、端末装置200からの操作によってMFP100に診断を実行させることができる。この場合、診断の結果(プリンタ部4等での異常の有無、異常の内容)は端末装置200の表示部に表示される。
なお、MFP100による診断の実行は上述のケースに限定されない。例えば、MFP100による印刷ジョブ(印刷処理)が終了したとき、MFP100の操作パネル140に対して診断を要求する操作が行われたとき、又はMFP100の非使用時において上位装置からのポーリングが行われたときに実行してもよい。
【0009】
<MFP100のハードウェア構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成図である。
図2に示すように、MFP100は、コントローラ110、近距離通信回路120、エンジン制御部130、操作パネル140、ネットワークI/F(InterFace)150、及び電源ボタンSWを備えている。
これらのうち、コントローラ110は、コンピュータの主要部であるCPU101、システムメモリ(MEM-P)102、ノースブリッジ(NB)103、サウスブリッジ(SB)104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)105、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)106、HDDコントローラ107、及び記憶部である磁気ディスク(HD)108を有し、NB103とASIC105との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス161で接続した構成となっている。
ただし、コントローラ110の構成はこれに限定されない。例えば、CPU101、NB103、SB104などの2以上の構成要素をSoC(System on Chip)によって実現してもよい。この場合、SoCとASIC105との間をPCI-express(登録商標)バス162で接続してもよい。
【0010】
これらのうち、CPU101は、MFP100の全体制御を行う制御部である。すなわち、CPU101は、MEM-P102のRAMに展開されたコンピュータプログラム(以下、プログラム)に従って、各種の制御を行う。NB103は、CPU101と、MEM-P102、SB104、及びAGPバス161と、を接続するためのブリッジであり、MEM-P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ、及びAGPターゲットとを有する。
MEM-P102は、コントローラ110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM102a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM102bとからなる。なお、RAM102bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0011】
SB104は、NB103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC105は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス161、PCIバス162、HDDコントローラ107、及びMEM-C106をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC105は、PCIターゲット、及びAGPマスタ、ASIC105の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C106を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びにスキャナ部2及びプリンタ部4との間でPCIバス162を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。
なお、ASIC105には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0012】
MEM-C106は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD108は、各種データの蓄積を行うためのストレージ(記憶部)である。HD108は、例えば画像データ、印刷時に用いるフォントデータ、フォーム、及び診断に用いるログ情報を蓄積する。ログ情報は、例えばスキャナ部2やプリンタ部4(処理部)での処理に関連して取得される情報であり、原稿や記録媒体が搬送路内の所定位置を通過する通過時間が含まれる。HDDコントローラ107は、CPU101の制御に従ってHD108に対するデータの読出し又は書込みを制御する。
AGPバス161は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。ただし、MEM-C106は搭載されていなくてもよい。
また、近距離通信回路120には、データを送受信するアンテナ120aが備わっている。近距離通信回路120は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0013】
更に、エンジン制御部130は、スキャナ部2、及びプリンタ部4によって構成されている。
スキャナ部2は、用紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。本実施形態のスキャナ部2は、積層された複数枚の記録媒体(原稿)を1枚ずつ自動的に搬送して画像を読み取るドキュメントフィーダ(DF)と、透明ガラス板の表面に上から押された状態で載置された1枚の記録媒体(原稿)に記録された画像を読み取る圧板読取り部と、を備えている。
DFは、積層状態でセットされた複数枚の原稿から画像を連続的に読み取るDFスキャンや、各原稿を連続的にコピーするDFコピーを行うときに使用される。圧板読取り部は、透明ガラス板に載置された原稿から画像を読み取る圧板スキャンや、同原稿をコピーする圧板コピーを行うときに使用される。
また、スキャナ部2は、DFにおける記録媒体の搬送路内に配置され、記録媒体を検知するセンサを含むセンサ類2aを備えている。
プリンタ部4は、記録媒体に対して画像を記録する。本実施形態のプリンタ部4は、電子写真方式を採用しているが、他の方式であってもよい。例えば、プリンタ部4は、インクジェット方式を採ってもよく、熱転写方式を採ってもよい。また、プリンタ部4は、記録媒体の搬送路内に配置され、記録媒体を検知するセンサを含むセンサ類4aを備えている。
【0014】
操作パネル140は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部141、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー、コピー開始指示を受け付けるスタートキー、及びMFP100が行う機能の切り替え指示を受け付けるアプリケーション切り替えキー等からなるパネル操作部142を備えている。
パネル表示部141は、タッチパネル以外に、各種情報を表示するLCDや動作状態を点灯/消灯により表示するLEDといった表示部とハードキースイッチを有する入力部等を備えた構成としてもよい。
電源ボタンSWは、ユーザによるMFP100への電源の供給や停止の操作を受け付ける。例えば、MFP100に電源が供給されている状態において電源ボタンSWに対する操作がなされると、MFP100への電源の供給が停止される。反対に、MFP100に電源が供給されていない状態において電源ボタンSWに対する操作がなされると、MFP100へ電源が供給される。
【0015】
コントローラ110は、MFP100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル140からの入力等を制御する。スキャナ部2又はプリンタ部4には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、MFP100は、操作パネル140のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
ネットワークI/F150は、ネットワークNWを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路120及びネットワークI/F150は、PCIバス162を介して、ASIC105に電気的に接続されている。
なお、MFP100のハードウェア構成は、
図2に示す構成に限定されない。例えば、操作パネル140はASIC105ではなく、SB104に接続される構成であってもよい。
【0016】
上述したように、本実施形態のMFP100では、プリンタ部4等の処理に係るログ情報を取得し、取得したログ情報をHD108に記憶させている。CPU101等は、HD108に記憶されたログ情報に基づいてプリンタ部4等における異常の有無、及び異常の内容を診断するが、従来技術のように人の検知によって診断を中断させてしまうと、診断が遅延してしまう不都合が生じ得た。
このような不都合を抑制するため、本実施形態のMFP100では、診断を行っている間に操作パネル140が割込み操作を受け付けると当該診断を中断する構成を採っている。すなわち、本実施形態のMFP100では、診断をしている間であっても単に人が通過しただけでは当該診断は中断されず、診断が遅延してしまうという不都合を抑制できる。
以下、この点について詳細に説明する。なお、上述の不都合はMFP100以外の情報処理装置であっても発生し得ることから、以下の説明は情報処理装置について行うことにする。
【0017】
<情報処理装置1について>
図3は、情報処理装置1(MFP100)の機能ブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置1は、制御部10と、記憶部21と、処理部22(印刷部22A、読取部22B)と、検知部23と、操作部24と、電源操作部25と、通信部26と、を含む。
制御部10は、情報処理装置1の全体の制御を行う。制御部10は、
図2のMFP100におけるCPU101、及びMEM-P102が対応する。なお、制御部10による制御の内容は後で説明する。
記憶部21は、各種の情報を記憶することができる。例えば、記憶部21は、処理部22での処理に係るログ情報を蓄積して記憶することができる。記憶部21は、
図2のMFP100におけるHD108が対応する。
処理部22は、操作部24に対する操作の内容に応じて各種の処理を行う。本実施形態において、処理部22は、記録媒体に対する印刷を行う印刷部22Aと、記録媒体に記録された画像を読み取る読取部22Bと、を備えている。処理部22は、
図2のMFP100におけるプリンタ部4、及びスキャナ部2が対応する。
【0018】
検知部23は、処理部22が処理を行っている間における状態の変化を検知する。検知部23は、処理部22に異常が生じると正常時とは異なった状態を検知する。
例えば、検知部23が記録媒体の搬送路に設けられており、記録媒体の有無を検出するものである場合を想定する。この場合、検知部23は、正常時において、予め定められた時間範囲に亘って記録媒体の「有」を示す検知信号を出力する。一方、検知部23は、記録媒体の搬送速度が過度に遅くなった異常時において、上述の時間範囲よりも長い時間に亘って記録媒体の「有」を示す検知信号を出力する。
検知部23は、
図2のMFP100におけるプリンタ部4のセンサ類4a、及びスキャナ部2のセンサ類2aが対応する。
【0019】
操作部24は、ユーザからの操作を受け付ける。例えば、記録媒体に記録された画像のコピー操作を受け付けたり、原稿に記録された画像の読取り操作を受け付ける。操作部24は、
図2のMFP100における操作パネル140が対応する。
電源操作部25は、情報処理装置1に対する電源の供給や停止の操作を受け付ける。電源操作部25は、
図2のMFP100における電源ボタンSWが対応する。
通信部26は、情報処理装置1と通信可能に接続された他の装置(例えば端末装置200)との間で通信を行う。通信部26は、
図2のMFP100における近距離通信回路120、及びネットワークI/F150が対応する。
【0020】
次に、制御部10について詳しく説明する。制御部10は、ジョブ制御部11、記憶制御部12、診断部13、操作受付部14、中断制御部15、及び通信制御部16を備えている。
ジョブ制御部11は、処理部22が行う処理(ジョブ)を制御する。例えば、印刷部22Aによる記録媒体への印刷を制御したり、読取部22Bによる原稿からの画像の読取りを制御する。
記憶制御部12は、記憶部21に対して各種の情報を記憶させる。例えば、記憶制御部12は、処理部22で生じた異常の内容を判断する診断に用いられるログ情報を取得して記憶部21に記憶させる。
【0021】
ここで、ログ情報について説明する。便宜上、MFP100のログ情報について説明する。
図4は、MFP100に対するユーザ操作と発生するログ情報との関係を説明する図である。
図4に示すように、ユーザが操作パネル140を操作して圧板コピーを選択したときには、スキャナ部2(圧板読取り部)とプリンタ部4とが使用される。そして、プリンタ部4では記録媒体が搬送路に沿って搬送されることから、記録媒体搬送路センサログが発生する。
例えば、記録媒体搬送路センサログは、搬送路の所定位置における記録媒体の通過時間である。従って、CPU101(記憶制御部12)は、搬送路の所定位置に設けられたセンサ(センサ類4a、検知部23)の検知信号に基づいて記録媒体の通過時間を取得し、記録媒体搬送路センサログとしてHD108(記憶部21)に記憶させる。
【0022】
ユーザが操作パネル140を操作してDFコピーを選択したときには、スキャナ部2(DF)とプリンタ部4とが使用される。上述したように、プリンタ部4では記録媒体が搬送路に沿って搬送されるため、記録媒体搬送路センサログが発生する。また、スキャナ部2では原稿が搬送路に沿って搬送されるため、原稿搬送路センサログが発生する。
例えば、原稿搬送路センサログは、搬送路の所定位置における原稿の通過時間である。従って、CPU101(記憶制御部12)は、搬送路の所定位置に設けられたセンサ(センサ類2a、検知部23)の検知信号に基づいて原稿の通過時間を取得し、原稿搬送路センサログとしてHD108(記憶部21)に記憶させる。
【0023】
ユーザが端末装置200(外部装置)を操作してMFP100に対してデータの印刷を要求したとき(MFP100をプリンタとして使用したとき)には、プリンタ部4が使用され、スキャナ部2は使用されない。この場合、記録媒体搬送路センサログが発生し、HD108(記憶部21)に記憶される。
ユーザが操作パネル140を操作して圧板スキャンを選択したときには、スキャナ部2(圧板読取り部)が使用され、プリンタ部4は使用されない。この場合、記録媒体搬送路センサログと原稿搬送路センサログの何れも発生しない。
ユーザが操作パネル140を操作してDFスキャンを選択したときには、スキャナ部2(DF)が使用され、プリンタ部4は使用されない。この場合、原稿搬送路センサログが発生し、HD108(記憶部21)に記憶される。
【0024】
図3に戻り、診断部13は、記憶部21に記憶されたログ情報に基づいて処理部22で生じた異常の内容を判断する診断を行う。ここで、診断部13が行う診断について説明する。便宜上、MFP100での診断について説明する。
図5は、MFP100での診断を説明する図である。
図5に示すように、CPU101(診断部13)は、記録媒体へ画像を印刷する印刷処理の終了時において、記録媒体搬送性診断を行う。記録媒体搬送性診断は、最新30枚の記録媒体搬送において、センサ通過時間の理論値からのズレ量(遅延)を測定し、ズレ量が一定値を超えている場合、プリンタ部4の構成部品に劣化が生じていると診断する。
また、CPU101(診断部13)は、DFを使用した処理(DFコピー、DFスキャン)の終了時において、原稿搬送性診断を行う。原稿搬送性診断は、最新30枚の記録媒体搬送において、センサ通過時間の理論値からのズレ量(遅延)を測定し、ズレ量が一定値を超えている場合、プリンタ部4の構成部品に劣化が生じていると診断する。
以上の診断において、CPU101(診断部13)は、HD108(記憶部21)に記憶されたログ情報(記録媒体搬送路センサログ、原稿搬送路センサログ)を参照する。
【0025】
図3に戻り、操作受付部14は、操作部24に対する操作の受け付け処理を行う。中断制御部15は、診断部13による診断が行われている間に、当該診断を中断させたり、中断中の診断を再開させる制御を行う。通信制御部16は、通信部26による通信を制御する。
【0026】
<情報処理装置1による診断について>
次に、情報処理装置1による診断について説明する。
図6は情報処理装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
図6において、符号t1乃至t9はタイミングを示す。
図6に示すように、情報処理装置1では、処理部22が処理(ジョブ)を実行すると(t1)、実行された処理に対応するログ情報を制御部10が取得し、記憶部21に記憶させる(t2)。同様に、処理部22が処理を実行すると(t3、t5)、ログ情報が記憶部21に記憶される(t4、t6)。
【0027】
MFP100を例に挙げて説明すると、プリンタ部4が記録媒体に対して印刷を行うとき、印刷対象の記録媒体が搬送路に沿って搬送され、搬送路内に配置されたセンサ(センサ類4a)によって検知される。CPU101は、センサの検知信号に基づいて記録媒体の通過時間を取得し、ログ情報としてHD108に記憶させる。
同様に、スキャナ部2がDFにセットされた原稿から画像を読み取るとき、読取り対象の原稿が搬送路に沿って搬送され、搬送路内に配置されたセンサ(センサ類2a)によって検知される。CPU101は、センサの検知信号に基づいて原稿の通過時間を取得し、ログ情報としてHD108に記憶させる。
【0028】
制御部10は、情報処理装置1に対する診断条件の成立を監視している。そして、診断条件が成立すると(t7)、診断部13は診断を開始する(t8)。このとき、診断部13は、HD108が記憶しているログ情報を読み出し、当該ログ情報に基づいて処理部22における異常の有無、及び異常の内容を判断する。診断が終了したならば(t9)、制御部10は診断結果を報知する。
MFP100を例に挙げて説明すると、例えば、CPU101は、端末装置200からの診断要求を受け付けたとき、記録媒体に対する印刷をプリンタ部4に行わせたとき、及びDFにセットされた原稿の読取りをスキャナ部2に行わせたときにおいて、診断を実行すると判断する。
CPU101は、診断の実行に必要なログ情報をHD108から読み出し、当該ログ情報に基づく診断を実行する。例えば、CPU101は、
図5で説明した記録媒体搬送性診断や原稿搬送性診断を実行する。次に、CPU101は、診断結果を端末装置200に送信したり、操作パネル140に表示させる。端末装置200は、受信した診断結果を表示部に表示する等して報知する。
【0029】
以上の情報処理装置1では、診断の開始(t8)から終了(t9)までの間において、操作部24に対する操作(割込み操作)が行われる可能性がある。
図7は、診断の開始から終了までの間に割込み操作が行われたときの比較例を説明するタイミングチャートである。
図7において、符号t11乃至t16はタイミングを示す。
比較例でも、診断条件が成立することにより(t11)、診断部13は診断を開始する(t12)。診断部13による診断中において、操作部24に対する割込み操作を受け付けると(t13)、制御部10は割込み操作に対応する処理(割込み処理)を処理部22に行わせる(t14-t15)。
従って、比較例では、期間t14-t15に亘り、診断部13による診断と処理部22による割込み処理の双方が並行して行われる。制御部10は、診断部13による診断と処理部22による割込み処理の双方を制御することから、処理の遅延を招いてしまう不都合が生じ得た。
【0030】
そこで、本実施形態の情報処理装置1では、診断部13による診断中に割込み操作を受け付けると、診断部13による診断を中断して割込み処理を処理部22に行わせ、割込み処理の終了後に診断部13による診断を行わせている。
診断部13は、割込み処理の終了後において診断を行うが、中断した診断が割込み処理による影響を受けないときには、割込み処理の終了後に診断を継続(再開)することが好ましい。一方、診断部13は、中断した診断が割込み処理による影響を受けるときには、割込み処理の終了後に診断を最初から実行(再実行)する必要がある。
【0031】
MFP100を例に挙げて説明すると、例えば、記録媒体搬送性診断の途中で、割込み処理として圧板スキャンが行われたときには、圧板スキャンによってログ情報は取得されない。従って、圧板スキャンが行われても、記録媒体搬送性診断は影響を受けない。
一方、記録媒体搬送性診断の途中で、割込み処理として圧板コピーが行われたときには、圧板コピーによってログ情報(媒体搬送路センサログ)が取得される。当該ログ情報は、記録媒体搬送性診断に影響を及ぼす。すなわち、記録媒体搬送性診断では、最新30枚の記録媒体搬送に係るセンサ通過時間が診断の対象になるため、圧板コピーに対応するセンサ通過時間を診断に含めないと、正確な診断が行えなくなる恐れがある。
以上を考慮して、本実施形態の情報処理装置1では、中断した診断の割込み処理による影響の有無に応じて、診断を再開するのか再実行するのかを選択している。
【0032】
以下、具体例を挙げて説明する。
図8は割込み処理の終了後に診断を再開する例を説明するタイミングチャート、
図9は割込み処理の終了後に診断を再実行する例を説明するタイミングチャートである。
各図において、符号t21乃至t28、及びt31乃至t39はタイミングを示す。また、各図は、診断条件が成立した以降の処理を示す。
【0033】
図8の例において、診断部13は、診断条件の成立に伴って(t21)、診断を開始する(t22)。診断部13は、診断中に操作部24に対する割込み操作が受け付けられると(t23)、実行中の診断を中断する(t24)。ジョブ制御部11は、診断の中断後に、割込み処理を実行させる(t25-t26)。この割込み処理は、中断された診断に影響を及ぼさない処理である。
診断部13は、割込み処理の終了後に診断を実行する(t27)が、当該割込み処理が中断された診断に影響を及ぼさないことから、中断された診断を継続して(途中まで行った診断を引き続き)実行する。診断部13による診断の終了(t28)により、一連の処理を終了する。
図8の例において、情報処理装置1は、割込み処理の終了後において、当該割込み処理の開始前までに行っていた診断を引き続き実行するため、診断を最初からやり直す構成と比較して診断を短時間で終了させることができる。
【0034】
図9の例において、診断部13は、診断条件の成立に伴って(t31)、診断を開始する(t32)。診断部13は、診断中に操作部24に対する割込み操作が受け付けられると(t33)、実行中の診断を中断する(t34)。ジョブ制御部11は、診断の中断後に、割込み処理を実行させる(t35-t36)。この割込み処理は、中断された診断に影響を及ぼす処理である。
記憶制御部12は、割込み処理に係るログ情報を記憶部21に記憶させる(t37)。診断部13は、割込み処理の終了後に診断を実行する(t38)が、当該割込み処理が中断された診断に影響を及ぼすことから診断を再実行する。すなわち、診断部13は、割込み処理に係るログ情報も使用して、診断を新たにやり直す。診断部13による診断の終了(t29)により、一連の処理を終了する。
図9の例において、情報処理装置1は、割込み処理の終了後において、割込み処理に係るログ情報も使用して診断を再実行するため、割込み処理に係るログ情報を使用せずに診断を再実行する構成と比較して、診断の精度を高めることができる。
【0035】
<制御部10の動作について>
以下、上述の処理を実現するための制御部10の動作を説明する。
図10は診断中の制御部10の動作を説明するフローチャート、
図11は割込み操作に起因する制御部10の動作を説明するフローチャートである。
以下の説明において、診断再開フラグ、及び診断再実行フラグが使用されているが、各フラグは制御部10が備えるメモリ(例えばMEM-P102のRAM102b)に記憶され、制御において参照される。
【0036】
図10に示すように、制御部10は、診断を開始すると、診断再開フラグが値「1」であるか否かを判断する(S101)。診断再開フラグは、診断の実行中に受け付けた割込み処理が当該診断に影響を与えない処理であるか否かを示すフラグである。すなわち、診断再開フラグの値「1」は、割込み処理が診断に影響を与えないことを示す。一方、診断再開フラグの値「0」は、診断に影響を与えない割込み処理を受け付けていないことを示す。
制御部10は、診断再開フラグが値「1」と判断すると(S101:Yes)、診断再開フラグを値「0」にセットし(S102)、その後、S104の処理に移行する。
制御部10は、診断再開フラグが値「1」ではないと判断すると(S101:No)、ログ情報を取得し、取得したログ情報を記憶部21へ記憶させ(S103)、その後、S104の処理に移行する。
【0037】
制御部10は、診断の中止要因が有るか否かを判断する(S104)。診断の中止要因とは、中断される診断に対して影響を及ぼす要因である。例えば、制御部10は、印刷部22Aに係る診断の実行中において、印刷に係る割込み処理が受け付けられたときに診断の中止要因があると判断する。
制御部10は、診断の中止要因が有ると判断すると(S104:Yes)、診断再実行フラグを値「1」にセットし(S105)、診断を中断する(END)。
制御部10は、診断の中止要因がないと判断すると(S104:No)、診断の中断要因があるか否かを判断する(S106)。診断の中断要因とは、中断される診断に対して影響を及ぼさない要因である。例えば、制御部10は、印刷部22Aに係る診断の実行中において、画像の読取りに係る割込み処理が受け付けられたときに診断の中断要因があると判断する。
制御部10は、診断の中断要因が有ると判断すると(S106:Yes)、診断再開フラグを値「1」にセットし(S107)、処理を終了する。制御部10は、診断再開フラグを値「1」にセットすることにより、次の周期の処理においてログ情報を取得して記憶部21に記憶させる(S103)。
【0038】
制御部10は、診断の中断要因がないと判断すると(S106:No)、診断が完了したか否かを判断し(S108)、診断が完了したと判断すると(S108:Yes)一連の処理を終了し、診断が完了していないと判断すると(S108:No)診断を継続する(S109)。
制御部10は、S109の後にS104に移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
以上の処理を行うことにより、制御部10は、診断中において診断の中断要因が生じると(S106:Yes)、ログ情報を取得して記憶部21に記憶させ(S107,S103)、診断を中断する。一方、制御部10は、診断中において診断の中止要因が生じると(S104:Yes)、診断再実行フラグを値「1」に設定して診断を中断する。
【0039】
図11に示すように、制御部10は、診断中にユーザが割込み操作を操作部24に対して実行すると当該割込み操作を受け付け(S201)、受け付けた割込み操作に対応する割込み処理を処理部22に行わせる(S202)。
制御部10は、割込み処理が終了すると(S202:Yes)、診断再実行フラグが値「1」であるか否かを判断し(S203)、値「1」であるときには(S203:Yes)、診断再実行フラグを値「0」にセットし(S204)、診断を再実行する(S205)。すなわち、制御部10は、S103で新たに取得したログ情報を含ませて診断を実行する。
制御部10は、診断再開フラグが値「1」であるか否かを判断し(S206)、値「1」であるときには(S206:Yes)、診断を再開する(S207)。すなわち、制御部10は、割込み処理によって中断された診断を継続する。
【0040】
<変形例について>
上述の実施形態において、情報処理装置1は、MFP100を例示したが、診断機能を有する装置であれば情報処理装置1としてもよい。例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワークNW家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等であってもよい。
【0041】
以上の各処理を実行する装置は、適宜に変更可能である。また、上述の各機能(制御部10等)は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0042】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の情報処理装置1は、操作を受け付ける操作部24と、操作部24での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部22と、処理部22での処理に係るログ情報を蓄積して記憶可能な記憶部21と、記憶部21に記憶されたログ情報に基づいて処理部22で生じた異常の内容を判断する診断を行い、且つ診断を行っている間に操作部24が操作を受け付けると当該診断を中断する制御部10と、を備えることを特徴とする。
以上の本態様によれば、操作部24が操作(割込み操作)を受け付けると診断が中断されるので、診断をしている間であっても単に人が通過しただけでは当該診断は中断されず、診断が遅延してしまうという不都合を抑制できる。
【0043】
<第2態様>
本態様の情報処理装置1は、操作は、診断に必要なログ情報が生じる第1処理(記録媒体搬送性診断に必要な記録媒体搬送路センサログが生じる圧板コピー)に対応した第1操作(圧板コピーを実行させるための操作)を含み、記憶部21には、第1処理の実行に伴って生じたログ情報(記録媒体搬送路センサログ)が記憶され、制御部10は、診断を第1処理の終了後において新たに実行する(S205)ことを特徴とする。
以上の本態様によれば、第1処理の終了後の診断において、第1処理で生じたログ情報を含ませることができる。その結果、診断を適切に行うことができる。
【0044】
<第3態様>
本態様の情報処理装置1は、操作は、診断に必要なログ情報は生じない第2処理(記録媒体搬送性診断に必要な記録媒体搬送路センサログを生じない圧板スキャン)に対応した第2操作(圧板スキャンを実行させるための操作)を含み、制御部10は、中断した診断を第2処理の終了後において継続して行う(S207)ことを特徴とする。
以上の本態様によれば、第2処理の終了後の診断において、第2処理の開始前に行っていた診断を引き継ぐことができる。その結果、第2処理の終了後に診断を再度行う場合と比較して、診断時間を短くすることができる。
【0045】
<第4態様>
本態様は、操作を受け付ける操作部24と、操作部24での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部22と、情報を記憶可能な記憶部21と、を備えた情報処理装置1を制御するための情報処理方法であって、処理部22での処理に係るログ情報を記憶部21に蓄積して記憶させるステップ(t2、t4、t6:
図6)と、記憶部21に記憶されたログ情報に基づいて、処理部22で生じた異常の内容を判断する診断を行うステップ(t22-t28:
図8)と、診断を行っている間に操作部24が操作を受け付けると当該診断を中断するステップ(t24:
図8,t34:
図9)と、を備えることを特徴とする。
以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0046】
<第5態様>
本態様は、操作を受け付ける操作部24と、操作部24での操作内容に応じて各種の処理を行う処理部22と、情報を記憶可能な記憶部21と、を備えた情報処理装置1を制御するためのプログラムであって、処理部22での処理に係るログ情報を記憶部21に蓄積して記憶させるステップ(t2、t4、t6:
図6)と、記憶部21に記憶されたログ情報に基づいて、処理部22で生じた異常の内容を判断する診断を行うステップ(t22-t28:
図8)と、診断を行っている間に操作部24が操作を受け付けると当該診断を中断するステップ(t24:
図8,t34:
図9)と、を情報処理装置1に行わせることを特徴とする。
以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【符号の説明】
【0047】
10…制御部、21…記憶部、22…処理部、22A…印刷部、22B…読取部、23…検知部、24…操作部、25…電源操作部、26…通信部、100…情報処理装置、200…端末装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】